JP2022508809A - パブロフの睡眠誘発の方法およびシステム - Google Patents

Abstract

パブロフの条件付け反射睡眠誘発キットは、少なくとも１つの生理学的センサであって、ユーザの少なくとも生理学的パラメータを検出し、検出信号を、自動的にアクティブ化される香り拡散器であって、電子アクティブ化信号を受信し、電子アクティブ化信号に応じて、香りを拡散するように構成される、自動的にアクティブ化される香り拡散器に伝送するように構成される、少なくとも１つの生理学的センサと、少なくとも１つの生理学的センサから検出信号を受信し、ユーザが入眠状態に入りつつあることを確認し、電子アクティブ化信号を自動的にアクティブ化される香り拡散器に伝送し、それによって、ユーザを、後続の同一の香りの感知に応答するように条件付けするように構成される、制御回路とを含む。

Description

（関連出願の相互参照）
本願は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、２０１８年１０月３０日に出願され、「ＭＥＴＨＯＤＳ ＡＮＤ ＳＹＳＴＥＭＳ ＯＦ ＰＡＶＬＯＶＩＡＮ ＳＬＥＥＰ－ＩＮＤＵＣＴＩＯＮ」と題された、米国仮特許出願第６２／７４９，７４６号の優先権の利益を主張する。

本発明は、概して、睡眠を補助し、不眠症に対抗するための技術分野に関する。具体的には、本発明は、パブロフの条件付け反射睡眠誘発のための方法およびシステムを対象とする。

不十分な睡眠は、健康、幸福、パフォーマンス、生産性、記憶、仕事の満足感、および気分に、証明された有意な悪影響を及ぼす。出張者に関して、不十分な睡眠の結果が、重要なプレゼンテーション、会議、および協議が計画される、業務上重要となる時間において生じ得る。２０１７年の米国における出張者に関する調査は、彼らのうちの３６％が、ホテルで睡眠する際に苦労を被ったことを裏付けた。２０１９年の調査は、旅行者のうちの８０％が、自宅から離れているときに睡眠する際に苦労したことを裏付けた。類似の状況形態の不眠症が、航空会社のパイロットおよび乗組員、交代制勤務者、およびプロスポーツ選手にも悪影響を及ぼし得る。本問題に対する既存の解決策は、睡眠を誘発することが意図される、刺激の使用に依拠する種々のデバイスと、薬理学的解決策とを含む。前者の解決策は、そのような睡眠誘発効果に関する希薄かつ不確実な研究結果によって立証されるような、疑念のある、刺激の睡眠を誘発すると主張される性質に依拠する。後者の解決策は、比較的に効果のない化合物から、覚醒時間の間の残留眠気、無気力、薬酔い、疲労、脱力、および／または消耗の感触、および依存状態等の重要かつ十分に裏付けされた副作用を伴う化合物まで変動する。いわゆる、「睡眠薬」の使用は、ユーザにとっての汚名と関連付けられ得る。

本長期間認知されてきた、就眠の際の補助に関するヒトの必要性に応答して、ユーザが、自身を特定の香りに応答して就眠するように条件付けるために採用し得る、システムが、提供される。ＥＥＧ（脳波図）またはＥＣＧ（心電図）センサ等の生理学的センサが、ユーザが所定の睡眠段階または状態に遷移するときを検出するために使用される。感知される生理学的データに応じて、自動香り拡散器が、作動される。香り拡散器は、後に、所定のアクティブ化期間の時間経過または後続の睡眠段階の検出のいずれかに応じて非アクティブ化される。ユーザは、複数の連続する夜のそれぞれにおいて、例えば、旅行を開始する前の７泊にわたって、就眠する間に本プロセスを繰り返す。ユーザは、したがって、香りとその通常の自宅での就眠パターンとの間の条件付け反射連合を生成する。後に、例えば、異なる時間帯または不慣れな場所における旅行の間に最初に睡眠するように試みるとき、ユーザは、香り生産デバイスを手動でアクティブ化し、それによって、その通常の自宅での就眠プロセスの条件付け反射を誘起することができる。本発明の非限定的実施形態のこれらおよび他の側面および特徴は、付随の図面と併せて本発明の具体的な非限定的実施形態の以下の説明の精査の結果、当業者に明白な状態になるであろう。

本発明の非限定的実施形態のこれらおよび他の側面および特徴は、付随の図面と併せて本発明の具体的な非限定的実施形態の以下の説明の精査の結果、当業者に明白な状態になるであろう。

本発明を例証する目的のために、図面は、本発明の１つ以上の実施形態の側面を示す。しかしながら、本発明が、図面に示される精密な配列および手段に限定されないことを理解されたい。
図１は、香りと睡眠の開始のパブロフの条件付け反射連合を誘発するためのシステムの例示的実施形態を図示する、ブロック図である。 図２Ａは、自動的にアクティブ化される香り拡散器の例示的実施形態の斜視図を図示する、概略図である。 図２Ｂは、自動的にアクティブ化される香り拡散器の例示的実施形態の切取側面図を図示する、概略図である。 図３は、香りと睡眠開始のパブロフの連合を誘発するためのパブロフの睡眠誘発キットの例示的実施形態を図示する、ブロック図である。 図４は、香りと睡眠開始のパブロフの連合を誘発する方法の例示的実施形態を図示する、フロー図である。 図５は、本明細書およびその任意の１つ以上の部分に開示される方法論のうちの任意の１つ以上のものを実装するために使用され得る、コンピューティングシステムのブロック図である。 図６は、自動的にアクティブ化される香り拡散器の例示的実施形態の斜視図である。 図７は、図６の拡散器の部分的に断面における、側面図である。 図８Ａおよび８Ｂは、図６の拡散器の瓶開放構成を図示する。 図９Ａおよび９Ｂは、図６の拡散器の瓶閉鎖構成を図示する。 図１０Ａは、図６の拡散器の中のソレノイドのピストン引込移動を図示する。 図１０Ｂは、ソレノイドのピストン伸長ストロークまたは移動を図示する。 図１１Ａおよび１１Ｂは、対向方向からの、図１０Ａおよび１０Ｂのソレノイドと図６の拡散器の瓶保持器部分との間の機械的接続を図示する。 図１２は、図６の拡散器の瓶保持器およびソレノイド部分の構成要素を示す、分解図である。 図１３は、図１２の拡散器構成要素の組み立てられた状態を示す、部分的に断面における、概略図である。図面は、必ずしも、縮尺通りではなく、想像線、図式表現、および部分図によって図示され得る。ある事例では、実施形態の理解のためには必要ではない、または他の詳細を知覚困難にする詳細が、省略されている場合がある。

ある実施形態では、本開示は、睡眠への進入と香りとの間のパブロフの、すなわち、条件付け反射連合を生成するためのシステムおよび方法を説明する。マイクロプロセッサまたはモバイルデバイス等の制御回路によって、ユーザが就眠し始めつつある瞬間を識別するために使用され得る、少なくとも１つの生理学的センサが、ユーザの１つ以上の生理学的パラメータを検出してもよい。制御回路が、香り拡散器に、検出に応じて、ユーザが、複数の機会において就眠している間に嗅ぎ、それによって、就眠と香りとの間のパブロフの連合を生成し得る、香りを放出させてもよい。ユーザによってアクティブ化される香り拡散器を含む、キットが、続いて、ユーザによって使用され、就眠を補助してもよく、ユーザによってアクティブ化される香り拡散器は、稼働するためにセンサまたは他の機器と通信する必要がないため、ユーザは、あらゆる場所にこれを携行し、ユーザが睡眠することを所望するいかなる状況においてもこれを使用することが可能となり得る。

ここで図１を参照すると、香りと睡眠開始のパブロフの、すなわち、条件付け反射連合を誘発するための、システム１００の例示的実施形態が、図示される。システム１００は、少なくとも生理学的センサ１０４を含む。少なくとも生理学的センサ１０４は、ユーザの生理学的パラメータを測定し、測定値に応じて電気信号を発生させる、任意のデバイスまたは構成要素であってもよい。少なくとも生理学的パラメータは、ユーザの身体から感知され得る、限定ではないが、任意の電気、化学、光学、聴覚、嗅覚、運動、または他の情報を含む、任意の情報を含んでもよく、少なくとも生理学的パラメータは、限定ではないが、電気皮膚応答または皮膚コンダクタンス応答、脈拍数、呼吸数、血流、心拍シグネチャ、電解質のタイプおよび／または濃度、血中代謝物レベルまたは比率、血液のｐＨレベル、位置および／またはバランス、身体の緊張、神経機能、脳活動、脳波、血圧、頭蓋圧、水分補給レベル、聴診情報、皮膚および／または中核体温、表情、眼の筋肉の移動、身体の移動、血液量、吸入および／または吐出される呼吸量、吐出される息の物理的および／または化学的組成、反射応答の眠気、外部刺激に対する応答、嚥下量、嚥下率、頭部の位置または傾斜、体内音、機能的近赤外線分光信号、鼾、および／または他の生理学的情報を含んでもよい。そのようなパラメータの種々の非限定的実施例が、少なくとも生理学的センサ１０４の例示的カテゴリおよび／または実施形態に関して、本開示においてさらに詳細に説明される。

依然として図１を参照すると、少なくとも生理学的センサ１０４は、限定ではないが、ユーザの身体に関する、少なくとも電気、磁気、または電磁気的なパラメータ、状態、または読取値を検出するセンサ等の、本明細書に定義される、少なくとも電気生理学的センサを含んでもよい。少なくとも電気生理学的センサは、対象の心臓の電気活性度を感知するように構成される、電気力学センサデバイスを含んでもよい。例えば、電気力学センサは、例えば、心電図検査（ＥＣＧまたはＥＫＧ）または伝導性を使用して、心臓の電気活性度を使用して心拍数または心拍数変動性パターンを感知するように構成されてもよい。心電図検査は、皮膚上に設置される電極を使用して、ある期間にわたって心臓の電気活性度を記録するプロセスを含んでもよく、電極は、各心拍の間に脱分極する心筋の電気生理学的パターンから生じる、皮膚上の微小な電気変化を検出してもよい。ＥＣＧが、限定ではないが、心拍数変動性（ＨＲＶ）パターンを含む、心拍の数および律動または心拍に関連する他のパターンを測定するために使用されてもよい。電極が、電極をユーザの皮膚と接触して設置する、ユーザの胴体の周囲の弾性材料のバンド等のウェアラブルデバイスの中への接着または組み込みを含む、任意の好適な手段を使用して、ユーザの皮膚と接触するように設置されてもよい。いくつかの実施形態では、直接接触は、必要ではない場合があり、電気機能が、容量的に、誘発的に、電磁気的に、光学的に、またはこれらのアプローチの組み合わせによって監視されてもよい。当業者は、本開示全体の精査の結果、本開示と一貫した、ＥＫＧデータが収集され得る種々の方法を認識するであろう。

