JP2022544682A - ロック可能容器 - Google Patents

Abstract

アイテム又は対象を厳重に保管するためのロック可能容器（１００）であって、第１の要素（２０）及び第２の要素（４０）を含む、容器であり、第１の要素（２０）が、円筒部材（２６）と、円筒部材上の２つ以上の回転可能なリング（３０）を捕捉するためのリテーナ（２１）とを含み得、第２の要素（４０）が、第１の要素と嵌合可能であり、第１の要素の円筒部材の開口端（４１）を閉じるようにリングと協働する、容器。

Description

本発明は、改良されたロック可能容器、より具体的には、容器のロック解除を容易にするような方法で製造することができる第１および第２の嵌合可能要素を有するロック可能な容器に関する。

タンパープルーフ又はチャイルドレジスタント容器（例えば、医薬品を分配するために使用されるものなど）は、内容物へのアクセスを制御するために広く使用されている。より優れたセキュリティを提供するため（特に、規制物質に対して）、選択的にプログラム可能なリングの付いたロックキャップを使用することができる。例えば、その全体が参照により本明細書に援用される、コロラド州のフォートコリンズに拠点を置くセキュア メディケーション システム社（Ｓｅｃｕｒｅ Ｍｅｄｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ，ＬＬＣ）に発行された特許文献１（「プログラム可能な組合せロックキャップを有する容器（Ｃｏｎｔａｉｎｅｒ ｈａｖｉｎｇ ａ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｃｏｍｂｉｎａｔｉｏｎ Ｌｏｃｋｉｎｇ Ｃａｐ）」）は、個別にプログラム可能な組合せロックキャップを含む容器の多くの実施形態について説明している。いくつかの実施形態では、ロックキャップは、キャップ上で互いに隣接して位置合わせすることができる多くの回転可能なリングを含む。

特許文献１のいくつかの実施形態によれば、これらのリングの内面に形成されたタブは、キャニスタ部分からキャップを取り外せるようにする／取り外せないようにするために、容器のキャニスタ部分に形成された突起と連動する。しかしながら、キャニスタ部分に含まれる内容物へのアクセスは、各リングのタブを１つずつ取り外し、その結果、複数のリングが位置決めされている際に突起と干渉するものがなくなり、その結果、取り外したタブが突起と関連付けられた垂直軸に沿って位置合わせされることによって可能になる。キャップとキャニスタ部分をロック解除するためのリングの位置合わせを容易にするため、リングの外面に英数字指標を形成することができる。キャニスタ部分の突起と関連付けられた垂直軸に沿って取り外したタブを位置決めする指標は、容器をロック解除するための組合せコードに相当する。いくつかの実装形態では、消費者が彼女自身の組合せコードを作成することができ、他の実装形態では、薬剤師が組合せコードを作成することができる。

いくつかの実装形態（例えば、医薬品用の容器）では、消費者が精通している対応する市場及び慣習サイズにより、将来のキャニスタとキャップの組合せのサイズを決定することができる。その結果、容器のサイズや、そのサイズ全体のうち回転可能なリングで利用可能な部分のサイズが標準化されていることを理由に、３桁以上の組合せコード（３つ以上のリング上の）は、たった２桁の組合せコード（２つのリング上の）より安全であり得るのに対して、より多くのリングを有することは、より少ないリングでのソリューションほどリング幅が広くないことを意味する。問題としては、消費者の一部は、リング幅が広いものより、リング幅が狭いものの英数字指標を見る方が難しいと感じる場合があることが挙げられる。また、これらの同じ及び他の消費者は、リング幅が広いものより、リング幅が狭いものの操作の方が難しいと感じる場合もある。その上、３つ以上のリングを回転させるには、それと等しい数の英数字指標を含む組合せコードを位置合わせする必要がある。不利なことに、１つのリングの回転は、隣接するリングの位置合わせに影響を及ぼし得（例えば、「密着した」リングが原因で）、それにより、プロセスに要する時間が長くなり、正確な位置合わせを提供するためにリングを前後に動かす必要がある。

例えば、キャップ、回転可能なリング、リング上のタブ、フランジ及びキャニスタ部分の製造における公差並びに回転可能なリングの数は、キャップとキャニスタの組合せのロック解除及び容器の開栓をさらに難しくし得る。この現象は、リングインデックス公差と呼ぶことができる。リングインデックス公差は、視力又はデジタルデクステリティが原因で組合せコードの完全な位置合わせが可能ではないか又は長引く可能性がある年長の消費者の間ではっきりと表れ得る。その代替として又はそれに加えて、製造の間のリングの外面の英数字指標とリングの内面のタブとの相対位置合わせは、実質的にずれている場合があり、その結果、キャニスタ部分に形成された突起の垂直軸に沿って組合せコードが正しく位置合わせされた場合であっても、１つ又は複数のタブが突起と干渉し、キャニスタ部分からキャップを取り外すことができなくなる。

最後に、容器用の一体型キャップは、リングを保持するためのわずかにテーパ状の円筒部材を含む場合が多い。いくつかの例では、テーパリングは、リングの何らかのフリープレイを含み得、適切な組合せコードを正確に位置合わせする能力に影響が及び得る。

米国特許第８８７５９１５号明細書

有利には、リングインデックス公差に悩まされないプログラム可能なロック機能を有する容器、及び／又は、均一な直径を有する円筒部材を提供することによって回転可能なリングを保持する円筒部材のテーパリングを排除した容器を提供することが有益であり得る。

第１の態様では、本発明は、ロック可能容器に関する。いくつかの実施形態では、ロック可能容器は、第１の要素及び第２の要素を含み得、第１の要素は、基端部に第１の開口端を有し、先端部に第２の開口端を有する円筒部材と、円筒部材によって回転可能に支持される少なくとも２つのリングと、円筒部材上のリングを捕捉して第１の開口端を覆うためのリテーナとを含み、第２の要素は、第１の要素と嵌合可能であり、容器の内部へのアクセスを制御するために第２の開口端を閉じるようにリングと協働する構造を含む。いくつかの応用では、第１の要素の高さは、第２の要素の高さより高い。他の応用では、第１の要素の高さは、第２の要素の高さと実質的に等しい。一方で、さらなる他の応用では、第１の要素の高さは、第２の要素の高さより低い。

いくつかの変形形態では、第１の要素は、キャニスタであり得、第２の要素は、キャップであり得、キャニスタとキャップが嵌合すると、キャップは、第２の開口端を閉じる。一方で、他の変形形態では、第１の要素は、キャップであり得、第２の要素は、キャニスタであり得、キャニスタとキャップが嵌合すると、キャップは、キャニスタの開口端を覆う。

いくつかの実装形態では、円筒部材は、リングを保持するために第２の開口端に形成された環状フランジを含み得る。リングは、円筒部材を第２の要素にロックするための組合せコードを設定するために、円筒部材上に提供することができ、各リングは、外周面及び内周面を含み、識別要素は、リングの外周面に形成され、対応する選択的に取り外し可能なタブは、リングの内周面に形成される。

いくつかの変形形態では、リテーナは、基端部及び先端部を有する側壁部と、基端部に形成された閉鎖端と、先端部の開口端と、リングを保持するために開口端に形成された環状フランジとを含み得る。リテーナは、円筒部材に固定して取り付けることができる。

いくつかの実装形態では、第２の要素は、円筒部材の内側に摺動自在にフィットするように構造化及び配列することができる。第２の要素は、円筒部材を含み得、円筒部材は、第１の開口端及び第２の閉鎖端並びにその外面に形成された突起を有する。いくつかの変形形態では、第２の閉鎖端は、広がり部を含み得、広がり部の下方部分は、円筒部材の第２の開口端に形成された環状フランジ上に載るように構造化及び配列することができる。突起は、リング上の組合せコードが選択された場合に、円筒部材に形成されたロック解除開口部を摺動自在に通過するように構造化及び配置することができる。

第２の態様では、本発明は、ロック可能容器内の内容物へのアクセスを制御する方法に関する。いくつかの実施形態では、方法は、第１の要素及び第２の要素を有するロック可能容器を提供することを含み得る。第１の要素は、基端部に第１の開口端を有し、先端部に第２の開口端を有する円筒部材と、円筒部材によって回転可能に支持される少なくとも２つのリングと、円筒部材上のリングを捕捉して第１の開口端を覆うためのリテーナとを含み得る。第２の要素は、第１の要素と嵌合可能であり、容器の内部へのアクセスを制御するために第２の開口端を閉じるようにリングと協働する構造を含む。いくつかの変形形態では、第２の要素を第１の要素の円筒部材の内側に摺動自在にフィットするように構造化及び配列すること、並びに／或いは、第１の容器の第１の第２の要素を第２の容器の第２の要素の中に摺動自在にフィットするように構造化及び配列することができる。

