JP2023009900A - Crack progress simulation device and crack progress simulation method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、構造物に生じる亀裂の進展を解析する亀裂進展シミュレーション装置及び亀裂進展シミュレーション方法に関する。 The present invention relates to a crack growth simulation apparatus and a crack growth simulation method for analyzing the growth of cracks occurring in a structure.
パワー半導体モジュールなどを例とする構造物に発生するさまざまな現象を解析するシミュレーションが行われている。例えば、このようなシミュレーションとして、温度分布を算出する熱解析及び電流-熱解析、変位、応力及びひずみを算出する構造解析、構造解析の一環として行われる亀裂の進展の解析、磁場などの分布を算出する電磁界解析、流体の流速及び圧力などを算出する流れ解析などが行われている。これらのシミュレーションでは、有限要素法などの数値解析手法が用いられ、さまざまな現象の空間的な分布や時間的な分布を算出することができる。 Simulations are performed to analyze various phenomena that occur in structures such as power semiconductor modules. For example, such simulations include thermal analysis and current-thermal analysis to calculate temperature distribution, structural analysis to calculate displacement, stress and strain, analysis of crack growth performed as part of structural analysis, distribution of magnetic fields, etc. Electromagnetic field analysis for calculation, flow analysis for calculating flow velocity and pressure of fluid, and the like are performed. Numerical analysis methods such as the finite element method are used in these simulations, and spatial and temporal distributions of various phenomena can be calculated.
特許文献1には、大電力用の半導体素子において、温度上昇分布をより均一にすることにより、半田接合やワイヤボンディング等の接合部位の信頼性を高めるとともに、パワーデバイスの駆動条件における最高動作温度を高く設定可能にする半導体装置が開示されている。また、特許文献1には、ワイヤボンディングの接続配置によるチップ内の温度上昇分布を計算するには、電流によるジュール熱を考慮したシミュレーションを行う必要があり、電気-熱-機械シミュレータであるSOLIDIS(2D,3DTHERMO-ELECTRO-MECHANICALSIMURATIONTOOL)を使用したことが記載されている。
In
特許文献2には、高温の燃焼ガスに曝されるガスタービン翼等における耐食、耐酸化、耐熱コーティング皮膜の表面に発生するき裂間隔を計測し、ガスタービン翼の補修または交換時期を非破壊的に的確に判定するコーティング部材の保守管理支援システムが開示されている。 Patent Document 2 discloses a method for non-destructively determining the repair or replacement timing of gas turbine blades by measuring crack intervals generated on the surface of corrosion-resistant, oxidation-resistant, and heat-resistant coatings of gas turbine blades exposed to high-temperature combustion gas. Disclosed is a maintenance management support system for coating members that accurately and accurately judges.
特許文献3には、はんだ寿命の評価を、試作品を作製せずに、かつ期間の短縮化を図って行うことができ、さらに評価精度の向上を図ることができるはんだ寿命予測方法が開示されている。また、特許文献3には、線形被害則を用いて構築されたはんだ寿命解析シミュレーションを用いてはんだの寿命を求めることが記載されている。
非特許文献1には、チップ部品の温度サイクル疲労寿命の挙動を検討するために、鉛フリーはんだ接合部の疲労き裂の発生と進展の実用的なシミュレーション手法が開示されている。また、非特許文献1には、このシミュレーション手法を用いて、チップ部品のはんだ接合部に発生する複雑なき裂進展挙動を明らかにしたことが開示されている。
Non-Patent
特許文献1に記載された発明は、配線基板のはんだ寿命予測方法であり、一般的な構造物を対象にしていない。さらに、特許文献1には、配線基板のはんだに生じる亀裂の進展について記載されていない。特許文献2には、半導体装置の接合材の亀裂進展について記載されていない。特許文献3に記載された寿命解析シミュレーションでは、通電に伴う発熱が考慮されていない。
The invention described in
非特許文献1に記載されたシミュレーション手法は、はんだの疲労による亀裂の進展に関したものであり、温度分布が構造物全体で一定であり、通電に伴う発熱や空間的かつ時間的な温度分布が考慮されていない。
The simulation method described in Non-Patent
疲労による亀裂の進展を解析するための従来のシミュレーションは、構造解析の一環として行われ、空間的かつ時間的に変化する温度分布が考慮されていない。このため、従来の手法は、構造物に生じる亀裂の進展を実際の現象に即して精度よく正確にシミュレーションできないという問題を有している。 Conventional simulations for analyzing crack propagation due to fatigue are performed as part of structural analysis and do not take into account the spatially and temporally varying temperature distribution. For this reason, the conventional method has a problem that it is impossible to precisely and accurately simulate the propagation of cracks occurring in a structure in line with actual phenomena.
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、疲労による亀裂の進展を実際の現象に即して精度よく正確に解析することができる亀裂進展シミュレーション装置及び亀裂進展シミュレーション方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such a situation, and provides a crack growth simulation apparatus and a crack growth simulation method that can accurately and accurately analyze the growth of cracks due to fatigue in line with actual phenomena. intended to
上記目的を達成するために、本発明の一態様による亀裂進展シミュレーション装置は、亀裂進展が解析される構造物の構造解析に用いられる構造解析条件を算出する構造解析条件算出部と、前記構造物の温度分布を算出する温度分布算出部と、前記構造解析条件算出部で算出された前記構造解析条件及び前記温度分布算出部で算出された前記温度分布を用いて前記構造物の所定時間後の構造を解析する構造解析部とを備える。 To achieve the above object, a crack growth simulation apparatus according to one aspect of the present invention includes a structural analysis condition calculation unit that calculates structural analysis conditions used for structural analysis of a structure whose crack growth is to be analyzed; and a temperature distribution calculation unit that calculates the temperature distribution of the structure after a predetermined time using the structural analysis conditions calculated by the structural analysis condition calculation unit and the temperature distribution calculated by the temperature distribution calculation unit and a structural analysis unit that analyzes the structure.
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様による亀裂進展シミュレーション方法は、亀裂進展が解析される構造物の構造解析に用いられる構造解析条件を構造解析条件算出部で算出し、前記構造物の温度分布を温度分布算出部で算出し、前記構造解析条件算出部で算出された前記構造解析条件及び前記温度分布算出部で算出された前記温度分布を用いて前記構造物の所定時間後の構造を構造解析部で解析する。 Further, in order to achieve the above object, a crack growth simulation method according to an aspect of the present invention calculates structural analysis conditions used for structural analysis of a structure whose crack growth is to be analyzed in a structural analysis condition calculation unit, A temperature distribution calculation unit calculates a temperature distribution of the structure, and a predetermined time period of the structure is calculated using the structural analysis conditions calculated by the structural analysis condition calculation unit and the temperature distribution calculated by the temperature distribution calculation unit. The subsequent structure is analyzed by the Structural Analysis Department.
本発明の一態様によれば、疲労による亀裂の進展を実際の現象に即して精度よく正確に解析することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to one aspect of the present invention, it is possible to precisely and accurately analyze the propagation of cracks due to fatigue in line with actual phenomena.
