JP2022553637A - 宇宙船用ハイブリッド推進装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、宇宙船またはロケット用のハイブリッド推進装置(100)に関し、当該推進装置は、燃焼室(15)を画定し、固体推進剤(20)のブロックを収容するための外部体(10)と、液体推進剤(40)を収容するための加圧タンク(30)と、当該2つの推進剤の反応により生成される燃焼ガスを噴出するためのノズル(50)とを備える。加圧タンクは、固体推進剤のブロックに包囲される外部体内部に設置される。推進装置は、固体推進剤の部分間に軸方向に配置され、かつ燃焼の有効性を向上させる複数の液体推進剤インジェクタ(31)をさらに含む。本発明はまた、このようなハイブリッド推進装置を備える打ち上げ機タイプの宇宙船にも関連する。【選択図】図3

Description

本発明は航空宇宙ハイブリッド推進、とりわけ、ハイブリッドロケットエンジンの構造の一般分野に属し、より具体的には、打ち上げ機等の、宇宙船および宇宙機用を主に目的としたハイブリッド推進システム(または推進装置)に関する。
本発明は、宇宙航空分野に直接適用されるものである。
いわゆるハイブリッド宇宙推進は、固体推進剤と液体推進剤を併用することで、それぞれの欠点の影響を抑えつつ、利点を組み合わせる技術である。この技術の原理は1930年代に遡るが、最初の試験は1950年代にアメリカ陸軍により実施された。特許文献1には、例えば、初期のハイブリッド推進システムの1つが記載されている。固体・液体ハイブリッド推進は、固形燃料または推進剤と液体酸化剤を使用することに特徴付けられる。稀に、この構成が液体推進剤と固体酸化剤となり、逆になることがある。ハイブリッド推進の利点は、液体推進の複雑な構造と比較した際のその簡易性にあるが、固体推進と異なり、液体酸化剤の供給を変化させることによって推力を調節できることも理由である。
かなり多くの文献がハイブリッド推進の可能性を称賛しているが、同時にこの技術の運用上の制限も強調されており、現時点では大規模な開発の妨げになっている。
1990年代には、高出力ハイブリッドロケットエンジンに関し、Amroc社により研究が行われたが、結論に達していない。
実際、スペースシップワンがハイブリッド推進を採用した初めての宇宙航空機(2004年)である。それ以来、ハイブリッド推進は、弾道飛行における乗客輸送を視野に入れ、そこに多大な安全上の利点(使用される推進剤が爆発性でない)とコスト削減の可能性とを見出したスペースシップ等の数少ない特定用途に限定されたままとなっている。
通例、ハイブリッド推進装置では、液体酸化剤(LOX、NO、H等)が固体還元剤(ポリマー、パラフィン等)を収容する燃焼室に噴射される。これら2種の反応によって燃焼が生じ、固体推進剤または液体推進剤推進装置の場合と同様の方法で、推進に必要なエネルギーが作り出される。
この原理によれば、高い推力を得ることができ、さらには、噴射される酸化剤の流量を調整することで推力を調節することができる。また、特定の化学種を選択することによって、ハイブリッド推進を無毒および/または非火工的な性質のものとすることができる。
しかしながら、この推進には、入手可能な材料の性能に限界があり、とりわけ、現在の還元剤の消費率が低いため、打ち上げ機等の高い推力が要求される機体への使用は適さないという欠点がある。
図1aおよび図1bに概略的に示される、大多数の既知のハイブリッド推進装置の通常構造は、まず、液体推進剤タンクと燃焼室との間の距離によるコンパクト性および体積効率に欠ける問題に直面し、次に、より危機的な揺れの現象問題に直面する。特許文献2は、液体推進剤タンクが固体推進剤により画定される燃焼室内に全体的または部分的に配置されたロケットエンジン構造を記載しており、これにより上記問題に対応している。
このようにコンパクトな構造であるにもかかわらず、液体推進剤の噴射は燃焼室内で非常に局所的なままであり、2つの推進剤から結果として生じるガス状化学種の最適な混合を得ることができない。
この混合の問題は、燃焼室が大きくなると深刻になるため、既存のハイブリッド推進システムは大規模な宇宙用途には使用できない。これは、気体流に生じる乱流構造のスケールが、燃焼室のサイズに比例して変化しないことに起因する。それ故、大型の燃焼室内においては、小型の燃焼室よりも、燃焼領域が固体推進剤の燃焼面から離れて配置される。そのため、大型の燃焼室は小型の燃焼室よりも非効率となる。