方法は、円筒部材にリテーナを固定して取り付けること、円筒部材にロック解除開口部及び複数の位置合わせ開口部を形成すること、リングを保持するために円筒部材の第２の開口端に環状フランジを形成すること、並びに／或いは、第２の要素の外面に突起を形成することのうちの１つ又は複数をさらに含み得る。いくつかの変形形態では、突起は、リング上の組合せコードが選択された場合に、円筒部材に形成されたロック解除開口部を摺動自在に通過するように構造化及び配列される。リングは、円筒部材を第２の要素にロックするための組合せコードを設定するためのものであり得、各リングは、外周面及び内周面を有し、複数の識別要素は、外周面に形成され、複数の選択的に取り外し可能なタブは、内周面に形成される。

いくつかの応用では、リテーナを提供することは、先端部に開口端を有する側壁部を提供すること、側壁部の基端部に閉鎖端を形成すること、及び／又は、リングを保持するために側壁部の開口端に環状フランジを形成することを含み得る。

本発明自体のみならず、本発明の様々な特徴及び利点は、添付の図面と併せて、以下の様々な実施形態の説明を読み進めることによって、より完全に理解することができる。

本発明のいくつかの実施形態による、容器の第１の実施形態の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図１Ａに示される容器の第１の実施形態の分解図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図１Ａに示される容器用の第１の要素の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図２に示される容器用の第１の要素の分解図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図２に示される容器用の第１の要素の上面（平面）図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図４Ａに示される容器用の第１の要素の４Ｂ－４Ｂ軸に沿って取られた垂直断面図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図１Ａに示される容器用の第２の要素の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、容器の第２の実施形態の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図６Ａに示される容器の第２の実施形態の分解図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図６Ａに示される容器の第１の要素用の円筒部材の別の実施形態の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図６Ａに示される容器用の第１の要素の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図７に示される容器用の第１の要素の分解図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図６Ａに示される容器用の第２の要素の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、容器の第３の実施形態の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図１０Ａに示される第３の実施形態の分解図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、第３の実施形態のキャップ要素用のリテーナを示す。 本発明のいくつかの実施形態による、第３の実施形態のキャップ要素用の円筒部材を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、第３の実施形態の容器要素を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、エンコーダの第１の実施形態の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図１４に示されるエンコーダの分解図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、エンコーダの第２の実施形態の等角図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図１６に示されるエンコーダの分解図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、入れ子キャニスタのスタックの側面図を示す。 本発明のいくつかの実施形態による、図１８Ａに示される入れ子キャニスタの１８Ｂ－１８Ｂ軸に沿って取られた断面を示す。

図１Ａ及び１Ｂを参照すると、プログラム可能なロック可能容器１００の第１の実施形態の等角図及び分解図がそれぞれ示されている。いくつかの実施形態では、プログラム可能なロック可能容器１００は、第１の要素２０、複数の回転可能なリング３０及び第２の要素４０を含み得る。好ましくは、第１の要素２０は、複数の部分（例えば、リテーナ２１及び円筒部材２６）を含む。有利には、この第１の実施形態の場合、複数ピース（すなわち、２ピース）の第１の要素２０は、容器１００のキャップとして使用されるように構造化及び配列することができる。いかなる数の回転可能なリング３０も使用することができるが、図では、２つのリング３０が示されており、それが好ましい。第１の実施形態の場合は、回転可能なリング３０は、容器１００のキャップ部分に動作可能に配置され、以下で論じられる第２の実施形態の場合は、回転可能なリング３０は、容器１００のキャニスタ部分に動作可能に配置される。

図１Ｂに示されるように、回転可能なリング３０は、環状であり、内面３６及び外面３７を有する。いくつかの実装形態では、複数の取り外し可能なタブ３８は、各リング３０の内面３６に形成することができ、英数字３９は、各リング３０の外面３７に位置し得る。英数字３９により、消費者、薬剤師又は認可された第三者は、容器１００のロック及び選択的なロック解除（適切な組合せコードを再入力することによる）を目的とする数桁（例えば、２桁）の組合せコードを作成できるようになる。好ましくは、リング３０の外面３７の各英数字３９のサイズ及び場所は、リング３０の内面３６に形成された離散した取り外し可能なタブ３８に対応する。リング３０の内径は、リング３０が円筒部材２６上に配置された時点で、リング３０及び特に内面３６の取り外し可能なタブ３８が円筒部材２６の円周の周りを円滑に回転するように設計することができる。タブ３８の取り外し及び組合せコードの作成については、以下で論じる。

図２～図４Ｂは、本発明の第１の実施形態による、容器１００のキャップとして機能する例示的な第１の要素２０を示す。第１の実施形態によれば、第１の要素２０は、リテーナ２１及び円筒部材２６を含む。好ましくは、リテーナ２１の高さは、円筒部材２６の高さと同じか、実質的に同じか又は低い。リテーナ２１は、例えば、プラスチック、金属、複合材又は他の材料から製造することができ（例えば、押出し、成形、３Ｄ印刷、鋳造及び同様のものによって）、円筒部材２６は、例えば、プラスチック、金属、複合材又は他の材料から製造することができる（例えば、押出し、成形、３Ｄ印刷、鋳造、同様のものによって）。いくつかの実装形態では、リテーナ２１は、接着によって、超音波溶接によって、溶剤結合によって及び同様のものによって、円筒部材２６に固定して取り付けることができる。

いくつかの応用では、リテーナ２１は、第１の閉鎖端２２から垂直に又は実質的に垂直に延在する側壁２３（例えば、環状の）によって生成された第１の完全閉鎖端２２及び第２の開口端２４を含む。位置合わせ指標（例えば、矢印、線、三角形及び同様のもの）は、キャニスタ１００のロック／ロック解除を行うために、第１の要素２０を第２の要素と位置合わせすることを目的として、側壁２３及び／又は第１の閉鎖端２２に形成することができる。いくつかの変形形態では、第２の開口端２４の周りの側壁２３上には、フランジ２５を形成することができる。有利には、フランジ２５は、回転可能なリング３０を円筒部材２６上に保持するために提供することができる。

いくつかの実施形態では、円筒部材２６は、環状側壁２８を含み、環状側壁２８は、第１の開口部２７（例えば、その先端部の）及び第２の開口部２９（例えば、その対向する基端部の）を有する。有利には、いくつかの応用では、円筒部材２６は、開口部２７と開口部２９との間で均一な直径を提供するように構成することができる。しかし、いくつかの応用の場合、環状側壁は、第１の開口部２７に向けてわずかにテーパ状になっている場合がある。円筒部材２６の直径が均一である（テーパ状というよりむしろ）ように構成されているため、製造の間のフランジの収縮レートは重要ではなくなる。

いくつかの変形形態では、第２の開口部２９の周りの側壁２８上には、フランジ３１を形成することができる。有利には、フランジ３１は、回転可能なリング３０を円筒部材２６上に保持するために提供することができる。いくつかの実施形態では、フランジ２５が不連続になるように、フランジ２５にブレーク３４を提供することができる。いくつかの変形形態では、フランジ２５のブレーク３４は、第２の要素４０に形成された対応する突出物、突起、リブ４８及び同様のものと嵌合可能であるように構成される。

第１のノッチ３２と第２のノッチ３３は、ノッチ３２、３３が第１の開口部２７から第２の開口部２９に向けて（例えば、軸方向又は縦方向に）延在するように構成されるように、円筒部材２６の側壁２８に形成することができる。図３は２つの第１のノッチ３２、３３を示しているが、それは、限定というよりむしろ、例示を目的として示されている。円筒部材２６の側壁２８には、より多くの又はより少ないノッチを形成することができる。その上、図３に示される第１のノッチ３２及び第２のノッチ３３は、円筒部材２６の側壁２８の周りで互いに正反対の方向に位置するように見えるが、これもまた、限定というよりむしろ、例示を目的として示されている。第１のノッチ３２及び第２のノッチ３３は、円筒部材２６の第１の開口部２７の周りの側壁２８上ならどこにでも形成することができる。

いくつかの変形形態では、第１のノッチ３２及び第２のノッチ３３は、リテーナ２１の側壁２３の内面に形成された対応する突起、突出物又は同様のものと嵌合可能であるように構造化及び配列され、リテーナ２１と円筒部材２６を固定接合する（例えば、接着によって、超音波溶接によって、溶剤結合によって及び同様のものによって）ためのポイントを提供することができる。

