JP2023010182A - 学習装置、経路推定システムおよび学習方法 - Google Patents

学習装置、経路推定システムおよび学習方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者が行った工程、工程を行った順序および工程を行うために工程間を移動した経路を推定すること。【解決手段】本開示の一実施例に係る学習装置は、各工程の稼動状態を示す工程稼動情報と、第1の無線局が各工程それぞれに設置された第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報と、を収集する収集部と、工程ごとに前記工程稼動情報と前記受信レベル情報とを紐付けた教師データを用いて、第3の無線局の移動の状態を推定するための生成モデルを学習させる学習部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、学習装置、経路推定システムおよび学習方法に関する。
工業製品の生産方式の1つとして、多品種少量生産や生産量変動への適応力が高いセル生産方式がある。セル生産方式は、1人または少数の作業者で製品の組立工程を完成する方式であり、1人の作業者が複数の工程を受け持っている。作業者が行った工程、工程を行った順序および工程を行うために工程間を移動した経路を把握することは生産性管理のための情報になるため、作業者の(作業)位置と工程の稼動状態(工程稼動情報)との関係を検出したいというニーズがある。
そのようなセル生産方式に適用可能であると考えられる屋内での位置推定技術として種々の技術が存在するが、無線通信技術を応用した位置推定の需要が高まっている。例えば特許文献1には、多数のアクセスポイントからの電波強度のリスト(無線マップまたはフィンガープリントと呼ばれる)を予め収集しておき、電波強度のリストに基づいて端末の位置を推定する技術が開示されている。
特開2021-56222号公報
セル生産方式では、比較的狭い範囲内に複数の作業者が存在し、工程ごとの工程稼動情報には複数の作業者による工程稼動情報が混在することが多い。
位置推定技術により複数の作業者による工程稼動情報を作業者ごとに分離するには高い位置推定精度が求められる。しかしながら、フィンガープリント方式の位置推定の精度が低い場合、特許文献1に開示されているような技術をセル生産方式に適用したとしても、工程稼動情報とセルの工程配置すなわち作業者の(作業)位置とを紐付けることは難しい。そのため、作業者が行った工程、工程を行った順序および工程を行うために工程間を移動した経路を把握するのは難しくなる。
本開示の非限定的な実施例は、フィンガープリント方式を用いても、作業者が行った工程、工程を行った順序および工程を行うために工程間を移動した経路を推定することができる学習装置、経路推定システムおよび学習方法の提供に資する。
本開示の一実施例に係る学習装置は、各工程の稼動状態を示す工程稼動情報と、第1の無線局が各工程それぞれに設置された第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報と、を収集する収集部と、工程ごとに前記工程稼動情報と前記受信レベル情報とを紐付けた教師データを用いて、第3の無線局の移動の状態を推定するための生成モデルを学習させる学習部と、を備える。
本開示の一実施例に係る経路推定システムは、上記学習装置と、工程稼動情報系列と、前記第3の無線局が複数の前記第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報系列と、前記生成モデルと、に基づいて、前記移動の状態を推定する推定部と、を備える。
本開示の一実施例に係る学習方法は、各工程の稼動状態を示す工程稼動情報と、第1の無線局が各工程それぞれに設置された第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報と、を収集し、工程ごとに前記工程稼動情報と前記受信レベル情報とを紐付けた教師データを用いて、第3の無線局の移動の状態を推定するための生成モデルを学習させる。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示によれば、フィンガープリント方式を用いても、作業者が行った工程、行った工程の順序および工程を行うために工程間を移動した経路を推定することができる。
本開示の一実施例における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
本開示の実施の形態における経路推定システムの一例を示す構成図 本開示の実施の形態における工程ラベル系列の例を示す図 本開示の実施の形態における工程ラベルおよびフィンガープリントの例を示す図 本開示の実施の形態における学習部の一例を示す構成図 本開示の実施の形態における学習方法の一例を示すフローチャート 本開示の実施の形態における経路推定部の一例を示す構成図 本開示の実施の形態における経路推定方法の一例を示すフローチャート 本開示の実施の形態における候補系列の例を示す図 本開示の実施の形態における工程間移動確率テーブルの一例を示す図 本開示の実施の形態における観測フィンガープリント系列および再構成フィンガープリント系列の一例を示す図 本開示の実施の形態における表示部による表示の一例を示す図 本開示の実施の形態における表示部による表示の他の一例を示す図