図１を継続して参照すると、少なくとも電気生理学的センサは、神経機能を監視する、センサを含んでもよい。非限定的実施例として、電気生理学的センサは、脳波図（ＥＥＧ）を実施する、１つ以上のセンサを含んでもよく、ＥＥＧは、脳波、別様に神経発振として公知であるもの等のパターンの検出を伴い得る。ＥＥＧは、ユーザの額に沿って設置される電極等のユーザの頭蓋骨に接触する電極を使用した、神経活動の電気パターンの検出によって実施され得る。電極は、ユーザに接着される、または、限定ではないが、電極を額またはこめかみ等の頭蓋場所に設置する、イヤホンまたはヘッドギアのアイテム等のウェアラブルデバイス内に組み込まれてもよい。いくつかの実施形態では、直接接触は、必要ではない場合があり、神経機能が、容量的に、誘発的に、電磁気的に、またはこれらのアプローチの組み合わせによって監視されることができる。いくつかの実施形態では、脳波は、頭部搭載型モジュールまたは同等物の中に統合される、低周波数音響センサと結合してもよい。当業者は、本開示の全体の精査の結果、本開示と一貫した、ＥＥＧデータが収集され得る種々の方法を認識するであろう。

継続して図１を視認すると、少なくとも電気生理学的センサは、眼電図（ＥＯＧ）を実施するように構成される、センサを含んでもよく、ＥＯＧは、眼の運動の電気生理学的測定値として定義され得る。ＥＯＧは、例えば、ユーザの瞼に接触する、またはその近傍に静置する、マスクまたは他のウェアラブルデバイスの使用を通して、ユーザの眼またはその近傍に搭載される電極を使用して、収集され得る。ＥＯＧは、容量性、誘発的、または電磁気的検出等の接触のない手段を通して検出されてもよい。代替として、または加えて、少なくとも電気生理学的センサは、ユーザの筋肉または筋肉組織の電気活性度を測定する、筋電図（ＥＭＧ）信号を監視するための電極または他のセンサを含んでもよい。少なくとも電気生理学的センサは、皮膚の電気特性の持続的変動を測定し得る、皮膚コンダクタンスとしても公知である、皮膚電気活性度（ＥＤＡ）センサ、電気皮膚応答（ＧＳＲ）センサ、皮膚電気応答（ＥＤＲ）センサ、または同等物を含んでもよい。

依然として図１を視認すると、少なくとも生理学的センサ１０４は、動脈または血管データを検出するように構成される、１つ以上のセンサを含んでもよい。例えば、限定ではないが、少なくとも生理学的センサ１０４は、それによって、光源が血管を含有する組織を通して、またはその場所に放射され、組織によって反射される、またはそれを通して透過される光が測定される、光ベースの技術を使用して、身体の血流率を感知し得る、光電式容積脈波記録（ＰＰＧ）センサを含んでもよい。少なくとも生理学的センサ１０４は、（通常、臓器または身体が含有する血液または空気の量の変動から結果として生じる）その中の容積の変化を測定するためのインピーダンスプレスチモグラフを含んでもよい。例えば、インピーダンスプレスチモグラフは、血圧をリアルタイムで監視するためのものである。少なくとも生理学的センサ１０４は、パルスオキシメトリを検出するためのセンサを含んでもよく、パルスオキシメトリは、血液ガスレベルを推定する、標準的な非侵襲的技法である。パルスオキシメータは、典型的には、２つ以上の光波長を採用し、酸素化血液と脱酸素化血液の比率を推定する。同様に、メトヘモグロビンおよび一酸化炭素ヘモグロビン等の種々のタイプのヘモグロビンも、重要となる赤色波長および近赤外波長における光学吸収を測定および比較することによって区別され得る。付加的な波長が、従来の波長に組み込まれる、および／または取って代わり得る。例えば、付加的な可視の赤外波長を追加することによって、ミオクロブリン、メトヘモグロビン、一酸化炭素ヘモグロビン、ビリルビン、ＳｐＣＯ．ｓｕｂ．２、および血中尿素窒素（ＢＵＮ）が、従来のパルスオキシメトリに加えて、リアルタイムで推定および／または監視され得る。

図１を継続して参照すると、少なくとも生理学的センサ１０４は、非限定的実施例として、デジタル血圧モニタを使用して、血圧を監視してもよく、デジタル血圧モニタは、皮膚上に設置される、アクチュエータおよび音響および圧力トランスデューサを含んでもよく、例えば、「コロトコフ音」が最初に聴き取られ（収縮期）、次いで、消失する（拡張期）時点において圧力を監視することによって、収縮期および／または拡張期圧力を測定し得る。本技法はまた、内頭蓋圧および他の内圧を監視するために使用されてもよい。血圧はまた、身体の異なる領域におけるパルス間の時間を比較することによって測定されてもよい。少なくとも生理学的センサ１０４は、代替として、または加えて、心拍数、心拍数変動性（ＨＲＶ）パターン、および同等物を監視するための焦電センサを含んでもよい。

依然として図１を参照すると、少なくとも生理学的センサ１０４は、ユーザの身体またはその一部の温度を入手する任意のセンサであり得る、体温センサを含んでもよい。温度センサは、限定ではないが、デジタルおよび／または電気温度計または他の温度センサの中で使用される、光ダイオードまたは光伝導体、サーミスタ、熱電対、または任意の他の要素または構成要素等の電熱／焦電材料または半導体デバイスから構成され得る、１つ以上の赤外線センサを含んでもよい。温度センサは、ユーザの身体上の１つ以上の場所において皮膚温度を検出し得る。温度センサは、ユーザに接触してもよい、または、例えば、赤外線を捕捉することによって、遠隔でユーザの温度を検出してもよい。

継続して図１を参照すると、少なくとも生理学的センサ１０４は、少なくとも運動センサを含んでもよい。少なくとも運動センサは、少なくともジャイロスコープの配向変化を検出し得る、少なくともジャイロスコープを含んでもよく、３つの回転軸または同等物に対する配向変化を検出するための３つのジャイロスコープ等の複数のジャイロスコープが、複数の軸に対する配向変化を検出してもよい。少なくとも運動センサは、１つ以上の微小電気機械システム（ＭＥＭＳ）デバイス等の少なくとも加速度計を含んでもよい。加速度計は、２つ以上の軸における加速度または位置を測定してもよく、代替として、または加えて、少なくとも加速度計は、限定ではないが、３次元の軸に対して運動を検出する、３つの加速度計等の、複数の軸に対して加速度を検出するための、複数の加速度計を含んでもよい。少なくとも運動センサは、単一のチップまたはシステムの中に複数のタイプの運動センサを含み得る、慣性測定ユニット（ＩＭＵ）を含んでもよい。少なくとも運動センサは、ユーザの身体の１つ以上の部分に搭載され、その運動を検出してもよい。ユーザの運動のパターンの変化は、下記にさらに詳細に説明されるように、覚醒または睡眠のうちの一方の状態から別の状態へのユーザによる遷移、例えば、より深い睡眠状態に向かった、または覚醒から睡眠への方向の遷移にあるステップを示し得、ユーザによる、および／または初期のまどろみを示すパターンにおける定期的な呼吸を示す、胸部の移動の規則性の増加による、移動の減少または停止を伴い得る。

さらなる非限定的実施例として、依然として図１を参照すると、少なくとも生理学的センサ１０４は、少なくともカメラを含んでもよい。少なくともカメラは、可視または不可視スペクトルのいずれであるかにかかわらず、光を捕捉し、検出に基づいて電気信号を伝送することが可能である、任意の電子デバイスであってもよい。少なくともカメラは、非限定的実施例として、ユーザの眼の領域を捕捉し、捕捉される画像の分析に基づいて、眼球運動が生じるかどうかを確認してもよく、例えば、眼が、停止すると、ユーザの睡眠状態が、急速眼球運動（ＲＥＭ）または非ＲＥＭ睡眠状態であると決定され得る。同様に、カメラは、限定ではないが、増加する眠気を示し得る、ユーザの付随的瞬き数を含む、ユーザの瞬き数を追跡してもよい。カメラは、少なくとも運動センサによって検出される身体の移動と同様に使用され得る、ユーザの身体移動を検出してもよく、カメラは、例えば、ユーザの身体の画像のシーケンスを捕捉し、画像のシーケンスの画像を比較し、ユーザが、ユーザの身体を移動したかどうか、該当する場合、頻度またはその範囲を決定してもよい。

継続して図１を参照すると、少なくとも生理学的センサ１０４は、マイクロホンまたは同等物等の少なくとも音響センサを含んでもよい。少なくとも音響センサは、例えば、聴診信号の抽出を介して、ユーザの呼吸特性を検出および／または監視してもよい。ある実施形態では、音響センサは、呼吸と関連付けられる音を感知するために使用されてもよい。信号処理アルゴリズムが、次いで、例えば、デジタル信号フィルタリングまたは雑音排除プロセスを使用して、他の音および雑音から呼吸音を抽出するために使用されてもよい。本情報は、非限定的実施例として、ひいては、ユーザの覚醒状態、睡眠状態、または近睡眠条件を決定するために使用され得る、呼吸の強度、量、および速度を測定および／または追跡するために使用されてもよい。代替として、または加えて、少なくとも生理学的センサ１０４は、採用される圧力トランスデューサを使用して呼吸を監視してもよい。例えば、限定ではないが、呼吸と関連付けられる耳の内側またはその近傍における圧力の変化が、直接測定され、信号処理を通して、呼吸モニタ値に変換されてもよい。同様に、光学反射センサが、呼吸に応答して、皮膚または組織の中の物理的変化を監視することによって、圧力を監視するために使用されてもよい。呼吸に応答して鼓膜の物理的変化を監視し、故に、呼吸数を確認するために、光学信号抽出アプローチが、採用されてもよい。さらなる非限定的実施例として、睡眠表面の正確に近傍に位置付けられる、マイクロホンが、時として、心拍および呼吸を捉え、検出することができる。マイクロホンはまた、鼾、咳、または同等物も聴き取ることができる。

