JP2022554139A - 臨床現場即時検査カートリッジ - Google Patents

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Abstract

本発明は、モータに結合されて、カートリッジの複数の箇所まで流体試料を移動させるのに適応したカートリッジを具備するマイクロ流体システムを提供する。【選択図】図16

Description

本発明は臨床現場即時検査カートリッジに関する。特に本発明は、遠心マイクロ流体技術に基づく臨床現場即時診断検定システムに関する。
様々なタイプの試料の生化学的な含有物を判断する手作業処理は多くの用途で法外な費用がかかり、また誤差が生じやすい。自動化も多くの用途で法外な費用を要し、例えば液体ハンドリングロボットを使用する臨床現場即時検査又は診療所での分析などの用途における現在の実践は妥当でない。その結果、現在の自動化又は手作業処理ほど高費用でなく誤差を生じにくい生化学検定の為の試料処理を提供するという必要性は満たされていない。
一般的に、流体移動の主な手段として遠心マイクロ流体を使用して液体を径方向内方に移動させることは非常に困難である。これは、連続検定の実施を可能にするのに有効な選択肢を制限/制約し得る。
遠心マイクロ流体技術に基づく或る種の臨床現場即時診断検定システムは、必要となる一体的な試料準備・検定測定ステップを実施する際に極めて優れている。このような光学検出を伴う遠心マイクロ流体プラットフォームは、単一の器具と使い捨てカートリッジとを使用して多様な検定技術の並行実施を可能にする。臨床現場即時診断検定システムの例は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5を含む。
特許文献6には、モータに結合されたマイクロチップを具備する分析器が記載され、マイクロチップは毛細管作用によって液体試料を獲得する。毛細管圧を低下させる構造を設けることにより、マイクロチップは、液体試料を移動させるのに毛細管作用を使用する際の制限を克服する。流体長が増加する際の毛細管圧の上昇を防止するように作用する、大気圧に開放された隣接キャビティを各流路に設けることにより、これが達成される。ゆえに、本発明の一実施形態において、マイクロチップ構造は、液体試料を収集する為の入口と、所定量の液体試料を保持する為の毛細管キャビティと、分析試薬を有する単一の保持室と、液体試料と試薬との混合物を測定する為の測定室と、保持室及び測定室と連通する流路と、測定室を大気ベントと接続する流路とを具備する。使用時に、毛細管キャビティの液体試料は遠心力により保持室へ移送されて、ここで分析試薬と混合される。そしてこの混合物は保持室から測定室の入口へ毛細管力により移送され、ここから分析器の回転により測定室自体へ移送される。測定室では、液体試料の成分の濃度が測定される。したがって、この特許文献では、保持室が単一の試薬と液体試料との混合物を測定室へ移送すると、混合物を保持室へ戻すことができないようにマイクロチップ構造が構成されていることが理解されるだろう。
特許文献7は、全血分離の為の試料分析機器を開示している。これは、試料を収容する為の試料室と、試料が流動する経路となる流路と、バルブドライバ及び制御ユニットに結合されて流路を開放する為のバルブとを具備する回転式マイクロ流体機器を包含する。分離室は、遠心力により試料室から流入する試料を受容し、一方で標的細胞を収集する為の収集室は分離室に接続される。使用時には、例えばDGM層とRBC層とWBC層と血漿層など、試料中の物質の密度勾配に従って分離室で試料を複数の層に分離するように、機器が回転される。そして、DGMとともに分離室の最下部に載置された標的物質が、回収の為に収集室へ移送される。
特許文献8には、生命体から収集された液体を分析する為の装置が記載されている。この装置は複数の個別キュベットを具備し、各キュベットは異なる反応段階を測定する。特許文献9は、未結合又は未反応の物質から複合体を分離する多数の洗浄ステップを設ける為に三つの反応室の間で流体を移送する際の重力及び遠心力の使用が簡単に記載されている。
米国特許第9182384号明細書 米国特許第8415140号明細書 米国特許第8846380号明細書 米国特許第5591643号明細書 米国特許第5409665号明細書 米国特許出願公開第2010/074801号明細書 米国特許出願公開第2015/104814号明細書 国際公開第第2009/016811号 米国特許出願公開第2017/138972号明細書
それゆえ、遠心マイクロ流体技術に基づく改良型の臨床現場即時診断検定システムを提供することが目的である。
本発明によれば、添付の請求項に提示されているように、
モータに結合されて、カートリッジの複数箇所に流体試料を移動させるのに適応したカートリッジであって、水平面に対する傾斜面で回転するように構成されるカートリッジ、
を具備するマイクロ流体システムが提供され、
カートリッジは、
反応室であって、カートリッジの外径部に隣接して配置されて、各反応段階の光学測定を可能にするように構成される検出区画を画定する単一のキュベットを具備する第1区画を少なくとも具備する反応室であり、反応室の一端部の近くに配置される第1区画と第2区画と第3区画との少なくとも三つの区画を有する反応室であって、第2区画及び第3区画の各々が試薬区画を包含し、遠心力と重力との組み合わせを提供して少なくとも三つの区画の間で流体試料を移動させるようにモータ及び制御モジュールが構成される、反応室と、
流体試料を受容して試料混合室への移送の為に試料の既定量を計量するように構成される試料計量室と、
試料混合室への移送の為に緩衝液の既定第1量を計量するように構成される第1緩衝剤計量室であって、試料計量室と第1緩衝剤計量室とに結合されて、試料計量室から移送された試料量を、第1緩衝剤計量室から移送された緩衝液の第1量と均質化して第1試料・希釈剤混合物を生成するように構成される試料混合室と、
反応室への移送の為に緩衝液の既定第2量の緩衝液を計量するように構成される第2緩衝剤計量室であって、第2試料・希釈剤混合物を生成するように、反応室での第1試料・希釈剤混合物との均質化の前に緩衝液の第2量が反応室へ移送されて少なくとも一つの試薬と再水和される、第2緩衝剤計量室と、
を具備する。
一実施形態において、第1区画は、径方向範囲に、そして反応室の回転中心から最も遠い点に配置される。
一実施形態において、第2区画は第1区画に対して径方向内方に配置され、第1試薬滴下箇所R1を包含する。
一実施形態において、第2区画は第1区画と同じ半径に配置されて第1試薬滴下箇所R1を包含する。
一実施形態において、第2区画はサイフォンにより第3区画に接続される。
一実施形態において、第3区画は第1区画に対して径方向内方に配置されて第2試薬滴下箇所R2を包含する。
一実施形態では、試料計量室からの試料量が試料混合室へ移送される前に、第1緩衝剤計量室からの第1緩衝液が試料混合室へ移送される。
一実施形態では、試料混合室が反応室に結合され、緩衝液の第2量が反応室へ移送されて反応室の第2区画の試薬滴下箇所R1で第1試薬を再水和するとともに反応室の第3区画の試薬滴下箇所R2で第2試薬を再水和した後に、第2緩衝液との均質化の為に第1試料・希釈剤混合物が試料混合室から反応室へ移送される。
一実施形態では、反応室の第2区画に試料混合室が組み込まれる。
一実施形態において、試料計量室からの試料量と第1緩衝剤計量室からの第1緩衝液とが、第2区画の上部に設置された流路を介して試料混合室へ移送される。
一実施形態において、試料計量室からの試料量と第1緩衝剤計量室からの第1緩衝液とが、第2区画の側に設置された流路を介して試料混合室へ移送される。
一実施形態では、緩衝液の第2量が反応室の第1区画で反応室へ移送される。
一実施形態では、第1緩衝剤計量室から試料混合室への第1緩衝液の移送と同時的に、緩衝液の第2量が反応室へ移送される。
一実施形態では、反応室の第1区画での緩衝液の第2量との均質化の前に、反応室の第2区画の試薬滴下箇所R1の第1試薬が第1試料・希釈剤混合物により再水和され、第1試料・希釈剤と第1試薬との混合物を形成するように均質化される。
一実施形態では、反応室の第1区画での第1試料・希釈剤混合物との均質化の前に、反応室の第3区画の試薬滴下箇所R2の第2試薬が緩衝液の第2量により再水和され、緩衝液の第2量と第2試薬との混合物を形成するように均質化される。
一実施形態において、反応室の第2区画の試薬滴下箇所R1での第1試薬の再水和は、反応室の第3区画の試薬滴下箇所R2での第2試薬の再水和と同時的である。
一実施形態において、流体試料を受容して、試料の既定量を計量してから細胞成分を血漿から分離するように構成される血漿分離・試料計量室を試料計量室が包含する。
一実施形態において、試料計量室に結合されて、試料計量室への移送の為に試料を受容する試料室をシステムが更に具備する。
一実施形態において、緩衝液の保管の為に第1緩衝剤計量室と第2緩衝剤計量室とに結合される緩衝剤室をシステムが更に具備する。
一実施形態において、緩衝剤室に結合された、緩衝剤室から余剰緩衝剤を受容する為の溢流計量室をシステムが更に具備する。
一実施形態では、第1区画の流体試料が遠心力の影響下にある時に第2区画又は第3区画に流体が到達しないようにカートリッジが構成される。
一実施形態において、固定状態であるか低速回転するようにカートリッジが構成される時には、重力が流体に影響して第2区画又は第3区画へ流体を移動させる。
一実施形態において、キュベットは、各反応段階で使用される緩衝液と流体試料と再水和試薬との光学測定を可能にするように構成される単一量のキュベットを包含する。
一実施形態では、単一の免疫比濁法検定又は酵素ベース臨床化学検定を実施する為にシステムが構成される。
本発明の別の態様によれば、
モータに結合されて、カートリッジの複数の箇所へ流体試料を移動させるのに適応したカートリッジであって、水平面に対する傾斜面で回転するように構成されるカートリッジ、
を具備するマイクロ流体システムが提供され、
カートリッジは、
少なくとも第1反応室及び第2反応室であって、カートリッジの外径部に隣接して配置されて、各反応段階の光学測定を可能にするように構成される検出区画を画定する単一のキュベットを具備する少なくとも第1区画を各反応室が包含し、少なくとも第1反応室が、反応室の一端部の近くに配置される第1区画と、第1区画の近位に配置される第2区画と、反応室の他端部の近くに配置される第3区画との少なくとも三つの区画を有し、第2区画及び第3区画の各々が試薬区画を包含し、遠心力と重力との組み合わせを提供して少なくとも三つの区画の間で流体試料を移動させるようにモータ及び制御モジュールが構成される、少なくとも第1反応室及び第2反応室と、
