図1は、無線通信ネットワークにおける基地局(BS)の機能を備えた(無線アクセス)システムとユーザ装置(UE)とを含む一例となる通信システムを示す。このような通信システムは、NR、LTE及び/又はUMTSなどの3GPPシステムであってもよい。
例えば、図1に示されるように、基地局(BS)は、gNB(gNodeB,例えば、NR gNB)又はeNB(eNodeB,例えば、LTE gNB)であってもよい。しかしながら、本開示は、これら3GPPシステム又は他の何れかのシステムに限定されるものでない。実施例及び例示的な実現形態が3GPPシステムのいくつかの用語を用いて説明されるが、本開示はまた他の何れかの通信システム、特に何れかのセルラ、無線及び/又は移動システムに適用可能である。
移動端末は、LTE及びNRにおいてユーザ装置(UE)と呼ばれる。これは、ワイヤレスフォン、スマートフォン、タブレットコンピュータ又はユーザ装置の機能を備えたUSB(Universal Serial Bus)スティックなどの移動デバイスであってもよい。しかしながら、移動デバイスという用語は、これに限定されず、一般的には、中継はまたそのような移動デバイスの機能を有してもよく、移動デバイスはまた、中継として機能しうる。
基地局は、サービスを端末に提供するため、ネットワークにおいて異なるアンテナパネル又は無線ヘッドとインタフェースをとる、(中央)ベースバンドユニット及び異なる無線周波数ユニットなどの相互接続されたユニットのシステムの少なくとも一部を形成する。すなわち、基地局は、端末に対する無線アクセスを提供する。
3GPPシステムのUE及び基地局の無線アクセスを容易にすることは、各(無線)セルにおいてシステム情報(SI)を報知することである。システム情報は、マスタ情報ブロック及び複数のシステム情報ブロック(SIB)に分割される。これらのブロックは、以下のように特徴付けされてもよい。
MIBは、80msの周期と80ms以内で行われる繰り返しによってBroadcast Channel(BCH)上で常に送信され、それは、セルからSIB1を取得するのに必要とされるパラメータを含む。MIBの最初の送信は、規定されたサブフレームにおいてスケジューリングされ、繰り返しが、Synchronization Signal Block(SSB)の期間に従ってスケジューリングされる。
SIB1は、160msの周期と可変的な送信繰り返し周期とによるDownlink-Shared Channel(DL-SCH)上で送信される。SIB1のデフォルトの送信繰り返し周期は20msであるが、実際の送信繰り返し周期はネットワークの実装に依存する。SSB及びCORESET多重パターン1について、SIB1の繰り返し送信期間は20msである。SSB及びCORESET多重パターン2/3について、SIB1の送信繰り返し期間はSSB期間と同じである。
SIB1は、1つ以上のSIBがオンデマンドでのみ提供されるか否かの通知と、そのケースでは、SIリクエストを実行するためにUEによって必要とされる設定と共に、他のSIBの可用性及びスケジューリング(例えば、SIBのSIメッセージへのマッピング、周期性、SIウィンドウサイズ)に関する情報を含む。SIB1は、セルに固有のSIBである。
SIB1以外のSIBは、DL-SCH上で送信されるシステム情報(SI)メッセージで搬送される。
同一の周期を有するSIBのみが、同一のSIメッセージにマッピングできる。各SIメッセージは、周期的に発生する時間領域ウィンドウ(全てのSIメッセージに対して同じ長さを有するSIウィンドウとして参照される)内で送信される。各SIメッセージはSIウィンドウに関連付けられ、異なるSIメッセージのSIウィンドウは重複しない。
すなわち、1つのSIウィンドウ内では対応するSIメッセージのみが送信される。SIB1を除く何れかのSIBが、SIB1における通知を利用して、セルに固有又はエリアに固有となるように設定可能である。セルに固有のSIBは、SIBを提供するセル内でのみ適用可能である一方、エリアに固有のSIBは、1つ以上のセルから構成され、systemInformationAreaIDによって識別されるSIエリアとして参照されるエリア内で適用可能である。
UEは、AS及びNAS情報を取得するため、SI取得手順を適用する。当該手順は、RRC_IDLE、RRC_INACTIVE及びRRC_CONNECTEDにおいてUEに適用される。RRC_CONNECTEDのUEに対して、ネットワークはまた、RRCReconfigurationメッセージを利用して専用のシグナリングを介しシステム情報を提供できる。
RRC_IDLE及びRRC_INACTIVEのUEは、SIB4及びSIB5を介し(少なくとも)MIB及びSIB1の有効なバージョンを有することを確実にする(UEがE-UTRAをサポートする場合)。
SI取得手順は、セル選択(例えば、電源オンに応答して)に応答して、セル再選択に応答して、カバレッジ範囲外から戻ると、同期完了による再設定後、他のRATからネットワークに入った後、システム情報が変更された通知の受信に応答して、PWS通知の受信に応答して、UEが記憶されたSIの有効なバージョンを有していないときは何時でも、UEによって適用される。
UEはサービングセルにおいてMIB、SIB1又はSIメッセージを取得すると、UEは、取得したSIを格納する。UEが格納したバージョンのSIは、取得後3時間でもはや有効でない。UEは、例えば、セル再選択後、カバレッジ範囲外から戻ると、又は、SI変更通知の受信後、MIB及びSIB1を除く格納されている有効なバージョンのSIを利用してもよい。
SI取得手順は、SIメッセージの取得とともに、MIB及びSIB1の取得を含む。MIB及びSIB1の取得のための一例となる機構は、3GPP TS38.331 V15.3.0のセクション5.2.2.3.1に記載されている。また、SIメッセージの取得のための一例となる機構は、3GPP TS38.331 V15.3.0のセクション5.2.2.3.2に記載されている。
第1の例では、SIメッセージの取得は、UEが、SIウィンドウの始めから、スケジューリングRNTI(Radio Network Temporary Identifier)、すなわち、SI-RNTIを含む物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信し、その絶対時間長がsi-WindowLengthによって与えられるSIウィンドウの終わりまで、又は、SIメッセージが受信されるまで継続することを含む。SIメッセージがSIウィンドウの終わりまでに受信されなかった場合、UEは、関係するSIメッセージのための次のSIウィンドウの機会で受信を繰り返す。
SIメッセージは、設定された共通サーチスペース(例えば、セルの全てのUEに共通する)においてスケジューリングRNTI、すなわち、SI-RNTIと一緒にPDCCH上で送信されるため、この機構はまた、報知された(専用シグナリングを必要としない)SIメッセージの取得として知られる。UEは、UEがユニキャストデータ受信を中断することなく報知されたSIメッセージを取得できる場合、例えば、ブロードキャストビームとユニキャストビームとが擬似的にコロケートされる場合、報知されたSIメッセージを取得することのみ要求される。
第2の例では、SIメッセージの取得は、UEが、最初に、オンデマンドシステムインフォメーションのリクエストを送信し、その後、SIウィンドウの始めから、スケジューリングのRNTI、例えば、SI-RNTIを含むPDCCHを受信し、時間の絶対長がsiウィンドウ長によって与えられるSIウィンドウの終わりまで、またはSIメッセージが受信されるまで継続することを含む。また、SIウィンドウの終わりまでにSIメッセージが受信されなかった場合は、当該SIメッセージについて次のSIウィンドウの機会に受信を繰り返す。
オンデマンドにシステム情報を要求するため、SIB1は、si-RequestConfig又はsi-RequestConfigSULを含むsi-SchedulingInfoを含む。これにより、UEは、UEがセル内で動作することを要求し、si-BroadcastStatusがnotBroadcastingに設定されているSIメッセージに対応するsi-RequestConfigにおけるPRACHプリアンブル及びPRACHリソースを使用して、ランダムアクセス手順を開始するように下位レイヤをトリガしてもよい。
SIB1における情報要素(IE)であるsi-BroadcastStatusがBroadcastingに設定される場合、SIメッセージの取得機構の第1の例が利用されてもよく、si-BroadcastStatusのIEがnotBroadcastingに設定される場合、SIメッセージの取得機構の第2の例が利用されてもよい。
本開示は、SIメッセージの取得を容易にし、特に柔軟で信頼できるロバストなその取得を実現することを容易にしうるアプローチを提供する。
ここに開示される機構は、例えば、失敗したSIメッセージの取得の可能性を探索することによって、信頼性及びロバスト性に関する増大した要求を充足することを容易にしてもよい。さらに、ここに開示される機構は、例えば、SIウィンドウの機会の従来の定義に固有の制限及び限定を緩和することによって、SIメッセージを取得する際の柔軟性を改善することを容易にしうる。
特に、本開示の著者らは、上記の第1の例及び上記の第2の例による双方のSIメッセージの取得機構に欠点があることを認識していた。
静的に設定されたSIウィンドウに対するSIメッセージの報知の制限及び限定は、信頼性及びロバスト性に関する増大した要求を充足することを試みる際に不利となりうるものであり、SIメッセージの取得に固有の遅延を不必要に延長させうるため、柔軟性がないかもしれない。
汎用シナリオ
上記に鑑みて、本発明者らは、失敗したSIメッセージの取得に対処し、それに対処する際の柔軟性をさらに改善しうる信頼できるロバストなSI取得機構を提供することを容易にする機構の必要性を認識していた。
特に、汎用シナリオは、SIウィンドウの機会の静的な定義に固有な制限及び限定が、追加的なSIウィンドウの機会(又は第2の時間ウィンドウ)によって、求められると同じものを補完すると、緩和できるという理解に基づく。追加的なSIウィンドウの機会は、静的に規定されたSIウィンドウの機会に適応することを意図せず、また、取って代わることも意図しない。むしろ、追加的なSIウィンドウの機会は、必要に応じて同一の静的な規定されたSIウィンドウの機会を補完する。
例えば、静的に規定されたSIウィンドウの機会の1つ内でのSIメッセージの取得の失敗の場合、汎用的なシナリオは、取得に失敗したSIメッセージを報知する再度の試みを始める明示的なSIリクエストを提供する。しかしながら、このような再度の試みは、静的に規定されたSIウィンドウの機会でなく、代わりに追加的なSIウィンドウの機会に依拠する。
SIメッセージの再試行される報知の追加的なSIウィンドウの機会が、静的に規定されたSIウィンドウの機会と異なる場所で要求に応じて発生することを許可すると、SIメッセージの取得の信頼性及びロバスト性は、改善されるように容易にされる。追加的なSIウィンドウの機会の場所が動的に可変である実現形態がまた開示される。追加的なSIウィンドウの機会の開始点を延期することによって、それの場所は各々の通信環境に柔軟に調整可能である。
