図1Aは、UE102が、eNB104AまたはgNB106Aにおいて、異なる時間において終結する無線ベアラを使用する例示的なワイヤレス通信システムを示す。eNB104Aおよび/またはgNB106Aは、無線ベアラがその終端点を変更する結果として、UE102がインバンドまたはアウトバウンドのデータユニットを逃さないように、SNステータス転送を管理するための本開示の技法を実装する。
基地局104Aと106Aは両方とも、同じコアネットワーク(CN)、発展型パケットコア(EPC)110に接続し得る。gNB106Aは、それに応じて、en-gNB、またはNR無線インターフェースならびにEPC110に対するS1インターフェースをサポートする基地局として実装され得る。DCシナリオ中および以下で論じる他のシナリオ中、メッセージを直接的に交換するために、eNB104AおよびgNB106Aは、X2インターフェースをサポートし得る。
構成要素の中でも、EPC110は、サービングゲートウェイ(S-GW)112およびモビリティ管理エンティティ(MME)114を含む。概して、S-GW112は、オーディオ通話、ビデオ通話、インターネットトラフィックなどに関するユーザプレーンパケットを転送するように構成され、MME114は、認証、登録、ページング、および他の関連機能を管理するように構成される。
図1Aに示すように、eNB104AはEUTRAセル124Aをサポートし、gNB106AはNRセル126Aをサポートする。セル124Aおよび126Aは、UE102がそれぞれMNおよびSNとして動作しているeNB104AおよびgNB106AとDCで通信することができるように、部分的に重複し得る。より具体的には、UE102がeNB104AおよびgNB106AとDC状態にあるとき、eNB104AはMeNBとして動作し、gNB106AはSgNBとして動作する。他のシナリオでは、eNB104AはUE102をgNB106Aにハンドオーバし得るか、または逆に、gNB106AはUE102をeNB104Aにハンドオーバし得る。概して、EPC110は、NRセルおよび/またはEUTRAセルをサポートする任意の好適な数の基地局を含み得る。EPC110が追加の基地局に接続する例示的な構成について、図1Bを参照しながら、以下で論じる。
以下の例は、詳細には、EPCおよび特定のRATタイプ、5G NRおよびEUTRAを指すが、概して、本開示の技法は、他の好適な無線アクセスおよび/またはコアネットワーク技法にも適用され得る。
eNB104Aは、CPU、および1つまたは複数の汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶する非一時的コンピュータ可読メモリなど、1つまたは複数の汎用プロセッサ、および/または専用処理ユニットを含み得る、処理ハードウェア130を装備する。処理ハードウェア130は、例示的な実装形態では、eNBがMNとして動作するとき、SNステータス転送メッセージングを管理するように構成されたマスタSNコントローラ132を含む。gNB106Aは、CPU、および1つまたは複数の汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶した非一時的コンピュータ可読メモリなど、1つまたは複数の汎用プロセッサ、および/または専用処理ユニットも含み得る、処理ハードウェア140を装備する。処理ハードウェア140は、例示的な実装形態では、gNBがSNとして動作するとき、SNステータス転送メッセージングを管理するように構成されたセカンダリSNコントローラ142を含む。
図1Bは、EPC110が、eNB104AおよびgNB106Aに加えて、eNB104BおよびgNB106Bに接続するネットワーク100の別の実装形態を示す。eNB104Bは、eNB104Aと同様に実装可能であり、gNB106Aおよび106Bも同様の実装形態を有し得る。eNB104BはEUTRAセル124Bをサポートし、gNB106BはNRセル126Bをサポートする。以下で論じるように、基地局104Aおよび104Bは、UEが、たとえば、eNB104Aとの接続を解放し、eNB104Bのセル124Bを選択した後、DCで動作し続けることができるように、MN間ハンドオーバをサポートし得る。
次に、図2Aは、それに従ってUE102がeNB104A/104BおよびgNB106A/106Bと通信し得る無線プロトコルスタックを簡素化された様式で示す。
EUTRAの物理レイヤ(PHY)202Aは、トランスポートチャネルをEUTRA媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ204Aに提供し、EUTRA媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ204Aは、論理チャネルをEUTRA無線リンク制御(RLC)サブレイヤ206Aに提供し、EUTRA RLCサブレイヤ206Aは、RLCチャネルをEUTRA PDCPサブレイヤ208に提供し、場合によっては、NR PDCPサブレイヤ210に提供する。同様に、NRのPHY202Bは、トランスポートチャネルをNR MACサブレイヤ204Bに提供し、NR MACサブレイヤ204Bは、論理チャネルをNR RLCサブレイヤ206Bに提供し、NR RLCサブレイヤ206Bは、RLCチャネルをNR PDCPサブレイヤ210に提供する。UE102は、いくつかの実装形態では、EUTRAおよびNRインターフェース上のEUTRAとNR基地局および/またはDCとの間のハンドオーバをサポートするために、EUTRAとNRスタックの両方をサポートする。さらに、図2Aに示すように、UE102は、EUTRA RLC206A上でNR PDCP210のレイヤリングをサポートし得る。
EUTRA PDCPサブレイヤ208およびNR PDCPサブレイヤ210は、サービスデータユニット(SDU)と呼ばれることがあるパケットを(たとえば、PDCPレイヤ208または210上で直接的にまたは間接的にレイヤ処理されたインターネットプロトコル(IP)レイヤから)受信し、プロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれることがあるパケットを(たとえば、RLCレイヤ206Aまたは206Bに)出力する。SDUとPDUとの間の差異が適切な場合を除いて、本開示は、分かりやすいように、SDUとPDUを両方とも「パケット」と呼ぶ。
制御プレーン上で、EUTRA PDCPサブレイヤ208およびNR PDCPサブレイヤ210は、たとえば、無線リソース制御(RRC)メッセージを交換するためにSRBを提供する。ユーザプレーン上で、EUTRA PDCPサブレイヤ208およびNR PDCPサブレイヤ210は、データ交換をサポートするためにDRBを提供する。
eNB104AがMeNBとして動作し、gNB106AがSgNBとして動作する状態で、UE102がEUTRA/NR DC(EN-DC)で動作するとき、ネットワークは、EUTRA PDCP208を使用するMN終結MCG DRBを、またはNR PDCP210を使用するMN終結MCG無線ベアラをUE102に提供し得る。ネットワークは、様々なシナリオにおいて、NR PDCP210のみを使用する、SCGベアラおよびスプリットベアラもUE102に提供し得る。
図2Bに示すように、E-RAB240は、SRBまたはDRBなどの無線ベアラ242、およびS1ベアラ244の連結である。図1を再度参照すると、たとえば、UE102は、eNB104AとEPC110との間の通信リンク上でeNB104AおよびS1ベアラにおいて終結されるDRBからなるあるE-RABを取得し得る。UE102は、したがって、E-RAB上でEPC110とパケットを交換し得る。いくつかの実装形態では、ULカウントの現在値は、DRBに関する最初に逃したUL PDCP SDUに関連するPDCN-SNおよびHFNからなる。DLカウントの現在値は、ターゲット基地局がシーケンス番号をまだ有さない次のDL PDCP SDUに割り当てるべきPDCP-SNおよびHFNからなる。
以下で論じる様々なシナリオでは、基地局およびUE102は、DRB構成要素がMN終結DRBからSN終結DRBに変更し、S1ベアラ構成要素の終端点がソース基地局からターゲット基地局に変更するように、E-RABを再構成し得る。マスタSNコントローラ132および/またはセカンダリSNコントローラ142は、ソース基地局およびターゲット基地局が使用するPDCPエンティティのタイプに応じて、無線ベアラに関連するシーケンス番号の転送を管理する。ソース基地局は、場合によっては、E-RABの識別子および/またはDRBの識別子を含むSNステータス転送メッセージをターゲット基地局に送信する。
以下でより詳細に論じるように、ソース基地局は、場合によっては、DRBに関する現在のカウント値の指示をSNステータス転送メッセージ内に含める。図2Cは、それに従って、基地局またはUEがDLカウントおよび/またはULカウントの現在値を指定し得る例示的なフォーマットを示す。便宜上、本開示は、現在のDLカウントおよびULカウント値を、集合的に、DRBに関連する単一の「現在のカウント値」と呼ぶことがある。カウント250は、ハイパーフレーム番号(HFN)252およびPDCP-SN254を含む。DLカウントの現在値を伝達するために、PDCP-SNは、たとえば、M個のビットを占有し得、HFNは、N個のビットを占有し得る。PDCP-SN254およびHFN252は同様に、DLカウントの現在値を伝達するために、それぞれ、M個のビットおよびN個のビットを占有し得る。別の実装形態では、PDCP-SN254およびHFN252は、ULカウントの現在値を伝達するために、それぞれ、L個のビットおよびK個のビットを占有し得る。
図2Dは、基地局104A、104B、106A、または106Bなど、基地局の例示的な分散型(または、「非集約」)実装形態を示す。基地局は、この実装形態では、中央ユニット(CU)172および1つまたは複数の分散ユニット(DU)174を含み得る。CU172は、CPU、および1つまたは複数の汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶した非一時的コンピュータ可読メモリなど、1つまたは複数の汎用プロセッサ、および/または専用処理ユニットを含み得る、処理ハードウェアを装備する。DU174はまた、CPU、および1つまたは複数の汎用プロセッサ上で実行可能な機械可読命令を記憶した非一時的コンピュータ可読メモリなど、1つまたは複数の汎用プロセッサ、および/または専用処理ユニットを含み得る、処理ハードウェアを備える。CU172および1つまたは複数のDUは、F1インターフェースを介して接続され得る。
次に図2Eを参照すると、基地局104A/Bまたは106A/Bは、CU制御プレーン(CP)モジュール(CU-CP)180、1つまたは複数のCUユーザプレーン(UP)モジュール(CU-UP)182、および1つまたは複数の基地局DU174を含み得る。CUは、基地局がgNBであるとき、RRC、SDAP、およびPDCPプロトコルをサポートするか、または基地局がen-gNBまたはeNBであるとき、RRCおよびPDCPプロトコルをサポートすることができる論理ノードである。DUは、gNBまたはen-gNBのRLC、MAC、およびPHYレイヤをサポートし得る論理ノードである。CUは、DUの動作を部分的に制御し得る。各DUは、1つまたは複数のセルをサポートし得る。
基地局CU-CPは、en-gNBまたはgNBに対するgNB-CUのPDCPプロトコルのRRCおよび制御プレーン部分をサポートし得る論理ノードである。基地局CU-UPは、en-gNB(または、eNB)に対する基地局CUのPDCPプロトコルのユーザプレーン部分、およびgNBに対する基地局CUのPDCPプロトコルおよびSDAPプロトコルのユーザプレーン部分をサポートし得る論理ノードである。CU-UPは、E1インターフェースを介して基地局CU-CPに接続され得る。CU-CPは、UEに対して要求されるサービスに対する適切なCU-UPを選択し、ベアラコンテキスト管理機能を使用してベアラを管理し得る。
以下でより詳細に論じるように、CU-CPは、場合によっては、CU-UPがSNカウント値を適用することを要求するためのPDCP SNステータス情報IE(たとえば、3GPP TS38.463で指定されるような)を含み得る、E1インターフェースメッセージ(たとえば、3GPP TS38.463で指定されるようなベアラコンテキスト修正要求)を送ることによって、ベアラコンテキスト修正手順を始動する。PDCPバージョン(E-UTRA PDCPまたはNR PDCP)の変更に加えて、EN-DC動作は、DRBの解放および追加または完全構成を使用して実行されるPDCP SN長またはRLCモードの変更に関連し得る。5GC動作を用いたMR-DCは、PDCP SN長変更またはRLCモード変更における変更に関連し得る。
図1Aまたは図1Bのシステム内で動作しているデバイスが無線ベアラに関連するシーケンス番号の転送を管理するいくつかの例示的なシナリオについて、図3A~図11Bを参照しながら論じる。
図3Aを参照すると、eNB104Aは、このシナリオでは、MNとして動作する。セカンダリノード追加中、eNB104Aは、MN終結DRBがEUTRA PDCPを使用すると決定し、現在のカウント値を用いずにSNステータス転送メッセージを構築する。より具体的には、eNB104Aは、最初に、eNB104Aにおいて終結されたDRB DA、すなわち、MN終結DRB、をUE102に提供する(301)。eNB104Aはまた、概して、すべての送信に対する確認を要求するRLC確認(acknowledge)モード(AM)構成をUE102に提供する。RLC AM(無線リンク制御確認モード)構成はまた、eNB104AにSNステータス転送メッセージを送信させるか、またはそのような送信が不要であると決定し、以下で論じるように、eNB104Aが、DRB DAの終端点を変更するとき、データ転送を実行する。
UE102がDCで通信することを可能にするために、eNB104Aは、DRB DAの終端点をeNB104AからgNB106Aに変更すると決定する。言い換えれば、eNB104Aは、MN終結DRB DAをgNB106Aにオフロードし、DRB DAをSN終結DRBにする。eNB104AおよびgNB106Aは、次いで、SgNB追加手順を実行し(310A)、eNB104AおよびUE102は、この時点で、RRC接続の再構成を実行する。
このために、eNB104Aは、最初に、SgNB追加要求メッセージをgNB106Aに送信する(311)。eNB104Aは、gNB106AがSN終結DRBとしてDRB DAを再構成すべきであるという指示をSgNB追加要求メッセージ内に含める。DRB DAを識別するために、eNB104Aは、DRB DAの識別情報(DRB ID)および/またはDRBが属するE-RAB EAの識別情報(E-RAB ID)をSgNB追加要求メッセージの対応するIEまたはフィールド内に含めることができる。eNB104Aは、pDCPatSgNBフラグをSgNB追加要求メッセージ内で「存在する」に設定することによって、gNB106AがPDCPエンティティをセットアップすべきであることを示し得る。
gNB106Aは、SgNB追加要求確認メッセージを用いて応答する(312)。SgNB追加要求確認メッセージは、SCG構成(たとえば、CG-Config IE)を含み、SCG構成は、UE102においてDRB DAを構成するためのRadioBearerConfig IEを含む。場合によっては、gNB106Aは、SCGセルグループ構成(たとえば、SCG-CellGroupConfig IE)をさらに含む。SCG-CellGroupConfig IEは、gNB106A基地局の一次セカンダリセル(PSCell)に対する物理セルグループ構成(physicalCellGroupConfig)、媒体アクセス制御セルグループ構成(mac-CellGroupConfig)、RLCベアラ構成(RLC-BearerConfig)、および専用セル構成(spCellConfig)のうちの少なくとも1つを含み得る。
eNB104Aは、SCG構成を有するRRCConnectionReconfigurationメッセージをUE102に送信する(320)。SCG構成のRadioBearerConfig IEは、EUTRA PDCPを使用したMN終結DRB DAがNR PDCPを使用するSN終結DRBになるべきであるという指示を含む。場合によっては、eNB104Aは、scg-CellGroupConfigをRRCConnectionReconfigurationメッセージ内に含める。
UE102は、RRCConnectionReconfigurationメッセージ内のSCG情報に従って、SN106Aに接続する。具体的には、UE102は、RadioBearerConfig IE内の情報に従って、DRB DAを再構成する。再構成の一環として、UE102は、SN終結DRB DAに対するNR PDCPエンティティを確立する。UE102は、次いで、ゼロで始まるシーケンス番号を有するダウンリンクPDCPパケットの受信を予想し、逆に、UE102が送信すべきアップリンクPDCPパケットを有するとき、UE102は、ゼロで始まるシーケンス番号をパケットに割り当てる。
RRCConnectionReconfigurationメッセージに応じて、UE102は、RCConnectionReconfigurationCompleteメッセージをeNB104Aに送信する(321)。eNB104Aは、次いで、SgNB再構成完了メッセージをgNB106Aに送信する(313)。SgNB追加手順およびRRC再構成手順の完了時(310A)に、eNB104AおよびgNB106Aは、MNおよびSNとして動作し、したがって、下記でMN104AおよびSN106Aと呼ばれる。