試料混合室への移送の為に流体試料を受容して試料の既定量を計量するように構成される試料計量室と、
試料混合室への移送の為に緩衝液の既定第1量を計量するように構成される第1緩衝剤計量室であって、試料混合室が試料計量室と第1緩衝剤計量室とに結合され、試料計量室から移送された試料量を第1緩衝剤計量室から移送された緩衝液の第1量と均質化して第1試料・希釈剤混合物を生成するように構成され、第1試料・希釈剤混合物の第1部分が第1反応室へ移送されて第1試料・希釈剤混合物の第2部分が第2反応室へ移送される、第1緩衝剤計量室と、
第1反応室への移送の為に緩衝液の既定第2量を計量するように構成される第2緩衝剤計量室であって、第2試料・希釈剤混合物を生成するように第1試料希釈剤混合物との均質化の為に緩衝液の第2量が第1反応室へ移送される、第2緩衝剤計量室と、
を具備する。
したがってこのシステムにより、少なくとも二つの単一量キュベットが、二つの異なる試料・希釈剤比及び再水和試薬の光学測定を可能にするように構成され得る。
一実施形態では、緩衝液の第2量が第1反応室へ移送されて第1反応室で試薬を再水和した後に、第1試料・希釈剤混合物が試料混合室から第1反応室へ移送される。
一実施形態において、システムは更に、第2緩衝剤計量室と第1反応室との間に結合される再水和室を具備し、第2緩衝剤計量室から移送された緩衝液の第2量で、再水和室に載置された試薬を再水和するとともに、再水和試薬の量を第1反応室へ移送するように再水和室が構成される。
一実施形態では、第1反応室への再水和試薬の量の移送と同時的に、第1試料・希釈剤混合物が試料混合室から第1反応室へ移送される。
一実施形態において、システムは更に、試料混合室と二以上の反応室との間に結合される分配流路を具備し、試料混合室から下流の二以上の反応室の各々へ第1試料・希釈剤混合物を順に送達するように分配流路が構成される。
一実施形態において、システムは更に、分配流路と第1反応室との間に結合される希釈済み試料計量室を具備し、希釈済み試料計量室は、第1反応室への移送の為に第1試料・希釈剤混合物の既定量を計量するように構成される。
一実施形態では、分配流路と第2反応室との間に結合されて、第2反応室への移送の為に第1試料・希釈剤混合物の既定量を計量するように構成される中間計量室をシステムが更に具備する。
一実施形態では、中間計量室に載置された試薬をシステムが更に包含し、第2反応室への移送の前に、計量された第1試料・希釈剤混合物の量で試薬を再水和するように中間計量室が構成される。
一実施形態において、システムは更に、二以上の反応室への送達の後に残留している第1試料・希釈剤混合物を受容する為の、分配流路に結合された試料希釈溢流室を具備する。
一実施形態では、流体試料を受容して試料の既定量を計量してから細胞成分を血漿から分離するように構成される血漿分離・試料計量室を試料計量室が包含する。
一実施形態では、試料計量室に結合されて、試料計量室への送達の為に試料を受容する試料室をシステムが更に具備する。
一実施形態では、緩衝液を保管する為に第1緩衝剤計量室と第2緩衝剤計量室とに結合される緩衝剤室をシステムが更に具備する。
一実施形態では、緩衝剤室から余剰緩衝剤を受容する為に緩衝剤室に結合される溢流計量室をシステムが更に具備する。
一実施形態において、第1区画は、径方向範囲に、そして反応室の回転中心から最も遠い点に配置される。
一実施形態において、第2区画は第1区画に対して径方向内方に配置されて第1試薬滴下箇所R1を包含する。
一実施形態において、第3区画は反応室の径方向最内方端部と第2区画の径方向内方位置との間に配置され、第3区画は第2試薬滴下箇所R2を包含する。
一実施形態では、流体試料が遠心力の影響下にある時に第2区画又は第3区画に流体が到達しないようにカートリッジが構成される。
一実施形態では、固定状態にあるか低速回転するようにカートリッジが構成され、重力が流体に影響して第2区画又は第3区画へ流体を移動させる。
一実施形態において、各キュベットは、各反応段階で使用される緩衝液と流体試料と再水和試薬との光学測定を可能にするように構成される単一量のキュベットを包含する。
一実施形態では、二以上の免疫比濁法検定又は酵素ベース臨床化学検定を実施する為にシステムが構成される。
本発明の別の態様によれば、
モータに結合されて、カートリッジの複数の箇所へ流体試料を移動させるのに適応したカートリッジであって、水平面に対する傾斜面で回転するように構成されるカートリッジ、
を具備するマイクロ流体システムが提供され、
カートリッジは、反応室の一端部の近くに配置されて検出区画を画定する第1区画と、第1区画の近位に配置される第2区画と、反応室の他端部の近くに配置される第3区画との少なくとも三つの区画を有する反応室を具備し、第2区画及び第3区画の各々が試薬区画を包含し、遠心力と重力との組み合わせを提供して少なくとも三つの区画の間で流体試料を移動させるようにモータ及び制御モジュールが構成され、カートリッジの外径部に隣接して配置されて反応の各段階の光学測定を可能にするように構成される単一のキュベットを第1区画が具備する。
一実施形態において、第1区画は、径方向範囲に、そして反応室の回転中心から最も遠い点に配置される。
一実施形態において、第2区画は第1区画に対して径方向内方に配置され、第1試薬滴下箇所R1を包含する。
一実施形態では、反応室の径方向最内方端部と第2区画の径方向内方位置との間に第3区画が配置され、第3区画は第2試薬滴下箇所R2を包含する。
一実施形態では、R1試薬(R1‐X)又は異なる試薬を再水和する、独立した第1再水和室が設けられる。
一実施形態では、独立した第1再水和室に結合されて、独立した第1再水和室への移送の為に緩衝液の既定量を計量して再水和室でR1試薬(R1‐X)又は異なる試薬を再水和するように構成される緩衝剤計量室が設けられる。
一実施形態では、R2試薬(R2‐Y)又は異なる試薬を再水和する、独立した第2再水和室が設けられる。
一実施形態では、二以上の反応室が設けられる。
一実施形態において、反応室は、長円形状、円形状、方形形状、ジグザグ形状、又は十字形状のうち少なくとも一つを包含する。
一実施形態において、第1区画はキュベットを具備し、カートリッジの外径部に隣接して配置される。
本発明のカートリッジが先行技術を超える幾つかの利点を提供することが認識されるだろう。
・カートリッジの全体的概念は、重力及び遠心マイクロ流体方法を使用する
・単一量反応、つまり操作を単純化して検査精度を潜在的に向上させる、試薬の希釈、アリコート処理、または計量を含むステップのいずれか又は全ての必要性を排除する
・精度を向上させる為に各検定段階について単一のキュベットでの連続的な光学測定
・連続再水和の為のR1及びR2試薬の載置
・試料及び緩衝剤の均質な混合
・緩衝剤及び/又は試料の光学測定を実行する能力
・安定した光学評価の為の均一な液体メニスカスを設けるのに遠心力を使用するキュベット充填
・静的又は動的(回転中)方法を使用する検定反応の光学測定
一実施形態において、第1検出区画はキュベットを具備し、V形状反応室の径方向範囲に配置される。
一実施形態において、V形状の室は二つの側で径方向内方に延出して、流体が単独で充填されて第2区画及び第3区画を画定し得る二つの区画を生成する。
一実施形態において、第2及び/又は第3区画は試薬保管及び/又は再水和区画を包含する。
一実施形態において、第2及び/又は第3区画は、光学的に評価されるのに適応した領域を包含する。
一実施形態では、遠心力と重力との組み合わせが流体試料を径方向外方及び内方にそれぞれ移動させるような速度で回転するように、カートリッジが配置及び構成される。
一実施形態では、相対遠心力(RCF)が重力より大きくなるような速度でカートリッジが回転し、流体試料はカートリッジにおいて径方向外方に移動され得る。
一実施形態では、第2区画又は第3区画に流体が到達しないことが遠心力により保証される。
一実施形態において、カートリッジは固定状態であるか低速回転し、重力は流体に影響して第2区画又は第3区画へ流体を移動させる。
一実施形態では、水平面に対する傾斜面でカートリッジが回転又は攪拌されて、重力の影響下で流体試料が流動する為の下方斜面が生成される。
一実施形態では、重力の影響下で流体の流動を阻止し得る表面張力の作用を克服すべく攪拌されるようにカートリッジが更に構成可能である。
一実施形態において、カートリッジは水平面からθiの角度にある傾斜面で回転し、角度は10°から60°の間である。
一実施形態では、カートリッジの回転中心と、カートリッジに試料を直接的に投入する為に構成されるモジュールとの近くに緩衝剤容器が配置される。
一実施形態において、流体試料メニスカスへの主要な力は遠心力であるので、遠心力は第1検出区画の上方及び下方表面に平行であって両表面で均一にメニスカスが設けられる。
一実施形態において、第2区画は乾燥試薬を包含する。
一実施形態において、第3区画は乾燥試薬を包含する。
一実施形態では、第2又は第3区画が流体試薬及び緩衝液で再水和されるまで、乾燥試薬は無変化のままである。
一実施形態では、第2及び/又は第3区画の単数又は多数の滴下点で乾燥試薬が滴下され得る。
一実施形態において、第2又は第3区画は多数の乾燥試薬を包含する。
一実施形態において、キュベットは、各検定段階で使用される緩衝液と流体試料と再水和試薬との光学測定を可能にするように構成される単一量のキュベットを包含する。
一実施形態において、システムは、免疫比濁法検定又は酵素ベース臨床化学検定を実施する為に構成される。
一実施形態では、流体試料を受容して試料の既定量を計量するように構成される試料計量室と、緩衝液の既定量を計量するように構成される緩衝剤計量室とが設けられる。
一実施形態では、試料計量室に結合されるとともに緩衝剤計量室に結合される試料混合室が設けられ、試料混合室は、試料計量室から移送された試料量を緩衝剤計量室から移送された緩衝液の量と混合して試料の希釈剤を形成するように構成される。
一実施形態では、試料混合室と反応室との間に結合される希釈済み試料計量室が設けられ、希釈済み試料計量室は、反応室への移送の為に試料の希釈剤の既定量を計量するように構成される。
一実施形態では、希釈済み試料計量室に結合される反応室が設けられる。
一実施形態では、二以上の反応室が設けられ、各反応室は少なくとも第1区画を具備し、少なくとも一つの反応室は少なくとも三つの区画を有する。
一実施形態では、流体試料と緩衝液とを混合する為の試料希釈室と、試料希釈室と二以上の反応室との間に結合される分配流路とが設けられ、分配流路は、試料希釈室から下流の二以上の反応室の各々へ希釈試料を順に送達するように構成される。
