JP2023004759A - 載置台及び基板処理装置 - Google Patents

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【課題】載置台の冷却能力を高めること。【解決手段】載置台は、載置部と、環状の支持部と、ガス供給口と、供給流路と、ガス排気口と、排気流路とを備える。載置部は、基板が載置される載置面を有する。環状の支持部は、載置面に基板の外周側に沿って設けられ、基板を支持する。ガス供給口は、載置面に形成され、基板と載置面との間の空間に伝熱ガスを供給する。供給流路は、載置部内に設けられ、ガス供給口に伝熱ガスを供給する。ガス排気口は、載置面に形成され、空間の伝熱ガスを排気する。排気流路は、載置部内に設けられ、ガス排気口から排気される伝熱ガスが流れる。供給流路は、少なくともガス供給口側が載置面に対して傾斜させて設けられている。【選択図】図12

Description

本開示は、載置台及び基板処理装置に関する。
特許文献1は、静電チェックの表面に同心円状にバンドを設けて載置された基板との間の空間を同心円状に区切り、それぞれの空間に冷却ガスを供給する構成とした載置台を開示する。
特表2020-512692号公報
本開示は、載置台の冷却能力を高める技術を提供する。
本開示の一態様による載置台は、載置部と、環状の支持部と、ガス供給口と、供給流路と、ガス排気口と、排気流路とを備える。載置部は、基板が載置される載置面を有する。環状の支持部は、載置面に基板の外周側に沿って設けられ、基板を支持する。ガス供給口は、載置面に形成され、基板と載置面との間の空間に伝熱ガスを供給する。供給流路は、載置部内に設けられ、ガス供給口に伝熱ガスを供給する。ガス排気口は、載置面に形成され、空間の伝熱ガスを排気する。排気流路は、載置部内に設けられ、ガス排気口から排気される伝熱ガスが流れる。供給流路は、少なくともガス供給口側が載置面に対して傾斜させて設けられている。
本開示によれば、載置台の冷却能力を高めることができる。
図1は、実施形態に係るプラズマ処理システムの概略的な構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る基板支持部の概略的な構成の一例を示す図である。 図3は、図2のA-A線での実施形態に係る基板支持部の断面の一例を示す図である。 図4は、図2のB-B線での実施形態に係る基板支持部の断面の一例を示す図である。 図5は、図2のC-C線での実施形態に係る基板支持部の断面の一例を示す図である。 図6は、従来の基板支持部の構成の一例を概略的に示した図である。 図7は、実施形態に係る基板支持部の構成の一例を概略的に示した図である。 図8は、実施形態に係る基板支持のガス供給口付近の伝熱ガスの流れの一例を説明する図である。 図9は、実施形態に係るガス排気口の排気特性の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る基板支持部の断面の一例を示す図である。 図11は、実施形態に係るガス排気口の排気特性の一例を示す図である。 図12は、実施形態に係る基板支持部の空間内での伝熱ガスの流れの一例を示す図である。 図13は、実施形態に係る基板支持部の空間内での伝熱ガスの流れの一例を示す図である。 図14は、実施形態に係る基板支持部の基板支持面での伝熱ガスの流れの一例を示す図である。 図15は、実施形態に係る基板支持部の基板支持面での伝熱ガスの流れの他の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本願の開示する載置台及び基板処理装置の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態により、開示する載置台及び基板処理装置が限定されるものではない。
半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)等の基板に対して、成膜やエッチングなどの基板処理を実施する基板処理装置が知られている。基板処理装置には、載置台で基板を静電吸着するものがある。このような載置台は、例えば、基板を静電吸着する静電チャックが設けられている。静電チャックと基板の間には、伝熱ガスが供給される。
ところで、近年、プロセスによっては、基板の低温化が望まれている。例えば、高アスペクト比のホールを形成するHARC(High Aspect Ratio Contact)のプロセスでは、基板の低温化が望まれている。従来の基板と静電チャックの間の空間は、封じ切りの空間であり、伝熱ガスが充填されているだけであった。このため、基板からの抜熱は、充填された伝熱ガスの冷却能力にとどまっている。
そこで、載置台の冷却能力を高める技術が期待されている。
[実施形態]
[装置構成]
本開示の基板処理装置の一例について説明する。実施形態では、本開示の基板処理装置をシステム構成のプラズマ処理システムとした場合を例に説明する。図1は、実施形態に係るプラズマ処理システムの概略的な構成の一例を示す図である。
