JP2022546931A - 干渉の影響を受けやすい通信装置の通信のスケジューリングを容易にするアクセスポイントおよび通信方法 - Google Patents

干渉の影響を受けやすい通信装置の通信のスケジューリングを容易にするアクセスポイントおよび通信方法 Download PDF

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Abstract

回路および送信機を含むことのできるアクセスポイントを提供する。回路は、動作時に、動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすい通信装置のグループのために、動作周波数帯域幅のサブセットを予約することができ、これら通信装置のグループの中の少なくとも1つの通信装置に関連する通信を、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットに基づいてスケジューリングすることができる。送信機は、動作時に、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットの情報を送信することができる。

Description

本開示は、一般には、干渉の影響を受けやすい1基または複数の通信装置に関連する通信を容易にする少なくとも1つのアクセスポイント(AP)に関する。本開示は、さらに、(1つまたは複数の)APに関連する通信方法に関する。
一般的に、通信システム内で干渉が発生することは予期されないことではない。干渉が発生した場合、通信システムにおける通信の完全性に悪影響が及ぶ可能性がある。
干渉を緩和し、通信システム内の通信の完全性を回復する目的で、解決策が考えられてきた。
本開示では、干渉を軽減するための代替解決策が必要であると考えている。
IEEE 802.11REVmd_D2.0 IETF RFC 6225 (Dynamic Host Configuration Protocol Options for Coordinate-Based Location Configuration Information)
本発明を制限することのない例示的な実施形態は、干渉を緩和する目的で通信装置のスケジューリングを容易にする。
一実施形態では、開示されている技術は、アクセスポイント(AP)を特徴とする。
APは、回路を含むことができ、この回路は、動作時に、
・ 動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすい通信装置のグループのために、動作周波数帯域幅のサブセットを予約し、かつ
・ これら通信装置のグループの中の少なくとも1つの通信装置に関連する通信を、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットに基づいてスケジューリングする。
APは、送信機をさらに含むことができ、この送信機は、動作時に、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットの情報を送信する。
なお、一般的または特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、またはこれらの任意の選択的な組合せとして実施できることに留意されたい。
開示されている実施形態のさらなる恩恵および利点は、本明細書および図面から明らかになるであろう。これらの恩恵および/または利点は、本明細書および図面の様々な実施形態および特徴によって個別に得ることができ、このような恩恵および/または利点の1つまたは複数を得るために、これらの特徴すべてを設ける必要はない。
以下では、本開示の一実施形態について次の図面を参照しながら説明する。
本開示の一実施形態に係る、少なくとも1つのアクセスポイント(AP)と少なくとも1つの通信装置を含むことのできるシステムを示す図 本開示の一実施形態に係る、干渉を引き起こす可能性のある、図1のシステム内の様々な通信を示す図 本開示の一実施形態に係る、干渉を引き起こす可能性のある、図1のシステム内の様々な通信を示す図 本開示の一実施形態に係る、干渉を引き起こす可能性のある、図1のシステム内の様々な通信を示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第1の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第1の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第1の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第1の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第1の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第1の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第1の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第1の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第1の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第2の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第2の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第3の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第3の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第3の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第3の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第3の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第3の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第3の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第3の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する、第3の例示的なシナリオに基づくスケジューリングを示す図 本開示の一実施形態に係る、図8a~図8iの第3の例示的なシナリオに関連するデバイス位置情報要素を示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のアクセスポイント(AP)をさらに詳細に示す図 本開示の一実施形態に係る、図1の通信装置をさらに詳細に示す図 本開示の一実施形態に係る、図1のシステムに関連する通信方法を示す図
本開示では、システム(すなわち通信システム)内で、例えば周波数領域および時間領域の一方または両方(周波数領域および/または時間領域)における干渉の影響を受けやすい(1つまたは複数の)通信装置のスケジューリングを容易にし、同時に、AP間の厳密な同期の必要性を回避することが、有用であると考えている。AP間の厳密な同期は、従来の解決策に関連して前述したように、複雑さにつながりうると考えられる。
本開示では、AP間の厳密な同期の必要性を回避するような方法でスケジューリングを容易にする目的で、一般に、以下のうちの1つまたは複数(すなわち任意の1つまたは任意の組合せ)を特定することが有用であると考えている。
・ 共有される情報
・ 干渉の影響を受けやすい、システム内の少なくとも1つの通信装置
・ 干渉に関連する1つまたは複数の要因/条件(干渉の位置、原因/干渉源)
以下では、上記の内容について、図1~図12を参照しながらさらに詳しく説明する。
図1は、本開示の一実施形態に従ったシステム100を示している。システム100は、例えばIEEE 802.11ベースの通信に適する通信システムに対応することができる。
IEEE 802.11(Wi-Fi)ベースの通信に関連する技術の文脈では、ステーション(同義語としてSTAとも呼ばれる)とは、802.11プロトコルを使用する能力を持つ通信型装置(すなわち通信装置)である。IEEE 802.11-2016の定義に基づくと、STAは、無線媒体(WM)に対するIEEE 802.11準拠の媒体アクセス制御(MAC)および物理層(PHY)インタフェースを含む任意のデバイスとすることができる。
例えばSTAは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)環境におけるノートブック、デスクトップパーソナルコンピュータ(PC)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、アクセスポイント(AP)、またはWi-Fi電話とすることができる。STAは、固定型または移動型とすることができる。
アクセスポイント(AP)は、IEEE 802.11(Wi-Fi)技術では同義語として無線アクセスポイント(WAP)とも呼ばれ、WLAN内のAP以外のSTA(非AP STA)が有線ネットワーク(配信システムとも呼ばれる)に接続できるようにする通信型装置である。APは、通常ではスタンドアロンのデバイスとして(有線ネットワークを介して)ルーターに接続されるが、ルーターと統合する、またはルーター内で使用されることもある。
非AP STAは、配信システムとの通信をAPに依存する、より単純なデバイスである。簡潔さのため、以下では、非AP STAを単にSTAと呼ぶ。
図1を参照し、システム100は、1つまたは複数の基本サービスセット(すなわちBSS)102と、1つまたは複数のアクセスポイント(すなわちAP)104と、1つまたは複数の通信装置106とを含むことができる。一般に、AP 104および通信装置106は、基地局サブシステム102に関連付けることができる。通信装置106は、例えば1基または複数のSTAに対応することができる。
一実施形態では、(1つまたは複数の)BSS 102は、第1の基本サービスセット(BSS)102a(図1では「BSS1」とも表記されている)および第2の基本サービスセット(BSS)102b(図1では「BSS2」とも表記されている)を含むことができる。(1つまたは複数の)AP 104は、第1のAP 104a(例えば図1では「AP1」とも表記されている)および第2のAP 104b(例えば図1では「AP2」とも表記されている)を含むことができる。(1つまたは複数の)通信装置106は、第1の通信装置/第1のセットの通信装置106aと、第2の通信装置/第2のセットの通信装置106bとを含むことができる。一例では、(1つまたは複数の)通信装置106は、第1のセット/グループの通信装置106a(例えば第1のセット/グループのSTA)と、第2のセット/グループの通信装置106b(例えば第2のセット/グループのSTA)とを含むことができる。
第1のBSS 102aは、第1の動作周波数帯域幅に関連付けることができる。第1の動作周波数帯域幅のカバレッジ範囲に基づいて、第1のBSS 102aに第1の動作領域108を関連付けることができる。
第2のBSS 102bは、第2の動作周波数帯域幅に関連付けることができる。第2の動作周波数帯域幅のカバレッジ範囲に基づいて、第2のBSS 102bに第2の動作領域110を関連付けることができる。
本開示の様々な実施形態によれば、後からさらに詳しく説明するように、第1のBSS 102aおよび第2のBSS 102bに関連して、重複領域112が形成され得る。さらに、一実施形態では、後から図3~図5を参照しながらさらに詳しく説明するように、第1の動作周波数帯域幅に関連して、1つまたは複数のリソースユニット(RU)を予約することができる(すなわちBSS1に関連付けられる(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットセット114に対応する)。さらに、一実施形態では、後から図3~図5を参照しながらさらに詳しく説明するように、第2の動作周波数帯域幅に関連して、1つまたは複数のリソースユニットを予約することができる(すなわちBSS2に関連付けられる(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットセット116に対応する)。
第1のAP 104aは、第1のBSS 102aと組み合わせて使用することができる、または使用するのに適している。具体的には、第1のAP 104aは、第1のBSS 102aに関連付けることができる。より具体的には、第1のAP 104aは、例えば第1のBSS 102aに関連して、データ/情報の送信および受信の一方または両方を行うように構成することができる。
第2のAP 104bは、第2のBSS 102bと組み合わせて使用することができる、または使用するのに適している。具体的には、第2のAP 104bは、第2のBSS 102bに関連付けることができる。より具体的には、第2のAP 104bは、例えば第2のBSS 102bに関連して、データ/情報の送信および受信の一方または両方を行うように構成することができる。
本開示では、本開示の一実施形態によれば、第1のAP 104aと第2のAP 104bが、機能および/またはハードウェア構造において類似し得るものと考えている。本開示の一実施形態に係る(1つまたは複数の)AP 104(例えば第1のAP 104aおよび/または第2のAP 104b)については、後から図10を参照しながらさらに詳しく説明する。
第1のセットの通信装置106aは、第1の動作領域108内に配置される/位置することができる。具体的には、第1のセットの通信装置106aは、例えば第1のAP 104aと通信するように構成することができる。
第2のセットの通信装置106bは、第2の動作領域110内に配置される/位置することができる。具体的には、第2のセットの通信装置106bは、例えば第2のAP 104bと通信するように構成することができる。
前述したように、第1の動作周波数帯域幅のカバレッジ範囲に基づいて、第1の動作領域108を第1のBSS 102aに関連付けることができ、第2の動作周波数帯域幅のカバレッジ範囲に基づいて、第2の動作領域110を第2のBSS 102bに関連付けることができる。さらに、前述したように、第1のBSS 102aおよび第2のBSS 102bに関連して、重複領域112が形成され得る。
本開示では、重複領域112が画成され得るように第1の動作領域108の一部が第2の動作領域110の一部と重なるように、第1のBSS 102aが第2のBSS 102bに(例えば場所/位置に関して)隣接する可能性を想定している。重複領域112は、本開示の一実施形態によれば、重複基本サービスセット(OBSS:Overlapping Basic Service Set)ベースの干渉を示す/表すことができる。動作周波数すなわち動作チャネルを慎重に計画することは、隣り合うBSS間の干渉を低減するのに役立つ可能性がある。しかしながら、その分散した性質のため、特に管理されていないネットワークや、動作帯域幅が広い場合(例えば160MHzまたは320MHz)は、重複しない広帯域チャネルがないにもかかわらず、BSS間干渉を回避することは困難である。
さらに、第1の動作領域108は、ベース領域108aおよびフリンジ領域108bを含むことができる。第1のAP 104aは、ベース領域108a内に位置/配置されており、フリンジ領域108bが、ベース領域108aを実質的に囲むことができる。フリンジ領域108bは、例えば第1の動作領域108の末端領域を定義することができる。この点において、フリンジ領域108bは、第1の動作領域108の周辺領域に対応することができる。第1の動作領域108のベース領域108aおよびフリンジ領域108bは、それぞれ「第1のベース領域」および「第1のフリンジ領域」と称することもできる。また、ベース領域は、セルセンター領域と呼ばれることもあり、フリンジ領域は、セルエッジ領域と呼ばれることもある。