一実施形態では、各反応室と関連する送達流路が設けられ、送達流路により分配流路から各反応室へ希釈試料が送達される。
一実施形態では、二以上の反応室への送達の後に残留している希釈試料を受容する為の、分配流路に結合される溢流室が設けられる。
一実施形態では、分配流路に結合される緩衝室が設けられ、緩衝室は二以上の反応室の間での交叉汚染を防止するように構成される。
一実施形態では、反応室の一つとその送達流路との間に結合される中間試料計量室が設けられ、中間試料計量室は、二以上の反応室の間での交叉汚染を防止するように構成される。
一実施形態では、各送達流路とその反応室との間に結合される中間室が設けられる。
一実施形態において、各中間室は、送達流路に印加される遠心圧力が溢流室内の圧力と等しくなるまで分配流路からの希釈試料で計量室が充填されるように構成される計量室と溢流室とを具備する。
一実施形態では、分配流路に結合される緩衝室が設けられ、毛細管流路により連結される第1区分と第2区分とを緩衝室が具備する。
更なる実施形態では、
モータに結合されて、カートリッジの複数の箇所へ流体試料を移動させるのに適応したカートリッジであって、水平面に対する傾斜面で回転するように構成されるカートリッジ、
を具備して、
カートリッジが、少なくとも三つの区画を有するシェブロン形状又は実質的なV形状の反応室を具備して、第1区画はV形状反応室の頂点の近くに配置されて検出区画を画定し、第2区画はV形状反応室の第1端部の近くに配置され、第3区画はV形状反応室の第2端部の近くに配置されて、第2区画と第3区画の各々は試薬区画を具備し、
遠心力と重力との組み合わせを提供して少なくとも三つの区画の間で流体試料を移動させるようにモータ及び制御モジュールが構成される、
マイクロ流体システムが提供される。
別の実施形態では、
モータに結合されて、カートリッジの複数の箇所に流体試料を移動させるのに適応したカートリッジ、
を具備して、
カートリッジが、少なくとも三つの区画を有するシェブロン形状又は実質的なV形状の反応室を具備して、第1区画がV形状反応室の頂点の近くに配置されて検出区画を画定し、第2区画がV形状反応室の第1端部の近くに配置され、第3区画がV形状反応室の第2端部の近くに配置され、
遠心力と重力との組み合わせを提供して少なくとも三つの区画の間で流体試料を移動させるようにモータ及び制御モジュールが構成される、
マイクロ流体システムが提供される。
また別の実施形態では、
モータに結合されて、カートリッジの複数の箇所に流体試料を移動させるのに適応したカートリッジであって、水平面に対する傾斜面で回転するように構成されるカートリッジ、
を具備して、
カートリッジが、反応室の一端部の近くに配置されて検出区画を画定する第1区画と、第1区画の近位に配置される第2区画と、反応室の他端部の近くに配置される第3区画という少なくとも三つの区画を有する反応室を具備して、第2区画と第3区画の各々が試薬区画を包含し、
遠心力と重力との組み合わせを提供して少なくとも三つの区画の間で流体試料を移動させるようにモータ及び制御モジュールが構成される、
マイクロ流体システムが提供される。
添付図面を参照して単なる例として挙げられた実施形態についての以下の記載から、本発明がより明確に理解されるだろう。
2ステップ乾燥試薬検定を内蔵型/1回使用/使い捨ての臨床現場即時検査(POC)カートリッジへ移送するのに必要とされる幾つかの連続ステップを記すフローチャートである。 本発明の第一実施形態による検定シーケンスを実施するカートリッジ設計実施形態を示す。 試薬再水和を示すカートリッジ表面の直視図を図示する。 一実施形態による少なくとも三つの区画を有するシェブロン形状又は実質的にV形状の反応室を図示する。 モータプラットフォームに取り付けられた操作中のカートリッジの側面図を示す。 遠心力によるキュベット充填の長所を図示する。 遠心力によるキュベット充填の長所を図示する。 遠心力によるキュベット充填の長所を図示する。 第3試薬区画で第2乾燥試薬滴下を使用する本発明の実施形態による検定シーケンスを実施するカートリッジ設計実施形態を示す。 図1のフローチャートに記された検定シーケンスを実施するカートリッジ設計実施形態を示す。 追加再水和室が組み込まれた図10の代替カートリッジ設計を図示する。 追加再水和室が使用される、図11aに基づくカートリッジ設計実施形態を示す。 別のカートリッジ設計であって、図11aに示された実施形態の変形を図示する。 別のカートリッジ設計であって、図11a及び図12に示された実施形態の変形を図示する。 単一カートリッジ設計での複数の反応室を示す別の実施形態を図示する。 図14aに基づくカートリッジ設計実施形態を示す。 図14aに基づくカートリッジ設計実施形態を示す。 別のカートリッジ設計であって図11b及び図14cに記された実施形態の変形を図示する。 別のカートリッジ設計であって図11b、図14c、図15に記された実施形態の変形を図示する。 図16のカートリッジ設計の一実施形態を図示する。 図16のカートリッジ設計の別の実施形態を図示する。
図1は、2ステップ乾燥試薬検定物を内蔵型/1回使用/使い捨ての臨床現場即時検査(POC)カートリッジへ移送するのに必要とされる幾つかの連続ステップを記す。このシーケンスは、検査測定を完了するのに試薬R1及びR2の2ステップ追加及び再水和を必要とする免疫比濁法検定及び酵素ベース臨床化学検定に適用され得る。試薬R1又はR2のみが使用される1ステップ検定には、類似の検査シーケンスが使用され得る。
POCカートリッジは緩衝剤容器を含み、試料(例えば全血、血漿、血清)をカートリッジに投入する手段を有する。単独で再水和され得るカートリッジの特定箇所に保管される乾燥固定化試薬(R1及びR2)をカートリッジが格納し得る。シーケンスのどこで試料が追加されるか(図1の選択肢(a)又は(b))に応じて、希釈済み試料(緩衝剤+試料)と緩衝剤のみのいずれかによりR1が再水和され得る。そして同じ流体量によりR2が再水和される。
図2は、本発明の第一実施形態による、図1のフローチャートに記されて検定シーケンスを実施するカートリッジ設計実施形態を示す。カートリッジ設計は、遠心及び重力マイクロ流体の組み合わせを採用してカートリッジの多数の箇所へ流体を移動させる。カートリッジ5は、回転中心25又はその近くに位置する緩衝剤容器10を含む。カートリッジに試料を直接的に投入する為の手段(図2では不図示)も設けられる。以下でより詳しく記載されるレイアウトのカートリッジは、以下の問題を解決する。
・単一量反応、つまり、操作を単純化して検査精度を潜在的に向上させる試薬の希釈、アリコート処理、又は計量を含むステップのいずれか又は全ての必要性を排除する。
・精度を向上させる為の各検定段階について単一のキュベットでの連続光学測定。
・連続再水和の為の別々の区画へのR1及びR2試薬の載置。
・試料と緩衝剤との均質な混合と、緩衝剤及び/又は試料の光学測定を実行する能力。
図2を参照すると、カートリッジ5は、少なくとも三つの区画を有するシェブロン形状又は実質的にV形状の反応室15を具備する。第1区画はV形状反応室の頂点の近くに配置されて検出区画を画定する。第2区画はV形状反応室の第1端部の近くに配置されて、第3区画はV形状反応室の第2端部の近くに配置される。モータ及び制御モジュールは、遠心力と重力との組み合わせを提供して三つの区画の間で流体試料を移動させるように構成される。
操作時には、反応室15へ送達される前に、容器10及び/又は続く緩衝剤室からの保管緩衝剤の送達を制御するのに遠心力が使用される。反応室15は、使用される緩衝剤反応量よりはるかに大きくなるようなサイズを持つ。A)キュベット検出区画と、B)R1試薬区画と、C)R2試薬区画との別々の三つの区画が反応室15に組み込まれている。キュベット45は、反応室15の径方向範囲(一般的にはカートリッジ外径部20の近く)に設置される。室は二つの側で径方向内方に延出して、R1及びR2反応の為の流体が単独で充填され得る二つの区画を生成する。緩衝剤で占有された時に区画内の量全体を保つことができる、つまりA,B,C区画の量が緩衝剤量と等しいかこれより大きく、反応室15全体が緩衝剤量より最小で3倍大きくなるようなサイズを各区画が持つと有益である。
一般的に、流体移動の主な手段として遠心マイクロ流体を使用して流体を径方向内方に移動させることは非常に困難である。これは、連続検定が実施されるのに有効な選択肢を制限/制約し得る。この問題を克服する為に、流体を径方向外方及び内方にそれぞれ移動させるのに遠心力と重力との組み合わせが使用される。相対遠心力(RCF)が重力よりはるかに大きい速度でカートリッジ5が回転する時には、遠心力が優位になり、カートリッジで流体が径方向外方に移動され得る。カートリッジ5が固定状態であるか低速回転する時には、重力がやはり流体に影響して流体を移動させるのに使用され得る。これを活用する為に、カートリッジ5が固定状態で配置されて流体を流動させる為の下方斜面を生成するように、(水平面からの)傾斜面でカートリッジ5が回転される。特定の配向で調整された時にカートリッジで流体を径方向内方に移動させるのに、この方法が採用され得る。流体の流動を防止し得る表面張力の作用を克服するように、弱い攪拌/震盪により重力下での流体の流動が促進され得る。
図2では、緩衝剤室の中央に保管される緩衝剤が遠心力により(毛細管バルブ30を介して)反応室15へ送達される。この緩衝剤量がキュベット45(A区画)に充填され、緩衝剤のブランク測定が実施され得る。次に、試料室35に投入された試料も遠心力により(毛細管バルブ40を介して)反応室15(A区画)へ送達され、ここで緩衝剤と混合される。血漿分離又は全血溶解などであるがこれらに限定されない追加の試料処理ステップを試料室が含み得ることが認識されている。必要に応じて検査シーケンスのこのポイントで試料測定が行われ得る(内部制御として使用され得る)。緩衝剤と試料の両方の送達ステップ中には、流体がB又はC区画に到達せずに、R1及びR2が再水和されるまで乾燥試薬が無変化であることが遠心力により保証される。
そしてA区画内の流体が重力下で(必要に応じて弱い攪拌により促進されて)B区画へ流動できるようにカートリッジ5が調整される。試料及び緩衝剤の懸濁液が試薬R1を湿潤してこれを再水和し始める。充分な再水和が達成されるまで、規定時間にわたって再水和が継続する。この再水和は混合/攪拌により促進され得る。充分に再水和されると、遠心力が使用されて試料と緩衝剤とR1懸濁液とをキュベット45(A区画)へ戻し、ここでこの懸濁液に対して校正測定が実施され得る。図3は、試薬再水和を示すカートリッジ表面の直視図を示す。