以下に、プラズマ処理システムの構成例について説明する。プラズマ処理システムは、容量結合プラズマ処理装置1及び制御部2を含む。容量結合プラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源30及び排気システム40を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置される。一実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ10は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a及び基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10sに供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。側壁10aは接地される。シャワーヘッド13及び基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板(ウェハ)Wを支持するための中央領域(基板支持面)111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域(リング支持面)111bとを有する。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。一実施形態において、本体部111は、基台及び静電チャックを含む。基台は、導電性部材を含む。基台の導電性部材は下部電極として機能する。静電チャックは、基台の上に配置される。静電チャックの上面は、基板支持面111aを有する。リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。1又は複数の環状部材のうち少なくとも1つはエッジリングである。また、図示は省略するが、基板支持部11は、静電チャック、リングアセンブリ112及び基板のうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路には、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と基板支持面111aとの間に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
例えば、基板支持部11は、内部に温調媒体を流すための流路111cが本体部111に形成されている。流路111cは、基板Wが載置される基板支持面111aに対応して、基板支持面111aの全面に形成されている。流路111cには、冷媒、熱媒のような温調媒体が流れる。例えば、流路111cは、配管113を介してチラーユニット114と接続されている。チラーユニット114は、供給する冷媒の温度を制御可能とされている。プラズマ処理装置1は、チラーユニット114から温度を制御した冷媒を流路111cに循環させることによって、基板支持部11の温度を制御可能な構成とされている。
また、基板支持部11の基板支持面111aには、伝熱ガスを吐出するガス供給口111dが形成されている。基板支持部11には、伝熱ガスを供給する配管などの供給流路115が設けられている。供給流路115は、ガス供給口111dと連通している。供給流路115には、ガス供給部116が接続されている。ガス供給部116は、例えば、Heガス等の伝熱ガスを供給流路115に供給する。供給流路115を介して供給された伝熱ガスは、ガス供給口111dから吐出されて基板Wと基板支持面111aとの間の空間に供給される。
また、基板支持部11の基板支持面111aには、ガス排気口111eが形成されている。基板支持部11には、伝熱ガスを排気する配管などの排気流路117が設けられている。排気流路117は、ガス排気口111eと連通している。排気流路117には、排気システム40が接続されている。基板Wと基板支持面111aとの間の空間に供給された伝熱ガスは、ガス排気口111eに流れ、排気流路117を介して排気システム40へ排気される。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、及び複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、導電性部材を含む。シャワーヘッド13の導電性部材は上部電極として機能する。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する1又はそれ以上の流量変調デバイスを含んでもよい。
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF電源31を含む。RF電源31は、ソースRF信号及びバイアスRF信号のような少なくとも1つのRF信号(RF電力)を、基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ処理チャンバ10において1又はそれ以上の処理ガスからプラズマを生成するように構成されるプラズマ生成部の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を基板支持部11の導電性部材に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