同様に、第2の動作領域110は、ベース領域110aおよびフリンジ領域110bを含むことができる。第2のAP 104bは、ベース領域110a内に位置/配置されており、フリンジ領域110bは、ベース領域110aを実質的に囲むことができる。フリンジ領域110bは、例えば第2の動作領域110の末端領域を定義することができる。この点において、フリンジ領域110bは、第2の動作領域110の周辺領域に対応することができる。また、第2の動作領域110のベース領域110aおよびフリンジ領域110bは、それぞれ「第2のベース領域」および「第2のフリンジ領域」と称することもできる。
さらに、一実施形態では、(1つまたは複数の)動作領域(すなわち第1の動作領域108および/または第2の動作領域110)は、後から図8を参照しながらさらに詳しく説明するように、複数の領域/ゾーンにセグメント化することができる。
図示したように、第1のセットの通信装置106aの1つまたは複数の通信装置(例えば図1では「STA2」および「STA4」と表記してある)は、第1のフリンジ領域108b内に位置/配置することができ、第2のセットの通信装置106bの1つまたは複数の通信装置(例えば図1では「STA1」および「STA3」と表記してある)は、第2のフリンジ領域110b内に位置/配置することができる。一般に、フリンジ領域(すなわち第1のフリンジ領域108bおよび/または第2のフリンジ領域110b)内に位置/配置されている通信装置(例えばSTA1、STA2、STA3、および/またはSTA4)は、セルエッジタイプのデバイスとみなすことができ、一方、ベース領域(すなわち第1のベース領域108aおよび/または第2のベース領域110a)内に位置/配置されている通信装置は、セルセンタータイプのデバイスとみなすことができる。
ベース(セルセンター)領域に属するか、フリンジ(セルエッジ)領域に属するかのSTAの分類は、チャネル伝搬損失、RSSI(受信信号強度インジケータ:Received Signal Strength Interference)またはSINR(信号対干渉プラス雑音比:Signal to Interference plus Noise Ratio)などのパラメータの測定、またはこれらの任意の組合せに基づいて行うことができる。例えば、65デシベル(dB)を超える伝搬損失が生じたものとAP(例えばAP2)によって判定された関連するSTA(例えばSTA3)は、それに応じて、AP(例えばAP2)によってセルエッジタイプのデバイス(すなわちセルエッジSTA)であると判定することができる。一方、65デシベル(dB)未満の伝搬損失が生じたとAPによって判定された関連するSTAは、APによってセルセンタータイプのデバイスであると判定することができる。
本開示の一実施形態によれば、重複領域112内に位置する/配置されたセルエッジタイプのデバイス(例えばSTA2、STA3)は、干渉の影響を受けやすいのに対し、例えば重複領域112の外側に位置する/配置されたセルエッジタイプのデバイス(例えばSTA1、STA4)は、実質的に干渉の影響を受けにくい。干渉の影響を受けやすいセルエッジタイプのデバイス(例えばSTA2、STA3)は、脆弱なセルエッジタイプのデバイス(すなわち脆弱なSTA)であると考えることができ、一方、干渉の影響を受けにくい(すなわち干渉が最小またはゼロである)セルエッジタイプのデバイス(例えばSTA1、STA4)は、非脆弱なセルエッジタイプのデバイス(すなわち非脆弱なSTA)であると考えることができる。
本開示では、一実施形態において、動作領域(例えば第1の動作領域108)内のセルエッジタイプのデバイス(例えばSTA2)が、隣接する動作領域に関連付けられる通信(例えば第2の動作領域110内に位置する/配置されたAP2からの通信)(例えばアップリンクタイプの通信および/またはダウンリンクタイプの通信)に関与することに起因して、干渉が発生し得ることを想定している。これについては、後から図2を参照しながらさらに詳しく説明する。
脆弱なSTAは、一般的に重複領域112内に位置することが理解されるであろう。通信の完全性は、脆弱なSTAにとっての問題となりうる。例えば干渉のために、脆弱なSTAにおいて誤通信が発生する可能性がある。
本開示の一実施形態によれば、脆弱なSTAは、ある場合には重複領域112の外側(例えばベース領域108a/110a)に位置するが、依然として干渉(例えばOBSSベースの干渉)が発生する可能性があることがさらに理解される。これについては、後から図4aを参照しながらさらに詳しく説明する。
この点に関して、本開示では、脆弱なSTAの通信の完全性を実質的に維持できるようにする必要があると考えている。さらに本開示では、この点においてスケジューリングが有用であると考えている。
具体的には、本開示では、脆弱なSTAの観点からスケジューリングを容易にすることが有用であると考えている。さらに本開示では、AP間の厳密な同期の必要性を回避するような方法で、スケジューリングを容易にすることができると考えている。本開示の一実施形態によれば、スケジューリングは、(1つまたは複数の)AP 104(例えばAP1およびAP2)に関連して行うことができる。
スケジューリングを容易にするために、本開示は、以下のうちの1つまたは複数(すなわち任意の1つまたは任意の組合せ)を特定することが有用であると考えている。
・ 共有する情報。一例では、脆弱なSTAに関連付けられる送信データ/情報に関連する情報を、AP1とAP2との間で共有することができる。別の例では、1つまたは複数の予約されたリソースユニットの割当てに関連する情報を、AP1とAP2との間で共有することができる。さらに別の例では、AP1およびAP2の送信タイミングに関連する情報を、AP1とAP2との間で共有することができる。さらに別の例では、AP1とAP2のそれぞれに関連付けられる送信電力に関連する情報を、AP1とAP2との間で共有することができる。さらに追加の例では、AP1とAP2のそれぞれに関連付けられるビームフォーミング情報を、AP1とAP2との間で共有することができる。
・ 干渉の影響を受けやすい、システム100内の1つまたは複数の通信装置(すなわち脆弱なSTA)を特定する。例えばSTA2およびSTA3を、(例えば1つまたは複数のAPによって)脆弱なSTAとして識別することができる。
・ 干渉に関連付けられる1つまたは複数の要因/条件(場所、干渉の原因/干渉源など)。一例では、場所に関連して、前述した重複領域112を特定することができる。別の例では、干渉源に関連して、AP2に関連する通信がSTA2に干渉を引き起こしているかどうか、および/または、STA2に関連する通信がSTA3に干渉を引き起こしているかどうかを判定することができる。
スケジューリングについては、本開示の様々な実施形態に係る、第1の例示的なシナリオ、第2の例示的なシナリオ、および第3の例示的なシナリオを参照しながら、後からさらに詳しく説明する。
前述したように、本開示では、動作領域(例えば第1の動作領域108)内のセルエッジタイプのデバイス(例えばSTA2)が、隣接する動作領域に関連付けられる通信(例えば第2の動作領域110内に位置する/配置されているAP2からの通信)(例えばアップリンクタイプの通信および/またはダウンリンクタイプの通信)に関与することに起因して、干渉が発生し得ることを想定している。以下ではこの点について、図2(すなわち図2a乃至図2c)を参照しながらさらに詳しく説明する。
図2a、図2b、および図2cを参照し、STA2およびSTA3は、BSS1とBSS2の境界に位置しているとみなすことができる。具体的には、重複領域112は、BSS1とBSS2の境界を示すことができる。STA2およびSTA3は、それぞれ、BSS1およびBSS2によって、セルエッジタイプのSTAとして分類することができる。具体的には、STA2およびSTA3は、一例では、それぞれBSS1およびBSS2によって、脆弱なセルエッジタイプのデバイスとして分類することができる。別の例では、AP(例えばAP1および/またはAP2)が、関連するSTA(例えばSTA2および/またはSTA3)を脆弱なセルエッジタイプのデバイス(すなわち脆弱なSTA)として分類することができる。STAは、チャネル伝搬損失、RSSI(受信信号強度インジケータ)、またはSINR(信号対干渉プラス雑音比)、またはこれらの任意の組合せに基づいて、脆弱なセルエッジタイプのデバイス(すなわち脆弱なSTA)として分類することができる。例えば、65デシベル(dB)を超える伝搬損失が生じたものとAP(例えばAP2)によって判定されたSTA(例えばSTA3)は、それに応じてAP(例えばAP2)によって、脆弱なセルエッジタイプのデバイス(すなわち脆弱なSTA)であると判定することができる。
さらに、図2aは、ダウンリンク(DL)送信202a/202bが重複領域112内で干渉を引き起こす可能性があることを示している。一例では、AP1からSTA2へのDL送信202aが、STA3に干渉を引き起こし得る。別の例では、AP2からSTA3への別のDL送信202bが、STA2に干渉を引き起こし得る。
さらに、図2bは、アップリンク(UL)送信204が、重複領域112内で干渉を引き起こす可能性があることを示している。例えばSTA2からAP1へのUL送信204が、STA3に干渉を引き起こし得る。ほとんどの場合、セルエッジタイプのデバイスからのUL送信は、APからの距離が比較的大きいため、高い送信電力を使用し、その結果としてUL送信は、DL送信と比較して、より高い干渉の可能性を有する。
さらに、図2cは、すべてのセルエッジタイプのデバイスが等しく干渉の影響を受けるわけではないことを示している。図示したように、STA1およびSTA4は、セルエッジタイプのデバイスであると考えられるが、STA1およびSTA4は、重複領域112の外側であり、干渉の影響を特に受けない。具体的には、互いに離れているセルエッジタイプのデバイス(例えばSTA1、STA4)に関連付けられる通信では、互いに対する干渉が最小であるか無視できる程度である、または干渉が発生しない。一例では、AP2とSTA1との間のDL送信206aおよびUL送信208aは、STA4に対する干渉が最小であるか無視できる程度である、または干渉が発生しない。別の例では、AP1とSTA4との間のDL送信206bおよびUL送信208bは、STA1に対する干渉が最小であるか無視できる程度である、または干渉が発生しない。この点において、STA1およびSTA4は、前述した非脆弱なSTAの例であり得る。
以下ではスケジューリングについて、本開示の一実施形態に係る第1の例示的なシナリオを参照しながら説明する。
第1の例示的なシナリオでは、図3~図5を参照しながら説明するように、スケジューリングは、1つまたは複数の予約されたリソースユニットの割当てに関連する情報をAP(例えばAP1およびAP2)間で共有することのできる状況において行うことができる。これに関連して、第1の例示的なシナリオは、周波数領域ベースのスケジューリングに関連し得る。
具体的には、第1の例示的なシナリオでは、(1つまたは複数の)AP 104(すなわち第1のAP 104aおよび第2のAP 104bの一方または両方)は、動作周波数帯域幅(すなわち第1の動作周波数帯域幅および第2の動作周波数帯域幅の一方または両方)のサブセットを予約するように、構成することができる。
例えば、第1のAP 104a(すなわち「AP1」)は、第1の動作周波数帯域幅の少なくとも1つのサブセットを予約するように、構成することができる。第1の動作周波数帯域幅の予約されるサブセットは、第1の動作周波数帯域幅に関連付けられる少なくとも1つの予約されたリソースユニットに対応するとみなすことのできる少なくとも1つのリソースユニットに対応することができる。具体的には、第1の動作周波数帯域幅の予約されるサブセットは、第1の動作周波数帯域幅に関連付けられる少なくとも1つの予約されたリソースユニットに対応することができる。第1の動作周波数帯域幅に関連付けられる予約されたリソースユニットは、例えば、第1の動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすい1基または複数の脆弱なSTA(例えばSTA2)のために使用することができる。第1の動作周波数帯域幅に関連付けられる(すなわちBSS1に関連付けられる)(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットセット114は、BSS1予約リソースユニットセット114と呼ぶこともでき、また、セルエッジリソースユニットセットとも呼ぶこともできる。一方、一実施形態では、例えば非脆弱なSTA(例えば第1のベース領域108a内に配置された/位置するSTA)には、第1の動作周波数帯域幅に関連付けられる任意のリソースユニットを割り当てることができる。
同様に、第2のAP 104b(すなわち「AP2」)は、例えば、第2の動作周波数帯域幅の少なくとも1つのサブセットを予約するように、構成することができる。第2の動作周波数帯域幅の予約されるサブセットは、第2の動作周波数帯域幅に関連付けられる少なくとも1つの予約されたリソースユニットに対応するとみなすことのできる少なくとも1つのリソースユニットに対応することができる。具体的には、第2の動作周波数帯域幅の予約されるサブセットは、第2の動作周波数帯域幅に関連付けられる少なくとも1つの予約されたリソースユニットに対応することができる。第2の動作周波数帯域幅に関連付けられる(すなわちBSS2に関連付けられる)予約されたリソースユニットセット116は、例えば、第2の動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすい1基または複数の脆弱なSTA(例えばSTA3)のために使用することができる。第2の動作周波数帯域幅に関連付けられる(すなわちBSS2に関連付けられる)(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットセット116は、BSS2予約リソースユニットセット116と呼ぶこともでき、また、セルエッジリソースユニットセットと呼ぶこともできる。一方、一実施形態では、例えば非脆弱なSTA(例えば第2のベース領域110a内に配置された/位置するSTA)には、第2の動作周波数帯域幅に関連付けられる任意のリソースユニットを割り当てることができる。
一般的に、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットは、例えば、少なくとも1つの予約されたリソースユニットに対応するとみなすことのできる少なくとも1つのリソースユニットに対応することができる。具体的には、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットは、少なくとも1つの予約されたリソースユニットに対応することができる。(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットは、例えば、BSS内の1基または複数の脆弱なSTAのために使用することができる(例えばBSS1のSTA2のための予約されたリソースユニットセット114、またはBSS2のSTA3のための予約されたリソースユニットセット114)。より具体的には、1つまたは複数の予約されたリソースユニットは、1基または複数の脆弱なSTA(すなわち動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすいSTA)に使用するために割り当てることができる。
この点において、少なくとも1基のSTA(例えばSTA2やSTA3などの脆弱なSTA)が干渉の影響を受けやすいと判断できるときに、(1つまたは複数の)リソースユニットを予約できることが理解されるであろう。一例では、AP(例えばAP1、AP2)が、STAが過度の干渉の影響を受けやすい(すなわちSTA2やSTA3などの脆弱なSTAである)と判断したときに、1つまたは複数のリソースユニットを予約することができる。一例では、APは、BSSのすべてのセルエッジSTAを、脆弱なSTAであり、過剰な干渉の影響を受けやすいとみなすことができる。したがって、少なくとも1つのリソースユニットの予約は、常に実行される必要はない(例えばSTAが脆弱なSTAであるとAPが判断してトリガーされたときに実行される)ことが、さらに理解される。(セルエッジSTAまたはセルセンターSTAとして)STAをグループ化し、予約された/セルエッジリソースユニットセットを形成して、対応してRUをセルエッジSTAに制限することは、セルエッジSTAとの通信の過度の失敗によってトリガーされる場合もあれば、またはSTAなどからの干渉の報告によってトリガーされる場合もある。この場合、リソースユニットは、セルエッジSTAのグループ(例えばBSS2のSTA1およびSTA3、BSS1のSTA2およびSTA4)に対して予約される。
