JP2023007172A - ソフトウェア移行支援システム及びソフトウェア移行支援方法 - Google Patents

ソフトウェア移行支援システム及びソフトウェア移行支援方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023007172A
JP2023007172A JP2021110259A JP2021110259A JP2023007172A JP 2023007172 A JP2023007172 A JP 2023007172A JP 2021110259 A JP2021110259 A JP 2021110259A JP 2021110259 A JP2021110259 A JP 2021110259A JP 2023007172 A JP2023007172 A JP 2023007172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
migration
software
delay time
correlation
operating environment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021110259A
Other languages
English (en)
Inventor
英児 西島
Hideji Nishijima
光洋 今井
Mitsuhiro Imai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2021110259A priority Critical patent/JP2023007172A/ja
Publication of JP2023007172A publication Critical patent/JP2023007172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)

Abstract

【課題】幅広い移行環境に柔軟に対応して、移行後の制御処理ソフトウェアにおける処理のリアルタイム性を検証可能とする。【解決手段】ソフトウェア移行支援システム100において、移行対象となるソフトウェアの移行元及び移行先の各動作環境での計算機リソース使用量及び遅延時間の相関関係の情報を保持する記憶装置101と、移行元にてソフトウェアを動作させた際の計算機リソース使用量を計測し、その最大値を移行元に関する相関関係に適用して遅延時間の要求スペックを特定し、上述の最大値を移行先に関する相関関係に適用して、移行先の動作環境での最大遅延時間を推定し、その最大遅延時間が要求スペックを満たすか判定する演算装置104を含む構成とする。【選択図】図4

Description

本発明は、ソフトウェア移行支援システム及びソフトウェア移行支援方法に関するものである。
世の中の動向として、リファクタリング、あるいはクラウドリフト&シフトといった、システムリノベーションに関する技術に注目が集まっている。こうした技術を導入する場合、その第一段階として、いわゆるオンプレ上へのコンテナ化や集約化を自動的にリフト(移行)させることになる。
なお、上述の移行に際しては、移行対象の制御処理ソフトウェアにおける、処理の即時性維持が重要な観点となってくる。
こうした移行に関連する従来技術としては、複数の物理サーバ間で仮想サーバを移行させる際、複数のストレージ装置間の連携機構を利用して、仮想サーバが使用している記憶領域を複数のストレージ装置間で移行させても、移行前の仮想サーバと記憶領域との接続関係を仮想サーバの移行後にも維持するシステム(特許文献1参照)などが提案されている。
この技術は、第1の物理サーバと、第1のストレージ装置と、それらを接続する第1のネットワークと、を有する第1のシステムと、第2の物理サーバと、第2のストレージ装置と、それらを接続する第2のネットワークと、を有する第2のシステムと、前記第1のシステムと第2のシステムとを管理する管理コンピュータと、を備える計算機システムであって、前記管理コンピュータは、前記第2の物理サーバから前記第1の物理サーバへ移行されるべき仮想サーバを指定する情報を受け付けると、前記仮想サーバが使用する記憶領域を格納するとともに、前記第2のストレージ装置に存在する移行対象ボリュームを特定し、前記第2のストレージ装置と前記第1のストレージ装置間の連携機能によって、前記第1のストレージ装置に、前記移行対象ボリュームに関連付けて前記移行対象ボリュームの移行先となる移行先ボリュームを設定し、前記仮想サーバと前記移行対象ボリュームに格納されている前記記憶領域との接続関係を特定し、前記仮想サーバを前記第2の物理サーバから第1の物理サーバに移行させる際、前記移行先ボリュームに前記接続関係を設定する計算機システムに関するものである。
特表2015-520423号公報
ところが、上述の従来技術によれば、リアルタイム性を維持できるか否かが不明なため、システム移行に失敗するケースや、ソフトウェアの大幅な改変が必要となるケースも想定される。特に、今後は汎用的なコンテナやクラウド上でのリアルタイム性の確認が必要となることが予想されるが、そうした状況に対応することも難しい。
