JP2022501754A - オブジェクト検出に基づいて動作する技術 - Google Patents

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Abstract

本開示は、規定された領域を検出するオブジェクト及びオブジェクトを検出する規定された領域に基づく様々な動作を含む様々な技術を可能にする。

Description

[関連出願の相互参照]
本特許出願は、全ての目的のために本明細書に参照により援用される2018年9月18日に出願された米国仮特許出願第62/732,923号の利益を主張する。
本開示は、オブジェクト(object)検出に関する。
スマートフォン、ウェアラブルディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ、車両などのデバイスが、建物、車両、フェンスなどの屋内外を問わず、規定された領域(defined area)内で位置特定され(localize)、そのような位置特定に基づいて動作することを可能にする技術が望まれている。また、規定された領域が、その中に位置決めされたデバイスを位置特定し、そのような位置特定に基づいて動作することを可能にする技術が望まれている。しかし、そのような技術は存在しない。従って、本開示は、そのような技術を可能にする。
一実施形態では、装置は、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、及び距離センサをホスティングする眼鏡フレームを有し、プロセッサは、メモリ、ディスプレイ、及び距離センサと通信し、メモリは、プロセッサを介して実行可能な命令のセットを記憶し、命令のセットは、プロセッサに:オブジェクトに基づいて読み取り値(reading)を得るよう距離センサに要求し;オブジェクトに対する距離センサの位置を決定し;位置に基づいて視覚コンテンツを生成し;視覚コンテンツを提示するようディスプレイに要求する;ように指示する。
本開示による距離感知ユニットを有する装置の一実施形態の概略図を示す。
本開示による装置及びオブジェクトを含む規定された領域の一実施形態の概略図を示す。
本開示による規定された領域内の装置の位置に基づいて動作する方法の一実施形態のフローチャートを示す。
本開示によるオブジェクトを含む規定された領域の一実施形態の概略図を示す。
本開示による規定された領域内のオブジェクトの位置に基づいて動作する方法の一実施形態のフローチャートを示す。
本開示による距離感知ユニットクラスタに沿って移動するオブジェクトを追跡する複数の距離感知ユニットクラスタの一実施形態の概略図を示す。
本開示による距離感知ユニットクラスタ間を移動するオブジェクトを追跡する複数の距離感知ユニットクラスタの一実施形態の概略図を示す。
本開示による、プロセッサと通信する距離感知ユニット及びプロセッサと通信する距離感知ユニットを有するオブジェクトを含む、規定された領域の一実施形態の概略図を示す。
本開示による複数の距離感知ユニットからの複数の読み取り値に基づいて動作する方法の一実施形態のフローチャートを示す。
本開示による規定された領域内の距離感知ユニットクラスタに沿って移動するオブジェクトを追跡する複数の距離感知ユニットクラスタを含む、規定された領域の一実施形態の概略図を示す。
本開示による規定された領域内の距離感知ユニットクラスタ間を移動するオブジェクトを追跡する複数の距離感知ユニットクラスタを含む規定された領域の一実施形態の概略図を示す。
感知システムの一実施形態の概略図である。
図11に示される感知装置の一実施形態の概略図である。
一実施形態による送信信号及び対応するエコーに対する飛行時間の粗い段階の決定(coarse stage determination)の概略図である。
一実施形態による送信信号及び対応するエコーに対する飛行時間の粗い段階の決定の別の概略図である。
図11に示すいくつかの送信信号にわたって計算されて平均化される相関値の一例を示す。
図12に示される感知アセンブリの一部又は一実装形態の別の概略図である。
図12に示される感知アセンブリのフロントエンド(front end)の一実施形態の概略図である。
図11に示すシステムのベースバンド処理システムの一実施形態の回路図である。
一実施形態における、比較装置が、図12に示すベースバンドエコー信号の関心ビットを、図12に示すパターン信号のパターンビットとどのように比較するかの一例の概略図である。