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態)
<経路推定システム>
図1は、本開示の実施の形態における経路推定システム100の一例を示す構成図である。
経路推定システム100は、工程を移動し、かつ、工程で作業を行う作業者101について、作業者101が行った工程、行った工程の順序および工程を行うために工程間を移動した経路(すなわち、作業者101と紐付けられた携帯センサ102の工程間の移動の状態)を推定し、推定した工程、順序および経路(以下において、推定結果と呼ぶ)をユーザ(例えば、工程管理者、システム管理者等)に提示する。なお、本開示における移動は、異なる工程間の移動だけでなく、同じ作業を行うために同じ工程に留まることも含む。以下において、経路を推定する(または経路推定)とは、作業者が行った工程、行った工程の順序および工程を行うために工程間を移動した経路を推定することを意味する。
経路推定システム100は、携帯センサ102と、工程センサ103-1~103-N(Nは2以上の整数)と、親局104と、受信レベル情報収集部105と、工程情報収集部106と、教師データ記憶部107と、学習部108と、経路推定部109と、表示部110と、を備える。
本実施の形態では、親局104、受信レベル情報収集部105、工程情報収集部106、教師データ記憶部107、学習部108、経路推定部109および表示部110は、1つまたは複数のコンピュータ装置として実現される。
経路推定システム100は、本開示に係る経路推定システムの一例である。受信レベル情報収集部105、工程情報収集部106、教師データ記憶部107および学習部108は、本開示に係る学習装置の一例である。受信レベル情報収集部105および工程情報収集部106は、本開示に係る収集部の一例である。学習部108は、本開示に係る学習部の一例である。経路推定部109は、本開示に係る推定部の一例である。
工程センサ103-1~103-Nは、互いに区別される必要がない場合には工程センサ103と表記される。また、携帯センサ(無線端末装置、第3の無線局)102、工程センサ(第2の無線局)103および親局(無線基地局装置、第1の無線局)104は、無線局(無線装置)と総称されることがある。
携帯センサ102、工程センサ103および親局104は、例えば、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等により、同一の無線ネットワーク内で接続する。例えば図1において、これらの無線局の無線接続関係の一部が点線で示されている。
携帯センサ102は、工程内で作業を行う作業者101によって携帯されて所持される。ここで、携帯センサ102のIDと作業者101(例えば作業者101のID)とは1対1に紐付けられる。紐付けられた携帯センサのIDと例えば作業者101のIDとは、例えば、上記1つまたは複数のコンピュータ装置の記憶部(メモリ等;図示せず)にテーブルの形態で記憶される。携帯センサ102は、当該携帯センサ102のIDを親局104に定期的に無線送信する。
携帯センサ102は、他の無線局からの無線信号を受信または傍受すると、その受信電力、受信信号強度(RSSI:Receive Signal Strength Indicator)等の受信レベルと送信元のIDを、無線信号を受信した時刻と紐付けて受信レベル情報として当該携帯センサ102の記憶部に記憶させる。携帯センサ102は、記憶させた受信レベル情報を親局104に定期的に無線送信する。
携帯センサ102は、携帯センサ102のIDと受信レベル情報とを、同じタイミングで親局104に無線送信する。これにより、携帯センサ102のIDと受信レベル情報とが紐付けられる。
工程センサ103-1~103-Nはそれぞれ、N個の作業工程(単に工程とも呼ぶ)に設置されている。作業者101がある工程で作業を行うと、その工程に設置されている工程センサ103は、その工程が稼動していること(その工程の稼動状態)、すなわち、ある作業者101-1がその工程にいることを示す工程稼動情報と、その工程が稼動していないこと(その工程の非稼動状態)、すなわち、全ての作業者101がその工程にいないことを示す工程非稼動情報と、を含む経時的な工程情報を親局104に無線送信する。なお、各工程センサ103は、その工程にいる作業者101のIDを特定しておらず、工程稼動情報は、作業者101(例えば作業者101のID)と紐付けられていない。
例えば図1において、作業者101-1から工程センサ103-2への矢印は、作業者101-1による工程「2」での作業を意味する。このとき、工程センサ103-2は、工程「2」の工程稼動情報を親局104に無線送信する。他の工程センサ103も同様に動作する。
工程センサ103は、他の無線局からの無線信号を受信または傍受すると、その受信電力、RSSI等の受信レベルと送信元のIDを、無線信号を受信した時刻と紐付けて受信レベル情報として当該工程センサ103の記憶部に記憶させる。工程センサ103は、記憶させた受信レベル情報を親局104に定期的に無線送信する。
親局104は、携帯センサ102から無線送信された携帯センサ102のIDと携帯センサ102の受信レベル情報とを受信し、工程センサ103から無線送信された工程センサ103の工程情報と工程センサ103の受信レベル情報とを受信する。