一実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、ソースRF信号は、13MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に供給される。第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、400kHz~13.56MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、基板支持部11の導電性部材に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC電源32を含んでもよい。DC電源32は、第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bを含む。一実施形態において、第1のDC生成部32aは、基板支持部11の導電性部材に接続され、第1のDC信号を生成するように構成される。生成された第1のバイアスDC信号は、基板支持部11の導電性部材に印加される。一実施形態において、第1のDC信号が、静電チャック内の電極のような他の電極に印加されてもよい。一実施形態において、第2のDC生成部32bは、シャワーヘッド13の導電性部材に接続され、第2のDC信号を生成するように構成される。生成された第2のDC信号は、シャワーヘッド13の導電性部材に印加される。種々の実施形態において、第1及び第2のDC信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。なお、第1及び第2のDC生成部32a,32bは、RF電源31に加えて設けられてもよく、第1のDC生成部32aが第2のRF生成部31bに代えて設けられてもよい。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aを含んでもよい。コンピュータ2aは、例えば、処理部(CPU:Central Processing Unit)2a1、記憶部2a2、及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。処理部2a1は、記憶部2a2に格納されたプログラムに基づいて種々の制御動作を行うように構成され得る。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
次に、実施形態に係る基板支持部11の構成について説明する。図2は、実施形態に係る基板支持部11の概略的な構成の一例を示す図である。図2に、基板支持部11の基板Wが載置される基板支持面111aの平面図が示されている。
図2に示すように、基板支持部11の本体部111は、基板Wを支持するための基板支持面111aを有する。基板Wは、本体部111の基板支持面111aに載置される。実施形態では、基板支持部11が、本開示の載置台に対応する。また、本体部111が、本開示の載置部に対応する。
基板支持面111aには、基板Wの外周側に沿って環状のバンド111fが設けられている。バンド111fは、基板支持面111aに載置された基板Wの外周を支持する。基板支持面111aには、基板Wを支持する不図示のドットが形成さている。
また、基板支持面111aには、ガス供給口111dと、ガス排気口111eが形成されている。ガス供給口111dは、基板支持面111aに同心円状に複数の位置に形成されている。図2の例では、半径の異なる2つの同心円の円周上に、間隔を開けて複数のガス供給口111dが形成されている。ガス供給口111dは、外側の同心円の円周上の方が、内側の同心円の円周上よりも大きい間隔で形成されている。各ガス供給口111dは、それぞれ供給流路115に連通し、供給流路115から供給される伝熱ガスを吐出する。なお、図2に示すガス供給口111の配置位置は、一例であり、これに限定されるものではない。
図3は、図2のA-A線での実施形態に係る基板支持部11の断面の一例を示す図である。図3には、図2のA-A線でのガス供給口111d部分の断面が示されている。本体部111は、基台120及び静電チャック121を含む。基台120は、導電性部材を含む。例えば、基台120は、例えば、アルミニウムなどの導電性の金属により形成されている。静電チャック121は、例えば、セラミックなどの絶縁層と、当該絶縁層内に設けられた膜状の電極とを有している。静電チャック121は、内部に設けられた電極に不図示の電源から直流電圧が印加されことで静電引力を発生して、基板Wを引き付けて保持する。静電チャック121は、基台120に接着剤により接着されている。静電チャック121と基台120の間には、接着剤による接着層122が形成されている。
基板支持面111aに設けられたバンド111fや不図示のドットが基板Wを支持することで、基板Wと基板支持面111aとの間には、空間123が形成されている。空間123は、バンド111fが基板Wの外周と接することで、外周が封止された封じ切りの空間とされている。空間123には、ガス供給口111dから伝熱ガスが供給される。