そして試薬R1の再水和と同様に、流体がキュベット45からC区画へ流動してここで緩衝剤と試料とR1との懸濁液によりR2試薬が湿潤されるように、カートリッジ5が配向される。やはり、両方の乾燥試薬が充分に再水和されるまで、規定時間にわたって再水和が継続する。やはり再水和はカートリッジ5への混合攪拌により促進され得る。最後に、流体量全体がキュベット45(A区画)へ戻され、ここで最終反応が観察され得る。R1及び/又はR2が単数又は多数の滴下点で滴下され得ることは注目に値する。
図4に図示されているのは、半径r1及びr2と角度θ及びθ2と長さLである。単純化の為に試薬滴下箇所は示されていない。r1は、B区画及びC区画で反応室の遠位壁が所在する半径であるのに対して、r2はキュベットがA区画の中心にある半径である。長さLは反応室の遠位壁の長さである。θは(回転中心25とキュベットの中心とを通る)中心線から壁が画定される角度であり、θ2は(回転中心を通る)想像上の中心線と反応室の範囲での室の遠位壁との間に形成される角度である。この実施形態において反応室は中心線について対称的に設計され、これは有利であるが要件ではなく、非対称的に設計されてもよい。角度θ2が<90°であるような点よりも室壁の長さ(L)が延出しないと好適である。角度θ2が≧90°である時には、これにより半径r1<r2が保証される。遠心力下では、流体がこうして外径部に向かう傾向があるので、流体はr2でキュベット領域へ戻り得る。
図5は、取り付けられたカートリッジ5の操作中の側面図を示す。カートリッジは(水平面から)θiの角度の傾斜面で回転する。傾斜角度が10°から60°の間、好ましくは30°であると理想的である(充分な重力を提供して使いやすさの点で有益である)。やはり強調されているのは、遠心力と重力との方向である。遠心力は常に回転軸線に垂直である、つまり回転時に径方向(外方)に作用する。
例えば、図3は、ゼロ位置から120°の角度に調整されるように回転されたカートリッジを示す。一実施形態において、ゼロ位置は、操作を可能にするような回転中心に対するカートリッジ平面の最下点であり得る。この箇所では、カートリッジが傾斜面に固定されるので、A区画からの流体がB区画に充填される。B区画で試薬再水和が実施された後に、遠心力又は重力駆動方法により、検出の為にA区画(キュベット)に流体が戻り得る。しかしながら、キュベットの安定した充填を達成するのに遠心力が使用されると非常に好適である。
図6、図7、図8は、重力とは対照的に遠心力によりキュベットを充填することの長所を図示している。光学検出経路はカートリッジ表面と直交し、それゆえカートリッジ5が傾斜する角度に対して垂直に調整される。キュベットの充填が部分的又は不充分であることから生じる光学的不規則性が生じないことが保証されるように、柱状の流体によりキュベットが全体的に安定して充填されることが重要である。重力によりキュベットが充填される場合に、液体メニスカスへの主要な力は重力であり、それゆえメニスカス形状が不均一であって、上方および下方のキュベット表面を様々なレベルに湿潤しがちである(図6)。しかしながら、遠心力により充填される時には(図7)、液体メニスカスへの主要な力は遠心力である。遠心力はキュベットの上方及び下方表面に対して平行であるので、両方の表面でメニスカスが均一に形成される。こうして、光学測定中に検出区画に流体が常に充分に充填されることが保証される。図8は、回転軸線に直交してカートリッジを見た時に形成されるメニスカスを示す。(図示されているものよりも大きいか小さい)光学経路が遠心力により完全に充填され得る。付加的に、遠心力による充填によって、捕捉された気泡が光学窓内に形成されるのを防止することによりキュベットから空気が完全に無くなることも保証される。
図9は、第3試薬区画で第2乾燥試薬滴下を使用する本発明の実施形態による検定シーケンスを実施するカートリッジ設計実施形態を示す。図9において、緩衝剤室10の中央に保管された緩衝剤は遠心力により(毛細管バルブ30を介して)反応室15へ送達される。この緩衝剤量がキュベット45(A区画)に充填され、緩衝剤のブランク測定が実施され得る。次に、試料室35に投入された試料も遠心力により(毛細管バルブ40を介して)反応室15(A区画)へ送達され、ここで緩衝剤と混合される。必要に応じて検査シーケンスのこのポイントで試料測定が行われ得る(内部制御として使用され得る)。緩衝剤及び試料の両方の送達ステップの間に、B又はC区画に流体が到達せず、R1及びR2が再水和されるまで乾燥試薬が無変化であることが遠心力により保証される。
そしてカートリッジは、重力下で(必要に応じて弱い攪拌に促進されて)A区画内の流体をB区画へ流動させるように調整される。試料及び緩衝剤の懸濁液が試薬R1を湿潤し、これを再水和し始める。充分な再水和が達成されるまで、規定時間にわたって再水和が継続する。この再水和は混合/攪拌により促進され得る。充分に再水和されると、試料と緩衝剤とR1との懸濁液をキュベット45(A区画)へ移動させるのに遠心力が使用され、ここでこの懸濁液に対して校正測定が実施され得る。
そして、試薬R1の再水和と同様に、キュベット45からC区画へ流体を流動させるようにカートリッジが配向され、ここで(試薬R2‐AとR2‐Bとに分割された)R2試薬が緩衝剤と試料とR1との懸濁液により湿潤される。やはり、両方の乾燥試薬が充分に再水和されるまで所定時間にわたって再水和が継続する。やはりカートリッジへの混合攪拌により再水和が促進され得る。最後に、流体量全体がキュベット45(A区画)へ戻され、ここで最終反応が観察され得る。試薬R1及び/又はR2は単数又は多数の滴下点で滴下され得る。
本発明の文脈において、「区画」の語は、同じ室内の近隣区画が湿潤されるか充填されることなく流体が完全に充填され得る室の中のエリアとして解釈され得る。実際に、これは、使用される流体の量が一般的に室の総容積よりはるかに小さく、所与の時点で単一の区画を占有するのに充分なものに過ぎないことを意味する。そして流体は遠心力又は重力により各区画の間で操作され得る。各区画は更に、反応室の形状及び設計に取り入れられる物理的障壁により近隣の区画から区別又は保護され得る。
図10は、本発明の一実施形態による、図1のフローチャートに記されている検定シーケンスを実施するカートリッジ設計実施形態を示す。カートリッジ設計は、カートリッジの多数の箇所へ流体を移動させるのに遠心及び重力マイクロ流体の組み合わせを採用する。カートリッジ5は、回転中心25又はその近くに位置する緩衝剤容器10を含む。試料を直接的にカートリッジへ投入する為の手段も設けられる。
カートリッジは、少なくとも三つの区画を有する反応室15を具備する。反応室15は図のように径方向において実質的に長方形であるが、三つの区画を収容するように、楕円、円、ジグザグ、又は他の所望の形状など、最適性能の為に形状が修正され得ることは理解されている。操作時に個々の区画をより良好に区別するように、反応室15は追加の機械的特徴(不図示)も有し得る。例えば、室の中心は、反応室のいずれかの端部に対する幅及び/又は奥行の縮小を有し得る。
第1のA区画は反応室15の径方向範囲に(つまり回転中心25から最も遠くに)配置され、流体の光学評価の為のキュベット45を格納する検出区画を画定する。第2のB区画はA区画の径方向内方に配置され、第1試薬滴下箇所R1を含む。第3のC区画は反応室15の径方向最内方端部に配置されて第2試薬滴下箇所R2を含む。必要に応じて第3区画も第2区画と同じ径方向位置に配置され得ることが認識されるだろう。モータ及び制御モジュールは、遠心力と重力との組み合わせを提供して三つの区画の間で流体試料を移動させるように構成される。
操作時には、反応室15へ送達される前に容器10及び/又は続く緩衝剤室からの保管緩衝剤の送達を制御するのに遠心力が使用される。反応室15は、使用される緩衝剤反応量よりはるかに大きくなるようなサイズを持つ。A)キュベット検出区画と、B)R1試薬区画と、C)R2試薬区画との三つの別々の区画が反応室15に組み込まれている。キュベット45は、反応室15の径方向範囲に(一般的にはカートリッジ外径部20の近くに)設置される。室は、R1及びR2反応の為に流体が単独で充填され得る二つの区画の生成を可能にするような寸法を持つ。緩衝剤により占有された時に量全体を区画内に保持できるようなサイズを各区画が持つ、つまりA,B,C区画の量が緩衝剤量と等しいかこれより大きく、反応室15全体が好ましくは緩衝剤量より最小で3倍大きいと有益である。
一般的に、主な流体移動手段として遠心マイクロ流体を使用して流体を径方向内方に移動させることは非常に困難である。これは、連続検定の実施を可能にするのに有効な選択肢を制限/制約し得る。この問題を克服する為に、遠心力と重力との組み合わせが径方向外方及び内方に流体をそれぞれ移動させるのに使用される。相対遠心力(RCF)が重力よりはるかに大きくなる速度でカートリッジ5が回転する時には、遠心力が優位になり、カートリッジで流体が径方向外方に移動され得る。カートリッジ5が固定状態であるか低速回転する時に、それでも流体に影響して流体を移動させるのに重力が使用され得る。これを活用する為に、カートリッジ5が固定状態で配置されて流体を流動させる為の下方斜面を生成するように、カートリッジ5が(水平面からの)傾斜面で回転される。この方法は、特定の配向で調整された時にカートリッジで流体を径方向内方に移動させるのに採用され得る。重力下での流体の流動が、流体の流動を防止し得る表面張力の作用を克服するように弱い攪拌/震盪によっても促進され得る。
図10において、緩衝剤室10の中央に保管された緩衝剤は遠心力により反応室15へ送達される。この緩衝剤量でキュベット45(A区画)が充填され、緩衝剤のブランク測定が実施され得る。次に、試料室35に投入された試料も遠心力により反応室15(A区画)へ送達され、ここで緩衝剤と混合される。血漿分離又は全血溶解などであるがこれらに限定されない追加の試料処理ステップを試料室が含み得ることが認識されている。試料測定は必要に応じて検査シーケンスのこのポイントで行われる(内部制御として使用され得る)。緩衝剤及び試料の両方の送達ステップの間に、B又はC区画に流体が到達せず、R1及びR2が再水和されるまで乾燥試薬が無変化であることが遠心力により保証される。
そしてカートリッジ5は、重力下で(必要に応じて弱い攪拌に促進されて)A区画内の流体をB区画へ流動させるように調整される。試料と緩衝剤との懸濁液が試薬R1を湿潤して試薬の再水和を始める。充分な再水和が達成されるまで規定時間にわたって再水和が継続する。この再水和は混合/攪拌により促進され得る。充分に再水和されると、試料と緩衝剤とR1との懸濁液をキュベット45(A区画)へ戻すのに遠心力が使用され、ここでこの懸濁液に対して校正測定が実施され得る。