前述したように、スケジューリングを容易にするために、本開示の一実施形態によれば、(1基または複数の脆弱なSTAに使用するための)(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットの割当てに関連する情報を、AP1とAP2との間で共有することができる。
一例では、BSS1セルエッジリソースユニットセット114に関するデータ/情報を、AP1からAP2に伝達することができる。AP2は、BSS1セルエッジリソースユニットセット114に関する受信したデータ/情報に基づいて、BSS2セルエッジリソースユニットセット116を決定するように、構成することができる。具体的には、AP2は、BSS2セルエッジリソースユニットセット116とBSS1セルエッジリソースユニットセット114との間の重複が最小であるように、または存在しないように、BSS2セルエッジリソースユニットセット116を決定するように、構成することができる。
別の例では、BSS2セルエッジリソースユニットセット116に関するデータ/情報を、AP2からAP1に伝達することができる。AP1は、BSS2セルエッジリソースユニットセット116に関する受信したデータ/情報に基づいて、BSS1セルエッジリソースユニットセット114を決定するように、構成することができる。具体的には、AP1は、BSS1セルエッジリソースユニットセット114とBSS2セルエッジリソースユニットセット116との間の重複が最小であるように、または存在しないように、BSS1セルエッジリソースユニットセット114を決定するように、構成することができる。一般には、後の時点でBSSをセットアップするAPは、近隣の既存のBSSのセルエッジリソースユニットセットのデータ/情報を考慮することによって自身のセルエッジリソースユニットセットを決定するように、構成することが予期される。
(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットの割当てに対応する情報の伝達は、少なくとも1つのビーコンフレームおよび少なくとも1つのプローブ応答フレームの一方または両方を伝えることによって行うことができる。
一実施形態では、BSS1セルエッジリソースユニットセット114およびBSS2セルエッジリソースユニットセット116の各々のサイズは、それぞれの第1の動作領域108および第2の動作領域110における脆弱なSTAの割合に応じて決定することができる。別の実施形態では、BSS1セルエッジリソースユニットセット114およびBSS2セルエッジリソースユニットセット116の各々は、周波数ダイバーシティのために動作周波数帯域幅の異なるゾーンに関連付けることのできる複数のリソースユニットを含むことができる。例えば、セルエッジリソースユニットセット114の高い周波数ゾーンに位置するRUを、STA4との送信に割り当てることができ、セルエッジリソースユニットセット114の低い周波数ゾーンに位置するRUを、STA2との送信に割り当てることができる。
AP(例えばAP1、AP2)は、割り当てられた予約されたリソースユニット(例えばBSS1セルエッジリソースユニットセット114、BSS2セルエッジリソースユニットセット116)に基づいて、脆弱なSTAへのスケジューリングされた通信(例えば直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)ベースの通信)を制限するように構成することができる。例えばAPは、脆弱なSTAへのスケジューリングされるOFDMAベースのすべての通信を、割り当てられた予約されたリソースユニットに制限することができる。スケジューリングされる通信は、アップリンク(UL)タイプの通信およびダウンリンク(DL)タイプの通信の一方または両方を含むことができる。APは、予約されたリソースユニットセット内から同じサイズまたは小さいサイズのRUをSTAに割り当てることができる。例えば、予約されたリソースユニットセットが106トーンのRUである場合、APは、セルエッジSTAの送信をスケジューリングするために、予約されたリソースユニットセットの中にある1つまたは複数の26トーンもしくは52トーンのRU、または106トーンのRU全体を割り当てることができる。
オプションとして、本開示の一実施形態によれば、ULタイプの通信は、割り当てられた(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットに基づいて制限することができ、DLタイプの通信は、送信電力を下げて許可する(すなわち割り当てられた(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットに基づいて制限しない)ことができる。
前述したように、(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットの割当てに対応するデータ/情報の伝達は、少なくとも1つのビーコンフレームおよび少なくとも1つのプローブ応答フレームの一方または両方を伝えることによって行うことができる。以下ではこれについて、図3(すなわち図3aおよび図3b)を参照しながらさらに詳しく説明する。
図3aは、本開示の一実施形態に係る、(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットの割当てに対応するデータ/情報を伝達するためにビーコン/プローブ応答フレームに含めることのできる第1の例示的なセルエッジリソースユニット(RU)セット(Cell-edge resource unit (RU) set)フィールド304を示している。この第1の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304は、AP(例えばAP1、AP2)からビーコン/プローブ応答フレームの中で伝達することができる。ビーコン/プローブ応答フレーム内での第1の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304の伝達は、例えばブロードキャストベースの通信によって行うことができる。
第1の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304(図3aに表記したように「セルエッジRUセット」とも呼ばれる)は、APによって送信されるビーコン/プローブ応答フレームに含めることができる。一般的に、セルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304は、1つまたは複数のセルエッジタイプのデバイスに使用するために割り当てられた(1つまたは複数の)予約されたRUを示すことができる。具体的には、セルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304は、例えば、1基または複数の脆弱なSTA(例えばSTA2、STA3)に使用するために割り当てられた(1つまたは複数の)予約されたRUを示すことができる。さらに、(1つまたは複数の)予約されたRUの割当ては、11axベースのトリガーフレームのRU割当てフィールドの符号化に類似するかまたは同じ符号化に基づくことができる。一実施形態では、RUの割当ては、様々なサイジング(すなわち異なるサイズ)とすることができる。
セルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304は、1つまたは複数のサブフィールド306を含むことができる。例えば、セルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304は、第1のサブフィールド306aと、1つまたは複数のRU割当て(RU Allocation)サブフィールド306b/306cとを含むことができる。第1のサブフィールド306aは、セルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304で伝えられるRU割当ての数を示すことができる。RU割当て(RU Allocation)サブフィールド306b/306cは、予約されたリソースユニットセットを示す。複数のRU割当て(RU Allocation)サブフィールド306b/306cが存在する場合、最初のRU割当て(RU Allocation)サブフィールドは、予約されたリソースユニットセット内の最も低い周波数に関連付けられる予約されたRUを示すことができ、最後のRU割当て(RU Allocation)サブフィールドは、予約されたリソースユニットセット内の高い周波数に関連付けられる予約されたRUを示すことができる。最初のサブフィールドと最後のサブフィールドの間にある他のRU割当て(RU Allocation)サブフィールドは、予約されたリソースユニットセット内の他の周波数に関連付けられる予約されたRUを示す。
セルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304は、例えば、高スループット(HT)要素、超高スループット(VHT)要素、または高効率(HE)動作要素に含めることができる。このことは、予約されたRUが、動作周波数帯(すなわちHTに関連する2.4GHzまたは5GHz、VHTに関連する5GHz、またはHEに関連する2.4GHz、5GHz、または6GHz)に関連付けられることを示すことができる。これに関連して、第1の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304は、特定の動作周波数帯(例えば2.4GHz、5GHz、または6GHz)に関連して、ビーコン/プローブ応答フレームの中で伝達することができる。
また、セルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールドは、少なくとも1つの隣接するAP(例えばAP2)の予約されたRUをアドバタイズするためにAP(例えばAP1)から伝達することのできるネイバー報告要素(neighbor report element)または短縮ネイバー報告要素(reduced neighbor report element)に含めることもできる。
セルエッジSTAのためのRUの予約と、(例えばセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)フィールド304内での)セルエッジリソースユニットセットのブロードキャスト/アドバタイズは、常に実行されるわけではなく、APが、(例えばSTAからの干渉報告に基づいて)自身の関連するセルエッジSTAが過度の干渉を受けていると判定した場合にのみ、トリガーすることができる。
図3bは、本開示の別の実施形態による、(1つまたは複数の)予約されたリソースユニットの割当てに対応するデータ/情報を伝達するためにビーコン/プローブ応答フレームに含めることのできる第2の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)要素308を示している。この第2の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)要素308は、AP(例えばAP1、AP2)によって送信されるビーコン/プローブ応答フレームに含めることによって伝達することができる。ビーコン/プローブ応答フレーム内での第2の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)要素308の伝達は、例えばブロードキャストベースの通信によって行うことができる。一例では、APは、複数の動作周波数帯(例えば2.4GHz、5GHz、および6GHz)に関連する第2の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)要素308を伝えるように構成することのできる、マルチバンド対応のEHT型APとすることができる。この点において、AP(例えばマルチバンド対応EHT型AP)は、(複数の動作周波数帯に関連して)統合セルエッジRUセット(consolidated cell-edge RU set)を伝達するように構成されるものと考えることができる。
図示したように、第2の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)要素308は、複数の帯域固有セルエッジRUセット(Band specific cell-edge RU set)フィールド310を含むことができる。各帯域固有セルエッジRUセット(Band specific cell-edge RU set)フィールド310は、特定の動作周波数帯において予約されたRUセットを定義するために使用することができ、動作周波数帯は、帯域固有セルエッジRUセット(Band specific cell-edge RU set)フィールド310の帯域ID(Band ID)サブフィールドによって識別され、一方、予約されたRUセットは、帯域固有セルエッジRUセット(Band specific cell-edge RU set)フィールド310のセルエッジRUセット(Cell-edge RU set)サブフィールドによって示される。
本開示では、ビーコン/プローブ応答フレームの中で第2の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)要素308を伝達することは、隣り合うAP(例えばAP1、AP2)の間に直接的な通信リンクがなく、AP(例えばAP1、AP2)の集中管理を促進できないマルチベンダータイプのシナリオにおいて配備するのに有用であると想定している。1つまたは複数のAP(例えばAP1)は、(1基または複数の)脆弱なSTAへの干渉を最小化する目的で、伝達される第2の例示的なセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)要素308に基づいて、隣接するAP(例えばAP2)に関連付けられる(1つまたは複数の)予約されたRUの割当てに協調的に適応するように、構成することができる。
前述したように、脆弱なSTAは、一般には重複領域112内に位置しうる。本開示では、一実施形態において、脆弱なSTAが、ある場合には重複領域112の外側に位置するが、依然として干渉(例えばOBSSベースの干渉)が発生する可能性があることを想定している。以下ではこれについて、図4(すなわち図4a乃至図4c)を参照しながらさらに詳しく説明する。
図4aは、一般的に、1基または複数の脆弱なSTA(例えばSTA2およびSTA3)が、重複領域112内に配置されうる/位置しうることを示している。図示したように、STA2およびSTA3は、実際の干渉を受けうる(例えばOBSSベースの重大な干渉が発生する領域402内に位置する)。さらに本開示では、ベース領域内(例えば第2のベース領域110a内かつ重複領域112の外側)に位置するSTA(図4aでは「STA5」と表記されている)が、ベース領域内にもかかわらず干渉を受ける(例えばOBSSベースの重大な干渉が発生する領域402内に位置する)ことがあり、したがって(例えばAP2によって)脆弱なSTAであるとみなされる/判定されることもあるという可能性を想定している。一方、STA1およびSTA4は、OBSSベースの重大な干渉が発生する領域402から離れているため、(それぞれAP2およびAP1によって)非脆弱なSTAであるとみなされる/判定されうる。
本開示では、脆弱なSTA(例えばSTA2、STA3、および/またはSTA5)は、例えばOBSSベースの干渉からの保護を必要とするのに対して、非脆弱なSTA(例えばSTA1および/またはSTA4)にはそのような保護が必要/重要ではない可能性があることを想定している。したがって、AP(すなわちAP1、AP2)は、(1基または複数の)脆弱なSTAのための少なくとも1つのリソースユニット(RU)(すなわち「予約されたRUセット」または「保護されたRUセット」とも呼ばれる)を予約するように、構成することができる。一方、一実施形態では、(1基または複数の)非脆弱なSTAのためのRUの選択に関連して制限を設ける必要はない。この場合、リソースユニットは、実際に干渉を受ける脆弱なSTA(例えばSTA2、STA3、および/またはSTA5)のグループを対象に予約される。
一実施形態では、「予約されたRUセット」/「保護されたRUセット」に対応する情報は、例えば、ブロードキャスト(例えば1つまたは複数のビーコンを使用するビーコンベースのブロードキャスト)およびAP-APベースの通信(例えばAPと別のAPとの間の1つまたは複数の直接通信リンク)の一方または両方によって、AP(例えばAP1)から1つまたは複数の別のAP(例えばAP2)に伝達することができる。これについては、後から図4bを参照しながら、AP-APベースの通信に関連してさらに詳しく説明する。
