JP2022546842A - 回転外科用機器のためのスリーブ - Google Patents

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Abstract

遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する外科用回転機器、及び、ヘッドと該ヘッドから延びて回転機器のチューブによって回転可能に支持されるようになされているシャンクとを有する切断アクセサリと共に使用するための機器スリーブが提供される。機器スリーブは、近位スリーブ部と遠位スリーブ部との間で延びるスリーブ本体と、回転機器のチューブの少なくとも一部を受けるための第1のルーメンと、スリーブ本体に結合されるシールド延在部とを備える。シールド延在部は近位シールド部と遠位シールド部との間で延び、近位シールド部は、遠位スリーブ部と係合され、切断アクセサリのシャンクの周囲の組織の巻き付きを最小限に抑えるようになされている。【選択図】図4

Description

関連出願の相互参照
本特許出願は、その全内容が参照により本明細書に組み入れられる、2019年9月5日に出願された米国仮特許出願第62/896,056号の優先権及び全ての利益を主張する。
従来の医療処置は、局所的な手術部位にアプローチし、局所的な手術部位を観察し、操作し、或いはさもなければ、局所的な手術部位で治療を行う際に医療専門家を支援するための手術器具の使用を日常的に伴う。これらの医療処置の幾つかは、回転機器を使用する骨の穿孔、成形、又は、剥皮術などの外科的手技を伴う場合があり、この場合、高速バーなどの切断アクセサリが75k rpmを超える速度で回転して組織を除去する。使用中、バーの非切断部(例えば、シャンク)と軟組織との間の接触が組織の巻き付きをもたらす可能性があり、この場合、回転シャンクと軟組織との間の摩擦により、軟組織がシャンクの周囲で引っ張られる。外科医は、予期しない組織の巻き付きを避けるように留意する必要がある。
灌流源と、遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、ヘッド及び、回転機器のチューブによって回転可能に支持されるようになされているシャンクを有する切断アクセサリとを備える外科システムと共に使用するための灌流スリーブにおいて、近位スリーブ部と遠位スリーブ部との間で延びるスリーブ本体と、回転機器のチューブの少なくとも一部を受けるためにスリーブ本体に形成される第1のルーメン(lumen)と、スリーブ本体に形成され、第1のルーメンに対して流体連通なく離間される第2のルーメンと、スリーブ本体に結合され、近位シールド部と遠位シールド部との間で延びるシールド延在部であって、近位シールド部が遠位スリーブ部と係合され、シールド延在部が切断アクセサリのシャンクの周囲の組織の巻き付きを最小限に抑えるようになされている、シールド延在部と、シールド延在部に形成され、第1のルーメンと連通する第3のルーメンとを含む灌流スリーブ。
灌流源と、遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、回転機器のチューブによって回転可能に支持されるようになされている切断アクセサリとを含む外科システムと共に使用するための灌流スリーブにおいて、近位スリーブ端部と遠位スリーブ端部との間で延びて外面を有するスリーブ本体と、回転機器のチューブの少なくとも一部を受けるためにスリーブ本体に形成される第1のルーメンと、スリーブ本体に形成され、灌流源に結合されるように第1のルーメンに対して流体連通なく離間される第2のルーメンと、スリーブ本体の外面に配置される長さのしるし(length indicia)であって、長さのしるしと近位スリーブ端部との間の距離を示すために近位スリーブ端部から所定の距離を隔てて配置される、長さのしるしと、スリーブ本体に結合され、第1のルーメン内へ部分的に延びるとともに、第1のルーメンと連通する第3のルーメンを画定するパイロット部材であって、遠位チューブ端部の一部と係合してスリーブ本体に剛性を与えるように近位方向に延びる、パイロット部材とを含む灌流スリーブ。
灌流源と、遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、回転機器のチューブによって回転可能に支持されるようになされている切断アクセサリとを含む外科システムと共に使用するための灌流スリーブにおいて、近位部及び遠位部を有するスリーブ本体であって、近位部が、回転機器のチューブの少なくとも一部を受けるための第1のルーメンを画定する、スリーブ本体と、近位スリーブ本体に形成され、第1のルーメンに対して流体連通なく離間される第2のルーメンとを含み、遠位部が、近位部から突出するとともに、複数の脆弱セグメントを備え、脆弱セグメントが、スリーブ本体の長さのカスタマイズを容易にするために所定の間隔を隔てて遠位部に沿って配置される、灌流スリーブ。
遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器、及び、ヘッドと該ヘッドから延びるシャンクとを有する切断アクセサリと共に使用するための機器スリーブにおいて、近位スリーブ端部と遠位スリーブ端部との間で延びて外面を有するスリーブ本体と、回転機器のチューブの少なくとも一部を受けるためにスリーブ本体の内面によって形成される第1のルーメンであって、内面が近位スリーブ端部と第1のルーメン頂点との間で延びる、第1のルーメンと、遠位チューブ端部を係合するために第1のルーメン内に配置されるパイロット部材であって、近位パイロット端部と第1のルーメン頂点との間で延びる外面を有する、パイロット部材とを含む機器スリーブ。
遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、回転機器のチューブによって回転可能に支持されるようになされている切断アクセサリとを含む外科システムをカスタマイズするための方法であって、スリーブ本体と、該スリーブ本体に形成されるルーメンと、スリーブ本体に結合される少なくとも1つの長さのしるしを有するシールド延在部とを有する灌流スリーブを用意するステップと、少なくとも1つの長さのしるしのうちの1つでシールド延在部を切断するステップと、チューブの少なくとも一部がルーメン内に配置されるように灌流スリーブを回転機器に結合するステップとを含む方法。
遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、ヘッド及び、該ヘッドから延びて回転機器のチューブによって回転可能に支持されるようになされているシャンクを有する切断アクセサリとを含む外科システムをカスタマイズするための方法であって、複数の脆弱セグメントを有するスリーブ本体と、該スリーブ本体内に形成されるルーメンと、第1のルーメン内に配置されるパイロット部材とを含む灌流スリーブを用意するステップと、チューブがルーメンによって受けられるようにスリーブ本体を回転機器の周囲に沿ってスライドさせるステップと、パイロット部材を遠位チューブ端部と係合させるステップと、切断アクセサリが回転機器のチューブによって回転可能に支持されるときにシャンクが回転機器と係合するとともにヘッドがルーメンから離間されるように脆弱セグメントのうちの少なくとも1つをスリーブ本体から除去するステップと、切断アクセサリをルーメン内に挿入し、シャンクを回転機器と係合させるステップとを含む方法。
添付図面に関連して考慮される際に以下の詳細な説明を参照することによって本開示の利点がより良く理解されるようになるのと同様に、容易に分かる。
