JP2022512173A - 交換可能な分離インサート、モジュール式遠心分離機および方法 - Google Patents

交換可能な分離インサート、モジュール式遠心分離機および方法 Download PDF

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Abstract

本明細書では、交換可能な分離インサート(6)、モジュール式遠心分離機(2)、および方法が開示されている。交換可能な分離インサート(6)は、回転軸線(20)周りで回転可能なロータケーシング(82)と、第1の静止部分(86)とを備える。交換可能な分離インサート(6)は、回転軸線(20)と同心状に延在するリング部材(124)を備える。リング部材(124)は、リング部材(124)がロータケーシング(82)に対して半径方向に当接しかつ第1の静止部分(86)に対して半径方向に当接する第1のポジションと、リング部材(124)がロータケーシング(82)に対してのみまたは第1の静止部分(86)に対してのみ半径方向に当接する第2のポジションと、の間で軸線方向に変位可能である。

Description

本発明は、モジュール式遠心分離機の交換可能な分離インサートに関する。本発明はさらに、モジュール式遠心分離機に関する。本発明はまた、モジュール式遠心分離機内に交換可能な分離インサートを取り付ける方法に関する。
医薬品、バイオ医薬品、バイオテクノロジーの分野およびそれらに関連する分野では、細胞培養物からの細胞の分離などの液体混合物からの物質の分離は、無菌環境で実施される。従来では、例えばステンレススチールから作られた機器が使用されており、当該機器はバッチ間で殺菌される。
最近では、1回の使用、つまり1つのバッチまたは限られた数のバッチのために作られた使い捨て分離装置が提案されている。例えば特許文献1は1回だけ使用される遠心分離機を開示しており、かつ特許文献2は交換可能な内側ドラムを備える分離機を開示する。
そうした使い捨て分離装置は、無菌様式で使用者に提供される。そのため、分離機内の生成物のための無菌環境は、使用者が生産施設における分離装置を殺菌することなく提供され得る。
特許文献2は、回転可能な外側ドラムと、外側ドラム内に配置される交換可能な内側ドラムとを備える、流動性のある生成物の遠心分離処理のための分離機を開示する。内側ドラムは、流動性のある生成物を浄化するための手段を備える。外側ドラムは、外側ドラムの下に配置されるモータによって駆動スピンドルを介して駆動される。内側ドラムは、流体接続部が分離機の上端部に配置される状態で、外側ドラムを通って垂直方向上向きに延在している。
米国特許出願公開第2011/0319248号明細書 国際公開第2015/181177号パンフレット
本発明の目的は、取り扱いが容易である交換可能な分離インサートを提供することである。本発明のさらなる目的は、モジュール式遠心分離機内への交換可能な分離インサートの容易な取り付けを提供することである。
本発明の一態様によれば、上記目的の少なくとも1つは、モジュール式遠心分離機の交換可能な分離インサートによって達成される。交換可能な分離インサートは、回転軸線周りで回転可能でありかつ第1の軸線方向端部分と第2の軸線方向端部分とを有するロータケーシングと、第1の導管部分が設けられた第1の静止部分と、を備える。第1の静止部分は、第1の軸線方向端部分においてロータケーシングに当接する。ロータケーシングは分離スペースの境界を定める。交換可能な分離インサートは、分離スペースに配置される円錐台形の分離ディスクを備えており、かつ第1の導管部分は、分離スペースと流体接続されている。交換可能な分離インサートは、第1の軸線方向端部分において回転軸線と同心円状に延在するリング部材を備えており、リング部材は、リング部材がロータケーシングに対して半径方向に当接しかつ第1の静止部分に対して半径方向に当接する第1のポジションと、リング部材がロータケーシングのみまたは第1の静止部分に対してのみ半径方向に当接する第2のポジションと、の間で軸線方向に変位可能である。
交換可能な分離インサートはリング部材を備えるので、またリング部材は第1のポジションにおいてロータケーシングに対して半径方向に当接しかつ第1の静止部分に対して半径方向に当接するので、リング部材は、例えばモジュール式遠心分離機内に設置される前に、交換可能な分離インサートが取り扱われる場合に、ロータケーシングおよび第1の静止部分をともに保持することに寄与する。さらに重要なことに、その第1のポジションにおいて、リング部材は、交換可能な分離インサートの取り扱い中に交換可能な分離インサート内の無菌環境を維持することに寄与する。さらに、リング部材は第2のポジションではロータケーシングにのみまたは第1の静止部分にのみ半径方向に当接するので、ロータケーシングは、第1の静止部分から解放され、ひいては第1の静止部分に対して回転することができる。その結果、リング部材がその第1のポジションにある場合、交換可能な分離インサートをユニットとして扱うことが容易となる。また、リング部材の第1のポジションと第2のポジションとの間における軸線方向変位は、モジュール式遠心分離機内への交換可能な分離インサートの容易な取り付けを提供する。
本発明のさらなる態様によれば、上記目的の少なくとも1つは、静止フレームと、回転部材と、回転部材を回転させるための駆動ユニットと、本明細書で説明される態様および/または実施形態のいずれか1つに基づく交換可能な分離インサートと、を備えるモジュール式遠心分離機によって達成される。ロータケーシングは回転部材の内部に係合され、かつ第1の静止部分は静止フレームに固定状態で係合される。リング部材は第2のポジションに配置される。
ロータケーシングが回転部材に係合されかつ第1の静止部分が静止フレームに固定状態で係合されるので、ロータケーシングは、第1の静止部分を静止状態に保ちながら、駆動ユニットによって回転部材とともに回転することができる。さらに、リング部材はその第2のポジションに配置されているので、ロータケーシングは第1の静止部分から解放され、それによって、回転部材内に係合されたロータケーシングを、静止フレームに係合される第1の静止部分に対して回転させることができる。したがって、交換可能な分離インサートをモジュール式遠心分離機に容易に取り付けることができ、回転可能なロータケーシングおよび固定された第1の静止部分をとともに容易に据え付けることができる。
モジュール式遠心分離機は、ベースユニットおよび交換可能な分離インサートの2つの主要部品を備えてもよい。ベースユニットは、交換可能な分離インサートを支持しかつ回転させるための基礎構成要素を備えてもよい。交換可能な分離インサートは、液体供給混合物の実際の分離が、その分離スペースで行われるよう構成されてもよい。液体供給混合物は、1つの流体接続部を通って分離スペースに流れ込んでもよく、分離された重相および軽相は、各々、1つの流体接続部を介して分離スペースを離れてもよい。第1の導管部分は、これら流体接続部のうちの1つの流体接続部の一部を形成してもよい。
交換可能な分離インサートは、1回だけの使用のために、すなわち液体供給混合物の1つのバッチのみまたは限られた数のバッチの分離のために構成されてもよい。一方で、ベースユニットは、異なる交換可能な分離インサートとともに繰り返し使用するよう構成されてもよい、つまりベースユニットは、異なる交換可能な分離インサートを使用して液体供給混合物の多数のバッチを分離するために使用されてもよい。
交換可能な分離インサートは、モジュール式遠心分離機のうち、液体供給混合物と分離された重相および軽相とが接触する唯一の部分を形成するよう構成されてもよい。そのため、交換可能な分離インサートは、無菌本体として使用者に提供されてもよい。無菌本体は、液体供給混合物を分離するために構成される部品、ならびに液体供給混合物や分離された重相および軽相のための導管を含んでもよい。交換可能な分離インサートは、使用者によってベースユニット内に取り付けられる。したがって、使用者は、液体供給混合物を分離するための無菌環境を備える遠心分離機を容易に利用できる。
ベースユニットの回転部材は、静止フレーム内で回転可能に支持されてもよい。回転部材は、スピンドルまたは他の種類のロータシャフトの助けを借りずに静止フレーム内で支持されてもよい。静止フレームは、モジュール式遠心分離機の使用中に不動であるという意味において、静止されている。
交換可能な分離インサートは、第2の導管部分が設けられた第2の静止部分をさらに備えてもよい。交換可能な分離インサートがベースユニット内に取り付けられる場合、ロータケーシングは、回転部材の内側スペースに受け入れられてもよい。適切には、回転部材は、交換可能な分離インサートの流体接続部のための回転部材の各軸線方向端部において1つの開口部が設けられていてもよく、交換可能な分離インサートの流体接続部は当該開口部を通って延在する。
実施形態によれば、リング部材は、リング部材が第1のポジションに位置決めされる場合に、ロータケーシングおよび第1の静止部分のシーリング当接部に配置されてもよい。この様式で、リング部材は、リング部材が第1のポジションに位置決めされている間、ロータケーシングおよび第1の静止部分の内部に無菌環境を維持することに寄与し得る。
実施形態によれば、交換可能な分離インサートは、第1の静止部分とロータケーシングとの間に配置される第1のシーリング部材を備えてもよく、第1のシーリング部材は、ロータケーシングへの第1の導管部分の移行部をシールする。この様式で、機械的な密閉シールが、第1の導管部分とロータケーシングの内部との間に提供されてもよい。例えば、第1の導管部分が液体供給混合物のための入口の一部を形成する場合、第1のシーリング部材は、モジュール式遠心分離機の機械的に密閉されてシールされた入口を提供してもよい。第1の静止部分とロータケーシングとの間の上記当接部は、第1のシーリング部材によって提供されてもよい。