依然として図１を参照すると、少なくとも生理学的センサ１０４は、ユーザの少なくとも生理学的パラメータを検出し、検出信号を伝送するように構成される。検出信号は、下記に説明されるように、システム１００の１つ以上の他の要素に有線接続を介して伝送されてもよく、例えば、限定ではないが、少なくとも生理学的センサ１０４は、システム１００の１つまたは他の付加的な構成要素とともに、単一の電子デバイスに組み込まれる、または単一のチップ上に搭載されてもよい。代替として、または加えて、検出信号は、無線で、システム１００の１つ以上の構成要素に伝送されてもよい。例えば、限定ではないが、少なくとも生理学的センサ１０４は、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）．ＲＴＭ．、ＡＮＴ＋、Ｗｉ－Ｆｉ、またはＺｉｇＢｅｅ等のプロトコルに従って通信し得、システム１００の１つ以上の他の構成要素に無線で情報を伝送するように構成され得る、１つ以上の無線送受信機を含んでもよい。

継続して図１を参照すると、システム１００は、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８を含む。自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、電子アクティブ化信号を受信し、電子アクティブ化信号に応じて、香りを拡散するように構成され、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、ユーザが香りを嗅ぎ得るように、空気中に香りを選択的に放出し得る、任意のデバイスであってもよい。香り拡散器は、空気中に香り分子を放出する材料を含み得る、香り源を含んでもよい。香り分子は、ヒトの嗅覚受容体が、芳香を有するものとして検出する、任意の分子を含んでもよい。香り分子は、拡散によって空気を通してユーザの鼻まで通過してもよい。香り分子は、ユーザに認識可能な芳香を有してもよく、芳香は、果実、花、ハーブ、松葉、または同等物の芳香等、概して快適であると見なされる、芳香を含んでもよい。香り源は、所望の芳香を有する、または溶液中に所望の芳香を有する分子を有保するかのいずれかである、１つ以上の揮発性材料を含有する、材料を含んでもよい。香り源は、例えば、香りウエハ内に含有される揮発性材料の気化による空気への暴露に応じて香りを放出し得る、１つ以上の香りウエハを含んでもよい。香り源は、香料、エッセンシャルオイル、または同等物等の１つ以上の香り液体を含んでもよく、香り液体は、揮発性である、または揮発性材料を含有し、気化を通して拡散を引き起こしてもよい。香り拡散材料は、気体を含んでもよい。香り源は、フィルム、発泡体、またはゲルを含む、任意の他の好適な形態にあってもよい。香り源は、具体的な状況下で香り分子を放出する材料を含んでもよく、例えば、香り源は、熱、電流、または同等物のみへの暴露に応じて香りを放出する、ウエハ、フィルム、液体、または他の材料を含んでもよい。非限定的実施例として、香り源は、室温等の第１の温度において香り拡散材料をシールし、より高い温度であり得る第２の温度において香り拡散材料を放出するように変化する物質との揮発性または香り拡散材料の混合物または溶液を含有してもよく、物質は、ワックス状であってもよく、熱への暴露に応じて開放または断裂するであろう、材料の小さい封入物またはカプセルの中に香り拡散材料をカプセル化する構造を有してもよい、または熱暴露に応じて放出する化学結合物を介して香り拡散材料と組み合わされてもよい。代替として、または加えて、物質は、電流または電場に暴露されるまで、香り拡散材料との化学結合物をカプセル化または維持する、材料であってもよい。ある実施形態では、放出刺激の除去は、香りの拡散の停止をもたらし得、例えば、物質は、超音波振動、熱、または電流および／または電場への暴露まで、香り拡散材料をカプセル化し、熱、超音波振動、または電流および／または電場の停止は、物質に香り拡散材料を再カプセル化させ得る。同様に、熱、超音波振動、および／または電流および／または電場によって分離される化学結合物は、冷却または電気刺激の停止に応じて再形成し得る。香り拡散材料を放出するために使用される熱が、制御回路１１２、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、または同等物によって制御され得る、電気加熱要素を使用して印加されてもよく、電流および／または電場も、同様に電気的に提供されてもよい。超音波振動が、限定ではないが、圧電振動構成要素等の任意の電気的誘起音響振動発生構成要素を使用して、印加されてもよい。自動的にアクティブ化される香り拡散器が、ユーザの頭部および／または鼻の近傍に位置してもよい。

依然として図１を視認すると、香り拡散材料は、封入される容器の中に含有され、選択的に放出されてもよい。例えば、香り拡散材料が液体またはゲルを含む場合、香り拡散材料は、放出が所望されるまでシールされ得る、カートリッジ、コンパートメント、または瓶様の構成要素の中に含有されてもよい。香り拡散材料が、フィルム、発泡体、またはウエハ等の固体物体を含む場合、香り拡散材料は、香り拡散が所望されると選択的に開放され得る、カートリッジ、ラッパ、またはコンパートメントの中に貯蔵されてもよい。香り拡散ガスも、同様に、カートリッジまたはコンパートメントの中に含有されてもよく、香り拡散ガスは、圧力下に含有されてもよい。封入された容器の選択的な開放は、ラッパの穿通、選択的に閉鎖可能な開口の開放、または同等物を含んでもよい。代替として、または加えて、液体、気体、またはゲルが、噴霧ノズル等の１つ以上のノズルから放出されてもよく、ノズルは、加圧されるカートリッジを含む、ポンプ、インペラ、または他の圧力源を使用して、ノズルを通した香り拡散材料の押進を含む、任意の好適な方法において機械的または電気的に作動されてもよい。ノズルは、弁を開放することによって作動されてもよい。封入された容器の開口は、例えば、電動モータまたは線形アクチュエータ、サーボ、または同等物を使用して、ドアまたは蓋の電気的に制御される機械的移動によって開放されてもよい。

継続して図１を視認すると、自動的にアクティブ化される香り拡散器は、１つ以上の分散機構を含んでもよい。ノズルが、使用される場合、分散は、部分的に、ノズルからの加圧される排出によって補助され得る。分散機構も同様に、香り拡散材料を越える空気流にこれを搬送させ、ユーザの鼻に芳香を結果として生じさせる、または拡散を加速させ、同じことを遂行させる、ファン、インペラ、ポンプ、またはマイクロポンプ等の超音波噴霧器、空気吹送構成要素を含んでもよい。自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、家庭用暖房、換気、および／または空調システムに組み込まれ、そのようなシステムの空気循環が、香り分子の分散または拡散を補助することを可能にしてもよい。ある実施形態では、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８が、加熱器を含む場合、加熱器は、空気吹送構成要素に類似する効果を及ぼし得る、対流を通した空気流を引き起こし得る。１つ以上の分散機構は、芯等の付加的または代替構成要素を含んでもよく、これは、毛細管作用を使用して容器またはエンクロージャから外気への暴露に香り拡散材料を引き寄せ得、気化は、香り拡散材料またはエンクロージャを外気への暴露に分散し得、気化は、香り拡散材料を分散し得る。分散機構は、香り拡散材料を霧化し、これを外気に分散する、超音波噴霧器を含んでもよい。自動的にアクティブ化される香り拡散器は、非アクティブ化信号の受信に応じて、香りを拡散するステップを停止するように構成されてもよい。

ここで図２Ａを参照すると、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８の例示的実施形態が、図示される。自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、限定ではないが、箱の形態を含む、任意の好適な形態にあり得る、筐体２００を有してもよい。筐体２００は、上記に説明されるような香り拡散材料を含有するコンパートメントの開口または選択的に閉鎖可能な開口を含む、またはそれと連通し得る、空気取入部２０４を含んでもよい。筐体２００は、網または他の被覆を含み得る、拡散通気孔２０８を含んでもよく、拡散通気孔２０８は、上記に説明されるような香り拡散材料を含有するコンパートメントの開口または選択的に閉鎖可能な開口を含む、またはそれと連通してもよい。筐体２００は、香り拡散材料を含有する筐体２００および／またはコンパートメントを開放するために使用され得る、ヒンジ式および／またはラッチ式の蓋等の手動でアクティブ化される開口部２１２を含んでもよく、手動でアクティブ化される開口部２１２は、開放されると香り放出を引き起こし、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８または同等物の中に付加的な香り拡散材料を挿入するために使用されてもよい。ここで図２Ｂを参照すると、筐体２００は、上記に説明されるような送受信機等の送受信機２１６と、電子ファンコントローラと、モータを伴う電気ファン２２０と、バッテリ２２４と、同等物とを含む、上記に説明されるような自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８の１つ以上の構成要素を含有してもよい。筐体２００は、香りウエハのための受器を含んでもよい。筐体２００は、電源スイッチを含んでもよい。

依然として図２Ｂを参照すると、動作時、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、アクティブ化信号の受信まで香り拡散を防止してもよく、例えば、存在する場合、拡散通気孔２０８および空気取入部２０４が、最初は、シールされ、香り分散を防止してもよい。送受信機への信号を含む、任意の好適な手段を介して受信され得る、電子アクティブ化信号に応じて、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、任意の機構、構成要素、またはそれらの組み合わせを使用して、香りを拡散してもよく、例えば、限定ではないが、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８が、図２に描写されるようなものである場合、拡散通気孔２０８および／または空気取入部２０４における開口が、開放されてもよく、ファンが、アクティブ化され、空気取入部２０４から拡散通気孔２０８への空気流を引き起こし、香り分子を、ユーザがそれらを嗅ぎ得るように、外に空中に搬送してもよい。代替または付加的実施形態では、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、限定ではないが、電子音楽再生デバイスまたはスマートフォン等のモバイルデバイスに結合または組み込まれる、香り拡散モジュールを含んでもよい。

再び図１を参照すると、システム１００は、制御回路１１２を含む。制御回路１１２は、下記に説明されるように構成され得る、任意の電子回路を含んでもよく、例えば、制御回路１１２は、１つ以上の論理ゲートを組み込む、論理回路を含んでもよい。制御回路１１２は、図５を参照して下記に説明されるような、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、または任意のコンピューティングデバイスを含んでもよい。非限定的実施例として、制御回路１１２は、「スマートフォン」または同等物等のモバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。制御回路１１２は、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８および／または少なくとも生理学的センサ１０４に通信可能に接続されてもよく、「通信接続」は、それによって、２つ以上のデバイスまたは構成要素が相互に、および／または相互から電気または無線信号を送信および／または受信することが可能である、２つ以上のデバイスまたは構成要素の間の関係として定義され、例えば、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、送受信機または他の無線通信デバイスを含み、制御回路１１２は、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８の送受信機または他の無線通信デバイスと通信することが可能である、送受信機または他の無線通信デバイスを含んでもよい。代替として、または加えて、制御回路１１２は、有線接続を介して、１つ以上の介在デバイスを経て、または自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８と同一の構成要素、チップ、または回路への組み込みによって、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８および／または他の構成要素に接続されてもよい。制御回路１１２は、限定ではないが、下記にさらに詳細に説明されるような方法４００を含む、任意の組み合わせにおける、本明細書に開示されるような任意の方法または方法ステップを実施するように構成されてもよい。非限定的実施例として、制御回路１１２は、下記にさらに詳細に説明されるように、少なくとも生理学的センサ１０４から検出信号を受信し、ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定し、電子アクティブ化信号を自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８に伝送するように構成されてもよい。