そこで本発明の目的は、幅広い移行環境に柔軟に対応して、移行後の制御処理ソフトウェアにおける処理のリアルタイム性を検証可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明のソフトウェア移行支援システムは、移行対象となるソフトウェアの移行元及び移行先の各動作環境における、計算機リソース使用量及び遅延時間の相関関係の情報を保持する記憶装置と、前記移行元の動作環境にて前記ソフトウェアを動作させた際の計算機リソース使用量を計測する処理と、前記計測した計算機リソース使用量の最大値を、前記移行元に関する前記相関関係に適用して、遅延時間の要求スペックを特定する処理と、前記最大値を前記移行先に関する前記相関関係に適用して、移行先の動作環境での最大遅延時間を推定する処理と、前記推定した最大遅延時間が前記要求スペックを満たすか判定する処理を実行する演算装置と、を含むことを特徴とする。
また、本発明のソフトウェア移行支援方法は、情報処理装置が、移行対象となるソフトウェアの移行元及び移行先の各動作環境における、計算機リソース使用量及び遅延時間の相関関係の情報を記憶装置で保持して、前記移行元の動作環境にて前記ソフトウェアを動作させた際の計算機リソース使用量を計測する処理と、前記計測した計算機リソース使用量の最大値を、前記移行元に関する前記相関関係に適用して、遅延時間の要求スペックを特定する処理と、前記最大値を前記移行先に関する前記相関関係に適用して、移行先の動作環境での最大遅延時間を推定する処理と、前記推定した最大遅延時間が前記要求スペックを満たすか判定する処理と、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、幅広い移行環境に柔軟に対応して、移行後の制御処理ソフトウェアにおける処理のリアルタイム性を検証可能となる。
本実施形態における移行元環境の例を示す概念図である。 本実施形態における移行先環境の例を示す概念図である。 本実施形態におけるソフトウェア移行支援装置を含むネットワーク構成例を示す図である。 本実施形態におけるソフトウェア移行支援装置の構成例を示す図である。 本実施形態におけるソフトウェア移行支援方法のフロー例を示す図である。 本実施形態におけるソフトウェア移行支援方法のフロー例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行元環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行元環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行元環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行元環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行元環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行元環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行元環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行元環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行先環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行先環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行先環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行先環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行先環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行先環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行先環境)の概念例を示す図である。 本実施形態における相関関係(移行先環境)の概念例を示す図である。 本実施形態におけるリソース使用量観測値の例を示す図である。 本実施形態におけるリソース使用量観測値のグラフ例を示す図である。 本実施形態における遅延時間の判定概念例を示す図である。 本実施形態における最大遅延時間の判定概念例を示す図である。 本実施形態における画面例を示す図である。 本実施形態における画面例を示す図である。 本実施形態における画面例を示す図である。
<移行元及び移行先の環境について>
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態において想定する、移行対象となるソフトウェアの移行元すなわち現行環境の構成例について示す図である。
移行元環境10は、複数の計算機11が適宜なネットワーク1を介して制御対象12(例:ソフトウェアや機器)を制御するシステムを構成している。
このうち計算機11は、OS(Operating System)111、計算機リソース112、ソフトウェア一式113を備える。