実施形態によれば、交換可能な分離インサートは、第2の導管部分が設けられた第2の静止部分を備えてもよい。第2の静止部分は、第2の軸線方向端部分においてロータケーシングに当接してもよく、かつ第2の導管部分は、分離スペースと流体接続されてもよい。この様式で、分離スペースへのさらなる流体接続部または分離スペースからのさらなる流体接続部が、ロータケーシングの第1の軸線方向端部分とは反対側にあるロータケーシングの軸線方向端部分に設けられてもよい。
実施形態によれば、交換可能な分離インサートは、第2の静止部分とロータケーシングとの間に配置される第2のシーリング部材を備えてもよく、第2のシーリング部材は、ロータケーシングへの第2の導管部分の移行部をシールする。この様式で、機械的な密閉シールを、第2の導管部分とロータケーシングの内部との間に提供することができる。例えば、第2の導管部分が、分離された重相または軽相のための出口の一部を形成する場合、第2のシーリング部材は、モジュール式遠心分離機の機械的に密閉されてシールされた出口を提供してもよい。第2の静止部分とロータケーシングとの間の上記当接部は、第2のシーリング部材によって提供されてもよい。
実施形態によれば、交換可能な分離インサートは、スリーブ部材を備えてもよい。スリーブ部材は、セットアップポジションでは、ロータケーシングおよび第2の静止部分のシーリング当接部に配置されてもよい。スリーブ部材は、ロータケーシングが第2の静止部分に対して回転できるようにするために、セットアップポジションから取り外されてもよい。この様式で、セットアップポジションに配置される場合、スリーブ部材は、ロータケーシングおよび第2の静止部分の内部に無菌環境を維持することに寄与し得る。ロータケーシングがモジュール式遠心分離機の回転部材内に取り付けられる場合、スリーブ部材は、第2の静止部分に対するロータケーシングの回転を可能にするために、セットアップポジションから適切に取り外される。
実施形態によれば、第1の静止部分は、分離スペースと流体接続されている第3の導管部分が設けられてもよい。この様式で、分離スペースへのまたは分離スペースからのさらなる流体接続部が、交換可能な分離インサートの第1の静止部分に設けられてもよい。
実施形態によれば、第1の静止部分は、外ねじ部分を備えてもよい。この様式で、第1の静止部分は、外ねじ部分を介してモジュール式遠心分離機の静止フレームと係合してもよい。
実施形態によれば、回転部材は、第1の軸線方向端部および第2の軸線方向端部を有してもよい。回転部材は、第1の軸線方向端部において第1の開口部が設けられてもよい。交換可能な分離インサートの一部は、第1の開口部を通って延在してもよい。この様式で、例えば交換可能な分離インサートの流体接続部は、第1の開口部を通って延在してもよい。
実施形態によれば、回転部材は、第2の軸線方向端部において第2の開口部が設けられてもよい。交換可能な分離インサートの一部は、第2の開口部を通って延在してもよい。この様式で、例えば、交換可能な分離インサートの流体接続部は、第2の開口部を通って延在してもよい。
実施形態によれば、回転部材は、突出部を備えてもよい。交換可能な分離インサートのリング部材は、突出部に当接してもよい。この様式で、交換可能な分離インサートがモジュール式遠心分離機に取り付けられる場合、リング部材はその第1のポジションからその第2のポジションへ軸線方向に変位されてもよい。より具体的には、交換可能な分離インサートのロータケーシングが静止フレームの回転部材の内部に位置決めされると、交換可能な分離インサートの一部が第1の開口部を通って延在する。リング部材は、依然としてその第1のポジションにあり、突出部に当接している。その後、交換可能な分離インサートが最終ポジションに移動される。リング部材に当接する突出部に起因して、交換可能な分離インサートがその最終ポジションに移動されると、リング部材はその第2のポジションに変位される。
実施形態によれば、静止フレームはハウジングを備えてもよく、当該ハウジングの内部に回転部材が配置される。ハウジングは、第3の開口部を備える蓋を備えていてもよい。蓋の開ポジションでは、交換可能な分離インサートの交換のために回転部材へのアクセスが提供され、かつ蓋の閉ポジションでは、第3の開口部は、交換可能な分離インサートの流体接続部が当該第3の開口部を通って延在するよう構成される。この様式で、交換可能な分離インサートの流体接続部の1つは、モジュール式遠心分離機の外部の機器に接続するためにハウジングを通って延在するように配置されてもよい。
実施形態によれば、蓋は、交換可能な分離インサートの第2の静止部分と係合するよう構成されてもよい。この様式で、第2の静止部分は、モジュール式遠心分離機の動作中に、ハウジングおよび静止フレームに対して固定され得る。
実施形態によれば、蓋の閉ポジションでは、蓋は、第2の静止部分をロータケーシングへ向けて押圧してもよい。この様式で、交換可能な分離インサートがモジュール式遠心分離機内に取り付けられる場合、第2の静止部分はロータケーシングとシーリング状態で接触し、それによって交換可能な分離インサートおよびモジュール式遠心分離機が液体供給混合物を分離するように設定されることが保証され得る。
本発明のさらなる態様によれば、本明細書で説明される態様および/または実施形態のいずれか1つに基づくモジュール式遠心分離機内に交換可能な分離インサートを取り付ける方法が提供され、当該方法は、
- 本明細書で説明される態様および/または実施形態のいずれか1つに基づく交換可能な分離インサートを提供するステップと、
- リング部材が回転部材の範囲内で突出部に当接するポジションまで、交換可能な分離インサートを回転部材に挿入するステップと、
- 交換可能な分離インサートを回転部材の軸線方向において、さらに回転部材内へ移動させて、それによってリング部材をその第1のポジションからその第2のポジションへ押し込むステップと、
を含む。
交換可能な分離インサートを回転部材の軸線方向に移動させるステップでは、リング部材がその第1のポジションからその第2のポジションに押し込まれるので、交換可能な分離インサートのロータケーシングは第1の静止部分から解放される。したがって、モジュール式遠心分離機内への交換可能な分離インサートの容易な取り付けが提供される。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の特許請求の範囲および以下の詳細な説明を検討する際に明らかになろう。
本発明の様々な態様および/または実施形態は、その特定の特徴および利点を含んでおり、以下の詳細な説明および添付の図面で説明される例示的な実施形態から容易に理解されるであろう。
実施形態に基づくモジュール式遠心分離機を概略的に示す図である。 実施形態に基づく交換可能な分離インサートの断面を概略的に示す図である。 ロータケーシングの第1の軸線方向端部分の一部および交換可能な分離インサートの第1の静止部分の一部の断面を概略的に示す図である。 ロータケーシングの第1の軸線方向端部分の一部および交換可能な分離インサートの第1の静止部分の一部の断面を概略的に示す図である。 モジュール式遠心分離機のベースユニットの断面を概略的に示す図である。 モジュール式遠心分離機の一部の断面を概略的に示す図である。 交換可能な分離インサートをモジュール式遠心分離機に取り付ける方法を示す図である。
ここでは本発明の態様および/または実施形態についてより完全に説明する。同様の参照符号は、全体を通して同様の要素を指し示す。公知の機能または構造については、簡潔さおよび/または明確性のために必ずしも詳細に説明されない。
図1は、実施形態に基づくモジュール式遠心分離機2を概略的に示す。モジュール式遠心分離機2は、ベースユニット4と交換可能な分離インサート6とを備える。モジュール式遠心分離機2は、医薬品、バイオ医薬品、および/またはバイオテクノロジーの分野で使用するために構成されてもよい。モジュール式遠心分離機2は、CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)などの細胞またはバイオテクノロジー産業におけるプロセスから生じる他の物質を生産するためのプラント内のセットアップの一部を形成してもよい。
モジュール式遠心分離機2は、液体供給混合物を重相と軽相とに分離するために構成されている。例えば、液体供給混合物は、細胞培養物を含む発酵ブロスによって形成されてもよく、重相は、発酵ブロスの主要部分から分離される細胞を包含してもよい。軽相は、細胞を含まないか、あるいは最小限の残りの量の細胞のみを含む、発酵ブロスの主要部分によって形成されてもよい。
モジュール式遠心分離機2は、当該モジュール式遠心分離機2がベースユニット4と交換可能な分離インサート6とを備えるという意味でモジュール式である。交換可能な分離インサート6は、分離される液体供給混合物の新しいバッチごとに交換される。代替的には、交換可能な分離インサート6は、分離される新しいタイプの液体供給混合物ごとに交換されてもよい、つまり同じタイプの液体供給混合物を包含する後続のバッチが、同じ交換可能な分離インサート6を用いて分離されてもよい。
モジュール式遠心分離機2の使用中に、液体供給混合物、重相および軽相は、モジュール式遠心分離機の交換可能な分離インサート6とのみ接触する。当然のことながら、液体供給混合物を交換可能な分離インサート6に導入するようにかつ交換可能な分離インサート6から重相および軽相を導出するよう構成されるチューブ10の形態の導管もまた、液体供給混合物、重相および軽相と接触する。チューブ10は、交換可能な分離インサート6の一部を形成してもよい。ベースユニット4は、液体供給混合物または重相および軽相のいずれとも接触しない。