ここで図３を参照すると、パブロフの条件付け反射睡眠誘発キット３００の例示的実施形態が、図示される。ある実施形態では、キット３００は、ユーザの少なくとも生理学的パラメータを検出し、検出信号を伝送するように構成される、少なくとも生理学的センサ１０４を含み、これは、図１を参照して上記に説明される任意の構成要素、デバイス、またはプロセスを使用して実装されてもよい。キット３００は、電子アクティブ化信号を受信し、電子アクティブ化信号に応答して香りを拡散するように構成される、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８を含み、これは、図１を参照して上記に説明される任意の構成要素、デバイス、またはプロセスを使用して実装されてもよい。キット３００は、少なくとも生理学的センサ１０４から検出信号を受信し、ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定し、電子アクティブ化信号を自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８に伝送するように構成される、制御回路１１２を含む。制御回路１１２は、図１を参照して上記に説明される任意の構成要素、デバイス、またはプロセスを使用して実装および／または構成されてもよい。

依然として図３を参照すると、キット３００は、ユーザによるアクティブ化に応じて香りを拡散する、ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４を含む。ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、ユーザによるアクティブ化に応じて香りを拡散する、香り拡散器を含んでもよく、本明細書で使用されるように、ユーザによるアクティブ化は、生理学的パラメータを感知するステップまたはユーザ状態を決定するステップを含まないプロセスにおける、ユーザの部分上での随意的行為による直接的なアクティブ化を意味する。例えば、ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、ユーザがオンにし、香りの放出を引き起こす、スイッチ、限定ではないが、香り拡散材料を暴露する、図２に描写される手動でアクティブ化される開口部２１２等の手動でアクティブ化される開口部２１２、ユーザが香り拡散材料を含有する物質に印加し得る、蝋燭または電気加熱器等の熱源、超音波振動を発生させるための振動発生構成要素、または同等物を含んでもよい。ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、ユーザが手動で開放および／または閉鎖し得る、持ち運び可能な容器等の容器を含んでもよく、容器は、プラスチック、紙、金属、木材、または同等物を含む、任意の好適な材料から構築されてもよい。容器は、ユーザが開放し、香りを放出する、箱またはラッパの形態を有してもよい。非限定的実施例では、ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、ユーザが容器を開放することによってアクティブ化し得、容器を閉じるまたはシールすることによって非アクティブ化し得る、上記に説明されるような香りウエハを含有する、箱、ラッパ、またはシールされるパケット等の容器を含んでもよい。ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８のための、上記に説明される香り拡散および／または分散のための任意の機構を含んでもよい。ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、自動的にアクティブ化される香り拡散器から別個のデバイスであってもよく、代替として、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、ユーザが、例えば、手動で香り拡散をアクティブ化することを可能にする、１つ以上の制御または特徴の組み込みによって、ユーザによってアクティブ化される香り拡散器として機能してもよい。ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４によって拡散される香りは、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８によって拡散される香りと同じである、または実質的に同じであってもよい。ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、限定ではないが、スマートフォン等のモバイルデバイスに結合または組み込まれる、香り拡散モジュールを含んでもよい。

ここで図４を参照すると、香りと睡眠開始のパブロフの連合を誘発する方法４００の例示的実施形態が、図示される。ステップ４０５において、制御回路１１２が、少なくとも生理学的センサ１０４を使用して、ユーザの少なくとも生理学的パラメータを検出する。検出は、図１を参照して上記に説明されるように、任意の組み合わせにおいて、任意のプロセス、プロセスステップ、および／または構成要素を使用して実施されてもよい。

ステップ４１０において、依然として図４を参照すると、制御回路１１２が、少なくとも生理学的パラメータに応じて、ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定する。本明細書で使用されるように、「入眠状態」は、ユーザが、覚醒から睡眠への遷移のプロセスにある状態であり、入眠状態にあるユーザは、完全に覚醒しても完全に睡眠してもいない状態であり得る。入眠状態は、睡眠待機時間、睡眠直前、または同等物の状態であり得る。ある実施形態では、ユーザの入眠状態への進入の検出は、制御回路１１２が、香り拡散をその状態に標的化することを可能にし、睡眠への進入と拡散される香りとの間の精密なパブロフの連合が確立されることを可能にし、これは、例えば、ユーザが就眠することを試し、失敗している状況下でさらに眠気を伴う覚醒状態を含む、覚醒状態との、またはユーザが就眠した後の状態との不正確な連合が形成されることを回避するために極めて重要であり得る。

ある実施形態では、依然として図４を視認すると、ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定するステップはさらに、少なくとも生理学的パラメータが、睡眠前のリラクゼーションの状態を示すことを決定するステップと、睡眠前のリラクゼーションから入眠状態までの時間を推定するステップとを含んでもよい。睡眠前のリラクゼーションのインジケーションは、ベルガー波としても公知である、減少するアルファ波（７３５～１２．５ヘルツの範囲内の神経発振）の検出等の神経発振の変化の検出を含み得、さらなる非限定的実施例として、約１３～３０ヘルツの周波数によって特徴付けられる、ベータ波の増加は、睡眠前のリラクゼーションのインジケーションであり得る。１～４ヘルツの範囲に及ぶ周波数を有するデルタ波の検出が、代替として、または加えて、睡眠前のリラクゼーションへの進入を示し得る。同様に、心拍数、脈拍数、血圧の減少、心拍数変動性パターンの変化、または別の心血管インジケータが、睡眠前のリラクゼーションと関連付けられる値と比較されてもよい。ある実施形態では、制御回路１１２は、生理学的パラメータのパターンおよび識別可能な睡眠段階への進入に対するそのタイミングを追跡してもよい。したがって、例えば、下記に説明されるような非ＲＥＭ睡眠、ＲＥＭ睡眠、または他の睡眠段階の検出が、ユーザが就眠した瞬間を識別するために使用されてもよく、限定ではないが、心拍数変動性（ＨＲＶ）パターンを含む、神経発振および／または心拍数等の生理学的インジケータのパターンが、そのような検出に近い時間と関連付けられてもよく、制御回路１１２のメモリの中に記録されてもよい。パターンは、限定ではないが、線形または多項式の回帰アルゴリズム等の機械学習アルゴリズムを含む、統計的または数学的関係の検出のための任意の好適な方法によって検出されてもよい。パターンは、システム１００の特定の実装と関連付けられる特定のユーザのデータを使用して、および／または複数のユーザのデータを使用して検出されてもよい。制御回路１１２は、制御回路１１２のメモリの中に、睡眠前のリラクゼーションのインジケーションの検出から睡眠状態への進入の検出までの平均時間を含んでもよく、平均時間は、睡眠前のリラクゼーションと関連付けられる少なくとも生理学的パラメータのパターンの検出のために好適な、任意のモデリングまたは統計的相関プログラムを使用して計算されてもよい。ある実施形態では、入眠状態への進入は、睡眠前のリラクゼーションのインジケーションと、限定ではないが、睡眠状態への進入の予測される時間の直前の時間を含む、睡眠状態への進入のインジケーションの後の平均時間との間の時点において生じるものと推定され得る。

継続して図４を視認すると、ある実施形態では、ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定するステップは、第１の時間において、少なくとも生理学的パラメータの第１の生理学的パラメータを検出するステップと、第１の時間に続く第２の時間において、少なくとも生理学的パラメータの第２の生理学的パラメータを検出するステップと、第２の生理学的パラメータが、第１の生理学的パラメータより大きい程度のリラクゼーションを示すことを決定するステップとを含んでもよい。第１の生理学的パラメータおよび第２の生理学的パラメータはそれぞれ、限定ではないが、神経発振、心拍数、心拍数変動性（ＨＲＶ）パターン、呼吸数、および同等物を含む、図１－３を参照して上記に説明されるような任意の生理学的パラメータを含んでもよい。第１の生理学的パラメータおよび第２の生理学的パラメータとより多いおよび／またはより少ない程度のリラクゼーションとの連合が、上記に説明されるような任意の方法を使用して決定されてもよく、より大きい程度のリラクゼーションは、例えば、典型的には、睡眠状態の検出に時間的により近い時点で検出される、生理学的パラメータと関連付けられ得る一方、より少ない程度のリラクゼーションは、典型的には、睡眠状態の検出に先立ってより多くの時間量の時点で検出される、生理学的パラメータと関連付けられ得る。非限定的な例証的実施例として、アルファ波の減少は、典型的には、睡眠状態の検出の１０分前に検出され得る一方、ベータ波の増加は、典型的には、睡眠状態の検出の５分前に検出され得、デルタ波は、典型的には、睡眠状態の検出の２分前に検出され得る。本プロセスは、１つを上回る生理学的パラメータが、上記の実施例において第１または第２の生理学的パラメータとして機能する状態で、複数回にわたって繰り返されてもよい。

ある実施形態では、継続して図４を参照すると、入眠状態への進入の検出は、入眠状態への進入と相関される生理学的パラメータの検出を含んでもよい。例えば、生理学的パラメータが、非ＲＥＭ睡眠の検出の２分前に開始するデルタ波活動等、睡眠状態の検出の直前に生じるものとして、ほぼ常時検出される場合、入眠状態への進入の決定は、生理学的パラメータの検出と、検出の時点における入眠状態への進入の識別とを含んでもよい。

