JP2023014600A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】大当たり遊技中において次回大当たりの抽選に相当する新たな演出を可能にした遊技機を提供する。【解決手段】遊技球が流下する流下領域と、流下領域に設けられており、普通図柄に対応した普通図柄用入賞口及び特別図柄に対応した特別図柄用入賞口と、流下領域に設けられており、普通図柄の当選に基づいて作動する普通電動役物と、普通電動役物が作動することによって入球可能となる入球口に入球した遊技球が通過可能な通過領域と、を有し、大当たり遊技終了後に特別図柄の変動回数が所定の上限回数に到達するまで又は次の大当たり遊技が開始されるまで、遊技機の遊技状態を所定遊技状態へと移行し、所定遊技状態以外で通過領域を遊技球が通過したことを契機に特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行するように構成する。【選択図】図23
Description
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
従来より、例えば遊技機の一つであるパチンコ遊技機では、始動入賞口にパチンコ球が入賞すると画像表示装置に表示された図柄が変動を開始するとともに、一定時間後に停止され、停止した図柄が特定の組み合わせに揃うと大当たり遊技状態へと移行し、大当たり遊技中には大入賞口が開放され、遊技者が多くのパチンコ球を獲得できる構成となっている。
また、大当たり遊技中には上記大入賞口の開放以外に確率変動の昇格演出等の様々な演出が行われるが、大当たり遊技中に次回の大当たりの抽選を行うことは規則上できなかった。従って、特開2018-027333号公報に開示されているように、大当たり遊技中に現在の保留(大当り遊技開始前に記憶されている特別図柄の保留)の中に大当りとなるものが含まれている可能性(信頼度)を、大当り遊技中に示唆するまでが限界であった。
しかしながら、遊技者が獲得する遊技球を増やす為には大当たりが連続することは極めて重要であり、大当たり遊技中において次回大当たりの抽選に相当する新たな演出を行うことが期待されている。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、大当たり遊技中において次回大当たりの抽選に相当する新たな演出を可能にした遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る遊技機は、遊技球が流下する流下領域と、前記流下領域に設けられており、普通図柄に対応した普通図柄用入賞口及び特別図柄に対応した特別図柄用入賞口と、前記流下領域に設けられており、前記普通図柄の当選に基づいて作動する普通電動役物と、前記普通電動役物が作動することによって入球可能となる入球口に入球した遊技球が通過可能な通過領域と、大当たり遊技終了後に特別図柄の変動回数が所定の上限回数に到達するまで又は次の大当たり遊技が開始されるまで、遊技機の遊技状態を所定遊技状態へと移行する遊技状態移行手段と、前記所定遊技状態にある場合に前記通過領域を通過する遊技球を排出する遊技球排出手段と、前記遊技球排出手段によって排出されることなく前記通過領域を遊技球が通過したことを契機に前記特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行する状態移行手段と、を有する。
前記構成を有する本発明に係る遊技機によれば、普通図柄用入賞口に遊技球が入球した場合において、所定遊技状態でないことを条件にして特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行させるので、例えば所定遊技状態に該当しない大当たり遊技中では普通図柄用入賞口に遊技球が入球した場合において特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行させることが可能となる。そして、特別図柄用入賞口への遊技球の入球に基づいて遊技者に様々な特典を付与することが可能となるので、大当たり遊技中に次回大当たりの抽選に相当する新たな演出が可能となる。
本発明の実施形態に係る遊技機について図を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明の実施形態に係る遊技機としてパチンコ遊技機について説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機の各部の方向を説明する場合は、そのパチンコ遊技機と対向して遊技を行う遊技者から見た方向を基準とする。具体的には、パチンコ遊技機の各部の左右方向および上下方向は、遊技者から見た左右方向および上下方向とする。また、遊技者に近づく方向を前方とし、遊技者から遠ざかる方向を後方とする。
[パチンコ遊技機の主要構成]
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、遊技機枠16を備える。遊技機枠16は、前方側から順に、前面枠18、内枠(図示せず)、外枠(図示せず)によって構成される。前面枠18は、ハンドル4と、打球供給皿(上皿ともいう)24と、余剰球受皿(下皿ともいう)25と、演出ボタン9と、演出レバー6と、スピーカ8と、左サイドランプ23aと、右サイドランプ23bとを備えている。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、遊技機枠16を備える。遊技機枠16は、前方側から順に、前面枠18、内枠(図示せず)、外枠(図示せず)によって構成される。前面枠18は、ハンドル4と、打球供給皿(上皿ともいう)24と、余剰球受皿(下皿ともいう)25と、演出ボタン9と、演出レバー6と、スピーカ8と、左サイドランプ23aと、右サイドランプ23bとを備えている。
ハンドル4は、前面枠18のうち右下、つまり、パチンコ遊技機1と対向して遊技を行う遊技者が右手で握ることができる位置に設けられている。ハンドル4は、タッチスイッチ92(図7)と、発射レバー4aと、発射停止ボタン4bとを備えている。タッチスイッチ92は、遊技者がハンドル4に触れたことを示す信号を出力するものであり、ハンドル4を握った遊技者の右手が触れる部分に配置されている。発射レバー4aは、遊技球の発射強度を調整するためのものであり、ハンドル4に回動可能に設けられている。発射停止ボタン4bは、遊技球が発射されているときに遊技球の発射を停止するためのものであり、ハンドル4を握った右手の親指により操作可能な位置に設けられている。打球供給皿(上皿ともいう)24は、前面枠18のうち中央下側に設けられている。打球供給皿24は、発射装置90(図7)に供給する遊技球を貯留するためのものである。打球供給皿24は、貸球払出装置80(図7)および賞球払出装置400(図7)から払出された遊技球を貯留する。余剰球受皿(下皿ともいう)25は、前面枠18のうち打球供給皿24の下方に設けられている。余剰球受皿25は、打球供給皿24の貯留可能数を超えた遊技球を貯留する。
演出ボタン9は、前面枠18のうち打球供給皿24の上方を覆う部分に設けられている。換言すると、演出ボタン9は、前面枠18のうち、パチンコ遊技機1と対向する遊技者が右手または左手で押圧操作可能な位置に設けられている。本実施形態では、演出ボタン9はプッシュオン式のボタンスイッチである。演出ボタン9には、演出ボタンランプ9c(図8)と、演出ボタン振動モータ9b(図8)とが内蔵されている。演出ボタンランプ9cは、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間に演出ボタン9が押圧操作されたときに点灯または点滅する。演出ボタン9の表面は透光性材料によって形成されており、演出ボタンランプ9cが発した光を遊技者が視認できるように工夫されている。演出ボタン振動モータ9bは、演出ボタン9を振動させるものであり、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間において所定のタイミングで振動する。本実施形態では、演出ボタンランプ9cはLEDである。
演出ボタン9には、押圧操作された演出ボタン9を押圧操作前の位置に復帰させるためのバネなどの弾性部材(図示せず)が内蔵されており、演出ボタン9は、押圧操作状態が解除されると、上記弾性部材の復元力によって押圧操作前の状態に復帰する。遊技者が、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間に演出ボタン9を押圧操作すると、特定の演出が行われる。以下、演出ボタン9の操作を契機として行われる特定の演出のことをボタン演出という。
演出ボタン9には、押圧操作された演出ボタン9を押圧操作前の位置に復帰させるためのバネなどの弾性部材(図示せず)が内蔵されており、演出ボタン9は、押圧操作状態が解除されると、上記弾性部材の復元力によって押圧操作前の状態に復帰する。遊技者が、演出ボタン9の押圧操作が有効な期間に演出ボタン9を押圧操作すると、特定の演出が行われる。以下、演出ボタン9の操作を契機として行われる特定の演出のことをボタン演出という。
前面枠18のうち余剰球受皿25の左方、つまり、前面枠18のうち下側の左端寄りには、演出レバー6が設けられている。換言すると、演出レバー6は、前面枠18のうち、パチンコ遊技機1と対向した遊技者が左手で操作可能な位置に設けられている。つまり、演出レバー6は、前面枠18のうち、パチンコ遊技機1と対向した遊技者が左手で操作可能な位置に設けられており、演出ボタン9は、前面枠18のうち、遊技者が左手で演出レバー6を操作している状態で、右手で押圧操作可能な位置に設けられている。
演出レバー6は、左手で掴むことができる棒状に形成されており、右回転または左回転の回転操作の他、後方への押し込み操作が可能である。また、演出レバー6には、演出レバー振動モータ6d(図8)が設けられている。演出レバー振動モータ6dは、演出レバー6を振動させるものであり、演出レバー6の操作が有効な期間において所定のタイミングで振動する。遊技者が、演出レバー6の操作が有効な期間に演出レバー6を操作すると、特定の演出が行われる。以下、演出レバー6の操作を契機として行われる特定の演出のことをレバー演出という。
演出レバー6は、左手で掴むことができる棒状に形成されており、右回転または左回転の回転操作の他、後方への押し込み操作が可能である。また、演出レバー6には、演出レバー振動モータ6d(図8)が設けられている。演出レバー振動モータ6dは、演出レバー6を振動させるものであり、演出レバー6の操作が有効な期間において所定のタイミングで振動する。遊技者が、演出レバー6の操作が有効な期間に演出レバー6を操作すると、特定の演出が行われる。以下、演出レバー6の操作を契機として行われる特定の演出のことをレバー演出という。
前面枠18のうち、左側には左サイドランプ23aが設けられており、右側には右サイドランプ23bが設けられている。左サイドランプ23aおよび右サイドランプ23bが設けられている部分の前面枠18は透光性を有し、その透光性を有する部分の内側には複数のLEDが配置されている。各LEDは、それぞれ複数色を発光可能であり、演出内容に応じて点灯または点滅し、さらに発光色を変化させる。スピーカ8は、前面枠18のうち上部の左右の隅部にそれぞれ設けられており、音楽、効果音および報知音などの音を演出内容に応じて出力する。
また、パチンコ遊技機1は、遊技盤2と、ガラス板5と、演出表示装置7とを備える。遊技盤2は、遊技盤2の略中央、つまり、遊技者の顔と略正対する位置に配置されている。演出表示装置7は、遊技盤2の後側に配置されており、その画面が遊技盤2の略中央から露出している。遊技盤2は、固定入賞装置10と、第1大入賞装置30と、第2大入賞装置(Vアタッカー)33と、ゲート12と、普通可変入賞装置(普通電動役物、電チューともいう)20と、振分装置36と、非電動役物(より具体的には第2種非電動役物)37と、一般入賞口13と、表示器類50と、センター装飾体14と、レール部材17とを備える。
遊技盤2の盤面には、遊技球が流下(転動)する遊技領域3が形成されている。遊技領域3は、演出表示装置7の画面の左方に形成された左遊技領域3aと、演出表示装置7の画面の右方に形成された右遊技領域3bとを有する。遊技盤2の盤面には、遊技球の流下方向を変化させるための複数の遊技釘(図示せず)が打ち込まれている。遊技盤2の盤面の前方は、透明のガラス板5によって覆われている。また、図1には示さないが、遊技盤2の複数箇所には、LEDが設けられている。それら各LEDを総称して盤ランプ(図8において符号2aで示す)という。盤ランプ2aを構成する各LEDは、複数色を発光可能であり、演出内容に応じて点灯または点滅し、さらに発光色を変化させる。つまり、パチンコ遊技機1は、遊技制御中に演出内容に応じて左サイドランプ23a、右サイドランプ23bおよび盤ランプ2aを点灯または点滅させ、各スピーカ8から音を出力する。
固定入賞装置10は、遊技盤2のうち下側の略中央に配置されている。固定入賞装置10は、遊技球が1個ずつ入賞(入球)可能な第1始動口11を有する。第1始動口11は常時開口しており、遊技球が第1始動口11に入賞する確率は略変動しない。ゲート12は、右遊技領域3bに配置されており、右遊技領域3bを流下する遊技球が通過可能に構成されている。普通可変入賞装置20は、右遊技領域3bのうちゲート12の下方に配置されている。普通可変入賞装置20は、可動部材21を備える。可動部材21は、基端を回動軸にして回動可能に構成されており、可動部材21が開作動することにより、後述の振分装置36内に遊技球が入球可能な状態となる。また、振分装置36内に入球した遊技球は内部にある可動片39によって振り分けられ、一定の条件を満たした場合には終点にある入賞口38に入球する。入賞口38に入球すると非電動役物37が作動する。非電動役物37は後述の様に入球口が右側を向けて設置された第2始動口22への橋渡しの役目を果たす板状の役物であり、入賞口38に入球すると物理的な内部機構によって非電動役物37が前面側に突出し(橋が架かった状態となる)、右遊技領域3bを流下する遊技球が非電動役物37を介して第2始動口22に入賞(入球)し易い状態になる。尚、非電動役物37は第2始動口22に遊技球が1球入球すると奥側に収容されて、遊技球が第2始動口22に入賞することができない状態へ戻る。また、可動部材21が閉作動すると、振分装置36内に遊技球が入球できない、即ち上記の非電動役物37を作動させることができない状態になる。振分装置36と非電動役物37の詳細については後述する。
尚、図1に示す例では普通可変入賞装置20は遊技領域3の右側に配置されているが、遊技領域3の下側に配置しても良い。
尚、図1に示す例では普通可変入賞装置20は遊技領域3の右側に配置されているが、遊技領域3の下側に配置しても良い。
第1大入賞装置30は、遊技盤2のうち固定入賞装置10の右方に配置されており、第2大入賞装置33は、右遊技領域3bの上側に配置されている。第1大入賞装置30は、第1大入賞口32を開閉する第1開閉部材31を備えており、第2大入賞装置33は、第2大入賞口35を開閉する第2開閉部材34を備える。第1大入賞口32および第2大入賞口35は、それぞれ同時に複数の遊技球が入賞(入球)可能な大きさに形成されている。本実施形態では、第1開閉部材31および第2開閉部材34は、それぞれ左右方向に長い板状に形成されており、左右の下端を回動軸にして回動可能に構成されている。以下、第1大入賞口32および第2大入賞口35に共通の事項を説明する場合は、単に大入賞口という。
第2大入賞装置33の内部には、第2大入賞口35に入賞した遊技球が通過可能な領域である特定領域(V入賞領域ともいう、図示せず)および非特定領域(図示せず)が形成されている。また、第2大入賞装置33の内部には、第2大入賞口35に入賞した遊技球を特定領域または非特定領域に振り分ける振分部材(図示せず)と、この振分部材を駆動する振分部材ソレノイド35d(図7)とが設けられている。
第2大入賞装置33の内部には、第2大入賞口35に入賞した遊技球が通過可能な領域である特定領域(V入賞領域ともいう、図示せず)および非特定領域(図示せず)が形成されている。また、第2大入賞装置33の内部には、第2大入賞口35に入賞した遊技球を特定領域または非特定領域に振り分ける振分部材(図示せず)と、この振分部材を駆動する振分部材ソレノイド35d(図7)とが設けられている。