交換可能な分離インサート6について図2~図2bおよび図4を参照して以下でさらに説明する。
ベースユニット4は、交換可能な分離インサートを支持しかつ回転させるための構成要素を備える。そのため、ベースユニット4は、とりわけ、静止フレーム8と、回転部材と、回転部材を回転させるための駆動ユニットとを備える。したがってモジュール式遠心分離機2もまた、静止フレーム8と、回転部材と、回転部材を回転させるための駆動ユニットとを備える。静止フレーム8は、垂直部材12を備える。駆動ユニットの一部は、垂直部材12内に配置されてもよい。
静止フレーム8は、モジュール式遠心分離機の使用中は静止している。しかしながら、ベースユニット4自体は、例えば使用者の生産施設におけるさまざまな場所に配置されるように、移動可能であってもよい。この目的のために、静止フレーム8はホイール14が設けられていてもよい。
ベースユニット4について図3を参照して以下でさらに説明する。
図2は、実施形態に基づく交換可能な分離インサート6の断面を概略的に示す。交換可能な分離インサート6は、図1に関連して上述されかつ図3および図4を参照して後述されるモジュール式遠心分離機2などのモジュール式遠心分離機のための交換可能な分離インサートである。したがって、交換可能な分離インサート6は、その一部が、図3に関連してさらに後述されるように、回転部材16の内側スペース26の内部に配置されるよう構成されてもよい。
交換可能な分離インサート6は、ロータケーシング82と、第1の静止部分86と、第2の静止部分84とを備える。ロータケーシング82は、回転軸線20周りで回転可能である。ロータケーシング82は、第1の軸線方向端部分120と第2の軸線方向端部分122とを有する。ロータケーシング82は、第1の静止部分86と第2の静止部分84との間に配置されている。モジュール式遠心分離機の動作中、第1の静止部分86は、交換可能な分離インサート6の軸線方向下側端部に配置され、これに対して、第2の静止部分84は、交換可能な分離インサート6の軸線方向上側端部に配置される。
ロータケーシング82は、その中で分離スペース88の境界を定める。交換可能な分離インサート6は、分離スペース88内に配置される円錐台形の分離ディスク92のスタック90を備える。スタック90における分離ディスク92は、第1の静止部分86における仮想頂部を伴うようにかつ/または第1の静止部分86の方向に向くように配置されている。スタック90は、例えば少なくとも100個の分離ディスク92や少なくとも150個の分離ディスク92などの、少なくとも50個の分離ディスク92を備えてもよい。一例として言及されるように、分離ディスク92は、160~400mmの外径と、60~100mmの内径と、回転軸線20と分離ディスク92の内面との間に35~40度の角度αと、を有してもよい。明確にするために、図2には数枚のディスク92のみが示される。
交換可能な分離インサート6は、第1の静止部分86に配置される第1の流体接続部96を備える。第1の導管部分97は、第1の流体接続部96の一部を形成する。第1の導管部分97は、分離スペース88と流体接続されている。第1の流体接続部96の第1の導管部分97は、第1の静止部分86を通って延在する。交換可能な分離インサート6は、第2の静止部分84に配置される第2の流体接続部94を備える。第2の導管部分95は、第2の流体接続部94の一部を形成する。第2の導管部分95は、分離スペース88と流体接続されている。第2の流体接続部94の第2の導管部分95は、第2の静止部分84を通って延在する。これら実施形態では、交換可能な分離インサート6は、第1の静止部分86に配置される第3の流体接続部98を備える。第3の導管部分99は、第3の流体接続部98の一部を形成する。第3の導管部分99は、分離スペース88と流体接続されている。第3の流体接続部98の第3の導管部分99は、第1の静止部分86を通って延在する。したがって、第1の静止部分86は、分離スペース88と流体接続される第3の導管部分99が設けられている。
これら実施形態では、第1の流体接続部96は、液体供給混合物をロータケーシング82へ導入するよう構成されており、第2の流体接続部94は、ロータケーシング82から重相を導出するよう構成されており、かつ第3の流体接続部98は、ロータケーシング82から軽相を導出するよう構成されている。液体供給混合物は、第1の流体接続部96から、回転軸線20上の分離スペース88に流入する。液体供給混合物は、回転軸線20から分離スペース88の外周へ分配される。分離された軽相は、回転軸線20へ向けて流れて、回転軸線20と分離ディスク92の半径方向内側縁部100との間の半径方向ポジションで分離スペース88を離れる。
ロータケーシング82の内部には、分離スペース88からの分離された重相のための1つ以上の排出導管102が配置されている。1つ以上の排出導管102は、分離スペース88の半径方向外側部分から回転軸線20へ向けて延在する。1つ以上の排出導管102は、各々、チューブを備えてもよい。排出導管102の数や例えば重相の密度および/または粘度に応じて、各チューブは、2~10mmの内径を有してもよい。この例では、単一の排出導管102が設けられている。なお、例えば少なくとも3つまたは少なくとも5つの排出導管など、少なくとも2つのそうした排出導管が、ロータケーシング82の周縁に均等に分配されてもよい。排出導管102は、半径方向外側部分に配置される導管入口と、半径方向内側部分に配置される導管出口とを有する。排出導管102は、分離スペース88の軸線方向上側部分に配置される。
第1の静止部分86は、第1の軸線方向端部分120でロータケーシング82に当接する。第2の静止部分84は、第2の軸線方向端部分122でロータケーシング82に当接する。第1の静止部分86および第2の静止部分84のそれぞれとロータケーシング82との間にシールが提供される。これらシールは、静止部分86、84および/またはロータケーシング82の一部を形成してもよい。これら実施形態では、シールの各々は、ロータケーシング82の一部を形成する回転シーリング面と、静止部分86、84の一部を形成する静止シーリング面とを備える。当該シールにおいて、第1の静止部分86および第2の静止部分84はそれぞれ、ロータケーシング82に当接している。
例示される実施形態では、交換可能な分離インサート6は、第1の静止部分86とロータケーシング82との間に配置される第1のシーリング部材104を備える。第1のシーリング部材104は、ロータケーシング82への第1の導管部分97の移行部をシールする。そのため、機械的な密閉シールは、第1の導管部分97と、分離スペース88などのロータケーシング82の内部との間に設けられる。
例示される実施形態によれば、第1のシーリング部材104は、第1の静止部分86内に固定状態で配置されており、かつ第1の環状シーリング面104’を備えており、当該第1の環状シーリング面104’は、ロータケーシング82に配置される第1の反対側のシーリング面104”に当接する。この様式で、第1の環状シーリング面104’と第1の反対側のシーリング面104”との間の境界に機械的な密閉シールが提供される。モジュール式遠心分離機の使用中、第1の反対側のシーリング面104”は、ロータケーシング82とともに回転する。
例示される実施形態では、交換可能な分離インサート6は、第2の静止部分84とロータケーシング82との間に配置される第2のシーリング部材105を備える。第2のシーリング部材105は、ロータケーシング82への第2の導管部分95の移行部をシールする。したがって、第2の導管部分95と分離スペース88などのロータケーシング82の内部との間に機械的な密閉シールが提供される。
例示される実施形態によれば、第2のシーリング部材105は、第2の静止部分84に固定状態で配置されており、かつ第2の環状シーリング面105’を備えており、当該第2の環状シーリング面105’は、ロータケーシング82に配置される第2の反対側のシーリング面105”に当接する。この様式で、第2の環状シーリング面105’と第2の反対側のシーリング面105”との間の境界に機械的な密閉シールが提供される。モジュール式遠心分離機の使用中、第2の反対側のシーリング面105”は、ロータケーシング82とともに回転する。
例示される実施形態では、交換可能な分離インサート6は、第1の静止部分86とロータケーシング82との間に配置される第3のシーリング部材107を備えており、第3のシーリング部材107は、ロータケーシング82への第3の導管部分99の移行部をシールする。そのため、第3の導管部分99と、分離スペース88などのロータケーシング82の内部との間に機械的な密閉シールが提供される。
これら実施形態では、第3のシーリング部材107は、第1のシーリング部材104と同心状に配置されている。
例示される実施形態によれば、第3のシーリング部材107は、第1の静止部分86に固定状態で配置されており、かつ第3の環状シーリング面107’を備えており、当該第3の環状シーリング面107’は、ロータケーシング82に配置される第3の反対側のシーリング面107”に当接する。そのため、第3の導管部分99と、分離スペース88などのロータケーシング82の内部との間に機械的な密閉シールが提供される。
シーリング部材104、105、107は、冷却液などの流体を供給しかつ引き出すための流体入口109および流体出口111が設けられてもよい。そのためシーリング部材104、105、107を冷却することができる。図2では、1つの流体入口109および1つの流体出口111が、シーリング部材104、105、107に示されている。なお、さらなる流体入口および出口が、シーリング部材104、105、107に設けられてもよい。