試薬R1の再水和と同様に、カートリッジ5はその際にキュベット45からC区画へ流体を流動させるように配向され、ここで緩衝剤と試料とR1との懸濁液によりR2試薬が湿潤される。やはり、両方の乾燥試薬が充分に再水和されるまで規定時間にわたって再水和が継続する。やはりカートリッジ5への混合攪拌により再水和が促進され得る。最後に、流体量全体がキュベット45(A区画)へ戻され、ここで最終反応が観察され得る。試薬R1及び/又はR2が単数又は多数の滴下点で滴下され得ることは注目に値する。
図11aは、R1試薬(R1‐X)を再水和するのに追加再水和室46を使用する代替的なカートリッジ設計を図示する。操作時に、緩衝剤室10と再水和室46とは、室10,46より径方向距離の短い箇所に、つまり回転中心25の近くに設置され得る保管緩衝剤容器(不図示)から充填され得る。これらの室に緩衝剤が充填されると、残りの検定シーケンスが二つの手法で進行し得る。
第一に、緩衝剤量が緩衝剤室10から反応室15へ送達され、ここでA区画を遠心力下で充填する。このポイントで、キュベット45の緩衝剤量について光学測定又はブランク測定が行われ得る。そして遠心力下で試料室35から反応室15へ試料が送達され、ここで、A区画に既に格納されている緩衝剤量と混合される。このポイントで試料測定が行われ得る。
そして再水和された試薬R1‐Xが再水和室46から反応室15へ送達されて、A区画に既に存在する希釈済み試料及び緩衝剤量と混合される。そして、二次R1試薬が存在する場合にA区画内の流体を重力下でB区画へ流動させるようにカートリッジ5が調整される。この再水和は混合/攪拌により促進され得る。充分に再水和された時に、試料と緩衝剤とR1との懸濁液をキュベット45(A区画)へ戻すのに遠心力が使用され、ここでこの懸濁液に対して校正測定が実施され得る。
そしてキュベット45からC区画へ流体を流動させるようにカートリッジ5が配向され、ここでR2試薬は緩衝剤と試料とR1との懸濁液により湿潤される。やはり、両方の乾燥試薬が充分に再水和されるまで規定時間にわたって再水和が継続する。やはりカートリッジ5への混合攪拌により再水和が促進され得る。最後に、流体量全体がキュベット45(A区画)へ戻され、ここで最終反応が観察され得る。
第二に/代替的に、緩衝剤又は試料の前に、再水和されたR1‐X量が再水和室46から反応室15へ送達され得るように、上記のシーケンスが変更され得る。こうして緩衝剤による更なる希釈あるいは試料の追加の前に、キュベット45で試薬ブランクが光学的に測定され得る。この方法の利点は、
・空測定、試料/緩衝剤送達など他の検定プロセスと並行して試薬R1‐Xが再水和されて総検定時間を短縮できる。
・代替的に、再水和されたR1‐Xが試料の前に送達されて、試薬ブランク測定を可能にし得る。保管状態に左右される試薬の制御としてこれは有利であり得る。
図11bは、追加再水和室を使用してR1試薬(R1‐X)を再水和する図11aの実施形態のカートリッジ設計の一実施形態を図示する。この実施形態は、糖化ヘモグロビン(HbA1c)検定を実施するのに使用されるが、他のこのような免疫比濁法検定又は酵素ベース臨床化学検定にも等しく適応し得る。試料室35に試料が装填され、緩衝剤室10に緩衝剤が装填される。試料投入器を使用して試料が送達され、緩衝剤室は保管緩衝剤の容器であり得ることが認識されるだろう。
遠心力を使用して、室35の試料が試料計量室54へ送達され、ここで検査に必要とされる既定の試料量が計量される。並行して、室10から第1緩衝剤計量室52へ緩衝剤のアリコートを送達するのにも遠心力が使用される。続いて、緩衝剤の第2アリコートが第2緩衝剤計量室53へ送達され、室10からの余剰緩衝剤は溢流計量室58へ送達される。緩衝剤が室52,53,58へ送達されたかどうかを判断する手順制御として室58が使用され得る。
そして、25でカートリッジに装着されたモータにより提供される加速度プロファイルを使用して、第1緩衝剤計量室52及び第2緩衝剤計量室53の緩衝剤サイフォンがプライミングされる。加速及びプライミングされたこれらのサイフォンは、親水性コーティングが機能することを必要としない。緩衝剤サイフォンがプライミングされる時には、第1緩衝剤計量室52の緩衝剤を下流の試料混合室55へ移動させ、並行して第2緩衝剤計量室53の緩衝剤を再水和室46へ移動させるのに遠心力が使用される。そして、第1緩衝剤計量室52からの緩衝剤アリコートが送達された後に、試料計量室54から試料混合室55へ試料アリコートを移送するのに吸引作用が使用される。
そして試料及び緩衝剤が試料混合室55で混合され、(HbA1cについての)試料を溶解させて希釈剤を均質化する。他の検定では、(HbA1cで必要とされる)全血の代わりに血漿の使用を必要とし、このケースでは溶解ステップは必要とされない。試料混合と並行して、再水和室46のR1‐X試薬が第2緩衝剤計量室53からの緩衝剤アリコートにより再水和される。
カートリッジでの次の操作は、モータからの加速度プロファイルを使用して(左側の)試料混合室55の出口にあるサイフォンをプライミングすることである。こうして希釈剤を下流の希釈済み試料計量室56へ移送し、ここでこの希釈剤のアリコートが計量される。余剰の希釈剤も反応室57へ移送され、ここで、充分な試料が送達される、及び/又は、必要に応じて試薬R3が再水和された後に反応を観察することを保証するように手順制御として使用され得る。
モータからの最終的な加速度プロファイルは、希釈済み試料計量室56の出口にあるサイフォンを、そして並行して再水和室46の出口にあるサイフォンをプライミングするのに使用される。遠心力を使用して、希釈済み試料計量室56からの希釈済み試料の計量済み量と再水和室46からの再水和試薬希釈物とが反応室15へ同時的に送達される。そしてA区画ではモータからの混合プロファイルを使用してこの最終希釈物が均質化され、試料及びR1‐Xの光学測定が光学キュベット45から取得される。B区画の二次試薬R1も再水和されてこの希釈物と混合される。同様に、試薬R1‐XがR1に載置され、代わりに反応室15で再水和される。HbA1c検査について、これは、ラテックスビーズ(R1‐X及び/又はR1)と混合された溶解試料に対応する。
そして、(A及びB区画に位置する)キュベット45からC区画へ流体を流動させるようにカートリッジ5が配向され、ここで緩衝剤と試料とR1‐X(及び/又はR1)との懸濁液によりR2試薬が湿潤される。やはり試薬が充分に再水和されるまで規定時間にわたって再水和が継続する。やはりカートリッジ5での混合攪拌により再水和が促進され得る。最後に、遠心力を使用して流体量全体がキュベット45(A区画)へ戻され、ここで最終反応が観察され得る。HbA1c検査について、これは溶解試料とラテックスビーズとの希釈剤による抗体複合体試薬の再水和に対応する。そしてこの凝集段階がキュベット45で光学的に観察される。
図12は、別のカートリッジ設計であって前に記載された図11aの変形を図示している。図11aに記された再水和室と同様に、図示の再水和室47は乾燥試薬R2‐Yを格納する。操作時には、室10及び46より径方向距離の短い箇所に、つまり回転中心25の近くに設置され得る保管緩衝剤容器(不図示)から、緩衝剤室10と再水和室46とが充填され得る。
緩衝剤量が緩衝剤室10から反応室15へ送達され、ここで遠心力によりA区画を充填する。このポイントで、光学又はブランク測定がキュベット45の緩衝剤量から取得され得る。そして遠心力を受けて試料室35から反応室15へ試料が送達され、ここでA区画に既に格納されている緩衝剤量と混合される。このポイントで試料測定が行われ得る。
そしてA区画内の流体がB区画へ重力下で流動するようにカートリッジ5が調整され、ここには試薬R1が存在して再水和され得る。この再水和は混合/攪拌により促進され得る。充分に再水和されると、試料と緩衝剤とR1との懸濁液をキュベット45(A区画)へ戻すのに遠心力が使用され、ここでこの懸濁液に対して毛細管測定が実施され得る。
再水和R2‐Y量が再水和室47から反応室15へ送達され、ここで反応室に既に存在している緩衝液/試料/R1の懸濁液と混合され得る。キュベット45で終点反応が観察され得るA区画へ混合懸濁液が戻される前に、遠心又は重力手段によりこれらの量の混合が更に強化され得る。この実施形態の利点は、ブランク測定、試料/緩衝剤送達、そしてR1再水和など他の検定プロセスと並行して試薬R2‐Yが再水和され、総検定時間を短縮し得ることである。
図13は、別のカートリッジ設計であって、前に記された図11a及び12の実施形態の変形を図示する。図11aに記された再水和室と同様に、図示の再水和室46は乾燥試薬R1‐Xを格納し、図示の再水和室47は乾燥試薬R2‐Yを格納する。操作時には、室10,46より径方向距離の短い箇所に、つまり回転中心25の近くに設置され得る保管緩衝剤容器(不図示)から、緩衝剤室10と再水和室46,47とが充填され得る。
緩衝剤量は緩衝剤室10から反応室15へ送達され、ここで遠心力を受けてA区画を充填する。このポイントで、キュベット45の緩衝剤量について光学又はブランク測定が行われ得る。そして試料は遠心力を受けて試料室35から反応室15へ送達され、ここでA区画に既に格納されている緩衝剤量と混合される。このポイントで試料測定が行われ得る。上記ステップと並行して、試薬R1‐X及びR1‐Yがそれぞれの室46,47で充分に再水和されている。
そして再水和試薬R1‐Xが再水和室46から反応室15へ送達されて、A区画に既に存在する希釈済み試料及び緩衝剤量と混合される。そして二次R1試薬が存在する場合にA区画内の流体が重力下でB区画へ流動するようにカートリッジ5が調整される。この再水和は混合/攪拌により促進され得る。充分に再水和されると、試料と緩衝剤とR1との懸濁液をキュベット45(A区画)へ戻すのに遠心力が使用され、ここでこの懸濁液に対して校正測定が実施され得る。
そして再水和されたR2‐Y量が再水和室47から反応室15へ送達され、ここで反応室に既に存在する緩衝剤/試料/R1懸濁液と混合され得る。存在する場合に、二次R2試薬がこのポイントにおいてC区画で再水和され得る。A区画へ混合懸濁液が戻る前に、これらの量の混合は遠心又が重力手段によりさらに強化され、ここでキュベット45での終点反応が観察され得る。この実施形態の利点は、
・ブランク測定及び試料/緩衝剤送達など他の検定プロセスと並行して試薬R1‐Xが再水和されることにより、総検定時間を短縮し得る。