現在のハイブリッド推進装置では混合が最適でないため、燃焼によって放出されるエネルギーは最適な混合に応じた最大値を下回ったままであり、推進装置から排出される試薬の一部は反応していない状態であり、よってエネルギーを放出せずに排出される。このため、推進装置の効率、ひいては性能は、それらの理論的に達成可能な値よりも明らかに劣っている。
さらに、前述の理由により、燃焼によって放出される熱は、固体推進剤に十分に伝達されない。しかしながら、この固体推進剤に伝達される熱により、図2において実線矢印で表される、後退速度と呼ばれる固体推進剤の消費率が決定される。これは、固体推進剤に伝達される熱量が大きいほど、固体推進剤が急速に消費されるからである。推進装置の推力はこの後退速度に部分的に左右されるため、高出力用途では後退速度を最大とすることが望ましい。
これらの多くの理由により、出願人の知見の限りでは、とりわけ、宇宙船が大気圏外の軌道に到達するまで宇宙船を推進するのに十分な大きさのハイブリッド推進システムを使用可能とする解決手段は存在していない。
米国特許第3274771号明細書 国際公開第2017/142590号
本発明は、上記欠点を克服し、それに関連する技術的問題点に対処することを目的とする。
この目的のために、本発明の目的は、特に宇宙船またはロケット用のハイブリッド推進装置を提供することであり、当該推進装置は、長手方向Xに延び、かつ内部に固体推進剤を収容する外部体と、液体または気体の推進剤を収容する加圧タンクと、当該2つの推進剤の燃焼から生成される気体を噴出するためのノズルとを備える。この推進装置は、固体推進剤の部分間に軸方向に配置される複数の液体または気体の推進剤インジェクタを含み、前述の固体推進剤は、少なくとも1つの中空円筒形のブロックからなる点で顕著である。
一実施形態によれば、インジェクタは、固体推進剤の内面に沿って配置される。
特に有利な実施形態によれば、加圧タンクは、外部体の内部に設置されて前記固体推進剤により包囲され、またインジェクタは、前述の加圧タンクに沿ってその周囲に配置される。
このように、インジェクタを固体推進剤へ近接させることで、固体推進剤の内面と加圧タンクとの間のチャネルによって形成される燃焼室全体にわたり大量の液体推進剤を供給することができ、推進装置のサイズ(径および長さ)に関係なく、燃焼領域を固体推進剤の内部表面(燃焼面)の近くに維持することができる。
より具体的には、インジェクタは、加圧タンクの長手方向軸に沿って長手方向の列に、および前述の長手方向軸に対して半径方向の列に均一に配置され、半径方向の列は等間隔である。
有利には、外部体と加圧タンクは同軸である。
一実施形態によると、加圧タンク内に収容される液体または気体の推進剤は、弁タイプの流量制御装置およびインジェクタを接続するパイプを介して、または加圧タンクの二重壁を介してインジェクタへと送られる。
パイプは、加圧タンクの壁と接触していてもよく、例えば、極低温液体推進剤を送ることによって、それらの冷却システムとして機能してもよい。
有利な実施形態によれば、ノズルは、エアロスパイク型であり、加圧タンクに固定される中心体と、中心体を包囲して推進装置の外部体に固定される環状体とを含む。
好ましくは、ノズルの中心体は、スイベルおよび/またはスライダ接続とジャッキタイプのアクチュエータによって加圧タンクに接続され、その首部の断面および/または長手方向軸に対する中心体の傾斜を変更することによってノズルを操作することを可能とする。
有利には、加圧タンクは、その下端部でコネクティングロッドによって外部体に固定され、コネクティングロッドは、加圧タンクの長手方向軸に対して半径方向に配置される。
代替的な実施形態によると、加圧タンクは、その下端部にある少なくとも1つのジャッキと、当該下端部の反対側の上端部にある弾性接続によって外部体内で動くことができるように取り付けられる。1または複数のジャッキは、例えば、加圧タンクを加圧する余剰ガスによって作動する空気圧ジャッキである。