シーリング部材104、105、107は、静止部分86、84とロータケーシング82との間に機械的シールを形成する。したがって、交換可能な分離インサート6は、機械的に密閉されてシールされる入口および出口が設けられている。より具体的には、ロータケーシング82の内部に配置される排出導管102と、第2の静止部分84内に配置される第2の導管部分95との間の流体接続部は、機械的に密閉されてシールされている。同様に、第1の静止部分86内に配置される第1の導管部分97と、ロータケーシング82の内部の分離スペース88との間の流体接続部は、機械的に密閉されてシールされている。また、ロータケーシング82の内部の分離スペース88と、第1の静止部分86内に配置される第3の導管部分99との間の流体接続部は、機械的に密閉されてシールされている。
機械的な密閉シールは、例えばペアリングチャンバーの内部に配置されるペアリングディスクなどを備える油圧シールと比べて完全に異なるインターフェースを遠心分離機の回転部分と静止部分との間に形成することに留意されたい。機械的な密閉シールは、回転可能なロータケーシングの一部と静止部分との間の当接部を含む。油圧シールは、遠心分離機の回転部分と静止部分との間の当接部を含まない。
第1、第2および第3の流体接続部96、94、98は、プラスチックチューブなどの配管を備えてもよい。
動作中、交換可能な分離インサート6は、回転部材内に配置されて、回転軸線20周りで回転するようもたらされる。分離される液体供給混合物は、第1の静止部分86内に配置される第1の流体接続部96とガイドチャネル106とを介して分離スペース88に供給される。分離される液体供給混合物は、軸線方向上向きの経路に沿って分離スペース88へ向けて案内される。密度の違いにより、液体供給混合物は液体軽相と液体重相とに分離される。この分離は、分離スペース88内に取り付けられたスタック90の分離ディスク92間の間隙によって促進される。重相は、細胞などの粒子を含んでもよい。重相は、軽相および粒子の濃縮混合物を含んでもよい。
分離された重相は、排出導管102を介して分離スペース88の周縁から収集され、ロータケーシング82から、第2の静止部分84内に配置される第2の流体接続部94へ押し出される。分離された軽相は、分離ディスク92のスタック90を通って半径方向内向きに押し出され、ロータケーシング82から、第1の静止部分86内に配置される第3の流体接続部98に導かれる。結果的に、この実施形態では、液体供給混合物は、交換可能な分離インサート6の軸線方向下側端部で供給され、分離された軽相は交換可能な分離インサート6の軸線方向下側端部で排出され、かつ分離された重相は交換可能な分離インサート6の軸線方向上側端部で排出される。
交換可能な分離インサート6は、第1の軸線方向端部分120において回転軸線20と同心状に延在するリング部材124を備える。リング部材124は、図2に示されるようにリング部材124がロータケーシング82に対して半径方向に当接しかつ第1の静止部分86に対して半径方向に当接する第1のポジションと、リング部材124がロータケーシング82に対してのみ半径方向に当接する(図2aを参照)かまたは第1の静止部分86に対してのみ半径方向に当接する(図2bを参照)第2のポジションとの間で軸線方向に変位可能である。
すなわち、図2aおよび図2bは、ロータケーシング82の第1の軸線方向端部分120の一部および第1の静止部分86の一部の断面を概略的に示す。図2aおよび図2bには、リング部材122の代替的な第2のポジションが示される。
図2aに示される第1の実施形態によれば、その第2のポジションにおいて、リング部材124は、ロータケーシング82に対してのみ半径方向に当接する。第1の実施形態によれば、リング部材124の第1のポジションから第2のポジションへの軸線方向変位は、交換可能な分離インサート6がモジュール式遠心分離機内に設置された際に達成され得る。より具体的には、交換可能な分離インサート6がモジュール式遠心分離機の回転部材内に配置されると、リング部材124は回転部材の突出部132に当接する。リング部材124は、交換可能な分離インサート6が回転部材に完全に挿入される前に、リング部材124がその第1のポジションに配置されるように突出部132に当接する。交換可能な分離インサート6を回転部材に完全に挿入すると、突出部132は、リング部材124が回転部材にさらに挿入されるのを防ぐ。このようにして、リング部材124は、ロータケーシング82に対してその第2のポジションへ軸線方向に変位される。図2では、リング部材124は、回転部材の突出部132に当接するその第1のポジションで示される。図2aでは、リング部材124は、突出部132に当接する第2のポジションで示される。図3および図4に関連する以下の説明も参照されたい。
図2bに示される第2の実施形態によれば、その第2のポジションにおいて、リング部材124は、第1の静止部分86に対してのみ半径方向に当接する。第2の実施形態によれば、リング部材124の第1のポジションから第2のポジションへの軸線方向変位は、交換可能な分離インサート6がモジュール式遠心分離機内に設置された後、リング部材124に接して押されるレバー126を用いて達成されてもよい。これら第2の実施形態では、モジュール式遠心分離機の回転部材の内部には、とりわけ図2および図2aを参照して説明された突出部132が設けられていない。
交換可能な分離インサート6がその取り付け前および取り付け中にモジュール式遠心分離機で取り扱われる間、リング部材124は、その第1のポジションにおいて、交換可能な分離インサート6内の無菌環境がロータケーシング82と第1の静止部分86との間の境界を介して汚染されるのを防ぐ。さらに、第1のポジションでは、リング部材は、交換可能な分離インサート6が取り扱われる際に、ロータケーシング82および第1の静止部分86をともに保持することに寄与してもよい。
ロータケーシング82は、リング部材124が第2のポジションに位置決めされる場合に、第1の静止部分86に対して回転可能である。したがって、リング部材124の第2のポジションでは、ロータケーシング82は第1の静止部分86から解放される。
適切には、リング部材124は、リング部材124が第1のポジションに位置決めされる場合に、ロータケーシング82および第1の静止部分86のシーリング当接部に配置される。したがって、リング部材124は、リング部材124が第1のポジションに位置決めされている間、ロータケーシング82と第1の静止部分86との間の境界領域を密閉することによって、ロータケーシング82および第1の静止部分86の内部の無菌環境を維持することに寄与する。シーリング当接部は、例えば図2~図2bに示されるようにリップシールまたはOリングを用いて実現されてもよい。
交換可能な分離インサート6は、スリーブ部材128を備える。スリーブ部材128は、セットアップポジションにおいて、ロータケーシング82および第2の静止部分84とのシール当接部に配置されている(図2を参照)。スリーブ部材128は、ロータケーシング82が第2の静止部分84に対して回転できるようにするために、セットアップポジションから取り外し可能である。
そのセットアップポジションにおいて、スリーブ部材128は、ロータケーシング82および第2の静止部分84の内部の無菌環境を維持することに寄与する。また、スリーブ部材128は、交換可能な分離インサート6の取り扱い中に、ロータケーシング82の所定のポジションに第2の静止部分84を保持する。適切には、ロータケーシング82がモジュール式遠心分離機内に取り付けられた後、スリーブ部材128はセットアップポジションから取り外される。したがって、モジュール式遠心分離機の使用中、ロータケーシング82は、第2の静止部分84に対して回転可能である。
実施形態によれば、スリーブ部材128は弾性を有してもよい。この様式で、スリーブ部材128は、ロータケーシング82または第2の静止部分84を破損することなく、そのセットアップポジションから容易に取り外すことができる。さらに、弾性スリーブ部材128は、そのセットアップポジションに配置される場合、ロータケーシング82および第2の静止部分84に接して緊密にシールすることができる。
実施形態によれば、スリーブ部材128は、セットアップポジションにおいて、ロータケーシング82に対して半径方向にシールし、かつ第2の静止部分84に対して半径方向にシールする。この様式で、スリーブ部材128は、そのセットアップポジションから軸線方向に取り外されてもよい。すなわち交換可能な分離インサート6が図2に示すように位置決めされる場合、スリーブ部材128は、そのセットアップポジションから、回転軸線20と略平行に上向きに取り外される。
第1の静止部分86は、外ねじ部分130を備える。外ねじ部分130は、対応する内ねじ部分と係合するよう構成される。内ねじ部分は、モジュール式遠心分離機の静止フレームに設けられた係合部材の一部として設けられてもよい。したがって、第1の静止部分86は、図4を参照してさらに後述されるように、静止フレームに対して固定されてもよい。
図3は、図1のモジュール式遠心分離機2のベースユニット4の断面を概略的に示す。つまり図3では交換可能な分離インサートが省略されている。
上述のようにベースユニット4は、静止フレーム8と、回転部材16と、駆動ユニット18とを備える。回転部材16は、静止フレーム8内に配置され、かつ回転軸線20周りで回転するよう構成されている。駆動ユニット18は、回転軸線20周りで回転部材16を回転させるよう構成されている。
回転軸線20に沿って見ると、回転部材16は、第1の軸線方向端部24と第2の軸線方向端部22とを有する。回転部材16は、少なくとも半径方向において内側スペース26の境界を定める。半径方向は回転軸線20に垂直に延在する。内側スペース26は、図4を参照してさらに後述されるように、交換可能な分離インサート6の少なくとも一部をその中に受け入れるよう構成されている。