OS111が、CPUやメモリ、ディスク、ネットワークといった計算機リソース112を制御し、ソフトウェア一式113を実行することで必要な機能を実装している。この必要な機能とは、制御対象12を制御する機能となる。図1の例では、1つの計算機11が1つの制御対象12を制御する構成となっている。
一方、移行先環境20は、1つの計算機21が適宜なネットワーク2を介して制御対象122(例:ソフトウェアや機器)を制御するシステムを構成している。
このうち計算機21は、OS(Operating System)211、計算機リソース212、ソフトウェア一式213、コンテナ実行環境214を備える。
OS211が、CPU(この例ではコア数が4つのCPU)やメモリ、ディスク、ネットワークといった計算機リソース212を制御し、コンテナ実行環境214において複数のソフトウェア一式213を適宜に実行し必要な機能を実装している。
移行元環境10における各計算機11のソフトウェア一式113それぞれは、移行先環境20におけるコンテナ実行環境214に移行され、それぞれの機能がOS211を介して計算機リソース212を使用して必要な処理を実行することになる。この必要な機能とは、制御対象22を制御する機能となる。
こうした構成は、1つの計算機21において、複数のソフトウェア一式213が同居して動作可能な構成と言える。また、CPUコア1つを各ソフトウェア一式に割り当てる運用となっている。なお、移行先環境20における計算機21は、移行元環境10の計算機11よりも、CPUコア数及びメモリ容量は増大し、ディスクやネットワークの性能も向上している前提とする。
一方、移行支援の際のシステム構成としては、図3に示すものを想定する。この例では、移行元環境10におけるネットワーク1に、移行先環境20、及びソフトウェア移行支援装置100を接続し運用する構成となっている。図中でソフトウェア移行支援装置100は、計算機Zとして実装されたものとする(ただし、以後はソフトウェア移行支援装置100と称する)。本実施形態では、こうした環境にて、ソフトウェア移行支援装置100がソフトウェア移行支援方法を実行する。
<ソフトウェア移行支援装置の構成>
続いて図4に、本実施形態におけるソフトウェア移行支援装置100の構成例を示す。本実施形態のソフトウェア移行支援システム100は、幅広い移行環境に柔軟に対応して、移行後の制御処理ソフトウェアにおける処理のリアルタイム性を検証可能とするコンピュータ装置である。ソフトウェア移行支援装置100と、ネットワーク1を介して接続された移行元環境10及び移行先環境20のそれぞれを含めてソフトウェア移行支援システムとしてもよい。
こうした本実施形態のソフトウェア移行支援装置100は、記憶装置101、メモリ103、演算装置104、および通信装置105、を備える。
このうち記憶装置101は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される。
また、メモリ103は、RAMなど揮発性記憶素子で構成される。
また、演算装置104は、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUである。なお、このプログラム102は、コンピュータに一般的なものの他に、相関分析エンジン110を含むものとする。
この相関分析エンジン110は、複数の事象に関する各データを入力することで、当該事象間の相関関係を推定するエンジンである。相関分析エンジン110は、重回帰分析を行うプログラムや機械学習モデルなどで構成され、相関係数や相関式といった処理結果を出力するものとなる。
また、通信装置105は、ネットワーク1と接続して、制御対象12や、移行元環境10(の計算機11)や、移行先環境20(の計算機21)などの外部装置との通信処理を担うネットワークインターフェイスカード等を想定する。
なお、ソフトウェア移行支援装置100が、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置、を更に備えるとすれば好適である。
また、記憶装置101内には、本実施形態のソフトウェア移行支援装置100として必要な機能を実装する為の上述のプログラム102に加えて、相関情報125が少なくとも記憶されている。ただし、この相関情報125の具体的な内容は後述する。
<フロー例>
以下、本実施形態におけるソフトウェア移行支援方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明するソフトウェア移行支援方法に対応する各種動作は、ソフトウェア移行支援装置100がメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図5は、本実施形態におけるソフトウェア移行支援方法のフロー例を示す図である。この場合、ソフトウェア移行支援装置100は、移行元環境10(現行環境)のリソース使用量と遅延時間の相関関係を算出する(s10)。また、ソフトウェア移行支援装置100は、移行先環境20のリソース使用量と遅延時間の相関関係を算出する(s11)。
こうした相関関係の算出については、本フロー右側のs20から始まるフローにて説明する。なお、このフローは、移行元環境10及び移行先環境20のそれぞれについて同様
に行うものとし、説明としては一例として移行元環境10について示すものとする。