親局104は、携帯センサ102と工程センサ103からの無線信号を受信した場合、その受信電力、RSSI等の受信レベルと送信元のIDを、無線信号を受信した時刻と紐付けて親局104の受信レベル情報として受信レベル情報収集部105に出力する。また、親局104は、受信した携帯センサ102のIDと、携帯センサ102の受信レベル情報と、工程センサ103の受信レベル情報と、を受信レベル情報収集部105に出力する。また、親局104は、受信した工程センサ103の工程情報を工程情報収集部106に出力する。
受信レベル情報収集部105は、親局104から入力された、無線ネットワーク内の全部または一部の無線局の受信レベル情報を受け付ける。受信レベル情報収集部105は、入力された受信レベルを、工程ごと(工程ラベルごと)に、例えば以下で説明する図3に示すように所定の順序に並べてベクトル化した受信レベル情報(フィンガープリント(FP:FingerPrint)またはFPベクトルとも呼ぶ)を生成および収集する。このようにして生成されたFPおよびFP系列をそれぞれ、観測されたFPおよび観測されたFP系列、または、観測FPおよび観測FP系列とも呼ぶ。なお、図3では、図示しないが、時刻に関する情報も含まれてもよい。
経路推定システム100の学習部108が学習を行うときには、受信レベル情報収集部105は、訓練用の入力データとして、生成したFPを教師データ記憶部107に記憶させる。
工程の運用中には(作業者101の経路の推定を行いたいときには)、受信レベル情報収集部105は、生成したFP系列を経路推定部109に出力する。
受信レベル情報収集部105は、作業者101の移動速度や作業速度よりも十分に速い速度でFPを収集することで、作業者101の位置に応じたFPの変化を捉えることができる。
工程情報収集部106は、親局104から入力された、工程センサ103からの工程稼動情報を収集および集約する。
経路推定システム100の学習部108が学習を行うときには、工程情報収集部106は、訓練ラベル(教師データとしての工程ラベル)として、作業者101がいた工程を示す工程ラベルを教師データ記憶部107に記憶させる。
工程の運用中には(作業者101の経路の推定を行いたいときには)、工程情報収集部106は、集約した工程稼動情報を工程ラベル系列として経路推定部109に出力する。工程ラベル系列の例については、図2を参照して後述する。
工程情報収集部106は、集約した工程稼動情報を工程ラベル系列として表示部110に出力する。
教師データ記憶部107は、作業者101が行った工程、工程を行った順序および工程を行うために工程間を移動した経路(作業者101と紐付けられた携帯センサ102の工程間の移動の状態)を推定するためのFPモデルを学習させるための教師データを記憶する。教師データおよびFPモデルは、作業者の位置(すなわち作業者がいて稼動している工程、工程ラベル)とそのときのFPとを紐付けるものである。したがって、教師データ記憶部107は、作業者がある工程にいるときの工程ラベルとそのときに観測されたFPとを組にした教師データを記憶する。
教師データは、予め訓練用のモデルとして、例えば、携帯センサ102を所持する作業者101が所定の工程順で作業を行うことにより携帯センサ102を複数の工程の間で移動させることで、既知の工程ラベルと作業者101がその工程にいるときに観測されたFPとを組にしたものとして収集されて教師データ記憶部107に記憶される。教師データの例については、図3を参照して後述する。
学習部108は、教師データ記憶部107に記憶されている工程ラベルおよびFPを用いてFPモデルの学習を行う。学習部108は、学習されたFPモデルのパラメータを経路推定部109に出力する。なお、FPモデルには、種々の機械学習アルゴリズムを用いた生成モデルを用いることができる。以下では、FPモデル(生成モデル)に条件付き変分オートエンコーダ(CVAE:Conditional Variational AutoEncoder)を用いる例を説明する。
経路推定部109は、学習部108によって学習されたFPモデルのパラメータを用いて、工程の運用中に観測されたFP系列と工程ラベル系列との関連を推定し、作業者101の経路を推定する。経路推定部109は、推定した作業者101の経路を含む推定結果を表示部110に出力する。
表示部110は、工程の運用中の工程ラベル系列、作業者(携帯センサ102(のID))ごとに分離した経路等をユーザに表示する。
図2は、本開示の実施の形態における工程ラベル系列の例を示す図である。
図2において、9個の工程センサ103-1~103-9に対してそれぞれ工程ラベル「1」~「9」が割り当てられている。それぞれの工程センサ103-1~103-9からの工程情報は、時刻を合わせた時系列データとして扱われる。すなわち、時系列データである工程稼動情報(工程ラベル系列(または工程稼動情報系列とも呼ぶ))は、時刻と紐付けられる。
例えば、工程センサ103-1からの工程情報は、時系列データ201-1のように表される。工程センサ103-1からの工程情報は、非稼動中は工程非稼動情報としてLレベルで表され、稼動中は工程稼動情報としてHレベルで表される。また、作業者101-1および作業者101-2はそれぞれ、工程6および工程9で同時に作業をしており、工程6および工程9で同時に作業している期間では、時系列データ201-6および201-9は同時にHレベルとなる。