また、いくつかの実装形態では、円筒部材２６の側壁２８には、ロック解除開口部３５を形成することもできる。ロック解除開口部３５は、第２の要素４０上に形成された複数の突起４４、４５に合うように適応させた円筒部材２６のウィンドウ又はチャネルを提供するように構造化及び配列される。突起４４、４５と回転可能なリング３０の内面３６に位置する取り外し可能なタブ３８との相互作用は、第１の要素２０と第２の要素４０をしっかりとロックするために使用することができる。好ましくは、ロック解除開口部３５は、第２の開口部２９から、フランジ３１を通じて、第１の開口部２７に向けて（例えば、縦方向又は軸方向に）延在し、第１の開口部２７のごく近く、その近く又はその最も近くの場所で終端するように構造化及び配列される。より好ましくは、ロック解除開口部３５は、第２の開口部２９から、フランジ３１を通じて、消費者、薬剤師又は他の認可された第三者が対応するタブ３８にちょうどアクセスできるようになる（以下でさらに詳細に説明されるように）側壁２８の場所まで延在し、それにより、消費者、薬剤師又は他の認可された第三者は、回転可能なリング３０の内面３６から組合せコードに対応するタブ３８を取り外すことができる。また、図３Ｂに示されるように、ロック解除開口部３５は、一方のノッチ３２に最も近くなるように構成することもできる。しかし、これは、単なる例示を目的として示されている。実際に、ロック解除開口部３５は、円筒部材２６の側壁２８のどこにでも形成することができる。

いくつかの変形形態では、ロック解除開口部３５は、リテーナ２１の側壁２３上又は第１の閉鎖端２２上に配置された位置合わせ指標と位置合わせするように構造化及び配列することができる。また、ロック解除開口部３５は、一定の厚さ（すなわち、幅）及び一定の高さ（すなわち、長さ）を提供するように設計することもできる。

図５を参照すると、ロック容器１００と関係して第１の要素２０及び回転可能なリング３０と共に使用するための第２の要素４０の例示的な実施形態が示されている。具体化された第２の要素４０は、円筒形の形状を有するものとして示されているが、それは、単なる例示を目的として示されている。その様々な実装形態のいずれかでは、第２の要素４０の部分は、実用的ないかなる構造又は美的形状も取ることができる。いくつかの実施形態では、第２の要素４０は、容器１００の内容物を保管するためのプレナム４９を提供する中空キャニスタを提供するために、第１の開口端４１、側壁４２及び第２の完全閉鎖端４３を含む。

いくつかの応用では、側壁４２は、上方（例えば、円筒形）部分４２ａ及び下方部分４２ｂを含み得る。好ましくは、側壁４２の上方部分４２ａの外径は、第１の要素２０の円筒部材２６の第２の開口部２９の内径よりわずかに小さくなるように設計され、その結果、第２の要素４０、より具体的には、第２の要素４０の側壁４２の上方部分４２ａは、過度の摩擦抵抗を受けることなく、第１の要素２０の円筒部材２６の第２の開口部２９内を摺動又は滑動することができる。また、下方部分４２ｂの形状も円筒形であり得るが、それは必須ではない。

いくつかの変形形態では、複数の突起４４、４５は、側壁４２の上方部分４２ａに、そこから突出させて形成することができる。突起４４、４５の数は、回転可能なリング３０の数に対応し得、従って、図１Ａに示される２リング容器１００の場合、突起４４、４５の総数は２つである。いくつかの実施形態では、突起４４、４５は、立方体若しくは実質的に立方体であるか、Ｃ字形（示されるように）であるか、Ｉ字形であるか又はそれらの組合せである。

任意選択により、回転可能なリング３０上の空いたタブのスペースがロック解除開口部３５内に位置合わせされている際に、未認可の人物が第１の要素２０と第２の要素との間を調べて観察できないように、広がり部４６を形成して、第２の要素４０の側壁４２から（例えば、最後の突起４５の下方に短い距離で）突出させることができる。広がり部４６は、いくつかの変形形態では、第２の要素４０の側壁４２の上方部分４２ａと下方部分４２ｂとの間の描写を提供することができる。いくつかの応用では、複数の突出物、突起、リブ４８及び同様のものは、第１の要素２０の円筒部材２６のフランジ３１の対応するブレーク３４との嵌合を目的として、広がり部４６内に形成することができる。

広がり部４６は、未認可の人物が第１の要素２０と第２の要素４０との間を調べて、回転可能なリング３０の内面３６のタブ３８が取り外された場所に相当するオープン又は空きスペースをロック解除開口部３５内に位置合わせしようとする試みを防げるように、ブロック機能としての役割を果たすか又はブロック機能を提供することができる。広がり部の代替として、側壁４２の下方部分４２ｂの形状及びサイズが上方部分４２ａのものよりはるかに大きい場合は、未認可の人物が第１の要素２０と第２の要素４０との間を調べて、回転可能なリング３０のオープン又は空きスペースをロック解除開口部３５内に位置合わせしようとする試みを防げるように、下方部分４２ｂがブロック機能を提供することができる。或いは、第２の要素４０の側壁４２の上方部分４２ａに追加の突起（例えば、ブロッカ）を形成することができる。

通常の動作では、第２の要素４０の上方部分４２ａに形成された突起４４、４５のいくつかの部分は、回転可能なリング３０上で適切な組合せコードのダイヤルが回される（例えば、入力される）まで第１の要素２０を第２の要素４０にしっかりとロックするために、回転可能なリング３０の内面３６に配置されたタブ３８と係合させる（例えば、構造的に）（すなわち、干渉させる）ように提供することができる。回転可能なリング３０上で適切な組合せコードのダイヤルが回された（例えば、入力された）時点で、組合せコードが確立された際に取り外されたタブによって提供されるオープン又は空きスペースは、ロック解除開口部３５内に正しく位置合わせされ、その結果、第２の要素４０の側壁４２の上方部分４２ａの周りから第１の要素２０の円筒部材２６を取り外せるはずである。

いくつかの実装形態では、位置合わせ指標４７（例えば、矢印、三角形、線及び同様のもの）は、第２の要素４０の側壁４２の下方部分４２ｂ及び／又は広がり部４６に形成することもできる。いくつかの実施形態では、位置合わせ指標４７は、第２の要素４０の上方部分４２ａに形成された突起４４、４５と位置合わせされる及び突起４４、４５の方に向けられる。いくつかの変形形態では、容器１００のロック又はロック解除のために突起４４、４５とロック解除開口部３５が位置合わせされるように、第２の要素４０の側壁４２の上方部分４２ａが第１の要素２０の円筒部材２６の第２の開口部２９に挿入された時点で、第１の要素２０のリテーナ２１の第１の閉鎖端２２及び／又は側壁２３に形成された位置合わせ指標と、第２の要素４０の側壁４２及び／又は広がり部４６に形成された位置合わせ指標４７は、それら自体を位置合わせすることができる。この位置合わせ位置からリング３０をスクランブルするか又は回転させることで、容器１００がしっかりとロックされ、未認可の人物による容器１００の内容物へのアクセスを防ぐことができる。内容物にアクセスするために容器１００をロック解除するには、消費者又は認可されたユーザは、単に、第１の要素２０のリテーナ２１に形成された位置合わせ指標と第２の要素４０の側壁４２及び／又は広がり部４６に形成された位置合わせ指標４７との間で、リング３０を回転させて適切な組合せコードのダイヤルを回す（例えば、入力する）だけでよい。

図６Ａ及び図６Ｂを参照すると、プログラム可能なロック容器１００’の第２の実施形態の等角図及び分解図がそれぞれ示されている。第２の実施形態では、プログラム可能なロック容器１００’は、第１の要素５０、複数の回転可能なリング６０及び第２の要素７０を含み得る。好ましくは、第１の要素５０は、円筒部材５６及びリテーナ５１を含み得る。有利には、この第２の実施形態の場合、複数ピース（すなわち、２ピース）の第１の要素５０は、容器１００’のキャニスタとして使用するように構造化及び配列することができる。いかなる数の回転可能なリング６０も使用することができるが、図では、２つのリング６０が示されており、それが好ましい。この変形形態では、回転可能なリング６０は、容器１００’のキャニスタ部分上で使用するように適応させることができる。

図６Ｂに示されるように、回転可能なリング６０は、環状であり得、内面６６及び外面６７を有する。いくつかの実装形態では、複数の取り外し可能なタブ６８は、各リング６０の内面６６に形成することができ、英数字６９は、各リング６０の外面６７に位置し得る。英数字６９により、消費者、薬剤師又は認可された第三者は、容器１００’のロック及び選択的なロック解除（適切な組合せコードを再入力することによる）を目的とする数桁（例えば、２桁）の組合せコードを作成できるようになる。好ましくは、リング６０の外面６７の各英数字６９のサイズ及び場所は、リング６０の内面６６に形成された離散したタブ６８のサイズ及び場所に対応する。リング６０の内径は、リング６０が第１の要素５０の円筒部材５６上に配置された時点で、リング６０及び特に各リング６０の内面６６の取り外し可能なタブ６８が第１の要素５０の円筒部材５６の円周面又は周縁の周りを円滑に回転するように設計又は選択することができる。