本発明の各実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。 Each embodiment of the present invention exemplifies a device and method for embodying the technical idea of the present invention, and the technical idea of the present invention is the material, shape, structure, arrangement, etc. of component parts. are not specific to the following: Various modifications can be made to the technical idea of the present invention within the technical scope defined by the claims.
本発明の一実施形態による亀裂進展シミュレーション装置及び亀裂進展シミュレーション方法について、図1から図11を用いて説明する。 A crack growth simulation apparatus and a crack growth simulation method according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 11. FIG.
(亀裂進展シミュレーション装置)
まず、本実施形態による亀裂進展シミュレーション装置について図1及び図2を用いて説明する。
(Crack growth simulation device)
First, a crack growth simulation apparatus according to this embodiment will be described with reference to FIGS. 1 and 2. FIG.
図1に示すように、本実施形態による亀裂進展シミュレーション装置1は、中央処理装置11と、中央処理装置11に接続された主記憶装置12及び補助記憶装置13と、主記憶装置12に接続された入力装置14、出力装置15及び通信装置16とを備えるハードウェア構成を有している。
As shown in FIG. 1, a crack
中央処理装置11(例えばCPU:Central Processing Unit)は、主記憶装置12などの亀裂進展シミュレーション装置1を構成するその他の構成装置を統括的に制御する。また、中央処理装置11は、亀裂進展シミュレーションにおける種々の算出処理(詳細は後述)などを実行するようになっている。
A central processing unit 11 (for example, CPU: Central Processing Unit) comprehensively controls other constituent devices that constitute the crack
主記憶装置12は、例えばハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)又はソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)で構成されている。主記憶装置12は、亀裂進展シミュレーションに用いられる種々の解析条件(詳細は後述)及び計算式(詳細は後述)並びに亀裂進展シミュレーションによって得られた解析結果(詳細は後述)などを記憶するようになっている。
The
補助記憶装置13は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)で構成されている。補助記憶装置13は、亀裂進展シミュレーションでの種々の解析に用いられる情報への高速アクセスを可能とするために、亀裂進展シミュレーションに用いられる種々の解析条件や亀裂進展シミュレーションによって得られた解析結果などを一時的に記憶するようになっている。
The
入力装置14は、例えばキーボード、マウス機器及びタッチパネルなどのうちの1つ又は複数の機器で構成されている。亀裂進展シミュレーション装置1を使用する使用者が入力装置14を操作することによって、亀裂進展シミュレーションでの解析対象の構造物の情報や種々の解析条件などが入力装置14を介して中央処理装置11に入力される。中央処理装置11に入力された種々の解析条件などは、中央処理装置11の制御に基づいて主記憶装置12に記憶される。
The
出力装置15は、例えば表示装置で構成されている。出力装置15は、中央処理装置11から入力された亀裂進展シミュレーションによって得られた解析結果などを画面に表示するようになっている。
The
通信装置16は、例えば有線及び無線の少なくとも一方によって外部装置との間で電気通信を行う装置である。通信装置16は、例えば通信ネットワークを介して、種々の情報を受信したり、亀裂進展シミュレーションによって得られた解析結果を所定のサーバーに送信したり、当該所定のサーバーから亀裂進展シミュレーション用プログラムのアップデートデータを受信したりするようになっている。また、通信装置16は、受信した種々の情報などを中央処理装置11に出力し、外部装置に送信する情報などを中央処理装置11から入力されるようになっている。
The
次に、本実施形態による亀裂進展シミュレーション装置1の機能ブロックについて図2を用いて説明する。図2では、亀裂進展シミュレーション装置1を構成する構成装置のうちの中央処理装置11、主記憶装置12及び補助記憶装置13のみが図示されている。また、図2では、主記憶装置12及び補助記憶装置13に記憶される情報が破線の四角枠で囲むことによって表されている。
Next, functional blocks of the crack
図2に示すように、亀裂進展シミュレーション装置1に備えられた主記憶装置12には、解析条件、構造物情報、損傷則及び計算式が記憶されている。1つの構造物に対する亀裂進展シミュレーションの実行サイクル数(実行回数)がn回とすると、実行サイクル数のi回目においてM種類の荷重サイクルが加えられるとし、発熱、熱伝達、電流、力、圧力及び変位などの情報が解析条件として主記憶装置12の所定の記憶領域に記憶される。解析条件の初期値は、例えば使用者による入力装置14の操作及び通信装置16を介する電気通信の少なくとも一方に基づいて中央処理装置11を介して主記憶装置12に記憶される。
As shown in FIG. 2, the
主記憶装置12には、解析対象の構造物の情報(以下、「構造物情報」と称する場合がある)が記憶される。例えば構造物の形状、構造物の材質、ヤング率、ポアソン比及び硬化係数などが構造物情報として主記憶装置12の所定の記憶領域に記憶される。亀裂進展シミュレーション装置1は、例えば有限要素法を用いて構造物を解析するため、有限要素法に用いられるメッシュ情報や境界条件なども構造物情報として主記憶装置12の所定の記憶領域に記憶される。構造物情報は、例えば使用者による入力装置14の操作及び通信装置16を介する電気通信の少なくとも一方に基づいて中央処理装置11を介して主記憶装置12に記憶される。
The
主記憶装置12には、疲労による損傷則などのデータ及び構造物の解析に用いられる計算式(後述する式(1)から式(9))が所定の記憶領域に記憶される。損傷則や計算式は、例えば使用者による入力装置14の操作及び通信装置16を介する電気通信の少なくとも一方に基づいて中央処理装置11を介して主記憶装置12に記憶される。
In the
主記憶装置12には、構造物に入力される電流の情報(以下、「電流情報」と称する場合がある)が所定の記憶領域に記憶される。例えば電流が構造物に入力される周期及び電流値などが電流情報として主記憶装置12の所定の記憶領域に記憶される。電流情報は、例えば使用者による入力装置14の操作及び通信装置16を介する電気通信の少なくとも一方に基づいて中央処理装置11を介して主記憶装置12に記憶される。
In the
さらに、主記憶装置12には、例えば構造物の解析によって得られた構造物に生じる温度分布、メッシュ化された構造物の各要素の変位、当該各要素にかかる応力、当該各要素に生じるひずみ、及び当該各要素の損傷値及び亀裂進展後の構造物の形状(以下、「亀裂進展後形状」と称する場合がある)が記憶される。構造物の解析によって得られるこれらの情報の詳細については、後述する。
Furthermore, the
図2に示すように、亀裂進展シミュレーション装置1に備えられた中央処理装置11は、中央処理装置11の各構成要素、主記憶装置12、補助記憶装置13、入力装置14,出力装置15及び通信装置16を制御する制御部110を有している。制御部110は、亀裂進展シミュレーション装置1を統括的に制御する。
As shown in FIG. 2, the
中央処理装置11は、解析対象の構造物の伝熱解析に用いられる伝熱解析条件を算出する伝熱解析条件算出部111aを有している。伝熱解析では、解析対象の構造物の要素ごとの温度が隣接する要素との間で行われる熱のやり取りに基づいて算出される。伝熱解析条件算出部111aは、伝熱解析に必要な情報を主記憶装置12から取得する。伝熱解析条件算出部111aは、伝熱解析に必要な情報として、例えば要素ごとの温度、比熱、密度、熱伝導率及び発熱に関する各情報を主記憶装置12から取得して伝熱解析条件を算出する。
The
中央処理装置11は、伝熱解析条件算出部111aで算出された伝熱解析条件を用いて解析対象の構造物の所定時間後の伝熱状態を解析する伝熱解析部111bを有している。伝熱解析部111bは、伝熱解析条件算出部111aから入力される伝熱解析条件と、主記憶装置12から取得した以下の式(1)とに基づいて伝熱解析を実行する。伝熱解析部111bは、解析対象の構造物の要素ごとに所定時間後の伝熱状態(例えば温度)を解析する。
The
式(1)において、「c」は解析対象の要素の比熱を表し、「ρ」は当該要素の密度を表し、「T」は当該要素の温度を表し、「λ」は当該要素の熱伝導率を表し、「q」は当該要素の発熱を表している。当該発熱は、解析対象の要素自体の熱と、当該要素に隣接する要素から伝わってくる熱を合計した熱である。 In equation (1), 'c' represents the specific heat of the element under analysis, 'ρ' represents the density of the element, 'T' represents the temperature of the element, and 'λ' represents the thermal conductivity of the element. where "q" represents the heat generation of the element. The heat generation is the sum of the heat of the analysis target element itself and the heat transmitted from the elements adjacent to the element.