図17に示された比較装置が、図12に示されたベースバンドエコー信号の関心ビットを図12に示されたパターン信号のパターンビットとどのように比較するかの別の例を示す。
図17に示された比較装置が、図12に示されたベースバンドエコー信号の関心ビットを図12に示されたパターン信号のパターンビットとどのように比較するかの別の例を示す。
一実施例による、図17に示す測定装置によって提供される図17に示す出力信号と、図12に示すCPU装置によって使用されるエネルギ閾値の例を示す。
図11に示すシステムのベースバンド処理システムの別の実施形態の回路図である。
一実施形態による、図12に示されたデジタル化エコー信号の同相(I)成分及び直交(Q)成分の投影を示す。
一実施形態による、図11に示された異なるターゲットオブジェクト104から反射される図11に示されたエコーを区別するための技術を示す。
一実施形態によるアンテナの概略図である。
図11に示される感知アセンブリのフロントエンドの一実施形態の概略図である。
図26の線17−17に沿った図25に示されるアンテナの一実施形態の断面図である。
封じ込めシステムの一実施形態を示す。
ゾーン制限システムの一実施形態を示す。
容積制限(volume restriction)システムの別の実施形態を示す。
移動システムの一実施形態の概略図である。
一例によるいくつかのオブジェクト動きベクトル(object motion vector)の概略図である。
医療用途における図11に示される感知アセンブリを使用する一例の概略図である。
図11に示すシステムの適用の一例による人間の対象の二次元画像である。
感知システムの別の実施形態の概略図である;
感知システムの別の実施形態の概略図である。
ターゲットオブジェクトからの分離距離及び/又はターゲットオブジェクトの動きを感知するための方法の一実施形態を示す。
ターゲットオブジェクトからの分離距離及び/又はターゲットオブジェクトの動きを感知するための方法の一実施形態を示す。
別の実施形態による感知システムの概略図である。
図38に示される感知システムによって得られるターゲットオブジェクトの横方向サイズデータを表す概略図である。
図38及び39に示される感知アセンブリ及びターゲットオブジェクトの別の図である。
概して、本開示は、距離感知に基づいて動作するための種々の技術を可能にし、本開示のいくつかの実施形態が示される、図1〜40を参照してより完全に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化することができ、必ずしも本明細書に開示された実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完全かつ完全であるように提供され、本開示の種々の概念を当業者に十分に伝える。
本明細書で使用される種々の用語は、直接的又は間接的、全面的又は部分的、一時的又は永久的、作動又は不作動を意味し得ることに留意されたい。例えば、要素が「の上にある」、「接続されている」又は「結合されている」と称される場合、その要素は、他の要素に直接上にある、接続される、若しくは結合される、又は間接要素が、間接的又は直接的変形を含んで、存在することができる。対照的に、要素が別の要素に「直接接続されている」又は「直接結合されている」と称される場合、介在する要素は存在しない。
同様に、本明細書中で使用される「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することを意図している。すなわち、別段の規定がない限り、又は文脈から明確でない限り、「XがA又はBを使用する」は、自然の包括的な順列のいずれかを意味することを意図している。すなわち、XがAを使用し、XがBを使用し、又はXがA及びBの両方を使用する場合、「XはA又はBを使用する」は、上記のいずれかの例の下で満足される。さらに、特定の実施形態に関して記載された特徴は、任意の置換的又は組み合わせ的方法で、種々の他の実施形態において、又は種々の他の実施形態と組み合わせることができる。本明細書中で開示される例示的実施形態の種々の態様又は要素は、同様の方法で組み合わせることができる。本明細書中で使用される用語「組み合わせ」、「組み合わせに関する」、又は「それらの組み合わせ」は、その用語の前に記載された全ての順列及び組み合わせを指す。例えば、「A、B、C、又はそれらの組み合わせ」は、A、B、C、AB、AC、BC、ABCのうちの少なくとも1つを含むことを意図し、順番が特定の状況で重要な場合は、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、又はCABも含む。この例を続けると、明示的に含まれるのは、BB、AAA、AB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABBなどのような1つ又は複数の項目又は用語の反復を含む組み合わせである。当業者は、文脈から別段明らかでない限り、一般に、任意の組み合わせにおいて多くの項目又は用語に制限がないことを理解するであろう。