なお、上述したように、工程稼動情報は、作業者101(例えば作業者101のID)と紐付けられていないため、時系列データ201-6だけでは、工程6で作業していた作業者101-1を把握することは困難である。
図3は、本開示の実施の形態における工程ラベルおよびFPの例を示す図である。
図3に示す工程ラベル301-1~301-N(工程センサ103-1~103-Nに対してそれぞれ割り当てられている「1」~「N」)は、作業者101がいた位置(工程)を表す。
図3に示す、携帯センサ102が工程センサ103-1~103-Nおよび親局104から受信した無線信号の受信レベルの列ベクトル(例えば(-30 -50 ・・・ -90 -70))(単位:dBm)が、FPを表す。訓練用の入力データとして用いられるFPは、作業者のうちの1人等の代表者によって所持されている1つの携帯センサ102を用いて収集されてもよいし、複数の作業者によってそれぞれ所持されている複数の携帯センサ102を用いて収集されてもよい。
<学習部の詳細>
図4は、本開示の実施の形態における学習部108の一例を示す(内部)構成図である。本実施の形態では、生成モデルにCVAEが用いられる。学習部108は、ラベルに対応する入力ベクトル(FP)を低次元の潜在変数に圧縮するエンコーダと、入力された潜在変数を用いて入力ベクトル(FP)を再構成するデコーダと、の学習を行う。再構成されたFPおよび再構成されたFP系列をそれぞれ、再構成FPおよび再構成FP系列とも呼ぶ。
学習部108は、エンコーダ1081、潜在変数1082およびデコーダ1083を含む構成である生成モデル(FPモデル)1084と、誤差学習部1085と、を含む。
エンコーダ1081は、例えばニューラルネットワークで構成される。エンコーダ1081は、教師データ記憶部107に記憶されている訓練FPベクトルと訓練ラベル(教師データとしての工程ラベル)とを入力として受け付け、これらの入力に基づいて低次元の平均ベクトルおよび分散ベクトルを求める。
エンコーダ1081は、求めた低次元の平均ベクトルおよび分散ベクトルに基づいて多変量ガウス分布から潜在変数1082をサンプリングする。これにより、エンコーダ1081は、平均ベクトルにある程度ランダム性をもたせた次元圧縮を行って、次元圧縮後の潜在変数1082を求める。エンコーダ1081は、潜在変数1082をデコーダ1083に出力する。
デコーダ1083は、例えばニューラルネットワークで構成される。デコーダ1083は、低次元に圧縮された潜在変数1082と、エンコーダ1081に入力されたのと同じ、教師データ記憶部107に記憶されている訓練ラベル(教師データとしての工程ラベル)と、を入力して受け付け、これらの入力に基づいて(元の高次元の)FPベクトルを再構成する。デコーダ1083は、再構成されたFPベクトルを誤差学習部1085に出力する。なお、ランダム性とは、同じ工程ラベルから再構成されるFPベクトルの少なくとも一部が変動していればよい。ランダム性によって、ベクトル空間内で少しだけ距離が離れたベクトルに再構成される。このため、再構成FP系列のバリエーションを増やすことができる。
誤差学習部1085は、デコーダ1083から入力された再構成FPベクトルとエンコーダ1081に入力された訓練FPベクトルとの誤差を最小化するように、エンコーダ1081、潜在変数1082およびデコーダ1083のパラメータ(例えば、重み、平均ベクトル、分散ベクトル等)を調整して、生成モデル1084のこれらのパラメータを学習する。なお、これらのパラメータの学習には、確率的最急降下法等、種々の最適化手法を用いることができる。
学習部108は、このようにして学習したパラメータを、経路推定部109における生成モデルの設定のために、経路推定部109に出力する。
図5は、本開示の実施の形態における学習方法500の一例を示すフローチャートである。
ステップS501において、訓練用の教師データとして、図3に示すようにN種類の工程ラベルと各工程で観測されたFPベクトルとの組が予め用意される。具体的には、受信レベル情報収集部105および工程情報収集部106は、工程ラベルとFPベクトルとの組を、教師データとして教師データ記憶部107に記憶させる。学習部108は、これらの教師データを用いてCVAEの学習を行う。
ステップS502において、エンコーダ1081は、入力されたFPベクトルおよび工程ラベルから低次元の平均ベクトルおよび分散ベクトルを求め、低次元の平均ベクトルおよび分散ベクトルに基づいて多変量ガウス分布から潜在変数1082をサンプリングすることで、次元圧縮後の潜在変数1082を求める。
ステップS503において、デコーダ1083は、エンコーダ1081に入力されたのと同じ、入力された工程ラベルおよび低次元に圧縮された潜在変数1082からFPベクトルを再構成する。
ステップS504において、誤差学習部1085は、エンコーダ1081に入力されたFPベクトルとデコーダ1083から入力された再構成されたFPベクトルとの誤差を最小化するように、エンコーダ1081、潜在変数1082およびデコーダ1083のパラメータを学習する。
ステップS504における誤差が所定の小さい値内であれば、すなわち、訓練FP系列に対して所定の十分小さい誤差の再構成されたFP系列が生成されていれば、学習部108は学習を終了する(ステップS505においてYES)。一方、ステップS504における誤差が所定の小さい値内でなければ、ステップ(S501、)S502、S503およびS504が繰り返される(ステップS505においてNO)。
