JP2023005677A - 基地局及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】SCGが非アクティブ化された場合においても、ビーム障害回復を行うために必要な情報をネットワーク側に提供する方法及び基地局を提供する。【解決手段】移動通信システムは、マスタセルグループを管理するマスタノード基地局200-1とセカンダリセルグループを管理するセカンダリノード基地局200-2及び両基地局から提供される無線リソースを二重接続方式で利用するユーザ装置100とで構成される。マスタノード基地局は、非アクティブ化されたセカンダリセルグループに属するセルにおいてビーム障害が発生した時、回復するために使用する候補ビームを特定するビーム特定情報を含む障害通知を、ユーザ装置から受信するS105。マスタノード基地局は、障害通知をセカンダリノード基地局に送信するS106。【選択図】図7

Description

本発明は、移動通信システムで用いる基地局及び通信制御方法に関する。
第5世代(5G)の移動通信システム(5Gシステム)では、マスタセルグループ(MCG)を管理するマスタノードとセカンダリセルグループ(SCG)を管理するセカンダリノードとから提供される無線リソースをユーザ装置が利用できる二重接続方式(いわゆる、Dual Connectivity)が規定されている(例えば、非特許文献1参照)。
ユーザ装置は、SCGに属するセルにおけるビーム障害を検出した場合、セカンダリノードとのシグナリングを介して、ビーム障害回復を行うために必要な情報をセカンダリノードに提供する。これにより、ユーザ装置は、ビーム障害から回復できる(例えば、非特許文献2参照)。
近年、移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPPでは、ユーザ装置の消費電力を抑えるために、SCGの非アクティブ化(deactivation)が検討されている(例えば、非特許文献3参照)。また、非アクティブ化されたSCGにおけるビーム障害の検出が検討されている(例えば、非特許文献4参照)。
3GPP技術仕様書:TS37.340 V16.5.0 3GPP技術仕様書:TS38.321 V16.5.0 3GPP寄書:RP-201040 3GPP寄書:R2-2103808
セカンダリノードとして動作する基地局は、ユーザ装置においてSCGが非アクティブ化され、かつ、当該ユーザ装置において当該SCGにおけるビーム障害が検知されると、当該ユーザ装置とセカンダリノードとの間のシグナリングの実行ができないため、ビーム障害回復を行うために必要な情報を当該ユーザ装置から取得することができず、ビーム障害から回復することができない。
そこで、本発明は、SCGが非アクティブ化された場合においても、ビーム障害回復を行うために必要な情報をユーザ装置から取得できる基地局及び通信制御方法を提供することを目的とする。
第1の態様に係る基地局は、マスタセルグループを管理するマスタノードとセカンダリセルグループを管理するセカンダリノードとから提供される無線リソースをユーザ装置(100)が利用できる二重接続方式において前記マスタノードとして動作する基地局(200-1)であって、非アクティブ化されたセカンダリセルグループに属するセルにおけるビーム障害から回復するために使用する候補ビームを特定するビーム特定情報を含む障害通知を、前記ユーザ装置(100)から受信する無線通信部(220)と、前記障害通知を、前記セカンダリノードとして動作する他の基地局(200-2)に送信するネットワーク通信部(240)と、を備える。
第2の態様に係る基地局は、マスタセルグループを管理するマスタノードとセカンダリセルグループを管理するセカンダリノードとから提供される無線リソースをユーザ装置(100)が利用できる二重接続方式において前記セカンダリノードとして動作する基地局(200-2)であって、非アクティブ化されたセカンダリセルグループに属するセルにおけるビーム障害から回復するために使用する候補ビームを特定するビーム特定情報を含む障害通知を、前記マスタノードとして動作する他の基地局(200-1)にから受信するネットワーク通信部(240)と、を備える。
第3の態様に係る通信制御方法は、マスタセルグループを管理するマスタノードとセカンダリセルグループを管理するセカンダリノードとから提供される無線リソースをユーザ装置(100)が利用できる二重接続方式において前記マスタノードとして動作する基地局(200-1)で実行される通信制御方法であって、非アクティブ化されたセカンダリセルグループに属するセルにおけるビーム障害から回復するために使用する候補ビームを特定するビーム特定情報を含む障害通知を、前記ユーザ装置から受信するステップと、前記障害通知を、前記セカンダリノードとして動作する他の基地局(200-2)に送信するステップと、を有する。
本発明の一態様によれば、SCGが非アクティブ化された場合においても、ビーム障害回復を行うために必要な情報をネットワーク側に提供できるユーザ装置及び通信制御方法を提供できる。
一実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。 一実施形態に係る移動通信システムにおけるプロトコルスタックの構成例を示す図である。 SCGにおけるセカンダリセル(SCell)でビーム障害が検出された場合の動作例を示す図である。 SCGにおけるPSCell(プライマリセルセカンダリセルグループセル)でビーム障害が検出された場合の動作例を示す図である。 一実施形態に係るUEの構成を示す図である。 一実施形態に係る基地局の構成を示す図である。 一実施形態に係る移動通信システムの動作例を示す図である。 一実施形態に係るSCGFailureInformationメッセージに含まれる情報の一例を示す図である。 一実施形態に係るSCGFailureInformationメッセージに含まれる情報の一例を示す図である。 一実施形態に係るCG-ConfigInfoメッセージに含まれる情報の一例を示す図である。
以下、添付の図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一又は類似の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
(移動通信システム)
図1を参照して、本開示の実施形態に係る移動通信システム1の構成の例を説明する。移動通信システム1は、例えば、移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPPの技術仕様(Technical Specification:TS)に準拠した移動通信システムである。以下において、移動通信システム1として、3GPP規格の第5世代システム(5th Generation System:5GS)、すなわち、NR(New Radio)に基づく移動通信システムを例に挙げて説明する。