場合によっては、UE102がMN104Aから受信する(320)RRCConnectionReconfigurationメッセージは、UE102がランダムアクセス手順を実行すべきであるという指示を含む。この指示は、たとえば、spCellConfig IE内のフラグまたはフィールドであってよい。UE102は、それに応じて、その間に、たとえば、UE102がランダムアクセスプリアンブルをSN106Aに送信し、それに応じて、ランダムアクセス応答を受信するランダムアクセス手順を実行する(340)。ランダムアクセス手順が完了した後、SN106Aは、このとき、上で論じたように、SN終結DRBであるDRB DAを使用して、UE102とのダウンリンクデータおよびアップリンクデータの通信を開始することができる。データは、PDCP SDUおよびPDCP PDUを含み得る。
MN104Aは、DRB DAの終端点の変更が、DRB DAが使用するPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)を変更させるかどうかを決定する(341)。図3Aのシナリオでは、MN104Aは、MN終結DRB DA(MN104AがSN終結DRBに変換している)がEUTRA PDCPを使用するように構成されたと決定するが、SN106AはgNBであるため、新しい終端点SN106Aは、NR PDCPを使用する。SN106Aは、したがって、NR PDCPおよびRLC AMを用いてSN終結DRB DAを構成することになる。したがって、MN104Aは、DRB DAの終端点の変更は、DRB DAに対するPDCPバージョンをやはり変更させると決定する。
上記で論じた理由により、EUTRAからNRへの変更など、PDCPバージョンの変更は、UE102を異なるPDCPエンティティに依拠させ、データユニット順序付けを効果的にリセットさせる。たとえば、MN104Aは、200個のPDUをDRB DA上でダウンリンク方向に送った可能性があり、ダウンリンク方向に対するDRB DAに対する現在のカウント値(すなわち、DLカウント)は、したがって、EUTRA PDCPデータユニット順序付けに従って、200である。しかしながら、UE102はNR PDCP210を使用してDRB DAを再構成することになるため、UE102は、DLカウントがゼロになると予想する。
MN104Aは、終端点の変更の結果としてDRB DAのPDCPバージョンが変更することになると決定したため、MN104Aは、現在のカウント値を用いずにSNステータス転送メッセージを構築する(342)。より具体的な例として、MN104Aは、SNステータス転送メッセージを構築し、E-RAB ID、ULカウント値、またはDLカウント値など、DRB DAに関する情報を何も含めなくてよい。MN104Aは、次いで、X2インターフェースを介してSNステータス転送メッセージをSN106Aに送信する(350A)。
さらに、MN104Aは、いくつかのシナリオでは、SNステータス転送メッセージをSN106Aにまったく送信しないと決定し得る。MN104は、概して、RAN内でその終端点を変更する複数のDRBを識別し得る。これらのDRBのうちの1つまたは複数が前の終端点および新しい終端点において同じPDCPバージョンを使用するとき、MN104Aは、少なくとも、対応するDRBが属するDRBまたはE-RABの識別子、DRBの現在のDLカウント、および現在のULカウント値をSNステータス転送メッセージ内に含める。MN104Aは、終端点の変更によりPDCPバージョンが変更するDRBのうちのいずれかに関してこの情報を含めない。DRBの各々に対してPDCPバージョンが変更するとき、MN104Aは、SNステータス転送メッセージをまったく構築または送信しない。
別の例示的な実装形態では、MN104Aが、終端点の変更の結果としてDRB DAのPDCPバージョンが変更することになると決定する場合、MN104Aは、SNステータス転送メッセージを構築し、ULカウント値をデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、DLカウント値をデフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、DRB DAに対するE-RAB ID、ULカウント値、およびDLカウント値をSNステータス転送メッセージ内に含める。MN104Aは、次いで、X2インターフェースを介してSNステータス転送メッセージをSN106Aに送信する(350A)。SN106Aは、それぞれ、ULカウント値およびDLカウント値をDRB DAに対するULカウントおよびDLカウントに適用する。
これらの事例では、SN106Aは、SgNB追加要求メッセージ内の情報に基づいて、終端点の変更を伴うDRBの各々がPDCPバージョンの変更を有することになると決定し得る。たとえば、SN106Aは、CG-ConfigInfo IEのmcg-RB-Configフィールドを処理し得る。SN106Aは、それに応じて、MN104AはSNステータス転送メッセージを送らないことになると決定し得る。このようにして、SN106Aは、SNステータス転送メッセージを待機し、一定の所与の時間量を超えて待機することを回避するためにタイマーを使用するのを回避することができる。
図3Aを引き続き参照すると、SN106AはDRB DAに対する現在のカウント値を受信しないため、SN106Aは、DRB DAに対するULカウントおよびDLカウントにゼロなどのデフォルト値を適用する。SN106Aは、NR PDCPを使用して、DRB DAに関するSgNB追加要求メッセージ(イベント311参照)内の情報に従って、SN終結DRBを確立するために、DRB DAを修正する。SN106Aは、ゼロで始まるシーケンス番号をダウンリンクパケットに割り当て始める。アップリンク方向で、SN106Aは、UE102からのパケットがゼロで始まるシーケンス番号を有すると予想する。
しかしながら、別のシナリオでは、eNB104Aは、DRB DAの終端点の変更によるPDCPバージョンの変更は存在しないと決定し得る。eNB104Aは、この場合、SNステータス転送メッセージを生成し、DRB DAに対する現在値を含める。それによりeNB104AがDLカウント値および/またはULカウント値を指定し得る例示的なフォーマット250については、図2Cを参照しながら上記で論じた。gNB106Aは、SNステータス転送メッセージを受信し、PDCP-SNを第1のダウンリンクPDCPパケットに割り当てる。gNB106Aは、SN終結DRBを使用してPDCPパケットを送信する。gNB106Aはまた、第1のダウンリンクPDCPパケットを暗号化して、HFNおよびPDCP-SNを使用して、暗号化されたダウンリンクPDCPパケットを生成する。gNB106Aは、PDCP-SNおよび第1の暗号化されたダウンリンクパケットSDUを含むPDCPパケットを生成し、SN終結DRB上でPDCPパケットをUEに送信する。
より具体的な例として、ソース基地局として動作しているeNB104Aは、DLカウントの現在値がXであるとき、DRB DAの終端点を修正し、PDCPバージョンがDRB DAに対して変更されないと決定し、現在値XをSNステータス転送メッセージ内でターゲット基地局(たとえば、gNB106A)に提供し得る。ターゲット基地局は、シーケンス番号X、X+1、X-+2などをPDCP SDUに割り当て、UEに対して対応するパケットのダウンリンク方向の送信を開始する。いくつかの実装形態では、ターゲット基地局は、SN終結DRBがその構成内にヘッダ圧縮またはデータ圧縮を含むとき、ヘッダ圧縮またはデータ圧縮によってPDCP SDUを連続的に圧縮する。さらに、いくつかの実装形態では、ターゲット基地局は、SN終結DRBがその構成内に完全性保護を含むとき、それぞれ、DLカウント値、DLカウント値+1、DLカウント値+2などを使用して、PDCPシーケンス番号X、X+1、X+2、…を有するPDCP SDUに対する完全性保護を実行し得る。またさらに、ターゲット基地局は、SN終結DRBがその構成内に暗号化を含むとき、それぞれ、DLカウント値、DLカウント値+1、DLカウント値+2などを使用して、PDCPシーケンス番号X、X+1、X+2、…を用いてPDCP SDUを暗号化し得る。PDCP SDUの各々に対して、ターゲット基地局は、PDCP SDUおよび処理された(圧縮された、かつ/もしくは完全性保護された、かつ/または暗号化された)PDCP SDUに対応するPDCPシーケンス番号を含むPDCP PDUを生成し、無線インターフェースを介してPDCP PDUをUEに送信し得る。
さらなる例として、SNステータス転送メッセージが一定のSN終結DRBに対するULカウント値を指定するとき、ターゲット基地局は、ULカウント値を使用して、SN終結DRB上で受信されたPDCP PDUまたはSDUを処理し得る。それに従ってSNステータス転送メッセージがULカウントを伝達し得るフォーマットは、図2Cを参照しながら上記で論じたDLカウントのフォーマットと同様であり得る。ULカウントの現在値がYであるとき、ターゲット基地局は、UE102がYに設定されたPDCPシーケンス番号を有する第1のPDCP SDUと、その後にシーケンス番号Y、Y+1、Y+2などを有するPDCP SDUとを送信すると予想する。いくつかの実装形態では、ターゲット基地局は、SN終結DRBがその構成内に暗号化nを含むとき、ULカウント値、ULカウント値+1、ULカウント値+2などを使用して、受信されたPDCP SDUを連続的に解読する。ターゲット基地局は、SN終結DRBがその構成内に完全性保護を含むとき、それぞれ、ULカウント値、ULカウント値+1、ULカウント値+2などを使用して、PDCPシーケンス番号Y、Y+1、Y+2、…を有するPDCP SDUに対する完全性保護を実行し得る。またさらに、ターゲット基地局は、SN終結DRBがその構成内にヘッダ圧縮解除および/またはデータ圧縮解除を含むとき、それぞれ、ULカウント値、ULカウント値+1、ULカウント値+2などを使用して、PDCPシーケンス番号Y、Y+1、Y+2、…を有する、完全性検査を合格したPDCP SDUを圧縮解除し得る。
ターゲット基地局が暗号化および解読、完全性保護および検査、圧縮および圧縮解除などにおいてDLカウントおよびULカウントの現在値を適用するシナリオと対照的に、SN106Aは、DLカウントおよびULカウントの値として、ゼロなどのデフォルト番号を使用することによって、これらの手順を実行する。より具体的には、SN106Aは、上記で論じたように、DLカウントのPDCP-SNおよびHFNフィールドにゼロを割り当て、ULカウントのPDCP-SNおよびHFNフィールドにゼロを割り当て、暗号化、解読、完全性保護などを実行し得る。
依然として図3Aを参照すると、MN104A、SN106A、およびUE102がDRB DAをMN終結DRBからSN終結DRBに変換する間、MN104Aは、DRB DAを含むE-RABに対するSGW112とSN106Aとの間のデータ転送を実行する(371)。MN104A、S-GW112、およびMME114は、次いで、経路更新手順を実行する(380)。具体的には、MN104Aは、最初に、E-RAB修正指示メッセージをMME114に送信する(382)。MME114は、次いで、ベアラ修正情報をS-GW112に送信する(384)。S-GW112は、エンドマーカーパケット(end marker packet)をMN104Aに送信する(385)ことによって、データ転送(371)の完了を示し、MN104Aは、エンドマーカーパケットをSN106Aに送信する。最終的に、MME114は、RAB修正指示確証メッセージをMN104Aに送信する(386)。
別の実装形態によれば、MN104Aは、DRB DAに関連する現在のカウント値をSN106Aに提供するが、SN106Aは、DRB DAの終端点が変更するとき、現在のカウント値をDRB DAに適用しない(すなわち、受信された現在のカウント値を無視または廃棄する)と決定し得る。
具体的には、図3Bは、MN104Aが、SgNB追加手順(図3Aの手順310Aと同様)を実行した(310B)後、SNステータス転送メッセージを構築し、SNステータス転送メッセージをSN106Aに送信する(350B)例示的なシナリオを示す。MN104Aは、DRB DAの終端点の変更がDRB DAが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかにかかわらず、現在のカウント値をSNステータス転送メッセージ内に含める。
しかしながら、SN106AがSNステータス転送メッセージを受信した(350B)後、SN106Aは、DRB DAの終端点の変更が、DRB DAが使用したPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)を変更させるかどうかを決定する(351B)。上記で論じたように、SN106Aは、SN106Aが手順310B中に受信したSgNB追加要求メッセージ内に含まれたCG-ConfigInfo IEのmcg-RB-Configフィールドを使用してこの決定を行うことができる。
SN106Aは、このシナリオでは、終端点の変更の結果として、DRB DAのPDCPバージョンは変更することになると決定し、SNステータス転送メッセージ内に含まれた現在値を無視する(352)。SN106Aは、次いで、上記で論じたように、ゼロなどのデフォルト値をDRB DAに対するULカウントおよびDLカウントに適用する。他方で、SN106が、DRBの終端点の変更によるPDCPバージョンの変更が存在しないと決定した場合、SN106Aは、上記で論じたように、ULカウントおよびDLカウントを含み得る、現在のカウント値を後続のパケットに適用する。このシナリオは、その場合、図3Aのシナリオと同様に進む。
図3Cおよび図3Dのシナリオでは、SN106Aは、SN CU-CP180、(SN)CU-UP182、およびSN-DU174を含む分散型基地局として実装される。SN CU-CP180およびSN CU-UP182は、DRBに対する現在のカウント値に関する情報を交換する。
具体的には、図3Cのシナリオでは、MN104Aは、最初に、DRB DCを含む、1つまたは複数のDRBをUE102に提供する(301)。MN104Aは、SN追加要求メッセージをSN CU-CP180に送信する(311)ことによって、SN追加手順310Cを開始し、DRB DCの終端点をMN104AからSN106Aに修正する。SN CU-CP180は、ベアラコンテキストセットアップ要求メッセージをSN CU-UP182に送信し(360)、SN CU-UP182は、次いで、ベアラコンテキストセットアップ応答メッセージを用いてSN CU-CP180に応答する(361)。SN CU-CP180は、F1 UEコンテキストセットアップまたは修正メッセージをSN-DU174に送信する(362)ことによって、UEコンテキスト修正またはセットアップ手順を始動する。イベント360および362は、常に図3Cに示す順序で生じるとは限らない。
SN CU-CP180は、次いで、SN追加要求確認メッセージをMN104Aに送信する(312)。次に、MN104Aは、SCG構成を有するRRC再構成(たとえば、RRCConnectionReconfigurationまたはRRCReconfiguration)メッセージをUE102に送信する(320)。UE102は、RRC再構成完了(たとえば、RRCConnectionReconfigurationCompleteまたはRRCReconfigurationComplete)メッセージを用いてMN104Aに応答する(322)。MN104Aは、SN再構成完了メッセージをSN CU-CP180に送信する(313)。UE102は、SN-DU174とのランダムアクセス手順を始動する(340)。イベント322および340は、常に図3Cに示す順序で生じるとは限らない。イベント311、360、461、462、312、320、321、および313は、集合的に、SN追加およびRRC再構成手順310Cを定義し得る。
MN104Aは、1つまたは複数のDBRに対する現在のカウント値を有するSNステータス転送メッセージをSN CU-CP180に送信する(350C)。SN CU-CP180は、DRB DCの終端点変更がDRB DCに対する設定を変更させるかどうかを決定する(351C)。設定変更は、DRB DCが使用するPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)の変更、PDCP SN長の変更、RLCモードの変更、または完全構成を含み得る。この例示的なシナリオでは、SN CU-CP180は、DRB DCが設定変更を必要とすると決定する(351C)。SN CU-CP180は、それに応じて、DRB DCに対するPDCP SNステータス情報IEを用いずに、または別の実装形態では、DRB DCに対するデフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)およびデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)を含むPDCP SNステータス情報IEを用いてベアラコンテキスト修正要求メッセージを構築する(355C)。しかしながら、別のシナリオでは、SN CU-CP180は、DRB DCは設定変更を必要としないと決定し、現在のカウント値(イベント350Cにおいて受信された)をベアラコンテキスト修正要求メッセージのPDCP SNステータス情報IE内に含める。SN CU-CP180は、次いで、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをSN CU-UP182に送信する(357C)。SN CU-UP182は、PDCP SNステータス情報IE内で受信されたカウント値を適用し、ベアラコンテキスト修正要求メッセージを送信する(358C)。