・ブランク測定、試料/緩衝剤送達、そしてR1再水和など他の検定プロセスと並行して試薬R2‐Yが再水和されることにより、総検定時間を短縮し得る。
図14aは、本発明の更なる変形を図示する。示されているのは、試料希釈室51と複数の反応室15(二つが図示)とである。図には示されていないが、試料室35と緩衝剤室10とが希釈室51の径方向内方に存在し得ることが理解されるべきである。試料は、希釈されると、分配流路48を通って各反応室15,15A,15B等へ送達され得る。カートリッジごとに二以上の独立した反応室が存在し得ることが理解されるべきである。希釈済み試料は、個別の送達流路49,50を介して各連続反応室へ送達される。
希釈済み試料が遠心力を受けて各反応室へ送達される際に、A区画が充填されて、キュベット45で試料測定が実施され得る。そしてA区画内の流体が重力下で(必要に応じて弱い攪拌に促進されて)B区画へ流動するようにカートリッジ5が調整される。試料及び緩衝剤の懸濁液が試薬R1を湿潤してこれを再水和し始める。充分な再水和が達成されるまで規定時間にわたって再水和が継続する。この再水和は混合/攪拌により促進され得る。充分に再水和されると、試料と緩衝剤とR1との懸濁液をキュベット45(A区画)へ戻すのに遠心力が使用され、ここでこの懸濁液に対して校正測定が実施され得る。
そして試薬R1の再水和と同様に、キュベット45からC区画へ流体を流動させるようにカートリッジ5が配向され、ここで緩衝剤と試料とR1との懸濁液によりR2試薬が湿潤される。やはり、両方の乾燥試薬が充分に再水和されるまで規定時間にわたって再水和が継続する。やはりカートリッジ5への混合攪拌により再水和が促進され得る。最後に、流体量全体がキュベット45(A区画)へ戻され、ここで最終反応が観察され得る。試薬R1及び/又はR2が単数又は複数の滴下点で滴下され得ることは注目に値する。この実施形態の利点は、単一のカートリッジにおいて隔離された反応室で複合的な検定が実施されて交叉汚染のリスクを防止し得ることである。
図14bは、図14aの実施形態のカートリッジ設計の一実施形態を図示する。この実施形態は、三段階の免疫比濁法検定又は酵素ベース臨床化学検定を実施するのに使用される。試料室35に試料が装填され、緩衝剤室10に緩衝剤が装填される。試料投入器を使用して試料が送達され、緩衝剤室は保管緩衝剤容器であり得ることが認識されるだろう。
遠心力を使用して、室35の試料が血漿分離・計量室59へ送達され、ここで既定の血液試料量が最初に計量される。並行して、室10から第1緩衝剤計量室52へ緩衝剤のアリコートを送達するのに遠心力が使用され、室10からの余剰緩衝剤は溢流計量室58へ送達される。室58は、緩衝剤が室52,58へ送達されたかどうかを判断する手順制御として使用され得る。そして血漿分離・計量室59で細胞成分を血漿から分離するように、遠心力が増大される。
そして血漿分離・計量室59の出口にある血漿サイフォンと第1緩衝剤計量室52の出口にある緩衝剤サイフォンとが、25でカートリッジに装着されたモータにより提供される加速度プロファイルを使用してプライミングされる。サイフォンがプライミングされる時には、血漿分離計量室59からの計量済み血漿と第1緩衝剤計量室52からの計量済み緩衝剤とを下流の試料希釈室51へ移動させるのに遠心力が使用され、ここで血漿と希釈剤とが混合される。
試料は、希釈及び混合されると、分配流路48を通って下流の各反応室15,15A,15Bへ、そして緩衝室62へ送達され、これは15A,15Bと溢流室63との間の交叉汚染を防止する。カートリッジごとに二以上の独立した反応室が存在し得ることが理解されるべきである。希釈済み試料は個別の送達流路49,50,60を介して各連続反応室へ送達される。送達流路49と反応室15との間には、反応室15,15A,15Bの間の交叉汚染を防止するのに使用される中間試料計量室61が設けられる。中間試料計量室61と反応室15とを接続するサイフォンは、モータにより提供される加速度プロファイルを使用してプライミングされ、そして遠心力を使用して計量済み試料が反応室15へ送達される。
この希釈済み試料量がそれぞれ反応室15,15A,15Bのキュベット45(A区画)に充填され、各々で個別のブランク測定が実施され得る。希釈済み試料送達ステップの間に、B区画又はC区画(反応室15のみ)に流体が到達せず、R1及びR2(反応室15のみ)が再水和されるまで乾燥試薬が無変化であることが、遠心力により保証される。
そして、反応室15,15A,15Bで重力により(必要に応じて弱い攪拌に促進されて)A区画内の流体がB区画へ流動するように、カートリッジが調整される。希釈済み試料は三つの反応室15,15A,15B全てで試薬R1を湿潤し、並行してこれらを再水和し始める。充分な再水和が達成されるまで規定時間にわたって再水和が継続する。この再水和は混合/攪拌により促進され得る。充分に再水和されると、希釈済み試料とR1との懸濁液をキュベット45(A区画)へ戻すのに遠心力が使用され、ここでこれらの懸濁液に対して測定が実施され得る。
そして、反応室15のみに示されているように第2試薬R2を格納する二段階反応については、キュベット45からC区画へ流体を流動させるようにカートリッジが配向され、ここで希釈済み試料とR1との懸濁液によりR2試薬が湿潤される。やはり、R2試薬が充分に再水和される既定時間にわたって再水和が継続する。やはりカートリッジの混合攪拌により再水和が促進され得る。最後に、反応室15のキュベット45(A区画)に流体量全体が戻され、ここで最終的な二段階反応が観察され得る。試薬R1及び/又はR2は単数又は複数の滴下点で滴下され得る。
図14cは、図14aの実施形態のカートリッジ設計の別の実施形態を図示する。この実施形態は、図14bと同様に、三段階の免疫比濁法検定または酵素ベース臨床化学検定を実施するのに使用される。試料室35に試料が装填されて緩衝剤室10に緩衝剤が装填される。試料投入器を使用して試料が送達され、緩衝剤室は保管緩衝剤容器であることが認識されるだろう。
遠心力を使用して、室35の試料は血漿分離・計量室59へ送達され、ここで既定の血液試料量が最初に計量される。並行して、室10からの緩衝剤のアリコートを第1緩衝剤計量室52へ送達するのにこの遠心力が使用され、室10からの余剰緩衝剤が溢流計量室58へ送達される。緩衝剤が室52,58へ送達されたかどうかを判断する手順制御として室58が使用され得る。そして、血漿分離・計量室59で細胞成分を血漿から分離するように遠心力が増大される。
そして第1緩衝剤計量室52の出口にある緩衝剤サイフォンが、25でカートリッジに装着されたモータにより提供される加速度プロファイルを使用してプライミングされる。加速及びプライミングされたこのサイフォンは親水性コーティングが機能することを必要としない。緩衝剤サイフォンがプライミングされる時には、計量済みの緩衝剤を第1緩衝剤計量室52から下流の試料希釈室51へ移動させるのに遠心力が使用される。そして、血漿分離・計量室59から試料希釈室51へプラズマ量を下流に送達するのに吸引作用が使用され、ここで血漿と希釈剤とが混合される。
試料は、希釈及び混合されると、分配流路48を通って緩衝室66、反応室15,15A,15Bへ、そして試料希釈溢流室63へ順に下流へ送達される。カートリッジごとに二以上の独立した反応室が存在し得ることが理解されるべきである。緩衝室66は分配流路48の始点に設置されて、不均一な希釈済み試料が反応室15,15A,15Bの代わりにここを流れることが保証される。緩衝室は、毛細管流路67により連結された第1区分66a及び第2区分66bを具備する。希釈済み試料は遠心力を使用して送達流路49を通って、計量室と溢流室とを格納する第1中間室61へ進む。溢流が充填されて計量室のベントを閉塞する前に、希釈済み試料が最初に計量室に充填される。そして溢流室内の圧力が上昇し、送達流路49に印加される遠心圧が溢流室の圧力と等しくなった時に送達流路49での希釈済み試料の流れが停止する。送達流路49での希釈済み試料の流れが停止すると、第2中間室64が送達流路50を通して同じように充填される。残りの希釈済み試料が分配流路48を介して溢流室63へ移送される前に、送達流路60を通して同じように第3中間流路65が充填される。
希釈済み試料の全てが試料希釈室51から送達されると、モータにより発生される遠心力が増大されて緩衝室66の毛細管流路67を開通するので、希釈済み試料は径方向外方に第1区分66aから第2区分66bへ通過する。並行して、送達流路49,50,60での遠心圧が上昇してこれらの流路に残っていた希釈済み試料が洗い流され、第1、第2、第3中間室61,64,65の溢流室の圧力はそれぞれ正常な大気圧に戻る。こうして下流の流体が予定通りに作動して、61から15、64から15A、そして65から15Bへの必要時の流体の移送が保証される。
二段階検定については、第1試薬R1が第1、第2、第3中間室61,64,65に載置され、計量された希釈済み試料の量によりこれらの乾燥試薬が再水和される。そして第1、第2、第3中間室61,64,65からその出口サイフォンを介して下流の反応室15,15A,15Bへこの希釈剤を送達するのに、モータからの加速度プロファイルが使用される。この希釈量はそれぞれ反応室15,15A,15Bのキュベット45(A区画)に充填され、個別のブランク測定が各々で実施され得る。希釈送達ステップ中に、反応室15,15A,15BのB区画に流体が到達せず、B区画の乾燥試薬(第1又は第2試薬R1,R2)が再水和されるまで無変化であることが、遠心力により保証される。
そして、反応室15,15A,15Bにおいて重力下で(必要に応じて弱い攪拌に促進されて)A区画内の流体をB区画へ流動させるようにカートリッジが調整される。希釈物は三つの反応室15,15A,15Bの全てでこれらの試薬を湿潤し、並行してこれらを再水和し始める。充分な再水和が達成されるまで規定時間にわたって再水和が継続する。この再水和は混合/攪拌により促進され得る。充分に再水和されると、この希釈物をキュベット45(A区画)へ戻すのに遠心力が使用され、ここでこれらの懸濁液に対して測定が実施され得る。
本発明のマイクロ流体システムはいかなるタイプの免疫比濁法決定及び酵素ベース臨床化学検定を実施するのにも適していることが、上の記載から認識されるだろう。更に、本発明のマイクロ流体システムは、単一の試薬の追加及び再水和を必要とする検定を実施するとともに、多数の試薬の追加及び再水和を必要とする検定を実施するのにも使用され得るので、非常に柔軟である。これは、カートリッジの第2及び/又は第3試薬区画の各々が多数の試薬滴下点を備えるという事実による。
