第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、Rel-16(RP-RP-182882)において新無線(New Radio:NR)における統合アクセス及び無線アクセスバックホール(IAB)を現在標準化しつつある。
新無線(NR)における短距離ミリ波スペクトルの使用により、マルチホップバックホーリング(multi-hop backhauling)を用いる高密度化された展開の必要が生じる。しかしながら、あらゆる基地局までの光ファイバーは非常にコストがかかり、可能ですらないこともある(たとえば史跡)。主要な統合アクセスバックホール(IAB)原理は、トランスポートネットワークを高密度化する必要なしに、セルのフレキシブルで極めて高密度の展開を可能にするための(ファイバーの代わりの)バックホールのための無線リンクの使用である。IABのための使用事例シナリオは、カバレッジ拡張と、莫大な数のスモールセルの展開と、たとえば、住宅/オフィスビルなどへの、固定無線アクセス(FWA)とを含むことができる。ミリ波スペクトルにおけるNRのために利用可能な帯域幅がより大きければ、アクセスリンクのために使用されるべきスペクトルを制限することなしに、セルフバックホーリングの機会が得られる。そのことに加えて、NRにおける固有のマルチビーム及びMIMOサポートによりバックホールとアクセスリンクとの間のクロスリンク干渉が低減され、より高い高密度化が可能になる。
IAB作業のスタディアイテム段階(スタディアイテムの概要はテクニカルレポートTR38.874中に見られ得る)中に、NRの中央ユニット(CU)/分散型ユニット(DU)スプリットアーキテクチャを活用するソリューションを採用することが承認されており、IABノードは、中央ユニットによって制御されるDU部をホストしている。IABノードはまた、それらがそれらの親ノードと通信するために使用するモバイルターミネーション(MT)部を有する。
IABのための仕様は、NRにおいて定義される既存の機能とインターフェースとを再利用するように努めている。特に、MT、gノードB-DU(gNB-DU)、gノードB-CU(gNB-CU)、ユーザプレーン機能(UPF)、アクセス及びモビリティ機能(AMF)及びセッション管理機能(SMF)、並びに(MTとgノードB(gNB)との間の)対応するインターフェースNR Uu、F1、次世代(NG)、X2及びN4が、IABアーキテクチャのためのベースラインとして使用される。IABのサポートのためのこれらの機能及びインターフェースの改変又は拡張についてアーキテクチャ説明の文脈において説明する。マルチホップ・フォワーディングなど、追加の機能は、それがIAB動作の理解のために必要であるので、及び、いくつかの態様が標準化を必要とし得るので、アーキテクチャ説明に含まれる。
MT機能はIABノードの構成要素として定義されている。このスタディの文脈において、MTは、IABドナー又は他のIABノードへのバックホールUuインターフェースの無線インターフェースレイヤを終端させる、IABノード上に常駐する機能を指す。
図1は、IABネットワークのハイレベル構造図を示す。特に、図1は、3GPP TR38.874において与えられる、1つのIABドナーと複数のIABノードとを含んでいる、スタンドアロンモードにおけるIABについての参照図を示す。IABドナーは、gNB-DU、gノードB-中央ユニット-制御プレーン(gNB-CU-CP)、gノードB-中央ユニット-ユーザプレーン(gNB-CU-UP)などの機能のセットと、潜在的に他の機能とを含む、単一の論理ノードとして処理される。展開において、IABドナーはこれらの機能に従ってスプリットされ得、これらの機能はすべて、3GPP NG-RANアーキテクチャによって許容されるように、コロケートされるか又はコロケートされないかのいずれかであり得る。IAB関係の態様は、そのようなスプリットが実行されたときに生じ得る。また、IABドナーに現在関連付けられている機能のうちのいくつかは、それらがIAB固有のタスクを実行しないことが明らかになった場合に、最終的にドナーの外部に移動され得る。
図2は、IABのためのベースラインユーザプレーン(UP)プロトコルスタックを示す。図3A、図3B、及び図3Cは、IABのためのベースライン制御プレーン(CP)プロトコルスタックを示す。図示されているように、選定されたプロトコルスタックはrel-15における現在のCU-DUスプリット仕様を再利用しており、フルユーザプレーンF1-U(GTP-U/UDP/IP)が(ノーマルDUのような)IABノードにおいて終端され、フル制御プレーンF1-C(F1-AP/SCTP/IP)も(ノーマルDUのような)IABノードにおいて終端される。上記の事例では、UPトラフィックとCPトラフィック(UPの場合はIPセキュリティ(IPsec)、CPの場合はデータグラムトランスポートレイヤセキュリティ(DTLS))の両方を保護するために、ネットワークドメインセキュリティ(NDS)が採用されている。IPsecは、DTLSの代わりにCP保護のためにも使用され得る(この場合、DTLSレイヤは使用されないであろう)。
バックホールアダプテーションプロトコル(BAP)と呼ばれる新しいプロトコルレイヤがIABノード及びIABドナー中に導入されており、バックホールアダプテーションプロトコル(BAP)は、適切なダウンストリーム/アップストリームノードへのパケットのルーティングのために使用され、また、ベアラのエンドツーエンドサービス品質(QoS)要件を満たすために、適切なバックホール無線リンク制御(RLC)チャネルに(及び中間IABノード中のイングレスバックホールRLCチャネルとエグレスバックホールRLCチャネルとの間においても)ユーザ機器(UE)ベアラデータをマッピングするために使用される。
RAN2における最終合意はないが、IABノードプロトコルスタックのMT部とDU部の両方にBAPエンティティを含めることについてのコンセンサスがある。このようにしてBAPレイヤをモデリングすることにより、アダプテーションレイヤのルーティング機能及びマッピング機能の実現が容易になる。
2つのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)エンティティの動作について説明する前に、検討すべき最初のことは、IABノードのMT機能のためのCP/UPトラフィックを搬送する無線ベアラが、BH無線リンク制御(RLC)チャネルとは別個に処理されるべきかどうかである。BH RLCチャネルは、IABノードによってサービスされるUE又は子IABノードのいずれかに向けられ得る、IAB DU機能への/からのトラフィックを搬送するために使用されることに留意されたい。本出願人の見解では、それら(たとえば、無線ベアラ及びBH RLCチャネル)は、異なる論理チャネル識別子(ID)を採用することによって別個に処理されるべきである。
DLのためのプロセスフローは以下を含む。
1)パケットが(ドナーCUから)IABドナーDUに到着し、(ドナーDUにMT BAPレイヤがないので)上位レイヤによって最初に処理されるとき、
a)パケットが、IABドナーDUに直接接続されたUE宛であるか、又はパケットがIABドナーDU宛のF1-APトラフィックである場合、パケットはより上位のレイヤ(UPの場合はIP/UDP/GTP-U、CPの場合はIP/SCTP/F1-AP)に転送される。
b)他の場合(すなわち、パケットがさらにダウンストリームに転送されるべきである場合)、パケットはDU BAPレイヤに転送される。
2)パケットが、バックホールRLCチャネルを介して(親IABノード又はIABドナーDUから)IABノードに到着し、MT BAPレイヤによって最初に処理されるとき、
a)パケットが、IABノードに直接接続されたUE宛であるか、又はIABノードのDU宛のF1-APトラフィックである場合、パケットはより上位のレイヤ(UPの場合はIP/UDP/GTP-U、CPの場合はIP/SCTP/F1-AP)に転送される。
b)他の場合(すなわち、パケットがさらにダウンストリームに転送されるべきである場合)、パケットはDU BAPレイヤに転送される。
上記の1bと2bの両方において、DU BAPは、パケットがどのルートに(すなわち、どの子ノードに)転送されなければならないか、及び、そのルート内のどのBH RLCチャネルが、パケットをダウンストリームに転送するために使用されるかを決定する(BH RLCマッピングのための入力情報はRAN2において依然として審議されている)。
1)ULのためのプロセスフローは以下を含む。パケットがバックホールRLCチャネルを介して(子IABノードから)IABドナーDUに到着したとき、パケットは、DU BAPレイヤによって最初に処理され、ドナーCUに転送される(ドナーDUが接続され得るのは多くても1つのドナーCUであるので、必要とされるルーティング機能はない)。
2)パケットがUL方向においてIABノードに到着したとき、
a)パケットがバックホールRLCチャネルを介して子IABノードから来ている場合、パケットはDU BAPレイヤによって最初に処理され、あらゆるULパケットがドナーCUに転送されるように宛先指定されるので、パケットはMT BAPレイヤに渡される。
b)パケットが、IABノードに直接接続されたUEからのものであるか、又はパケットが、IABノードから発信するF1-APトラフィックである場合、パケットは、より上位のレイヤ(UPの場合はIP/UDP/GTP-U、CPの場合はIP/SCTP/F1-AP)によって最初に処理され、MT BAPレイヤに転送される。
上記の2aと2bの両方において、MT BAPは、パケットがどのルート(すなわち、どの親ノード)に転送されなければならないか、及び、そのルート内のどのBH RLCチャネルが、パケットをアップストリームに転送するために使用されるかを決定する。
IABネットワークにおいてマルチコネクティビティが許容されることが3GPPにおいて承認されている。すなわち、IABノードへの2つ以上のルートがあり得る(すなわち、1つのIABノードが2つ以上の親ノードを有することができる)。このことを実現するための2つの提案された方法は以下の通りである。
1つのIABノードが複数のMTエンティティを有し、各エンティティが異なる親ノード(又は親ノードのセル)に接続する。
IABノードのMT部が、一方がマスタセルグループ(MCG)に属し、他方がセカンダリセルグループ(SCG)に属する、2つの異なるセルグループに接続する、NRのデュアルコネクティビティ概念を使用する。
現在NRでは、デュアルコネクティビティ(DC)は、UEをサービスするDUにおいて複数のUEベアラコンテキストをセットアップすることによってサポートされる。これらの異なるUEコンテキストは、UEをサービスするDUへのF1-U(GTPトンネル)の一部として識別される。図4は、UEへのNR DCのためのサポートを示す。
DC態様はUEアプリケーションレイヤに対してトランスペアレントである。たとえば、UEは、マスタセルグループ(MCG)、セカンダリセルグループ(SCG)、又はスプリットデータ無線ベアラ(DRB)として設定され得る、DRBからのデータを送る/受信するだけである。スプリットDRBの場合、スプリットするポイントは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)の下であり、リオーダリング、再送信及び複製削除を処理するために様々なNR PDCP機能に依拠している。
最近の3GPP会合(RAN2_105_bis、4月、西安、中国)において承認されたように、IABノードへのマルチコネクティビティをセットアップするためにNR-DCフレームワークを再使用することが可能である。しかしながら、IABノードのために使用されるべきNR-DCの場合、以下の理由のために、UP態様へのいくつかの変更が必要とされる。
IABノードは、F1-UトラフィックのためのPDCPを終端させない。
同様に、IABの親ノードは他のIABノードのためのF1-Uを終端させない(転送は、代わりにアダプテーションレイヤによって処理される)。
IABノードへのフルF1-Uサポートに基づく承認されたアーキテクチャは、IABノードに向かうトラフィックのためのCU-UP機能があることを仮定していない(代わりに、DUがIPルーティングを処理する)。
同様に、NR DCのためのIPアドレスは、承認されたアーキテクチャに一致しないUPFにおいて終端する。
しかしながら、既存のアーキテクチャの仮定と依然として一致しており、以下を仮定して、トンネリング中のトンネリングなど、さらなる複雑さを回避する、マルチパスのためのサポートを可能にするために、NR DCの簡略化バージョンを採用することが可能であろう。
スプリットベアラがサポートされない。
CU-UP機能及びリオーダリング機能などの導入を回避する。
各経路は別個のBAPルーティング識別子に関連付けられるべきである。
(IABノードへのGTPトンネルを搬送する)親ノードへのGTPトンネルを回避する。
各経路は、その経路自体のIPアドレスに関連付けられ、それにより、経路をF1アプリケーションレイヤ上で可視にすべきである。
異なるドナーDUを通る経路をセットアップすることを可能にする。
上記の仮定を用いると、以下のようなものを使用して、F1アプリケーションレイヤ上で冗長性と初歩的な負荷バランシング機構をサポートすることが可能になるであろう。
マルチパスSCTP
異なる経路へのUE GTPトンネルのスマート負荷バランシング
後のリリースにおいて、IABノードのためのより高度の負荷バランシング機構を研究するための提案があった。たとえば、ユーザプレーンの場合、各経路が、冗長性と初歩的な負荷バランシングのためのアプリケーションレイヤ(F1-C/F1-U)によって使用され得る別個のIP接続として見られる、IABノードのためのNR DCの簡略化バージョンをサポートすることが可能であるという意見が述べられた。このことはTR 38.874(セクション9.7.9)に記載されている。したがって、Rel-16におけるIABノードのためのマルチコネクティビティをサポートするためにNR-DCを使用するとき、以下の仮定が行われるべきであるということが提案された。
1.MCG、又はSCG BHベアラのみがサポートされるべきであり、スプリットBHベアラはサポートされるべきではない。
2.所与のIABノードへの各別個の接続は、別個のBAP識別子(たとえば、アドレス、経路、アドレス+経路)に関連付けられるべきである。
3.各別個の接続は、異なるドナーDUを使用するために複数の接続をサポートするために、及びどの接続がエンドノード(IABノード、CU)によって使用されるべきかの選択を可能にするために、少なくとも1つの別個のIPアドレスに関連付けられるべきである。
図5は、DCがセットアップされる前のシングルコネクティビティを示す。したがって、図5は開始シナリオを示す。IABノード1は、IABノード2及びドナーDU1を介してトランスポートネットワークレイヤ(TNL)に向けて接続されている。ドナーDU1は、IABノード2への無線バックホール上でIABノード1のIPアドレス1宛の任意のパケットをルーティングする。ルーティングは、IPアドレス1に関連付けられたBAP識別子1に基づく。
たとえば、IABノード1 RRCレベル測定に基づいて、ドナーCUは、IABノード1がIABノード3へのデュアルコネクティビティを確立すべきである、IABノードの能力を決定する。IABノード3へのSCG接続を確立するために、既存のNR DC RRCプロシージャが使用される。このメッセージの一部として、ドナーCUはIABノード3へのSCGリンクのためのBAP識別子を設定する。ドナーCUはまた、IABノード1とIABノード3との間の1つ又は複数のバックホールRLCチャネルと、新しい接続のための新しいBAPルートとを設定する。新しい経路がBAP上にセットアップされると、IABノード1は、新しい接続のための新しいIPアドレス2を割り当てられ得る。
図6は、DCがセットアップされた後のマルチプルコネクティビティを示す。特に、図6は、2つの経路を介してIABノード1が現在接続されているような最終結果を示しており、ここで、各経路は、別個のIPアドレスを有し、F1-C/Uアプリケーションレイヤ冗長性のために使用され得る。IABノードへのDCをセットアップすることを担当するドナーCUが各接続のための別個のBAP識別子を設定し、それにより、各接続のための別個のIPアドレスの割当てが可能になるということが提案されている。
子IABノードが、(IABノード0について下図に示されている)複数の接続のためのサポートを有する親IABノードに接続される場合、この子IABノードもこれらの複数の接続を利用することが可能であるべきである。この理由で、子IABノードに複数のBUP識別子を割り当てることが可能であるべきである。IABノードが複数のBUP識別子を受信したとき、そのIABノードは、各BUP識別子のための別個のIPアドレスを要求することができる。