何れの場合でも、汎用シナリオは、SIメッセージの取得のための報知に継続的かつ一貫して依拠する。報知は、無線通信システムのセル内でのシステム情報の配信のための優れた通信技術であると証明されてきた。従って、追加的なSIウィンドウの機会におけるいずれかの再試行についてもまた、SIメッセージが報知され、これにより、複数の移動端末による同時受信を容易にする。
以下において、これらのニーズを充足する移動端末、基地局及び手順が、5G移動通信システムについて想定されるが、LTE移動通信システムにおいても利用されうる新たな無線アクセス技術に関して説明される。異なる実現形態及び変形がまた説明される。以下の開示は、上述されたような議論及び発見によって容易にされてきており、例えば、その少なくとも一部に基づくものであってもよい。
一般に、本開示の基礎となる原理を明確かつ理解可能な方法で説明することを可能にするため、多くの仮定がここでなされてきたことに留意すべきである。しかしながら、これらの仮定は、説明目的のための単なる具体例として理解されるべきであり、本開示の範囲を限定すべきでない。当業者は、請求項に記載されるような以下の開示の原理が、ここに明示的に説明されない方法で異なるシナリオに適用可能であることを認識するであろう。
さらに、以下に使用される手順、エンティティ、レイヤなどの用語の一部は、次の3GPP 5G通信システムのための新たな無線アクセス技術のコンテクストにおいて使用される具体的な用語がまだ完全には決定されていなくても、現在の3GPP 5G規格化において用いられる用語またはLTE/LTE-Aシステムに密接に関連する。
従って、用語は、実施例の機能に影響を与えることなく、以降に変更可能である。従って、当業者は、実施例及びその権利範囲が新たに又は最終的に合意した用語の欠落のためにここに例示的に用いられる特定の用語に制限されるべきでなく、本開示の機能及び原理の基礎となる機能及びコンセプトに関してより広く理解されるべきであることを認識する。
図1は、ユーザ装置110(UEとしてまた参照される)と、基地局(BS、gNodeB、gNBとしてまた参照される)などの(無線アクセス)システム160とを含む無線通信システムのブロック図を示す。ユーザ装置110は、図において別々の構成ブロックとして示される(処理)回路130と送信機/受信機(又は送受信機)120とを含む。
同様に、基地局などの(無線アクセス)システム160は、図において別々の構成ブロックとして示される(処理)回路180と、送信機/受信機(又は送受信機)170とを有する。ユーザ装置110の送信機/受信機120は、システムの送信機/受信機170と無線リンク150を介し通信接続される。
図2及び3は、ユーザ装置110及び(無線アクセス)システム160のそれぞれの構成ブロックの例示的な実現形態を示す。
例示的な実現形態のユーザ装置110は、システム情報設定受信機220-a、第1情報メッセージ受信機220-b、第1情報メッセージ受信判定処理回路230-a、システム情報リクエスト送信機220-c、第2システム情報メッセージ受信機220-d及び第2システム情報メッセージ受信判定処理回路230-bを含む。
例えば、受信機220-a,200-b,220-d及び送信機220-cは、共通の受信機/送信機の構成ブロックに組み合わせ可能であり、処理回路230-a,230-bは、図1に示されるような共通の処理回路の構成ブロックに組み合わせ可能である。
例示的な実現形態のシステム160は、システム情報設定送信機370-a、任意選択的に第1システム情報メッセージ送信機370-b、任意選択的に第1システム情報メッセージ送信判定回路380-a、システム情報リクエスト受信機370-c、第2システム情報メッセージ送信機370-d及び任意選択的に第2システム情報メッセージ受信判定処理回路380-bを含む。
例えば、送信機370-a,370-b,370-d及び受信機370-cは、共通の受信機/送信機の構成ブロックに組み合わせ可能であり、処理回路380-a,380-bは、図1に示すように、共通の処理回路の構成ブロックに組み合わせ可能である。
一般に、本開示は、UE110がシステム160(又はgNB)と通信中であり、少なくとも1つのシステム情報(SI)メッセージが取得される状態で動作していると仮定する。再び、少なくともSIメッセージは、同じ周期を有するSIB1を除く1つ以上のシステム情報ブロック(SIB)を搬送するものとして理解される。
例えば、UE110がセル選択状態(例えば、電源オン時)にあるとき、それは、SIB4及びSIB5を介しMIB及びSIB1を取得する(例えば、UEがE-UTRAをサポートする場合)。SIB1以外のSIBは、システム情報(SI)メッセージで搬送される。従って、SIB2からSIB4及びSIB5は、SIメッセージの形式で取得される必要がある。
さらに、本開示は、UE110によって取得される少なくとも1つのメッセージが(無線アクセス)システム160によって報知されていると仮定する。システム160は、異なる周期を有する複数のSIメッセージを報知してもよい。そして、UE110によって取得される少なくとも1つのSIメッセージは、報知される複数のSIメッセージのサブセットに過ぎない。
さらに、本開示は、例えば、専用のシグナリングを利用せず、SIメッセージが複数のUEに同時に送信される機構など、SIメッセージの取得が報知されたSIメッセージ(のみに)依拠する汎用シナリオを仮定する。
従って、例えば、RRCReconfigurationメッセージを用いた専用のシグナリングを介してシステム情報を提供する機構は、本開示において省略される。換言すれば、いくつかの3GPPシステムが(報知状態の代わりに)notBroadcasting状態によってSIメッセージを設定することを可能にするが、これは、本開示の着目点ではない。
理解を容易にするため、以下の説明はまた、3GPP NRシナリオにおいてシステム情報(SI)メッセージを取得するユーザ装置の実現形態を例示する図4に示されるようなシーケンス図を参照する。しかしながら、3GPPシステムの特定の用語の使用は、本発明を限定するものとして理解されるべきではない。
一般に、UE110が報知されたSIメッセージを取得することを許可又は(さらに)要求しうる多くの理由がありえる。例えば、UE110は、RRC_IDLE又はRRC_INACTIVE状態で動作してもよい(例えば、図4のステップ410を参照されたい)。これらの状態では、UEが、例えば、RRCReconfigurationメッセージの形式で専用シグナリングを使用することは可能でない。例えば、RRC_IDLE状態は、電源オン時に全てのUEによって仮定される。
これは、本開示に対する限定として理解されるべきではない。以下の説明は、RRC_CONNECTED状態で動作しているUEに同様に適用される。
そして、UE110は、SIメッセージを取得しなければならないと判断する(例えば、図4のステップ420を参照されたい)。SIメッセージの取得は、多くの理由のためにトリガされてもよい。例えば、UEは、以前に取得したシステム情報ブロックがもはや有効でないと判断してもよい。また、例えば、UEは、システム情報ブロックが更新されたことを示す変更通知を取得してもよい。
そして、UE110の送信機120は、少なくとも1つのシステム情報(SI)メッセージに対するシステム情報設定を受信する(図4のステップ430を参照されたい)。システム情報設定は、特に、少なくとも1つのSIメッセージが報知されている周期を示す。例えば、この受信処理は、図2のシステム情報設定受信機220-aによって実行されてもよい。
例えば、システム情報設定はまた、少なくとも1つのSIメッセージが報知を介し送信されていること、例えば、報知状態を有することを(明示的に)示すものであってもよい。上記の仮定を考慮すると、(明示的)通知は不要とすることができる。
例示的な3GPP NRの実現形態では、システム情報設定は、si-SchedulingInfo情報要素を含むシステム情報ブロックタイプ1(SIB1)によって搬送される。この情報要素は、特に、少なくとも1つのSIメッセージが報知される周期(si-Periodicityと呼ばれる)をUEが指定するときに、UEによるSIメッセージの取得を容易にする。また、この情報要素は、少なくとも1つのSIメッセージに含まれるシステム情報ブロック(SIB)のタイプのマッピング(si-MappingInfoと呼ばれる)を指定する。
例えば、周期は、8個の無線フレーム(rf8と呼ばれる)、16個の無線フレーム(rf16と呼ばれる)、32個の無線フレーム(rf32と呼ばれる)、又は512個までの2の倍数で増加する無線フレームの1つであることを示すことができる。SIBのタイプのマッピングは、sibType2,sibType3,sibType4,sibType5,・・・の形式の通知の1つ以上のエントリのリストで示すことができる。
例示的な実現形態のsi-SchedulingInfo情報要素はまた、少なくとも1つのSIメッセージのための報知状態(si-BroadcastStatusと呼ばれる)の指示を含む。これは、報知状態をBrodcasting又はnotBroadcastingとして明示的に示す。
このシステム情報設定によって、UE110の処理回路130は、UE110が少なくとも1つのSIメッセージを受信することを予想する繰り返しの第1の時間ウィンドウの位置(例えば、第1の時間ウィンドウの開始又は開始点及び長さ)を決定することができる。最初の時間ウィンドウは、受信したシステム情報設定に示されている周期で繰り返される。
例示的な詳細な実現形態では、UE110は、少なくとも1つのSIメッセージのそれぞれについて、時間ウィンドウの開始及び時間ウィンドウの長さを別々に推測することによって、繰り返される少なくとも1つの第1の時間ウィンドウの位置を決定してもよい。
UE110は、受信したシステム情報設定から少なくとも1つのSIメッセージのそれぞれについて、例えば、明示的なシグナリングなしに、時間ウィンドウの開始を推測してもよい。また、UE110は、追加情報なしに第1の時間ウィンドウの長さを推定してもよい。例えば、時間ウィンドウの長さは、常に5スロットに対応するように一律に規定することができる。そして、UE110は、追加情報なしに第1の時間ウィンドウの位置を推測することができる。
説明目的のため、固定的な時間ウィンドウの長さによる以下の例示的な実現形態が説明される。
受信したシステム情報設定は3つのSIメッセージを構成し、各SIメッセージの長さは1スロットに対応するように規定されている。例示的な3つのSIメッセージの1つは、8個の無線フレームの周期で構成され、例示的な3つのSIメッセージのうちの別の1つは、16個の無線フレームの周期で構成され、3つのSIメッセージのうちの3番目は、32個の無線フレームの周期で構成される。
そして、UE110は、3つのSIメッセージのそれぞれについて、それぞれの周期の整数倍であるシステムフレーム番号(SFN)に基づいて、それが報知されるべき無線フレームを推定することができる。言い換えれば、UE110は、SFN mod 8=0の式を満たすSFNを有する無線フレームにおいて報知されるべき8個の無線フレームの周期によって第1のSIメッセージを推測することができる。そして、第2及び第3のSIメッセージに対して、UE110はそれぞれ、それらが報知されるべき無線フレームを推測することができる。
全ての周期の整数倍、すなわち、8、16及び32の整数倍である無線フレームが存在することを考慮すると、3つ全てのSIメッセージが同じ無線フレームを参照することによって報知される状況が生じる。従って、UEは、SIメッセージのためのそれぞれの時間ウィンドウの開始をより厳密に決定する必要がある。