図1に示すように、移動通信システム1は、5Gの無線アクセスネットワーク(いわゆる、Next Generation Radio Access Network:NG-RAN)20と、5Gのコアネットワーク(5G Core Network:5GC)30と、ユーザ装置(User Equipment:UE)100と、を含む。
NG-RAN20は、無線アクセスネットワークのノードである基地局200を含む。基地局200は、UE100との無線通信を行う無線通信装置である。基地局200は、1又は複数のセルを管理する。基地局200は、自セルとの無線リソース制御(RRC)レイヤにおける接続を確立したUE100との無線通信を行う。基地局200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能又はリソースを示す用語としても用いられる。1つのセルは1つのキャリア周波数に属する。図1において、基地局200-1がセル260を管理し、基地局200-2がセル250を管理する一例を示している。UE100は、セル260及びセル250の重複領域に位置している。
基地局200は、例えば、UE100へ向けたNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインターフェイスを介して5GC30に接続されるgNBである。なお、基地局200は、例えばLTEにおいてUE100へ向けたE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供するeNBであってよい。
5GC30は、コアネットワーク装置300を含む。コアネットワーク装置300は、制御プレーンに対応した装置であって、UE100に対する各種モビリティ管理を行う装置であってよい。コアネットワーク装置300は、NAS(Non-Access Stratum)シグナリングを用いてUE100と通信し、UE100が在圏するトラッキングエリアの情報を管理する。コアネットワーク装置300は、UE100に対して着信を通知するために、基地局200を通じてページングを行う。コアネットワーク装置300は、5G/NRのAMF(Access and Mobility Management Function)、又は4G/LTEのMME(Mobility Management Entity)であってもよい。
5GC30は、コアネットワーク装置300を含む。コアネットワーク装置300は、例えば、AMF(Access and Mobility Management Function)及び/又はUPF(User Plane Function)を含む。AMFは、UE100のモビリティ管理を行う。UPFは、ユーザプレーン処理に特化した機能を提供する。AMF及びUPFは、NGインターフェイスを介して基地局200と接続される。
UE100は、ユーザにより利用される装置であればよい。UE100は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話端末、タブレット端末、ノートPC、通信モジュール、又は通信カードなどの移動可能な無線通信装置である。また、UE100は、車両(例えば、車、電車など)又は車両に設けられる装置であってよい。UE100は、車両以外の輸送機体(例えば、船、飛行機など)又は車両以外の輸送機体に設けられる装置であってよい。また、UE100は、センサ又はセンサに設けられる装置であってよい。なお、UE100は、移動局、移動端末、移動装置、移動ユニット、加入者局、加入者端末、加入者装置、加入者ユニット、ワイヤレス局、ワイヤレス端末、ワイヤレス装置、ワイヤレスユニット、リモート局、リモート端末、リモート装置、又はリモートユニット等の別の名称で呼ばれてもよい。
(プロトコルスタックの構成例)
次に、図2を参照して、実施形態に係る移動通信システム1におけるプロトコルスタックの構成例について説明する。
UE100と基地局200との間の無線区間のプロトコルは、物理(PHY)レイヤと、MAC(Medium Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、RRC(Radio Resource Control)レイヤとを有する。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100のPHYレイヤと基地局200のPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
物理チャネルは、時間領域における複数のOFDMシンボルと周波数領域における複数のサブキャリアとで構成される。1つのサブフレームは、時間領域で複数のOFDMシンボルで構成される。リソースブロックは、リソース割当単位であり、複数のOFDMシンボルと複数のサブキャリアとで構成される。フレームは、10msで構成されることができ、1msで構成された10個のサブフレームを含むことができる。サブフレーム内には、サブキャリア間隔に応じた数のスロットが含まれることができる。
物理チャネルの中で、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)は、例えば、下りリンクスケジューリング割り当て、上りリンクスケジューリンググラント、及び送信電力制御等の目的で中心的な役割を果たす。
NRでは、UE100は、システム帯域幅(すなわち、セルの帯域幅)よりも狭い帯域幅を使用できる。基地局200は、連続するPRBからなる帯域幅部分(BWP)をUE100に設定する。UE100は、アクティブなBWPにおいてデータ及び制御信号を送受信する。UE100には、例えば、1つのセルについて最大4つのBWPが設定可能である。各BWPは、異なるサブキャリア間隔を有していてもよいし、周波数が相互に重複していてもよい。UE100に対して複数のBWPが設定されている場合、基地局200は、ダウンリンクにおける制御によって、どのBWPをアクティブ化するかを指定できる。これにより、基地局200は、UE100のデータトラフィックの量等に応じてUE帯域幅を動的に調整でき、UE電力消費を減少させ得る。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。UE100のMACレイヤと基地局200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。基地局200のMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースを決定する。UE100のMACレイヤと基地局200のMACレイヤとの間で伝送される制御情報は、MAC CE(Control Element)と称されることがある。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤと基地局200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