図3Dのシナリオは、概して、図3Cのシナリオと同様であるが、ここでは、CU-UPは、CU-CPから現在のカウント値を受信し、次いで、無視する。同様のイベントは図3Cおよび図3Dにおいて同じ参照番号を使用して標示されており、これらの2つのシナリオ同士の間の差異については、以下で論じる。
SN CU-CP180がDRB DDに対する設定変更が必要であると決定した(351D)後、SN CU-CP180は、現在のカウント値を有するDRBに対するPDCP SNステータス情報IEを用いてベアラコンテキスト修正要求メッセージを構築する(355D)が、受信されたカウント値を無視するようにとの受信者に対する指示をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内にやはり含める。別のシナリオでは、SN CU-CP180は、DRB DDが設定変更を必要としないと決定し、受信されたカウント値を無視するようにとの受信者に対する指示なしに、現在のカウント値をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内のPDCP SNステータス情報IE内に含める。
一実装形態では、指示がある値またはオプション、たとえば、「真」に設定されるとき、SN CU-UP182が適切な措置を講じるように、無視の指示はバイナリインジケータである。別の実装形態では、SN CU-UP182は、無視の指示が何らかの特定値を有するかどうかを決定しなくてよく、無視の指示がメッセージ内に含まれるとき、適切な措置を講じる。SN CU-CP180は、次いで、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをSN CU-UP182に送信する(357D)。SN CU-UP182は、この例示的なシナリオでは、指示を検査して、PDCP SNステータス情報IE内で受信されたカウント値を無視する(359)。SN CU-UP182は、次いで、ベアラコンテキスト修正応答メッセージをSN CU-CP180に送信する(358D)。
図4Aのシナリオでは、SNとして動作しているgNB106Aは、最初に、gNB106Aにおいて終結されたDRB DB、すなわち、SN終結DRBをUE102に提供する(402)。DRB DBの構成は、RLC AMをやはり含む。図3Aおよび図3Bのシナリオ同様、eNB104AはMNとして動作し、基地局104Aおよび106Bは、したがって、UE102においてDCをサポートする。
SN106AがSN終結DRB DBをMN終結DRB DBに変換すると決定した後、SN106Aは、最初に、SgNB修正必要メッセージをMN104Aに送信する(414)。SgNB修正必要メッセージは、MN104AがDRB DBをMN終結DRBに変更すべきであるという指示を含む。DRB DBを識別するために、SN106Aは、DRB DBの識別情報(DRB ID)および/またはDRB DBがSgNB修正必要メッセージ内で属するE-RAB EBの識別情報(E-RAB ID)を含み得る。
MN104Aは、SgNB修正要求メッセージを用いて応答する(415)。MN104Aは、SgNB修正要求メッセージ内でpDCPatSgNBフラグを「存在する」に設定することによって、SN106AがPDCPエンティティをセットアップすべきであることを示し得る。しかしながら、他のシナリオでは、MN104Aは、SgNB修正要求メッセージを用いて応答することができないことがある。
SN106Aは、SgNB修正要求メッセージを受信した(415)後、SgNB修正要求確認メッセージをMN104Aに送信する(416)。図3Aおよび図3Bを参照しながら論じたSgNB追加要求確認メッセージ同様、SgNB修正要求確認メッセージは、SCG構成(たとえば、CG-Config IE)を含んでよく、SCG構成は、RadioBearerConfig IEを含み得る。SgNB修正要求確認メッセージは、場合によっては、physicalCellGroupConfig IE、mac-CellGroupConfig IE、およびRLC-BearerConfig IE、spCellConfig IEなどを有するSCGセルグループ構成を含んでもよい。
MN104Aは、次いで、SCG構成を有するRRCConnectionReconfigurationメッセージをUE102に送信する(420)。SCG構成内のRadioBearerConfig IEは、NR PDCPを使用したSN終結DRB DBが、EUTRA PDCPを使用するMN終結DRBになるべきであるという指示を含む。場合によっては、MN104Aは、scg-CellGroupConfigをRRCConnectionReconfigurationメッセージ内に含める。UE102は、DRB DBを含むリソースを再構成し、RCConnectionReconfigurationCompleteメッセージをMN104Aに送信する(421)。MN104Aは、SgNB修正確証メッセージをSN106Aに送信する(417)。
図3Aおよび図3Bのシナリオ同様、UE102がMN104Aから受信する(420)RRCConnectionReconfigurationメッセージは、UE102がランダムアクセス手順を実行すべき(440)であるという指示を含み得る。
SN106Aは、DRB DBの終端点の変更が、DRB DBが使用するPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)を変更させるかどうかを決定する(443)。図4Aのシナリオでは、MN104AはSN終結DRB DB(SN106AがMN終結DRBに変換している)がNR PDCPを使用するように構成されていると決定するが、MN104AはeNBであるため、新しい終端点MN104AはNR EUTRAを使用する。SN106Aは、したがって、MN104AがEUTRA PDCPおよびRLC AMを用いてMN終結DRB DBを構成すると予想する。したがって、SN106Aは、DRB DBの終端点の変更は、DRB DBに対するPDCPバージョンをやはり変更させると決定する。
一実装形態によれば、SN106AがMN104A(eNBである)はNR PDCPをサポートしないと決定するとき、SN106Aは、MN104AがEUTRA PDCPを使用してDRB DBを構成すると推論する。逆に、SN106AがMN104AはNR PDCPをサポートすると決定するとき、SN106Aは、MN104AがNR PDCPを使用してDRB DBを構成すると推論する。したがって、SN106Aは、本実装形態では、MN104Aの機能に基づいて、DRB DBに対するPDCPバージョンの変更が存在するかどうかを決定する(443)。
実装形態に応じて、MN104Aは、SgNB修正要求、SgNB追加要求(図3Aおよび図3B参照)、または別の好適なメッセージなど、MN104AがX2インターフェース上でSN106Aに送信するメッセージ内にそのEUTRA PDCP機能およびNR PDCP機能またはMCG-RB構成を示す。
別の実装形態によれば、SN106AがUE102はEUTRA無線インターフェース上でNR PDCPをサポートしないと決定するとき、SN106Aは、MN104AがEUTRA PDCPを使用してDRB DBを構成すると推論する。逆に、SN106AがUE102はEUTRA無線インターフェース上でNR PDCPをサポートすると決定するとき、SN106Aは、MN104AがNR PDCPを使用してDRB DBを構成すると推論する。したがって、SN106Aは、本実装形態では、UE102の機能に基づいて、DRB DBに対するPDCPバージョンに変更が存在するかどうかを決定する(443)。
SN106Aは、このシナリオでは、終端点の変更の結果として、DRB DBのPDCPバージョンが変更することになると決定したため、SN106Aは、DRB DBに対する現在のカウント値を用いずにSNステータス転送メッセージを構築する(444)。SN106Aは、たとえば、SNステータス転送メッセージを構築し、E-RAB ID、ULカウント値、またはDLカウント値など、DRB DBに関するいずれの情報も含めなくてよい。SN106Aは、次いで、X2インターフェースを介してSNステータス転送メッセージをMN104Aに送信する(450A)。図3Aのシナリオで、MN104AがSNステータス転送メッセージを構築し得る方法または構築しないと決定し得る方法と同様、SN106Aは、PDCPバージョンがDRB(たとえば、RLC AMで構成された)の各々に対して変更するかどうかを検査し、PDCPバージョンがすべての場合に変更するとき、SNステータス転送メッセージをまったく構築または送信しなくてよい。
SN106Aが図3AのシナリオでSNステータス転送メッセージを受信し処理する(350A)のと同様に、MN104Aは、図4のシナリオで、SNステータス転送メッセージを受信し、そのメッセージはDRB DBに対する現在のカウント値を示さないため、MN104Aは、DRB DBに対するULカウントおよびDLカウントに、ゼロなどのデフォルト値を適用する。MN104Aは、EUTRA PDCPを使用して、SgNB修正必要メッセージ内の情報に従って、MN終結DRBを確立するためにDRB DBを修正する。MN104Aは、パケットをダウンロードするためにゼロで始まるシーケンス番号を割り当て始める。アップリンク方向で、MN104Aは、UE102からのパケットがゼロで始まるシーケンス番号を有すると予想する。しかしながら、別のシナリオで、SN106AがDRB DBに対するPDCPバージョンの変更が何も存在しないと決定するとき、SN106Aは、現在のカウント値をSNステータス転送メッセージ内に含める。MN104Aは、この場合、DLカウントの特定値の後の次の番号をダウンリンク方向にパケットに割り当て、ULカウントの指定値直後のシーケンス番号を有するパケットを予想する。
別の実装形態では、SN106Aが、終端点の変更の結果として、DRB DBのPDCPバージョンが変更することになると決定した場合、SN106Aは、SNステータス転送メッセージを構築し、DRB DBに対して、ULカウント値をデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、DLカウント値をデフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、E-RAB ID、ULカウント値、およびDLカウント値をSNステータス転送メッセージ内に含める。SN106Aは、次いで、X2インターフェースを介してSNステータス転送メッセージをMN104Aに送信する(450A)。SN106Aは、PDCPバージョンがDRB(たとえば、RLC AMで構成された)の各々に対して変更するかどうかを検査することもできる。PDCPバージョンがそれぞれの場合に変更する場合、SN106Aは、各DRBに対して、ULカウント値をデフォルトULカウント値に設定し、DLカウント値をデフォルトDLカウント値に設定し、各DRBに対するE-RAB ID、ULカウント値、およびDLカウント値をSNステータス転送メッセージ内に含める。MN104Aは、DRB DBに対して(または、SNステータス転送メッセージが複数のDRBを参照するとき、DRBの各々に対して)、受信されたULカウント値をULカウントに適用し、受信されたDLカウント値をDLカウントに適用する。
SNステータス転送メッセージをMN104Aに送信した(450A)後、SN106Aは、S-GW112とMN104Aとの間でデータを転送する(471)。SN106Aは、次いで、UE102がE-RABに対してNR無線上でどの程度のデータを受信したかを示すためにセカンダリRAT量報告メッセージをMN104に送信する(472)。MN104A、S-GW112、およびMME114は、次いで、上記で論じた経路更新手順380と同様の経路更新手順を実行する(480)。経路更新手順は、S-GW112がデータ転送(471)の完了を示すためのエンドマーカーパケットを送信することを含む。
図4Bのシナリオでは、SN106Aは、DRB DBの終端点が変更した結果として、PDCPバージョンがDRB DBに対して変更するかどうかにかかわらず、SNステータス転送メッセージをMN104Aに送信し(450B)、現在のカウント値を含める。しかしながら、MN104Aは、DRB DBの終端点の変更が、DRB DBが使用するPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)を変更させるかどうかを決定する(453)。MN104Aは、たとえば、SgNB修正必要メッセージ内に含まれた情報を使用してこの決定を行うことができる。MN104Aは、次いで、PDCPバージョンの変更によりSNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(454)。別のシナリオでは、MN104Aは、DRB DBの終端点の変更により、PDCPバージョンの変更が何も存在しないと決定し、ULカウントおよびDLカウントを含み得る現在のカウント値を後続のパケットに適用する。
図4Cのシナリオでは、MN104Aは、最初に、DRB DCを含む、1つまたは複数のDRBをUE102に提供し(401)、またSN106A内のSNリソースを利用する。MN104Aは、SN修正要求メッセージをSN CU-CP180に送信する(415)ことによって、MN始動SN修正手順410Cを開始し、DRB DCの終端点をMN104AからSN106Aに修正する。
SN CU-CP180は、ベアラコンテキストセットアップ要求メッセージをSN CU-UP182に送信し(460)、SN CU-UP182は、次いで、ベアラコンテキストセットアップ応答メッセージを用いてSN CU-CP180に応答する(461)。SN CU-CP180は、F1 UEコンテキストセットアップメッセージをSN-DU174に送信する(462)ことによって、UEコンテキストセットアップ手順を始動する。イベント460および462は、常に図3Cに示した順序で生じるとは限らない。
SN CU-CP180は、次いで、SN追加要求確認メッセージをMN104Aに送信する(416)。次に、MN104Aは、SCG構成を有するRRC再構成(たとえば、RRCConnectionReconfigurationまたはRRCReconfiguration)メッセージをUE102に送信する(420)。UE102は、RRC再構成完了(たとえば、RRCConnectionReconfigurationCompleteまたはRRCReconfigurationComplete)メッセージを用いてMN104Aに応答する(422)。MN104Aは、SN再構成完了メッセージをSN CU-CP180に送信する(417)。UE102は、SN-DU174とのランダムアクセス手順を始動する(440)。イベント421および440は、常に図4Cに示す順序で生じるとは限らない。イベント415、460、461、462、420、421、417、および440は、集合的に、MN始動SN修正およびRRC再構成手順410Cを定義し得る。
MN104Aは、1つまたは複数のDBRに対する現在のカウント値を有するSNステータス転送メッセージをSN CU-CP180に送信する(450C)。SN CU-CP180は、DRB DCの終端点変更がDRB DCに対する設定を変更させるかどうかを決定する(451C)。設定変更は、DRB DCが使用するPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)の変更、PDCP SN長の変更、RLCモードの変更、または完全構成を含み得る。この例示的なシナリオでは、SN CU-CP180は、DRB DCが設定変更を必要とすると決定する(451C)。SN CU-CP180は、それに応じて、DRB DCに関するPDCP SNステータス情報IEを用いずに、または別の実装形態では、DRB DCに対するデフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)およびデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)を含むPDCP SNステータス情報IEを用いてベアラコンテキスト修正要求メッセージを構築する(455C)。しかしながら、別のシナリオでは、SN CU-CP180は、DRB DCが設定変更を必要としないと決定し、現在のカウント値(イベント450Cにおいて受信された)をベアラコンテキスト修正要求メッセージのPDCP SNステータス情報IE内に含める。SN CU-CP180は、次いで、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをSN CU-UP182に送信する(457C)。SN CU-UP182は、PDCP SNステータス情報IE内で受信されたカウント値を適用し、ベアラコンテキスト修正応答メッセージを送信する(458C)。
図4Dのシナリオは、概して、図4Cのシナリオと同様であるが、ここでは、CU-UPは、CU-CPから現在のカウント値を受信し、次いで、無視する。同様のイベントは図4Cおよび図4Dにおいて同じ参照番号を使用して標示され、これらの2つのシナリオ同士の間の差異については、以下で論じる。