表示器類50は、遊技盤2のうち遊技領域3の外側であって第1大入賞装置30の下方に設けられている。図2に示すように、表示器類50は、第1特別図柄(第1特図ともいう)を変動表示する第1特別図柄表示器51と、第2特別図柄(第2特図ともいう)を変動表示する第2特別図柄表示器52と、普通図柄(普図ともいう)を変動表示する普通図柄表示器53とを備える。さらに、表示器類50は、第1特別図柄表示器51の作動保留の記憶数を表示する第1特図保留表示器51aと、第2特別図柄表示器52の作動保留の記憶数を表示する第2特図保留表示器52aと、普通図柄表示器53の作動保留の記憶数を表示する普図保留表示器53aとを備える。以下、第1特別図柄および第2特別図柄に共通の事項を説明する場合は、単に特別図柄という。また、第1特別図柄表示器51および第2特別図柄表示器52に共通の事項を説明する場合は、単に特別図柄表示器という。
本実施形態では、第1特別図柄表示器51および第2特別図柄表示器52は、それぞれ4個のLEDから構成されている。点灯したLED(□)および消灯したLED(■)がそれぞれ特別図柄を表しており、LEDの点灯箇所が所定方向(たとえば、左から右)へ流れる状態が特別図柄の変動表示を表している。以下、特別図柄が変動表示を開始してから特別図柄が確定表示されるまでの特別図柄の変動パターンを特図変動パターンという。
また、本実施形態では、普通図柄表示器53は、2個のLEDから構成されている。点灯したLED(□)および消灯したLED(■)が普通図柄を表しており、各LEDが交互に点灯する状態が普通図柄の変動表示を表している。また、遊技球がゲート12を通過すると、当たりか否かを判定する普通図柄の抽選が実行され、普通図柄表示器53が普通図柄を変動表示する。そして、普通図柄表示器53は、普通図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄を確定表示する。普通図柄表示器53が確定表示した普通図柄が、当たりを示す普通図柄であった場合は、普通可変入賞装置20が作動して可動部材21が開閉し、振分装置36内に遊技球が入球可能な状態となる。
また、本実施形態では、普通図柄表示器53は、2個のLEDから構成されている。点灯したLED(□)および消灯したLED(■)が普通図柄を表しており、各LEDが交互に点灯する状態が普通図柄の変動表示を表している。また、遊技球がゲート12を通過すると、当たりか否かを判定する普通図柄の抽選が実行され、普通図柄表示器53が普通図柄を変動表示する。そして、普通図柄表示器53は、普通図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄を確定表示する。普通図柄表示器53が確定表示した普通図柄が、当たりを示す普通図柄であった場合は、普通可変入賞装置20が作動して可動部材21が開閉し、振分装置36内に遊技球が入球可能な状態となる。
遊技球が第1始動口11に入賞すると大当たりか否かを判定する大当たり判定(大当たり抽選ともいう)が実行され、第1特別図柄表示器51が第1特別図柄を変動表示する。そして、第1特別図柄表示器51は、第1特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、大当たり判定の結果に対応する第1特別図柄を確定表示する。ここで、確定表示された第1特別図柄が、大当たりを示す特別図柄であった場合は、大当たりが発生し、第1大入賞装置30が作動して第1開閉部材31が開閉し、第1大入賞口32が開閉する。また、後述のように小当たりに当選した場合には第2大入賞装置33が作動して第2開閉部材34が開閉し、第2大入賞口35が開閉する。第1特別図柄表示器51が第1特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1始動口11に入賞したときは、その入賞を契機とする第1特別図柄表示器51の作動が保留され、その作動保留の数を示す記憶数が第1特図保留表示器51aによって表示される。以下、第1特別図柄表示器51の作動保留の記憶数を第1特図保留数という。
また、遊技球が第2始動口22に入賞すると大当たり判定(大当たり抽選ともいう)が実行され、第2特別図柄表示器52が第2特別図柄を変動表示する。そして、第2特別図柄表示器52は、第2特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過後に、大当たり判定の結果に対応する第2特別図柄を確定表示する。ここで、確定表示された第2特別図柄が、大当たりを示す特別図柄であった場合は、大当たりが発生し、第1大入賞装置30が作動して第1開閉部材31が開閉し、第1大入賞口32が開閉する。また、後述のように小当たりに当選した場合には第2大入賞装置33が作動して第2開閉部材34が開閉し、第2大入賞口35が開閉する。第2特別図柄表示器52が第2特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第2始動口22に入賞したときは、その入賞を契機とする第2特別図柄表示器52の作動が保留され、その作動保留の数を示す記憶数が第2特図保留表示器52aによって表示される。以下、第2特別図柄表示器52の作動保留の記憶数を第2特図保留数という。また、第1特図保留数および第2特図保留数に共通の事項を説明する場合は、単に特図保留数という。
以下、特別図柄表示器が特別図柄の変動表示を開始してから特別図柄を確定表示するまでを特別図柄の1回の変動という。また、特別図柄が1回変動される毎に特図保留数が1個ずつ減少することを特図保留数の消化という。また、大入賞口が開口してから閉口するまでに要する期間を大入賞口の開口期間といい、大入賞口が開口してから次回開口するまでの期間をラウンドという。また、最初のラウンド開始から最終ラウンドが終了するまでの遊技を大当たり遊技という。また、大当たり判定において大当たりと判定された場合は、大当たりの種類が抽選により決定される。大当たりの種類によって、大入賞口の開口期間、実行可能な最大ラウンド数などが異なる。更に、パチンコ遊技機1には大当たり以外に小当たりと呼ばれる当たりも存在する。小当たりに当選した場合には、大当たり遊技は行われないが大入賞口が所定期間のみ開放される。特に本実施形態では、大当たり遊技では第1大入賞口32が開放され、小当たりに当選した場合には第2大入賞口35が開放される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機1では、通常の大当たり判定において大当たりと判定された場合に加えて、遊技中に第2大入賞口35に入賞した遊技球が、前述した特定領域を通過(V入賞)した場合にも大当たり遊技が開始される。本実施形態のパチンコ遊技機1は、いわゆる1種2種混合機と呼ばれる機種である。また、大当たり判定において大当たりと判定される確率(以下、大当たり確率という)は基本的に固定であり、大当たり確率が通常よりも高い状態となる高確率状態は本機種では存在しない。
一般入賞口13は、遊技盤2のうち固定入賞装置10の左方に配置されている。レール部材17は、遊技盤2の周囲に沿って配置されている。レール部材17は、発射装置90(図7)によって発射された遊技球を遊技領域3に案内する。遊技盤2の下部中央には、どこにも入賞しなかった遊技球を排出するためのアウト口19が開口している。センター装飾体14は、遊技盤2のうち上部に配置されている。センター装飾体14は透光性を有し、その内側には、演出内容に応じて点灯・点滅する複数のLEDが設けられている。
また、パチンコ遊技機1は、可動体15を備える。可動体15は、センター装飾体14の後方に配置されている。図1は、可動体15がセンター装飾体14に略隠れた状態を示す。可動体15は、演出内容に応じて所定のタイミングで下方に降下し、遊技者から視認可能な状態に変位する。
また、パチンコ遊技機1は、可動体15を備える。可動体15は、センター装飾体14の後方に配置されている。図1は、可動体15がセンター装飾体14に略隠れた状態を示す。可動体15は、演出内容に応じて所定のタイミングで下方に降下し、遊技者から視認可能な状態に変位する。
演出表示装置7は、演出画像、メッセージ画像、デモンストレーション画像などの動画像および静止画像を表示する。遊技者は、それらの画像をパチンコ遊技機1の前方から見ながら遊技を行う。演出表示装置7は、演出画像として、演出(装飾)図柄を特別図柄の変動表示と同期させて変動表示する。本実施形態では、演出図柄は、1~9の算用数字を表した図柄である。なお、演出図柄には、アルファベットや特別なキャラクタなど、数字以外を表した図柄を含めてもよいし、数字以外を表した図柄と組み合わせてもよい。本実施形態では、演出表示装置7が演出図柄を変動表示する領域として、左から順に、左演出図柄表示領域、中演出図柄表示領域、右演出図柄表示領域が設定されている。左演出図柄表示領域では左演出図柄9Lが、中演出図柄表示領域では中演出図柄9Cが、右演出図柄表示領域では右演出図柄9Rがそれぞれ変動表示される。以下、左演出図柄表示領域、中演出図柄表示領域および右演出図柄表示領域に共通の事項を説明する場合は、単に演出図柄表示領域という。
本実施形態では、各演出図柄の主な変動パターン(変動態様)は、演出図柄が表す数字が昇順となるように画面の上から下に移動する変動パターン、つまり、縦方向にスクロールする変動パターンである。なお、変動パターンとして、演出図柄が画面の左右の一方から他方へ移動する横スクロール方式、演出図柄が同じ表示位置にて数字の昇順に順番に表示される方式などを用いることもできる。また、演出表示装置7は、演出画像として各演出図柄の背景に背景画像を表示する。たとえば、背景画像は、テレビドラマや映画などの動画像、その動画像をアニメ化した動画像、アニメーション、パチンコ遊技機メーカーオリジナルの動画像などである。本実施形態では、演出表示装置7は、液晶表示装置である。なお、演出表示装置7として、有機EL表示装置、ドットマトリクスLEDを使った表示装置などを用いることもできる。
演出表示装置7は、各演出図柄を特別図柄の変動表示と同期させて変動表示し、特別図柄が確定表示されると同時に各演出図柄を確定表示し、大当たり判定結果を表示する。ここで、確定表示とは、演出図柄が上下に揺れたり、再変動したりすることなく、完全に停止した停止表示状態のことである。
演出表示装置7は、各演出図柄を特別図柄の変動表示と同期させて変動表示し、特別図柄が確定表示されると同時に各演出図柄を確定表示し、大当たり判定結果を表示する。ここで、確定表示とは、演出図柄が上下に揺れたり、再変動したりすることなく、完全に停止した停止表示状態のことである。
以下、大当たり判定の結果が大当たりであったことを表す演出図柄を大当たり演出図柄といい、大当たり判定の結果がハズレであったことを表す演出図柄をハズレ演出図柄という。本実施形態では、大当たり演出図柄は、各演出図柄が同じ数字を表す演出図柄で揃った状態、いわゆる、ぞろ目の状態である。たとえば、図1に示すように、確定表示された左演出図柄9L、中演出図柄9Cおよび右演出図柄9Rがそれぞれ「7」で揃った状態である。また、ハズレ演出図柄は、各演出図柄が同じ数字を表す演出図柄で揃っていない状態、つまり、ぞろ目ではない状態の図柄である。たとえば、確定表示された左演出図柄9Lが「7」、中演出図柄9Cが「6」、右演出図柄9Rが「7」の状態である。
以下、演出表示装置7が特別図柄と同期させて変動表示する演出図柄を演出図柄変動パターンといい、その演出図柄変動パターンの背景に表示される画像を背景画像という。背景画像は、静止画像または動画像である。
以下、演出表示装置7が特別図柄と同期させて変動表示する演出図柄を演出図柄変動パターンといい、その演出図柄変動パターンの背景に表示される画像を背景画像という。背景画像は、静止画像または動画像である。
演出図柄変動パターンは、特図変動パターンの変動表示と同期して変動表示され、特別図柄表示器の作動保留が発生した場合は、演出表示装置7の作動も保留される。つまり、特別図柄表示器の作動保留数と、演出表示装置7の作動保留数とは一致する。尚、第1特図保留数に対応する演出表示装置7の作動保留数、及び第2特図保留数に対応する演出表示装置7の作動保留数は、保留画像によって演出表示装置7に表示される。従って、遊技者は、演出表示装置7に表示される保留画像の数を数えることにより、第1特図保留数や第2特図保留数を知ることができるとともに、第1特図保留数や第2特図保留数に起因する演出表示装置7の作動保留数を知ることができる。尚、演出表示装置7の作動保留数については演出表示装置7に表示せずに演出表示装置7の周辺にあるランプ等を用いて遊技者に報知しても良い。
また、パチンコ遊技機1では、上記演出図柄による大当たり判定の結果の報知に加えて、演出表示装置7に表示される背景画像、スピーカ8から出力される音、盤ランプ2aの点灯、役物の動作等を複合的に用いて、大当たり判定の結果の報知を行う。具体的には、予告演出、リーチ演出等の各種演出が該当する。
[振分装置の構成]
次に、上述したパチンコ遊技機1の内、特に振分装置36の構成について図3及び図4を参照しつつ説明する。
振分装置36は、普通可変入賞装置20において開閉作動する可動部材21が入口に配置されており、普通図柄に当選した場合に可動部材21が開動作し、図3に示すように振分装置36内に遊技球が入球可能な状態となる。一方で、可動部材21が閉鎖した状態では基本的に振分装置36内に遊技球が入球することはない。
次に、上述したパチンコ遊技機1の内、特に振分装置36の構成について図3及び図4を参照しつつ説明する。
振分装置36は、普通可変入賞装置20において開閉作動する可動部材21が入口に配置されており、普通図柄に当選した場合に可動部材21が開動作し、図3に示すように振分装置36内に遊技球が入球可能な状態となる。一方で、可動部材21が閉鎖した状態では基本的に振分装置36内に遊技球が入球することはない。
また、振分装置36の内部には遊技球が一球ずつ通過可能な通過領域85が設けられており、振分装置36に入球した遊技球は通過領域85内を転動して移動する。通過領域85は図3に示すように途中で分岐しており、一方は非電動役物37を動作させる入賞口38へと導かれ、他方は振分装置36の外部へ遊技球を排出する排出口86へと導かれる。分岐点の底面には可動片39が設置されている。可動片39は可動片ソレノイド39a(図3)によって動作し、可動片39が開放状態にある場合には図3に示すように通過領域85を転動する遊技球は排出口86の方へと分岐し、排出口86から振分装置36の外(即ち遊技領域3)に排出されることとなる。一方で、可動片39が閉鎖状態にある場合には図4に示すように通過領域85を転動する遊技球は入賞口38の方へと分岐し、入賞口38へと入球することとなる。
尚、可動片39は通常時において図3に示すように開放された状態にあり、可動部材21の開閉動作とリンクして一時的に閉鎖状態となる。また、パチンコ遊技機1の遊技状態によって可動片39の開閉動作と可動部材21の開閉動作との相関関係が決められている。詳細については後述するがパチンコ遊技機1が「非時短状態」である場合や「通常時短状態」である場合については可動部材21が開放される期間と可動片39が閉鎖状態となる期間が重複するので、図4に示すように振分装置36内に入球した遊技球は入賞口38へと入球することとなる。一方、パチンコ遊技機1が「微時短状態」である場合については可動部材21が開放される期間と可動片39が閉鎖状態となる期間にずれを生じさせるので、図3に示すように振分装置36内に入球した遊技球は排出口86から排出されることとなる。
[非電動役物の構成]
次に、上述したパチンコ遊技機1の内、特に非電動役物37の構成について図5及び図6を参照しつつ説明する。
非電動役物37は、遊技盤2に対して前後方向に移動する板状の役物である。通常時では図6に示すように奥側に移動した(即ち遊技盤2から隠れた)状態にある。そして、前述した入賞口38に遊技球が入球すると物理的な内部機構によって非電動役物37が前面側に突出し、図5に示すように第2始動口22への橋が架かった状態となる。第2始動口22は、図5に示すように入球口が右側を向けて設置されており、遊技領域3を流下する遊技球が通常は入球が極めて困難な仕様となっている。非電動役物37は第2始動口22への橋渡しの役目を果たす板状の役物であり、前側に突出することによって右遊技領域3bを流下する遊技球が非電動役物37の上を転動して第2始動口22に入球し易い状態になる。尚、第2始動口22に遊技球が1球でも入球すると、同じく物理的な内部機構によって非電動役物37が奥側に再び収容される。即ち、遊技球が第2始動口22に入賞することができない状態へ戻る。
次に、上述したパチンコ遊技機1の内、特に非電動役物37の構成について図5及び図6を参照しつつ説明する。