この場合、ソフトウェア移行支援装置100は、移行元環境10の計算機11に対し、適宜なデータ処理量が必要となるタスクを、そのデータ処理量を順次異ならせて与えることで、計算機リソース112(CPUコア、メモリ、ディスク、ネットワーク)の使用量を段階的に変化させる(s20)。
続いて、ソフトウェア移行支援装置100は、上述のs20で異なるタスクが順次与えられた状態の計算機11を単位時間ごとに観測(例えば、そのOS111が各計算機リソース1112に関して保持する使用ログを取得、観測)して、計算機リソース112の使用量毎の遅延時間を測定する(s21)。
この測定には、例えば、cyclictestを利用できる。また、遅延時間とは、タスクを与えてからその処理結果を出力するまでの時間である。
また、ソフトウェア移行支援装置100は、s21での観測の結果に基づき、計算機リソース112の使用量と遅延時間との対応関係を示す表やグラフを作成する(s22)。ここで作成した表やグラフを相関関係と称する。
図7Aに、移行元環境10の各計算機11におけるCPUコア使用量と遅延時間の相関関係を示す表700を、図7Bに、その表700が示す値をグラフ化したグラフ710を示す。この例では、CPUコア使用量に関わらず、遅延時間は一定という相関関係があることがわかる。
また図7Cに、移行元環境10の各計算機11におけるメモリ使用量と遅延時間の相関関係を示す表720を、図7Dにその表730が示す値をグラフ化したグラフ730を示す。この例では、メモリ使用量と遅延時間との間には正比例の相関関係があることがわかる。
また図8Aに、移行元環境10の各計算機11におけるディスク使用量と遅延時間の相関関係を示す表800を、図8Bに、その表800が示す値をグラフ化したグラフ810を示す。この例では、ディスク使用量が増えるにつれ、指数関数的に遅延時間が増大する相関関係があることがわかる。
また図8Cに、移行元環境10の各計算機11における通信使用量と遅延時間の相関関係を示す表820を、図8Dにその表820が示す値をグラフ化したグラフ830を示す。この例では、通信使用量が増えるにつれ、指数関数的に遅延時間が増大することがわかる。
続いて図9Aに、移行先環境20の計算機21におけるCPUコア使用量と遅延時間の相関関係を示す表900を、図9Bに、その表900が示す値をグラフ化したグラフ910を示す。この例では、CPUコア使用量に関わらず、遅延時間は一定という相関関係があることがわかる。
また図9Cに、移行先環境20の計算機21におけるメモリ使用量と遅延時間の相関関係を示す表920を、図9Dにその表920が示す値をグラフ化したグラフ930を示す。この例では、メモリ使用量と遅延時間との間には正比例の相関関係があることがわかる。
また図10Aに、移行先環境20の計算機21におけるディスク使用量と遅延時間の相
関関係を示す表1000を、図10Bに、その表1000が示す値をグラフ化したグラフ1010を示す。この例では、ディスク使用量が増えるにつれ、指数関数的に遅延時間が増大する相関関係があることがわかる。
また図10Cに、移行先環境20の計算機21における通信使用量と遅延時間の相関関係を示す表1020を、図10Dにその表1020が示す値をグラフ化したグラフ1030を示す。この例では、通信使用量が増えるにつれ、指数関数的に遅延時間が増大することがわかる。
続いて、ソフトウェア移行支援装置100は、計算機リソース使用量と遅延時間の相関関係を算出し(s23)、処理を終了する。この相関関係の算出とは、例えば、上述の図7A~図10Dに示した表ないしグラフを入力として、相関分析エンジン110に与えることで、当該表ないしグラフが示す各事象の間の相関式が算定されるものを想定する。
ここで、上述のs11の実行後のステップに関する説明に戻る。ソフトウェア移行支援装置100は、移行対象ソフトウェア一式113を移行先環境20(のコンテナ実行環境))で動作させた時のリソース使用量を計測する(s12)。
この計測で得られたリソース使用量の例を、図11Aの表1100に示す。この例では、CPUコア使用量、メモリ使用量、ディスク使用量、及び通信使用量の各事象について、経過時間ごとに観測した値となっている。また、この図11Aの表1100をグラフ化したグラフ1150を図11Bに示す。
また、ソフトウェア移行支援装置100は、動的解析によるリソース使用量、すなわちs12で計測されたリソース使用量のうちの最大値を抽出する(s13)。こうした最大値の抽出は、例えば、図12のグラフ1200で示すように、グラフの線分のうち上方に凸となった中で最高値のものを特定、抽出すればよい。
続いて、ソフトウェア移行支援装置100は、s13で抽出した各リソース使用量の最大値を、移行元環境10に関して得ている相関式(対応する事象のもの)に適用して当該最大値に対する遅延時間、つまり最大遅延時間を算定する(s14)。
図12の例では、CPUコア使用率に関して得た最大遅延時間が1ms、メモリ使用量に関して得た最大遅延時間が3ms、ディスク使用量に関して得た最大遅延時間が10ms、及び通信使用量に関して得た最大遅延時間が1ms、となっている。
また、ソフトウェア移行支援装置100は、上述のs14で得た、各事象の最大遅延時間のうちで、最大となる値を、要求スペックとして特定する(s15)。s14で得たもののうち最大となる遅延時間は、ディスク使用量に関する10msである。つまり、要求スペックは10msとなる。