PDCPレイヤの上位レイヤとしてSDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤが設けられていてもよい。SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤは、コアネットワークがQoS制御を行う単位であるIPフローとAS(Access Stratum)がQoS制御を行う単位である無線ベアラとのマッピングを行う。
RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCレイヤと基地局200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。UE100のRRCと基地局200のRRCとの間にRRC接続がある(すなわち、RRC接続が確立されている)場合、UE100はRRCコネクティッド状態にある。UE100のRRCと基地局200のRRCとの間にRRC接続がない(すなわち、RRC接続が確立されていない)場合、UE100はRRCアイドル状態にある。UE100のRRCと基地局200のRRCとの間のRRC接続がサスペンドされている場合、UE100はRRCインアクティブ状態にある。
RRCレイヤの上位に位置するNASレイヤは、UE100のセッション管理及びモビリティ管理を行う。UE100のNASレイヤとコアネットワーク装置300のNASレイヤとの間では、NASシグナリングが伝送される。
なお、UE100は、無線インターフェイスのプロトコル以外にアプリケーションレイヤ等を有する。
(二重接続方式)
二重接続方式(いわゆる、Dual Connectivity)では、RRCコネクティッド状態にあるUE100が2つの異なる基地局200により提供される無線リソースを利用するように構成される。これらの基地局200は、非理想的なバックホールを介して接続されており、当該無線リソースをUE100に割り当てるための互いに異なるスケジューラを有する。一方の基地局200は、マスタセルグループ(以下、MCG)を管理するマスタノードとして動作し、他方の基地局200は、SCG(以下、SCG)を管理するセカンダリノードとして動作する。従って、UE100は、マスタノードとセカンダリノードとから提供される無線リソースを利用できる。
マスタノードは、コアネットワーク30への制御プレーン接続を提供する無線アクセスノードである。マスタノードは、マスタeNB、マスタng-eNB、又はマスタgNBと称されてよい。セカンダリノードは、コアネットワーク30への制御プレーン接続がなく、UE100へ追加的な無線リソースを提供する。セカンダリノードは、en-gNB、セカンダリng-eNB、又はセカンダリgNBと称されてよい。ここで、マスタノード及び/又はセカンダリノードは、論理的なエンティティ(logical entity)である。本実施形態において、基地局200は、マスタノード及び/又はセカンダリノードに対応してもよい。すなわち、基地局200は、マスタノード及び/又はセカンダリノードに置き換えられてもよい。
MCGは、マスタノードに関連付けられているサービングセルのグループである。MCGは、プライマリセル(PCell)と、オプションで1以上のセカンダリセル(SCell)で構成される。SCGは、セカンダリノードに関連付けられているサービングセルのグループである。SCGは、SCGのプライマリセル(PSCell)と、オプションで1以上のセカンダリセル(SCell)で構成される。なお、UE100には、MCG用の1つのMACエンティティとSCG用の1つのMACエンティティとが設定される。
(ビーム障害検出・回復の概要)
次に、図3及び図4を参照して、ビーム障害検出・回復の概要について説明する。
NRは、LTEに比べて、ミリ波帯又はテラヘルツ波帯といった高周波数帯による広帯域伝送が可能である。NRでは、このような高周波数帯の電波における電波減衰を補うために、基地局200とUE100との間で、多数のアンテナを使用した高指向性のビームフォーミングを利用し、高いビーム利得を得ている。NRでは、基地局200とUE100との間のビームペアを確立及び維持するためのビーム制御技術が導入されている。ビーム障害検出・回復技術は、このようなビーム制御技術の1つである。
ビーム障害検出(BFD)に関し、基地局200は、ビーム障害を検出するための下りリンクの参照信号リソースをUE100に設定する。このような参照信号リソースは、SSB(SS/PBCH Block)及びCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)のいずれかである。SSBは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、PBCH(Physical Broadcast Channel)、及び復調参照信号(DMRS)を含む。例えば、SSBは、時間領域において連続した4つのOFDMシンボルから構成されてもよい。また、SSBは、周波数領域において連続した240サブキャリア(すなわち、20リソースブロック)から構成されてもよい。PBCHは、マスタ情報ブロック(MIB)を運ぶ物理チャネルである。CSI-RSは、無線チャネルの状態をUE100が測定するために送信される参照信号である。
なお、SSBベースのBFDは、イニシャル下りリンクBWPに関連付けられたSSBに基づいており、イニシャル下りリンクBWP及びこれに関連付けられたSSBを含む下りリンクBWPに対してのみ設定できる。他の下りリンクBWPの場合、BFDはCSI-RSのみに基づいて実行される。
UE100において、MACレイヤは、物理レイヤから通知されるビーム障害イベント(ビーム障害インスタンス指示子(BFI))をカウンタでカウントし、タイマの満了前にカウント値が規定回数以上になると、ビーム障害を検出(宣言)する。
図3に、SCGにおけるSCellでビーム障害が検出された場合の動作例を示す。
図3において、基地局200-2が、セカンダリノードとして動作し、SCellであるセル250(SCell250B)を管理する一例を示している。基地局200-2は、SCell250Bにおいてビーム#0乃至ビーム#2の合計3つのビームを形成している。UE100は、SCell250Bにおいて、ビーム#0を用いた通信中にビーム障害を検出する。