図７及び８は、本発明の第２の実施形態による、容器１００’のキャニスタとして機能する例示的な第１の要素５０の等角図及び分解図をそれぞれ示す。第２の実施形態によれば、第１の要素５０は、リテーナ５１及び円筒部材５６を含み得る。リテーナ５１の高さは、円筒部材５６の高さと同じか、実質的に同じか又は高いものであり得る。リテーナ５１は、例えば、プラスチック、金属、複合材及び同様のものから製造することができ（例えば、押出し、成形、３Ｄ印刷、鋳造及び同様のものによって）、円筒部材５６は、例えば、プラスチック、金属、複合材及び同様のものから製造することができる（例えば、押出し、成形、３Ｄ印刷、鋳造及び同様のものによって）。いくつかの実装形態では、リテーナ５１は、接着によって、超音波溶接によって、溶剤結合によって及び同様のものによって、円筒部材５６に固定して取り付けることができる。任意選択により、円筒部材２６と関係して示されるノッチ（例えば、図３に示される）など、複数のノッチを円筒部材５６に提供することができる。

いくつかの応用では、リテーナ５１は、第１の完全閉鎖端５２及び第２の開口端５４を含み得る。側壁５３（例えば、環状の）は、第１の閉鎖端５２から第２の開口端５４に向けて垂直に又は実質的に垂直に延在し得る。側壁５３によって生成されるリテーナ５１の中空部分は、容器１００’の内容物を保管するためのプレナム４９’を提供することができる。具体化されたリテーナ５１は、円筒形又は実質的に円筒形の形状を有するものとして示されているが、それは、単なる例示を目的として示されている。その様々な実装形態のいずれかでは、リテーナ５１の部分は、実用的ないかなる構造又は美的形状も取ることができる。

いくつかの実装形態では、リテーナ５１の側壁５３から離れるように外向きに突出する突起側壁６３を有する広がり部６２は、第１の要素５０の側壁５３（例えば、リテーナ５１の第２の開口端５４の所、そのごく近く、その近く又はその最も近く）から外向きに突出するように形成することができる。広がり部６２は、未認可の人物が第１の要素５０と第２の要素７０との間を調べて、回転可能なリング６０の内面６６のタブ３８が取り外された場所に相当するオープン又は空きスペースをロック解除開口部５５内に位置合わせしようとする試みを防げるように、ブロック機能としての役割を果たすか又はブロック機能を提供することができる。広がり部６２の代替として、側壁５３の形状及びサイズが十分に大きい場合は、側壁の形状がブロック機能としての役割を果たすか又はブロック機能を提供することができる。位置合わせ指標６４（例えば、矢印、線、三角形及び同様のもの）は、容器１００’のロック及び選択的なロック解除を行うために第１の要素５０を第２の要素７０と位置合わせすることを目的として、側壁５３及び／又は広がり部６２に形成することができる。

図６Ｂに示されるように、いくつかの実施形態では、円筒部材５６は、環状側壁５８を含み得、環状側壁５８は、第１の開口部５７（例えば、その先端部の）及び第２の開口部５９（例えば、その対向する基端部の）を有する。側壁５８には、フランジ６１を形成することができる。いくつかの変形形態では、フランジ６１は、第１の開口部５７と第２の開口部５９との間の中間又はほぼ中間に形成することができる。有利には、フランジ６１は、回転可能なリング６０を円筒部材５６上に保持するため、及び、第２の要素７０がリング６０の回転を妨げないようにするために提供することができる。ロック解除開口部５５は、円筒部材５６を二分し、円筒部材５６の第２の開口部５９から、フランジ６１を通じて、第１の開口部５７まで（例えば、縦方向又は軸方向に）延在するように構造化及び配列することができる。ロック解除開口部５５の幅は、第２の要素７０に形成された突起７４、７５の周方向寸法よりわずかに大きくなるように設計又は選択することができ、第１の要素５０と第２の要素７０をロックするために使用することができ、その結果、回転可能なリング６０上で適切な組合せコードのダイヤルが回される（例えば、入力される）と、突起７４、７５は、妨害されることなく円筒部材５６のロック解除開口部５５内に摺動することができる。ロック解除開口部５５の幅は、一定の寸法を有し得る。或いは、ロック解除開口部５５の幅は、第１の開口部５７に向けてわずかにテーパ状になっている場合がある。

或いは、図６Ｃに示されるように、いくつかの実施形態では、円筒部材５６’は、環状側壁５８を含み得、環状側壁５８は、第１の開口部５７（例えば、その先端部の）及び第２の開口部５９（例えば、その対向する基端部の）を有する。フランジ６１’は、円筒部材５６’の第２の開口部５９の所、その近く又はその最も近くの側壁５８上に形成することができる。有利には、フランジ６１’は、回転可能なリング６０を円筒部材５６上に保持するため、また、第２の要素７０がリング６０の回転を妨げないようにするために提供することができる。ロック解除開口部５５’は、円筒部材５６’の第２の開口部５９から、フランジ６１を通じて、第１の開口部５７まで（例えば、縦方向又は軸方向に）延在するように構造化及び配列することができる。ロック解除開口部５５’の幅は、第２の要素７０に形成された突起７４、７５の周方向寸法よりわずかに大きくなるように設計又は選択することができ、第１の要素５０と第２の要素７０をロックするために使用することができ、その結果、回転可能なリング６０上で適切な組合せコードのダイヤルが回される（例えば、入力される）と、突起７４、７５は、妨害されることなく円筒部材５６’のロック解除開口部５５’内に摺動することができる。ロック解除開口部５５’の幅は、一定の寸法を有し得る。或いは、ロック解除開口部５５’の幅は、第１の開口部５７に向けてわずかにテーパ状になっている場合がある。また、ロック解除開口部５５’は、図６Ｃに示されるように、円筒部材５６’の側壁５８を二分するように適応させることもできるが、ロック解除開口部５５’の長さは、側壁５８の高さの一部分までしか延在しないものでもよい。

図９を参照すると、プログラム可能なロック容器１００’と関係して第１の要素５０及び回転可能なリング６０と共に使用するための第２の要素７０の例示的な実施形態が示されている。具体化された第２の要素７０は、環状の形状を有するものとして示されているが、それは、単なる例示を目的として示されている。任意選択により、第２の要素７０は、広がり又はキノコ形状を有し得る。第２の実施形態では容器１００’のキャニスタへのキャップとして機能し得る第２の要素７０は、実用的ないかなる構造又は美的形状も取ることができる。有利には、環状、広がり又はキノコ形状は、未認可の人物が組合せコードに対するタブが取り外されている場所を観察できないようにするためのブロック機能を提供することができる。

いくつかの実施形態では、第２の要素７０は、第１の開口端７１と、側壁７２（例えば、円筒形の）と、第２の完全閉鎖端７６を含む上部７３とを含み得る。好ましくは、側壁７２の外径は、第１の要素５０の円筒部材５６、５６’の第２の開口部５９の内径よりわずかに小さくなるように設計され、その結果、第２の要素７０は、過度の摩擦抵抗を受けることなく、第１の要素５０の円筒部材５６、５６’の第２の開口部５９内を摺動又は滑動することができる。

いくつかの変形形態では、複数の突起７４、７５は、第２の要素７０の側壁７２に形成することができる。好ましくは、突起７４、７５の数は、円筒部材５６、５６’に保持された回転可能なリング６０の数に対応し得、従って、図６Ａ及び図６Ｂに示される２リング容器１００’の場合、突起７４、７５の総数は２つである。いくつかの実施形態では、突起７４、７５の形状は、立方体若しくは実質的に立方体であり得る。他の実施形態では、突起７４、７５は、Ｃ字形（示されるように）であるか、Ｉ字形であるか又はそれらの組合せである。第２の要素７０の上部７３が環状、広がり又はキノコ形状であることを理由に、第１の要素５０の円筒部材５６、５６’の第２の開口部５９及びロック解除開口部５５、５５’を覆うために側壁７２の外面を十分に越えて延在するように上部７３を設計することができるため、追加の（例えば、ブロッカ）突出物は不要であり得る。しかし、その目的のため、任意選択の追加の（例えば、ブロッカ）突出物を側壁７２の外面に形成することができる。

突起７４、７５の部分は、回転可能なリング６０上で適切な組合せコードのダイヤルが回される（例えば、入力される）まで第１の要素５０を第２の要素７０にしっかりとロックするために、回転可能なリング６０の内面６６に配置されたタブ６８と係合させる（例えば、構造的に）ように提供することができる。回転可能なリング６０上で適切な組合せコードのダイヤルが回された（例えば、入力された）時点で、対応するタブ６８が取り外された後に生じるオープン又は空きスペースは、ロック解除開口部５５、５５’に正しく位置合わせされ、その結果、第１の要素５０の円筒部材５６、５６’の第２の開口部５９内から円筒側壁７２及び第２の要素７０を摺動自在に取り外せるはずである。