それぞれの無線フレーム内において、UE110は、SIメッセージのための受信されたシステム情報設定に含まれるそれぞれのエントリの位置に対応する番号を有するスロットとして、各SIメッセージのための第1の時間ウィンドウの開始(又は開始点)を決定することができる。換言すれば、システム情報設定においてSIメッセージが参照されるシーケンス(例えば、順序)は、各SIメッセージに対する第1の時間ウィンドウのそれぞれの開始を決定する。
例えば、8個の無線フレームの周期を有するSIメッセージを参照する(に関するエントリを有する)システム情報設定において、これは、スロット0においてそれぞれの時間ウィンドウの開始を決定する。そして、16及び32個の無線フレームの周期を有するSIメッセージの以降のエントリについて、これは、それぞれスロット6及びスロット11(以降の無線フレームの最初のスロット)におけるそれぞれの時間ウィンドウの開始を決定する。
例えば、SIメッセージが可変的長さの時間ウィンドウで送信される代替的な実現形態がまた想定できる。この場合、UE110によって受信されるシステム情報設定は、少なくとも1つのSIメッセージの各々のための時間ウィンドウの長さに関する追加情報を含んでもよい。また、UE110は時間ウィンドウの位置、すなわち、少なくとも1つのSIメッセージが報知されることを予想する位置を推測することが可能である。
説明目的のため、可変的に示される時間ウィンドウの長さによる以下の例示的な実現形態が説明される。
受信されるシステム情報はそれぞれ、8個の無線フレーム、16個の無線フレーム及び32個の無線フレームの上述された周期を有する3つのSIメッセージを(再び)設定している。上記の例示的な実現形態と異なって、各SIメッセージの長さは異なり、例えば、システム情報設定において個別に設定される。
8個の無線フレームの周期を有する3つのSIメッセージの例示的な第1のものは、5スロットの短い時間ウィンドウ長を有するようシステム情報設定に示され、16個の無線フレームの周期を有する3つのSIメッセージの例示的な第2のものは、10スロットのより長い時間ウィンドウ長を有するようシステム情報設定に示され、32個の無線フレームの周期を有する3つのSIメッセージの例示的な第3のものは、20スロットの長い時間ウィンドウを有するようシステム情報設定に示される。
上述のように、UE110は、3つのSIメッセージのそれぞれについて、それぞれの周期の整数倍であるシステムフレーム番号(SFN)に基づいて報知される無線フレームを推測することができる。
再び全ての周期の整数倍、すなわち、8、16及び32の整数倍である無線フレームが存在することを考慮すると、3つ全てのSIメッセージが同じ無線フレームを参照することによって報知される状況が発生する。従って、UEは、SIメッセージのための時間ウィンドウのそれぞれの開始をより厳密に決定する必要がある。
各無線フレーム内において、UE110は、各SIメッセージに対する第1の時間ウィンドウの開始(又は開始点)を、各エントリの位置に対応する番号と、SIメッセージについて受信されたシステム情報設定に含まれるそれぞれ通知されたウィンドウ長とを有するスロットとして決定することができる。言い換えれば、システム情報設定においてSIメッセージ及びそれぞれ通知されたウィンドウ長が参照されるシーケンス(例えば、順序)は、各SIメッセージに対する時間ウィンドウのそれぞれの開始を決定する。
例えば、8個の無線フレームの周期と5個のスロットのウィンドウ長とを有するSIメッセージを参照する(に関するエントリを有する)システム情報設定では、これは、スロット0におけるそれぞれの時間ウィンドウの開始を決定する。そして、16個の無線フレームの周期と10個のスロットのウィンドウ長とを有するSIメッセージの後続のエントリに対して、これは、スロット6におけるそれぞれの時間ウィンドウの開始を決定する。32個の無線フレームの周期と20個のスロットのウィンドウ長とを有するSIメッセージの後続のエントリに対して、これは、スロット16におけるそれぞれの時間ウィンドウの開始を決定する。
上記の3GPP NRの実現形態において、可変的に規定されたウィンドウ長を許容するシステム情報設定は、以下のように規定されてもよい。
SIメッセージのそれぞれの第1の時間ウィンドウの開始(又は開始点)から、UE110の処理回路130は、少なくとも1つのSIメッセージのスケジューリングに関する情報についてサーチスペース(例えば、SI-RNTIなどのスケジューリングRNTIを含むPDCCH)をモニタリングする(例えば、図4のステップ440を参照されたい)。
UE110がこのようなスケジューリング情報を受信すると、UE110の受信機120は、第1の時間ウィンドウ内において少なくとも1つのSIメッセージ(例えば、DL-SCH上で送信される)を受信可能である。例えば、この受信処理は、第1情報メッセージ受信機220-bによって受信されてもよい。
UE110の処理回路130が、第1の時間ウィンドウの終わりに、少なくとも1つのSIメッセージの受信に失敗したと判定した場合(例えば、図4のステップ450を参照されたい)、効果的でない実現形態は、UE110が、設定された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次の1つを待機することを必要とする。これは、SIメッセージの取得に実質的な遅延を招く。
例えば、この判定処理は、第1情報メッセージ受信判定処理回路230-aによって実行されてもよい。
上述した例示的な実現形態に戻ると、例えば、8個の無線フレームの周期を有するSIメッセージの受信失敗の判定は、UEが、次の第1の時間ウィンドウの始めにスケジューリング情報について共通のサーチスペースを再びモニタリングし、それによって、送信されたSIメッセージを受信することができるまで7個の無線フレームを待機しなければならないことを意味する。
逆に、汎用シナリオでは、UE110の送信機120は、少なくとも1つのSIメッセージの受信に失敗したと判断した後、少なくとも1つのSIメッセージに対するシステム情報(SI)リクエストを送信する(例えば、図4のステップ470を参照されたい)。例えば、この送信処理は、システム情報リクエスト送信機220-cによって実行されてもよい。
より詳細には、第1の時間ウィンドウの終了後、UE110は、例えば、次の第1の時間ウィンドウにおける別の受信機会を待機することなく、受信に失敗したSIメッセージに対するSIリクエストを直接送信する。これにより、UEがSIメッセージを受信するための遅延が回避され、SIメッセージを取得するロバスト性がさらに改善される。
このSIリクエストは、少なくとも1つのSIメッセージに対するリクエストである。換言すれば、SIリクエストは、SIメッセージの第1の受信の試みの失敗によってトリガされる。従って、それは、UE110によってシステム160に送信される少なくとも1つのSIメッセージの通知を含む。
例示的な実現形態では、各SIリクエストは、1つの(単一の)SIメッセージの受信失敗(のみ)を示す。そして、全てのSIリクエストは、セル全体にわたって共通に規定される。これにより、異なるSIリクエストの間の有害な衝突又は干渉量が緩和される。セルにおけるSIリクエストの共通の規定のため、異なるUEからの送信は、情報の損失をもたらさない。
例えば、SIメッセージの受信がより長い期間、例えば、無線フレーム全体に対して成功しなかった場合、複数の異なるUEがSIリクエストを送信することは同一のSIメッセージの受信が成功しなかったことを示す可能性がある。しかしながら、SIリクエストの共通の規定では、同じSIメッセージの受信失敗を示すSIリクエスト間の衝突又は干渉などの悪影響はない。
さらなる例示的な実現形態において、UE110の処理回路130は、SIリクエストを送信する前、それがシステム160によって肯定的にアクノリッジされたSIリクエストを以前にすでに送信したか否かを判定する(例えば、図4のステップ450を参照されたい)。SIリクエストがシステム160によって以前に(すでに)送信されていないか、又は、アクノリッジされていない場合にのみ、それは、同じSIリクエストを送信することに移行する。言い換えると、少なくとも1つの第1の時間ウィンドウにおけるSIメッセージの受信が不成功である場合、SIリクエストがシステム160によって受信されないと、UE110は、それぞれのSIリクエストを複数回でなく1回のみ送信する。
例示的な3GPP NRの実現形態では、システム情報(SI)リクエストは、UEが取得することを所望するSIメッセージに対応するsi-RequestConfigにおいて、PRACHプリアンブル及びPRACHリソースを使用してランダムアクセス手順を介して送信される。言い換えると、si-RequestConfigがSIメッセージへの対応関係を示すPRACHプリアンブル及びPRACHリソースは、SIリクエストに応じたシグナリングを許可する。
si-RequestConfigにおいてPRACHプリアンブル及びPRACHリソースを使用するランダムアクセス手順を利用する際、SIリクエストの共通の定義が実現される。特に、共通に規定されたPRACHプリアンブル及びPRACHリソースは、同一のSIメッセージの受信失敗を示すために複数のUEによって使用される。このような共通の規定により、衝突及び干渉の悪影響を軽減することができる。
特に、システム160又はBSは、どのUEがSIリクエストを送信したかを知る必要がないため、悪影響は軽減される。むしろ、システム160又はBSは、1つ以上のUE110がSIリクエストを送信したか否かにかかわらず、それぞれのSIメッセージに対して更なる(追加の)報知の試行をスケジューリングするであろう。
さらに、ランダムアクセス手順はまた、SIリクエストに応答してアクノリッジメント(略してACK)を通知すること(例えば、図4のステップ480を参照されたい)も含む。ACKがそれぞれのUEによって受信されると、UEは、以下で説明される更なる手順に移行することができる(例えば、第2の時間ウィンドウにおいてSIメッセージを受信する準備をする)。
より詳細には、ランダムアクセス手順では、アクノリッジメント(ACK)は、共通のRA-RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブリングされているPDCCH上で通知される。それによって、2つ以上のUEが、同じPRACHプリアンブル及びPRACHリソースを使用してSIリクエストを送信した場合であっても、全てのUEは、それぞれのACKを受信し、それらの個々のSIリクエストに対する応答として、それを解釈することになる。これにより、不要な繰り返しが回避される。
SIリクエストを送信した後、UE110は、システム160からのアクノリッジメントをモニタリングする。UE110がSIリクエストに対する肯定的なアクノリッジメントを受信した場合、UE110の受信機120は、例えば、第2の時間ウィンドウが第1の時間ウィンドウと異なって、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウと比較される際に順序通りに行われない場合、第2の時間ウィンドウ内で少なくとも1つのSIメッセージを受信する(例えば、図4のステップ480を参照されたい)。例えば、この受信処理は、第2システム情報メッセージ受信機220-dによって実行されてもよい。
