JP2022550148A - 手術器具用トラッカ - Google Patents
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Abstract
【課題】手術器具用トラッカを改良する。【解決手段】手持ち式手術器具と共に使用可能な光学トラッカである。光学トラッカはトラッカフレームを備え、トラッカフレームは、長手方向軸を有する器具係合開口部を規定する取付体と、取付体から近位に突出するオフセット体とを含む。器具係合開口部は、トラッカの長手方向軸が手術器具の軸と位置合わせされるように、手術器具の近位領域を受け入れるように構成される。均等な割合の3つの放射状部分が長手方向軸を中心に規定され、長手方向軸を集合的に囲む。トラッカは、少なくとも6つのマーカをさらに備え、マーカは、トラッカフレームに結合された少なくとも2つのアレイを形成するように配置され、少なくとも1つのマーカが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされる。アレイの各々の一部がオフセット体に結合され、取付体の近位に位置決めされる。【選択図】図2
Description
本出願は、内容全体が参照により本明細書に組み込まれている、2019年9月26日に出願した米国仮特許出願第62/906,629号の優先権を主張する。
手術中、外科医は、患者の体内に挿入する必要がある器具を使用することが多い。器具が患者の体内に入ると、外科医は器具の先端が見えなくなる。このような場合に外科医が器具をナビゲートするのを助けるために、器具を追跡し、外科医に視覚誘導または音響誘導を行う手術ナビゲーションシステムを使用することができる。
器具を追跡する1つの方法は、器具にトラッカを取り付けることである。手術室のカメラがトラッカを検出し、トラッカの位置、したがって器具の位置を計算するために使用されるデータを生成する。通常、患者も追跡され、これにより、患者に対する器具の位置を計算することができる。
トラッカのさらなる改良が望まれる。
本開示の利点は、添付図面に関連して考察される以下の詳細な説明を参照することによって、よりよく理解されるようになるので、容易に認識されるであろう。
いくつかの図面を通して同様の数字が同様の部分を示す図面を参照すると、本開示は、手持ち式手術器具34用のトラッカ100、手術ナビゲーションシステム12、およびトラッカ100を操作するための方法を含む。図1は、外科医などの医療専門家が医療処置を行う際に支援するために、手術器具34およびトラッカ100を含む1つまたは複数の手術器具アセンブリ30を追跡するための手術ナビゲーションシステム12を備えることができる例示的な手術システム10を示す。
手術ナビゲーションシステム12は、1つまたは複数の表示ユニット14および1つまたは複数のユーザ入力16を含むナビゲーションインターフェースを備えることができる。手術ナビゲーションシステム12の表示ユニット14は、様々なプロンプトおよびデータエントリボックスを表示するように構成されてよい。例えば、表示ユニット14は、外科医が実行する外科手術のタイプを手動で入力または選択できるようにするテキストボックスまたはプロンプトを表示するように構成されてよい。表示ユニット14は、術前画像またはスキャンなどの患者データを表示するように構成されてもよい。前述したように、術前画像は、患者の解剖学的構造のMRIスキャン、放射線スキャン、またはコンピュータ断層撮影(CT)スキャンに基づくことができる。術前画像を、手術ナビゲーションシステム12にアップロードして、表示ユニット14に表示することができる。表示ユニット14は、患者のデータまたは画像に重ね合わせた、医療処置に関する手術計画を表示するようにさらに構成されてよい。手術計画は、医療処置を行うための手術経路、または医療処置中の医療器具についての計画された軌道もしくは向きを含むことができる。手術計画は、医療処置中に挿入される埋込物または医療機器の位置および/または向きを患者データまたは画像に重ね合わせることを含むこともできる。手術ナビゲーションシステム12は、医療処置を行うための手術経路、または医療処置中の医療器具についての計画された軌道もしくは向きのホログラフィック画像を表示および/または投影するように構成された表示ユニット14を備えてもよいことが考えられる。これは、手術経路を患者または手術室内の他の表面に投影することを含むことができる。また、外科医が着用しているヘッドユニット、例えばヘッドユニットのレンズ、シールド、または眼鏡に手術経路を投影することを含むこともできる。標的軌道および/または標的位置を表示するための、外科医が着用する表示ユニットを備える手術ナビゲーションシステム12の例示的な構成は、全体が参照により本明細書に組み込まれている、国際特許出願第PCT/IB2018/053130号に開示されている。
ユーザ入力16は、外科医が患者データを入力する、または手術計画を変更することができるように構成されてよい。患者データは、患者の解剖学的構造の術前画像などの患者画像を含むことができる。これらの画像は、患者の解剖学的構造のMRIスキャン、放射線スキャン、またはコンピュータ断層撮影(CT)スキャンに基づくことができる。患者データは、行われている医療処置のタイプ、患者の解剖学的特徴、患者の特定の病状、および/または手術ナビゲーション設定のための操作設定に関連する追加の情報を含むこともできる。例えば、脊柱手術を行う際に、外科医は、ユーザ入力16を介して、医療処置が行われている特定の椎骨に関連する情報を入力することができる。外科医は、椎骨、および/または医療処置中に挿入される医療機器または埋込物のサイズおよび形状に関連する様々な解剖学的寸法を入力することもできる。ユーザ入力16は、外科医が患者データを選択、編集、または操作することができるように構成されてもよい。例えば、外科医は、患者データから解剖学的特徴を識別および/または選択することができる。これは、医療処置を行う椎骨および/または椎骨上の特定の領域を選択するなど、手術部位を選択することを含むことができる。
手術ナビゲーションシステム12は、ナビゲーションプロセッサ18をさらに備えることができる。ナビゲーションプロセッサ18は、パーソナルコンピュータまたはラップトップコンピュータ上に位置することができる。ナビゲーションプロセッサ18は、ユーザ入力16、表示ユニット14、中央処理装置(CPU)および/または他のプロセッサ、メモリ(図示せず)、およびストレージ(図示せず)と通信することができる。ナビゲーションプロセッサ18は、手術ナビゲーションシステム12の動作に関連する、本明細書に開示される様々なルーチンおよび/もしくは方法を実装するためのソフトウェアならびに/または動作命令をさらに含むことができる。ソフトウェアおよび/または動作命令は、患者20に関連する手術器具34の正確な位置および/または角度位置合わせを見つけるように構成された計画システムを含むことができる。ナビゲーションプロセッサ18は、手術器具アセンブリ30と直接的または間接的に有線または無線通信することができる。
手術ナビゲーションシステム12は、1つまたは複数のセンサ24を含む追跡ユニット22またはローカライザを備えることもできる。センサは、CCDカメラ、CMOSカメラ、および/もしくは光学画像カメラなどのカメラ、磁気センサ、無線周波数センサ、または手術器具アセンブリ30の追跡装置100の位置を検出および/もしくは感知するように適合された任意の他のセンサを含むことができる。ローカライザ22は、複数のマーカ128からの放射または光を検出することができ、検出された放射または光を表すローカライザ信号を生成することができる。例示的な手術ナビゲーションシステム12は、マーカ128間に固定の空間関係を有するトラッカ100を利用するように構成されてよい。利用され得る様々な適切なローカライザの記載は、全体が参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第10,531,926(B2)号に見られる。
プロセッサ18は、ローカライザ信号を受信可能であってよい。プロセッサ18はさらに、受信したセンサ信号に基づいてトラッカ100を整合および追跡可能であってよい。プロセッサは、ローカライザ信号に基づいて、ローカライザ22に対するトラッカ100の向きおよび/または位置を計算することもできる。プロセッサ18は、空間関係に関する情報にアクセスすることができる。このような場合、ステレオカメラで撮影された3次元画像は必要なく、カメラは単一の2次元画像センサのみを含むだけでよい。
プロセッサ18は、患者の身体20の情報(例えば、患者の身体のコンピュータ断層撮影スキャンおよび/または追跡信号)を受信および/または格納するようにさらに構成されてよい。次に、プロセッサ18は、患者の身体20に対する手術器具34の位置および/または向きを計算することができる。プロセッサ18は、手術器具34の追跡を示す視覚信号または音響信号を生成するように構成されてよい。視覚信号は、表示ユニットに表示されてよい。プロセッサ18は、ローカライザとは別個のコンピューティングデバイスの一部であってよい。あるいは、ローカライザは、プロセッサを備えることができる。
図2は、トラッカ100および手術器具34の第1の構成の斜視図である。手術器具34は、器具軸40に沿って離間した近位端36および遠位端38を有する。図2に示すような多くの場合、手術器具34は、近位端36近くに配置されたソース(例えば、モータまたは超音波トランスデューサ)から、手術器具34の遠位端38に結合されたアタッチメント42へ、器具軸40に沿って機械的エネルギーを伝達する。この配置の一例が図2~図7に示され、手術器具34は高速ドリルとして示されている。ここで、手術器具34は、ハウジング46、ハウジング46内に配置されたモータ(図示せず)、近位領域においてハウジング46から突出する可撓性供給ケーブル48、および手術器具34の遠位端38近くのアタッチメントインターフェース50を含むことができる。例示的な手術器具は、参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第8,597,316号および米国特許出願公開第2017/0319217号に見られる。
トラッカ100は、手術器具34および手術ナビゲーションシステムと共に動作可能であり、手術室内における手術器具34の位置および/または向きを決定する。手術器具34の位置を正確に決定するために、トラッカ100は手術器具34に結合され、外科手術中にそれらの相対運動を防ぐように構成される。加えて、トラッカ100は、手術ナビゲーションシステムによるトラッカ100の視認性を最大にするように、手術器具34に結合されるべきである。
図面全体を通して、手術器具34は高速ドリルとして示されているが、トラッカ100は、高速ドリル以外の手術器具34と共に利用することができる。例えば、トラッカ100は、手持ち式超音波アブレーションツールもしくは生検針、またはロボットエンドエフェクタなどのロボット装置の一部に結合されてよい。同様に、トラッカ100は、手持ち式ドリル、鋸、またはバーなどの他の手術器具(図示せず)に結合するように構成されてよい。ここでも同様に、手術器具34の遠位端38に結合されたアタッチメント42は、図2において、器具軸40とは異なる軸(図示せず)上で回転ツールを駆動する傾斜アタッチメントとして示されている。例えば、アタッチメントは、真っ直ぐであっても、15度、45度などで傾斜していてもよく、アタッチメントは、30mm、50mmなどの様々な長さであってよい。
手術器具は質量が小さく、構造的に弱いことがある。このような手持ち式手術器具34に重いトラッカを取り付けると、トラッカ100は重心を移動させるため、(例えば、保持している手に加わるトルクにより)疲れることがある。さらに、手術器具34は、取り付けられた重いトラッカ100の重量により(弾性的または塑性的に)変形し、さらには損傷することがある。図面全体を通して示されるトラッカ100は、通常、軽量である。したがって、上記の欠点が減少するまたは排除される。手持ち式手術器具34は、手で保持してもより疲れにくく、トラッカ100の重量によって変形する可能性がより低くなり得る。
トラッカ100を手術器具34に取り外し可能に結合することを容易にするために、トラッカ100は、取付体104を含むトラッカフレーム102を備え、取付体104は、長手方向軸108に沿って貫通する器具係合開口部106を規定する。以下でさらに詳細に説明するように、器具係合開口部106は、器具軸40が取付体104の長手方向軸108と位置合わせされるよう手術器具34を受け入れるように構成される。言い換えると、取付体104は、手術器具34の本体と同心であってよい。トラッカフレーム102は、取付体104に支持され、かつ長手方向軸108に略平行に近位に延びるオフセット体110をさらに含むことができる。オフセット体110は、長手方向軸108に略垂直な方向に貫通する切欠き118を規定することができる。トラッカフレーム102は、チタンなどの金属、ナイロンなどのポリマー、または芳香族エポキシアミン樹脂などのエポキシ樹脂を含むことができる。トラッカフレームは、医療現場での使用に適した任意の他の材料を含んで、トラッカ100に必要な剛性構造を提供することができる。トラッカフレームは、ポリマーから構成されてもよく、積層造形技法を使用して製造されてもよい。
あるいは、トラッカ100および手術器具34は、単回使用のために機械的に接続されてもよい。トラッカ100と手術器具34とは、(例えば、射出成形中に)一体に形成されてもよい。トラッカ100は、例えば、手術器具34のハンドルと一体に形成されてもよい。トラッカ100が器具34に既に取り付けられているので、外科医は、トラッカ100を手術器具34に取り付ける必要なく、直ちに手術器具34を使用することができる。外科医は、トラッカ100および手術器具34の両方を、単回使用の後に処分することができる。
手術器具34の位置および向きを追跡するために、トラッカ100は、オプションで1つまたは複数のアレイ162、164、166に配置され、かつトラッカフレーム102に結合された複数のマーカ128を備える。トラッカフレーム102は、それぞれの放射状部分112、114、116に各々位置合わせされた3つの側面を有することができ、各側面は他の側面から約120度に向く。複数のアレイ162、164、166は、各アレイ162、164、166が3つの側面のうちの1つに配置され、互いに異なる方向を向くように配置される。第1のアレイ162は、第1の放射状部分112に位置合わせされた側面に配置され、第2のアレイ164は、第2の放射状部分114に位置合わせされた側面に配置され、第3のアレイ166は、第3の放射状部分116に位置合わせされた側面に配置される。第1の放射状部分112に位置合わせされた側面は、オフセット体110上に位置決めされる。オフセット体110と取付体104とは協働して、第2の放射状部分114および第3の放射状部分116と位置合わせされる2つの側面を規定する。他のアレイの数および/または側面との数も考えられる。
各側面は特定の放射状配置を有するが、側面の角度は、側面が共通の頂点に向かって傾斜して、オフセット体110の近位端152を越えた点で収束するように構成されてよい。オフセット体110および/または第1のアレイ162は、オフセット体110が斜軸に沿って取付体104から突出するように、斜軸を規定することができる。斜軸は、斜軸を中心とする均等な割合の3つの斜め部分(本明細書で説明した放射状部分と同様)をさらに規定することができる。ここで、少なくとも6つのマーカ128が、長手方向軸を中心に放射状に配置され、少なくとも3つのマーカ128が、斜軸を中心に放射状に配置され、オフセット体110上に配置されて、これらの少なくとも3つのマーカ128のうちの1つが、3つの斜め部分の各々にあり、長手方向軸108から離間して、可撓性供給ケーブル48のための隙間を提供するようになっている。
手術ナビゲーションシステムの精度を高めるための1つの方法は、トラッカ100の視認性を最大にすることを含む。トラッカ100の精度は、いくつかの方法で高めることができる。例えば、トラッカ100のサイズを大きくすることができ、マーカ128の数を増加させることができ、マーカ128の輝度を高めることができ、さらに他の方法がある。しかしながら、これらの方法により、トラッカ100のサイズおよび/または質量が大きくなることがあり、例えば、マーカ128の輝度を高めると電力を消費することになり、それにより、トラッカ100を動作させることのできる期間が短縮され、またはバッテリが容量の増大に伴って重くなる。
トラッカ100の視認性は、トラッカフレーム102上にマーカ128を戦略的に配置することによって高めることもできる。図3および図7に最も良く示すように、3つの放射状部分112、114、116が、長手方向軸108を中心に規定されている。各放射状部分112、114、116は、トラッカ100のそれぞれの部分およびトラッカ100の構成要素の配置に対応する体積を有する。図示のように、第1の放射状部分112は、オフセット体110と略位置合わせして規定されてよい。第2の放射状部分114および第3の放射状部分116は、オフセット体110と反対側で長手方向軸108を横切って位置合わせされる。例えば、図3に示すように、各放射状部分112、114、116は、トラッカ100の周囲で120度延びる。放射状部分112、114、116は、3つのすべてのサイズが等しくなるように規定される。
一部の構成において、トラッカ100は、図2~図11に示す第1の構成、および図12~図16に示す第2の構成などの本体シェル120を備えることができる。本体シェル120は、トラッカフレーム102の一部を覆い、トラッカフレーム102の内部122および外部124を囲む(図11参照)。以下でさらに詳細に説明するように、トラッカ100のある構成要素が、トラッカフレーム102の内部122に配置されてよい。本体シェル120は、ポリマー材料、チタン、または他の適切な材料から構成されてよい。トラッカフレーム102は、個別の取付体104および/またはオフセット体110が存在しないように、単一または一体構造であってもよい。トラッカフレーム102および本体シェル120を形成するための適切な製造プロセスは、特に、射出成形、積層造形(3D印刷)、コンピュータ数値制御(CNC)機械加工、ポリマー鋳造、真空成形、およびブロー成形を含むことができる。
チューブガイド126が、取付体104のトラッカフレーム102に規定され、手術用潅流チューブ52を受け入れるように構成されてよい。チューブガイド126は、潅流チューブ52を受け入れ、潅流チューブ52をトラッカフレーム102の周りにきちんと通し、外科医の邪魔にならないようにして、潅流チューブが予測不可能な方法でトラッカフレームに干渉しないようする。トラッカ100は、異なる直径の潅流チューブ52を受け入れるように構成され得る2つのチューブガイド126を備えることができる。これらのチューブガイド126は、等しいサイズであっても、複数のサイズの潅流チューブ52を収容するように異なるサイズであってもよい。図2に示すように、チューブガイド126は、手術器具34に接したときに長手方向軸108に略平行になるように、潅流チューブ52を約90度曲げて向けるように構成される。チューブガイドは、トラッカおよび吸引チューブに電力を供給するワイヤなどの他の細長い部材のためのガイドとなるように構成されてもよい。
図8のような斜視図で見ると、トラッカフレーム102は、放射状部分112、114、116に位置合わせされた3つの側面の配置により、略四面体状の形状を有することができる。これらの側面は各々、四面体154の4つの面のうちの1つを形成し、各側面の交差部で辺が規定される。四面体の第4の面は、取付体104の遠位を向いた面184によって形成される。この遠位を向いた面184は、長手方向軸108に略垂直であり、器具係合開口部106の一部を規定する。遠位を向いた面184は、取付体104の近位を向いた面185と反対側に配置される。遠位を向いた面184および近位を向いた面185は、概ね、取付体104の遠位端および近位端をそれぞれ形成する。四面体状の形状は、4つの面すべてが同じである正四面体として、または面の一部が異なるサイズであり、異なる角度で接する不規則な四面体として実現されてよい。
一部の実施形態において、トラッカ100は、手術器具34を追跡するための4つのマーカ128のみを備えることができる。これらの実施形態において、マーカ128の各々は、トラッカフレーム102に結合され、四面体形状の頂点に配置される。各マーカ128は、ナビゲーションシステムに可視である2つの他のマーカ128と共にアレイを形成する。各マーカ128は、長手方向軸108を中心とする放射状の光の放出を最大にするために、他のマーカ128とは異なる方向を向くことができる。
前述したように、オフセット体110は、取付体104に支持され、近位方向に延びる。オフセット体110は、取付体104に結合された遠位端150から、遠位に向いた面184に隣接して、近位端152まで延びる。オフセット体110の長さ156は、遠位端150と近位端152との間で規定され、近位端152が取付体104から離間する距離に対応する。近位端152は、トラッカフレーム102によって規定された四面体154の1つの頂点に隣接する。図6、図8、および図10に最も良く示すように、オフセット体110は、遠位端150から近位端152までテーパ状であり、言い換えると、近位端152は遠位端150よりも小さい輪郭を有する。