回転部材16は、第1の軸線方向端部24において第1の開口部30が設けられている。回転部材16はさらに、第2の軸線方向端部22において第2の開口部28が設けられている。第1および第2の開口部30、28の各々は、回転部材16内に貫通穴を形成する。そのため、内側スペース26は、第1および第2の開口部30、28の各々を介してアクセス可能である。したがって、第1および第2の開口部30、28は、交換可能な分離インサートの流体接続部が当該第1および第2の開口部30、28を通って延在するよう構成される。さらに後述されるように図4を参照されたい。
これら実施形態では、回転部材16は、ロータ本体32とキャップ34とを備える。キャップ34は、ロータ本体32と解放可能に係合される。キャップ34は、例えばねじ山、バヨネット連結、ねじ、ウィングナットまたは他の任意の適切な係合構成を用いて、ロータ本体32と解放可能に係合されてもよい。キャップ34がロータ本体32から解放されると、内側スペース26へのアクセスが提供される。内側スペース26へのアクセスが提供されると、交換可能な分離インサートを内側スペース26内に取り付けることができる。同様に、内側スペース26へのアクセスが提供されると、交換可能な分離インサートを内側スペース26から取り外すことができる。したがって、使用済みの交換可能な分離インサートを、キャップ34がロータ本体32から解放される場合に、新しい交換可能な分離インサートと交換することができる。
キャップ34は、ロータ本体32の第2の軸線方向端部22の所定の領域に配置されてもよい。したがって、回転部材16の第2の開口部28は、キャップ34内に配置されている。上述のように、交換可能な分離インサートの流体接続部は、第2の開口部28を通って延在してもよい。
ベースユニット4は、少なくとも1つのベアリング36を備える。回転部材16は、少なくとも1つのベアリング36を介して静止フレーム8にジャーナル接続されている。したがって、回転部材16自体は、静止フレーム8にジャーナル接続されている。また、回転部材16は、少なくとも1つのベアリング36を介して静止フレーム8に支持されてもよい。したがって、回転部材16は、交換可能な分離インサートを備える従来技術の遠心分離機におけるようにスピンドルまたはシャフトを介して間接的にジャーナル接続されていない。
少なくとも1つのベアリング36は、例えば半径方向の力と軸線方向の力の両方を支持する単一ボールベアリングであってもよい。代替的には、少なくとも1つのベアリング36は例えば2つのベアリング36を備えてもよく、例えばその1つは主に半径方向の力を支持し、もう1つは主に軸線方向の力を支持する。
少なくとも1つのベアリング36は、少なくとも1つのベアリング36が回転部材16によって境界を定められた内側スペース26の一部の周りに延在するように、回転軸線20に沿う所定の軸線方向ポジションに配置される。モジュール式遠心分離機の使用中に交換可能な分離インサートは内側スペース26内に配置されるので、回転部材16は、交換可能な分離インサートも同様に位置決めされる所定の軸線方向ポジションで支持される。そのため少なくとも1つのベアリング36は、回転部材16の信頼性のある支持を提供する。
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのベアリング36は、少なくとも80mmの内径を有してもよい。この様式で、少なくとも1つのベアリング36は、内側スペース26の境界を定める回転部材16の一部が少なくとも1つのベアリング36内に適合され得るようなサイズになされる。またこの様式で、少なくとも1つのベアリング36は、回転軸線20に沿って見られるように回転部材16の第1の開口部30が少なくとも1つのベアリング36内に適合され得るようなサイズになされる。いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのベアリング36は、80~150mmの内径を有してもよい。1つの非限定的な例によれば、少なくとも1つのベアリング36は、約120mmの内径を有してもよい。そうした大型のベアリングは、遠心分離機では一般的ではなく、特に後述するサイズの分離ディスクを有する遠心分離機では一般的ではない。ベアリング36はベースユニット4内に上述のように配置されるので、大型のベアリング36は、とりわけ、交換可能な分離インサートの一部が少なくとも1つのベアリング36内に適合することを可能にする。
駆動ユニット18は、電気モータ38と、電気モータ38と回転部材16との間に配置されるトランスミッション40とを備える。トランスミッション40は、軸線方向において回転部材16の側方に配置される電気モータ38を提供する。すなわち、電気モータ38の回転軸線42は、回転部材16の回転軸線20と略平行に延在する。電気モータ38が軸線方向において回転部材16の側方に配置されるので、とりわけ、回転部材16の第1および第2の軸線方向端部24、22の両方へのアクセスが提供され得る。すなわち、第1および第2の軸線方向端部24、22のいずれかへのアクセスも、電気モータ38によって阻害されない。
図示される実施形態では、トランスミッション40は、電気モータ38上に配置される第1のプーリー44と、回転部材16上に配置される第2のプーリー46と、第1および第2のプーリー44、46間に延在するベルト48と、を備えるベルト駆動装置である。代替的には、トランスミッションは、はめば歯車を備えるギアトランスミッション、または電気モータ38から回転部材16にトルクを伝達するための他の任意の適切なトランスミッションであってもよい。
図示されている実施形態では、静止フレーム8は、垂直部材12を備える。電気モータ38は、少なくとも部分的に垂直部材12の内部に配置されている。この様式で、電気モータ38は保護可能なように静止フレーム8内に配置される。モジュール式遠心分離機の使用者は、電気モータ38の回転部分にまたは電気モータ38に接触するリスクがない。同様に、ベルト48は、モジュール式遠心分離機の使用者がベルト48に接触するのを防ぐために、少なくとも部分的に静止フレーム8の内部に配置されてもよい。
静止フレーム8は、ハウジング52を備える。回転部材16は、ハウジング52の内部に配置されている。ハウジング52は、ハウジング52の第1のハウジング部分56に枢軸回転可能にまたは取り外し可能に接続される蓋54を備える。蓋54は、第3の開口部58が設けられている。第3の開口部58は、蓋54に貫通穴を形成する。
蓋54の開ポジションでは、例えば交換可能な分離インサートの交換のために、ハウジング52の内部の回転部材16へのアクセスが提供される。そのため、回転部材16の内部で交換可能な分離インサートを取り外しかつ/または位置決めするために、蓋54はその開ポジションに移動され、回転部材16のキャップ34はロータ本体32から解放される。一度交換可能な分離インサートが回転部材16の内側スペース26の内部に位置決めされると、キャップ34は再びロータ本体32と係合される。その後、蓋54は閉ポジションに移動される。
蓋54の閉ポジションでは、第3の開口部58は、交換可能な分離インサートの流体接続部が第3の開口部58を通って延在するよう構成される。モジュール式遠心分離機の使用中、蓋54はその閉ポジションに配置される。そのため、モジュール式遠心分離機の使用者は、回転部材16にアクセスすることができない。第3の開口部58は、交換可能な分離インサートの流体接続部の1つが当該第3の開口部58を通って延在するように提供され、かつ流体が回転部材16の第2の軸線方向端部22において交換可能な分離インサートへ向けて流入するかまたは交換可能な分離インサートから流出することを可能とする。
第4の開口部60は、蓋54の反対側に設けられている。第4の開口部60は、交換可能な分離インサートのさらなる流体接続部が当該第4の開口部60を通って延在するよう構成される。したがって、さらなる流体接続部は、回転部材16の第1の軸線方向端部24でハウジング52から延在してもよい。
第4の開口部60は、ハウジング52内に、かつ/または静止フレーム8内に、かつ/または第1の軸線方向端部24に配置される係合部材62内に設けられてもよい。いずれの場合も、第4の開口部60は貫通穴を形成し、それによって交換可能な分離インサートのさらなる流体接続部が当該貫通穴を通って延在することが可能となる。
これら実施形態では、ベースユニット4は、係合部材62を備える。係合部材62は、第4の開口部60に配置されている。係合部材62は、図4を参照してさらに後述されるように、交換可能な分離インサートの一部と係合するよう構成されている。
静止フレーム8は、突出部材64を備える。ハウジング52は、突出部材64に接続される。そのため、ハウジング52へのアクセスが提供され、またハウジング52内に配置される回転部材16へのアクセスが提供される。ハウジング52は、回転軸線20に沿ってハウジング52の少なくとも1つの端部66へのアクセスが提供されるように、突出部材64に接続されている。適切には、ハウジング52は、蓋54が配置されるハウジング52の端部へのアクセスが提供される様式で、突出部材64に接続されている。そのため、使用者は、例えば回転部材16内の交換可能な分離インサートを交換するために、ハウジング52の内部にアクセスできる。さらに、回転軸線20に沿うハウジング52の両端部におけるアクセスが提供される場合、使用者は、第1、第2、第3、および第4の開口部28、30、58、60を介して交換可能な分離インサートの第1および第2の流体接続部を設置することができる。