図7は、エンドノードのマルチプルコネクティビティをもたらす、中間ノードにおけるマルチプルコネクティビティを示す。NR-DCを使用する1つ又は複数のアップストリームIABノードに接続されたIAB子ノードは、そのIAB子ノードがマルチコネクティビティを利用することを可能にするために、複数のBAP識別子とIPアドレスとを割り当てられ得る。
IABノード統合プロシージャに関して、IABノードのためのセットアップ及び設定(すなわち統合)はIABノードの動作における第1のステップである。統合プロシージャは以下のステップを含む。
1.MTセットアップ
MTが親ノードを選択する(プロシージャはFFSである)。
MTがAMFを用いて認証する(Uuプロシージャ)。
AMFがgNBにおけるMTを許可する(RAN3#103において承認されたシグナリング)。
gNBがMTを用いてSRBを確立する(Uuプロシージャ)。
gNBは、MTを用いてDRB及びPDUセッションを確立し得る(Uuプロシージャ。このことが必要であるかどうかはFFSである)。
OAMコネクティビティのためにPDUセッションが使用され得る。
2.バックホールセットアップ
IABノードMTと親ノードとの間のBH RLCチャネルの確立。
RAN2は、この設定が、(たとえばRRCを使用して)CU-CPによって行われることを決定した。
この場合、MTのCU-CPは、MTがIABノードに属し、UEには属しないことを知っている必要があり、MTのCU-CPは、たとえば、(RAN3#103において承認された)MT許可からそのことを導出し得る。
BH RLCチャネルは、さらに、IABノードMT及び親ノード上の対応する優先度/QoSクラスを用いてマーキングされなければならない。
IABノードMTとIABドナーDUとの間の適応ルートの確立。
このことは、以下を含む。
IABノードMT及びIABドナーDU上の適応ルーティング識別子の設定(RAN2。FFS)、
新しいルーティング識別子のためのすべてのIABノードの祖先ノード上のルーティングエントリの設定(RAN2。FFS)、
適応ルートを介してワイヤラインフロントホールからルーティング可能である、適応インターフェースのためのIABノードへのIPアドレス割当て。
IPアドレスは、CUが、このIPアドレスに固有のIABドナーDU及び新しい適応ルートを介してIABノードにIPパケットを送ることができるように、IABドナーDUに固有でなければならない。IABドナーDUは、すべての子孫IABノードのためのワイヤラインフロントホールからルーティング可能であるIPアドレスのプールをサポートしなければならない。
IP割振りがCUによって行われる場合、CUは、IABノードのためのIABドナーDUの利用可能なIPアドレスプールを知っていなければならない。
IP割振りが、TRにおいて提案されているように、IABドナーDU上のDHCPプロキシをもつDHCPv4/6を介して行われる場合、適応レイヤの上のARP/NDPのトランスポート機構が定義される必要がある。
IPアドレス割当てのための他のオプションがあり得る。
3.DUセットアップ
DUは、適応レイヤ上のIPを使用してF1-C及びセルアクティブ化を確立する(TS38.401第8.5条:F1スタートアップ及びセルアクティブ化において定義されているプロシージャ)。
このことは、バックホールIPレイヤを介したIABノードDUのためのOAMサポートを含む。
推奨されるアーキテクチャオプション(TR38.874におけるオプション1a)は、CNの関与なしに、RANにおいてIPアドレス割当てを内部的に管理することができることに留意することが重要である。その点において、上記のベースラインにより、DHCPベースのIPアドレス割当てと、PDUセッションを確立するMTなしに、IPアドレス割当ての後にOAMをセットアップすることとが可能になる。IABノード統合プロシージャ全体の3つの部について以下で説明する。図8はIABノード統合プロシージャを示す。
IABプロシージャの第1の部はMT機能セットアップである。IABノードは、RRCセットアッププロシージャを使用するIABノードのMT機能を介して最初に接続する。RRC接続セットアップの後に、IABノードのMT機能はNASレベルの登録及び認証を実行し得るが、図8に示されているように、PDUセッションの確立は必要とされない。図示のように、MT機能セットアップは以下を含み得る。
1.IABノードはgNB-DUにRRCSetupRequestメッセージを送る。
2.gNB-DUは、RRCメッセージと、IABノードが承認された場合には、NR Uuインターフェースのための対応する下位レイヤ設定とをINITIAL UL RRC TRANSFERメッセージ中に含め、gNB-CUに伝達する。INITIAL UL RRC TRANSFERメッセージは、gNB-DUによって割り当てられたC-RNTIを含む。
3.gNB-CUは、IABノードのためにgNB-CU UE F1AP IDを割り当て、IABノードへのRRCSetupメッセージを生成する。RRCメッセージはDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ中にカプセル化される。
4.gNB-DUはIABノードにRRCSetupメッセージを送る。
5.IABノードはgNB-DUにRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージを送る。RRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージ中のS-NSSAI IEはIABノードを示す。
6.gNB-DUは、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ中にRRCメッセージをカプセル化し、gNB-CUにそれを送る。
7.gNB-CUはAMFにINITIAL UE MESSAGEを送る。これは、IABノードのみをサービスする専用AMFであり得る。
この時点で、IABノードは、PDUセッションを確立することなしに、(認証及びキー生成を含む)登録を実行する。
8.AMFはgNB-CUにINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを送る。
9.gNB-CUは、gNB-DU中のIABノードコンテキストを確立するためにIAB CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを送る。このメッセージ中に、gNB-CUはまた、SecurityModeCommandメッセージをカプセル化し得る。
10.gNB-DUはIABノードにSecurityModeCommandメッセージを送る。
11.gNB-DUはgNB-CUにIAB CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを送る。
12.IABノードは、SecurityModeCompleteメッセージを用いて応答する。
13.gNB-DUは、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ中にRRCメッセージをカプセル化し、gNB-CUにそれを送る。
14.gNB-CUは、RRCReconfigurationメッセージを生成し、それをDL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ中にカプセル化する。RRCReconfigurationは1つ又は複数のIABバックホールベアラの設定を含み得る。
15.gNB-DUはIABノードにRRCReconfigurationメッセージを送る。
16.IABノードはgNB-DUにRRCReconfigurationCompleteメッセージを送る。
17.gNB-DUは、UL RRC MESSAGE TRANSFERメッセージ中にRRCメッセージをカプセル化し、gNB-CUにそれを送る。
18.gNB-CUはAMFにINITIAL CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを送る。
NAS登録の後に、IABノードのためのUEコンテキストが(いかなるPDUセッションリソースもなしに)RAN中に作成され得る。このようにすれば、IABノードのためのいかなるSMF/UPF機能をもサポートする必要がない。NAS Rel-15は、すでにPDUセッション確立からNAS登録を分離させており、それにより、PDUセッションをセットアップすることなしに登録のみを実行すること、並びに、PDUセッションリソースなしにRAN中にUEコンテキストをセットアップすることが可能になっている。
IABプロシージャの第2の部はバックホールセットアップである。IABノードのためのUEコンテキストがRAN中にセットアップされると、RANは、IABノードへのIPアドレス割当てのために使用され得る1つ又は複数のバックホールベアラを確立する。IABノードがIABドナーノードと直接通信していないが、他の(すでにアタッチ/接続されている)IABノードを介して通信している状況の場合、すべての中間IABノード中の転送情報は新しいIABノードのセットアップにより更新される。
IABプロシージャの第3の部はDU機能セットアップである。オペレータの内部ネットワークへのコネクティビティを確立した後に、IABノード及びそれのセル/セクタのDU機能は、DUが、それの対応するCU、すなわちIAB-CUにF1セットアップ要求メッセージを送ることができるようになる前に、OAMによって設定される必要がある。IABのための推奨されるアーキテクチャオプションはIABノードへのフルIPコネクティビティをサポートしており、それにより、DU機能が、OAMのためのCN中に特殊なPDUセッションを確立するためにMT機能に依拠する代わりに、OAMへの直接IPコネクティビティを有することができることが可能になる。
この時点で、IABノードは、gNB-CUへのTNLコネクティビティを生成し、TNLアドレス(たとえばIPアドレス及びポート割当て)を取得するために使用され得る1つ又は複数のバックホールベアラを確立しているであろう。次に、IABノードは、それのセルをアクティブ化し、動作可能になるために、TS38.401に記載されているF1スタートアップ及びセルアクティブ化プロシージャを利用することができる。
最後に、IABノードのDU機能を設定した後に、IABノードはDUとして動作可能になり、UEは、そのIABノードを他のgNBと区別することが可能でなくなる。したがって、そのIABノードは、任意の他のDU/gNBのように、UEをサービスすることを開始することができる。
IABノードのセルをアクティブ化した後に、IABノードは、動作可能になり、UEをサービスすることができる。UEは、TS38.401に記載されているUE初期アクセスプロシージャを介してIABノードに接続することができる。
初期IABノードアクセスのためのプロシージャは、IABノード要件を満たすためのわずかな修正を受けたUE初期アクセスシグナリングフローに基づき得る。一方、IABノードDUセルのアクティブ化のために、TS38.401において定義されているF1スタートアップ及びセルアクティブ化プロシージャがそのままの状態で再利用され得る。上記を考慮に入れて、本開示のいくつかの実施形態は、以下で説明され、図8に示されている、IABノードをNG-RANに統合するためのプロセスを提案する。
IABノードはUE DRBをBH RLCチャネルに多重化する必要がある。IABノード中のベアラマッピングに関して検討されるべき2つのオプションがある。第1のオプションはUE DRBとBH RLCチャネルとの間の1対1のマッピングである。図9はUE DRBとBH RLCチャネルとの間の1対1のマッピングの一例を示す。このオプションでは、各UE DRBが別個のBH RLCチャネル上にマッピングされる。さらに、各BH RLCチャネルがネクストホップ上の別個のBH RLCチャネル上にマッピングされる。確立されたBH RLCチャネルの数は、確立されたUE DRBの数に等しい。
(たとえば、複数のBH RLCチャネルが単一のBH論理チャネルに多重化される場合)(たとえば、UE及び/又はDRBのための)識別子が必要とされ得る。厳密にどの識別子が必要とされるか、及び、これらの識別子のうちのどれがアダプテーションレイヤヘッダ内に配置されるかは、アーキテクチャ/プロトコルオプションに依存する。
第2のオプションはUE DRBとBH RLCチャネルとの間の多対1のマッピングである。図10はUE DRBとBH RLCチャネルとの間の多対1のマッピングの一例を示す。
多対1のマッピングの場合、いくつかのUE DRBが、ベアラQoSプロファイルなど、特定のパラメータに基づいて単一のBH RLCチャネル上に多重化される。ホップカウントなど、他の情報も設定され得る。IABノードは、UE DRBが異なるUEに属する場合でも、それらのUE DRBを単一のBH RLCチャネルに多重化することができる。さらに、1つのBH RLCチャネルからのパケットが、ネクストホップ上の異なるBH RLCチャネル上にマッピングされ得る。単一のBH RLCチャネルにマッピングされたすべてのトラフィックが、エアインターフェース上で同じQoS処理を受ける。
BH RLCチャネルは、複数のベアラからの/へのデータ、場合によっては異なるUEからの/へのデータさえも多重化するので、BH RLCチャネル中で送信される各データブロックは、そのデータブロックが関連付けられたUE、DRB、及び/又はIABノードの識別子を含んでいる必要がある。厳密にどの識別子が必要とされるか、及び、これらの識別子のうちのどれがアダプテーションレイヤヘッダ内に配置されるかは、アーキテクチャ/プロトコルオプションに依存する。
リリース16において、N:1マッピングと1:1マッピングの両方をサポートすることが承認された。
無線ベアラは、LTEとNRの両方において使用される概念である。無線ベアラは、無線インターフェース上でデータパケット又はシグナリングメッセージの伝達を行う。各無線ベアラは、一般に、UEとネットワーク側の両方の上のPDCP及びRLCプロトコルのインスタンスに関連付けられる。
レガシーLTEでは、UEは、1つの共通情報要素(IE)(radioResourceConfigDedicated)中の下位レイヤ態様と上位レイヤ態様の両方の情報を含んだRRC設定を用いて設定された。NRでは(非スタンドアロンNRセルをもつデュアルコネクティビティモードにおいてLTEが使用され得る、LTE rel-15でも)、下位レイヤ設定と上位レイヤ設定とが異なるIE中にスプリットされるように、構造が改変されている。
上位レイヤ態様(PDCP及びSDAP)は、radioBearerConfig IEを使用して設定されるが、下位レイヤ設定は、RRCReconfigurationメッセージの一部であるcellGroupConfig IEを介して行われる。
UEがスタンドアロンモードにおいて動作している場合、UEは、通常、radioBearerConfig IE中のただ1つの無線ベアラ設定を有し、ただ1つの無線ベアラ設定はそのベアラの上位レイヤ設定を含んでいる。(UEは、セカンダリノードターミネーテッドMCGベアラとして知られている、いかなる無線リソースもセカンダリノードに割り当てられていないセカンダリノードターミネーテッドベアラを有することが可能であるので)UEが、デュアルコネクティビティ(DC)モードにおいて動作しているか、又はDCのために準備されている場合、radioBearerConfig2 IEは、セカンダリノードに関連付けられたベアラを含んでいるであろう。
radioBearerConfig IEは、ベアラのセキュリティ設定(たとえば暗号化/完全性保護アルゴリズム)と、SDAPレイヤ及びPDCPレイヤの設定とを含んでいる。
UEは、1つ又は複数のセルグループ設定(cellGroupConfig)(rel-15では、これは最大で2つに制限されている)を用いて設定され得る。セルグループ設定において、セルグループに関連付けられたセルに関する多くの情報が与えられる。UEがシングルコネクティビティにおいて動作している場合、UEは、もしあれば、キャリアアグリゲーション(CA)モードにおいて動作している、プライマリセル(PCell)及びセカンダリセル(SCell)の設定を含んでいるただ1つのセルグループ設定を有する。このセルグループはマスタセルグループ(MCG)設定として知られている。UEがDCにおいて動作している場合、UEは、もしあれば、UEが同様にSCGにおけるCAモードにおいて動作している場合、プライマリセカンダリセル(PSCell)及びセカンダリセル(SCell)の設定を含んでいる、セカンダリセルグループ(SCG)設定と呼ばれる追加のセルグループ設定を有する。
MCG/SCGセル(PCell、PSCell、SCell)設定に加えて、セルグループ設定は、所与のベアラのための下位レイヤ設定(すなわちRLC/MAC)を定義するために使用されるRLCベアラ設定(RLC-BearerConfig)をも含んでいる。RLCベアラ設定において、servedRadioBearer IEは、RLCベアラ設定を(データ無線ベアラ(DRB)であれ、シグナリング無線ベアラ(DRB)であれ)特定のベアラに関連付ける。