また、前述したように、オフセット体110は、概ね、第1の放射状部分112に配置され、さらに、図5に最も良く示すように、長手方向軸108から高さ158だけ離間している。近位端152のより小さい輪郭および近位端152が離間する高さ158に部分的に起因して、トラッカフレーム102は、手術器具34の可撓性供給ケーブル48のためのリリーフ領域160を提供する。図5の側面図に最も良く示すように、リリーフ領域160は、概ね、可撓性供給ケーブル48の周りに位置し、可撓性供給ケーブル48とトラッカフレーム102とが接触する可能性を最小限に抑える。例えば、外科医などのユーザが図2に示すものと同様の方法で手術器具34を用いたペンシルグリップを利用するときに、可撓性供給ケーブル48は、概ね、床に向かって湾曲し、外科医から離れる。可撓性供給ケーブル48は質量を有するので、手術器具34の近位端36に力が加わり、外科医が手術器具34を把持している場所を中心とするモーメントとなる。外科手術中に手術器具34が動くにつれて、外科医は、この動きに自然に従う可撓性供給ケーブル48に関連する力に慣れることが多い。可撓性供給ケーブル48が予期せず何かに接触すると、手術器具34のバランスが影響を受ける。器具34のバランスが一定しないと、外科医の細かい動きが影響を受けるおそれがあり、これにより、手術器具34の遠位端38において望ましくない動きが生じることがある。オフセット体110の下方に大きいリリーフ領域160を設けることにより、外科医は、可撓性供給ケーブル48がトラッカフレーム102に接触する可能性を低下させながら、手術器具34を広い可動域で確信して動かすことができる。リリーフ領域160は、可撓性供給ケーブル48が、トラッカフレーム102に接触することなく小さい曲げ半径で(すなわち、器具軸40に対して大きい角度で)自由に湾曲するための隙間を提供する。
トラッカ100の質量を減少させることに加えて、手術部位の外科医の視認性に対するいかなる妨害も低減させることが望ましい。場合によっては、外科医は、図5に概略的に示す、器具軸40に略一致した視線188に沿って手術部位を見ることを望むことがある。手術器具34と共に大きいトラッカを使用すると、そのトラッカは外科医の視界を遮るか、または外科医が手術器具34をあまり好ましくない方法で把持することを必要とし、それにより、外科医が手術部位を見る長手方向軸からの角度が大きくなることがある。視線188の角度は、手術器具34の長さと長手方向軸108からのオフセット体110の高さ158との両方によって影響される。したがって、視線188の角度を最小にするために、オフセット体110の高さ158を小さくすることが望ましい。しかしながら、オフセット体110の近位端152がオフセット体110の遠位端150から近位に延びる距離(すなわち長さ156)は、オフセット体110が長手方向軸108から離間する距離(すなわち高さ158)よりも大きいので、各アレイ162、164、166の領域は依然として最大となり、それにより、トラッカ100の精度が最大化される。オフセット体110の高さ158を小さくすることにより、視線188の角度を40度未満にすることができる。手術器具34に結合されたアタッチメント42に応じて、視線を30度未満、またはさらには20度未満までさらに小さくすることができる。ある構成においては、トラッカ100のいかなる部分も、長手方向軸から1、2、3、または4cmを超える距離で延びていない。
前述したように、トラッカ100は、器具軸40と長手方向軸108とが位置合わせされるように、器具係合開口部106を介して手術器具34に結合される。手術器具34の位置の正確な決定は、トラッカ100と手術器具34との明確な関係によって容易になるため、これらの結合は、取り外し可能でありながら確実に固定されたものとすべきである。図4および図9に示すように、トラッカ100は、手術器具34を器具係合開口部106内に固定するように構成された保持アセンブリ132をさらに備えることができる。保持アセンブリ132は、追跡される特定の手術器具34およびトラッカフレーム102の構造に応じて、いくつかの異なる方法で実現され得る。具体的には、一部の保持アセンブリ132は、金属構造を含むトラッカフレーム102により適したものであってよく、他の保持アセンブリ132は、ポリマー構造により適したものであってよい。適合性は、重量または直径などの手術器具34の物理的特性により、または、場合によって、トラッカ100が単回使用の使い捨てであるか耐久性があるかなどのコストにより、部分的に決定され得る。場合によっては、トラッカ100は、多種多様な手術器具34にわたる互換性を高めるために、複数の保持アセンブリ132を備えることができる。
手術器具34のハウジング46は、トラッカフレーム102に摺動可能に係合されて、トラッカ100と手術器具34とを確実に結合する。より具体的には、器具軸40と長手方向軸108とを位置合わせし、器具係合開口部106の近位側に手術器具34の遠位端38を挿入することによりなされる。
保持アセンブリ132の第1の代替案は、図8および図10に最も良く示す摩擦クランプ134として実現される。ここでは、クランプチャネル138が取付体104に規定され、取付体104を貫通している。2つの弾性アーム140A、140Bがクランプチャネル138内に配置され、各弾性アーム140A、140Bは、基準端142A、142Bおよび可動端144A、144Bを有する。基準端142A、142Bは、いずれもクランプチャネル138の一側で取付体104に結合され、クランプチャネル138内へそれぞれの可動端144A、144Bまで延びる。図10に最も良く示すように、器具係合開口部106は、弾性アーム140A、140Bに位置合わせされるように位置決めされ、それにより、使用中に弾性アーム140A、140Bが手術器具34のハウジング46の両側に接触することが可能になる。各弾性アーム140A、140Bは、可動端144A、144Bの各々の近くに、小さい幅を有する重なり部146A、146Bを有する。遠位弾性アーム140Aの重なり部146Aは、遠位方向に小さい幅を有し、近位弾性アーム140Bの重なり部146Bは、近位方向に小さい幅を有する。重なり部146A、146Bの幅が小さいことにより、各弾性アーム140A、140Bは、可動端144A、144Bが当接している場合よりも大きく、ここでは180度を超えて、手術器具34のハウジング46に巻き付くことができる。
ここで、手術器具34とトラッカ100とを確実に結合するために、器具係合開口部106の直径は、ハウジング46の直径よりも小さい。ハウジング46が取付体104に摺動可能に係合されると、弾性アーム140A、140Bの可動端144A、144Bが広がり、ハウジング46に合わせて器具係合開口部106の直径を大きくする。変形による力によって、弾性アーム140A、140Bはハウジング46にクランプ力を加える。弾性アーム140A、140Bとハウジング46との間の摩擦および接触により、トラッカ100は手術器具34に確実に保持される。
弾性アーム140A、140Bに加えて、保持アセンブリは、図9に最も良く示すように、器具係合開口部106の近位側に配置された取付突起148をさらに含むことができる。例示的な取付突起148は、長手方向軸108を中心に放射状に配置され、器具軸40に沿って手術器具34に割出し係合するように構成される。具体的には、取付突起148は、手術器具34のハウジング46の相補形状の凹部に係合して、トラッカフレーム102を割り出し、器具軸40の周りに回転可能に位置合わせする。ここで、取付突起148は、器具係合開口部106に隣接し、かつ非対称に位置決めされた略矩形の輪郭を有し、手術器具34とトラッカ100との完全な係合が単一の位置でのみ実現され得るようになっている。手術器具34とトラッカ100との割出し係合は、1つまたは複数の取付突起148の使用によって行うことができ、これにより、トラッカ100を確実に結合するための冗長性またはさらなる保持性を提供することができる。
保持アセンブリ132の第2の代替案は、図12~図16および図17~図21に示すカムロック136’、136”として実現される。
前述したように、トラッカ100は、トラッカフレーム102に結合された複数のアレイ162、164、166に配置された複数のマーカ128を備えることができる。図3、図7、および図11は、複数のマーカ128が少なくとも6つのマーカ128としてさらに規定されるように、トラッカ100を構成してもよいことを示す。図7は、少なくとも6つのマーカ128のうちの少なくとも1つが、各放射状部分112、114、116においてトラッカフレーム102上に位置決めされることを示す。言い換えると、各放射状部分112、114、116は、マーカ128のうちの1つを含み、放射状部分112、114、116のいくつかは、複数のマーカ128を有することができる。
前述したトラッカ100は少なくとも6つのマーカ128を備えるが、より多数のマーカ128が望ましいことがある。例えば、トラッカ100は、より高い3次元精度のために9つのマーカ128を備えることができる。マーカ128の数を減らすことによってトラッカ100の消費電力を減らすことができ、これは、(5自由度などの)自由度の限られた動き、または、例えば手術器具34を追跡するためのトラッカ100において望ましい場合がある。トラッカ100は、冗長性を高めるために、10個以上のマーカ128を備えることができる。あるいは、トラッカは、エネルギー消費を最小限に抑え、視線を最大にし、追跡精度を維持するために、ちょうど9個、10個、11個、または12個のマーカを備えることができる。あるいはさらに、トラッカは12個より多いマーカを備えることができる。
放射状部分112、114、116の各々におけるマーカ128の上記の配置に加えて、またその代わりに、トラッカ100は、複数のマーカ128がトラッカフレーム102に結合され、長手方向軸108を中心として非対称に放射状に配置されるように構成されてもよい。図5および図7は、長手方向軸108に平行であり、かつ器具係合開口部106を二等分して第1の領域170および第2の領域172を規定する長手方向平面168の辺を示す。マーカ128の配置は、第1の領域170および第2の領域172に関してさらに規定される。第1の数の複数のマーカ128が第1の領域170に位置決めされ、第2の数の複数のマーカ128が第2の領域172に位置決めされ、第1の数は第2の数よりも大きい。例えば、トラッカ100の一構成は、9つのマーカ128を備えることができ、第1の数の7つのマーカ128が、第1の領域170内または長手方向平面168の上方にあるようにトラッカフレーム102上に位置決めされてもよく、第2の数の2つのマーカ128が、第2の領域172内または長手方向平面168の下方にあるようにトラッカフレーム102上に位置決めされてもよい。この例によれば、第1の領域170における第1の数のマーカ128が第2の領域172における第2の数のマーカ128よりも多くなるように、いずれの領域170、172にも、より多いまたは少ないマーカ128が存在し得る。
トラッカ100を、様々な異なる手術ナビゲーションシステムおよび位置追跡技術との互換性に適合させることができる。例えば、トラッカ100は、カメラユニットまたは別の光源から放出された赤外光または赤外線放射を反射する受動追跡マーカを採用することができる。ナビゲーションシステムの一実施形態が本明細書に記載されているが、ナビゲーションシステムは、トラッカ100を監視するための任意の他の適切な構成を有してよく、様々なタイプおよび構成であってよい。例えば、ナビゲーションシステムは、他のタイプのカメラおよび/またはマーカ28を備えることができる。
一部の実施形態において、ナビゲーションシステムは、無線周波数(RF)ベースであってよい。例えば、トラッカ100は、RFエミッタまたはトランスポンダを備えることができ、これらは受動的であっても、能動的に通電されてもよい。あるいは、一部の実施形態において、ナビゲーションシステムは、電磁(EM)ベースであってもよい。例えば、ナビゲーションシステムは、コンピューティングデバイス、コントローラなどに結合されたEMトランシーバを備えることができる。ここで、トラッカ100にEMコンポーネント(例えば、様々なタイプの磁気トラッカ、電磁トラッカ、誘導トラッカなど)が取り付けられていてもよく、これは受動的であっても、能動的に通電されてもよい。
図面全体を通して示すように、かつ特に図7を新たに参照すると、マーカ128は、手術ナビゲーションシステムによって感知され得る赤外線放射または赤外光を放出可能な赤外線エミッタである。外科医が使用する周囲照明は可視光スペクトルで放出されるので、赤外線波長が好ましいが、赤外光の波長は、手術ナビゲーションシステムによって検出可能なマーカ128の輝度が周囲照明の輝度から本質的に独立するような波長である。したがって、マーカ128が赤外光を放出することにより、マーカ128はより低い輝度で動作することができるため、マーカ128に電力を供給するために必要な電流が減少する。マーカに電力を供給するために必要な電流は、15mA以下であってよい。
ここで、赤外線エミッタは赤外発光ダイオード(IR-LED)であり、比較的低い電力レベルで赤外線放射および赤外光を放出することができる。IR-LEDの少なくとも1つの電流は、IR-LEDの内部電気抵抗、および少なくとも1つのIR-LEDに電気的に直列に接続された少なくとも1つの抵抗器の電気抵抗によって制限され得る。少なくとも1つのIR-LEDの電流は、少なくとも1つのIR-LEDに電気的に直列に接続された1つまたは複数の抵抗器によって制限され得る。
トラッカ100は、トラッカフレーム102内に配置された、以下でさらに説明する電気回路を備える。電気回路は、IR-LED(マーカ128として示す)、バッテリ182、および抵抗器(図示せず)を含む。電気回路は、バッテリ182をIR-LEDの各々に電気的に接続する電気配線(図示せず)を含む。IR-LED、バッテリ182、および抵抗器は、電気的に直列に接続される。したがって、抵抗器の電気抵抗によってIR-LEDの電流が制限される。抵抗器は電気抵抗を有するため、IR-LEDの電流は約15mAを超えない。一実施形態において、IR-LEDは互いに電気的に並列に接続される。したがって、IR-LEDのうちの1つが故障しても、バッテリ182と残りのIR-LEDとの電気的接続が遮断されない。各抵抗器は、対応するIR-LEDと共に直列回路を形成する。さらに、各IR-LEDは、それ自体の電気抵抗を、結果として得られる直列回路の電気抵抗に与える。オームの法則によれば、電流は抵抗に反比例する。したがって、各抵抗器の抵抗を調整することによって、その抵抗器およびその対応するIR-LEDを流れる電流を調整することができる。例示的な回路構成は、参照により本明細書に組み込まれている、米国特許出願公開第2019/0321108号に見られる。
一構成において、トラッカ100は、IR-LEDの数に等しい4つの抵抗器を備える。あるいは、トラッカ100は、異なる数の抵抗器を備えることができる。各抵抗器は、バッテリ182とその対応するIR-LEDとの間に配置される。抵抗器はトラッカフレーム102内に配置され、各抵抗器はその対応するIR-LEDに電気的に直列に接続される。抵抗器は、IR-LEDとバッテリ182の正端子との間に電気的に接続される。あるいは、少なくとも1つの抵抗器が、対応するIR-LEDとバッテリ182の負端子との間に電気的に接続されてもよい。本実施形態は、より少ない数の抵抗器を備えているため、材料コストが低い。あるいは、複数の抵抗器が各々、複数のIR-LEDに電気的に直列に接続されてもよい。例えば、2つの抵抗器が各々、IR-LEDに電気的に直列に接続されてもよい。
電気回路は、ユーザによって操作可能であり、電気回路を電気的に開閉するように構成されたスイッチ186をさらに備えることができる。したがって、バッテリ182とIR-LEDとを接続する電気回路を開閉するスイッチ186を操作することによって、IR-LEDを動作させることができる。あるいは、各IR-LEDへの電力供給を個々に制御するように構成された複数のスイッチを設けてもよい。さらなる代替案として、トラッカ100は、少なくとも1つの単回使用のスイッチを備えることができる。このような単回使用は、取り外し可能な絶縁材料(例えば、紙、またはマイラもしくはカプトンなどのポリマーストリップ)を含むスイッチ186によって実現することができ、スイッチ186は、絶縁材料を取り外したときに電気回路を閉じるように構成される。あるいは、単回使用のスイッチは、トラッカ100を組み立てたときに一緒に短絡される露出したコンタクトとして実装されてもよい。
電気回路は、少なくとも1つのIR-LEDの放射強度を、40マイクロワット毎ステラジアン(μW/sr)、好ましくは20μW/sr、より好ましくは10μW/srを超えないよう制限するように構成されてよい。電気回路は、少なくとも1つのIR-LEDの最高放射強度または平均放射強度を、0.1μW/sr~40μW/sr、例えば0.5μW/sr~20μW/srまたは1μW/sr~10μW/srとなるよう制限するように構成されてよい。前述したように、電気回路は、複数のIR-LEDの一部または全部の放射強度を40μW/sr以下に制限するように構成されてもよい。
バッテリ182は、単一のボタン電池(コイン電池とも呼ばれる)として実現されてよい。しかしながら、バッテリ182は、複数の電池を含むこともできる。ボタン電池は軽量のバッテリであるため、トラッカ100が軽量になる。バッテリ182は、5グラム未満、例えば3グラムの質量を有することができる。バッテリ182は、充電式でない一次バッテリであっても、あるいは、充電式の二次バッテリであってもよい。バッテリ182は、亜鉛またはリチウムを含むアノード材料を利用することができる。バッテリ182は、円形または円筒形の一般に入手可能なCR2032またはCR2025バッテリなどのアルカリ型またはリチウム型であってもよい。あるいは、バッテリ182は、空気亜鉛バッテリであってもよい。バッテリ182は、100ミリアンペア時(mAh)~1000mAh(例えば、200mAh~400mAh)の容量を有することができる。
図3、図5、および図6において、バッテリ182は破線で示され、バッテリ182がトラッカ100の内部122に配置されて、手術中に生じ得る汚染物質(例えば、血液、水、および殺菌薬)からバッテリ182を保護するようになっていることを示す。図面全体を通して示す様々な実施形態において、バッテリ182は、ユーザによってトラッカ100から取り外し可能であってよい。あるいは、バッテリ182は、ユーザによってトラッカ100から取り外し不可能であってもよい(例えば、トラッカ100が使い捨て品として構成されるとき)。複数のマーカ128のうちの少なくとも1つの電流が制限されることにより、バッテリ182は、電源として十分であり得、外部電源が不要であり得る。トラッカ100は、外部電源への電源コードを備えていなくてよい。
バッテリ182は、例えば3Vの直流電圧を提供する。IR-LEDの各々の動作電圧は、例えば1.5Vである。したがって、抵抗器の各々において、3V-1.5V=1.5Vのバッテリ電圧が低下する。各抵抗器の電気抵抗は150Ωである。したがって、各抵抗器ひいては各IR-LEDを流れる電流は、1.5V/150Ω=10mAである。抵抗器を設けることにより、電気回路は、IR-LEDの各々の電流を15mAを超えないよう制限するように構成される。このようにして、電気回路はまた、IR-LEDのうちの少なくとも1つの放射強度を40μW/srルーメンを超えないように制限する。
バッテリ182のコイン電池は、軽量であるが、容量も小さい(例えば、520mAh)。電気回路は、オプションで、IR-LEDの各々の電流を15mAまたは20mAを超えないよう制限するように構成されるので、コイン電池の容量は、一般的な手術ナビゲーション手順の期間中に、トラッカ100を安全に動作させるのに十分である。例えば、容量520mAhのCR2032型バッテリを使用して、4つのIR-LEDの各々に10mAの電流で電力を供給すると、トラッカ100は520mAh/(4×10mA)=5.5hの期間にわたって動作することができる。トラッカ100は、トラッカ100が動作可能な期間を延長するために、追加のバッテリを収容するように構成されてよい。例えば、520mAhのバッテリを2つ備えたトラッカは、10時間を超える時間にわたって動作することができる。
電流負荷が減少するので、トラッカ100は、マーカ128の連続動作用に構成される。トラッカ100は、複数のマーカ128のうちの少なくとも2つを同時に動作させるように構成されてもよい。トラッカ100は、すべてのマーカ128を同時に動作させるようにさらに構成されてもよい。あるいは、トラッカ100は、複数のマーカ128を順次動作させるように構成されてもよい。
あるいは、トラッカ100は、準連続動作またはパルス動作用に構成されてもよい。準連続動作は、パルス幅変調(PWM)回路などを介してマーカ128の輝度を調整可能な回路をさらに含むことができ、マーカ128に供給される電気信号のデューティサイクルが、オフのときよりも大きい時間の割合でオンになるように変更されることにより、輝度が高まり、その逆も同様である。準連続動作を0.5kHz以上の動作周波数で行うことができる。このような準連続運転は、トラッカ100の消費電力を減らす。