中央処理装置11は、解析対象の構造物の電流-熱解析に用いられる電流-熱解析条件を算出する電流-熱解析条件算出部112aを有している。電流-熱解析では、電流に基づく温度が解析対象の構造物の要素ごとに算出される。電流-熱解析条件算出部112aは、電流-熱解析に必要な情報を主記憶装置12から取得する。電流-熱解析条件算出部112aは、電流-熱解析に必要な情報として、例えば要素ごとの温度、比熱、密度、熱伝導率、発熱及び当該要素に流れる電流に関する各情報を主記憶装置12から取得して電流-熱解析条件を算出する。
The
中央処理装置11は、電流-熱解析条件算出部112aで算出された電流-熱解析条件を用いて解析対象の構造物の所定時間後の発熱状態を解析する電流-熱解析部112bを有している。電流-熱解析部112bは、電流-熱解析条件算出部112aから入力される電流-熱解析条件と、主記憶装置12から取得した以下の式(2)から式(4)とに基づいて電流-熱解析を実行する。電流-熱解析部112bは、解析対象の構造物の要素ごとに所定時間後の発熱状態(例えば温度)を解析する。
The
式(2)から式(4)において、「Ev」は、解析対象の要素に生じる電場を表している。式(2)において、「V」は、解析対象の要素に印加される電圧を表している。式(3)及び式(4)において、「J」は、解析対象の要素に流れる電流を表している。式(3)において、「κ」は、解析対象の要素の導電率を表している。式(4)において、「J」及び「E」以外の各記号は、式(1)における各記号と同じ内容を表している。 In equations (2) to (4), "Ev" represents the electric field generated in the element to be analyzed. In equation (2), "V" represents the voltage applied to the element under analysis. In equations (3) and (4), "J" represents the current flowing through the element under analysis. In equation (3), "κ" represents the conductivity of the element under analysis. In formula (4), each symbol other than "J" and "E" represents the same content as each symbol in formula (1).
中央処理装置11は、解析対象の構造物の温度分布を算出する温度分布算出部113を有している。温度分布算出部113は、空間的かつ時間的な温度分布を算出する。温度分布算出部113は、伝熱解析部111bで解析された伝熱状態及び電流-熱解析部112bで解析された発熱状態に基づいて温度分布を算出する。温度分布算出部113は、例えば伝熱解析部111b及び電流-熱解析部112bのそれぞれで解析された温度を構造物の要素ごとに所定の演算(例えば合算)を実行する。つまり、温度分布算出部113は、構造物の各要素の温度を算出し、算出した温度を組み合わせることにより、解析対象の構造物の空間的な温度分布を算出する。また、温度分布算出部113は、亀裂進展シミュレーションの実行サイクルごとに解析対象の構造物の温度分布を算出する。これにより、温度分布算出部113は、解析対象の構造物の時間的な温度分布を算出する。このように、温度分布算出部113は、空間的かつ時間的な温度分布を算出することができる。
The
温度分布算出部113は、算出した温度分布を解析対象の構造物の要素に対応付けて主記憶装置12及び補助記憶装置13に出力する。主記憶装置12及び補助記憶装置13は、温度分布算出部113から対応付けて入力される温度分布及び構造物の要素の情報をそれぞれの所定の記憶領域に記憶する。
The
中央処理装置11は、亀裂進展が解析される構造物(以下、「解析対象の構造物」と称する場合がある)の構造解析に用いられる構造解析条件を算出する構造解析条件算出部114aを有している。構造解析では、解析対象の構造物の要素ごとに変位、応力及びひずみが算出される。構造解析条件算出部114aは、構造解析に必要な情報を主記憶装置12から取得する。構造解析条件算出部114aは、構造解析に必要な情報として、例えば構造物の各要素に掛かる荷重、変位、ヤング率、ポアソン比、硬化係数を取得して構造解析条件を算出する。
The
中央処理装置11は、構造解析条件算出部114aで算出された構造解析条件及び温度分布算出部113で算出された温度分布を用いて解析対象の構造物の所定時間後の構造を解析する構造解析部114bを有している。構造解析部114bは、構造解析条件算出部114aから入力される構造解析条件と、温度分布算出部113で算出された温度分布と、主記憶装置12から取得した以下の式(5)から式(9)とに基づいて、当該構造物の構造として例えば変位、応力及びひずみを算出する。すなわち、構造解析部114bは、当該構造物及び当該構造物の要素ごとの変位、応力及びひずみを算出することによって、所定時間後の構造物及び当該構造物の要素の構造を解析するようになっている。
The
式(5)及び式(7)において、「σij」は、解析対象の要素のそれぞれにi方向及びj方向に掛かる応力の総和(総和則)を表している。式(5)において、「fi」は、i方向に掛かる荷重を表している。式(5)及び式(9)において、「xj」は、解析対象の構造物に設定されるj方向の座標を表している。式(6)及び式(9)において、「εij」は、解析対象の要素のそれぞれにi方向及びj方向に掛かるひずみの総和(総和則)を表している。式(6)及び式(8)において、「εij p」は、塑性変形による応力の総和を表している。式(6)及び式(7)において、「εij e」は、弾性変形による応力の総和を表している。式(6)において、「εij T」は、温度(すなわち熱)による応力の総和を表している。式(7)において、「E」は、解析対象の要素のヤング率を表し、「ν」は、解析対象の要素のポアソン比を表し、「σkk」は、解析対象の要素のそれぞれにk方向及びk方向に掛かる応力の総和(総和則)を表し、「δij」は、クロネッカーの「δ」と呼ばれ、iとjが等しいならば「1」、iとjが等しくないならば「0」となることを表している。式(8)において、「Sij」は、解析対象の要素のそれぞれにi方向及びj方向に掛かる偏差応力の総和(総和則)を表し、「H」は、解析対象の要素の硬化係数を表し、「/σ」は、解析対象の要素の相当応力を表している。式(9)において、「ui」は、解析対象の要素のそれぞれのi方向の変位を表し、「uj」は、解析対象の要素のそれぞれのj方向の変位を表し、「xi」は、解析対象の要素のそれぞれのi方向の座標を表している。 In equations (5) and (7), “σ ij ” represents the summation (summation rule) of stresses applied to each of the elements to be analyzed in the i-direction and j-direction. In Equation (5), "f i " represents the load applied in the i direction. In equations (5) and (9), “x j ” represents the j-direction coordinate set for the structure to be analyzed. In equations (6) and (9), “ε ij ” represents the summation (summation rule) of the strain applied to each of the elements to be analyzed in the i-direction and j-direction. In equations (6) and (8), "ε ij p " represents the total stress due to plastic deformation. In equations (6) and (7), “ε ij e ” represents the total stress due to elastic deformation. In equation (6), “ε ij T ” represents the total stress due to temperature (ie, heat). In equation (7), “E” represents the Young’s modulus of the element under analysis, “ν” represents the Poisson’s ratio of the element under analysis, and “σ kk ” is k Represents the summation (summation rule) of the stresses applied in the direction and the k direction. It represents that it becomes "0". In equation (8), “S ij ” represents the summation (summation rule) of the deviatoric stress applied to each of the elements to be analyzed in the i and j directions, and “H” is the hardening coefficient of the element to be analyzed. where “/σ” represents the equivalent stress of the element under analysis. In equation (9), “u i ” represents the displacement of each of the elements under analysis in the i direction, “u j ” represents the displacement of each of the elements under analysis in the j direction, and “x i ” represents the i-direction coordinate of each element to be analyzed.