さらに具体的には、各ジャッキは、外部体の長手方向軸Xの周囲に半径方向に配置され、外部体をノズルの中心体の上部に接続して、その首部の断面および/または長手方向軸に対する中心体の傾斜を変更することによって、前述のノズルを操作することを可能とする。
加圧タンクとノズルの中心体を所定の位置に保持するこれらのジャッキによって、ノズル首部の形態(偏心)が変更可能になる。この変更により、推力の方向付けが可能になり、結果、推進装置の制御が可能になる。さらにこれらのジャッキにより、推進装置の稼働中に、ノズル首部の断面を変更してノズルの拡張度を適応させることができる。
推進剤の化学的性質に関しては、固体推進剤はポリマーまたはパラフィンワックスをベースとしたものでもよく、液体推進剤は極低温液体酸素(LOX)、過酸化水素(H)、または一酸化窒素(NO)であってもよい。
本発明の別の目的は、上記で示したハイブリッド推進装置を含む、打ち上げ機タイプの宇宙船を提供することである。
本発明の基本的概念は、その最も基本的な形態で上記に開示されているが、他の詳細および特徴は、非限定的な例として本発明の原理によるハイブリッド推進装置の実施形態を示す添付の図面に関連させて以下の説明を読むことによって、より明確になるであろう。
各図面および各図面の要素は、必ずしも同じ縮尺で示されているわけではない。全ての図面において、同一または同等の要素には同じ参照番号が付される。
先行技術によるハイブリッド推進装置の概略図である。 液体推進剤導入用ターボポンプを備えた図1aの推進装置である。 先行技術のハイブリッド推進装置の、稼働中の燃焼室を示す概略図である。 本発明の一実施形態によるハイブリッド推進装置の概略断面図である。 本発明による推進装置の部分断面斜視図であって、外部体、固体推進剤、液体推進剤タンク、およびインジェクタの配置を示す図である。 放射状噴射を示す図4の詳細図である。 本発明による推進装置に使用できる固体推進剤ブロックの形態の一例を示す図である。 一実施形態による推進装置の断面図である。 図5の固体推進剤ブロックを用いた、別の実施形態による推進装置の断面図である。 一実施形態による推進装置の部分分解図である。 別の実施形態による推進装置の断面図であって、液体推進剤タンクが固体推進剤第2ブロックに囲まれている図である。 図8の実施形態による推進装置の長手方向の断面詳細図である。 一実施形態による推進装置の長手方向の部分断面図であって、外部体と、液体推進剤タンクと、ノズルとの間の接続を示す図である。 中心体を取り囲む変形可能壁を用いた、一実施形態による推進装置の液体推進剤タンクおよびノズルの中心体の分解図である。 一実施形態によるハイブリッド推進装置の概略図であって、液体推進剤タンクが外部体の外側に設けられた図である。 本発明の別の実施形態によるハイブリッド推進装置の概略断面図である。
以下に述べる実施形態では、主に宇宙船およびロケット用を意図している「ハイブリッド」推進システムに言及している。この非限定的な例は、本発明をよりよく理解するために提供されており、戦術ミサイル、軍用空中ドローン、およびその他の適合される機体における推進システムの使用を除外するものではない。
本明細書のその他の箇所において、「推進装置」という用語は、広く解釈すれば、ロケット推進装置またはロケットエンジンとも呼ばれる宇宙推進装置を指し、より正確には宇宙推進システムを指し、「ハイブリッド推進装置」は固体推進剤および液体推進剤タイプのハイブリッド宇宙推進システムを指す。
図1a、図1b、および図2を参照すると、先行技術のハイブリッド推進装置は、簡略化された形態において、加圧システムPSによって加圧される液体推進剤LPのタンクと、固体推進剤SPを貯蔵し、その内面が燃焼空間を区画し、燃焼ガスを噴出するためのノズルで終端して、推進に必要な推力を発生させる燃焼室CCとを備えることを再認識することが重要である。図2に概略的に示すように、液体推進剤は、流量を制御する弁と、液体推進剤を噴霧するインジェクタを通過して燃焼室内へ押し入れられる。液体推進剤のタンク内の圧力が燃焼室内の圧力を超えない場合は、図1bに示すように、ターボポンプを使用して圧力を上げることができる。図2に概略的に示される稼働中の燃焼室では、噴入された液体推進剤の液滴が、局所的な温度に応じて、ガス状化学種LPを生成する。同様に、固体推進剤からは、ガス状化学種SPが生成される。これらのガス状化学種は、次に燃焼室内で混合され、どちらか一方の推進剤がなくなるまで非常に発熱的に反応して、新しい化学種を生成する。この燃焼は、火工品点火装置、電気アーク、レーザ等の外部熱源によって、または触媒の影響下での液体推進剤の自然発熱分解によって開始され得る。