上記のIR-LEDに加えて、トラッカ100は、IR-LED、バッテリ、および抵抗器のうちの少なくとも1つに電気的に結合されたステータスインジケータ用の回路をさらに備えることができる。一実装形態において、ステータスインジケータは、可視(すなわち非赤外)光を放出するLEDを含むことができ、トラッカ100が作動され機能していることを外科医が容易に確認できるようになっている。ステータスインジケータは、追加の診断情報またはバッテリ残量などの動作情報を外科医に提供するように構成されてもよい。例えば、バッテリ電圧が第1のレベルに対応するときに、ステータスインジケータは点滅または明滅してもよく、バッテリ電圧が第2のレベルに対応するときに、ステータスインジケータはオフになってもよい。ステータスインジケータは、さらに、複数のLED、または複数の色で点灯可能なLEDにより実装されてもよい。複数のLEDを使用する場合、バッテリの電圧レベルは、同時に点灯されるLEDの数に対応し得る。多色LEDを使用する場合、色はバッテリの電圧レベルに対応し得る。
前述したように、マーカ128は、放射状部分112、114、116の各々に配置することにより、または、長手方向平面168の一側に一定数が位置することにより、長手方向軸108を中心に位置決めされる。これらの構成は、トラッカ100の視認性を高め、したがって、手術器具34の位置および向きを正確に決定する手術ナビゲーションシステムの能力を高める。さらに、これらの構成は、長手方向軸108を中心とした複数の角度位置にマーカ128を位置決めして、マーカ128が赤外線放射または赤外光を、長手方向軸108を中心として少なくとも260度で放射状に放出することができるようになっている。この放射状の放出は図7に示され、複数のマーカ128の各々の例示的な放出パターンが、トラッカ100および手術器具34に対して示されている。ここに示す放射状の放出は、長手方向軸108を中心として360度である。ここでも、マーカ128はIR-LEDであり、約150度の仮想の全放出角174を有する。言い換えると、IR-LEDの各々は、法線175(図25参照)またはピーク強度の中心線から75度の角度で、ピーク強度の少なくとも50%の放射を放出することができ、この角度は一般的に半角と呼ばれる。IR-LEDの法線175は、IR-LEDの取付平面に略直交し、ピーク強度の中心線を規定する。65度または85度などの、より大きいまたはより小さい半角値を有するIR-LEDが、代替案において実装され得る。150度の例示的な放出角度174を有するIR-LEDの構成により、外科手術の過程で外科医が必要に応じて手術器具34を操作するときに起こり得るような、長手方向軸108上のトラッカ100の約360度の回転を通して、IR-LEDから放出された放射または光をナビゲーションシステムに可視にすることができる。
一部の実施形態において、複数のマーカ128のうちの少なくとも2つの間の距離は、70ミリメートル(mm)より小さくてよい。複数のマーカ128のうちの少なくとも2つの間の距離は、1mm~70mm、例えば3mm~35mm、または5mm~30mmの範囲であってよい。以下で説明するように、マーカ128は、共通平面に配置されてもよい。あるいは、マーカ128は、共通平面に配置されないように構成されてもよい。
図11を参照すると、各電気回路はIR-LED(すなわちマーカ128)を含み、IR-LEDはプリント回路基板(PCB)176、178、180に(例えば、はんだ付けにより)取り付けられ、プリント回路基板はトラッカフレーム102に結合される。ここでは、3つのPCB176、178、180が示され、3つのマーカ128が各PCB176、178、180に結合されている。PCB176、178、180の各々は、ここでは複数のマーカ128に電力を供給するために使用されるバッテリ182として示す電圧源と電気的に連通している。PCB176、178、180は、略平坦で平面状の構成を有し、マーカ128および他の構成要素(本明細書に記載の抵抗器など)が取り付けられている。より具体的には、各PCB176、178、180は、それぞれのマーカ128が放射を放出する方向に略垂直である平面176A、178A、180Aを規定する。2つ以上または3つ以上のPCB176、178、180は、互いに非平行となるように配置される。一部の構成において、バッテリ182は、PCB176、178、180のうちの1つのみの電気回路に結合されてよい。ここでは、バッテリ182は、上部PCB176に電気的に結合される。他のPCB178、180の各々は、すべてのマーカ128に電力を供給するために、配線を介して上部PCB176に電気的に結合される。あるいは、すべてのマーカ128が単一の可撓性PCBに結合されてもよく、この可撓性PCBは、可撓性部分により、PCBが少なくとも3つの異なる方向を向く単一の表面を有することができるように構成される。
図22に示すトラッカ100’’’の第4の実施形態に関連して以下で説明するように、一部の実施形態は、トレイ183’’’などのバッテリレセプタクルを備えることができ、このバッテリレセプタクルは、バッテリ182を保持し、バッテリ182をIR-LEDと電気的に連通して配置するようにトラッカフレーム102’’’に摺動可能に係合可能であってよい。一部の構成において、バッテリ182およびバッテリトレイ183は、薄型構成でPCBに直接係合するように配置される。バッテリ182がボタン電池バッテリ(例えば前述したようにCR2032)として構成されているとき、バッテリの円形面のうちの1つがPCBの導電性要素に接触する。バッテリ182をPCBに接触させて配置することにより、PCBアセンブリの全高が最小限に抑えられる。前述したように、トラッカ100の高さを小さくすると、使用中の視線188の角度が小さくなり有利である。
マーカ128は、赤外線エミッタまたはIR-LEDとして構成されているとき、それぞれの非平行PCB176、178、180に結合されるので、各マーカ128は、それが配置された平面176A、178A、180Aに垂直に放射を放出する。したがって、マーカ128は、非平行平面176A、178A、180Aが存在するのと少なくとも同じ数の方向に集合的に放射を放出する。ここでも、3つの異なる方向を示す図7を参照する。
マーカ128の構成によってもたらされる放射状の放出特性を利用するために、手術ナビゲーションシステムは、どのマーカ128がトラッカフレーム102上の特定の配置に対応するかを決定可能であってもよい。前述したように、複数のマーカ128は、少なくとも2つのアレイを形成するように配置され、各アレイが少なくとも3つのマーカ128を有し、各アレイの一部がオフセット体110に結合される。より具体的には、図11に示すトラッカ100は、トラッカフレーム102に結合された3つのアレイ162、164、166を備える。第1のアレイ162は、オフセット体110に結合され、図11の上部を向く。第2のアレイ164は、取付体104およびオフセット体110の両方に結合され、図11の左下を向く。第3のアレイ166も、取付体104およびオフセット体110の両方に結合され、図11の右下を向く。しかしながら、他のアレイの配置が考えられる。
オフセット体110に結合されている少なくとも2つのアレイ162、164、166の各々の一部に加えて、少なくとも2つのアレイ162、164、166の各々の一部は、前記取付体104の近位に位置決めされ、前記取付体104の近位に位置決めされた少なくとも2つのアレイ162、164、166の一部は、ちょうど1つのマーカ128を含む。前述したように、オフセット体110の一部は、取付体104から近位方向に突出し、近位端152で終端する。このオフセット体110の近位端152および同様にトラッカフレーム102は、手術器具34の近位端36の近位に位置決めされる。図7に最も良く示すように、第1のアレイ162、第2のアレイ164、および第3のアレイ166から1つずつの3つのマーカ128が、オフセット体110の近位端152近くにおいて、手術器具34の近位端36の近位の位置でトラッカフレーム102上に配置される。
カメラは、複数のIR-LEDによって放出される赤外光を集束させるための2つのレンズを含む。レンズは、スリット開口部のような非合焦開口部と比較して、より多くの光がカメラに入ることを可能にする。したがって、カメラは、限られた電流で動作しているIR-LEDなどの、低輝度の光源を検出することができる。
カメラは、2つの2次元画像センサ66をさらに含む。2次元画像センサ66は、立体角(すなわち、2次元角度)を感知することができる。一方、従来の1次元センサ列は、通常、検出された光源との同期を必要とし、スキャンごとに単一の光源の追跡を可能にするだけであり得る。2次元画像センサ66はすべてのIR-LEDを一度に検出することができるので、トラッカ100は、少なくとも2つ、特に複数のIR-LEDのすべてを同時に動作させるように構成され得る。このような同時動作は、カメラとトラッカ100との同期を必要としない。したがって、トラッカ100は、カメラと通信するための通信インターフェース(例えば、無線トランシーバ)を必要としないため、トラッカ100の重量がさらに軽くなる。トランシーバを含まないトラッカ100のさらなる利点は、送信信号を外部システムとの望ましくない干渉から防ぐこと、受信信号の望ましくない信号干渉を防ぐこと、コスト削減、および複雑さの低減を含む。
手術ナビゲーションシステムは、ステレオカメラの一部である2つの2次元画像センサを備えることができる。このようなステレオカメラは、3次元画像データを撮影することができる。したがって、IR-LED間の既知の空間関係は必要ない。そのため、複数の単一のIR-LEDを患者に取り付けるときに、ステレオカメラを採用することができる。手動で取り付けるため、IR-LED間の空間関係は不明である。しかしながら、ステレオカメラは3次元画像データを撮影することができるので、IR-LEDをステレオカメラによって追跡することができる。
一構成において、アレイ162、164、166の各々の識別は、各マーカ128までの距離を決定し、前述したカメラから位置を三角測量することによって、手術ナビゲーションシステムにより行われる。各アレイ162、164、166を複数の次元(例えば2Dまたは3D)で独立して追跡することは、アレイ162、164、166を複数のマーカ128により構成することによって実現される。図面全体を通して示すように、合計9つのマーカ128の場合、各アレイ162、164、166は3つのマーカ128によって規定される。各アレイ162、164、166を正確に区別するために、マーカ128の特定の配置は、アレイ162、164、166の各々の間で変化し得る。一例において、第1のアレイ162は、それぞれのマーカ128の各々の共通の基準に頂点を有する三角形の領域である、第1の領域162A(図6)を規定することができる。同様に、第2のアレイ164は第2の領域164Aを規定することができ(図8)、第3のアレイ166は第3の領域166Aを規定することができ(図5)、第2の領域164Aおよび第3の領域166Aの両方が、それぞれのマーカ128の各々の共通の基準に頂点を有する三角形の領域に基づく。ここで、第1の領域162Aは第2の領域164Aよりも大きくてよく、第2の領域164Aは第3の領域166Aより大きくてよい。
別の例、特に図22~図26に示すトラッカ100’’’(以下でさらに詳細に説明する)において、第2の領域164A’’’と第3の領域166A’’’とが等しくてよい。ここでは、第2のアレイ164’’’および第3のアレイ166’’’は、それぞれのアレイに対して同じ位置でマーカ128’’’により構成されてよい。第2のアレイ164’’’および第3のアレイ166’’’は、対向構成または鏡面構成において寸法的に同一(または実質的に同一)であってよい。これは、良好な外観を提供し、製造コストを削減することができる。
次に図12~図16を参照すると、トラッカフレーム102’がカムロック保持機構136’を含むトラッカ100’の別の実装形態が示されている。トラッカ100’は、多くの点で前述したものと同様であり得、同様の数字(とプライム記号(’))は同様の構成要素に対応し、対応する構成要素に共通する開示は、簡潔にするために省略されたものとみなすことができ、限定的なものと解釈すべきではない。トラッカフレーム102’上の対応する構成要素は、前述した方法で手術器具34を器具係合開口部106’に挿入することができ、器具係合開口部106’から取り出すことができるように、適切な方法で変更され得ることを理解されたい。さらに、取付体104’、例えば前述した取付体104と一体化され得るまたは結合され得る保持機構132’の文脈で説明するが、本開示は、より一般的には、トラッカ100’および/またはトラッカフレーム102’に適用可能であり得ることを理解されたい。
図12~図16では、取付体104’と取付体104’に支持されたオフセット体110’とを有するトラッカフレーム102’を備えるトラッカ100’が示されている。上記と同様に、取付体104’は、近位端36で手術器具34に摺動可能に係合するように構成された器具係合開口部106’を規定する。手術器具34の遠位端38は、器具係合開口部106’の近位側に挿入され、手術器具34の近位端36に結合され、かつ器具係合開口部106’よりも大きい直径を有するカラーが取付体104’に当接するまで、遠位方向に摺動する。カラーは、手術器具34のハウジング46内に相補形状の凹部を規定し、この凹部は、器具係合開口部106’に隣接する取付突起148’に係合するように構成される。ここで、保持機構132’は、手術器具34のカラーに係合する傾斜カム面を有するリリースノブを有し、これは、手術器具34を器具係合開口部106’に係合するようにバイアスする。ノブをリリース位置に動かすと、カラーが外れ、手術器具34をトラッカ100’から取り外すことができる。
図16は、放射状部分112’、114’、116’が長手方向軸108’を中心に配置されている様子を示す。トラッカフレーム102’上のマーカ128’の非対称配置は、長手方向軸108’を中心に少なくとも260度で赤外線放射または赤外光を放出することによって、手術ナビゲーションシステムによるトラッカ100’の視認性の向上を容易にする。マーカ128’のいくつかの配置は、長手方向軸108’を中心に360度で光を放出することができる。
次に図17~図21を参照すると、トラッカフレーム102”がスペースフレーム構造であるトラッカ100”の別の実装形態が示されている。ここでも、トラッカ100”はカムロック保持機構136”を備える。トラッカ100”は、多くの点で前述したものと同様であり得、同様の数字(と二重プライム記号(”))は同様の構成要素に対応し、対応する構成要素に共通する開示は、簡潔にするために省略されたものとみなすことができ、限定的なものと解釈すべきではない。トラッカフレーム102”上の対応する構成要素は、前述した方法で手術器具34を器具係合開口部106”に挿入することができ、器具係合開口部106”から取り出すことができるように、適切な方法で変更され得ることを理解されたい。さらに、トラッカフレーム102”の文脈で説明するが、本開示は、より一般的には、トラッカ100”および/またはトラッカフレーム102”に適用可能であり得ることを理解されたい。
図17~図21では、取付体104”と取付体104”に支持されたオフセット体110”とを有するトラッカフレーム102”を備えるトラッカ100”が示されている。上記と同様に、取付体104”は、近位端36で手術器具34に摺動可能に係合するように構成された器具係合開口部106”を規定する。手術器具34の遠位端38は、器具係合開口部106”の近位側に挿入され、手術器具34の近位端36に結合され、かつ器具係合開口部106”よりも大きい直径を有するカラーが取付体104”に当接するまで、遠位方向に摺動する。
本実装形態において、トラッカフレーム102”は曲板から形成され、それにより3つの側面の各々を形成する。トラッカフレーム102”は、各側面が図21に示す3つの放射状部分112”、114”、116”と位置合わせされるように曲げられる。トラッカフレーム102”は、軽量で耐久性のあるチタンなどの金属材料から形成される。トラッカ100”は再利用可能であることを意図しているので、構造は、いくつかの構成要素を点検または交換することを可能にする。例えば、少なくとも2つのアレイ162”、164”、166”は、ねじ部品によりトラッカフレーム102”に結合される。同様に、これにより、少なくとも2つのアレイ162”、164”、166”を洗浄のために取り外すことができる。
前述したものと同様に、複数のマーカ128”は、少なくとも1つのマーカ128”が放射状部分112”、114”、116”の各々に位置決めされるようにトラッカフレーム102”上に配置される。加えて、図21は、長手方向軸108”に平行であり、かつ器具係合開口部106”を二等分して第1の領域170”および第2の領域172”を規定する長手方向平面168”の辺を示す。マーカ128”の配置は、第1の領域170”および第2の領域172”に関してさらに規定される。第1の数の複数のマーカ128”が第1の領域170”に位置決めされ、第2の数の複数のマーカ128”が第2の領域172”に位置決めされ、第1の数は第2の数よりも大きい。
図18は、可撓性供給ケーブル48のための隙間を提供するリリーフ領域160”を規定するために、長手方向軸108”の周りで離間したオフセット体110”の近位端152”を示す。ここでも、少なくとも2つのアレイ162”、164”、166”の一部が、取付体104”の近位に位置決めされ、この部分はちょうど1つのマーカ128を含む。
トラッカ100の一部の実施形態は、露出した、破片または流体に接触しやすい、外側を向く外面としてのPCBにより構成されてよい。短絡により、マーカ128または抵抗器などのPCBに結合された構成要素に損傷を与えることがあり、これにより、トラッカ100の望ましくない動作を生じさせることがある。トラッカアレイの各々を形成するPCBおよび構成要素は、破片および流体の侵入を防ぐバリアをPCB上に作成するコンフォーマルコーティングを施すことによって保護され得る。例示的なコンフォーマルコーティングは、組み立てられたPCBに施されるパリレン膜を含むことができる。
次に図22~図26を参照すると、光学トラッカ100’’’の別の代替実装形態が、手持ち式手術器具34なしで示されている。トラッカ100’’’の本実装形態において、保持機構132は、レバークランプ192’’’の形をとる。前述したように、トラッカ100’’’は、多くの点で前述したものと同様であり得、同様の数字(と三重プライム記号(’’’))は同様の構成要素に対応し、対応する構成要素に共通する開示は、簡潔にするために省略されたものとみなすことができ、限定的なものと解釈すべきではない。ここで、レバークランプ192’’’は、第1の端部でトラッカフレーム102’’’に結合され、かつ第2の端部で互いに離間した2つの弾性アーム194’’’と、弾性アーム194’’’の第2の端部に旋回可能に結合されたレバー196’’’とを含む。弾性アーム194’’’は協働して、取付体104’’’内の長手方向軸108’’’に沿って延びる器具係合開口部106’’’を規定する。
オフセット体110’’’は、取付体104’に支持され、近位方向に延びる。オフセット体110’’’は、長手方向軸108’’’から離間し、長手方向軸108’’’に略垂直な方向にオフセット体110’を貫通する切欠き118’’’を規定する。ここではトラッカフレーム102’’’の略四面体状の形状の一面に対応する三角形の形状を有することを示すオフセット体110’’’内に、レバー196’’’がある。レバー196’’’は、トラッカフレーム102’’’を手術器具34に固定するために、クランプ位置と非クランプ位置(図示せず)との間で旋回可能である。
各弾性アーム194’’’は、一端に耳部198’’’を有する。レバー196’’’は、各耳部198’’’に係合し、トラッカフレーム102’’’の長手方向軸108’’’に略垂直なレバー軸を中心に旋回可能である。一例において、各耳部198’’’は、レバー軸に沿って耳部198’’’を貫通するレバー支持孔を規定することができる。レバー196’’’は、レバー軸上に配置され、かつレバー支持孔に係合可能な2つのピンを含むことができる。ピンとレバー支持孔との係合により、クランプ位置と非クランプ位置との間のレバー196’’’の旋回運動が容易になる。別の例において、レバー196’’’および耳部198’’’は、耳部198’’’から突出するピンおよびレバー196’’’に規定されたレバー支持孔により構成されてよい。