非電動役物37は、遊技盤2に対して前後方向に移動する板状の役物である。通常時では図6に示すように奥側に移動した(即ち遊技盤2から隠れた)状態にある。そして、前述した入賞口38に遊技球が入球すると物理的な内部機構によって非電動役物37が前面側に突出し、図5に示すように第2始動口22への橋が架かった状態となる。第2始動口22は、図5に示すように入球口が右側を向けて設置されており、遊技領域3を流下する遊技球が通常は入球が極めて困難な仕様となっている。非電動役物37は第2始動口22への橋渡しの役目を果たす板状の役物であり、前側に突出することによって右遊技領域3bを流下する遊技球が非電動役物37の上を転動して第2始動口22に入球し易い状態になる。尚、第2始動口22に遊技球が1球でも入球すると、同じく物理的な内部機構によって非電動役物37が奥側に再び収容される。即ち、遊技球が第2始動口22に入賞することができない状態へ戻る。
[パチンコ遊技機の主な電気的構成]
次に、パチンコ遊技機1の主な電気的構成について図7および図8を参照しつつ説明する。
パチンコ遊技機1は、主制御基板60(図7)と、払出制御基板73(図7)と、サブ制御基板100(図8)と、画像制御基板200(図8)と、ランプ制御基板79(図8)と、音声制御基板78(図8)とを備えている。
次に、パチンコ遊技機1の主な電気的構成について図7および図8を参照しつつ説明する。
パチンコ遊技機1は、主制御基板60(図7)と、払出制御基板73(図7)と、サブ制御基板100(図8)と、画像制御基板200(図8)と、ランプ制御基板79(図8)と、音声制御基板78(図8)とを備えている。
図7に示すように、主制御基板60には、遊技制御用ワンチップマイコン(以下、遊技制御用マイコンという)61が実装されている。遊技制御用マイコン61は、CPU62と、ROM63と、RAM64と、入出力回路65とを備えている。CPU62は、入賞の検出、大当たり判定、各種乱数の更新などを実行する。ROM63には、CPU62が実行するコンピュータプログラム、大当たり判定テーブルTa1(図9)、大当たり種別判定テーブルTa2(図10)、リーチ判定テーブルTa3(図11)、特図変動パターン選択テーブルTa4(図12)などの各種のテーブルが記憶されている。遊技制御用マイコン61は、大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数など、各種の判定(抽選)にて使用する乱数を発生する。
RAM64は、CPU62がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリなどとして使用される。また、RAM64には、第1特図保留記憶部64aと、第2特図保留記憶部64bと、普図保留記憶部64cとが設けられている。図13に示すように、第1特図保留記憶部64aは、第1ないし第4記憶領域を備えている。つまり、記憶可能な第1特図保留数は最大4個である。各記憶領域には、遊技球が第1始動口11(図1)に入賞したことに起因して遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。第1特別図柄表示器51(図2)が第1特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第1始動口11(図1)に入賞したときは、その入賞に起因する第1特別図柄の変動表示は一旦保留(作動保留)され、その入賞に起因して取得された大当たり乱数などは第1特図保留記憶部64aに記憶される。
一方、図14に示すように、第2特図保留記憶部64bは、第1ないし第4記憶領域を備えている。つまり、記憶可能な第2特図保留数は最大4個である。各記憶領域には、遊技球が第2始動口22(図1)に入賞したことに起因して遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。第2特別図柄表示器52(図2)が第2特別図柄を変動表示しているときに遊技球が第2始動口22(図1)に入賞したときは、その入賞に起因する第2特別図柄の変動表示は一旦保留(作動保留)され、その入賞に起因して取得された大当たり乱数などは第2特図保留記憶部64bに記憶される。
大当たり乱数などは作動保留の発生順、つまり、遊技制御用マイコン61による取得順に第1特図保留記憶部64aおよび第2特図保留記憶部64bの各第1記憶領域から順番に記憶される。このため、大当たり乱数などが第1ないし第4記憶領域まで記憶されている場合は、第4記憶領域に記憶されている大当たり乱数などが時間的に最も新しい情報であり、第1記憶領域に記憶されている大当たり乱数などが時間的に最も古い情報である。各記憶領域に記憶されている大当たり乱数などは、特別図柄の変動表示が1回終了する毎に、記憶の順番が古い方の記憶領域に1つずつシフトする。たとえば、第2記憶領域に記憶されていた大当たり乱数などは第1記憶領域にシフトする。また、第1記憶領域に記憶されている大当たり乱数などに基づく判定(抽選)は、特別図柄表示器による特別図柄の当該変動表示が終了し、次の変動表示が始まる前に実行される。
普図保留記憶部64c(図7)は、遊技球がゲート12(図1)を通過したことに起因して遊技制御用マイコン61が取得した普通当たり乱数(普通図柄が当たりか否かを判定(抽選)するための乱数)が記憶される。普通図柄表示器53が普通図柄を変動表示しているときに遊技球がゲート12を通過したときは、その通過に起因する普通図柄表示器53の作動は一旦保留(作動保留)され、その通過に起因して取得された普通当たり乱数は普図保留記憶部64cに記憶される。普通図柄の保留された変動表示は、現在行われている普通図柄の変動表示が終了した次に行われる。本実施形態では、普図保留記憶部64cは、計4個の保留を行うための記憶領域を有し、普通図柄表示器53の作動保留の記憶数は最大4個である。以下、普通図柄表示器53の作動保留の記憶数を普図保留数という。
また、主制御基板60には、RAMクリアスイッチ66が搭載されている。パチンコ遊技機1は、RAMクリアスイッチ66が押下された状態で起動すると、RAM64およびサブ制御基板100のRAM120(図4)を初期化する。また、主制御基板60には、表示器類50が電気的に接続されている。さらに、主制御基板60には、中継基板74を介して第1始動口センサ11aと、第2始動口センサ22aと、ゲートセンサ12aと、第1大入賞口センサ32aと、第2大入賞口センサ35aと、特定領域センサ35bと、非特定領域センサ35cと、一般入賞口センサ13aと、電チューソレノイド20aと、第1大入賞口ソレノイド30aと、第2大入賞口ソレノイド33aと、振分部材ソレノイド35dと、可動片ソレノイド39aとが電気的に接続されている。
第1始動口センサ11aは、第1始動口11(図1)の直下に設けられており、遊技球が第1始動口11に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第2始動口センサ22aは、第2始動口22(図1)の直下に設けられており、遊技球が第2始動口22に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。ゲートセンサ12aは、ゲート12(図1)のうち遊技球の通過領域に設けられており、遊技球がゲート12を通過したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第1大入賞口センサ32aは、第1大入賞口32(図1)の直下に設けられており、遊技球が第1大入賞口32に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。第2大入賞口センサ35aは、第2大入賞口35(図1)の直下に設けられており、遊技球が第2大入賞口35に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。特定領域センサ35bは、第2大入賞口35(図1)の内部の特定領域内に設けられており、遊技球が特定領域を通過したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。非特定領域センサ35cは、第2大入賞口35(図1)の内部の非特定領域に設けられており、遊技球が非特定領域を通過したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。一般入賞口センサ13aは、一般入賞口13(図1)の直下に設けられており、遊技球が一般入賞口13に入賞したことを示す信号を主制御基板60へ出力する。
電チューソレノイド20aは、普通可変入賞装置20の可動部材21(図1、図3、図4)を開閉駆動する。第1大入賞口ソレノイド30aは、第1大入賞装置30の第1開閉部材31(図1)を開閉駆動する。第2大入賞口ソレノイド33aは、第2大入賞装置33の第2開閉部材34(図1)を開閉駆動する。振分部材ソレノイド35dは、第2大入賞装置33の内部に設けられた振分部材を駆動する。可動片ソレノイド39aは、振分装置36の内部に設けられた可動片39(図3、図4)を駆動する。
また、主制御基板60には、払出制御基板73を介して貸球払出装置80と、カードユニット76と、賞球払出装置400とが電気的に接続されている。カードユニット76は、パチンコ遊技機1に隣接して設けられており、プリペイドカードに対して残高の読取りや書き込みなどを行う。貸球払出装置80は、球貸モータ81と、球貸センサ82とを備えている。球貸モータ81は、貸球としての遊技球を払出す部材を駆動し、球貸センサ82は、その部材によって遊技球が払出されたことを示す信号を払出制御基板73を介して主制御基板60へ出力する。遊技制御用マイコン61は、払出制御基板73から出力される信号に基づいて、貸球払出装置80が払出した貸球数を計数する。カードユニット76に挿入されたプリペイドカードに、払出可能な最小残高以上の残高が記録されているときに、球貸ボタン(図示せず)が操作されると、貸球払出装置80が作動し、最小単位個数の貸球が打球供給皿24に払出される。
また、主制御基板60には、払出制御基板73を介して貸球払出装置80と、カードユニット76と、賞球払出装置400とが電気的に接続されている。カードユニット76は、パチンコ遊技機1に隣接して設けられており、プリペイドカードに対して残高の読取りや書き込みなどを行う。貸球払出装置80は、球貸モータ81と、球貸センサ82とを備えている。球貸モータ81は、貸球としての遊技球を払出す部材を駆動し、球貸センサ82は、その部材によって遊技球が払出されたことを示す信号を払出制御基板73を介して主制御基板60へ出力する。遊技制御用マイコン61は、払出制御基板73から出力される信号に基づいて、貸球払出装置80が払出した貸球数を計数する。カードユニット76に挿入されたプリペイドカードに、払出可能な最小残高以上の残高が記録されているときに、球貸ボタン(図示せず)が操作されると、貸球払出装置80が作動し、最小単位個数の貸球が打球供給皿24に払出される。
賞球払出装置400は、賞球モータ401と、賞球センサ402とを備えている。賞球モータ401は、賞球としての遊技球を払出す部材を駆動し、賞球センサ402は、その部材によって遊技球が払出されたことを示す信号を払出制御基板73を介して主制御基板60へ出力する。遊技制御用マイコン61は、払出制御基板73から出力される信号に基づいて、賞球払出装置400が払出した賞球数を計数する。
また、主制御基板60には、発射制御回路75を介して発射装置90が電気的に接続されている。発射装置90は、発射モータ91と、タッチスイッチ92と、発射ボリューム93とを備えている。発射モータ91は、遊技球を打撃して発射する打撃槌(図示せず)を駆動する。タッチスイッチ92は、遊技者がハンドル4に触れたことを示す信号を出力する。発射ボリューム93は、発射レバー4a(図1)の回転量に応じて、上記打撃槌が遊技球を打撃する強度を調節する。
また、主制御基板60には、発射制御回路75を介して発射装置90が電気的に接続されている。発射装置90は、発射モータ91と、タッチスイッチ92と、発射ボリューム93とを備えている。発射モータ91は、遊技球を打撃して発射する打撃槌(図示せず)を駆動する。タッチスイッチ92は、遊技者がハンドル4に触れたことを示す信号を出力する。発射ボリューム93は、発射レバー4a(図1)の回転量に応じて、上記打撃槌が遊技球を打撃する強度を調節する。
また、パチンコ遊技機1は、電源基板70を備えている。電源基板70は、主制御基板60および払出制御基板73に電力を供給する。また、電源基板70は、払出制御基板73に電気的に接続された各装置に対して、払出制御基板73を介して電力を供給する。また、電源基板70は、中継基板74に電気的に接続された各センサおよびソレノイドに対して、主制御基板60から中継基板74を介して電力を供給する。また、電源基板70は、主制御基板60に電気的に接続された表示器類50に対して、主制御基板60を介して電力を供給する。
電源基板70には、バックアップ電源回路71が設けられている。バックアップ電源回路71は、パチンコ遊技機1に対して外部から電力が供給されていない場合に、主制御基板60のRAM64などに対して情報の保持に必要な電力を供給する。電源基板70には、電源基板70へ電力を供給する主電源をオンオフするための電源スイッチ72が電気的に接続されている。
電源基板70には、バックアップ電源回路71が設けられている。バックアップ電源回路71は、パチンコ遊技機1に対して外部から電力が供給されていない場合に、主制御基板60のRAM64などに対して情報の保持に必要な電力を供給する。電源基板70には、電源基板70へ電力を供給する主電源をオンオフするための電源スイッチ72が電気的に接続されている。
主制御基板60は、サブ制御基板100(図7)に対して各種コマンドを送信する。主制御基板60は、コマンドをサブ制御基板100へ送信することはできるが、サブ制御基板100は、主制御基板60へコマンドを送信することができない。つまり、主制御基板60とサブ制御基板100との通信は、主制御基板60からサブ制御基板100へ送信することのみが可能な単方向通信となっている。
図4に示すように、サブ制御基板100には、演出制御用ワンチップマイコン(以下、演出制御用マイコンという)101が実装されている。演出制御用マイコン101は、CPU102と、ROM110と、RAM120と、入出力回路103とを備えている。CPU102は、遊技に伴って演出を制御する。ROM110には、CPU102が演出を制御するためのコンピュータプログラムの他、演出選択テーブルTa5、などの各種のテーブルが記憶されている。RAM120は、CPU102がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリとして使用される。また、RAM120には、第1特図保留演出記憶部121と、第2特図保留演出記憶部122と、当該変動用演出記憶部123とが設けられている。なお、演出制御用マイコン101が、本発明の制御手段の一例である。
図15に示すように、第1特図保留演出記憶部121は、第1ないし第4記憶領域から成る4つの記憶領域を有し、各記憶領域は、主制御基板60から出力される第1始動入賞コマンドなどを記憶する。第1始動入賞コマンドは、遊技球が第1始動口11に入賞したことを契機として、遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、変動パターン乱数およびリーチ乱数を含むコマンドである。
一方、図16に示すように、第2特図保留演出記憶部122は、第1ないし第4記憶領域から成る4つの記憶領域を有し、各記憶領域は、主制御基板60から出力される第2始動入賞コマンドなどを記憶する。第2始動入賞コマンドは、遊技球が第2始動口22に入賞したことを契機として、遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、変動パターン乱数およびリーチ乱数を含むコマンドである。
当該変動用演出記憶部123は、変動演出パターンの当該変動に用いる第1始動入賞コマンドまたは第2始動入賞コマンドを記憶する。
入出力回路103は、サブ制御基板100に接続された各基板などとの間でデータの送信または受信を行う。
一方、図16に示すように、第2特図保留演出記憶部122は、第1ないし第4記憶領域から成る4つの記憶領域を有し、各記憶領域は、主制御基板60から出力される第2始動入賞コマンドなどを記憶する。第2始動入賞コマンドは、遊技球が第2始動口22に入賞したことを契機として、遊技制御用マイコン61が取得した大当たり乱数、大当たり種別乱数、変動パターン乱数およびリーチ乱数を含むコマンドである。