依然として図４を参照すると、ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定するステップは、ユーザが睡眠状態にあることの１つ以上の決定を含んでもよく、例えば、上記に記載されるように、より早期の機会における睡眠状態の決定が、入眠状態への進入の瞬間を推定するため、または入眠状態への進入と一貫した生理学的インジケータを識別するために使用されてもよい。実施形態では、睡眠の間の個人を監視することによる睡眠相の決定は、睡眠の段階分類と称され得る。睡眠の段階分類は、非限定的実施例として、睡眠を６つの別個の段階、すなわち、覚醒、急速眼球運動（ＲＥＭ）睡眠、Ｓ１（浅い睡眠）、Ｓ２（浅い睡眠）、Ｓ３（深い睡眠）、およびＳ４（深い睡眠）に分類する、従来的なＲｅｃｈｔｓｃｈａｆｆｅｎおよびＫａｌｅｓの法則を使用して実施されてもよい。睡眠の段階分類のための代替システムは、当業者に公知であり得る。睡眠の異なる段階と関連付けられる生理学的変化を監視するための技法は、限定ではないが、脳活動のＥＥＧ記録、眼球運動および眼筋収縮のＥＯＧ記録、心拍、心拍数変動性、心拍数または心拍数エントロピー、呼吸数、体温、眼または身体の移動（アクティグラフィ）のＥＫＧ記録を含み得る。非限定的実施例として、心血管活動と特定の睡眠段階との間の関係が、睡眠段階を識別するために使用されてもよい。洞結節レベルにおける自律神経の心血管制御等、ユーザの中枢神経系と自律神経系との間の生理学的相互接続が、非限定的実施例として、心電図から検出されるような心拍数変動性の非侵襲的分析に基づく、睡眠構造に関する分析を可能にし得る。また、心臓の電気的複合体の形態学的変化は、呼吸サイクルおよび身体の位置変化の間に生じ得る。瞬間的な心拍数変動のパワースペクトル分析が、自律神経系関数の相関物であり得る、３つの成分、すなわち、高周波数、低周波、および超低周波数を記録および／または追跡するために使用されてもよい。これらの変動の時間周波数分解は、一過性の生理学的現象が睡眠または覚醒状態の間に生じる際に、その識別を可能にし得る。そのような構成要素は、異なる睡眠段階における異なるプロファイルを表示し、ＥＫＧからの睡眠段階の分類を可能にし得る。

継続して図４を視認すると、さらなる非限定的実施例として、ＲＥＭ睡眠が、眼球運動の測定値を使用して識別されてもよく、眼球運動のＥＯＧデータおよび／またはビデオ映像を使用して検出されるような眼球運動が、ＲＥＭ睡眠と関連付けられる眼球運動と比較されてもよい。ＥＥＧまたは他の神経発振データが、睡眠状態を識別するために使用されてもよく、例えば、高度なデルタ波活動が、アルファ波および／またはベータ波の停止または著しい低減であり得るように、より深い睡眠段階と関連付けられてもよい。睡眠状態はさらに、組み合わせにおける、１つ以上の付加的な生理学的パラメータによって推定されてもよい。例えば、睡眠状態は、運動の検出、心拍数、心臓律動、心拍数変動性パターン、心臓の電気生理学的パターンまたは運動シグネチャ、血中酸素飽和度、温度、皮膚温度、身体の位置、呼吸律動および／または呼吸数、鼾の検出を含む、オーディオパターン、および／または皮膚コンダクタンスの組み合わせを使用して識別されてもよい。１つ以上の生理学的パラメータと睡眠状態の連合は、制御回路１１２のメモリの中にプログラムされる、および／または別のデバイスから受信されてもよい。代替として、または加えて、制御回路１１２は、上記に説明される連合を決定するための方法と類似の様式において、１つ以上の生理学的パラメータを睡眠状態と関連付けてもよく、例えば、眼の運動検出は、ユーザがＲＥＭ睡眠にあることを決定し得、ＲＥＭ睡眠と相関される眼の運動の検出における生理学的パラメータの状態が、さらなる連合を生成するために追跡および使用されてもよい。

ステップ４１５において、依然として図４を視認すると、制御回路１１２は、香りの放出を誘起し、これは、図１－３を参照して上記に説明される、任意の構成要素、プロセスステップ、またはそれらの組み合わせを使用して、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８を使用して実施されてもよい。ある実施形態では、香りは、誘起まで放出されず、例えば、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８は、電子アクティブ化信号の受信に応じる場合を除いて、香りが、放出および／または検出されることを不可能にする、または実質的に不可能にしてもよい。ある実施形態では、これは、ユーザが香りと睡眠への進入との間にパブロフの相関を確立することを確実にし、ユーザは、入眠状態への進入にのみ応じて香りに暴露され、ユーザは、香りと就眠の行為との間の強力なパブロフの連合を発現させ得る。これは、香りへの将来の暴露がユーザをより迅速に就眠させるであろうことを確実にし得る。ある実施形態では、制御回路は、ユーザが睡眠状態に入ったことを検出し、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８を非アクティブ化してもよい。代替として、または加えて、制御回路１１２は、時限が経過したことを決定し、決定に応じて、自動的にアクティブ化される香り拡散器１０８を非アクティブ化してもよい。時限は、上記に説明されるような、検出される、浅い睡眠、ＲＥＭ睡眠、および／または深い睡眠等の睡眠段階へのアクティブ化または進入を含む、任意の好適な事象から計算されてもよい。非アクティブ化は、ある実施形態では、匂いと就眠以外の覚醒または他の事象のパブロフの連合を防止し得る。

動作時、依然として図４を視認すると、方法は、ステップ４０５－４１５が反復的に辿られる、第１の期間を伴ってもよく、例えば、システム１００は、数泊にわたって毎晩使用され、入眠状態の中への進入において、ユーザに香りを投与し、香りと睡眠への進入の瞬間との間の古典的条件付けを介して、連合を生成してもよい。ユーザは、次いで、睡眠を補助するためにキット３００を採用してもよく、例えば、ユーザは、旅行の間にユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４を携持してもよく、ユーザが睡眠することを所望する瞬間において、ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４をユーザの近傍に位置付け、香り拡散をアクティブ化してもよい。香りと睡眠への進入との間のパブロフの連合は、ユーザを、そうでなければ、特に不慣れな設定において可能性として考えられるであろうよりも容易に就眠させ得る。キット３００は、有利には、ユーザがセンサまたは他の材料を携行および／または使用することが必要とならないように防止し得、例えば、センサは、睡眠がより困難である状況下において気を散らし、パブロフの連合の有効性を低減させ得るが、しかしながら、ユーザは、理想的な睡眠状況下で、またはユーザが特に疲労し、就眠する可能性が高い日にパブロフの連合を生成するためにシステム１００を採用してもよく、次いで、キット３００および／またはユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４を使用し、より困難な状況において睡眠を補助してもよい。ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、ある実施形態において、電気を要求しない場合があり、結果として、ユーザは、キャンプ旅行中、または非常事態または異常気象の間等の、電力が限定される、または存在しない状況においてそれを携行および使用することが可能となり得る。加えて、ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、ユーザが、異なる国際電圧との併用のために必要なものを含む、付加的な電気コード、コネクタ、充電器、および電気プラグを携行することを回避することを可能にしてもよい。ユーザによってアクティブ化される香り拡散器３０４は、同様に、電子デバイスおよび／または無線通信が制限され得る、飛行機または病院病室等の状況においても使用されてもよい。

本明細書に説明される側面および実施形態のうちの任意の１つ以上のものが、当業者に明白となるであろうように、本明細書の教示に従ってプログラムされる、１つ以上の機械（例えば、電子文書のためのユーザコンピューティングデバイス、文書サーバ等の１つ以上のサーバデバイス等として利用される、１つ以上のコンピューティングデバイス）を使用して、便宜的に実装され得ることに留意されたい。適切なソフトウェアコーディングが、ソフトウェア技術分野の当業者に明白となるであろうように、本開示の教示に基づいて、熟練したプログラマによって容易に調製されることができる。ソフトウェアおよび／またはソフトウェアモジュールを採用する、上記に議論される側面および実装もまた、ソフトウェアおよび／またはソフトウェアモジュールの機械実行可能命令の実装を補助するために適切なハードウェアを含んでもよい。

そのようなソフトウェアは、機械可読記憶媒体を採用する、コンピュータプログラム製品であってもよい。機械可読記憶媒体は、機械（例えば、コンピューティングデバイス）による実行のための命令のシーケンスを記憶および／またはエンコードすることが可能であり、機械に本明細書に説明される方法論および／または実施形態のいずれか１つを実施させる、任意の媒体であってもよい。機械可読記憶媒体の実施例は、限定ではないが、磁気ディスク、光ディスク（例えば、ＣＤ、ＣＤ－Ｒ、ＤＶＤ、ＤＶＤ－Ｒ等）、光磁気ディスク、読取専用メモリ「ＲＯＭ」デバイス、ランダムアクセスメモリ「ＲＡＭ」デバイス、磁気カード、光学カード、ソリッドステートメモリデバイス、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、およびそれらの任意の組み合わせを含む。機械可読媒体は、本明細書で使用されるように、単一の媒体、および、例えば、コンピュータメモリとの組み合わせにおける、コンパクトディスクまたは１つ以上のハードディスクドライブの集合等の、物理的に別個の媒体の集合を含むことが意図される。本明細書で使用されるように、機械可読記憶媒体は、信号伝送の一過性形態を含まない。

そのようなソフトウェアはまた、搬送波等のデータキャリア上のデータ信号として搬送される情報（例えば、データ）を含んでもよい。例えば、機械実行可能情報は、信号が、機械（例えば、コンピューティングデバイス）による実行のために命令のシーケンスまたはその一部をエンコードする、データキャリアの中に具現化されるデータ搬送信号、および機械に本明細書に説明される方法論および／または実施形態のいずれか１つを実施させる、任意の関連する情報（例えば、データ構造およびデータ）として含まれてもよい。

コンピューティングデバイスの実施例は、限定ではないが、電子書籍読取デバイス、コンピュータワークステーション、端末コンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドデバイス（例えば、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等）、ウェブ装置、ネットワークルータ、ネットワークスイッチ、ネットワークブリッジ、その機械およびそれらの任意の組み合わせによってとられるべきアクションを規定する命令のシーケンスを実行することが可能である、任意の機械を含む。一実施例では、コンピューティングデバイスは、キオスクを含む、および／またはその中に含まれてもよい。

図５は、コントロールシステムに本開示の側面および／または方法論のうちの任意の１つ以上のものを実施させるための命令のセットが実行され得る、コンピュータシステム５００の例示的形態にある、コンピューティングデバイスの一実施形態の図式表現を示す。また、複数のコンピューティングデバイスが、本デバイスのうちの１つ以上のものに、本開示の側面および／または方法論のうちの任意の１つ以上のものを実施させるための命令の特別に構成されるセットを実装するために利用され得ることも、考えられる。コンピュータシステム５００は、バス５１２を介して相互および他の構成要素と通信する、プロセッサ５０４と、メモリ５０８とを含む。バス５１２は、限定ではないが、種々のバスアーキテクチャのうちのいずれかを使用する、メモリバス、メモリコントローラ、周辺機器用バス、ローカルバス、およびそれらの任意の組み合わせを含む、いくつかのタイプのバス構造のうちのいずれかを含んでもよい。