前述したように、トラッカフレーム102’’’は、プラスチックまたはポリマー材料を含むことができる。そのため、トラッカフレーム102’’’を、射出成形または積層造形プロセスを使用して形成することができ、トラッカフレーム102’’’を単一体として形成する。トラッカフレーム102’’’を単一体として形成することにより、クランプ192’’’をトラッカフレーム102’’’に組み立てるなどのステップを省くことができる。さらに、公差の累積を減らすことによって、トラッカフレーム102’’’の寸法精度を高めることができる。加えて、部品間の接合部をなくすことによって、トラッカフレーム102’’’の剛性を高めることができる。複数の部品を互いに接合するために形成される幾何学的形状は、トラッカフレーム102’’’の重量をさらに軽くし、嵌合面の精度を制御する必要性を減らすことによって省くことができる。弾性アーム194’’’は、プラスチックまたはポリマー材料から形成されると、わずかに屈曲することができるため、耳部分198’’’が互いに対して変位することができ、それにより、耳部分198’’’の間に規定される距離を小さくすることができる。ユーザがレバー196’’’を非クランプ位置からクランプ位置に旋回させると、耳部198’’’が互い近づくため、器具係合開口部106’の直径が小さくなる。手術器具34が器具係合開口部106’’’に挿入され、レバー196’’’がクランプ位置に旋回されると、弾性アーム194’’’は手術器具32の外面に対して締め付けられ、これらの間の相対運動を防ぐ。
本明細書に記載のトラッカ100、100’、100”、100’’’の構造は、低コストの使い捨てトラッカの作成の促進において質量およびサイズの両方を低減させるように最適化される。一部の実施形態において、バッテリを含むトラッカの質量は40gであってよい。電源を含むトラッカの一部の実施形態は、50g未満、40g、または35g未満の質量を有することができる。
また、ローカライザを使用する外科手術のためにトラッカ100および追跡アレイを較正および整合するための方法も開示される。図24~図26を参照すると、第1の追跡面TF1と第2の追跡面TF2とが互いに結合された追跡アレイを較正および整合するためのステップが示されている。追跡アレイは、第1の追跡面TF1および第2の追跡面TF2の両方に結合された第3の追跡面TF3をさらに含むことができる。本方法ステップは、前述したトラッカ100’’’の第4の実装形態の文脈において示されているが、ステップは、本明細書に記載のトラッカ100、100’、100”、100’’’の各々に適用可能である。そのため、トラッカ100、100’、100”、100’’’のいずれかを、以下に記載の方法に従って較正することができる。この方法に関連して説明する要素は、4つの実装形態の各々の間で略同様であり、同様の数字は同様の構成要素に対応し、明確にするためにプライム記号が省略されている。
トラッカを手術室で較正して、高い追跡精度を実現する。高い追跡精度は、光学追跡要素の各々の相対位置の正確かつ精密な測定に対応し得る。トラッカを現場で較正することにより、ナビゲーションシステムは光学追跡要素の各々の位置を正確に測定して、高い製造公差を補償することができる。較正手順によって実現可能な高い精度により、低コストおよび軽量になり得る方法でトラッカを製造することができる。トラッカの例示的な実装形態において、トラッカフレームを、光造形プロセスおよびエポキシ樹脂を使用して形成することができる。
追跡アレイの較正および整合は、外科手術の前または開始時に、外科医などのユーザにより、トラッカ100を医療器具34または患者に結合し、トラッカ100を作動させることによって(例えば、単回使用のスイッチを作動させることによって)開始することができる。あるいは、較正および整合手順は、トラッカを識別したときに、またはユーザ入力16を介して、手術ナビゲーションシステム12により自動的に開始されてもよい。較正および整合を開始すると、ナビゲーションプロセッサ18は、表示ユニット14上で命令の第1のセットをユーザに提供することができる。これらの命令は、ステップの静的リストであっても、後述するように動的に更新されてもよい。
手術ナビゲーションシステム12の一部の実施形態は、メモリ装置(図示せず)を備え、これに追跡アレイの製造寸法を格納することができる。製造寸法は、第1の追跡面TF1の幾何学的データ、第2の追跡面TF2の幾何学的データ、および第3の追跡面TF3の幾何学的データを含む幾何学的データの第1のセットを含み得る。第1の追跡面の幾何学的データは、第1の追跡面TF1の複数の光学追跡要素128の予想相対位置、複数の光学追跡要素128の互いに対する位置、および第1の追跡面の複数の光学追跡要素128の予想対向方向を示すデータを含み得る。第2の追跡面の幾何学的データは、第2の追跡面TF2の複数の光学追跡要素128の予想相対位置、複数の光学追跡要素128の互いに対する位置、および第2の追跡面128の複数の光学追跡要素128の予想対向方向を示すデータを含み得る。第3の追跡面の幾何学的データは、第3の追跡面TF3の複数の光学追跡要素128の予想相対位置、複数の光学追跡要素128の互いに対する位置、および第3の追跡面TF3の複数の光学追跡要素の予想対向方向を示すデータを含み得る。これらのデータは、個々の光学追跡要素128間の距離、法線175の角度、予想される製造位置公差、および追跡アレイを特徴付け得る他のデータをさらに含み得る。
第1の追跡面TF1、第2の追跡面TF2、および第3の追跡面TF3は各々、ナビゲーションシステム12によって検出可能な複数の光学追跡要素128を含むことができる。トラッカ100の較正は、第1の追跡面TF1、第2の追跡面TF2、および/または第3の追跡面TF3のうちの少なくとも2つの複数の光学追跡要素128が少なくとも部分的にローカライザ22に可視であるように、追跡アレイを位置決めすることによって、開始され得る。次のステップで、複数の光学追跡要素128がローカライザ22に可視である間に、複数の光学追跡要素128の相対位置が測定される。
前述したように、光学追跡要素128(またはマーカ)は赤外発光ダイオード(IR-LED)であってよく、これは、法線175に沿った略円錐状のビームで赤外スペクトルの光を放出する。しかしながら、光学追跡要素128は、ローカライザ22の近くの赤外線源からの光を、赤外線源と密接に位置合わせされた方向に反射する反射追跡要素または再帰反射器として実装されてもよい。
前述したように、追跡要素128の各々は、それぞれの追跡面に略直交し、かつピーク強度の中心線を規定する法線175を有する。言い換えると、法線175の向きは、光学追跡要素128の対向方向を表す。複数の光学追跡要素128の相対位置を測定することに加えて、ナビゲーションシステム12は、複数の光学追跡要素128が追跡面ごとにローカライザ22に可視である間に、複数の光学追跡要素128の法線175を検出することができる。トラッカが3つの別個の領域を規定するアレイを含むときのような、いくつかのトラッカ構成の場合、検出ステップを省略してもよい。
トラッカ100の一部の実装形態は、追跡アレイが、光学追跡要素128が同じ幾何学的配置で配置された2つの追跡面を有するように構成されてよい。言い換えると、光学追跡要素128は、一方の追跡面に、他方の追跡面の光学追跡要素128と同じ相対位置で配置される。図24に示す例示的な例において、第2の追跡面TF2は一方の追跡面であり、第3の追跡面TF3は他方の追跡面である。第2の追跡面TF2および第3の追跡面TF3における光学追跡要素128の各々の間の距離またはこれらの相対位置は、同じである。さらに、それらの追跡面の各々における光学追跡要素128は、同じ三角形領域を規定する。しかしながら、図24に見られるように、第2の追跡面TF2と第3の追跡面TF3とは鏡面配置であり、それぞれの光学追跡要素128の法線175は互いに離れる方向を向く。ナビゲーションプロセッサは、可視光学追跡要素128の各々について、または各面の少なくとも1つの光学追跡要素128について法線175/対向方向を決定することによって、2つ以上の追跡面を区別することができる。
可視光学追跡要素128の法線175が検出されると、光学追跡要素128は、測定された相対位置および対向方向に基づいて、第1の剛体および第2の剛体にグループ分けされてよく、第1の剛体および第2の剛体の各々は少なくとも1つの追跡要素128を含む。第3の追跡面TF3の複数の光学追跡要素128の測定された相対位置および対向方向に基づいて、複数の可視光学追跡要素128は、第3の剛体にさらにグループ分けされてよい。
方法は、第1の追跡面TF1の光学追跡要素128のうちの少なくとも1つ、第2の追跡面TF2の光学追跡要素128のうちの少なくとも1つ、または第3の追跡面TF3の光学追跡要素128のうちの少なくとも1つが同時にローカライザ22に可視であるように、追跡アレイを位置決めするステップをさらに含む。それぞれの第1の追跡面TF1、第2の追跡面TF2、または第3の追跡面TF3に属する少なくとも1つの光学追跡要素128が同時に可視である間に、相対位置がローカライザ22により測定される。いくつかの構成において、位置決めステップは、第2の追跡面TF2または第3の追跡面TF3の少なくとも1つの光学追跡要素128が可視であるのと同時に、第1の追跡面TF1の少なくとも3つの光学追跡要素128が可視であり得ることを必要とし得る。同様に、第2の追跡面TF2と第3の追跡面TF3との対応関係を確立するために、第2の追跡面TF2の少なくとも3つの光学追跡要素128が、第3の追跡面TF3の少なくとも1つの光学追跡要素128と同時に可視である必要があり得る。3つの追跡面に限定されず、実装形態は、2つの面のみ、または4つ以上の面を有するトラッカに有用であることを理解されたい。
ナビゲーションプロセッサ18を使用して、第1の剛体、第2の剛体、および第3の剛体と、第1の追跡面TF1の少なくとも1つの光学追跡要素128、第2の追跡面TF2の少なくとも1つの光学追跡要素128、および第3の追跡面TF3の少なくとも1つの光学追跡要素128の測定された相対位置とに基づいて、複合剛体を作成することができる。あるいは、第1の追跡面TF1の少なくとも1つの光学追跡要素128、第2の追跡面TF2の少なくとも1つの光学追跡要素128、および第3の追跡面TF3の少なくとも1つの光学追跡要素128の測定された相対位置のみに基づいて、複合剛体を作成してもよい。
単一の追跡面の少なくとも3つの光学追跡要素の複数の光学追跡要素128の測定された相対位置を使用して、トラッカを識別することができる。一部の実装形態において、識別ステップは、複数の光学追跡要素の検出された対向方向データにさらに基づくことができる。
ナビゲーションプロセッサは、追跡面の少なくとも3つの光学追跡要素の位置および/または検出している対向方向を、幾何学的データの第1のセットと比較して、追跡アレイを識別することができる。識別は、第1の追跡面TF1の複数の光学追跡要素128の予想対向方向、第2の追跡面TF2の複数の光学追跡要素128の予想対向方向、および/または第3の追跡面TF3の複数の光学追跡要素128の予想対向方向に基づくことができる。対向方向を利用することにより、ローカライザ22は、光学追跡要素の視認性が制限され得るという事実にもかかわらず、トラッカを識別することができ、広角での測定精度の低下を避けることができる。この識別ステップは、較正ワークフローをトリガすることができる。
前述し、図26に示すように、正確な較正を容易にするために、ナビゲーションシステム12は、表示ユニット14を介して較正命令をユーザに表示することができる。表示されるこれらの命令は、ユーザが現在実行しているか、または完了したばかりである較正ステップに応じて更新することができる。命令は、第1の追跡面TF1の少なくとも1つの光学追跡要素128および第2の追跡面TF2の少なくとも1つの光学追跡要素128が同時にローカライザ22に可視であるように、ローカライザ22に対して追跡アレイを回転させることをユーザに示すグラフィックスを含み得る。命令は、第1の追跡面TF1の少なくとも1つの光学追跡要素128および第3の追跡面TF3の少なくとも1つの光学追跡要素128が同時にローカライザ22に可視であるように、ローカライザ22に対して追跡アレイを回転させることをユーザに示すグラフィックスをさらに含み得る。さらに、命令は、次に、第2の追跡面TF2の少なくとも1つの光学追跡要素128および第3の追跡面TF3の少なくとも1つの光学追跡要素128が同時にローカライザ22に可視であり得るように、ローカライザ22に対して追跡アレイを回転させることをユーザに示すグラフィックスを含み得る。前述した第3の追跡面TF3および第1の追跡面TF1についても、同じステップを促すことができる。
較正および整合方法は、トラッカ100が結合されている医療器具34を識別するステップをさらに含むことができる。医療器具34の識別は、ナビゲーションプロセッサによって作成されたトラッカアレイの複合剛体を、外科手術で使用され得る医療器具34に関連付けることに基づく。複合剛体を医療器具34に関連付けることによる同じ方法で、追跡アレイが特定の医療器具34にさらに割り当てられてもよい。この方法は、医療器具34の一部を既知の基準位置に位置決めすることによって、医療器具34の一部と複合剛体との位置関係を決定することをさらに含むことができる。トラッカ100は、ローカライザ22によって追跡されている基準位置上でタッチオフすることによってなど、様々な技術を使用して、医療器具に合わせて較正され得る。一例において、基準位置は、追跡可能な較正装置上の既知の位置である。
条項
I.トラッカを動作させる方法であって、トラッカは、トラッカフレーム102と、トラッカフレーム102によって支持される電気回路とを備え、電気回路は少なくとも1つの赤外発光ダイオード(IR-LED)を含み、電気回路は、バッテリ、または電力を無線で受け取るように構成された無線受電装置をさらに含み、方法は、バッテリまたは無線受電装置によって、少なくとも1つのIR-LEDを動作させるための電力を供給するステップと、電気回路によって、少なくとも1つのIR-LEDのうちの少なくとも1つの電流を15ミリアンペア(mA)を超えないように制限するステップとを含む、方法。
I.トラッカを動作させる方法であって、トラッカは、トラッカフレーム102と、トラッカフレーム102によって支持される電気回路とを備え、電気回路は少なくとも1つの赤外発光ダイオード(IR-LED)を含み、電気回路は、バッテリ、または電力を無線で受け取るように構成された無線受電装置をさらに含み、方法は、バッテリまたは無線受電装置によって、少なくとも1つのIR-LEDを動作させるための電力を供給するステップと、電気回路によって、少なくとも1つのIR-LEDのうちの少なくとも1つの電流を15ミリアンペア(mA)を超えないように制限するステップとを含む、方法。
II.手術ナビゲーションシステム内の手術器具に結合されたトラッカの位置および向きを追跡する方法であって、トラッカは、長手方向軸を規定し、少なくとも3つの赤外線エミッタを各々有する少なくとも3つのアレイを備え、前記少なくとも3つのアレイは、前記長手方向軸を中心に放射状に配置され、方法は、少なくとも3つの赤外線エミッタの各々の位置を測定して、各アレイの位置および向きを決定するステップと、各アレイの少なくとも1つのマーカの、他の各アレイに対する位置に対応する補正係数を計算するステップと、手術ナビゲーションシステムに可視である各アレイの少なくとも1つのマーカの相対位置および向きを決定するステップと、補正係数を使用して、各アレイの前記少なくとも1つのマーカの相対位置および向きをトラッカの絶対位置に相関させることによって、トラッカの位置および向きを決定するステップとを含む、方法。
III.ローカライザを使用して外科手術用の追跡アレイを較正するための方法であって、追跡アレイは、互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有し、第1の追跡面および第2の追跡面は、複数の光学追跡要素を集合的に含み、方法は、第1の追跡面および第2の追跡面の複数の光学追跡要素がローカライザに可視であるように、追跡アレイを位置決めするステップと、複数の光学追跡要素がローカライザに可視である間に、複数の光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、複数の光学追跡要素がローカライザに可視である間に、複数の光学追跡要素の対向方向を検出するステップと、複数の光学追跡要素の測定された相対位置および対向方向に基づいて、複数の光学追跡要素を第1の剛体および第2の剛体にグループ分けするステップであって、第1の剛体および第2の剛体の各々が少なくとも1つの追跡要素を含む、グループ分けするステップと、第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時にローカライザに可視であるように、追跡アレイを位置決めするステップと、同時にローカライザに可視である間に、第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、同時に可視である間に、第1の剛体、第2の剛体、ならびに第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップとを含む、方法。
IV.ローカライザを使用して外科手術用の追跡アレイを較正するための方法であって、追跡アレイは、互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有し、第1の追跡面および第2の追跡面は、複数の光学追跡要素を集合的に含み、方法は、第1の追跡面および第2の追跡面の複数の光学追跡要素がローカライザに可視であるように、追跡アレイを位置決めするステップと、複数の光学追跡要素がローカライザに可視である間に、複数の光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時にローカライザに可視であるように、追跡アレイを位置決めするステップと、同時にローカライザに可視である間に、第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、同時に可視である間に、第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップとを含む、方法。
V.手術器具を追跡するための使い捨て光学トラッカであって、平面構成を有する回路基板と、前記回路基板に結合され、かつ共通平面内に配置された少なくとも3つのIR-LEDの配置であって、任意の2つのIR-LED間の距離が一意である、配置と、少なくとも3つのIR-LEDの電流を15mAを超えないよう制限するように構成された電気回路と、少なくとも3つのIR-LEDと電気的に連通するバッテリとを備え、使い捨て光学トラッカは、通信インターフェースを含まず、電源コードを含まない、使い捨て光学トラッカ。
VI.少なくとも3つのIR-LEDの配置は、連続動作または準連続動作用に構成される、第V項に記載の使い捨て光学トラッカ。
VII.電気回路は、少なくとも3つのIR-LEDのうちの少なくとも1つの電流を制限するように構成された少なくとも1つの抵抗器を含む、第V項に記載の使い捨て光学トラッカ。
VIII.少なくとも3つのIR-LEDのうちの少なくとも1つの電流は、少なくとも3つのIR-LEDのうちの少なくとも1つの内部電気抵抗、および少なくとも3つのIR-LEDのうちの少なくとも1つに電気的に直列に接続された少なくとも1つの抵抗器の電気抵抗によって制限される、第VII項に記載の使い捨て光学トラッカ。
IX.電気回路は、少なくとも3つのIR-LEDのうちの少なくとも1つの放射強度を、40マイクロワット毎ステラジアン(μW/sr)を超えないよう制限するように構成される、第VII項に記載の使い捨て光学トラッカ。
X.少なくとも3つのIR-LEDのうちの2つの間の距離が70mmよりも小さい、第VII項に記載の使い捨て光学トラッカ。
XI.電気回路は、少なくとも3つのIR-LEDを同時に動作させるように構成される、第VII項の使い捨て光学トラッカ。
XII.使い捨て光学トラッカの質量が40gを超えない、第VII項に記載の使い捨て光学トラッカ。
XIII.前記バッテリに係合するように構成されたバッテリレセプタクルをさらに備え、前記バッテリはコイン電池バッテリとしてさらに規定される、第V項に記載の使い捨て光学トラッカ。
XIV.少なくとも3つのIR-LEDと電気的に連通する単回使用のスイッチをさらに備える、第V項に記載の使い捨て光学トラッカ。
XV.第V項に記載のトラッカと、少なくとも1つのIR-LEDの光を検出し、検出された光を示すカメラ信号を生成することができるカメラとを備える、手術ナビゲーションシステム。
いくつかの例が上記の説明において記載されている。しかしながら、本明細書に記載された例は、網羅的であることも本開示を任意の特定の形態に限定することも意図していない。使用されている用語は、限定的ではなく、説明の用語の性質であることが意図される。上記の教示に照らして多くの変更および変形が可能であり、本発明は、具体的に記載される以外の方法で実施することができる。
いくつかの例が上記の説明において記載されている。しかしながら、本明細書に記載された例は、網羅的であることも本開示を任意の特定の形態に限定することも意図していない。使用されている用語は、限定的ではなく、説明の用語の性質であることが意図される。上記の教示に照らして多くの変更および変形が可能であり、本発明は、具体的に記載される以外の方法で実施することができる。
なお、上記実施形態から把握し得る技術的思想について、以下に記載する。
[1]