同様に、本明細書で使用されるとき、種々の単数形「1つの(「a」、「an」)」及び「その(「the」)」も、文脈上別の意味を明確に示さない限り、種々の複数形を含むことが意図される。例えば、用語「1つの(「a」又は「an」)」は、本明細書では「1つ又は複数」という表現も使用されるが、「1つ又は複数」を意味する。
さらに、用語「有する」、「含む」又は「有している」、「含んでいる」は、本明細書において使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素又は構成要素の存在を指定するが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素又はそれらのグループの存在及び/又は追加を妨げるものではない。さらに、本開示において、何かが他の何かに「基づく」と記載される場合、そのような記載は、1つ又は複数の他の事柄にも基づくことができるベースを指す。言い換えれば、別段の規定がない限り、本明細書において使用されるとき、「基づく」は、「少なくとも一部に基づく」又は「少なくとも部分的に基づく」を含むことを意味する。
さらに、本明細書では、第1、第2、及び他の用語が、種々の要素、構成要素、領域、層、又はセクションを記述するために使用することができるが、これらの要素、構成要素、領域、層、又はセクションは、必ずしもそのような用語によって限定されるべきではない。むしろ、これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、層、又はセクションを別の要素、構成要素、領域、層、又はセクションから区別するために使用される。そのようなものとして、以下に説明する第1の要素、構成要素、領域、層、又はセクションは、本開示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、又はセクションと称され得る。
また、別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。従って、一般的に使用される辞書で定義されているような用語は、関連技術の文脈においてそれらの意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明確に定義されていない限り、理想化された、又は形式的な意味で解釈されるべきではない。
図1は、本開示による距離感知ユニットを有する装置の実施形態の概略図を示す。特に、システム100は、ハウジング102、プロセッサ104、メモリ106、距離感知ユニット(DSU)108、DSU110、及び出力装置112を含む。
ハウジング102は、プロセッサ104、メモリ106、DSU108、DSU110、及び出力装置112を収容する。例えば、ハウジング102は、ハウジング102が、固定、嵌合、インターロック、接着、磁化、吸引、ステッチング、ステープル留め、くぎ打ち、又は他の形態の物理的結合のように、かかる構成要素の少なくとも1つに少なくとも物理的に結合されている場合のように、外部、内部、又は他の方法で収容することができる。ハウジング102は、硬質、可撓性、弾性、中実、有孔、又は他のものであることができる。例えば、ハウジング102は、プラスチック、金属、ゴム、木材、貴金属、貴石、布、希土類元素等を含むことができる。例えば、ハウジング102は、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン、ジョイスティック、ビデオゲームコンソール、カメラ、マイクロホン、スピーカ、キーボード、マウス、タッチパッド、トラックパッド、センサ、ディスプレイ、プリンタ、加法又は減法製造機械、ウェアラブル、車両、家具品、配管工具、建設工具、マット、火器/ライフル、レーザーポインタ、スコープ、双眼式、電気工具、ドリル、インパクトドライバ、フラッシュライト、エンジン、アクチュエータ、ソレノイド、玩具、ポンプ等を含むことができる、これらに物理的又は電気的に結合されることができる、これらの構成要素であることができる、又はこれらとして実現されることができる。