(ベアラが、MCGとSCGとを使用するスプリットベアラであるか、又は、ベアラが、MCG又はSCGのみに属するベアラであるが、CA複製として知られているキャリアアグリゲーションを介した複製を使用する場合)ベアラは2つ以上のRLCベアラ設定に関連付けられ得る。この場合、PDCP設定(pdcpConfig)は、PDCPを2つのRLCベアラにリンクするmoreThanOneRLC IEを含んでいる。
シグナリングにおいて見られるように、無線ベアラは、DRB ID、又はSRB IDと、論理チャネルとによって識別され得る。DRB/SRB IDは、PDCP 暗号化及び/又は完全性保護への入力など、異なる目的のために使用される。論理チャネルはMAC多重化のために使用される。
現在、いくつかの課題が存在する。上記で説明したように、マルチホップマルチコネクティビティシナリオにおけるIABネットワークの仕様は3GPPにおいて現在審議されている。ハイレベル態様のうちのいくつかが承認されているが、多くの未決事項がある。1つの問題は、IABノードにおいて転送情報(ルーティング情報)がどのように設定されるかである。このことを設定するためにどのプロトコルを使用するかは合意されていない。さらに、ネクストホップリンクがどのように識別されるべきであるかに関する合意がない。ダウンリンクでは、このことは、複数のIAB子ノードが接続される場合に、チェーンにおける次の子IABノードを識別することに関する。アップリンクでは、IABノードが複数の経路を介して接続される(たとえば、デュアルコネクティビティを使用する)場合に、親ノード(IABノード又はドナーDU)をどのように識別するかが問題である。F1-APシグナリングを使用することによってDL中でルーティングがどのように処理され得るかに関するソリューションが検討されたが、どのようにアップリンクルーティングを設定するかは不明確である。
ここで、本明細書で意図された実施形態のうちのいくつかを、添付の図面を参照して、より完全に説明する。しかしながら、他の実施形態が、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれ、開示される主題は、本明細書に記載の実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、これらの実施形態は、当業者に本主題の範囲を伝えるための例として提供される。
一般に、本明細書で使用されるすべての用語は、それが使用されている文脈から異なる意味が明確に与えられる及び/又は暗示されるのでない限り、関連技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるものとする。1つの/その(a/an/the)要素、装置、構成要素、手段、ステップなどのすべての参照は、特に明記のない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの例を参照するものとしてオープンに解釈されるものとする。ステップが別のステップに続く若しくは先行するものとして明示的に記載されていない限り、及び/又はステップが別のステップに続く若しくは先行する必要があるということが黙示的である場合、本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、開示されている正確な順番で実行される必要はない。本明細書で開示される実施形態のいずれかの任意の特徴は、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、いずれかの実施形態の任意の利点は、任意の他の実施形態に適用することができ、逆もまた同様である。含まれる実施形態の他の目的、特徴及び利点が、以下の説明から明らかとなろう。
本開示のいくつかの実施形態は、パケットがそれらの意図された宛先に適切にルーティングされ得るように、マルチホップIABネットワーク内の異なるノードを設定し、セットアップし、及び/又は動作させることを可能にする機構を提案する。そのような提案される機構の例は以下を含み得る。
いくつかの実施形態によれば、親ノードへの各リンクの下位レイヤを設定するために使用されるRRCセルグループ設定の一部としてアップリンク(UL)ルーティングを設定するための機構が与えられ得る(リンクごとに1つのセルグループ設定があるであろう)。このようにすれば、UL中のいかなる明示的なネクストホップリンク識別子をもシグナリングする必要がない。
いくつかの実施形態によれば、シグナリングは、セルグループに関連付けられたBAP識別子のリストからなり得る。BA識別子は、ターゲット及び/若しくはソースアドレス並びに/又は経路識別子であり得る。
いくつかの実施形態によれば、IABノードが設定を受信したとき、IABノードは、セルグループに関連付けられた親ノードへのパケットヘッダ中のBAP識別子に基づいて、すべてのULパケットをルーティングする。
いくつかの実施形態によれば、シグナリングを最適化するために、明示的にシグナリングされていないBAP識別子に関連付けられた、すべてのトラフィックがそれのために送るべきである、デフォルトセルグループであるように、セルグループのうちの1つを定義することが可能であり得る。デフォルトセルグループは、たとえば、マスタセルグループ、又はセカンダリセルグループなど、標準規格においてハードコーディングされ得るか、或いは、デフォルトセルグループはRRCシグナリングを使用してIABノードにシグナリングされ得る。
いくつかの実施形態によれば、複数のリンク間の負荷バランシングをサポートするために、同じくセルグループに関連付けられた負荷バランシングパラメータを設定することが可能であり得る。負荷バランシングパラメータは、一方のリンクが他方のリンクよりも優先されるべきであるときのためのしきい値を含み得るか、又は、負荷バランシングパラメータは、優先度付けのために使用される、各リンクに関連付けられた重みを含み得る。
いくつかの実施形態によれば、統合されている新しいIABノードがセットアップされ得る。たとえば、IABノードのMT BAPエンティティは、MT RRC接続確立の後にIABノードに送られる第1のRRC再設定メッセージ中にセットアップされ得る。このメッセージは、図8に示されたメッセージ15を含み得る。いくつかの他の実施形態によれば、MT BAPエンティティをセットアップするために使用されるRRC再設定メッセージは、MTへの第1のRRC再設定メッセージの後に送られる別個のRRCメッセージであり得る。
いくつかの実施形態によれば、MTエンティティをセットアップするために使用されるRRC設定は、IABノードとそれの親ノードとの間にセットアップされるべきいくつかのBH RLCチャネル/ベアラに関する情報をも含んでいることがある。BH RLC チャネル/ベアラ設定は、特定の一実施形態では、radioBearerConfig/RLC-bearerConfig IEを再利用することによって実行され得る。
この時点では、BH RLCチャネルのサブセットのみが設定される必要があることに留意されたい。たとえば、IABノード統合プロシージャの後続のDUセットアップ段階においてF1セットアップ要求メッセージをトランスポートするために使用されるBH RLCチャネルが設定される必要がある。しかしながら、たとえば、IABノードが、子IABノードをサービスすることを開始したときや、IABノードが、1対1のマッピングを必要とするベアラを有するUEをサービスすることを開始したときなど、必要に応じて、追加のBH RLCチャネルが後でセットアップ/設定され得る。
ネットワークがN対1のマッピングのみを採用している場合、すべてのタイプのトラフィックを一斉にトランスポートするために必要とされるすべてのBH RLCチャネルを設定することが可能であり得る。
したがって、いくつかの実施形態によれば、MT BAP及びいくつかのBH RLCチャネルは、IABノードのMT部に送られる第1のRRCReconfigurationメッセージ中にセットアップされる。特定の一実施形態では、F1セットアッププロシージャのためのメッセージをトランスポートすることを可能にするために、少なくとも1つのBH RLCチャネルがセットアップされる。
DLトラフィックの場合、IABノードのMT BAPは、それ自体に着信パケットが宛てられている(すなわち、データがF1-APに属するか、又は、UEのためのDRBがIABノードのためにサービスされている)かどうか、或いは、着信パケットが子ノードに転送されるべきであるかどうかを決定する。このことは、BAPヘッダを検査することと、BAP識別子を調べることとによって達成され、ルーティング目的のためのBAPヘッダ中に何が含められるべきであるかは3GPPにおいて依然としてFFSであるので、BAP識別子は宛先IABノードアドレス又は経路識別子又は組合せであり得る。したがって、IABノードはそれ自体のIABノードBAP識別子を知っている必要があり得る。IABノードが複数の経路/ルートを介してアクセスされ得る場合、IABノードは、それに関連付けられた異なるアドレス/識別子を有し得る。したがって、いくつかのBAP識別子はMT BAP設定中に含められ得る。
いくつかの実施形態によれば、初期MT BAP設定は、DL中に使用されるIABノード自体のBAP識別子を含んでいることがある。
ULトラフィックの場合、IABノードのMT BAPは、(アクセスリンク上で受信される)IABノード自体からのULトラフィックのためのMT BAP識別子を挿入する必要がある。これらの識別子は、DL中に使用される識別子と同じであるか又は異なり得る。
IABノードが、たとえば、NR-DCを使用してなど、複数の接続を介して接続される場合、IABノードは、パケットがUL中にどのルートに転送されなければならないか、及び、そのルート内のどのBH RLC チャネルが、パケットをアップストリームに転送するために使用されるかを決定することが必要であり得る。したがって、初期MT BAP設定は、IABノードのどのBAP識別子がどのIAB親ノードに関連付けられるかの情報をも含んでいることがある。
いくつかの実施形態によれば、初期MT BAP設定は、UL中に使用されるIABノードのBAP識別子を含んでいることがある。特定の一実施形態によれば、UL中のBAP識別子はDL中のBAP識別子と同じであり得る(その場合、DLのためにシグナリングされる識別子はDLのためにも使用される)。
いくつかの他の実施形態によれば、初期 MT BAP設定は、IABノードのどのBAP識別子がどのIAB親ノード(IABノード又はドナーDU)に関連付けられるかの情報を含んでいることがある。
IABノードが複数の親を有する場合(たとえばNR-DC)、そのIABノードは複数のセルグループ(たとえばMCG及びSCG)を用いて設定され得る。その場合、各セルグループに関連付けられた識別子はセルグループ設定中に含められ得る。
IABノードがDCを介して接続される、いくつかの実施形態によれば、初期MT BAP設定は、IABノードのどのBAP識別子がどのセルグループに(たとえば、識別子AがMCGに、識別子BがSCGに)関連付けられるかの情報を含んでいることがある。IABノードへの複数の経路が利用可能である場合、IABノードは、それがサービスしているUEのパケットがどの経路/親/セルに送られなければならないかを決定しなければならないことがある。このことを決定するいくつかの方法がある。
リフレクティブルーティング:ULパケットは、所与のUEベアラのためにDLパケットと同じ方法を使用する。UEは、DLパケットを受信するために使用されるBAP識別子を保存し、ULパケットのために同じ識別子を使用する。
適応/拡張スプリットベアラ原理:すなわち、セルグループ又は関連付けられたBAP識別子のうちの1つがプライマリ経路として設定され、別のセルグループがセカンダリ経路として使用され得る。そのベアラのためのULバッファしきい値が、ある設定可能なしきい値を下回るときは、プライマリ経路のみが使用される。しきい値がそのしきい値を上回るようになったとき、両方の経路が使用され得る(たとえば、MTが、たとえば、両方のセルグループへのBSR/SRを介して無線リソースを要求し、パケットが、最初にグラントを与えるセルグループ上に置かれる)。
ただ1つの経路が正常状態の下で使用され、他の経路はフォールバック/バックアップのみのために使用される:この場合、1つの経路がプライマリとして設定され、他の経路は、前の事例における場合のように、セカンダリとして設定されるが、セカンダリ経路は、プライマリ経路に何か不具合がある場合(たとえば、プライマリ経路/リンク上でRLFが検出されたとき)にのみ使用される。
異なる経路間の優先度:ここでは、異なるセルグループ又は関連付けられたBAP識別子は異なる優先度を与えられる。IABノードは、それが(たとえばBSRを介して)送るべきULデータを有するとき、最優先のものからリソースを得ることを試み、IABノードが(たとえば設定可能な時間内で)リソースを得なかった場合、次に低い優先度のものが試みられ、以下同様である。
上記の方法の組合せも可能である。
いくつかの実施形態によれば、所与のベアラのULパケットが、同じベアラに属するDLパケットによって取られる経路と同じ経路を取る場合、リフレクティブルーティングが適用され得る。
NR-DCシナリオの特定の一実施形態では、セルグループのうちの1つ又は関連付けられたBAP識別子がプライマリ経路として設定され得、他のものは、セカンダリ経路として設定され得、ULバッファが、ある設定可能なしきい値を上回るときにのみ使用され得る。
NR-DCシナリオの別の特定の実施形態では、セルグループ又は関連付けられたBAP識別子のうちの1つのみが正常動作条件において使用され得、他のもの(セカンダリ経路)はバックアップとして(すなわち、プライマリ経路が使用されることができないときにのみ、たとえばRLF)使用され得る。
NR-DCシナリオの別の特定の実施形態では、異なるセルグループ又は関連付けられたBAP識別子の間で優先度が設定され得、IABノードは、(たとえば、設定可能な持続時間又は回数について試みた後に)IABノードが高い優先度のセルグループを介してULデータを送ることが可能でなかったときにのみ、より低い優先度のセルグループ上でULデータを送ることを試み得る。
上記で説明した実施形態のうちのいくつかは、パケットがどのUE/ベアラに属するかにかかわらず、UEベアラレベル上で又はすべてのパケットごとに設定され得る。すべてのベアラのための共通の処理の場合、バッファしきい値手法が使用され得、しきい値は、すべてのベアラのためのバッファされたULデータの合計と比較され得る。
いくつかの実施形態によれば、いくつかのベアラは他のベアラと異なって処理され得る。たとえば、デフォルトの処理はリフレクティブルーティングであり得るが、いくつかのベアラは、プライマリ経路と、経路切替えのためのバッファしきい値とを用いるスプリットベアラ様の手法のために設定され得る。NR-DCの他の態様も容易に利用され得る。たとえば、複数の経路/セルグループを介した複製。
上記で説明したように、ただ1つの親に接続されたIABノードは、それに関連付けられた複数の経路を依然として有することができる。1つのそのような例は、図7に示されているIAB0である。この場合、MTはただ1つのセルグループ設定を有する。したがって、単一のセルグループのために2つ以上のBAP識別子を指定することが可能であるべきである。また、各経路を介したフレキシブルなルーティングに関連付けられた上記で説明した実施形態も同様にこの事例に適用し得る。
いくつかの実施形態によれば、IABノードがただ1つの親を有する場合でも、MT BAP設定は複数のBAP識別子(すなわち、1つのセルグループに関連付けられた2つ以上の識別子)を含んでいることがある。
いくつかの実施形態によれば、初期MT BAP設定は、1つのセルグループと複数のBAP識別子との間の、1つから多数の関連付けを含んでいることがある。
いくつかの実施形態によれば、2つ以上の親へのDCコネクティビティを有するIABノードのためのすべてのフレキシブルなルーティング手法は、親へのシングルコネクティビティを有するが、マルチプルコネクティビティを有する(IABノードとドナーとの間の)中間ノードにより複数の経路を有する、IABノードにも適用可能である。
IABノードが、当初、1つの経路のみを介してアクセスされ得たが、後で追加の経路が追加された(それ自体が、マルチプルコネクティビティ、たとえばDCを用いて設定されているか、又は、中間ノードがマルチプルコネクティビティを用いて設定される)場合、これらの経路/識別子の追加/削除は後続のMT BAP設定を介して設定され得る。
いくつかの実施形態によれば、IABノードは、たとえば、新しい経路が確立されたときなど、後続のRRC再設定メッセージ中の追加のBAP識別子を用いて設定され得る。
いくつかの実施形態によれば、IABノードは、たとえば、既存の経路が解放されたときや、IABノードとそれの親との間で、又は中間IABノードのいずれかによってDCが解放されたときなど、後続のRRC再設定メッセージ中の既存のBAP識別子を削除するように設定され得る。