SN CU-CP180がDRB DDに対する設定変更が必要であると決定した(451D)後、SN CU-CP180は、現在のカウント値を有するDRBに対するPDCP SNステータス情報IEを用いてベアラコンテキスト修正要求メッセージを構築する(455D)が、受信されたカウント値を無視するようにとの受信者に対する指示をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内にやはり含める。別のシナリオでは、SN CU-CP180は、DRB DDが設定変更を必要としないと決定し、受信されたカウント値を無視するようにとの受信者に対する指示なしに、PDCP SNステータス情報IE内の現在のカウント値をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内に含める。
一実装形態では、指示をある値またはオプション、たとえば、「真」に設定するとしたとき、SN CU-UP182が適切な措置を講じるように、無視の指示はバイナリインジケータである。別の実装形態では、SN CU-UP182は、無視の指示が任意の特定値を有するかどうかを決定しなくてよく、無視の指示がメッセージ内に含まれるとき、適切な措置を講じる。SN CU-CP180は、その場合、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをSN CU-UP182に送信する(457D)。SN CU-UP182は、この例示的なシナリオでは、指示を検査し、PDCP SNステータス情報IE内で受信されたカウント値を無視する(459)。SN CU-UP182は、次いで、ベアラコンテキスト修正応答メッセージをSN CU-CP180に送信する(458D)。
次に図4Eを参照すると、MN104Aは、MN CU-CP180、MN CU-UP182、およびMN-DU174を含み得る。SN106Aは、最初、DRB DEを含む1つまたは複数のDRBをUE102に提供し、またMN104AのMNリソースを利用する。セカンダリ基地局として動作しているSN106Aは、たとえば、DRB DEを解放するためのSN修正必要メッセージをMN CU-CP180に送信する(414)ことによって、SN始動SN修正手順410Eを開始する。MN CU-CP180は、MN側でDRB DEを再開すると決断し、MN CU-CP180は、ベアラコンテキストセットアップ要求メッセージをMN CU-UP182に送信し(460)、MN CU-UP182は、次いで、ベアラコンテキストセットアップ応答メッセージを用いてMN CU-CP180に応答する(461)。
MN CU-CP180は、F1 UEコンテキスト修正/セットアップ手順をMN-DU174に送信すること(462)によって、UEコンテキストセットアップまたは修正手順を始動する。MN CU-CP180は、SN修正要求メッセージをSN106Aに送信し(415)、SN106Aは、それに応じて、SN修正要求確認メッセージをMN CU-CP180に送信する(416)。415~417、460、および461の順序は、図4Eに示した順序と異なってよい。MN CU-CP180は、次に、MN-DU174を介してRRC再構成(たとえば、RRCConnectionReconfigurationまたはRRCReconfiguration)メッセージをUE102に送信する(420)。UE102は、やはりMN-DU174を介して、RRC再構成完了(たとえば、RRCConnectionReconfigurationCompleteまたはRRCReconfigurationComplete)メッセージを用いてMN CU-CP180に応答する(421)。UE102は、次いで、MN-DU174とのランダムアクセス手順を始動し得る(440)。MN CU-CP180は、SN修正確証メッセージをSN106Aに送信する(417)。イベント421および317は、他のシナリオにおいて異なる順序で生じ得る。イベント414~417、460~462、および440は、一緒に、SN始動SN修正およびRRC再構成手順410Eを定義する。
SN106Aは、現在のカウント値を有するSNステータス転送メッセージをMN CU-CP180に送信する(450E)。MN CU-CP180は、DRB DEの終端点の変更がDRBに対する設定を変更させるかどうかを決定する(451E)。上記の例と同様に、DRBに対する設定変更は、DRB DEが使用するPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)の変更、PDCP SN長の変更、RLCモードの変更、または完全構成を含み得る。この例示的なシナリオでは、MN CU-CP180は、DRB DEが設定変更を必要とすると決定する(451E)。MN CU-CP180は、DRBに対するPDCP SNステータス情報IEを用いずに、または別の実装形態では、DRB DEに対するデフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)およびデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)を有するPDCP SNステータス情報IEを用いてベアラコンテキスト修正要求メッセージを構築する(455E)。別のシナリオでは、MN CU-CP180は、DRB DEが設定変更を必要としないと決定し、450Eにおいて受信された現在のカウント値をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内のPDCP SNステータス情報IE内に含める。MN CU-CP180は、次いで、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをMN CU-UP182に送信する(457E)。MN CU-UP182は、PDCP SNステータス情報IE内で受信されたカウント値を適用し、ベアラコンテキスト修正応答メッセージをMN CU-CP180に送信する(458E)。
次に図4Fを参照すると、このシナリオもSN始動SN修正手順に関連するが、ここでは、MN CU-UP182は、MN CU-CP180から受信された現在のカウント値を無視する。図4Eと図4Fとの間の差異については、以下で論じる。
MN CU-CP180がDRB DFに対する設定変更が必要であると決定した(451F)後、SN CU-CP180は、現在のカウント値を有するDRBに対するPDCP SNステータス情報IEを用いてベアラコンテキスト修正要求メッセージを構築する(455F)が、受信されたカウント値を無視するようにとの受信者に対する指示をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内にやはり含める。別のシナリオでは、MN CU-CP180は、DRB DFが設定変更を必要としないと決定し、受信されたカウント値を無視するようにとの受信者に対する指示なしに、現在のカウント値をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内のPDCP SNステータス情報IE内に含める。MN CU-CP180は、次いで、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをMN CU-UP182に送信する(457F)。MN CU-UP182は、この例示的なシナリオでは、指示を検査し、PDCP SNステータス情報IE内で受信されたカウント値を無視する(459)。MN CU-UP182は、次いで、ベアラコンテキスト修正応答メッセージをSN CU-CP180に送信する(458F)。
次に、図5Aおよび図5Bは、DRBのPDCPバージョンの変更によるパケット損失を防ぐために、基地局がカウント値を管理する例示的なMME/SGW内ハンドオーバシナリオを示す。図3A~図4Bのシナリオとは異なり、UE102は、これらのシナリオでは、DCで動作しなくてよい。
このシナリオの最初に、eNB104Aは、ハンドオーバ手順のために、ソースeNBとして動作する。UE102およびeNB104がDRB DCを使用して通信するとき、eNB104Aは、UE102からの測定報告または別の好適なイベントに基づいて、UE102がセル124AからeNB104Bのセル124Bにハンドオーバすべきであると決定し得る(図1B参照)。eNB104Aは、次いで、このとき、ハンドオーバ手順のためのターゲットeNBとして動作するeNB104Bにハンドオーバ要求メッセージを送信する(503)。
いくつかの実装形態では、ハンドオーバ要求メッセージは、DRB DLがEUTRA PDCPを使用するか、またはNR PDCPを使用するかを示す。図5Aのシナリオでは、ハンドオーバ要求メッセージは、DRB DCが現在EUTRA PDCPを使用することを示すために、EUTRA PDCP構成を含み得る。言い換えれば、ハンドオーバに先立って、ソースeNB104Aは、EUTRA PDCPを使用してDRB DCを構成し、DRB DCのこの構成をUE102に提供した。別のシナリオでは、ハンドオーバ要求メッセージは、DRB DCが現在NR PDCPを使用することを示すためのNR PDCP構成を含み得る。ターゲットeNB104Bは、それに応じて、ハンドオーバ要求メッセージ内の情報に基づいて、ターゲットeNB104BがDRB DCに適用することになるPDCPバージョンがそれを用いてソースeNB104Aが前にDRB DCを構成したPDCPバージョンとは異なるかどうかを決定し得る。
場合によっては、ハンドオーバ要求メッセージは、DRB DCがNR PDCPを使用するとき、RadioBearerConfig IE、またはDRB DCの識別子およびNR PDCP構成を含む別の好適なIEを含む。他の場合には、DRB DCがEUTRA PDCPを使用するとき、ハンドオーバ要求メッセージは、DRB-ToAddModList IE、またはDRB DCの識別子およびEUTRA PDCP構成を含む別の好適なIEを含む。
ターゲットeNB104Bは、承認制御手順を実行し(504)、ハンドオーバ要求確認メッセージをソースeNB104Aに送信する(505)。ソースeNB104Aは、次いで、mobilityControlInformation IEを含むRRCConnectionReconfigurationメッセージをUE102に送信する(521)。ソースeNB104は、次いで、バッファリングされた移行中のパケットをターゲットeNB104Bに提供する(532)。
ソースeNB104Aは、DRB DCの終端点のeNB104AからeNB104Bへの変更が、DRB DCが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(541)。この例示的なシナリオでは、ソースeNB104Aは、DRB DCがEUTRA PDCPを使用するように構成されていると決定するが、新しい終端点eNB104BはEUTRA上でNR PDCPを使用する。
いくつかの実装形態では、ソースeNB104Aは、現在のカウント値を用いずにSNステータス転送メッセージを構築する(542)。上記の例示的なシナリオと同様に、ソースeNB104Aは、他の場合には、PDCPバージョンが、SNステータス転送メッセージが参照することになるすべてのDRBに対して変更する場合、SNステータス転送メッセージをSN106Aにまったく送信しないと決定し得る。ソースeNB104Aは、次いで、X2インターフェースを介してSNステータス転送メッセージをeNB104Bに送信する(550A)。eNB104Bは、SN106Aが図3AのシナリオでSNステータス転送メッセージを受信し(350A)処理するのと同様に、SNステータス転送メッセージを受信して(550A)処理し得る。たとえば、eNB104Bは、ゼロまたは別の好適なデフォルト値をDRB DCに対するULカウントおよびDLカウントに適用する。
他の実装形態では、ソースeNB104Aは、SNステータス転送メッセージを構築し、ULカウント値をデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、DRB DCに対するDLカウント値をデフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、DRB DCに関連するE-RAB ID、ULカウント値、およびDLカウント値をSNステータス転送メッセージ内に含める。eNB104Aは、次いで、X2インターフェースを介してSNステータス転送メッセージをeNB104Bに送信する(550A)。eNB104Bは、ULカウント値およびDLカウント値をそれぞれDRB DCに対するULカウントおよびDLカウントに適用する。
別のシナリオでは、eNB104Aは、DRB DCの終端点の変更から生じる、PDCPバージョンの変更が何も存在しないと決定する。eNB104Aは、次いで、現在のカウント値を有するSNステータス転送メッセージをeNB104Bに送信し、eNB104Bは、SNステータス転送メッセージ内の現在のカウント値(DLカウントおよびULカウント)を使用して、後続のインバウンドパケットおよびアウトバウンドパケットを処理する。
UE102およびソースeNB104Aは、データパケットの交換(571)を継続することができ、ソースeNB104Aは、これらのデータパケットをターゲットeNB104Bに転送する(572)ことができ、ターゲットeNB104Bは、ソースeNB104Aからのパケットをバッファリング(573)し得る。UE102は、古いセル124Aから離れ、新しいセル124B内の無線リンクを同期させる(574)ことができる。UE102、eNB104Aおよび104B、S-GW112、ならびにMME114は、次いで、UE102とターゲットeNB104Bとの間の同期およびUL割振り、経路交換(たとえば、ターゲットeNB104Bは、経路交換要求をMME114に送信することができ、MME114は、ベアラ修正要求をS-GW112に送信し、ベアラ修正応答をS-GW112から受信することができ、MME114は、経路交換要求確認をターゲットeNB104Bに送信することができる)を含めて、クラッタリングを回避し、古いUEコンテキストを解放する(たとえば、ターゲットeNB104Bは、UEコンテキスト解放メッセージをソースeNB104Aに送信することができる)ために、図5Aに詳細に示されていない、いくつかの手順を実行し(590)得る。ソースeNB104Aは、次いで、リソースを解放する(594)。
図5Bのシナリオでは、ソースeNB104Aは、DRB DCの終端点の変更の結果として、PDCPバージョンがDRB DCに対して変更するかどうかにかかわらず、SNステータス転送メッセージをターゲットeNB104Bに送信し(550B)、現在のカウント値を含める。しかしながら、ターゲットeNB104Bは、DRB DCの終端点の変更が、DRB DCが使用するPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)を変更させるかどうかを決定する(553)。ターゲットeNB104Bは、次いで、PDCPバージョンの変更によりSNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(554)。別のシナリオでは、ターゲットeNB104Bは、DRB DCの終端点の変更から生じる、PDCPバージョンの変更が何も存在しないと決定し、ULカウントおよびDLカウントを含み得る現在のカウント値を後続のパケットに適用する。
図5Cのシナリオでは、ソース基地局S-MN104Aは、最初に、DRB DCを含む1つまたは複数のDRBをUE102に提供する。T-MN106Aは、T-MN CU-CP180、T-MN CU-UP182、およびT-MN-DU174を含む。S-MN104Aは、DRB DCの終端点をT-MN106Aに変更するためのハンドオーバ要求メッセージをT-MN CU-CP180に送信する(503)ことによって、ハンドオーバ手順を開始する。CU-CP180は、ベアラコンテキストセットアップ要求メッセージをT-MN CU-UP182に送信し(560)、T-MN CU-UP182は、次いで、ベアラコンテキストセットアップ応答メッセージを用いてT-MN CU-CP180に応答する(561)。T-MN CU-CP180は、T-MN DU174に対するF1 UEコンテキスト修正/セットアップ手順を始動する(562)。イベント560および562の順序は、図5Cに示したものと異なってよい。
T-MN CU-CP180は、次いで、ハンドオーバ要求確認メッセージをS-MN104Aに送信する(505)。次に、S-MN104Aは、T-MN106Aによって生成されたRRC再構成(たとえば、RRCConnectionReconfigurationまたはRRCReconfiguration)メッセージをUE102に送信する(521)。UE102は、T-MN DU174とのランダムアクセス手順を始動する(540)。UE102は、T-MN DU174を介してRRC再構成完了(たとえば、RRCConnectionReconfigurationCompleteまたはRRCReconfigurationComplete)メッセージをT-MN CU-CP180に送信する(513)。イベント540および513の順序は、場合によっては、反転し得る。イベント503、560~562、505、521、540、および513は、ハンドオーバおよびRRC再構成手順510Cとしてグループ化されてよい。