コンソールと、灌流源と、切断アクセサリを伴う回転機器とを備える外科システムを、回転機器に結合される灌流スリーブと共に示す概略図である。 図1の回転機器、切断アクセサリ、及び、灌流スリーブの斜視図である。 一実施形態に係る、回転機器、切断アクセサリ、及び、灌流スリーブの拡大斜視図である。 椎骨を含む例示的な手術部位に向けて切断アクセサリ付近で切断アクセサリを越えて射出する流体のジェットと共に示される、図2の回転機器、切断アクセサリ、及び灌流スリーブの部分斜視図である。 図4の回転機器、切断アクセサリ、及び、灌流スリーブの分解斜視図であり、回転機器がチューブを備える。 図3~図5の灌流スリーブの遠位部の拡大された部分斜視図である。 図6の灌流スリーブの近位部の拡大斜視図である。 パイロット部材を備える灌流スリーブを示す図7の8-8線上の垂直面を貫く部分断面図であり、パイロット部材は回転機器のチューブの遠位チューブ端部から離間されている。 第1の別の切断アクセサリと共に示される、他の実施形態に係る灌流スリーブ及び回転機器のチューブを示す図7の8-8線上の垂直面を貫く部分断面図である。 第2の別の切断アクセサリと共に示される、図9の灌流スリーブ及び回転機器のチューブを示す、図7の8-8線上の垂直面を貫く部分断面図である。 灌流スリーブの一部が除去されて第3の別の切断アクセサリと共に示される、図9の灌流スリーブ及び回転機器のチューブを示す、図7の8-8線上の垂直面を貫く部分断面図である。 灌流スリーブが回転機器上に組み付けられた状態で示される、図5の回転機器、切断アクセサリ、及び灌流スリーブの分解斜視図である。 回転機器、切断アクセサリ、及び灌流スリーブを示すとともに、切断線を示す、図12の13-13線上の垂直面を貫く部分断面図である。 灌流スリーブの遠位部が取り外し前位置及び取り外し後位置にある状態で示される、図12及び図13の回転機器及び灌流スリーブの部分斜視図である。 切断アクセサリが回転機器に取り付けられた状態で示されるとともに、灌流スリーブの取り外された遠位部を示す、図12~図14の回転機器及び灌流スリーブを示す、図16の15-15線上の垂直面を貫く部分断面図である。 図12~図15の回転機器、切断アクセサリ、及び灌流スリーブの部分斜視図である。 他の実施形態に係る、灌流スリーブ及び切断アクセサリの遠位部の部分斜視図である。 図17の灌流スリーブの近位部の斜視図である。 図17及び図18の灌流スリーブを示す、図18の19-19線上の垂直面を貫く分割された断面図である。 打ち抜き形態部が遠位本体部に画定された状態で示される灌流スリーブの他の実施形態の斜視図である。 図20の打ち抜き形態部を伴う灌流スリーブの遠位端部の拡大された部分斜視図である。 打ち抜き形態部を伴う灌流スリーブの遠位端部の図21の22-22線に沿ってとられた断面図である。 遠位本体部に画定された切削形態部と共に示される灌流スリーブの別の実施形態の斜視図である。 図23の切削形態部を伴う灌流スリーブの遠位端部の拡大された部分斜視図である。 切削形態部を伴う灌流スリーブの遠位端部の図24の25-25線に沿ってとられた断面図である。
幾つかの図の全体にわたって同様の数字が同様の部分を示す図を参照すると、外科システム40が図1に示される。外科システム40は、一般に、灌流システム42及び手術器具を備え、これらのそれぞれが以下で更に詳細に説明される。本明細書に示される代表的な実施形態では、手術器具が回転機器44として実現される。フットスイッチ48を介して灌流システム42及び手術器具の両方を制御するためにコンソール46が使用される。しかしながら、以下のこの後の説明から分かるように、灌流システム42及び手術器具の両方を幾つかの異なる方法で構成して制御することができる。非限定的な例として、手術器具及び灌流システム42は、別個のコンソール又は入力デバイスなどによって独立して制御することができる。外科システム40及び灌流システム42の幾つかのサブシステムの適切な構成及び動作は、その全内容が参照により本明細書に組み入れられる2018年2月5日に出願された共通所有の国際公開第WO2019/022791号に開示される。
高速ドリル、回転バー、オープンウィンドウシェーバーなどの使用は、必然的に、手術部位86に残骸の蓄積をもたらす。ここで、外科システム40は、残骸をその後の除去のために(例えば、吸引によって)ばらばらにし、浮かせ、又は、移動させるために、灌流システム42を使用して流体を手術部位86に向けて導く。また、灌流システム42は、内視鏡から残骸を取り除くこと、切断アクセサリを冷却すること、切断アクセサリへの残骸の蓄積を防ぐことなどによって、処置中の手術器具の適切な動作を確保するべく使用され得る。
図2~図5を参照すると、手術器具は、一般に52で示される切断アクセサリを駆動する回転機器44として構成される。ここで、切断アクセサリ52は、医療専門家が組織、骨などの除去を行うことによって手術部位86に接近する又は手術部位86を操作するのを支援するようになされている。この目的のために、切断アクセサリ52は、図面全体にわたってバーとして描かれている。切断アクセサリ52は、シェーバー、ラスプ(rasp)、超音波切断器具など、幾つかの異なるタイプ又は形態を成すことができる。以下で説明するように、様々な手術部位86と関連付けられるニーズに合わせて幾つかの切断アクセサリ52(図9~図11を参照)が利用可能である。具体的には、異なる長さの切断アクセサリ52A、52B、52C、すなわち、異なるドライブシャフト長を有するものを回転機器44と共に使用することができる。本明細書に示される代表的な手術器具は、回転機器44として実現されるが、手術器具は、任意の適切な方法で制御され、切断アクセサリ52に動力を与えるように動作可能な任意の数の構成要素から、内視鏡、往復動器具、超音波器具などを含むがこれらに限定されない幾つかの異なる方法で構成することができる。
回転機器44は、一般に、カプラ56及びモータ58を内部に支持するハウジング54を備える(図1に概略的に示される)。モータ58は、カプラ56に伝えられる回転トルクを生成し、また、カプラ56は、モータ58と同時回転するために切断アクセサリ52を解放可能に固定するように構成される。回転機器44は、ハウジング54から遠位チューブ端部62まで延びる、一般に60で示されるチューブを更に備える。また、切断アクセサリ52は、ヘッド64と、ヘッド64から延びるシャンク66とを備える。シャンク66は、回転機器44のチューブ60によって回転可能に支持されるようになされているとともに、カプラ56(詳細には示されない)を介して回転機器44に軸方向で固定される。本明細書に示される典型的な切断アクセサリ52において、ヘッド64は、バーとして実現されるが、上記のように、任意の適切なタイプ又は形態を成すことができる。
図1に示される典型的な回転機器44において、モータ58は、コンソール46との有線電気接続を介して給電されるとともに、同様にコンソール46と電気通信状態で配置されるフットスイッチ48を介して制御される。しかしながら、回転機器44は、コンソール46によって制御される有線モータ58を伴って又は伴わずに構成され得る。非限定的な例として、回転機器44は、空気圧で駆動する又はコンソール内に配置されたモータによって駆動することができる。同様に、フットスイッチ48は、コンソール46を介してモータ58の制御を行うために使用されるが、他のタイプのユーザ入力が考えられる。例えば、ハンドスイッチを回転機器44のハウジング54に動作可能に取り付けて、モータ58の回転を制御することができ、又はコンソール46は、フットスイッチ48を伴うことなくモータ58の回転を制御することができる。
外科システム40の灌流システム42は、流体を灌流源68から手術部位86に向かって導くように構成される。図1において、灌流源68は、モータ駆動ポンプカセット72と流体連通状態で配置される食塩水バッグとして実現される流体リザーバ70を備え、また、モータ駆動ポンプカセット72はライン74と流体連通状態で配置される。ここで、ポンプカセット72は、コンソール46に動作可能に取り付けられ、フットスイッチ48を介して制御されるとともに、流体リザーバ70からライン74に流体を導くように構成される。また、ライン74は、図2に関連して以下でより詳細に説明するように、流体を手術部位86に向けて導くために、一般に100で示される灌流スリーブアセンブリに解放可能に取り付けるようになされている。灌流システムの特定の実施に適した灌流スリーブは、その全体の内容が参照により本明細書に組み入れられる前述の共通所有の国際公開第WO2019/022791に開示される。