例えば、ウェアラブルは、ヘッドマウントディスプレイ(例えば、仮想現実ヘッドセット、拡張現実ヘッドセット)、腕時計、手首に装着した活動量計、帽子、ヘルメット、イヤホン、補聴器、ヘッドホン、眼鏡フレーム、眼鏡レンズ、バンド、衣服、靴、宝石アイテム、医療装置、活動量計、水着、入浴用スーツ、スノーケル、スキューバ呼吸器具、水泳脚フィン、手錠、インプラント、又は家畜化されているかを問わず、男女を問わず、高齢者、成人、ティーン、幼児、幼児、又はその他であるか否かを問わず、動物(例えば、ヒト、イヌ、ネコ、鳥、魚、又はその他)の身体(毛を含む)に装着する又はその身体内にあることができる任意の他の装置を含む。例えば、衣服は、ジャケット、シャツ、ネクタイ、ベルト、バンド、ショートパンツ、ズボン、ソックス、アンダーシャツ、下着アイテム、ブラジャー、ジャージ、スカート、ドレス、ブラウス、セーター、スカーフ、グローブ、バンダナ、肘当て、ひざ当て、パジャマ、ローブ、その他を含むことができる。例えば、宝石アイテムは、イヤリング、ネックレス、リング、ブレスレット、ピン、ブローチ、又は、身体又は衣服に着用されているかにかかわらず、その他のものを含むことができる。例えば、靴は、革靴、スニーカー、ブーツ、ヒール靴、ローラスケート、ローラブレード等を含むことができる。
いくつかの実施態様では、メモリ106、DSU108、DSU110及び出力装置112は、少なくとも1つのプラットフォーム又はフレームを介して支持される。例えば、プラットフォーム又はフレームの少なくとも1つは、例えば、プラットフォーム又はフレームのうちの少なくとも1つが、固定、嵌合、インターロック、接着、磁化、吸引、縫合、ステープル留め、釘打ち、又は他の形態の物理的結合を介してなど、かかる構成要素の少なくとも1つに少なくとも物理的に結合されている場合などのように、外部、内部、又は他の方法で支持することができる。プラットフォーム又はフレームの少なくとも1つは、硬質、可撓性、弾性、中実、有孔、又はその他であることができる。例えば、プラットフォーム又はフレームの少なくとも1つは、プラスチック、金属、ゴム、木材、貴金属、貴石、布、希土類元素、又はその他を含むことができる。
プロセッサ104は、単一コア又はマルチコアプロセッサを含むことができる。プロセッサ104は、システムオンチップ(SOC)又は特定用途向け集積回路(ASIC)を含むことができる。プロセッサ104は、バッテリ又はその他などのアキュムレータがハウジング102を介して収容されているか否かにかかわらず、アキュムレータを介して給電される。プロセッサ104は、メモリ106、DSU108、DSU110、及び出力装置112と通信する。
メモリ106は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等を含むことができる。メモリ106は、バッテリ又はその他などのアキュムレータがハウジング102を介して収容されているか否かにかかわらず、アキュムレータを介して給電される。
出力装置112は、光源、音源、電波(radio wave)源、振動源、ディスプレイ、スピーカ、プリンタ、送信機、トランシーバ等を含むことができる。出力装置112は、バッテリ又はその他などのアキュムレータがハウジング102を介して収容されているか否かにかかわらず、アキュムレータを介して給電される。
DSU108は、有線であろうと無線であろうと、レーダユニット、ライダユニット、ソナーユニット、又はその他の少なくとも1つを含むことができる。例えば、レーダユニットは、米国特許第9,019,150号に開示されているように、デジタルレーダユニット(DRU)を含むことができ、これは、任意のDSU又はDRUシステム、構造、環境、構成、技術、アルゴリズム、又はその他を含む全ての目的のために、参照により本明細書に組み込まれる。例えば、DRUユニットは、米国特許第9,019,150号の図2、3A、3B、14、27A、及び27Bと共に、それらに照らして、その特許の7列の33行から17列の3行、30列の38行から32列の30行、及び41列の60行から44列の46行に開示されているように具体化することができる。例えば、DSUは、視線ベース又は非視線ベースであることができる。例えば、DSUは、無線信号、光信号、音響信号、又は他の感知モダリティに基づくことができる。システム100は、DSU n 110までの1より多いDSU108を含むことができることに留意されたい。