<経路推定部の詳細>
図6は、本開示の実施の形態における経路推定部109の一例を示す(内部)構成図である。経路推定部109は、工程の運用中に観測された工程稼動情報(工程ラベル系列)から、可能性のある複数の候補系列を生成する。経路推定部109は、生成した候補系列および学習済みの生成モデルに基づいてFP系列を再構成する。経路推定部109は、携帯センサ102のIDと紐付けられた観測されたFP系列と、再構成したFP系列と、の類似度を判定する。そして、経路推定部109は、類似度を判定した結果に基づいて、複数の候補系列の中からある候補系列を選択することにより、選択した候補系列を作業者101の経路として推定する。
経路推定部109は、候補系列生成部1091と、学習済みの生成モデル1084aと、類似度判定部1092と、を含む。
候補系列生成部1091は、工程情報収集部106から入力された観測された工程ラベル系列602から、可能性のある複数の候補系列を生成する。候補系列生成部1091は、生成した複数の候補系列を、学習済みの生成モデル1084aおよび類似度判定部1092に出力する。なお、観測された工程ラベル系列602とは、工程センサ103から得られる工程ラベルの系列である。
学習済みの生成モデル1084aは、学習部108によって学習されて学習部108から入力されたパラメータを持つ潜在変数1082aおよびデコーダ1083aを含む構成である。なお、潜在変数1082aおよびデコーダ1083aはそれぞれ、学習部108の生成モデル1084の潜在変数1082およびデコーダ1083と同じであるのに対し、生成モデル1084aは、エンコーダを含まない点で、学習部108の生成モデル1084と異なる。
生成モデル1084aは、候補系列ごとに、候補系列生成部1091からデコーダ1083に入力された候補系列の工程ラベルと、潜在変数1082aに入力された乱数と、を用いてFP系列を再構成し、再構成FP系列604を生成する。
詳細には、候補系列の工程ラベルがデコーダ1083aに入力され、潜在変数1082aのパラメータに応じた多変量ガウス分布からサンプリングした乱数が潜在変数1082aに入力されることで、生成モデル1084a(デコーダ1083a)は、ある程度ランダム性をもたせたFP系列を再構成する。
生成モデル1084a(デコーダ1083a)は、生成した再構成FP系列604を類似度判定部1092に出力する。
類似度判定部1092は、受信レベル情報収集部105から入力された観測FP系列601と生成モデル1084a(デコーダ1083a)から入力された複数の再構成FP系列604それぞれとの類似度を求め、どの再構成FP系列が最も類似度が高いかを判定する。この類似度の判定では、類似度判定部1092は、例えばベクトル間のユークリッド距離を用い、距離が近い再構成FP系列を、類似度が高いと判定してよい。類似度判定部1092は、複数の候補系列の中から、最も類似度が高い再構成FP系列をもたらした候補系列を、作業者が行った予測工程、工程を行った予測順序および工程間を移動した予測経路として選択することにより、選択した予測工程、予測順序および予測経路を作業者101の経路として推定する。類似度判定部1092は、推定した推定結果を表示部110に出力する。
図7は、本開示の実施の形態における経路推定方法700の一例を示すフローチャートである。
ステップS701において、経路推定部109は、学習部108によって学習されたパラメータを生成モデル1084a(潜在変数1082aおよびデコーダ1083a)に設定する。
ステップS702において、候補系列生成部1091は、例えば表示部110に対するユーザ入力に基づく経路推定を行いたい期間について、工程間移動確率テーブルに基づいて、観測された工程ラベル系列から複数の候補系列を生成する。ステップS702の詳細については、後述する。
ステップS703において、生成モデル1084aは、生成された候補系列ごとに、候補系列の工程ラベルと乱数とを用いてFP系列を再構成して、再構成FP系列を生成する。
ステップS704において、類似度判定部1092は、生成された複数の再構成FP系列と観測されたFP系列との類似度を求める。
ステップS705において、類似度判定部1092は、最も類似度が高い再構成FP系列をもたらした候補系列を推定結果として表示部110に出力する。
経路推定部109は、経路推定を行いたい期間について、作業者(携帯センサ102(のID))ごとにステップS702~S705を繰り返し行うことで、作業者ごとの経路推定を行う。
ステップS706において、表示部110は、観測された工程ラベル系列および作業者ごとの推定経路を含む推定結果等を表示する。
ステップS702の詳細について、図8および図9を参照して説明する。
図8は、本開示の実施の形態における候補系列603-1~603-Kの例を示す図である。例えば図8の(a)に示すような工程ラベル系列602が観測されたとする。図8の(a)の工程ラベル系列602の中から時間に沿って移動した工程のラベルを1つずつ順番に取り出すと、図8の(b)に示すように、多数の組合せの候補系列603-1~603-kが考えられる。例えば、候補系列603-1は、工程9→工程8→工程7→工程5→工程4→・・・→工程3→工程6の順に移動した可能性を表す。このとき、必ずしも全ての工程間での移動(遷移)確率が等しいわけではない。このように移動確率が等しいわけではないことに鑑みて、生産工程設計で考えられている移動が起こる確率が高いことを考慮することにより、候補系列の組合せ数を制限することができる。
