JP2022532484A - 端末、及び方法 - Google Patents

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Abstract

本開示の実施形態は、同期送信に送信電力を割り当てるためのソリューションを提供する。通信方法において、端末デバイスは、第1送信又は第2送信を、より低い送信要求を有するセカンダリ送信として選択する。第1送信は第1期間に実行され、第2送信は第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される。端末デバイスは、第1及び第2送信の総送信電力が端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、第1期間と第2期間との間のオーバーラップ部分でセカンダリ送信の送信電力を調節する。本開示の実施形態は、同期送信の電力割り当てのための実現可能、かつ合理的なソリューションを提供する。【選択図】図2

Description

本開示の実施形態は、一般的に、通信の分野に関し、特に、無線通信における端末デバイスの同期送信のための送信電力の割り当てに関する。
3GPP規格の最新の発展技術は、進化したパケットコア(EPC:Evolved Packet Core)ネットワークのロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)及びE‐UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)と呼ばれ、通常、「4G」とも呼ばれる。さらに、「5G新しい無線(NR:New Radio)」という用語は、様々なアプリケーションやサービスをサポートすることが期待される進化した通信技術を指す。5G NRは、遅延、信頼性、セキュリティ、スケーラビリティ(例えば、IoT(Internet of Things))に関連する新たな要求、及びその他の要求を満たすために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:Third Generation Partnership Project)によって公表された継続的なモバイルブロードバンドの進化の一部である。5G NRのいくつかの態様は、4Gロングタームエボリューション(LTE)規格に基づくものである。
5G NRシステムの多くの通信シナリオでは、端末デバイスは、複数の送信を同時に行う必要とする場合がある。しかし、これらの送信を同時に実行するための端末デバイスの利用可能な総送信電力は限られている。そのため、異なる同期送信の間で送信電力を割り当てるための、実現可能、かつ合理的なソリューションが必要となる。
一般的に、本開示の例示的な実施形態は、同期送信に送信電力を割り当てるためのソリューションを提供する。
第1態様では、通信方法が提供される。この方法は、端末デバイスで、第1送信又は第2送信を、より低い送信要求を有するセカンダリ送信として選択することを含む。前記第1送信は第1期間に実行され、前記第2送信は前記第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される。この方法は、前記第1及び第2送信の総送信電力が前記端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、前記第1期間と前記第2期間との間のオーバーラップ部分で前記セカンダリ送信の送信電力を調節することをさらに含む。
第2態様では、通信方法が提供される。この方法は、端末デバイスで、第1サイドリンク送信又は第2サイドリンク送信を、より低い送信要求を有するセカンダリサイドリンク送信として選択することを含む。前記第1サイドリンク送信は第1期間に実行され、前記第2サイドリンク送信は第2期間に実行される。また、この方法は、前記セカンダリサイドリンク送信又はアップリンク送信を、より低い送信要求を有するターゲット送信として選択することを含む。前記アップリンク送信は、第3期間に実行される。前記第1、第2及び第3期間は、オーバーラップ部分を有する。この方法は、前記第1及び第2サイドリンク送信と前記アップリンク送信の総送信電力が、前記端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、前記オーバーラップ部分で前記ターゲット送信の送信電力を調節することをさらに含む。
第3態様では、通信方法が提供される。この方法は、端末デバイスで、第1期間に実行される第1送信と、前記第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される第2送信とを決定することを含む。また、この方法は、前記第1期間が第2期間よりも早い開始時刻を有すると決定することを含む。この方法は、さらに、前記第1期間で、前記第1送信の送信電力を変更せずに維持することを含む。
第4態様では、端末デバイスが提供される。この端末デバイスは、プロセッサと、命令を格納するメモリと、を備える。前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに、第1送信又は第2送信を、より低い送信要求を有するセカンダリ送信として選択させるように構成される。前記第1送信は第1期間に実行され、前記第2送信は前記第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される。前記メモリ及び前記命令は、さらに、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに、前記第1及び第2送信の総送信電力が前記端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、前記第1期間と前記第2期間との間のオーバーラップ部分で前記セカンダリ送信の送信電力を調節させるように構成される。
第5態様では、端末デバイスが提供される。この端末デバイスは、プロセッサと、命令を格納するメモリと、を備える。前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに、第1サイドリンク送信又は第2サイドリンク送信を、より低い送信要求を有するセカンダリサイドリンク送信として選択させるように構成される。前記第1サイドリンク送信は第1期間に実行され、前記第2サイドリンク送信は第2期間に実行される。前記メモリ及び前記命令は、さらに、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに、前記セカンダリサイドリンク送信又はアップリンク送信を、より低い送信要求を有するターゲット送信として選択させるように構成される。前記アップリンク送信は第3期間に実行される。前記第1、第2及び第3期間はオーバーラップ部分を有する。前記メモリ及び前記命令は、さらに、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに、前記第1及び第2サイドリンク送信と前記アップリンク送信の総送信電力が、前記端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、前記オーバーラップ部分で前記ターゲット送信の送信電力を調節させるように構成される。
第6態様では、端末デバイスが提供される。この端末デバイスは、プロセッサと、命令を格納するメモリと、を備える。前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに、第1期間に実行される第1送信と、前記第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される第2送信とを決定させるように構成される。また、前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに、前記第1期間が、前記第2期間よりも早い開始時刻を有すると決定させるように構成される。前記メモリ及び前記命令は、さらに、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに、前記第1期間で、前記第1送信の送信電力を変更せずに維持させるように構成される。
第7態様では、命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体が提供される。前記命令は、デバイスの少なくとも1つのプロセッサで実行されると、前記デバイスに第1、第2、又は第3態様に記載の方法を実行させる。
本概要のセクションは、本開示の実施形態の主要な又は本質的な特徴を特定することを意図しておらず、本開示の範囲を限定するために使用されることも意図していないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるようになる。
添付図面を参照しながら本開示のいくつかの実施形態をより詳細に説明することを通して、本開示の上記及び他の目的、特徴、及び利点がより明らかになる。
図1は、本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境の概略図である。
図2は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートを示す。
図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なプロセスのフローチャートを示す。
図4は、本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的プロセスのフローチャートを示す。
図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法のフローチャートを示す。
図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる異なる送信のための、異なる持続時間を有する異なるサブフレームの概略図を示す。
図7は、本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法のフローチャートを示す。
図8は、本開示の実施形態の実施に適したデバイスの簡略化したブロック図である。
図面全体において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
本開示の原理を、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明する。これらの実施形態は、例示の目的のみで記載され、本開示の範囲に関するいかなる限定を示唆することなく、当業者が本開示を理解して実施することに寄与することを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下に説明されるもの以外の様々な態様で実施されることができる。
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者にとって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