例えば、システム100は、DSU n 110として具現化された少なくとも2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、20、数10、50、数百、数千、数百万、又はそれより多くのDSU108を含むことができる。従って、このような構成では、DSUのうちの少なくとも2つは、互いに同期せず、互いに干渉しないが、上記で参照し、DSU又はDRUシステム、構造、環境、構成、技術、アルゴリズム又はその他を含むあらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる米国特許第9,019,150号に説明されているように、互いにエコー又は信号を受信することができる。例えば、DSU108−110nは、構造、機能、動作、モダリティ、位置決め、材料、又はその他において、互いに同一であるか、又は互いに異なることができる。
図2は、本開示による、装置及びオブジェクトを含む、規定された領域の実施形態の概略図を示す。特に、システム200は、ハウジング202、オブジェクト204、及び規定された領域206を含む。規定された領域206は、ハウジング202及びオブジェクト204を含む。例えば、規定された領域206は、物理的にフェンスで囲まれた(fenced)領域、デジタル的にフェンスで囲まれた(digitally fenced)領域、ジオフェンスされた(geo-fenced)領域、建物(住宅/商業)、ガレージ、地下室、地下室、乗り物(陸上/海上/航空機/衛星)、屋内領域、屋外領域、モール、学校、キュービクルグリッド、ユーティリティルーム、ウォークイン冷蔵庫、レストラン、コーヒーショップ、地下鉄若しくはバス若しくは電車の駅、空港、兵舎、キャンプサイト、礼拝所、ガソリンスタンド、油田、製油所、倉庫、農場、研究所、図書館、長期保管施設、工業施設、郵便局、配送ハブまたはステーション、スーパーマーケット、小売店、ホームセンター、駐車場、おもちゃ店、製造工場、加工工場、プール、病院、医療施設、エネルギプラント、原子炉、又はその他を含むことができる。ハウジング202は、ハウジング102又は他のオブジェクトであることができる。ハウジング202は、オブジェクト204又は規定された領域206に関して、規定された領域202内で移動可能又は静止していることができる。ハウジング202は、固定、嵌合、インターロック、接着、磁化、吸引、ステッチング、ステープル留め、釘打ち、又は、規定された領域206又は規定された領域206内に配置されているか若しくは規定された領域206内に延びるオブジェクトへの物理的結合の他の形態を介してなど、規定された領域206内に固定することができる。オブジェクト204は、固定、嵌合、インターロック、接着、磁化、吸引、ステッチング、ステープル留め、釘打ち、又は、規定された領域206又は規定された領域206内に配置されるか若しくは規定された領域206内に延びる他のオブジェクトへの物理的結合の他の形態を介してなど、規定された領域206内に固定することができる。オブジェクト204は、ハウジング102又は別のオブジェクトであることができる。例えば、規定された領域206は、オブジェクト204であることができる。オブジェクト204は、ハウジング202又は規定された領域206に関して、規定された領域202内で移動可能又は静止することができる。規定された領域206は、ハウジング202又はオブジェクト204に対して移動可能であることができる。オブジェクト204は、規定された領域206の境界を形成し得る又はその一部であり得る。例えば、規定された領域206はフェンスで囲まれた領域であり得、オブジェクト204は境界を形成するフェンスであり得る。
図3は、本開示による規定された領域内の装置の位置に基づいて動作する方法の一実施形態のフローチャートを示す。特に、方法300は、規定された領域206内に位置決めされたハウジング202と、規定された領域206内に位置決めされたオブジェクト204とを含む。ハウジング202は、ハウジング102として具現化される。例えば、ハウジング202はヘッドマウントディスプレイ又は眼鏡ユニットであり、オブジェクト204は家具アイテムであり、規定された領域206は部屋である。
ブロック302において、プロセッサ104は、オブジェクト204に基づいて読み取り値を得るようにDSU108に要求する。この読み取り値は、DSU108がオブジェクト204に向かうものであり得る信号を発したときに、オブジェクト204からDSU108を介して受信されるエコーに基づくことができる。読み取り値は、オブジェクト204を介して発せられる信号に基づくことができる。DSU108が読み取り値を取得すると、その読み取り値はプロセッサ104に利用可能となる。
