JP2023006720A - Relief valve for fluid filter and fluid filter including the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、流体フィルタ用のリリーフバルブ及びこれを備える流体フィルタに関し、さらに詳しくは、筒状のハウジングの軸端側とハウジング内に収容されるろ過エレメントの軸端側との間に配置される流体フィルタ用のリリーフバルブ及びこれを備える流体フィルタに関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a relief valve for a fluid filter and a fluid filter including the same, and more particularly, it is arranged between the axial end side of a cylindrical housing and the axial end side of a filtering element housed in the housing. The present invention relates to a relief valve for a fluid filter and a fluid filter including the same.
従来のリリーフバルブとして、例えば、図6に示されるように、筒状のハウジング102の軸端側とハウジング102内に収容される筒状のろ過エレメント103の軸端側との間に配置されるオイルフィルタ用のリリーフバルブ104が一般に知られている(例えば、特許文献1等を参照)。このリリーフバルブ104は、ハウジング102の軸端面とろ過エレメント103の軸端面とに圧接してろ過エレメント103を支持する金属製のサポートスプリング135と、サポートスプリング135の中央穴135aを開閉可能な樹脂バルブ136と、樹脂バルブ136の上端部に取り付けられる金属製のロックプレート137と、ロックプレート137とサポートスプリング135との間に配置されて樹脂バルブ136を閉鎖方向に付勢する金属製のコイルスプリング138と、を備えている。そして、リリーフバルブ104は、ハウジング102内をろ過エレメント103の上流側空間S1と下流側空間S2に隔離するとともに、上流側空間S1と下流側空間S2の圧力差が所定値以上となったときに、コイルスプリング138の付勢力に抗して樹脂バルブ136が変位することで上流側空間S1と下流側空間S2とを連通させる。
As a conventional relief valve, for example, as shown in FIG. A
しかし、従来のリリーフバルブ104では、金属製のロックプレート137、金属製のサポートスプリング135、金属製のコイルスプリング138及び樹脂製のバルブ136の4点の部品により構成されているので、部品点数が多く、組付工数及び部品毎の加工工数が多くかかる。また、3点の金属部品があり、重量が重い。さらに、廃棄の分別工数が多くかかる。
However, since the
ここで、特許文献2及び3には、部品点数削減を課題としたリリーフバルブが開示されている。しかしながら、これらは、弁体として板バネを採用しており、さらに弁体とは別の補助部品を備えている。
Here,
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、部品点数を大幅に削減して構造の簡素化を図ることができる流体フィルタ用のリリーフバルブ及びこれを備える流体フィルタを提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a relief valve for a fluid filter that can greatly reduce the number of parts and simplify the structure, and a fluid filter having the same. and
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、筒状のハウジングの軸端側と前記ハウジング内に収容される筒状のろ過エレメントの軸端側との間に配置される流体フィルタ用のリリーフバルブであって、中央孔を有する傘状に形成されて前記ハウジングの軸端面に圧接するバルブ部と、前記バルブ部の外側に配置されて前記バルブ部の外周面に沿って流体を流通させる通路部と、前記バルブ部の外側に配置されて前記ハウジングの軸端面に圧接する凸部と、前記バルブ部の外側に配置されて前記凸部の押圧力により前記ろ過エレメントの軸端面に圧接する環状のエレメント押さえ部と、を備え、前記バルブ部、前記通路部、前記凸部及び前記エレメント押さえ部は弾性材料により一体に形成されており、前記リリーフバルブは、前記ハウジング内を前記ろ過エレメントの上流側空間と下流側空間に隔離するとともに、前記上流側空間と前記下流側空間の圧力差が所定値以上となったときに、前記バルブ部が内側に倒れ込むことで前記上流側空間と前記下流側空間とを連通させることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ろ過エレメントを構成する支持筒の先端側が嵌合される凹部を備えることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記バルブ部は、前記ハウジングの軸端面に向かって徐々に肉厚が小さくなる徐変部を有することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記凸部は、前記バルブ部の軸心回りに所定間隔で複数設けられており、前記通路部は、隣り合う前記凸部の間の切欠きにより構成されていることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項5に記載の発明は、流体フィルタであって、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の流体フィルタ用のリリーフバルブを備えることを要旨とする。
In order to solve the above problems, the invention according to
The gist of the invention according to
The invention according to
The invention according to