構造解析部114bは、例えば解析対象の構造物の要素ごとに所定時間後の変位、応力及びひずみを算出する。構造解析部114bは、空間的かつ時間的な温度分布に基づいて構造解析を実行するため、空間的かつ時間的な分布を有する変位、応力及びひずみを当該要素ごとに算出することができる。より具体的には、式(5)は、解析対象の構造物に掛かる力の釣り合いの方程式であり、式(6)から式(8)は、解析対象の構造物に掛かる応力と当該構造物に生じるひずみの関係式である。式(9)は、解析対象の構造物に生じる変位及びひずみの関係式である。式(5)の釣り合いの方程式から解析対象の構造物及び当該構造物の要素ごとの変位を算出し、式(6)から式(9)を用いて、当該構造物及び当該要素ごとのひずみ及び応力を順次算出する。こうして、構造解析部114bは、空間的かつ時間的な分布を有する変位、応力及びひずみを当該構造物及び当該要素ごとに算出することができる。また、その際、構造解析部114bは、ひずみに関し、例えば累積相当塑性ひずみなどの非線形ひずみを算出する。
The
構造解析部114bは、算出した変位、応力及びひずみを解析対象の構造物又は当該構造物の要素に対応付けて主記憶装置12及び補助記憶装置13に出力する。主記憶装置12及び補助記憶装置13は、構造解析部114bから対応付けて入力される変位、応力及びひずみ並びに構造物又は構造物の要素の情報をそれぞれの所定の記憶領域に記憶する。
The
中央処理装置11は、構造解析部114bで解析された解析対象の構造物の構造に基づいて当該構造物の亀裂進展の推定に用いられる損傷値を算出する損傷値算出部115を有している。損傷値算出部115は、構造物の構造として構造解析部114bで算出されたひずみを基に、疲労による損傷則によって当該構造物の各部(すなわち各要素)の損傷値を算出する。損傷値算出部115は、例えば損傷則としてマンソン・コフィン(Manson-Coffin)則を用いて損傷値を算出する。亀裂進展シミュレーションにおけるi回目の荷重サイクルで1サイクル当たりに発生する非線形ひずみの増分がΔεiであるとする。M種類の荷重サイクルのうちのi番目の荷重サイクルでNi回目のサイクルが与えられるとすると、損傷値は、Ni/Nfiとなる。ここで、「Nfi」は、非線形ひずみ増分Δεiで損傷値が基準値(本実施形態では「1」)に到達する荷重サイクル数である。解析対象の構造物にM種類の荷重サイクルがN回与えられたとすると、累積した損傷値である累積損傷値CDは、以下の式(10)で表すことができる。
The
損傷値算出部115は、算出した損傷値を解析対象の構造物又は当該構造物の要素に対応付けて主記憶装置12及び補助記憶装置13に出力する。主記憶装置12及び補助記憶装置13は、損傷値算出部115から対応付けて入力される損傷値及び構造物又は構造物の要素の情報をそれぞれの所定の記憶領域に記憶する。
The damage
中央処理装置11は、損傷値算出部115で算出された損傷値及び解析対象の構造物に亀裂が生じる基準値を比較し、当該損傷値が当該基準値よりも大きい場合には当該構造物に生じた亀裂の進展形状(亀裂進展形状)を算出する形状算出部116を有している。形状算出部116は、損傷値算出部115で算出された損傷値が当該基準値よりも小さいと判定した場合には、解析対象の構造物に生じる亀裂を進展させない。すなわち、この場合、形状算出部116は、解析対象の構造物に現時点で亀裂が生じていない場合には亀裂を生じさせず、当該構造物に現時点で亀裂が生じている場合には当該亀裂の状態を維持する。
The
一方、形状算出部116は、損傷値算出部115で算出された損傷値が当該基準値を超えている、すなわち基準値以上であると判定した場合には、当該構造物に生じる亀裂の進展形状を算出する。形状算出部116は、当該構造物の要素ごとに損傷値及び基準値を比較し、必要に応じて当該要素ごとに亀裂の進展形状を算出する。形状算出部116は、例えば損傷値が基準値を超えた要素を削除したり、要素間を分離したり、要素を分離したりすることによって亀裂の進展形状を算出する。
On the other hand, if the
形状算出部116は、算出した亀裂の進展形状を解析対象の構造物の要素に対応付けて主記憶装置12に出力する。主記憶装置12は、形状算出部116から対応付けて入力される亀裂の進展形状及び構造粒の要素の情報を所定の記憶領域に記憶する。
The
中央処理装置11は、例えば複数のコアを有しており、伝熱解析条件算出部111a及び伝熱解析部111bでの処理、電流-熱解析条件算出部112a及び電流-熱解析部112bでの処理及び構造解析条件算出部114a及び構造解析部114bでの処理を並列に実行することができる。
The
上述のとおり、補助記憶装置13は、中央処理装置11から入力される解析対象の構造物の温度分布と、当該構造物の要素ごとの変位、応力、ひずみ及び損傷値とを記憶する。中央処理装置11は、温度分布などの種々の算出や解析に必要な情報を補助記憶装置13から取得することによりこれらの算出や解析の高速化を図るようになっている。
As described above, the
(亀裂進展シミュレーション方法)
次に、本実施形態による亀裂進展シミュレーション方法について図1及び図2を参照しつつ図3から図9を用いて説明する。まず、本実施形態による亀裂進展シミュレーション方法の流れの一例について図3を用いて説明する。
(Crack growth simulation method)
Next, a crack propagation simulation method according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 1 and 2 and FIGS. 3 to 9. FIG. First, an example of the flow of the crack propagation simulation method according to this embodiment will be described with reference to FIG.