ブロック304において、プロセッサ104は、読み取り値に基づいて、規定された領域206内のオブジェクト204に対するハウジング202の位置を決定する。例えば、位置は、読み取り値がDSU108を介して受信されたエコーに基づいているとき、飛行時間に基づいて決定される。位置は、例えば、予め決められているなど他の位置情報が利用可能である場合に、推定又は精緻化されることができることに留意されたい。
ブロック306において、プロセッサ104は、位置に基づいて動作(action)を行う。この動作は、データ構造を読み取ること、データ構造にデータを書き込むこと、データ構造内のデータを修正すること、データ構造内のデータを削除すること、入力装置に動作を行わせること、出力装置に動作を行わせること、信号を生成させること、信号を送信させること、信号を受信させること、その他を含むことができる。例えば、入力装置は、カメラ、マイクロホン、ユーザ入力インターフェース、タッチ対応ディスプレイ、受信機、トランシーバ、センサ、ハードウェアサーバ、又はその他を含むことができる。例えば、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、バイブレータ、アクチュエータ、バルブ、ポンプ、送信機、トランシーバ、ハードウェアサーバ、又はその他を含むことができる。例えば、信号は、規定された領域206の外側又は規定された領域206の内側に送ることができる。例えば、信号は、ハウジング202、オブジェクト204、又は規定された領域206に対してローカルであろうとリモートであろうと、オブジェクト204、規定された領域206、若しくは他のデバイスに対して送信され、又は、オブジェクト204、規定された領域206、若しくは他のデバイスから受信され得る。例えば、データは、位置又は他の情報を含むことができる。例えば、位置に基づく動作は、決定された又は測定された周囲特性、例えば、経時的な位置(速度)、経時的な速度(加速度)、オブジェクト経路、軌道、又はその他の少なくとも1つに基づいて速度を変化させることを含むことができる。
ブロック308において、プロセッサ104は、出力装置112を介してなど、コンテンツを出力させることができる。コンテンツは、位置に基づくことができる又は位置に関する情報を含むことができる。例えば、コンテンツは、警告メッセージ、方向メッセージ、ナビゲーションコンテンツ、指示コンテンツ、又はその他を含むオーディオを含むことができる。
ブロック310において、プロセッサ104は、メモリ106に記憶されたコンテンツや出力装置112を介して出力されるコンテンツなど、コンテンツを修正させることができる。コンテンツは、位置に基づくことができる又は位置に関する情報を含むことができる。例えば、コンテンツは、警告メッセージ、方向メッセージ、ナビゲーションコンテンツ、指令(instructional)コンテンツ、又はその他を含むグラフィックを含むことができる。例えば、位置に関する情報は、経時的な位置(速度)、経時的な速度(加速度)、オブジェクト経路、軌道、又は他のもののうちの少なくとも1つを含むことができる。
ブロック312において、プロセッサ104は、リアルタイムであることができる位置に基づいて、規定された領域206のマップを形成させることができる。マップは、規定された領域206の周辺又は周囲をシンボルで(symbolically)描くことができ、周辺又は周囲内のハウジング202又はオブジェクト204をシンボルで描くことができる。マップは、メモリ106上に記憶することができるか、又は、オブジェクト204を介して、又は、サーバ又は他のものを介して、規定された領域206の外部に、ハウジング202からリモートに記憶することができる。マップは、形成されると、出力装置112を介して提示されることができる。例えば、マップは出力装置112を介して表示することができる。
ブロック314において、プロセッサ104は、リアルタイムであることができる位置に基づいて、規定された領域206内のハウジング202又はオブジェクト204の経路を決定させることができる。例えば、経路はマップ上にシンボルで描くことができる。経路は、定められた領域206内でハウジング202又はオブジェクト204が既に移動した経路に対応することができる。経路は、ハウジング202が規定された領域206内又は規定された領域206の外部のオブジェクト204に対して移動すべき経路に対応することができる。例えば、この経路は、ハウジング202のユーザが、規定された領域206内の、又は規定された領域206の外部の、指定されたポイント又は所定のポイントにナビゲートすることを可能にすることができる。