MTスタックのアダプテーションレイヤのための初期設定を完了した後の、次のステップは、IABノードのDU部をセットアップ/設定することである。このことはF1-APセットアップ要求プロシージャを介して実行される。ただ1つのBH RLCチャネルがMTセットアップの一部としてセットアップされる場合、UL F1セットアップ要求メッセージを送るためにどのBH RLCチャネルが使用されるのかが暗黙的に明らかであるので、そのようなマッピング情報は必要とされない。2つ以上のBH RLCチャネルがセットアップされる場合、(少なくとも)BH RLCチャネルへのUEに関連付けられていないF1-APメッセージのマッピング情報を通信する必要がある。ULマッピングを設定することを可能にすることは、よりフレキシブルなオプションであると思われる。
いくつかの実施形態によれば、初期MT BAP設定は、(少なくとも、BH RLCチャネルへのUEに関連付けられていないF1-APシグナリングのマッピングの)ベアラマッピング情報を含んでいることがある。このマッピング(たとえばDSCP)のために厳密にどのような情報が使用されるかを決定することは将来の研究のためであり得る。
中間IABノード及びドナーDUが設定され得る。CU-DU原理を採用すると、IABノードとそれの親ノードとの間のMT BAPレイヤ及びBH RLCチャネルをセットアップするためにRRC再設定を使用することは、ドナーCUと親IABノードとの間でF1-APシグナリングが必要とされることを暗示する。
いくつかの実施形態によれば、F1-AP UEコンテキストセットアッププロシージャは、MTセットアッププロシージャの一部として、ドナーCUと親ノード(IABノード又はドナーDU)との間で採用される。
IABノードのDU BAPは、IABノードが子ノードを有するときにのみ採用される。したがって、第1の子IABノードがIABノードを介してネットワークに接続されたときに、DU BAPエンティティをセットアップする必要がある。
いくつかの実施形態によれば、ノード(IABノード又はドナーDU)が初めて親ノードになったときに、DU BAPがセットアップされる。
親ノードにおいて子IABノードのコンテキストをセットアップするために、F1-AP UEコンテキストセットアッププロシージャがいずれにせよ必要とされるので、F1-AP UEコンテキストセットアッププロシージャは、DU BAP設定を含むようにさらに拡張され得る。
いくつかの実施形態によれば、F1-AP UEコンテキストセットアッププロシージャは親IABノードのDU BAP設定を含み得る。
上記で説明したように、DLトラフィックの場合、IABノードのDU BAPは、パケットがどのルートに転送されなければならないか、及び、そのルート内のどのBH RLCチャネルが、パケットをダウンストリームに転送するために使用されるかを決定する。したがって、IABノードはそれの子IABノードのアドレスを知っている必要があり得る。
いくつかの実施形態によれば、親IABノードのDU BAP設定は子IABノードのBAP識別子を含んでいる。
親ノードがドナーDUである場合、ドナーDUのDU BAP設定は、特定の実施形態では、ベアラマッピング情報、すなわち、LCIDへのDSCP/フローラベルを含んでいることがある。
親ノードがIABノードである場合、ベアラマッピングは、特定の実施形態では、BH RLCチャネルへのイングレスベアラのLCIDから黙示され得る。
複数のホップが関与する場合、中間ホップにおいてBH RLCチャネルを追加/修正し、中間ノードのDU/MT BAPレイヤにおいてルーティング/マッピング情報を更新することが必要であり得る。図11は、IAB統合と、関連付けられたRRC/F1プロシージャとを示す。RRC再設定メッセージはF1 UEコンテキストセットアップメッセージ内にカプセル化され得ることに留意されたい。それらは説明の目的で図11に別個に示されている。
図11に示されている3つのホップのシナリオの場合、IAB3が接続されたとき、
F1 UEコンテキスト修正メッセージがドナーDUに送られ、そのF1 UEコンテキスト修正メッセージは、ドナーDUのためのDU BAP設定(たとえば、IAB3宛のパケットのためのルーティング情報)を含んでおり、
IAB1のMT BAPを再設定し、随意に、ドナーDUとIAB1との間のBH RLCチャネルをセットアップ/再設定するためのRRC再設定メッセージを含んでいる。
F1 UEコンテキスト修正メッセージがIAB1に送られ、そのF1 UEコンテキスト修正メッセージは、IAB1のためのDU BAP設定(たとえば、IAB3宛のパケットのためのルーティング情報)を含んでおり、
IAB2のMT BAPを再設定し、随意に、IAB1とIAB2との間のBH RLCチャネルをセットアップ/再設定するためのRRC再設定メッセージを含んでいる。
上記で説明したように、F1 UEセットアップメッセージがIAB2に送られ、F1 UEセットアップメッセージは、IAB2のためのDU BAP設定(たとえば、IAB3宛のパケットのためのルーティング情報)と、
IAB2とIAB3との間のBH RLCチャネルをセットアップするためのRRC再設定メッセージと、IAB3のMT BAPにおけるルーティング/マッピング情報とを含んでいる。
いくつかの実施形態によれば、ドナーCUと、親IABノード及びドナーDUの間の中間ノードとの間のF1-AP UEコンテキスト修正プロシージャが、これらのノードのDU BAP設定(たとえば、新しいIABノード宛のパケットのルーティング情報)を更新するために採用される。
いくつかの実施形態によれば、F1-AP UEコンテキスト修正プロシージャは、中間IABノード間のBH RLCチャネルを再設定し、対応するMT BAP エンティティを更新するためのRRC再設定メッセージを含む。
以下の例示的な実施形態は、BAP設定がRRC再設定メッセージに追加されるオプションを示す。変更には下線が引かれている。例示的な実施形態では、設定はセルグループ固有ではないので、BAP設定中の転送テーブルはBAP識別子とセルグループとの間のマッピングを含んでいる。
他の実施形態によれば、(CUからIABノードへの)RRC再設定メッセージ中で直接このことをシグナリングするのではなく、RRC再設定メッセージの一部であるセルグループの一部として、そのことがシグナリングされ得る。このようにすれば、BAP識別子とセルグループとの間のマッピングをシグナリングする明示的な必要はない。
マスタセルグループ(MCG)又はセカンダリセルグループ(SCG)を設定するために、CellGroupConfig IEが使用される。セルグループは、1つのMACエンティティと、関連付けられたRLCエンティティをもつ論理チャネルのセットと、プライマリセル(SpCel)及び1つ又は複数のセカンダリセル(SCell)とを含む。提案された例示的な変更が下線付きで示されている、例示的な修正されたCellGroupConfig IE要素が以下に示されている。
上記に示されている修正されたCellGroupConfig IE要素では、セルグループに加えて、ルーティングに関する他の情報がシグナリングされる。他の情報は、設定されていないBAP識別子のためのデフォルトセルグループ、並びにしきい値又は他の負荷バランシング関係情報などの情報を含み得る。
さらに、上記の例では、defaultIABCellGroupが真である場合、このことは、このセルグループが、特定のセルグループに明示的にマッピングされていないすべてのトラフィックに関連付けられるべきであることを示す。
上記の例におけるメッセージコーディングは例示的なコーディングとして見られるべきであり、同様の目的をもつ代替的なコーディング要素は除外されない。
上記の説明において、「セットアップする」という用語と「設定する」という用語とは互換的に使用され、「バックホールRLCチャネル」という用語と「バックホールRLCベアラ」という用語とは互換的に使用される。
本明細書に記載の主題は、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、ワイヤレスネットワークに関連して説明される。図12は例示的ワイヤレスネットワークを示す。簡単にするために、図12のワイヤレスネットワークは、ネットワーク106、ネットワークノード160及び160b、並びにワイヤレスデバイス(WD)110、110b、及び110cのみを示す。実際には、ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスデバイス間の通信或いはワイヤレスデバイスと固定電話、サービスプロバイダ、又は任意の他のネットワークノード若しくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の付加的要素をさらに含み得る。図示された構成要素について、ネットワークノード160及びWD110は、さらに詳しく描かれている。ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスネットワークによって又はこれを介して提供されるサービスへのワイヤレスデバイスのアクセス及び/又はそのようなサービスのワイヤレスデバイスの使用を円滑にするために、通信及び他のタイプのサービスを1つ又は複数のワイヤレスデバイスに提供し得る。
ワイヤレスネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラ、及び/又は無線ネットワーク又は他の類似のタイプのシステムを備える、及び/又はそれらとインターフェースすることができる。一部の実施形態では、ワイヤレスネットワークは、特定の標準又は他のタイプの予め規定されたルール又は手続きに従って動作するように設定され得る。したがって、ワイヤレスネットワークの特定の実施形態は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM:Global System for Mobile Communications)、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)及び/又は他の適切な2G、3G、4G、又は5G標準などの通信標準、IEEE802.11標準などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)標準、並びに/或いは、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ブルートゥース、Z-Wave及び/又はZigBee標準などの任意の他の適切なワイヤレス通信標準を実装し得る。
ネットワーク106は、1つ又は複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤードネットワーク、ワイヤレスネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、及び、デバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
ネットワークノード160及びWD110は、さらに詳しく後述される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、ワイヤレスネットワークにおいてワイヤレス接続を提供することなど、ネットワークノード及び/又はワイヤレスデバイス機能性を提供するために連携する。異なる実施形態において、ワイヤレスネットワークは、任意の数のワイヤード又はワイヤレスネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、ワイヤレスデバイス、リレー局、並びに/或いは、ワイヤード接続又はワイヤレス接続のいずれを介してでもデータ及び/又は信号の通信を円滑にする又はこれに参加する任意の他の構成要素又はシステムを備え得る。
図13は、いくつかの実施形態による、例示的なネットワークノード160を示す。本明細書では、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイスへのワイヤレスアクセスを可能にする及び/又は提供するためにワイヤレスデバイスと及び/又はワイヤレスネットワーク内の他のネットワークノード又は機器と直接的又は間接的に通信する並びに/或いはワイヤレスネットワークにおいて他の機能(たとえば、管理)を実行する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)及びNR NodeB(gNB))を含むが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(又は、つまり、それらの送信電力レベル)に基づいて分類することができ、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、又はマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーノード又はリレーを制御するリレードナーノードでもよい。ネットワークノードはまた、集中型デジタルユニット及び/又はリモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)と時に称される、などの分散型無線基地局の1つ又は複数の(又はすべての)部分を含み得る。そのようなリモート無線ユニットは、アンテナ統合無線のようにアンテナと統合されても統合されなくてもよい。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)内のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR:multi-standard radio)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC:radio network controller)又は基地局コントローラ(BSC:base station controller)などのネットワークコントローラ、基地局トランシーバ(BTS:base transceiver station)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャストコーディネーションエンティティ(MCE:multi-cell/multicast coordination entity)、コアネットワークノード(たとえば、モバイルスイッチングセンタ(MSC:Mobile Switching Center)、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity))、運用保守(O&M:Operations and Maintenance)ノード、運用サポートシステム(OSS:Operations Support System)ノード、SONノード、ポジショニングノード(たとえば、エボルブトサービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC:Evolved-Serving Mobile Location Centre))、及び/又はドライブテストの最小化(MDT:Minimization of Drive Test)を含む。別の例として、ネットワークノードは、さらに詳しく後述するような仮想ネットワークノードでもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、ワイヤレスネットワークへのアクセスをワイヤレスデバイスに可能にする及び/又は提供するための或いはワイヤレスネットワークにアクセスしたワイヤレスデバイスに何らかのサービスを提供するための能力を有する、そのように設定された、配置された、及び/又は動作可能な任意の適切なデバイス(又はデバイスのグループ)を表し得る。
図13において、ネットワークノード160は、処理回路170、デバイス可読媒体180、インターフェース190、補助機器184、電源186、電力回路187、及びアンテナ162を含む。図13の例示的ワイヤレスネットワークに示されたネットワークノード160は、ハードウェア構成要素の図示された組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せを有するネットワークノードを備え得る。タスク、特徴、機能及び本明細書で開示される方法を実行するために必要とされるハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組合せをネットワークノードは備えることが、理解されよう。さらに、ネットワークノード160の構成要素は、より大きなボックス内に位置する又は複数のボックス内にネストされた単一ボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブ並びに複数のRAMモジュールを備え得る)。