基台120は、各ガス供給口111dの位置に供給流路115を構成するスリーブ120aが設けられている。各ガス供給口111dは、それぞれ供給流路115と連通する。各供給流路115は、少なくともガス供給口111d側が基板支持面111aに対して傾斜させて設けられている。図2の例では、供給流路115は、ガス供給口111d側が基板支持面111aに対してガス供給口111dの同心円の一方の周方向に傾斜させて設けられている。実施形態に係る本体部111では、それぞれの供給流路115のガス供給口111d側が基板支持面111aに対して時計周り方向に傾斜させて設けられている。これにより、伝熱ガスは、各ガス供給口111dから、同心円の反時計周り方向に吐出される。図2には、各ガス供給口111dから吐出される伝熱ガスの方向を矢印で示している。
また、図2に示すように、基板支持面111aには、ガス供給口111dの同心円とは異なる半径で同心円状にガス排気口111eが複数形成されている。図2の例では、同心円の中心の位置にガス排気口111eが形成されている。また、ガス供給口111dの内側の同心円の半径よりも大きく、ガス供給口111dの外側の同心円の半径よりも小さい半径の同心円の円周上に、間隔を開けて複数のガス排気口111eが形成されている。なお、図2に示すガス排気口111eの配置位置は、一例であり、これに限定されるものではない。
図4は、図2のB-B線での実施形態に係る基板支持部11の断面の一例を示す図である。図4には、図2のB-B線でのガス排気口111e部分の断面が示されている。基台120は、各ガス排気口111eの位置に排気流路117を構成するスリーブ120bが設けられている。各ガス排気口111eは、それぞれ排気流路117と連通する。本実施形態では、排気流路117は、基板支持面111aに対して垂直に設けられている。なお、排気流路117は、少なくともガス供給口111d側が基板支持面111aに対して傾斜させて設けられてもよい。空間123に供給された伝熱ガスは、ガス排気口111eから排気される。
また、図2に示すように、基板支持面111aには、ガス供給口111dの同心円と、ガス排気口111eの同心円の間に、同心円状に、間隔を開けて整流板111gが設けられている。なお、図2に示す整流板111gの配置位置は、一例であり、これに限定されるものではない。
図5は、図2のC-C線での実施形態に係る基板支持部11の断面の一例を示す図である。図5には、図2のC-C線での整流板111g部分の断面が示されている。図5には、基板支持面111aに設けられたドット111hが示されている。上述のように、基板Wは、基板支持面111aに設けられたバンド111fやドット111hにより支持されている。基板Wと基板支持面111aとの間には、空間123が形成されている。基板支持面111aには、整流板111gが設けられている。整流板111gは、ドット111hよりも低く形成されており、基板Wとは接触せずに隙間が設けられている。整流板111gは、基板Wとの間に隙間があるものの、空間123を区切っている。空間123に供給された伝熱ガスは、整流板111gによって流れる方向が制御される。
実施形態に係るプラズマ処理装置1は、プラズマ処理を実施する際、チラーユニット114から配管113を介して冷却して冷媒を流路111cに循環させることによって、基板支持部11の温度を制御する。また、プラズマ処理装置1は、ガス供給部116から供給流路115及びガス供給口111dを介して空間123に伝熱ガスを供給し、空間123の伝熱ガスをガス排気口111e及び排気流路117から排気して、空間123に伝熱ガスの流れを形成する。
ここで、従来、基板Wと基板支持面111aとの間の空間123は、封じ切りの空間であり、伝熱ガスが充填されているだけであった。図6は、従来の基板支持部11の構成の一例を概略的に示した図である。従来の基板支持部11は、基板Wと基板支持面111aとの間の空間123は、封じ切りの空間であり、供給流路115及びガス供給口111dを介して空間123に伝熱ガスが充填されているだけであった。このため、基板Wからの抜熱は、充填された伝熱ガスの伝熱による冷却にとどまっていた。プラズマ処理の際に、プラズマから基板Wに伝わった熱は、伝熱ガスや基板支持部11を介して流路111cの冷媒に伝熱し、除去される。プラズマ処理中、基板W及び基板支持部11には、過度状態と定常状態とがある。過度状態は、例えば、基板W及び基板支持部11に対する入熱量が出熱量よりも多く、基板W及び基板支持部11の温度が経時的に上昇傾向となる状態である。定常状態は、基板W及び基板支持部11の入熱量と出熱量が等しくなり、基板W及び基板支持部11の温度に経時的な上昇傾向がなくなり、温度が略一定となる温度が安定した状態である。定常状態では、プラズマから基板Wへの入熱量と、冷媒に伝熱して除去される出熱量が等しくなる。例えば、流路111cに冷媒を循環させることで除去可能な熱量が10Wである場合、プラズマ処理装置1は、基板Wに対して10Wの入熱量となるパワーのプラズマ処理まで実施できる。プラズマ処理装置1は、プラズマのパワーが大きいほど、基板Wに対する入熱量が大きくなる。このため、プラズマ処理装置1は、より大きいパワーのプラズマ処理を実施しようとした場合、冷却能力を高める必要がある。