APは、1基または複数の関連するSTAからの1つまたは複数の報告に基づいて、1基または複数の脆弱なSTAを識別/判定することと、予約する目的で少なくとも1つの適切なRUを選択する(すなわち少なくとも1つの「予約されたRUセット」を取得/生成/作成する)ことの一方または両方を行うように、構成することができる。例えば、AP2を、STA1、STA3、およびSTA5に関連付けることができ(すなわち一般的にBSS2に関連付けることができ)、一方でAP1を、STA2およびSTA4に関連付けることができる(すなわち一般的にBSS1に関連付けることができる)。
より具体的な一例では、AP2は、STA1、STA3、および/またはSTA5からの報告に基づいて、脆弱なSTA(例えばSTA3および/またはSTA5)を特定することと、予約する目的で少なくとも1つの適切なRUを選択することの一方または両方を行うように、構成することができる。
別のより具体的な例では、AP1は、STA2および/またはSTA4からの報告に基づいて、脆弱なSTA(例えばSTA2)を識別/判定することと、予約する目的で少なくとも1つの適切なRUを選択する(すなわち少なくとも1つの「予約されたRUセット」/「保護されたRUセット」を取得/生成/作成する)ことの一方または両方を行うように、構成することができる。
一実施形態では、APは、関連付けられている(1基または複数の)STAからの(1つまたは複数の)報告に基づいて、隣接する動作領域から1基または複数の干渉源STAを識別/決定するように、構成することができる。例えば、第2の動作領域110で動作する脆弱なSTA(例えばSTA3)は、(第2の動作領域110に隣接している)第1の動作領域108で動作するSTA(例えばSTA2)が干渉源STAであることを示す報告を(例えばAP2に)伝達することができる。AP2は、干渉源STA(例えばSTA2)の識別情報をOBSS AP(例えばAP1)に伝達することができ、AP1はその情報を使用して、干渉源STAに関連付けられる(1つまたは複数の)RUを自身の「予約されたRUセット」/「保護されたRUセット」に制限することができる。
脆弱なSTAを識別/決定し、オプションとして1基または複数の干渉源STAを識別/決定するための報告の例としては、関連するSTAからの帯域幅クエリ報告および/または干渉報告を挙げることができる。予約されたRUセットに対応する情報と、オプションとしての干渉源STAの識別情報は、例えばブロードキャスト(例えば1つまたは複数のビーコンを使用するビーコンベースのブロードキャスト)およびAP-APベースの通信(例えばAPと別のAPとの間の1つまたは複数の直接通信リンク)の一方または両方によって、AP(例えばAP1)から1つまたは複数の他のAP(例えばAP2)に伝達することができる。報告の例については、後から図4cを参照しながらさらに詳しく説明する。
これに関連して、AP(例えばAP1)は、前述した「予約されたRUセット」/「保護されたRUセット」および前述した報告、の一方または両方に対応するデータ/情報を、1つまたは複数の別のAP(例えばAP2)に伝達するように構成できることが理解されるであろう。
さらに、本開示では、動作領域(例えばBSS1に関連する第1の動作領域108)に関連付けられるAP(例えばAP1)は、隣接する動作領域(例えばBSS2に関連する第2の動作領域110)に関連付けられる「(1つまたは複数の)予約されたRUセット/「(1つまたは複数の)保護されたRUセット」を考慮することによって、予約する目的で少なくとも1つの適切なRUを選択する(すなわち「予約されたRUセット」/「保護されたRUセット」を取得/生成/作成する)ように、構成することができることを想定している。このようにして、動作領域(例えば第1の動作領域108)に関連付けられる「(1つまたは複数の)予約されたRUセット」/「(1つまたは複数の)保護されたRUセット」が、隣接する動作領域(例えば第2の動作領域110)に関連付けられる「(1つまたは複数の)予約されたRUセット」/「(1つまたは複数の)保護されたRUセット」との重複が最小である、または重複しないようにすることができる。
図4bを参照し、本開示の一実施形態によれば、APは、「予約されたRUセット」/「保護されたRUセット」(または前述した統合セルエッジRUセット)を、(有線リンクまたは無線リンクを介した)AP-APベースの通信によって、1つまたは複数の他のAPに伝達するように、構成することができる。AP-APリンクは、インバンド無線リンクまたは別の帯域の無線リンクであってもよい。例えば、この目的のためにユニキャストパブリックアクション(Public Action)フレームを定義することができ、または新しいセキュアなAP-APインバンドインタフェースを定義することもできる。また、AP-APリンクが有線リンク(直接リンク、またはAPコントローラなどの別のデバイスを介して中継されるリンク)を使用することも可能である。
具体的には、図4bは、例示的な通信フレーム406を示している。通信フレーム406は、例えばアクションフレームに対応することができ、このアクションフレームは、無線リンクを介して元のフォーマットで別のAPに送信することができ、またはデータフレーム内のカプセル化を介して(例えばEthertype 89-0dフレームとして)送信することもできる。
通信フレーム406は、MAC部分406a(「MACヘッダ」とも称される)および本体部分406b(「フレーム本体」とも称される)が定義されるように、AP(例えばAP1、AP2)によって定義することができる。具体的には、通信フレーム406は、MAC部分406aと本体部分406bとを含むことができる。
一実施形態では、少なくとも1つの「予約されたRUセット」/「保護されたRUセット」に関連付けられる情報/データ(図4bでは「予約されたRUセット要素(Reserved RU Set element)」によって示されている)は、本体部分406bにおいて通信フレーム406によって伝えることができる。予約されたRUセット要素(Reserved RU Set element)は、脆弱なSTAのための予約されたRUセットの情報を伝え、図3bのセルエッジRUセット(Cell-edge RU Set)要素308と同じフォーマットを共有している。
別の実施形態では、前述した干渉源STAの1つまたは複数を識別する情報/データ(図4bでは「干渉源STAのリスト(オプション)(List of interfering STAs (Optional))」によって示されている)を、本体部分406bにおいて通信フレーム406によって伝えることができる。
さらに別の実施形態では、少なくとも1つの「予約されたRUセット」/「保護されたRUセット」に関連付けられる情報と、前述した干渉源STAの1つまたは複数を識別する情報を、本体部分406bにおいて通信フレーム406によって伝えることができる。
これに関連して、通信フレーム406は、例えば、(例えばAP間の)厳密な同期の必要性を最小化/軽減しながらスケジューリングを容易にするための情報を伝達するために、AP(例えばAP1)から1つまたは複数の他のAP(例えばAP2)に伝達することのできる「AP協調予約RUアクションフレーム」(カテゴリ(Category)フィールドが「AP協調予約RU(AP coordination reserved RU)」に設定される)に対応することができる。伝達される情報/データは、少なくとも1つの「予約されたRUセット」/「保護されたRUセット」および/または前述した干渉源STAの1つまたは複数を識別する情報に関連付けることができる。
一実施形態では、通信フレーム406(すなわち現在の通信フレーム)によって伝えられ、AP(例えばAP1)から送信されて別のAP(例えばAP2)によって受信される情報は、次の通信フレーム406(すなわち後続の通信フレーム)がAP(例えばAP1)から送信されて別のAP(例えばAP2)によって受信されるまで有効とすることができる。
一実施形態では、AP(例えばAP1)は、自律的に通信フレーム406を1つまたは複数の他のAP(例えばAP2)に伝達することと、要求信号に基づいて通信フレーム406を1つまたは複数の他のAP(例えばAP2)に伝達することの一方または両方を行うことができる。要求信号は、1つまたは複数の他のAP(例えばAP2)が生成して、通信フレーム406を生成して伝達するAP(例えばAP1)に伝えることができる。
隣接するAPからAP協調予約RUアクションフレームを受信したAPは、予約されたRUセットに関する情報を使用して、自身の予約するRUセットを決定する。APは、(干渉源STAのリスト(List of Interfering STAs)フィールドの中で)干渉源STAとして報告された関連するSTAとの通信のためのRUを決定するとき、報告したAPの予約されたRUセット内にあるRUを選択しないように注意する。
これに代えて、管理されたネットワーク(例えば企業ネットワーク)では、隣接するAPと直接通信する代わりに、各APが、自身の予約されたRUセットをマルチAPコーディネータまたはAPコントローラ(これらのAPの1つであってもよい)に報告し、マルチAPコーディネータまたはAPコントローラが、管理されるAP間の重複が最小限になるように、各APの脆弱なSTAに使用するRUを割り当てることができる。
図4cを参照し、AP(例えばAP1)は、干渉を測定する要求(例えば要求信号)を生成し、この要求をSTA(例えばSTA2)に伝達するように、構成することができる。要求は、本開示の一実施形態によれば、例えば1つまたは複数のEHTアクションフレーム408によって伝えることができる。
STA2は、要求を受信すると、1つまたは複数の測定関連タスクを実行し、それに応じて測定報告を生成するように、構成することができる。その後、測定報告をSTAから要求元のAPに伝達することができる。測定報告は、本開示の一実施形態によれば、1つまたは複数のEHTアクションフレーム410によって伝えることができる。
本開示では、一実施形態において、STAが1つまたは複数の測定関連タスクを自律的に(APからの要求がない場合に例えば定期的に)実行し、それに応じて測定報告を生成することもできることを想定している。その後、測定報告をSTAから1つまたは複数のAPに伝達することができる。
一般に、「チャネル番号(Channel Number)」は、干渉を測定するチャネルを示し、「測定開始時刻(Measurement Start Time)」は、干渉の測定を開始した時刻を示し、「測定期間(Measurement Duration)」は、要求/報告される測定の期間(時間単位(TU)で表される)を示す。「カウント(Count)」は、報告される干渉したRUの数を示し、「干渉レベル(Interference Level)」は、干渉したRU全体の固定期間にわたって平均化された受信チェーン全体の最大干渉レベル(dBm)を示し、「干渉したRU(Interfered RU)」は、干渉源PPDU(物理層プロトコルデータユニット)が占有しているRUを示す。
本開示では、RUレベルの干渉を測定するためのSTAの能力が、STAのハードウェア能力に依存することがあり、そのプロセスは簡単なものではない可能性があることを想定している。
一例として、Pre-11beベースのSTAは、任意の時点で1つのRUに関連するデータを受信/送信することが要求されるのみであり、なぜならそのようなSTAは一度に1つのRUに関連するOBSS OFDMA送信を測定および検出することしかできない場合があるためである。したがってSTAは、指定されたチャネル内のすべてのRUにおける干渉を測定できるように、OBSSから多くのマルチユーザ(MU)PPDUを受信および復号する必要がある場合がある。
別の例では、複数のRUに関するデータ/情報を同時に受信するハードウェア機能を有するEHT型STAは、同時に複数のRUに関連して干渉を測定してOBSS OFDMA送信を検出することができる。
さらに本開示では、OBSSからのDL MU PPDUに関連して、STAがPPDUのSIG-Bフィールドを分析することにより、PPDUのデータ(Data)フィールドのRU割当てを求めることができることを想定している。UL MU PPDUに関しては、UL MU PPDUを開始するトリガーフレームのユーザ情報(User Info)フィールドからRU割当て情報を取得することができる。RU割当て情報が取得された後、STAはRUの干渉レベルを測定し、特定のRU上のA-MPDU(集約MACプロトコルデータユニット)/MPDU(MACプロトコルデータユニット)を復号して、干渉源STAのMACアドレスおよびOBSS BSSID(基本サービスセット識別子)を取り出すことができる。
あるいはSTAは、MACアドレスを収集する代わりに、干渉源STAのアソシエーション識別子(AID:Association Identifier)に関する情報を、例えばDL MU PPDUに関連するSIG-Bフィールドから、またはトリガーフレームのユーザ情報(User Info)フィールドから、収集することができる。さらにSTAは、BSSIDの代わりに、OBSSのBSSカラーに関連する情報をPPDUのSIG-Aフィールドから収集することができる。さらにSTAは、PPDUのデータ(Data)フィールドを復号する必要なしに、単純にRUの干渉レベルを測定することができる。これに加えてSTAは、EHT干渉測定報告において、MACアドレスの代わりに干渉源STAのAIDを報告し、BSSIDの代わりにOBSSのBSSカラーを報告することができる。このことは、STAがOBSS OFDMA送信から干渉測定報告を収集するために必要な労力を軽減するうえで役立ちうる。
APは、自身に関連するSTAからの干渉報告に基づいて、干渉の影響を受けるSTA(例えばしきい値レベルを超える干渉を受けるSTA)を脆弱なSTAとして分類し、それら脆弱なSTAへの干渉(例えばOBSSベースの干渉)を軽減できるように、予約されたRUセットのRUを選択することができる。
以下では上述した内容について、図5を参照しながらさらに詳しく説明する。
具体的には、図5aは、本開示の一実施形態に係る第1の例示的な通信シナリオ502を示している。図5bは、本開示の一実施形態に係る第2の例示的な通信シナリオ504を示している。図5cは、本開示の一実施形態に係る第3の例示的な通信シナリオ506を示している。図5dは、本開示の一実施形態に係る第4の例示的な通信シナリオ508を示している。
図5aを参照し、第1の例示的な通信シナリオ502は、BSS1およびBSS2を同一の動作チャネル(図5aには「CH1」、「CH2」、「CH3」、および「CH4」と表記されている)に関連付けることのできる例示的なコンテキストに基づくことができる。具体的には、BSS1に関連付けられる動作チャネルと、BSS2に関連付けられる動作チャネルは、例えば同じ帯域幅および同じプライマリチャネルを有する動作チャネルに対応することができる。
図示したように、BSS1に関連付けられるセルエッジRUセットをCH4に割り当てることができ、一方、BSS2に関連付けられるセルエッジRUセットをCH2に割り当てることができる(2つのBSSのAPの間で交換された情報に基づく)。例えば、BSS2に関連付けられるセルエッジSTAに使用するために、予約されたRUをCH2に割り当てることができるのに対し、BSS1に関連付けられるセルエッジSTAに使用するために、予約されたRUをCH4に割り当てることができる。
例えば、BSS2においてDLマルチユーザ(MU)物理層プロトコルデータユニット(PPDU)ベースの通信がある場合、AP2は、セルエッジSTA(すなわちSTA3)への(1つまたは複数の)DL送信をCH2上で(すなわちCH2に割り当てられた前述の(1つまたは複数の)セルエッジRUセットに基づいて)実行するように構成することができる。さらに、BSS1に関連して、AP1は、DL MU PPDUベースの通信に基づく1つまたは複数のトリガーフレーム(TF)をCH4を介してSTA2に伝達することによって、BSS1に関連付けられるセルエッジSTA(例えばSTA2)からのUL送信を要請/要求するように、構成することができる。その後STA2は、CH4上で(すなわちCH4に割り当てられた前述の(1つまたは複数の)セルエッジRUセットに基づいて)AP1との通信(すなわちUL PPDUベースの通信)を行うことができる。したがって、本開示の一実施形態によれば、セルエッジSTAに関連付けられる(1つまたは複数の)通信を、前述の(1つまたは複数の)セルエッジRUセットに基づいて制限することができる。