すなわち、第2の時間ウィンドウは、SIメッセージの受信が不成功であった第1の時間ウィンドウの上述した経過後であって、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次の時間ウィンドウの前に発生する。従って、第2の時間ウィンドウは、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの2回の以降の発生の間に発生する。
第2の時間ウィンドウの開始から、UE110の処理回路130は、SIリクエストが送信された少なくとも1つのSIメッセージのスケジューリングに関する情報について、サーチスペース(例えば、スケジューリングRNTI、例えば、SI-RNTIを含むPDCCH)をモニタリングする。UE110は、このようなスケジューリング情報を受信すると、第2の時間ウィンドウ内で(また)、SIリクエストが送信される少なくとも1つのSIメッセージを受信することができる。
UE110の処理回路130が、第2の時間ウィンドウの終了前に、少なくとも1つのSIメッセージの受信に成功したと判定した場合(例えば、図4のステップ450のケース“Y”を参照されたい)、SIメッセージの取得は終了する。
第2の時間ウィンドウの終了前に、UE110の処理回路130が、少なくとも1つのSIメッセージの受信に成功しなかったと判定した場合(例えば、図4のステップ450を参照されたい)、UEは、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウの更なる1つをモニタリングすることに移行するか、又は、UEは、通知された周期で繰り返される少なくとも1つの第1の時間ウィンドウの次の1つまで待機する(例えば、図4のステップ450におけるケース“N”及びステップ460におけるケース“Y”を参照されたい)。
例えば、この判定処理は、第2システム情報メッセージ受信判定処理回路230-bによって実行されてもよい。
例示的な実現形態では、システム情報設定は、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウにおいてどのSIメッセージが報知されることが許可されるかをさらに示す。すなわち、この通知によって、1つ以上のSIメッセージが少なくとも1つの第2の時間ウィンドウにおいて報知されることが許可されないことが通知できる。このようなSIメッセージについて、UEは、少なくとも1つの第1の時間ウィンドウの1つにおいて受信失敗の判定に応答して、対応するSIリクエストを送信せず、その代わりに、その受信のために第1の時間ウィンドウの次の1つまで待機する必要がある。
上記の3GPP NRの実現形態では、システム情報設定は、以下のように規定されてもよい。sib-MappingInfoが追加の時間ウィンドウの設定(汎用シナリオでは、第2の時間ウィンドウとも呼ばれる)に存在する場合、sib-MappingInfoは、どのSIメッセージが追加の時間ウィンドウにおいて送信されることが許可されているかを示し、sib-MappingInfoが提示されない場合、それは、全てのSIメッセージが追加の時間ウィンドウにおいて送信されることが許可されていることを意味する。
さらなる例示的な実現形態では、スケジューリング情報は、(同じ)少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内において、少なくとも1つのSIメッセージを含む、ちょうど1つ又は複数の異なるSIメッセージをスケジューリングする1つ以上のダウンリンク制御情報(DCI)で搬送されてもよい。
複数のSIメッセージをスケジューリングする際、ちょうど1つのDCIが、複数の異なるSIメッセージを(同時に)スケジューリングするため利用されてもよい。この場合、ちょうど1つのDCIは、(同じ)少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内でスケジューリングされる異なるSIメッセージの各々を示す通知を含む。
これは、例えば、システム情報設定における異なるSIメッセージに対応する各エントリのためのそれぞれの通知ビットを搬送するシステム情報について専用のDCIフォーマットを指定することによって実現できる。専用のDCIはまた、(共通の)システム情報(SI)無線ネットワーク一時識別子によってスクランブリングされる。
複数のSIメッセージをスケジューリングする際、複数のDCIがまた、複数の異なるSIメッセージを(別々に)スケジューリングするのに利用されてもよい。この場合、複数のDCIの各々は、(同じ)少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内においてスケジューリングされた複数のSIメッセージのそれぞれ1つを示す通知を含む。
これは、複数のDCIのそれぞれがそれにスケジューリングされた異なるSIメッセージを示す異なるSI-RNTIの1つによってスクランブリングされる異なるSI-RMTIを指定することによって実現可能である。
これら例示的な実現形態の全てにおいて、1つ以上のDCIを受信したUEは、スケジューリングされたSIメッセージが、UEが以前に要求したSIに対応しているか否かを(即座に)判定することが容易にされる。これは、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内におけるUEによる受信処理を容易にする。
これらの例示的な実現形態に加えて、複数の異なるSIメッセージが、例示的に2,976ビットを超えるトランスポートブロックサイズ(TBS)を有するRRC(Radio Resource Control)メッセージの形式で受信されてもよい。2,976ビットの規定されたトランスポートブロックサイズ(TBS)は、RRCメッセージに対する制約を提示してもよく、これは、異なるSIメッセージの数に応じて、単一のRRCメッセージにおける全てのSIメッセージの報知を防ぐことができる。この制約を取り除くことによって、単一のRRCメッセージにおける複数の異なるSIメッセージの組み合わされた報知が可能である。
第2の時間ウィンドウは、それが発生する固定された周期を有していない。むしろ、第2の時間ウィンドウは、UEが少なくとも1つのSIリクエストを(以前に)送信したときに限って、UEによってモニタリングされる。少なくとも1つのSIリクエストに応答して、UEは、要求されたSIメッセージが第2の時間ウィンドウにおいて報知されることを予期する。この理由のため、第2の時間ウィンドウは、順序通りでなく、必要な場合にのみ(例えば、オンデマンドで)提供されると言うことができる。
さらに、第2の時間ウィンドウは、それが行われる固定された位置を有していてもよいし、有していなくてもよい。むしろ、第2の時間ウィンドウが配置するという共通の理解がある限り、UE110は、異なる周期を有する異なる第1の時間ウィンドウで通常送信される少なくとも1つの報知されたSIメッセージを受信するため、それを使用することができる。
最も一般的な用語では、第2の時間ウィンドウは、少なくとも1つのSIリクエストに従ってUE110から送信された後、すなわち、SIメッセージの受信が不成功であった第1の時間ウィンドウの後であって、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次の前に配置されると一般に理解されてもよい。
この共通の理解は、かなり長い第2の時間ウィンドウを規定しうるが、これは、上述した効果的でない実現形態よりも依然として効果的であり、すなわち、SIメッセージの送信が要求されるときにのみ、SIメッセージの報知が順序通りでなく実行されるためである。
これにより、第1の時間ウィンドウにおいてSIメッセージの受信に失敗したUEのみが、第2の時間ウィンドウをモニタリングしている。フレキシビリティが向上する。さらに、要求されていないSIメッセージはまた、システム160の他のUEへのデータ送信に利用可能な無線リソースを無駄にしない。
以下で更に詳細に説明される第2の時間ウィンドウの位置に関するこのような共通の理解を実現可能な多くの異なる実現形態が存在する。しかしながら、本開示は、そのような点において制限されるものとして理解されるべきではない。
上記の説明は、UEの観点から与えられた。しかしながら、これは、本開示に対する限定として理解されるべきではない。送信機/受信機170及び処理回路180を含むシステム160又は基地局は、ここに開示される汎用シナリオを等しく実行する。
これは、基地局の送信機170が少なくとも1つのシステム情報(SI)メッセージのシステム情報設定を送信することを伴う。当該設定は、少なくとも1つのSIメッセージが報知される周期を通知する。例えば、この送信処理は、システム情報設定送信機370-aによって実行されてもよい。
任意選択的には、基地局の送信機170は、少なくとも1つのSIメッセージを送信(又は報知)し、設定された通知される周期で繰り返される複数の第1の時間ウィンドウの1つにおいて報知される。例えば、この送信処理は、第1システム情報メッセージ送信機370-bによって実行されてもよい。
本開示の文脈において、基地局が実際に複数の第1の時間ウィンドウの1つでSIメッセージを送信しようと試みたことは、SIメッセージの取得にとって重要ではない。例えば、基地局が複数の第1の時間ウィンドウの1つの間に信号送信を実行しない場合もある(例えば、失敗したクリアチャネル評価を経験した際)。
さらに任意選択的には、基地局の処理回路180は、設定された通知される周期で繰り返される複数の第1の時間ウィンドウの1つで報知される少なくとも1つのSIメッセージの受信失敗を(自律的に)判定する。例えば、この判定処理は、第1システム情報メッセージ送信判定回路380-aによって実行されてもよい。
例えば、基地局が、送信が予想された複数の第1の時間ウィンドウの1つにおいてSIメッセージを送信しない場合、基地局は、その受信が成功しなかったに違いないと(自律的に)判断してもよい。あるいは、又はさらに、この判定は、複数の第1の時間ウィンドウの1つの間に少なくとも1つのUEによって重い干渉が報告されたとき、基地局によって行われてもよい。
しかしながら、これは、SIメッセージの取得にとって再び重要ではない。むしろ、基地局は、UEからの判定結果、すなわち、SIメッセージの受信が不成功であったことをSIリクエストが伝える場合に依拠してもよい。
基地局の受信機170は、設定された通知される周期で繰り返される複数の第1の時間ウィンドウの1つで報知される少なくとも1つのSIメッセージの受信失敗の判定後、少なくとも1つのSIメッセージに対するSIリクエストを受信する。SIリクエストは、報知される少なくとも1つのSIメッセージの通知を含む。例えば、この受信処理は、システム情報リクエスト受信機370-cによって実行されてもよい。
基地局の送信機170は、複数の第1の時間ウィンドウの1つの後であって、設定された通知される周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次の前に行われる少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内において、少なくとも1つのSIメッセージを送信する。例えば、この送信処理は、第2システム情報メッセージ送信機370-dによって実行されてもよい。