In order to solve the above problem, the invention according to claim 5 is a fluid filter comprising the relief valve for a fluid filter according to any one of
本発明の流体フィルタ用のリリーフバルブによると、中央穴を有する傘状に形成されてハウジングの軸端面に圧接するバルブ部と、バルブ部の外側に配置されてバルブ部の外周面に沿って流体を流通させる通路部と、バルブ部の外側に配置されてハウジングの軸端面に圧接する凸部と、バルブ部の外側に配置されて凸部の押圧力によりろ過エレメントの軸端面に圧接する環状のエレメント押さえ部と、を備え、バルブ部、通路部、凸部及びエレメント押さえ部は弾性材料により一体に形成されている。そして、リリーフバルブは、ハウジング内をろ過エレメントの上流側空間と下流側空間に隔離するとともに、上流側空間と下流側空間の圧力差が所定値以上となったときに、バルブ部が内側に倒れ込むことで上流側空間と下流側空間とを連通させる。これにより、リリーフバルブの部品点数を大幅に削減して構造の簡素化を図ることができる。その結果、リリーフバルブの組付工数、加工工数及び廃棄の分別工数を低減できるとともに、軽量化を図ることができる。
また、前記ろ過エレメントを構成する支持筒の先端側が嵌合される凹部を備える場合は、ろ過エレメントに対するリリーフバルブの脱落を防止することができる。さらに、支持筒の先端側を凹部に嵌合させてろ過エレメントとリリーフバルブを一体物として取り扱うことができ、流体フィルタの組付性に優れる。
また、前記バルブ部が、前記ハウジングの軸端面に向かって徐々に肉厚が小さくなる徐変部を有する場合は、バルブ部のシール性及び弾性変形性が高められる。
さらに、前記凸部が、前記バルブ部の軸心回りに所定間隔で複数設けられており、前記通路部が、隣り合う前記凸部の間の切欠きにより構成されている場合は、通路部及び凸部を容易に形成することができる。
本発明の流体フィルタによると、上記の流体フィルタ用のリリーフバルブを備えるため、リリーフバルブの部品点数を大幅に削減して構造の簡素化を図ることができる。その結果、リリーフバルブの組付工数、加工工数及び廃棄の分別工数を低減できるとともに、軽量化を図ることができる。
According to the relief valve for a fluid filter of the present invention, the valve portion is formed in an umbrella shape having a central hole and press-contacts with the axial end surface of the housing, and the valve portion is arranged outside the valve portion so that the fluid flows along the outer peripheral surface of the valve portion. a passage portion for circulating the fluid, a convex portion arranged outside the valve portion and pressed against the axial end surface of the housing, and an annular ring arranged outside the valve portion and pressed against the axial end surface of the filter element by the pressing force of the convex portion. and an element pressing portion, wherein the valve portion, the passage portion, the convex portion, and the element pressing portion are integrally formed of an elastic material. The relief valve isolates the interior of the housing into an upstream space and a downstream space of the filter element, and the valve portion collapses inward when the pressure difference between the upstream space and the downstream space exceeds a predetermined value. This allows the upstream space and the downstream space to communicate with each other. As a result, the number of parts of the relief valve can be greatly reduced, and the structure can be simplified. As a result, it is possible to reduce the man-hours for assembling the relief valve, the man-hours for processing, and the man-hours for sorting disposal, and also reduce the weight of the relief valve.
In addition, when the tip end side of the support tube that constitutes the filter element is provided with a recessed portion to be fitted, it is possible to prevent the relief valve from coming off the filter element. Furthermore, the filter element and the relief valve can be handled as an integrated unit by fitting the tip side of the support cylinder into the recess, and the assembly of the fluid filter is excellent.