図9は、本開示の実施の形態における工程間移動確率テーブル901の一例を示す図である。候補系列生成部1091は、図9に示すような工程間の移動確率を考慮して候補系列を生成してよい。
例えば、工程間移動確率テーブル901は、縦に現在の工程ラベルをとり、横に次の工程ラベルをとり、その交点に現在の工程ラベルから次の工程ラベルへの移動が起こる確率を要素とするテーブルである。基本的には同じ工程で作業を継続する確率が高く、次いで場所や生産手順の順に近い隣の工程に移動する確率が高い。一方、離れた工程に移動する確率は低くなる。このように、生産ラインの手順設計およびレイアウト、さらには作業者の熟練度といった要素に応じて、工程間移動確率テーブル901における確率を動的に調整することができる。
例えば、工程ラベル6~3を担当する作業者101-3は、これらの工程を繰り返し作業する確率が高いということが考えられる。このような確率を考慮して、候補系列生成部1091は、図9に示すような工程間移動確率テーブル901に従って、図8に示すような候補系列603-2を生成する。
図10は、本開示の実施の形態における観測FP系列601および再構成FP系列604の一例を示す図である。図10の(a)は、携帯センサ102と工程センサ103-1~N、親局104との間の送受信(無線リンク)による受信レベルを時刻T_1からT_kまでにおいて示している。
例えば、図10の(b)において、候補系列603の各工程ラベル(6~3)に対してそれぞれ再構成されたFPベクトルを横に(時系列に)結合したものが再構成FP系列604となる。
生成モデル1084aは、ステップS703において、このような再構成FP系列を、生成された候補系列の数に応じて生成する。
類似度判定部1092は、ステップS704において、図10の(a)に示すような観測FP系列601と図10の(b)に示すような再構成FP系列604との類似度を求め、ステップS705において、最も類似度が高い再構成FP系列をもたらした候補系列を推定結果として出力する。
<推定結果等の表示>
図11は、本開示の実施の形態における表示部110による表示の一例を示す図である。
図11に示すように、表示部110には、工程情報収集部106によって観測された工程ラベル系列(工程情報として図示されている)1101と経路推定部109によって推定された作業者101ごとの経路(推定経路として図示されている)1102とが表示される。なお、図11において、作業者A101aの経路802-2は、図8における候補系列603-2に対応する。
ここで、経路1102は、複数の作業者101の経路が判別しやすいように、作業者101ごとに線の色やパターンを変えて表示されてよい。例えば、図11に示すように、作業者A101aの経路が実線で表示され、作業者B101bの経路が点線で表示されてよい。
このように、ユーザは、表示部110を通して、例えば、工程ラベル系列、作業者101が行った工程、行った工程の順序および工程間を移動した経路等を判別できるようになり、作業効率改善や工程改善の判定等を行うことができる。
図12は、本開示の実施の形態における表示部110による表示の他の一例を示す図である。
図12に示すように、表示部110には、観測FP系列601のヒートマップグラフ1103や工程間移動確率テーブル901のヒートマップグラフ1104が、観測されたFP系列との関連性を示すために、工程ラベル系列1101および経路1102と同時に表示されてもよい。このようにヒートマップグラフ1103、1104を表示することで、経路の判定基準の一部をユーザに提示することができる。
観測FP系列601のヒートマップグラフ1103は、携帯センサ102と工程センサ103-1~N間(無線リンク)の受信レベルの時間変化を示す。濃色ほど、受信レベルは高い。工程間移動確率テーブル901のヒートマップグラフ1104は、現在の工程から移動先の工程への移動確率を示す。作業者A101aは、工程3から工程6までの間を移動しているので、工程3から工程6までが濃色となる。
(変形例)
本開示は、これまでに説明した実施の形態に示されたものに限定されないことはいうまでもなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。
上記では、類似度判定部1092が、最も類似度が高い再構成FP系列をもたらした候補系列を推定結果として表示部110に出力する例を説明したが、本開示はこの例に限定されるものではない。
例えば、類似度判定部1092は、最も類似度が高い再構成FP系列をもたらした候補系列を表示部110に出力する代わりに、作業者101ごとに、または、1人の作業者101について、類似度が高い順に所定の数の複数の候補系列を表示部110に出力してもよい。これに応じて、表示部110は、類似度が高い順に所定の数の複数の候補系列を示す推定結果を表示してもよい。
また、上記では、携帯センサ102が工程センサ103-1~103-Nおよび親局104から受信した無線信号の受信レベルの列ベクトルがFPに用いられる例を説明したが、本開示はこの例に限定されるものではない。