本明細書で使用されるとき、「ネットワークデバイス」又は「基地局」(BS:Base Station)という用語は、端末デバイスが通信できるセル又はカバレッジを提供し、又はホストすることができるデバイスを指す。ネットワークデバイスの例として、Node B(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、V2X(Vehicle-to-Everything)通信用のインフラデバイス、送信/受信ポイント(TRP:Transmission/Reception Point)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、及びフェムトノードやピコノードなどの低パワーノードなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用されるとき、「端末デバイス」という用語は、無線又は有線通信機能を有する任意のデバイスを指す。端末デバイスの例として、ユーザ機器(UE:User Equipment)、車載端末デバイス、歩行者のデバイス、路側機、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ゲームデバイス、音楽記憶及び再生機器、又は無線や有線インターネットアクセス及びブラウジングなどを可能にするインターネット機器が挙げられるが、これらに限定されない。説明の目的のために、以下、端末デバイスの例としてUEを参照していくつかの実施形態を説明し、「端末デバイス」及び「ユーザ機器」(UE)という用語は、本開示の文脈で互換的に使用されることができる。
本明細書で使用されるとき、単数形である「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「前記(the)」は、文脈からそうでないことが明確に示されない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「...含むが、これに限定されない」ことを意味するオープンな用語として読み取られる。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」として読み取られる。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読み取られる。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読み取られる。「第1」、「第2」などの用語は、異なるオブジェクト又は同じオブジェクトを指すことができる。以下には、明示的及び暗黙的なその他の定義が含まれることがある。
いくつかの例では、値、手順、又は装置は、「最もよい」、「最も低い」、「最も高い」、「最小」、「最大」などとして言及される。そのような記述は、多くの使用される機能的選択肢から選択可能であることを示すと意図しており、このような選択は、他の選択に比べてより良い、小さい、高い、又はより好ましい必要がないことを理解されたい。
図1は、本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境100の概略図である。図1に示すように、通信環境100は、それらのカバレッジ内の複数の端末デバイス130、140、及び150に無線接続を提供する第1ネットワークデバイス110及び第2ネットワークデバイス120を含むことができる。第1ネットワークデバイス110及び第2ネットワークデバイス120の共通のカバレッジが図1に示されているが、第1ネットワークデバイス110及び第2ネットワークデバイス120は、図1に示されていないそれぞれのサービングセルを有してもよいことを理解されたい。
いくつかの実施形態では、第1ネットワークデバイス110は、5G NR技術で動作するgNBであってもよく、第2ネットワークデバイス120は、LTE技術で動作するeNBであってもよい。いくつかの他の実施形態では、第1ネットワークデバイス110及び第2ネットワークデバイス120は、同じ無線アクセス技術(RAT:radio access technology)又は異なるRATを使用する任意のネットワークデバイスであってもよい。図1に示すように、端末デバイス130、140、及び150として、携帯電話が模式的に示されている。しかし、この図示は、いかなる限定も示唆することなく、例示に過ぎないことを理解されたい。他の実施形態では、端末デバイス130、140、及び150は、任意の他の無線通信デバイス、例えば、車載端末デバイスであってもよい。
端末デバイス130は、無線送信115、117、及び119を介してネットワークデバイス110と通信してもよい。本明細書で使用されるとき、端末デバイス130からネットワークデバイス110への送信115は、アップリンク送信115と呼ばれてもよく、一方、ネットワークデバイス110から端末デバイス130への送信117は、代替的にダウンリンク送信117と呼ばれてもよい。
さらに、端末デバイス130は、ネットワークデバイス110へのアップリンク送信115を実行している間に、別のネットワークデバイス110へのアップリンク送信119を同時に実行することがある。言い換えれば、アップリンク送信115及び119は、時間領域で互いにオーバーラップしている。いくつかの実施形態では、アップリンク送信115は、URLLC(Ultra-Reliable Low Latency Communication)アップリンク送信を含み、アップリンク送信119は、通常のアップリンク送信を含み、即ち、URLLCアップリンク送信を含まない。
同様に、端末デバイス130からネットワークデバイス120への送信125は、アップリンク送信125と呼ばれてもよく、一方、ネットワークデバイス120から端末デバイス130への送信127は、代替的にダウンリンク送信127と呼ばれてもよい。同様に、端末デバイス140及び150の各々は、ネットワークデバイス110及び120の一方又は両方との無線リンク(図示しない)を有してもよい。
ネットワークデバイス110及び120を介した通信に加えて、端末デバイス130は、それぞれデバイス間(D2D:device-to-device)送信135及び145を介して、端末デバイス140及び150と通信してもよい。いくつかの実施形態では、D2D送信135及びD2D送信145は、5G NR技術のような同じRATを使用してもよい。いくつかの他の実施形態では、D2D送信135及びD2D送信145は、異なるRATを使用してもよい。例えば、D2D送信135は、5G NR技術を使用し、即ち、それがNRサイドリンク送信であり、一方、D2D送信145は、LTE技術を使用し、即ち、それがLTEサイドリンク送信である。
図1に示されていないが、端末デバイス140と端末デバイス150との間、及び他の端末デバイス間にもD2D通信があってもよい。本明細書で使用されるとき、端末デバイス130、140、150、及び図示されていない他の端末デバイスの間でD2D通信を行うためのD2D通信リンクは、サイドリンクとも呼ばれてもよい。その結果、D2D送信135及び145は、サイドリンク送信135及び145とも呼ばれてもよい。また、端末デバイス130、140、150が車載端末デバイスである場合、端末デバイス130、140、150に関連する通信はV2X通信と呼ばれてもよい。より一般的には、図1に示されていないが、端末デバイス130、140、又は150に関連するV2X通信は、端末デバイス130、140、又は150と、任意の他の通信デバイスとの間の通信を構成してもよい。これらの通信デバイスはインフラデバイス、他の車載端末デバイス、歩行者のデバイス、路側機などを含むが、これらに限定されない。
図1に示すネットワークデバイスの数及び端末デバイスの数は、いかなる限定も示唆することなく、単に説明のためのものであることを理解されたい。通信環境100は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数のネットワークデバイス及び任意の適切な数の端末デバイスを含んでもよい。さらに、(必要に応じて)これらの追加のネットワークデバイス及び追加の端末デバイスの間には、様々な有線通信、及び無線通信が存在してもよいことを理解されたい。
通信環境100における通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、ここでの規格は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、EC‐GSM‐IoT(Extended Coverage Global System for Mobile Internet of Things)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション(LTE-Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)などを含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来に開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実施されることができる。通信プロトコルの例として、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが挙げられるが、これらに限定されない。
上述したように、複数の送信を同時に行うための端末デバイスの利用可能な総送信電力は限られている。一般的に、端末デバイスの利用可能な総送信電力は、端末デバイスの最大送信電力である。従って、現行のプロトコルによれば、あるキャリア上で端末デバイスによって実行されるサイドリンク送信が、他のキャリア上で実行される他のサイドリンク送信又はアップリンク送信と時間領域でオーバーラップし、且つこれらの送信の総送信電力が端末デバイスの最大送信電力を超える場合、端末デバイスは、送信の総送信電力が端末デバイスの最大送信電力を超えないように、送信のうちの少なくとも1つの送信電力を調節しなければならない。
一方、LTEシステムとは異なり、5G NRのアップリンクは、信頼性や遅延の要求が極めて厳しいURLLCトラフィックをサポートしている。そのため、URLLC送信の性能低下を回避する必要がある。一方、5G NRシステムにおけるサイドリンク送信(例えば、V2X)は、いくつかの重要なパケットタイプをサポートすることもできる。さらに、NR V2X、及びNRアップリンクは、様々なタイプのニューメロロジー(numerology)をサポートすることができる。言い換えれば、これらの送信は、異なる持続時間を持つサブフレームを有することがある。これらの技術的性質と要求を考慮すると、従来の通信システムにいくつかの問題がある。
従来のソリューションでは、端末デバイスは、サイドリンク送信がアップリンク送信よりも優先されるか否かを決定する際に、Uu(ユーザ機器からUMTS地上無線アクセスネットワーク(UMTS Terrestrial Radio Access Network)への)アップリンクを考慮せずに、サイドリンク送信の優先度とサイドリンク送信に予め構成された閾値優先度との間で「優先度」の比較が行われる。つまり、比較はサイドリンク機能自体の内部で行われる。しかし、NR Uuは、送信電力を低減することで性能が低下することをさせない必要があるURLLCトラフィックをサポートしている。例えば、NRサイドリンク送信(その優先度値が予め定められた閾値よりも小さい。つまりNRサイドリンク送信の優先度が高い)がNR URLLCアップリンク送信とオーバーラップする場合、既存の優先順位付けルールに従ってアップリンク送信の送信電力を低減した後、NR URLLCトラフィックの性能が低下してしまう。