この場合、UE100は、ビーム障害回復MAC制御要素(BFR MAC CE)の送信を開始することにより、ビーム障害回復(BFR)をトリガする。ここで、UE100は、SCell250Bに適したビーム(例えば、ビーム#1)を選択し、ビーム障害に関する情報とともに選択ビーム情報をBFR MAC CEにより示す。UE100は、BFR MAC CEの送信に使用されたHARQプロセスの新しい送信のアップリンクグラントを示すPDCCHを受信すると、SCell250Bのビーム障害からの回復が完了する。
図4に、SCGにおけるPSCellでビーム障害が検出された場合の動作例を示す。
図4において、基地局200-2が、PSCellであるセル250(PSCell250A)を管理する一例を示している。基地局200-2は、PSCell250Aにおいてビーム#0乃至ビーム#2の合計3つのビームを形成している。UE100は、PSCell250Aにおいて、ビーム#0を用いた通信中にビーム障害を検出する。
この場合、UE100は、PSCell250Aに対するランダムアクセス手順を開始することにより、BFRをトリガする。ここで、UE100は、BFRを実行するために適切なビーム(例えば、ビーム#1)を選択する。ランダムアクセス手順が完了すると、BFRが完了する。
(SCGの非アクティブ化)
次に、SCGの非アクティブ化について説明する。
3GPPでは、UE100の消費電力を抑えるために、SCGの非アクティブ化が検討されている。UE100は、SCGを非アクティブ化した場合、SCGに属する全てのセル250(PSCell及びSCell)を非アクティブ化する。UE100が、非アクティブ化されたセル250における送受信動作を停止することで、UE100の消費電力が抑えられる。このような送受信動作は、例えば、CSI(Chanel Status Information)の報告、PDCCHの監視、RACH(Random Access CHannel)の送信、SRS(Sounding Reference Signal)の送信、UL-SCH(UL-Shared CHannel)の送信などである。
UE100は、例えば、以下のいずれか1つの方法により、SCGを非アクティブ化する。
方法1:UE100は、SCGを非アクティブ化する指示をマスタノード(基地局200-1)から受信することに応じて、SCGを非アクティブ化する。当該指示は、RRCレイヤのシグナリング(RRCメッセージ)、MACレイヤのシグナリングで(MAC CE)、PHYレイヤのシグナリング(PDCCH)のいずれかで送信される。
方法2:UE100は、SCGを非アクティブ化するためのタイマの満了に応じて、SCGを非アクティブ化する。
UE100は、非アクティブ化されたSCGに属する各セル250について、上述のビーム障害検出を行う。しかしながら、SCGが非アクティブ化された場合、UE100は、各セル250における送受信動作を行わないため、上述のBFRをトリガするための動作(ランダムアクセス手順の実行、BFR MAC CEの送信)を実施できない。このため、UE100は、SCGが非アクティブ化された場合において、SCGに属するセル250(PSCell及び/又はSCell)のビーム障害から回復することができない。一実施形態では、UE100は、SCGが非アクティブ化された場合においても、SCGに属するセル250(PSCell及び/又はSCell)のビーム障害から回復することを可能とする。
(ユーザ装置の構成)
次に、図5を参照して、一実施形態に係るUE100の構成例について説明する。図5に示すように、UE100は、アンテナ110と、通信部120と、制御部130とを有する。
通信部120は、制御部130の制御下で、アンテナ110を介して信号を送受信することによって他の通信装置との通信を行う。通信部120は、例えば、基地局200からの無線信号を受信し、基地局200への無線信号を送信する。また、通信部120は、例えば、他のUEからの無線信号を受信し、他のUEへの無線信号を送信してよい。なお、アンテナ110は、UE100の外部に設けられてよい。
通信部120は、受信部121と送信部122とを有する。受信部121は、アンテナ110が受信する無線信号をベースバンド信号である受信信号に変換し、受信信号に対する信号処理を行ったうえで制御部130に出力する。送信部122は、制御部130が出力するベースバンド信号である送信信号に対する信号処理を行ったうえで無線信号に変換し、無線信号をアンテナ110から送信する。
なお、受信部121は、1つ又は複数の受信機を含んでよい。送信部122は、1つ又は複数の送信機を含んでよい。受信機と送信機とは、1つの送受信機により構成されてよい。また、アンテナ110は、受信と送信とで兼用されてよい。
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、例えば、通信部120を介した基地局200又は他のUE100との通信を制御する。後述のUE100の動作は、制御部130の制御による動作であってよい。
制御部130は、プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサ及びプログラムを記憶するメモリを含んでよい。1つ以上のプロセッサは、プログラムを実行して、制御部130の動作を行ってもよい。プログラムは、制御部130の動作をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
プロセッサは、アンテナ110及びRF回路を介して送受信される信号のデジタル処理を行う。当該デジタル処理は、RANのプロトコルスタックの処理を含む。プロセッサは、単一のプロセッサであってよい。プロセッサは、複数のプロセッサを含んでもよい。当該複数のプロセッサは、デジタル処理を行うベースバンドプロセッサと、他の処理を行う1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、当該プログラムに関するパラメータ、及び、当該プログラムに関するデータを記憶する。メモリは、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。メモリの全部又は一部は、プロセッサ内に含まれていてよい。