S-MN104Aは、現在のカウント値を有するSNステータス転送メッセージをT-MN CU-CP180に送信する(550C)。T-MN CU-CP180は、DRB DCのハンドオーバが、PDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)の変更、PDCP SN長の変更、RLCモードの変更、または完全構成を含み得る、設定変更をもたらすかどうかを決定する(551C)。この例示的なシナリオでは、T-MN CU-CP180は、DRB DCが設定変更を必要とすると決定する。T-MN CU-CP180は、DRに対するPDCP SNステータス情報IEを用いずに、または別の実装形態では、デフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)およびデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)を有する、DRBに関するPDCP SNステータス情報IEを用いてベアラコンテキスト修正要求メッセージを構築する(555C)。別のシナリオでは、T-MN CU-CP180は、DRB DCが設定変更を必要としないと決定し、PDCP SNステータス情報IE内で550Cにおいて受信された現在のカウント値をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内に含める。T-MN CU-CP180は、次いで、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをT-MN CU-UP182に送信する(557C)。T-MN CU-UP182は、PDCP SNステータス情報IE内で受信されたカウント値を適用し、ベアラコンテキスト修正応答メッセージを送信する(558C)。
図5Dのシナリオは、概して、図5Cのシナリオと同様であるが、ここでは、T-MN CU-UPは、T-MN CU-CPから現在のカウント値を受信し、次いで、無視する。同様のイベントは、図5Cおよび図5Dにおいて同じ参照番号を使用して標示され、これらの2つのシナリオの間の差異については、以下で論じる。
T-MN CU-CP180がDRB DDに対する設定変更が必要であると決定した(551D)後、T-MN CU-CP180は、現在のカウント値を有するDRBに対するPDCP SNステータス情報IEを用いてベアラコンテキスト修正要求メッセージを構築する(555D)が、受信されたカウント値を無視するようにとの受信者に対する指示をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内にやはり含める。別のシナリオでは、T-MN CU-CP180は、DRB DDが設定変更を必要としないと決定し、受信されたカウント値を無視するようにとの受信者に対する指示なしに、PDCP SNステータス情報IE内の現在のカウント値をベアラコンテキスト修正要求メッセージ内に含める。
一実装形態では、指示がある値またはオプション、たとえば、「真」に設定されているとき、T-MN CU-UP182が適切な措置を講じるように、無視の指示はバイナリインジケータである。別の実装形態では、T-MN CU-UP182は、無視の指示が何らかの特定値を有するかどうかを決定しなくてよく、無視の指示がメッセージ内に含まれるとき、適切な措置を講じる。T-MN CU-CP180は、次いで、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをT-MN CU-UP182に送信する(557D)。T-MN CU-UP182は、この例示的なシナリオでは、指示を検査し、PDCP SNステータス情報IE内で受信されたカウント値を無視する(559)。T-MN CU-UP182は、次いで、ベアラコンテキスト修正応答メッセージをT-MN CU-CP180に送信する(558D)。
図6A、図6B、および図6Cは、一般に、MNおよびSNがシングルコネクティビティ動作のためにコンテキストデータをターゲットeNBに転送する手順である、MNからeNBへの変更に関連する例示的なシナリオを示す。これらのシナリオでは、UE102は、最初に、それぞれ、MNおよびSNとして動作しているeNB104AおよびgNB106AとDCで動作する。MN104Aは、NR PDCP構成を使用する、1つまたは複数のMN終結DRB、および/またはNR PDCP構成を使用する、1つまたは複数のSN終結DRBをUE102に提供した(600)。MN104Aは、RLC AMを用いてこれらのDRBを構成する。
MN104Aは、たとえば、UE102からの測定報告に基づいて、UE102をeNB104Bにハンドオーバすると決定する。MN104Aは、したがって、ソースMN(S-MN)104Aと、SN106AはソースSN(S-SN)106Aと、またeNB104BはターゲットeNB(T-eNB)104Bと呼ばれることがある。S-MN104Aは、ハンドオーバ要求メッセージをT-eNB104Bに送信し(603)、T-eNB104Bは、EN-DCまたは他のタイプのDCを構成しないことを選定し、したがって、T-eNB104Bは、NR PDCPの代わりにEUTRA PDCPを使用するように、1つまたは複数のDRB、たとえば、SN終結DRB DDを再構成する。T-eNB104Bは、ハンドオーバ要求確認メッセージをS-MN104Aに送信する(605)。ハンドオーバ要求確認メッセージは、RRCConnectionReconfiguration IEを含んでよく、RRCConnectionReconfiguration IEは、PDCP構成を有するRadioResourceConfigDedicated IEを含む。
S-MN104Aは、SgNB解放要求メッセージをS-SN106Aに送り(618)、それに応じて、SgNB解放要求確認メッセージを受信する(619)ことによって、DC動作を終結する。さらに、S-MN104Aは、T-eNB104Bから受信したRRCConnectionReconfigurationをUE102に送信し(620)、UE102は、それに応じて、RadioResourceConfigDedicated IE内の情報に従って、EUTRA PDCPを使用するようにDRB DDを再構成する。UE102およびT-eNB104Bは、次いで、ランダムアクセス手順を実行し、UE102は、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージをT-eNB104Bに送信する(621)。
S-SN106Aは、第1のSNからMNへのSNステータス転送メッセージをS-MN104Aに送信し(633A)、DRB DDに対する現在のカウント値(ULカウントおよびDLカウント)を含める。S-MN104Aは、次いで、S-SN106AからT-eNB104BへのDRB DDの終端点の変更が、DRB DDが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(641A)。この例示的なシナリオでは、S-MN104Aは、DRB DDがNR PDCPを使用するように構成されていると決定するが、新しい終端点T-eNB104BはEUTRA PDCPを使用する。S-MN104Aは、それに応じて、現在のカウント値を用いずに第2のMNからeNBへのSNステータス転送メッセージを構築する(642)。S-MN104Aは、次いで、X2インターフェースを介して第2のSNステータス転送メッセージをT-eNB104Bに送信する(650A)。上記の例示的なシナリオと同様に、S-MN104Aは、他の場合には、PDCPバージョンがSNステータス転送メッセージが参照することになるすべてのDRBに対して変更する場合、第2のSNステータス転送メッセージをT-eNB104Bにまったく送信しないと決定し得る。
他の実装形態では、S-MN104Aは、第2のSNステータス転送メッセージを構築し、DRB DDに対して、ULカウント値をデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、DLカウント値をデフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、DRB DDに関連するE-RAB ID、ULカウント値およびDLカウント値を第2のSNステータス転送メッセージ内に含める。S-MN104Aは、次いで、X2インターフェースを介して第2のSNステータス転送メッセージをeNB104Bに送信する(650A)。T-eNB104Bは、ULカウント値およびDLカウント値をそれぞれDRB DDに対するULカウントおよびDLカウントに適用する。これらの実装形態では、S-MN104Aが第1のSNからMNへのSNステータス転送メッセージを受信する場合、S-MN104Aは、第1のSNからMNへのSNステータス転送メッセージ内のDRB DDに対するULカウント値およびDLカウント値を無視し得る。
図6Cのシナリオでは、S-SN106Aは、S-SN106AからT-eNB104BへのDRB DDの終端点の変更が、DRB DDが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定し(641C)(イベント641Aと同様)、それに応じて、第1のSNからMNへのSNステータス転送メッセージをフォーマットする(イベント642C)(イベント642Aと同様に、または現在のカウント値をゼロなどのデフォルト値に設定することによって)。たとえば、S-MN104Aは、PDCPバージョンの変更をSgNB解放要求メッセージ内に示し得る。別の実装形態では、S-SN106Aは、このシナリオがPDCPバージョンを変更させることを認識するように構成される。PDCPバージョンが変更する(たとえば、指示または事前構成に従って) 場合、S-SN106Aは、次いで、DRB DDに対する現在のカウント値を第1のSNからMNへのSNステータス転送メッセージ内に含めると決定するか、もしくは現在のカウント値を、ゼロなどのデフォルト値に設定すると決定し、現在値を第1のSNからMNへのSNステータス転送メッセージ内に含めるか、または第1のSNからMNへのSNステータス転送メッセージをT-eNB104Bにまったく送信しないと決定する。この実装形態では、S-SN106Aは、第1のSNからMNへのSNステータス転送メッセージをS-MN104Aに送信し(633C)、S-MN104Aは、第2のSNステータス転送メッセージ内のカウント値を修正するために、図6Aのシナリオの動作641Aまたは642Aを実行しなくてよく、S-MN104Aは、第2のSNステータス転送メッセージを構築するとき、第1のSNステータス転送メッセージ内で受信した現在のカウント値を単に使用すればよい。
S-MN104A、S-SN106A、T-eNB104B、S-GW112、およびMME114は、その場合、データ転送(S-SN106AおよびS-MN104Aを介したS-GW112からT-eNB104Bへの)、セカンダリRATデータ量報告(S-SN106AからS-MN104Aへの)と、その後に続くセカンダリRAT報告(S-MN104AからMME114への)、経路切替え(一方の端部におけるT-eNB104Bと他方の端部におけるMME114およびS-GW112との間のメッセージに関連する)、およびT-eNB104BおよびS-MN104AによるUEコンテキスト解放を含めて、クラッタリングを回避するために、図6Aで詳細に示されていない、いくつかの手順を実行し得る(691)。
図6Bのシナリオでは、S-SN106Aは、DRB DDの終端点の変更の結果として、PDCPバージョンがDRB DDに対して変更するかどうかにかかわらず、SNステータス転送メッセージをS-MN104Aに送信し(633B)、現在のカウント値を含める。S-MN104Aはまた、DRB DDの終端点の変更の結果として、PDCPバージョンがDRB DDに対して変更するかどうかにかかわらず、SNステータス転送メッセージをS-MN104Aに送信し(650B)、現在のカウント値を含める。しかしながら、T-eNB104Bは、DRB DDの終端点の変更が、DRB DDが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(653)。ターゲットT-eNB104Bは、次いで、PDCPバージョンの変更によりSNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(564)。別のシナリオでは、T-eNB104Bは、DRB DDの終端点の変更から生じる、PDCPバージョンの変更が何も存在しないと決定し、ULカウントおよびDLカウントを含み得る現在のカウント値を後続のパケットに適用する。
図7A、図7B、または図7Cのシナリオでは、DCで動作しているUE102は、T-MNとして動作しているgNB104Bに対してS-MNとして動作しているeNB104Aからのハンドオーバ手順を実行する。ハンドオーバのターゲットは、別のSNに接続し得る別のMNであり、その結果、UEはDCで動作を継続し得る。このシナリオでは、MN(具体的には、T-MN)は、セカンダリノードの変更を始動する。
具体的には、S-MN104Aは、最初に、EUTRA PDCPを使用してMN終結DRB DEを含む、1つまたは複数のDRBをUEに提供する(700)。S-MN104Aは、ハンドオーバ要求メッセージをT-MN104Bに送信する(703)。しかしながら、T-MN104Bは、自らがMN終結DRB DEをT-SNとして動作することになるgNB106Bにオフロードすべきであると決定する。
eNB104Bは、DRB DEがSN終結DRBになるべきであるという指示を含むSgNB追加要求メッセージをgNB106Bに送信する(711)。gNB106Bは、それに応じて、SgNB追加要求確認メッセージを送信する(712)。SgNB追加要求確認メッセージは、SCG構成(たとえば、RRCReconfiguration IE)をSgNB追加要求確認メッセージ内に含み、SCG構成は、DRB DEに対する無線ベアラ構成(たとえば、RadioBearerConfig IE)を含む。次に、eNB104Bは、T-MNとして動作し始める。T-MN104Bは、ハンドオーバのためにSCG構成をRRCConnectionReconfiguration IE内に含め、RRCConnectionReconfiguration IEを含むハンドオーバ要求確認メッセージをS-MN104Aに送信する(705)。S-MN104Aは、次いで、SgNB解放要求メッセージをS-SN106Aに送り(718)、それに応じて、SgNB解放要求確認メッセージを受信する(719)ことによって、DC動作を終結する。UE102は、UE102がRRC接続再構成手順中に取得するRadioBearerConfigに従って、SN終結DRB DE(より具体的には、SgNBにおいて終結されたDRB)になるようにMN終結DRB DEを再構成する(723)。RadioBearerConfig IEに従って、UE102は、NR PDCPをSN終結DRB DEに適用する。UE102、S-MN104A、およびT-MN104BがRRC接続再構成手順およびランダムアクセス手順を完了した後、T-MN104Bは、SgNB再構成完了メッセージをT-SN106Bに送信する(713)。セカンダリRAT報告手順を実行する(731)一環として、S-SN106Aは、セカンダリRATデータ量報告をS-MN104Aに送信し、S-MN104Aは、セカンダリRAT報告をMME114に送信する。セカンダリRAT報告手順は随意である。
S-MN104Aは、第1のMNからMNへのSNステータス転送メッセージをT-MN104Bに送信し(733A)、MN終結DRB DEに対する現在のカウント値(ULカウントおよびDLカウント)を含める。T-MN104Bは、次いで、S-MN104AからT-SN106BへのDRB DEの終端点の変更がDRB DEが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(741A)。この例示的なシナリオでは、T-MN104Bは、DRB DEがEUTRA PDCPを使用するように構成されていると決定する(741A)が、新しい終端点T-SN106BはNR PDCPを使用する。T-MN104Bは、それに応じて、現在のカウント値を用いずに第2のSNステータス転送メッセージを構築する(742A)。
他の実装形態では、T-MN104Bは、第2のSNステータス転送メッセージを構築し、DRB DEに対して、ULカウント値をデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、DLカウント値をデフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)に設定し、DRB DEに関連するE-RAB ID、ULカウント値、およびDLカウント値を第2のSNステータス転送メッセージ内に含める。T-MN104Bは、次いで、X2インターフェースを介して第2のSNステータス転送メッセージをT-SN106Bに送信する(750A)。T-SN106Bは、ULカウント値およびDLカウント値をそれぞれDRB DEに対するULカウントおよびDLカウントに適用する。これらの実装形態では、T-MN104Bが第1のMNからMNへのSNステータス転送メッセージを受信する場合、T-MN104Bは、第1のMNからMNへのSNステータス転送メッセージ内のDRB DEに対するULカウント値およびDLカウント値を無視し得る。
上記の例示的なシナリオと同様に、SNステータス転送メッセージが参照することになるすべてのDRBに対してPDCPバージョンが変更する場合、T-MN104Bは、他の場合には、第2のSNステータス転送メッセージをT-SN106Bにまったく送信しないと決定し得る。T-MN104Bは、次いで、X2インターフェースを介して第2のSNステータス転送メッセージをT-SN106Bに送信する(750A)。さらに、T-MN104Bは、他の場合には、S-MN104AからT-SN106BへのDRB DEの終端点の変更がDRB DEが使用するPDCPバージョンを変更させないと決定し、現在のカウント値をSNステータス転送メッセージ内に含めることができる。
