JP2022550906A - 全二重catvアーキテクチャにおけるサウンディングのためのシステムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

全二重伝送ネットワークにおける干渉グループを管理するためのシステムおよび方法。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月4日に出願された米国仮特許出願第62/911,081号、および2019年11月20日に出願された米国仮特許出願第62/937,913号に対する米国特許法第119条(a)に基づく優先権を主張するものであり、その両方とも参照により本明細書に組み込まれる。
本出願の主題は、ケーブルモデムのグループを干渉グループに構成し、CATVアーキテクチャにおける全二重伝送を促進する、システムおよび方法に関する。
ケーブルテレビジョン(CATV)サービスは、多数の中間ノードを含むブランチネットワークを介して、中央配信ユニットから加入者にコンテンツのチャンネルを配信する、「ヘッドエンド」と呼ばれる中央配信ユニットから、大規模な加入者グループにコンテンツを提供する。しかしながら、モダンケーブルテレビジョン(CATV)サービスネットワークは、テレビチャンネルおよび音楽チャンネルなどのメディアコンテンツを顧客に提供するだけでなく、インターネットサービス、ビデオオンデマンド、VoIPなどの電話サービス等などのデジタル通信サービスのホストもまた提供する。これらのデジタル通信サービスは、さらに、ヘッドエンドから、中間ノードを通して加入者への下流方向の通信を要求するだけでなく、加入者から上流方向の、ブランチネットワークを通したコンテンツプロバイダへの通信もまた要求する。
この目的のために、CATVのヘッドエンドには、従来、ケーブル加入者に、例えば、ビデオ、ケーブルインターネット、ボイスオーバーインターネットプロトコルなどの高速データサービスを提供するために使用される、別個のケーブルモデム終端処理システム(CMTS)が含まれていた。典型的には、CMTSは、イーサネット(登録商標)インターフェース(または他のより従来の高速データインターフェース)ならびにRFインターフェースの両方を含み、その結果、インターネットから来るトラフィックを、イーサネット(登録商標)インターフェースを通して、CMTSを通して、次いで、ケーブル会社のハイブリッドファイバー同軸(HFC)システムに接続された光RFインターフェースにルーティング(またはブリッジ)することができる。下流トラフィックは、CMTSから加入者のホームのケーブルモデムに送られ、一方で、上流トラフィックは、加入者のホームのケーブルモデムからCMTSに送られる。多くの最新のCATVシステムは、CMTSの機能とビデオ配信システム(EdgeQAM)を、統合ケーブルアクセスプラットフォーム(CCAP)と呼ばれる単一のプラットフォームに組み合わせた。さらに、リモートPHY(またはR-PHY)と呼ばれる他の最新のCATVシステムは、ネットワークのファイバーノードにプッシュすることで、従来のCCAPの物理層(PHY)を再配置する。したがって、CCAPのコアが上位層処理を行う一方で、ノード内のR-PHYデバイスは、コアによって送信された下流データをデジタルからアナログへ変換して、無線周波数で伝送し、ケーブルモデムによって送信された上流RFデータをアナログからデジタルへ変換して、光でコアへ伝送する。
そのようなアーキテクチャが採用されたか否かに関わらず、CATVシステムの過去の実装は、利用可能な帯域幅を上流および下流の伝送に分岐し、すなわち、データは、スペクトルの任意の部分にわたって一方向にのみ伝送されていた。例えば、データオーバーケーブルサービスインターフェース仕様(DOCSIS)の初期の反復は、5MHz~42MHzの周波数スペクトルに上流伝送を割り当て、50MHz~750MHzの周波数スペクトルに下流伝送を割り当てた。DOCSIS規格の後期の反復では、上流および下流の伝送経路の各々に対して予約されたスペクトルの幅が拡張されたが、各それぞれの方向に割り当てられたスペクトルは重複しなかった。
最近、ケーブル事業者は、マルチギガビットサービスを提供する代替アーキテクチャを探している。このニーズは、DOCSIS 3.1直交周波数分割多重化(OFDM)、深層ファイバー移行、およびリモートPHYネットワークアーキテクチャの展開などのケーブル業界の最近の傾向とともに、全二重(FDX)DOCSIS技術の開発および標準化をもたらした。FDX DOCSISでは、上流および下流のスペクトルを分離する必要がなくなり、ケーブルアクセスネットワーク上で最大5Gbpsの上流サービスおよび10Gbpsの下流サービスが可能となる。全二重システムでは、CCAP/R-PHYコアは、独自の下流伝送の特性を知っているため、下流サービスを提供するのと同じ周波数で伝送される上流通信を区別することができる。
しかしながら、FDXシステムでは、意図される下流信号が適切に受信されるように、双方向伝送間の干渉を軽減しなければならない。複数のケーブルモデム(CM)が同じケーブルモデム終端システム(CMTS)ポートに接続されているポイントツーマルチポイントシステムでは、1つのCMがCMTSに対して上流に伝送すると、上流信号が、ケーブルプラントを通して漏れ、他のケーブルモデムによって受信される下流信号の受信に干渉する場合がある。干渉源は受信ケーブルモデムに知られていないため、PHY層エコーキャンセルなどの技術は使用することができない。
したがって、望ましいものは、全二重CATV伝送アーキテクチャにおける干渉を軽減するための改善されたシステムおよび方法である。
本発明をより良く理解するために、またどのように同じことが実施され得るかを示すために、ここで、実施例として、以下の添付図面を参照する。
例示的な全二重R-PHY CATVアーキテクチャを示す図であり、ここで、RPDデバイスの分岐ネットワークを介してCCAPコアに各々接続された多くの個別のケーブルモデムは、上流伝送によって引き起こされる下流信号の干渉を最小化するために構成された干渉グループに分類される。 図1のケーブルモデムを干渉グループに分類するために使用される例示的な非方向性グラフを示す図である。 図1のケーブルモデムを干渉グループに分類するために使用される代替的な例示的な方向性グラフを示す図である。 25dBの閾値を使用して2つの干渉グループに分類された図2Aのケーブルモデムを示す図である。 サウンディングマトリックス上での図2Aのグラフベースの分類方法の実装形態を示す図である。 図2Aのグラフの各ケーブルモデムについて、どのモデムが互いに干渉しているかを示す、例示的な干渉マトリックスを示す図である。 特定の干渉グループ内のどのモデムが互いに干渉しているかを示す、例示的なサブグラフ(SG)干渉マトリックスを示す図である。 後で第2のサウンディング手順に基づいて細分化され得る、第1の時点でサウンディング手順を使用して作成されたIGを識別する、例示的なアレイT2を示す図である。 図4AのSG干渉マトリックスを使用して、図4BのアレイT2を追加する、例示的な方法を示す図である。 図2Aのグラフ内の各モデムについて、そのグラフ内の他のどのモデムが同じIGに属するかを識別する、例示的なIGマトリックスを示す図である。 第2のサウンディング手順に基づいて、第2の時点で別のIGにおいて少なくとも1つのモデムに干渉するモデムを含む、第1の時点でサウンディング手順を使用して作成されたIGを識別する、例示的なアレイT1を示す図である。 図4AのIGマトリックスを使用して、図6BのアレイT1を追加する、例示的な方法を示す図である。 ベースラインサウンディング試験に基づいて、完全なサウンディング試験を実施するかどうかを決定するための例示的な方法を示す図である。 現在のベースラインサウンディング試験、および過去のベースラインサウンディング試験の複数の異なる記録からの選択を使用して、完全なサウンディング試験を実施するかどうかを決定する、例示的なシステムを示す図である。 図9のシステムによって使用される過去のベースラインサウンディング試験の例示的な表を示す図である。 完全なサウンディング試験を実施するかどうかを決定するために、図9のシステムによって使用される方法を示す図である。