CH2とCH4は重ならないことが理解できる。したがって、BSS1に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットと、BSS2に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットは、重複しないと考えることができる。本開示では、このことが、干渉(例えば基本サービスセット(BSS)間タイプの干渉、BSS間干渉)を最小化/軽減するために有用であると考えている。したがって例えば、干渉(例えばBSS間タイプの干渉)を軽減/最小化する目的で、厳密な同期の必要性が回避される(すなわちAP1とAP2との間に必要なシグナリングが最小限となる)ような方法で、AP1とAP2との間でスケジューリングを容易にすることができる。さらに本開示では、このことが、空間再利用を促進するために有用であると考えている。例えば、セルエッジRUセットがCH4に予約されず、BSS1に関連付けられるセルエッジSTAに使用するためのRUが(例えばMU TFによって)CH2に割り当てられるならば、BSS1に関連付けられるセルエッジSTAには、(BSS2におけるDL送信に起因して)CH2がビジーであることが示され、したがってUL送信が阻止される(すなわち許可されない)ことになる。しかしながら、セルエッジRUセットが重ならないようにすることで、両方のBSSでの送信を、互いに有害な干渉を引き起こすことなく、同時に行うことが可能になる。
図には示していないが、非セルエッジSTAは、(PPDU内のホワイトスペース内の)残りのチャネルのRUでスケジューリングすることができる。
同じBSS内のDL送信とUL送信用に同じRUセットを予約することは、UL-DL干渉(非AP STAと非AP STAの干渉)も同時に回避されるため、さらに有利であり得る。しかしながら、予約されるRUがDLとULとで同じでないことも可能であり、BSS内のUL送信とDL送信用に異なるRUセットを予約することもできる。
図5bを参照し、第2の例示的な通信シナリオ504は、BSS1とBSS2を異なる動作チャネル(図5bでは「CH1」、「CH2」、「CH3」、「CH4」、「CH5」、および「CH6」と表記されている)に関連付けることのできる例示的なコンテキストに基づくことができる。具体的には、BSS1に関連付けられる動作チャネルとBSS2に関連付けられる動作チャネルは、例えば、同じ帯域幅を有するが異なる開始周波数および/または異なるプライマリチャネルを有する動作チャネルに対応することができる。
図示したように、BSS1は第1のグループの動作チャネルに関連付けることができ、一方、BSS2は第2のグループの動作チャネルに関連付けることができる。第1のグループの動作チャネルは、CH1、CH2、CH3、およびCH4を含むことができる。第2のグループの動作チャネルは、CH3、CH4、CH5、およびCH6を含むことができる。BSS1に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットは、CH1およびCH2に割り当てることができ、一方、BSS2に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットは、CH5およびCH6に割り当てることができる。例えば、BSS2に関連付けられる脆弱なSTAに使用するために、予約されるRUをCH5および/またはCH6に割り当てることができ、一方、BSS1に関連付けられる脆弱なSTAに使用するために、予約されるRUをCH1および/またはCH2に割り当てることができる。
例えば、BSS2においてUL MU PPDUベースの通信があるとき、AP2に関して、脆弱なSTA(すなわちSTA3)との間の(1つまたは複数の)DL送信/(1つまたは複数の)UL送信は、CH5、CH6上で(すなわちCH5および/またはCH6に割り当てられた前述の(1つまたは複数の)セルエッジRUセットに基づいて)行うことができる。さらに、BSS1に関連して、AP1は、DL MU PPDUベースの通信に基づく1つまたは複数のトリガーフレーム(TF)をSTA2に伝達することによって、BSS1に関連付けられる脆弱なSTA(すなわちSTA2)からのUL送信を要請/要求するように、構成することができる。その後STA2は、CH1、CH2上で(すなわちCH1および/またはCH2に割り当てられた前述の(1つまたは複数の)セルエッジRUセットに基づいて)、AP1との通信(すなわちUL PPDUベースの通信)を行うことができる。したがって、本開示の一実施形態によれば、脆弱なSTAに関連付けられる(1つまたは複数の)通信を、前述の(1つまたは複数の)セルエッジRUセットに基づいて制限することができる。
(BSS1とBSS2の間で)CH3とCH4に重なりが存在し得るが、CH1およびCH2は、CH5およびCH6と重ならないことが理解できる。したがって、BSS1に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットと、BSS2に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットは、重複しないと考えることができる。
本開示では、このことが、干渉(例えば基本サービスセット間タイプの干渉、BSS間干渉)を最小化/軽減するために有用であると考えている。したがって、例えば干渉(例えばBSS間タイプの干渉)を軽減/最小化する目的で、厳密な同期の必要性が回避される(すなわちAP1とAP2との間に必要なシグナリングが最小限となる)ような方法で、AP1とAP2の間でスケジューリングを容易にすることができる。さらに本開示は、このことが空間再利用を促進するためにさらに有用であると考えている。
図5cを参照し、第3の例示的な通信シナリオ506は、BSS1およびBSS2を異なる動作チャネル(図5cでは「CH1」、「CH2」、「CH3」、「CH4」、「CH5」、および「CH6」と表記されている)に関連付けることのできる例示的なコンテキストに基づくことができる。具体的には、BSS1に関連付けられる動作チャネルおよびBSS2に関連付けられる動作チャネルは、例えば同じ帯域幅を有するが異なる開始周波数および/または異なるプライマリチャネルを有する動作チャネルに対応することができる。
第3の例示的な通信シナリオ506は、BSS1に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットおよびBSS2に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットが、2つのBSSの重複するチャネルに位置する例示的なコンテキストにさらに基づくことができる。
図示したように、BSS1は第1のグループの動作チャネルに関連付けることができ、一方、BSS2は第2のグループの動作チャネルに関連付けることができる。第1のグループの動作チャネルは、CH1、CH2、CH3、およびCH4を含むことができる。第2のグループの動作チャネルは、CH3、CH4、CH5、およびCH6を含むことができる。BSS1に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットおよびBSS2に関連付けられる(1つまたは複数の)セルエッジRUセットは、2つのBSSの重複するチャネル、すなわちCH3およびCH4に配置される。BSS1に関連付けられるセルエッジRUセットをCH4に割り当てることができ、一方、BSS2に関連付けられるセルエッジRUセットをCH3に割り当てることができる。例えば、BSS2に関連付けられる脆弱なSTAに使用するために、予約されるRUをCH3に割り当てることができるのに対して、BSS1に関連付けられる脆弱なSTAに使用するために、予約されるRUをCH4に割り当てることができる。
例えば、BSS2においてUL MU PPDUベースの通信がある場合、AP2に関して、脆弱なSTA(すなわちSTA3)との間の(1つまたは複数の)DL送信/(1つまたは複数の)UL送信は、CH3上で(すなわちCH3に割り当てられた前述のセルエッジRUセットに基づいて)行うことができる。さらに、BSS1に関連して、AP1は、DL MU PPDUベースの通信に基づく1つまたは複数のトリガーフレーム(TF)をSTA2に伝達することによって、BSS1に関連付けられる脆弱なSTA(すなわちSTA2)からのUL送信を要請/要求するように、構成することができる。その後STA2は、CH4上で(すなわちCH4に割り当てられた前述の(1つまたは複数の)セルエッジRUセットに基づいて)、AP1との通信(すなわちUL PPDUベースの通信)を行うことができる。したがって、本開示の一実施形態によれば、脆弱なSTAに関連付けられる(1つまたは複数の)通信を、前述の(1つまたは複数の)セルエッジRUセットに基づいて制限することができる。
(BSS1とBSS2の間で)CH3とCH4に重なりが存在し得るが、それにもかかわらず、BSS1に関連付けられる(すなわちCH4に割り当てられた)セルエッジRUセットと、BSS2に関連付けられる(すなわちCH3に割り当てられた)セルエッジRUセットとが、重複しないと考えることができる。
したがって、BSS1に関連付けられるセルエッジRUセットとBSS2に関連付けられるセルエッジRUセットとの間に1つまたは複数の重複する動作チャネルが存在しうるが、それにもかかわらず、干渉(例えば基本サービスセット間タイプの干渉、BSS間干渉)を依然として軽減/最小化することができる。したがって、例えば干渉(例えばBSS間タイプの干渉)を軽減/最小化する目的で、厳密な同期の必要性が回避される(すなわちAP1とAP2との間に必要なシグナリングが最小限となる)ような方法で、AP1とAP2の間でスケジューリングを容易にすることができる。さらに本開示は、このことが空間再利用を促進するためにさらに有用であると考えている。
図5dを参照し、第4の例示的な通信シナリオ508は、複数のAP(例えばそのうちの1つがAP1である)の通信を、コーディネータAP(Coordinating AP)(例えばAP2)によって協調することのできる例示的なコンテキストに基づくことができる。したがって、コーディネータAPは、システム100内の残りの1つまたは複数のAPに対するマスターAPであると考えることができ、一方、残りの1つまたは複数のAPは、コーディネータAPに対する1つまたは複数のスレーブAPであると考えることができる。この種の協調送信は、複数のAPによる送信が、例えばマルチAPコーディネータ(AP2)によって綿密に協調するマルチAP管理ネットワークにおいて予期されうる。マルチAPコーディネータは、各APの予約されたRUセットに関する情報を事前に収集することができる。マルチAPコーディネータは、異なるAPに関連付けられるSTAが使用するRUが互いに重複しないように、脆弱なSTAとの間の送信に使用されるRUだけでなく、送信タイミングも決定することができる。
例えば、マスターAP(例えばAP2)は、協調通信を開始するために、図5dの「マルチAPトリガーフレーム」で示されるマスタートリガーフレーム(MTF)をスレーブAP(例えばAP1)に伝達するように、構成することができる。マスタートリガーフレーム(MTF)は、スレーブAPが、スレーブAPに関連付けられる脆弱なSTA(例えばSTA2)からの通信(例えばUL送信)を開始し、スレーブAPに関連付けられるセルエッジSTAとの通信(例えばUL送信)用に使用される第1のセットのセルエッジRUを割り当てるための命令を示すことができる。マスターAPは、マスターAPに関連付けられる脆弱なSTA(例えばSTA3)との通信(例えばUL送信)に使用される第2のセットのセルエッジRUを割り当てるように構成することができる。SIFS(ショートフレーム間スペース:Short Interframe Space)が経過した後、マスターAPおよびスレーブAPの両方が、BTF(基本トリガーフレーム:Basic Trigger Frame)を伝達するように構成することができる。BTFに続く次のSIFSが経過した後、マスターAPに関連付けられる脆弱なSTA(例えばSTA3)は、第2のセットのセルエッジRUに基づいて通信する(図5dでは「UL PPDU」によって示されている)ように構成することができ、一方、スレーブAPに関連付けられる脆弱なSTA(例えばSTA2)は、第1のセットのセルエッジRUに基づいて通信する(図5dでは「UL PPDU」で示されている)ように構成することができる。2基のSTAからの送信は、同時に行われるが、周波数の異なる部分で行われる。脆弱なSTAからの通信(すなわち「UL PPDU」)に続くさらに次のSIFSが経過した後、マスターAPおよびスレーブAPのそれぞれは、UL PPDUによって使用される同じRUに基づいて確認応答フレーム(図5dでは「ブロックACK(Block Ack)フレーム」によって示されている)を伝達するように、構成することができる。
上述したマスターAPおよびスレーブAPの配置に基づいて、例えば干渉(例えばBSS間タイプの干渉)を軽減/最小化する目的で、厳密な同期の必要性が回避される(例えばAP1とAP2との間の過剰なシグナリングを回避することができる)ような方法で、スケジューリング(すなわち脆弱なSTAに関連するセルエッジRUセットの割当ての協調)を容易にすることができる。
次にスケジューリングについて、本開示の一実施形態に係る第2の例示的なシナリオを参照しながら説明する。
第2の例示的なシナリオでは、図6および図7を参照しながら説明するように、スケジューリングは、(1基または複数の)脆弱なSTAに関連付けられるスケジューリングされた通信に関連する情報を、AP(例えばAP1およびAP2)間で共有することのできる状況で行うことができる。これに関連して、第2の例示的なシナリオは、時間領域ベースのスケジューリングに関連することができる。
具体的には、第2の例示的なシナリオでは、(1つまたは複数の)AP 104(すなわち第1のAP 104aおよび第2のAP 104bの一方または両方)は、(1基または複数の)脆弱なSTAに関連付けられるスケジューリングされた通信に関する情報(例えば周期的な情報)を提供するように構成することができる。
一例では、第1のAP 104a(すなわち「AP1」)は、BSS1に関連付けられる(1基または複数の)脆弱なSTA(例えばSTA2)のスケジューリングされた通信(例えば計画されている送信)に関連する情報を提供するように、構成することができる。
別の例では、第2のAP 104b(すなわち「AP2」)は、BSS2に関連付けられる(1基または複数の)脆弱なSTA(例えばSTA3)のスケジューリングされた通信(例えば計画されている送信)に関連する情報を提供するように、構成することができる。
以下では時間領域に基づくスケジューリングについて、図6および図7を参照しながらさらに詳しく説明する。
OBSSの予約されたRUセットの情報は有用であるが、脆弱なSTAの送信をスケジューリングする際にOBSSの予約されたRUセットの重複を完全に回避することは、干渉回避の観点からは有利であるが、スペクトル効率が低下する。OBSSの脆弱なSTAとの間の送信スケジュールの情報を有することは、APが、OBSSの脆弱なSTAとの間の送信時に、脆弱なSTAの送信をOBSSの予約されたRUセット内にあるRU上でスケジューリングすることを回避するのに役立つ。OBSSの脆弱なSTAの送信がスケジューリングされていないタイムスロットでは、APは、自身の脆弱なSTAとの間の送信用に任意のRUを使用できる(予約されたRUセットに限定されない)。
図6に示したように、本開示の一実施形態によれば、送信側AP(例えばAP1)は、(例えばBSS1に関連する)送信側APに関連付けられる(1基または複数の)脆弱なSTA(例えばSTA2)が、基準タイミング(図6では「基準時刻」によって示されている)から複数の期間(図6では「x TU」によって示されている)について、送信がスケジューリングされているかどうかの推定値600に対応する情報を提供することができる。例えば図6において、数字「1」は、脆弱なSTAがその該当する期間(すなわち「x TU」)の間に(APによって)通信がスケジューリングされていることを表すことができ、一方、数字「0」は、脆弱なSTAが(APによって)通信がスケジューリングされていないことを表すことができる。