さらに、既存の電力スケーリングは、同期送信用のサブフレームの任意のオーバーラップ部分で行われるが、異なる送信を行うキャリアのサブフレーム境界は、例えば、タイミングエラー、及び/又は異なるタイプのニューメロロジーによって、整列しない可能性がある。その結果、サブフレーム(又はタイムスロット)内での電力移行が可能となり、これを考慮する、例えば、回避する必要がある。さらに、アップリンク送信とオーバーラップするサイドリンク送信が複数ある場合、既存の優先順位付けルールによると、端末デバイスは、総送信電力をスケールダウンするために、複数のサイドリンク送信をアップリンク送信と比較するか、あるいはサイドリンク送信の1つをアップリンク送信と比較するかを決定できない。
上述の技術的問題及び従来のソリューションにおける潜在的な他の技術的問題を解決するために、本開示の実施形態は、同期送信に送信電力を割り当てるためのソリューションを提供する。特に、いくつかの実施形態は、サイドリンク送信とアップリンク送信との間、複数のサイドリンク送信の間、及び異なるタイプ及び/又は異なるRATを有する他の送信の間を含む様々な送信の間の適切な優先順位付けルールを定義する。
いくつかの実施形態では、提案されたルールは、異なる送信の間の数段階の比較法に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、URLLCアップリンク送信のような重要なアップリンク送信に対して指示が提供されてもよい。あるいは、重要なアップリンク送信は、端末デバイスによって送信パラメータのセットから識別されてもよい。いくつかの実施形態では、サブフレームにおける電力移行を回避するために、事前に電力制御動作を定義してもよい。本開示の実施形態は、NRサイドリンク送信とNR Uuアップリンク送信のような様々な送信の間でうまく機能する、同期送信の間の電力割り当てのための実現可能、かつ合理的なソリューションを提供する。本開示の原理及び実施態様について、図面を参照して以下に詳細に説明する。
図2は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法200のフローチャートを示す。方法200は、図1に示す端末デバイス130のような端末デバイスで実施されることができる。追加的又は代替的に、方法200は、端末デバイス140、150、及び図1に示されていない他の端末デバイスで実施されることもできる。説明の目的のために、一般性を失うことなく、端末デバイス130によって実行される方法200について、図1を参照して説明する。
上述したように、様々な通信シナリオにおいて、端末デバイス130は、時間領域でオーバーラップする複数の送信を実行する必要とすることがある。例えば、端末デバイス130は、第1期間に第1送信を実行するとともに、第1期間とオーバーラップする第2期間に第2送信を実行することになる。そのような通信シナリオでは、端末デバイス130は、第1及び第2送信の総送信電力が、端末デバイス130の利用可能な送信電力を超えないように確保する必要がある。さもなければ、第1送信及び第2送信の両方が、端末デバイス130によって適切に実行されない可能性がある。いくつかの実施形態では、端末デバイス130の利用可能な送信電力は、端末デバイス130の最大送信電力であってもよい。いくつかの他の実施形態では、端末デバイス130の利用可能な送信電力は、適用されるルール又は端末デバイス130の構成によって指定される特定の送信電力であってもよい。
ただし、第1送信の第1送信電力及び第2送信の第2送信電力は、異なる送信電力制御関数に従って、端末デバイス130によって別々に算出されることがある。つまり、別々に算出された第1送信電力と第2送信電力の合計は、端末デバイス130の利用可能な送信電力を超える可能性がある。従って、端末デバイス130は、第1送信電力と第2送信電力の合計が端末デバイス130の利用可能な送信電力を超えないように、第1送信電力と第2送信電力の少なくとも一方の送信電力を調節する必要とすることがある。
典型的には、端末デバイス130は、一方の送信の送信電力を調節することで、他方の送信の性能が低下しないようにする。一般的に、端末デバイス130は、第1及び第2送信のうちのセカンダリ一方の送信、即ち、重要度の低い送信の送信電力を調節してもよい。言い換えれば、より重要な送信の性能に影響を与えないようにする。
従って、ブロック210において、端末デバイス130は、第1送信又は第2送信を、より低い送信要求を有するセカンダリ送信として選択する。より低い送信要求は、セカンダリ送信が他方の送信よりも重要度が低いことを示すことができる。即ち、端末デバイス130は、第1送信及び第2送信のうち、どちらの送信が他方の送信よりも重要度が低いかを決定する。そして、端末デバイス130は、より重要な送信の性能が低下しないように、重要度の低い送信の送信電力を調節してもよい。これは、より重要な送信がセカンダリ送信よりも優先されるので、合理的である。
異なる通信シナリオにおいて、第1送信は、別々のタイプ又はRATを有する様々な送信から構成されてもよく、第2送信も、別々のタイプ又はRATを有する様々な送信から構成されてもよく、第1及び第2送信は、同じタイプ及び/又はRATを有してもよく、あるいは異なるタイプ及び/又はRATを有してもよい。以下、これらの異なるシナリオに関して、いくつかの実施形態を詳述する。
第1シナリオにおいて、第1送信は、5G NR技術に従って実行される、図1に示されているような端末デバイス130から端末デバイス140へのサイドリンク送信135、又は、LTE技術に従って実行される、図1に示されているような端末デバイス130から端末デバイス150へのサイドリンク送信145などのサイドリンク送信を含んでもよい。より一般的に、第1送信は、任意のRATのサイドリンク送信を含んでもよい。
さらに、第1シナリオにおいて、第2送信は、5G NR技術に従って実行される、図1に示されているような端末デバイス130からネットワークデバイス110へのアップリンク送信115、又は、LTE技術に従って実行される、図1に示されているような端末デバイス130からネットワークデバイス120へのアップリンク送信125などのアップリンク送信を含んでもよい。第1送信と同様に、第2送信は、より一般的に、任意のRATのアップリンク送信を含んでもよい。
第1シナリオの具体例として、(3GPP仕様で規定されている)NRサイドリンク送信モード1又は2において、サブフレームにおける端末デバイス130のサイドリンク送信135が、サイドリンク送信が発生しないサービングセルで発生する端末デバイス130のアップリンク送信115及び/又は125と、時間領域でオーバーラップしてもよい。以下の説明では、一般性を失うことなく、サイドリンク送信135を第1送信とし、アップリンク送信115を第2送信とする。
そのような第1シナリオにおいて、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の送信要求を所定の閾値と比較することによって、サイドリンク送信135がアップリンク送信115よりも重要であるか否かを決定してもよい。いくつかの実施形態では、送信要求は、信頼性要求、遅延要求などを含んでもよい。例えば、サイドリンク送信135の信頼性要求がthresSL-TxReliabilityとも呼ばれる閾値信頼性を超える場合、つまり、サイドリンク送信135が高い信頼性要求を有する場合、端末デバイス130は、アップリンク送信115をセカンダリ送信として特定することができる。
代替的又は追加的に、サイドリンク送信135の遅延要求がthresSL-TxLatencyとも呼ばれる閾値遅延以下である場合、つまり、サイドリンク送信135が厳しい遅延要求を有する場合、端末デバイス130は、アップリンク送信115をセカンダリ送信として特定することができる。いくつかの実施形態では、閾値信頼性及び閾値遅延は、無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリング(例えば、システム情報ブロック、SIB)を通じて構成され得るか、又は事前に構成され得る。サイドリンク送信135の信頼性要求及び/又は遅延要求を、閾値信頼性及び/又は閾値遅延と比較することによって、URLLCアップリンク送信のような重要なアップリンク送信が、極めて重要なサイドリンク送信のみによって影響されることを保証することができる。
本明細書で使用され、且つ3GPP仕様TS22.186で定義されているように、エンドツーエンド遅延(略して遅延)とは、アプリケーションレベルで測定される、所定の情報を送信元から送信先へ転送するのにかかる時間を指し、送信元が送信した瞬間から送信先で受信した瞬間までの時間を指す。本明細書で使用され、且つ3GPP仕様TS22.186で定義されているように、信頼性(パーセンテージであってもよい)は、一定の遅延時間内にXバイト(Xは自然数を指す)を送信できる成功確率を指し、ここでの遅延時間は、無線インターフェースの無線プロトコル層2/3サービスデータユニット(SDU:service data unit)送信点から無線プロトコル層2/3SDU受信点へ小型データパケットを伝達するのにかかる時間を意味する。いくつかの実施形態では、サイドリンク送信135の信頼性要求及び遅延要求は、サイドリンク送信135のサイドリンク制御情報(SCI:sidelin control information)の「信頼性」フィールド及び「遅延」フィールドで指定されてもよい。
信頼性要求及び遅延要求に加えて、サイドリンク送信135の送信要求は、優先度を含んでいてもよい。優先度は、3GPP仕様TS23.285及び/又はTS23.303で定義された優先度であってもよく、サイドリンク送信135のSCIの「優先度」フィールドで指定されてもよい。即ち、信頼性及び遅延の要求に加えて、サイドリンク送信135の優先度も、サイドリンク送信135がアップリンク送信115よりも重要であるか否かを決定する際の考慮事項として使用されることができる。これについて、図3を参照して以下のように詳述する。
図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なプロセス300のフローチャートを示す。プロセス300は、方法200のブロック210の例示的な実施形態として考えることができる。ブロック302において、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の信頼性要求が閾値信頼性を超えるか否かを決定する。サイドリンク送信135の信頼性要求が閾値信頼性を超える場合、つまり、サイドリンク送信135が高い信頼性要求を有する場合、プロセス300はブロック304に進む。そうでない場合、プロセス300はブロック310に進み、サイドリンク送信135が高い信頼性要求を有していないので、端末デバイス130は、サイドリンク送信135をセカンダリ送信として特定する。