器具軸に沿って遠位端から離間した近位端を有する手持ち式手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具の近位領域を受け入れるように構成され、均等な割合の3つの放射状部分が前記長手方向軸を中心に規定されて、前記長手方向軸を集合的に囲み、前記トラッカフレームは、前記取付体から近位に突出するオフセット体をさらに含む、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合された少なくとも6つの光学マーカであって、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも1つが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされる、少なくとも6つの光学マーカと、
を備え、
前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも2つが、前記取付体の近位に位置決めされる、光学トラッカ。
[2]
前記オフセット体は、前記取付体に結合された遠位端から近位端まで延びる、[1]に記載の光学トラッカ。
[3]
前記オフセット体の前記近位端は、前記オフセット体が前記長手方向軸から離間している距離よりも大きい距離で前記遠位端から離間している、[2]に記載の光学トラッカ。
[4]
前記オフセット体は、前記遠位端から前記近位端までテーパ状である、[2]または[3]に記載の光学トラッカ。
[5]
前記オフセット体の前記近位端は、前記放射状部分のうちの1つのみに位置決めされる、[2]~[4]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[6]
前記少なくとも6つの光学マーカは赤外線LEDである、[1]~[5]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[7]
前記少なくとも6つの赤外線LEDは連続して同時に光を放出する、[6]に記載の光学トラッカ。
[8]
前記少なくとも6つの光学マーカは少なくとも2つのアレイを形成するように配置され、各アレイは前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、前記少なくとも2つのアレイの各々の一部が前記取付体の近位に位置決めされる、[1]~[7]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[9]
前記少なくとも2つのアレイの各々が、前記少なくとも3つの光学マーカに結合された回路基板を含み、前記回路基板は互いに対して非平行である、[8]に記載の光学トラッカ。
[10]
前記少なくとも6つの光学マーカは、少なくとも9つの光学マーカとしてさらに規定される、[8]または[9]に記載の光学トラッカ。
[11]
前記少なくとも2つのアレイは、少なくとも3つのアレイとしてさらに規定され、前記少なくとも3つのアレイは前記長手方向軸を中心に放射状に配置されて、前記少なくとも9つの光学マーカが前記長手方向軸を中心に360度で放射状に赤外光を放出するようになっている、[10]に記載の光学トラッカ。
[12]
前記少なくとも2つのアレイの各々の、前記取付体の近位に位置決めされた前記一部は、ちょうど1つの光学マーカを含む、[1]~[11]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[13]
前記トラッカフレームはポリマーを含む、[1]~[12]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[14]
結合開口部が前記取付体に規定され、前記取付体は、前記結合開口部に配置された2つの弾性アームをさらに含み、各弾性アームは基準端と可動端とを有し、前記弾性アームは協働して前記器具係合開口部を規定する、[1]~[13]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[15]
前記トラッカフレームに結合され、前記光学マーカと電気的に連通する単回使用のスイッチをさらに備え、前記単回使用のスイッチは取り外し可能な絶縁材料を含む、[1]~[14]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[16]
前記トラッカフレームと前記手術器具との間に規定される視線が30度未満である、[1]~[15]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[17]
前記トラッカフレームに結合され、かつ前記長手方向軸に平行な軸を中心に旋回可能なラッチをさらに備える、[1]~[16]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[18]
前記トラッカフレームは、協働して前記器具係合開口部を規定する一対の離間したアームをさらに含み、前記離間したアームの各々に旋回可能に結合され、かつ前記離間したアームを互いに向けてバイアスするように可動であるレバーをさらに含む、[1]~[17]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[19]
前記トラッカフレームは、前記取付体に結合され、かつ前記長手方向軸を中心に放射状に配置された取付突起をさらに含み、前記取付突起は、前記器具軸に沿って単一の位置で前記手術器具に割出し係合するように構成される、[1]~[18]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[20]
器具軸を有し、[1]~[19]のいずれか1つに記載の光学トラッカに結合された、手持ち式手術器具。
[21]
器具軸を有する手持ち式手術器具のためのトラッカであって、
長手方向軸を有する器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記長手方向軸に平行に突出し、かつ前記トラッカフレームを前記器具軸に沿って回転可能に拘束するように前記手術器具に係合可能な取付突起を含み、前記器具係合開口部は、前記長手方向軸に平行な平面によって二等分されて第1の領域および第2の領域を規定する、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、前記長手方向軸を中心に配置された複数のLEDエミッタであって、前記複数のLEDエミッタのうちの第1の数が前記第1の領域に位置決めされ、前記複数のLEDエミッタのうちの第2の数が前記第2の領域に位置決めされ、前記手術器具の妨害を減らすために前記第1の数が前記第2の数よりも大きい、複数のLEDエミッタと、
を備える、トラッカ。
[22]
前記トラッカフレームは、前記取付体に支持され、かつ前記第1の領域に位置決めされたオフセット体をさらに含み、前記オフセット体は、前記取付体に結合された遠位端から近位端まで近位に突出する、[21]に記載のトラッカ。
[23]
前記オフセット体の前記近位端は、前記オフセット体が前記長手方向軸から離間している距離よりも大きい距離で前記遠位端から離間している、[22]に記載のトラッカ。
[24]
前記オフセット体は、前記遠位端から前記近位端までテーパ状である、[22]または[23]に記載のトラッカ。
[25]
前記複数のLEDエミッタは連続して光を放出する、[21]~[24]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[26]
前記複数のLEDエミッタは少なくとも2つのアレイを形成するように配置され、各アレイは少なくとも3つのLEDエミッタを含む、[21]~[25]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[27]
前記少なくとも2つのアレイの各々が回路基板を含み、前記複数のLEDエミッタのうちの前記少なくとも3つは前記回路基板に取り付けられ、前記回路基板は互いに対して非平行である、[26]に記載のトラッカ。
[28]
前記少なくとも2つのアレイは前記長手方向軸を中心に放射状に配置されて、前記LEDエミッタが前記長手方向軸を中心に360度で放射状に赤外光を放出するようになっている、[26]または[27]に記載のトラッカ。
[29]
前記少なくとも2つのアレイのうちの少なくとも一部が前記オフセット体上に配置され、前記取付体の近位に位置決めされる、[26]または[27]に記載のトラッカ。
[30]
前記トラッカフレームはポリマーまたはチタンを含む、[21]~[29]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[31]
結合チャネルが前記取付体に規定され、前記取付体は、前記結合チャネルに配置された2つの弾性アームをさらに含み、各弾性アームは基準端と可動端とを有し、前記弾性アームは協働して前記器具係合開口部を規定する、[21]~[30]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[32]
前記トラッカフレームに結合され、前記複数のLEDエミッタと電気的に連通する単回使用のスイッチをさらに備え、前記単回使用のスイッチは取り外し可能な絶縁材料を含む、[21]~[31]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[33]
均等な割合の3つの放射状部分が前記長手方向軸を中心に規定されて、前記長手方向軸を集合的に囲み、前記複数のLEDエミッタは少なくとも6つのLEDエミッタとしてさらに規定され、前記少なくとも6つのLEDエミッタは、前記少なくとも6つのLEDエミッタのうちの少なくとも1つが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされる、[21]~[32]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[34]
器具軸を有し、[21]~[33]のいずれか1つに記載のトラッカに結合された、手持ち式手術器具。
[35]
器具軸に沿って遠位端から離間した近位端を有する手持ち式手術器具のためのトラッカであって、
ポリマーから形成され、かつ器具係合開口部を規定するトラッカフレームであって、前記器具係合開口は、長手方向軸を規定し、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具に摺動可能に係合するように構成され、前記トラッカフレームは前記手術器具に回転可能に固定される、トラッカフレームと、
電源と電気的に連通し、かつ前記トラッカフレームに結合された複数の赤外線エミッタであって、前記赤外線エミッタの各々の放射強度が、40マイクロワット毎ステラジアン(μW/sr)未満である、複数の赤外線エミッタとを備える、トラッカ。
[36]
手持ち式手術器具のためのトラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具に摺動可能に係合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに各々結合された少なくとも4つの赤外線エミッタであって、前記少なくとも4つの赤外線エミッタは3Dボリュームを形成するように配置され、前記3Dボリュームは四面体である、少なくとも4つの赤外線エミッタと、
を備える、トラッカ。
[37]
器具軸を有する手持ち式手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具に摺動可能に係合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合された複数の光学マーカと、
を備え、
前記光学トラッカは、前記複数の光学マーカのうちの少なくとも3つを含む第1のアレイを規定し、前記少なくとも3つの光学マーカは第1の領域を規定し、
前記光学トラッカは、前記複数の光学マーカのうちの少なくとも3つを含む第2のアレイをさらに規定し、前記少なくとも3つの光学マーカは第2の領域を規定し、
前記光学トラッカは、前記複数の光学マーカのうちの少なくとも3つを含む第3のアレイをさらに規定し、前記少なくとも3つの光学マーカは第3の領域を規定し、前記第3の領域は前記第2の領域に等しく、
前記第1のアレイ、前記第2のアレイ、および前記第3のアレイは、前記長手方向軸と交差する1つの辺および1つの面を有する四面体状の形状を規定するように配置され、前記四面体状の形状の頂点が前記長手方向軸から離間するようになっている、
光学トラッカ。
[38]
前記第1のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、前記第2のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカとは異なる、[37]に記載の光学トラッカ。
[39]
前記第1のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、前記第3のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカとは異なる、[38]に記載の光学トラッカ。
[40]
前記第2のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、前記第3のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカとは異なる、[39]に記載の光学トラッカ。
[41]
追跡手持ち式手術器具であって、器具軸に沿って近位端と遠位端との間に延びる本体と、前記本体に結合され、かつ前記近位端から突出する可撓性供給ケーブルとを有し、前記可撓性供給ケーブルの曲げ半径に等しい距離で前記手持ち式手術器具から離れるよう湾曲するように構成された、追跡手持ち式手術器具において、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手持ち式手術器具の前記本体に前記近位端で摺動可能に係合するように構成され、均等な割合の3つの放射状部分が前記長手方向軸を中心に規定されて、前記長手方向軸を集合的に囲み、前記トラッカフレームの近位端が、前記手持ち式手術器具の前記近位端の近位で離間し、前記トラッカフレームの前記近位端が前記可撓性供給ケーブルとの接触を最小限に抑えるように、前記可撓性供給ケーブルに対して位置決めされる、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合された少なくとも6つの光学マーカであって、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも1つが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされ、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも2つが、前記手持ち式手術器具の前記近位端の近位に位置決めされる、少なくとも6つの光学マーカと、
を備える、追跡手持ち式手術器具。
[42]
前記トラッカフレームの前記近位端は、前記3つの放射状部分のうちの1つのみに位置決めされる、[41]に記載の追跡手持ち式手術器具。
[43]
前記トラッカフレームは、前記取付体に支持され、かつ前記長手方向軸に平行な方向に前記トラッカフレームの前記近位端まで延びるオフセット体をさらに含む、[41]または[42]に記載の追跡手持ち式手術器具。
[44]
前記手持ち式手術器具の前記近位端は、前記取付体の近位端の近位に位置決めされる、[43]に記載の追跡手持ち式手術器具。
[45]
前記トラッカフレームは、前記取付体に結合され、かつ前記長手方向軸を中心に放射状に配置された取付突起をさらに含み、前記取付突起は、前記器具軸に沿って単一の位置で前記手術器具に割出し係合するように構成される、[41]~[44]のいずれか1つに記載の追跡手持ち式手術器具。
[46]
手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記長手方向軸が器具軸に位置合わせされた状態で前記手術器具に結合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、かつ少なくとも3つのアレイを形成するように配置された少なくとも9つの光学マーカであって、各アレイは、前記少なくとも9つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、各アレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、同じ方向に光を放出するように構成される、少なくとも9つの光学マーカと、
前記少なくとも9つの光学マーカと電気的に連通する単回使用のスイッチおよびバッテリと、
を備え、
前記少なくとも3つのアレイの各々は、互いに異なる方向に光を放出するように向けられる、光学トラッカ。
[47]
前記少なくとも3つのアレイは、前記長手方向軸を中心に少なくとも260度で光を放出する、[46]に記載の光学トラッカ。
[48]
前記単回使用のスイッチは取り外し可能な絶縁材料を含む、[46]または[47]に記載の光学トラッカ。
[49]
ローカライザを使用して外科手術用の追跡アレイを較正するための方法であって、
前記追跡アレイは、互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有し、前記第1の追跡面および前記第2の追跡面は、複数の光学追跡要素を集合的に含み、
前記方法は、
前記第1の追跡面および前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の対向方向を検出するステップと、
前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置および対向方向に基づいて、前記複数の光学追跡要素を第1の剛体および第2の剛体にグループ分けするステップであって、前記第1の剛体および前記第2の剛体の各々が少なくとも1つの追跡要素を含む、グループ分けするステップと、
前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時に前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
同時に前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
同時に可視である間に、前記第1の剛体、前記第2の剛体、ならびに前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップと、
を含む、方法。
[50]
前記追跡アレイの製造寸法をナビゲーションシステムのメモリ装置に格納するステップであって、前記製造寸法は、第1の追跡面の幾何学的データおよび第2の追跡面の幾何学的データを含む幾何学的データの第1のセットを含む、格納するステップと、
前記幾何学的データの第1のセット、前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置、および前記複数の光学追跡要素の前記検出された対向方向に基づいて、前記追跡アレイを識別するステップと、
をさらに含む、[49]に記載の方法。
[51]
前記第1の追跡面の幾何学的データは、前記第1の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想相対位置と、前記第1の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想対向方向とを示すデータを含み、
前記第2の追跡面の幾何学的データは、前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想相対位置と、前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想対向方向とを示すデータを含む、[50]に記載の方法。
[52]
前記識別するステップは、前記複数の光学追跡要素の前記検出された対向方向と、前記第1の追跡面の前記複数の光学追跡要素の前記予想対向方向と、前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素の前記予想対向方向とを比較するステップを含む、[51]に記載の方法。
[53]
前記追跡アレイを識別するステップに基づいて較正命令を表示するステップをさらに含む、[50]~[52]のいずれか1つに記載の方法。
[54]
前記較正命令を表示するステップは、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時に前記ローカライザに可視であるように、前記ローカライザに対して前記追跡アレイを回転させることをユーザに示すグラフィックスを表示するステップをさらに含む、[53]に記載の方法。
[55]
前記複合剛体を医療器具に関連付けることによって前記追跡アレイを前記医療器具に割り当てるステップをさらに含む、[49]~[54]のいずれか1つに記載の方法。
[56]
前記複合剛体を前記医療器具に関連付けることに基づいて前記医療器具を識別するステップをさらに含む、[55]に記載の方法。
[57]
前記第1の追跡面と前記第2の追跡面とは互いの鏡像である、[49]~[56]のいずれか1つに記載の方法。
[58]
前記追跡アレイは第3の追跡面をさらに含み、前記第1の追跡面、前記第2の追跡面、および前記第3の追跡面は、前記複数の光学追跡要素を集合的に含み、
前記方法は、