図15は、別のカートリッジ設計であって、図11b及び図14cに記されている実施形態の変形を図示する。図15のこの実施形態は、二つの免疫比濁法検定、又は二つの酵素ベース臨床化学検定、又はこれらの並行組み合わせを実施するのに使用される。このカートリッジ実施形態は、二つの異なる試料希釈比を提供して、試料において低濃度(例えばフェリチン)及び高濃度(例えばC反応性タンパク室)レベルを別々に有する二つの異なる分析物の並行検査を容易にする段階希釈ステップを有する。試料室35に試料が装填されて緩衝剤室10に緩衝剤が装填される。試料投入器を使用して試料が送達されて緩衝剤室が保管緩衝剤容器であることが認識されるだろう。
遠心力を使用して、室35の試料が血漿分離・試料計量室59へ送達され、ここで検査に必要とされる既定の試料量が計量されてから細胞成分が血漿から分離される。並行して、室10から第1緩衝剤計量室52へ緩衝剤のアリコートを送達するのにも遠心力が使用される。続いて、緩衝剤の第2アリコートが第2緩衝剤計量室53へ送達され、室10からの余剰緩衝剤が溢流計量室58へ送達される。室58は、緩衝剤が室52,53,58へ送達されたかどうかを判断する手順制御として使用され得る。
そして、第1緩衝剤計量室52及び第2緩衝剤計量室53の出口にある緩衝剤サイフォンが、25でカートリッジに装着されたモータにより提供される加速度プロファイルを使用してプライミングされる。加速及びプライミングされたこれらのサイフォンは、親水性コーティングが機能することを必要としない。緩衝剤サイフォンがプライミングされる時には、第1緩衝剤計量室52の緩衝剤を下流の試料混合室55へ、そして並行して第2緩衝剤計量室53の緩衝剤を再水和室46へ移動させるのに遠心力が使用される。そして第1緩衝剤計量室52からの緩衝剤アリコートが送達された後に、分離された血漿を血漿分離計量室59から試料混合室55へ移送するのに吸引作用が使用される。
そして試料混合室55で血漿と緩衝剤とが混合され、この第1試料・希釈剤混合物が均質化される。試料混合と並行して、R1‐X試薬が再水和室46に載置された場合には、第2緩衝剤計量室53からの緩衝剤アリコートによりこれが再水和される。
カートリッジでの次の操作は、モータからの加速度プロファイルを使用して(左側の)試料混合室55の出口にあるサイフォンをプライミングすることである。こうして、第1試料・希釈剤混合物が分配流路48を通って、(混合物が反応室57へ移送される前に)連続して希釈済み試料計量室56へ、また中間計量室61へ、そして最後に試料希釈溢流室63へ下流に移送される。
図14b及び図14cの実施形態から、更なる実施形態では、追加反応室(57A,57B,…)へ送達するように分配流路48を延長してカートリッジで検査される検定の数を拡張することになるだろう。二段階検定の為に、第1試薬R1‐Xが必要に応じて中間計量室61に載置され、計量された希釈済み試料の量により乾燥試薬が再水和される。
希釈済み試料計量室56と中間計量室61と再水和室46との出口にあるサイフォンを並行してプライミングするのに、モータからの最終加速度プロファイルが使用される。そして遠心力を使用して、希釈済み試料計量室56からの第1試料・希釈剤混合物と再水和室46からの量とが反応室15へ同時に送達される。並行して、遠心力は中間計量室61の量を反応室57へ移送する。そして反応室15の第2試料・希釈剤混合物が、A区画のモータからの混合プロファイルを使用して均質化され、光学キュベット45から光学測定が行われる。反応室15のB区画の試薬R1もこの希釈物で再水和及び混合され得る。並行して、反応室57の第1試料・希釈剤混合物が再び混合され、試薬がA区画の所定位置にある場合には、これも均質化される。
そして反応室15の(A及びB区画に位置する)キュベット45からC区画へ流体を流動させるようにカートリッジ5が配向され、ここでR1試薬と(代わりにここに載置された場合に)R2試薬とが第2試料・希釈剤混合物により湿潤される。並行して、(A区画に位置する)反応室57のキュベット45の流体がC区画へ移送され、ここでR1及びR2試薬が試料・希釈剤混合物により湿潤される。やはり、試薬が充分に再水和されるまで規定時間にわたって再水和が継続する。やはりカートリッジ5での混合/攪拌により再水和が促進され得る。最後に、遠心力を使用して反応室15,57の流体量全体がそのキュベット45(A区画)へ戻され、ここで最終反応が観察され得る。フェリチン、C反応性タンパク質(CRP)、ビタミンD、そしてアポリポタンパク質(apoB)などの免疫比濁法検査について、これは反応の凝集段階の観察である。
図16は、別のカートリッジ設計であって、図11b、図14c、図15に記された実施形態の変形を図示する。図16のこの実施形態は、単一の免疫比濁法検定又は酵素ベース臨床化学検定を実施するのに使用される。このカートリッジ実施形態は、反応室15で共に均質化される前に、第1試料・希釈剤混合物を提供するとともに並行して緩衝剤のみで試薬を再水和する段階希釈ステップを有する。フェリチン、CRP、ビタミンD、又はapoBなどの実験室分析器免疫比濁法検査(液体)において、検定試薬は、試料と均質化される前に試薬ブランクを生成するように最初に緩衝剤と混合される。これは、乾燥試薬が最初に緩衝剤で再水和される臨床現場即時検査実施形態である。
試料室35に試料が装填されて緩衝剤室10に緩衝剤が装填される。試料投入器を使用して試料が送達されて緩衝剤室は保管緩衝剤容器であることが認識されるだろう。
遠心力を使用して、室35の試料が血漿分離・試料計量室59へ送達され、ここで検査に必要とされる既定の試料量が計量され、そして細胞成分が血漿から分離される。並行して、室10からの緩衝剤のアリコートを第1緩衝剤計量室52へ送達するのに、この遠心力が使用される。続いて、緩衝剤の第2アリコートが第2緩衝剤計量室53へ送達される。
そして第1緩衝剤計量室52と第2緩衝剤計量室53との出口にある緩衝剤サイフォンが、25でカートリッジに装着されたモータにより提供される加速度プロファイルを使用してプライミングされる。加速及びプライミングされたこれらのサイフォンは、親水性コーティングが機能することを必要としない。緩衝剤サイフォンがプライミングされる時には、第1緩衝剤計量室52の緩衝剤を下流の試料混合室55へ移動させ、並行して第2緩衝剤計量室53の緩衝剤を反応室15へ移動させるのに、遠心力が使用される。そして第1緩衝剤計量室52からの緩衝剤アリコートが送達された後に、分離された血漿を血漿分離・計量室59から試料混合室55へ移送するのに、吸引作用が使用される。
そして試料混合室55で血漿および緩衝剤が混合されてこの第1試料・希釈剤混合物を均質化する。試料混合と並行して、反応室15の試薬R1(B区画)及びR2(C区画)は、第2緩衝剤計量室53からの緩衝剤で再水和される。
カートリッジの最終操作は、モータからの加速度プロファイルを使用して試料混合室55の出口にあるサイフォンをプライミングすることである。こうして第1試料・希釈剤混合物を反応室15へ移送し、そしてここで再水和試薬混合物と均質化され、キュベット45で最終(凝集)反応が観察される。
図17は、別のカートリッジ設計20であって、図16に記された実施形態の変形を表している。図17のこの実施形態は、単一の免疫比濁法検定又は酵素ベース臨床化学検定を実施するのに使用される。このカートリッジ実施形態は、第1試薬R1を再水和する第1試料・希釈剤混合物を用意する段階希釈ステップを有する。並行して、(第1試料・希釈剤混合物で)再水和された試薬R1と(緩衝剤で)再水和された試薬R2とが反応室15でともに均質化される前に、緩衝剤のアリコートが第2試薬R2を再水和する。この反応量は、より薄い第2血漿・希釈剤混合物である。
フェリチン、CRP、ビタミンD、又はapoBなどの実験室分析器免疫比濁法検査(液体)において、検定試薬は、試料と均質化される前に、最初に緩衝剤と混合されて試薬ブランクが生成される。これは、乾燥試薬が最初に試料希釈剤及び緩衝剤でそれぞれ再水和される臨床現場即時検査実施形態である。
試料室35に試料が装填されて緩衝剤室10に緩衝剤が装填される。試料投入器を使用して試料が送達されて緩衝剤室は保管緩衝剤容器であることが認識されるだろう。
遠心力を使用して、室35の試料が血漿分離・試料計量室59へ送達され、ここで検査に必要とされる既定の試料量が計量されてから、細胞成分が血漿から分離される。並行して、室10から第1緩衝剤計量室52へ緩衝剤のアリコートを送達するのにも遠心力が使用される。続いて、緩衝剤の第2アリコートが第2緩衝剤計量室53へ送達され、残りの緩衝剤が溢流領域58へ移送される。
そして第1緩衝剤計量室52及び第2緩衝剤計量室53の出口にある緩衝剤サイフォンが、25でカートリッジに装着されたモータにより提供される加速度プロファイルを使用してプライミングされる。加速及びプライミングされたこれらのサイフォンは、親水性コーティングが機能することを必要としない。緩衝剤サイフォンがプライミングされる時に、反応室15の左上から入る流路を通して第1緩衝剤計量室52の緩衝剤を下流のB区画へ移動させるのに遠心力が使用される。並行して、第2緩衝剤計量室53の緩衝剤は反応室15の右側のA区画へ移動する。そして、第1緩衝剤計量室52からの緩衝剤アリコートがB区画へ送達された後に、分離された血漿を血漿分離・計量室59から反応室15のB区画へ移送するのに吸引作用が使用される。
そして、反応室15のB区画の試薬R1を最初に再水和するのに血漿及び緩衝剤が使用され、そしてこの試料・希釈剤・R1混合物がB区画で均質化される。並行して、A区画の緩衝剤が反応室15のC区画へ移送され、試薬R2が再水和及び均質化される。そして、この緩衝剤・R2混合物は、遠心力を使用して反応室15のA区画のキュベット45へ戻される。
カートリッジの最終操作は、モータからの加速度プロファイルを使用して、反応室15のB区画及びC区画を接続するサイフォンをプライミングすることである。こうして反応室15のB区画の試料・希釈剤・R1混合物がC区画を介してA区画のキュベット45へ移送され、そしてここで緩衝剤・R2混合物と均質化され、キュベット45で最終(凝集)反応が観察される。
図18は、別のカートリッジ設計20であって、図16に記された実施形態の変形を図示する。この実施形態の機能性は図17のものと同じであるが、若干異なる構造を有する。図17の実施形態のケースのように、図18の実施形態は、単一の免疫比濁法検定又は酵素ベース臨床化学検定を実施するのに使用される。ゆえに、図17と同じように、この実施形態も、第1試薬R1を再水和する第1試料・希釈剤混合物を用意する一方で、並行して、(第1試料・希釈剤混合物との)再水和試薬R1、そして(緩衝剤との)再水和試薬R2が反応室15でともに均質化される前に、緩衝剤のアリコートが第2試薬R2を再水和する段階希釈ステップを有する。この反応量は、より薄い第2血漿・希釈剤混合物である。