受信側AP(例えばAP2)は、推定値600に対応する情報に基づいて、送信側APに関連付けられる(1基または複数の)脆弱なSTAとの間で通信が重複することを回避/最小化するような方法で、(例えばBSS2に関連する)受信側APに関連付けられる(1基または複数の)脆弱なSTAの通信をスケジューリングするように、構成することができる。このようにして、送信側AP(例えばAP1)に関連付けられる(1基または複数の)脆弱なSTAと、受信側AP(例えばAP2)に関連付けられる(1基または複数の)脆弱なSTAとの間の通信(例えば送信)の重複を回避/最小化することができる。APの計画された送信スケジュールは、APから別のスケジュールを受信するまで繰り返されるものと想定される。
一例として、推定値600に対応する情報は、次のTBTT(ターゲットビーコン送信時刻:Target Beacon Transmission Time)を基準とする次のビーコン間隔について、10TU(時間単位)の期間を単位として、送信側AP(例えばAP1)から受信側AP(例えばAP2)に提供することができる。TUは、例えば1024μS(マイクロ秒)にほぼ相当する。この例では、ビーコン間隔=100TUであり、第1のAPの基準時刻は、(送信スケジュールを送信した)第1のAPのターゲットビーコン送信時刻(TBTT)を指すTBTT1である。コーディネータAP(送信スケジュールを受信するAP)の基準時刻は、TBTT2=TBTT1+10TUである。コーディネータAPは、第1のAPの送信スケジュールの推定値に基づいて、自身の脆弱なSTAとの間の送信を同じタイムスロットにスケジューリングしないように、送信スケジュールを調整する。
一実施形態では、推定値600に対応する情報は、以下に図7を参照しながらさらに詳しく説明するように、AP協調情報応答(AP coordination information response)フレームに干渉影響推定値要素(Interference Impact Estimate element)を含めることによって、送信側APが受信側APに伝達することができる。干渉影響推定値要素(Interference Impact Estimate element)のフォーマットについては、図8dを参照しながらさらに詳しく説明する。
図7を参照し、送信側APは、例えばEHT型APに対応することができる。推定値600に対応する情報は、少なくとも1つのAPが、干渉影響推定値が要求されていることを示すAP協調情報要求(AP coordination information request)フレーム702を別のAPに送信することに対応する情報によって、EHT型APによって伝達することができる。要求を受信したAPは、干渉影響推定値要素(Interference Impact Estimate element)を含むAP協調情報応答(AP coordination information response)フレーム704を送信する。あるいは、AP協調情報応答(AP coordination information response)フレーム704の送信は、非要求型の方式で、例えば定期的なブロードキャストによって行うこともできる。一例では、AP協調情報応答(AP coordination information response)フレーム704は、受信側APが自身の送信スケジュールを計画するのに十分な時間を与えるために、次のTBTTの少なくとも20TU前に、送信側APから受信側APに伝達することができる。
上述した時間領域に基づくスケジューリングは、干渉(例えばBSS間タイプの干渉)を最小化/軽減するのに役立つことが理解できる。
(第1の例示的なシナリオおよび第2の例示的なシナリオに基づいて)ここまで説明したように、本開示では、スケジューリングを、1つの実施形態では周波数領域に基づくスケジューリングに関連して行うことができ、別の実施形態では時間領域に基づくスケジューリングに関連して行うことができることを想定している。
さらに本開示では、さらなる別の実施形態として、スケジューリングを、周波数領域に基づくスケジューリングと時間領域に基づくスケジューリングの組合せに関連して行うことができることを想定している。以下ではこれについて、第3の例示的なシナリオを参照しながら説明する。
第3の例示的なシナリオでは、図8a~図8iを参照しながら説明するように、(第1の例示的なシナリオに関連して説明したように)1つまたは複数の予約されたリソースユニットの割当てに関連する情報を、AP間で共有することができ、(第2の例示的なシナリオに関連して説明したように)(1基または複数の)脆弱なSTAに関連付けられるスケジューリングされた通信に関連する情報を、AP間で共有することができる。この点において、第1および第2の例示的なシナリオに関する前述の説明の関連部分は、第3の例示的なシナリオに関連して同様に適用される。
第3の例示的なシナリオでは、EHT型APなどのAP(例えばAP1)は、他のBSSへの干渉(例えばOBSSベースの干渉)を引き起こす可能性のある計画された通信の影響に関する情報を伝達するように、構成することができる。
図8aは、本開示の一実施形態に係る第1のチャート800aを示している。第1のチャート800aに関連して、AP(例えばAP1)は、時間(図8aでは「t」で示されている)領域および周波数(図8aでは「f」で示されている)領域の情報を提供するように、構成することができる。さらに、脆弱なSTA(例えばSTA2)に関連付けられる時間-周波数(T-F)リソースブロックそれぞれの干渉影響推定値に関する情報を、APによって提供することができる。この例では、BSSのチャネル帯域幅が320MHz、RU粒度が20MHz(すなわち242トーン)、時間粒度が10Tu、基準時刻がTBTTであり、干渉影響推定値は次のビーコン間隔について提供される。
干渉影響推定値に関する情報は、図8aにおいて数字「0」、「1」、「2」、「3」で表すことができ、数字「0」は影響がないか無視できることを示すことができ、数字「1」は影響が小さいことを示すことができ、数字「2」は影響が中程度であることを示すことができ、数字「3」は影響が大きいことを示すことができる。これらの数字(すなわち値「0」~値「3」)は、第1の表802に示してある。
APは、通信スケジュールおよび通信パラメータの一方または両方に基づいて、干渉影響の推定値を決定するように、構成することができる。
一例では、APが、(通信スケジュールに基づき)通信がスケジューリングされていないと判定した場合、数字「0」を導くことができる。
別の例では、APが、(前述した通信パラメータの例である「送信の強度/電力」/「送信指向性」などのパラメータに基づいて)送信電力が低い、および/または送信が(1基または複数の)非脆弱なSTAに向けられていると判定した場合、数字「1」を導くことができる。
さらに別の例では、APが、(1基または複数の)脆弱なSTAへのDLタイプの通信が存在すると判定した場合、数字「2」を導くことができる。
さらに別の例では、APが、(1基または複数の)脆弱なSTAからのULタイプの通信が存在すると判定した場合、数字「3」を導くことができる。
図8bは、本開示の一実施形態に係る第2のチャート800bを示している。第2のチャート800bでは、(図8aに加えて)APは、前述した干渉影響推定値を決定する目的で、地理的情報のさらなる要素を考慮することができる。この例では、BSSのチャネル帯域幅が80MHz、RU粒度が106トーン、時間粒度が5Tu、基準時刻がビーコン間隔の中央(すなわちTBTT+50Tu)であり、干渉影響推定値がビーコン間隔の残りの半分について提供される。
例えば、第1の動作領域108および第2の動作領域110の一方または両方が複数のゾーンを含むことができ、これらのゾーンは、北ゾーン、南ゾーン、東ゾーン、および西ゾーンを含むことができる。北ゾーン、南ゾーン、東ゾーン、西ゾーンのそれぞれは、動作領域(すなわち第1の動作領域108および/または第2の動作領域110)を含む地理的位置を示すことができる。例えば、動作領域(例えば第2の動作領域110)に関連して、STA(例えばSTA1)は1つの地理的位置(例えば西ゾーン)に位置することができ、一方、別のSTA(例えばSTA3)は別の地理的位置(例えば南ゾーン)に位置することができる。動作領域(例えば第2の動作領域110)に関連付けられるAP(例えばAP2)は、動作領域(例えば第2の動作領域110)内のSTAの位置を求めるように、構成することができる。
干渉影響推定値に関する情報は、数字「0」から「11」で表すことができる。これらの数字(すなわち値「0」から値「11」)は、第2の表804に示してある。APは、4つのゾーンのそれぞれの干渉影響推定値を提供する。
図8cは、本開示の一実施形態に係る第3のチャート800cを示している。第3のチャート800cは、前述した干渉影響推定値を決定する目的でAPが前述の地理的情報を考慮できる点において、第2のチャート800bに類似している。
具体的には、第3のチャート800cでは、AP(例えばAP1)は、干渉影響推定値と、APに関連付けられる(すなわちBSS1に関連する)STA(例えばSTA2、STA4)に関する情報との組合せに基づいて、動作領域(例えば第1の動作領域108)において媒体を効率的に再利用(すなわち効率的な空間再利用)するような方法で、自身の(例えばAP1の)通信スケジュールを決定/計画することができる。本開示では、これを行う目的で以下を想定しており、すなわち、システム100内のAP(AP1およびAP2)は、互いの地理的位置を認識しているべきであり(例えばAP1はAP2の地理的位置を認識しているべきであり、逆も同様である)、さらに、APは、自身に関連付けられる(1基または複数の)STAの地理的位置を認識しているべきである(例えばAP1はSTA2およびSTA4の地理的位置を認識しているべきであり、AP2はSTA1およびSTA3の地理的位置を認識しているべきである)。本開示では、後から図9を参照しながらさらに詳しく説明するように、位置(すなわち地理的位置)情報を伝える目的でデバイス位置情報要素を使用できることを想定している。例えばAP2は、図9のデバイス位置情報要素900を介して自身の位置情報をAP1に伝達するように、構成することができる。
一例では、AP1は、AP2から干渉影響推定値を受信すると、AP1に関連付けられる(1基または複数の)脆弱なSTA(例えばSTA2)への通信を計画/決定するときに、AP2から受信した干渉影響推定値要素を利用して、潜在的に高または中程度の干渉影響を有する時間-周波数リソースがAP1の脆弱なSTAに対して回避されるように、自身の送信スケジュールを計画することができる。例えばSTA2の送信をスケジューリングするとき、STA2はBSS2の南ゾーンおよび東ゾーンの近くに配置されているため、「高影響-全ゾーン」と、南ゾーンおよび東ゾーンにおける「中程度の影響」と、南ゾーンおよび東ゾーンにおける「高影響」を示す値を有する(例えば第3のチャート800cでは「南および東ゾーン」と表記されている)時間-周波数リソースブロックを回避することができる。あるいは、これらの時間-周波数リソースを使用する場合には、より堅牢な符号化方式/変調方式を使用することができる。
別の例では、AP1は、例えば「北および西ゾーン」と表記されている時間-周波数リソースブロックを、STA2に関連する通信用に使用できるように、ビームフォーミングを実行するように、構成することができる。
さらに本開示では、AP2から離れているとみなされるSTA4などのセルエッジタイプのデバイスについては、AP2に関連付けられる影響を考慮する必要がないと想定している。
図8dは、本開示の一実施形態に係る、(図8a~図8cに関連して前述した)干渉影響推定値要素の例示的なフォーマット800dを示している。下の表は、干渉影響推定値要素のフィールドの符号化を示している。
Figure 2022546931000002
オクテットアライメントのために(すなわち要素が8ビットの倍数であるようにするために)、最後にパディングビットフィールドが追加される。
さらに、図8dには、図6のAP1からのタイミング情報を符号化するために使用される例示的な干渉影響推定値要素805を示してある。この例では、情報は時間領域でのみ提供されるため、m=1であり、各時間期間情報(Time Period Info)フィールドは1ビットである。オクテットアライメントのため、最後に6個のパディングビットが追加されている。
本開示では、干渉影響推定値の精度を評価するために、AP(例えばAP1)は、別のAP(例えばAP2)に対して、以前の推定期間の実際の通信の記録を提供することを要求するように構成することができることを想定している。このことは、本開示の一実施形態によれば、図8eに示すことができる。
図8eに示したように、通信フレーム800eの「フレーム本体(Frame Body)」の「干渉影響推定値要素(Interference Impact Estimate element)」部分は、AP(例えばAP2)から別のAP(例えばAP1)に伝達することができ、前のビーコン間隔中の送信の実際の記録に関する情報を伝えることができる。一実施形態では、AP(例えばAP1)は、自身に関連付けられる(1基または複数の)セルエッジタイプのSTA(例えばSTA2、STA4)に対して、同じ期間にチャネル測定を実行するように要求し、これらのSTAからの測定報告を使用して、別のAP(例えばAP2)によって提供される影響推定値の精度を評価することができる。本開示では、競合ベースのチャネルアクセスに起因して、実際の送信が提供された送信スケジュールと異なることがあり、また、チャネル条件もBSSの様々な領域で異なりうることを想定している。APは、ある期間中の送信の実際の記録を取得し、それを自身のSTAからの測定報告と比較することにより、別のAPによって提供される影響推定値の精度をさらに評価することができる。
前述したように、動作領域(例えば第1の動作領域108および/または第2の動作領域110)は、動作領域内の地理的位置を示すことができる複数のゾーンを含むことができる。これに関連して、地理的位置は、地理的ゾーンに対応することができる。
本開示の一実施形態によれば、本開示は、地理的ゾーンの代わりに擬似的なゾーンを定義できることを想定している。
図8fに示したように、ゾーンベースの動作領域810(これは例えば前述した第2の動作領域110に類似しうる)は、複数の疑似ゾーン(図8fでは「ゾーン0」、「ゾーン1」、「ゾーン2」、および「ゾーン3」と表記されている)を含むことができる。ゾーンベースの動作領域810は、アクセスポイント(図8fでは「AP0」と表記されている)に関連付けることができ、このアクセスポイントは、1つまたは複数の他のAP(例えば図8fには「AP1」、「AP2」、および「AP3」と表記されている前述の第1のAP、第2のAP、および第3のAP)に隣接しているとみなすことができる。さらに、ゾーンベースの動作領域810に、STA1およびSTA3を関連付けることができる。
一実施形態では、AP(例えばAP1、AP2、および/またはAP3)のうちの1つまたは複数が、(1基または複数の)STAに対して干渉していると考えることができる。本開示では、このような(1つまたは複数の)干渉源APは、高影響ゾーン(前述した干渉影響推定値に基づくことができる)と考えられるゾーンに近いとみなされる(1基または複数の)STAに関連付けられる通信用にRUを使用することを回避するように、構成することができることを想定している。干渉影響推定値に関する情報は、数字「0」~「11」によって表すことができる。これらの数字(すなわち値「0」から値「11」)は、第3の表806に示してある。
擬似ゾーンは、(1つまたは複数の)AP(例えばAP0)による測定結果と、(1基または複数の)STA(例えばSTA1、STA3)からの1つ以上の隣接APに関する測定報告(例えば信号強度および/または伝搬損失に基づく距離の推定値)の一方または両方に基づいて、定義/分類することができる。これに代えて、ToA(到着時間:Time of Arrival)法またはTDoA(到着時間差:Time Difference of Arrival)法を使用して、ゾーンへのSTAの割当てを決定することもできる(STAが少なくとも3つのコーディネータAPの範囲内にあると仮定する)。ToA法では、3つ以上のAPからの信号がSTAに到達するのに要する時間を計算することにより、STAの位置を推定する。例えばAP0はSTA3に対して、複数のAPからの特殊フレーム(送信時刻を含む)を受信するのに要する時間を計算してその値をAP0に報告するように、要求することができる。AP0は、三角測量によってSTA3の位置を推定し、STA3をゾーンの1つ(例えばゾーン3)に分類することができる。
TDoA法では、STAから3つ以上のAPへの信号の時間差曲線を生成することにより、STAの位置を推定する。例えばAP0は近隣のすべてのAPに対して、STA3が送信する特殊フレームの到着時刻(ToA)を記録してそのToAをAP0に提供するように、要求することができる。少なくともAP1およびAP3がToAをAP0に提供した場合、自身のToAの記録も使用することにより、AP0はSTA3の位置を推定し、ゾーンの1つ(例えばゾーン3)に分類することができる。