ブロック304において、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の遅延要求が閾値遅延以下であるか否かを判定する。サイドリンク送信135の遅延要求が閾値遅延以下である場合、つまり、サイドリンク送信135が厳しい遅延要求を有している場合、プロセス300はブロック306に進む。そうでない場合、プロセス300はブロック310に進み、サイドリンク送信135が厳しい遅延要求を有していないので、端末デバイス130は、サイドリンク送信をセカンダリ送信として特定する。いくつかの実施形態では、ブロック302とブロック304の順番を逆にしてもよく、即ち、ブロック304をブロック302の前に実行してもよい。両方の順番でも、アップリンク送信115をセカンダリ送信として特定する際にほとんどのサイドリンク送信をフィルタリングして、潜在的なURLLCアップリンク送信の性能を確保するように、閾値信頼性は比較的高い値に設定され、閾値遅延は比較的小さい値に設定されてもよい。
ブロック306において、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の優先度が閾値優先度を超えるか否かを判定する。実際には、サイドリンク送信135の優先度は、優先度値によって示されてもよく、より小さい優先度値がより高い優先度に対応してもよい。例えば、3GPP仕様TS23.285で定義されているように、予め定められた数(例えば、3つ)のビットを用いて、このような優先度値を示すことができる。別の例として、優先度値は、3GPP仕様TS23.303で定義されているPPPP(ProSe Per-Packet Priority)であってもよい。なお、サイドリンク送信135の優先度を示す優先度値は、より大きな優先度値がより高い優先度に対応するように設計されてもよいことを理解されたい。
同様に、閾値優先度は、閾値優先度値(thresSL-TxPrioritizationと呼ばれてもよい)で表すことができる。より小さい優先度値がより高い優先度を示す場合、サイドリンク送信135の優先度値が閾値優先度値以下であると、サイドリンク送信135が高い優先度を有するとみなすことができる。いくつかの実施形態では、閾値優先度は、RRCシグナリング(例えば、SIB)を通じて構成され得るか、又は事前に構成され得る。端末デバイス130が、ブロック306において、サイドリンク送信135の優先度が閾値優先度を超えると決定し、例えば、より小さい優先度値がより高い優先度を示す場合、サイドリンク送信135の優先度値が閾値優先度値以下であると決定したことを想定している。これは、サイドリンク送信135の優先度が高いことを意味し、その後、プロセス300はブロック308に進む。
ブロック308において、サイドリンク送信135が、信頼性、遅延及び優先度の方面で重要であるため、端末デバイス130は、アップリンク送信115をセカンダリ送信として特定する。そうでない場合、プロセス300はブロック310に進み、サイドリンク送信135が高い優先度を有しないので、端末デバイス130はサイドリンク送信135をセカンダリ送信として特定する。図3に示すような数段階の比較法によって、アップリンク送信115をセカンダリ送信として特定する際に、ほとんどのサイドリンク送信をフィルタリングすることができ、従って、高い信頼性要求、低い遅延要求、及び高い優先度を有するサイドリンク送信のみが、URLLCアップリンク送信であり得るアップリンク送信115よりも優先される。
いくつかの実施形態では、サイドリンク送信135の信頼性要求、遅延要求、及び優先度を1つずつ使用する代わりに、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の複合要求を使用して、サイドリンク送信135がアップリンク送信115よりも重要であるか否かを決定することができる。複合要求は、信頼性要求、遅延要求、優先度、及び他の任意の送信要求などを組み合わせたものである。例えば、サイドリンク送信135の複合要求が複合閾値を超える場合、端末デバイス130は、アップリンク送信115をセカンダリ送信として特定してもよい。そうでなない場合、端末デバイス130は、サイドリンク送信135をセカンダリ送信として特定してもよい。
一例として、複合要求は、「5QI」を含んでもよい。本明細書で使用されるとき、5QIは、3GPP仕様TS23.501で定義されている5G QoS指示を指す。標準化された5QI値は、3GPP仕様TS23.501で規定されている標準化された5G QoS特性の組み合わせに1対1でマッピングされている。このような複合要求を用いることで、複数の比較を回避しつつ、セカンダリ送信135の信頼性要求、遅延要求、優先度などを総合的に考慮することができる。また、上述したような各種の比較を行う際に、要求や優先度を示す値が、予め定められた閾値と等しいことがある。端末デバイス130は、そのような値が閾値と等しいケースを、閾値を超えているとみなしてもよいし、又は、そのような値が閾値と等しいケースを、閾値を超えていないとみなしてもよい。さらに、この等しいケースの構成は、異なる要求や優先度の比較に応じて変化させてもよい。この構成は、特定の技術環境や設計要求に応じて、予め構成されることができる。
以上の説明では、セカンダリ送信を選択するために数段階の比較法が使用されるいくつかの実施形態を説明した。いくつかの他の実施形態では、極めて厳しい信頼性及び遅延要求を有するURLLC送信のような重要なアップリンク送信の性能を保証するために、端末デバイス130は、まず、アップリンク送信115がURLLCアップリンク送信のような重要なアップリンク送信であるか否かを判定してもよい。これらの実施形態については、図4を参照して以下に詳述する。
図4は、本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的なプロセス400のフローチャートを示す。プロセス400は、方法200のブロック210の別の例示的な実施形態として考えることができる。ブロック402において、端末デバイス130は、アップリンク送信115が、所定の閾値よりも高い予め定められた送信要求を有するか否か、即ち重要なアップリンク送信であるか否かを決定する。例えば、端末デバイス130は、アップリンク送信115が、3GPP仕様で規定されている予め定められた送信要求を有するURLLCアップリンク送信であるか否かを判定してもよい。端末デバイス130によってアップリンク送信115が予め定められた送信要求を有するか否かを判定するための様々な態様はあってもよい。
例えば、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の制御情報から、アップリンク送信115が予め定められた送信要求を有するか否かを示す指示を取得してもよい。例えば、(3GPP仕様で定義されている)NRサイドリンク送信モード1又は2において、サブフレームにおける端末デバイス130のサイドリンク送信135が、サイドリンク送信135が発生しないサービングセルで発生する端末デバイス130のアップリンク送信115及び/又は125と時間領域でオーバーラップする場合を考える。サイドリンクの上位層は、アップリンクキャリアにURLLC送信があるか否かを知っていると想定される。サイドリンクの上位層は、パラメータ「URLLC_exist」を用いて、アップリンクがURLLCトラフィックを送信しているか否かを示してもよい。いくつかの実施形態では、パラメータ「URLLC_exist」は、サイドリンク上位層からのSCI又は情報要素(IE:information element)のフィールドであってもよい。重要なアップリンク送信の指示により、端末デバイス130は、アップリンク送信115が、URLLCアップリンク送信のような重要なアップリンク送信であることを明示的に通知されることができる。
アップリンク送信115が予め定められた送信要求を有するか否かを決定する別の例として、端末デバイス130は、アップリンク送信パラメータのセットから、スケジュールされた予め定められた送信要求を有するアップリンク送信、即ちスケジュールされた重要なアップリンク送信のための少なくとも1つの期間を決定してもよい。例えば、構成された(3GPP仕様で定義されている)グラントタイプ1がアップリンクキャリアに構成されている場合、時間領域における潜在的なURLLCは、再送信のためのCS-RNTIを指すcs-RNTI、構成されたグラントタイプ1の周期性を指すperiodicity、時間領域におけるSFN=0に対するリソースのオフセットを指すtimeDomainOffset、startSymbolAndLengthを含む時間領域における構成されたアップリンクグラントの割り当てを指すtimeDomainAllocation、及び構成されたグラントのHARQプロセスの数を指すnrofHARQ-Processesである上位層パラメータの組み合わせによって決定されてもよい。
代替的に、構成された(3GPP仕様で定義されている)グラントタイプ2がアップリンクキャリアに構成されている場合、時間領域における潜在的なURLLCは、アクティブ化、非アクティブ化、及び再送信のためのCS-RNTIを指すcs-RNTI、構成されたグラントのタイプ2の周期性を指すperiodicity、及び構成されたグラントのHARQプロセスの数を指すnrofHARQ-Processesである、上位層から導出される上位層パラメータと、DCIで受信されたULグラントとの組み合わせによって決定されてもよい。
スケジュールされた重要なアップリンク送信のための少なくとも1つの期間が、アップリンク送信115の第2期間を含む場合、端末デバイス130は、アップリンク送信115が予め定められた送信要求を有すると決定してもよい。このように、重要なアップリンク送信は、シグナリングオーバーヘッドを増加させることなく、既存のアップリンク送信パラメータを使用して決定されることができる。
図4に示すように、アップリンク送信115が予め定められた送信要求を有する場合、つまり、アップリンク送信115が重要なアップリンク送信である場合、プロセス400はブロック408に進み、端末デバイス130はサイドリンク送信135をセカンダリ送信として特定してもよい。そうでなければ、アップリンク送信115が予め定められた送信要求を有していない場合、言い換えれば、アップリンク送信115の送信要求が予め定められた送信要求と異なる場合、つまり、アップリンク送信115が重要なアップリンク送信ではない場合、プロセス400はブロック404に進むことができる。ブロック404において、端末デバイス130は、サイドリンク送信135が重要なサイドリンク送信であるか否かを決定するように、例えば、サイドリンク送信135の送信要求が、予め定められた閾値要求よりも高いか否かを決定する。
特に、第1シナリオに関して説明した比較と同様に、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の信頼性要求を閾値信頼性と比較してもよい。代替的又は追加的に、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の遅延要求を遅延信頼性と比較してもよい。代替的又は追加的に、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の優先度を閾値優先度と比較してもよい。代替的又は追加的に、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の「5QI」を閾値5QIと比較してもよい。このように、セカンダリ送信の信頼性要求、遅延要求、優先度が総合的に考慮される。