第1の実施形態では、CATVシステムは、伝送ネットワークを介して複数のモデムに接続されたヘッドエンドを含んでもよく、複数のモデムは、少なくとも1つの干渉グループ(IG)の第1のセット内に配置されている。システムは、ヘッドエンドに動作可能に接続可能であり、少なくとも1つのIGの第1のセットとは異なる少なくとも1つのIGの第2のセット内に、複数のモデムを再構成することができる、プロセッサを含み得る。プロセッサは、少なくとも1つのIGの第1のセットに基づいて、複数のモデムを再構成し得る。
前述のCATVシステムの一部の実施形態では、グラフベースの接続コンポーネント技術は、サウンディングデータに基づいてアレイを処理して、複数のモデムを少なくとも1つの干渉グループの第2のセットに再構成するために使用され得る。グラフは、無向または有向であり得る。一部の状況では、グラフベースの接続コンポーネント技術は、サウンディングデータのサブセットのみに適用され得、サブセットは、少なくとも1つの干渉グループの第1のセットからの識別された増分変化に基づいている。一部の実施形態では、識別された増分変化は、現在の時点で互いに干渉しており、以前の時点では互いに干渉していなかった、異なるIG内のモデムのペアを含み得る。一部の実施形態では、識別された増分変化は、もはや互いに干渉しない同じIG内のモデムのペアを含む。
グラフベースの接続コンポーネント技術は、ノードおよびエッジを有するグラフに基づいていてもよい。ノードは、個々のケーブルモデムに対応し得、エッジは、ノードを接続し得、各々が、CATVシステム上のサウンディング手順によって測定された関連付けられた干渉測定基準を有する。
第2の実施形態では、方法は、CATVシステムに複数のモデムを配置し得る。方法は、CATVシステムのヘッドエンドに動作可能に接続されたプロセッサによって、少なくとも1つの干渉グループの第1の配置に、複数のモデムを自動的に配置し得る。プロセッサは、第1の配置を使用して、少なくとも1つのIGの第1の配置とは異なる少なくとも1つのIGの第2の配置に、複数のモデムを自動的に再構成し得る。
前述のCATVシステムの一部の実施形態では、グラフベースの接続コンポーネント技術を使用して、サウンディングデータに基づいてアレイを処理して、複数のモデムを第2の配置に再構成することができる。グラフは、無向または有向であり得る。一部の状況では、グラフベースの接続コンポーネント技術は、サウンディングデータのサブセットのみに適用され得、サブセットは、第1の配置からの識別された増分変化に基づいている。一部の実施形態では、識別された増分変化は、現在の時点で互いに干渉しており、以前の時点では互いに干渉していなかった、異なるIG内のモデムのペアを含み得る。一部の実施形態では、識別された増分変化は、もはや互いに干渉しない同じIG内のモデムのペアを含む。
一部の実施形態は、ノードおよびエッジを有する、グラフを使用し得る。ノードは、個々のケーブルモデムに対応し得、エッジは、ノードを接続し得、各々が、CATVシステム上のサウンディング手順によって測定された関連付けられた干渉測定基準を有する。
第3の実施形態では、処理システムは、伝送ネットワークを介して、ヘッドエンドと複数のケーブルモデムとの間でデータを交換し得、処理システムは、ケーブルモデムの定期的なベースラインサウンディング試験、およびケーブルモデムの定期的な完全なサウンディング試験を選択的に開始する、プロセッサであって、完全なサウンディング試験が、ベースラインサウンディング試験よりも多くのデータを生成する、プロセッサを含み得る。処理システムは、少なくとも1つの過去のベースラインサウンディング試験を記憶するメモリを含み得る。プロセッサは、現在のベースラインサウンディング試験を実施し、現在のベースラインサウンディング試験と過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録との比較を使用して、完全なサウンディング試験を開始するかどうかを選択し得る。
上述の処理システムは、ケーブルモデムがデータを伝送していないときに、各ケーブルモデムでのノイズを測定する、ベースラインサウンディング試験を実施し得る。ベースラインサウンディング試験は、関心のスペクトルにわたる複数の周波数帯におけるバンドごとのノイズ測定のベクトルを含む、記録を生成し得る。
処理システムは、複数の過去のベースラインサウンディング記録を記憶するデータベースを含み得、プロセッサは、複数の過去のベースラインサウンディング記録の中から1つの選択された記録を使用して、現在のベースラインサウンディング試験と比較し、比較を使用して、完全なサウンディング試験を開始するかどうかを選択する。例えば、過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録は、各少なくとも1つの記録の週の1日のうちの少なくとも1つ、および各少なくとも1つの記録の時刻を含み得る。代替的にまたは追加的に、過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録は、記録に関連付けられたベースラインサウンディング試験のときに発生する周囲温度データなどの、各少なくとも1つの記録に関連付けられた少なくとも1つの気象測定基準を含み得る。一部の実施形態では、こうした測定基準は、過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録が作成された後に、気象データベースから取得され得る。
第4の実施形態は、伝送ネットワークを介して、ヘッドエンドと複数のケーブルモデムとの間でデータを交換するための方法を含み得る。方法は、ケーブルモデムの定期的なベースラインサウンディング試験、およびケーブルモデムの定期的な完全なサウンディング試験を選択的に開始し得、完全なサウンディング試験は、ベースラインサウンディング試験よりも多くのデータを生成する。過去のベースラインサウンディング試験の少なくとも1つの記録は、メモリに記憶され、その後、現在のベースラインサウンディング試験が実施され得る。現在のベースラインサウンディング試験と過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録との比較を使用して、完全なサウンディング試験を開始するかどうかを選択し得る。
第4の実施形態の方法は、ケーブルモデムがデータを伝送していないときに、各ケーブルモデムでのノイズを測定する、ベースラインサウンディング試験を実施し得る。ベースラインサウンディング試験は、関心のスペクトルにわたる複数の周波数帯におけるバンドごとのノイズ測定のベクトルを含む、記録を使用し得る。
第4の実施形態の方法は、複数の過去のベースラインサウンディング記録を記憶するデータベースを使用し、複数の過去のベースラインサウンディング記録の中から1つの選択された記録を使用して、現在のベースラインサウンディング試験と比較し、比較を使用して、完全なサウンディング試験を開始するかどうかを選択し得る。例えば、過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録は、各少なくとも1つの記録の週の1日のうちの少なくとも1つ、および各少なくとも1つの記録の時刻を含み得る。代替的にまたは追加的に、過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録は、記録に関連付けられたベースラインサウンディング試験のときに発生する周囲温度データなどの、各少なくとも1つの記録に関連付けられた少なくとも1つの気象測定基準を含み得る。一部の実施形態では、こうした測定基準は、過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録が作成された後に、気象データベースから取得され得る。