図3に示すように、亀裂進展シミュレーション方法において、亀裂進展シミュレーションが開始されると、まず、解析条件が設定され(ステップS11)、ステップS13-1、ステップS13-2及びステップS13-3の処理に移行する。初期設定時におけるステップS11では、入力装置14及び通信装置16の少なくとも一方並びに中央処理装置11を介して、発熱、熱伝達、電流、力、圧力及び変位などの情報や解析対象の構造物の情報が解析条件として主記憶装置12に設定される。また、亀裂進展シミュレーションの2回目以降の実行サイクル(例えばi回目)におけるステップS11では、i-1回目の亀裂進展シミュレーションにおいて算出されて補助記憶装置13に記憶された変位などの情報が解析条件として補助記憶装置13の所定の記憶領域に設定される。
As shown in FIG. 3, in the crack growth simulation method, when the crack growth simulation is started, first, the analysis conditions are set (step S11), and the processing of steps S13-1, S13-2 and S13-3 transition to In step S11 at the time of initial setting, information such as heat generation, heat transfer, current, force, pressure and displacement, and information on the structure to be analyzed is transmitted via at least one of the
ステップS11の次のステップS13-1では、亀裂進展が解析される構造物の伝熱解析に用いられる伝熱解析条件を伝熱解析条件算出部111a(図2参照)で算出する。より具体的には、ステップS13-1において、制御部110(図2参照)は、伝熱解析条件算出部111aを制御して、上述のとおりに伝熱解析条件を算出させ、ステップS15-1の処理に移行する。ステップS13-1における伝熱解析条件の算出処理は、中央処理装置11に設けられた複数のコアのうちの1つにおいて実行される。
In step S13-1 following step S11, the heat transfer analysis conditions used for the heat transfer analysis of the structure whose crack growth is to be analyzed are calculated by the heat transfer analysis
また、ステップS11の次のステップS13-2では、亀裂進展が解析される構造物の電流-熱解析に用いられる電流-熱解析条件を電流-熱解析部112b(図2参照)で算出する。より具体的には、ステップS13-2において、制御部110は、電流-熱解析部112bを制御して、上述のとおりに電流-熱解析条件を算出させ、ステップS15-2の処理に移行する。ステップS13-2における電流-解析条件の算出処理は、中央処理装置11に設けられた複数のコアのうちのうちの1つであって伝熱解析条件算出処理とは異なるコアにおいて実行される。
Further, in step S13-2 following step S11, the current-thermal analysis conditions used for the current-thermal analysis of the structure whose crack growth is to be analyzed are calculated by the current-
また、ステップS11の次のステップS13-3では、亀裂進展が解析される構造物の構造解析に用いられる構造解析条件を構造解析条件算出部114a(図2参照)で算出する。より具体的には、ステップS13-3において、制御部110は、構造解析条件算出部114aを制御して、上述のとおりに構造解析条件を算出させ、ステップS15-3の処理に移行する。ステップS13-3における構造解析条件の算出処理は、中央処理装置11に設けられた複数のコアのうちのうちの1つであって伝熱解析条件算出処理及び電流-熱解析算出処理とは異なるコアにおいて実行される。
Further, in step S13-3 following step S11, the structural analysis
ステップS13-1の次のステップS15-1では、ステップS13-1において伝熱解析条件算出部111aで算出された伝熱解析条件を用いて解析対象の構造物の所定時間後の伝熱状態を伝熱解析部111b(図2参照)で算出する。より具体的には、ステップS13-1において、制御部110は、伝熱解析部111bを制御して、上述のとおりに伝熱解析を実行させ、ステップS17の処理に移行する。伝熱解析は、伝熱解析条件算出と同じコアによって処理される。
In step S15-1 following step S13-1, the heat transfer state of the structure to be analyzed after a predetermined time is calculated using the heat transfer analysis conditions calculated by the heat transfer analysis
ステップS13-2の次のステップS15-2では、ステップS13-2において電流-熱解析条件算出部112aで算出された電流-熱解析条件を用いて解析対象の構造物の所定時間後の発熱状態を電流-熱解析部112b(図2参照)で算出する。より具体的には、ステップS13-2において、制御部110は、電流-熱解析部112bを制御して、上述のとおりに電流-熱解析を実行させ、ステップS17の処理に移行する。電流-熱解析は、電流-熱解析算出と同じコアによって処理される。
In step S15-2 following step S13-2, the current-thermal analysis condition calculated by the current-thermal analysis
次に、ステップS17では、ステップS15-1で解析された伝熱状態及びステップS15-2で解析された発熱状態に基づいて、解析対象の構造物の温度分布を温度分布算出部113(図2参照)で算出する。より具体的には、ステップS17において、制御部110は、温度分布算出部113を制御して、上述のとおりに空間的かつ時間的な温度分布を算出させ、ステップS19の処理に移行する。本実施形態では例えば、温度分布算出以降の処理は、伝熱解析と同じコアによって処理される。しかしながら、温度分布算出以降の処理は、電流-熱解析処理又は構造解析条件算出処理が実行されたコアによって実行されてもよい。
Next, in step S17, based on the heat transfer state analyzed in step S15-1 and the heat generation state analyzed in step S15-2, the temperature distribution of the structure to be analyzed is calculated by the temperature distribution calculation unit 113 (see FIG. 2 reference). More specifically, in step S17, the
次に、ステップS19では、制御部110は、温度分布算出部113を制御して、ステップS17で算出された温度分布を主記憶装置12及び補助記憶装置13に保存させ、ステップS21の処理に移行する。
Next, in step S19, the
次に、ステップS21では、ステップS13-3において構造解析条件算出部114aで算出された構造解析条件及びステップS17において温度分布算出部113で算出された温度分布を用いて解析対象の構造物の所定時間後の構造を構造解析部114b(図2参照)で解析する。より具体的には、ステップS21において、制御部110は、構造解析部114bを制御して、上述のとおりに構造を解析させ、ステップS23の処理に移行する。
Next, in step S21, a predetermined The structure after time is analyzed by the
次に、ステップS23では、制御部110は、構造解析部114bを制御して、ステップS21において解析対象の構造物の構造として算出された当該構造物の要素ごとの変位、応力及びひずみを主記憶装置12及び補助記憶装置13に保存させ、ステップS25の処理に移行する。
Next, in step S23, the
次に、ステップS25では、ステップS21において構造解析部114bで解析された解析対象の構造物の構造に基づいて当該構造物の亀裂進展の推定に用いられる損傷値を損傷値算出部115(図2参照)で算出する。より具体的には、ステップS25において、制御部110は、損傷値算出部115を制御して、上述のとおりに損傷値を算出させ、ステップS27の処理に移行する。
Next, in step S25, the damage value calculation unit 115 (Fig. 2 reference). More specifically, in step S25, the
次に、ステップS27では、制御部110は、損傷値算出部115を制御して、ステップS25において算出した損傷値を主記憶装置12及び補助記憶装置13に保存させ、ステップS29の処理に移行する。
Next, in step S27, the
次に、ステップS29では、ステップS25において損傷値算出部115で算出された損傷値と、解析対象の構造物に亀裂が生じる基準値とを形状算出部116(図2参照)で比較する。より具体的には、ステップS29において、制御部110は、形状算出部116を制御して、損傷値及び基準値を比較させ、損傷値が基準値よりも大きいと判定された場合(Yes)には、ステップS31の処理に移行する。一方、制御部110は、形状算出部116によって損傷値が基準値以下であると判定された場合(No)には、後述するステップS31及びステップS33を実行せずにステップS35の処理に移行する。