回転部材16は、静止フレーム8のハウジング52の内部にジャーナル接続されている。すなわち、回転部材16がジャーナル接続されるベアリング36が、ハウジング52内に配置されている。ハウジング52は、モジュール式遠心分離機の動作中に回転部材16が交換可能な分離インサートのロータケーシングとともに危険速度を超過する場合にモジュール式遠心分離機にかかる悪影響を低減するために、少なくとも1つの弾性コネクタ(図示せず)を介して突出部材64に懸架されてもよい。
回転部材16は、第1の軸線方向端部24の所定の領域に仮想頂部を有する円錐台形の壁部材68を備える。円錐台形の壁部材68は、内側スペース26の一部の境界を定める。円錐形または円錐台形の形状を有する交換可能な分離インサートは、内側スペース26内に配置されると、円錐台形の壁部材68によって支持される。円錐台形の壁部材68は、ロータ本体32の一部を形成する。
回転部材16は、突出部132を備える。突出部132は回転部材16の内面に設けられている。突出部132は、交換可能な分離インサートのリング部材が突出部132に当接するように、回転部材16の軸線方向ポジションに配置されている。より具体的には、突出部132は、その第1のポジションにある場合に、リング部材に当接する。交換可能な分離インサートが回転部材16内に完全に移動されると、リング部材はその第2のポジションに移動される。図2aを参照した上記説明を参照されたい。
これら実施形態では、突出部132は、回転部材16の内面に沿って円周方向に延在する隆起部を形成する。突出部132は、交換可能な分離インサートのリング部材に当接するのに適した任意の形状を有してもよい。例えば、突出部は、回転部材16の内面から突出する個別の要素を形成してもよい。そうした個別の要素は、回転部材16の内面から突出する1つ以上の同様の個別の要素で補足されてもよい。
図4は、モジュール式遠心分離機2の一部の断面を概略的に示す。より具体的には、図4は、ハウジング52と、回転部材16と、モジュール式遠心分離機2の交換可能な分離インサート6との断面を示す。当該モジュール式遠心分離機2は、図1~図3に関連して上述したようなモジュール式遠心分離機2であってもよい。交換可能な分離インサート6は、図2および図2aに関連して上述したような交換可能な分離インサート6であってもよい。したがって、以下では、図1~図3も参照する。
図4には、交換可能な分離インサート6がベースユニット4内に取り付けられた状態で示される。交換可能な分離インサート6の一部は、回転部材16の内部に係合される。より具体的には、交換可能な分離インサート6のロータケーシング82は、交換可能な分離インサート6の第2の流体接続部94が回転部材16の第2の開口部28を通って延在するようにかつ交換可能な分離インサート6の第1の流体接続部96が回転部材16の第1の開口部30を通って延在するように、回転部材16の内側スペース26に係合される。これら実施形態では、第3の流体接続部98も第1の開口部30を通って延在する。
ロータケーシング82は、多数のさまざまな方法で回転部材16の内部に係合されてもよい。例えば、キャップ34は、ロータ本体32に係合される場合にロータケーシング82と係合されてもよく、回転部材16の内部に突出部が設けられてもよく、かつロータケーシング82は、対応する凹部などが設けられてもよい。
第1の静止部分86の一部は、第1の開口部30を通って延在する。そのため、ロータケーシング82の第1の軸線方向端部24において、第1の静止部分86の少なくとも一部は、回転部材16の外側に配置される。したがって、第1の静止部分86は、第1の静止部分86がモジュール式遠心分離機2の動作中に静止したままであることを確実にするために、静止フレーム8と係合されてもよい。
第2の静止部分84の一部は、第2の開口部28を通って延在する。そのため、ロータケーシング82の第2の軸線方向端部22において、第2の静止部分84の少なくとも一部は、回転部材16の外側に配置される。したがって、第2の静止部分84は、第2の静止部分84がモジュール式遠心分離機2の動作中に静止したままであることを確実にするために、静止フレーム8と係合されてもよい。
回転部材16の両側にある軸線方向端部24、22における第1および第2の開口部30、28は、第1および第2の流体接続部96、94が第1および第2の開口部30、28のそれぞれを通って延在するような回転部材16内への交換可能な分離インサート6の容易な取り付けを提供する。
そのため第1の開口部30を通って延在する第1の流体接続部96は、モジュール式遠心分離機2の外部の機器まで延在してもよい。同様に、第2の開口部28を通って延在する第2の流体接続部94は、モジュール式遠心分離機2の外部の機器まで延在してもよい。したがって、第1および第2の流体接続部96、94をそうした外部機器に接続することができる。
交換可能な分離インサート6の流体接続部94、96、98は、ハウジング52の外に延在する。第2の流体接続部94は、ハウジング52の第3の開口部58を通って延在する。また、第2の静止部分84の少なくとも一部は、第3の開口部58を通って延在する。第1の流体接続部96は、第4の開口部60を通って延在する。上述のように、第4の開口部60は、ハウジング52内に設けられてもよく、あるいは代替的にモジュール式遠心分離機2の静止フレーム8の異なる部分に設けられてもよい。これら実施形態では、第3の流体接続部98もまた、第4の開口部60を通って延在する。
図3に関連して上述したように、第3の開口部58は、ハウジング52の蓋54に設けられてもよい。蓋54は、交換可能な分離インサート6の一部と係合するよう構成される。より具体的には、蓋54は、第2の静止部分84と係合するよう構成される。そのため第2の静止部分84は、静止フレーム8に固定状態で係合される。したがって、第2の静止部分84は、モジュール式遠心分離機の使用中、既定のポジションに維持される。このため、第2の流体接続部94もまた、モジュール式遠心分離機2の使用中に回転可能に固定される。
蓋54と第2の静止部分84との間の係合は、モジュール式遠心分離機2の使用中に第2の静止部分84が回転するのを防ぐことを目的としている。さらに、蓋54と第2の静止部分84との間の係合は、交換可能な分離インサート6を正しい軸線方向ポジションに位置決めすることに寄与してもよい。例えば、蓋54の閉ポジションにおいて、蓋は、交換可能な分離インサート6内のシールがそれらの意図されるシーリング機能を提供するように、第2の静止部分84をロータケーシング82へ向けて押圧してもよい。
蓋54は、多数のさまざまな方法で第2の静止部分84と係合してもよい。例えば、第2の静止部分84は、半径方向凹部134が設けられてもよく、かつ蓋54は、半径方向凹部134内へ延在する突出部136が設けられてもよい。代替的にはあるいは付加的には、例えば第2の静止部分84は、軸線方向フランジが設けられてもよく、かつ蓋54は、軸線方向フランジに当接していてもよい。
例示される実施形態によれば、モジュール式遠心分離機2は、静止フレーム8に回転可能に接続される係合部材62を備えてもよい。交換可能な分離インサート6は、第1の静止部分86が外ねじ部分130を備える交換可能な分離インサート6であってもよい。係合部材62は、第1の静止部分86の外ねじ部分130と係合するよう構成される内ねじ部分138を備える。
図3に関連して上述したように、係合部材62は、第4の開口部60に配置されている。より具体的には、第4の開口部60は、係合部材62を通って延在する。係合部材62は、交換可能な分離インサート6の一部と係合するよう構成される。より具体的には、係合部材62は、交換可能な分離インサート6の第1の静止部分86と係合するよう構成される。第1の静止部分86と係合される場合、係合部材62および第1の静止部分86は静止フレーム8に対して固定される、つまり第1の静止部分86は静止フレーム8と固定状態で係合される。
これら実施形態では図2を参照して上述したように、係合部材62は内ねじ部分138を備えており、第1の静止部分86は外ねじ部分130を備える。そのため係合部材62は、第1の静止部分86とねじ様式で係合される。代替実施形態によれば、例えばバヨネット連結が、係合部材62と第1の静止部分86との間に提供されてもよい。
回転部材16は、回転部材16の第1の軸線方向端部24の所定の領域に仮想頂部を有する円錐台形の壁部材68を備える。交換可能な分離インサート6の一部は、円錐形または円錐台形の形状を有する。交換可能な分離インサート6の円錐形または円錐台形の部分は、円錐台形の壁部材68によって支持される。交換可能な分離インサート6の円錐形または円錐台形の部分は、ロータケーシング82の分離スペース88内に配置される分離ディスク92の円錐台形の形状から生じてもよい。
図4に示されるように、交換可能な分離インサート6がモジュール式遠心分離機2内に取り付けられかつモジュール式遠心分離機が使用できる状態にある場合、交換可能な分離インサート6のリング部材124は、例えば図2aおよび図2bに関連して上述したようにその第2のポジションに配置される。そのためロータケーシング82は、モジュール式遠心分離機2の駆動ユニットによって回転部材16とともに回転することができる。
例示される実施形態では、また図2および図2aを参照して上述されたように、回転部材16は突出部132を備える。交換可能な分離インサート6のリング部材124は、突出部132に当接している。上述のようにリング部材124が突出部132に当接するので、交換可能な分離インサート6がモジュール式遠心分離機2の回転部材16および静止フレーム8に配置されると、リング部材124は第1のポジションから第2のポジションへ軸線方向に変位される。