灌流スリーブ100は、回転機器44のチューブ60に結合されるようになされており、特定の形態では、切断アクセサリ52のヘッド64の付近で及びそれを越えて手術部位86に向けて流体ジェットFJを射出するように構成される(図4を参照)。この目的のために、図示の灌流システム42は、供給チューブ80、コネクタ82、及び、接着部材84を更に含むことができる。供給チューブ80は、コネクタ82と灌流スリーブ100との間に流体連通状態で介挿され、コネクタ82は灌流システム42のライン74に取り付くようになされている。したがって、ポンプカセット72によって移送される流体は、灌流源68から、ライン74及び供給チューブ80を通って、灌流スリーブ100に流れ、また、灌流スリーブ100は、前述のように及び以下でより詳細に説明するように、流体ジェットFJを射出する。
供給チューブ80は、例えば紫外線結合、接着、有刺接続等を介して、幾つかの異なる方法で、灌流スリーブ100及びコネクタ82に結合することができる。コネクタ82は、上記のライン74に解放可能に取り付くようになされているが、他の形態が考えられる。例えば、供給チューブ80は、様々な長さを成すことができ、灌流源68に直接、ポンプカセット72に直接、弁インターフェースなどに取り付くようになされていてもよい。接着部材84は、供給チューブ80に結合され、使用中に供給チューブ80を回転機器44のハウジング54に固定するように構成される。
従来の灌流システム42は、幾つかの異なるタイプの手術器具に関連して使用することができる。したがって、灌流システム42は、一般に、流体の流量又はポンプ速度に関して調整可能である。したがって、医学的又は外科的処置のタイプ、使用される手術器具の特定の形態、又は医療専門家の好みに応じて、灌流システム42は、特定の調整可能な流量で流体を供給するように構成され得る(例えば、特定のポンプ速度を選択することによって)。灌流システム42は、幾つかの異なる方法で構成及び制御することができる。具体的には、灌流システム42は、上記のように、別個のコンソールを介して制御することができる。更に、ポンプカセット72は、コンソール46を介して電気モータで有利に駆動されるが、灌流源68の他の形態が本明細書で考えられる。例えば、流体リザーバ70から灌流スリーブ100に向かう流体の移動は、手動で作動するポンプを介して達成することができる。更に、灌流システム42及び/又は手術器具は、医学的又は外科的処置に関連して利用される吸引システム又は他のシステム、器具などを組み込む、或いはさもなければ、これらと協働することができる。
更に、灌流システム42の特定の要素は、個別に供給され又はサブアセンブリとして組み合わされてもよい。例えば、灌流スリーブ100は、供給チューブ80、コネクタ82、及び、接着部材84が単一使用の使い捨てとして灌流スリーブ100と事前に組み付けられる灌流アセンブリとして更に規定することができる。或いは、各構成要素は、ユーザが組み立てるキットとして入手されてもよい。以下で更に詳細に論じられるように、これらの構成要素の幾つか又は全ては、滅菌可能な材料を備える構造に起因して再利用可能であってもよい。
ここで図1~図19を参照すると、灌流スリーブ100の図示の実施形態は、上記のように、回転機器44のチューブ60に結合されるようになされている。灌流スリーブ100は、長手方向軸A1に沿って離間される2つの端部、すなわち、第1の端部102及び第2の端部又は作用端部104を有する略長尺形状を有する。一般的に言えば、第1の端部102は、ユーザ(外科医)の近位側に配置され、作用端部104はユーザ(外科医)の遠位側に配置される。第1の端部102は、回転機器44を受けるように構成され、作用端部104は、切断アクセサリ52を受けるように構成され、すなわち、作用端部104は、組織除去処置を実行する切断アクセサリ52のヘッド64に近い。
図3~図8に示される1つの形態において、灌流スリーブ100は、長さ112を規定するために近位スリーブ端部108と遠位スリーブ端部110との間で延びるスリーブ本体106を備える。スリーブ本体106は、外面114及び内面116を有し、略環状の形状を画定する。内面116は、スリーブ本体106の近位スリーブ端部108に形成された第1のルーメン118を介してアクセス可能である。第1のルーメン118は、回転機器44のチューブ60の少なくとも一部を受け、それにより、切断アクセサリ52が回転機器44に取り付けられるときに、切断アクセサリ52のヘッド64が灌流スリーブ100の作用端部104に配置される。以下のこの後の説明から分かるように、灌流スリーブ100を最初に回転機器44のチューブ60上に位置することができ、それから、その後に、切断アクセサリ52を回転機器44に固定することができる。第1のルーメン118から離間した灌流ルーメン120もまたスリーブ本体106に形成され、この灌流ルーメン120は、第1のルーメン118と灌流ルーメン120との間で流体連通が起こらないように第1のルーメン118から分離される。図8の断面図に最も良く示されるように、第1のルーメン118及び灌流ルーメン120はいずれもスリーブ本体106内に画定される。
図6及び図7に最も良く示されるように、灌流ルーメン120は、灌流ルーメン入口122及び灌流ルーメン出口124を含む。灌流ルーメン入口122は、供給チューブ80及びライン74(図1を参照)を介して灌流源68と流体連通するようになされている。灌流ルーメン入口122は、近位スリーブ端部108の近くのスリーブ本体106から突出するルーメン支持体126に画定される。
灌流ルーメン120は、灌流ルーメン入口122から、スリーブ本体106に画定される灌流ルーメン出口124まで延びる。灌流ルーメン出口124は、流体を切断アクセサリ52のヘッド64付近に導くように配置される。特定の形態において、灌流ルーメン出口124は、流体ジェットFJを切断アクセサリ52のシャンク66から離れるように射出させるべく促進させる。特定の他の形態において、灌流ルーメン出口124は、流体ジェットFJを切断アクセサリ52のシャンク66と略平行に射出するべく促進させる。上記のように、スリーブ本体106は、他の形状、形態などを有することができる(例えば、図20~図25を参照)。
本明細書全体を通して、灌流スリーブ100という用語は、手術部位86付近の場所に灌流をもたらすことができる1つのタイプの機器スリーブを指すために使用される。灌流は、灌流ルーメン120を設けることによって外科システム40内に実装されてもよく、灌流ルーメン120は、機器スリーブが流体を手術部位86に向けて導くことができるようにするべく機器スリーブと一体化されてもよく又は機器スリーブとは別個であってもよい。このようにして、灌流スリーブは、灌流ルーメン120と組み合わせて使用される機器スリーブとして実現される。本明細書で論じられるスリーブ本体106及びシールド延在部128の態様を組み合わせた機器スリーブの別の形態は、上記の灌流ルーメンを伴わずに実現され得る。灌流ルーメンを伴わない機器スリーブは、灌流が使用されない処置又は別の灌流システム42が使用される処置で使用するために提供され得る。
特定の実施形態において、灌流スリーブ100は、スリーブ本体106を備えるとともに、スリーブ本体106に結合されたシールド延在部128を更に備えてもよい。切断アクセサリ52を用いて組織を除去するとき、遊離材料がシャンク66に付着して組織の巻き付きを引き起こす場合がある。具体的には、シャンク66が回転して組織に接触すると、表面摩擦により、遊離組織がシャンク66に付着する。シャンク66の回転速度が速いため、シャンク66に付着する遊離組織は、シャンク66の周囲に巻き付く傾向がある。遊離組織がシャンク66の周囲に巻き付くと、遊離組織とシャンク66との間の張力が増大する。遊離組織とシャンク66との間のこの張力の増大は、シャンク66が悪影響を受けるまで続く可能性がある。したがって、組織の巻き付きを最小限に抑えるために、シャンク66と組織との間の意図しない接触を最小限に抑える必要がある。遠位チューブ端部62とヘッド64との間で露出するシャンク66の量を減らすことにより、シャンク66は、シャンク66に結合又は付着し得る遊離組織と接触する可能性が低くなる。すなわち、そのような形態では、ヘッド64と遠位チューブ端部62との間にあるシャンク66の部分がシールド延在部128によって囲まれるため、組織に露出されるシャンク66の部分は非常に少ない。これにより、シャンク66、したがって、切断アクセサリ52は、より信頼性が高く、使用中の潜在的な外傷を低減する。