すでに述べたように、DOCSIS仕様は、これまで上流および下流のデータトラフィックに対して異なる周波数帯を使用してきた。特定のサービスグループの複数のケーブルモデムが同じネットワークリソースを共有する場合でも、上流および下流のトラフィックは、完全に分離される。最近、上流および下流の両方で対称サービスを提供する試みとして、上流および下流のトラフィックの両方に対して同軸ネットワーク帯域幅の一部分を同時に使用するための新しいFDX(全二重)規格が導入された。FDXアーキテクチャでは、CMTSは、同じFDXスペクトル内で同時に受信および送信し、一方で、FDXケーブルモデムは、同じFDXスペクトル内で受信または送信のいずれかを行うことができるが、両方は行わない。FDXバンドは、サブバンドに分割され、CMTSは、各ケーブルモデムが上流または下流演算に使用するサブバンド(複数可)を割り当てる。これは、リソースブロック割り当て(RBA)と称される。異なるケーブルモデムは、経時的に変化する可能性のある上流および下流方向の両方に対して異なる帯域幅需要を有し、FDXは、それに応じてRBAを動的に変更することができる。したがって、通信は、CMTSの観点から全二重であるが、ケーブルモデムの観点からは周波数分割二重である。
しかしながら、FDXアーキテクチャでは、上流方向にデータを送信するモデムからのRF信号は、下流方向にデータを受信する他のモデムに干渉し得る。このような干渉は、モデムを干渉グループに構成することによって最小化され得る。図1を参照すると、例えば、CATV伝送アーキテクチャ1は、分岐伝送ネットワークを介して複数のケーブルモデム4に接続されたヘッドエンドにCCAP2を含み得る。図1のアーキテクチャは、CMTSがCCAPコアとして動作し、一方で、リモート物理デバイス(RPD)が下流に位置する、R-PHYシステムとして示されているが、代替システムは、複数のノード/アンプを介してケーブルモデム4に接続された、ヘッドエンドの統合型CMTSで完全に動作している従来のCCAPを使用し得る。
好ましくは、FDX伝送を容易にするために、ケーブルモデムは、干渉グループ(IG)5、6、7、8などに構成される。名前が示すように、IGは、IG内のモデムのうちの1つ以上の上流伝送が、IG内の他のモデムの下流受信に許容できないほど干渉するが、他のIG内のケーブルモデムの下流伝送に許容できないほど干渉しない、モデムの集合またはグループである。これらのIGを識別し、IGグループを使用して、下流および上流の伝送を適切にスケジュールすることは、CCAPが、IGのケーブルモデムが上流方向で伝送されていないときに、IG内のすべてのケーブルモデムへの下流の伝送をスケジュールすることを可能にすることによって、FDXシステムの高スループットを達成するのに不可欠である。
ケーブルモデムのIGへの構成を容易にするために、サウンディング技術を使用して、特定のケーブルモデムの上流伝送によってネットワーク内の他のケーブルモデムに生じた干渉を測定することができる。サウンディング中、所与のモデムは、上流でパイロット信号を送信し、一方で、サービスグループの残りのモデムは、下流変調誤差レート(RxMER)を測定する。このプロセスは、異なる送信モデムによって繰り返され、その結果、サービスグループ全体の同一チャンネルの干渉を示すマトリックスが生じる。
一部の実施形態では、サウンディングデータは、複数のCCAPコアから多数のサービスグループから収集されてもよく、収集されたデータは、図1に示す集中型プロセッサ9で処理されて、ケーブルモデムをそれぞれのIGに構成し得る。そのため、非常に多数のSGで拡張可能な非常に効率的なアルゴリズムが求められている。さらに、SGの同じセットからデータを繰り返し収集してもよい。これには、増分データを効率的に処理することができるアルゴリズムが必要である。
CMTS/CCAPシステムによってサービスされる所定のサービスグループ(SG)は、数十または数百のケーブルモデムを有し得る。図2A~図2Cは、このような多数のケーブルモデムを、サウンディングデータを使用してIGに効率的に構成するための、新規のグラフベースのアプローチを示している。このアプローチでは、個々のモデムがグラフのノードを形成する、ネットワークグラフを作成する。グラフのエッジは、サウンディングプロセスの結果として得られたRxMERの尺度である。
実施例として、図2Aは、10個のノード12を含むグラフ10を示しており、各々が、CMTS/CCAPによってサービスされるネットワーク内の個々のモデムに対応している。各ケーブルモデムは、エッジ14によってネットワーク内の他のケーブルモデムに接続されており、これは、サウンディング手順で測定されるような、2つの接続されたモデム間の干渉を定量的に示している。実際には、図1の各ノード12は、エッジ14によってすべての他のノード12に接続されるべきであり、なぜなら、任意のケーブルモデムによる伝送は、すべての他のケーブルモデムに少なくともいくらかのノイズを生じさせるためである。簡略化のために、図1は、サウンディング手順によって測定されたMERが干渉を引き起こさないと推定されるほど低い、それらのエッジ14を省略している。
簡略化のために、図2Aはさらに、ノード12間のエッジ14が方向を有しない、無向グラフを示している。別のより現実的な実施形態は、図2Bに示されるような有向グラフ16であり、ここで、エッジ14は、矢印によって示される方向15を有する。ノードAからノードBへの方向のエッジ14は、ノードAがサウンディングアルゴリズム中にビーコン信号を伝送しているときにノードBによって観測された干渉を表しており、一方で、ノードBからノードAへの方向のエッジ14は、ノードBがサウンディングアルゴリズム中にビーコン信号を伝送しているときにノードAによって観測された干渉を表している。当業者であれば、AからBへの方向のエッジ(干渉)の重みは、BからAへの方向のエッジ(干渉)の重みと同じである必要はないことを理解するであろう。当業者であればまた、場合によっては、2つのノード間には一方の方向にのみエッジがあり、他方の方向にはない(例えば、ノードGとCとの間には、ノードCが伝送しているときに、ノードGで感知できるほどの干渉が観察されることを示すが、一方で、ノードGが伝送しているときに、ノードCには感知できるほどの干渉はない)ことを理解するであろう。このような非対称性は可能性は低い場合があるが、それでも可能であり、開示された実施形態に組み込まれ得る。
有向グラフは、様々な要因に基づく計算の単純化のために、無向グラフに減少され得る。例えば、ノードAとBとの間の有向エッジは、ノードAとBとの間の2つの有向エッジの重みの平均値、最大値、もしくは重みの値、または任意の他の適切な測定基準と等しい、重みの値を有する無向エッジによって置換され得る。例えば、図2Aの無向グラフは、図2Bの方向重みの最大値を利用している。
分析的に、開示されたグラフベースのソリューションは、2つのステップからなる。第1のステップは、任意選択的に第1の有向グラフを使用して、無向グラフを生成することによって、サウンディングプロセス中に収集されたデータに基づいて前述したようにグラフを作成することである。第2のステップは、グラフ上の接続コンポーネントアルゴリズムを使用することによって干渉グループを導出して、元のグラフを1つ以上のサブグラフ(SG)に構成することであり、その結果、各個々のSGにおいて、(i)SG内のノードの任意のペアの間に経路が存在しており、および(ii)任意の2つの異なるSG内の2つのノードの間には経路が存在しない。次に、SGをIGとして使用することができる。接続コンポーネントアルゴリズムは、有向グラフおよび無向グラフの両方に適用され得る。簡略化のために、本開示の残りの部分は、無向グラフ上の例示の接続コンポーネント分析を提供する。しかしながら、当業者であれば、このような方法を、どのように修正して、有向グラフ上で使用することができるかを認識するであろう。
例えば、図2Aの無向グラフに適用された接続コンポーネントアルゴリズムは、各ノードをすべての他のノードに接続する経路が存在するため、すべてのモデムを含む単一のIGを生成する。しかしながら、ここで、ノードによって表されるケーブルモデムとの間でデータを伝送するために使用される変調方式に基づいて、モデムは、25dB以下のRxMERレベルに耐えることができると仮定する。この仮定の下で、ノードAとノードGとの間のリンクを削除することができる。接続コンポーネントアルゴリズムをこの修正されたグラフに適用することにより、図2Cに示すように2つのSG 18と20がもたらされ、SGは、FDX標準で定義されたIGに対応することになる。奥行きの第1または幅の第1検索を使用した、異なる複雑さレベルの接続コンポーネントアルゴリズムを適用して、図2Cに示すIGを取得することができる。