T-SN106Bが第2のSNステータス転送メッセージを処理した(750A)後、基地局、S-GW112、およびMME114は、上記で論じた手順に類似する、データ転送、経路切替えなどの手順を実行する(791)。
図7Bのシナリオでは、T-MN104Bは、DRB DEの終端点の変更の結果として、PDCPバージョンがDRB DEに対して変更するかどうかにかかわらず、第2のSNステータス転送メッセージをT-SN106Bに送信し(750B)、現在のカウント値を含める。上記で論じた例と同様に、T-SN106Bは、DRB DEの終端点の変更が、DRB DEが使用するPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)を変更させるかどうかを決定する(753)。ターゲットT-SN106Bは、次いで、PDCPバージョンの変更によりSNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(754)。別のシナリオでは、ターゲットT-SN106Bは、DRB DEの終端点の変更の結果として、PDCPバージョンの変更が何も存在しないと決定し、ULカウントおよびDLカウントを含み得る現在のカウント値を後続のパケットに適用する。
図7Cのシナリオでは、S-MN104Aは、S-MN104AからT-SN106BへのDRB DEの終端点の変更が、DRB DEが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定し(741C)(イベント741Aと同様)、それに応じて、第1のMNからMNへのSNステータス転送メッセージをフォーマットする(イベント742C)(イベント742Aと同様に、または現在のカウント値をゼロなどのデフォルト値に設定することによって)。たとえば、T-MN104BはPDCPバージョンの変更をハンドオーバ要求確認メッセージ内に示すことができる。別の例では、S-MN104Aは、このシナリオがPDCPバージョンを変更させることを認識するように構成され得る。PDCPバージョンが変更する(たとえば、指示または事前構成に従って)場合、S-MN104Aは、次いで、DRB DEに対する現在のカウント値を第1のMNからMNへのSNステータス転送メッセージ内に含めるかどうかを決定するか、現在のカウント値をゼロなどのデフォルト値に設定し、現在値を第1のMNからMNへのSNステータス転送メッセージ内に含めるかどうかを決定するか、または第1のMNからMNへのSNステータス転送メッセージをT-MN104Bにまったく送信しないと決定する。この実装形態では、T-MN104Bは、第2のSNステータス転送メッセージ内のカウント値を修正するために、図7Aの動作741Aまたは742Aを実行しなくてよく、T-MN104Bは、第2のSNステータス転送メッセージを構築し、その後、送信する(750C)とき、第1のMNからMNへのSNステータス転送メッセージ内で受信された現在のカウント値を単に使用すればよい。
次に、図8Aおよび図8Bは、MeNB104Aが最初にMN終結DRB DFをUE102に提供する(807)シナリオを示す。あるいは、eNB104Aは、SNノード106Aなしに、スタンドアロンeNBとして動作し得る。UE102は、その場合、「古い」eNB104Aに対する「新しい」eNBとして動作する異なるeNB104BにRRCConnectionReestablishmentRequestメッセージを送信すること(822)によって接続再確立手順を始動する。新しいeNB104Bは、UEコンテキスト取出し要求メッセージを古いeNB104Aに送信し(831)、それに応じて、古いeNB104AからUEコンテキスト取出し要求応答メッセージを受信し(832)、RRCConnectionReestablishmentメッセージをUE102に送信する(824)。UEは、それに応じて、RRCConnectionReestablishmetCompleteメッセージを新しいeNB104Bに送信する(825)。MeNBとして動作するとき、eNB104Aは、UEコンテキスト取出し要求メッセージの受信(831)時に、SgNB解放要求メッセージを古いSN106Aに送り(818)、それに応じて、古いSN106AからSgNB解放要求確認メッセージを受信する(819)ことによって、DC動作を終結する。
eNB104Aは、古いeNB104Aから新しいeNB104BへのDRB DFの終端点の変更が、DRB DFが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(841)。この例示的なシナリオでは、ソースeNB104Aは、DRB DFはNR PDCPを使用するように構成されていると決定するが、新しい終端点eNB104BはEUTRA PDCPを使用する。別の例示的なシナリオでは、ソースeNB104Aは、DRB DFがEUTRA PDCPを使用するように構成されていると決定するが、新しい終端点eNB104BはEUTRA上でNR PDCPを使用する。いずれの場合も、eNB104Aは、その終端点を、このシナリオではeNB104AからeNB104Bに、変更するすべてのDRBは、PDCPバージョンをやはり変更させると決定し、SNステータス転送メッセージをeNB104Bに送信しないと決定する(842)。結果として、eNB104Bは、デフォルト値をカウント値に適用し、それにより、UE102とeNB104Bとの間のデータユニット順序付けが整合することを確実にする。別の実装形態では、eNB104Aは、上記で論じた例と同様に、SNステータス転送メッセージをeNB104Bに送信するが、デフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)およびデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)をメッセージ内に含める。基地局、S-GW112、およびMME114は、次いで、上記で論じた手順と同様に、データ転送、経路切替えなどの手順を実行する(891)。
やはり上記の例示的なシナリオと同様に、eNB104Aは、別のシナリオでは、終端点の変更時に、1つまたは複数の他のDRBがPDCPバージョンを変更させないと決定し、DRB DFに対する現在値を用いずにSNステータス転送メッセージを構築し得る。さらに別のシナリオでは、eNB104Aは、DRB DFに対するPDCPバージョンの変更が何も存在しないと決定し、現在のカウント値を有するSNステータス転送メッセージをeNB106Aに送信し、eNB106Aは、次いで、この値(DLカウントおよびULカウント)を使用して、後続のインバウンドパケットおよびアウトバウンドパケットを処理する。
図8Bに示すように、古いeNB104Aは、あるいは、DRB DFの終端点の変更の結果として、PDCPバージョンがDRB DFに対して変更するかどうかにかかわらず、SNステータス転送メッセージを新しいeNB104Bに送信し(850B)、現在のカウント値を含めることができる。新しいeNB104Bは、次いで、DRB DFの終端点の変更が、DRB DFが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(853)。新しいeNB106Bは、次いで、PDCPバージョンの変更によりSNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(854)。別のシナリオでは、ターゲット新しいeNB106Bは、DRB DFの終端点の変更により、PDCPバージョンに変更が何も存在しないと決定し、ULカウントおよびDLカウントを含む現在のカウント値を後続のパケットに適用する。
図9Aおよび図9Bのシナリオは、概して、図8Aおよび図8Bのシナリオと同様であるが、MeNB104Aは、この場合、MN終結DRBではなく、SN終結DRB DGをUE102に提供する(906)。イベント918、919、922、924、925、931、および932は、それぞれ、上記で論じたイベント818、819、822、824、825、831、および832と同様である。
SgNB解放要求確認メッセージを受信した(919)後、eNB104Aは、gNBである古いSN106Aから新しいeNB104BへのDRB DGの終端点の変更が、DRB DGが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(941)。この例示的なシナリオでは、ソースeNB104Aは、DRB DGがNR PDCPを使用するように構成されていると決定するが、新しい終端点eNB104BはEUTRA PDCPを使用する。eNB104Aは、このシナリオでは、eNB104AからeNB104Bにその終端点を変更するすべてのDRBがPDCPバージョンをやはり変更させると決定し、SNステータス転送メッセージをeNB104Bに送信しないと決定する(942)。結果として、eNB104Bは、デフォルト値をカウント値に適用し、それにより、UE102とeNB104Bとの間のデータユニット順序付けが整合することを確実にする。別の実装形態では、eNB104Aは、上記で論じた例と同様に、SNステータス転送メッセージをeNB104Bに送信するが、デフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)およびデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)をメッセージ内に含める。基地局、S-GW112、およびMME114は、次いで、上記で論じた手順と同様に、データ転送、経路切替えなどの手順を実行する(991)。
あるいは、図9Bのシナリオでは、古いSN106Aは、第1のSNステータス転送メッセージを古いeNB104Aに送信し(933)、現在のカウント値を含める。古いeNB104Aは、DRB DGの終端点の変更の結果として、PDCPバージョンがDRB DGに対して変更するかどうかにかかわらず、第2のSNステータス転送メッセージを新しいeNB104Bに送信する(950B)。新しいeNB104Bは、次いで、DRB DGの終端点の変更が、DRB DGが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(953)。新しいeNB106Bは、次いで、PDCPバージョンの変更によりSNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(954)。別のシナリオでは、ターゲット新しいeNB106Bは、DRB DGの終端点の変更により、PDCPバージョンに何の変更も存在しないと決定し、ULカウントおよびDLカウントを含み得る現在のカウント値を後続のパケットに適用する。
図10Aおよび図10Bを参照すると、eNB104Aは、このシナリオでは、それに応じてSNとして動作するgNB106Aに対してMNとして動作し、DRB DHを含む、1つまたは複数のSN終結DRBをUE102に提供する(1007)。MN104Aは、セカンダリノードを解放するための手順を始動し、SgNB解放要求メッセージをSN106Aに送信する(1018)。MN104Aは、次いで、それに応じて、SgNB解放要求確認メッセージを受信する(1019)。MN104Aは、次いで、RRCConnectionReconfigurationメッセージをUE102に送信し(1020)、それに応じて、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージを受信する(1021)。
SN106Aは、SN106AからMN104AへのDRB DHの終端点の変更が、DRB DHが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(1041)。この例示的なシナリオでは、SN106Aは、DRB DHがNR PDCPを使用するように構成されていると決定する(1041)が、新しい終端点MN104AはEUTRA PDCPを使用する。SN106Aは、それに応じて、現在のカウント値を用いずにSNステータス転送メッセージを構築する(1042)。SN106Aは、次いで、X2インターフェースを介してSNステータス転送メッセージをMN104Aに送信する(1050A)。結果として、MN104Aは、デフォルト値をカウント値に適用し、それにより、UE102とeNB104Aとの間のデータユニット順序付けが適切に整合することを確実にする。場合によっては、SN106Aは、PDCPバージョンがすべてのDRBに対して変更すると決定し、SNステータス転送メッセージをまったく送信しない。別の実装形態では、gNB106Aは、上記で論じた例と同様に、SNステータス転送メッセージをeNB104Aに送信するが、デフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)およびデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)をメッセージ内に含める。基地局104Aおよび106A、S-GW112、ならびにMME114は、次いで、上記で論じた手順と同様に、データ転送、経路切替えなどの手順を実行する(1091)。
図10Bのシナリオでは、SN106Aは、SNステータス転送メッセージをMN104Aに送信し(1050B)、DRB DHの終端点の変更の結果として、PDCPバージョンがDRB DHに対して変更するかどうかにかかわらず、現在のカウント値を含める。上記で論じた例と同様に、MN104Aは、DRB DHの終端点の変更が、DRB DHが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(1053)。ターゲットMN104Aは、次いで、PDCPバージョンの変更によりSNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(1054)。別のシナリオでは、MN104Aは、DRB DHの終端点の変更により、PDCPバージョンに何の変更も存在しないと決定し、ULカウントおよびDLカウントを含み得る現在のカウント値を後続のパケットに適用する。
図11Aおよび図11Bのシナリオは、概して、図10Aおよび図10Bのシナリオと同様であるが、この場合、SN106Aは、セカンダリノードを解放するための手順を始動する。具体的には、MN104Aは、最初に、DRB DIを含む、1つまたは複数のSN終結DRBをUE102に提供する(1107)。SN106Aは、SgNB解放必要メッセージをMN104Aに送信する(1108)。SN106Aは、次いで、それに応じて、SgNB解放要求確証メッセージを受信する(1109)。イベント1141、1142、1150A(図11A)、1150B、1153、1154(図11B)、および1191は、それぞれ、上記で論じた、イベント1041、1042、1050A、1050B、1053、1054、および1091と同様である。
図12Aのシナリオでは、eNB104Aは、最初に、DRB DJを含む、1つまたは複数のDRBをUE102に提供する。ソース基地局として動作しているeNB104Aは、S1AP:ハンドオーバ必要メッセージをMME114に送信すること(1203)によって、間接的なハンドオーバ手順を開始する。MME114は、S1AP:ハンドオーバ要求メッセージをターゲットeNB104Bに送信し(1204)、eNB104Bは、次いで、S1AP:ハンドオーバ要求確認メッセージを用いてMME114に応答する(1205)。MME114は、次いで、S1AP:ハンドオーバコマンドメッセージをソースeNB104Aに送信する(1206)。次に、ソースeNB104Aは、SCG構成を有するRRCConnectionReconfigurationメッセージをUE102に送信する(1220)。ソースeNB104Aは、S1AP:eNBステータス転送メッセージをMME114に送信する(1207)。ソースeNB104Aはまた、GTP:ユーザデータ転送メッセージをS-GW112に送信する(1208)。
MME114は、DRB DJのハンドオーバが、DRB DJが使用するPDCPバージョン(たとえば、EUTRA PDCP、NR PDCP)を変更させるかどうかを決定する(1241)。この例示的なシナリオでは、MME104Aは、DRB DJがEUTRA PDCPを使用するように構成されていると決定するが、eNB104BはNR PDCPを使用する。MME114は、現在のカウント値を用いずに、または別の実装形態では、デフォルトDLカウント値(たとえば、ゼロ)およびデフォルトULカウント値(たとえば、ゼロ)を用いて、S1AP:MMEステータス転送メッセージを構築する(1242)。別のシナリオでは、MME114は、DRB DJがソースeNBとターゲットeNBの両方において同じPDCPバージョンを使用すると決定し、現在のカウント値をS1AP:MMEステータス転送メッセージ内に含める。MME114は、次いで、S1AP:MMEステータス転送メッセージをターゲットeNB104Bに送信する(1250A)。S-GW112は、GTP:ユーザデータ転送メッセージをターゲットeNB104Bに送信すること(1271)によって、データ転送を開始する。