本明細書全体で使用される近位及び遠位という用語は、それぞれの要素の第2の部分に対する第1の部分の配置を指す。したがって、灌流スリーブ100は、近位スリーブ部130及び遠位スリーブ部132を有する。近位スリーブ部130は、遠位スリーブ部132よりも第1の端部102に近い。言い換えると、遠位スリーブ部132は、近位スリーブ部130よりも作用端部104に近い。灌流スリーブ100の様々な要素を説明するために使用される空間的関係は、それらのそれぞれの要素の形態のみを参照する。具体的には、スリーブ本体106及びシールド延在部128の両方はそれぞれの近位部及び遠位部を有し、遠位部は作用端部104と関連付けられ、近位部は、それぞれの要素の対応する部分に関してのみ第1の端部102と関連付けられる。
より具体的には、スリーブ本体106は、近位本体部134及び遠位本体部136を有する。近位本体部134は、遠位本体部136よりも第1の端部102に近い。言い換えると、遠位本体部136は、近位本体部134よりも作用端部104に近い。
同様に、シールド延在部128は、近位シールド部142及び遠位シールド部144を有する。近位シールド部142は、遠位シールド部144よりも第1の端部102に近い。言い換えると、遠位シールド部144は、近位シールド部142よりも作用端部104に近い。シールド延在部128は、外側シールド面150を更に有し、近位シールド部142と遠位シールド部144との間で延びるシールドルーメン152を画定する。外側シールド面150及びシールドルーメン152は、協働して、シールド延在部128の環状の形状を画定し、外側シールド面150はシールド外径154を有し、シールドルーメン152はシールドルーメン直径156を有し、シールド外径154はシールドルーメン直径156よりも大きい。
上記のように、シールド外径154はシールドルーメン直径156よりも大きいが、図8に見られるように、近位シールド部142のシールド外径154は、遠位シールド部144のシールド外径154よりも大きい。すなわち、シールド外径154は、近位シールド部142から遠位シールド部144までシールド延在部128に沿って先細っている。シールドルーメン直径156が一定である場合、先細りのシールド外径154は、シールド延在部128に沿ってシールド延在部128の厚さを減少させる効果を有する。或いは、シールドルーメン直径156が近位シールド部142から遠位シールド部144までシールド延在部に沿って増大し得る一方で、シールド外径154が一定であり、それにより、同様に、作用端部104に近いシールド延在部128の厚さが減少することが考えられる。
スリーブ本体106とシールド延在部128との間の協働は、灌流スリーブ100の連続的な外面が形成されるように、スリーブ本体106の外面114を外側シールド面150に隣接して位置合わせさせる。灌流スリーブ100の長さを示すための長さのしるし158が外面上に配置される。具体的には、シールド延在部128は、近位シールド部142から所定の距離を隔てて離間される外側シールド面150上に配置される長さのしるし158を備える。長さのしるし158は、シールド延在部128の外側シールド面150と同心的な長手方向軸A1に沿って配置された径方向刻み目(radial scores)160であってもよい。径方向刻み目(切り込み線)160は、長さのしるし158においてシールド延在部を切断するための外科用メス又は他の切断器具を案内するために使用できる溝をもたらす。
以下で更に詳細に論じられるように、長さのしるし158のそれぞれは、異なる切断アクセサリ52A、52B、52Cの使用を容易にする1つ又は複数の所定の長さを示す。より具体的には、シールド長さ192は、長さのしるし158のそれぞれとスリーブ本体106の近位基準194との間で規定される。シールド延在部128から除去されるように構成される破壊可能セグメント164が、それぞれの長さのしるし158と遠位シールド部144との間に画定される。破壊可能セグメント164を除去することによって、ヘッド64Cが遠位シールド部144に隣接して配置されるように、より短いシャンク66Cを有する切断アクセサリ52Cを回転機器44と係合させることができる。
幾つかの形態において、長さのしるし158は、スリーブ本体106の長さ112のカスタマイズを容易にするために、所定の間隔で遠位スリーブ部132に沿って配置される複数の脆弱セグメント166を規定し得る。スリーブ本体106の長さ112は、スリーブ本体106から複数の脆弱セグメント166のうちの少なくとも1つを除去することによってカスタマイズすることができる。1つの方法によれば、ユーザは、材料の強度を超える力を脆弱セグメント166に加えることによって脆弱セグメント166を除去することができ、それにより、力が集中する場所でスリーブ本体106を破壊させる。ユーザは、自分の手を使用して、脆弱セグメント166をポキッと折ることができ又は器具を使用して印加力を増大させることができる。
長さのしるし158は、スリーブ本体106に形成された径方向刻み目160として様々な図の全体にわたって示されるが、別の長さのしるし158が考えられる。例えば、長さのしるし158は、外側シールド面150に印刷された定規目盛りの形態を成すことができ、これは、灌流スリーブ100が回転機器44に取り付けられたときの遠位チューブ端部62からの距離の視覚的基準を与える。長さのしるし158は、スクリーン印刷技術を使用して印刷され、レーザー彫刻技術を使用して彫刻され、化学プロセスを介してエッチングされ、又は、接着剤ラベルを介して適用されてもよい。更に、長さのしるし158は、外側シールド面150から隆起した又は外側シールド面150に沈み込んだシールド延在部128と一体的に形成されてもよい。更に、灌流スリーブ100の長さ112のカスタマイズを促進するために所定の測定値を外面に転送する長さのしるしを有するジグ(図示せず)と組み合わせて灌流スリーブ100を使用することができると考えられる。
シールド延在部128は、当技術分野で知られている様々なプロセスにおいてポリマー材料から製造することができる。ポリマーは、その特定の特性のために選択することができ、そのようなポリマーは、使用中の切断アクセサリ52からの摩耗に耐えるために弾力性があり耐久性のある熱可塑性ポリマーであってもよい。一形態において、シールド延在部128は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)熱可塑性ポリマーから構築される。同様に、シールド延在部128の一部又は全ては、摩耗に更に耐えるために滑らかなコーティングを備えていてもよい。一例において、シールドルーメン152は、ポリテトラフルオロエチレンなどの滑りやすい又は低摩擦係数のコーティングを備えていてもよい。これに代えて又は加えて、生体適合性材料をシールド延在部128上に堆積させることができる。1つの形態において、シールド延在部128は滅菌可能な材料から製造される。他の形態において、シールド延在部128は、使用中に回転機器44の視認性を促進するように、透明又は半透明の材料から製造することができる。しかしながら、シールド延在部128は、任意の適切な材料又は複数の材料の組合せから製造することができる。
図の全体にわたってスリーブ本体106及びシールド延在部128が別個の構成要素として示されるが、灌流スリーブ100は、スリーブ本体106とシールド延在部128とが一体で形成される単一のワンピース構造によって実現されてもよい。ここで、遠位スリーブ部132は、遠位スリーブ部132が近位スリーブ部130から突出する単一の本体として灌流スリーブ100を製造することによって近位スリーブ部130に取り付けられる。これらの実現において、組み合わされた近位スリーブ部130及び遠位スリーブ部132はそれぞれ、スリーブ本体106又はシールド延在部128のいずれかの対応する近位部及び遠位部に関連する近位サブ部及び遠位サブ部を画定する。