一実施形態に係るUE100において、制御部130は、非アクティブ化されたSCGに属するセル250におけるビーム障害を検出し、ビーム障害から回復するために使用する候補ビームを決定する。通信部120は、決定した候補ビームを特定するビーム特定情報を含む障害通知を、マスタノードとして動作する基地局200-1に送信する。これにより、ネットワーク側(基地局200-1及び基地局200-2)は、UE100が決定した候補ビームを把握することができ、SCGにおいて送信ビームを当該候補ビームに切り替えることができる。このため、UE100において、SCGが非アクティブ化された場合においても、SCGに属するセル250(PSCell及び/又はSCell)のビーム障害から回復することを可能とする。
なお、以下において、UE100が備える機能部(具体的には、通信部120及び制御部130)の動作を、UE100の動作として説明することがある。
(基地局の構成)
図6を参照して、基地局200の構成例について説明する。図4に示すように、基地局200は、アンテナ210と、無線通信部220と、制御部230と、ネットワーク通信部240とを有する。
無線通信部220は、制御部230の制御下で、アンテナ210を介してUE100との通信を行う。無線通信部220は、受信部221と、送信部222とを有する。受信部221は、アンテナ210が受信する無線信号をベースバンド信号である受信信号に変換し、受信信号に対する信号処理を行ったうえで制御部230に出力する。送信部222は、制御部230が出力するベースバンド信号である送信信号に対する信号処理を行ったうえで無線信号に変換し、無線信号をアンテナ210から送信する。
ネットワーク通信部240は、コアネットワーク装置300と接続される。ネットワーク通信部240は、制御部230の制御下で、コアネットワーク装置300とのネットワーク通信を行う。
制御部230は、無線通信部220を制御するとともに、基地局200における各種の制御を行う。制御部230は、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。メモリは、ROM、EPROM、EEPROM、RAM及びフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでもよい。プロセッサは、デジタル信号のデジタル処理を行うデジタル信号プロセッサ(DSP)と、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)とを含んでもよい。なお、メモリの一部は無線通信部220に設けられていてもよい。また、DSPは、無線通信部220に設けられていてもよい。
一実施形態に係る基地局200-1において、無線通信部220は、非アクティブ化されたセカンダリセルグループに属するセル250におけるビーム障害から回復するために使用する候補ビームを特定するビーム特定情報を含む障害通知を、UE100から受信する。ネットワーク通信部240は、障害通知を、セカンダリノードとして動作する基地局200-2に送信する。これにより、基地局200-2は、UE100が決定した候補ビームを特定するビーム特定情報を把握することができ、UE100への送信ビームを、UE100が決定した候補ビームに切り替えることができる。このため、UE100において、SCGが非アクティブ化された場合においても、SCGに属するセル250(PSCell及び/又はSCell)のビーム障害から回復することを可能とする。
なお、以下において、基地局200が備える機能部(具体的には、無線通信部220、制御部230及びネットワーク通信部240)の動作を、基地局200の動作として説明することがある。
(動作例)
次に、図7乃至図10を参照して、本開示の実施形態に係るUE100及び基地局200(基地局200-1、基地局200-2)の動作例を説明する。
本動作例において、基地局200-1はマスタノードとして動作し、基地局200-2は、セカンダリノードとして動作する。以下において、マスタノード(基地局200-1)及びセカンダリノード(基地局200-2)を適宜「ネットワーク」として称することがある。
図7に示すように、ステップS101において、基地局200-1(無線通信部220)は、SCG設定情報を含むRRC再設定メッセージをUE100に送信する。UE100(通信部120)は、SCG設定情報を含むRRC再設定メッセージを基地局200-1から受信する。
SCG設定情報は、UE100にSCGの無線リソースを設定する又はすでにUE100に設定したSCGの無線リソースを更新するための情報である。SCG設定情報は、SCGに属する各セル250について、当該セル250の無線リソースを設定する各種パラメータを含む。UE100(制御部130)は、受信した各種パラメータに基づいて、SCGの無線リソースを使用する。SCG設定情報の内容は、セカンダリノードとして動作する基地局200-2によって設定される。
SCG設定情報は、SCGに属する各セル250について、当該セル250におけるBFRを実施するための設定情報(以下、BFR設定情報と呼ぶ)を含む。BFR設定情報は、複数のビーム障害回復用参照信号(以下、BFR-RSと呼ぶ)を設定するリストであるBFR-RSリストと、BFRを実施するために使用する候補ビームを決定するための閾値(以下、BFR閾値と呼ぶ)を示す情報とを含む。1つのBFR-RSは、1つのBFR用ビームと対応付けられる。各BFR-RSは、SSBであってもよいし、CSI-RSであってもよい。BFR-RSリストは、各BFR-RSの識別子を含む。BFR-RSリストは、セル250に属する下りリンクBWPごとに設けられる。
セル250がPSCellである場合、対応するBFR-RSリストは、「candidateBeamRSList」と呼ばれ、対応するBFR閾値は、「rsrp-ThresholdSSB」と呼ばれることがある。セル250がSCellである場合、対応するBRF-RSリストは、「candidateBeamRSSCellList」と呼ばれ、対応するBFR閾値は、「rsrp-ThresholdBFR」と呼ばれることがある。
SCG設定情報は、SCGに属する各セル250について、当該セル250におけるビーム障害の検出を実施するための設定情報(以下、BFD設定情報と呼ぶ)を含む。BFD設定情報は、ビーム障害検出用の参照信号リソース(以下、BFDリソースと呼ぶ)を設定する情報と、ビーム障害検出用のタイマ(以下、BFDタイマと称する)のタイマ値を設定する情報と、ビーム障害検出用のカウント値(以下、BFDカウント値)を設定する情報と、を含む。BFDリソースは、1つ以上のBFD用参照信号を含む。BFD用参照信号は、SSB又はCSI-RSである。
SCG設定情報は、SCGの初期状態(アクティブ化状態又は非アクティブ化状態)を設定するSCG状態情報をさらに含んでもよい。
SCG設定情報は、SCGを非アクティブ化するためのSCG非アクティブ化タイマのタイマ値を示す情報をさらに含んでもよい。