そこで、実施形態に係るプラズマ処理装置1は、ガス供給部116から空間123に伝熱ガスを供給し、空間123の伝熱ガスを排気して、空間123に伝熱ガスの流れを形成する。
図7は、実施形態に係る基板支持部11の構成の一例を概略的に示した図である。基板Wと基板支持面111aとの間の空間123では、供給流路115から排気流路117に伝熱ガスが流れる。プラズマ処理の際に、プラズマから基板Wに伝わった熱は、伝熱ガスや基板支持部11を介して流路111cの冷媒に伝熱すると共に、熱が伝わった伝熱ガスが排気流路117に排気されて、除去される。実施形態に係るプラズマ処理装置1は、熱が伝わった伝熱ガスが排気流路117に流れて排気される分、冷却能力が高くなる。これにより、実施形態に係るプラズマ処理装置1は、より大きいパワーのプラズマ処理を実施できる。例えば、流路111cに冷媒を循環させることで除去可能な熱量が10Wであり、空間123に伝熱ガスを流すことで除去可能な熱量が5Wである場合、プラズマ処理装置1は、基板Wに対して15Wの入熱量となるパワーのプラズマ処理まで実施できる。
チラーユニット114などの冷媒を冷却する冷却装置は、サイズが大きくなるほど冷却能力が高くなる傾向がある。従来の構成の場合、冷却能力を高めるには、冷却装置を大型化する必要があり、プラズマ処理装置1のサイズが大きくなり、設置面積も大きくなる。プラズマ処理装置1を用いて半導体デバイスを製造する工場では、プラズマ処理装置1を設置可能な面積が限られている。このため、工場では、プラズマ処理装置1の設置面積が大きくなると、プラズマ処理装置1を設置可能な台数が減り、生産能力が低下する。
一方、実施形態に係るプラズマ処理装置1は、冷却装置の冷却能力を高めることなく、基板支持部11の冷却能力を高めることができる。これにより、プラズマ処理装置1の設置面積が増えることを抑制できる。これにより、工場においてプラズマ処理装置1を設置可能な台数が減ることを抑制できるため、生産能力の低下を抑制できる。
また、実施形態に係る基板支持部11は、図2に示したように、ガス供給口111dを基板支持面111aに同心円状に複数の位置に形成している。また、基板支持部11は、各ガス供給口111dに連通する供給流路115のガス供給口111d側がガス供給口111dの同心円の時計周り方向に傾斜している。これにより、空間123には、反時計周り方向の伝熱ガスの流れが発生する。基板支持部11は、図2に示したように、ガス供給口111dの同心円とは異なる半径で同心円状にガス排気口111eが複数形成されている。ガス供給口111dから吐出された伝熱ガスは、そのまますぐにガス排気口111eから排出されることなく、伝熱ガスを空間123内で周回する。これにより、空間123内で伝熱ガスを長い期間周回させることができるため、基板支持面111aの冷却能力を高めることができる。また、基板支持面111aは、ガス供給口111dの同心円と、ガス排気口111eの同心円の間に、同心円状に、間隔を開けて整流板111gが設けられている。これにより、伝熱ガスを空間123内で安定して周回させることができる。これにより、伝熱ガスで基板支持面111a全体を冷却することができる。
実施形態に係る基板支持部11は、供給流路115のガス供給口111d側が基板支持面111aに対して傾斜させて設けられている。図8は、実施形態に係る基板支持部11のガス供給口111d付近の伝熱ガスの流れの一例を説明する図である。伝熱ガスは、ガス供給口111dから斜めに吐出される。これにより、空間123内で伝熱ガスの乱流を発生させることができる。ここで、例えば、伝熱ガスは、空間123での流れが層流となると、空間123の基板Wや基板支持面111a付近に流れが遅い境界層が形成されて熱の伝播が抑制される。これにより、空間123では、伝熱ガスの伝熱性が低下する。実施形態に係る基板支持部11は、図8に示すように、空間123内で伝熱ガスの乱流を発生させることで、空間123内で境界層が形成されることを抑制できる。これにより、空間123での伝熱ガスの伝熱性の低下を抑制できる。
排気流路117は、基板支持面111aに対して垂直に設けられてもよく、少なくともガス供給口111d側が基板支持面111aに対して傾斜させて設けられてもよい。上述した図4では、ガス排気口111eに連通する排気流路117を基板支持面111aに対して垂直に設けている。図9は、実施形態に係るガス排気口111eの排気特性の一例を示す図である。図4の場合、図9に示すように、ガス排気口111eは、全周で同様に伝熱ガスを吸入する。このため、ガス排気口111eは、全周で同様の排気特性となる。図10は、実施形態に係る基板支持部11の断面の一例を示す図である。図10では、ガス排気口111eに連通する排気流路117を基板支持面111aに対して傾斜させて設けている。伝熱ガスは、ガス排気口111eに流れ込む際の角度変化が小さくほどスムーズにガス排気口111eに流れる。このため、ガス排気口111eは、傾斜の反対側の伝熱ガスを強く吸入する。図11は、実施形態に係るガス排気口111eの排気特性の一例を示す図である。ガス排気口111eは、基板支持面111aに対して右側に傾斜する排気流路117と連通している。このため、図11に示すガス排気口111eは、排気流路117の傾斜の反対側となる左側の伝熱ガスを強く吸入する。