例えば、携帯センサ102が工程センサ103-1~103-Nから受信した無線信号の受信レベルの列ベクトルがFPに用いられてもよいし、工程センサ103-1~103-Nが携帯センサ102から受信した無線信号の受信レベルの列ベクトルがFPに用いられてもよい。
また、例えば、携帯センサ102が工程センサ103-1~103-Nおよび親局104から受信した無線信号の受信レベルに加えて、工程センサ103が他の工程センサ103および親局104から受信した無線信号の受信レベルの列ベクトルがFPに用いられてもよい。
(実施の形態における効果)
本開示の実施の形態における学習装置は、各工程の稼動状態を示す工程稼動情報と、第1の無線局が各工程それぞれに設置された第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報と、を収集する収集部と、工程ごとに工程稼動情報と受信レベル情報とを紐付けた教師データを用いて、第3の無線局の移動の状態を推定するための生成モデルを学習させる学習部と、を備える。このように、工程ごとに工程稼動情報と受信レベル情報とを紐付けた教師データを用いて工程稼動情報と受信レベル情報とを紐付ける生成モデルを学習させることで、受信レベル情報を用いても、第3の無線局を所持し、第3の無線局と紐付けられた作業者が行った工程、工程を行った順序および工程間を移動した経路を推定することが可能となる。同様に、本開示の実施の形態における経路推定システムは、工程稼動情報と受信レベル情報とを紐付ける生成モデルを用いることで、受信レベル情報を用いても、第3の無線局を所持し、第3の無線局と紐付けられた作業者が行った工程、工程を行った順序および工程間を移動した経路を推定することが可能となる。
また、本開示の実施の形態における学習装置および経路推定システムは、生成モデルに条件付き変分オートエンコーダを用いる。変分オートエンコーダは、ある程度ランダム性をもたせた受信レベル情報系列を再構成することで、学習時と異なる無線環境の変動にも対応することができる。
また、本開示の実施の形態における経路推定システムは、工程間の移動確率に基づいて、工程稼動情報系列から複数の候補系列を生成し、複数の候補系列および生成モデルに基づいて第3の無線局の移動の状態を推定する。例えば、生産ラインの手順設計およびレイアウト、作業者の熟練度といった要素に応じて、工程間の移動確率を調整することができる。これにより、候補系列の組合せ数を効率よく絞りこむことができる。
また、本開示の実施の形態における経路推定システムは、第3の無線局の移動の状態を推定した推定結果を表示する表示部を備える。これにより、ユーザは、表示部を通して、例えば、工程稼動情報、第3の無線局を所持し、第3の無線局と紐付けられた作業者が行った工程、工程を行った順序および工程間を移動した経路等を判別できるようになり、作業効率改善や工程改善の判定等を行うことができる。
また、本開示の実施の形態における経路推定システムは、複数の第3の無線局の移動の状態を推定した推定結果を表示する。例えば、複数の第3の無線局をそれぞれ所持し、複数の第3の無線局とそれぞれ紐付けられた複数の作業者が工程間を移動した経路等は、判別しやすいように線の色やパターンを変えて表示される。これにより、作業者が工程間を移動した経路等がより判別しやすくなるので、ユーザは、作業効率改善や工程改善の判定等を行うことができる。
上述の実施の形態においては、各構成要素に用いる「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・アッセンブリ」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、または、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかである。そのような変更例または修正例についても、本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態における各構成要素は任意に組み合わされてよい。
本開示はソフトウェア、ハードウェア、または、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的にまたは全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的にまたは全体的に、一つのLSIまたはLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサまたは専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実現されてもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
(本開示のまとめ)
本開示の一実施例に係る学習装置は、各工程の稼動状態を示す工程稼動情報と、第1の無線局が各工程それぞれに設置された第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報と、を収集する収集部と、工程ごとに前記工程稼動情報と前記受信レベル情報とを紐付けた教師データを用いて、第3の無線局の移動の状態を推定するための生成モデルを学習させる学習部と、を備える。