特に図6~図8を参照すると、灌流スリーブ100の更なる詳細が示される。図7の灌流スリーブ100の第1の端部102に面する図は、スリーブ本体106の内面116を示す。内面116は、回転機器44のチューブ60の少なくとも一部を受けるために近位スリーブ端部108に画定される第1のルーメン118を通じてアクセス可能である。図8は、チューブ60の周囲に沿って部分的取り付け位置へとスライドされた灌流スリーブ100を示す。遠位チューブ端部62及び回転機器44のチューブ60の一部は部分的に第1のルーメン118に挿入されており、それにより、チューブ60を第1のルーメン118に更に挿入することにより、遠位チューブ端部62は、灌流スリーブ100が図9~図11に示される完全取り付け位置に達するまで遠位チューブ端部110へ向けて移動する。
図8に示されるように、第1のルーメン118は、近位領域168、移行領域170、及び第1のルーメン頂点172を有する。第1のルーメン118は、近位スリーブ端部108から近位領域168を通じて延び、移行領域170を通じて第1のルーメン頂点172まで遠位に続く。近位領域168は、近位スリーブ端部108の最も近くに配置され、移行領域170は近位領域168のすぐ遠位側にある。このようにして、第1のルーメン118は、近位スリーブ端部108と第1のルーメン頂点172との間で延びるスリーブ本体106の内面116を画定する。
第1のルーメン118の近位領域168は、回転機器44のチューブ60を受け入れるように寸法付けられた第1のルーメン直径174を規定する。移行領域170において、第2のルーメン直径176は、第1のルーメン直径174よりも小さい第1のルーメン頂点172に規定される。内面116が近位スリーブ端部108と第1のルーメン頂点172との間で延びるように、第1ルーメン118の移行領域170は、第1のルーメン直径174と第2のルーメン直径176との間の第1のルーメン頂点172に向かって先細っている。スリーブ本体106を構成する材料に応じて、第1のルーメン直径174は、チューブ60より僅かに小さい直径からチューブ60よりも僅かに大きい直径の範囲にまで及び得る。具体的には、より弾性のある特性を示す材料は、灌流スリーブ100及び回転機器44の組み立て時にスリーブ本体106が引き伸ばされるように、チューブ60よりも僅かに小さいサイズにすることができ、それにより、チューブ60に圧縮力がもたらされ、その結果、回転機器44に対する灌流スリーブ100の確実な取り付けが促進される。
シールド延在部128の近位シールド部142は、肩直径180を規定する肩部178を更に備える。肩直径180は、肩部178を第1のルーメン頂点172付近でスリーブ本体106の遠位本体部136と係合させることができるように第1のルーメン直径174よりも小さい。シールド延在部128は、肩部178を遠位本体部136及び第1のルーメン118に挿入することによってスリーブ本体106に組み付けられる。この目的のために、肩直径180は、肩部178がスリーブ本体106との締まり嵌めであるように第2のルーメン直径176にほぼ等しく、それにより、シールド延在部128がスリーブ本体106に保持される。
ここで分かるように、シールド延在部128の幾つかの形態は、近位シールド部142に結合されて第1の端部102に向かって近位方向で第1のルーメン118内へ延びるパイロット部材182を更に備えてもよい。パイロット部材182は、スリーブ本体106に剛性を与えるために回転機器44のチューブ60の一部と係合するように構成される。パイロット部材182は、パイロット直径186を規定する、シールドルーメン152及びパイロット面184によって画定される内面を伴う略環状の形状を有する。パイロット直径186は、シールドルーメン直径156よりも大きく、第1のルーメン直径174よりも小さい。本明細書に示される実施形態において、パイロット直径186はまた、遠位チューブ端部62と係合するための制限ストッパをもたらすために肩直径180よりも小さい。しかしながら、ルーメン頂点172が遠位チューブ端部62と係合するための制限ストッパとして機能するように肩直径180とパイロット直径186とが等しい他の形態が考えられる。シールドルーメン152は、パイロット部材182を通じて第1のルーメン118と連通するように延び、それにより、切断アクセサリ52は、シールドルーメン152を通じて遠位スリーブ端部110に挿入され得るとともに、第1のルーメン118内のチューブ60によって受けられ得る。
パイロット部材182は、パイロット面184が第1のルーメン頂点172と近位パイロット端部188との間で延びるように、第1のルーメン頂点172付近の肩部178から第1のルーメン118内に突出する環状の形状を伴って配置される。近位パイロット端部188が遠位チューブ端部62に受けられると、パイロット部材182は、シールドルーメン152を回転機器44のチューブ60と位置合わせさせることによってスリーブ本体106に剛性を与え、それにより、作用端部104の動きを制約する。幾つかの形態において、灌流スリーブ100は、シールド延在部128が第1のルーメン118内に突出しないように、すなわち、パイロット部材182を有さないように構成されてもよい。
スリーブ本体106の近位基準194の位置は、灌流スリーブ100の異なる形態間で変化し得る。1つの形態において、近位基準194は、切断アクセサリ52が遠位チューブ端部62から突出する距離に対してシールド長さ192が決定され得るように灌流スリーブ100が回転機器44に組み付けられるときの遠位チューブ端部62の位置であってもよい。或いは、近位基準194は、ルーメン頂点172、近位パイロット端部188、肩部178、近位スリーブ端部108などの灌流スリーブ100自体の構造要素の位置であってもよい。
第1のルーメン118内でのチューブ60の位置合わせは、第1のルーメン118の移行領域170によって促進される。チューブ60が第1のルーメン118内に挿入されると、遠位チューブ端部62がスリーブ本体106の内面116と係合し、それにより、チューブ60が近位方向から遠位方向に移動される際に遠位チューブ端部62がルーメン頂点172に向かって案内される。移行領域170の先細り形状に加えて、近位パイロット端部188は、近位パイロット端部188付近で先細りになって、回転機器44上の灌流スリーブ100の位置合わせを更に支援することができる。
スリーブ本体106は、使用中の回転機器44の視認性を促進するように透明又は半透明の材料から製造することができる。一形態において、スリーブ本体106は、灌流スリーブ100が回転機器44のチューブ60の形状に一致するのを助けるために、弾力性のある、順応性のある、或いはさもなければ、拡張可能な材料、例えば軟質プラスチック又はゴムから製造される。この目的のため、第1のルーメン118は、好適には、回転機器44のチューブ60上にぴったりと嵌合するようにサイズが決められ寸法付けられる。ここで、第1のルーメン118における内面116は、灌流スリーブ100と回転機器44のチューブ60との間の不注意な動きを防ぐために滑り止め又は高摩擦係数のコーティング(例えば、共押出しで粘着性のある熱可塑性エラストマー)を備え得る。逆に、スリーブ本体106の外面114は、灌流スリーブ100が手術部位86に向かって移動するのを助けるために、滑らかなコーティング(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)を備えてもよく、又は、水活性化潤滑剤で覆われてもよい。1つの形態において、スリーブ本体106は滅菌可能な材料から製造される。スリーブ本体106は、他の任意の適切な材料又は複数の材料の組合せから製造することができる。