図5は、モジュール式遠心分離機内に交換可能な分離インサートを取り付ける方法200を例示する。モジュール式遠心分離機は、本明細書で説明される態様および/または実施形態のいずれか1つに基づくモジュール式遠心分離機2であってもよく、かつ本明細書で説明される態様および/または実施形態のいずれか1つに基づく交換可能な分離インサート6を備える。したがって、以下では、図1~図4も参照する。
方法200は、
- 本明細書で説明される態様および/または実施形態のいずれか1つに基づく交換可能な分離インサート6を提供するステップ202と、
- リング部材124が回転部材16内で突出部132に当接するポジションまで、交換可能な分離インサート6を回転部材16内に挿入するステップ204と、
- 回転部材16の軸線方向において交換可能な分離インサート6をさらに回転部材16内へ移動させ、それによってリング部材124をその第1のポジションからその第2のポジションまで押し込むステップ206と、
を含む。
モジュール式遠心分離機2が、交換可能な分離インサート6の第1の静止部分86の外ねじ部分130と係合するよう構成される内ねじ部分138を備える係合部材62を備える実施形態によれば、方法200は、
- 静止フレーム8の係合部材62を、交換可能な分離インサート6の第1の静止部分86の外ねじ部分130と係合させるステップ208を含んでもよい。この様式で、第1の静止部分86は、例えば図4に関連して上述したように、静止フレーム8に対して固定されてもよい。
実施形態によれば、方法200は、
- 回転部材16のキャップ34を回転部材16のロータ本体32と係合させることによって、交換可能な分離インサート6のロータケーシング82を回転部材16内に安定した状態で固定するステップ210を含んでもよい。この様式で、容易にロータケーシング82をモジュール式遠心分離機2に安定した状態で固定することができる。図3および図4を参照した上述の説明をさらに参照されたい。
モジュール式遠心分離機2が、セットアップポジションにおいてロータケーシング82および第2の静止部分84のシーリング当接部に配置されるスリーブ部材128を備える実施形態によれば、方法200は、
- スリーブ部材128をそのセットアップポジションから取り外すステップを含んでもよい。図2を参照した上記説明をさらに参照されたい。
ステップ208、210、212が実施される順序は、図5に示される順序とは異なってもよい。
モジュール式遠心分離機2が、ハウジング52が蓋54を備えるように静止フレーム8を備える実施形態によれば、交換可能な分離インサート6を回転部材16内に挿入するステップ204に先行して、
- ハウジング52の蓋54を開けるステップ214が実施されてもよく、かつ、
交換可能な分離インサート6を回転部材16の軸線方向に移動させるステップ206の後に続いて、
- 蓋54を閉じて、それによって第2の静止部分84をロータケーシング82へ向けて押圧するステップ216が実施されてもよい。この様式で、交換可能な分離インサート6のシールを、モジュール式遠心分離機2の動作中にそれらの意図されるシーリング機能を実施するのに適切なポジションに配置することができる。
上記説明は様々な実例的な実施形態の例示であり、本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解されたい。当業者は、実例的な実施形態を変更してもよいこと、および添付の特許請求の範囲で定義されるような本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載されるもの以外の実施形態を作り出すように実例的な実施形態の異なる特徴を組み合わせ得ることを理解するだろう。
2 モジュール式遠心分離機
4 ベースユニット
6 交換可能な分離インサート
8 静止フレーム
10 チューブ
12 垂直部材
14 ホイール
16 回転部材
18 駆動ユニット
20 回転軸線
22 第2の軸線方向端部
24 第1の軸線方向端部
26 内側スペース
28 第2の開口部
30 第1の開口部
32 ロータ本体
34 キャップ
36 ベアリング
38 電気モータ
40 トランスミッション
42 回転軸線
44 第1のプーリー
46 第2のプーリー
48 ベルト
52 ハウジング
54 蓋
56 第1のハウジング部分
58 第3の開口部
60 第4の開口部
62 係合部材
64 突出部材
66 ハウジングの端部
68 円錐台形の壁部材
82 ロータケーシング
84 第2の静止部分
86 第1の静止部分
88 分離スペース
90 分離ディスクのスタック
92 分離ディスク
94 第2の流体接続部
95 第2の導管部分
96 第1の流体接続部
97 第1の導管部分
98 第3の流体接続部
99 第3の導管部分
100 半径方向内側縁部
102 排出導管
104 第1のシーリング部材
104’ 第1の環状シーリング面
104” 第1の反対側のシーリング面
105 第2のシーリング部材
105’ 第2の環状シーリング面
105” 第2の反対側のシーリング面
106 ガイドチャネル
107 第3のシーリング部材
107’ 第3の環状シーリング面
107” 第3の反対側のシーリング面
109 流体入口
111 流体出口
120 第1の軸線方向端部分
122 第2の軸線方向端部分
124 リング部材
126 レバー
128 スリーブ部材
130 外ねじ部分
132 突出部
134 半径方向凹部
136 突出部
138 内ねじ部分

Claims (29)

  1. モジュール式遠心分離機(2)の交換可能な分離インサート(6)であって、前記交換可能な分離インサート(6)は、
    回転軸線(20)の周りで回転可能であり、かつ第1の軸線方向端部分(120)と第2の軸線方向端部分(122)とを有するロータケーシング(82)と、
    第1の導管部分(97)が設けられた第1の静止部分(86)と、
    を備えており、
    前記第1の静止部分(86)は、前記第1の軸線方向端部分(120)において前記ロータケーシング(82)に当接し、
    前記ロータケーシング(82)は、分離スペース(88)の境界を定め、
    前記交換可能な分離インサート(6)は、前記分離スペース(88)内に配置される円錐台形の分離ディスク(92)を備えており、
    前記第1の導管部分(97)は、前記分離スペース(88)と流体接続されており、
    前記交換可能な分離インサート(6)は、前記第1の軸線方向端部分(120)において前記回転軸線(20)と同心状に延在するリング部材(124)を備えており、
    前記リング部材(124)は、前記リング部材(124)が前記ロータケーシング(82)に対して半径方向に当接しかつ前記第1の静止部分(86)に対して半径方向に当接する第1のポジションと、前記リング部材(124)が前記ロータケーシング(82)に対してのみまたは前記第1の静止部分(86)に対してのみ半径方向に当接する第2のポジションと、の間で軸線方向に変位可能であることを特徴とする交換可能な分離インサート(6)。
  2. 前記リング部材(124)が前記第1のポジションに位置決めされる場合、前記リング部材(124)は、前記ロータケーシング(82)および前記第1の静止部分(86)のシーリング当接部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  3. 前記リング部材(124)が前記第2のポジションに位置決めされる場合、前記ロータケーシング(82)は、前記第1の静止部分(86)に対して回転可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  4. 前記第1の静止部分(86)と前記ロータケーシング(82)との間に配置される第1のシーリング部材(104)を備えており、前記第1のシーリング部材(104)は、前記ロータケーシング(82)への前記第1の導管部分(97)の移行部をシールすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  5. 前記第1のシーリング部材(104)は、前記第1の静止部分(86)に固定状態で配置され、かつ第1の環状シーリング面(104’)を備えており、前記第1の環状シーリング面(104’)は、前記ロータケーシング(82)に配置される第1の反対側のシーリング面(104”)に当接することを特徴とする請求項4に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  6. 第2の導管部分(95)が設けられた第2の静止部分(84)を備えており、
    前記第2の静止部分(84)は、前記第2の軸線方向端部分(122)において前記ロータケーシング(82)に当接しており、
    前記第2の導管部分(95)は、前記分離スペース(88)と流体接続されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  7. 前記第2の静止部分(84)と前記ロータケーシング(82)との間に配置される第2のシーリング部材(105)を備えており、
    前記第2のシーリング部材(105)は、前記ロータケーシング(82)への前記第2の導管部分の移行部をシールすることを特徴とする請求項6に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  8. 前記第2のシーリング部材(105)は、前記第2の静止部分(84)に固定状態で配置され、かつ第2の環状シーリング面(105’)を備えており、前記第2の環状シーリング面(105’)は、前記ロータケーシング(82)に配置される第2の反対側のシーリング面(105”)に当接することを特徴とする請求項7に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  9. スリーブ部材(128)を備えており、