同様に、ネットワークノード160は、独自のそれぞれの構成要素をそれぞれが有し得る複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、NodeB構成要素及びRNC構成要素、又はBTS構成要素及びBSC構成要素など)で構成され得る。ネットワークノード160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS及びBSC構成要素)を備えるある種のシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つ又は複数は、いくつかのネットワークノードの間で共用され得る。たとえば、単一RNCは、複数のNodeBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各固有のNodeB及びRNCペアは、場合によっては、単一の別個のネットワークノードと考えられ得る。一部の実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は、二重にされ得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ162がRATによって共用され得る)。ネットワークノード160はまた、たとえば、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM:Global System for Mobile Communications)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wide Code Division Multiplexing Access)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、新無線(NR:New Radio)、WiFi、又はブルートゥースワイヤレス技術など、ネットワークノード160に統合された異なるワイヤレス技術のための様々な図示された構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、ネットワークノード160内の同じ又は異なるチップ又はチップのセット及び他の構成要素内に統合され得る。
処理回路170は、ネットワークノードによって提供されているものとして本明細書に記載された任意の判定、計算又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定される。処理回路170によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することによって、処理回路170によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
処理回路170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体180などの他のネットワークノード160構成要素と併せて、ネットワークノード160機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。たとえば、処理回路170は、デバイス可読媒体180に又は処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴、機能、又は利益のいずれかの提供を含み得る。一部の実施形態では、処理回路170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
一部の実施形態では、処理回路170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路172及びベースバンド処理回路174のうちの1つ又は複数を含み得る。一部の実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路172及びベースバンド処理回路174は、別個のチップ(又はチップのセット)、ボード、又は、無線ユニット及びデジタルユニットなどのユニット上でもよい。代替実施形態において、RFトランシーバ回路172及びベースバンド処理回路174の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット、ボード、又はユニット上でもよい。
ある種の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB又は他のそのようなネットワークデバイスによって提供されているものとしての本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、デバイス可読媒体180又は処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行する処理回路170によって実行され得る。代替実施形態において、機能性のうちの一部又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれにおいてでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路170は、記載された機能を実行するように設定することができる。そのような機能によってもたらされる利益は、単独で処理回路170に又はネットワークノード160の他の構成要素に制限されないが、ネットワークノード160全体によって、並びに/或いは一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって享受される。
デバイス可読媒体180は、処理回路170によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する永続記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートに搭載されたメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)又はデジタル多用途ディスク(DVD))、及び/又は任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含むがこれらに限定されない、任意の形の揮発性又は不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。デバイス可読媒体180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション、及び/又は処理回路170によって実行することができる及びネットワークノード160によって使用することができる他の命令を含む、任意の適切な命令、データ又は情報を記憶し得る。デバイス可読媒体180は、処理回路170によって行われる任意の計算及び/又はインターフェース190を介して受信される任意のデータを記憶するために使用され得る。一部の実施形態では、処理回路170及びデバイス可読媒体180は、統合されると考えられ得る。
インターフェース190は、ネットワークノード160、ネットワーク106、及び/又はWD110の間のシグナリング及び/又はデータのワイヤード又はワイヤレス通信において使用される。図示されているように、インターフェース190は、たとえば、ワイヤード接続を介してネットワーク106に及びネットワーク106から、データを送信及び受信するために、ポート/端末194を備える。インターフェース190はまた、アンテナ162に連結され得る又はある種の実施形態においてアンテナ162の一部であることがある、無線フロントエンド回路192を含む。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198及び増幅器196を備える。無線フロントエンド回路192は、アンテナ162及び処理回路170に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ162と処理回路170との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路192は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198及び/又は増幅器196の組合せを使用する適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ162は、次いで無線フロントエンド回路192によってデジタルデータに変換される無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路170に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
ある種の代替実施形態において、ネットワークノード160は、別個の無線フロントエンド回路192を含まないことがあり、代わりに、処理回路170が、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路192なしにアンテナ162に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、すべての又は一部のRFトランシーバ回路172は、インターフェース190の一部と考えられ得る。さらに他の実施形態において、インターフェース190は、1つ又は複数のポート又は端末194、無線フロントエンド回路192、並びにRFトランシーバ回路172、無線ユニット(図示せず)の一部としての、を含み得、そして、インターフェース190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路174と通信し得る。
アンテナ162は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された、1つ又は複数のアンテナ、又はアンテナアレイを含み得る。アンテナ162は、無線フロントエンド回路190に結合され得、ワイヤレスにデータ及び/又は信号を送信及び受信する能力を有する任意のタイプのアンテナでもよい。一部の実施形態では、アンテナ162は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で、無線信号を送信/受信するように動作可能な1つ又は複数の全方向性の、セクタ又はパネルアンテナを備え得る。全方向性アンテナは、任意の方向において無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、そして、パネルアンテナは、相対的に直線で無線信号を送信/受信するために使用されるサイトアンテナのラインでもよい。場合によっては、複数のアンテナの使用は、MIMOと称され得る。ある種の実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してネットワークノード160に接続可能になり得る。
アンテナ162、インターフェース190、及び/又は処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の受信動作及び/又はある種の取得動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ162、インターフェース190、及び/又は処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
電力回路187は、電力管理回路を備え得る、又はこれに連結され得、本明細書に記載の機能性を実行するための電力をネットワークノード160の構成要素に供給するように設定される。電力回路187は、電源186から電力を受信し得る。電源186及び/又は電力回路187は、それぞれの構成要素に適した形でネットワークノード160の様々な構成要素に電力を提供する(たとえば、それぞれの構成要素のために必要とされる電圧及び電流レベルで)ように設定され得る。電源186は、電力回路187及び/又はネットワークノード160に含まれても、これらの外部でもよい。たとえば、ネットワークノード160は、電気ケーブルなどの入力回路又はインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能になり得、それにより、外部電源が電力回路187に電力を供給する。さらなる例として、電源186は、電力回路187に接続された又はこれに統合された、バッテリ又はバッテリパックの形で電力のソースを備え得る。バッテリは、外部電源が切れた場合に非常用電源を提供し得る。光電池デバイスなどの他のタイプの電源もまた使用され得る。
ネットワークノード160の代替実施形態は、本明細書に記載の機能性及び/又は本明細書に記載の主題をサポートするために必要な任意の機能性のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のある種の態様を提供する責任を負い得る図13に示されたものを超える追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード160は、ネットワークノード160への情報の入力を可能にするために、及びネットワークノード160からの情報の出力を可能にするために、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ネットワークノード160のための診断、メンテナンス、修理、及び他の管理機能をユーザが実行することを可能にし得る。
図14は、いくつかの実施形態による、WD110を示す。本明細書では、WDは、ネットワークノード及び/又は他のワイヤレスデバイスとワイヤレスに通信する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能なデバイスを指す。特に断りのない限り、WDという用語は、ユーザ機器(UE)と同義で本明細書において使用され得る。ワイヤレスに通信することは、電磁波、無線波、赤外線波、及び/又は電波を介して情報を伝えるのに適した他のタイプの信号を使用してワイヤレス信号を送信/受信することを含み得る。一部の実施形態では、WDは、直接の人間の相互作用なしに情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部又は外部イベントによってトリガされたとき、又はネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、スマートフォン、携帯電話、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲーム機又はデバイス、音楽記憶デバイス、再生装置、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、モバイル局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)。車両搭載ワイヤレス端末デバイスなどを含むが、これらに限定されない。WDは、たとえば、サイドリンク通信、車両対車両(V2V:vehicle-to-vehicle)、車両対インフラストラクチャ(V2I:vehicle-to-infrastructure)、車両対あらゆる物(V2X:vehicle-to-everything)の3GPP標準を実装することによって、デバイス対デバイス(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと称され得る。さらに別の特定の例として、IoT(Internet of Things)シナリオにおいて、WDは、モニタリング及び/又は測定を実行する及びそのようなモニタリング及び/又は測定の結果を別のWD及び/又はネットワークノードに送信するマシン又は他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、3GPPコンテキストではMTCデバイスと称され得るマシン対マシン(M2M)デバイスでもよい。1つの特定の例として、WDは、3GPP NB-IoT(narrow band internet of things)標準を実装するUEでもよい。そのようなマシン又はデバイスの具体的な例は、センサ、電力メータなどの計測デバイス、産業マシン、又は家庭用若しくは個人用器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、パーソナルウェアラブル(たとえば、腕時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオにおいて、WDは、その動作状況の監視及び/又は報告或いはその動作に関連する他の機能の能力を有する車両又は他の機器を表し得る。前述のようなWDは、ワイヤレス接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスはワイヤレス端末と称され得る。さらに、前述のようなWDは、モバイルでもよく、その場合、それはモバイルデバイス又はモバイル端末とも称され得る。