締まり嵌めに代えて又は加えて、スリーブ本体106及びシールド延在部128は接着剤(図示せず)を使用して結合され得る。接着剤は、シールド延在部128をスリーブ本体106に挿入する前に、肩部178及び第1のルーメン118の移行領域170のうちの少なくとも一方の一部に塗布することができる。シールド延在部128及びスリーブ本体106の両方のために選択された材料に応じて異なるタイプの接着剤を利用することができ、例えば、接着剤は、硬化して各部品をかみ合わせて分離に抵抗することによって機械的結合を容易にすることができる。或いは、接着剤は、各部品間の化学結合を促進し得る。スリーブ本体106とシールド延在部128との結合は、摩擦溶接、超音波溶接、レーザー溶接、熱カシメ(heat staking)などを含むがこれらに限定されない他の結合プロセスによって更に達成され得る。
灌流スリーブ100が単一のワンピース構造で構成され、それによって、スリーブ本体106及びシールド延在部128が一体的に形成される形態において、スリーブ本体106及びシールド延在部128は同じ材料から形成される。ここで、選択される材料は、シールド延在部128又はスリーブ本体106のいずれかに関連して前述したものと同じ又は類似の材料であってもよい。或いは、これらの材料のいずれかの特性を組み合わせる他の材料も使用できる。別の形態において、共成形プロセスを使用して灌流スリーブ100を形成することができ、このプロセスでは、スリーブ本体106及びシールド延在部128が別個の材料から一体的に形成される。
再び図9~図11を参照すると、それぞれの図は、外科システム40の要素の異なる例示的な組合せを示す。具体的には、図9は、第1の灌流スリーブ100Aとヘッド64A及びシャンク66Aを有する第1の切断アクセサリ52Aとが取り付けられた回転機器44を示す。図10は、第2の灌流スリーブ100Bとヘッド64B及びシャンク66Bを有する第2の切断アクセサリ52Bとが取り付けられた回転機器44を示す。図11は、第3の灌流スリーブ100Cとヘッド64C及びシャンク66Cを有する第3の切断アクセサリ52Cとが取り付けられた回転機器44を示す。
図9~図11に示されるように、切断アクセサリ52A、52B、52Cのそれぞれは、他のものとは異なり、したがって、外科システム40の異なる形態をもたらす。具体的には、各切断アクセサリ52A、52B、52Cは異なる長さのシャンク66A、66B、66Cを有する。第1のシャンク66Aは、第2のシャンク66B及び第3のシャンク66Cの両方よりも長く、第2のシャンク66Bは、第3のシャンク66Cよりも長い。言い換えると、第1のシャンク66Aが最も長く、第3のシャンク66Cが最も短い。各シャンク66A、66B、66Cの長さは、ここに示されるよりも長いシャンク長及び短いシャンク長を有してもよい切断アクセサリの多くの想定し得る形態のうちの1つを説明することを単に意図している。シャンクの長さは、外科医の好み又は実行されている特定の外科的処置に基づいて選択することができる。図間に示される回転機器44は同じであるため、各切断アクセサリ52A、52B、52Cのヘッド64A、64B、64Cは、回転機器と組み合わされる際にシャンク66A、66B、66Cの長さに対応する距離を隔てて遠位チューブ端部62から突出する。
殆ど同じように、特定の外科的処置又は外科医の好みは、各切断アクセサリ52A、52B、52Cのヘッド64A、64B、64Cが遠位スリーブ端部110から突出する露出シャンク距離190A、190B、190Cに、すなわち、シャンク66A、66B、66Cのどのくらいが灌流スリーブ100A、100B、100Cの外側に露出しているかに影響を及ぼし得る。露出シャンク距離190A、190B、190Cは、シャンク66A、66B、66Cの長さ及びシールド長さ192A、192B、192Cの関数である。ここで、第1及び第2の灌流スリーブ100A、100Bはいずれも同じシールド長さ192A、192Bを有するが、第1のシャンク66Aは第2のシャンク66Bよりも長く、その結果、第1の切断アクセサリ52Aは、第2の切断アクセサリ52Bの露出シャンク距離190Bよりも大きな露出シャンク距離190Aを有する。同様に、第3の灌流スリーブ100Cは、第1及び第2の灌流スリーブ100A、100Bのいずれよりも短いシールド長さ192Cを有し、第3の切断アクセサリ52Cのシャンク66Cは、第1及び第2の切断アクセサリ52A、52Bのいずれかのシャンク66A、66Bよりも短い。結果として、第3の切断アクセサリ52Cの露出シャンク距離190Cは、第1及び第2の切断アクセサリ52A、52Bのいずれかの露出シャンク距離190A、190Bよりも短い。具体的には、図9の第1の露出シャンク距離190Aは、図10の第2の露出シャンク距離190B及び図11の第3の露出シャンク距離190Cの両方よりも大きく、第2の露出シャンク距離190Bは、第3の露出シャンク距離190Cよりも大きい。言い換えると、第1の露出シャンク距離190Aが最も長く、第3の露出シャンク距離190Cが最も短い。
上記のように、特定の外科的処置又は外科医の好みは、シャンク66の所望の長さと露出シャンク距離190とに影響を及ぼし得る。シャンク長さ及び露出シャンク距離の最大数を包含するために、灌流スリーブ100は、外科医の好み又は特定の切断アクセサリ52の入手可能性に適合するようにカスタマイズすることができる。具体的には、比較的長いシールド延在部128を伴う灌流スリーブ100が提供され、そのような灌流スリーブは、同様に比較的長いシャンク66を伴う切断アクセサリ52を受けることができるとともに、比較的短い露出シャンク距離190を与えることができる。シールド延在部128を短縮するように灌流スリーブ100をカスタマイズできる能力は、長いシールド延在部128と共に使用される場合にはさもなければ回転機器44と完全に係合するには短すぎる、比較的短いシャンク66を有する切断アクセサリ52を受けることができる能力を灌流スリーブ100に与える。
灌流スリーブ100に関連して外科システム40をカスタマイズするための方法が提供される。図12には、遠位チューブ端部62まで延びるチューブを有する回転機器44が示される。切断アクセサリ52は、長手方向軸A1に沿って灌流スリーブ100及び回転機器44の両方から離脱及び離間されて示される。方法は、スリーブ本体106と、スリーブ本体106に形成されるルーメン118と、スリーブ本体106に結合される少なくとも1つの長さのしるし158を有するシールド延在部128とを有する灌流スリーブ100を用意するステップを含む。
方法は、チューブ60の少なくとも一部がルーメン118内に配置されるように灌流スリーブ100を回転機器44に結合するステップを更に含む。灌流スリーブ100は、パイロット部材182が遠位チューブ端部62内に受けられるまでチューブ60の周囲に沿ってスライドされる。この実施形態において、灌流スリーブ100は、回転機器44とは別個に設けられる。或いは、灌流スリーブ100は、以下で更に詳細に論じられるように、回転機器44に取り付けられて設けられてもよい。このステップにおいて、方法は、灌流ルーメン120を灌流源68に流体結合するステップを更に含んでもよい。灌流ルーメン120を灌流源68に流体結合することは、供給チューブ80をコネクタを介してライン74に結合する、供給チューブ80を灌流ルーメン入口122に挿入する、予め組み立てられた供給チューブ80をポンプカセット72に直接結合するなどによって達成され得る。
図13には、灌流スリーブ100が取り付けられるとともに、切断アクセサリ52の完全取り付け位置に対応する位置で回転機器44の下方に切断アクセサリ52が離間される、回転機器44の拡大断面図が示される。ここで、この図において、シールド長さ192は、この外科システム40の組み立てから生じる露出シャンク距離190に対して示される。ヘッド64がチューブ60内への切断アクセサリ52の挿入を制限するのが分かる。言い換えると、切断アクセサリ52のシャンク66は、ヘッド64とシールド延在部128との間の干渉に起因して、回転機器44と完全に係合するには短すぎる。
外科システム40を組み立てるために、方法は、図14に示されるように、少なくとも1つの長さのしるし158のうちの1つでシールド延在部128を切断するステップを更に含む。ここでは、破壊可能セグメント164のうちの1つが、遠位シールド部144から除去されており、灌流スリーブ100から離間される。破壊可能セグメント164は、シールド延在部128を切断するためのステップの前に仮想的に示されている。