    前記スリーブ部材(128)は、セットアップポジションにおいて、前記ロータケーシング(82)および第2の静止部分(84)のシーリング当接部に配置され、
    前記スリーブ部材(128)は、前記ロータケーシング(82)が前記第2の静止部分(84)に対して回転できるようにするために、前記セットアップポジションから取り外し可能であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  10. 前記スリーブ部材(128)は弾性を有することを特徴とする請求項9に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  11. 前記スリーブ部材(128)は、前記セットアップポジションにおいて、前記ロータケーシング(82)に半径方向に接してシールし、かつ前記第2の静止部分(84)に半径方向に接してシールすることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  12. 前記第1の静止部分(86)は、前記分離スペース(88)と流体接続される第3の導管部分(99)が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  13. 前記第1の静止部分(86)と前記ロータケーシング(82)との間に配置される第3のシーリング部材(107)を備えており、前記第3のシーリング部材(107)は、
    前記ロータケーシング(82)への前記第3の導管部分(99)の移行部をシールすることを特徴とする請求項12に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  14. 前記第3のシーリング部材(107)は、前記第1の静止部分(86)内に固定状態で配置されており、かつ第3の環状シーリング面(107’)を備えており、前記第3の環状シーリング面(107’)は、前記ロータケーシング(82)に配置される第3の反対側のシーリング面(107”)に当接することを特徴とする請求項13に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  15. 前記第1の静止部分(86)は、外ねじ部分(130)を備えることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の交換可能な分離インサート(6)。
  16. 静止フレーム(8)と、回転部材(16)と、前記回転部材(16)を回転させるための駆動ユニット(18)と、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の交換可能な分離インサート(6)と、を備えるモジュール式遠心分離機(2)であって、
    前記交換可能な分離インサート(6)は、ロータケーシング(82)と、第1の静止部分(86)と、リング部材(124)と、を備えており、
    前記リング部材(124)は、前記リング部材(124)が前記ロータケーシング(82)に対して半径方向に当接しかつ前記第1の静止部分(86)に対して半径方向に当接する第1のポジションと、前記リング部材(124)が前記ロータケーシング(82)に対してのみまたは前記第1の静止部分(86)に対してのみ半径方向に当接する第2のポジションと、の間で軸線方向に変位可能であり、
    前記ロータケーシング(82)は、前記回転部材(16)の内部に係合され、かつ前記第1の静止部分(86)は、前記静止フレーム(8)に固定状態で係合され、
    前記リング部材(124)は、前記第2のポジションに配置されていることを特徴とするモジュール式遠心分離機(2)。
  17. 前記回転部材(16)は、第1の軸線方向端部(24)と第2の軸線方向端部(22)とを有しており、
    前記回転部材(16)は、前記第1の軸線方向端部(24)において第1の開口部(30)が設けられており、
    前記交換可能な分離インサート(6)の一部は、前記第1の開口部(30)を通って延在することを特徴とする請求項16に記載のモジュール式遠心分離機(2)。
  18. 前記交換可能な分離インサート(6)は、第2の静止部分を備える請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の交換可能な分離インサート(6)であり、
    前記第2の静止部分(84)は、前記静止フレーム(8)内に固定状態で係合されることを特徴とする請求項17に記載のモジュール式遠心分離機(2)。
  19. 前記回転部材(16)は、前記第2の軸線方向端部(22)において第2の開口部(28)が設けられており、
    前記交換可能な分離インサート(6)の一部は、前記第2の開口部(28)を通って延在することを特徴とする請求項18に記載のモジュール式遠心分離機(2)。
  20. 前記静止フレーム(8)に回転可能に接続される係合部材(62)を備えており、
    前記交換可能な分離インサート(6)は、前記第1の静止部分(86)が外ねじ部分(130)を備える交換可能な分離インサート(6)であり、
    前記係合部材(62)は、前記外ねじ部分(130)と係合するよう構成される内ねじ部分(138)を備えることを特徴とする請求項16から請求項19のいずれか一項に記載のモジュール式遠心分離機(2)。
  21. 前記回転部材(16)が突出部(132)を備えており、前記交換可能な分離インサート(6)の前記リング部材(124)が前記突出部(132)に当接することを特徴とする請求項16から請求項20のいずれか一項に記載のモジュール式遠心分離機(2)。
  22. 前記静止フレーム(8)は、ハウジング(52)を備えており、
    前記回転部材(16)は、前記ハウジング(52)の内部に配置され、
    前記ハウジング(52)は、第3の開口部(58)が設けられた蓋(54)を備えており、
    前記蓋(54)の開ポジションでは、前記交換可能な分離インサート(6)の交換のために前記回転部材(16)へのアクセスが提供され、
    前記蓋(54)の閉ポジションでは、前記第3の開口部(58)は、前記交換可能な分離インサート(6)の流体接続部が前記第3の開口部(58)を通って延在するよう構成されていることを特徴とする請求項16から請求項21のいずれか一項に記載のモジュール式遠心分離機(2)。
  23. 前記蓋(54)は、前記交換可能な分離インサート(6)の第2の静止部分(84)と係合するよう構成されていることを特徴とする請求項18または請求項19に記載され、かつ請求項22に記載されるモジュール式遠心分離機(2)。
  24. 前記蓋(54)の閉ポジションでは、前記蓋(54)は、前記ロータケーシング(82)へ向けて第2の静止部分(84)を押圧することを特徴とする請求項22または請求項23に記載のモジュール式遠心分離機(2)。
  25. 請求項16から請求項24のいずれか一項に記載のモジュール式遠心分離機(2)内に交換可能な分離インサートを取り付ける方法(200)であって、
    - 請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の交換可能な分離インサート(6)を提供するステップ(202)と、
    - 前記リング部材(124)が前記回転部材(16)内の突出部に当接するポジションまで、前記交換可能な分離インサート(6)を前記回転部材(16)に挿入するステップ(204)と、
    - 前記回転部材(16)の軸線方向において、前記交換可能な分離インサートをさらに前記回転部材(16)内へ移動させ、それによって前記リング部材(124)をその第1のポジションからその第2のポジションに押し込むステップ(206)と、
    を含むことを特徴とする方法(200)。
  26. 前記モジュール式遠心分離機(2)は、請求項20に記載のモジュール式遠心分離機(2)であり、前記方法(200)は、
    - 前記静止フレーム(8)の係合部材(62)を、前記交換可能な分離インサート(6)の前記第1の静止部分(86)の外ねじ部分と係合させるステップ(208)を含むことを特徴とする請求項25に記載の方法(200)。
  27. - 前記回転部材(16)のキャップを前記回転部材(16)のロータ本体と係合させることによって、前記交換可能な分離インサート(6)の前記ロータケーシング(82)を前記回転部材(16)内に固定するステップ(210)を含むことを特徴とする請求項25または請求項26に記載の方法(200)。
  28. 前記モジュール式遠心分離機(2)は、請求項9から請求項11のいずれか一項に記載のモジュール式遠心分離機(2)であり、前記方法(200)は、
    - 前記スリーブ部材(128)をそのセットアップポジションから取り外すステップ(212)を含むことを特徴とする請求項25から請求項27のいずれか一項に記載の方法(200)。
  29. 前記モジュール式遠心分離機(2)は、請求項22から請求項24のいずれか一項に記載のモジュール式遠心分離機(2)であり、
    前記交換可能な分離インサート(6)を前記回転部材(16)に挿入するステップ(204)に先行して、
    - ハウジングの蓋(54)を開けるステップ(214)を含み、
    前記回転部材(16)の軸線方向に前記交換可能な分離インサートを移動させるステップ(206)に続いて、
    - 前記蓋(54)を閉じ、それによって第2の静止部分(84)を前記ロータケーシング(82)へ向けて押し込むステップ(216)を含むことを特徴とする請求項25から請求項28のいずれか一項に記載の方法(200)。
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