メモリ５０８は、限定ではないが、ランダムアクセスメモリ構成要素、読取専用構成要素、およびそれらの任意の組み合わせを含む、種々の構成要素（例えば、機械可読媒体）を含んでもよい。一実施例では、スタートアップ等の間にコンピュータシステム５００内の要素間で情報を転送することに役立つ基本ルーチンを含む、基本入力／出力システム５１６（ＢＩＯＳ）が、メモリ５０８の中に記憶されてもよい。メモリ５０８はまた、本開示の側面および／または方法論のうちの任意の１つ以上のものを具現化する、命令（例えば、ソフトウェア）５２０を含んで（例えば、１つ以上の機械可読媒体上に記憶されて）もよい。別の実施例では、メモリ５０８はさらに、限定ではないが、オペレーティングシステム、１つ以上のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、プログラムデータ、およびそれらの任意の組み合わせを含む、任意の数のプログラムモジュールを含んでもよい。

コンピュータシステム５００はまた、記憶デバイス５２４を含んでもよい。記憶デバイス（例えば、記憶デバイス５２４）の実施例は、限定ではないが、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、光学媒体との組み合わせにおける、光ディスクドライブ、ソリッドステートメモリデバイス、およびそれらの任意の組み合わせを含む。記憶デバイス５２４は、任意の適切なインターフェース（図示せず）によってバス５１２に接続されてもよい。例示的インターフェースは、限定ではないが、ＳＣＳＩ、アドバンスト・テクノロジー・アタッチメント（ＡＴＡ）、シリアルＡＴＡ、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）、ＩＥＥＥ１３９４（ＦＩＲＥＷＩＲＥ（登録商標））、およびそれらの任意の組み合わせを含む。一実施例では、記憶デバイス５２４（または１つ以上のその構成要素）は、（例えば、外部ポートコネクタ（図示せず）を介して）コンピュータシステム５００と除去可能にインターフェースをとられてもよい。特に、記憶デバイス５２４および関連付けられる機械可読媒体５２８は、コンピュータシステム５００のための機械可読命令、データ構造、プログラムモジュール、および／または他のデータの不揮発性および／または揮発性記憶装置を提供してもよい。一実施例では、ソフトウェア５２０は、完全または部分的に、機械可読媒体５２８内に常駐してもよい。別の実施例では、ソフトウェア５２０は、完全または部分的に、プロセッサ５０４内に常駐してもよい。

コンピュータシステム５００はまた、入力デバイス５３２を含んでもよい。一実施例では、コンピュータシステム５００のユーザは、入力デバイス５３２を介してコンピュータシステム５００の中にコマンドおよび／または他の情報を打ち込んでもよい。入力デバイス５３２の実施例は、限定ではないが、英数字入力デバイス（例えば、キーボード）、ポインティングデバイス、ジョイスティック、ゲームパッド、オーディオ入力デバイス（例えば、マイクロホン、音声応答システム等）、カーソル制御デバイス（例えば、マウス）、タッチパッド、光学スキャナ、ビデオ捕捉デバイス（例えば、静止カメラ、ビデオカメラ）、タッチスクリーン、およびそれらの任意の組み合わせを含む。入力デバイス５３２は、限定ではないが、シリアルインターフェース、パラレルインターフェース、ゲームポート、ＵＳＢインターフェース、ＦＩＲＥＷＩＲＥ（登録商標）インターフェース、バス５１２への直接的インターフェース、およびそれらの任意の組み合わせを含む、種々のインターフェース（図示せず）のうちのいずれかを介して、バス５１２にインターフェースをとられてもよい。入力デバイス５３２は、さらに下記に議論される、ディスプレイ５３６の一部である、またはそれと別個であり得る、タッチスクリーンインターフェースを含んでもよい。入力デバイス５３２は、上記に説明されるようなグラフィカルインターフェースの中で１つ以上のグラフィック表現を選択するためのユーザ選択デバイスとして利用されてもよい。

ユーザはまた、記憶デバイス５２４（例えば、リムーバブルディスクドライブ、フラッシュドライブ等）および／またはネットワークインターフェースデバイス５４０を介してコマンドおよび／または他の情報をコンピュータシステム５００に入力してもよい。ネットワークインターフェースデバイス５４０等のネットワークインターフェースデバイスは、ネットワーク５４４等の種々のネットワークのうちの１つ以上のもの、およびそれに接続される１つ以上の遠隔デバイス５４８にコンピュータシステム５００を接続するために利用されてもよい。ネットワークインターフェースデバイスの実施例は、限定ではないが、ネットワークインターフェースカード（例えば、モバイルネットワークインターフェースカード、ＬＡＮカード）、モデム、およびそれらの任意の組み合わせを含む。ネットワークの実施例は、限定ではないが、広域ネットワーク（例えば、インターネット、企業ネットワーク）、ローカルエリアネットワーク（例えば、オフィル、ビル、キャンパス、または他の比較的に小さい地理的空間と関連付けられるネットワーク）、電話ネットワーク、電話／音声プロバイダと関連付けられるデータネットワーク（例えば、モバイル通信プロバイダのデータおよび／または音声ネットワーク）、２つのコンピューティングデバイス間の直接的接続、およびそれらの任意の組み合わせを含む。ネットワーク５４４等のネットワークは、通信の有線モードおよび／または無線のモードを採用してもよい。一般に、いかなるネットワークトポロジも、使用され得る。情報（例えば、データ、ソフトウェア５２０等）が、ネットワークインターフェースデバイス５４０を介してコンピュータシステム５００に、および／またはそれから通信されてもよい。

コンピュータシステム５００はさらに、ディスプレイデバイス５３６等のディスプレイデバイスに表示可能な画像を通信するための、ビデオディスプレイアダプタ５５２を含んでもよい。ディスプレイデバイスの実施例は、限定ではないが、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、陰極線管（ＣＲＴ）、プラズマディスプレイ、発光ダイオード（ＬＥＤ）ディスプレイ、およびそれらの任意の組み合わせを含む。ディスプレイアダプタ５５２およびディスプレイデバイス５３６は、プロセッサ５０４との組み合わせにおいて利用され、本開示の側面のグラフィック表現を提供してもよい。ディスプレイデバイスに加えて、コンピュータシステム５００は、限定ではないが、オーディオスピーカ、プリンタ、およびそれらの任意の組み合わせを含む、１つ以上の他の周辺出力デバイスを含んでもよい。そのような周辺出力デバイスは、周辺インターフェース５５６を介してバス５１２に接続されてもよい。周辺インターフェースの実施例は、限定ではないが、シリアルポート、ＵＳＢ接続、ＦＩＲＥＷＩＲＥ（登録商標）接続、パラレル接続、およびそれらの任意の組み合わせを含む。

図６は、動的にアクティブ化される香り拡散器１０８の別の実施形態を図示する。本システムは、好ましくは、サイズＡＡのバッテリ等の標準的アルカリバッテリのためのコンパートメント２０３を含む、略長方形の下側筐体部分２０１と、回路網と、香気流体を含有するように適合される略円筒形の瓶２０６を受容するための搭載カラーまたは瓶保持器２０５とを封入する、上側筐体部分２０２とを備える。好ましくは、上側筐体部分２０２の下側周辺縁２２２が、下側筐体部分２０１の上側周辺縁２２１と噛合し、２つの筐体部分は、周辺縁の個別の隅において形成される、水平なフランジ２０９を通して螺合される、ねじによってともに固着される。当業者によって、代替固着構造が、ねじを置換し得ることが明白となるであろう。

上側筐体部分２０２内に搭載される、回路網は、好適には、電圧調整器２２４（例えば、Ｐｏｌｏｌｕ Ｃｏｒｐ（Ｌａｓ Ｖｅｇａｓ ＮＶ， ＵＳＡ）から入手可能なモデルＤ２４Ｖ１０Ｆ５）と、通信モジュール、例えば、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）送受信機２２６（ＳｐａｒｋＦｕｎ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ（Ｎｉｗｏｔ， ＣＯ， ＵＳＡ）から入手可能なＳｐａｒｋＦｕｎモデルｎＲＦ５２８３２等）と、超音波トランスデューサＰＣＢ （プリント回路基板）２２８と、ソレノイドまたは線形アクチュエータ２３０と、ソレノイド制御回路２３２（Ｅｆｃｏｍ（Ｒｅｈｏｖｏｔ， Ｉｓｒａｅｌ）から入手可能）とを備える。家庭用加湿器の中で使用される超音波トランスデューサの場合におけるように、ＰＣＢ２２８は、香気流体の瓶２０５の出口開口部において配列される、略環状の超音波トランスデューサを駆動し、トランスデューサは、拡散器のユーザを囲繞する周囲空気中に香気を放射するために、流体を噴射する役割を果たす。また、上側筐体部分２０２の中に搭載されるものは、香気流体の瓶２０６を受容するための、瓶保持器２０５である。瓶保持器の上に、垂直のボアまたは孔２３６とともに形成される、水平に配向されるシャッタ２３４が、枢動可能に固着される。水平に配向されるシャッタ２３４は、シャッタ２３４が、例えば、約９０度、第１の回転方向および第２の回転方向に交互に回転され得るように、垂直に整合されるソレノイドピン２３７上での回転のために、その隅において搭載される。ソレノイド２３０は、シャッタが、シャッタの中の孔２３６が瓶の上部における中心開口部２４６と整合されると瓶を開放し、孔２３６が横に、瓶の中心開口部２４６との整合から外れるように枢動されると瓶を閉鎖する、弁としての役割を果たすように、シャッタ２３４に機械的に結合される。代替として、シャッタは、電気サーボモータ（ＦｅｅＴｅｃｈ ＲＣ Ｍｏｄｅｌ Ｃｏ． Ｌｔｄ．（Ｓｈｅｎｚｈｅｎ Ｃｈｉｎａ）から入手可能なモデルＦＳ９０等）によって枢動されることができる。