サイドリンク送信135の送信要求が閾値要求よりも高い場合、つまり、サイドリンク送信135が重要なサイドリンク送信である場合、プロセス400はブロック406に進み、端末デバイス130はアップリンク送信115をセカンダリ送信として特定する。そうでなければ、サイドリンク送信135の送信要求が閾値要求よりも低い場合、つまり、サイドリンク送信135が重要なサイドリンク送信ではない場合、プロセス400はブロック408に進み、端末デバイス130はサイドリンク送信135をセカンダリ送信として特定することができる。
上記の説明は、第1送信がサイドリンク送信であり、第2送信がアップリンク送信である第1シナリオによるいくつかの実施形態を示している。以下、第2シナリオによるいくつかの他の実施形態について説明する。第2シナリオでは、第1送信及び第2送信は、いずれもサイドリンク送信を含んでもよい。
特に、図1を参照すると、第1送信は、端末デバイス130から端末デバイス140への第1サイドリンク送信135を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1サイドリンク送信135は、5G NR又はLTE技術に従って実行される。第2送信は、端末デバイス130から端末デバイス150への第2サイドリンク送信145を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2サイドリンク送信145は、5G NR又はLTE技術に従って実行される。
そのような第2シナリオでは、第1サイドリンク送信135及び第2サイドリンク送信145は、同じRATのものであってもよく、例えば、両方とも5G NR技術に従って実行されてもよい。一例として、(3GPP仕様で定義されている)NRサイドリンク送信モード1又は2では、あるキャリア上の端末デバイス130のNRサイドリンク送信135は、他のキャリア上の別のNRサイドリンク送信145と時間領域でオーバーラップする。この場合、端末デバイス130は、2つのNRサイドリンク送信135、145のそれぞれの送信要求を直接比較することで、セカンダリ送信を選択してもよい。
例えば、端末デバイス130は、第1サイドリンク送信135と第2サイドリンク送信145の信頼性要求を比較してもよい。代替的又は追加的に、端末デバイス130は、第1サイドリンク送信135と第2サイドリンク送信145の遅延要求を比較してもよい。代替的又は追加的に、端末デバイス130は、第1サイドリンク送信135と第2サイドリンク送信145の優先度を比較してもよい。このように、2つの送信が同じRATのものである場合に、2つの送信の送信要求が直接比較可能であることが保証され、セカンダリ送信の信頼性要求、遅延要求、及び優先度が総合的に考慮される。
いくつかの実施形態では、信頼性要求、遅延要求、及び優先度を1つずつ比較する代わりに、端末デバイス130は、第1サイドリンク送信135の複合要求と、第2サイドリンク送信145の複合要求とを比較することができる。上述したように、複合要求は、信頼性要求、遅延要求、優先度などを組み合わせたものである。このように、複数の比較を回避しつつ、セカンダリ送信135の信頼性要求、遅延要求、及び優先度を総合的に考慮することができる。
一方、第1サイドリンク送信135と第2サイドリンク送信145は、異なるRATのものであってもよい。例えば、第1サイドリンク送信135は5G NR技術に従って実行され、第2サイドリンク送信145はLTE技術に従って実行される。例えば、(3GPP仕様で定義されている)NRサイドリンク送信モード1又は2では、あるキャリア上の端末デバイス130のNRサイドリンク送信135は、他のキャリア上の(3GPP仕様で定義されている)モード3又は4のLTEサイドリンク送信145と時間領域でオーバーラップする。その場合、2つのサイドリンク送信135及び145が同じルールのセットに従って規定されないので、2つのサイドリンク送信135及び145の送信要求は、直接比較されることができない。
この場合、2つのサイドリンク送信135及び145からセカンダリ送信を選択するために、端末デバイス130は、第1サイドリンク送信135の第1送信要求を示す第1値を、マッピング値にマッピングし、そして、マッピング値を、第2サイドリンク送信145の第2送信要求を示す第2値と比較してもよい。いくつかの実施形態では、第1値は、5G NRの第1サイドリンク送信135のサイドリンク制御情報内の「5QI」フィールドから導出されてもよく、第2値は、LTEの第2サイドリンク送信145のサイドリンク制御情報内の「優先度」フィールドであってもよい。このように、異なるRATの2つのサイドリンク送信135及び145の送信要求を合理的に比較することができる。
いくつかの他の実施形態では、第1サイドリンク送信135と第2サイドリンク送信145は異なるRATのものであるにもかかわらず、共通の送信要求を示す共通のフィールドを有してもよい。例えば、5G NRの第1サイドリンク送信135も、LTEの第2サイドリンク送信145と同様に、「優先度」フィールドを有してもよい。この場合、端末デバイス130は、第1サイドリンク送信135と第2サイドリンク送信145の優先度を比較して、より低い優先度のサイドリンク送信をセカンダリ送信として選択することができる。
以上の説明では、第1送信が第1サイドリンク送信であり、第2送信が第2サイドリンク送信である第2シナリオによるいくつかの実施形態を説明した。以下、第3シナリオによるいくつかの他の実施形態について説明する。第3シナリオでは、第1送信は、第1RATのサイドリンク送信を含み、第2送信は、第2RATのアップリンク送信を含んでもよい。
特に、図1を参照すると、第1送信は、5G NR技術に従って実行される、端末デバイス130から端末デバイス140へのサイドリンク送信135であってもよい。また、第2送信は、LTE技術に従って実行される、端末デバイス130からネットワークデバイス120へのアップリンク送信125であってもよい。
このような第3シナリオでは、端末デバイス130が、例えば、LTE Uuのための基準時分割複信(TDD:time division duplex)構成で構成されていると想定される。セカンダリ送信を選択する際に、端末デバイス130は、サイドリンク送信135の送信要求が所定の閾値を超えるか否かを決定してもよい。サイドリンク送信135の送信要求が所定の閾値を超える場合、つまり、サイドリンク送信135が重要なサイドリンク送信である場合、LTE技術のアップリンク送信125が、5G NRで規定されるURLLCアップリンク送信のような重要なアップリンク送信を含まないため、端末デバイス130は、アップリンク送信125をセカンダリ送信として特定してもよい。
そうでなければ、サイドリンク送信135の送信要求が所定の閾値以下である場合、つまり、サイドリンク送信135が重要なサイドリンク送信ではない場合、端末デバイス130は、サイドリンク送信135をセカンダリ送信として特定してもよい。このように、サイドリンク送信135は、相対的に高い優先度を有する限り、アップリンク送信125に優先して送信されることができる。上述のシナリオと比較して、この第3シナリオでは、LTEのアップリンク送信125がURLLCアップリンク送信のような重要なアップリンク送信を含まないため、より多くのサイドリンク送信をより重要な送信として特定することができる。
以上の説明は、第1送信が第1RATのサイドリンク送信から構成され、第2送信が第2RATのアップリンク送信から構成される、第3シナリオによるいくつかの実施形態を示している。以下、第4のシナリオによるいくつかの他の実施形態について説明する。第4のシナリオでは、第1送信は、第1RATの第1アップリンク送信を含んでもよい。第2送信は、所定の閾値よりも高い予め定められた送信要求を有しない第1RATの第2アップリンク送信、第2RATのアップリンク送信、又は第2RATのサイドリンク送信を含んでもよい。
特に、図1を参照すると、第1送信は、5G NR技術に従って実行される、端末デバイス130からネットワークデバイス110へのアップリンク送信115であってもよい。第2送信は、5G NR技術に従って実行され、URLLCアップリンク送信のような重要なアップリンク送信ではない、端末デバイス130からネットワークデバイス110へのアップリンク送信119であってもよい。あるいは、第2送信は、LTE技術に従って実行される、端末デバイス130からネットワークデバイス120へのアップリンク送信125であってもよい。あるいは、第2送信は、LTE技術に従って実行される、端末デバイス130から端末デバイス150へのサイドリンク送信145であってもよい。
そのような第4のシナリオでは、端末デバイス130は、第1アップリンク送信115が、予め定められた送信要求を有するか否か、即ち、URLLCアップリンク送信のような重要なアップリンク送信であるか否かを判定してもよい。第1シナリオについて説明したように、重要なアップリンク送信115に対する指示がある場合、端末デバイス130は、SCI/DCI内の指示フィールド又はRRC指示を通じて、NR URLLCアップリンクの持続時間を知ることができる。あるいは、端末デバイス130は、第1シナリオについても説明したように、アップリンク送信パラメータのセットから、潜在的なURLLCの継続時間を決定してもよい。このように、URLLCアップリンク要求のような重要なアップリンク送信が、予め定められた送信要求を有しない他のあまり重要でない送信に影響されないことが保証される。
第1アップリンク送信115が予め定められた送信要求を有する場合、つまり、第1アップリンク送信115が重要なアップリンク送信である場合、端末デバイス130は第2送信をセカンダリ送信として特定してもよい。例えば、端末デバイス130は、第1アップリンク送信115がURLLCアップリンク送信であると決定した場合、URLLCアップリンク送信の性能を保証するために、第2送信をセカンダリ送信として直接特定することができる。
図2に戻り、ブロック220において、端末デバイス130は、第1及び第2送信の総送信電力が端末デバイス130の利用可能な送信電力以下であるように、第1期間と第2期間との間のオーバーラップ部分でセカンダリ送信の送信電力を調節する。例えば、上述したような様々な通信シナリオにおいて、特定されたセカンダリ送信の送信電力を、第1期間と第2期間とのオーバーラップ期間において低減することができる。言い換えれば、重要度の低い送信の性能の低下を犠牲にして、より重要な送信の性能を保証することができる。
いくつかの実施形態では、セカンダリ送信の送信電力の調節量が閾値を超える場合、つまり、セカンダリ送信が低下した送信電力に起因して受信デバイスによって適切に受信できない可能性が高い場合、端末デバイス130は、セカンダリ送信を停止してもよい。このように、端末デバイス130の電力を節約することができる。
上述したすべての実施形態は、端末デバイス130が異なる同期送信の間で動的電力共有のための能力を有することを前提としていることを理解されたい。しかし、いくつかの実施形態では、端末デバイス130は、異なる送信の間の動的電力共有ができない場合がある。この場合、端末デバイス130は、例えば、時間領域でどちらの送信が先に行われるかに応じて、第1送信又は第2送信を停止又はドロップしてもよい。このように、セカンダリ送信を選択する動作を有利に回避することができる。あるいは、端末デバイス130は、より重要な送信を保証するように、セカンダリ送信を停止又はドロップしてもよい。