図示されているように、ワイヤレスデバイス110は、アンテナ111、インターフェース114、処理回路120、デバイス可読媒体130、ユーザインターフェース機器132、補助機器134、電源136及び電力回路137を含む。WD110は、たとえば、少し例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、又はブルートゥースワイヤレス技術など、WD110によってサポートされる異なるワイヤレス技術のための、図示された構成要素のうちの1つ又は複数の構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、WD110内の他の構成要素と同じ又は異なるチップ又はチップのセットに統合され得る。
アンテナ111は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された1つ又は複数のアンテナ又はアンテナアレイを含み得、インターフェース114に接続される。ある種の代替実施形態において、アンテナ111は、WD110とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してWD110に接続可能になり得る。アンテナ111、インターフェース114、及び/又は処理回路120は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載されている任意の受信又は送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ネットワークノード及び/又は別のWDから受信され得る。一部の実施形態では、無線フロントエンド回路及び/又はアンテナ111は、インターフェースと考えられ得る。
図示されているように、インターフェース114は、無線フロントエンド回路112及びアンテナ111を備える。無線フロントエンド回路112は、1つ又は複数のフィルタ118及び増幅器116を備える。無線フロントエンド回路114は、アンテナ111及び処理回路120に接続され、アンテナ111と処理回路120との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111に連結され得る、又はアンテナ111の一部でもよい。一部の実施形態では、WD110は、別個の無線フロントエンド回路112を含まないことがあり、そうではなくて、処理回路120は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ111に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、RFトランシーバ回路122の一部又はすべては、インターフェース114の一部と考えられ得る。無線フロントエンド回路112は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路112は、フィルタ118及び/又は増幅器116の組合せを使用して適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ111を介して送信され得る。同様に、データを受信しているとき、アンテナ111は、次いで無線フロントエンド回路112によってデジタルデータに変換される、無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路120に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
処理回路120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体130などの他のWD110構成要素と連動して、WD110機能性を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴又は利益のいずれかの提供を含み得る。たとえば、処理回路120は、本明細書で開示される機能性を提供するために、デバイス可読媒体130に又は処理回路120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
図示されているように、処理回路120は、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、及びアプリケーション処理回路126のうちの1つ又は複数を含む。他の実施形態において、処理回路は、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。ある種の実施形態では、WD110の処理回路120は、SOCを備え得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、及びアプリケーション処理回路126は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。代替実施形態において、ベースバンド処理回路124及びアプリケーション処理回路126の一部又はすべては、1つのチップ又はチップのセット内に結合され得、RFトランシーバ回路122は、別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。さらに代替実施形態において、RFトランシーバ回路122及びベースバンド処理回路124の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット上にあることがあり、アプリケーション処理回路126は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。さらに他の代替実施形態において、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、及びアプリケーション処理回路126の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット内に結合され得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路122は、インターフェース114の一部でもよい。RFトランシーバ回路122は、処理回路120のRF信号を調整し得る。
ある種の実施形態では、WDによって実行されるものとして本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、ある種の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であることがある、デバイス可読媒体130に記憶された命令を実行する処理回路120によって提供され得る。代替実施形態において、機能性の一部の又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路120は、記載された機能性を実行するように設定することができる。そのような機能性によって提供される利益は、単独で処理回路120に又はWD110の他の構成要素に限定されず、全体としてのWD110によって、及び/又は一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって、享受される。
処理回路120は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の決定、計算、又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定され得る。処理回路120によって実行されるものとしての、これらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をWD110によって記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することにより、処理回路120によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
デバイス可読媒体130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション及び/又は処理回路120によって実行することが可能な他の命令を記憶するように動作可能になり得る。デバイス可読媒体130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は処理回路120によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。一部の実施形態では、処理回路120及びデバイス可読媒体130は、統合されたものとして考えられ得る。
ユーザインターフェース機器132は、人間のユーザがWD110と相互作用することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚などの多数の形態をとり得る。ユーザインターフェース機器132は、ユーザへの出力を生み出すように及びユーザが入力をWD110に提供することを可能にするように動作可能になり得る。相互作用のタイプは、WD110にインストールされたユーザインターフェース機器132のタイプに応じて変化し得る。たとえば、WD110がスマートフォンである場合には、相互作用はタッチスクリーンを介し得、WD110がスマートメータである場合には、相互作用は、使用量(たとえば、使用されたガロン数)を提供するスクリーン又は警報音を提供する(たとえば、煙が検知された場合に)スピーカを介し得る。ユーザインターフェース機器132は、入力インターフェース、デバイス及び回路と、出力インターフェース、デバイス及び回路とを含み得る。ユーザインターフェース機器132は、WD110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路120に接続されて処理回路120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、マイクロフォン、近接若しくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つ又は複数のカメラ、USBポート、又は他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132はまた、WD110からの情報の出力を可能にするように、及び処理回路120がWD110から情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、又は他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132の1つ又は複数の入力及び出力インターフェース、デバイス、及び回路を使用し、WD110は、エンドユーザ及び/又はワイヤレスネットワークと通信することができ、それらが本明細書に記載の機能性から利益を得ることを可能にし得る。
補助機器134は、WDによって一般に実行されないことがあるより多くの特定の機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的で測定を行うための専門のセンサ、ワイヤード通信などの付加的タイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器134の構成要素の包含及びタイプは、実施形態及び/又はシナリオに応じて異なり得る。
一部の実施形態では、電源136は、バッテリ又はバッテリパックの形でもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光電池デバイス又は動力電池など、他のタイプの電源もまた使用され得る。WD110はさらに、本明細書に記載又は示された任意の機能性を実行するために電源136からの電力を必要とするWD110の様々な部分に電源136から電力を届けるための電力回路137を備え得る。ある種の実施形態では、電力回路137は、電力管理回路を備え得る。電力回路137は、付加的に又は別法として外部電源から電力を受信するように動作可能になり得、その場合、WD110は、入力回路又は電気動力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気コンセントなど)に接続可能になり得る。ある種の実施形態では、電力回路137はまた、外部電源から電源136に電力を届けるように動作可能になり得る。これは、たとえば、電源136の充電のためでもよい。電力回路137は、任意のフォーマッティング、変換、又は他の修正を電源136からの電力に実行して、電力を、電力が供給される先のWD110のそれぞれの構成要素に適するようにさせることができる。
図15は、本明細書に記載する様々な態様による、UEの一実施形態を示している。本明細書では、ユーザ機器又はUEは、関連デバイスを所有及び/又は操作する人間ユーザという意味でのユーザを必ずしも有さないことがある。そうではなく、UEは、人間ユーザへの販売、又は人間ユーザによる操作向けに意図されるが、特定の人間ユーザに関連付けられていないことがある、又は最初は特定の人間ユーザに関連付けられていないことがあるデバイスを表し得る(たとえば、スマートスプリンクラコントローラ)。別法として、UEは、エンドユーザへの販売又はエンドユーザによる操作向けに意図されていないが、ユーザの利益に関連し得る又はユーザの利益のために操作され得るデバイスを表し得る(たとえば、スマート電力メータ)。UE200は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)UE、及び/又は拡張MTC(eMTC:enhanced MTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別された任意のUEでもよい。図15に示されているような、UE200は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、及び/又は5G標準など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された1つ又は複数の通信標準による通信向けに設定されたWDの一例である。前述のように、WD及びUEという用語は、同義で使用され得る。したがって、図15はUEであるが、本明細書で論じられる構成要素は、WDに同等に適用可能であり、逆もまた同様である。
図15では、UE200は、入力/出力インターフェース205、無線周波数(RF)インターフェース209、ネットワーク接続インターフェース211、ランダムアクセスメモリ(RAM)217、読取り専用メモリ(ROM)219、及び記憶媒体221などを含むメモリ215、通信サブシステム231、電源233、及び/又は任意の他の構成要素、或いはその任意の組合せに動作可能なように連結された、処理回路201を含む。記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、アプリケーションプログラム225、及びデータ227を含む。他の実施形態において、記憶媒体221は、他の類似のタイプの情報を含み得る。ある種のUEは、図15に示されたすべての構成要素、又はそれらの構成要素のサブセットのみを使用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEによって異なり得る。さらに、ある種のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信器、受信器などの構成要素の複数のインスタンスを含み得る。
図15では、処理回路201は、コンピュータ命令及びデータを処理するように設定され得る。処理回路201は、1つ又は複数のハードウェア実装された状態マシン(たとえば、離散的なロジック、FPGA、ASICなどにおける)など、メモリ内のマシン可読コンピュータプログラムとして記憶されたマシン命令を実行するように動作可能な任意の順次状態マシン、適切なファームウェアと一緒のプログラマブルロジック、適切なソフトウェアと一緒の、マイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)などの、1つ又は複数の記憶されたプログラム、汎用プロセッサ、或いは前記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路201は、2つの中央処理装置(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に適した形の情報でもよい。
図示された実施形態では、入力/出力インターフェース205は、通信インターフェースを入力デバイス、出力デバイス、或いは、入力及び出力デバイスに提供するように設定され得る。UE200は、入力/出力インターフェース205を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、USBポートは、UE200への入力及びUE200からの出力を提供するために使用され得る。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、又はその任意の組合せでもよい。UE200は、ユーザがUE200内に情報をキャプチャすることを可能にするために入力/出力インターフェース205を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンサ式又はプレゼンスセンサ式ディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンサ式ディスプレイは、ユーザからの入力を感知するための容量性又は抵抗性タッチセンサを含み得る。センサは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、又はその任意の組合せでもよい。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、及び光センサでもよい。