続いて、ソフトウェア移行支援装置100は、移行先環境20における各事象について得ている相関式に、上述のs13で得ているリソース使用量の最大値を入力して、それ対して生じるであろう遅延時間、つまり最大遅延時間を算定する(s16)。図13のグラフ1300で示す算定結果1305の例では、CPUコア使用率に関する遅延時間1ms、メモリ使用量に関する遅延時間3ms、ディスク使用量に関する遅延時間3ms、通信使用量に関する遅延時間1ms、と算定している。
また、ソフトウェア移行支援装置100は、上述のs16で得た各事象の最大遅延時間のうち、CPUコア使用率以外の事象に関するものは、当該最大遅延時間をN倍(N個の
ソフトウェアを同居させるケース)して、遅延時間予想を算出する(s17)。
図13のグラフ1300で示す遅延間予想1310の例では、CPUコア使用率に関する遅延時間1ms、メモリ使用量に関する遅延時間9ms、ディスク使用量に関する遅延時間9ms、通信使用量に関する遅延時間3ms、と算定している。
続いて、ソフトウェア移行支援装置100は、上述のs17で得た遅延時間予想のうち最大の値が、s15で得ている要求スペックを満たすかを判定し(s18)、その結果(図15の画面1500、図16の画面1600)を適宜な外部装置に出力するなどして処理を終了する。
上述の例では、遅延時間予想のうち最大の値は9msであり、要求スペックは、10msを下回っているため要求スペックを満たす、すなわち、このまま移行可能であると判定できる。
なお、ここまで述べてきた各処理の結果は、図14で例示するように、ソフトウェア移行支援装置100が、適宜な外部装置または自身が備える出力インターフェイス等において表示するとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、制御処理ソフトウェアを、新たなOS(Operating System)やハードウェアに移行させる際、そうしたOSやハードウェアのリソースなどブラックボックスとなっている仕様を把握しなくとも、動特性に基づいた動作遅延時間の推定が可能となる。この動作遅延時間すなわちリアルタイム性が、移行環境でも所望スペックを満たすよう対処することで、移行後の制御処理ソフトウェアのリアルタイム性を的確かつ効率的に維持できることとなる。
すなわち、幅広い移行環境に柔軟に対応して、移行後の制御処理ソフトウェアにおける処理のリアルタイム性を検証可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態のソフトウェア移行支援システムにおいて、前記演算装置は、前記ソフトウェアの移行元及び移行先の各動作環境において、所定負荷を与えることで当該動作環境それぞれにおける、計算機リソース使用量及び遅延時間を計測し、当該計測の結果に基づいて、各動作環境における計算機リソース使用量と遅延時間の相関関係を算出し記憶装置に格納するものである、としてもよい。
これによれば、動作環境における負荷状況を任意に、また細かな段階ごとに制御するなどして計算機リソース使用量と遅延時間を精度良好に計測可能となる。このことは、そうして得られる情報に基づく相関関係の精度も高まることにつながる。ひいては、幅広い移行環境に柔軟に対応して、移行後の制御処理ソフトウェアにおける処理のリアルタイム性を、より効率的に検証可能となる。
また、本実施形態のソフトウェア移行支援システムにおいて、前記演算装置は、前記移行先の動作環境において同時実行されうるソフトウェアの数に基づき、前記最大遅延時間を増大させ、前記増大させた最大遅延時間が前記要求スペックを満たすか判定するものである、としてもよい。
これによれば、1つのハードウェアリソースを複数のソフトウェアや仮想計算機でシェアする環境に対応して、最大遅延時間の推定等を効率行うことが可能となる。ひいては、幅広い移行環境に柔軟に対応して、移行後の制御処理ソフトウェアにおける処理のリアルタイム性を、より効率的に検証可能となる。
また、本実施形態のソフトウェア移行支援システムにおいて、前記演算装置は、前記判定により判明した、前記最大遅延時間が前記要求スペックを満たさない事象について表示装置で表示するものである、としてもよい。
これによれば、ソフトウェア移行業務の担当者等が、当該移行業務における問題点を視覚的に明確かつ簡便に認識可能となり、当該業務の効率や精度を良好に維持しやくなる。ひいては、幅広い移行環境に柔軟に対応して、移行後の制御処理ソフトウェアにおける処理のリアルタイム性を、より効率的に検証可能となる。
また、本実施形態のソフトウェア移行支援方法において、前記情報処理装置が、前記ソフトウェアの移行元及び移行先の各動作環境において、所定負荷を与えることで当該動作環境それぞれにおける、計算機リソース使用量及び遅延時間を計測し、当該計測の結果に基づいて、各動作環境における計算機リソース使用量と遅延時間の相関関係を算出し記憶装置に格納する、としてもよい。
また、本実施形態のソフトウェア移行支援方法において、前記情報処理装置が、前記移行先の動作環境において同時実行されうるソフトウェアの数に基づき、前記最大遅延時間を前記数に応じて増大させ、前記増大させた最大遅延時間が前記要求スペックを満たすか判定する、としてもよい。
また、本実施形態のソフトウェア移行支援方法において、前記情報処理装置が、前記判定により判明した、前記最大遅延時間が前記要求スペックを満たさない事象について表示装置で表示する、としてもよい。
1、2 ネットワーク