このように、ガス排気口111eは、排気流路117を設ける向きによって排気特性が変化する。ガス排気口111eの位置及び排気流路117の向きは、基板支持部11の空間123内の伝熱ガスをどのように排気するかに応じて設計される。
図12は、実施形態に係る基板支持部11の空間123内での伝熱ガスの流れの一例を示す図である。図12では、ガス供給口111dの排気流路117を、基板支持面111aに対して、空間123内での伝熱ガスの流れ方向に鋭角で設けている。この場合、伝熱ガスをガス供給口111dにスムーズに流すことができ、伝熱ガスを多く排気できる。図13は、実施形態に係る基板支持部11の空間123内での伝熱ガスの流れの一例を示す図である。図13では、ガス供給口111dの排気流路117を、基板支持面111aに対して、空間123内での伝熱ガスの流れ方向に鈍角で設けている。この場合、伝熱ガスを流しつつ伝熱ガスの一部を吸入できる。また、ガス供給口111d付近で乱流を発生させることができる。
ところで、基板支持部11は、基板支持面111aに温度が高くなるホットスポットや温度が低くなるコールドスポットが発生する場合がある。基板支持部11は、例えば、基板Wを昇降するリフタピンが設けられた位置など、別な部材が設けられた位置がホットスポットやコールドスポットとなりやすい。ホットスポットやコールドスポットは、載置された基板W上の対応する位置の温度が周囲と変わるため、特異点となりやすい。
そこで、基板支持部11は、ホットスポットに対して伝熱ガスの流量が多くなるようにガス供給口111d、及び供給流路115を設けてもよい。また、基板支持部11は、コールドスポットに対して伝熱ガスの流量が少なくなるようにガス供給口111d及び供給流路115を設けてもよい。図14は、実施形態に係る基板支持部11の基板支持面111aでの伝熱ガスの流れの一例を示す図である。基板支持面111aには、中央付近に3つのホットスポットHSが発生している。図14には、基板支持面111aに設けた一部のガス供給口111d及びガス排気口111eのみを図示している。図14では、それぞれホットスポットHSを通過する3つの円弧状の伝熱ガスの流れが発生するようにガス供給口111d、供給流路115、ガス排気口111e及び排気流路117が設けられている。ガス供給口111dは、ホットスポットHSに向けて伝熱ガスの流れが生じるように、当該伝熱ガスの流れに沿って基板支持面111aに複数形成されている。供給流路115は、連通するガス供給口111dから吐出される伝熱ガスが、伝熱ガスの流れに沿った方向となるように、基板支持面111aに対して傾斜させて設けられている。例えば、図14では、ガス供給口111dから伝熱ガスが吐出される方向と、ガス排気口111eに伝熱ガスが強く吸入される方向をそれぞれ矢印で示している。ガス供給口111dは、円弧状の伝熱ガスの流れに沿って基板支持面111aに並んで形成されている。供給流路115は、連通するガス供給口111dから吐出される伝熱ガスが、円弧状の伝熱ガスの流れ方向となるように、基板支持面111aに対して傾斜させて設けられている。ガス排気口111eは、ホットスポットHSの位置や、円弧状の伝熱ガスの流れに沿ってホットスポットHSを通過した位置に形成されている。排気流路117は、円弧状の流れに方向が伝熱ガスを強く吸入する方向となるように基板支持面111aに対して傾斜させて設けられている。これにより、図14に示す基板支持部11は、基板支持面111aのホットスポットHSに対して伝熱ガスを多く流れるため、ホットスポットHSを強く冷却できる。
また、基板支持部11は、伝熱ガスの流れがコールドスポット以外を通るにようにガス供給口111d及び供給流路115を設ける。例えば、図14では、3つの円弧状の伝熱ガスの流れ以外の部分は、伝熱ガスの流れから外れて相対的に伝熱ガスの流量が少なくなり、相対的に冷却能力が低くなるため、基板支持面111aのコールドスポットとすることができる。これにより、図14に示す基板支持部11は、基板支持面111aのコールドスポットに対して伝熱ガスの流量が少なくなるため、コールドスポットの冷却を弱めることができる。
また、基板支持部11は、基板支持面111aに整流板111gを設けることによっても伝熱ガスの流量を変えることができる。基板支持部11は、ホットスポットに対して伝熱ガスの流量が多くなるように整流板111gを設けてもよい。また、基板支持部11は、コールドスポットに対して伝熱ガスの流量が少なくなるように整流板111gを設けてもよい。図15は、実施形態に係る基板支持部11の基板支持面111aでの伝熱ガスの流れの他の一例を示す図である。図15には、基板支持面111aに設けた一部のガス供給口111d及び整流板111gのみを図示している。図15では、2つのガス供給口111dから伝熱ガスがそれぞれ吐出されており、整流板111gによって伝熱ガスが流れる幅を徐々に狭めている。伝熱ガスが流れる幅が狭い部分は、伝熱ガスの流速が上がり、冷却能力が高くなる。一方、伝熱ガスが流れる幅が広い部分は、伝熱ガスの流速が下がり、冷却能力が低くなる。