また、位置合わせ指標７７（例えば、矢印、三角形、線及び同様のもの）は、第２の要素４０の上部７３に形成することもできる。いくつかの変形形態では、容器１００’のロック又はロック解除のために突起７４、７５とロック解除開口部５５、５５’が位置合わせされるように、第２の要素７０の側壁７２が第１の要素５０の円筒部材５６、５６’の第２の開口部５９に挿入された（例えば、摺動自在に）時点で、第１の要素５０のリテーナ５１の側壁５３の位置合わせ指標７８と、第２の要素７０の上部７３の位置合わせ指標７７は、それら自体を位置合わせすることができる。この位置合わせ位置からリング６０をスクランブルするか又は回転させることで、容器１００’がしっかりとロックされ、未認可の人物による容器１００’の内容物へのアクセスを防ぐことができるはずである。内容物にアクセスするために容器１００’をロック解除するには、消費者、薬剤師又は認可された第三者は、単に、第１の要素５０のリテーナ５１に形成された位置合わせ指標７８と第２の要素７０の上部７３の位置合わせ指標７７との間で、リング６０を回転させて適切な組合せコードのダイヤルを回すだけでよい。

図１０Ａ及び１０Ｂを参照すると、プログラム可能なロック容器１００”の第３の実施形態の等角図及び分解図がそれぞれ示されている。いくつかの実施形態では、プログラム可能なロック容器１００”は、第１の要素８０、複数の回転可能なリング９０及び第２の要素１１０を含み得る。いかなる数の回転可能なリング９０も使用することができるが、図では、２つのリング９０が示されており、それが好ましい。この変形形態では、回転可能なリング９０は、容器１００”のキャニスタ部分で使用するように適応させることができる。

図１０Ｂに示されるように、回転可能なリング９０は、環状であり得、内面９１及び外面９２を有する。いくつかの実装形態では、複数の取り外し可能なタブ９３は、各リング９０の内面９１に形成することができ、英数字９４は、各リング９０の外面９２に位置し得る。英数字９４により、消費者、薬剤師又は認可された第三者は、容器１００”のロック及び選択的なロック解除（適切な組合せコードを再入力することによる）を目的とする数桁（例えば、２桁）の組合せコードを作成できるようになる。好ましくは、リングの外面９２の各英数字９４のサイズ及び場所は、リング９０の内面９１に形成された離散したタブ９３のサイズ及び場所に対応する。各リング９０の内径は、リング９０がキャニスタ部分１１０の上方側壁部１１４上に配置された時点で、リング９０及び特にリング９０の内面９１のタブ９３が上方側壁部１１４の円周面又は周縁の周りを円滑に回転するように設計又は選択することができる。いくつかの応用では、キャニスタ要素１１０の上方側壁部１１４の周りに接して形成された複数の突出物１１７は、上方側壁部１１４上にリング９０を保持するために使用することができる。或いは、リング９０をその上に保持するために、上方側壁部１１４上にフランジを形成することができる。

図１１及び１２は、本発明の第３の実施形態による、容器１００”のキャップとして機能する例示的なキャップ要素８０を示す。実施形態によれば、キャップ要素８０は、リテーナ８９（図１１）及び円筒部材８１（図１２）を含み得る。好ましくは、リテーナ８９の高さは、円筒部材８１の高さと同じか、実質的に同じか又は低い高さを有するように構成することができる。リテーナ８９は、例えば、プラスチック、金属、複合材及び同様のものから製造することができ（例えば、押出し、成形、３Ｄ印刷、鋳造及び同様のものによって）、円筒部材８１は、例えば、プラスチック、金属、複合材及び同様のものから製造することができる（例えば、押出し、成形、３Ｄ印刷、鋳造及び同様のものによって）。いくつかの実装形態では、リテーナ８９は、接着によって、超音波溶接によって、溶剤結合によって及び同様のものによって、円筒部材８１に固定して取り付けることができる。

いくつかの応用では、リテーナ８９は、第１の完全閉鎖端９５及び第２の開口端９６を含み得る。側壁９７（例えば、環状の）は、第１の閉鎖端９５から第２の開口端９６まで垂直に又は実質的に垂直に延在し得る。具体化されたリテーナ８９は、円筒形又は実質的に円筒形の形状を有するものとして示されているが、それは、単なる例示を目的として示されている。その様々な実装形態のいずれかでは、リテーナ８９の部分は、実用的ないかなる構造又は美的形状も取ることができる。

位置合わせ指標９８（例えば、矢印、線、三角形及び同様のもの）は、容器１００”のロック及び選択的なロック解除を行うために、キャップ要素８０をキャニスタ要素１１０と位置合わせすることを目的として、側壁９７に形成することができる。いくつかの変形形態では、キャップ部分８９の側壁９７上には（例えば、第２の開口端９６の所、そのごく近く、その近く若しくはその最も近く及び／又はその周り）、フランジ９９を形成することができる。

図１２に示されるように、いくつかの実施形態では、キャップ要素８０の円筒部材８１は、環状側壁８４を含み得、環状側壁８４は、第１の開口部８３（例えば、その先端部の）及び第２の開口部８２（例えば、その対向する基端部を有する。複数のノッチ８７、８８は、例えば、リテーナ８９を円筒部材８１に固定して取り付けることを目的として、第１の開口部８３の所の側壁８４に形成することができる。図１２は、第１のノッチ８７と第２のノッチ８８とを示しているが、それは、限定というよりむしろ、例示を目的として示されている。円筒部材８１の側壁８４には、より多くの又はより少ないノッチを形成することができる。その上、図１２に示される第１のノッチ８７及び第２のノッチ８８は、互いに正反対の方向に位置するように見えるが、これもまた、限定というよりむしろ、例示を目的として示されている。第１のノッチ８７及び第２のノッチ８８は、第１の開口部８３の周りの側壁８４ならどこにでも形成することができる。いくつかの変形形態では、第１のノッチ８７及び第２のノッチ８８は、リテーナ８９の側壁９７の内面に形成された対応する突起、突出物又は同様のものと嵌合可能であり、リテーナ８９と円筒部材８１との間の接続ポイントを提供することができる。

いくつかの変形形態では、複数の突起８５、８６は、キャップ要素８０の円筒部材８１の側壁８４に形成することができる。いくつかの実施形態では、突起８５、８６は、立方体若しくは実質的に立方体であるか、Ｃ字形（示されるように）であるか、Ｉ字形であるか又はそれらの組合せであり得る。好ましくは、突起８５、８６の数は、キャニスタ要素１１０上に配置された又は配置可能な回転可能なリング９０の数に対応し得、従って、図１０Ａ及び図１０Ｂに示される２リング容器１００”の場合、突起８５、８６の総数は２つである。しかし、いくつかの変形形態では、組合せコードの目視発見を阻止するために、追加の（例えば、ブロッカ）突出物を円筒部材８１の側壁８４に形成することができる。キャップ要素８０のリテーナ８９が側壁９７から十分に突出したフランジ９９を含むことを理由に、フランジ９９は、キャニスタ要素１１０に形成されたロック解除開口部１１８を覆うために円筒部材８１の側壁８４の外周面を十分に越えて延在することができるため、ブロッカ突出物は不要である。

突起８５、８６の部分は、回転可能なリング９０上で適切な組合せコードのダイヤルが回される（例えば、入力される）までキャップ要素８０をキャニスタ要素１１０にしっかりとロックするために、回転可能なリング９０の内面９１に位置するタブ９３と係合させる（例えば、構造的に）ように提供することができる。回転可能なリング９０上で適切な組合せコードのダイヤルが回された（例えば、入力された）時点で、対応するタブが取り外された後に提供されるオープン又は空きスペースは、ロック解除開口部１１８に正しく位置合わせされ、その結果、キャニスタ要素１１０のロック解除開口部１１８内からキャップ要素８０の円筒部材８１を摺動自在に取り外せるはずである。

図１３を参照すると、プログラム可能なロック容器１００”と関係してキャップ要素８０及び回転可能なリング９０と共に使用するためのキャニスタ要素１１０の例示的な実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、キャニスタ要素１１０は、第１の開口端１１１、上方側壁部１１４、下方側壁部１１３及び第２の完全閉鎖端１１２を含み得る。第３の実施形態では容器１００”のキャニスタとして機能し得るキャニスタ要素１１０は、実用的ないかなる構造又は美的形状も取ることができる。例えば、示されるように、いくつかの応用では、キャニスタ要素１１０は、円筒形又は実質的に円筒形の形状を有し得、側壁１１３、１１４の外面は、突起又は広がり部１１５によって分割される。キャニスタ要素１１０に形成された突起又は広がり部１１５は、未認可の人物がロック可能容器１００”のロック解除を行うために取り外したタブから生じたオープン又は空きスペースをロック解除開口部１１８の所に又はロック解除開口部１１８内に目視で位置合わせできないように、ブロック機能としての役割を果たすか又はブロック機能を提供することができる。