灌流スリーブ100に関連して外科システム40をカスタマイズするための別の方法も提供される。この方法は、複数の脆弱セグメント166を有するスリーブ本体106と、スリーブ本体106に形成されるルーメン118と、第1のルーメン118に配置されるパイロット部材182とを備える灌流スリーブ100を用意するステップを含む。方法は、チューブ60がルーメン118によって受けられるようにスリーブ本体106を回転機器44の周囲に沿ってスライドさせるステップを更に含む。パイロット部材182を遠位チューブ端部62と係合させるステップが、灌流スリーブ100がチューブ60と完全に係合することを確実にする。
図13に最も良く示されるように、方法は、切断アクセサリ52が回転機器44のチューブ60によって回転可能に支持されるときにシャンク66が回転機器44と係合してヘッド64がルーメン118から離間されるように、スリーブ本体106から脆弱セグメント166の少なくとも1つを除去するステップを更に含む。上記のように、灌流スリーブは、脆弱セグメント166のうちの1つを除去する前に回転機器44に取り付けられて供給されてもよい。このようにして、灌流スリーブ100を用意するステップと、スリーブ本体106を回転機器44の周囲に沿ってスライドさせるステップとが、シールド延在部128を切断する前に実行されるべく組み合わされる。しかしながら、灌流スリーブ100が回転機器44とは別に供給される場合には、破壊可能セグメント164のうちの1つを除去するために長さのしるし158のうちの1つで脆弱セグメント166を使用してシールド延在部128を切断するステップの前及び後に回転機器44のチューブ60をルーメン118に挿入するステップを実行できるのが分かる。
図15及び図16に最も良く示されるように、方法は、切断アクセサリ52をルーメン118に挿通してシャンク66を回転機器44と係合させるステップを更に含む。図15には、ヘッド64が遠位シールド部144に隣接して配置された状態で切断アクセサリ52がルーメン118に挿通された拡大断面図が示される。脆弱セグメント176は、遠位シールド部144から除去されて、灌流スリーブ100から離間されており、これは、そうでなければ切断アクセサリ52のヘッド64が灌流スリーブ100と干渉する場合を示している。
ここで図3及び図17を参照すると、外科システム40の別の実施形態が示される。この実施形態は、図4~図16に関連して上記で説明された外科システム40の第1の実施形態に類似している。したがって、外科システム40の第1の実施形態と同じ、ある或いはさもなければ対応する、外科システム40のこの実施形態の構成要素及び構造的特徴には、同じ参照番号が与えられる。これらの実施形態間の特定の違いを詳細に説明するが、明確さと一貫性の目的で、これらの実施形態間で共通の特定の構造的特徴及び構成要素のみが論じられて、外科システム40の第2の実施形態の図面に示される。ここで、特に明記しない限り、外科システム40の第1の実施形態の上記の説明は、限定されることなく、外科システム40の第2の実施形態に関して参照により組み込まれ得る。この背景を念頭に置いて、外科システム40は、回転機器44と、切断アクセサリ52と、回転機器44に取り付けられる灌流スリーブ100とを備える。図2及び図4~図16に示される回転機器44と比較して、図3及び図17の回転機器は、より長いチューブ60を備える。
この実施形態に係る灌流スリーブ100は、図18及び図19において、回転機器44及び切断アクセサリ52から取り外されて示される。ここでは、スリーブ本体106の長さの増大を示す、灌流スリーブ100の第1の端部102及び作用端部104の両方を見ることができる。スリーブ本体106の長さの増大により、第1のルーメン118は、より長いチューブ60を受け入れるためにサイズが対応して増大され得る。近位スリーブ部130及び遠位スリーブ部132の異なる長さは、本開示の範囲内で異なる回転機器44に適合するように与えられ得る。同様に、シールド延在部128及びスリーブ本体106への長さは、各標準的な増分の間にある長さに対する灌流スリーブ100のカスタマイズを容易にするために標準的な増分で供給され得る。
図20~図25は、灌流スリーブの灌流ルーメンの2つの別の実施を示す。多くの点で、灌流スリーブ100’、100”は、同様の構成要素に対応する同様の数字(及びプライム又はダブルプライム記号、例えば100’及び100”)を用いて既に説明したものと類似しており、また、対応する構成要素に共通の任意の開示は、簡潔にするために省略されていると見なされる場合があるが、これを制限するものと解釈されるべきではない。具体的には、図20~図22は打ち抜き形態部202’を示し、図23~図25は切削形態部204”を示す。
図22に示されるように、打ち抜き形態部202’は、スリーブ本体106’の遠位スリーブ端部110’の近くに配置され、スリーブ本体106’を通じて外面114’から内面116’まで延びる。打ち抜き形態部202’は、出口表面206’及びルーメン出口124’を画定し、この場合、ルーメン出口124’は出口表面206’に配置される。出口表面206’は、流体がルーメン出口124’から所望の位置に向けられるように流体ジェットFJ(図4参照)に対して略垂直である。流体ジェットFJは、場合によっては、スリーブ本体106’を貫通して延びる長手方向軸A1(図18参照)に略平行であってもよい。
上記と同様、図25に示されるように、切削形態部204”は、スリーブ本体106”の遠位スリーブ端部110”の近くに配置され、出口表面206”が外面114”に隣接して画定されるようにスリーブ本体106”の厚さを局所的に減少させることによってスリーブ本体106”の外面114”を修正する。出口表面206”は、流体がルーメン出口124”から所望の位置に向けられるように、流体ジェットFJ(図4参照)に対して略垂直である。流体ジェットFJは、場合によっては、スリーブ本体106’を貫通して延びる長手方向軸A1(図18参照)に略平行であってもよい。
上記のように、灌流スリーブ100という用語は、手術部位の近くの場所に灌流をもたらすことができる1つのタイプの機器スリーブを指す。灌流スリーブという用語は、上記の灌流ルーメンのない機器スリーブを指すためにも使用できることが理解されるべきである。
幾つかの例が前述の説明において議論されてきた。しかしながら、本明細書で論じられる例は、網羅的であること又は本発明を特定の形態に限定することを意図するものではない。使用されている用語は、限定ではなく説明の言葉の性質を意図する。上記の教示に照らして多くの修正及び変形が可能であり、本発明は、具体的に記載されている以外の方法で実施することができる。

Claims (20)

  1. 灌流源と、遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、ヘッド及び、前記回転機器の前記チューブによって回転可能に支持されるようになされているシャンクを有する切断アクセサリとを備える外科システムと共に使用するための灌流スリーブにおいて、
    近位本体部と遠位本体部との間で延びるスリーブ本体と、
    前記回転機器の前記チューブの少なくとも一部を受けるために前記スリーブ本体に形成される第1のルーメンと、
    前記スリーブ本体に形成され、前記第1のルーメンに対して流体連通なく離間される第2のルーメンと、
    前記スリーブ本体に結合され、近位シールド部及び遠位シールド部を有するシールド延在部であって、前記近位シールド部が前記遠位本体部と係合され、前記シールド延在部が前記切断アクセサリのシャンクの周囲の組織の巻き付きを最小限に抑えるようになされている、シールド延在部と、
    前記シールド延在部に形成され、前記第1のルーメンと連通する第3のルーメンと
    を備える灌流スリーブ。
  2. 前記シールド延在部は、前記近位シールド部に結合されるとともに前記第1のルーメン内に少なくとも部分的に配置されるパイロット部材を更に備える、請求項1に記載の灌流スリーブ。