Next, in step S29, the shape calculation unit 116 (see FIG. 2) compares the damage value calculated by the damage
ステップS29において損傷値が基準値よりも大きいと判定された後のステップS31では、解析対象の構造物に生じた亀裂の進展形状を形状算出部116が算出する。より具体的には、ステップS31において、制御部110は、形状算出部116を制御して、上述のとおりに当該構造物に生じた亀裂の進展形状を算出させ、ステップS33の処理に移行する。
In step S31 after it is determined that the damage value is larger than the reference value in step S29, the
次に、ステップS33では、制御部110は、形状算出部116を制御して、ステップS31において算出した亀裂の進展形状を主記憶装置12に保存させ、ステップS35の処理に移行する。
Next, in step S33, the
次に、ステップS35では、制御部110は、亀裂進展シミュレーションの解析が終了したか否かを判定する。制御部110は、ステップS31で算出された亀裂の進展形状及び亀裂進展シミュレーションの実行サイクル数に基づいて、亀裂進展シミュレーションを終了するか否かを判定する。制御部110は、例えばステップS31で算出された亀裂の進展形状が予め設定された閾値を超えたと判定した場合又は亀裂進展シミュレーションの実行サイクル数が予め設定された回数に到達したと判定した場合(Yes)には、亀裂進展シミュレーションを終了する。一方、制御部110は、例えばステップS31で算出された亀裂の進展形状が予め設定された閾値以下であると判定した場合又は亀裂進展シミュレーションの実行サイクル数が予め設定された回数に到達していないと判定した場合(No)には、ステップS11に戻る。ここで、予め設定された閾値は、ステップS31で算出された亀裂の進展形状の大きさや距離によって設定することができる。また、当該閾値は、ステップS31で算出された亀裂の進展形状に対応する要素の温度によって設定することができる。当該閾値として、これらの大きさ、距離及び温度などのうちの1つ又は複数によって設定することができる。
Next, in step S35, the
以上の処理によって、亀裂進展シミュレーション装置1は、亀裂進展シミュレーションを実行するようになっている。
Through the above processing, the crack
(亀裂進展シミュレーション装置の動作)
次に、本実施形態による亀裂進展シミュレーション装置の動作について、図1から図3を参照しつつ、図4から図11を用いて説明する。図4中の1段目には、解析対象の構造物に与えられる電流の時間変化の一例が図示されている。図4中の2段目には、解析対象の構造物に図4中の1段目に示す電流が与えられた場合の当該構造物の温度の時間変化の一例が図示されている。図4中の3段目には、解析対象の構造物に図4中の1段目に示す電流が与えられ、かつ図4中の2段目に示す温度変化があった場合の当該構造物に発生する累積ひずみの一例が図示されている。また、図5中に示すグラフの横軸は、荷重サイクルとしての電流サイクルを示し、図5中に示すグラフの縦軸は、解析対象の構造物に生じる累積ひずみを示している。図5中に示す「RV」は、解析対象の構造物の損傷値と比較される基準値を表している。
(Operation of crack growth simulation device)
Next, the operation of the crack growth simulation apparatus according to this embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 3 and FIGS. 4 to 11. FIG. The first stage in FIG. 4 illustrates an example of the time change of the current applied to the structure to be analyzed. The second row in FIG. 4 shows an example of temporal change in the temperature of the structure to be analyzed when the current shown in the first row in FIG. 4 is applied to the structure. The third row in FIG. 4 shows the structure under analysis when the current shown in the first row in FIG. 4 is applied to the structure and the temperature change shown in the second row in FIG. An example of the accumulated strain that occurs in is illustrated. Further, the horizontal axis of the graph shown in FIG. 5 indicates the current cycle as the load cycle, and the vertical axis of the graph shown in FIG. 5 indicates the accumulated strain occurring in the structure to be analyzed. "RV" shown in FIG. 5 represents a reference value to be compared with the damage value of the structure to be analyzed.
図4中の1段目に示すように、本実施形態による亀裂進展シミュレーション装置1では、最大電流Iaかつ電流周期TIの電流が解析対象の構造物に与えられる。このような電流が解析対象の構造物に与えられることにより、解析対象の構造物の所定箇所には、図4中の2段目に示すように、電流の変化に応じて温度変化が生じる。解析対象の構造物に発生する温度は、当該電流の変化よりも遅れ、かつ電流周期TIとほぼ同じ周期で変化する。解析対象の構造物に与えられる電流と、当該構造物に生じる温度が図4に示すように変化することにより、図4中の3段目に示すように、当該構造物の所定箇所には、累積ひずみが発生する。累積ひずみは、電流や温度が低下しても解析対象の構造物に残存するため、当該構造物に与えられる電流や当該構造物の温度が上昇することによって増加し、当該電流が与えられていない期間や当該温度が減少又は室温TRの期間では、ほぼ一定となる。
As shown in the first row in FIG. 4, in the crack
解析対象の構造物が電力変換装置に設けられる半導体モジュールの一部である場合には、電流周期TIは、例えば当該電力変換装置が駆動するモータの回転周期に設定される。電流周期TI、最大電流Ia及び解析対象の構造物に与えられる電流のその他の情報は、亀裂進展シミュレーション方法における解析条件設定処理(ステップS11)(図3参照)において、例えば入力装置14(図1参照)及び中央処理装置11を介して主記憶装置12(図1及び図2参照)に記憶される。亀裂進展シミュレーション装置1は、電流周期TIよりも短い周期(例えば数百から数千倍)で実行される。
If the structure to be analyzed is a part of a semiconductor module provided in a power conversion device, the current cycle TI is set to, for example, the rotation cycle of the motor driven by the power conversion device. The current cycle TI, the maximum current Ia, and other information on the current given to the structure to be analyzed are input, for example, by the input device 14 (see FIG. 1 ) and the main memory 12 (see FIGS. 1 and 2) via the
上述のとおり、亀裂進展シミュレーション装置1では、電流サイクル数Nfiは、非線形ひずみ増分Δεiで損傷値(=Ni/Nfi)が基準値(=1)となる回数に設定されている。このため、図5に示すように、基準値VRは、電流サイクル数Niにおける解析対象の構造物の要素の累積ひずみと、電流サイクル数Nfiにおける当該累積ひずみとが等しくなる点によって構成される。したがって、図5に示すように、解析対象の構造物の要素の累積ひずみCS1における電流サイクル数Niが累積ひずみCS1における電流サイクル数Nfiよりも小さい場合には、累積損傷値CDは、基準値VR以下となる(式(10)参照)。一方、解析対象の構造物の要素の累積ひずみCS1における電流サイクル数Niが累積ひずみCS1における電流サイクル数Nfiよりも大きい場合には、累積損傷値CDは、基準値VRよりも大きくなる(式(10)参照)。
As described above, in the crack
次に、亀裂進展シミュレーション装置1の動作について図6から図11を用いてより具体的に説明する。図6から図8は、図4中に示す時刻t1における亀裂進展シミュレーションにおける解析対象の構造物3の状態の一例を模式的に示している。図9から図11は、図4中に示す時刻t2における亀裂進展シミュレーションにおける解析対象の構造物3の状態の一例を模式的に示している。時刻t2における電流サイクルは、時刻t1における電流サイクルの次のサイクルである。
Next, the operation of the crack
図6(a)に示すように、解析対象の構造物3は、例えば長手方向における中央部の一定領域が当該長手方向における両端部より薄い形状を有している。図6(a)及び図6(b)に示すように、構造物3には、例えばほぼ中央であって一方の表面から一定の深さを有する亀裂5が生じている。
As shown in FIG. 6A, the