RRCConnectionReconfigurationメッセージを受信した(1220)後、UE102は、事前割振りされた許可を計算する(1231)。UE102は、次いで、古いセルから離れ、新しいセルと同期する(1232)。UE102は、ターゲットeNB104と無線接続を同期させるためにランダムアクセス手順を実行し(1249)、RCConnectionReconfigurationCompleteメッセージをeNB104Bに送信する(1221)。ターゲットeNB104Bは、次いで、S1AP:ハンドオーバ通知メッセージをMME114に送信する(1211)。MME114は、GTP:ベアラ修正要求メッセージをS-GW112に送信し(1212)、S-GW112は、GTP:ベアラ修正応答メッセージを用いて応答する(1213)。UE102およびS-GW112は、ダウンリンクおよびアップリンク方向にパケットを交換する(1224)。UEコンテキストを解放するために、MME114は、S1AP:UEコンテキスト解放コマンドをソースeNB104Aに送信し(1214)、それに応じて、S1AP:UEコンテキスト解放完了を受信する(1215)。
図12Bのシナリオでは、MME114は、DRB DJの終端点の変更の結果として、PDCPバージョンがDRB DJに対して変更するかどうかにかかわらず、SNステータス転送メッセージをターゲットeNB104Bに送信し(1250B)、現在カウント値を含める。上記で論じた例と同様に、ターゲットeNB104Bは、DRB DJのハンドオーバが、DRB DJが使用するPDCPバージョンを変更させるかどうかを決定する(1253)。ターゲットeNB104Bは、次いで、PDCPバージョンの変更によりSNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(1254)。別のシナリオでは、ターゲットeNB104Bは、DRB DJのハンドオーバの結果として、PDCPバージョンに何の変更も存在しないと決定し、ULカウントおよびDLカウントを含み得る現在のカウント値を後続のパケットに適用する。
次に、本開示の基地局(たとえば、eNB104A、eNB104B、gNB106A、gNB106B)が実装し得るいくつかの例示的な方法について、図12~図15を参照しながら論じる。
最初に図13を参照すると、SNステータス転送メッセージを生成するための方法1300は、ブロック1302で開始し、ここで、基地局は、ソース基地局Aにおいて終結するが、セカンダリノード追加、セカンダリモード修正、ハンドオーバ、SN解放などの手順の結果として、基地局Bにおいて終結することになる、N個の無線ベアラを識別する。無線ベアラは、MCG DRB、SCG DRB、またはスプリットDRBであってよい。異なる基地局が図13の方法を実装し得るため、以下の議論は、概して、図1Aまたは図1Bに示した任意の特定の基地局ではなく、ある基地局を指す。
ブロック1304において、ソース基地局は、カウンタXをデフォルト値、たとえば、1に対して始動する。ブロック1306において、ソース基地局は、DRBが、ソース基地局において、ターゲット基地局におけるのと同じPDCPバージョンを使用するかどうかを決定する。たとえば、DRB DXは、ソース基地局およびターゲット基地局の異なる構成により、ソース基地局においてEUTRA PDCPを、かつターゲット基地局においてNR PDCPを使用し得る。ソース基地局がPDCPバージョンは同じであると決定した場合、フローはブロック1308に進む。そうでなければ、フローはブロック1310に進む。
ブロック1308において、ソース基地局は、DRB DXに対する現在値(たとえば、DLカウントおよびULカウント)をSNステータス転送メッセージ内に含める。ソース基地局は、SNステータス転送メッセージ内に、DRB DXの識別子、もしくは対応するE-RABの識別子、たとえば、フォーマット250(図2C参照)を有するDLカウント値、および/またはフォーマット250を有するULカウント値を含めることができる。ソース基地局は、概して、ULカウント値とDLカウント値の両方を含むが、ソース基地局は、カウント値のうちの1つのみ(すなわち、ULカウント値またはDLカウント値のいずれか)を設定することが可能である。
ブロック1310において、ソース基地局はカウンタXを増分し、XがDRB Nの数未満である場合(ブロック1312)、フローはブロック1306に戻り、次のDRBを検査する。そうでない場合、ソース基地局がDRBのリストを使い尽くした場合、すなわち、終端点がソース基地局からターゲット基地局に変更されたすべてのDRBを考慮した場合、フローはブロック1314に進む。ソース基地局は、ブロック1314において、送るべきSNステータス転送メッセージが存在するかどうかを決定する。具体的には、ソース基地局がN個のDRBのいずれに対する現在のカウント値も含めないと決定した場合、ソース基地局は、SNステータス転送メッセージをまったく生成しないと決定する。図8Aのイベント842、図9Aのイベント942を参照されたい。そうでない場合、SNステータス転送メッセージが利用可能である場合、フローはブロック1316に進み、ここで、ソース基地局は、SNステータス転送メッセージをターゲット基地局に送信する。図3Aのイベント350A、図4Aのイベント450A、図5Aのイベント55A、図6Aのイベント650A、図7Aのイベント750A、図10Aのイベント1050A、図11Aのイベント1150Aを参照されたい。
さらに、いくつかの実装形態では、MME114は、MMEステータス転送メッセージを生成するために、方法1300と同様の方法を実装し得る。図12Aのイベント1242および1250Aを参照されたい。
次に図14を参照すると、gNB(たとえば、gNB106Aまたは106B)は、gNBが、SgNB追加手順中、SgNB修正手順中、または同様の手順中に、SNステータス転送メッセージ内で受信された情報を無視すべきかまたは適用すべきかを決定するための例示的な方法1400を実装し得る。
方法1400はブロック1402で開始し、ここで、gNBは、SgNB追加(たとえば、図3Aのイベント311参照)または修正(たとえば、図4Aのイベント415参照)に対する要求を受信する。要求は、gNBがあるUEに対してサポートしなければならないDRBを参照する。ブロック1404において、gNBは、この新しいDRBに対する現在のカウント値を含むSNステータス転送メッセージを受信する(たとえば、図3Aのイベント350Aまたは図4Aのイベント450A参照)。現在のカウント値は、DLカウント値、ULカウント値、または両方を含み得る。
ブロック1406において、gNBは、DRBを前に構成したノード(たとえば、MNとして動作するeNB)がDRBに対してNR PDCPを使用したかどうかを決定する(たとえば、図3Bのイベント351Bおよび図4Bのイベント453参照)。このために、gNBは、たとえば、SgNB追加要求メッセージまたはSgNB修正要求メッセージ内に含まれた、CG-ConfigInfo IEのmcg-RB-Configフィールドを処理し得る。gNBがそのノードがNR PDCPを使用したと決定した場合、フローはブロック1407に進み、そうでない場合、フローはブロック1420に進む。
ブロック1407において、gNBは、たとえば、ソース基地局から受信されたscg-RB-Configフィールド内の情報に基づいて、gNBが完全RRC構成をDRBに適用すべきであるかどうかを決定し、フローは、完全構成が適用されない場合、ブロック1410に進み、完全構成が適用される場合、ブロック1420に進む。
ブロック1410において、gNBは、ブロック1404において、SNステータス転送メッセージの一部分として受信された現在のカウント値を適用する。ブロック1420において、gNBは、SNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(たとえば、図3Bのイベント352および図4Bのイベント454参照)。
図15は、eNB(たとえば、eNB104B)が、eNBがハンドオーバ手順中または同様の手順中に、SNステータス転送メッセージ内で受信された情報を無視すべきかまたは適用すべきかを決定するために実装し得る例示的な方法1500の流れ図である。
方法1500はブロック1502で開始し、ここで、eNBは、ハンドオーバ要求メッセージを受信する(たとえば、図5Bのイベント503、図6Bのイベント603、図7Bのイベント703参照)。ハンドオーバ要求は、eNBがあるUEに対してサポートしなければならないDRBを参照する。次に、ブロック1503において、eNBが両方のPDCPバージョンをサポートするとき、eNBは、NR PDCPを使用すべきか、またはEUTRA PDCPを使用すべきかを決定する。他の実装形態では、eNBは、EUTRA PDCPのみをサポートし、したがって、すべてのDRBに対してEUTRA PDCPを選択する。ブロック1504において、eNBは、この新しいDRBに対する現在のカウント値を含むSNステータス転送メッセージを受信する。現在のカウント値は、DLカウント値、ULカウント値、または両方を含み得る。
ブロック1506において、eNBは、DRBを前に構成したノード(たとえば、MNとして動作するeNB)がDRBに対してNR PDCPを使用したかどうかを決定する(たとえば、図5Bのイベント553、図6Bのイベント653、図7Bのイベント753参照)。このために、eNBは、ハンドオーバ要求メッセージ内に含まれたHandoverPreparationInfo IEのas-Configフィールドを処理し得る。eNBが、そのノードがPDCPの異なるバージョンを使用したと決定した場合、フローはブロック1520に進み、そうでない場合、フローはブロック1507に進む。
ブロック1507において、eNBは、たとえば、ソース基地局から受信されたas-Configフィールド内の情報に基づいて、eNBが完全RRC構成をDRBに適用すべきかどうかを決定し、フローは、完全構成が適用されないとき、ブロック1510に進み、完全構成が適用されるとき、ブロック1520に進む。
ブロック1510において、eNBは、SNステータス転送メッセージの一部としてブロック1504において受信された現在のカウント値を適用する。ブロック1520において、eNBは、SNステータス転送メッセージ内で受信されたカウント値を無視する(たとえば、図5Bのイベント554、図6Bのイベント654、図7Bのイベント754参照)。
図16は、SNステータス転送メッセージを提示し、好適なPDCP SNステータス情報を用いてインターフェースメッセージ(たとえば、ベアラコンテキスト修正要求またはベアラコンテキストセットアップ要求)をCU-CPまたは同様の構成要素において生成するための例示的な方法1600の流れ図を示す。方法1600は、たとえば、SNまたはMN内で動作し得る、CU-CP180内で実装され得る。本開示で使用する「MN」という用語は、デュアルコネクティビティをUEに提供するためのMNとして動作している基地局、ならびにUEがシングルコネクティビティで通信する基地局に適用され得る。
ブロック1602において、CU-CPは、N個の無線ベアラに対する現在のSNカウント値を有するSNステータス転送メッセージを別の基地局から受信する(たとえば、図3Cのイベント350C、図3Dのイベント350D、図4Cのイベント450C、図4Dのイベント450D、図4Eのイベント450E、図4Fのイベント450F、図5Cのイベント550C、図5Dのイベント550D参照)。このイベントは、セカンダリノード追加、セカンダリモード修正、ハンドオーバ、SN解放などの手順中に生じ得る。無線ベアラは、MCG DRB、SCG DRB、またはスプリットDRBであってよい。
ブロック1604において、CU-CPは、無線ベアラに対する設定変更が必要であると決定する(たとえば、図3Cのイベント351C、図3Dのイベント351D、図4Cのイベント451C、図4Dのイベント451D、図4Eのイベント451E、図4Fのイベント451F、図5Cのイベント551C、図5Dのイベント551D参照)。たとえば、ある無線ベアラDXは、ソース基地局においてEUTRA PDCPを使用することができ、SNステータス転送メッセージを受信しているCU-CPは、代わりにNR PDCPを使用することを選定し得る(または、CU-CPは、NR PDCPのみをサポートし得る)。設定変更の他の例は、PDCP SN長の変更またはRLCモードの変更を含む。別のシナリオでは、CU-CPは、完全構成を実行することを選定する。
ブロック1606において、CU-CPは、関連する1つまたは複数の無線ベアラに対するデフォルトカウント値(たとえば、ゼロ)を有するPDCP SNステータス情報IEを含むインターフェースメッセージを構築し得る。あるいは、CU-CPは、ブロック1606において、関連する1つまたは複数の無線ベアラに対するPDCP SNステータス情報IEを除いたインターフェースメッセージを構築し得る。たとえば、図3Cのイベント355C、図4Cのイベント455C、図4Eのイベント455E、図5Cのイベント555Cを参照されたい。
別の実装形態では、CU-CPは、ブロック1608において、関連する1つまたは複数の無線ベアラに対する(ブロック1602においてSNステータス転送メッセージ内で受信された)現在のカウント値を有するPDCP SNステータス情報IEを含むインターフェースメッセージを構築する。しかしながら、CU-CPはまた、PDCP SNステータス情報IEを無視するようにとの受信者に対する指示を含む。CU-CPは、たとえば、リストをセットアップするためのDRB IEまたはリストを修正するためのDRB IE内にPDCP SNステータス情報IEを含めることができる。たとえば、図3Dのイベント355D、図4Dのイベント455D、図4Fのイベント455F、図5Dのイベント555Dを参照されたい。
ブロック1610において、CU-CPは、無線ベアラに対するインターフェースメッセージをCU-UP(たとえば、CU-UP182)または別の好適な構成要素に送る(たとえば、図3Cのイベント357C、図3Dのイベント357D、図4Cのイベント457C、図4Dのイベント457D、図4Eのイベント457E、図4Fのイベント457F、図5Cのイベント557C、図5Dのイベント557D参照)。
次に図17を参照すると、PDCP SNステータス情報を有するインターフェースメッセージ(たとえば、ベアラコンテキスト修正要求またはベアラコンテキストセットアップ要求)を受信し、カウント値を適用させるかどうかを決定するための方法1700は、MNまたはSN内で動作している、たとえばCU-UP182(または、別の好適な構成要素)内で実装され得る。
方法1700はブロック1702で開始し、ここで、CU-UPは、セカンダリノード追加、セカンダリモード修正、ハンドオーバ、SN解放などの手順の結果として、無線ベアラに対するPDCP SNステータス情報IEを含むインターフェースメッセージを受信する。たとえば、図3Dのイベント355D、図4Dのイベント455D、図4Fのイベント455F、図5Dのイベント555Dを参照されたい。無線ベアラは、MCG DRB、SCG DRB、またはスプリットDRBであってよい。
ブロック1704において、CU-UPは、関連する無線ベアラに対して受信されたPDCP SNステータス情報IEを無視するようにとの指示が含まれるかどうかを決定する。この指示が含まれるとき、またはCU-UPが関連する無線ベアラに対するPDCP SNステータス情報IEを無視すべきであることを示す値を有するとき、フローはブロック1706に進み、ここで、CU-UPは、PDCP SNステータス情報IE内で受信されたカウント値を無視する(たとえば、図3Dのイベント359、図4Dまたは図4Fのイベント459、図5Dのイベント559参照)。そうでない場合、ブロック1708において、CU-UPは、受信されたカウント値を関連する無線ベアラに適用させる。
次に図18を参照すると、無線ベアラの終端点を変更するための例示的な方法1800は、集合的に、処理エンティティと呼ばれる、1つまたは複数の基地局または図1Aまたは図1BのMME114内で実装され得る。方法1800はブロック1802で開始し、ここで、処理エンティティは、ある無線ベアラ(たとえば、DRB)に対する、ソース基地局からターゲット基地局への無線ベアラに対する終端点の変更を決定する。方法1800を実行する処理ハードウェアは、ソース基地局またはターゲット基地局の一部分であり得る。
上記の例では、無線ベアラに対する終端点の変更を決定する処理エンティティは、SgNB追加要求メッセージを生成し送信する(311)MN104A、もしくはこのメッセージを受信する(311)SN106A(図3A~図3B参照)、SgNB修正必要メッセージを生成し送信する(414)MN104A、もしくはこのメッセージを受信する(414)SN106A(図4A~図4B参照):ハンドオーバ要求メッセージを生成し送信する(503)ソースeNB104A、もしくはこのメッセージを受信する(503)ターゲットeNB104B(図5A~図5B参照);ハンドオーバ要求メッセージを生成し送信する(603) S-MN104A、もしくはこのメッセージを受信する(603)T-eNB104B(図6A~図6B参照);ハンドオーバ要求メッセージを生成し送信する(703)S-MN104A、もしくはこのメッセージを受信する(703)T-MN104B(図7A~図7B参照);UEコンテキスト取出し要求メッセージを送信する(831)新しいeNB104A、もしくはこのメッセージを受信する(831)古いMeNB104A(図8A~図8B参照)、UEコンテキスト取出し要求メッセージを送信する(931)新しいeNB104A、もしくはこのメッセージを受信する(931)古いMeNB104A(図9A~図9B参照);SgNB解放要求メッセージを送信する(1018)MN104A、もしくはSgNB解放要求メッセージを受信する(1018)SN106A(図10Aから図10B参照);SgNB解放必要メッセージを受信する(1108)MN104A、もしくはこのメッセージを送信する(1108)SN106A(図11A~図11B参照);またはS1AP:eNBステータス転送メッセージを受信する(1207)MME114(図12A~図12B参照)に対応し得る。さらに、処理エンティティは、上記で論じたように、図14のブロック1402または図15のブロック1502において無線ベアラに対する終端点の変更を決定し得る。