  3. 前記第1のルーメンが第1のルーメン直径を規定し、前記第3のルーメンが第3のルーメン直径を規定し、前記パイロット部材がパイロット直径を規定し、前記パイロット直径は、前記第3のルーメン直径よりも大きく、前記第1のルーメン直径よりも小さい、請求項2に記載の灌流スリーブ。
  4. 前記シールド延在部は、前記パイロット部材に隣接する肩部を更に備え、前記肩部は、前記パイロット直径よりも大きいとともに前記第1のルーメン直径よりも小さい肩直径を規定する、請求項3に記載の灌流スリーブ。
  5. 前記シールド延在部は、前記肩部と前記遠位シールド部との間に配置されるテーパ部を更に備える、請求項4に記載の灌流スリーブ。
  6. 前記テーパ部は長さのしるしを有する外面を備え、前記長さのしるしは、前記長さのしるしと前記近位シールド部との間の距離を示すために前記近位シールド部から所定の距離を隔てて配置される、請求項5に記載の灌流スリーブ。
  7. 前記長さのしるしが前記外面に径方向刻み目を備える、請求項6に記載の灌流スリーブ。
  8. 前記長さのしるしと前記遠位シールド部との間に破壊可能セグメントが画定され、前記破壊可能セグメントは、より短いシャンクを有する切断アクセサリのヘッドを前記遠位シールド部に隣接して配置できるように前記シールド延在部から除去されるべく構成される、請求項6又は7に記載の灌流スリーブ。
  9. 前記シールド延在部が接着剤によって前記スリーブ本体に結合される、請求項1から8のいずれか1項に記載の灌流スリーブ。
  10. 前記シールド延在部がPEEK材料から構成される、請求項1から9のいずれか1項に記載の灌流スリーブ。
  11. 前記近位シールド部が近位シールド部直径を規定し、前記遠位シールド部が遠位シールド部直径を規定し、前記遠位シールド部直径が前記近位シールド部直径よりも小さい、請求項1から10のいずれか1項に記載の灌流スリーブ。
  12. 灌流源と、遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、前記回転機器の前記チューブによって回転可能に支持されるようになされている切断アクセサリとを備える外科システムと共に使用するための灌流スリーブにおいて、
    近位スリーブ端部と遠位スリーブ端部との間で延びて外面を有するスリーブ本体と、
    前記回転機器の前記チューブの少なくとも一部を受けるために前記スリーブ本体に形成される第1のルーメンと、
    前記スリーブ本体に形成され、前記灌流源に結合されるように前記第1のルーメンに対して流体連通なく離間される第2のルーメンと、
    前記スリーブ本体の前記外面に配置される長さのしるしであって、前記長さのしるしと前記近位スリーブ端部との間の距離を示すために前記近位スリーブ端部から所定の距離を隔てて配置される、長さのしるしと、
    前記スリーブ本体に結合され、前記第1のルーメン内へ部分的に延びるとともに、前記第1のルーメンと連通する第3のルーメンを画定するパイロット部材であって、前記チューブの一部と係合して前記スリーブ本体に剛性を与えるように近位方向に延びる、パイロット部材と
    を備える灌流スリーブ。
  13. 灌流源と、遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、前記回転機器の前記チューブによって回転可能に支持されるようになされている切断アクセサリとを備える外科システムと共に使用するための灌流スリーブにおいて、
    近位スリーブ部及び遠位スリーブ部を有するスリーブ本体であって、前記近位スリーブ部が、前記回転機器の前記チューブの少なくとも一部を受けるための第1のルーメンを画定する、スリーブ本体と、
    前記近位スリーブ部に形成され、前記第1のルーメンに対して流体連通なく離間される第2のルーメンと
    を備え、
    前記遠位スリーブ部は、前記近位スリーブ部から突出するとともに、複数の脆弱セグメントを備え、前記脆弱セグメントは、前記スリーブ本体の長さのカスタマイズを容易にするために所定の間隔を隔てて前記遠位スリーブ部に沿って配置される、
    灌流スリーブ。
  14. 遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器、及び、ヘッドと前記ヘッドから延びるシャンクとを有する切断アクセサリと共に使用するための機器スリーブにおいて、
    近位スリーブ端部と遠位スリーブ端部との間で延びて外面を有するスリーブ本体と、
    前記回転機器の前記チューブの少なくとも一部を受けるために前記スリーブ本体の内面によって形成される第1のルーメンであって、前記内面が前記近位スリーブ端部と第1のルーメン頂点との間で延びる、第1のルーメンと、
    前記遠位チューブ端部を係合するために前記第1のルーメン内に配置されるパイロット部材であって、近位パイロット端部と前記第1のルーメン頂点との間で延びる外面を有する、パイロット部材と
    を備える機器スリーブ。
  15. 前記第1のルーメンが近位領域及び移行領域を有し、前記移行領域が前記第1のルーメン頂点に向けて先細っている、請求項14に記載の機器スリーブ。
  16. 前記スリーブ本体は、前記スリーブ本体が前記回転機器と係合されるときに前記遠位スリーブ端部が前記遠位チューブ端部よりも遠位側に配置されるような長さを有し、前記切断アクセサリのヘッドが前記遠位スリーブ端部よりも遠位側に配置される、請求項14又は15に記載の機器スリーブ。
  17. 前記外面が長さのしるしを有し、前記長さのしるしは、前記長さのしるしと前記近位スリーブ端部との間の距離を示すために前記近位スリーブ端部から所定の距離を隔てて配置される、請求項14から16のいずれか1項に記載の機器スリーブ。
  18. 破壊可能セグメントが前記長さのしるしと前記遠位スリーブ端部との間に画定され、前記破壊可能セグメントは、前記切断アクセサリを前記遠位スリーブ端部に隣接して配置できるように前記スリーブ本体から除去されるべく構成される、請求項17に記載の機器スリーブ。
  19. 遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、前記回転機器の前記チューブによって回転可能に支持されるようになされている切断アクセサリとを備える外科システムをカスタマイズするための方法であって、
    スリーブ本体と、前記スリーブ本体に形成されるルーメンと、前記スリーブ本体に結合される少なくとも1つの長さのしるしを有するシールド延在部とを有する灌流スリーブを用意するステップと、
    前記少なくとも1つの長さのしるしのうちの1つで前記シールド延在部を切断するステップと、
    前記チューブの少なくとも一部が前記ルーメン内に配置されるように前記灌流スリーブを前記回転機器と係合させるステップと
    を含む方法。
  20. 遠位チューブ端部まで延びるチューブを有する回転機器と、ヘッド及び、前記ヘッドから延びて前記回転機器の前記チューブによって回転可能に支持されるようになされているシャンクを有する切断アクセサリとを備える外科システムをカスタマイズするための方法であって、
    複数の脆弱セグメントを有するスリーブ本体と、前記スリーブ本体内に形成されるルーメンと、前記ルーメン内に配置されるパイロット部材とを備える灌流スリーブを用意するステップと、
    前記チューブが前記ルーメンによって受けられるように前記スリーブ本体を前記回転機器の周囲に沿ってスライドさせるステップと、
    前記パイロット部材を前記遠位チューブ端部と係合させるステップと、
    前記切断アクセサリが前記回転機器の前記チューブによって回転可能に支持されるときに、前記ヘッドが前記ルーメンから離間された状態で前記シャンクが前記回転機器と係合するように前記複数の脆弱セグメントのうちの少なくとも1つを前記スリーブ本体から除去するステップと、
    前記ルーメンを通じて前記切断アクセサリを挿入し、前記シャンクを前記回転機器と係合させるステップと
    を含む方法。
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