10 移行元環境
11 計算機
111 OS
112 計算機リソース
113 ソフトウェア一式
12 制御対象
20 移行先環境
21 計算機
211 OS
212 計算機リソース
213 ソフトウェア一式
214 コンテナ実行環境
22 制御対象
10 ソフトウェア移行支援システム
100 移行支援装置
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 通信装置
110 相関分析エンジン
125 相関情報

Claims (8)

  1. 移行対象となるソフトウェアの移行元及び移行先の各動作環境における、計算機リソース使用量及び遅延時間の相関関係の情報を保持する記憶装置と、
    前記移行元の動作環境にて前記ソフトウェアを動作させた際の計算機リソース使用量を計測する処理と、前記計測した計算機リソース使用量の最大値を、前記移行元に関する前記相関関係に適用して、遅延時間の要求スペックを特定する処理と、前記最大値を前記移行先に関する前記相関関係に適用して、移行先の動作環境での最大遅延時間を推定する処理と、前記推定した最大遅延時間が前記要求スペックを満たすか判定する処理を実行する演算装置と、
    を含むことを特徴とするソフトウェア移行支援システム。
  2. 前記演算装置は、
    前記ソフトウェアの移行元及び移行先の各動作環境において、所定負荷を与えることで当該動作環境それぞれにおける、計算機リソース使用量及び遅延時間を計測し、当該計測の結果に基づいて、各動作環境における計算機リソース使用量と遅延時間の相関関係を算出し記憶装置に格納するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のソフトウェア移行支援システム。
  3. 前記演算装置は、
    前記移行先の動作環境において同時実行されうるソフトウェアの数に基づき、前記最大遅延時間を増大させ、前記増大させた最大遅延時間が前記要求スペックを満たすか判定するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のソフトウェア移行支援システム。
  4. 前記演算装置は、
    前記判定により判明した、前記最大遅延時間が前記要求スペックを満たさない事象について表示装置で表示するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のソフトウェア移行支援システム。
  5. 情報処理装置が、
    移行対象となるソフトウェアの移行元及び移行先の各動作環境における、計算機リソース使用量及び遅延時間の相関関係の情報を記憶装置で保持して、
    前記移行元の動作環境にて前記ソフトウェアを動作させた際の計算機リソース使用量を計測する処理と、前記計測した計算機リソース使用量の最大値を、前記移行元に関する前記相関関係に適用して、遅延時間の要求スペックを特定する処理と、前記最大値を前記移行先に関する前記相関関係に適用して、移行先の動作環境での最大遅延時間を推定する処理と、前記推定した最大遅延時間が前記要求スペックを満たすか判定する処理と、
    を実行することを特徴とするソフトウェア移行支援方法。
  6. 前記情報処理装置が、
    前記ソフトウェアの移行元及び移行先の各動作環境において、所定負荷を与えることで当該動作環境それぞれにおける、計算機リソース使用量及び遅延時間を計測し、当該計測の結果に基づいて、各動作環境における計算機リソース使用量と遅延時間の相関関係を算出し記憶装置に格納する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のソフトウェア移行支援方法。
  7. 前記情報処理装置が、
    前記移行先の動作環境において同時実行されうるソフトウェアの数に基づき、前記最大遅延時間を増大させ、前記増大させた最大遅延時間が前記要求スペックを満たすか判定す
    る、
    ことを特徴とする請求項5に記載のソフトウェア移行支援方法。
  8. 前記情報処理装置が、
    前記判定により判明した、前記最大遅延時間が前記要求スペックを満たさない事象について表示装置で表示する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のソフトウェア移行支援方法。
JP2021110259A 2021-07-01 2021-07-01 ソフトウェア移行支援システム及びソフトウェア移行支援方法 Pending JP2023007172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021110259A JP2023007172A (ja) 2021-07-01 2021-07-01 ソフトウェア移行支援システム及びソフトウェア移行支援方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021110259A JP2023007172A (ja) 2021-07-01 2021-07-01 ソフトウェア移行支援システム及びソフトウェア移行支援方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023007172A true JP2023007172A (ja) 2023-01-18