当該変動用演出記憶部123は、変動演出パターンの当該変動に用いる第1始動入賞コマンドまたは第2始動入賞コマンドを記憶する。
入出力回路103は、サブ制御基板100に接続された各基板などとの間でデータの送信または受信を行う。
サブ制御基板100には、画像制御基板200が電気的に接続されている。画像制御基板200には、画像制御用CPU202と、VDP201(Video Display Processor)と、制御用ROM203と、制御用RAM204と、CGROM(Character Generator Read Only Memory)205と、VRAM(Video Random Access Memory)206とが実装されている。画像制御用CPU202は、変動演出パターン、ボタン演出画像、レバー演出画像および予告画像などの演出画像を表示するよう演出表示装置7を制御する。制御用ROM203には、画像制御用CPU202が演出表示装置7を制御するためのコンピュータプログラムが記憶されている。制御用RAM204は、画像制御用CPU202がコンピュータプログラムを実行するときのワークメモリとして使用される。CGROM205には、演出表示装置7が演出画像を表示するための画像データが記憶されている。VDP201は、画像制御用CPU202によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM205から画像データを読み出し、その読出した画像データをVRAM206内の展開領域に展開する。そして、VDP201は、VRAM206内に展開した画像データを合成し、その合成した画像データをVRAM206内のフレームバッファに記憶する。そして、VDP201は、VRAM206内のフレームバッファに記憶した画像データをRGB信号に変換して演出表示装置7に出力する。これにより、演出表示装置7は演出画像を表示する。CGROM205が本発明の演出記憶手段の一例である。
サブ制御基板100には、ランプ制御基板79を介して左サイドランプ23a、右サイドランプ23bおよび盤ランプ2aが電気的に接続されている。演出制御用マイコン101は、ROM110に記憶されているデータを用いて各ランプの発光態様を決める発光パターンデータを作成し、その発光パターンデータをランプ制御基板79に送信する。そして、ランプ制御基板79は、受信した発光パターンデータに従って各ランプの発光制御を行う。なお、左サイドランプ23a、右サイドランプ23b、盤ランプ2a、演出ボタンランプおよびランプ制御基板79が、本発明の演出手段の一例である。
ランプ制御基板79には、中継基板77を介して可動体15が電気的に接続されている。可動体15は、可動体15を動作させるための装置(図示せず)が接続されており、その装置には、その装置を駆動するための可動体モータ(図示せず)が接続されている。演出制御用マイコン101は、ROM110に記憶されているデータを用いて可動体15の動作パターンを決める動作パターンデータを作成し、その動作パターンデータをランプ制御基板79に送信する。そして、動作パターンデータを受信したランプ制御基板79は、その動作パターンに従って中継基板77を介して上記可動体モータを駆動し、可動体15の動作制御を行う。
ランプ制御基板79には、中継基板77を介して可動体15が電気的に接続されている。可動体15は、可動体15を動作させるための装置(図示せず)が接続されており、その装置には、その装置を駆動するための可動体モータ(図示せず)が接続されている。演出制御用マイコン101は、ROM110に記憶されているデータを用いて可動体15の動作パターンを決める動作パターンデータを作成し、その動作パターンデータをランプ制御基板79に送信する。そして、動作パターンデータを受信したランプ制御基板79は、その動作パターンに従って中継基板77を介して上記可動体モータを駆動し、可動体15の動作制御を行う。
サブ制御基板100には、音声制御基板78を介して各スピーカ8が電気的に接続されている。音声制御基板78には、音声制御用CPU(図示せず)と、音声データROM(図示せず)と、音声合成回路(図示せず)と、アンプ(図示せず)とが搭載されている。音声データROMには、各スピーカ8が音楽や効果音などの音を出力するための音声データが記憶されている。音声制御用CPUは、サブ制御基板100から受信したコマンドに基づいて音声データROMから音声データを読出し、その読出した音声データを音声合成回路に出力する。音声合成回路は、入力した音声データを合成するとともに、その合成した合成音声データをアナログの音声信号に変換してアンプに出力する。アンプは、入力した音声信号を増幅して各スピーカ8に出力する。そして、各スピーカ8は、入力した音声信号により示される音を出力する。
また、サブ制御基板100には、演出ボタン検出スイッチ9aと、演出レバー押込検出スイッチ6gと、演出レバー回転検出スイッチ6hと、演出ボタン振動モータ9bと、演出レバー振動モータ6dとが電気的に接続されている。演出ボタン検出スイッチ9aは、演出ボタン9が押圧操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力し、演出制御用マイコン101は、演出ボタン検出スイッチ9aから入力した信号に基づいて、ボタン演出を実行する。演出レバー押込検出スイッチ6gは、演出レバー6が押込操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力し、演出制御用マイコン101は、演出レバー押込検出スイッチ6gから入力した信号に基づいて、演出レバー6が押込操作されたときに行うレバー演出を実行する。演出レバー回転検出スイッチ6hは、演出レバー6が回転操作されたことを示す信号をサブ制御基板100に出力し、演出制御用マイコン101は、演出レバー回転検出スイッチ6hから入力した信号に基づいて、演出レバー6が回転操作されたときに行うレバー演出を実行する。
演出ボタン振動モータ9bは、演出ボタン9を振動させる部材であり、演出ボタン9の内部に収容されている。演出レバー振動モータ6dは、演出レバー6を振動させる部材であり、演出レバー6と接する部位または演出レバー6の内部に設けられている。ROM110には、演出ボタン振動モータ9bの動作パターンを決める動作パターンデータと、演出レバー振動モータ6dの動作パターンを決める動作パターンデータとが記憶されている。演出制御用マイコン101は、演出ボタン9を振動させる演出タイミングになったときに、ROM110から動作パターンデータを読出し、その読出した動作パターンデータに基づいて演出ボタン振動モータ9bを駆動制御する。また、演出制御用マイコン101は、演出レバー6を振動させる演出タイミングになったときに、ROM110から動作パターンデータを読出し、その読出した動作パターンデータに基づいて演出レバー振動モータ6dを駆動制御する。
[遊技状態の説明]
次に、パチンコ遊技機1の遊技状態について説明する。パチンコ遊技機1の普通図柄表示器53には、確率変動機能と変動時間短縮機能とが備わっている。一方、特別図柄表示器には、確率変動機能は無く、変動時間短縮機能のみ備わっている。
また、特別図柄表示器の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(変動表示開始から確定表示までに要する時間)が、非時短状態よりも短くなっている。
また、本実施形態では特に「時短状態」に、「微時短状態」と「通常時短状態」の2種類の時短を含む。「通常時短状態」は一般的な時短状態に相当する。「微時短状態」については変動時間短縮機能は機能するが、通常状態(非時短)と比べて大きな差はなく、実質的に微時短状態と通常状態(非時短)とは遊技者にとっては同じ状態といえる。但し、微時短状態であることを遊技者に報知するために通常状態と画面上では差を設けるようにする。
次に、パチンコ遊技機1の遊技状態について説明する。パチンコ遊技機1の普通図柄表示器53には、確率変動機能と変動時間短縮機能とが備わっている。一方、特別図柄表示器には、確率変動機能は無く、変動時間短縮機能のみ備わっている。
また、特別図柄表示器の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(変動表示開始から確定表示までに要する時間)が、非時短状態よりも短くなっている。
また、本実施形態では特に「時短状態」に、「微時短状態」と「通常時短状態」の2種類の時短を含む。「通常時短状態」は一般的な時短状態に相当する。「微時短状態」については変動時間短縮機能は機能するが、通常状態(非時短)と比べて大きな差はなく、実質的に微時短状態と通常状態(非時短)とは遊技者にとっては同じ状態といえる。但し、微時短状態であることを遊技者に報知するために通常状態と画面上では差を設けるようにする。
普通図柄表示器53の確率変動機能および変動時間短縮機能は、特別図柄表示器の変動時間短縮機能に同期して作動するようになっている。つまり、普通図柄表示器53の確率変動機能および変動時間短縮機能は、時短状態において作動し、非時短状態において作動しない。したがって、時短状態では、普通図柄の抽選において当たりと判定される確率が非時短状態よりも高くなっている。つまり、普通図柄表示器53の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、普通図柄表示器53が確定表示する普通図柄が、普通当たり図柄(普通図柄の抽選において当たりと判定されたことを示す普通図柄)となる確率が高くなる。但し、微時短状態については通常状態と大きな確率の差はない。
また、時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。たとえば、普通図柄の変動時間は非時短状態では10秒であるが、微時短状態では9秒とし、通常時短状態では1秒である。さらに時短状態では、普通可変入賞装置20の開放時間が、非時短状態よりも長くなっている。つまり、普通可変入賞装置20の開放時間延長機能が作動している。例えば非時短状態での普通可変入賞装置20の開放時間は0.10秒、微時短状態での普通可変入賞装置20の開放時間は0.15秒とする。通常時短状態での普通可変入賞装置20の開放時間は0.20秒とする。また、本実施形態では開放時間だけではなく普通可変入賞装置20が開放を行うタイミングも異なっている。それによって、前述したように振分装置36に入球した遊技球の振り分けを行っている(図3、図4参照)。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、大当たり遊技が終了した後の遊技状態は、通常確率状態かつ時短状態(a時短)である。但し、この時短状態(a時短)は微時短状態である。a時短状態については、所定回数(例えば128回、256回、512回のいずれか)の特別図柄の変動表示が実行されるか、あるいは、大当たりに当選(V入賞による大当たりも含む)してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。尚、大当たり遊技中は非時短状態となる。
なお、パチンコ遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態である。
また、本実施形態では遊技機が大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が所定の上限回数(例えば650回)に到達した場合(但し高確率状態の変動回数はカウントしない)においても、大当たり遊技を経由せずに次の特別図柄の変動開始とともに通常確率状態かつ時短状態(b時短、遊タイム)へと移行する。このb時短の遊技状態は、微時短状態でなく通常時短状態である。b時短は通常確率での大当たり分母(V入賞による大当たりも含む)よりも十分に大きい所定回数(例えば255回)の特別図柄の変動表示が実行されるか、あるいは、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
なお、パチンコ遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態である。
また、本実施形態では遊技機が大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が所定の上限回数(例えば650回)に到達した場合(但し高確率状態の変動回数はカウントしない)においても、大当たり遊技を経由せずに次の特別図柄の変動開始とともに通常確率状態かつ時短状態(b時短、遊タイム)へと移行する。このb時短の遊技状態は、微時短状態でなく通常時短状態である。b時短は通常確率での大当たり分母(V入賞による大当たりも含む)よりも十分に大きい所定回数(例えば255回)の特別図柄の変動表示が実行されるか、あるいは、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。
[大当たり判定テーブル]
図9に示す大当たり判定テーブルTa1は、遊技制御用マイコン61(図7)が大当たりか否かの大当たり判定を実行する際に参照するテーブルである。大当たり判定テーブルTa1は、抽選の種類(特図1の抽選か特図2の抽選か)と大当たり乱数とを対応付けて構成されている。大当たり乱数は、大当たり乱数カウンタが発生する大当たり乱数の中から所定の乱数を選択したものである。大当たり乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、大当たり乱数カウンタが動作して大当たり乱数が発生する。大当たり乱数カウンタは、カウンタICなどの乱数生成回路を利用したものでも良い。本実施形態では、大当たり乱数カウンタは、0~65535の計65536個の大当たり乱数をカウントする。つまり、0~65535の計65536個の大当たり乱数を発生する。本実施形態では、大当たり判定テーブルTa1には、第1特別図柄の抽選(特図1の抽選)のときの大当たり乱数として、0~364の計365個の大当たり乱数が設定されている。遊技制御用マイコン61は、大当たり乱数カウンタから取得した大当たり乱数が0~364のいずれかであった場合は、大当たり判定において大当たりと判定し、0~65535のうち0~364以外であった場合は、大当たりではない、つまり、ハズレと判定する。また、ハズレと判定される場合であって、特に大当たり乱数カウンタから取得した大当たり乱数が365~366のいずれかであった場合は、小当たりと判定される。
図9に示す大当たり判定テーブルTa1は、遊技制御用マイコン61(図7)が大当たりか否かの大当たり判定を実行する際に参照するテーブルである。大当たり判定テーブルTa1は、抽選の種類(特図1の抽選か特図2の抽選か)と大当たり乱数とを対応付けて構成されている。大当たり乱数は、大当たり乱数カウンタが発生する大当たり乱数の中から所定の乱数を選択したものである。大当たり乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、大当たり乱数カウンタが動作して大当たり乱数が発生する。大当たり乱数カウンタは、カウンタICなどの乱数生成回路を利用したものでも良い。本実施形態では、大当たり乱数カウンタは、0~65535の計65536個の大当たり乱数をカウントする。つまり、0~65535の計65536個の大当たり乱数を発生する。本実施形態では、大当たり判定テーブルTa1には、第1特別図柄の抽選(特図1の抽選)のときの大当たり乱数として、0~364の計365個の大当たり乱数が設定されている。遊技制御用マイコン61は、大当たり乱数カウンタから取得した大当たり乱数が0~364のいずれかであった場合は、大当たり判定において大当たりと判定し、0~65535のうち0~364以外であった場合は、大当たりではない、つまり、ハズレと判定する。また、ハズレと判定される場合であって、特に大当たり乱数カウンタから取得した大当たり乱数が365~366のいずれかであった場合は、小当たりと判定される。