図3は、本発明によるハイブリッド推進装置100を示し、燃焼室15を画定する固体推進剤20を収容するための外部体10と、液体推進剤40を収容するための加圧中央タンク30であって、外部体の内側に配置され、その長手方向軸Xに沿って延びる加圧中央タンクと、ジャッキ60によって外部体10に連結的に取り付けられる燃焼ガス排出用のノズル50とを主に備えている。
図示の実施形態によれば、外部体10は、円形の基部を有するほぼ円筒形の中空形状を有し、より正確には、燃焼室内の圧力に対する機械的強度を高めるためにレンズ状の円筒形の側壁11とわずかに湾曲した上端壁12とを含む。さらに、空力性能とサイズによる明白な理由から、外部体10は長手方向軸Xに沿って細長い形状を有し、これにより、大量の固体推進剤20の貯蔵を可能にしつつ、(大気圏内飛行において)抗力を低減させることができる。
図示の実施形態によれば、固体推進剤20はブロックの形態であり、一体(モノブロック)であってもよく、複数のブロックを重ね合わせることによって得られてもよく、外部体10に収納されるように適合した形態および寸法を有する。これは、固体推進剤20のブロックは中空形態であり、以下に強調するように、推進装置100の他の要素の配置、特に、軸方向の配置が本発明の文脈において不可欠な中央タンク30の配置を可能にすることを条件として、固体推進剤20のブロックが外部体10の形状と一致する外面と任意の形状の内面21とを有するからである。
固体推進剤20のブロックの内面21はさらに燃焼室15の境界を定め、その体積は固体推進剤のブロックが燃焼中に消費されるにつれて増加する。
固体推進剤20は、重合材料または急速燃焼パラフィンワックス等の熱可塑性材料がベースのものでもよい。例えば、固体推進剤20は、ヒドロキシテレケリックポリブタジエン(HTPB)、HTPBの誘導体、またはポリオキシメチレン(POM)である。
固体推進剤20はまた、推進装置の比推力、換言すると、噴出されるガスの速度を増加させるアルミニウム、マグネシウム、リチウム、またはベリリウム等の金属添加剤を含んでもよい。
図示の実施形態によれば、中央タンク30は、外部体10の内側に同軸に配置され、円形の基部を有する円筒形の管状を有し、その上端が開口し、半球状の底部によって閉じられ、中央タンクに沿ってその周囲に分散して配置される複数のインジェクタ31と、液体推進剤の流量制御装置32と、インジェクタ31に供給するパイプ33のネットワークと、熱保護体34と、中央タンクを外部体10に取り付ける弾性接続35とを含む。
中央タンク30は、液体推進剤40または、代替実施形態によれば、気体推進剤を収容することを意図しているため、加圧される必要がある。このために、中央タンク30には、例えば液体ヘリウムを用いて、または以下に示すように液体推進剤を使用して、図3に概略的に示されるような、例えば弁タイプの加圧制御装置36および加圧チャネル37を備える、適合加圧システムが設けられている。
液体推進剤40の化学的性質に関して、極低温液体酸素(LOX)、過酸化水素(H)、一酸化窒素(NO)、または他の任意の適合する液体推進剤であってもよい。
図示の実施形態によると、インジェクタ31は、中央タンク30に沿ってその周囲に、またはより正確には、中央タンクの外面に放射状に分散され、燃焼空間において、固体推進剤20のブロックの燃焼面のほぼ全て(内面21でもある面)に行き渡るように配置される。このために、インジェクタ31は、長手方向の列に、中央タンク30の長さの大部分にわたって、そして中央タンクの断面において、好ましくは等間隔に配置される。インジェクタ31はまた、中央タンク30の横断面に対して傾斜していてもよい。
インジェクタ31の位置は、中央タンク30の断面の形態、円形か多角形か、固体推進剤20のブロックの内面の形態、および前述のインジェクタの固有のパラメータに依存することに留意することが重要である。