Further, when the valve portion has a gradually changing portion whose wall thickness gradually decreases toward the axial end surface of the housing, the sealing performance and elastic deformability of the valve portion are enhanced.
Further, when a plurality of the convex portions are provided around the axis of the valve portion at predetermined intervals, and the passage portion is formed by notches between the adjacent convex portions, the passage portion and the Protrusions can be easily formed.
According to the fluid filter of the present invention, since the relief valve for the fluid filter is provided, the number of parts of the relief valve can be greatly reduced and the structure can be simplified. As a result, it is possible to reduce the man-hours for assembling the relief valve, the man-hours for processing, and the man-hours for sorting disposal, and also reduce the weight of the relief valve.
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。 The material presented herein is intended to be illustrative and illustrative of the embodiments of the invention and is believed to be the most effective and readily understood description of the principles and conceptual features of the invention. It is stated for the purpose of providing what it seems. In this regard, no attempt is made to show structural details of the invention beyond those necessary for a fundamental understanding of the invention, and the description in conjunction with the drawings will illustrate some aspects of the invention. It will be clear to those skilled in the art how it is actually implemented.
<流体フィルタ用のリリーフバルブ>
本実施形態に係る流体フィルタ用のリリーフバルブは、例えば、図1~図3等に示すように、筒状のハウジング2の軸端側とハウジング2内に収容される筒状のろ過エレメント3の軸端側との間に配置される流体フィルタ用のリリーフバルブ4であって、中央孔23aを有する傘状に形成されてハウジング2の軸端面に圧接するバルブ部23と、バルブ部23の外側に配置されてバルブ部23の外周面に沿って流体を流通させる通路部24と、バルブ部23の外側に配置されてハウジング2の軸端面に圧接する凸部25と、バルブ部23の外側に配置されて凸部25の押圧力によりろ過エレメント3の軸端面に圧接する環状のエレメント押さえ部26と、を備え、バルブ部23、通路部24、凸部25及びエレメント押さえ部26は弾性材料により一体に形成されている。そして、リリーフバルブ4は、ハウジング2内をろ過エレメント3の上流側空間S1と下流側空間S2に隔離するとともに、上流側空間S1と下流側空間S2の圧力差が所定値以上となったときに、バルブ部23が内側に倒れ込むことで上流側空間S1と下流側空間S2とを連通させる。
<Relief valve for fluid filter>
For example, as shown in FIGS. A
バルブ部23の形状、大きさ、配置場所等は特に問わない。バルブ部23は、例えば、一定の肉厚で形成されていてもよいが、シール性及び弾性変形性等の観点から、ハウジング2の軸端面に向かって徐々に肉厚が小さくなる徐変部31を有することが好ましい(図2参照)。
The shape, size, location, etc. of the
通路部24の形状、大きさ、配置場所等は特に問わない。通路部24は、例えば、貫通孔により構成されていてもよいが、加工性等の観点から、切欠きにより構成されていることが好ましい(図3参照)。さらに、通路部24は、例えば、バルブ部23の軸心回りに所定間隔で複数設けられていることができる。
The shape, size, location, etc. of the
凸部25の形状、大きさ、配置場所等は特に問わない。凸部25は、例えば、バルブ部23の軸心回りに所定間隔で複数配置されていることができる(図3参照)。この場合、例えば、隣り合う凸部25の間の切欠きにより通路部24が構成されていることができる。
The shape, size, location, etc. of the