このように、基板支持部11は、ガス供給口111d、供給流路115、ガス排気口111e、排気流路117及び整流板111gにより、基板支持面111aの冷却能力を部分的に変えることができる。基板支持部11の設計者は、目的とする基板支持面111aの冷却能力の分布に応じて、ガス供給口111d、供給流路115、ガス排気口111e、排気流路117及び整流板111gの配置を設計する。
また、実施形態に係る基板支持部11は、ガス供給部116から供給流路115に供給する伝熱ガスの供給量や、排気システム40による排気流路117からの排気量を変えることで、空間123の伝熱ガスの流量を変わる。基板支持部11は、空間123の伝熱ガスの流量を変えることで、伝熱ガスによる冷却能力が変わる。制御部2は、ガス供給部116及び排気システム40を制御することで、伝熱ガスによる冷却能力を変えることができる。例えば、制御部2は、パワーの大きいプラズマ処理を実施する場合、ガス供給部116からの供給流路115への伝熱ガスの供給量、排気システム40での排気流路117からの伝熱ガスの排気量の少なくとも一方を増やすことで、冷却能力を高めることができる。また、制御部2は、排気システム40を制御して排気流路117からの伝熱ガスの排気を止めることで、従来と同様に、空間123に伝熱ガスが充填した状態とすることもできる。
また、実施形態では、プラズマ処理装置1及び制御部2を含むシステム構成のプラズマ処理システムを例に説明した。しかし、これに限定されるものではない。上述したように、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。すなわち、実施形態のプラズマ処理装置1と制御部2を含む構成をプラズマ処理装置1とみなしてもよい。
以上のように、実施形態に係る基板支持部11(載置台)は、本体部111(載置部)と、バンド111f(支持部)と、ガス供給口111dと、供給流路115と、ガス排気口111eと、排気流路117とを備える。基板支持部11は、基板Wが載置される基板支持面111a(載置面)を有する。バンド111fは、基板支持面111aに基板Wの外周側に沿って設けられ、基板Wを支持する。ガス供給口111dは、基板支持面111aに形成され、基板Wと基板支持面111aとの間の空間123に伝熱ガスを供給する。供給流路115は、本体部111内に設けられ、ガス供給口111dに伝熱ガスを供給する。ガス排気口111eは、基板支持面111aに形成され、空間123の伝熱ガスを排気する。排気流路117は、本体部111内に設けられ、ガス排気口111eから排気される伝熱ガスが流れる。また、供給流路115は少なくともガス供給口111d側が基板支持面111aに対して傾斜させて設けられている。これにより、基板支持部11の冷却能力を高めることができる。
また、ガス供給口111dは、基板支持面111aに同心円状に複数の位置に形成されている。供給流路115は、本体部111内に、複数のガス供給口111dにそれぞれ連通し、それぞれのガス供給口111d側が基板支持面111aに対して同心円の一方の周方向に傾斜させて設けられている。これにより、基板支持面111a全体に伝熱ガスを流すことができ、基板支持面111a全体を冷却できる。
また、ガス排気口111eは、基板支持面111aにガス供給口111dの同心円とは異なる半径で同心円状に複数形成されている。排気流路117は、本体部111内に複数のガス排気口111eにそれぞれ連通させて設けられている。これにより、空間123内で伝熱ガスを長い期間周回させることができるため、基板支持面111aの冷却能力を高めることができる。
また、本体部111は、基板支持面111aに、ガス供給口111dの同心円と、ガス排気口111eの同心円の間に、同心円状に、間隔を開けて整流板111gが設けられている。これにより、伝熱ガスを空間123内で安定して周回させることができる。これにより、伝熱ガスで基板支持面111a全体を冷却することができる。
また、本体部111は、基板支持面111aの温度が高くなるホットスポットに対して伝熱ガスの流量が多くなり、又は、基板支持面111aの温度が低くなるコールドスポットに対して伝熱ガスの流量が少なくなるようにガス供給口111d、供給流路115及び整流板111gが設けられている。これにより、基板支持面111aのホットスポットやコールドスポットで温度が不均一となることを抑制できる。
また、ガス供給口111dは、ホットスポットに向けて伝熱ガスの流れが生じるように、当該伝熱ガスの流れに沿って基板支持面111aに複数形成されている。供給流路115は、連通するガス供給口111dから吐出される伝熱ガスが、伝熱ガスの流れに沿った方向となるように、基板支持面111aに対して傾斜させて設けられている。これにより、ホットスポットの冷却能力を強く冷却できる。
また、ガス供給口111d及び供給流路115は、伝熱ガスの流れがコールドスポット以外を通るにように設けられている。これにより、コールドスポットの冷却を弱めることができる。
また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11(載置台)と、ガス供給部116と、ガス排気部(排気システム40)と、制御部2とを有する。ガス供給部116は、基板支持部11の供給流路115に接続され、供給流路115に伝熱ガスを供給する。ガス排気部は、基板支持部11の排気流路117に接続され、排気流路117を介して伝熱ガスを排気する。制御部2は、ガス供給部からの伝熱ガスの供給量及びガス排気部による伝熱ガスの排気量の少なくとも一方を制御する。これにより、プラズマ処理装置1を大型化することなく、基板支持部11の冷却能力を高めることができる。