図2Dは、このグラフベースの接続コンポーネントアルゴリズムが、どのようにサウンディング干渉マトリックスS上に直接的に実装され得るかを示している。具体的には、図2Dに示されるサウンディングマトリックスSは、図2Aに示されるデータに対応する。斜線は、個々のモデムが互いに干渉しないことを意味する。ノードAから任意に開始し、マトリックスを進み、例えば、ノードAはまず、サブグラフIGに追加され、次に、サブグラフIGは、サブグラフにすでにある別のノードへの経路が終了またはループするまで、サブグラフに以前に追加された各ノードから開始するすべての経路を反復トレースすることによって完了する。したがって、マトリックスXは、ノードAがノードBに接続され、ノードBがノードDに接続され、ノードDがノードEに接続され、ノードEは、これ以上のノードには接続されないことを示している。経路を通って戻ると、ノードDもノードBも、マトリックスSにまだない任意の追加のノードに接続されていない。さらに戻ると、ノードAは、すでに含まれているノードDに接続されているが、さらにノードGに接続されており、ノードGは、サブグラフSGに追加されている。ノードGからこの手順を続けると、ノードC、F、I、J、およびHを、すべてのノードがIGに入るまでサブグラフIGに連続的にさらに追加し、したがって、図2Aに示されるグラフが複製される。
しかしながら、ここでも、25dB以下のRxMER測定値が許容可能であり、ノードAとGとの間の干渉に対応する図2Bに示すような「25」および「22」の値がゼロに置き換えられ、次に、前述の手順で2つのIG、IGおよびIGが生成されていると仮定する。具体的には、前述したように、ノードAからのマトリックスSを通る経路をトレースすることは、ノードA、B、D、およびEをサブグラフIGに連続的に追加することになるが、その後、ノードAをノードGに接続するMER値がもはやないため、さらなるノードは追加されない。その後、新しいサブグラフSGが作成され、次のノードCから開始し、ノードG、F、I、J、およびHをサブグラフSGに連続的に追加する経路がトレースされ、それによって、図2Cに示す結果が生成される。
図2Eを参照すると、前述の手順は、ステップ32でサウンディングデータを収集するプロセス30によって要約され得る。任意選択的なステップ34では、閾値が、ケーブルモデム間の許容可能な干渉と許容不可能な干渉との間の境界を反映するように、サウンディングデータのエントリに適用される。ステップ36では、サブグラフ(すなわち、IG)は、サウンディングデータ内のゼロ以外の値を通して経路を反復的にトレースすることによって作成される。当業者であれば、1つのこうした反復経路トレース技術が前述の段落に記述されているが、他のこのような反復技術が容易に置き換えられ得ることを理解するであろう。一実施例として、一度に1つの完全な経路をトレースし、次いで、サブグラフ内の別のノードに移動して、その経路を完全にトレースすることなどを行って、サブグラフを埋めるよりもむしろ、他の技術は、サブグラフに追加された最初のノードから始まるすべての経路を並行してトレースし、例えば、図2DのマトリックスSの初期ノードAから、すべてのノードB、E、およびGをサブグループ(ノードAから)に追加し、次に、ノードD(ノードBまたはノードEのいずれかからトレースされる)、およびノードC、F、およびH(ノードGから)等を追加し得る。さらに代替的に、マトリックスSは、単に1および0を反映して、許容可能な干渉もしくは許容不可能な干渉を示してもよく、または閾値は、マトリックスSを変化させるために別個のステップで使用されるのではなく、マトリックスSを通して経路構築プロセスの各ステップに適用されてもよい。
サウンディング手順からのデータを受信するたびに、接続コンポーネントアルゴリズムを起動して、IGを識別することができる。しかしながら、データが定期的に収集されるため、必要な計算量は大幅に増加し、接続コンポーネントアルゴリズムのブルートフォース適用は、ほとんどのIGが連続するデータ収集の実行において変化しない可能性を生かさない。これを利用し、計算要件を低減するために、本開示の一部の実施形態は、多くの増分処理技術のいずれかを使用し得る。こうした技術を容易にするために、最新の過去のサウンディング手順からのサウンディングデータ、および最新の過去の手順から取得された接続コンポーネントアルゴリズムから取得された任意のIGおよび/または他の結果は各々、選択的に記憶され、その後、計算要件を低減するために、次の反復で使用され得る。
FDXグループ内のすべてのノードを含むグラフをGとする。NがFDXグループ内のすべてのノード(モデム)のリストであり、Eがモデム間の干渉を示すすべてのエッジのリストである場合、
G=(N、E)である。
接続コンポーネントアルゴリズムを実行すると、グラフGは、複数の接続コンポーネント(IG)またはサブグラフG1、G2、...Gに細分化される。したがって、
G=G1 U G2 U...U G(ここで、Uは、和合演算である)である。
接続コンポーネントアルゴリズムの複雑さは、所定のグラフ内のノード数およびエッジ数で縮尺を掛け、すなわち、アルゴリズムの複雑さは、O(|N|+|E|)に比例し、ここで、|N|は、リストN内のノード数であり、|E|は、ノードの任意のペアを接続するエッジ数である。したがって、データ収集のすべての反復の後に接続コンポーネントアルゴリズムを実行することは、好ましくは回避され、または代替的に、接続コンポーネントアルゴリズムは、計算の複雑さを低減するために、データのより小さなサブセット上で実行される。
以下の考察を簡略化するために、バイナリマトリックスM(n)が、反復nで収集されたデータに基づいて、干渉情報を表すと仮定する。マトリックスM(n)は、サイズ|N|x|N|であり、マトリックスM(n)のi番目の行およびj番目の列のエントリは、1であり、Modem iは、Modem jおよび0に干渉する。図3は、図2Aに対応するマトリックスM(N)を示している。
計算要件を最小化するための単純な技術は、M(t-1)の結果を記憶し、次に、M(t)をM(t-1)と比較することである。M(t)とM(t-1)との間に変化がない場合、その後、反復t中に収集されたサウンディングデータ上で接続コンポーネントアルゴリズムを実行する必要はない。この単純なチェックは、複数回の反復に対して真であることが判明する可能性があり、結果として、追加の計算を必要としない。しかしながら、計算要件をさらに低減するために使用され得る、より微妙で小さな干渉データの変化がある。
具体的には、本開示の接続コンポーネントアルゴリズムによって作成される一連のサブグラフに対して行うことができる2つのタイプの増分変更がある。第1の増分変化(タイプ1)は、IGグループGのモデムが、反復tで別のグループGのモデムと干渉し始め得る場合である。この干渉により、これら2つの群GおよびGがマージされて、より大きなIGが作成され得る。当業者であれば、モデムが、以前の反復t-1で干渉しなかった(かつ他に何も変化していない)同じIG内の別のモデムと干渉し始める場合、これは、反復tにおいてそのIGにいかなる変化も引き起こさないことを理解するであろう。
第2の増分変化(タイプ2)は、IGグループGのモデムが、同じIG内の別のモデムへの干渉を停止する場合に発生する。これにより、IGグループGが2つのより小さなIGグループに分割され得る。当業者であれば、一部の実施形態では、タイプ2の変化は無視されるか、または選択的に補正され得ることを理解するであろう。しかしながら、タイプ1の変化は、干渉によりFDXのスループット性能に悪影響を及ぼすため、無視することはできない。