これは、好適には同一であるインジェクタ31が、必ずしも円形ではない錐体によって区画された空間の一部を占める噴霧液体ジェット311(またはスプレー)によって特徴付けられるためであり、これは「固体噴射角度」と呼ばれる。よって、この固体噴射角度を考慮することで、中央タンク30の形態、固体推進剤20のブロックの内面21、および組み込まれるインジェクタの数の観点から、所与の構成に対するインジェクタ31の最適な配置を決定することができ、固体推進剤20のブロックの大部分にわたって均一に噴射されるようになる。
図4は、外部体10、ここでは円形の内面21を有する固体推進剤20のブロック、中央タンク30、およびインジェクタ31の配置を示す。図4aにおける詳細図は、各インジェクタによって得られる放射状の噴射を示し、インジェクタはパイプ33によって供給されている。
インジェクタ31の可能な周辺構成の例は、図6aおよび図6bに示され、それぞれ、固体推進剤20が環状ブロックの場合は正方形の配置で、固体推進剤が5本のアームを有する星形のブロック場合は、ここでは五角形である正多角形の配置である。
固体推進剤20のブロックの内面21の様々な形態により、同じ体積の固体推進剤に対して燃焼表面積を増加させることができ、この燃焼表面積は、熱伝達に有利に働き、燃焼の質を向上させるということ述べておくべきであろう。このように、固体推進剤の拡大された内面と、インジェクタの分散との組み合わせは、固体推進剤のブロックのさまざまな空洞内に液体推進剤の均一な分散を確保しつつ、先行技術の解決策と比較して燃焼の効率を顕著に高めることを可能とする(これはマルチチャネルブロックと上流インジェクタとを有する先行技術の解決策には当てはまらない)。
図5は、図6bのような星形の内面21を有する固体推進剤20のブロックを示す。このブロックを推進装置へ組み込む様子は、図7の分解図によって概略的に示され、また図7は、記載されている実施形態による推進装置の全体的な回転対称性を示している。
インジェクタ31により、固体推進剤20を収容する燃焼室15に、液体推進剤40を噴射することが可能となり、2つの推進剤の混合によって高熱の燃焼が生じ、推進装置100を備える宇宙機の推進に必要なエネルギーが供給される。固体推進剤20または液体推進剤40が完全に消費されない限り、燃焼は維持される。加えて、推進装置100の点火、推力調整、および消火は、燃焼室内に固体推進剤が残っている限り、燃焼室に噴射される液体推進剤の量によって制御可能なままである。
噴射される液体推進剤は、中央タンク30から、例えば、当該タンクの下に設置された弁である流量制御装置32を通過し、加圧された液体推進剤をインジェクタ31に運ぶ供給パイプ33を通過する。パイプ33は、例えば、好適には銅合金からなる薄壁を有し、燃焼室15の極端な温度にさらされる中央タンクのために、液体推進剤(極低温であってもよい)の循環によって対流冷却システムを構成するように中央タンク30の壁に沿って配置される。
燃焼ガスと直接接触しつつ燃焼室15内にさらされる中央タンク30の外面の大部分を覆う熱保護体34によって、熱保護が付加的に提供される。熱保護体34は、例えば、特定の被覆材、耐熱材料のタイル、または固体推進剤の層からなる。
図示されていない代替的な実施形態によれば、インジェクタへの供給は、液体推進剤のタンクの二重壁を介して実現される。
固体推進剤20のブロック内で中央タンク30を同軸配置にすることにより、液体推進剤のスプレー311が固体推進剤の燃焼面に効果的に到達するように、複数のインジェクタ31が当該ブロックに対向して近接し、これが、固体推進剤が消費し尽くされるまで継続することが有利に可能となる。加えて、この配置は、燃焼室に沿った持続的な局所乱流の形成に有利に働き、ガス混合が向上する。このように得られるガスの混合により、燃焼によって生成されるエネルギーが(試薬が完全に反応した場合に得られる)理論上の最大値に近付く傾向がある。これらの燃焼ガスは、次に、中央タンク30と外部体10の端部に配置されたノズル50を通じて噴出される。
図3に示される実施形態によると、ノズル50は、その性能に関して、特に広い高度範囲での有効性と低高度での低燃費で知られる、一般にエアロスパイクと呼ばれる長いスパイクタイプであり、環状体52に囲まれている中心体51を含む。
このエアロスパイクノズル50の中心体51は、例えば、接合部材によって中央タンク30の延長上に取り付けることができるが、好適には、当該タンクも含む中心体と一体に製造される。