例えば、上述した第3シナリオに関連して、端末デバイス130がLTE Uuのための基準TDD構成を有すると想定される。端末デバイス130が、UuアップリンクとNRサイドリンクとの間で動的電力共有のための能力を有していない場合、端末デバイス130は、LTE Uu上の対応するサブフレームが、基準TDD構成におけるULサブフレームである場合、以下の手順に従ってもよい。即ち、端末デバイス130は、送信要求(例えば、SCIの「優先度」フィールド)が、上位層によって構成された閾値(例えば、「priority_threshold」)以上である場合、NRサイドリンク送信135をドロップしてもよい。一方、端末デバイス130は、送信要求(例えば、SCIの「優先度」フィールド)が、上位層によって構成された閾値(例えば、「priority_threshold」)よりも低い場合、LTEアップリンク送信125をドロップしてもよい。
説明したように、第1及び第2送信が異なるタイプのニューメロロジーを有する場合、第1及び第2送信を実行するための第1及び第2期間は、異なる持続時間を有する。この場合、セカンダリ送信を実行するための第1又は第2期間における可能な電力移行を回避する必要がある。従って、第1期間と第2期間が異なる開始時刻又は終了時刻を有する場合、つまり、異なる持続時間を有する場合、端末デバイス130は、第1期間又は第2期間の非オーバーラップ部分で、調節された送信電力でセカンダリ送信を実行してもよい。言い換えれば、端末デバイス130は、第1期間又は第2期間の全体において、調節された送信電力を用いてセカンダリ送信を行ってもよい。このように、第1期間又は第2期間に起こりうる電力移行を効果的に回避することができる。
以上の説明では、端末デバイス130が2つの同期送信を実行し、総送信電力が端末デバイス130の利用可能な送信電力を超える場合に、セカンダリ送信の送信電力を調節するいくつかの実施形態を説明した。以下、端末デバイス130が実行する同期送信の数が2つよりも多いいくつかの他の実施形態について説明する。一般的に、全ての同期送信が同じタイプを有する場合、それらの送信要求を直接比較することで、セカンダリ送信を選択することができる。しかし、同期送信が異なるタイプを有する場合には、これらの異なるタイプの送信からセカンダリ送信を選択するための明確なルールが必要となる。これについては、図5を参照して以下に詳述する。
図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法500のフローチャートを示す。方法500は、図1に示す端末デバイス130のような端末デバイスで実施されることができる。追加的又は代替的に、方法500は、端末デバイス140、150、及び、図1に示されていない他の端末デバイスで実施されることもできる。説明の目的のために、一般性を失うことなく、端末デバイス130によって実行される方法500について、図1を参照して説明する。
図5の例示的な実施形態では、端末デバイス130が3つの同期送信を実行することが想定される。第1送信は、第1期間に実行される、端末デバイス130から端末デバイス140への第1サイドリンク送信135を含んでもよい。第2送信は、第2期間に実行される、端末デバイス130から端末デバイス150への第2サイドリンク送信145を含んでもよい。第3送信は、第3期間に実行される、端末デバイス130からネットワークデバイス110へのアップリンク送信115、又は、端末デバイス130からネットワークデバイス120へのアップリンク送信125を含んでもよい。第1期間、第2期間、及び第3期間は、オーバーラップ部分を有する。以下、一般性を失うことなく、アップリンク送信115を第3送信の一例として説明する。
ブロック502において、端末デバイス130は、第1サイドリンク送信135又は第2サイドリンク送信145を、より低い送信要求を有するセカンダリサイドリンク送信として選択する。例えば、端末デバイス130は、上述の第2シナリオに関連して説明したものと同一又は類似のアプローチを使用して、どちらのサイドリンク送信がより低い送信要求を有するかを決定してもよい。代替的又は追加的に、端末デバイス130は、図2~図4を参照して説明した任意の適切な方法を採用してセカンダリサイドリンク送信を選択してもよい。選択の詳細は、ここでは繰り返さない。
ブロック504において、端末デバイス130は、セカンダリサイドリンク送信又はアップリンク送信115を、より低い送信要求を有するターゲット送信として選択する。言い換えれば、第1及び第2サイドリンク送信のうち、より低い送信要求を有するサイドリンク送信をアップリンク送信と比較して、最も重要度の低い送信を選択する。より一般的には、3つ以上の同期サイドリンク送信がある場合、まず、最も重要度の低いサイドリンク送信を特定し、次に、この最も重要度の低いサイドリンク送信をアップリンク送信と比較することができる。端末デバイス130は、図2~図4を参照して説明した任意の適切な方法を採用してターゲット送信を選択してもよい。選択の詳細は、ここでは繰り返さない。
ブロック504において、端末デバイス130は、第1及び第2サイドリンク送信、並びにアップリンク送信の総送信電力が端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、オーバーラップ部分でターゲット送信の送信電力を調節する。なお、図2~図4について説明したすべての詳細は、図5の方法500にも同様に適用可能であることに留意されたい。例えば、ターゲット送信の送信電力の調節量が閾値を超える場合、端末デバイス130は、ターゲット送信を停止してもよい。また、端末デバイス130が異なる送信の間の動的電力共有ができない場合、端末デバイス130は、第1サイドリンク送信、第2サイドリンク送信、及びアップリンク送信のうちのいずれか1つを停止又はドロップしてもよい。
示されているように、端末デバイス130の異なる同期送信は、異なるタイプのニューメロロジーを有することがある。例えば、5G NRのサイドリンク送信及びアップリンク送信の両方は、異なるタイプのニューメロロジーをサポートすることができ、これらのニューメロロジーのタイプは、LTEのサイドリンク送信及びアップリンク送信と異なることができる。その結果、上述したすべての実施形態において、第1送信の第1期間(例えば、第1サブフレーム)及び第2送信の第2期間(例えば、第2サブフレーム)は、異なる開始時刻又は終了時刻を有することがある。
図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる異なる送信のための、異なる持続時間を有する異なるサブフレーム612、622の概略図である。図6に示すように、サブフレームのセット610は、第1送信を実行するようにスケジュールされたサブフレーム612を含み、サブフレームのセット620は、第2送信を実行するようにスケジュールされたサブフレーム622を含む。図6の例示的な実施形態では、サブフレーム612とサブフレーム622は、開始時刻が異なるが終了時刻が同じであるので、異なる持続時間を有する。
この記述は、いかなる限定も示唆することなく、例示に過ぎないことを理解されたい。他の実施形態では、第1送信の第1サブフレームと第2送信の第2サブフレームは、異なる終了時刻及び同じ開始時刻、又は、異なる開始時刻及び異なる終了時刻を有してもよい。第1期間(サブフレーム)と第2期間(サブフレーム)が異なる開始時刻又は終了時刻を有するシナリオでは、送信電力の調節による1つの期間(サブフレーム)内での可能な電力変化を回避するのが有利である。これについては、図7を参照して以下に詳述する。
図7は、本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法700のフローチャートを示す。方法700は、図1に示す端末デバイス130のような端末デバイスで実施されることができる。追加的又は代替的に、方法700は、端末デバイス140及び150、並びに図1に示されていない他の端末デバイスで実施されることもできる。説明の目的のために、一般性を失うことなく、端末デバイス130によって実行される方法700について、図1を参照して説明する。
ブロック702において、端末デバイス130は、第1期間に実行される第1送信と、第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される第2送信とを決定する。第1送信及び第2送信は、様々なシナリオに関連して上述したように、任意のタイプ及び任意のRATの送信であり得る。これらのシナリオの詳細は、ここでは繰り返さない。
ブロック704において、端末デバイス130は、第1期間が第2期間よりも早い開始時刻を有すると判定する。言い換えれば、第1期間は第2期間の前である。以下、第1送信は先の送信とも呼ばれ、第1期間は先の期間とも呼ばれ、第2送信は後の送信とも呼ばれ、第2期間は後の期間とも呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、第1及び第2期間は、第1及び第2送信を実行するためのサブフレームであってもよい。例えば、図6を参照すると、第1サブフレーム612は、第2サブフレーム622よりも早い開始時刻を有する。
ブロック706において、端末デバイス130は、第1期間で、第1送信の送信電力を変更せずに維持する。言い換えれば、端末デバイス130は、先の期間の全体にわたって先の期間における先の送信の送信電力が変化することを防止することで、第1期間における可能な電力移行が有利に回避されることができる。端末デバイス130が第1期間で第1送信の送信電力を変化させずに維持するためには、様々な態様が考えられる。
例えば、端末デバイス130は、第1期間と第2期間との間のオーバーラップ部分で、第1送信と第2送信との総送信電力が端末デバイス130の利用可能な送信電力以下であるように、第2期間における第2送信の送信電力を調節してもよい。図6の実施形態を参照すると、第1サブフレーム612における第1送信について、端末デバイス130は、第1送信用の送信電力制御関数に従って算出された送信電力を使用してもよい。サブフレーム622の期間に、第1及び第2送信の総送信電力が、端末デバイス130の利用可能な送信電力を超える場合、端末デバイス130は、第1及び第2送信のそれぞれの送信要求にかかわらず、後のサブフレームにおける後の第2送信の送信電力を低減することができる。
第1期間で第1送信の送信電力を変更せずに維持する別の例として、第1期間と第2期間との間のオーバーラップ部分で、第1送信及び第2送信の総送信電力が端末デバイス130の利用可能な送信電力を超える場合、端末デバイス130は、オーバーラップ部分における第1送信又は第2送信を停止してもよい。図6の実施形態を参照すると、端末デバイス130は、第1サブフレーム612の非オーバーラップ部分において、第1送信用の送信電力制御関数に従って算出された送信電力を使用し、第1サブフレーム612のオーバーラップ部分における第1送信を停止してもよい。あるいは、端末デバイス130は、第2サブフレーム622のオーバーラップ部分における第2送信を停止してもよい。いくつかの実施形態では、端末デバイス130は、オーバーラップ部分で、低い送信要求を有する重要度の低い送信をドロップしてもよい。