タイプ2の増分変更の補正は、分析上より簡単であるため、最初に考察する。図4を参照すると、個々のサブグラフまたはIGに対する干渉マトリックスI(IG)は、現在のラウンドのサウンディングの前に段階的に記憶されたサウンディングデータから構築され得る。このマトリックスは、「1」で互いに干渉するモデム/ノード、および「0」で互いに干渉しないモデム/ノードを識別する。したがって、図4に示されるマトリックスは、図2Cに示されるIG 18を反映し、ここで、各行および列は、図3のマトリックスMのノードA、B、D、およびEに対応する。第2のマトリックスは、この第2のマトリックスにおいて、互いに干渉するモデムを「0」で表し、かつ互いに干渉しないモデムを「1」で表すことを除いて、現在のラウンドのサウンディングを使用して、そのIGのために構築される。したがって、これら2つのマトリックスに対して論理的な「AND」演算を行い、第3のマトリックスを生成することによって、マトリックス中の任意の値「1」は、同じIGにおいて、時間t-1で互いに干渉し合い始めたが、時間tでもはや互いに干渉しなくなったモデムのペアに対応する。この手順を各個々のSGに連続的に適用し、AND演算から生じたマトリックス中に「1」が現れた任意のIGを用いてアレイT2(図4にも示す)を追加することにより、アレイT2は、さらに分割される候補であるSGを列挙する。次に、接続コンポーネントアルゴリズムは、アレイT2で識別されるより小さなIGにのみ個別に適用され得る。当業者であれば、個々のサブグラフ(IG)は、オリジナルのグラフGよりもはるかに小さい傾向があり、それゆえに、計算上の節約をもたらすことを理解するであろう。さらに、すでに言及したように、一部の実施形態では、タイプ2の変化を検出および最適化することは、すべてのサウンディングアルゴリズム反復に対して実行される必要はない。当業者であれば、代替的な手順によって、図4の第1のマトリックスが構築されたように正確に第2のマトリックスを構築するために前述の手順を簡単に修正することができ、単に2つの方法を比較して、干渉から非干渉へ、またはその逆のどちらに切り替えられたモデムのペアかどうかに関係なく、任意の変化を識別することを理解するであろう。
図5は、今説明した手順を実装するための方法40を示している。ステップ42では、接続コンポーネントアルゴリズムの以前の実装で識別された各IGに対する値「0」を含む、ヌルのアレイT2が初期化される。ステップ44では、第1のマトリックス、すなわち、前述したような干渉マトリックスが、第1のIGに対して、前回のラウンドのサウンディングで取得されたデータから構築され、ステップ46では、第2のマトリックス、すなわち、非干渉マトリックスが、現在のラウンドのサウンディングで取得されたデータから、前述したような第1のIGに対して構築される。ステップ48では、論理AND演算が、これら2つのマトリックスに対して実施されて、第3のマトリックスが生成され、またはそれ以外の場合は、2つのマトリックスが比較される。ステップ48の比較から、ステップ49で、第1のマトリックスと第2のマトリックスとの間で必要な変化が発生したかどうか、例えば、互いに干渉していた2つのモデムがもはや干渉していないか、または干渉状態のいくつかの変化が、あるラウンドのサウンディングから次のラウンドまで発生したかどうかを決定する。答えが「はい」の場合、アレイT2内のそのIGの値が変更され、この手順は、アレイ内の次のIGに進む。答えがいいえの場合、手順は、アレイT2の値を変更することなく、アレイ内の次のIGに進む。IGが変わらない場合、アレイT2を使用して、接続コンポーネントアルゴリズムを通して再び実行され得るIGを識別してもよい。
図6Aおよび図6Bを参照すると、異なる手順を使用して、タイプ1の変化を識別することができる。具体的には、図6Aを参照すると、干渉グループマトリックスIは、IGの収集内のすべてのモデムまたはノードについて、あるモデム/ノードが別のモデム/ノードと同じIGにあるかどうかを示す、すなわち、モデムi(マトリックスの行i)およびモデムj(マトリックスの列j)が同じIG内にある場合、対応するエントリは0であり、それ以外の場合は1である、前回のラウンドのサウンディングデータから構築され得る。このデータは以前のラウンドのサウンディングから存在するため、このマトリックスを構築するために、さらなる処理はほとんど必要ではない。分かるように、図6AのマトリックスIは、図3のマトリックスMを使用して構築された、図2Cに示されるサブグラフに対応している。
次に、図3に示すような第2のマトリックスMは、現在のラウンドのサウンディングからのサウンディングデータを使用して構築され、論理「AND」演算が、2つのマトリックスに適用され、それによって、2つのケーブルモデムが現在、同じIG内にない互いと干渉している任意のインスタンスが識別される。論理AND演算を行った後、行i(または列j)のエントリのうちのいずれかが1である場合、以前の反復でノードi(またはj)が属していたIGを、アレイT1(図6Bに示されている)に追加する必要がある。アレイT1が完全に追加されると、接続コンポーネントアルゴリズムは、アレイT1で識別されたIGの和合に適用され得る。当業者であれば、図6Aに見られるように最初にマトリックスIを構築する代わりに、各ノード/モデムに関連付けられた個々のアレイは、(1)そのモデムと同じSG内の他のノード/モデム、および(2)その個々のモデムに現在干渉している他のノード/モデムを識別するように構築され得ることを理解するであろう。次に、これらのアレイに「AND」演算を適用し、関連するSGをアレイT1に加え、アレイT1が完全に追加されるまで、手順を次のノード/モデム等に移動させ得る。当業者はまた、我々が使用した技術に関係なく、このグラフは、連続的な反復におけるサウンディング干渉のわずかな変化、および接続コンポーネントアルゴリズムの複雑さがO(|N|+|E|)に比例するという事実のために、元のグラフGよりも実質的に小さいため、ほとんどの場合、より少ない計算手順を要求することを理解するであろう。
図7は、今説明した手順を実装するための方法60を示している。ステップ62では、接続コンポーネントアルゴリズムの以前の実装で識別された各IGに対する値「0」を含む、ヌルのアレイT1が初期化される。ステップ64では、前述したような、どのノード/モデムペアが異なるIGにあるかを示すIマトリックスは、前回のラウンドのサウンディングで取得されたデータから構築されており、ステップ66では、マトリックスM(図3に開示されるような)は、現在のラウンドのサウンディングで取得されたデータから前述したように構築されている。ステップ68では、論理AND演算がこれら2つのマトリックスに対して実施されて、その値「1」が、現在互いに干渉している異なるIGのノード/モデムペアを示す、第3のマトリックスが生成される。ステップ60では、この第3のマトリックスを使用して、アレイT1が追加され、第3のマトリックス内にフラグが立てられたノード/モデムを有する任意のIGを識別する。ステップ62では、接続コンポーネントアルゴリズムが、T1におけるIGの和合に適用される。
当業者であれば、今説明した手順を組み合わせて、なおもさらなる効率性を提供し得ることを理解するであろう。例えば、タイプ2の変化を識別するために使用される手順が、IG内のモデム/ノードペアが互いに干渉している状態から互いに干渉していない状態に切り替えられたインスタンスのみを識別する場合、接続コンポーネントアルゴリズムを適用して、それらの識別されたSGを潜在的に分割することができる。次いで、タイプ1の変化は、新しいIG組織を使用して図6Aに示すIマトリックスを構築することによって、識別され得る。次いで、各IGをさらに細分化することができないことが知られているため、タイプ1手順がその後、T1アレイに追加するのを進めるとき、アレイ内の値を使用して、接続コンポーネントアルゴリズムを必要とせずに直接的にIGをマージしてもよい。
代替的に、タイプ1の変化は、最初にT1アレイに追加し、次に、T1アレイで識別されたIGの和合上で接続コンポーネントアルゴリズムを実行するように識別され得る。接続コンポーネントアルゴリズム自体が、これらのIG内のすべてのモデム/ノードを可能な限り最小の組み合わせに構成するため、タイプ2の変化の手順は、T1アレイに含まれていない残りのIG上でのみ実行する必要がある。
前述のシステムおよび方法は、1つ以上の干渉グループ(IG)にケーブルモデムを動的に割り当てるように、サウンディングデータを処理する非効率性を是正するが、サウンディングプロセス自体は、伝送システムにかなりのオーバーヘッドを課す。上述のように、サウンディング手順では、CMTSは、1つ以上のFDX能力のあるCMに、指定されたサブキャリア上で試験信号を伝送するように指示する一方で、他のFDX能力のあるCMに、同じサブキャリアセット上で受信された透過変調誤差比(RxMER)を測定および報告するよう指示することを要求する。CMTSは、すべてのCMの組み合わせ間で干渉レベルが試験されるまで、他のCMをトランスミッタとして使用してこの手順を繰り返す。さらに、CMTSは、すべての関連するサブキャリア上でこれを繰り返すことができる。