任意選択的には、基地局の処理回路180は、少なくとも1つのSIメッセージを受信することが成功したと(自律的に)判断するため、少なくとも1つの時間ウィンドウ内における少なくとも1つのSIメッセージの送信によって有効にされる。例えば、この判定処理は、第2システム情報メッセージ送信機370-dによって実行されてもよい。
例えば、基地局が第2の時間ウィンドウにおいて(例えば、失敗したクリアチャネル評価を経験することなく)SIメッセージを送信する場合、基地局は、それの受信が成功したはずであると(自律的に)判定することができる。代わりに、又はさらに、当該判定はまた、第2の時間ウィンドウ中に少なくとも1つのUEによって重い干渉が報告されないときに、基地局によって行われてもよい。
しかしながら、このことは、SIメッセージの取得にとって重要ではない。むしろ、基地局はまた、UEからの判定結果に依拠してもよい。
実現形態
以下において、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウをさらに規定する例示的な実現形態が説明される。これらの実現形態は、「時間間隔」という用語、すなわち、SIメッセージがセルにおいて報知されるよう設定される最短の周期に対応すると理解されるという共通の規定に基づいている。
例示目的のため、セルにおいて3つのSIメッセージが報知され、これら3つのSIメッセージが8個の無線フレーム、16個の無線フレーム及び32個の無線フレームの周期を有することを考慮すると、「時間間隔」は8個の無線フレームになる。これら8個の無線フレームは、SIメッセージがセルにおいて報知されるよう設定される最短の周期に対応する。
第1の例示的な実現形態
ここで、時間間隔の当該規定によって、第1の例示的な実現形態では、第2の時間ウィンドウは、複数の第1の時間ウィンドウの1つの間であって、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次のものの前に発生するだけでなく、少なくとも1つのSIメッセージの受信失敗が判定された同じ現在の時間間隔内においても発生している。
すなわち、例えば、16個の無線フレームの周期を有するSIメッセージについて、受信失敗が判定されたと仮定する。そして、この第1の例示的な実現形態では、第2の時間ウィンドウは、同じ16個の無線フレームにおいて繰り返される第1の時間ウィンドウの1つと次の時間ウィンドウとの間で発生するよう規定されるだけでなく、少なくともSIメッセージの受信失敗が判定される最初の8個の無線フレームに対応する同じ現在の時間間隔内において発生するよう規定される。
この第1の例示的な実現形態では、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウをさらに規定することが可能である。
特に、この同じ現在の時間間隔において、少なくとも1つの第1の時間ウィンドウは、上述したように、UEによって推測可能な開始又は開始点を有する。そして、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウは、この同じ現在の時間間隔内において、少なくとも1つの第1の時間ウィンドウの開始点とは異なる開始又は開始点を有する。さらにより正確には、第2の時間ウィンドウの例示的な開始点はオーバラップせず、その後、第1の時間ウィンドウ全体に続く。
第2の例示的な実現形態
あるいは、時間間隔のこの規定によって、第2の例示的な実現形態では、第2の時間ウィンドウは、複数の第1の時間ウィンドウの1つの間であって、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次の時間ウィンドウの前に発生しているだけでなく、少なくとも1つのSIメッセージの受信失敗が判定された現在の時間間隔に続いて、次の時間間隔内にも発生している。
すなわち、例えば、16個の無線フレームの周期を有するSIメッセージについて受信失敗が判定されたと仮定する。そして、この第2の例示的な実現形態では、第2の時間ウィンドウは、同じ16個の無線フレームにおいて繰り返される第1の時間ウィンドウの1つと次の時間ウィンドウとの間で発生するように規定されるだけでなく、少なくともSIメッセージの受信失敗が判定された時間間隔に続く第2の8個の無線フレームに対応する、現在の時間間隔に続く次の時間間隔内において発生するよう規定される。
また、この第2の例示的な実現形態では、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウをさらに規定することができる。
特に、この同じ現在の時間間隔において、少なくとも1つの第1の時間ウィンドウは、上述したように、UEによって推測可能な開始又は開始点を有する。そして、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウは、現在の時間間隔に続いて、当該次の時間間隔内において、少なくとも1つの第1の時間ウィンドウの開始点と同じ開始又は開始点を有する。
換言すれば、第2の時間ウィンドウの例示的な開始点は、少なくとも1つのSIメッセージの受信失敗が判定された現在の時間間隔のはじめからの少なくとも1つの第1の時間ウィンドウの開始点と同一な次の時間間隔の始めからの(相対的な)時間オフセット(例えば、スロットにおける)を有する。
例えば、16個の無線フレームの周期を有するSIメッセージに対応する第1の時間ウィンドウの開始又は開始点は、最初の8個の無線フレームに対応する現在の時間間隔内のスロット6にあると推定されると仮定すると、第2の8個の無線フレームに対応する次の時間間隔内の第2の時間ウィンドウの同一の開始又は開始点はまた、(第2の8個の無線フレームに対して)スロット6にある。
第3の例示的な実現形態
第1又は第2の例示的な時間間隔と組み合わせ可能な第3の例示的な実現形態では、(更なる)通知がUEに伝えられる。少なくとも1つのSIメッセージを報知する基地局から受信した(更なる)通知に基づいて、UEは、少なくとも1つの第2の時間間隔の開始点を決定する。
第3の例示的な実現形態のより詳細なバージョンでは、開始点がどこに決定されるかに基づいて、当該通知は、(1)時間間隔において基地局によって報知される異なるSIメッセージの最大数を示す設定、及び、(2)少なくとも1つのSIメッセージを報知する際に基地局が開始点を延期することが許可されているか否かを示す設定の少なくとも1つである。
例えば、第3の例示的な実現形態の規定(1)に従うUEに通知が伝えられると仮定する。そして、UEには、現在の時間間隔などの時間間隔においてシステム又は基地局によって報知される異なるSIメッセージの最大数に関する情報が提供される。この通知は、第1の例示的な実現形態と組み合わせると特に有益である。
特に、報知される異なるSIメッセージの最大数に関する情報から、UEは、現在の時間間隔内において、それぞれ異なるSIメッセージに対応する全ての第1の時間ウィンドウにオーバラップしないが、以降に続く第2の時間ウィンドウの開始又は開始点を推測することができる。
すなわち、3つのSIメッセージが報知され、各SIメッセージが現在の時間間隔内にそれぞれ少なくとも1つの第1の時間ウィンドウを有する場合、3つの異なるSIメッセージの最大数の通知から、UEは、現在の時間間隔内の3つの異なる第1の時間ウィンドウの最後の1つに以降に続くように(その間にギャップが有るか、又はない)、第2の時間ウィンドウの開始又は開始点を推測することができる。これにより、SIメッセージが3つの第1の時間ウィンドウの各々において報知されるか否かにかかわらず、同じ現在の時間間隔内における3つの第1の時間ウィンドウの全てと第2の時間ウィンドウとの間のオーバラップが回避される。
さらに、例えば、第3の例示的な実現形態の規定(2)に従うUEに通知が伝えられると仮定する。そして、UEには、少なくとも1つのSIメッセージを報知する際、基地局が開始点を延期することが許可されているか否かの情報を提供される。この通知はまた、第1の例示的な実現形態と組み合わせると特に有益である。
特に、基地局が開始点を延期することが許可されているか否かを示す情報から、UEは、第2の時間ウィンドウの開始又は開始点を推定するため、基地局の動作状態又はシグナリング状態に関する(追加の)情報を検出する必要があることを導出できる。
特に、第2の時間ウィンドウの延期された開始点は、基地局が非動作状態又は非シグナリング状態を検出した場合、基地局がSIメッセージを報知することを延期するのを助ける。これは、例えば、非常に大きな干渉を有する状態、又は、法的制約のためにシグナリングが許可されない状態(例えば、BSはNR-unlicensed配備シナリオにおけるクリアチャネル評価によって失敗した)に対応してもよい。これらの条件がクリアされた後に限って、基地局は動作を再開し、送信処理を実行することによって再開する。
再開処理の一部として、UEは、基地局の(再開された)動作状態又はシグナリング状態に関する(追加の)情報を検出してもよい。この(追加の)情報を取得すると、UEは、非延期の場合には基地局の非動作状態又は非シグナリング状態の間に開始したであろう第2の時間ウィンドウが、延期の場合には、(追加の)情報が検出された後に開始することを推定できる。
第4の例示的な実現形態
第4の例示的な実現形態では、少なくとも1つの第2の時間は、複数の第2の時間ウィンドウを含む。複数の第2の時間ウィンドウの各々において、基地局は、UEがSIリクエストを送信した少なくとも1つのSIメッセージの(繰り返される)バージョンを報知する。これは、第1~第3の例示的な実現形態の1つ以上と組み合わせると特に有益である。
より詳細には、この実現態様では、SIリクエストは、複数の第2の時間ウィンドウにおける同じ少なくとも1つのSIメッセージの繰り返しをトリガする。少なくとも1つのSIメッセージのこのような冗長な送信によって、SIメッセージ取得のロバスト性がさらに促進される。
例えば、少なくとも1つのSIメッセージの1回の繰り返しは、それぞれ、同じ現在の時間間隔、又は次の時間間隔において複数の第2の時間ウィンドウの1つにおいて行われ、少なくとも1つのSIメッセージの他の繰り返しは、それぞれ次の時間間隔又は次の時間間隔の後の時間間隔において、複数の第2の時間ウィンドウの次の1つにおいて行われる。
例えば、第4及び第1の例示的な実現形態の組み合わせを仮定すると、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウの1つは、少なくとも1つのSIメッセージの受信失敗が判定される同じ現在の時間間隔内において行われるよう規定される。従って、少なくとも1つのSIメッセージの繰り返し(又は他の繰り返し)は、次の時間間隔内の複数の第2の時間ウィンドウの次の時間ウィンドウで行われてもよい。
さらに、例えば、第4及び第2の例示的な実現形態の組み合わせを仮定すると、少なくとも1つのSIメッセージの1つが、少なくとも1つのSIメッセージの受信失敗が判定された現在の時間間隔に続いて、次の時間間隔内において行われるよう規定される。従って、少なくとも1つのSIメッセージの繰り返し(又は他の繰り返し)は、次の時間間隔の後の時間間隔内の複数の第2の時間ウィンドウの次の時間ウィンドウにおいて行われてもよい。このように規定された時間間隔は、システム情報設定の形式で通知されてもよい。
例えば、(再び)第4及び第1の実現形態の組み合わせを考えると、受信失敗が判定された時間間隔が数Nを有すると仮定すると、繰り返しの送信が行われてもよい時間間隔は、数N,N+1,N+2,・・・N+Nr-1を有することができる。