一方、大当たり判定テーブルTa1には、第2特別図柄の抽選(特図2の抽選)のときの大当たり乱数として、0~364の計365個の大当たり乱数が設定されている。遊技制御用マイコン61は、大当たり乱数カウンタから取得した大当たり乱数が0~364のいずれかであった場合は、大当たり判定において大当たりと判定し、0~65535のうち0~364以外であった場合は、大当たりではない、つまり、ハズレと判定する。また、ハズレと判定される場合については、大当たり乱数に関わらず小当たりと判定される。つまり、特図1の抽選と特図2の抽選とでは、大当たりと判定される確率は変わらないが、特図2の抽選の方が特図1の抽選よりも小当たりと判定される確率が高くなっている。また、特図2の抽選では大当たりとならない限り小当たりの当選確率は約1/1であり、大当たりに比べて当選確率が非常に高く設定されている。尚、特に特図2の小当たりは、第2大入賞装置33が特定領域(V入賞領域)への遊技球の通過が可能な開放パターンで、第2大入賞装置33を作動させる当たりとなる。即ち、特図2による抽選は遊技者が操作を誤らなければ実質的に100%大当たりとなる。一方、特図1の小当たりは、第2大入賞装置33が特定領域(V入賞領域)への遊技球の通過が実質的に不可能な開放パターンで、第2大入賞装置33を作動させる当たりとなる。
[大当たり種別判定テーブル]
図10に示す大当たり種別判定テーブルTa2は、大当たりと判定された場合に遊技制御用マイコン61(図7)が大当たりの種別判定を実行する際に参照するテーブルである。大当たり種別判定テーブルTa2は、抽選の種類(特図1の抽選か特図2の抽選かV入賞による大当たりか)と大当たり種別乱数とを対応付けて構成されている。大当たり種別乱数は、大当たり種別乱数カウンタが発生する大当たり種別乱数の中から所定の乱数を選択したものである。大当たり種別乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、大当たり種別乱数カウンタが動作して大当たり種別乱数が発生する。大当たり種別乱数カウンタは、カウンタICなどの乱数生成回路を利用したものでも良い。本実施形態では、大当たり種別乱数カウンタは、0~9の計10個の大当たり種別乱数をカウントする。つまり、0~9の計10個の大当たり種別乱数を発生する。本実施形態のパチンコ遊技機1では、大当たりの種別として、「5R大当たり(大当たり後に微時短128回)」と、「5R大当たり(大当たり後に微時短256回)」と、「5R大当たり(大当たり後に微時短512回)」がある。そして、パチンコ遊技機1では、図10に示すように第1特別図柄の抽選(特図1の抽選)では、大当たり種別乱数が0であれば、「5R大当たり(大当たり後に微時短128回)」に当選したと判定し、1~4であれば、「5R大当たり(大当たり後に微時短256回)」に当選したと判定し、5~9の範囲内の値であれば、「5R大当たり(大当たり後に微時短512回)」に当選したと判定する。また、第2特別図柄の抽選(特図2の抽選)とV入賞による大当たり(第2大入賞装置33内の特定領域に入賞したことによる大当たり)についても同様となる。
[大当たり種別判定テーブル]
図10に示す大当たり種別判定テーブルTa2は、大当たりと判定された場合に遊技制御用マイコン61(図7)が大当たりの種別判定を実行する際に参照するテーブルである。大当たり種別判定テーブルTa2は、抽選の種類(特図1の抽選か特図2の抽選かV入賞による大当たりか)と大当たり種別乱数とを対応付けて構成されている。大当たり種別乱数は、大当たり種別乱数カウンタが発生する大当たり種別乱数の中から所定の乱数を選択したものである。大当たり種別乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、大当たり種別乱数カウンタが動作して大当たり種別乱数が発生する。大当たり種別乱数カウンタは、カウンタICなどの乱数生成回路を利用したものでも良い。本実施形態では、大当たり種別乱数カウンタは、0~9の計10個の大当たり種別乱数をカウントする。つまり、0~9の計10個の大当たり種別乱数を発生する。本実施形態のパチンコ遊技機1では、大当たりの種別として、「5R大当たり(大当たり後に微時短128回)」と、「5R大当たり(大当たり後に微時短256回)」と、「5R大当たり(大当たり後に微時短512回)」がある。そして、パチンコ遊技機1では、図10に示すように第1特別図柄の抽選(特図1の抽選)では、大当たり種別乱数が0であれば、「5R大当たり(大当たり後に微時短128回)」に当選したと判定し、1~4であれば、「5R大当たり(大当たり後に微時短256回)」に当選したと判定し、5~9の範囲内の値であれば、「5R大当たり(大当たり後に微時短512回)」に当選したと判定する。また、第2特別図柄の抽選(特図2の抽選)とV入賞による大当たり(第2大入賞装置33内の特定領域に入賞したことによる大当たり)についても同様となる。
[リーチ判定テーブル]
図11に示すリーチ判定テーブルTa3は、遊技制御用マイコン61(図7)が大当たり判定の結果がハズレであった場合に、リーチが出現する特図変動パターンを選択するか否かを判定する際に参照するテーブルである。ここで、リーチとは、複数の特別図柄のうち変動表示されている特別図柄が残り1つとなっている状態であって、変動表示されている特別図柄がどの特別図柄で確定表示されるか次第で大当たりを示す特別図柄の組み合わせとなる状態のことである。また、リーチとは、演出表示装置7の複数の表示領域においてそれぞれ変動表示されている演出図柄のうち、変動表示されている演出図柄が残り1つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの演出図柄で確定表示されるか次第で大当たり演出図柄の組み合わせとなる状態のことである。
たとえば、大当たり演出図柄の組み合わせの1つが「777」である場合に、左演出図柄表示領域において左演出図柄9Lとして「7」が確定表示されており、右演出図柄表示領域において右演出図柄9Rとして「7」が確定表示されており、中演出図柄表示領域において中演出図柄9Cが変動表示されている状態のことである。なお、リーチの概念には、中演出図柄9Cがスクロールしている状態の他、揺れている状態、拡大と縮小を繰り返す状態などが含まれる。
図11に示すリーチ判定テーブルTa3は、遊技制御用マイコン61(図7)が大当たり判定の結果がハズレであった場合に、リーチが出現する特図変動パターンを選択するか否かを判定する際に参照するテーブルである。ここで、リーチとは、複数の特別図柄のうち変動表示されている特別図柄が残り1つとなっている状態であって、変動表示されている特別図柄がどの特別図柄で確定表示されるか次第で大当たりを示す特別図柄の組み合わせとなる状態のことである。また、リーチとは、演出表示装置7の複数の表示領域においてそれぞれ変動表示されている演出図柄のうち、変動表示されている演出図柄が残り1つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの演出図柄で確定表示されるか次第で大当たり演出図柄の組み合わせとなる状態のことである。
たとえば、大当たり演出図柄の組み合わせの1つが「777」である場合に、左演出図柄表示領域において左演出図柄9Lとして「7」が確定表示されており、右演出図柄表示領域において右演出図柄9Rとして「7」が確定表示されており、中演出図柄表示領域において中演出図柄9Cが変動表示されている状態のことである。なお、リーチの概念には、中演出図柄9Cがスクロールしている状態の他、揺れている状態、拡大と縮小を繰り返す状態などが含まれる。
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がハズレであった場合に、リーチが出現する特図変動パターンを選択するか否かを判定するための乱数である。リーチ判定テーブルTa3は、遊技状態とリーチ乱数とを対応付けて構成されている。リーチ乱数は、リーチ乱数カウンタが発生するリーチ乱数の中から所定の乱数を選択したものである。本実施形態では、リーチ乱数カウンタは、0~255の計256個のリーチ乱数をカウントする。つまり、0~256の計256個のリーチ乱数を発生する。リーチ乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、リーチ乱数カウンタが動作してリーチ乱数が発生する。本実施形態では、遊技状態が非時短状態のときのリーチ乱数として、0~27の計28個のリーチ乱数が設定されている。遊技制御用マイコン61は、遊技状態が非時短状態(微時短を含む)のときにリーチ乱数カウンタから取得したリーチ乱数が0~27のいずれかであった場合は、リーチ判定においてリーチ有りと判定し、0~255のうち0~27以外であった場合は、リーチ無しと判定する。
また、本実施形態では、遊技状態が時短状態(微時短は除く)のときのリーチ乱数として、0~11の計12個のリーチ乱数が設定されている。遊技制御用マイコン61は、遊技状態が時短状態のときにリーチ乱数カウンタから取得したリーチ乱数が0~11のいずれかであった場合は、リーチ判定においてリーチ有りと判定し、0~255のうち0~11以外であった場合は、リーチ無しと判定する。
リーチ有りと判定されるリーチ乱数は、非時短状態よりも時短状態の方が少なく設定されている。これにより、時短状態ではリーチ有りと判定される確率が非時短状態よりも低くなる。つまり、リーチ無しと判定される確率が高くなるため、その分、特図変動パターンを選択する際に、リーチ無しの特図変動パターンを選択する確率が高くなる。このため、時短状態では、特図保留数の消化のペースが速くなる。
リーチ有りと判定されるリーチ乱数は、非時短状態よりも時短状態の方が少なく設定されている。これにより、時短状態ではリーチ有りと判定される確率が非時短状態よりも低くなる。つまり、リーチ無しと判定される確率が高くなるため、その分、特図変動パターンを選択する際に、リーチ無しの特図変動パターンを選択する確率が高くなる。このため、時短状態では、特図保留数の消化のペースが速くなる。
尚、図11は基本的に第1特別図柄に対応するリーチ判定テーブルを示す。第2特別図柄に対応するリーチ判定テーブルは、第1特別図柄と同一内容にしても良いし、異なるテーブルとしても良い。
[特図変動パターン選択テーブル]
図12に示す特図変動パターン選択テーブルTa4は、遊技制御用マイコン61(図3)が特図変動パターンを抽選により決定する際に参照するテーブルである。特図変動パターン選択テーブルTa4は、遊技状態と、判定(大当たり判定およびリーチ判定)結果と、特図保留数と、変動パターン乱数と、特図変動パターンと、変動時間と、停止時間とを対応付けて構成されている。尚、大当たり種別について対応付けても良い。特図変動パターン選択テーブルTa4における変動演出パターンは、選択された特図変動パターンに対応して演出表示装置7が変動表示する変動演出パターンであり、参考のために記載してある。変動パターン乱数は、変動パターン乱数カウンタが発生する変動パターン乱数の中から所定の乱数を選択したものである。本実施形態では、変動パターン乱数カウンタは、0~99の計100個の変動パターン乱数をカウントする。つまり、0~99の計100個の変動パターン乱数を発生する。変動パターン乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、変動パターン乱数カウンタが動作して変動パターン乱数が発生する。
図12に示す特図変動パターン選択テーブルTa4は、遊技制御用マイコン61(図3)が特図変動パターンを抽選により決定する際に参照するテーブルである。特図変動パターン選択テーブルTa4は、遊技状態と、判定(大当たり判定およびリーチ判定)結果と、特図保留数と、変動パターン乱数と、特図変動パターンと、変動時間と、停止時間とを対応付けて構成されている。尚、大当たり種別について対応付けても良い。特図変動パターン選択テーブルTa4における変動演出パターンは、選択された特図変動パターンに対応して演出表示装置7が変動表示する変動演出パターンであり、参考のために記載してある。変動パターン乱数は、変動パターン乱数カウンタが発生する変動パターン乱数の中から所定の乱数を選択したものである。本実施形態では、変動パターン乱数カウンタは、0~99の計100個の変動パターン乱数をカウントする。つまり、0~99の計100個の変動パターン乱数を発生する。変動パターン乱数カウンタを動作させるためのコンピュータプログラムは、ROM63に記憶されており、そのコンピュータプログラムをCPU62が実行することにより、変動パターン乱数カウンタが動作して変動パターン乱数が発生する。
遊技状態が非時短状態のときに大当たり判定において大当たりと判定され、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~94のいずれかであった場合は、特図保留数に関係無く、特図変動パターンP1が選択される。つまり、特図変動パターンP1が選択される確率は95%である。また、変動パターン乱数が95~99のいずれかであった場合は、保留球数に関係無く、特図変動パターンP2が選択される。つまり、特図変動パターンP2が選択される確率は5%である。特図変動パターンP1の変動時間は400,000msであり、特別図柄の停止時間、つまり、特別図柄を確定表示している時間は500msである。特図変動パターンP2の変動時間は150,000msであり、特別図柄の停止時間は500msである。また、特図変動パターンP1が選択された場合は、演出表示装置7は、変動演出パターンとしてリーチ状態から発展したSP(スーパー)リーチを表示する。また、特図変動パターンP2が選択された場合は、演出表示装置7は、変動演出パターンとしてノーマルリーチを表示する。
また、遊技状態が非時短状態のときにハズレと判定され、かつ、リーチ判定においてリーチ有りと判定された場合、つまり、リーチ有りハズレの場合であって、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~9のいずれかであった場合は、特図保留数に関係無く、特図変動パターンP3が選択される。つまり、特図変動パターンP3が選択される確率は10%である。また、変動パターン乱数が10~99のいずれかであった場合は、保留球数に関係無く、特図変動パターンP4が選択される。つまり、特図変動パターンP4が選択される確率は90%である。特図変動パターンP3の変動時間は400,000msであり、特別図柄の停止時間は500msである。特図変動パターンP4の変動時間は150,000msであり、特別図柄の停止時間は500msである。また、特図変動パターンP3が選択された場合は、演出表示装置7は、変動演出パターンとしてリーチ状態から発展したSPリーチを表示する。また、特図変動パターンP4が選択された場合は、演出表示装置7は、変動演出パターンとしてノーマルリーチを表示する。
また、遊技状態が非時短状態のときにハズレと判定され、かつ、リーチ判定においてリーチ無しと判定された場合、つまり、リーチ無しハズレの場合であって、特図保留数が0~2個であり、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図変動パターンP5が選択される。つまり、特図変動パターンP5が選択される確率は100%である。また、特図保留数が3~4個であり、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図変動パターンP6が選択される。つまり、特図変動パターンP6が選択される確率は100%である。特図変動パターンP5の変動時間は10,000msであり、特別図柄の停止時間は500msである。特図変動パターンP6の変動時間は5,000msであり、特別図柄の停止時間は500msである。また、特図変動パターンP5または特図変動パターンP6が選択された場合は、演出表示装置7は、変動演出パターンとして通常変動を表示する。
遊技状態が微時短状態のときに大当たりと判定され、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図保留数に関係無く、特図変動パターンP11が選択される。つまり、特図変動パターンP11が選択される確率は100%である。また、遊技状態が微時短状態のときにハズレと判定され、かつ、リーチ判定においてリーチ有りと判定された場合、つまり、リーチ有りハズレの場合であって、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図保留数に関係無く、特図変動パターンP12が選択される。つまり、特図変動パターンP12が選択される確率は100%である。特図変動パターンP11および特図変動パターンP12の変動時間はそれぞれ400,000msであり、特別図柄の停止時間はそれぞれ500msである。また、特図変動パターンP11または特図変動パターンP12が選択された場合は、演出表示装置7は、変動演出パターンとしてリーチ状態から発展したSPリーチを表示する。