エレメント押さえ部26の形状、大きさ、配置場所等は特に問わない。エレメント押さえ部26は、例えば、ろ過エレメント3を構成するろ材18の軸端面に設けられた環状のシール部21に圧接することができる(図2参照)。さらに、エレメント押さえ部26は、例えば、複数の凸部25の直下に配置されていることができる。これにより、エレメント押さえ部26とろ過エレメント3の軸端面とのシール性が高められる。
The shape, size, location, etc. of the
本リリーフバルブ4は、例えば、ろ過エレメント3を構成する支持筒4の先端側が嵌合される凹部27を備えることができる(図2参照)。凹部27は、通常、バルブ部23、通路部24、凸部25及びエレメント押さえ部26とともに弾性材料により一体に形成される。さらに、凹部27は、例えば、バルブ部23とエレメント押さえ部26との間に配置されていることができる。
The
ハウジング2の形状、大きさ、材質等は特に問わない。ハウジング2は、通常、上流側空間S1に連なる流体の流入口11及び下流側空間S2に連なる流体の流出口12を備える。
The shape, size, material, etc. of the
ろ過エレメント3の形状、大きさ、材質等は特に問わない。ろ過エレメント3は、例えば、筒状のろ材18と、ろ材18の内周側を支持し且つ複数の流通孔19aが形成された筒状のプロテクタ19と、を備えることができる。
The shape, size, material, etc. of the
なお、リリーフバルブ4を構成する弾性材料としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴム(VMQ)、フッ素ゴム(FKM)、アクリルゴム(ACM)などの各種の合成ゴムを用いることができる。
Various synthetic rubbers such as nitrile rubber (NBR), silicone rubber (VMQ), fluororubber (FKM), and acrylic rubber (ACM) can be used as the elastic material forming the
<流体フィルタ>
本実施形態に係る流体フィルタは、上記の実施形態に係る流体フィルタ用のリリーフバルブ4を備える。
本流体フィルタとしては、例えば、オイルフィルタ、燃料フィルタ、エアーフィルタ等が挙げられる。これらのうち、乗用車、鉄道車両、産業車両、航空機、農業機械、建設機械等のエンジンで使用されるオイルをろ過するオイルフィルタとして好適に用いられる。
<Fluid filter>
The fluid filter according to this embodiment includes the
Examples of the fluid filter include an oil filter, a fuel filter, an air filter, and the like. Among these, it is suitably used as an oil filter for filtering oil used in engines of passenger cars, railroad vehicles, industrial vehicles, aircraft, agricultural machinery, construction machinery, and the like.
なお、上記実施形態で記載した各構成の符号は、以下の実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。 It should be noted that the reference numerals for each configuration described in the above embodiment indicate the corresponding relationship with the specific configuration described in the following examples.
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「流体フィルタ」として、エンジンに交換部品として組み付けられるスピンオン型のオイルフィルタを例示する。 Hereinafter, the present invention will be specifically described by way of examples with reference to the drawings. In addition, in this embodiment, a spin-on type oil filter that is assembled to an engine as a replacement part is exemplified as a "fluid filter" according to the present invention.
本実施例に係るオイルフィルタ1は、図1に示すように、筒状のハウジング2と、ハウジング2内に収容される筒状のろ過エレメント3と、ハウジング2の軸端側とろ過エレメント3の軸端側との間に配置されるリリーフバルブ4と、を備えている。
As shown in FIG. 1, the
ハウジング2は、一方の軸端側を開口した筒状で金属製のケース6と、ケース6の開口を塞ぐように設けられた金属製のリィンフォースプレート7と、を備えている。このリィンフォースプレート7には、その中央部に筒状の突起7aが設けられている。この突起7aの内周側には、エンジン8のユニオンボルト8aと締結(螺合)可能なネジ部9が形成されている。また、突起7aの内側は、後述の下流側空間S2に連なるオイル流出口12を構成している。また、リィンフォースプレート7のオイル流出口12の外周側には、後述の上流側空間S1に連なるオイル流入口11が円周方向に沿って所定間隔で複数形成されている。さらに、突起7aの外周側には、上流側空間S1からオイル流入口11へ向かうオイルの流れを規制するチェックバルブ13が装着されている。