次に、ブロック1806において、処理エンティティは、無線ベアラに対する終端点の変更がデータユニット順序付けを変更させるかどうかを決定する。ソース基地局は、SNステータス転送メッセージをフォーマットするとき、またはSNステータス転送メッセージを送ることが必要であるかどうかを決定するとき、ブロック1806の機能性を実行し得る。上記で論じたように、データユニット順序付けの変更は、たとえば、NR PDCPからEUTRA PDCPへの、またはEUTRA PDCPからNR PDCPへの、PDCPバージョンの変更に起因し得る。より具体的には、UEは、新しいPDCPエンティティを確立し、新しいPDCPエンティティは、PDCPバージョンが変更するとき、データユニット順序付けをゼロなどのデフォルト値で再開する。図3A~図4Bの例では、MN104Aは、SN106AがgNBであるため、無線ベアラに対するPDCPバージョンが変更することになると決定し得、図5A~図7Bの例では、ソースeNB104Aは、ハンドオーバ要求確認メッセージ内の情報に基づいて、無線ベアラに対するPDCPバージョンが変更することになるかどうかを決定し得(イベント505、605、705)、図8A~図9Bの例では、古いeNB104Aは、UEコンテキスト取出し要求メッセージ内の情報に基づいて新しいeNB104BがNR PDCPを使用するか、またはEUTRA PDCPを使用するかを決定し得(イベント831、931)、図10A~図10Bの例では、SN106Aは、MN104AがSNとして動作するようにgNB106Aを構成したとき受信される情報に基づいて、MN104AがNR PDCPを使用するか、またはEUTRA PDCPを使用するかを決定し得る。さらに、ブロックを実行するステップ(1806)は、図13のブロック1306を実行するステップを含み得る。
あるいは、ターゲット基地局は、SNステータス転送メッセージ内のカウント値を適用するかまたは無視するかを決定するために、または場合によっては、ターゲット基地局がそもそもSNステータス転送メッセージを予想すべきかどうかを決定するために、ブロック1806の機能性を実行し得る。ターゲット基地局は、たとえば、SgNB追加要求メッセージまたはSgNB追加修正要求メッセージ内のCG-ConfigInfo IEのmcg-RB-Configフィールドを使用して(図3A~図3Bのイベント311、図4A~図4Bのイベント415参照)、ハンドオーバ要求メッセージ内のRadioBearerConfig IEを使用して(図5A~図5Bのイベント503、図6A~図6Bのイベント603、図7A~図7Bのイベント703参照)、またはUEコンテキスト取出し要求応答メッセージ内の情報を使用して(図8A~図8Bのイベント832、図9A~図9Bの932)、PDCPのバージョンが無線ベアラに対して変更するかどうかを決定し得る。図10A~図10Bの例では、MN104Aは、SNとしてのgNB106Aの構成に基づいて、SN106AがNR PDCPを使用するか、またはEUTRA PDCPを使用するかを決定し得る。さらに、この例では、ブロック1806を実行するステップは、図14のブロック1406または図15のブロック1506を実行するステップを含み得る。
無線ベアラに対する終端点の変更がデータユニット順序付けの変更に対応しないとき、フローはブロック1810に進み、ここで、処理エンティティは、ターゲット基地局に現在のカウント値を無線ベアラに適用させる(図14のブロック1410および図15のブロック1510をやはり参照されたい)。そうでない場合、ブロック1820において、処理エンティティは、ターゲット基地局に新しいカウント値を無線ベアラに適用させる(図14のブロック1420および図15のブロック1520をやはり参照されたい)。処理エンティティがソース基地局またはMMEの中で動作するとき、ブロック1820に対応する例は、図3Aのイベント342、図4Aのイベント444、図5Aのイベント542、図6Aのイベント642、図7Aのイベント742A、図7Cのイベント742C、図8Aのイベント842、図9Aのイベント942、図10Aのイベント1042、および図12Aのイベント1242を含む。これらの場合、ソース基地局またはMMEは、無線ベアラに対する現在のカウント値をターゲット基地局に提供せず、さらに、上記で論じたように、ソース基地局またはMMEは、場合によっては、SNステータス転送メッセージをまったく送信しない。処理エンティティがターゲット基地局内で動作するとき、ブロック1820に対応する例は、図3Bのイベント352、図4Bのイベント454、図5Bのイベント554、図6Bのイベント654、図7Bのイベント754、図8Bのイベント854、図9Bのイベント954、図10Bのイベント1054、図12Bのイベント1254を含む。
以下の追加の考慮事項が前述の議論に適用される。
本開示の技法が実装され得るユーザデバイス(たとえば、UE102)は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルゲーム機、ポイントオブセール(POS)端末、ヘルスモニタリングデバイス、ドローン、カメラ、メディアストリーミングドングルもしくは別のパーソナルメディアデバイス、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス、ワイヤレスホットスポット、フェムトセル、またはブロードバンドルータなど、ワイヤレス通信が可能な任意の好適なデバイスであってよい。さらに、ユーザデバイスは、場合によっては、車両または先進運転支援システム(ADAS:advanced driver assistance system)のヘッドユニットなど、電子システム内に埋め込まれてよい。またさらに、ユーザデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイスまたはモバイルインターネットデバイス(MID)として動作し得る。タイプに応じて、ユーザデバイスは、1つまたは複数の汎用プロセッサ、コンピュータ可読メモリ、ユーザインターフェース、1つまたは複数のネットワークインターフェース、1つまたは複数のセンサーなどを含み得る。
いくつかの実施形態は、本開示において、論理またはいくつかの構成要素もしくはモジュールを含むとして説明されている。モジュールは、ソフトウェアモジュール(たとえば、コード、または非一時的機械可読媒体上に記憶された機械可読命令)またはハードウェアモジュールであってよい。ハードウェアモジュールは、一定の動作を実行することが可能な有形ユニットであり、一定の様式で構成または配置され得る。ハードウェアモジュールは、一定の動作を実行するように(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)など、専用プロセッサとして)永続的に構成された専用回路または論理を備え得る。ハードウェアモジュールは、一定の動作を実行するようにソフトウェアによって一時的に構成されたプログラマブル論理または回路(たとえば、汎用プロセッサまたは他のプログラマブルプロセッサ内に包含されるような)をやはり備え得る。ハードウェアモジュールを専用かつ永続的に構成された回路内で実装するか、または一時的に構成された(たとえば、ソフトウェアによって構成された)回路内で実装するかの決断は、コストおよび時間の考慮事項に左右され得る。
ソフトウェア内で実装されるとき、これらの技法は、オペレーティングシステム、複数のアプリケーションによって使用されるライブラリ、特定のソフトウェアアプリケーションなどの部分として提供され得る。ソフトウェアは、1つまたは複数の汎用プロセッサまたは1つまたは複数の専用プロセッサによって実行され得る。
以下の態様リストは、本開示によって明示的に企図される別の追加の実施形態を反映する。
態様1。ネットワーク内で無線ベアラの終端点を変更するための方法は、1つまたは複数のプロセッサが、データユニット順序付けによる現在のカウント値を有する無線ベアラに対するソース基地局からターゲット基地局への終端点の変更を決定するステップと、1つまたは複数のプロセッサが、終端点の変更の結果として、データユニット順序付けが変更するかどうかを決定するステップと、第1のインスタンスにおいて、データユニット順序付けが変更しないとの決定に応じて、ターゲット基地局に現在のカウント値を無線ベアラに適用させるステップと、第2のインスタンスにおいて、データユニット順序付けが変更するとの決定に応じて、ターゲット基地局に現在のカウント値とは異なる新しいカウント値を無線ベアラに適用させるステップとを含む。
態様2。第2のインスタンスにおいて、ソース基地局が第1の無線アクセス技術(RAT)を使用して動作し、ターゲット基地局が第2のRATを使用して動作する、態様1の方法。
態様3。第2のインスタンスにおいて、ソース基地局およびターゲット基地局が、第1のRATをサポートし、ソース基地局が、第1のRATに関連するパケットデータ収束プロトコル(PDCP)の第1のバージョンをサポートし、ターゲット基地局が、第2のRATに関連するPDCPの第2のバージョンをサポートする、態様1の方法。
態様4。ターゲット基地局に新しいカウント値を適用させるステップが、ターゲット基地局にデータユニット順序付けをゼロで再開させるステップを含む、態様1の方法。
態様5。第1のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に現在のカウント値を適用させるステップが、現在のカウント値を含む第1のシーケンス番号(SN)ステータス転送メッセージをソース基地局からターゲット基地局に送信するステップを含み、第2のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に、新しいカウント値を適用させるステップが、現在のカウント値を含まない第2のSNステータス転送メッセージをソース基地局からターゲット基地局に送信するステップを含む、態様1の方法。
態様6。無線ベアラが第1の無線ベアラであり、現在のカウント値が第1のカウント値であり、第2のインスタンスにおいて、1つまたは複数のプロセッサが、データユニット順序付けによる第2の現在のカウント値を有する第2の無線ベアラに対するソース基地局からターゲット基地局への終端点の変更を決定するステップと、1つまたは複数のプロセッサが、終端点の変更の結果として、第2の無線ベアラのデータユニット順序付けが変更しないと決定するステップと、第2の現在のカウント値を第2のSNステータス転送メッセージ内に含めるステップとをさらに含む、態様5の方法。
態様7。第1のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に現在のカウント値を適用させるステップが、現在のカウント値を含む第1のモビリティ管理エンティティ(MME)ステータス転送メッセージをMMEからターゲット基地局に送信するステップを含み、第2のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に新しいカウント値を適用させるステップが、現在のカウント値を含まない第2のMMEステータス転送メッセージをMMEからターゲット基地局に送信するステップを含む、態様1の方法。
態様8。第1のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に現在のカウント値を適用させるステップが、現在のカウント値を含む第1のSNステータス転送メッセージをソース基地局からターゲット基地局に送信するステップを含み、第2のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に新しいカウント値を適用させるステップが、SNステータス転送メッセージをソース基地局からターゲット基地局に送信しないステップを含む、態様1の方法。
態様9。第2のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に新しいカウント値を適用させるステップが、新しいカウント値を含むSNステータス転送メッセージをソース基地局からターゲット基地局に送信するステップを含む、態様1の方法。
態様10。ターゲット基地局において、現在のカウント値を含むSNステータス転送メッセージをソース基地局から受信するステップをさらに含み、第1のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に現在のカウント値を適用させるステップが、ターゲット基地局において、SNステータス転送メッセージ内で受信された現在のカウント値を使用するステップを含み、第2のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に新しいカウント値を適用させるステップが、ターゲット基地局において、SNステータス転送メッセージ内で受信された現在のカウント値を無視するステップを含む、態様1の方法。
態様11。無線ベアラが第1の無線ベアラであり、現在のカウント値が第1のカウント値であり、第2のインスタンスにおいて、1つまたは複数のプロセッサが、データユニット順序付けによる第2の現在のカウント値を有する第2の無線ベアラに対するソース基地局からターゲット基地局への終端点の変更を決定するステップと、1つまたは複数のプロセッサが、終端点の変更の結果として、第2の無線ベアラのデータユニット順序付けが変更しないと決定するステップと、ターゲット基地局において、SNステータス転送メッセージ内で受信された第2の現在のカウント値を使用するステップとをさらに含む、態様10の方法。
態様12。終端点の変更を決定するステップが、ソース基地局が、無線ベアラを使用するUEに対するデュアルコネクティビティ(DC)をサポートするために、マスタノードとして動作し、かつセカンダリノードとしてターゲット基地局の追加を要求したとの決定に応じる、態様5~11のうちのいずれか1つの方法。
態様13。終端点の変更を決定するステップが、ソース基地局が、無線ベアラを使用するUEに対するDCをサポートするために、セカンダリノードとして動作し、かつマスタノードを動作しているターゲット基地局の修正を要求したとの決定に応じる、態様5~11のうちのいずれか1つの方法。
態様14。終端点の変更を決定するステップが、ソース基地局が、無線ベアラを使用するUEをターゲット基地局にハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行しているとの決定に応じる、態様5~11のうちのいずれか1つの方法。
態様15。終端点の変更を決定するステップが、無線ベアラを使用するUEに対するマスタノードとしてDCをサポートしているソース基地局が、無線ベアラをスタンドアロンモードで動作しているターゲット基地局にハンドオーバしているとの決定に応じる、態様5~11のうちのいずれか1つの方法。
態様16。終端点の変更を決定するステップが、ソース基地局がMN間ハンドオーバにおいてターゲットMNとして動作し、ターゲット基地局がセカンダリSNとして動作するとの決定に応じる、態様5~11のうちのいずれか1つの方法。
態様17。終端点の変更を決定するステップが、ソース基地局およびターゲット基地局が接続再確立手順を実行し、かつ無線ベアラがMN終結されるとの決定に応じる、態様5~11のうちのいずれか1つの方法。
態様18。終端点の変更を決定するステップが、ソース基地局およびターゲット基地局が接続再確立手順を実行し、かつ無線ベアラがSN終結されるとの決定に応じる、態様5~11のいずれか1つの方法。
態様19。終端点の変更を決定するステップが、ソース基地局およびターゲット基地局がMN始動接続解放手順を実行するとの決定に応じる、態様5~11のうちのいずれか1つの方法。
態様20。終結点の変更を決定するステップが、ソース基地局およびターゲット基地局がSN始動接続解放手順を実行するとの決定に応じる、態様5~11のうちのいずれか1つの方法。
態様21。ソース基地局が、セカンダリノードに対するマスタノードとして動作し、第2のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に新しいカウント値を適用させるステップが、現在のカウント値を含む第1のSNステータス転送メッセージをセカンダリノードからソース基地局に送信するステップと、ソース基地局において、終端点の変更の結果として、データユニット順序付けが変更すると決定するステップと、現在のカウント値を含まない第2のSNステータス転送メッセージをソース基地局からターゲット基地局に送信するステップとを含む、態様1の方法。
態様22。ソース基地局が、セカンダリノードに対するマスタノードとして動作し、第2のインスタンスにおいて、ターゲット基地局に新しいカウント値を適用させるステップが、セカンダリノードにおいて、終端点の変更の結果として、データユニット順序付けが変更すると決定するステップと、現在のカウント値を含まない第1のSNステータス転送メッセージをセカンダリノードからソース基地局に送信するステップと、現在のカウント値を含まない第2のSNステータス転送メッセージをソース基地局からターゲット基地局に送信するステップを含む、態様1の方法。