ステップS102において、UE100(制御部130)は、SCGを非アクティブ化する。具体的には、UE100(制御部130)は、以下のいずれか1つの方法により、SCGを非アクティブ化する。
方法1:UE100(制御部130)は、SCGを非アクティブ化する指示を基地局200-1から受信することに応じて、SCGを非アクティブ化する。当該指示は、RRCレイヤのシグナリング(RRCメッセージ)、MACレイヤのシグナリング(MAC CE)、及びPHYレイヤのシグナリング(PDCCH)のいずれかで送信される。
方法2:UE100(制御部130)は、SCG非アクティブ化タイマの満了に応じて、SCGを非アクティブ化する。具体的には、第1に、S101において、UE100(制御部130)は、SCGの初期状態をアクティブ化に設定するSCG状態情報と、SCG非アクティブ化タイマのタイマ値を示す情報とを含むSCG設定情報を受信することに応じて、SCGの初期状態をアクティブ化に設定すると同時に、SCG非アクティブ化タイマを起動する。第2に、S102において、UE100(制御部130)は、SCG非アクティブ化タイマの満了に応じて、SCGを非アクティブ化する。
S103において、UE100(制御部130)は、SCGのビーム障害を検出する。ビーム障害の検出は、以下の方法で行われる。
第1に、UE100の物理レイヤは、SCGに属する各セル250について、対象BWPに設定されたBFDリソースの無線リンク品質を評価する。無線リンク品質は、PDCCHのブロック誤り率(BLER)であってもよいし、RSRP(Reference Signal Received Power)であってもよい。なお、本開示のRSRPは、Reference Signal Received Quality(RSRQ)、Signal to Interference plus Noise Ratio(SINR)、その他の電力又は品質に関する情報で読み替えられてもよい。
ここで、対象BWPは、SCGが非アクティブ化される場合にUE100がビーム障害を検出するために使用すべきBWPである。UE100は、設定された複数の下りリンクBWPのいずれか1つを対象BWPとして自律的に選択してもよい。例えば、UE100は、帯域幅の最も広いBWPを対象BWPとして選択する。UE100は、SCGが非アクティブ化される直前のアクティブなBWPを対象BWPとして選択してもよい。UE100は、イニシャルBWPを対象BWPとして選択してもよい。或いは、基地局200-2は、SCG設定情報により、対象BWPをUE100に指定してもよい。
第2に、UE100の物理レイヤは、対象BWPに設定されたBFDリソース内のすべての参照信号リソースの無線リンク品質が閾値よりも悪い場合、ビーム障害インスタンス指示子をUE100のMACレイヤに周期的に出力する。この周期は、例えば、BFDリソース内の最小の参照信号の周期及び2msのうち、いずれか大きい方に設定される。物理レイヤは、ビーム障害インスタンス指示子とともに、BFDリソースに対応するBWPの識別子及びセル250の識別子を一緒に出力してもよい。
第3に、UE100のMACレイヤは、物理レイヤから受け取ったビーム障害インスタンス指示子に基づいて、ビーム障害を検出する。具体的には、MACレイヤは、SCGに属するセル250ごとにBFDタイマ及びBFDカウンタを管理し、物理レイヤから、セル250に対応するビーム障害インスタンス指示子を受け取ると、セル250に対応するBFDタイマを始動するとともに、セル250に対応するBFDカウンタをインクリメント(すなわち、1を加算)する。MACレイヤは、BFDタイマの満了前にBFDカウンタのカウント値が、設定されたBFDカウント値以上になると、対応するセル250についてビーム障害を検出する。
MACレイヤは、ビーム障害を検出すると、ビーム障害が検出された旨を示す指示子(Indication)をRRCレイヤに出力する。
なお、MACレイヤの代わりに、RRCレイヤがビーム障害の検出を行ってもよい。この場合、上述のBFDタイマ及びBFDカウンタは、MACレイヤでなく、RRCレイヤによって管理されていてもよい。
ステップS104において、UE100(制御部130)は、ビーム障害から回復するために使用する候補ビームを決定する。具体的には、第1に、物理レイヤは、BFDが検出されたBWPに対応するBFR-RSリストにおける各BFR-RSのRSRPを測定する。第2に、物理レイヤは、BFR閾値以上のRSRPを測定したBFR-RSに対応するビームを、ビーム障害から回復するために使用する候補ビームとして決定する。
物理レイヤは、決定した候補ビームの識別子をMACレイヤに出力する。物理レイヤは、複数の候補ビームを決定してもよい。この場合、物理レイヤは、決定した複数の候補ビームの識別子をMACレイヤに出力する。なお、MACレイヤの代わりにRRCレイヤがビーム障害検出を行う場合、物理レイヤは、決定した候補ビームの識別子をRRCレイヤに出力する。
ステップS105において、UE100(通信部120)は、ビーム障害通知を基地局200-1に送信する。基地局200-1(無線通信部220)は、ビーム障害通知をUE100から受信する。ビーム障害通知は、非アクティブ化されたSCGに属する各セル250において検出されたビーム障害に関する情報をUE100からネットワークに通知するためのメッセージである。
ビーム障害通知は、ビーム障害が検出された各セル250について、当該セル250のセル識別子と、当該セルの対象BWPのBWP識別子と、ビーム障害から回復するために決定した候補ビームを特定するビーム特定情報と、を含む。なお、SCGがPSCellのみを含む場合、ビーム障害通知はセル識別子を含まなくてもよい。ビーム障害が検出されたセル250に1つのみの下りリンクBWPが設定された場合、ビーム障害通知はBWP識別子を含まなくてもよい。ビーム特定情報は、決定した候補ビームに対応するBFR-RSの識別子である。
UE100から基地局200-1に送信するビーム障害通知は、RRCメッセージで送信されてもよいし、MAC CEで送信されてもよい。RRCメッセージは、例えば、SCGFailureInformationメッセージである。
ビーム障害通知を送信するか否かをUE100が判断するための判断条件をネットワークからUE100に設定してもよい。判断条件は、例えば、以下の1)又は2)である。
1)SCGに属するいずれか1つのセル250(PSCell又はSCell)におけるビーム障害が検出され、かつ、当該ビーム障害から回復するための候補ビームが決定された。