いくつかの実装形態では、上方側壁部１１４は、回転可能なリング９０を保持するための一定の周方向寸法を有する表面を提供するように設計することができる。しかし、いくつかの変形形態では、周方向寸法は、キャニスタ要素１１０の第１の開口端１１１に向けてわずかにテーパ状になっている場合がある。回転可能なリング９０を上方側壁部１１４に保持するため、上方側壁部１１４には、複数の（例えば、４つの）突出物１１７を形成することができる。キャニスタ要素１１０上にリング９０を配置する際、リング９０の内面９１に加わる力により、突出物１１７は、キャニスタ要素１１０のプレナムに向けて半径方向に押し込まれ得る。リング９０が突出物１１７を通り越した時点で、突出物１１７は、その元の場所に戻り得る。好ましくは、上方側壁部１１４の内径は、キャップ要素８０の円筒部材８１の第２の開口部８２の外径よりわずかに大きくなるように設計又は選択することができ、その結果、キャップ要素８０は、過度の摩擦抵抗を受けることなく、キャニスタ要素１１０の第１の開口部１１１内を摺動することができる。

組合せコードを設定し、その後、キャップ要素８０とキャニスタ要素１１０のロック又は選択的なロック解除を行うため、キャニスタ要素１１０の上方側壁部１１４にロック解除開口部１１８を形成することができる。好ましくは、ロック解除開口部１１８は、第１の開口部１１１から、下方側壁部１１３に向けて（例えば、縦方向又は軸方向に）延在するように構造化及び配列することができる。より好ましくは、ロック解除開口部１１８は、第１の開口部１１１から、消費者、薬剤師又は他の認可された第三者が対応するタブ９３にちょうどアクセスできるようになる（以下でさらに詳細に説明されるように）上方側壁部１１４の場所まで延在するように構造化及び配列することができ、それにより、消費者、薬剤師又は他の認可された第三者は、回転可能なリング９０の内面９１から組合せコードに対応するタブ９３を取り外すことができる。ロック解除開口部１１８の幅は、キャップ要素８０とキャニスタ要素１１０をロックするために使用される突起８５、８６の周方向寸法よりわずかに大きくなるように設計されるべきであり、その結果、回転可能なリング９０上で適切な組合せコードのダイヤルが回される（例えば、入力される）と、キャップ要素８０に形成された突起８５、８６は、妨害されることなくキャニスタ要素１１０の第１の開口部１１１内に摺動することができる。

また、位置合わせ指標１１６（例えば、矢印、三角形、線及び同様のもの）は、ロック解除開口部１１８と位置合わせされるように、例えば、キャニスタ要素１１０の下方側壁部１１３及び／又は広がり部１１５に形成することもできる。いくつかの変形形態では、容器１００”のロック又はロック解除のために突起８５、８６とロック解除開口部１１８が位置合わせされるように、キャップ要素８０の円筒部材８１がキャニスタ要素１１０の第１の開口部１１１に挿入された時点で、キャップ要素８０のリテーナ８９の側壁９７の位置合わせ指標９８と、キャニスタ要素１１０の位置合わせ指標１１６は、それら自体を位置合わせすることができる。この位置合わせ位置からリング９０をスクランブルするか又は回転させることで、容器１００”がしっかりとロックされ、未認可の人物による容器１００”の内容物へのアクセスを防ぐことができるはずである。内容物にアクセスするために容器１００”をロック解除するには、消費者、薬剤師又は認可された第三者は、単に、キャップ要素８０のリテーナ８９の位置合わせ指標９８とキャニスタ要素１１０の位置合わせ指標１１６との間で、リング９０を回転させて適切な組合せコードのダイヤルを回すだけでよい。

軽量のキャニスタ及び容器の出荷と関連付けられる費用は、製造費用をはるかに超え、キャニスタ及び容器の総費用を増大させ得る。有利には、図１８Ａ及び図１８Ｂに示されるように、いくつかの実施形態では、複数のキャニスタ１４０ａ、１４０ｂ、１４０ｃは、総出荷ボリュームを最小化するために、一方を他方の中に入れて積み重ねることができる。いくつかの変形形態では、キャニスタ１４０ａ、１４０ｂ、１４０ｃの各々の底部をテーパ状にすることができ（１２０ａ、１２０ｂ、１２０ｃ）、その結果、第１のキャニスタ１４０ａのテーパ状部分１２０ａは、第２のキャニスタ１４０ｂの第１の開口部１４１ｂを通じて摺動自在に挿入することができ、第２のキャニスタ１４０ｂのテーパ状部分１２０ｂは、第３のキャニスタ１４０ｃの第１の開口部１４１ｃを通じて摺動自在に挿入することができるなど、以下同様である。図１８Ａ及び図１８Ｂには３つのキャニスタ１４０ａ、１４０ｂ、１４０ｃしか示されていないが、それは、限定というよりむしろ、例示を目的として示されている。いくつかの変形形態では、キャニスタ１４０ａ、１４０ｂ、１４０ｃのテーパ状部分１２０ａ、１２０ｂ、１２０ｃは、約１０度より小さな角度（例えば、約５度～約１０度）でテーパ状にすることができる。他の変形形態では、キャニスタ１４０ａ、１４０ｂ、１４０ｃのテーパ状部分１２０ａ、１２０ｂ、１２０ｃは、約１０度より大きな角度でテーパ状にすることができる。

プログラム可能なロック容器の様々な実施形態について説明したが、ここでは、組合せコードを確立し、ロック容器の第１の要素を開ける及び／又はロック容器の第１の要素を第２の要素にしっかりと固定する方法について説明する。容器のロック又はロック解除を行うには、回転可能なリング上で組合せコードのダイヤルを回して（例えば、入力して）、第１の要素に形成された位置合わせ指標と第２の要素に形成された位置合わせ指標によって定義される位置合わせ軸の範囲内に、組合せコードを構成する複数のリング上の英数字を位置合わせしなければならず、その上、例えば、第１の要素の円筒部材に形成されたロック解除開口部と英数字を位置合わせしなければならない。

各リングがその外面に複数の英数字を含み、その内面に対応する複数の取り外し可能なタブを含み得ることを思い起こされたい。従って、リングの内面の離散したタブは、リングの外面の離散した英数字に対応し得る。第１の要素上に配置された回転可能なリングの内面のタブと第２の要素上に配置された複数の突起との間の相互作用又は係合により、第１の要素を第２の要素にしっかりと固定するロック機構が提供される。要するに、リング、タブ及び突起を組み合わせることで、容器をしっかりと閉めるため及び選択的に開けるために組合せコードを必要とするプログラム可能なロック容器を生成することができる。有利には、Ｒがリングの数を表し、ｎが各リング上の英数字の数（延いてはタブの数）を表す場合、ロック容器に対して可能な組合せコードの数（Ｃ）は、以下の方程式によって決定することができる。

Ｃ＝Ｒ^ｎ
従って、２つのリング（すなわち、ｎ＝２）及び１つのリングあたり１０個の英数字（すなわち、Ｒ＝１０）の場合、１００個（Ｃ）の可能な組合せコードが存在することになる。リングの数（Ｒ）の増加及び／又は英数字の数（ｎ）の増加により、より多くの可能な組合せコードが提供される。

組合せコードの数字に対応するタブが回転可能なリングの各々の内面から取り外された時点で、取り外したタブの代わりに残された空隙、空きスペース又は開口部は、突起と相互作用することができない。その結果、タブ開口部に対応する英数字が第１の要素の位置合わせ指標と第２の要素の位置合わせ指標との間で位置合わせされると、第２の要素が第１の要素の円筒部材の内側から摺動自在に取り外されるように、突起の動きを妨害するための空隙又は空いたタブ開口部はもはや存在しない。

タブの選択的な取り外し及び組合せコードの作成は、製造時に実行することができるか（例えば、製造業者によって）、又は、組合せコードは、消費者、薬剤師又は何らかの他の認可された第三者によって作成することができる。作成プロセスは、最初に、組合せコードを何にするかを決定し、次いで、第２の要素から第１の要素を取り外した状態で、組合せコードが第１の要素のリテーナの位置合わせ指標と位置合わせされるように、リングの適切な組合せコードのダイヤルを回す（すなわち、入力する）ことを必要とする。

第１の要素のリテーナの位置合わせ指標と第２の要素の位置合わせ指標によって定義される位置合わせ位置の範囲内に組合せコードを位置合わせすることにより、組合せコードに対する対応するタブが位置合わせされ、第１の要素の円筒部材のロック解除開口部内に露出することが保証される。次いで、例えば、鋭器（例えば、ペンナイフ、安全剃刀の刃、Ｘ－ＡＣＴＯ（登録商標）ナイフ、つめ切り及び同様のもの）を使用して、露出したタブを取り外すことができる。