時刻t1(図4参照)において、図6(a)に示すように、構造物3の長手方向における一端部から構造物3に電流が与えられたとする。この場合、構造物3は、相対的に厚さの薄い中央部が両端部よりも電流密度が高くなる。
At time t1 (see FIG. 4), as shown in FIG. 6A, it is assumed that a current is applied to the
亀裂進展シミュレーション装置1は、図3に示すフローチャートに基づいて、ステップS11からステップS19までの処理を実行することにより、図7(a)に示す温度分布を算出する。すなわち、中央処理装置11(図1及び図2参照)は、図7(a)に示すように、構造物3の最中央部の領域31が最も温度が高く、領域31の両隣の領域32が2番目に温度が高く、領域32の両隣の領域33が3番目に温度が高く、領域33の両隣の領域34が4番目に温度が高く、領域34の両隣であって構造物3の両端部の領域35が最も温度が低くなる温度分布を算出する。
The crack
図6及び図7に示す構造物3に生じた亀裂5は小さいため、領域31において亀裂5近傍における部分と残余の部分とで電流密度に大きな差が生じない。このため、図7(b)に示すように、領域31における温度は一定となる。なお、領域31~34のそれぞれは、複数の要素に分割されているが、理解を容易にするため、図6から図8では、当該要素の図示は省略されている。
Since the
亀裂進展シミュレーション装置1は、図3に示すフローチャートに基づいて、ステップS21からステップS31までの処理を実行することにより、構造解析部114b(図2参照)が構造物3の要素ごとの変位、応力及びひずみを算出し(ステップS21)、損傷値算出部115(図2参照)が当該要素ごとの損傷値を算出し(ステップS25)、形状算出部116が当該構造物の亀裂の進展形状を算出する(ステップS31)。
The crack
例えば、図8中に示す太矢印の右側に示す領域311に対応する要素の累積ひずみが時刻t1において累積ひずみCS1であり、時刻t1における電流サイクル数Niが電流サイクル数Nfiよりも大きいとする。この場合、損傷値算出部115は、領域311において、累積損傷値CDが基準値VRよりも大きいと判定する。このため、図8中に示す太矢印の右側に示すように、形状算出部116は、領域311に対応する要素を例えば削除することにより、電流が与えられる前よりも深さが大きくなるように進展された亀裂5の形状を算出する。
For example, assume that the cumulative strain of the element corresponding to the
時刻t2(図4参照)において、図9(a)に示すように、構造物3の長手方向における一端部から構造物3に電流が与えられたとする。図9(a)及び図9(b)に示すように、構造物3に生じた亀裂5は、時刻t1における亀裂5(図6参照)よりも深くなっている。このため、亀裂5の端部の先端部近傍において構造物3に流れる電流の電流密度は最も高くなる。
Assume that at time t2 (see FIG. 4), a current is applied to the
亀裂進展シミュレーション装置1は、図3に示すフローチャートに基づいて、ステップS11からステップS19までの処理を実行することにより、図10(a)に示す温度分布を算出する。すなわち、中央処理装置11(図1及び図2参照)は、図10(a)に示すように、亀裂5の先端部近傍の構造物3の領域31が最も温度が高く、領域31に隣接する領域32が2番目に温度が高く、領域32に隣接する領域33が3番目に温度が高く、領域33の両隣の領域に34が4番目に温度が高く、領域34の両隣の領域35が5番目に温度が高く、領域35の両隣の領域36が6番目に温度が高く、領域36の両隣の領域37が7番目に温度が高く、領域37の両隣であって構造物3の両端部の領域38が最も温度が低くなる温度分布を算出する。
The crack
図9及び図10に示す構造物3に生じた亀裂5は、図6及び図7に示す構造物3に生じた亀裂5よりも大きくかつ深い。このため、亀裂5に接する3つの領域31,32,33において電流密度に差が生じる。このため、図10(b)に示すように、構造物3に流れる電流の電流密度が最も高くなる領域31、当該電流密度が2番目に高くなる領域32及び当該電流密度が3番目に高くなる領域33は、この順に温度が高くなる。なお、領域31~37のそれぞれは、複数の要素に分割されているが、理解を容易にするため、図9から図11では、当該要素の図示は省略されている。
The
亀裂進展シミュレーション装置1は、図3に示すフローチャートに基づいて、ステップS21からステップS31までの処理を実行することにより、構造解析部114b(図2参照)が構造物3の要素ごとの変位、応力及びひずみを算出し(ステップS21)、損傷値算出部115(図2参照)が当該要素ごとの損傷値を算出し(ステップS25)、形状算出部116が当該構造物の亀裂の進展形状を算出する(ステップS31)。
The crack
図4中の1段目に示すように、時刻t2では、時刻t1よりも構造物3に与えられる電流の累積値は、大きくなる。さらに、亀裂5の深さが大きい分だけ、図4中の2段目に示すように、時刻t2における領域31での温度は、時刻t1における領域31での温度よりも高くなる。このため、図4中の3段目に示すように、時刻t2における領域31での累積ひずみは、時刻t1における領域31での累積ひずみよりも大きくなる。さらに、時刻t2における電流サイクルでの電流が構造物3に与えられてから時刻t2に到達するまでの累積ひずみの増分は、時刻t1における電流サイクルでの電流が構造物3に与えられてから時刻t1に到達するまでの累積ひずみの増分よりも大きくなる。
As shown in the first row in FIG. 4, at time t2, the cumulative value of the current applied to the
このため、例えば、図11中に示す太矢印の右側に示す領域311に対応する要素の累積ひずみが時刻t2において累積ひずみCS2であり、時刻t2における電流サイクル数Ni+1が電流サイクル数Nfi+1よりも大きいとする。この場合、損傷値算出部115は、領域311において、累積損傷値CDが基準値VRよりも大きいと判定する。このため、図11中に示す太矢印の右側に示すように、形状算出部116は、領域311に対応する要素を例えば削除することにより、亀裂が進展された亀裂5の形状を算出する。
Therefore, for example, the cumulative strain of the element corresponding to the
このように、亀裂進展シミュレーション装置1は、解析対象の構造物に対して空間的かつ時間的な温度分布を算出し、算出した温度分布に基づいて、空間的かつ時間的な当該構造物の変位、応力及びひずみを算出することができる。これにより、亀裂進展シミュレーション装置1は、構造物の疲労による亀裂の進展を、実際の現象に即して精度よく正確に求めることができる。
In this way, the crack
以上説明したように、本実施形態による亀裂進展シミュレーション装置1は、亀裂進展が解析される構造物の構造解析に用いられる構造解析条件を算出する構造解析条件算出部114aと、構造物の温度分布を算出する温度分布算出部113と、構造解析条件算出部114aで算出された構造解析条件及び温度分布算出部113で算出された温度分布を用いて構造物の所定時間後の構造を解析する構造解析部114bとを備えている。
As described above, the crack
また、本実施形態による亀裂進展シミュレーション方法は、亀裂進展が解析される構造物の構造解析に用いられる構造解析条件を構造解析条件算出部114aで算出し、構造物の温度分布を温度分布算出部113で算出し、構造解析条件算出部114aで算出された構造解析条件及び温度分布算出部113で算出された温度分布を用いて構造物の所定時間後の構造を構造解析部114bで解析する。
Further, in the crack growth simulation method according to the present embodiment, the structural analysis conditions used for the structural analysis of the structure whose crack growth is to be analyzed are calculated by the structural analysis
これにより、亀裂進展シミュレーション装置1及び亀裂進展シミュレーション方法は、疲労による亀裂の進展を実際の現象に即して精度よく正確に解析することができる。
As a result, the crack
従来のシミュレーション装置は、伝熱解析や電流-熱解析などの複数の解析を用いて温度分布を算出しない。このため、従来のシミュレーション装置は、実際の温度分布とはかけ離れた温度分布に基づいて亀裂進展の解析を実行することになる。これにより、従来のシミュレーション装置は、疲労による亀裂の進展を実際の現象に即して解析することが困難であるという問題を有している。 Conventional simulation devices do not calculate temperature distribution using multiple analyses, such as heat transfer analysis and current-heat analysis. For this reason, the conventional simulation apparatus analyzes crack growth based on a temperature distribution that is far from the actual temperature distribution. As a result, the conventional simulation apparatus has a problem that it is difficult to analyze the propagation of cracks due to fatigue in line with actual phenomena.
これに対し、亀裂進展シミュレーション装置1では、温度分布算出部113は、伝熱解析部111bで解析された伝熱状態及び電流-熱解析部112bで解析された発熱状態に基づいて空間的かつ時間的な温度分布を算出するようになっている。これにより、亀裂進展シミュレーション装置1は、亀裂進展の解析の精度をより一層向上させることができる。