2)ビーム障害が検出されたセル250がPSCellであり、かつ、当該セル250でのビーム障害から回復するための候補ビームが決定された。この場合、PSCellではないセル250においてビーム障害が検出されても、UE100はビーム障害通知を送信しない。PSCellのビーム障害がなければ、SCellだけビーム障害があったとしても、SCGをアクティブ化する際に、UE100はPSCell経由でセカンダリノード(基地局200-2)と通信できるため、PSCellに比べて、SCellのビーム障害をネットワークに通知する必要性が低い。
判断条件は、上述の1)又は2)に限られていない。例えば、UE100は、一定期間内にSCGにおけるビーム障害の検出を行い、当該一定期間が終了した時点で、少なくとも1つのセル250においてビーム障害が検出されたら、ビーム障害通知を送信してもよい。判断条件は、ネットワークからUE100に設定されるものでなく、技術仕様により予め規定されるものであってもよい。なお、判断条件がUE100に設定されない場合、UE100は、ビーム障害が検出された後の任意のタイミングでビーム障害通知を送信してもよい。
次に、図8及び図9を参照して、ビーム障害通知を送信するためのSCGFailureInformationメッセージの具体例について説明する。
図8及び図9に示すように、SCGFailureInformationメッセージは、ビーム障害通知として、ビーム障害情報要素リスト(beamFailureDeactivatedSCG-InfoList-r17)410を含む。
ビーム障害情報要素リスト(beamFailureDeactivatedSCG-InfoList-r17)410は、最大でmaxNrofServingCells個までのビーム障害情報要素(BeamFailureDeactivatedSCG-Info-r17)411を含む。
各ビーム障害情報要素(BeamFailureDeactivatedSCG-Info-r17)411は、当該ビーム障害情報要素411に対応するビーム障害が検出されたセル250を識別するセル識別子(servCellIndex-r17)と、当該ビーム障害が検出されたBWPを識別するBWP識別子(bwp-Id)と、当該ビーム障害から回復するために使用する候補ビームを特定するビーム特定情報(candidateBeamRS-Id)とを含む。
図7に戻り、S106において、基地局200-1(ネットワーク通信部240)は、UE100から受信したビーム障害通知を基地局200-2に送信する。基地局200-2(ネットワーク通信部240)は、ビーム障害通知を基地局200-1から受信する。
基地局200-1から基地局200-2に送信するビーム障害通知は、例えば、図10に示すように、セルグループ設定情報(CG-ConfigInfo)メッセージにより送信されてもよい。
S107において、基地局200-2(制御部230)は、UE100への送信ビームを、ビーム障害通知に示される候補ビームに切り替える。「UE100への送信ビーム」は、SCGがアクティブ化される際に、障害通知に示されるセル250においてUE100へ下りリンク送信が使用するビームである。このような下りリンク送信は、例えば、PDCCHの送信である。
ビーム障害通知が1つのセル250について複数の候補ビームを示す場合、基地局200-2(制御部230)は、当該複数の候補ビームのうち、1つの候補ビームを選択し、UE100への送信ビームを当該選択した候補ビームに切り替える。例えば、基地局200-2(制御部230)は、複数の候補ビームのうち、サービングしているUE100の数の少ない候補ビームを選択してもよい。
ステップS108において、基地局200-2(ネットワーク通信部240)は、UE100への送信ビームが候補ビームに切り替えられたことを示すビーム回復通知を、基地局200-1に送信する。基地局200-1(ネットワーク通信部240)は、ビーム回復通知を基地局200-2から受信する。基地局200-2が複数の候補ビームから1つの候補ビームを選択した場合、当該選択した候補ビームを特定する情報をビーム回復通知に含めて送信する。
ステップS109において、基地局200-1は、基地局200-1から受信したビーム回復通知を、UE100に送信する。UE100は、ビーム回復通知を基地局200-1から受信する。UE100へ送信するビーム回復通知は、RRCメッセージ又はMAC CEで送信される。これにより、UE100は、ビーム障害が検出されたセル250においてUE100への送信ビームを把握する。
ステップS110において、UE100は、SCGをアクティブ化する。UE100は、例えば、基地局200-1からの指示に応じて、SCGをアクティブ化する。このような指示は、RRCメッセージ、MAC CE、及びPDCCHのいずれかで送信される。その後、UE100は、ステップ109において把握した送信ビームを用いて、基地局200-1からの下りリンク送信(例えば、PDCCH)を受信する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態における動作シーケンス(及び動作フロー)は、必ずしもフロー図又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、動作におけるステップは、フロー図又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、動作におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。また、上述の実施形態における動作シーケンス(及び動作フロー)は、別個独立に実施してもよいし、2以上の動作シーケンス(及び動作フロー)を組み合わせて実施してもよい。例えば、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローに追加してもよいし、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローの一部のステップと置換してもよい。
上述の実施形態において、基地局200は、複数のユニットを含んでもよい。複数のユニットは、プロトコルスタックに含まれる上位レイヤ(higher layer)をホストする第1のユニットと、プロトコルスタックに含まれる下位レイヤ(lower layer)をホストする第2のユニットとを含んでよい。上位レイヤは、RRCレイヤ、SDAPレイヤ及びPDCPレイヤを含んでよく、下位レイヤは、RLCレイヤ、MACレイヤ及びPHYレイヤを含んでよい。第1のユニットは、CU(central unit)であってよく、第2のユニットは、DU(Distributed Unit)であってよい。複数のユニットは、PHYレイヤの下位の処理を行う第3のユニットを含んでよい。第2のユニットは、PHYレイヤの上位の処理を行ってよい。第3のユニットは、RU(Radio Unit)であってよい。基地局200は、複数のユニットのうちの1つであってよく、複数のユニットのうちの他のユニットと接続されていてよい。また、基地局200は、IAB(Integrated Access and Backhaul)ドナー又はIABノードであってよい。