以上、実施形態について説明してきたが、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上述した実施形態は、多様な形態で具現され得る。また、上述した実施形態は、請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
例えば、上記の実施形態では、基板Wとして半導体ウェハにプラズマ処理を行う場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。基板Wは、何れであってもよい。
また、本開示に係る基板支持部11は、容量結合型プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)装置だけでなく、その他の基板処理装置にも適用可能である。その他の基板処理装置としては、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)処理装置、ラジアルラインスロットアンテナを用いたプラズマ処理装置、ヘリコン波励起型プラズマ(HWP:Helicon Wave Plasma)装置、電子サイクロトロン共鳴プラズマ(ECR:Electron Cyclotron Resonance Plasma)装置等であってもよい。また、本開示に係る基板支持部11は、プラズマ処理装置以外に、成膜装置や熱処理装置などの各種の基板処理装置に用いてもよい。
なお、今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 プラズマ処理装置
2 制御部
11 基板支持部
40 排気システム
111 本体部
111a 基板支持面
111b 環状領域
111c 流路
111d ガス供給口
111e ガス排気口
111f バンド
111g 整流板
111h ドット
114 チラーユニット
115 供給流路
116 ガス供給部
117 排気流路
123 空間
W 基板

Claims (8)

  1. 基板が載置される載置面を有する載置部と、
    前記載置面に前記基板の外周側に沿って設けられ、前記基板を支持する環状の支持部と、
    前記載置面に形成され、前記基板と前記載置面との間の空間に伝熱ガスを供給するガス供給口と、
    前記載置部内に設けられ、前記ガス供給口に前記伝熱ガスを供給する供給流路と、
    前記載置面に形成され、前記空間の伝熱ガスを排気するガス排気口と、
    前記載置部内に設けられ、前記ガス排気口から排気される伝熱ガスが流れる排気流路と、
    を備え、
    前記供給流路は、少なくとも前記ガス供給口側が前記載置面に対して傾斜させて設けられた、
    載置台。
  2. 前記ガス供給口は、前記載置面に同心円状に複数の位置に形成され、
    前記供給流路は、前記載置部内に、複数の前記ガス供給口にそれぞれ連通し、それぞれの前記ガス供給口側が前記載置面に対して前記同心円の一方の周方向に傾斜させて設けられた
    請求項1に記載の載置台。
  3. 前記ガス排気口は、前記載置面に前記ガス供給口の同心円とは異なる半径で同心円状に複数形成され、
    前記排気流路は、前記載置部内に複数の前記ガス排気口にそれぞれ連通させて設けられた
    請求項2に記載の載置台。
  4. 前記載置部は、前記載置面に、前記ガス供給口の同心円と、前記ガス排気口の同心円の間に、同心円状に、間隔を開けて整流板が設けられた
    請求項3に記載の載置台。
  5. 前記載置部は、前記載置面の温度が高くなるホットスポットに対して前記伝熱ガスの流量が多くなり、又は、前記載置面の温度が低くなるコールドスポットに対して前記伝熱ガスの流量が少なくなるように前記ガス供給口、前記供給流路及び整流板が設けられた
    請求項1に記載の載置台。
  6. 前記ガス供給口は、前記ホットスポットに向けて前記伝熱ガスの流れが生じるように、当該伝熱ガスの流れに沿って前記載置面に複数形成され、
    前記供給流路は、連通する前記ガス供給口から吐出される伝熱ガスが、前記伝熱ガスの流れに沿った方向となるように、前記載置面に対して傾斜させて設けられた
    請求項5に記載の載置台。
  7. 前記ガス供給口及び前記供給流路は、前記伝熱ガスの流れが前記コールドスポット以外を通るにように設けられた
    請求項5に記載の載置台。
  8. 請求項1~7の何れか1つに記載の載置台と、
    前記載置台の供給流路に接続され、前記供給流路に伝熱ガスを供給するガス供給部と、
    前記載置台の排気流路に接続され、前記排気流路を介して伝熱ガスを排気するガス排気部と、
    前記ガス供給部からの伝熱ガスの供給量及び前記ガス排気部による伝熱ガスの排気量の少なくとも一方を制御する制御部と、
    を有する基板処理装置。
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