図７は、瓶２０５、瓶保持器２０６、および個別の回路基板の例示的構成を示すために想像線で筐体部分を示す、拡散器の側面図である。

図８Ａおよび８Ｂは、それぞれ、シャッタ２３４が瓶２０５を開放するように整合されたときの拡散器外部および拡散器内部を示す。図９Ａおよび９Ｂは、それぞれ、シャッタ２３４が、瓶２０５の中心開口部２４６にシャッタ２３４の固体部分を提示することによって瓶２０５を閉鎖するように構成されるときの、拡散器外部および拡散器内部を示す。例えば、図８Ｂに示されるように、シャッタ２３４は、６０度の角度を成す、枢動点が１つの頂点にある、略三角形形状を有することができる。孔２３６が、枢動点から遠隔にある、三角形の縁の近傍に形成されることができる。シャッタ２３４を、例えば、（図９Ｂにおけるように上方から視認して）反時計回りに２０度等回転させるステップは、孔２３６を瓶２０５の開口部２４６との整合から外れさせ、それによって、シャッタ２３４の固体部分を開口部２４６に隣接させ、瓶２０５を閉鎖する。

図１０Ａおよび図１０Ｂは、それぞれ、ソレノイド２３０がシャッタ２３４を第１の瓶開放構成と第２の瓶閉鎖構成との間で切り替えるように作動させる様子を示す。ソレノイド２３０とシャッタ２３４との間の結合具は、垂直に整合される中心ピン２３９と、垂直に整合されるソレノイドピン２３７とを含む。ピンは、それぞれ、個別の円筒形のスリーブ内に受容され、スリーブは、水平なブリッジ２３８によって相互に堅性に接続される。ソレノイドピン２３７の下側端部が、ソレノイドピストンまたはプランジャ２４０の中に形成される、垂直のボアの中に受容される。ソレノイド２３０内でコイルを励起させるステップは、ピストン２４０を引込させ、これに、図１０Ａに矢印によって示されるような引張力を及ぼさせる。ピストン２４０の外部上の環状の留め具２４１が、留め具２４１が、図１０Ｂ（伸長）と図１０Ａ（引込）を比較することによって見られ得るように、ソレノイド２３０の端面に当接するため、ピストンが進行し得る距離を限定する。中心ピン２３９が、瓶保持器２０５の一部の中に固定され、そのため、ブリッジ２３８が、ピン２３９の周囲のスリーブを回転させ、シャッタ２３４が、シャッタ孔２３６が瓶開口部２４６と垂直に整合され、香り付けられた流体が瓶から放出されることを可能にするまで、時計回りに回転する。逆に、ソレノイド２３０が、通電解除されると、ピストン２４０が、図１０Ｂに矢印によって示されるように、ソレノイド２３０に対して外向きに移動し、ブリッジ２３８が、本運動を中心ピン２３９を囲繞するスリーブに伝送し、シャッタ２３４を反時計回りに回転させ、それによって、瓶２０６を閉鎖し、香り付けられた流体の放出を停止する。瓶２０６は、好ましくは、底部の近傍の直径がより大きくなるように幾分テーパ状であり、その上部の近傍に、その真下に瓶保持器２０５によるしっかりした把持を促進するための環状の溝または陥凹２１９が存在する、半径方向に突出する環状のカラー２１７を伴うように形成される。

図１１Ａは、拡散器の中の垂直の側壁に引締するために適合される、ソレノイド２３０の平坦な垂直側面を示す、図１０Ｂに類似する、わずかに拡大された図である。図１１Ｂは、１８０度回転され、瓶保持器２０５とソレノイド２３０との間の機械的接続を示す、同一の構造の図である。

図１２は、瓶保持器２０５およびソレノイド２３０をともに結合し、香気放出機能を実施するように組み立てられる構成要素を示す、分解図である。瓶保持器２０５は、好ましくは、垂直断面において、Ｌ字形である、複数の従属するラッチまたは爪２１３、例えば、１２０度の円周方向間隔において離間される、３つの爪を伴う中空の垂直円柱を形成する、成型されたプラスチック要素である。爪は、瓶２０６が保持器２０５の中に軸方向に上向きに挿入され得るように、半径方向に内向きに向き、半径方向に弾性であり、爪は、一時的に外向きに撓み、瓶のカラー２１７を横断して摺動し、環状の溝２１９の中にスナップ嵌合し、それによって、拡散器構造全体が、続いて、振動される、または地理場所間で移動される場合でも、瓶２０６をしっかりと保持するであろう。

保持器２０５は、好ましくは、その中にソレノイド２３０を固着させるように適合される、側方に突出するＵ字形のチャネル２２５を伴って形成される。示されるように、チャネル２２５は、好ましくは、水平な上部壁と、水平な底部壁と、中空の円筒形部分から遠隔の壁縁において、上部壁および底部壁を相互接続する、接続垂直側壁とを有する。チャネル２２５は、その上部壁と底部壁との間、およびその側壁に対してソレノイド２３０をぴったりと受容するように定寸される。好ましくは、個別の孔が、一対のねじ２２７が、上部壁を通してソレノイド２３０の中に挿入され、それによって、チャネル２２５内にソレノイド２３０を固着させ得るように、上部壁の中、およびソレノイド２３０の上部壁の中に形成される。

瓶２０６からの香り付けられた流体の気化および分散を促進するために、保持器２０５内で受容されるように定寸される、略ディスク形状の超音波トランスデューサ２４８が、提供される。そのような超音波トランスデューサは、住宅用加湿デバイスにおいて広く使用され、好適なモデルは、空気処理および香気分注技術分野の当業者に周知である。前述されるように、トランスデューサは、トランスデューサ駆動回路基板２２８によって、好適に駆動される。随意に、超音波トランスデューサによって生産される香り液滴を分散させることに役立つための、ファンが、提供されることができる。コイルばね２５０が、トランスデューサ２４８の上に設置される。上部環状フランジを伴う先導管２５２が、ばね２５０が、先導管２５２をシャッタ２３４に向かって上向きに押勢し得るように、ばね２５０の上に設置される。これは、分注することが意図されていない時点における、瓶２０６からの香気流体の揮発性成分の漏出を最小限にする傾向にある。前述されるように、中心ピン２３９は、シャッタ２３４の底面に固着される、円筒形のスリーブ内に乗設され、ソレノイドピン２３７は、ブリッジ２３８によって中心ピンのスリーブに接続される、別の円筒形のスリーブ内に乗設される。

図１３は、組み立てられた状態にあり、動作するための準備ができている状態の図１２の構成要素を示す、部分的に断面における、図である。

睡眠に関する科学者は、睡眠の９つの連続的な脳波記録（ＥＥＧ）段階を認識している。１９７６年にＴｈｅ ａｃａｄｅｍｉｃ ｊｏｕｒｎａｌ Ｓｌｅｅｐ， １９（９）： ７３１－７３８に公開された、Ｔａｎａｋａ ｅｔ ａｌ．による、「Ｓｔａｔｉｓｔｉｃａｌ Ｆｅａｔｕｒｅｓ ｏｆ Ｈｙｐｎａｇｏｇｉｃ ＥＥＣ Ｍｅａｓｕｒｅｄ ｂｙ ａ Ｎｅｗ Ｓｃｏｒｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ」を参照されたい。睡眠段階を「スコア化」、すなわち、区別する好ましい方法が、米国睡眠医学会（ＡＡＳＭ）（現在Ｄａｒｉｅｎ， Ｉｌｌｉｎｏｉｓ， ＵＳＡを拠点とする）によって定義されている。

本発明の条件付けする方法の第１の実施形態に従って、脳波図（ＥＥＧ）センサを使用して、ユーザは、ＥＥＧ電極を頭部に適用し、睡眠するために横たわる。ＥＥＧ電極から信号が、コンピューティングデバイス、例えば、ＡｐｐｌｅオペレーティングシステムｉＯＳまたはＡｎｄｒｏｉｄオペレーティングシステムを起動するスマートモバイルフォンにフィードされる。ＥＥＧ段階１（２０マイクロボルトの最小振幅を有するアルファ波の連続的行列）の検出に応じて、電子アクティブ化信号が、例えば、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）通信プロトコルまたはＡＮＴ＋プロトコル（Ｇａｒｍｉｎ Ｃａｎａｄａ）を使用して自動香り拡散器１０８に送信され、ソレノイド２３０にシャッタ２３４を瓶開放構成（図８Ａ、１０Ａ）に設置させ、トランスデューサ回路２２８にトランスデューサ２４８を瓶２０６から生じる香気流体を噴射するように動作させる。随意に、より急速な拡散が、トランスデューサ２４８に隣接する小さいファン（図示せず）をオンにすることによって取得されることができる。香気の拡散は、ユーザがＥＥＧ段階２および３に進展するにつれて継続する。典型的には、ユーザは、約３分半にわたって段階２（アルファ波は、断続的であるが、依然として、サンプリング期間の５０％超にわたって存在する）にいるであろう。睡眠段階３（アルファ波は、断続的であるが、ここで、サンプリング期間の５０％未満にわたって存在する）の開始の検出に応じて、カウントダウンタイマが、自動香り拡散器への非アクティブ化信号の発生のために設定される。アクティブ化信号の場合におけるように、非アクティブ化信号は、好ましくは、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）またはＡＮＴ＋を介して送信される。好ましくは、カウントダウンタイマは、非アクティブ化信号を発生させるために、所定の期間、例えば、睡眠段階３の開始後の３０秒に設定される。代替として、所定の期間の持続時間は、ユーザの特定の所定の特性を個別の持続時間と関連付ける、ルックアップテーブルを参照することによって選択されることができる。拡散器１０８による、非アクティブ化信号の受信に応じて、超音波トランスデューサが、オフにされ、ソレノイド２３０が、シャッタ２３４（図１０Ｂ）を閉鎖し、香気流体の放出を停止する。ユーザは、ここで、香気の知覚（したがって、香気と睡眠の連合）を受け入れにくい状態にあるため、香気放射の停止は、後続の就眠セッションまで、香気流体を節約する傾向にある。好ましくは、ユーザが、同一の夜の間に自発的に目覚めた場合、新しい条件付けセッションが、実施される。好ましくは、少なくとも１つの条件付けセッションが、複数の連続する日のそれぞれにおいて行われる。それによって、ユーザは、香気が知覚される度に、リラックスし、就眠するように条件付けされた状態になる。２０１９年６月の「Ｈｅａｒｔ Ｒａｔｅ Ｖａｒｉａｂｉｌｉｔｙ－Ｂａｓｅｄ Ｄｒｉｖｅｒ Ｄｒｏｗｓｉｎｅｓｓ Ｄｅｔｅｃｔｉｏｎ ａｎｄ ｉｔｓ Ｖａｌｉｄａｔｉｏｎ ｗｉｔｈ ＥＥＧ， ＩＥＥＥ Ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎｓ ｏｎ Ｂｉｏｍｅｄｉｃａｌ Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ」（Ｖｏｌ． ６６， Ｎｏ． ６， ｐａｇｅｓ １７６９－１７７８）と題された論説において、学者Ｆｕｊｉｗａｒａ ｅｔ ａｌ．は、睡眠状態間の遷移を検出するためにＥＥＧセンサデータを処理するための好適なプログラムを開示している。