試料室35へ試料が装填されて緩衝剤室10へ緩衝剤が装填される。試料投入器を使用して試料が送達されて緩衝剤室が保管緩衝剤容器であることが認識されるだろう。
遠心力を使用して、室35の試料が血漿分離・試料計量室59へ送達され、ここで検査に必要とされる既定の試料量が計量され、そして細胞成分が血漿から分離される。並行して、緩衝剤のアリコートを室10から第1緩衝剤計量室52へ送達するのにも遠心力が使用される。続いて、緩衝剤の第2アリコートが第2緩衝剤計量室53へ送達され、残りの緩衝剤が溢流領域58へ移送される。
そして、25でカートリッジに装着されたモータにより提供される加速度プロファイルを使用して、第1緩衝剤計量室52及び第2緩衝剤計量室53の出口にある緩衝剤サイフォンがプライミングされる。加速及びプライミングされたこれらのサイフォンは、親水性コーティングが機能することを必要としない。緩衝剤サイフォンがプライミングされる時には、第1緩衝剤計量室52の緩衝剤を下流の反応室15のB区画へ直接的に移動させるのに遠心力が使用される。並行して、第2緩衝剤計量室53の緩衝剤は、反応室15の右側のA区画へ移動する。そして、第1緩衝剤計量室52からの緩衝剤アリコートがB区画へ送達された後に、分離された血漿を血漿分離計量室59から反応室15のB区画へ移送するのに、吸引作用が使用される。
そして最初に反応室15のB区画の試薬R1を再水和するのに血漿及び緩衝剤が使用され、それからこの試料・希釈剤・R1混合物がB区画で均質化される。並行して、A区画の緩衝剤が反応室15のC区画へ移送され、試薬R2が再水和及び均質化される。そしてこの緩衝剤・R2混合物が、遠心力を使用して反応室15のA区画のキュベット45へ戻される。
カートリッジの最終操作は、モータからの加速度プロファイルを使用して反応室15のB区画とC区画とを接続するサイフォンをプライミングすることである。こうして反応室15のC区画を介してB区画の試料・希釈剤・R1混合物がA区画のキュベット45へ移送され、そしてここで緩衝剤・R2混合物と均質化され、キュベット45で最終(凝集)反応が観察される。
明細書において、“comprise,comprises,comprised,comprising(包含/具備する)”の語又はその何らかの変形と、“include,includes,included,including(含む)”の語又はその何らかの変形は、全体的に互換性があると考えられ、可能な最も広い解釈及びその逆がこれら全てに付与されるべきである。
本発明は、上に記載された実施形態に限定されず、構成及び詳細の両方で変形され得る。
5 カートリッジ
10 緩衝剤容器
15,15A,15B 反応室
20 カートリッジ設計
25 回転中心
30 毛細管バルブ
35 試料室
40 毛細管バルブ
45 キュベット
46 追加再水和室
47 再水和室
48 分配流路
49,50 送達流路
51 試料希釈室
52 第1緩衝剤計量室
53 第2緩衝剤計量室
54 試料計量室
55 試料混合室
56 希釈済み試料計量室
57 反応室
57A,57B,… 追加反応室
58 溢流計量室
59 血漿分離計量室
60 送達流路
61 中間試料計量室
62 緩衝室
63 試料希釈溢流室
64 第2中間室
65 第3中間流路
66 緩衝室
66a 第1区分
66b 第2区分
67 毛細管流路
L 長さ
R1,R2,R3,R1‐X,R2‐A,R2‐B,R2‐Y 試薬
r1,r2 半径
θ,θ2,θi 角度

Claims (24)

  1. モータに結合されて、カートリッジの複数の箇所へ流体試料を移動させるのに適応したカートリッジであって、水平面に対する傾斜面で回転するように構成されるカートリッジ、
    を具備するマイクロ流体システムであって、
    前記カートリッジが、
    反応室であって、前記カートリッジの外径部に隣接して配置されて各反応段階の光学測定を可能にするように構成される検出区画を画定する単一のキュベットを具備する第1区画を少なくとも具備する反応室であり、反応室の一端部の近くに配置される第1区画と第2区画及び第3区画との少なくとも三つの区画を有する反応室であって、前記第2区画及び前記第3区画の各々が試薬区画を具備し、遠心力及び重力の組み合わせを提供して前記少なくとも三つの区画の間で前記流体試料を移動させるようにモータ及び制御モジュールが構成される、反応室と、
    前記流体試料を受容して、試料混合室への移送の為に前記試料の既定量を計量するように構成される試料計量室と、
    前記試料混合室への移送の為に緩衝液の既定第1量を計量するように構成される第1緩衝剤計量室であって、前記試料混合室が前記試料計量室と前記第1緩衝剤計量室とに結合されるとともに、前記試料計量室から移送された前記試料量を前記第1緩衝剤計量室から移送された緩衝液の前記第1量と均質化して第1試料・希釈剤混合物を生成するように構成される、第1緩衝剤計量室と、
    前記反応室への移送の為に前記緩衝液の既定第2量を計量するように構成される第2緩衝剤計量室であって、第2試料・希釈剤混合物を生成するように前記反応室での前記第1試料・希釈剤混合物との均質化の前に前記緩衝液の前記第2量が前記反応室へ移送されて少なくとも一つの試薬で再水和される、第2緩衝剤計量室と、
    を具備する、
    マイクロ流体システム。
  2. 前記反応室の径方向範囲に、そして回転中心から最も遠い点に前記第1区画が配置される、請求項1に記載のマイクロ流体システム。
  3. 前記第2区画が前記第1区画に対して径方向内方に配置されて第1試薬滴下箇所R1を包含する、請求項2に記載のマイクロ流体システム。
  4. 前記第2区画が前記第1区画と同じ半径に配置されて第1試薬滴下箇所R1を包含する、請求項2に記載のマイクロ流体システム。
  5. 前記第2区画がサイフォンにより第3区画に接続される、請求項3又は請求項4に記載のマイクロ流体システム。
  6. 前記第3区画が前記第1区画に対して径方向内方に配置されて第2試薬滴下箇所R2を包含する、請求項3乃至5のいずれかに記載のマイクロ流体システム。
  7. 前記試料計量室からの前記試料量が前記試料混合室へ移送される前に、前記第1緩衝剤計量室からの前記第1緩衝液が前記試料混合室へ移送される、請求項6に記載のマイクロ流体システム。
  8. 前記試料混合室が前記反応室に結合され、前記緩衝液の前記第2量が前記反応室へ移送されて前記反応室の前記第2区画の前記試薬滴下箇所R1の第1試薬を再水和するとともに前記反応室の前記第3区画の前記試薬滴下箇所R2の第2試薬を再水和した後に、前記第1試料・希釈剤混合物が前記第2緩衝液との均質化の為に前記試料混合室から前記反応室へ移送される、請求項7に記載のマイクロ流体システム。
  9. 前記試料混合室が前記反応室の前記第2区画に組み込まれる、請求項7に記載のマイクロ流体システム。
  10. 前記試料計量室からの前記試料量と前記第1緩衝剤計量室からの前記第1緩衝液とが、前記第2区画の上部に設置された流路を介して前記試料混合室へ移送される、請求項9に記載のマイクロ流体システム。
  11. 前記試料計量室からの前記試料量と前記第1緩衝剤計量室からの前記第1緩衝液とが、前記第2区画の側に設置された流路を介して前記試料混合室へ移送される、請求項9に記載のマイクロ流体システム。
  12. 前記緩衝液の前記第2量が前記反応室の前記第1区画で前記反応室へ移送される、請求項10又は請求項11に記載のマイクロ流体システム。
  13. 前記緩衝液の前記第2量が、前記第1緩衝剤計量室から前記試料混合室への前記第1緩衝液の移送と同時的に前記反応室へ移送される、請求項12のマイクロ流体システム。
  14. 前記反応室の前記第1区画での前記緩衝液の前記第2量との均質化の前に、前記反応室の前記第2区画の前記試薬滴下箇所R1の第1試薬が前記第1試料希釈剤混合物により再水和されて、前記第1試料希釈剤と前記第1試薬との混合物を形成するように均質化される、請求項13に記載のマイクロ流体システム。
  15. 前記反応室の前記第1区画の前記第1試料希釈剤混合物との均質化の前に、前記反応室の前記第3区画の前記試薬滴下箇所R2の第2試薬が前記緩衝液の前記第2量により再水和されて、前記緩衝液の前記第2量と前記第2試薬との混合物を形成するように均質化される、請求項14に記載のマイクロ流体システム。
  16. 前記反応室の前記第2区画の前記試薬滴下箇所R1での前記第1試薬の再水和が、前記反応室の前記第3区画の前記試薬滴下箇所R2での前記第2試薬の再水和と同時的である、請求項15のマイクロ流体システム。
  17. 前記流体試料を受容して前記試料の既定量を計量してから細胞成分を血漿から分離するように構成される血漿分離・試料計量室を前記試料計量室が具備する、請求項1から請求項16のうちいずれか1項に記載のマイクロ流体システム。
  18. 前記試料計量室への送達の為に前記試料を受容するように前記試料計量室に結合される試料室を更に具備する、請求項1から請求項17のうちいずれか1項に記載のマイクロ流体システム。
  19. 前記緩衝液を保管する為に前記第1緩衝剤計量室と前記第2緩衝剤計量室とに結合される緩衝剤室を更に具備する、請求項1から請求項18のうちいずれか1項に記載のマイクロ流体システム。
  20. 前記緩衝剤室から余剰緩衝剤を受容する為に前記緩衝剤室に結合される溢流計量室を更に具備する、請求項19に記載のマイクロ流体システム。
  21. 前記第1区画の前記流体試料が前記遠心力の影響下にある時に前記第2区画又は第3区画に流体が到達しないように前記カートリッジが構成される、請求項1から請求項20のうちいずれか1項に記載のマイクロ流体システム。
  22. 前記カートリッジが固定状態であるか低速回転するように構成される時に、重力が前記流体に影響して前記第2区画又は第3区画へ前記流体を移動させる、請求項1から請求項21のうちいずれか1項に記載のマイクロ流体システム。
  23. 前記キュベットが、前記反応の各段階で使用される前記緩衝液と前記流体試料と前記再水和試薬の光学測定を可能にするように構成される単一量キュベットを包含する、請求項1から請求項22のうちいずれか1項に記載のマイクロ流体システム。
  24. 単一の免疫比濁法検定又は酵素ベース臨床化学検定を実施する為に構成されるシステムである、請求項1から請求項23のうちいずれか1項に記載のマイクロ流体システム。
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