FDXシステムで通常使用されるサウンディングには、連続波(CW)サウンディングおよびOFDMA上流データプロファイル(OUDP)サウンディングの2つのタイプのサウンディングがある。CWサウンディング中、1つまたは複数の試験ケーブルモデムが、選択されたサブキャリア周波数位置にCW試験信号を送信し(ケーブルモデムは各々、最大255個のサブキャリアをサポートする)、一方で、残りのケーブルモデムは、上流試験伝送と同時に受信されたゼロビット負荷下流信号のRxMERを測定する。これらの測定値には、理想的には試験CW信号のサブキャリアを含む、最大3800個のサブキャリアが含まれる。CWサウンディングの利点は、これらの周波数での干渉は独立して試験されるため、比較的少数のサブキャリア周波数を一度に結合することである。これにより、コンテンツの配信にサブキャリアの残りの部分を使用することができる。CWサウンディングのデメリットは、手順の完了にかかる時間の長さであり、この完了は、最大数分かかる場合がある。この間、利用可能なスペクトルの完全な使用は除外される。
逆に、OUDPサウンディングは、各ケーブルモデムからの各試験バーストに対して全スペクトルを占有し、ここで、試験バーストは、約20~60ミリ秒続く場合があり、各試験バーストは、スペクトル内の50KHzバンドごとに1つずつ、3800回の測定値を含む。多数のモデムに対して繰り返されても、手順全体は、CWサウンディングよりもはるかに高速である。しかし、この手順では、OUDP試験バースト中にCATVプラントの適切なOFDMスペクトルを使用することができなくなり、これは、そのバーストがOFDMチャンネル全体に及ぶためである。CWまたはOUDPのサウンディングが利用されるかどうかに関わらず、顧客がその日のピーク時に、サウンディングのラウンドが原因で、ジッタまたは帯域幅の減少を経験する場合がある。
前述のタイプのサウンディングのいずれかが必要とされる周波数を低減する、新規のシステムおよび方法が開示されている。この手順は、本明細書において、すべてのケーブルモデムが、信号が上流または下流の方向に送信されていないときに存在するノイズレベルを測定する、「ベースライン」サウンディング試験と称されるものを実施する。この手順では、ケーブルモデムごとに、ケーブルモデムによって使用される各サブキャリア周波数におけるノイズ測定値を、信号がケーブルモデムによって送信されていない間に、「ベースラインCW」試験で収集する。「ベースラインOUDP」試験は、ケーブルモデムごとに、システムが利用するスペクトル全体にわたって、50KHz単位で3800回の測定値を収集する。CWおよびOUDPサウンディングのような完全なサウンディング手順と比較して、ベースラインサウンディングは、システムリソースをはるかに少なくする。ベースラインサウンディングは、伝送経路に沿った定在波反射、および伝送経路の長さ、例えば、温度などの周囲気象条件に基づいて変化するスプリアス電磁妨害などの要因によって引き起こされる、ヘッドエンドと顧客のケーブルモデムとの間の伝送経路のノイズフロアを本質的に測定する。しかしながら、これらの要因の多くは、ヘッドエンドと所定のケーブルモデムとの間の伝送長さなどの時間とともに変化せず、連続的なベースラインサウンディング測定の間に変化が起こる場合、これらの変化は、多くの場合、完全なサウンディング測定の間の変化のソースである、顧客からのケーブルモデムがオフラインになる(comes or goes offline)ときなど、ネットワークトポロジーの変化と強く相関する。したがって、本発明者らは、単に完全なサウンディング試験の周期的な順序を使用するのではなく、開示されたベースラインのサウンディング手順を使用して、完全なサウンディングが必要かどうかを決定することができることを認識した。
特に図8を参照すると、図1に開示されるものなどのシステムは、ベースラインサウンディング試験を実施し、ステップ72で結果を記憶する方法70を使用し得る。ベースラインサウンディング試験は、OFDM/OFDMAバンドの全3800の周波数をカバーし、一方で、伝送は発生しない。ステップ74で、完全なサウンディング試験が実施され、結果が記憶され、ステップ75で、完全なサウンディング結果を使用して、干渉グループ(IG)のセットを作成する。ステップ76では、毎時などの適切な間隔の後にベースラインサウンディング試験が実施され、ステップ78では、ステップ72で測定された結果と比較して、ベースラインサウンディング結果の十分な変化が、全ラウンドのサウンディングを保証するために生じたかどうかを決定する。例えば、新しいセルタワーの設置、最近露出した配線(アンテナとして機能する)、または近くのHAM無線オペレータからの信号は各々、ベースラインのサウンディング測定および完全なサウンディング測定に影響を与える場合があり、ベースラインサウンディング結果の変化を検出することで、完全なサウンディング手順を開始することができる。代替的に、新しいモデムがオンラインまたはオフラインになってもよく、これは、少なくともどのIGに新しいモデムを追加すべきか、またはモデムの除去がIGの分割を保証するかを決定するために、全ラウンドのサウンディングが必要となる。これらの状況のいずれかにおいて、ベースラインサウンディング手順によって測定された結果は、設定された閾値を超えるサービスグループ内の任意の個々のモデムによって登録されたノイズの変化などの大幅な変化を含んでもよく、これは、プラントの状態が変化したことを示し、再び新しい完全なサウンディング試験を保証するものとなる。比較により、完全なサウンディングの新しいラウンドが保証されると決定される任意のこうした状況では、ステップ79で、新しいベースライン結果が記憶され、手順はステップ74に戻り、ここで、完全なサウンディングが実施されることなどが行われる。
逆に、ステップ76で取得されたベースラインサウンディング結果と前回のベースラインサウンディング結果との間に有意な変化が観察されない場合、IGへの変更は必要とされず、手順はステップ76に戻り、ここで、別のベースラインサウンディングが、次の予定された間隔で実施される。一部の実施形態では、伝送エラーが報告される場合、ベースラインサウンディング結果の有意な変化の欠如にもかかわらず、完全なサウンディングラウンドがトリガされ得る。
前述したように、ベースラインサウンディング結果は、システム構成の変更(モデムの追加または削除、伝送ネットワークの一部のシステムメンテナンスなど)、または干渉グループの変更を必要とする可能性のある他のこのような変更に関係しない要因により、経時的に変化する場合がある。一例として、ベースラインサウンディング結果は、時刻、温度などの周囲気象条件、および他の類似の要因に基づいて変化し得る。したがって、本開示の一部の実施形態は、週の異なる日、日の異なる時間、異なる温度、および他の気象条件など、複数の異なる過去のベースラインサウンディング結果を記憶し得る。新しいベースラインサウンディングラウンドが実施されると、比較のために、記憶された過去の結果の最も関連する1つが取得され得る。
例えば、図9を参照すると、こうした実施形態は、RPD84のネットワークを介して顧客の構内で複数のケーブルモデム86に接続されたCCAPコア82を含むシステム80を含み得、ここで、ケーブルモデム86は、干渉グループ87に割り当てられている(そのうちの1つだけが図9に示されている)。図1と同様に、図9のアーキテクチャは、CMTSがCCAPコアとして動作し、一方で、リモート物理デバイス(RPD)が下流に位置する、R-PHYシステムとして示されているが、代替システムは、複数のノード/アンプを介してケーブルモデム4に接続された、ヘッドエンドのCMTSで完全に動作している従来のCCAPを使用し得る。