エアロスパイクノズル50の中心体51は円錐形状を有し、わずかに切頂回転双曲面であることもあり、ガス噴射が通るパイプを規定するため、稼働中は冷却される必要がある。このため、中心体51には、当該中心体によって区画される空洞に貯蔵された冷却液512によってもたらされる冷却システム511が設けられている。
液体推進剤40と同じ性質のものでも、他の化学物質であってもよい冷却液512は、気化後、中央タンク30の加圧システム36および37に供給するように機能してもよい。
図示されていない代替的な実施形態によれば、エアロスパイクノズルの中心体は、液体推進剤のタンクの底部を構成し、液体推進剤が当該中心体を冷却するための伝熱流体として機能する。このように、流体の一部は、インジェクタに供給されて燃焼室に噴射され、気化された残りの一部は、加圧システムによって使用される。
エアロスパイクノズル50の環状体52は、一部が推進装置の外部体10の下端部に位置するため、前述の外部体と連続するように適合した形態を有する。環状体52はガスの排出管も画定しており、よって、稼働中に冷却される必要がある。これは、中心体51の場合のように、環状体52の内部空洞に貯蔵される冷却液522によってもたらされる冷却システム521を介して実現される。
さらに、ノズルの環状体52は、適した接合手段によって推進装置の外部体10に取り付け可能であるが、好適には、より良好な空気力学およびより強力な機械的強度のために前述の外部体と一体に製造可能である。
図示の実施形態による推進装置100では、エアロスパイクノズル50は、推進装置の長手方向軸Xに対して実質的に逸脱することを可能とする少なくとも1つのジャッキ60によって半径方向に支持される当該ノズルの中心体51を介して、外部体10に対して相対的な可動性を有する。中心体51は、その周囲に均一に配置される複数のジャッキ60によって外部体10に接続されてもよい。
例えば、ノズルの中心体51は、長手方向軸Xに対して実質的に傾斜した異なる方向に指向可能となるように対称的に配置された4つのジャッキ60によって外部体10に接続される。
ジャッキ60は、例えば、それ自体はノズル50の冷却液の気化から生じる余剰加圧ガスを動力源とする空気圧複動式ジャッキである。
ノズルの中心体51は中央タンク30に固定されているため、当該中心体の動きに追従するために、中央タンクは推進装置の外部体10に対してある程度の可動性を有していなければならない。このために、中央タンク30はアコーディオン状に動作する弾性接続35によって外部体10に取り付けられており、エアロスパイクノズル50の中心体51の動きに応じて中央タンク30の弾性変形を可能とする。
ノズルの中心体51の動きによって、推進装置100の稼働中に推力を方向付けるように、ノズルの首部の断面の偏心を変更することが可能になる。
好適には、図10の実施形態によれば、中央タンク30は、当該タンクと外部体との間に放射状に配置された、長さが調整可能なコネクティングロッド61によって、その下部で中心に保持されつつ、外部体10に対して固定されている。エアロスパイクノズル50の中心体51は、スイベル接続、または、好適には、スイベル接続62と組み合わされたスライダ接続、およびジャッキ等のアクチュエータ63によって中央タンク30に接続される。
コネクティングロッド61は、推進装置の最終組み立て時に中央タンク30のセンタリングを調整して、製造または初期組み立て後に残っている偏りに対処することを可能とする。
ノズルの中心体51と中央タンク30間の単一のスイベル接続により、中心体51の方向を変更することができる。他方で、二重のスライダスイベル接続は、中心体51の傾斜に加えて、エアロスパイクノズル50の首部の断面を調整することができる。
さらに、中心体51と中央タンク30との間の接合は、ノズルの中心体の動きに応じた両者の相対的な動きを可能とするために、互いに長手方向に離間した2つの環状金属部品65によって実施可能である。代替的には、図11を参照すると、この接合はエアロスパイクノズル50の中心体51の動きの影響下でアコーディオン状に変形する可撓性壁513によって実施可能である。