The
リィンフォースプレート7の底面側には、オイル流出口12及び流入口11を囲むように金属製のクロージャープレート15が固定されている。このクロージャープレート15は、ケース6の開口端の周縁に巻締めされるとともに、リィンフォースプレート7に溶接されている。また、クロージャープレート15には、エンジン1の座面との間をシールするガスケット16が装着されている。
A
ろ過エレメント3は、ひだ折り筒状のろ材18と、ろ材18の内周側を支持し且つ複数の流通孔19aが形成された筒状のプロテクタ(支持筒)19と、を備えている。このろ材18の軸端面の内側には、リリーフバルブ4の後述のエレメント押さえ部26が圧接する環状のシール部21が設けられている。さらに、プロテクタ19は、一方の軸端側がリリーフバルブ4の後述の凹部27に嵌合されるとともに、他方の軸端側がチェックバルブ13の凹部13aに嵌合されることで、リリーフバルブ4とチェックバルブ13との間に挟持されている。
なお、ろ材18としては、不織布、織布、紙等を採用できる。さらに、ひだ折り筒状以外に、発泡体や成形体により形成されるろ材18を採用してもよい。
The
As the
本実施例に係るリリーフバルブ4は、図2及び図3に示すように、バルブ部23、通路部24、凸部25、エレメント押さえ部26及び凹部27を備えている。これら各部23~27は、弾性材料(例えば、ニトリルゴム等)により一体に形成(具体的に成形型を用いて一体に成型)されている。
The
本リリーフバルブ4は、ハウジング2内をろ過エレメント3の上流側空間S1と下流側空間S2とに隔離する(図2(a)参照)とともに、ろ過エレメント3の目詰まり時等において上流側空間S1と下流側空間S2の圧力差が所定値以上となったときに、バルブ部23が内側に倒れ込むことで上流側空間S1と下流側空間S2とを連通させる(図2(b)参照)。
The
バルブ部23は、中央孔23aを有する傘状(言い替えると、ハウジング2の軸端面に向かって縮径した円筒状)に形成されている。このバルブ部23は、ハウジング2の軸端面(具体的にハウジング2の天井部の内面)に圧接してハウジング2との間をシールする。さらに、バルブ部23は、ハウジング2の軸端面(すなわち、バルブ部23の先端側)に向かって徐々に肉厚が小さくなる徐変部31を有している。さらに、バルブ部23の先端側はR形状に形成されている。
なお、中央孔23aとしては、例えば、孔径が5~10mmのものを採用することができる。
The
As the
通路部24は、バルブ部23の外側に配置されてバルブ部23の外周面に沿ってオイルを流通させる。この通路部24は、バルブ部23の軸心回りに所定間隔で複数設けられている。
The
凸部25は、バルブ部23の外側に配置されてハウジング2の軸端面に圧接する。この凸部25は、ハウジングの軸端面に向かって突出している。また、凸部25は、バルブ部23の軸心回りに所定間隔で複数配置されている。上記の通路部24は、隣り合う凸部25の間の切欠きにより構成されている。
The
エレメント押さえ部26は、バルブ部23の外側に配置されて凸部25の押圧力によりろ過エレメント3の軸端面(具体的にろ材18のシール部21)に圧接してろ過エレメント3との間をシールする。このエレメント押さえ部26は、円環状に形成されている。さらに、エレメント押さえ部26は、複数の凸部25の直下に配置されている。言い替えると、エレメント押さえ部26と複数の凸部25とは、バルブ部23の軸方向に重なるように配置されている。
なお、エレメント押さえ部26としては、例えば、外径が30~40mmのものを採用することができる。
The
As the
凹部27は、プロテクタ19の先端側が嵌合される。この凹部27は、円環状に形成されている。また、凹部27の底側はR形状に形成されている。さらに、凹部27は、バルブ部23とエレメント押さえ部26との間に配置されている。
なお、本オイルフィルタ1の組付作業は、プロテクタ19の先端側を凹部27に嵌合させてろ過エレメント3とリリーフバルブ4を一体物とし、その一体物をケース6内に挿入して行われる。
The tip side of the
The
次に、上記構成のオイルフィルタ1及びリリーフバルブ4の作用効果について説明する。なお、図中の破線矢印はオイルの流れを示す。
図1に示すように、エンジンの稼働時に、エンジン側のオイルは、オイル流入口11からチェックバルブ13を押し上げて上流側空間S1に流入する。その流入オイルは、ろ材18を通過して塵埃などの異物がろ過されてから、プロテクタ19の流通穴19aを通って下流側空間S2に至り、オイル流出口12を通ってエンジン側の潤滑経路に戻される。
Next, the effects of the
As shown in FIG. 1, when the engine is in operation, oil on the engine side pushes up the
ハウジング2内の上流側空間S1と下流側空間S2の圧力差が所定値未満の場合、バルブ部23がハウジング2の軸端面に圧接するとともに、エレメント押さえ部26がろ過エレメント3の軸端面に圧接することで、上流側空間S1と下流側空間S2が隔離される(図2(a)参照)。この状態では、上流側空間S1のオイルは、ろ過エレメント3を通過して下流側空間S2に至り、オイルのろ過が行われる。
When the pressure difference between the upstream space S1 and the downstream space S2 in the
一方、ハウジング2内の上流側空間S1と下流側空間S2の圧力差が所定値以上となると、通路部24を流れるオイルの圧力によりバルブ部23が内側に倒れ込むように弾性変形することで、上流側空間S1と下流側空間S2が連通される(図2(b)参照)。この状態では、上流側空間S1のオイルは、ろ過エレメント3を通過せずに下流側空間S2に至り、ハウジング2内の過圧状態が防止される。
On the other hand, when the pressure difference between the upstream space S1 and the downstream space S2 in the