On the other hand, in the crack
本発明の技術的範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の技術的範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。 The scope of the invention is not limited to the illustrated and described exemplary embodiments, but includes all embodiments that achieve equivalent effects for which the invention is intended. Furthermore, the scope of the present invention is not limited to the combination of inventive features defined by the claims, but is defined by any desired combination of the specific features of each and every disclosed feature. obtain.
1 亀裂進展シミュレーション装置
3 構造物
5 亀裂
11 中央処理装置
12 主記憶装置
13 補助記憶装置
14 入力装置
15 出力装置
16 通信装置
31,32,33,34,35,36,37,38,311 領域
110 制御部
111a 伝熱解析条件算出部
111b 伝熱解析部
112a 電流-熱解析条件算出部
112b 電流-熱解析部
113 温度分布算出部
114a 構造解析条件算出部
114b 構造解析部
115 損傷値算出部
116 形状算出部
1 Crack
Claims (6)
前記構造物の温度分布を算出する温度分布算出部と、
前記構造解析条件算出部で算出された前記構造解析条件及び前記温度分布算出部で算出された前記温度分布を用いて前記構造物の所定時間後の構造を解析する構造解析部と
を備える亀裂進展シミュレーション装置。 a structural analysis condition calculation unit that calculates structural analysis conditions used for structural analysis of a structure whose crack growth is to be analyzed;
a temperature distribution calculator that calculates the temperature distribution of the structure;
a structural analysis unit that analyzes the structure of the structure after a predetermined period of time using the structural analysis conditions calculated by the structural analysis condition calculation unit and the temperature distribution calculated by the temperature distribution calculation unit. simulation equipment.
請求項1に記載の亀裂進展シミュレーション装置。 The crack growth simulation device according to claim 1, further comprising a damage value calculation unit that calculates a damage value used for estimating the crack growth of the structure based on the structure of the structure analyzed by the structure analysis unit.
請求項2に記載の亀裂進展シミュレーション装置。 The damage value calculated by the damage value calculation unit is compared with a reference value at which cracks occur in the structure, and if the damage value is greater than the reference value, the growth shape of the crack in the structure is calculated. The crack growth simulation device according to claim 2, further comprising a shape calculator for calculating.
請求項1から3までのいずれか一項に記載の亀裂進展シミュレーション装置。 The crack growth simulation device according to any one of claims 1 to 3, wherein the temperature distribution calculator calculates the spatial and temporal temperature distribution.
前記伝熱解析条件算出部で算出された前記伝熱解析条件を用いて前記構造物の前記所定時間後の伝熱状態を解析する伝熱解析部と、
前記構造物の電流-熱解析に用いられる電流-熱解析条件を算出する電流-熱解析条件算出部と、
前記電流-熱解析条件算出部で算出された前記電流-熱解析条件を用いて前記構造物の前記所定時間後の発熱状態を解析する電流-熱解析部と
を備え、
前記温度分布算出部は、前記伝熱解析部で解析された前記伝熱状態及び前記電流-熱解析部で解析された前記発熱状態に基づいて前記温度分布を算出する
請求項1から4までのいずれか一項に記載の亀裂進展シミュレーション装置。 a heat transfer analysis condition calculation unit that calculates heat transfer analysis conditions used for heat transfer analysis of the structure;
a heat transfer analysis unit that analyzes the heat transfer state of the structure after the predetermined time using the heat transfer analysis conditions calculated by the heat transfer analysis condition calculation unit;
a current-thermal analysis condition calculation unit for calculating current-thermal analysis conditions used for current-thermal analysis of the structure;
a current-thermal analysis unit that analyzes the heat generation state of the structure after the predetermined time using the current-thermal analysis conditions calculated by the current-thermal analysis condition calculation unit;
The temperature distribution calculation unit calculates the temperature distribution based on the heat transfer state analyzed by the heat transfer analysis unit and the heat generation state analyzed by the current-heat analysis unit. The crack growth simulation device according to any one of the items.
前記構造物の温度分布を温度分布算出部で算出し、
前記構造解析条件算出部で算出された前記構造解析条件及び前記温度分布算出部で算出された前記温度分布を用いて前記構造物の所定時間後の構造を構造解析部で解析する
亀裂進展シミュレーション方法。
The structural analysis condition calculation part calculates the structural analysis conditions used for the structural analysis of the structure whose crack growth is to be analyzed,
calculating the temperature distribution of the structure with a temperature distribution calculating unit;
A method of simulating crack growth in which a structural analysis section analyzes the structure of the structure after a predetermined time period using the structural analysis conditions calculated by the structural analysis condition calculation section and the temperature distribution calculated by the temperature distribution calculation section. .
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