図8および図9の実施形態によると、ハイブリッド推進装置は、中央タンク30の周囲に層状に配置される固体推進剤の第2ブロック25をさらに含む。インジェクタ31を受け入れる開口部が、第2ブロック25に設けられている。この補助的ブロックにより、燃焼室の温度の影響下でより多くのガス状化学種を生成することが可能となり、推進剤の混合をさらに向上させることができる。
本発明を鑑み、その主な目的は以下に主張されている本発明の範囲から逸脱することなく、ハイブリッド推進装置、より具体的には、液体推進剤のタンクおよびインジェクタの形状および配置に軽微な変更を適用できることは明らかである。
例えば、図12は、本発明による代替的な構造を示しており、中央タンク30は外部体10の外側に設置され、複数のインジェクタ71を備え且つ固体推進剤20のブロックに沿って外部体10の内側に設置された噴射システム70に接続されている。
図13は、他の実施形態によるハイブリッド推進装置100’を示し、燃焼室15は、当該燃焼室の内壁および外壁にそれぞれ取り付けられた2つの固体推進剤20aおよび20bを有する環状形状である。第1の固体推進剤20aが取り付けられている内壁は、液体推進剤の中央タンク30を区画している。
液体推進剤40は沸騰によって自己加圧され、必要な熱は閉じた熱力学的サイクルに従ってノズル50の壁を冷却する伝熱流体512によって提供される。
この実施形態によると、推進装置100’は、タンク30の上部から気化液体推進剤41を燃焼室15に供給可能とする噴射ドーム13を備えている。
このように、過濃混合気燃焼(過剰な固体推進剤と不足した液体推進剤)が燃焼室15で発生し、非常に高温の燃焼ガスを生成することなく固体推進剤を気化する。次に生成されたガスは、燃焼を完了させるために、不足している気化液体推進剤を提供する下部噴射システム75を通過する。混合は、ノズル50の壁に区画された燃焼後室16で行われる。
さらに、円筒形の固体推進剤20aおよび20bのブロックは、それらが取り付けられている燃焼室の壁を熱的に保護する。
図13の実施形態によれば、燃焼室15は、固体推進剤を含まない上流151および下流152の空洞を有するため、追加の熱保護体155を含む。
ハイブリッド推進装置100’は、液体推進剤40を沸騰させることでタンク30内での自己加圧を可能とする熱交換器80を備える。
気化液体推進剤41は、燃焼室15と燃焼後室16との両方で燃焼に使用される。上部インジェクタ31aおよび下部インジェクタ31bへの供給は、流量レギュレータおよび二方弁38によって制御される。
下部噴射システム75は、燃焼室15からのガスを燃焼後室16に送り、一連の下部インジェクタ31bを支持し、外壁からの冷却伝熱流体512を熱交換器80に通過させる。熱交換器は、液体推進剤のタンク30の下の推進装置の中心に位置付けられている。
エアロスパイクノズル50は、その二重壁51および52(冷却システム)内の伝熱流体の循環によって冷却される。伝熱流体512は、顕熱(加熱)および場合により潜熱(気化)によって熱エネルギーを運ぶ。伝熱流体は熱交換器で冷却され、その貯蔵場所に再注入される。ポンプ55は、伝熱流体にその冷却サイクルを強制的に行わせるように機能し得る。
このように、固体推進剤の二重ブロックにより、形状をより複雑にすることなく(複数のチャネルなしで)、接液面積を2倍にすることができる。内部に酸化剤のタンクを配置することで、高いコンパクト性と打ち上げ段階に適合した長さと直径比が得られる。
固体推進剤の二重ブロックによって、2つの壁(内壁および外壁)が完全に熱保護される。また、燃焼室での不完全燃焼により、固体推進剤のブロックの厚さが十分に熱保護できない厚さになる運転終了時の熱応力も低減される。
また、不完全燃焼により、気化した液体推進剤を燃焼後室へ再度噴射することで、必要な、または最適な混合比が得られる可能性もある。この構造は、燃焼室のチャネルが開くことによる混合比の変動に影響されない。
気化した液体推進剤を噴射することで、燃焼室内のガスと液体の相互作用(液滴)による燃焼の不安定性を回避することができる。また、液体状態の流体を噴射しなくてはならない場合よりも、インジェクタは複雑でなく済む。
10 外部体
11 側壁
12 上端壁
13 噴射ドーム
15 燃焼室
16 燃焼後室
20 固体推進剤
20a 固体推進剤
20b 固体推進剤
21 内面
25 第2ブロック
30 加圧(中央)タンク
31 インジェクタ