好ましくは、CCAPコア82、または他のヘッドエンドデバイスは、過去のサウンディングデータをメモリ89に選択的に記憶する、データベース88に接続されてもよい。図10は、過去のベースラインサウンディング記録が記憶され得る、例示的なスキームを示している。具体的には、各ラウンドのベースラインサウンディングデータは、日付(曜日を含み得る)、ベースラインサウンディングデータが収集された時間、CCAP、RPD、およびケーブルモデムの各々の場所の位置に対応する温度データなどの気象データ、またはどの記憶された過去のベースラインサウンディング記録が、現在のベースラインサウンディングデータを比較する条件を最も厳密に表しているかを決定することに関連するとみなされるいくつかの他の要因のうちの一部またはすべてを示すメタデータでタグ付けされた記録として記憶され得る。例えば、現在のベースラインサウンディング試験が午後5時に実施される場合、システム80は、前日の午後5時に行われた過去の記録を読み出すことができる。他の実施形態では、より多くのデータが収集されると、現在のベースラインサウンディング試験が水曜日の午後5時に実施される場合、システム80は、前週の水曜日の午後5時に行われた過去の記録を読み出すことができる。さらにより多くの過去のデータが収集されると、システム80は、例えば、同じ時刻に対応し、現在の気象条件に最も厳密に合致する、過去のベースラインサウンディング結果が取得され得るように、温度および他の気象条件、または他のデータなどのより多くのフィルタを追加することが可能になり得る。一部の実施形態では、所与の日および時間での気象条件などの情報は、気象サーバまたは他のそのような利用可能なデータベースにアクセスし、読み出したデータを使用してベースラインサウンディング記録に追加することによって、ベースラインサウンディングを行った後に読み出され得る。
好ましい実施形態では、過去のサウンディングデータ89を有するデータベース88は、CCAPコア82に遠隔的に接続されてもよいが、他の実施形態では、CCAPコア82をデータベース88に統合してもよい。同様に、一部の実施形態は、CCAPコア82が、現在の結果と比較するための過去のサウンディング記録の要求を単に開始するように、CCAPコア82に遠隔的に接続されるデータベース88を有する管理または処理機能を含んでもよく、マネージャ/データベース88は、最も関連性の高い記録を決定し、結果をCCAPコア82に返す。
図11は、図9のシステムによって使用される例示的な手順90を示している。ステップ91では、ベースラインサウンディングが実施され、ステップ97では、その結果がデータベースに記憶される。ステップ92では、完全なサウンディングラウンドが実施され、ステップ93では、完全なサウンディングラウンドの結果に基づいて、一連の干渉グループが作成される。ステップ94では、別のベースラインサウンディングラウンドが実施され、ステップ98では、その結果がデータベースに記憶される。ステップ95では、データベースからの過去のベースライン記録の要求が行われ、ステップ99では、結果が識別され、データベースから返される。ステップ96では、ステップ99で返された過去の記録と、ステップ94で取得された現在のベースラインサウンディング結果が比較される。比較により、完全なサウンディングの別のラウンドが保証されることが示されている場合、手順はステップ92に戻り、そうでない場合、手順はステップ94に戻る。
一部の実施形態では、図9および図11に示すシステムおよび方法は、統計モデルを採用して、現在のラウンドのサウンディングと過去のベースライン記録との差異が、新しいラウンドの完全なサウンディングを保証するかについての決定を行わせることができる。具体的には、示されるシステムおよび方法が最初に実装されると、図9に示すデータベース88が、ベースラインサウンディング結果、完全なサウンディング結果、および新しいラウンドの完全なサウンディングが干渉グループに変化をもたらすかどうかについての情報を収集する間に、完全なラウンドのサウンディングが繰り返し収集され得る。次いで、システムは、現在のベースラインサウンディング読み取り値と、システムによって選択される最も関連性の高い過去の記録(例えば、任意のモデムに対するベースラインサウンディング読み取り値の最大差)との間の測定基準の変化、および変更がIGで行われた可能性を相関させ始めることができる。より多くのデータが収集されると、統計モデルはより信頼性を増し、ある一定のレベルの信頼性に到達すると、システムは、別の完全なサウンディング手順が、干渉グループの変化を生じるであろうとの所望の閾値確率(例えば、90%、95%、または任意の他の所望の閾値)が計算された後に、完全なサウンディングラウンドのプロキシとしてベースラインサウンディング読み取り値を使用し始めることができる。
他の実施形態では、システムオペレータは、ベースラインのサウンディング読み取り値における定性的および定量的変化が、新しいラウンドの完全なサウンディングの必要性を生じさせる可能性が最も高いものは何かを、経験的に決定し得る。
開示されたシステムの一部の実施形態では、データベース88は、完全なサウンディング結果およびベースラインサウンディング結果に関連付けられたIGを記憶してもよく、完全なサウンディング試験を実施することなく、過去のデータベース内の記録に基づいて新しいIGを選択してもよい。例えば、完全なサウンディング試験を実施するのに不十分な帯域幅がある場合、ベースラインサウンディング試験をプロキシとして使用して、IGを一時的に選択してもよい。代替的に、例えば、ソフトウェア更新後にCATVシステムを再初期化しなければならない場合、過去のデータベースは、最新のIGセットに対して問い合わされ得る。
本発明は、記載される特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲に定義されるような本発明の範囲から逸脱することなく、その変形が、同等の教義、またはその文字通りの範囲を超えて特許請求の範囲の強制可能な範囲を拡大するいくつかの他の原則を含む、優越的法の原則に従って解釈されるように、行われてもよいことが理解されよう。文脈がそうでないと示さない限り、要素の実例の数に対する特許請求の範囲の参照は、それが1つの実例への参照であろうと、または複数の実例への参照であろうと、少なくとも要素の実例の所定の数を必要とするが、記載されているよりも多くのその要素の実例を有する特許請求の範囲の構造または方法の範囲から除外することを意図するものではない。特許請求の範囲において使用される場合、用語「含む」またはその派生語は、特許請求される構造または方法における他の要素またはステップの存在を除外することを意図するものではない非排他的な意味で使用される。

Claims (40)

  1. 伝送ネットワークを介して複数のモデムに接続されたヘッドエンドを含む、CATVシステムであって、前記複数のモデムが、少なくとも1つの干渉グループ(IG)の第1のセット内に配置されており、前記システムが、前記ヘッドエンドに動作可能に接続可能であり、前記少なくとも1つのIGの第1のセットとは異なる少なくとも1つのIGの第2のセット内に、前記複数のモデムを再構成することができる、プロセッサを含み、前記プロセッサが、前記少なくとも1つのIGの第1のセットに基づいて、前記複数のモデムを再構成する、CATVシステム。
  2. 前記システムが、サウンディングデータに基づいてアレイを処理して、前記複数のモデムを前記少なくとも1つの干渉グループの第2のセットに再構成するために、グラフベースの接続コンポーネント技術を使用する、請求項1に記載のCATVシステム。
  3. 前記グラフベースの接続コンポーネント技術が、前記サウンディングデータのサブセットのみに適用され、前記サブセットが、前記少なくとも1つの干渉グループの第1のセットからの識別された増分変化に基づいている、請求項2に記載のCATVシステム。
  4. 前記識別された増分変化が、もはや互いに干渉しない同じIG内のモデムのペアを含む、請求項3に記載のCATVシステム。
  5. 前記識別された増分変化が、現在の時点で互いに干渉しており、以前の時点では互いに干渉していなかった、異なるIG内のモデムのペアを含む、請求項3に記載のCATVシステム。
  6. FDX CATVアーキテクチャを実装する、請求項1に記載のCATVシステム。
  7. 前記グラフベースの接続コンポーネント技術が、ノードおよびエッジを有するグラフに基づいている、請求項1に記載のCATVシステム。
  8. 前記ノードが、個々のケーブルモデムに対応し、前記エッジが、ノードを接続し、各々が、前記CATVシステム上のサウンディング手順によって測定された関連付けられた干渉測定基準を有する、請求項7に記載のCATVシステム。
  9. 前記グラフが、無向である、請求項8に記載のCATVシステム。