また、遊技状態が微時短状態のときにハズレと判定され、かつ、リーチ判定においてリーチ無しと判定された場合、つまり、リーチ無しハズレの場合であって、特図保留数が0~2個であり、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図変動パターンP13が選択される。つまり、特図変動パターンP13が選択される確率は100%である。また、特図保留数が3~4個であり、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図変動パターンP14が選択される。つまり、特図変動パターンP14が選択される確率は100%である。特図変動パターンP13の変動時間は90,000msであり、特別図柄の停止時間は500msである。特図変動パターンP14の変動時間は4,000msであり、特別図柄の停止時間は500msである。また、特図変動パターンP13または特図変動パターンP14が選択された場合は、演出表示装置7は、変動演出パターンとして通常変動を表示する。
遊技状態が通常時短状態のときに大当たりと判定され、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図保留数に関係無く、特図変動パターンP21が選択される。つまり、特図変動パターンP21が選択される確率は100%である。また、遊技状態が通常時短状態のときにハズレと判定され、かつ、リーチ判定においてリーチ有りと判定された場合、つまり、リーチ有りハズレの場合であって、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図保留数に関係無く、特図変動パターンP22が選択される。つまり、特図変動パターンP22が選択される確率は100%である。特図変動パターンP21および特図変動パターンP22の変動時間はそれぞれ400,000msであり、特別図柄の停止時間はそれぞれ500msである。また、特図変動パターンP21または特図変動パターンP22が選択された場合は、演出表示装置7は、変動演出パターンとしてリーチ状態から発展したSPリーチを表示する。
また、遊技状態が通常時短状態のときにハズレと判定され、かつ、リーチ判定においてリーチ無しと判定された場合、つまり、リーチ無しハズレの場合であって、特図保留数が0~1個であり、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図変動パターンP23が選択される。つまり、特図変動パターンP23が選択される確率は100%である。また、特図保留数が2~4個であり、変動パターン乱数カウンタから取得した変動パターン乱数が0~99のいずれかであった場合は、特図変動パターンP24が選択される。つまり、特図変動パターンP24が選択される確率は100%である。特図変動パターンP23の変動時間は2,000msであり、特別図柄の停止時間は500msである。特図変動パターンP24の変動時間は1,000msであり、特別図柄の停止時間は500msである。また、特図変動パターンP23または特図変動パターンP24が選択された場合は、演出表示装置7は、変動演出パターンとして通常変動を表示する。
上述したように、非時短状態のときにSPリーチまで発展が選択される確率は、大当たり判定において大当たりと判定された場合は95%であるが、大当たり判定においてハズレと判定され、かつ、リーチ有りと判定された場合は10%である。また、非時短状態のときにノーマルリーチ止まりが選択される確率は、大当たり判定において大当たりと判定された場合は5%であるが、大当たり判定においてハズレと判定され、かつ、リーチ有りと判定された場合は90%である。
つまり、演出表示装置7が変動演出パターンとしてSPリーチまで発展した場合は、大当たりが発生する可能性が高い。換言すると、SPリーチは、大当たりの発生に対する期待度がノーマルリーチ止まりの場合よりも高い変動演出パターンである。
つまり、演出表示装置7が変動演出パターンとしてSPリーチまで発展した場合は、大当たりが発生する可能性が高い。換言すると、SPリーチは、大当たりの発生に対する期待度がノーマルリーチ止まりの場合よりも高い変動演出パターンである。
尚、図12は基本的に第1特別図柄に対応する特図変動パターン選択テーブルを示す。本実施形態では第2特別図柄は大当たりとならない場合には実質的に小当たりに当選し、大当たりであっても小当たりであっても遊技者にとっては実質的に得られる特典は同じとなるので、変動パターンは1パターンのみが用意されている。変動時間は2000msとする。
[遊技制御用マイコン61の主な処理]
次に、遊技制御用マイコン61(図7)が実行する主な処理について図を参照しつつ説明する。
(メイン側主制御処理)
最初に、遊技制御用マイコン61が実行するメイン側主制御処理の内容についてそれを示す図17を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、ROM63(図7)から図17に示すメイン側主制御処理のコンピュータプログラムを読み出して実行する。遊技制御用マイコン61は、最初に初期設定を行う(ステップ(以下、Sと略す)1)。この初期設定では、たとえば、スタックの設定、定数の設定、割込時間の設定、CPU62の設定、SIO(System Input/Output)、PIO(Parallel Input/Output)、CTC(Counter/Timer Circuit:割込時間を管理するための回路)の設定、各種のフラグ、カウンタおよびタイマなどのリセットなどを行う。続いて、遊技制御用マイコン61は、割込禁止を実行し(S2)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理を実行する(S3)。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理では、前述した大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数を発生する各乱数カウンタの初期値をそれぞれ「1」加算して更新する。各乱数カウンタのカウント値は上限値に達すると「0」に戻って再び「1」加算される。なお、各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また、各乱数カウンタのカウント値にそれぞれ「2」以上の数値を加算して更新してもよい。また、各乱数は、カウンタICなどから成る公知の乱数生成回路を利用して生成される、いわゆるハードウェア乱数であってもよい。このハードウェア乱数を用いる場合は、ソフトウェアによる乱数の更新処理(S3)は必要ない。
次に、遊技制御用マイコン61(図7)が実行する主な処理について図を参照しつつ説明する。
(メイン側主制御処理)
最初に、遊技制御用マイコン61が実行するメイン側主制御処理の内容についてそれを示す図17を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、ROM63(図7)から図17に示すメイン側主制御処理のコンピュータプログラムを読み出して実行する。遊技制御用マイコン61は、最初に初期設定を行う(ステップ(以下、Sと略す)1)。この初期設定では、たとえば、スタックの設定、定数の設定、割込時間の設定、CPU62の設定、SIO(System Input/Output)、PIO(Parallel Input/Output)、CTC(Counter/Timer Circuit:割込時間を管理するための回路)の設定、各種のフラグ、カウンタおよびタイマなどのリセットなどを行う。続いて、遊技制御用マイコン61は、割込禁止を実行し(S2)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理を実行する(S3)。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理では、前述した大当たり乱数、大当たり種別乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数を発生する各乱数カウンタの初期値をそれぞれ「1」加算して更新する。各乱数カウンタのカウント値は上限値に達すると「0」に戻って再び「1」加算される。なお、各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また、各乱数カウンタのカウント値にそれぞれ「2」以上の数値を加算して更新してもよい。また、各乱数は、カウンタICなどから成る公知の乱数生成回路を利用して生成される、いわゆるハードウェア乱数であってもよい。このハードウェア乱数を用いる場合は、ソフトウェアによる乱数の更新処理(S3)は必要ない。
続いて、遊技制御用マイコン61は、割込許可を実行する(S4)。割込許可中は、メイン側タイマ割込処理(S5)の実行が可能となる。メイン側タイマ割込処理(S5)は、たとえば、4msec周期でCPU62に対して入力される割込パルスに基づいて実行される。つまり、4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割込処理(S5)が終了してから、次にメイン側タイマ割込処理(S5)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)による各種カウンタの初期値更新処理が実行される。なお、割込禁止状態のときにCPU62に割込パルスが入力された場合は、メイン側タイマ割込処理(S5)は直ぐには開始されず、割込許可(S4)が実行されてから開始される。
(メイン側タイマ割込処理)
次に、遊技制御用マイコン61が実行するメイン側タイマ割込処理(図17のS5)の内容についてそれを示す図18を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、出力処理を実行する(S10)。この出力処理では、以下に説明する各処理において主制御基板60のRAM64(図7)に設けられた出力バッファにセットされたコマンドなどをサブ制御基板100(図8)や払出制御基板73(図7)などに出力する。特に本実施形態では普通図柄が変動を開始した場合に普通図柄が変動を開始したことを示す普図変動開始コマンド、及び特別図柄が変動を開始した場合に特別図柄が変動を開始したことを示す特図変動開始コマンドについても出力する。続いて、遊技制御用マイコン61は、入力処理を実行する(S11)。この入力処理では、主にパチンコ遊技機1に取付けられている各種センサ(第1始動口センサ11a、第2始動口センサ22a、第1大入賞口センサ32a、第2大入賞口センサ35a、ゲートセンサ12aなど(図7))が検出した各検出信号を読み込む。続いて、遊技制御用マイコン61は、タイマ更新処理を実行する(S12)。このタイマ更新処理では、タイマとして作動している減算カウンタの更新(減算)を行う。続いて、遊技制御用マイコン61は、賞球制御処理を実行する(S13)。この賞球制御処理では、入力処理(S11)において読み込んだ各種センサの検出信号に基づいて、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払出コマンドをRAM64の出力バッファにセットする。払出コマンドは、払出制御基板73に対して出力されるコマンドである。続いて、遊技制御用マイコン61は、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理を実行する(S14)。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理は、図17のメイン側主制御処理で実行する普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)と同じである。つまり、各乱数カウンタの初期値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S5)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割込処理(S5)の終了後、次のメイン側タイマ割込処理(S5)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
次に、遊技制御用マイコン61が実行するメイン側タイマ割込処理(図17のS5)の内容についてそれを示す図18を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、出力処理を実行する(S10)。この出力処理では、以下に説明する各処理において主制御基板60のRAM64(図7)に設けられた出力バッファにセットされたコマンドなどをサブ制御基板100(図8)や払出制御基板73(図7)などに出力する。特に本実施形態では普通図柄が変動を開始した場合に普通図柄が変動を開始したことを示す普図変動開始コマンド、及び特別図柄が変動を開始した場合に特別図柄が変動を開始したことを示す特図変動開始コマンドについても出力する。続いて、遊技制御用マイコン61は、入力処理を実行する(S11)。この入力処理では、主にパチンコ遊技機1に取付けられている各種センサ(第1始動口センサ11a、第2始動口センサ22a、第1大入賞口センサ32a、第2大入賞口センサ35a、ゲートセンサ12aなど(図7))が検出した各検出信号を読み込む。続いて、遊技制御用マイコン61は、タイマ更新処理を実行する(S12)。このタイマ更新処理では、タイマとして作動している減算カウンタの更新(減算)を行う。続いて、遊技制御用マイコン61は、賞球制御処理を実行する(S13)。この賞球制御処理では、入力処理(S11)において読み込んだ各種センサの検出信号に基づいて、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払出コマンドをRAM64の出力バッファにセットする。払出コマンドは、払出制御基板73に対して出力されるコマンドである。続いて、遊技制御用マイコン61は、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理を実行する(S14)。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理は、図17のメイン側主制御処理で実行する普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)と同じである。つまり、各乱数カウンタの初期値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S5)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割込処理(S5)の終了後、次のメイン側タイマ割込処理(S5)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
続いて、遊技制御用マイコン61は、後述する始動口センサ検出処理(S15)、V入賞検出処理(S16)、普通動作処理(S17)、特別図柄待機処理(S18)、特別図柄変動処理(S19)、その他の処理(S20)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S5)を終了する。特別図柄待機処理(S18)では、特別図柄の保留を消化する際に始動口センサ検出処理(S15)で取得された大当たり乱数に基づいて大当たりや小当たりの当否判定並びに大当たりである場合(小当たりの場合に行っても良い)には大当たりの種別の判定を実行するとともに、上記判定の結果や現時点のパチンコ遊技機1の遊技状態(非時短状態、通常時短状態、微時短状態)を考慮して特図の変動パターンを選択する。特別図柄変動処理(S19)では、選択された特図の変動パターンに従って特図の変動処理を行い、また特別図柄の変動回数が既定の上限回数(天井)に到達した場合や大当たり遊技後において時短状態(但し、大当たり遊技後は微時短状態)のセットを行う。その他の処理(S20)は、不正入賞を検知して報知するセキュリティ制御処理、磁気を利用した不正行為を検知して報知する磁気検出処理、前面枠18(図1)や内枠の開放を検知して報知する扉開放処理、電波を利用した不正行為を検知して報知する不正電波検出処理、パチンコ遊技機1を振動させる不正行為を検知して報知する衝撃検出処理などである。そして、次にCPU62に割込パルスが入力されるまではメイン側主制御処理のS2~S4の処理が繰り返し実行され(図17)、割込パルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S5)が実行される。再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S5)の出力処理(S10)においては、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S5)にてRAM64(図7)の出力バッファにセットされたコマンドなどが所定の基板へ出力される。