図8は、本開示のいくつかの実施形態の実施に適したデバイス800の簡略化したブロック図である。デバイス800は、図1に示すネットワークデバイス110及び120、並びに端末デバイス130、140及び150のさらなる例示的な実施形態とみなすことができる。従って、デバイス800は、ネットワークデバイス110、120、並びに端末デバイス130、140、150の少なくとも一部で実施され、あるいはそれらの少なくとも一部として実施されることができる。
図示されるように、デバイス800は、プロセッサ810と、プロセッサ810に接続されているメモリ820と、プロセッサ810に接続されている適切な送信機(TX)及び受信機(RX)840と、TX/RX840に接続されている通信インターフェースとを含む。メモリ820は、プログラム830の少なくとも一部を格納する。TX/RX840は、双方向通信用である。TX/RX840は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本願で言及されるアクセスノードは複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、gNB又はeNB間の双方向通信用のX2インターフェース、モビリティマネジメントエンティティ(MME:Mobility Management Entity)/サービングゲートウェイ(S-GW:Serving Gateway)とgNB又はeNBとの間の通信用のS1インターフェース、gNB又はeNBとリレーノード(RN:relay node)との間の通信用のUnインターフェース、あるいはgNB又はeNBと端末デバイスとの間の通信用のUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
プログラム830は、関連付けられるプロセッサ810によって実行されると、デバイス800が、本明細書で図2~図5及び図7を参照して説明したように、本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本明細書の実施形態は、デバイス800のプロセッサ810によって実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実施されてもよい。プロセッサ810は、本開示の様々な実施形態を実施するように構成されてもよい。さらに、プロセッサ810とメモリ820の組み合わせは、本開示の様々な実施形態の実施に適した処理手段850を形成してもよい。
メモリ820は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、半導体系のメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリデバイス及びリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータ記憶技術を使用して実施されてもよい。デバイス800には1つのメモリ820のみが示されているが、デバイス800には物理的に別個である複数のメモリモジュールがあってもよい。プロセッサ810は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ又は複数を含んでもよい。デバイス800は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
本開示の装置及び/又はデバイスに含まれる構成要素は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含む様々な態様で実施されてもよい。一実施形態では、1つ又は複数のユニットは、ソフトウェア及び/又はファームウェア、例えば、記憶媒体に記憶されたマシン実行可能な命令を使用して実装されてもよい。マシン実行可能な命令に加えて又はその代わりに、装置及び/又はデバイスにおけるユニットの一部又は全部は、少なくとも部分的には1つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントによって実装されてもよい。例えば、使用され得るハードウェアロジックコンポーネントの例示的なタイプには、FPGA(Field‐programmable Gate Array)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application‐specific Integrated Circuit)、特定用途向け標準製品(ASSP:Application‐specific Standard Product)、SOC(System‐on‐a‐chip system)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)などが含まれるが、これらに限定されない。
一般的に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、ロジック、又はそれらの任意の組み合わせで実施されてもよい。いくつかの態様はハードウェアで実施され、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェア又はソフトウェアで実施されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、又は他の何らかの画像表現を使用して例示及び説明されたが、本明細書に記載されるこれらのブロック、装置、システム、技術又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又はロジック、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティングデバイス、又はそれらのいくつかの組み合わせで実施されてもよいことを理解されたい。
本開示は、さらに、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に有形に格納された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2~図5及び図7を参照して上記したプロセス又は方法を実行するために、プログラムモジュールに含まれるものなどの、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスで実行されるコンピュータ実行可能な命令を含む。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実施したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で記載されたプログラムモジュール間で組み合わせる、又は分割されることができる。プログラムモジュールのためのマシン実行可能な命令は、ローカルデバイス又は分散型デバイス内で実行されてもよい。分散型デバイスでは、プログラムモジュールがローカル記憶媒体とリモート記憶媒体の両方に配置されてもよい。
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、これにより、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定される機能/動作が実現される。プログラムコードは、完全にマシンで実行されてもよく、その一部がマシンで実行されてもよく、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、一部がマシンで実行され且つ一部がリモートマシンで実行されてもよく、完全にリモートマシン又はサーバで実行されてもよい。
上記プログラムコードは、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれと関連付けられて使用されるためのプログラムを含む、又は格納することができる任意の有形媒体であり得るマシン読み取り可能な媒体で具現化されてもよい。マシン読み取り可能な媒体は、マシン読み取り可能な信号媒体又はマシン読み取り可能な記憶媒体であってもよい。マシン読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体システム、装置、デバイス、あるいは前記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例として、1つ又は複数のワイヤによる電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学式ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、又は前記の任意の適切な組み合わせが挙げられる。
さらに、動作が特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が図示の特定の順序又は連続順序で実行されること、又はすべての描かれた動作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク及び並列処理が有利である場合がある。同様に、上述した説明にはいくつかの特定の実施形態の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて実施されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴も、複数の実施形態で別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実施されてもよい。
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の用語で説明されたが、添付の特許請求の範囲で限定される本開示は、必ずしも上記した特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。

Claims (24)

  1. 通信方法であって、
    端末デバイスで、第1期間に実行される第1送信、又は、前記第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される第2送信を、より低い送信要求を有するセカンダリ送信として選択することと、
    前記第1及び第2送信の総送信電力が前記端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、前記第1期間と前記第2期間との間のオーバーラップ部分で前記セカンダリ送信の送信電力を調節することと、
    を含む、方法。
  2. 前記第1送信はサイドリンク送信を含み、前記第2送信はアップリンク送信を含み、前記セカンダリ送信を選択することは、
    前記サイドリンク送信の信頼性要求が閾値信頼性を超える場合、及び/又は
    前記サイドリンク送信の遅延要求が閾値遅延以下である場合に、
    前記アップリンク送信を前記セカンダリ送信として特定すること、を含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記アップリンク送信を前記セカンダリ送信として特定することは、