或いは、消費者、薬剤師、認可された第三者及び同様のものは、エンコーダ２００を使用して、ロック容器１００の組合せコードを設定することができる。図１４及び図１５を参照すると、ロック容器の第１の要素に配置された回転可能なリングの組合せコードをプログラムするためのエンコードデバイス又はエンコーダ２００の例示的な第１の実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、エンコーダ２００は、ベース部分２１０及びプランジャ部分２２０を含み得る。いくつかの実装形態では、エンコーダ２００のベース部分２１０は、ポスト部分２０２が固定して取り付けられる（例えば、ユニタリ構造を介して）ベース要素２０１（例えば、支持及び安定性を提供するためのもの）を含むように構成することができる。いくつかの変形形態では、ポスト部分２０２は、その基端部に（例えば、ベース要素２０１に）第１の閉鎖端を有し、その先端部に第２の開口端２０７を有する中空シリンダであるように構造化及び配列することができる。いくつかの変形形態では、ポスト部分２０２は、複数の同心円状且つ同軸の中空シリンダを含み得る。第２の開口端２０７及び中空シリンダの内部プレナムは、中空ポスト部分２０２の内部プレナム内にバイアス要素２１９（例えば、バネ）を収納するように設計及び寸法設定することができる。

ポスト部分２０２の側壁には、１対の保持用突起２０３を形成することができる。好ましくは、保持用突起２０３は、ポスト部分２０２の側壁において互いに正反対の方向に位置するように構成することができる。その上、ポスト部分２０２の側壁上（例えば、保持用突起２０３から等距離の所）には、上方突起２０５及び下方突起２０４を形成することができる。いくつかの応用では、上方突起２０５は、取り外し可能なタブ３８を切断するための切断要素２０６を固定して保持するように構造化及び配列することができる。好ましくは、上方突起２０５の幅寸法は、著しい摩擦抵抗を受けることなく第１の要素２０の円筒部材２６のロック解除開口部３５を通過できるように設計される。

切断要素２０６を覆うため（例えば、そうでなければ露出されることになる切断要素２０６による負傷を防ぐため）、カンチレバー要素２０８を提供することができる。いくつかの実装形態では、カンチレバー要素２０８は、下方突起２０４がベースの要素２０１に接合する所の近く、そのごく近く又はその最も近くのベース要素２０１に回転可能に取り付けることができ、その結果、カンチレバー要素２０８は、エンコードプロセスの間、上方突起２０５及び切断要素２０６から離れるように外向きに屈曲させることができる。いくつかの変形形態では、第１の要素２０（より具体的には、ロック解除開口部３５）をエンコーダ２００上に位置合わせする際に使用するために、カンチレバー要素２０８の先端部に位置合わせ指標２０９を形成することができる。

いくつかの実施形態では、プランジャ部分２２０は、中空シリンダとして構成することができ、第１の開口端２１１と、第２の部分閉鎖端２１３と、それらの間に配置された側壁２１２とを含む。好ましくは、第１の開口端２１１の内径は、ベース部分２１０のポスト部分２０２の外径よりわずかに大きくなるように設計又は選択することができ、その結果、プランジャ部分２２０の内面は、過度の摩擦抵抗を受けることなくポスト部分２１０の外面に被さるように平行移動することができる。任意選択により、第２の部分閉鎖端２１３には、開口部２１４を形成することができる。有利には、任意選択の開口部２１４は、プラスチック射出成形の間の一定の壁厚を助長し、また、ユーザがベース部分２１０のポスト部分２０２内及びプランジャ部分２２０内に配置されたバイアス要素２１９を見られるようにもする。

上方突起２０５及び下方突起２０４に合うように、プランジャ部分２２０の側壁２１２に縦方向開口部２１８を構成又は形成することができる。また、プランジャ部分２２０には、ポスト部分２０２上の保持用突起２０３を受け入れるための複数の（例えば、１対の）縦方向開口部２１５を提供又は形成することもできる。開口部２１５は、プランジャ部分２１０をベース部分２１０のポスト部分２０２に摺動自在に接続するために１対の保持用突起２０３と協働するように構造化及び配列することができる。好ましくは、開口部２１５は、プランジャ部分２２０の側壁２１２において互いに正反対の方向に位置するように構成することができる。より好ましくは、開口部２１５は、リング３０上の組合せコードを生成するためのエンコードプロセスの間のプランジャ部分２２０の必要な平行移動に合うように設計又は寸法設定することができる。

いくつかの応用では、エンコードプロセスの間にエンコーダ２００上に第１の要素２０を正しく位置決めするため及び／又は第１の要素２０の位置を正しく維持するため、プランジャ部分２２０の側壁２１２の周りには、複数の（例えば、縦方向又は軸方向の）リブ２１６を提供することができる。有利には、いくつかの実施形態では、リブ２１６の場所は、リブ２１６が第１の要素２０の円筒部材２６のフランジ３１の対応するブレーク３４と嵌合可能であるように側壁２１２上に構造化及び配列することができる。リブ２１６とフランジ３１のブレーク３４との嵌合により、エンコードプロセスの間の第１の要素２０の回転を最小化することができる。

エンコードデバイス２００の第１の実施形態について説明してきたが、ここでは、エンコードデバイス２００を使用してキャニスタ１００のリング３０をエンコードするためのプロセスについて説明する。第１のステップでは、第１の要素２０上に配置されたリング３０をエンコードすることは、第１の要素２０上に配置されたリング３０上の英数字３９の組合せコードのダイヤルを回す（例えば、入力する）ことを含む。好ましくは、所望の組合せコードは、第１の要素２０に形成された位置合わせ指標と位置合わせされる。次のステップでは、プランジャ部分２２０の上に被さるように、所望の組合せコードを有する第１の要素２０を配置することができる。有利には、プランジャ部分２２０のリブ２１６及び第１の要素２０の円筒部材２６のフランジ３１のブレーク３４は、プランジャ部分２２０への第１の要素２０の配置及び正しい位置合わせを容易にすることができる。次のステップでは、ユーザは、今度は、所望の組合せコードが第１の要素２０のリテーナ２１の位置合わせ指標とカンチレバー要素２０８の位置合わせ指標２０９との間で正しく位置合わせされることを保証すべきである。

ユーザが組合せコード及びエンコードデバイス２００上でのその正しい位置合わせに満足した時点で、ユーザは、第１の要素２０のリテーナ２１の閉鎖端２２に軸方向の力を加え（例えば、ユーザの手のひらを使用することによって）、バイアス要素２１９を圧縮し、第１の要素２０及びプランジャ部分２２０をベース要素２０１に向けて下向きに動かすことができる。いくつかの応用では、第１の要素２０が下向きに動かされるにつれて、リング３０は、切断要素２０６から離れるようにカンチレバー要素２０８を外向きに屈曲させる又は力ずくで屈曲させる一方で、上方突起２０５及び切断要素２０６は、第１の要素２０の円筒部材２６のロック解除開口部３５内に摺動し、所望の組合せコードの英数字３９と関連付けられたタブ３８を取り外すことができる。

エンコードが完了した時点で、ユーザは、第１の要素２０のリテーナ２１の閉鎖端２２に加えた負荷又は力を取り除き、バイアス要素２１９がプランジャ部分２２０をその初期の位置（例えば、静止位置）に戻せるようにすることができる。次いで、プランジャ部分２２０から第１の要素２０を取り外し、リング３０の内面３６からの組合せコードと関連付けられたタブ３８の取り外しが完了したことを保証するために検査することができる。次いで、ユーザは、最初に、回転リング３０をスクランブルし、次いで、リング３０上で適切な組合せコードのダイヤルを回す（すなわち、入力する）ことによって、ロックフィーチャ及び組合せコードが機能することを保証することを希望する場合がある。適切な組合せコードのダイヤルが回された（例えば、入力された）時点で、ユーザは、取り外したタブ３８によって残された空隙又は空きスペースがロック解除開口部３５内に現れることを保証するために、再び、第１の要素２０の円筒部材２６の第２の開口部２９及びロック解除開口部３５を通じてリング３０の内面３６を目視検査することができる。また、検証プロセスは、第１の要素２０と第２の要素４０を接合し、リング３０を再びスクランブルした後に繰り返すこともできる。