(始動口センサ検出処理)
次に、遊技制御用マイコン61が実行する始動口センサ検出処理(図17のS15)の内容についてそれを示す図19を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、遊技球がゲート12(図1)を通過したか否かを判定し(S20)、通過したと判定した場合は(S20:Yes)、ゲート通過処理を実行する(S21)。このゲート通過処理では、普図保留数が4以上であるか否か判定し、普図保留数が4以上でなければ、普図保留数に「1」を加算し、普通図柄の抽選を行うための当たり乱数を取得して記憶する処理を行う。
次に、遊技制御用マイコン61が実行する始動口センサ検出処理(図17のS15)の内容についてそれを示す図19を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、遊技球がゲート12(図1)を通過したか否かを判定し(S20)、通過したと判定した場合は(S20:Yes)、ゲート通過処理を実行する(S21)。このゲート通過処理では、普図保留数が4以上であるか否か判定し、普図保留数が4以上でなければ、普図保留数に「1」を加算し、普通図柄の抽選を行うための当たり乱数を取得して記憶する処理を行う。
また、S20において、遊技球がゲート12を通過していないと判定した場合は(S20:No)、遊技球が第2始動口22(図1)に入賞したか否かを判定する(S22)。ここで、遊技球が第2始動口22に入賞したと判定した場合は(S22:Yes)、第2特図保留数U2が上限値の「4」に達しているか否か判定する(S23)。ここで、第2特図保留数U2が「4」に達していると判定した場合は(S23:Yes)、S28に進むが、第2特図保留数U2が「4」に達していないと判定した場合は(S23:No)、第2特図保留数U2に1を加算する(S24)。続いて、遊技制御用マイコン61は、第2特図関係乱数取得処理を実行する(S25)。この第2特図関係乱数取得処理では、大当たり乱数カウンタがカウントする大当たり乱数と、大当たり種別乱数カウンタがカウントする大当たり種別乱数と、リーチ乱数カウンタがカウントするリーチ乱数と、変動パターン乱数カウンタがカウントする変動パターン乱数とを取得し、それら取得した各乱数を第2特図保留記憶部64b(図14)のうち、現在の第2特図保留数に応じた記憶領域に記憶する。たとえば、現在の第2特図保留数が「3」であった場合は、各乱数を第4記憶領域に記憶する。
続いて、遊技制御用マイコン61は、第2始動入賞コマンド作成処理を実行する(S26)。この第2始動入賞コマンド作成処理では、S25において第2特図保留記憶部64bに格納した各乱数群に基づいて第2始動入賞コマンドを作成する。この第2始動入賞コマンドは、遊技球が第2始動口に入賞したことを示すデータ、S25において第2特図保留記憶部64bに格納した各乱数を示すデータなどにより構成されている。続いて、遊技制御用マイコン61は、S26において作成した第2始動入賞コマンドをRAM64の出力バッファにセットする(S27)。このセットされた第2始動入賞コマンドは、出力処理(図18のS10)においてサブ制御基板100(図8)に出力され、演出制御用マイコン101が第2始動入賞コマンドに含まれる各乱数に基づいて演出を実行する。
続いて、遊技制御用マイコン61は、遊技球が第1始動口11(図1)に入賞したか否かを判定する(S28)。ここで、遊技球が第1始動口11に入賞したと判定した場合は(S28:Yes)、第1特図保留数U1が上限値の「4」に達しているか否か判定する(S29)。ここで、第1特図保留数U1が「4」に達していると判定した場合は(S29:Yes)、この始動口センサ検出処理を終了するが、第1特図保留数U1が「4」に達していないと判定した場合は(S29:No)、第1特図保留数U1に1を加算する(S30)。続いて、遊技制御用マイコン61は、第1特図関係乱数取得処理を実行する(S31)。この第1特図関係乱数取得処理では、大当たり乱数と、大当たり種別乱数と、リーチ乱数と、変動パターン乱数とを取得し、それら取得した各乱数を第1特図保留記憶部64a(図13)のうち、現在の第1特図保留数に応じた記憶領域に格納する。たとえば、現在の第1特図保留数が「3」であった場合は、各乱数を第4記憶領域に記憶する。
続いて、遊技制御用マイコン61は、第1始動入賞コマンド作成処理を実行する(S32)。この第1始動入賞コマンド特定処理では、S31において第1特図保留記憶部64aに格納した各乱数群に基づいて第1始動入賞コマンドを作成する。この第1始動入賞コマンドは、遊技球が第1始動口11に入賞したことを示すデータ、S31において第1特図保留記憶部64aに格納した各乱数を示すデータなどにより構成されている。続いて、遊技制御用マイコン61は、S32において作成した第1始動入賞コマンドをRAM64の出力バッファにセットする(S33)。このセットされた第1始動入賞コマンドは、出力処理(図14のS10)においてサブ制御基板100(図8)に出力され、演出制御用マイコン101が第1始動入賞コマンドに含まれる各乱数に基づいて演出を実行する。
(V入賞検出処理)
次に、遊技制御用マイコン61が実行するV入賞検出処理(図18のS16)の内容についてそれを示す図20を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、遊技球が第2大入賞口35内に設けられた特定領域を通過したか否かを判定し(S35)、通過したと判定した場合は(S35:Yes)、S36へと移行する。尚、遊技球が第2大入賞口35内に設けられた特定領域を通過したことは特定領域センサ35bによって検出される。遊技球が第2大入賞口35内に設けられた特定領域を通過していないと判定された場合は(S35:No)は、V入賞検出処理を終了する。
次に、遊技制御用マイコン61が実行するV入賞検出処理(図18のS16)の内容についてそれを示す図20を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、遊技球が第2大入賞口35内に設けられた特定領域を通過したか否かを判定し(S35)、通過したと判定した場合は(S35:Yes)、S36へと移行する。尚、遊技球が第2大入賞口35内に設けられた特定領域を通過したことは特定領域センサ35bによって検出される。遊技球が第2大入賞口35内に設けられた特定領域を通過していないと判定された場合は(S35:No)は、V入賞検出処理を終了する。
遊技制御用マイコン61は、遊技球が第2大入賞口35内に設けられた特定領域を通過したと判定した場合、即ち大当たりと判定した場合には、大当たり種別乱数を取得し、大当たりの種類が設定された大当たり種別判定テーブルTa2(図10)を参照し、大当たりの種類を判定する(S36)。また、V入賞に基づく大当たりの種別判定は第2大入賞口35を開放する契機となった直前の小当たりの当選時(即ち特別図柄の当選時)に行い、前記S36ではその判定結果のみを取得するようにしても良い。
続いて、遊技制御用マイコン61は、大当たり判定において、大当たりと判定したことを示す大当たりフラグをONし(S37)、このV入賞検出処理を終える。
(普通動作処理)
次に、遊技制御用マイコン61が実行する普通動作処理(図18のS17)の内容についてそれを示す図21を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、先ず普通可変入賞装置20(電チュー)が作動中(開放中)か否かを判定する(S40)。電チューの作動中でなければ(S40:No)、続いて、普通図柄の停止表示中か否かを判定する(S41)。普通図柄の停止表示中でなければ(S41:No)、続いて、普通図柄の変動表示中か否かを判定する(S42)。普通図柄の変動表示中でなければ(S42:No)、続いて、普通図柄の保留球数が「0」か否かを判定する(S43)。普通図柄の保留球数が「0」であれば(S43:Yes)、本処理を終える。
次に、遊技制御用マイコン61が実行する普通動作処理(図18のS17)の内容についてそれを示す図21を参照しつつ説明する。
遊技制御用マイコン61は、先ず普通可変入賞装置20(電チュー)が作動中(開放中)か否かを判定する(S40)。電チューの作動中でなければ(S40:No)、続いて、普通図柄の停止表示中か否かを判定する(S41)。普通図柄の停止表示中でなければ(S41:No)、続いて、普通図柄の変動表示中か否かを判定する(S42)。普通図柄の変動表示中でなければ(S42:No)、続いて、普通図柄の保留球数が「0」か否かを判定する(S43)。普通図柄の保留球数が「0」であれば(S43:Yes)、本処理を終える。
S43において普通図柄の保留球数が「0」でなければ(S43:No)、当たり判定処理を行う(S44)。当たり判定処理(S44)では、普図保留記憶部64cに格納されている普通図柄乱数カウンタ値を読み出し、普図当たり判定テーブルに基づいて当たりか否か判定する。尚、普通図柄の当選確率は、遊技機の現在の遊技状態によって異なる。例えば「非時短状態」や「微時短状態」では約1/100とし、「通常時短状態」では約99/100とする。そして、当たり判定の結果に応じた普図停止図柄データをRAM64の所定の記憶領域にセットする図柄決定処理を行う(S45)。つまり図柄決定処理(S45)では、「ハズレ」であれば「普図ハズレ図柄」に応じたデータをセットし、「当たり」であれば「普通当たり図柄」に応じたデータをセットする。
続いて遊技制御用マイコン61は、普通図柄変動時間決定処理を行う(S46)。尚、普通図柄の変動時間は、遊技機の現在の遊技状態によって異なる。普通図柄変動時間決定処理(S46)では、普図変動パターン選択テーブル(図示せず)を参照して決定する。
次いで遊技制御用マイコン61は、普通図柄保留球数を1ディクリメントする(S47)。そして、普図保留記憶部64cにおける各普図保留の格納場所(記憶領域)を現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、普図保留記憶部64cにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S48)。このようにして、普図保留が保留された順に消化されるようにしている。その後、遊技制御用マイコン61は、ステップS46で選択した普通図柄変動パターンにて普通図柄の変動表示を開始する(S49)。なおこれに伴い、サブ制御基板100に普通図柄の変動開始を知らせるため、普通図柄変動開始コマンドをセットする。
上述のS42にて普通図柄の変動表示中であれば(S42:Yes)、続いて、普通図柄の変動時間が経過したか否か判定し(S50)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S50:Yes)、普通図柄の変動表示を、普通図柄乱数の判定結果に応じた表示結果(普通当たり図柄又は普通ハズレ図柄)で停止させる(S51)。そして、サブ制御基板100に普通図柄の変動停止を知らせるための普通図柄変動停止コマンドをセットするとともに(S52)、普通図柄の停止時間をセットして(S53)本処理を終える。
また、上述のS41にて普通図柄の停止表示中であれば(S41:Yes)、続いて、S53でセットした普通図柄の停止時間が経過したか否か判定し(S54)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S54:Yes)、普通当たり図柄の普図停止図柄データがセットされているか否かを判定し(S55)、普通当たり図柄のデータでなければ(つまり当たりでなければ(S55:No))、本処理を終える。一方、普通当たり図柄のデータであれば(つまり当たりであれば(S55:Yes))、電チューの開放パターンをセットする(S56)。ここで、電チュー即ち普通可変入賞装置20の可動部材21の開放パターンはパチンコ遊技機1の現在の遊技状態によって異なる。具体的には、図22に示すように「非時短状態」にある場合には1000msで1回だけ開放する。尚、大当たり遊技中も非時短状態に該当する。また、「通常時短状態」にある場合には2000msで1回だけ開放する。尚、本実施形態のパチンコ遊技機1では通常時短状態に移行するのは大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が所定の上限回数(例えば650回)に到達した場合のみである(b時短、遊タイム)。また、「微時短状態」にある場合には他の遊技状態よりも2000ms遅れたタイミングで1500msで1回だけ開放する。尚、本実施形態のパチンコ遊技機1では微時短状態に移行するのは大当たり遊技が行われた後(a時短)であって、大当たりの種類に紐づけられた所定回数(例えば128回、256回、512回のいずれか)の特別図柄の変動表示が実行されるまでである。そして、S56でセットした開放パターンに従って、電チューを作動させる(S57)。
更に、S58では上記電チューの作動に併せて振分装置36内の可動片39についても作動させる。可動片39の作動パターンについては基本的に1パターンのみであり、図22に示すように「非時短状態」や「通常時短状態」の電チューの開放と同時に開放状態から閉鎖状態へと移行し、2008ms経過後に再び開放状態へと移行する。尚、可動片39が開放状態にある場合には図3に示すように通過領域85を転動する遊技球は排出口86の方へと分岐し、排出口86から振分装置36の外(即ち遊技領域3)に排出されることとなる。一方で、可動片39が閉鎖状態にある場合には図4に示すように通過領域85を転動する遊技球は入賞口38の方へと分岐し、入賞口38へと入球することとなる。
図22に示すようにパチンコ遊技機1が「非時短状態」又は「通常時短状態」にある場合には、電チューである可動部材21が開放される期間と可動片39が閉鎖状態となる期間が重複するので、振分装置36内に入球した遊技球は入賞口38へと入球することとなる。一方、パチンコ遊技機1が「微時短状態」である場合については電チューである可動部材21が開放されるのは可動片39の閉鎖状態が終了する直前であるので、振分装置36内に入球した遊技球は排出口86から排出されることとなる。
また、上述のS40にて電チューの作動中であれば(S40:Yes)、続いて、電チューの作動時間が経過したか否かを判定し(S59)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S59:Yes)、電チューの作動を終了させる(S60)。
その結果、本実施形態のパチンコ機では図23に示すように大当たり(V入賞による大当たりも含む)に当選して大当たり遊技が開始されると、右打ちの指示を行い、遊技者は右打ちで開放される第1大入賞装置30へと遊技球を入球させる。その際、右遊技領域3bを流下する遊技球はゲート12を通過し、普通図柄の抽選も行われる。大当たり遊技中は非時短状態であり、普通図柄の当選は低確率(1/100)であるが、普通図柄に当選すると図22に示すように普通可変入賞装置20の可動部材21が短時間のみであるが開放される。そして、開放された可動部材21から運よく振分装置36内に遊技球が入球すると、前述したように入賞口38へと遊技球が導かれ、非電動役物37が作動し、第2始動口22へと遊技球が入球して第2特図の保留をためることが可能となる。
その後、大当たり遊技が終了した時点において、第2特図の保留が無ければ大当たりの種類に基づく回数だけ継続する微時短状態へと移行する。微時短状態は実質的に通常状態と変わらないので遊技者は左打ちで第1始動口11を狙う遊技を行うこととなる。一方で大当たり遊技が終了した時点において、第2特図の保留が存在する場合には、第2特図の抽選が行われる。前述したように第2特図は大当たりとならない限り小当たりの当選確率は約1/1であり、遊技者が操作を誤らなければ実質的に100%大当たりとなる。従って、大当たり遊技終了直後に大当たり遊技が再び開始される。開始ラウンド数を前回のラウンド数から継続した数(例えば前回の大当たりが5Rで終了すれば6Rから開始)とすれば、遊技者には大当たりのラウンド数が上乗せされたかのような印象を与えることも可能となる。そして、大当たり遊技中に振分装置36内に遊技球が入れば実質的に次回の大当たりが保証されるので、大当たり遊技中に次回大当たりの抽選に相当する新たな演出が可能となる。