本発明の方法の第２の実施形態に従って、心電図（ＥＣＧ）センサを使用して、ＡＡＳＭ（米国睡眠医学会）の睡眠状態（覚醒、急速眼球運動（ＲＥＭ）睡眠、および非ＲＥＭ睡眠の３つのレベル、すなわち、ＮＲＥＭ１、ＮＲＥＭ２、ＮＲＥＭ３）が、典型的には、胸ストラップとともに販売されるＰＯＬＡＲモデルＨ１０等の商業的に利用可能な適応度センサからの信号を使用して、区別される。モデルＨ１０は、現在、Ｐｏｌａｒ Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｉｎｃ．，（１５ Ｇｒｕｍｍａｎ Ｒｏａｄ Ｗｅｓｔ， Ｓｕｉｔｅ １２００， Ｂｅｔｈｐａｇｅ， ＮＹ １１７１４， ＵＳＡを拠点とする）から入手可能である。他の好適なセンサも、睡眠段階監視技術分野における当業者に公知である。単純化のために、非ＲＥＭ状態ＮＲＥＭ１、ＮＲＥＭ２、およびＮＲＥＭ３は、「Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３」とも称される。いわゆる、心拍間の「ＲＲ」間隔が、心拍数変動性（ＨＲＶ）を分析するために、装着可能なＥＣＧセンサからの信号を捕捉することによって非常に正確に検出される。ＨＲＶおよび関連するパラメータ（好ましくは、血圧および血管サイズ）が、処理され、初期のＮ１睡眠状態に対応する、センサ装着者の生理学的変化を検出する。そのＨＲＶパターンの検出は、（ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）プロトコルまたはＡＮＴ＋プロトコルを使用してセンサに結合される、スマートフォン上で起動する好適なアプリから送信される信号によって）ベッド側の自動香り拡散器のアクティブ化を引き起こす。アクティブ化は、初期のＮ１状態に対応する、１０分の期間にわたって維持される。アクティブ化信号の送信以降、１０分が時間経過したとき、非アクティブ化信号が、スマートフォン上で起動するアプリから送信される。例えば、Ｐｏｌａｒ Ｅｌｅｃｔｒｏ ｃｏｍｐａｎｙ（Ｂｅｔｈｐａｇｅ ＮＹ）は、商標名ＢＥＡＴ（ＵＳ Ｒｅｇ． ＃ ２，０３４，４４３）としてあるスマートフォンアプリをもたらす。好適なセンサ構造が、Ｐｏｌａｒ Ｅｌｅｃｔｒｏの米国特許第１０，０６４，５８１号、第１０，０７０，７９８号、第１０，１４６，２９７号、第１０，１５４，１２９号、第１０，３１３，４２０号、第１０，３１４，５０６号、第１０，３３５，６３６号、および米国公開出願第２０１９－０２５４５２４号のうちの１つ以上のものに開示される。心拍数変動性を使用した自動化睡眠段階分類が、Ｒａｄｈａ ｅｔ ａｌ．による、「ＬＳＴＭ Ｋｎｏｗｌｅｄｇｅ Ｔｒａｎｓｆｅｒ ｆｏｒ ＨＲＶ－ｂａｓｅｄ Ｓｌｅｅｐ Ｓｔａｇｉｎｇ， ａｒＸｉｖ： １８０９．０６２２１ｖ１」と題された、２０１８年９月１２日の論説に説明される。

前述は、本発明の例証的実施形態の詳細な説明である。種々の修正および追加が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく成され得る。上記に説明される種々の実施形態のそれぞれの特徴が、関連付けられる新しい実施形態における複数の特徴の組み合わせを提供するために、適宜、他の説明される実施形態の特徴と組み合わせられ得る。さらに、前述は、いくつかの別個の実施形態を説明するが、本明細書に説明されているものは、本発明の原理の適用を例証するにすぎない。加えて、本明細書における特定の方法は、具体的な順序で実施されているものとして例証および／または説明され得るが、順序は、本開示に従って方法、システム、およびソフトウェアを達成するために、当業者間で非常に変動し易い。故に、本説明は、実施例のみとして捉えられることを意図し、別様に本発明の範囲を限定するようには意図していない。

Claims (23)

1. 香りと睡眠開始のパブロフの連合を誘発する方法であって、前記方法は、
   制御回路によって、少なくとも生理学的センサを使用して、ユーザの少なくとも生理学的パラメータを検出するステップと、
   前記制御回路によって、かつ前記少なくとも生理学的パラメータに応じて、前記ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定するステップと、
   前記制御回路によって、かつ論理回路によって制御される香り拡散器を使用して、香りの放出を誘起するステップと
   を含む、方法。
2. 前記ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定するステップはさらに、
   前記少なくとも生理学的パラメータが、睡眠前のリラクゼーションの状態を示すことを決定するステップと、
   睡眠前のリラクゼーションから入眠状態までの時間を推定するステップと
   を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定するステップはさらに、
   第１の時間において、前記少なくとも生理学的パラメータの第１の生理学的パラメータを検出するステップと、
   前記第１の時間に続く第２の時間において、前記少なくとも生理学的パラメータの第２の生理学的パラメータを検出するステップと、
   前記第２の生理学的パラメータが、前記第１の生理学的パラメータより大きい程度のリラクゼーションを示すことを決定するステップと
   を含む、請求項１に記載の方法。
4. 前記ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定するステップはさらに、前記少なくとも生理学的パラメータが、入眠状態への進入を示すことを決定するステップを含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記香りは、誘起まで放出されない、請求項１に記載の方法。
6. 前記制御回路によって、自動的にアクティブ化される香り拡散器を非アクティブ化するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
7. 前記制御回路によって、前記ユーザが睡眠状態に入ったことを確認するステップと、
   前記確認に応じて、前記自動的にアクティブ化される香り拡散器を非アクティブ化するステップと
   をさらに含む、請求項６に記載の方法。
8. 前記制御回路によって、時限が経過したことを決定するステップと、
   前記決定に応じて、前記自動的にアクティブ化される香り拡散器を非アクティブ化するステップと
   をさらに含む、請求項６に記載の方法。
9. 香りと睡眠開始のパブロフの条件付け反射連合を誘発するためのシステムであって、
   少なくとも生理学的センサであって、前記少なくとも生理学的センサは、ユーザの少なくとも生理学的パラメータを検出し、検出信号を伝送するように構成される、少なくとも生理学的センサと、
   自動的にアクティブ化される香り拡散器であって、前記自動的にアクティブ化される香り拡散器は、電子アクティブ化信号を受信し、前記電子アクティブ化信号に応じて、香りを拡散するように構成される、自動的にアクティブ化される香り拡散器と、
   制御回路であって、前記制御回路は、前記少なくとも生理学的センサから前記検出信号を受信し、前記ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定し、前記電子アクティブ化信号を前記自動的にアクティブ化される香り拡散器に伝送するように構成される、制御回路と
   を備える、システム。
10. 前記少なくとも生理学的センサは、少なくとも電気生理学的センサを含む、請求項９に記載のシステム。
11. 前記少なくとも電気生理学的センサは、心電図を含む、請求項１０に記載のシステム。
12. 前記少なくとも電気生理学的センサは、脳波図を含む、請求項１０に記載のシステム。
13. 前記少なくとも生理学的センサは、体温センサを含む、請求項９に記載のシステム。
14. 前記少なくとも生理学的センサは、運動センサを含む、請求項９に記載のシステム。
15. 前記少なくとも生理学的センサは、ウェアラブルデバイスに組み込まれる、請求項９に記載のシステム。
16. 前記自動的にアクティブ化される香り拡散器は、前記ユーザの頭部の近傍に位置する、請求項９に記載のシステム。
17. 前記自動的にアクティブ化される香り拡散器は、電子的にアクティブ化されるドアを伴う開口を含む、請求項９に記載のシステム。
18. 前記自動的にアクティブ化される香り拡散器はさらに、非アクティブ化信号の受信に応じて、前記香りを拡散するステップを停止するように構成される、請求項９に記載のシステム。
19. 前記制御回路はさらに、前記非アクティブ化信号を前記自動的にアクティブ化される香り拡散器に伝送するように構成される、請求項１８に記載のシステム。
20. パブロフの条件付け反射睡眠誘発キットであって、前記キットは、
    少なくとも生理学的センサであって、前記少なくとも生理学的センサは、ユーザの少なくとも生理学的パラメータを検出し、検出信号を伝送するように構成される、少なくとも生理学的センサと、
    自動的にアクティブ化される香り拡散器であって、前記自動的にアクティブ化される香り拡散器は、電子アクティブ化信号を受信し、前記電子アクティブ化信号に応じて、香りを拡散するように構成される、自動的にアクティブ化される香り拡散器と、
    制御回路であって、前記制御回路は、前記少なくとも生理学的センサから前記検出信号を受信し、前記ユーザが入眠状態に入りつつあることを決定し、前記電子アクティブ化信号を前記自動的にアクティブ化される香り拡散器に伝送するように構成される、制御回路と、
    ユーザによるアクティブ化に応じて前記香りを拡散するユーザによってアクティブ化される香り拡散器と
    を備える、キット。
21. 前記アクティブ化するステップは、初期睡眠段階Ｎ１への進入を示す信号を検出するステップと、それに応答して、香り拡散をアクティブ化するステップとを含み、前記非アクティブ化するステップは、睡眠段階２から睡眠段階３への遷移を示す信号を検出するステップと、その所定の期間の後、香り拡散を非アクティブ化するステップとを含む、請求項６に記載の方法。
22. 前記アクティブ化するステップは、初期Ｎ１状態を示す心電図（ＥＣＧ）信号を検出するステップと、それに応答して、香り拡散をアクティブ化するステップとを含み、前記非アクティブ化するステップは、前記アクティブ化するステップの後、所定の期間の経過を測定するステップと、次いで、香り拡散を非アクティブ化するステップとを含む、請求項６に記載の方法。
23. 前記所定の期間は、１０分である、請求項２２に記載の方法。

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