以上より、本実施例のオイルフィルタ用のリリーフバルブ4によると、中央孔23aを有する傘状に形成されてハウジング2の軸端面に圧接するバルブ部23と、バルブ部23の外側に配置されてバルブ部23の外周面に沿ってオイルを流通させる通路部24と、バルブ部23の外側に配置されてハウジング2の軸端面に圧接する凸部25と、バルブ部23の外側に配置されて凸部25の押圧力によりろ過エレメント3の軸端面に圧接する環状のエレメント押さえ部26と、を備え、バルブ部23、通路部24、凸部25及びエレメント押さえ部26は弾性材料により一体に形成されている。そして、リリーフバルブ4は、ハウジング2内をろ過エレメント3の上流側空間S1と下流側空間S2に隔離するとともに、上流側空間S1と下流側空間S2の圧力差が所定値以上となったときに、バルブ部23が内側に倒れ込むことで上流側空間S1と下流側空間S2とを連通させる。これにより、リリーフバルブ4の構成部品が弾性材料からなる1点となり、従来のように4点の構成部品を備えるリリーフバルブ104(図6参照)に比べて、部品点数を大幅に削減して構造の簡素化を図ることができる。その結果、リリーフバルブ4の組付工数、加工工数及び廃棄の分別工数を低減できるとともに、軽量化を図ることができる。
As described above, according to the oil
また、本実施例では、ろ過エレメント3を構成するプロテクタ19の先端側が嵌合される凹部27を備える。これにより、ろ過エレメント3に対するリリーフバルブ4の脱落を防止することができる。さらに、プロテクタ19の先端側を凹部27に嵌合させてろ過エレメント3とリリーフバルブ4を一体物として取り扱うことができ、オイルフィルタ1の組付性に優れる。
Moreover, in the present embodiment, a
また、本実施例では、バルブ部23は、ハウジング2の軸端面に向かって徐々に肉厚が小さくなる徐変部31を有する。これにより、バルブ部23のシール性及び弾性変形性が高められる。
Further, in this embodiment, the
さらに、本実施例では、凸部25は、バルブ部23の軸心回りに所定間隔で複数設けられており、通路部24は、隣り合う凸部25の間の切欠きにより構成されている。これにより、通路部24及び凸部25を容易に形成することができる。
Furthermore, in this embodiment, a plurality of
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、凹部27にプロテクタ19の先端側を嵌合させることでリリーフバルブ4の脱落を防止する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図4に示すように、凹部27の替わりに又は加えて、ハウジング2の軸端面に設けられた突起32に凸部25を係止させることでリリーフバルブ4の脱落を防止する形態としてもよい。
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described examples, and may be variously modified examples within the scope of the present invention according to the purpose and application. That is, in the above-described embodiment, the tip side of the
さらに、上記実施例のリリーフバルブ4において、例えば、図5に示すように、バルブ部23の先端側にシール性を高めるための断面略円形の環状リブ33を設けるようにしてもよい。さらに、例えば、バルブ部23、凸部25、エレメント押さえ部26等のシール面にシール性を高めるための微小な突起を設けるようにしてもよい。
Furthermore, in the
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。 The foregoing examples are for illustrative purposes only and are not to be construed as limiting the invention. While the present invention has been described by way of examples of exemplary embodiments, it is understood that the words used in describing and illustrating the invention are words of description and illustration, rather than words of limitation. Changes may be made within the scope of the appended claims without departing from the scope or spirit of the invention in its form, as detailed herein. Although reference has been made herein to specific structures, materials and embodiments in describing the invention, it is not intended that the invention be limited to the disclosure herein, but rather the invention as set forth in the appended claims. It covers all functionally equivalent structures, methods and uses within its scope.