前記第3の追跡面の前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置および対向方向に基づいて、前記複数の光学追跡要素を第3の剛体にグループ分けするステップと、
前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素または前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第3の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
前記第1の剛体、前記第2の剛体、および前記第3の剛体、ならびに、前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素、前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素、および前記第3の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップと、
を含む、[49]~[57]のいずれか1つに記載の方法。
[59]
前記光学追跡要素は反射要素である、[49]~[58]のいずれか1つに記載の方法。
[60]
前記光学追跡要素は赤外発光ダイオードである、[49]~[59]のいずれか1つに記載の方法。
[61]
医療器具の一部を既知の基準位置に位置決めすることによって、前記医療器具の一部と前記複合剛体との位置関係を決定するステップをさらに含む、[49]~[60]のいずれか1つに記載の方法。
[62]
前記基準位置は、追跡可能な較正装置上の既知の位置である、[61]に記載の方法。
[63]
前記追跡アレイを医療器具または患者に結合するステップをさらに含む、[49]~[62]のいずれか1つに記載の方法。
[64]
医療器具のナビゲーションのためのシステムであって、
ローカライザと、
互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有する追跡アレイであって、前記第1の追跡面および前記第2の追跡面は複数の光学追跡要素を集合的に含む、追跡アレイと、
プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の相対位置を測定することと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の対向方向を検出することと、
前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置および対向方向に基づいて、前記複数の光学追跡要素を第1の剛体および第2の剛体にグループ分けすることであって、前記第1の剛体および前記第2の剛体の各々が少なくとも1つの追跡要素を含む、グループ分けすることと、
同時に前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定することと、
同時に可視である間に、前記第1の剛体、前記第2の剛体、ならびに前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成することと、
を実行するように構成されている、システム。
[65]
ローカライザを使用して外科手術用の追跡アレイを較正するための方法であって、
前記追跡アレイは、互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有し、前記第1の追跡面および前記第2の追跡面は、複数の光学追跡要素を集合的に含み、
前記方法は、
前記第1の追跡面および前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時に前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
同時に前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
同時に可視である間に、前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップと、
を含む、方法。
[66]
手術器具のための光学トラッカであって、
前記手術器具に結合するように構成された取付体を含み、ポリマーから構成された、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、かつ少なくとも2つのアレイを形成するように配置された少なくとも6つの光学マーカであって、各アレイは、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、各アレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、同じ方向に光を放出するように構成される、少なくとも6つの光学マーカと、
前記少なくとも6つの光学マーカと電気的に連通するバッテリと、
を備え、
前記少なくとも3つのアレイの各々は、互いに異なる方向に光を放出するように向けられる、光学トラッカ。
[67]
手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記長手方向軸が器具軸に位置合わせされた状態で前記手術器具に結合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、かつ少なくとも3つのアレイを形成するように配置された少なくとも9つの光学マーカであって、各アレイは、前記少なくとも9つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、各アレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、同じ方向に光を放出するように構成される、少なくとも9つの光学マーカと、
を備え、
前記少なくとも3つのアレイの各々は、互いに異なる方向に光を放出するように向けられ、
前記少なくとも3つのアレイのうちの2つは、前記少なくとも3つの光学マーカの位置が前記長手方向軸を中心に鏡面となるように構成されている、光学トラッカ。
[68]
手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合部を規定する第1の部分と第2の部分とを含み、ポリマーをさらに含むトラッカフレームと、
前記トラッカフレームの前記第1の部分に結合され、かつ第1のアレイを規定する少なくとも3つのLEDを含む第1の回路基板と、
前記トラッカフレームの前記第2の部分に結合され、かつ第2のアレイを規定する少なくとも3つのLEDを含む第2の回路基板であって、前記第1のアレイは、前記第2のアレイとは異なる方向に光を放出するように向けられる、第2の回路基板と、
前記第1の回路基板および前記第2の回路基板に電気的に結合されたバッテリと、
を備え、
前記光学トラッカには通信インターフェースがない、光学トラッカ。
[69]
前記バッテリはコイン電池バッテリである、[68]に記載の光学トラッカ。
[70]
前記バッテリは5グラム未満の質量を有する、[68]または[69]に記載の光学トラッカ。
なお、上記実施形態から把握し得る技術的思想について、以下に記載する。
[1]
器具軸に沿って遠位端から離間した近位端を有する手持ち式手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具の近位領域を受け入れるように構成され、均等な割合の3つの放射状部分が前記長手方向軸を中心に規定されて、前記長手方向軸を集合的に囲み、前記トラッカフレームは、前記取付体から近位に突出するオフセット体をさらに含む、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合された少なくとも6つの光学マーカであって、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも1つが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされる、少なくとも6つの光学マーカと、
を備え、
前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも2つが、前記取付体の近位に位置決めされる、光学トラッカ。
[2]
前記オフセット体は、前記取付体に結合された遠位端から近位端まで延びる、[1]に記載の光学トラッカ。
[3]
前記オフセット体の前記近位端は、前記オフセット体が前記長手方向軸から離間している距離よりも大きい距離で前記遠位端から離間している、[2]に記載の光学トラッカ。
[4]
前記オフセット体は、前記遠位端から前記近位端までテーパ状である、[2]または[3]に記載の光学トラッカ。
[5]
前記オフセット体の前記近位端は、前記放射状部分のうちの1つのみに位置決めされる、[2]~[4]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[6]
前記少なくとも6つの光学マーカは赤外線LEDである、[1]~[5]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[7]
前記少なくとも6つの赤外線LEDは連続して同時に光を放出する、[6]に記載の光学トラッカ。
[8]
前記少なくとも6つの光学マーカは少なくとも2つのアレイを形成するように配置され、各アレイは前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、前記少なくとも2つのアレイの各々の一部が前記取付体の近位に位置決めされる、[1]~[7]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[9]
前記少なくとも2つのアレイの各々が、前記少なくとも3つの光学マーカに結合された回路基板を含み、前記回路基板は互いに対して非平行である、[8]に記載の光学トラッカ。
[10]
前記少なくとも6つの光学マーカは、少なくとも9つの光学マーカとしてさらに規定される、[8]または[9]に記載の光学トラッカ。
[11]
前記少なくとも2つのアレイは、少なくとも3つのアレイとしてさらに規定され、前記少なくとも3つのアレイは前記長手方向軸を中心に放射状に配置されて、前記少なくとも9つの光学マーカが前記長手方向軸を中心に360度で放射状に赤外光を放出するようになっている、[10]に記載の光学トラッカ。
[12]
前記少なくとも2つのアレイの各々の、前記取付体の近位に位置決めされた前記一部は、ちょうど1つの光学マーカを含む、[1]~[11]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[13]
前記トラッカフレームはポリマーを含む、[1]~[12]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[14]
結合開口部が前記取付体に規定され、前記取付体は、前記結合開口部に配置された2つの弾性アームをさらに含み、各弾性アームは基準端と可動端とを有し、前記弾性アームは協働して前記器具係合開口部を規定する、[1]~[13]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[15]
前記トラッカフレームに結合され、前記光学マーカと電気的に連通する単回使用のスイッチをさらに備え、前記単回使用のスイッチは取り外し可能な絶縁材料を含む、[1]~[14]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[16]
前記トラッカフレームと前記手術器具との間に規定される視線が30度未満である、[1]~[15]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[17]
前記トラッカフレームに結合され、かつ前記長手方向軸に平行な軸を中心に旋回可能なラッチをさらに備える、[1]~[16]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[18]
前記トラッカフレームは、協働して前記器具係合開口部を規定する一対の離間したアームをさらに含み、前記離間したアームの各々に旋回可能に結合され、かつ前記離間したアームを互いに向けてバイアスするように可動であるレバーをさらに含む、[1]~[17]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[19]
前記トラッカフレームは、前記取付体に結合され、かつ前記長手方向軸を中心に放射状に配置された取付突起をさらに含み、前記取付突起は、前記器具軸に沿って単一の位置で前記手術器具に割出し係合するように構成される、[1]~[18]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[20]
器具軸を有し、[1]~[19]のいずれか1つに記載の光学トラッカに結合された、手持ち式手術器具。
[21]
器具軸を有する手持ち式手術器具のためのトラッカであって、
長手方向軸を有する器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記長手方向軸に平行に突出し、かつ前記トラッカフレームを前記器具軸に沿って回転可能に拘束するように前記手術器具に係合可能な取付突起を含み、前記器具係合開口部は、前記長手方向軸に平行な平面によって二等分されて第1の領域および第2の領域を規定する、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、前記長手方向軸を中心に配置された複数のLEDエミッタであって、前記複数のLEDエミッタのうちの第1の数が前記第1の領域に位置決めされ、前記複数のLEDエミッタのうちの第2の数が前記第2の領域に位置決めされ、前記手術器具の妨害を減らすために前記第1の数が前記第2の数よりも大きい、複数のLEDエミッタと、
を備える、トラッカ。
[22]
前記トラッカフレームは、前記取付体に支持され、かつ前記第1の領域に位置決めされたオフセット体をさらに含み、前記オフセット体は、前記取付体に結合された遠位端から近位端まで近位に突出する、[21]に記載のトラッカ。
[23]
前記オフセット体の前記近位端は、前記オフセット体が前記長手方向軸から離間している距離よりも大きい距離で前記遠位端から離間している、[22]に記載のトラッカ。
[24]
前記オフセット体は、前記遠位端から前記近位端までテーパ状である、[22]または[23]に記載のトラッカ。
[25]
前記複数のLEDエミッタは連続して光を放出する、[21]~[24]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[26]
前記複数のLEDエミッタは少なくとも2つのアレイを形成するように配置され、各アレイは少なくとも3つのLEDエミッタを含む、[21]~[25]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[27]
前記少なくとも2つのアレイの各々が回路基板を含み、前記複数のLEDエミッタのうちの前記少なくとも3つは前記回路基板に取り付けられ、前記回路基板は互いに対して非平行である、[26]に記載のトラッカ。
[28]
前記少なくとも2つのアレイは前記長手方向軸を中心に放射状に配置されて、前記LEDエミッタが前記長手方向軸を中心に360度で放射状に赤外光を放出するようになっている、[26]または[27]に記載のトラッカ。
[29]
前記少なくとも2つのアレイのうちの少なくとも一部が前記オフセット体上に配置され、前記取付体の近位に位置決めされる、[26]または[27]に記載のトラッカ。
[30]
前記トラッカフレームはポリマーまたはチタンを含む、[21]~[29]のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
[31]
結合チャネルが前記取付体に規定され、前記取付体は、前記結合チャネルに配置された2つの弾性アームをさらに含み、各弾性アームは基準端と可動端とを有し、前記弾性アームは協働して前記器具係合開口部を規定する、[21]~[30]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[32]
前記トラッカフレームに結合され、前記複数のLEDエミッタと電気的に連通する単回使用のスイッチをさらに備え、前記単回使用のスイッチは取り外し可能な絶縁材料を含む、[21]~[31]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[33]
均等な割合の3つの放射状部分が前記長手方向軸を中心に規定されて、前記長手方向軸を集合的に囲み、前記複数のLEDエミッタは少なくとも6つのLEDエミッタとしてさらに規定され、前記少なくとも6つのLEDエミッタは、前記少なくとも6つのLEDエミッタのうちの少なくとも1つが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされる、[21]~[32]のいずれか1つに記載のトラッカ。
[34]
器具軸を有し、[21]~[33]のいずれか1つに記載のトラッカに結合された、手持ち式手術器具。
[35]
器具軸に沿って遠位端から離間した近位端を有する手持ち式手術器具のためのトラッカであって、
ポリマーから形成され、かつ器具係合開口部を規定するトラッカフレームであって、前記器具係合開口は、長手方向軸を規定し、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具に摺動可能に係合するように構成され、前記トラッカフレームは前記手術器具に回転可能に固定される、トラッカフレームと、
電源と電気的に連通し、かつ前記トラッカフレームに結合された複数の赤外線エミッタであって、前記赤外線エミッタの各々の放射強度が、40マイクロワット毎ステラジアン(μW/sr)未満である、複数の赤外線エミッタとを備える、トラッカ。
[36]
手持ち式手術器具のためのトラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具に摺動可能に係合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに各々結合された少なくとも4つの赤外線エミッタであって、前記少なくとも4つの赤外線エミッタは3Dボリュームを形成するように配置され、前記3Dボリュームは四面体である、少なくとも4つの赤外線エミッタと、
を備える、トラッカ。
[37]
器具軸を有する手持ち式手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具に摺動可能に係合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合された複数の光学マーカと、
を備え、
前記光学トラッカは、前記複数の光学マーカのうちの少なくとも3つを含む第1のアレイを規定し、前記少なくとも3つの光学マーカは第1の領域を規定し、
前記光学トラッカは、前記複数の光学マーカのうちの少なくとも3つを含む第2のアレイをさらに規定し、前記少なくとも3つの光学マーカは第2の領域を規定し、
前記光学トラッカは、前記複数の光学マーカのうちの少なくとも3つを含む第3のアレイをさらに規定し、前記少なくとも3つの光学マーカは第3の領域を規定し、前記第3の領域は前記第2の領域に等しく、
前記第1のアレイ、前記第2のアレイ、および前記第3のアレイは、前記長手方向軸と交差する1つの辺および1つの面を有する四面体状の形状を規定するように配置され、前記四面体状の形状の頂点が前記長手方向軸から離間するようになっている、
光学トラッカ。
[38]
前記第1のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、前記第2のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカとは異なる、[37]に記載の光学トラッカ。
[39]
前記第1のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、前記第3のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカとは異なる、[38]に記載の光学トラッカ。
[40]
前記第2のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、前記第3のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカとは異なる、[39]に記載の光学トラッカ。
[41]