本開示では、疑似ゾーンの分類は、APがビームフォーミング通信を実行する能力が限られているか持たない場合、および/または、(1基または複数の)STAの地理的位置に関する情報を利用できない場合に有用であると考えている。
以下ではゾーン分類の例について、図8gおよび図8hを参照しながら説明する。
図8gは、受信したビーコンフレームのRSSIに基づく第1の分類例812を示している。APによって伝達されるビーコンフレームの平均RSSIは、高(H)、中(M)、および低(L)に分類することができる(Hは-40dBm以上、Mは-65dBm以上かつ-40dBm未満の間、Lは-65dBm未満とすることができる)。APは、(1基または複数の)STAによって報告されるRSSIに基づいて、(1基または複数の)STAを(1つまたは複数の)適切なゾーンに分類することができる。
図8hは、受信したトリガーフレームのパスロスに基づく第2の分類例814を示している。平均パスロスは、高(H)、中(M)、および低(L)に分類することができる(Hは75dBm以上、Mは65dBm以上かつ75dBm未満の間、Lは65dBm未満とすることができる)。APは、(1基または複数の)STAによって報告されるパスロスに基づいて、(1基または複数の)STAを適切な(1つまたは複数の)ゾーンに分類することができる。トリガーフレームのパスロスは、(1基または複数の)STAによって、送信電力から受信電力の減少に基づいて計算することができる。
ゾーンの定義はAPによって異なることがあるため、APはゾーンの定義を他のAPに伝達する必要もある。AP(送信側AP)は、上述したゾーンの分類/識別に関する情報を、1つまたは複数の他のAPに伝達するように、構成することができる。
図8iに示したように、本開示の一実施形態によれば、上述したゾーンの分類/識別に関する情報(図8iでは「ゾーン情報要素(Zone information element)」で示されている)を伝えるために、AP協調情報応答フレーム816を使用することができる。送信側APは、自身の各ゾーンにおける干渉源APをリストすることができる。前述したように、ゾーンの分類に関する情報は、干渉影響推定値に関する情報を得るために有用である。
あるゾーンで干渉源APとしてリストされるAPは、干渉を引き起こすことを回避するために、そのゾーンで(例えば前述した干渉影響推定値に基づいて)高および/または中程度の影響として示された時間-周波数リソースを、自身に関連付けられる(1基または複数の)STAへの通信用に使用することを避けることができる。本開示では、このようにして、より柔軟な擬似ゾーンに基づく最適化された干渉緩和を促進することができると考えている。
図9を参照すると、本開示の一実施形態に係るデバイス位置情報要素900が示されている。
デバイス位置情報要素900は、(例えば(1つまたは複数の)APおよび/または(1基または複数の)STAに関連する)ジオロケーション情報を報告するために使用することができる。例えばAP1は、自身の位置情報をデバイス位置情報要素900を介してAP2に伝達するように、構成することができる。関連付けられるSTAも、自身の位置情報をデバイス位置情報要素900を介して自身のAPに報告することができる。
本開示では、(1つまたは複数の)AP(例えばAP1、AP2)が一般的に移動しないものと予期されるため、AP協調情報フレームの交換は1回で十分であると考えている。
さらに本開示では、(1基または複数の)STAが移動可能であると想定している。STAの移動性に起因して、(1つまたは複数の)APは、STAの位置を定期的に問い合わせる必要がある。例えば非特許文献1で定義されている11.22.4(位置追跡手順)または11.10.9.6(位置設定情報報告)を使用することができる。より具体的な例では、デバイス位置情報を非特許文献1の9.4.1.56節で定義することができ、その中のすべてのフィールドを非特許文献2の2.2節で定義することができる。
上記の観点から、本開示では、以下(すなわち以下の1つまたは複数、または任意の組合せ)を含むことのできる1つまたは複数のタイプのスケジューリングを想定していることを理解されたい。
・ 本開示の一実施形態に係る、時間領域でのスケジューリング。例えばAPは、前述したように、通信のタイミングを協調するように構成することができる。
・ 本開示の一実施形態に係る、周波数領域でのスケジューリング。例えばAPは、前述したように、(1つまたは複数の)予約されるRUの割当てを協調するように構成することができる。
・ 本開示の一実施形態に係る、ビームフォーミングに基づくスケジューリング。例えばAPは、前述したように、ビームフォーミングに基づいて協調するように構成することができる。
・ 本開示の一実施形態に係る、空間再利用に基づくスケジューリング。例えばAPは、前述したように、送信電力に基づいて協調するように構成することができる。
図10を参照すると、本開示の一実施形態に係る、システム100のAP 104(例えばAP1またはAP2)がさらに詳細に示されている。
AP 104(例えばAP1)は、本開示の一実施形態によれば、中央処理装置(CPU)1102および通信ユニット1104を含むことができる。CPU 1102は、通信ユニット1104に結合することができる。通信ユニット1104は、送信機および受信機の一方または両方(すなわち送信機および/または受信機)を含む(または対応する)ことができる。
別の実施形態では、AP 104は、位置モジュール1106、電源モジュール1108、メモリモジュール1110、または二次記憶モジュール1112、またはこれらの任意の組合せ、をさらに含むことができる。
CPU 1102は、例えば、動作時に以下を行う回路に対応することができる。
・ 動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすい少なくとも1つの通信装置106のために、動作周波数帯域幅のサブセットを予約する、および、
・ 動作周波数帯域幅の予約されたサブセットに基づいて、少なくとも1つの通信装置106に関連する通信をスケジューリングする。
本開示では、一実施形態において、動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすい通信装置のグループ(すなわちSTAのグループ)のために、動作周波数帯域幅(例えばBSS1に関連する第1の動作周波数帯域幅および/またはBSS2に関連する第2の動作周波数帯域幅)のサブセットを予約するように、CPU 1102を構成することができることを想定する。
別の実施形態では、1つまたは複数の通信装置が動作領域のフリンジ(例えば第1の動作領域108のフリンジ領域108b)に位置しているかどうか、および、動作領域のフリンジに位置している通信装置が干渉の影響を受けやすいかどうか、を識別するように、CPU 1102を構成することができる。一例では、動作領域のフリンジに位置するものと識別された(1つまたは複数の)通信装置は、セルエッジタイプのデバイスに対応することができる。CPU 1102は、セルエッジタイプのデバイスのために、動作周波数帯域幅(例えばBSS1に関連する第1の動作周波数帯域幅)のサブセットを予約するように、構成することができる。
一例では、(BSS1に関連する)第1の動作周波数帯域幅のサブセットが予約されていることに関連して、通信装置のグループは、前述のSTA2およびSTA4に対応することができる。
別の例では、(BSS2に関連する)第2の動作周波数帯域幅のサブセットが予約されていることに関連して、通信装置のグループは、前述のSTA1およびSTA3に対応することができる。
本開示では、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットに基づいて(例えば第1の動作周波数帯域幅のサブセットが予約されていることに関連して)、通信装置のグループ(例えばSTA2およびSTA4)内の少なくとも1つの通信装置(例えばSTA2)に関連する通信(例えば送信)をスケジューリングするように、CPU 1102をさらに構成することができることを想定する。
通信ユニット1104は、前述したように、送信機および受信機の一方または両方(すなわち送信機および/または受信機)を含む(または対応する)ことができる。具体的には、通信ユニット1104は、例えば、AP-AP通信ユニット、有線インタフェースユニット(「有線I/F」と示してある)、または無線ユニット(「無線I/F」と示してある)、またはこれらの任意の組合せ、に対応することができる。無線インタフェースユニットは、STAグルーピングサブモジュール(「STAグルーピングモジュール」と示してある)、RU管理サブモジュール(「RU管理モジュール」と示してある)、および/またはPHYサブモジュール(「PHY」と示してある)などの1つまたは複数のサブモジュールを含むことができる。
STAグルーピングサブモジュールは、関連するSTA(例えば前述の脆弱なSTA、セルエッジタイプのSTA、および/またはゾーン)をグループ化するタスクを実行するように構成することができる。さらにSTAグルーピングサブモジュールは、(例えば要求信号を伝達することによって)1つまたは複数の測定関連タスク(例えば干渉測定、伝搬損失測定、RSSI、および/またはSINR)を実行するように(1基または複数の)STAに要求するように、構成することができる。さらにSTAグルーピングサブモジュールは、測定関連タスクに関連してSTAが生成した測定報告を(例えばSTAから伝達される1つまたは複数のフィードバック信号を受信することによって)収集するように、構成することができる。
RU管理モジュールは、STAまたはSTAのグループのために予約されるRU(例えば前述したBSS1のセルエッジリソースユニットセット114)を決定するように構成することができる。さらにRU管理モジュールは、STAまたはSTAのグループに関連する通信からRUを割り当てるように構成することができる。AP 104がマルチAPコーディネータに対応する一実施形態では、RU管理モジュールは、通信を促進するために1つまたは複数の他のAPに関連する(1つまたは複数の)RUを決定するように、さらに構成することができる。
AP-AP通信モジュールは、AP間メッセージ(例えば1つまたは複数の他のAPに送信する信号および/または1つまたは複数の他のAPから受信する信号)の送信および受信の一方または両方を行うように、構成することができる。送信および/または受信は、有線ユニットおよび無線ユニットの一方または両方を介して行うことができる。
位置モジュールは、地理的位置に関する情報を決定/生成する、および/または、(1基または複数の)STAの位置に関連する情報を(例えば(1基または複数の)STAからのフィードバック信号によって)収集するように、構成することができる。
通信ユニット1104は、本開示の一態様では、送信機に対応することができ、この送信機は、動作時に、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットの情報を送信する。送信機は、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームの少なくとも一方によって(すなわちビーコンフレームおよびプローブ応答フレームの一方または両方によって)、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットの情報を(例えば1つまたは複数の信号によって)送信するように、構成することができる。
通信ユニット1104は、本開示の別の態様では、後からさらに詳しく説明するように、受信機に対応することができる。
通信ユニット1104は、本開示のさらに別の態様では、送信機および受信機に対応することができる。
一実施形態では、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットは、少なくとも1つの予約されたリソースユニット(RU)に対応することができる。さらに、送信機は、少なくとも1つの予約されたリソースユニットの情報を(例えば1つまたは複数の信号によって)別のAPに送信するように、構成することができる。この別のAPは、例えばAP 104が「AP1」に対応する場合、「AP2」に対応することができる。
通信ユニット1104は、一実施形態では、受信機にさらに対応することができ、この受信機は、動作時に、別のAP(例えばAP2)から伝達される動作周波数帯域幅(例えばBSS2に関連する第2の動作周波数帯域幅)の別の予約されたサブセットの情報を受信する。CPU 1102は、通信装置のグループのために動作周波数帯域幅のサブセットを予約するときに、この別の予約されたサブセットを考慮するように、構成することができる。
一実施形態では、受信機は、(例えば別のAPであるAP2から)要求信号を受信するように、構成することができる。CPU 1102は、受信された要求信号に基づいて、AP 104に関連付けられる、先行する送信期間における送信の記録を生成するように、構成することができる。送信機は、送信の記録を(1つまたは複数の信号によって)別のAP(例えばAP2)に送信するように、構成することができる。
一実施形態では、CPU 1102は、通信装置のグループに関連付けられる送信タイミング情報を生成するように、さらに構成することができ、送信機は、この送信タイミング情報を(1つまたは複数の信号によって)別のAP(例えばAP2)に送信するように、さらに構成することができる。
一実施形態では、CPU 1102は、通信装置のグループ(例えばSTA2およびSTA4)内の通信装置(例えばSTA2)が干渉の影響を受けやすいかどうかを、その通信装置(例えばSTA2)によって生成された少なくとも1つの報告に基づいて決定するように、構成することができる。報告は、例えば、帯域幅クエリ報告および干渉報告の少なくとも一方(すなわち帯域幅クエリ報告および/または干渉報告)に対応することができる。
一実施形態では、CPU 1102は、通信装置のグループ(例えばSTA2およびSTA4)内の通信装置(例えばSTA2)が、動作周波数帯域幅(例えばBSS1に関連する第1の動作周波数帯域幅)に関連付けられる動作領域のフリンジに位置しているかどうかを、以下の一方または両方(すなわち以下の少なくとも一方)に基づいて判定するように、構成することができる。
・ AP 104からの通信装置の推定距離
・ 通信装置(例えばSTA2)によって生成される、信号強度を示す少なくとも1つの報告
一実施形態では、CPU 1102は、通信装置のグループ(例えばSTA2およびSTA4)に関連付けられる送信タイミング情報に基づいて、干渉影響の推定値を提供するように、構成することができる。
一実施形態では、通信装置のグループ(例えばSTA2およびSTA4)を、以下のいずれかに基づいて、複数のサブグループに分割することができる。
・ 動作周波数帯域幅(例えばBSS1に関連する第1の動作周波数帯域幅)に関連付けられる動作領域内の地理的位置
・ 動作領域内で伝達された少なくとも1つの無線信号に関連付けられる少なくとも1つの特性(例えば信号強度)の少なくとも1つの測定に関する、通信装置のグループ(例えばSTA2およびSTA4)内の少なくとも1つの通信装置(例えばSTA2)からの少なくとも1つの報告
前述したように、本開示では、本開示の別の態様において、前述した通信ユニット1104が受信機に対応することができることを想定している。
これに関連して、本開示では、本開示の別の一態様において、AP 104(例えばAP1)が受信機を含むことができ、この受信機が、動作時に、動作周波数帯域幅(例えばBSS2に関連する第2の動作周波数帯域幅)の予約されたサブセットの情報を第2のAP(例えばAP2)から受信することを想定する。第1のAP 104は、回路(すなわち前述のCPU 1102に対応する回路)をさらに含むことができ、この回路は、動作時に、以下の少なくとも1つ(すなわち一方または両方)を行う。
・ 動作周波数帯域幅に関連付けられる通信による干渉の影響を受けやすい通信装置のグループ(例えばSTA2およびSTA4)内の少なくとも1つの通信装置(例えばSTA2)の通信を、受信した情報に基づいてスケジューリングする。
・ 第1のAP 104から送信される、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットに関連付けられる信号、の送信電力を調整する。