図１６及び図１７を参照すると、エンコードデバイス又はエンコーダ２００’の第２の実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、エンコーダ２００’は、側壁２０２’及び少なくとも１つの開口端２０７’を有する中空の又は実質的に中空のシリンダとして構造化及び配置され得る。反対側の端部は、開口しても、閉口しても、それらの２つの組合せであってもよい。いくつかの応用では、エンコーダ２００’の側壁２０２’の開口部２２５の所に、その近く、そのごく近く又はその最も近くに、切断デバイス２１０’を形成することができる。いくつかの変形形態では、切断デバイス２１０’は、上方突起２０５’、下方突起２０４’及びカンチレバー要素２０８’を含み得、それらは、具体化された第１のエンコーダ２００と関係して以前に説明されるように動作するように構成することができる。切断要素２０６’は、上方突起２０５’に固定して取り付けることができる。

エンコードデバイス２００’の第２の実施形態について説明してきたが、ここでは、エンコードデバイス２００’を使用して容器１００のリングをエンコードするためのプロセスについて説明する。第１のステップでは、第１の要素２０上に配置されたリング３０をエンコードすることは、第１の要素２０上に配置されたリング３０上の英数字３９の組合せコードのダイヤルを回す（例えば、入力する）ことを含む。好ましくは、所望の組合せコードは、第１の要素２０に形成された位置合わせ指標と位置合わせすることができる。次のステップでは、エンコーダ２００’の側壁２０２’の周りの開口端２０７’の上に被さるように、所望の組合せコードを有する第１の要素２０を配置することができる。次のステップでは、ユーザは、今度は、所望の組合せコードが第１の要素２０のリテーナ２１の位置合わせ指標とカンチレバー要素２０８’の位置合わせ指標との間で正しく位置合わせされることを保証すべきである。

ユーザが組合せコード及びエンコードデバイス２００’上でのその正しい位置合わせに満足した時点で、ユーザは、第１の要素２０のリテーナ２１の閉鎖端２２に軸方向の力を加え（例えば、ユーザの手のひらを使用することによって）、第１の要素２０を下向きに動かすことができる。いくつかの応用では、第１の要素２０が下向きに動かされるにつれて、リング３０は、切断要素２０６’から離れるようにカンチレバー要素２０８’を外向きに力ずくで屈曲させる又は屈曲させる一方で、上方突起２０５’及び切断要素２０６’は、第１の要素２０の円筒部材２６のロック解除開口部３５内に摺動し、所望の組合せコードの英数字３９と関連付けられたタブ３８を取り外すことができる。

エンコードが完了した時点で、ユーザは、エンコーダ２００’から第１の要素２０を取り外し、リング３０の内面３６からのタブ３８の取り外しが完了したことを保証するために検査することができる。次いで、ユーザは、最初に、回転リング３０をスクランブルし、次いで、リング３０上で適切な組合せコードのダイヤルを回す（すなわち、入力する）ことによって、ロックフィーチャ及び組合せコードが機能することを保証することを希望する場合がある。適切な組合せコードのダイヤルが回された（例えば、入力された）時点で、ユーザは、取り外したタブ３８によって残された空隙又は空きスペースがロック解除開口部３５内に現れることを保証するために、再び、第１の要素２０の円筒部材２６の第２の開口部２９及びロック解除開口部３５を通じてリング３０の内面３６を目視検査することができる。また、検証プロセスは、第１の要素２０と第２の要素４０を接合し、リング３０を再びスクランブルした後に繰り返すこともできる。

本発明は、精神又はその本質的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化することができる。従って、前述の実施形態は、あらゆる点において、本明細書で説明される本発明を限定するというよりむしろ、例示するものと考慮されたい。従って、本発明の範囲は、前述の説明によってというよりむしろ、添付の特許請求の範囲によって示され、その意味の範囲内及び特許請求の範囲と均等の範囲内に入るすべての変更は、受け入れられることが意図される。

Claims (26)

1. ロック可能容器であって、
   第１の要素及び第２の要素を備え、
   前記第１の要素は、
   基端部に第１の開口端を有し、先端部に第２の開口端を有する円筒部材と、
   前記円筒部材によって回転可能に支持される少なくとも２つのリングと、
   前記円筒部材上の前記リングを捕捉して前記第１の開口端を覆うためのリテーナと
   を含み、
   前記第２の要素は、前記第１の要素と嵌合可能であり、前記容器の内部へのアクセスを制御するために第２の開口端を閉じるように前記リングと協働する構造を含む、ロック可能容器。
2. 前記第１の要素の高さは、前記第２の要素の高さより高い、請求項１に記載の容器。
3. 前記第１の要素の高さは、前記第２の要素の高さと実質的に等しい、請求項１に記載の容器。
4. 前記第１の要素の高さは、前記第２の要素の高さより低い、請求項１に記載の容器。
5. 前記第１の要素はキャニスタを含み、前記第２の要素はキャップを含み、前記キャニスタと前記キャップが嵌合すると、前記キャップが前記第２の開口端を閉じる、請求項１に記載の容器。
6. 前記リテーナが前記円筒部材に固定して取り付けられている、請求項１に記載の容器。
7. 前記円筒部材は、前記リングを保持するために前記第２の開口端に形成された環状フランジをさらに含む、請求項１に記載の容器。
8. 前記リングは、前記円筒部材を前記第２の要素にロックするための組合せコードを設定するためのものであり、各リングは、外周面及び内周面を有し、複数の識別要素は、前記外周面に形成され、複数の対応する選択的に取り外し可能なタブは、前記内周面に形成される、請求項１に記載の容器。
9. 前記リテーナは、基端部及び先端部を有する側壁部と、前記基端部に形成された閉鎖端と、前記先端部に位置する開口端と、前記リングを保持するために前記開口端に形成された環状フランジとを含む、請求項１に記載の容器。
10. 前記第２の要素は、前記円筒部材を含み、前記円筒部材は、第１の開口端及び第２の閉鎖端、並びに外面に形成された複数の突起を有する、請求項１に記載の容器。
11. 前記第２の閉鎖端は広がり部を含む、請求項１０に記載の容器。
12. 前記広がり部の下方部分は、前記円筒部材の前記第２の開口端に形成された環状フランジ上に載るように構造化及び配置される、請求項１１に記載の容器。
13. 前記突起は、前記リング上の組合せコードが選択された場合に、前記円筒部材に形成されたロック解除開口部を摺動自在に通過するように構造化及び配置される、請求項１２に記載の容器。
14. 前記第２の要素は、前記円筒部材の内側に摺動自在にフィットするように構造化及び配置される、請求項９に記載の容器。
15. 前記第１の要素はキャップを含み、前記第２の要素はキャニスタを含み、前記キャニスタと前記キャップが嵌合すると、前記キャップが前記キャニスタの開口端を覆う、請求項１に記載の容器。
16. 第１の第２の要素は、第２の容器の第２の要素の内側に摺動自在にフィットするように構造化および配置される、請求項１に記載の容器。
17. ロック可能容器内の内容物へのアクセスを制御する方法であって、
    ロック可能容器を提供することを含み、
    該ロック可能容器は、
    第１の要素及び第２の要素を備え、
    前記第１の要素は、
    基端部に第１の開口端を有し、先端部に第２の開口端を有する円筒部材と、
    前記円筒部材によって回転可能に支持される少なくとも２つのリングと、
    前記円筒部材上の前記リングを捕捉して前記第１の開口端を覆うためのリテーナと
    を含み、
    前記第２の要素は、前記第１の要素と嵌合可能であり、前記容器の内部へのアクセスを制御するために第２の開口端を閉じるように前記リングと協働する構造を含む、方法。
18. 前記リテーナを前記円筒部材に固定して取り付けることをさらに含む、請求項１７に記載の方法。
19. 前記第２の要素の外面上に複数の突起を形成することをさらに含む、請求項１７に記載の方法。
20. 前記突起は、前記リング上の組合せコードが選択された場合に、前記円筒部材に形成されたロック解除開口部を摺動自在に通過するように構造化及び配置される、請求項１９に記載の方法。
21. 前記リテーナを提供することは、先端部に開口端を有する側壁部を提供することと、前記側壁部の基端部に閉鎖端を形成することとを含む、請求項１７に記載の方法。
22. 前記リングを保持するために前記側壁部の前記開口端に環状フランジを形成することをさらに含む、請求項１９に記載の方法。
23. 前記円筒部材にロック解除開口部および複数の位置合わせ開口部を形成することをさらに含む、請求項１７に記載の方法。
24. 前記リングは、前記円筒部材を前記第２の要素にロックするための組合せコードを設定するためのものであり、各リングは、外周面及び内周面を有し、複数の識別要素は、前記外周面に形成され、複数の選択的に取り外し可能なタブは、前記内周面に形成される、請求項１７に記載の方法。
25. 前記リングを保持するために前記円筒部材の前記第２の開口端に環状フランジを形成することをさらに含む、請求項１７に記載の方法。
26. 前記第２の要素は、前記円筒部材の内側に摺動自在にフィットするように構造化及び配置される、請求項１７に記載の方法。

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