追跡手持ち式手術器具であって、器具軸に沿って近位端と遠位端との間に延びる本体と、前記本体に結合され、かつ前記近位端から突出する可撓性供給ケーブルとを有し、前記可撓性供給ケーブルの曲げ半径に等しい距離で前記手持ち式手術器具から離れるよう湾曲するように構成された、追跡手持ち式手術器具において、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手持ち式手術器具の前記本体に前記近位端で摺動可能に係合するように構成され、均等な割合の3つの放射状部分が前記長手方向軸を中心に規定されて、前記長手方向軸を集合的に囲み、前記トラッカフレームの近位端が、前記手持ち式手術器具の前記近位端の近位で離間し、前記トラッカフレームの前記近位端が前記可撓性供給ケーブルとの接触を最小限に抑えるように、前記可撓性供給ケーブルに対して位置決めされる、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合された少なくとも6つの光学マーカであって、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも1つが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされ、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも2つが、前記手持ち式手術器具の前記近位端の近位に位置決めされる、少なくとも6つの光学マーカと、
を備える、追跡手持ち式手術器具。
[42]
前記トラッカフレームの前記近位端は、前記3つの放射状部分のうちの1つのみに位置決めされる、[41]に記載の追跡手持ち式手術器具。
[43]
前記トラッカフレームは、前記取付体に支持され、かつ前記長手方向軸に平行な方向に前記トラッカフレームの前記近位端まで延びるオフセット体をさらに含む、[41]または[42]に記載の追跡手持ち式手術器具。
[44]
前記手持ち式手術器具の前記近位端は、前記取付体の近位端の近位に位置決めされる、[43]に記載の追跡手持ち式手術器具。
[45]
前記トラッカフレームは、前記取付体に結合され、かつ前記長手方向軸を中心に放射状に配置された取付突起をさらに含み、前記取付突起は、前記器具軸に沿って単一の位置で前記手術器具に割出し係合するように構成される、[41]~[44]のいずれか1つに記載の追跡手持ち式手術器具。
[46]
手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記長手方向軸が器具軸に位置合わせされた状態で前記手術器具に結合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、かつ少なくとも3つのアレイを形成するように配置された少なくとも9つの光学マーカであって、各アレイは、前記少なくとも9つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、各アレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、同じ方向に光を放出するように構成される、少なくとも9つの光学マーカと、
前記少なくとも9つの光学マーカと電気的に連通する単回使用のスイッチおよびバッテリと、
を備え、
前記少なくとも3つのアレイの各々は、互いに異なる方向に光を放出するように向けられる、光学トラッカ。
[47]
前記少なくとも3つのアレイは、前記長手方向軸を中心に少なくとも260度で光を放出する、[46]に記載の光学トラッカ。
[48]
前記単回使用のスイッチは取り外し可能な絶縁材料を含む、[46]または[47]に記載の光学トラッカ。
[49]
ローカライザを使用して外科手術用の追跡アレイを較正するための方法であって、
前記追跡アレイは、互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有し、前記第1の追跡面および前記第2の追跡面は、複数の光学追跡要素を集合的に含み、
前記方法は、
前記第1の追跡面および前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の対向方向を検出するステップと、
前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置および対向方向に基づいて、前記複数の光学追跡要素を第1の剛体および第2の剛体にグループ分けするステップであって、前記第1の剛体および前記第2の剛体の各々が少なくとも1つの追跡要素を含む、グループ分けするステップと、
前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時に前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
同時に前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
同時に可視である間に、前記第1の剛体、前記第2の剛体、ならびに前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップと、
を含む、方法。
[50]
前記追跡アレイの製造寸法をナビゲーションシステムのメモリ装置に格納するステップであって、前記製造寸法は、第1の追跡面の幾何学的データおよび第2の追跡面の幾何学的データを含む幾何学的データの第1のセットを含む、格納するステップと、
前記幾何学的データの第1のセット、前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置、および前記複数の光学追跡要素の前記検出された対向方向に基づいて、前記追跡アレイを識別するステップと、
をさらに含む、[49]に記載の方法。
[51]
前記第1の追跡面の幾何学的データは、前記第1の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想相対位置と、前記第1の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想対向方向とを示すデータを含み、
前記第2の追跡面の幾何学的データは、前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想相対位置と、前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想対向方向とを示すデータを含む、[50]に記載の方法。
[52]
前記識別するステップは、前記複数の光学追跡要素の前記検出された対向方向と、前記第1の追跡面の前記複数の光学追跡要素の前記予想対向方向と、前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素の前記予想対向方向とを比較するステップを含む、[51]に記載の方法。
[53]
前記追跡アレイを識別するステップに基づいて較正命令を表示するステップをさらに含む、[50]~[52]のいずれか1つに記載の方法。
[54]
前記較正命令を表示するステップは、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時に前記ローカライザに可視であるように、前記ローカライザに対して前記追跡アレイを回転させることをユーザに示すグラフィックスを表示するステップをさらに含む、[53]に記載の方法。
[55]
前記複合剛体を医療器具に関連付けることによって前記追跡アレイを前記医療器具に割り当てるステップをさらに含む、[49]~[54]のいずれか1つに記載の方法。
[56]
前記複合剛体を前記医療器具に関連付けることに基づいて前記医療器具を識別するステップをさらに含む、[55]に記載の方法。
[57]
前記第1の追跡面と前記第2の追跡面とは互いの鏡像である、[49]~[56]のいずれか1つに記載の方法。
[58]
前記追跡アレイは第3の追跡面をさらに含み、前記第1の追跡面、前記第2の追跡面、および前記第3の追跡面は、前記複数の光学追跡要素を集合的に含み、
前記方法は、
前記第3の追跡面の前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置および対向方向に基づいて、前記複数の光学追跡要素を第3の剛体にグループ分けするステップと、
前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素または前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第3の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
前記第1の剛体、前記第2の剛体、および前記第3の剛体、ならびに、前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素、前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素、および前記第3の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップと、
を含む、[49]~[57]のいずれか1つに記載の方法。
[59]
前記光学追跡要素は反射要素である、[49]~[58]のいずれか1つに記載の方法。
[60]
前記光学追跡要素は赤外発光ダイオードである、[49]~[59]のいずれか1つに記載の方法。
[61]
医療器具の一部を既知の基準位置に位置決めすることによって、前記医療器具の一部と前記複合剛体との位置関係を決定するステップをさらに含む、[49]~[60]のいずれか1つに記載の方法。
[62]
前記基準位置は、追跡可能な較正装置上の既知の位置である、[61]に記載の方法。
[63]
前記追跡アレイを医療器具または患者に結合するステップをさらに含む、[49]~[62]のいずれか1つに記載の方法。
[64]
医療器具のナビゲーションのためのシステムであって、
ローカライザと、
互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有する追跡アレイであって、前記第1の追跡面および前記第2の追跡面は複数の光学追跡要素を集合的に含む、追跡アレイと、
プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の相対位置を測定することと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の対向方向を検出することと、
前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置および対向方向に基づいて、前記複数の光学追跡要素を第1の剛体および第2の剛体にグループ分けすることであって、前記第1の剛体および前記第2の剛体の各々が少なくとも1つの追跡要素を含む、グループ分けすることと、
同時に前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定することと、
同時に可視である間に、前記第1の剛体、前記第2の剛体、ならびに前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成することと、
を実行するように構成されている、システム。
[65]
ローカライザを使用して外科手術用の追跡アレイを較正するための方法であって、
前記追跡アレイは、互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有し、前記第1の追跡面および前記第2の追跡面は、複数の光学追跡要素を集合的に含み、
前記方法は、
前記第1の追跡面および前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時に前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
同時に前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
同時に可視である間に、前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップと、
を含む、方法。
[66]
手術器具のための光学トラッカであって、
前記手術器具に結合するように構成された取付体を含み、ポリマーから構成された、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、かつ少なくとも2つのアレイを形成するように配置された少なくとも6つの光学マーカであって、各アレイは、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、各アレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、同じ方向に光を放出するように構成される、少なくとも6つの光学マーカと、
前記少なくとも6つの光学マーカと電気的に連通するバッテリと、
を備え、
前記少なくとも3つのアレイの各々は、互いに異なる方向に光を放出するように向けられる、光学トラッカ。
[67]
手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記長手方向軸が器具軸に位置合わせされた状態で前記手術器具に結合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、かつ少なくとも3つのアレイを形成するように配置された少なくとも9つの光学マーカであって、各アレイは、前記少なくとも9つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、各アレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、同じ方向に光を放出するように構成される、少なくとも9つの光学マーカと、
を備え、
前記少なくとも3つのアレイの各々は、互いに異なる方向に光を放出するように向けられ、
前記少なくとも3つのアレイのうちの2つは、前記少なくとも3つの光学マーカの位置が前記長手方向軸を中心に鏡面となるように構成されている、光学トラッカ。
[68]
手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合部を規定する第1の部分と第2の部分とを含み、ポリマーをさらに含むトラッカフレームと、
前記トラッカフレームの前記第1の部分に結合され、かつ第1のアレイを規定する少なくとも3つのLEDを含む第1の回路基板と、
前記トラッカフレームの前記第2の部分に結合され、かつ第2のアレイを規定する少なくとも3つのLEDを含む第2の回路基板であって、前記第1のアレイは、前記第2のアレイとは異なる方向に光を放出するように向けられる、第2の回路基板と、
前記第1の回路基板および前記第2の回路基板に電気的に結合されたバッテリと、
を備え、
前記光学トラッカには通信インターフェースがない、光学トラッカ。
[69]
前記バッテリはコイン電池バッテリである、[68]に記載の光学トラッカ。
[70]
前記バッテリは5グラム未満の質量を有する、[68]または[69]に記載の光学トラッカ。
Claims (70)
- 器具軸に沿って遠位端から離間した近位端を有する手持ち式手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具の近位領域を受け入れるように構成され、均等な割合の3つの放射状部分が前記長手方向軸を中心に規定されて、前記長手方向軸を集合的に囲み、前記トラッカフレームは、前記取付体から近位に突出するオフセット体をさらに含む、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合された少なくとも6つの光学マーカであって、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも1つが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされる、少なくとも6つの光学マーカと、
を備え、
前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも2つが、前記取付体の近位に位置決めされる、光学トラッカ。 - 前記オフセット体は、前記取付体に結合された遠位端から近位端まで延びる、請求項1に記載の光学トラッカ。
- 前記オフセット体の前記近位端は、前記オフセット体が前記長手方向軸から離間している距離よりも大きい距離で前記遠位端から離間している、請求項2に記載の光学トラッカ。
- 前記オフセット体は、前記遠位端から前記近位端までテーパ状である、請求項2または3に記載の光学トラッカ。
- 前記オフセット体の前記近位端は、前記放射状部分のうちの1つのみに位置決めされる、請求項2~4のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 前記少なくとも6つの光学マーカは赤外線LEDである、請求項1~5のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 前記少なくとも6つの赤外線LEDは連続して同時に光を放出する、請求項6に記載の光学トラッカ。
- 前記少なくとも6つの光学マーカは少なくとも2つのアレイを形成するように配置され、各アレイは前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、前記少なくとも2つのアレイの各々の一部が前記取付体の近位に位置決めされる、請求項1~7のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 前記少なくとも2つのアレイの各々が、前記少なくとも3つの光学マーカに結合された回路基板を含み、前記回路基板は互いに対して非平行である、請求項8に記載の光学トラッカ。
- 前記少なくとも6つの光学マーカは、少なくとも9つの光学マーカとしてさらに規定される、請求項8または9に記載の光学トラッカ。
- 前記少なくとも2つのアレイは、少なくとも3つのアレイとしてさらに規定され、前記少なくとも3つのアレイは前記長手方向軸を中心に放射状に配置されて、前記少なくとも9つの光学マーカが前記長手方向軸を中心に360度で放射状に赤外光を放出するようになっている、請求項10に記載の光学トラッカ。
- 前記少なくとも2つのアレイの各々の、前記取付体の近位に位置決めされた前記一部は、ちょうど1つの光学マーカを含む、請求項1~11のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 前記トラッカフレームはポリマーを含む、請求項1~12のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 結合開口部が前記取付体に規定され、前記取付体は、前記結合開口部に配置された2つの弾性アームをさらに含み、各弾性アームは基準端と可動端とを有し、前記弾性アームは協働して前記器具係合開口部を規定する、請求項1~13のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 前記トラッカフレームに結合され、前記光学マーカと電気的に連通する単回使用のスイッチをさらに備え、前記単回使用のスイッチは取り外し可能な絶縁材料を含む、請求項1~14のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 前記トラッカフレームと前記手術器具との間に規定される視線が30度未満である、請求項1~15のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 前記トラッカフレームに結合され、かつ前記長手方向軸に平行な軸を中心に旋回可能なラッチをさらに備える、請求項1~16のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 前記トラッカフレームは、協働して前記器具係合開口部を規定する一対の離間したアームをさらに含み、前記離間したアームの各々に旋回可能に結合され、かつ前記離間したアームを互いに向けてバイアスするように可動であるレバーをさらに含む、請求項1~17のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 前記トラッカフレームは、前記取付体に結合され、かつ前記長手方向軸を中心に放射状に配置された取付突起をさらに含み、前記取付突起は、前記器具軸に沿って単一の位置で前記手術器具に割出し係合するように構成される、請求項1~18のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 器具軸を有し、請求項1~19のいずれか1つに記載の光学トラッカに結合された、手持ち式手術器具。
- 器具軸を有する手持ち式手術器具のためのトラッカであって、
長手方向軸を有する器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記長手方向軸に平行に突出し、かつ前記トラッカフレームを前記器具軸に沿って回転可能に拘束するように前記手術器具に係合可能な取付突起を含み、前記器具係合開口部は、前記長手方向軸に平行な平面によって二等分されて第1の領域および第2の領域を規定する、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、前記長手方向軸を中心に配置された複数のLEDエミッタであって、前記複数のLEDエミッタのうちの第1の数が前記第1の領域に位置決めされ、前記複数のLEDエミッタのうちの第2の数が前記第2の領域に位置決めされ、前記手術器具の妨害を減らすために前記第1の数が前記第2の数よりも大きい、複数のLEDエミッタと、