Family

ID=85108171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021110259A Pending JP2023007172A (ja) 2021-07-01 2021-07-01 ソフトウェア移行支援システム及びソフトウェア移行支援方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023007172A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11392843B2 (en) Utilizing a machine learning model to predict a quantity of cloud resources to allocate to a customer
US8271947B2 (en) Automatic computing system, execution environment control
US7970905B2 (en) Method, system and computer program product for server selection, application placement and consolidation planning of information technology systems
JP5614226B2 (ja) 仮想マシン制御装置、仮想マシン制御プログラムおよび仮想マシン制御方法
CN109478147B (zh) 分布式计算系统中的自适应资源管理
KR20190081306A (ko) 빅데이터 분석 소프트웨어에 대한 자원 할당 방법, 상기 방법을 이용하는 가상화 자원 할당 장치
US20210092030A1 (en) Utilizing machine learning to proactively scale cloud instances in a cloud computing environment
US20220100548A1 (en) Network performance assurance system and network performance assurance method
WO2018116460A1 (ja) 継続的インテグレーションシステム及びリソース制御方法
US8418127B2 (en) Autonomic computing system, execution environment control program
JP2023007172A (ja) ソフトウェア移行支援システム及びソフトウェア移行支援方法
US10073689B2 (en) Managing application lifecycles within a federation of distributed software applications
US20110184902A1 (en) business rule integration with engineering applications
CN107493205B (zh) 一种设备集群扩容性能预测方法及装置
US20220019420A1 (en) System, method, and server for optimizing deployment of containerized applications
Tanković et al. ElaClo: A framework for optimizing software application topology in the cloud environment
KR102316749B1 (ko) 가상 머신 워크로드 예측 방법, 가상 머신 배치 방법 및 이를 구현하는 가상 머신 배치 장치
Tchana et al. A self-scalable and auto-regulated request injection benchmarking tool for automatic saturation detection
Reynolds et al. Provisioning norm: An asymmetric quality measure for saas resource allocation
WO2020129742A1 (ja) 工程管理支援システム、工程管理支援方法、及び工程管理支援プログラム
CN111858234A (zh) 一种任务执行方法、装置、设备、介质
CN113810247B (zh) 分布式集群测试方法、电子设备、存储介质及程序产品
Kim et al. RETRACTED ARTICLE: Simulator considering modeling and performance evaluation for high-performance computing of collaborative-based mobile cloud infrastructure
US20170134238A1 (en) Physical machine management device and physical machine management method
CN114070764B (zh) 网络功能虚拟化nfv测试方法、装置和系统