上記学習装置において、前記生成モデルは、入力された前記受信レベル情報を低次元の潜在変数に圧縮するエンコーダと、前記潜在変数を用いて前記受信レベル情報を再構成するデコーダと、を含む条件付き変分オートエンコーダである。
上記学習装置において、前記学習部は、前記再構成された受信レベル情報と前記エンコーダに入力された前記受信レベル情報との誤差を最小化するように、前記エンコーダ、前記潜在変数および前記デコーダのパラメータを学習する。
本開示の一実施例に係る経路推定システムは、上記学習装置と、工程稼動情報系列と、前記第3の無線局が複数の前記第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報系列と、前記生成モデルと、に基づいて、前記移動の状態を推定する推定部と、を備える。
上記経路推定システムにおいて、前記推定部は、工程間の移動確率に基づいて、前記工程稼動情報系列から複数の候補系列を生成し、前記複数の候補系列および前記生成モデルに基づいて前記複数の候補系列にそれぞれ対応する複数の受信レベル情報系列を再構成し、前記受信レベル情報系列と前記再構成された複数の受信レベル情報系列それぞれとの類似度に基づいて前記複数の候補系列の中から前記移動の状態に対応する候補系列を選択することにより、前記移動の状態を推定する。
上記経路推定システムにおいて、前記第3の無線局の移動の状態を推定した推定結果を表示する表示部をさらに備える。
上記経路推定システムにおいて、前記第3の無線局は複数存在し、前記表示部は、複数の前記第3の無線局の移動の状態を推定した推定結果を表示する。
本開示の一実施例に係る学習方法は、各工程の稼動状態を示す工程稼動情報と、第1の無線局が各工程それぞれに設置された第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報と、を収集し、工程ごとに前記工程稼動情報と前記受信レベル情報とを紐付けた教師データを用いて、第3の無線局の移動の状態を推定するための生成モデルを学習させる。
本開示は、経路推定システムに有用である。
100 経路推定システム
101 作業者
102 携帯センサ
103 工程センサ
104 親局
105 受信レベル情報収集部
106 工程情報収集部
107 教師データ記憶部
108 学習部
109 経路推定部
110 表示部
1081 エンコーダ
1082、1082a 潜在変数
1083、1083a デコーダ
1084、1084a 生成モデル
1085 誤差学習部

Claims (8)

  1. 各工程の稼動状態を示す工程稼動情報と、第1の無線局が各工程それぞれに設置された第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報と、を収集する収集部と、
    工程ごとに前記工程稼動情報と前記受信レベル情報とを紐付けた教師データを用いて、第3の無線局の移動の状態を推定するための生成モデルを学習させる学習部と、
    を備える学習装置。
  2. 前記生成モデルは、
    入力された前記受信レベル情報を低次元の潜在変数に圧縮するエンコーダと、
    前記潜在変数を用いて前記受信レベル情報を再構成するデコーダと、
    を含む条件付き変分オートエンコーダである、
    請求項1に記載の学習装置。
  3. 前記学習部は、前記再構成された受信レベル情報と前記エンコーダに入力された前記受信レベル情報との誤差を最小化するように、前記エンコーダ、前記潜在変数および前記デコーダのパラメータを学習する、
    請求項2に記載の学習装置。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれか一項に記載の学習装置と、
    工程稼動情報系列と、前記第3の無線局が複数の前記第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報系列と、前記生成モデルと、に基づいて、前記移動の状態を推定する推定部と、
    を備える経路推定システム。
  5. 前記推定部は、工程間の移動確率に基づいて、前記工程稼動情報系列から複数の候補系列を生成し、前記複数の候補系列および前記生成モデルに基づいて前記複数の候補系列にそれぞれ対応する複数の受信レベル情報系列を再構成し、前記受信レベル情報系列と前記再構成された複数の受信レベル情報系列それぞれとの類似度に基づいて前記複数の候補系列の中から前記移動の状態に対応する候補系列を選択することにより、前記移動の状態を推定する、
    請求項4に記載の経路推定システム。
  6. 前記第3の無線局の移動の状態を推定した推定結果を表示する表示部
    をさらに備える、請求項4または5に記載の経路推定システム。
  7. 前記第3の無線局は複数存在し、前記表示部は、複数の前記第3の無線局の移動の状態を推定した推定結果を表示する、
    請求項6に記載の経路推定システム。
  8. 各工程の稼動状態を示す工程稼動情報と、第1の無線局が各工程それぞれに設置された第2の無線局から受信した信号の受信レベルを含む受信レベル情報と、を収集し、
    工程ごとに前記工程稼動情報と前記受信レベル情報とを紐付けた教師データを用いて、第3の無線局の移動の状態を推定するための生成モデルを学習させる、
    学習方法。
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