その後、大当たり遊技が終了した時点において、第2特図の保留が無ければ大当たりの種類に基づく回数だけ継続する微時短状態へと移行する。微時短状態は実質的に通常状態と変わらないので遊技者は左打ちで第1始動口11を狙う遊技を行うこととなる。一方で大当たり遊技が終了した時点において、第2特図の保留が存在する場合には、第2特図の抽選が行われる。前述したように第2特図は大当たりとならない限り小当たりの当選確率は約1/1であり、遊技者が操作を誤らなければ実質的に100%大当たりとなる。従って、大当たり遊技終了直後に大当たり遊技が再び開始される。開始ラウンド数を前回のラウンド数から継続した数(例えば前回の大当たりが5Rで終了すれば6Rから開始)とすれば、遊技者には大当たりのラウンド数が上乗せされたかのような印象を与えることも可能となる。そして、大当たり遊技中に振分装置36内に遊技球が入れば実質的に次回の大当たりが保証されるので、大当たり遊技中に次回大当たりの抽選に相当する新たな演出が可能となる。
また、図24に示すように大当たり遊技が終了した時点において、第2特図の保留が無く、a時短(微時短状態)へと移行した場合については、遊技者は左打ちで第1始動口11を狙う遊技を行うこととなるが、仮に右打ちをして開放された可動部材21から運よく振分装置36内に遊技球が入球したとしても、前述したように排出口86へと遊技球が導かれるので非電動役物37が作動することは無い。a時短の回数は大当たりの種類によって異なっており、128回、256回、512回の内から抽選により選択される(図10)。例えば128回が選択された場合には最大で特別図柄が128回変動するまで微時短状態は継続する。そして、a時短の最終変動まで大当たりに当選しなかった場合には、非時短状態へと移行することとなる。非時短状態へと移行すると右打ちの指示を行い、遊技者は右打ちでゲート12を狙う。尚、本実施形態のパチンコ遊技機1では第1始動口11については右打ちでも入球可能なゲージとするのが望ましい。非時短状態では、普通図柄の当選は低確率(1/100)であるが、普通図柄に当選すると図22に示すように普通可変入賞装置20の可動部材21が短時間のみであるが開放される。そして、開放された可動部材21から運よく振分装置36内に遊技球が入球すると、前述したように入賞口38へと遊技球が導かれ、非電動役物37が作動し、第2始動口22へと遊技球が入球して第2特図の抽選を受けることが可能となる。前述したように第2特図は大当たりとならない限り小当たりの当選確率は約1/1であり、遊技者が操作を誤らなければ実質的に100%大当たりとなる。尚、非時短状態へと移行した後に大当たりに当選することなく特別図柄の変動回数が所定の上限回数(例えば650回)に到達した場合には通常時短状態(b時短、遊タイム)となる。通常時短状態では普通図柄の当選確率が極めて高いので、上記非時短状態よりも容易に第2始動口22に入賞させることが可能となる。
即ち、本実施形態のパチンコ遊技機1では大当たり後のa時短が終了すると非時短状態へと移行し、右打ちで第2始動口22への入賞が可能となる。また、第2始動口22へ入球すれば実質的に100%大当たりとなるので、大当たり後のa時短の回数が大当たりまでの天井の回数にも相当することとなる。a時短の回数は大当たりの種類によって128回、256回、512回の内から選択されるので、本実施形態ではb時短(遊タイム)への移行条件である上限回数を本来の650回以外に複数種類持たせたかのうな遊技機を実現することが可能となる。
また、大当たり遊技の終了時点やその後の遊技中において、現時点で選択されているa時短の回転数(即ち天井までの回転数)を遊技者に示唆する案内を行っても良い。例えば、128回が設定されている場合には“キャラクタA”、256回が設定されている場合には“キャラクタB”、512回が設定されている場合には“キャラクタC”を演出表示装置7に表示することが可能である。それによって、天井までの回転数が複数ある機種であっても、現在選択されている天井までの回転数を遊技者が把握することが可能である。
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態のパチンコ遊技機1を実施すれば、遊技球が流下する流下領域と、流下領域に設けられており、普通図柄に対応した普通図柄用入賞口及び特別図柄に対応した特別図柄用入賞口と、流下領域に設けられており、普通図柄の当選に基づいて作動する普通電動役物と、普通電動役物が作動することによって入球可能となる入球口に入球した遊技球が通過可能な通過領域と、大当たり遊技終了後に特別図柄の変動回数が所定の上限回数に到達するまで又は次の大当たり遊技が開始されるまで、遊技機の遊技状態を所定遊技状態へと移行する遊技状態移行手段と、所定遊技状態にある場合に通過領域を通過する遊技球を排出する遊技球排出手段と、遊技球排出手段によって排出されることなく通過領域を遊技球が通過したことを契機に特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行する状態移行手段と、を有する。その結果、普通図柄用入賞口に遊技球が入球した場合において、所定遊技状態でないことを条件にして特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行させるので、例えば所定遊技状態に該当しない大当たり遊技中では普通図柄用入賞口に遊技球が入球した場合において特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行させることが可能となる。そして、特別図柄用入賞口への遊技球の入球に基づいて遊技者に様々な特典を付与することが可能となるので、大当たり遊技中に次回大当たりの抽選に相当する新たな演出が可能となる。
(2)また、通過領域を通過する遊技球によって動作する非電動役物を設け、状態移行手段は、非電動役物を動作させることによって特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行する。その結果、通過領域を通過した遊技球によって非電動役物を作動させることにより、特別図柄用入賞口への入球が困難な状態及び遊技球の入球が容易な状態を夫々実現することが可能となる。
(3)また、所定遊技状態は微時短状態であるので、微時短状態とならない大当たり遊技中では、普通図柄用入賞口に遊技球が入球した場合において遊技球が排出されることなく特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行させることが可能となる。
(4)また、特別図柄には第1特別図柄と第2特別図柄があって、状態移行手段は、第2特別図柄に対応する特別図柄用入賞口について遊技球が容易に入球可能な状態へと移行するので、例えば所定遊技状態では第1特別図柄の抽選に基づく遊技を行う一方で、所定遊技状態以外では第2特別図柄の抽選に基づく遊技を行うことが可能となる。
(5)また、特別図柄用入賞口への入賞に基づく抽選では大当たりに当選する場合を除いて小当たりに当選し、小当たりに当選した場合には一定期間開放される開閉部材の内部に設けられた入賞領域に遊技球が通過することを条件に大当たりが付与されるので、特別図柄用入賞口への遊技球の入球により遊技者に実質的に大当たりを付与することが可能となるので、大当たり遊技中に次回大当たりの抽選に相当する新たな演出が可能となる。
(6)上限回数を回数の異なる複数の候補から抽選により選択する変動回数抽選手段を有するので、本実施形態ではb時短(遊タイム)への移行条件である上限回数を複数種類持たせたかのうな遊技機を実現することが可能となる。
(1)上述した実施形態のパチンコ遊技機1を実施すれば、遊技球が流下する流下領域と、流下領域に設けられており、普通図柄に対応した普通図柄用入賞口及び特別図柄に対応した特別図柄用入賞口と、流下領域に設けられており、普通図柄の当選に基づいて作動する普通電動役物と、普通電動役物が作動することによって入球可能となる入球口に入球した遊技球が通過可能な通過領域と、大当たり遊技終了後に特別図柄の変動回数が所定の上限回数に到達するまで又は次の大当たり遊技が開始されるまで、遊技機の遊技状態を所定遊技状態へと移行する遊技状態移行手段と、所定遊技状態にある場合に通過領域を通過する遊技球を排出する遊技球排出手段と、遊技球排出手段によって排出されることなく通過領域を遊技球が通過したことを契機に特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行する状態移行手段と、を有する。その結果、普通図柄用入賞口に遊技球が入球した場合において、所定遊技状態でないことを条件にして特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行させるので、例えば所定遊技状態に該当しない大当たり遊技中では普通図柄用入賞口に遊技球が入球した場合において特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行させることが可能となる。そして、特別図柄用入賞口への遊技球の入球に基づいて遊技者に様々な特典を付与することが可能となるので、大当たり遊技中に次回大当たりの抽選に相当する新たな演出が可能となる。
(2)また、通過領域を通過する遊技球によって動作する非電動役物を設け、状態移行手段は、非電動役物を動作させることによって特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行する。その結果、通過領域を通過した遊技球によって非電動役物を作動させることにより、特別図柄用入賞口への入球が困難な状態及び遊技球の入球が容易な状態を夫々実現することが可能となる。
(3)また、所定遊技状態は微時短状態であるので、微時短状態とならない大当たり遊技中では、普通図柄用入賞口に遊技球が入球した場合において遊技球が排出されることなく特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行させることが可能となる。
(4)また、特別図柄には第1特別図柄と第2特別図柄があって、状態移行手段は、第2特別図柄に対応する特別図柄用入賞口について遊技球が容易に入球可能な状態へと移行するので、例えば所定遊技状態では第1特別図柄の抽選に基づく遊技を行う一方で、所定遊技状態以外では第2特別図柄の抽選に基づく遊技を行うことが可能となる。
(5)また、特別図柄用入賞口への入賞に基づく抽選では大当たりに当選する場合を除いて小当たりに当選し、小当たりに当選した場合には一定期間開放される開閉部材の内部に設けられた入賞領域に遊技球が通過することを条件に大当たりが付与されるので、特別図柄用入賞口への遊技球の入球により遊技者に実質的に大当たりを付与することが可能となるので、大当たり遊技中に次回大当たりの抽選に相当する新たな演出が可能となる。
(6)上限回数を回数の異なる複数の候補から抽選により選択する変動回数抽選手段を有するので、本実施形態ではb時短(遊タイム)への移行条件である上限回数を複数種類持たせたかのうな遊技機を実現することが可能となる。
〈他の実施形態〉
(1)前述した実施形態では、遊技機はb時短(遊タイム)を搭載しているが、b時短(遊タイム)を搭載しない遊技機であっても良い。その場合であっても上述したようにa時短の回数が大当たりまでの天井の回数に相当するので、b時短(遊タイム)を搭載しているかのような遊技機を実現できる。
(2)また、前述した実施形態では、第2特別図柄の保留数の上限を4個としているが、保留数の上限は1個~3個のいずれかとしても良い。尚、仮に第2特別図柄の保留数の上限を4個とすれば、大当たり遊技中にその後の最大4回分の大当たりの権利を保有することが可能となる。
(3)また、前述した実施形態では、微時短状態では左打ちで遊技を行うようにしているが、第1始動口11が右打ちでも入球可能なゲージとすれば微時短状態を含めて常に右打ちで遊技を行う機種とすることも可能である。
(4)また、前述した実施形態では、非電動役物37によって第2始動口22への入球が困難な状態と入球が容易な状態への切り替えを行っているが、切り替えは非電動役物37以外の手段を用いても良い。また、非電動役物37を設けずに入賞口38を第2始動口22としても良い。
(1)前述した実施形態では、遊技機はb時短(遊タイム)を搭載しているが、b時短(遊タイム)を搭載しない遊技機であっても良い。その場合であっても上述したようにa時短の回数が大当たりまでの天井の回数に相当するので、b時短(遊タイム)を搭載しているかのような遊技機を実現できる。
(2)また、前述した実施形態では、第2特別図柄の保留数の上限を4個としているが、保留数の上限は1個~3個のいずれかとしても良い。尚、仮に第2特別図柄の保留数の上限を4個とすれば、大当たり遊技中にその後の最大4回分の大当たりの権利を保有することが可能となる。
(3)また、前述した実施形態では、微時短状態では左打ちで遊技を行うようにしているが、第1始動口11が右打ちでも入球可能なゲージとすれば微時短状態を含めて常に右打ちで遊技を行う機種とすることも可能である。
(4)また、前述した実施形態では、非電動役物37によって第2始動口22への入球が困難な状態と入球が容易な状態への切り替えを行っているが、切り替えは非電動役物37以外の手段を用いても良い。また、非電動役物37を設けずに入賞口38を第2始動口22としても良い。
1 パチンコ遊技機
2a 盤ランプ
7 演出表示装置
8 スピーカ
12 ゲート
20 普通可変入賞装置
21 可動部材
22 第2始動口
36 振分装置
37 非電動役物
38 入賞口
39 可動片
85 通過領域
86 排出口
2a 盤ランプ
7 演出表示装置
8 スピーカ
12 ゲート
20 普通可変入賞装置
21 可動部材
22 第2始動口
36 振分装置
37 非電動役物
38 入賞口
39 可動片
85 通過領域
86 排出口
Claims (6)
- 遊技球が流下する流下領域と、
前記流下領域に設けられており、普通図柄に対応した普通図柄用入賞口及び特別図柄に対応した特別図柄用入賞口と、
前記流下領域に設けられており、前記普通図柄の当選に基づいて作動する普通電動役物と、
前記普通電動役物が作動することによって入球可能となる入球口に入球した遊技球が通過可能な通過領域と、
大当たり遊技終了後に特別図柄の変動回数が所定の上限回数に到達するまで又は次の大当たり遊技が開始されるまで、遊技機の遊技状態を所定遊技状態へと移行する遊技状態移行手段と、
前記所定遊技状態にある場合に前記通過領域を通過する遊技球を排出する遊技球排出手段と、
前記遊技球排出手段によって排出されることなく前記通過領域を遊技球が通過したことを契機に前記特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行する状態移行手段と、を有することを特徴とする遊技機。 - 前記通過領域を通過する遊技球によって動作する非電動役物を設け、
前記状態移行手段は、前記非電動役物を動作させることによって前記特別図柄用入賞口に遊技球が容易に入球可能な状態へと移行する請求項1に記載の遊技機。 - 前記所定遊技状態は微時短状態であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
- 前記特別図柄には第1特別図柄と第2特別図柄があって、
前記状態移行手段は、前記第2特別図柄に対応する前記特別図柄用入賞口について遊技球が容易に入球可能な状態へと移行する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。 - 前記特別図柄用入賞口への入賞に基づく抽選では大当たりに当選する場合を除いて小当たりに当選し、
小当たりに当選した場合には一定期間開放される開閉部材の内部に設けられた入賞領域に遊技球が通過することを条件に大当たりが付与される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機。 - 前記上限回数を回数の異なる複数の候補から抽選により選択する変動回数抽選手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の遊技機。
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2021
- 2021-07-19 JP JP2021118632A patent/JP2023014600A/ja active Pending
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