図15では、RFインターフェース209は、送信器、受信器、及びアンテナなどのRF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信インターフェースをネットワーク243aに提供するように設定され得る。ネットワーク243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又はワイヤレスネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つ又は複数の通信プロトコルによる通信ネットワークを介して1つ又は複数の他のデバイスと通信するために使用される受信器及び送信器インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信ネットワークリンク(たとえば、光、電気など)に適した受信器及び送信器機能性を実装し得る。送信器及び受信器機能は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得、或いは別法として別個に実装され得る。
RAM217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及びデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムの実行中にデータ又はコンピュータ命令の記憶又はキャッシュを行うために処理回路201にバス202を介してインターフェースするように設定され得る。ROM219は、コンピュータ命令又はデータを処理回路201に提供するように設定され得る。たとえば、ROM219は、基本入力及び出力(I/O)、スタートアップ、又は不揮発性メモリに記憶されたキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能のための不変の低レベルシステムコード又はデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体221は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピディスク、ハードディスク、取り外し可能カートリッジ、又はフラッシュドライブなどのメモリを含むように設定され得る。1つの例では、記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム225、ウィジェット若しくはガジェットエンジン又は別のアプリケーション、及びデータファイル227を含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200によって使用するために、バラエティ豊かな様々なオペレーティングシステムのいずれか又はオペレーティングシステムの組合せを記憶し得る。
記憶媒体221は、RAID(redundant array of independent disk)、フロッピディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD:high-density digital versatile disc)光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS:holographic digital data storage)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM:mini-dual in-line memory module)、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous dynamic random access memory)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュール若しくは取り外し可能ユーザ識別(SIM/RUIM:subscriber identity module or a removable user identity)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、或いはその任意の組合せなどのいくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体221は、UE200が、一時的又は非一時的メモリ媒体に記憶された、コンピュータで実行可能な命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、或いはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを使用するものなどの製造品は、デバイス可読媒体を備え得る記憶媒体221において有形に実施され得る。
図15において、処理回路201は、通信サブシステム231を使用するネットワーク243bと通信するように設定され得る。ネットワーク243a及びネットワーク243bは、1つ又は複数の同じネットワーク或いは1つ又は複数の異なるネットワークでもよい。通信サブシステム231は、ネットワーク243bと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム231は、IEEE802.2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN:Universal Terrestrial Radio Access Network)、WiMaxなどの1つ又は複数の通信プロトコルによる無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、又は基地局など、ワイヤレス通信の能力を有する別のデバイスの1つ又は複数のリモートトランシーバと通信するために使用される1つ又は複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、それぞれ、RANリンクに適した送信器又は受信器機能性(たとえば、周波数割当てなど)を実装するために送信器233及び/又は受信器235を含み得る。さらに、各トランシーバの送信器233及び受信器235は、回路構成要素、ソフトウェア又はファームウェアを共用し得る、或いは別法として別個に実装され得る。
図示された実施形態において、通信サブシステム231の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの短距離通信、近距離無線通信、位置を判定するためのグローバルポジショニングシステム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、或いはその任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム231は、セルラ通信、Wi-Fi通信、ブルートゥース通信、及びGPS通信を含み得る。ネットワーク243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、ワイヤレスネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク又はその任意の組合せなど、ワイヤード及び/又はワイヤレスネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク243bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、及び/又は近距離無線ネットワークでもよい。電源213は、交流(AC)又は直流(DC)電力をUE200の構成要素に提供するように設定され得る。
本明細書に記載の特徴、利益及び/又は機能は、UE200の構成要素のうちの1つにおいて実装され得る、又はUE200の複数の構成要素を横断して分割され得る。さらに、本明細書に記載の特徴、利益、及び/又は機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアの任意の組合せにおいて実装され得る。1つの例では、通信サブシステム231は、本明細書に記載の構成要素のいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路201は、バス202を介してそのような構成要素のいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のいずれかは、処理回路201によって実行されたときに本明細書に記載の対応する機能を実行するメモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の機能性は、処理回路201と通信サブシステム231との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの構成要素の非計算集約的機能は、ソフトウェア又はファームウェアにおいて実装され得、計算集約的機能は、ハードウェアにおいて実装され得る。
図16は、一部の実施形態によって実装される機能が仮想化され得る仮想化環境300を示す概略的ブロック図である。これに関連して、仮想化は、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス及びネットワーク資源の仮想化を含み得る装置又はデバイスの仮想バージョンの作成を意味する。本明細書では、仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局又は仮想化された無線アクセスノード)に或いはデバイス(たとえば、UE、ワイヤレスデバイス又は任意の他のタイプの通信デバイス)又はその構成要素に適用することができ、機能性の少なくとも一部分が1つ又は複数の仮想構成要素として実装される(たとえば、1つ又は複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシン又は1つ又は複数のネットワーク内の1つ又は複数の物理処理ノードで実行するコンテナを介して)実装形態に関する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の機能の一部又はすべては、ハードウェアノード330のうちの1つ又は複数によってホストされる1つ又は複数の仮想環境300において実装された1つ又は複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではない又は無線接続性(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、そのとき、ネットワークノードは、完全に仮想化され得る。
本機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの実施形態の特徴、機能、及び/又は利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な1つ又は複数のアプリケーション320(ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと別称され得る)によって実装され得る。アプリケーション320は、処理回路360及びメモリ390を備えるハードウェア330を提供する仮想化環境300において実行される。メモリ390は、処理回路360によって実行可能な命令395を含み、それにより、アプリケーション320は、本明細書で開示される特徴、利益、及び/又は機能のうちの1つ又は複数を提供するように動作可能である。
仮想化環境300は、民生(COTS:commercial off-the-shelf)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、或いはデジタル若しくはアナログハードウェア構成要素又は専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路でもよい、1セットの1つ又は複数のプロセッサ又は処理回路360を備えた、汎用又は専用ネットワークハードウェアデバイス330を備える。各ハードウェアデバイスは、命令395又は処理回路360によって実行されるソフトウェアを一時的に記憶するための非永続メモリでもよいメモリ390-1を備え得る。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース380を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つ又は複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC:network interface controller)370を備え得る。各ハードウェアデバイスはまた、ソフトウェア395がそこに記憶された非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体390-2、及び/又は処理回路360によって実行可能な命令を含み得る。ソフトウェア395は、1つ又は複数の仮想化レイヤ350(ハイパーバイザとも呼ばれる)のインスタンスを作成するためのソフトウェア、仮想マシン340を実行するためのソフトウェア、並びに本明細書に記載のいくつかの実施形態に関連して記載された機能、特徴及び/又は利益をそれが実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
仮想マシン340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキング又はインターフェース及び仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ350又はハイパーバイザによって実行され得る。仮想アプライアンス320のインスタンスの異なる実施形態は、仮想マシン340のうちの1つ又は複数で実装され得、実装形態は、異なる形で行われ得る。
動作中、処理回路360は、仮想マシンモニタ(VMM:virtual machine monitor)と時に称されることがあるハイパーバイザ又は仮想化レイヤ350のインスタンスを作成するために、ソフトウェア395を実行する。仮想化レイヤ350は、仮想マシン340にネットワーキングハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを示し得る。
図16に示されるように、ハードウェア330は、一般又は特定の構成要素を有するスタンドアロンネットワークノードでもよい。ハードウェア330は、アンテナ3225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。別法として、ハードウェア330は、多数のハードウェアノードが連携する及び、とりわけアプリケーション320のライフサイクル管理を監督する、管理及び編成(MANO:management and orchestration)3100を介して管理される、ハードウェアのより大きなクラスタ(たとえば、データセンタ又は顧客構内機器(CPE)内など)の一部でもよい。
ハードウェアの仮想化は、いくつかの文脈では、ネットワーク機能仮想化(NFV:network function virtualization)と称される。NFVは、データセンタ及び顧客構内機器内に置かれ得る、業界標準高容量サーバハードウェア、物理スイッチ、及び物理ストレージに多数のネットワーク機器タイプを統合するために使用され得る。
NFVとの関連で、仮想マシン340は、プログラムが物理的な非仮想化マシンで実行していたかのようにプログラムを実行する物理マシンのソフトウェア実装形態でもよい。それぞれの仮想マシン340、及びその仮想マシンを実行するハードウェア330のその部分は、それがその仮想マシン専用のハードウェア及び/又は他の仮想マシン340とその仮想マシンによって共用されるハードウェアであれば、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
さらにNFVに関連して、仮想ネットワーク機能(VNF:Virtual Network Function)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ330の最上部の1つ又は複数の仮想マシン340において実行する特定のネットワーク機能を処理する責任を有し、図16のアプリケーション320に対応する。