を備える、トラッカ。 - 前記トラッカフレームは、前記取付体に支持され、かつ前記第1の領域に位置決めされたオフセット体をさらに含み、前記オフセット体は、前記取付体に結合された遠位端から近位端まで近位に突出する、請求項21に記載のトラッカ。
- 前記オフセット体の前記近位端は、前記オフセット体が前記長手方向軸から離間している距離よりも大きい距離で前記遠位端から離間している、請求項22に記載のトラッカ。
- 前記オフセット体は、前記遠位端から前記近位端までテーパ状である、請求項22または23に記載のトラッカ。
- 前記複数のLEDエミッタは連続して光を放出する、請求項21~24のいずれか1つに記載のトラッカ。
- 前記複数のLEDエミッタは少なくとも2つのアレイを形成するように配置され、各アレイは少なくとも3つのLEDエミッタを含む、請求項21~25のいずれか1つに記載のトラッカ。
- 前記少なくとも2つのアレイの各々が回路基板を含み、前記複数のLEDエミッタのうちの前記少なくとも3つは前記回路基板に取り付けられ、前記回路基板は互いに対して非平行である、請求項26に記載のトラッカ。
- 前記少なくとも2つのアレイは前記長手方向軸を中心に放射状に配置されて、前記LEDエミッタが前記長手方向軸を中心に360度で放射状に赤外光を放出するようになっている、請求項26または27に記載のトラッカ。
- 前記少なくとも2つのアレイのうちの少なくとも一部が前記オフセット体上に配置され、前記取付体の近位に位置決めされる、請求項26または27に記載のトラッカ。
- 前記トラッカフレームはポリマーまたはチタンを含む、請求項21~29のいずれか1つに記載の光学トラッカ。
- 結合チャネルが前記取付体に規定され、前記取付体は、前記結合チャネルに配置された2つの弾性アームをさらに含み、各弾性アームは基準端と可動端とを有し、前記弾性アームは協働して前記器具係合開口部を規定する、請求項21~30のいずれか1つに記載のトラッカ。
- 前記トラッカフレームに結合され、前記複数のLEDエミッタと電気的に連通する単回使用のスイッチをさらに備え、前記単回使用のスイッチは取り外し可能な絶縁材料を含む、請求項21~31のいずれか1つに記載のトラッカ。
- 均等な割合の3つの放射状部分が前記長手方向軸を中心に規定されて、前記長手方向軸を集合的に囲み、前記複数のLEDエミッタは少なくとも6つのLEDエミッタとしてさらに規定され、前記少なくとも6つのLEDエミッタは、前記少なくとも6つのLEDエミッタのうちの少なくとも1つが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされる、請求項21~32のいずれか1つに記載のトラッカ。
- 器具軸を有し、請求項21~33のいずれか1つに記載のトラッカに結合された、手持ち式手術器具。
- 器具軸に沿って遠位端から離間した近位端を有する手持ち式手術器具のためのトラッカであって、
ポリマーから形成され、かつ器具係合開口部を規定するトラッカフレームであって、前記器具係合開口は、長手方向軸を規定し、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具に摺動可能に係合するように構成され、前記トラッカフレームは前記手術器具に回転可能に固定される、トラッカフレームと、
電源と電気的に連通し、かつ前記トラッカフレームに結合された複数の赤外線エミッタであって、前記赤外線エミッタの各々の放射強度が、40マイクロワット毎ステラジアン(μW/sr)未満である、複数の赤外線エミッタとを備える、トラッカ。 - 手持ち式手術器具のためのトラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具に摺動可能に係合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに各々結合された少なくとも4つの赤外線エミッタであって、前記少なくとも4つの赤外線エミッタは3Dボリュームを形成するように配置され、前記3Dボリュームは四面体である、少なくとも4つの赤外線エミッタと、
を備える、トラッカ。 - 器具軸を有する手持ち式手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手術器具に摺動可能に係合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合された複数の光学マーカと、
を備え、
前記光学トラッカは、前記複数の光学マーカのうちの少なくとも3つを含む第1のアレイを規定し、前記少なくとも3つの光学マーカは第1の領域を規定し、
前記光学トラッカは、前記複数の光学マーカのうちの少なくとも3つを含む第2のアレイをさらに規定し、前記少なくとも3つの光学マーカは第2の領域を規定し、
前記光学トラッカは、前記複数の光学マーカのうちの少なくとも3つを含む第3のアレイをさらに規定し、前記少なくとも3つの光学マーカは第3の領域を規定し、前記第3の領域は前記第2の領域に等しく、
前記第1のアレイ、前記第2のアレイ、および前記第3のアレイは、前記長手方向軸と交差する1つの辺および1つの面を有する四面体状の形状を規定するように配置され、前記四面体状の形状の頂点が前記長手方向軸から離間するようになっている、
光学トラッカ。 - 前記第1のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、前記第2のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカとは異なる、請求項37に記載の光学トラッカ。
- 前記第1のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、前記第3のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカとは異なる、請求項38に記載の光学トラッカ。
- 前記第2のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、前記第3のアレイの前記少なくとも3つの光学マーカとは異なる、請求項39に記載の光学トラッカ。
- 追跡手持ち式手術器具であって、器具軸に沿って近位端と遠位端との間に延びる本体と、前記本体に結合され、かつ前記近位端から突出する可撓性供給ケーブルとを有し、前記可撓性供給ケーブルの曲げ半径に等しい距離で前記手持ち式手術器具から離れるよう湾曲するように構成された、追跡手持ち式手術器具において、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記器具係合開口部の前記長手方向軸が前記器具軸と位置合わせされるように、前記手持ち式手術器具の前記本体に前記近位端で摺動可能に係合するように構成され、均等な割合の3つの放射状部分が前記長手方向軸を中心に規定されて、前記長手方向軸を集合的に囲み、前記トラッカフレームの近位端が、前記手持ち式手術器具の前記近位端の近位で離間し、前記トラッカフレームの前記近位端が前記可撓性供給ケーブルとの接触を最小限に抑えるように、前記可撓性供給ケーブルに対して位置決めされる、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合された少なくとも6つの光学マーカであって、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも1つが各放射状部分内に位置決めされるように位置決めされ、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも2つが、前記手持ち式手術器具の前記近位端の近位に位置決めされる、少なくとも6つの光学マーカと、
を備える、追跡手持ち式手術器具。 - 前記トラッカフレームの前記近位端は、前記3つの放射状部分のうちの1つのみに位置決めされる、請求項41に記載の追跡手持ち式手術器具。
- 前記トラッカフレームは、前記取付体に支持され、かつ前記長手方向軸に平行な方向に前記トラッカフレームの前記近位端まで延びるオフセット体をさらに含む、請求項41または42に記載の追跡手持ち式手術器具。
- 前記手持ち式手術器具の前記近位端は、前記取付体の近位端の近位に位置決めされる、請求項43に記載の追跡手持ち式手術器具。
- 前記トラッカフレームは、前記取付体に結合され、かつ前記長手方向軸を中心に放射状に配置された取付突起をさらに含み、前記取付突起は、前記器具軸に沿って単一の位置で前記手術器具に割出し係合するように構成される、請求項41~44のいずれか1つに記載の追跡手持ち式手術器具。
- 手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記長手方向軸が器具軸に位置合わせされた状態で前記手術器具に結合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、かつ少なくとも3つのアレイを形成するように配置された少なくとも9つの光学マーカであって、各アレイは、前記少なくとも9つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、各アレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、同じ方向に光を放出するように構成される、少なくとも9つの光学マーカと、
前記少なくとも9つの光学マーカと電気的に連通する単回使用のスイッチおよびバッテリと、
を備え、
前記少なくとも3つのアレイの各々は、互いに異なる方向に光を放出するように向けられる、光学トラッカ。 - 前記少なくとも3つのアレイは、前記長手方向軸を中心に少なくとも260度で光を放出する、請求項46に記載の光学トラッカ。
- 前記単回使用のスイッチは取り外し可能な絶縁材料を含む、請求項46または47に記載の光学トラッカ。
- ローカライザを使用して外科手術用の追跡アレイを較正するための方法であって、
前記追跡アレイは、互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有し、前記第1の追跡面および前記第2の追跡面は、複数の光学追跡要素を集合的に含み、
前記方法は、
前記第1の追跡面および前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の対向方向を検出するステップと、
前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置および対向方向に基づいて、前記複数の光学追跡要素を第1の剛体および第2の剛体にグループ分けするステップであって、前記第1の剛体および前記第2の剛体の各々が少なくとも1つの追跡要素を含む、グループ分けするステップと、
前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時に前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
同時に前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
同時に可視である間に、前記第1の剛体、前記第2の剛体、ならびに前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップと、
を含む、方法。 - 前記追跡アレイの製造寸法をナビゲーションシステムのメモリ装置に格納するステップであって、前記製造寸法は、第1の追跡面の幾何学的データおよび第2の追跡面の幾何学的データを含む幾何学的データの第1のセットを含む、格納するステップと、
前記幾何学的データの第1のセット、前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置、および前記複数の光学追跡要素の前記検出された対向方向に基づいて、前記追跡アレイを識別するステップと、
をさらに含む、請求項49に記載の方法。 - 前記第1の追跡面の幾何学的データは、前記第1の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想相対位置と、前記第1の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想対向方向とを示すデータを含み、
前記第2の追跡面の幾何学的データは、前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想相対位置と、前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素の予想対向方向とを示すデータを含む、請求項50に記載の方法。 - 前記識別するステップは、前記複数の光学追跡要素の前記検出された対向方向と、前記第1の追跡面の前記複数の光学追跡要素の前記予想対向方向と、前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素の前記予想対向方向とを比較するステップを含む、請求項51に記載の方法。
- 前記追跡アレイを識別するステップに基づいて較正命令を表示するステップをさらに含む、請求項50~52のいずれか1つに記載の方法。
- 前記較正命令を表示するステップは、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時に前記ローカライザに可視であるように、前記ローカライザに対して前記追跡アレイを回転させることをユーザに示すグラフィックスを表示するステップをさらに含む、請求項53に記載の方法。
- 前記複合剛体を医療器具に関連付けることによって前記追跡アレイを前記医療器具に割り当てるステップをさらに含む、請求項49~54のいずれか1つに記載の方法。
- 前記複合剛体を前記医療器具に関連付けることに基づいて前記医療器具を識別するステップをさらに含む、請求項55に記載の方法。
- 前記第1の追跡面と前記第2の追跡面とは互いの鏡像である、請求項49~56のいずれか1つに記載の方法。
- 前記追跡アレイは第3の追跡面をさらに含み、前記第1の追跡面、前記第2の追跡面、および前記第3の追跡面は、前記複数の光学追跡要素を集合的に含み、
前記方法は、
前記第3の追跡面の前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置および対向方向に基づいて、前記複数の光学追跡要素を第3の剛体にグループ分けするステップと、
前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素または前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第3の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
前記第1の剛体、前記第2の剛体、および前記第3の剛体、ならびに、前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素、前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素、および前記第3の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップと、
を含む、請求項49~57のいずれか1つに記載の方法。 - 前記光学追跡要素は反射要素である、請求項49~58のいずれか1つに記載の方法。
- 前記光学追跡要素は赤外発光ダイオードである、請求項49~59のいずれか1つに記載の方法。
- 医療器具の一部を既知の基準位置に位置決めすることによって、前記医療器具の一部と前記複合剛体との位置関係を決定するステップをさらに含む、請求項49~60のいずれか1つに記載の方法。
- 前記基準位置は、追跡可能な較正装置上の既知の位置である、請求項61に記載の方法。
- 前記追跡アレイを医療器具または患者に結合するステップをさらに含む、請求項49~62のいずれか1つに記載の方法。
- 医療器具のナビゲーションのためのシステムであって、
ローカライザと、
互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有する追跡アレイであって、前記第1の追跡面および前記第2の追跡面は複数の光学追跡要素を集合的に含む、追跡アレイと、
プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の相対位置を測定することと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の対向方向を検出することと、
前記複数の光学追跡要素の前記測定された相対位置および対向方向に基づいて、前記複数の光学追跡要素を第1の剛体および第2の剛体にグループ分けすることであって、前記第1の剛体および前記第2の剛体の各々が少なくとも1つの追跡要素を含む、グループ分けすることと、
同時に前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定することと、
同時に可視である間に、前記第1の剛体、前記第2の剛体、ならびに前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成することと、
を実行するように構成されている、システム。 - ローカライザを使用して外科手術用の追跡アレイを較正するための方法であって、
前記追跡アレイは、互いに結合された第1の追跡面および第2の追跡面を有し、前記第1の追跡面および前記第2の追跡面は、複数の光学追跡要素を集合的に含み、
前記方法は、
前記第1の追跡面および前記第2の追跡面の前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
前記複数の光学追跡要素が前記ローカライザに可視である間に、前記複数の光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素が同時に前記ローカライザに可視であるように、前記追跡アレイを位置決めするステップと、
同時に前記ローカライザに可視である間に、前記第1の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素の相対位置を測定するステップと、
同時に可視である間に、前記第1の追跡面の少なくとも1つの光学追跡要素および前記第2の追跡面の前記少なくとも1つの光学追跡要素の前記測定された相対位置に基づいて、複合剛体を作成するステップと、
を含む、方法。 - 手術器具のための光学トラッカであって、
前記手術器具に結合するように構成された取付体を含み、ポリマーから構成された、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、かつ少なくとも2つのアレイを形成するように配置された少なくとも6つの光学マーカであって、各アレイは、前記少なくとも6つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、各アレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、同じ方向に光を放出するように構成される、少なくとも6つの光学マーカと、
前記少なくとも6つの光学マーカと電気的に連通するバッテリと、
を備え、
前記少なくとも3つのアレイの各々は、互いに異なる方向に光を放出するように向けられる、光学トラッカ。 - 手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合開口部を規定する取付体を含むトラッカフレームであって、前記器具係合開口部は長手方向軸を規定し、前記トラッカフレームは、前記長手方向軸が器具軸に位置合わせされた状態で前記手術器具に結合するように構成される、トラッカフレームと、
前記トラッカフレームに結合され、かつ少なくとも3つのアレイを形成するように配置された少なくとも9つの光学マーカであって、各アレイは、前記少なくとも9つの光学マーカのうちの少なくとも3つを含み、各アレイの前記少なくとも3つの光学マーカは、同じ方向に光を放出するように構成される、少なくとも9つの光学マーカと、
を備え、
前記少なくとも3つのアレイの各々は、互いに異なる方向に光を放出するように向けられ、
前記少なくとも3つのアレイのうちの2つは、前記少なくとも3つの光学マーカの位置が前記長手方向軸を中心に鏡面となるように構成されている、光学トラッカ。 - 手術器具のための光学トラッカであって、
器具係合部を規定する第1の部分と第2の部分とを含み、ポリマーをさらに含むトラッカフレームと、
前記トラッカフレームの前記第1の部分に結合され、かつ第1のアレイを規定する少なくとも3つのLEDを含む第1の回路基板と、
前記トラッカフレームの前記第2の部分に結合され、かつ第2のアレイを規定する少なくとも3つのLEDを含む第2の回路基板であって、前記第1のアレイは、前記第2のアレイとは異なる方向に光を放出するように向けられる、第2の回路基板と、
前記第1の回路基板および前記第2の回路基板に電気的に結合されたバッテリと、
を備え、
前記光学トラッカには通信インターフェースがない、光学トラッカ。 - 前記バッテリはコイン電池バッテリである、請求項68に記載の光学トラッカ。
- 前記バッテリは5グラム未満の質量を有する、請求項68または69に記載の光学トラッカ。
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