  10. 前記グラフが、有向である、請求項8に記載のCATVシステム。
  11. CATVシステムに複数のモデムを配置する方法であって、前記方法が、
    前記CATVシステムのヘッドエンドに動作可能に接続されたプロセッサによって、少なくとも1つの干渉グループ(IG)の第1の配置に、前記複数のモデムのヘッドエンドを自動的に配置することと、
    前記ヘッドエンドに動作可能に接続されたプロセッサによって、前記第1の配置を使用して、前記少なくとも1つのIGの第1の配置とは異なる少なくとも1つのIGの第2の配置に、前記複数のモデムを自動的に再構成することと、を含む、方法。
  12. サウンディングデータに基づいてアレイを処理して、前記複数のモデムを前記第2の配置に再構成するために、グラフベースの接続コンポーネント技術を使用する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記グラフベースの接続コンポーネント技術が、前記サウンディングデータのサブセットのみに適用され、前記サブセットが、前記第1の配置からの識別された増分変化に基づいている、請求項12に記載の方法。
  14. 前記識別された増分変化が、もはや互いに干渉しない同じIG内のモデムのペアを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記識別された増分変化が、現在の時点で互いに干渉しており、以前の時点では互いに干渉していなかった、異なるIG内のモデムのペアを含む、請求項13に記載の方法。
  16. FDX CATVアーキテクチャを実装する、請求項11に記載の方法。
  17. 前記グラフベースの接続コンポーネント技術が、ノードおよびエッジを有するグラフに基づいている、請求項11に記載の方法。
  18. 前記ノードが、個々のケーブルモデムに対応し、前記エッジが、ノードを接続し、各々が、前記CATVシステム上のサウンディング手順によって測定された関連付けられた干渉測定基準を有する、請求項17に記載の方法。
  19. 前記グラフが、無向である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記グラフが、有向である、請求項18に記載の方法。
  21. 伝送ネットワークを介して、ヘッドエンドと複数のケーブルモデムとの間でデータを交換する、処理システムであって、前記処理システムが、
    前記ケーブルモデムの定期的なベースラインサウンディング試験、および前記ケーブルモデムの定期的な完全なサウンディング試験を選択的に開始する、プロセッサであって、前記完全なサウンディング試験が、前記ベースラインサウンディング試験よりも多くのデータを生成する、プロセッサと、
    少なくとも1つの過去のベースラインサウンディング試験を記憶する、メモリと、を含み、
    前記プロセッサが、現在のベースラインサウンディング試験を実施し、前記現在のベースラインサウンディング試験と前記過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録との比較を使用して、完全なサウンディング試験を開始するかどうかを選択する、処理システム。
  22. 前記伝送システムが、全二重である、請求項21に記載の処理システム。
  23. 前記完全なサウンディング試験が、CW試験およびOUDP試験のうちの選択された1つである、請求項21に記載の処理システム。
  24. 前記ベースラインサウンディング試験が、ケーブルモデムがデータを伝送していないときに、各ケーブルモデムでのノイズを測定する、請求項21に記載の処理システム。
  25. 前記ベースラインサウンディング試験が、関心のスペクトルにわたる複数の周波数帯におけるバンドごとのノイズ測定のベクトルを含む、記録を生成する、請求項24に記載の処理システム。
  26. 複数の過去のベースラインサウンディング記録を記憶するデータベースを含み、前記プロセッサが、前記複数の過去のベースラインサウンディング記録の中から1つの選択された記録を使用して、現在のベースラインサウンディング試験と比較し、前記比較を使用して、完全なサウンディング試験を開始するかどうかを選択する、請求項21に記載の処理システム。
  27. 前記過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録が、各少なくとも1つの記録の週の1日のうちの少なくとも1つ、および各少なくとも1つの記録の時刻を含む、請求項21に記載の処理システム。
  28. 前記過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録が、各少なくとも1つの記録に関連付けられた少なくとも1つの気象測定基準を含む、請求項27に記載の処理システム。
  29. 前記少なくとも1つの測定基準が、前記記録に関連付けられた前記ベースラインサウンディング試験のときに発生する、周囲温度データを含む、請求項28に記載の処理システム。
  30. 前記少なくとも1つの気象測定基準が、前記過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録が作成された後に、気象データベースから取得される、請求項28に記載の処理システム。
  31. 伝送ネットワークを介して、ヘッドエンドと複数のケーブルモデムとの間でデータを交換するための方法であって、前記方法が、
    前記ケーブルモデムの定期的なベースラインサウンディング試験、および前記ケーブルモデムの定期的な完全なサウンディング試験を選択的に開始することであって、前記完全なサウンディング試験が、前記ベースラインサウンディング試験よりも多くのデータを生成する、開始することと、
    過去のベースラインサウンディング試験の少なくとも1つの記録を、メモリに記憶することと、
    現在のベースラインサウンディング試験を実施することと、
    前記現在のベースラインサウンディング試験と前記過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録との比較を使用して、完全なサウンディング試験を開始するかどうかを選択することと、を含む、方法。
  32. 前記伝送システムが、全二重である、請求項31に記載の方法。
  33. 前記完全なサウンディング試験が、CW試験およびOUDP試験のうちの選択された1つである、請求項31に記載の方法。
  34. 前記ベースラインサウンディング試験が、ケーブルモデムがデータを伝送していないときに、各ケーブルモデムでのノイズを測定する、請求項31に記載の方法。
  35. 前記ベースラインサウンディング試験が、関心のスペクトルにわたる複数の周波数帯におけるバンドごとのノイズ測定のベクトルを含む、記録を生成する、請求項34に記載の方法。
  36. 複数の過去のベースラインサウンディング記録を記憶することと、前記複数の過去のベースラインサウンディング記録の中から1つの選択された記録を使用して、現在のベースラインサウンディング試験と比較することと、前記比較を使用して、完全なサウンディング試験を開始するかどうかを選択することと、を含む、請求項31に記載の方法。
  37. 前記過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録が、各少なくとも1つの記録の週の1日のうちの少なくとも1つ、および各少なくとも1つの記録の時刻を含む、請求項31に記載の方法。
  38. 前記過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録が、各少なくとも1つの記録に関連付けられた少なくとも1つの気象測定基準を含む、請求項37に記載の方法。
  39. 前記少なくとも1つの測定基準が、前記記録に関連付けられた前記ベースラインサウンディング試験のときに発生する、周囲温度データを含む、請求項38に記載の方法。
  40. 前記過去のベースライン試験の少なくとも1つの記録が作成された後に、気象データベースから前記少なくとも1つの気象測定基準を取得するステップを含む、請求項38に記載の方法。
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