例えば、(再び)第4及び第2の実現形態の組み合わせを考えると、受信失敗が判定された時間間隔が数Nを有すると仮定すると、繰り返しの送信が行われてもよい時間間隔は、数N+1,N+2,N+3及びN+Nrを有することができる。
特に、SIメッセージの繰り返しは、通知された周期で繰り返される時間ウィンドウにおいて次のSIメッセージが報知されない限り、必要とされない。次のSIメッセージが、当該周期で繰り返される次の第1の時間ウィンドウにおいて報知されるとすぐに、繰り返される送信を中止(停止)することができる。
16個の無線フレームの周期で報知されるSIメッセージについて、2つ以上のSIメッセージの繰り返しを有することは不必要でありうる。
この文脈において、システム情報設定は、RRC(Radio Resource Control)メッセージの形式で繰り返し数をさらに通知してもよい。
第1の例示的な実施例
第1の例示的な実施例によるシステム情報(SI)メッセージの取得機構の概略図を示す図5を参照して、第1の例示的な実施例が説明される。
第1の例示的な実施例は、SIメッセージの取得、アンライセンス周波数帯(NR-U)で動作する3GPP NR実現形態において実行されているという理解により考察される。アーキテクチャの観点から、アンライセンス周波数帯におけるこの動作は、NRベースのLAA(Licensed Assisted Access)と、アンライセンス周波数帯におけるNRベースのスタンドアローンセル動作との形式における処理結果であってもよい。
アンライセンス周波数帯における動作は、国内の規制に従うものであってもよい。
例えば、いくつかの国は、デバイスがデータ送信により無線チャンネルを占有する前にクリアチャネル評価(CCA)を実行しなければならないと規定しうる。例えば、エネルギー検出などによってフリーチャネルを検出した後、アンライセンスチャネル上で送信を開始することしか許可されていない。CCAの間、デバイスは、ある最小限の時間の間に当該チャネルを観測しなければならない。
本開示の著者らは、アンライセンス周波数帯で動作する実現形態においてシステム情報(SI)メッセージの取得を実行することは困難でありうることを認識している。UEもBSも、SIメッセージを搬送するためのフリーチャネルがあるか否か事前には知らない。特に、規定された時間ウィンドウによると、基地局は、各SIメッセージが報知される時間ウィンドウの全体の間にチャネルを占有することができない状況に直面しうる。
従って、失敗したクリアチャネル評価がかなりの期間で送信を阻止しうる場合であっても、SIメッセージの取得を許可するため信頼できるロバストな機構が必要とされる。言すなわち、NR-Uシナリオのケースでは、S1メッセージ取得の信頼性及びロバスト性が特に重要である。
より詳細には、図5は、3つの後続の時間間隔、すなわち、tN,tN+1,tN+2及びクリアチャネル評価(CCA)の対応する結果について、すなわち、BSがチャネルの占有に成功したか(チャネル占有時間(COT)として示される)、又は、失敗したか(非チャネル占有時間(no COT)として示される)を示す。
no COT及びCOT、又は、COT及びCOTの後続の期間の間に、フリーチャネルを検出する、又は検出しないためにCCAの間に必要とされる少なくとも最小時間に達するギャップが通知される。さらに、チャネル占有時間COTについて最大時間が存在するため、COTの後続の期間もまたギャップによって分離される。
さらに、図5は、基地局BSによってサービス提供されるセルにおけるダウンリンク(DLとして示される)アクティビティ及びアップリンク(ULとして示される)アクティビティを示す。図はSIメッセージの取得に着目しているため、提示された情報のレベルはこの点で低減されている。換言すれば、図5は、時間間隔、時間ウィンドウ、SIメッセージ及びSIリクエスト並びにそれらの時間順を示す。
例えば、第3のSIメッセージの形式のダウンリンクアクティビティは、“SI msg.3”の通知によって下方を指し示す矢印として示され、一方、第1及び第2のSIメッセージに対するSIリクエストは、“SI req.1,2”の通知によって上方を指し示す矢印として示される。
より詳細には、図5に示される実施例は、BSによってサービス提供されるセルにおいて報知される3つのSIメッセージが存在するシナリオを想定する。
第1のSIメッセージについては、短い周期が、図示される“W1のSI期間”に対応するシステム情報設定において通知される。第2のSIメッセージについては、中程度の周期が、図示される“W2のSI期間”に対応するシステム情報設定において通知される。そして、第3のSIメッセージについては、長い周期が、図示される“W3のSI期間”に対応するシステム情報設定において通知される。
第1から第3のSIメッセージの各々について、それぞれの時間ウィンドウW1、W2、及びW3は、汎用シナリオにおいて「第1の時間ウィンドウ」として記載されているものに対応する。
システム情報設定において通知される3つのSIメッセージの周期に基づいて、1つ以上のUEは、3つのSIメッセージのそれぞれについて第1の時間ウィンドウを推測可能である。本実施例では、第1の時間ウィンドウは、同じウィンドウ長を有すると仮定される。
特に、1つ以上のUEは、第1のSIメッセージ(又はSI msg.1)のための第1の時間ウィンドウW1の位置、第2のSIメッセージ(又はSI msg.2)のための第2の時間ウィンドウW2の位置、及び第3のSIメッセージ(又はSI msg.3)のための第3の時間ウィンドウW3の位置を推測することができる。
3つの時間ウィンドウW1、W2及びW3のそれぞれの開始点(及びさらに位置)は、3つの時間間隔tN,tN+1,tN+2の全てにおいて同じである。
時間間隔の差は、SIメッセージの各々の周期の差から生じる。第2及び第3のSIメッセージはより長い周期を有するため、SIメッセージ2の報知は、時間間隔tN+1の時間ウィンドウW2内では予想されず、SIメッセージ3の報知は、時間間隔tN+1及びtN+2の時間ウィンドウW3内では予想されない。SIメッセージが予想されない時間ウィンドウは、破線で示される。
第1の時間間隔tNの開始時に、BSによって実行されるクリアチャネル評価は失敗(no COT)となる。特に、チャネルを占有できないことは、BSが時間ウィンドウW1において第1のSIメッセージ(SI msg.1)を報知できず、時間ウィンドウW2において第2のSIメッセージ(SI msg.2)を報知できない状況をもたらす。
その後にのみ、BSは、時間ウィンドウW3において第3のSIメッセージ(SI msg.3)を報知するように、チャネル(COT)を占有することに成功する。
ほぼ同時に、1つ以上のUEは、時間ウィンドウW1内において第1のSIメッセージと、時間ウィンドウW2内において第2のSIメッセージとを受信することに成功しなかったと判定する。
従って、BSがチャネルを占有したことを1つ以上のUEが検出すると、それは、第1のSIメッセージに対するSIリクエストと、第2のSIメッセージに対するSIリクエストとを送信する(SI msg.1,2)。これらのSIリクエストは、アップリンクで送信される。
第1及び第2のSIメッセージに対するSIリクエストを受信すると、BSは、要求されたSIメッセージ(SI msg.1,2)を、同じ時間間隔tN内における追加の時間ウィンドウWAにおいて報知する。追加の時間ウィンドウWAによって、より以前の受信が失敗した1つ以上のUEにSIメッセージを報知するための追加の機会を有する。
追加の時間ウィンドウWAは、汎用シナリオにおける「第2の時間ウィンドウ」として説明されているものに対応する。
より詳細には、時間ウィンドウW3の経過後、BSはチャネル(COT)を再び占有することに成功し、従って、BSは通信を再開しうる。しかしながら、BSもUEも、これがいつ起こるかを事前には分からない。
この点について、BSは、追加の時間ウィンドウWAの開始点を延期することが許されているという設定を1つ以上のUEに通知している。
従って、1つ以上のUEは、時間ウィンドウW3の経過後にBSが通信を再開したか否かをまず検出することを試みる点で、追加の時間ウィンドウの開始点を決定する。それがBSの再開された通信の検出に成功したときにのみ、1つ以上のUEは、当該時点に対応する追加の時間ウィンドウWAの開始点を決定する。
本実施例では、追加の時間ウィンドウWAは、時間ウィンドウW1,W2及びW3と同じウィンドウ長を有することがまた想定されている。
さらなる時間間隔tN+1,tN+2について、SIの取得は、一般にチャネルの非決定的な利用可能性のため、追加の時間ウィンドウが時間内に異なる位置に配置されてもよいという違いによって、同一のままであってもよい。
第2の例示的な実施例
次に、第2の例示的な実施例によるシステム情報(SI)メッセージ取得機構の概略図を示す図6を参照して、第2の例示的な実施例が説明される。
第2の例示的な実施例は、SIメッセージの取得がアンライセンス周波数帯(NR-U)で動作する3GPP NRの実現形態において実行されているという理解によって(再び)想到される。
再び、図6は、3つの後続の時間間隔、すなわち、tN,tN+1,tN+2及びクリアチャネル評価(CCA)の対応する結果について、すなわち、BSがチャネルの占有に成功したか(チャネル占有時間(COT)として示される)、又は、失敗したか(非チャネル占有時間(no COT)として示される)を示す。
no COT及びCOTの以降の期間の間、フリーチャネルを検出するか、又は検出しないためのCCAの間に必要とされる最小時間に少なくとも到達するギャップが示される。
図6は、基地局BSによってサービス提供されるセルにおけるダウンリンク(DLとして示される)アクティビティ及びアップリンク(ULとして示される)アクティビティをさらに示す。図はSIメッセージの取得に着目しているため、提示された情報のレベルは、この点で低減されている。言い換えると、図6は、時間間隔、時間ウィンドウ、SIメッセージ、SIリクエスト及びそれらの時間順を示す。
例えば、第3のSIメッセージの形式によるダウンリンクアクティビティは、“SI msg.3”の通知により下方を指し示す矢印として示され、一方、第1及び第2のSIメッセージに対するSIリクエストは、“SI req.1,2”の通知により上方を指し示す矢印として示される。
より詳細には、図6に示される実施例は、BSによってサービス提供されるセルにおいて3つのSIメッセージが報知されるシナリオを想定している。
第1のSIメッセージについては、短い周期が、図示される“W1のSI期間”に対応するシステム情報設定において通知される。第2のSIメッセージについては、中程度の周期が、図示される“W2のSI期間”に対応するシステム情報設定において通知される。そして、第3のSIメッセージについては、長い周期が、図示される“W3のSI期間”に対応するシステム情報設定において通知される。
第1から第3のSIメッセージの各々について、それぞれの時間ウィンドウW1、W2、及びW3は、汎用シナリオにおいて「第1の時間ウィンドウ」として記載されているものに対応する。
システム情報設定において通知される3つのSIメッセージの周期に基づいて、1つ以上のUEは、3つのSIメッセージのそれぞれについて第1の時間ウィンドウを推測可能である。本実施例では、第1の時間ウィンドウは、同じウィンドウ長を有すると仮定される。