31a 上部インジェクタ
31b 下部インジェクタ
32 流量制御装置
33 パイプ
34 熱保護体
35 弾性接続
36 加圧制御装置/加圧システム
37 加圧チャネル/加圧システム
38 二方弁
40 液体推進剤
41 気化液体推進剤
50 ノズル
51 中心体/冷却システム
52 環状体/冷却システム
55 ポンプ
60 ジャッキ
61 コネクティングロッド
62 スイベル接続
63 アクチュエータ
65 環状金属部品
70 噴射システム
71 インジェクタ
75 下部噴射システム
80 熱交換器
100 ハイブリッド推進装置
100’ハイブリッド推進装置
151 上流
152 下流
155 熱保護体
311 噴霧液体ジェット/スプレー
511 冷却システム
512 冷却液/伝熱流体
513 可撓性壁
521 冷却システム
522 冷却液
CC 燃焼室
LP 液体推進剤
LPガス状化学種
PS 加圧システム
SP 固体推進剤
SPガス状化学種
X 長手方向(軸)

Claims (11)

  1. 長手方向Xに延び、内部に固体推進剤(20)を収容する外部体(10)と、
    液体または気体推進剤(40)を収容する加圧タンク(30)と、
    前記2つの推進剤の燃焼により生成される気体を噴出するためのノズル(50)と
    を備える、特に宇宙船またはロケット用のハイブリッド推進装置(100、100’)において、
    前記ハイブリッド推進装置(100、100’)が、前記固体推進剤の部分間に軸方向に配置される複数の液体または気体推進剤インジェクタ(31)を含み、
    前記固体推進剤が、少なくとも1つの中空円筒形のブロックからなる、ハイブリッド推進装置(100、100’)。
  2. 前記液体または気体推進剤インジェクタ(31)が、前記固体推進剤(20)の内面(21)に沿って配置される、請求項1に記載の推進装置。
  3. 前記加圧タンク(30)が、前記外部体(10)の内部に設置されて前記固体推進剤(20)に包囲され、
    前記インジェクタ(31)が、前記タンクに沿ってその周囲に配置される、請求項2に記載の推進装置。
  4. 前記インジェクタ(31)が、前記加圧タンク(30)の長手方向軸に沿って長手方向の列に、および前記長手方向軸に対して半径方向の列に均一に配置され、前記半径方向の列は等間隔である、請求項3に記載の推進装置。
  5. 前記外部体(10)と前記加圧タンク(30)が同軸である、請求項1から4のいずれか1項に記載の推進装置。
  6. 前記加圧タンク(30)内に収容される前記液体または気体推進剤(40)が、流量制御装置(32)およびパイプ(33)を介して前記インジェクタ(31)へと送られる、請求項1から5のいずれか1項に記載の推進装置。
  7. 前記ノズル(50)が、エアロスパイク型であり、前記加圧タンク(30)に固定される中心体(51)と、前記推進装置の前記外部体(10)に固定される環状体(52)とを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の推進装置。
  8. 前記ノズル(50)の前記中心体(51)が、スイベルおよび/またはスライダ接続(62)とジャッキタイプのアクチュエータ(63)によって前記加圧タンク(30)に接続され、その首部の断面および/または前記長手方向軸に対する前記中心体の傾斜を変更することで前記ノズルを操作することを可能とする、請求項7に記載の推進装置。
  9. 前記加圧タンク(30)が、その下端部にあるコネクティングロッド(61)によって前記外部体(10)に取り付けられ、前記コネクティングロッドは、前記加圧タンクの長手方向軸に対して半径方向に配置される、請求項1から8のいずれか1項に記載の推進装置。
  10. 前記固体推進剤(20)がポリマーまたはパラフィンワックスをベースとし、前記液体推進剤(40)が極低温液体酸素、過酸化水素、または一酸化窒素である、請求項1から9のいずれか1項に記載の推進装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のハイブリッド推進装置(100)を含む、打ち上げ機タイプの航空宇宙船。
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