一部の実施形態では、1つ又は複数の送信器3220及び1つ又は複数の受信器3210をそれぞれ含む1つ又は複数の無線ユニット3200は、1つ又は複数のアンテナ3225に連結され得る。無線ユニット3200は、1つ又は複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード330と直接通信することができ、無線アクセスノード又は基地局などの無線能力を有する仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
一部の実施形態では、一部のシグナリングは、別法としてハードウェアノード330と無線ユニット3200との間の通信のために使用され得る制御システム3230の使用によって達成され得る。
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、又は利益は、1つ又は複数の仮想装置の1つ又は複数の機能ユニット又はモジュールを介して実行され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つ又は複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る、処理回路、並びに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタルロジックなどを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つの又はいくつかのタイプのメモリを含み得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ若しくは複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、並びに本明細書に記載される技術の1つ若しくは複数を実施する命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、本開示の1つ又は複数の実施形態による対応する機能をそれぞれの機能的ユニットに実施させるのに使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム、コンピュータプログラム製品、又はコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータで実行されたとき、本明細書に開示する実施形態のいずれかを実施する命令を含む。さらなる例では、命令は、信号又はキャリアで伝達され、コンピュータ上で実行可能であり、実行されたとき本明細書に開示する実施形態のいずれかを実施する。
図17は、いくつかの実施形態による、IABノードによる方法1000を示す。ステップ1002において、IABノードはマルチホップIABネットワーク内の少なくとも2つの親ノードを決定する。ステップ1004において、IABノードは、親ノードのうちの選択された1つを識別するセルグループ設定に関連付けられたアップリンクルーティング設定を受信する。セルグループ設定に関連付けられたアップリンクルーティング設定に基づいて、IABノードは、ステップ1006において、少なくとも2つの親ノードのうちの少なくとも1つにパケットを送る。
特定の一実施形態では、IABノードは、ネットワークノード160など、ネットワークノードを含み得る。
特定の一実施形態では、IABノードは、2つの親ノードのうちの少なくとも1つへのリンクの下位レイヤを設定する。
特定の一実施形態では、少なくとも2つの親ノードのうちの少なくとも1つへのパケットは明示的なネクストホップリンク識別子を含まない。
特定の一実施形態では、少なくとも2つの親ノードは、セルグループ設定に関連付けられたBAP識別子に基づいて決定される。
特定の一実施形態では、BAP識別子は、ターゲットアドレスと、ソースアドレスと、経路識別子とのうちの少なくとも1つを含む。
特定の一実施形態では、少なくとも2つの親ノードのうちの少なくとも1つにパケットを送ることは、セルグループ設定に関連付けられた少なくとも1つの親ノードのうちの少なくとも1つへのパケットヘッダ中のBAP識別子に基づいて、パケットをルーティングすることを含む。
特定の一実施形態では、セルグループ設定は、すべてのトラフィックがそれに送られるべきであるデフォルトセルグループに関連付けられる。
特定の一実施形態では、デフォルトセルグループは標準規格に従ってハードコーディングされる。
特定の一実施形態では、デフォルトセルグループは、RRCシグナリングを使用してIABノードにシグナリングされる。
特定の一実施形態では、IABノードは、セルグループ設定に関連付けられた1つ又は複数の負荷バランシングパラメータを設定する。
特定の一実施形態では、1つ又は複数の負荷バランシングパラメータは、少なくとも2つの親ノードのうちの対応する1つへのリンクが少なくとも2つの親ノードのうちの別の1つへの別のリンクよりも好ましいときのためのしきい値を含む。
特定の一実施形態では、1つ又は複数の負荷バランシングパラメータは、IABノードと少なくとも2つの親ノードとの間の各リンクに関連付けられた重みを含み、重みは、リンクに優先度を付けるために使用される。
特定の一実施形態では、少なくとも2つの親ノードの各々はマルチホップIABネットワーク内の複数のルートの各々に関連付けられる。
特定の一実施形態では、少なくとも2つの親ノードはマルチホップIABネットワーク内のルートに関連付けられる。
図18は、ワイヤレスネットワーク(たとえば、図12に示されるワイヤレスネットワーク)の仮想装置1100の概略的ブロック図を示している。装置は、ワイヤレスデバイス又はネットワークノード(たとえば、図12に示されるワイヤレスデバイス110又はネットワークノード160)で実装されてもよい。装置1100は、図17を参照して記載される例示の方法、及び場合によっては本明細書に開示される他の任意のプロセス又は方法を実施するように動作可能である。図17の方法は、必ずしも、装置1100によってのみ実行されるとは限らないことをも理解されたい。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つ又は複数の他のエンティティによって実行され得る。
仮想装置1100は、1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路、並びにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。処理回路は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つ又は複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ又は複数の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令並びに本明細書に記載の技法のうちの1つ又は複数を実行するための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、決定ユニット1102、受信ユニット1104、送信ユニット1106、及び装置1100の任意の他の好適なユニットに、本開示の1つ又は複数の実施形態による、対応する機能を実行させるために使用され得る。
いくつかの実施形態によれば、決定ユニット1102は装置1100の決定機能のうちのいくつかを実行し得る。たとえば、決定ユニット1102はマルチホップIABネットワーク内の少なくとも2つの親ノードを決定し得る。
いくつかの実施形態によれば、受信ユニット1104は装置1100の受信機能のうちのいくつかを実行し得る。たとえば、受信ユニット1104は、親ノードのうちの選択された1つを識別するセルグループ設定に関連付けられたアップリンクルーティング設定を受信し得る。
いくつかの実施形態によれば、送信ユニット1106は装置1100の送信機能のうちのいくつかを実行し得る。たとえば、送信ユニット1106は、セルグループ設定に関連付けられたアップリンクルーティング設定に基づいて、少なくとも2つの親ノードのうちの少なくとも1つにパケットを送り得る。
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、及び/又は電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、たとえば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、及び/又は表示機能などを実施する、電気及び/又は電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体及び/又は離散的デバイス、コンピュータプログラム又は命令を含んでもよい。
例示的な実施形態
例示的な実施形態1.ワイヤレスデバイスによって実行される方法であって、ユーザデータを与えることと、基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータを転送することとを含む、方法。
例示的な実施形態2.統合アクセスバックホール(IAB)ノードによって実行される方法であって、セルグループに基づいてマルチホップIABネットワーク内の1つ又は複数の他のIABノードを決定することと、1つ又は複数の他のIABノードのうちの少なくとも1つからパケットを受信するか又は1つ又は複数の他のIABノードのうちの少なくとも1つにパケットを送ることとを含む、方法。
例示的な実施形態3.他のIABノードのうちの1つが親ノードを含み、本方法は、親ノードへの各リンクの下位レイヤを設定するために使用されるセルグループ設定情報の一部としてアップリンクルーティングを設定することをさらに含む、前の実施形態の方法。
例示的な実施形態4.アップリンクルーティングを設定することが、リンクごとにセルグループ設定情報の1つのインスタンスを設定することを含む、前の実施形態の方法。
例示的な実施形態5.アップリンク中に明示的なネクストホップリンク識別子を送ることを控えることをさらに含む、前の2つの実施形態のいずれかの方法。
例示的な実施形態6.1つ又は複数の他のIABノードが、セルグループに関連付けられたBAP識別子のリストに基づいて決定される、前の実施形態のいずれかの方法。
例示的な実施形態7.各BAP識別子が、ターゲットアドレスと、ソースアドレスと、経路識別子とのうちの少なくとも1つを含む、前の実施形態の方法。
例示的な実施形態8.セルグループに関連付けられた親ノードへのパケットヘッダ中のBAP識別子に基づいて、アップリンクパケットをルーティングすることをさらに含む、前の2つの実施形態のいずれかの方法。
例示的な実施形態9.セルグループが、明示的にシグナリングされていないBAP識別子に関連付けられたすべてのトラフィックがそれに送られるべきであるデフォルトセルグループに対応する、前の実施形態のいずれかの方法。
例示的な実施形態10.デフォルトセルグループが標準規格に従ってハードコーディングされた、前の実施形態の方法。
例示的な実施形態11.デフォルトセルグループが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用してIABノードにシグナリングされる、実施形態9の方法。
例示的な実施形態12.セルグループに関連付けられた1つ又は複数の負荷バランシングパラメータを設定することをさらに含む、前の実施形態のいずれかの方法。
例示的な実施形態13.1つ又は複数の負荷バランシングパラメータが、1つのリンクが別のリンクよりも好ましくなるべきであるときのためのしきい値を含む、前の実施形態の方法。
例示的な実施形態14.1つ又は複数の負荷バランシングパラメータが、各リンクに関連付けられた重みを含み、重みが、リンクに優先度を付けるために使用される、前の2つの実施形態のいずれかの方法。
例示的な実施形態15.ユーザデータを取得することと、ユーザデータをホストコンピュータ又はワイヤレスデバイスに転送することとをさらに含む、前の実施形態のいずれかの方法。
例示的な実施形態16.ワイヤレスデバイスであって、以下を備えたワイヤレスデバイス:
- 例示的な実施形態1のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定された処理回路と、
- ワイヤレスデバイスに電力を供給するように設定された電源回路。
例示的な実施形態17.基地局であって、以下を備えた基地局:例示的な実施形態2から15のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定された処理回路と、基地局に電力を供給するように設定された電源回路。
例示的な実施形態18.ユーザ機器(UE)であって、以下を備えたUE:ワイヤレス信号を送る及び受信するように設定されたアンテナと、アンテナに及び処理回路に接続されており、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調節するように設定された無線フロントエンド回路と、例示的な実施形態1のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定された処理回路と、処理回路に接続されており、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように設定された入力インターフェースと、処理回路に接続されており、処理回路によって処理されたUEからの情報を出力するように設定された出力インターフェースと、処理回路に接続されており、UEに電力を供給するように設定されたバッテリ。
例示的な実施形態19.コンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときに例示的な実施形態1のステップのいずれかを実施する命令を含む。
例示的な実施形態20.コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときに例示的な実施形態1のステップのいずれかを実施する命令を含む。
例示的な実施形態21.コンピュータプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体又はキャリアであって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときに例示的な実施形態1のステップのいずれかを実施する命令を含む。
例示的な実施形態22.コンピュータプログラムであって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときに例示的な実施形態2から15のステップのいずれかを実施する命令を含む。
例示的な実施形態23.コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときに例示的な実施形態2から15のステップのいずれかを実施する命令を含む。
例示的な実施形態24.コンピュータプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体又はキャリアであって、コンピュータプログラムが、コンピュータで実行されたときに例示的な実施形態2から15のステップのいずれかを実施する命令を含む。
例示的な実施形態25.以下を備えたホストコンピュータを含む通信システム:
- ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、
- ユーザ機器(UE)への送信のためにセルラネットワークにユーザデータを転送するように設定された通信インターフェース、
- そこで、セルラネットワークは、無線インターフェース及び処理回路を有する基地局を備え、基地局の処理回路は、例示的な実施形態2から15のステップのうちのいずれかのステップを実行するように設定されている。
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明したシステム及び装置に修正、追加、又は省略が行われ得る。システム及び装置の構成要素は統合又は分離され得る。その上、システム及び装置の動作は、より多くの構成要素、より少ない構成要素、又は他の構成要素によって実行され得る。さらに、システム及び装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又は他の論理を含む、任意の好適な論理を使用して実行され得る。この文書で使用する際、「各」は、セットの各メンバー、又はセットのサブセットの各メンバーを指す。
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明した方法に修正、追加、又は省略が行われ得る。本方法は、より多くのステップ、より少ないステップ、又は他のステップを含み得る。さらに、ステップは任意の好適な順序で実行され得る。
いくつかの実施形態に関して本開示について説明したが、実施形態の改変及び置換は当業者に明らかになろう。したがって、実施形態の上記説明は本開示を制約しない。以下の特許請求の範囲によって定義されているように、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の変更、代用、及び改変が可能である。