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。 The present invention is not limited to the embodiments detailed above, and various modifications and changes are possible within the scope of the claims of the present invention.
本発明は、流体フィルタのハウジング内の過圧状態を防止する技術として広く利用される。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention finds wide application as a technique for preventing overpressure conditions within the housing of a fluid filter.
1;オイルフィルタ、2;ハウジング、3;ろ過エレメント、4;リリーフバルブ、19;プロテクタ(支持筒)、23;バルブ部、23a;中央孔、24;通路部、25;凸部、26;エレメント押さえ部、27;凹部、31;徐変部、S1;上流側空間、S2;下流側空間。
1; oil filter, 2; housing, 3; filtering element, 4; relief valve, 19; protector (support cylinder), 23; valve portion, 23a; central hole, 24; pressing
Claims (5)
中央孔を有する傘状に形成されて前記ハウジングの軸端面に圧接するバルブ部と、
前記バルブ部の外側に配置されて前記バルブ部の外周面に沿って流体を流通させる通路部と、
前記バルブ部の外側に配置されて前記ハウジングの軸端面に圧接する凸部と、
前記バルブ部の外側に配置されて前記凸部の押圧力により前記ろ過エレメントの軸端面に圧接する環状のエレメント押さえ部と、を備え、
前記バルブ部、前記通路部、前記凸部及び前記エレメント押さえ部は弾性材料により一体に形成されており、
前記リリーフバルブは、前記ハウジング内を前記ろ過エレメントの上流側空間と下流側空間に隔離するとともに、前記上流側空間と前記下流側空間の圧力差が所定値以上となったときに、前記バルブ部が内側に倒れ込むことで前記上流側空間と前記下流側空間とを連通させることを特徴とする流体フィルタ用のリリーフバルブ。 A relief valve for a fluid filter disposed between an axial end side of a tubular housing and an axial end side of a tubular filtering element housed in the housing,
a valve portion formed in an umbrella shape having a central hole and pressed against the axial end surface of the housing;
a passage portion disposed outside the valve portion and allowing a fluid to flow along the outer peripheral surface of the valve portion;
a convex portion arranged outside the valve portion and in pressure contact with the shaft end surface of the housing;
an annular element presser portion disposed outside the valve portion and pressed against the axial end surface of the filter element by the pressing force of the convex portion;
the valve portion, the passage portion, the convex portion and the element holding portion are integrally formed of an elastic material,
The relief valve isolates the inside of the housing into an upstream space and a downstream space of the filter element, and when a pressure difference between the upstream space and the downstream space reaches a predetermined value or more, the valve portion A relief valve for a fluid filter, characterized in that the upstream space and the downstream space are communicated by falling inward.
前記通路部は、隣り合う前記凸部の間の切欠きにより構成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の流体フィルタ用のリリーフバルブ。 A plurality of the convex portions are provided at predetermined intervals around the axis of the valve portion,
4. The relief valve for a fluid filter according to any one of claims 1 to 3, wherein the passage portion is formed by a notch between the adjacent projections.
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