特に、1つ以上のUEは、第1のSIメッセージ(又はSI msg.1)のための第1の時間ウィンドウW1の位置、第2のSIメッセージ(又はSI msg.2)のための第2の時間ウィンドウW2の位置、及び第3のSIメッセージ(又はSI msg.3)のための第3の時間ウィンドウW3の位置を推測することができる。
3つの時間ウィンドウW1、W2及びW3のそれぞれの開始点(及びさらに位置)は、3つの時間間隔tN,tN+1,tN+2の全てにおいて同じである。
時間間隔の差は、SIメッセージの各々の周期の差から生じる。第2及び第3のSIメッセージはより長い周期を有するため、SIメッセージ2の報知は、時間間隔tN+1の時間ウィンドウW2内では予想されず、SIメッセージ3の報知は、時間間隔tN+1及びtN+2の時間ウィンドウW3内では予想されない。SIメッセージが予想されない時間ウィンドウは、破線で示される。
第1の時間間隔tNの開始時に、BSによって実行されるクリアチャネル評価は失敗(no COT)となる。特に、チャネルを占有できないことは、BSが時間ウィンドウW1において第1のSIメッセージ(SI msg.1)を報知できず、時間ウィンドウW2において第2のSIメッセージ(SI msg.2)を報知できない状況をもたらす。
その後にのみ、BSは、時間ウィンドウW3において第3のSIメッセージ(SI msg.3)を報知するように、チャネル(COT)を占有することに成功する。
ほぼ同時に、1つ以上のUEは、時間ウィンドウW1内において第1のSIメッセージと、時間ウィンドウW2内において第2のSIメッセージとを受信することに成功しなかったと判定する。
従って、BSがチャネルを占有したことを1つ以上のUEが検出すると、それは、第1のSIメッセージに対するSIリクエストと、第2のSIメッセージに対するSIリクエストとを送信する(SI msg.1,2)。これらのSIリクエストは、アップリンクで送信される。
第1及び第2のSIメッセージに対するSIリクエストを受信すると、BSは、要求されたSIメッセージ(SI msg.1,2)を、現在の時間間隔tNに続く次の時間間隔tN+1内の追加の時間ウィンドウにおいて報知する。
特に、第1及び第2のSIメッセージを報知するため、BSは、SIメッセージ予想されない異なる追加の時間ウィンドウに復帰する。SIリクエストに応答してのみ、BSは、第1及び第2のSIメッセージを報知するために当該追加の時間ウィンドウを使用する。
追加の時間ウィンドウは、汎用シナリオにおいて「第2の時間ウィンドウ」として説明されるものに対応する。
第1のSIメッセージについて、1つ以上のUEは、第2のSIメッセージの受信が成功しなかった時間間隔tN内における第1のSIメッセージの時間ウィンドウW1の開始点と同一である、次の時間間隔tN+1内の追加の時間ウィンドウの開始点を推定する。
すなわち、第1のSIメッセージの追加の時間ウィンドウの開始点は、時間間隔tN内の時間ウィンドウW1の開始点に対する相対的なオフセットとして、次の時間間隔tN+1内において同じ相対オフセットを有する。
従って、次の時間間隔tN+1内の第1のSIメッセージのための追加の時間ウィンドウは、次の同じ時間間隔tN+1内の時間ウィンドウW1として示されるものに対応する。しかしながら、次の同じ時間間隔tN+1内のこの時間ウィンドウW1はまた、第1のSIメッセージの報知に通常使用されていた。
従って、次の時間間隔tN+1内の第1のSIメッセージのための当該追加の時間ウィンドウは、SIメッセージが予想されない時間ウィンドウではなく、報知が予想される時間ウィンドウである。
従って、BSは、(より早い)時間間隔からの各々のSIリクエストに応答して、報知を中止(停止)する。また、代わりに、BSは、通常の報知動作、すなわち、通知された周期によって繰り返される第1のSIメッセージの報知を再び試みることによって動作を再開する。
すなわち、追加の時間ウィンドウの特別な場所では、追加の時間ウィンドウが同じ時間間隔内における(通常の)時間ウィンドウと一致する状況が発生する可能性がある。BSは、このような状況を検知するとすぐに、SIリクエストに応答して、SIメッセージの報知を中止(停止)する。
より早い時間間隔からのSIリクエストに応答して、BSが報知するSIメッセージを中止(停止)することによって、これは、古いSIメッセージの報知を回避することを容易にする。また、これによって、無限の処理ループが回避できる。
異なることに、第2のSIメッセージに対して、1つ以上のUEは、第2のSIメッセージの受信が不成功であった時間間隔tN内における第2のSIメッセージの時間ウィンドウW2の開始点として、次の時間間隔tN+1内における追加の時間ウィンドウの開始点を推測する。
すなわち、第2のSIメッセージの追加の時間ウィンドウの開始点は、時間間隔tN内における時間ウィンドウW2の開始点に対する相対オフセットと同じである次の時間間隔tN+1内における同一の相対オフセットを有する。
従って、次の時間間隔tN+1内における第2のSIメッセージの追加の時間ウィンドウは、次の同じ時間間隔tN+1内における破線による時間ウィンドウW2として示されるものに対応する。次の同じ時間間隔tN+1内における当該時間ウィンドウW2は、通常は第2のSIメッセージの報知には使用されない。
次の時間間隔tN+1の開始時に、BSによって実行されるクリアチャネル評価は、(再び)失敗(no COT)になる。特に、チャネルを占有することができないことは、BSが時間ウィンドウW1において第1のSIメッセージ(SI msg.1)を報知できないことにつながる。その後にのみ、BSはチャネルの占有に成功する(COT)。
ほぼ同時に、1つ以上のUEは、時間ウィンドウW1内において第1のSIメッセージの受信に失敗したと判定する。
従って、1つ以上のUEは、BSが(再び)チャネルを占有したことを検出すると、第1のSIメッセージ(SI req.1)に対するSIリクエストを送信する。SIリクエストは、アップリンクで送信される。
時間ウィンドウW2の間、BSによって実行されるクリアチャネル評価は(再び)成功し、BSはチャネル(COT)を再び占有することに移行する。従って、BSは通信を再開しうる。しかしながら、BSもUEも、これがいつ起こるか事前には分からない。
時間ウィンドウW2の残りの部分は、BSが時間ウィンドウW2の第2のSIメッセージ(SI msg.2)を報知するのに十分である。
本実施例では、追加の時間ウィンドウWAが時間ウィンドウW1,W2及びW3と同じウィンドウ長を有することがまた想定される。
更なる時間間隔tN+2の開始時に、BSによって実行されるクリアチャネル評価は(直ちに)成功する。従って、BSは(直ちに)チャネルの占有に成功する(COT)。
第1のSIメッセージに対するSIリクエストを受信すると、BSは、時間間隔tN+1に続く当該更なる時間間隔tN+2内の追加の時間ウィンドウにおいて、要求されたSIメッセージ(SI msg.1)を報知することを試みる。
第1のSIメッセージについて、1つ以上のUEは、第1のSIメッセージの受信が不成功であった時間間隔tN+1内における第1のSIメッセージのための時間ウィンドウW1の開始点と同じである当該更なる時間間隔tN+2内における追加の時間ウィンドウの開始点を推測する。
しかしながら、ここでもまた、追加の時間ウィンドウが同じ時間間隔内の(通常の)時間ウィンドウと一致する状況が生じる。BSは、この状況を検知するとすぐに、SIリクエストに応答して、SIメッセージの報知を中止(停止)する。
代わりに、BSは、通常の報知処理、すなわち、通知された周期で繰り返される時間ウィンドウW1内における第1のSIメッセージの報知を再び試行し、良好に完了することにより動作を再開する。
さらに、この第2の例示的な実施例において、更なる詳細が示される。
本実施例において、それぞれのSIリクエストは、複数の追加の時間ウィンドウにおいて同じ少なくとも1つのSIメッセージの複数回の繰り返しの報知をトリガするように構成される。少なくとも1つのSIメッセージのこのような冗長な送信によって、SIメッセージ取得のロバスト性がさらに容易にされる。
第1のSIメッセージについて、複数の追加の時間ウィンドウにおける同一の第1のSIメッセージの複数回の繰り返しの報知は実行されない。これは、追加の時間ウィンドウ内における第1のSIメッセージの1つを既に報知しようとする試みがBSによって中止(停止)されるという事実から生じる。
従って、複数回の繰り返しの報知は、第2のSIメッセージについてのみ示される。
第2のSIメッセージについて、SIリクエストは、時間間隔tNにおいて送信される。
従って、第2のSIメッセージの繰り返される報知のための追加の第2の時間ウィンドウの1つは、第2のSIメッセージの受信失敗が判定される現在の時間間隔tNに続く次の時間間隔tN+1内において発生する。
第2のSIメッセージの繰り返される報知のための追加の時間ウィンドウの他の1つは、更なる時間間隔tN+2 内に発生する(時間間隔tN+1内のSIメッセージと時間間隔tN+2内の時間ウィンドウW2との間の矢印を介し示される)。
しかしながら、ここでもまた、追加の時間ウィンドウの他方が同じ時間間隔tN+2内の(通常の)時間ウィンドウと一致する状況が発生するため、BSはこの状況を検出し、繰り返される報知を中止(停止)する。
代わりに、BSは、通常の報知動作、すなわち、通知された周期で繰り返される時間ウィンドウW2内の第2のSIメッセージの報知を再び試行し、(また)良好に完了することによって動作を再開する。
第1の態様によると、ユーザ装置(UE)は、受信機、送信機及び処理回路を有する。受信機は、動作中に、少なくとも1つのシステム情報(SI)メッセージに対するシステム情報設定であって、少なくとも1つのSIメッセージが報知されている周期を通知するシステム情報設定を受信する。処理回路は、動作中に、受信機を利用して、通知された周期で繰り返される複数の第1の時間ウィンドウの1つにおいて報知される少なくとも1つのSIメッセージの受信が不成功であると判定する。送信機は、動作中に、少なくとも1つのSIメッセージの受信の不成功を判定した後、少なくとも1つのSIメッセージに対するSIリクエストを送信し、ここで、SIリクエストは報知される少なくとも1つのSIメッセージの通知を含む。さらに、受信機は、動作中に、複数の第1の時間ウィンドウの1つの後であって、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次の前に発生する少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内で少なくとも1つのSIメッセージを受信し、プロセッサは、動作中に、少なくとも1つのSIメッセージの受信が成功すると判定する。
第1の態様に加えて提供される第2の態様によると、少なくとも1つのSIメッセージの受信の不成功は、現在の時間間隔内で判定され、ここで、時間間隔は、SIメッセージが報知されるよう設定される最短の周期に対応し、少なくとも1つのSIメッセージの1つを受信するための少なくとも1つの第2の時間ウィンドウが、同一の現在の時間間隔内で発生する。
第1の態様に加えて提供される第3の態様によると、少なくとも1つのSIメッセージの受信の不成功は、現在の時間間隔内で判定され、ここで、時間間隔は、SIメッセージが報知されるよう設定される最短の周期に対応し、少なくとも1つのSIメッセージの1つを受信するための少なくとも1つの第2の時間ウィンドウが、現在の時間間隔に続く次の時間間隔内で発生する。