    前記サイドリンク送信の前記信頼性要求が前記閾値信頼性を超えると決定することと、
    前記サイドリンク送信の前記遅延要求が前記閾値遅延以下であると決定することと、
    前記サイドリンク送信の優先度が閾値優先度を超えると決定することと、を含む、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1送信はサイドリンク送信を含み、前記第2送信はアップリンク送信を含み、前記セカンダリ送信を選択することは、
    前記サイドリンク送信の複合要求が複合閾値を超えると決定したことに応答して、前記アップリンク送信を前記セカンダリ送信として特定することを含み、
    前記複合要求は、信頼性要求、遅延要求、及び優先度を組み合わせたものである、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記第1送信はサイドリンク送信を含み、前記第2送信はアップリンク送信を含み、前記セカンダリ送信を選択することは、
    前記アップリンク送信が、所定の閾値よりも高い予め定めされた送信要求を有するか否かを決定することと、
    前記アップリンク送信が前記予め定めされた送信要求を有することに応答して、前記サイドリンク送信を前記セカンダリ送信として特定することと、を含む、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記アップリンク送信が前記予め定めされた送信要求を有するか否かを決定することは、
    前記サイドリンク送信の制御情報から、前記アップリンク送信が前記予め定めされた送信要求を有するか否かを示す指示を取得すること、を含む、
    請求項5に記載の方法。
  7. 前記アップリンク送信が前記予め定められた送信要求を有するか否かを決定することは、
    アップリンク送信パラメータのセットから、スケジュールされた前記予め定められた送信要求を有するアップリンク送信のための少なくとも1つの期間を決定することと、
    前記少なくとも1つの期間が前記第2期間を含むことに応答して、前記アップリンク送信が前記予め定めされた送信要求を有すると決定することと、を含む、
    請求項5に記載の方法。
  8. 前記アップリンク送信の送信要求が前記予め定めされた送信要求と異なることに応答して、
    前記サイドリンク送信の信頼性要求が閾値信頼性を超える場合、及び/又は
    前記サイドリンク送信の遅延要求が閾値遅延以下である場合、及び/又は
    前記サイドリンク送信の優先度が閾値優先度を超える場合、
    前記アップリンク送信を前記セカンダリ送信として特定すること、さらにを含む、
    請求項5に記載の方法。
  9. 前記第1送信は第1サイドリンク送信を含み、前記第2送信は第2サイドリンク送信を含み、前記セカンダリ送信を選択することは、
    前記第1サイドリンク送信と前記第2サイドリンク送信が同じ無線アクセス技術(RAT:radio access technology)であるか否かを決定することと、
    前記第1サイドリンク送信と前記第2サイドリンク送信が同じRATであることに応答して、
    前記第1及び第2サイドリンク送信の信頼性要求を比較すること、
    前記第1及び第2サイドリンク送信の遅延要求を比較すること、
    前記第1及び第2サイドリンク送信の優先度を比較すること、
    のうちの少なくとも1つによって、前記セカンダリ送信を選択することと、を含む、
    請求項1に記載の方法。
  10. 前記セカンダリ送信を選択することは、
    前記第1サイドリンク送信と前記第2サイドリンク送信が異なるRATであることに応答して、
    前記第1サイドリンク送信の第1送信要求を示す第1値を、マッピング値にマッピングすることと、
    前記マッピング値を、前記第2サイドリンク送信の第2送信要求を示す第2値と比較することと、をさらに含む、
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1送信は第1RATのサイドリンク送信を含み、前記第2送信は第2RATのアップリンク送信を含み、前記セカンダリ送信を選択することは、
    前記サイドリンク送信の送信要求が所定の閾値を超えるか否かを決定することと、
    前記送信要求が前記所定の閾値を超えることに応答して、前記アップリンク送信を前記セカンダリ送信として特定することと、
    前記送信要求が前記所定の閾値以下であるであることに応答して、前記サイドリンク送信を前記セカンダリ送信として特定することと、を含む、
    請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1送信は、第1RATの第1アップリンク送信を含み、
    前記第2送信は、所定の閾値よりも高い予め定めされた送信要求を有しない前記第1RATの第2アップリンク送信、第2RATのアップリンク送信、又は前記第2RATのサイドリンク送信を含み、
    前記セカンダリ送信を選択することは、
    前記第1アップリンク送信が、前記予め定めされた送信要求を有するか否かを決定することと、
    前記第1アップリンク送信が前記予め定めされた送信要求を有することに応答して、前記第2送信を前記セカンダリ送信として特定することと、を含む、
    請求項1に記載の方法。
  13. 前記第1期間と前記第2期間が異なる開始時刻又は終了時刻を有することに応答して、前記第1期間又は前記第2期間の非オーバーラップ部分で、調節された送信電力で前記セカンダリ送信を実行すること、をさらに含む、
    請求項1に記載の方法。
  14. 前記端末デバイスが、異なる送信の間の動的電力共有ができないことに応答して、前記第1送信又は前記第2送信を停止すること、をさらに含む、
    請求項1に記載の方法。
  15. 前記セカンダリ送信の送信電力の調節量が閾値を超えることに応答して、前記セカンダリ送信を停止すること、をさらに含む、
    請求項1に記載の方法。
  16. 通信方法であって、
    端末デバイスで、第1期間に実行される第1サイドリンク送信、又は第2期間に実行される第2サイドリンク送信を、より低い送信要求を有するセカンダリサイドリンク送信として選択することと、
    前記セカンダリサイドリンク送信、又は、第3期間に実行されるアップリンク送信を、より低い送信要求を有するターゲット送信として選択し、前記第1、第2及び第3期間はオーバーラップ部分を有することと、
    前記第1及び第2サイドリンク送信と前記アップリンク送信の総送信電力が、前記端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、前記オーバーラップ部分で前記ターゲット送信の送信電力を調節することと、を含む、
    方法。
  17. 前記第1及び第2サイドリンク送信と前記アップリンク送信の送信要求は、信頼性要求、遅延要求、及び優先度のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項16に記載の方法。
  18. 通信方法であって、
    端末デバイスで、第1期間に実行される第1送信と、前記第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される第2送信とを決定することと、
    前記第1期間が、前記第2期間よりも早い開始時刻を有すると決定することと、
    前記第1期間で、前記第1送信の送信電力を変更せずに維持することと、を含む、
    方法。
  19. 前記送信電力を変更せずに維持することは、
    前記第1期間と前記第2期間との間のオーバーラップ部分で、前記第1及び第2送信の総送信電力が前記端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、前記第2期間で前記第2送信の送信電力を調節すること、を含む、
    請求項18に記載の方法。
  20. 前記送信電力を変更せずに維持することは、
    前記第1期間と前記第2期間との間のオーバーラップ部分で、前記第1及び第2送信の総送信電力が前記端末デバイスの利用可能な送信電力を超えることに応答して、前記オーバーラップ部分における前記第1送信又は前記第2送信を停止すること、を含む、
    請求項18に記載の方法。
  21. 端末デバイスであって、
    プロセッサと、
    命令を格納するメモリと、を備え、
    前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに以下の動作を実行させるように構成され、
    前記動作は、
    第1期間に実行される第1送信、又は、前記第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される第2送信を、より低い送信要求を有するセカンダリ送信として選択することと、
    前記第1及び第2送信の総送信電力が前記端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、前記第1期間と前記第2期間との間のオーバーラップ部分で前記セカンダリ送信の送信電力を調節することと、を含む、
    端末デバイス。
  22. 端末デバイスであって、
    プロセッサと、
    命令を格納するメモリと、を備え、
    前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに以下の動作を実行させるように構成され、
    前記動作は、
    第1期間に実行される第1サイドリンク送信、又は第2期間に実行される第2サイドリンク送信を、より低い送信要求を有するセカンダリサイドリンク送信として選択することと、
    前記セカンダリサイドリンク送信、又は、第3期間に実行されるアップリンク送信を、より低い送信要求を有するターゲット送信として選択し、前記第1、第2及び第3期間はオーバーラップ部分を有することと、
    前記第1及び第2サイドリンク送信と前記アップリンク送信の総送信電力が、前記端末デバイスの利用可能な送信電力以下であるように、前記オーバーラップ部分で前記ターゲット送信の送信電力を調節することと、を含む、
    端末デバイス。
  23. 端末デバイスであって、
    プロセッサと、
    命令を格納するメモリと、を備え、
    前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサによって、前記端末デバイスに以下の動作を実行させるように構成され、
    前記動作は、
    第1期間に実行される第1送信と、前記第1期間とオーバーラップする第2期間に実行される第2送信とを決定することと、
    前記第1期間が、前記第2期間よりも早い開始時刻を有すると決定することと、
    前記第1期間で、前記第1送信の送信電力を変更せずに維持することと、を含む、
    端末デバイス。
  24. デバイスの少なくとも1つのプロセッサで実行されると、前記デバイスに請求項1乃至15、請求項16乃至17、請求項18乃至20のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体。
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