一実施形態では、第1のAP 104は、第2のAP(すなわちスレーブAP)に対するコーディネータAP(すなわちマスターAP)に対応することができる。前述したように、マスターAPは、マスタートリガーフレーム(MTF)を通信するように構成することができ、マスタートリガーフレーム(MTF)は、スレーブAPが、自身に関連付けられる脆弱なSTA(例えばSTA2)からの通信(例えばUL送信)を開始し、その通信(例えばUL送信)に使用される第1のセルエッジRUセットを割り当てる命令を示すことができる。さらに、マスターAPは、マスターAPに関連付けられる脆弱なSTA(例えばSTA3)との通信(例えばUL送信)に使用される第2のセルエッジRUセットを割り当てるように、構成することができる。
図11を参照すると、本開示の一実施形態に係る、システム100の通信装置106(例えばSTA1、STA2、STA3、STA4などのSTA)がさらに詳細に示されている。
通信装置106(例えばSTA1)(以下では単に「STA」と称する(STA 106とも表記する))は、本開示の一実施形態によれば、中央処理装置(CPU)1202および通信ユニット1204を含むことができる。CPU 1202は、通信ユニット1204に結合することができる。通信ユニット1204は、送信機および受信機の一方または両方(すなわち送信機および/または受信機)を含む(または対応する)ことができる。
通信ユニット1204は、測定モジュール1206を含むことができ、この測定モジュール1206は、例えば、AP(例えばAP2)からの要求(例えば伝達される要求信号による)に基づいて、上述した測定関連タスク(例えば干渉測定、伝搬損失測定、RSSI、および/またはSINR)を実行するように、構成することができる。測定モジュール1206は、別の例では、前述の測定関連タスクを自律的に実行し、測定報告をAPに伝達するように、構成することができる。
STA 106は、STA 106の地理的位置を求めるように構成することのできる位置モジュール1208をさらに含むことができる。
図12を参照すると、本開示の一実施形態に係る通信方法1300が示されている。通信方法1300は、本開示の一実施形態に係るシステム100に関連することができる。
通信方法1300は、一実施形態では、予約ステップ1302と、スケジューリングステップ1304と、送信ステップ1306とを含むことができる。通信方法1300は、別の実施形態では、判定ステップ1308をさらに含むことができる。
予約ステップ1302においては、動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすい通信装置のグループ(例えばSTA2およびSTA4)のために、動作周波数帯域幅(例えばBSS1に関連する第1の動作周波数帯域幅)のサブセットを予約することができる。動作周波数帯域幅の予約されるサブセットは、例えば少なくとも1つの予約されるリソースユニット(RU)に対応することができる。
スケジューリングステップ1304においては、通信装置のグループ(例えばSTA2およびSTA4)内の少なくとも1つの通信装置(例えばSTA2)に関連する通信を、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットに基づいてスケジューリングすることができる。
送信ステップ1306においては、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットの情報/関連する情報を送信することができる。例えば少なくとも1つの予約されたRUの情報を、アクセスポイント(AP)に送信することができる。
判定ステップ1308においては、通信装置(例えばSTA2)が、通信装置の特定のグループ(例えばセルエッジSTA)に属するかを判定することができる。例えば、判定ステップは、通信装置(例えばSTA2)が動作領域(例えば第1の動作領域108)のフリンジ(例えば第1の動作領域108のフリンジ領域108b)に位置しているかどうかに関して判定することを含むことができる。
一実施形態では、判定は、AP(例えばAP1)から通信装置(例えばSTA2)までの推定距離に基づくことができる。
別の実施形態では、判定は、通信装置(例えばSTA2)によって生成される、信号強度を示す少なくとも1つの報告に基づくことができる。
さらに別の実施形態では、判定は、AP(例えばAP1)から通信装置(例えばSTA2)までの推定距離と、通信装置(例えばSTA2)によって生成される、信号強度を示す少なくとも1つの報告、の両方に基づくことができる。
別の例として、判定ステップは、通信装置(例えばSTA2)が脆弱なSTAのグループに属しているかどうかを判定することを含むことができる。この判定は、STAから収集される干渉測定報告に基づいて行うことができ、特定のしきい値を超える干渉レベルを報告するSTAは、脆弱なSTAとみなされる。
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって、実施することができる。上述した各実施形態の説明において使用される各機能ブロックは、その一部または全体を、集積回路などのLSIによって実施することができ、各実施形態において説明した各プロセスは、その一部または全体を、同じLSIまたはLSIの組合せによって制御することができる。LSIは、チップとして個別に形成する、または、機能ブロックの一部またはすべてが含まれるように1個のチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。LSIは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIとも称される。しかしながら、集積回路を実施する技術は、LSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを使用することによって実施することができる。さらには、LSIの製造後にプログラムすることのできるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続および設定を再設定できるリコンフィギャラブル・プロセッサを使用することもできる。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実施することができる。半導体技術または別の派生技術が進歩する結果として、LSIが将来の集積回路技術に置き換わる場合、その将来の集積回路技術を使用して機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジを適用することもできる。
本開示は、通信の機能を有する任意の種類の装置、デバイス、またはシステム(通信装置と称する)によって実施することができる。
通信装置は、送受信機および処理/制御回路を備えていることができる。送受信機は、受信機および送信機を備えている、および/または、受信機および送信機として機能することができる。送信機および受信機としての送受信機は、増幅器、RF変調器/復調器などを含むRF(無線周波数)モジュールと、1つまたは複数のアンテナを含むことができる。
このような通信装置の非限定的ないくつかの例としては、電話(例:携帯電話、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)(例:ラップトップ、デスクトップ、ノートブック)、カメラ(例:デジタルスチル/ビデオカメラ)、デジタルプレイヤー(デジタルオーディオ/ビデオプレイヤー)、ウェアラブルデバイス(例:ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、トラッキングデバイス)、ゲームコンソール、電子書籍リーダー、遠隔医療/テレメディシン(リモート医療・医薬)装置、通信機能を提供する車両(例:自動車、飛行機、船舶)、およびこれらのさまざまな組合せ、が挙げられる。
通信装置は、携帯型または可搬型に限定されず、非携帯型または据付け型である任意の種類の装置、デバイス、またはシステム、例えばスマートホームデバイス(例:電化製品、照明、スマートメーター、制御盤)、自動販売機、および「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」のネットワーク内の任意の他の「モノ」なども含むことができる。
通信は、例えばセルラーシステム、無線LANシステム、衛星システム、その他、およびこれらのさまざまな組合せを通じてデータを交換するステップ、を含むことができる。
通信装置は、本開示の中で説明した通信の機能を実行する通信デバイスに結合されたコントローラやセンサなどのデバイスを備えることができる。例えば通信装置は、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスによって使用される制御信号またはデータ信号を生成するコントローラまたはセンサ、を備えていることができる。
通信装置は、インフラストラクチャ設備、例えば上の非限定的な例における装置等の装置と通信する、またはそのような装置を制御する基地局、アクセスポイント、および任意の他の装置、デバイス、またはシステムなどを、さらに含むことができる。
様々な実施形態のいくかの特性はデバイスを参照しながら説明されているが、対応する特性は様々な実施形態の方法にもあてはまり、逆も同様である。
特定の実施形態に示した本開示には、広範に説明した本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、多数の変更および/または修正を行い得ることが、当業者には理解されるであろう。したがって本明細書における実施形態は、あらゆる点において説明を目的としており、本発明を制限するものではないとみなされたい。
上述した特徴のバリエーションおよび組合せは、代替形態または置換形態ではなく、組み合わせてさらに別の実施形態を形成できることが、当業者には理解されるであろう。
ここまで、前述した欠点の少なくとも1つに対処するための、本開示の様々な実施形態について説明してきた。このような実施形態は、以下の請求項に包含されるように意図されており、本明細書に記載されている部分の特定の形態または配置に限定されない。本開示に鑑み、当業者には明らかであるように、多数の変更および/または修正を行うことができ、これらの変更および/または修正も以下の請求項に包含されるように意図されている。

Claims (15)

  1. アクセスポイント(AP)であって、
    動作時に、
    動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすい通信装置のグループのために、前記動作周波数帯域幅のサブセットを予約し、かつ、
    前記通信装置のグループの中の少なくとも1つの通信装置に関連する通信を、前記動作周波数帯域幅の前記予約されたサブセットに基づいてスケジューリングする、
    回路と、
    動作時に、前記動作周波数帯域幅の前記予約されたサブセットの情報を送信する送信機と、
    を備えているAP。
  2. 前記動作周波数帯域幅の前記予約されたサブセットが、少なくとも1つの予約されたリソースユニット(RU)に対応しており、
    前記送信機が、前記少なくとも1つの予約されたリソースユニットの情報を別のAPに送信するように構成されている、
    請求項1に記載のAP。
  3. 動作時に、別のAPから伝達される、動作周波数帯域幅の別の予約されたサブセットの情報を受信する受信機、
    をさらに備えており、
    前記回路が、通信装置の前記グループのために動作周波数帯域幅の前記サブセットを予約するときに、前記別の予約されたサブセットを考慮するように、構成されている、
    請求項1に記載のAP。
  4. 前記受信機が要求信号を受信するようにさらに構成されており、
    前記回路が、前記受信された要求信号に基づいて、先行する送信期間における前記APに関連付けられる送信の記録を生成するように構成されており、
    前記送信機が、前記送信の記録を前記別のAPに送信するように構成されている、
    請求項3に記載のAP。
  5. 前記送信機が、前記動作周波数帯域幅の前記予約されたサブセットの情報を、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームの少なくとも一方によって送信するように構成されている、
    請求項1に記載のAP。
  6. 前記回路が、通信装置の前記グループに関連付けられる送信タイミング情報を生成するように構成されており、
    前記送信機が、前記送信タイミング情報を別のAPに送信するように構成されている、
    請求項1に記載のAP。
  7. 前記回路が、通信装置の前記グループ内の通信装置が干渉の影響を受けやすいかどうかを、前記通信装置によって生成される少なくとも1つの報告に基づいて判定するように構成されており、前記少なくとも1つの報告が、帯域幅クエリ報告および干渉報告の少なくとも一方に対応する、
    請求項1に記載のAP。
  8. 前記回路が、通信装置の前記グループ内の通信装置が前記動作周波数帯域幅に関連付けられる動作領域のフリンジに位置しているかどうかを、
    前記APからの前記通信装置の推定距離、および、
    前記通信装置によって生成される、信号強度を示す少なくとも1つの報告、
    の一方に基づいて判定するように構成されている、
    請求項1に記載のAP。
  9. 前記回路が、通信装置の前記グループに関連付けられる送信タイミング情報に基づいて、干渉影響の推定値を提供するように構成されている、請求項1に記載のAP。
  10. 通信装置の前記グループが、
    前記動作周波数帯域幅に関連付けられる動作領域内の地理的位置、および
    前記動作領域内で伝達された少なくとも1つの無線信号に関連付けられる少なくとも1つの特性の少なくとも1つの測定に関する、通信装置の前記グループ内の少なくとも1つの通信装置からの少なくとも1つの報告、
    の一方に基づいて、複数のサブグループに分割されている、
    請求項9に記載のAP。
  11. 第1のアクセスポイント(AP)であって、
    動作時に、第2のAPから、動作周波数帯域幅の予約されたサブセットの情報を受信する受信機と、
    動作時に、
    前記動作周波数帯域幅に関連付けられる通信による干渉の影響を受けやすい通信装置のグループ内の少なくとも1つの通信装置の通信を、前記受信された情報に基づいてスケジューリングする、および、
    前記第1のAPから送信される、前記動作周波数帯域幅の前記予約されたサブセットに関連付けられる信号、の送信電力を調整する、
    の少なくとも一方を行う、
    回路と、
    を備えている第1のAP。
  12. 動作時に、前記第2のAPに要求信号を送信する送信機、
    をさらに備えており、
    前記回路が、前記第2のAPに関連付けられる、先行する送信期間における送信の記録に対応する情報を前記第1のAPに伝達するように前記第2のAPに要求する、前記第2のAPへの要求信号、を生成するように構成されており、
    前記受信機が、前記第2のAPから、前記送信の記録に対応する情報を受信するように構成されている、
    請求項11に記載の第1のAP。
  13. アクセスポイント(AP)の通信方法であって、
    動作周波数帯域幅内で動作するときに干渉の影響を受けやすい通信装置のグループのために、前記動作周波数帯域幅のサブセットを予約するステップと、
    通信装置の前記グループ内の少なくとも1つの通信装置に関連する通信を、前記動作周波数帯域幅の前記予約されたサブセットに基づいてスケジューリングするステップと、
    前記動作周波数帯域幅の前記予約されたサブセットの情報を送信するステップと、
    を含む通信方法。
  14. 前記動作周波数帯域幅の前記予約されたサブセットが、少なくとも1つの予約されたリソースユニットに対応しており、
    前記少なくとも1つの予約されたリソースユニットの前記情報が前記APに送信される、
    請求項13に記載の通信方法。
  15. 通信装置の前記グループ内の通信装置が前記動作周波数帯域幅に関連付けられる動作領域のフリンジに位置しているかどうかを、
    前記APからの前記通信装置の推定距離、および、
    前記通信装置によって生成される、信号強度を示す少なくとも1つの報告、
    の一方に基づいて判定するステップ、
    をさらに含む、
    請求項13に記載の通信方法。
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