第1又は第2の態様に加えて提供される第4の態様によると、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウは、現在の時間間隔内の複数の第1の時間ウィンドウの1つの開始点と異なる同一の現在の時間間隔内の開始点を有し、現在の時間間隔は、少なくとも1つのSIメッセージの受信の不成功が判定された位置にある。
第1又は第3の態様に加えて提供される第5の態様によると、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウは、現在の時間間隔内の複数の第1の時間ウィンドウの1つの開始点と同じ次の時間間隔内の開始点を有し、現在の時間間隔は、少なくとも1つのSIメッセージの受信の不成功が判定された位置にある。
第4又は第5の態様に加えて提供される第6の態様によると、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウの異なる開始点の場合、処理回路は、動作中に、受信機を利用して、少なくとも1つのSIメッセージを報知する基地局から受信した通知に基づいて、開始点を判定する。
第6の態様に加えて提供される第7の態様によると、通知に基づいて開始点が判定される当該通知は、時間間隔において基地局によって報知される異なるSIメッセージの最大数を通知する設定と、少なくとも1つのSIメッセージを報知する際、基地局が開始点を延期することが許可されているか否かを通知する設定と、の少なくとも1つである。
第1から第7の態様に加えて提供される第8の態様によると、少なくとも1つの第1又は第2の時間ウィンドウは、個別に設定可能なウィンドウ長を有し、各ウィンドウ長は、システム情報設定において個別に通知される。
第2から第8の態様に加えて提供される第9の態様によると、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウは、複数の第2の時間ウィンドウを含み、SIリクエストは、複数の第2の時間ウィンドウにおける同一の少なくとも1つのSIメッセージの繰り返しをトリガする。
第9の態様に加えて提供される第10の態様によると、少なくとも1つのSIメッセージの1回の繰り返しは、同一の現在の時間間隔又は次の時間間隔において複数の第2の時間ウィンドウの1つにおいてそれぞれ発生し、少なくとも1つのSIメッセージの他の繰り返しは、次の時間間隔又は次の時間間隔後の時間間隔において複数の第2の時間ウィンドウの次の1つにおいてそれぞれ発生する。
第9及び第10の態様に加えて提供される第11の態様によると、システム情報設定は更に、RRC(Radio Resource Control)メッセージの形式で繰り返し数を通知する。
第1から第11の態様に加えて提供される第12の態様によると、受信機は、動作中に、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウの開始点において、少なくとも1つのSIメッセージをスケジューリングする少なくとも1つのDCI(Downlink Control Information)を受信し、少なくとも1つのDCIは、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内において少なくとも1つのSIメッセージを含む1つ以上の異なるSIメッセージをスケジューリングする。
第12の態様に加えて提供される第13の態様によると、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内における複数の異なるSIメッセージの場合、少なくとも1つのDCIのちょうど1つは、異なるSIメッセージをスケジューリングし、少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内においてスケジューリングされる異なるSIメッセージの各々の通知を含むか、又は、少なくとも1つのDCIの複数のものはそれぞれ、異なるSIメッセージをスケジューリングし、複数のDCIの各々は、異なるSIメッセージを通知する複数のSI RNTI(System Information Radio Network Temporary Identifier)の異なる1つによってスクランブリングされる。
第1から第13の態様に加えて提供される第14の態様によると、複数の異なるSIメッセージは、2,976ビットを超えるトランスポートブロックサイズ(TBS)を有するRRC(Radio Resource Control)メッセージの形式で受信される。
第1から第14の態様に加えて提供される第15の態様によると、システム情報設定は更に、何れのSIメッセージが少なくとも1つの第2の時間ウィンドウにおいて報知されることが許可されているかを通知する。
第16の態様によると、UEのための方法であって、少なくとも1つのシステム情報(SI)メッセージに対するシステム情報設定であって、少なくとも1つのSIメッセージが報知されている周期を通知するシステム情報設定を受信するステップと、通知された周期で繰り返される複数の第1の時間ウィンドウの1つにおいて報知される少なくとも1つのSIメッセージの受信が不成功であると判定するステップと、少なくとも1つのSIメッセージの受信の不成功を判定した後、少なくとも1つのSIメッセージに対するSIリクエストを送信するステップと、ここで、SIリクエストは報知される少なくとも1つのSIメッセージの通知を含み、複数の第1の時間ウィンドウの1つの後であって、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次の前に発生する少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内で少なくとも1つのSIメッセージを受信し、少なくとも1つのSIメッセージの受信が成功すると判定する、方法が提供される。
第17の態様によると、送信機及び受信機を有する基地局(BS)が提供される。送信機は、動作中に、少なくとも1つのシステム情報(SI)メッセージに対するシステム情報設定であって、少なくとも1つのSIメッセージが報知されている周期を通知するシステム情報設定を送信する。受信機は、動作中に、通知された周期で繰り返される複数の第1の時間ウィンドウの1つにおいて報知される少なくとも1つのSIメッセージの不成功な受信の判定後に少なくとも1つのSIメッセージに対するSIリクエストを受信し、ここで、SIリクエストは、報知される少なくとも1つのSIメッセージの通知を含む。送信機は、動作中に、複数の第1の時間ウィンドウの1つの後であって、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次の前に発生する少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内で少なくとも1つのSIメッセージを送信し、少なくとも1つのSIメッセージの受信が成功するという判定を可能にする。
第18の態様によると、BSのための方法であって、少なくとも1つのシステム情報(SI)メッセージに対するシステム情報設定であって、少なくとも1つのSIメッセージが報知されている周期を通知するシステム情報設定を送信するステップと、通知された周期で繰り返される複数の第1の時間ウィンドウの1つにおいて報知される少なくとも1つのSIメッセージの不成功な受信の判定後に少なくとも1つのSIメッセージに対するSIリクエストを受信するステップと、ここで、SIリクエストは報知される少なくとも1つのSIメッセージの通知を含み、複数の第1の時間ウィンドウの1つの後であって、通知された周期で繰り返される第1の時間ウィンドウの次の前に発生する少なくとも1つの第2の時間ウィンドウ内で少なくとも1つのSIメッセージを送信し、少なくとも1つのSIメッセージの受信が成功するという判定を可能にする、方法が提供される。
本開示は、ソフトウエア、ハードウエア、ハードウエアと連携するソフトウエアによって実現することができる。
上述した各実施例の記載に用いられる各機能ブロックは、集積回路などのLSIによって部分的又は全体的に実現することができ、各実施例において説明した各処理は、同一のLSI又はLSIの組合せによって部分的又は全体的に制御されてもよい。
LSIは、チップとして個別に形成されてもよいし、あるいは、1つのチップが、機能ブロックの一部又は全てを含むように形成されてもよい。LSIは、それに結合されたデータ入出力を含んでもよい。ここで、LSIとは、集積度の相違に依存して、IC、システムLSI、スーパLSI、ウルトラLSIとして参照されてもよい。
しかしながら、集積回路を実現する技術はLSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサを用いて実現されてもよい。
さらに、LSIの製造後にプログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部に配置された回路セルの接続及び設定が再構成可能なリコンフィギュラブルプロセッサが利用されてもよい。
本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現することができる。半導体技術や他の派生技術の進歩の結果、将来の集積回路技術がLSIに取って代わる場合、将来の集積回路技術を用いて機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジーも適用できる。
本開示は、通信装置として参照される、通信機能を有する任意の種別の装置、デバイス又はシステムによって実現することができる。
そのような通信装置のいくつかの非限定的な具体例は、電話機(例えば、セルラ(セル)電話、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)(例えば、ラップトップ、デスクトップ、ネットブック)、カメラ(例えば、デジタルスチル/ビデオカメラ)、デジタルプレーヤ(デジタルオーディオ/ビデオプレーヤ)、ウェアラブルデバイス(例えば、ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、トラッキングデバイス)、ゲームコンソール、デジタルブックリーダ、遠隔ヘルス/遠隔医療(リモートヘルス及び医療)デバイス及び通信機能を提供する車両(例えば、自動車、飛行機、船舶)並びにそれらの各種組み合わせを含む。
通信装置は、携帯型又は可動型であることに限定されず、スマートホームデバイス(例えば、家電、ライティング、スマートメータ、コントロールパネル)、自動販売機及び「Internet of Things(IoT)」のネットワークにおける他の任意の「物」など、非携帯型又は固定型である任意の種別の装置、デバイス又はシステムを含んでもよい。
通信は、例えば、セルラシステム、無線LANシステム、衛星システムなどとそれらの各種組合せを介しデータを交換することを含んでもよい。
通信装置は、本開示に記載された通信の機能を実行する通信デバイスに結合された制御装置又はセンサなどのデバイスを備えてもよい。例えば、通信装置は、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスによって使用される制御信号又はデータ信号を生成する制御装置又はセンサを備えてもよい。
通信装置はまた、基地局、アクセスポイントなどのインフラストラクチャ設備と、上記の非限定的な具体例におけるものなどの装置と通信又は制御する他の任意の装置、デバイス又はシステムとを含んでもよい。