上述の実施形態において、移動通信システム1としてNRに基づく移動通信システムを例に挙げて説明した。しかしながら、移動通信システム1は、この例に限定されない。移動通信システム1は、LTE又は3GPP規格の他の世代システム(例えば、第6世代)のいずれかのTSに準拠したシステムであってよい。基地局200は、LTEにおいてUE100へ向けたE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供するeNBであってよい。移動通信システム1は、3GPP規格以外の規格のTSに準拠したシステムであってよい。
UE100又は基地局200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。また、UE100又は基地局200が行う各処理を実行する回路を集積化し、UE100又は基地局200の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
上述の実施形態において、「送信する(transmit)」は、送信に使用されるプロトコルスタック内の少なくとも1つのレイヤの処理を行うことを意味してもよく、又は、無線又は有線で信号を物理的に送信することを意味してもよい。或いは、「送信する」は、上記少なくとも1つのレイヤの処理を行うことと、無線又は有線で信号を物理的に送信することとの組合せを意味してもよい。同様に、「受信する(receive)」は、受信に使用されるプロトコルスタック内の少なくとも1つのレイヤの処理を行うことを意味してもよく、又は、無線又は有線で信号を物理的に受信することを意味してもよい。或いは、「受信する」は、上記少なくとも1つのレイヤの処理を行うことと、無線又は有線で信号を物理的に受信することとの組合せを意味してもよい。同様に、「取得する(obtain/acquire)」は、記憶されている情報の中から情報を取得することを意味してもよく、他のノードから受信した情報の中から情報を取得することを意味してもよく、又は、情報を生成することにより当該情報を取得することを意味してもよい。同様に、「~を含む(include)」及び「~を備える(comprise)」は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。同様に、本開示において、「又は(or)」は、排他的論理和を意味せず、論理和を意味する。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1 :移動通信システム
30 :コアネットワーク
100 :UE(ユーザ装置)
110 :アンテナ
120 :通信部
121 :受信部
122 :送信部
130 :制御部
200 :基地局
210 :アンテナ
220 :無線通信部
221 :受信部
222 :送信部
230 :制御部
240 :ネットワーク通信部
250 :セル
260 :セル
300 :コアネットワーク装置
410 :ビーム障害情報要素リスト
411 :ビーム障害情報要素

Claims (7)

  1. マスタセルグループを管理するマスタノードとセカンダリセルグループを管理するセカンダリノードとから提供される無線リソースをユーザ装置(100)が利用できる二重接続方式において前記マスタノードとして動作する基地局(200-1)であって、
    非アクティブ化されたセカンダリセルグループに属するセルにおけるビーム障害から回復するために使用する候補ビームを特定するビーム特定情報を含む障害通知を、前記ユーザ装置から受信する無線通信部(220)と、
    前記障害通知を、前記セカンダリノードとして動作する他の基地局(200-2)に送信するネットワーク通信部(240)と、を備える
    基地局(200-1)。
  2. 前記ビーム特定情報は、前記候補ビームと対応付けられる下りリンク参照信号を識別する情報である
    請求項1に記載の基地局(200-1)。
  3. 前記無線通信部(230)は、前記ユーザ装置(100)に対して、複数のビーム障害回復用参照信号を設定するリストを送信し、
    前記候補ビームは、前記複数のビーム障害回復用参照信号のうち、閾値を超えるRSRPが測定されたビーム障害回復用参照信号と対応付けられるビームである
    請求項1又は2に記載の基地局(200-1)。
  4. 前記障害通知は、前記セルを識別するセル識別子と、前記ビーム障害が検知された、前記セルに属する帯域幅部分を識別する帯域幅部分識別子と、をさらに含む
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基地局(200-1)。
  5. 前記ネットワーク通信部(240)は、前記セルにおいて前記ユーザ装置への送信ビームが前記候補ビームに切り替えたことを示すビーム回復通知を、前記他の基地局(200-2)から受信し、
    前記無線通信部(220)は、前記ビーム回復通知を前記ユーザ装置に送信する
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基地局(200-1)。
  6. マスタセルグループを管理するマスタノードとセカンダリセルグループを管理するセカンダリノードとから提供される無線リソースをユーザ装置(100)が利用できる二重接続方式において前記セカンダリノードとして動作する基地局(200-2)であって、
    非アクティブ化されたセカンダリセルグループに属するセルにおけるビーム障害から回復するために使用する候補ビームを特定するビーム特定情報を含む障害通知を、前記マスタノードとして動作する他の基地局(200-1)にから受信するネットワーク通信部(240)と、を備える
    基地局(200-2)。
  7. マスタセルグループを管理するマスタノードとセカンダリセルグループを管理するセカンダリノードとから提供される無線リソースをユーザ装置(100)が利用できる二重接続方式において前記マスタノードとして動作する基地局(200-1)で実行される通信制御方法であって、
    非アクティブ化されたセカンダリセルグループに属するセルにおけるビーム障害から回復するために使用する候補ビームを特定するビーム特定情報を含む障害通知を、前記ユーザ装置から受信するステップと、
    前記障害通知を、前記セカンダリノードとして動作する他の基地局(200-2)に送信するステップと、を有する
    通信制御方法。
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