ブロック316において、出力装置112を介して出力されるコンテンツは、位置に基づく拡張現実(AR)コンテンツである。例えば、拡張現実コンテンツは、位置に基づいて画像又は音声の少なくとも1つを含むことができる。例えば、拡張現実コンテンツは、ナビゲーションコンテンツ、警告コンテンツ、方向コンテンツ、指示コンテンツ、ビデオゲームコンテンツ、没入型体験コンテンツ、教育コンテンツ、ショッピングコンテンツ、又はその他であることができる。拡張現実コンテンツは、リアルタイムでの位置に基づいて修正可能であることができる。
ブロック318において、出力装置112を介して出力されるコンテンツは、位置に基づく仮想現実(VR)コンテンツである。例えば、仮想現実コンテンツは、位置に基づく画像又は音声のうちの少なくとも1つを含むことができる。例えば、仮想現実コンテンツは、ナビゲーションコンテンツ、警告コンテンツ、方向コンテンツ、指示コンテンツ、ビデオゲームコンテンツ、没入型体験コンテンツ、教育コンテンツ、ショッピングコンテンツ、その他であることができる。仮想現実コンテンツは、リアルタイムでの位置に基づいて修正可能である。例えば、ハウジング202がヘッドマウントディスプレイ又は眼鏡ユニットである場合、仮想現実コンテンツは、ヘッドマウントディスプレイ又は眼鏡ユニットの着用者がその位置を追跡するのを(例えば、インサイドアウトトラッキング、アウトサイドイントラッキング、マーカーあり、マーカーなし)、又はオブジェクト204、規定された領域206、又はその他などの障害物への歩行を最小限に抑えるなどの障害物を回避するのを助けることができる。
図4は、本開示によるオブジェクトを含む規定された領域の実施形態の概略図を示す。特に、システム400は、規定された領域402、複数のDSU404−410、オブジェクト412、及びプロセッサ414を含む。規定された領域402は、上述のように、規定された領域206、又は他のものとすることができる。規定された領域402は、DSU404−410及びオブジェクト412を含む。プロセッサ414は、規定された領域402の外部にあるが、規定された領域402の内部にあってもよい。DSU404−410は、上述のように、DSU108又は110、又は他のものとすることができる。DSU404−410は、構造、機能、動作、モダリティ、位置、材料、又は他のものにおいて、互いに同一であるか、又は互いに異なることができる。DSU404−410は、互いに同期しておらず、互いに干渉しないが、上述され、DSUシステム、構造、環境、構成、技術、アルゴリズム、又はその他を含むあらゆる目的のために本明細書に参照により援用される米国特許第9,019,150号明細書に説明されているように、互いにエコー又は信号を受信することができる。例えば、DSUユニットは、その特許の図23A、3B、14、27A、及び27Bと共に、そしてそれらに照らして、米国特許第9,019,150号の7列の33行から17列の3行、30列の38行から32列の30行、及び41列の60行から44列の46行に開示されているように具体化することができる。DSU404−410のうちの少なくとも1つは、固定、嵌合、インターロック、接着、磁化、吸引、ステッチング、ステープル留め、釘打ち、又は、規定された領域402又は規定された領域402内に配置される若しくは規定された領域402に延びる他のオブジェクトへの物理的結合の他の形態を介してなど、規定された領域402内に固定することができる。オブジェクト412は、上述のように、ハウジング202、オブジェクト204、又はその他であることができる。オブジェクト412は、固定、嵌合、インターロック、接着、磁化、吸引、ステッチング、ステープル留め、釘打ち、又は、規定された領域402又は、規定された領域402内に配置される若しくは規定された領域402内に延びる他のオブジェクトへの物理的結合の他の形態を介してなど、規定された領域402内に固定されることができる。プロセッサ414は、中央処理装置(CPU)であることができる又は上述のようにプロセッサ104として具体化されることができる。プロセッサ414は、有線であろうと無線であろうと、DSU404−410と通信する。規定された領域402は、オブジェクト412又はDSU404−410又はプロセッサ414に対して移動可能であることができる。
図5は、本開示による規定された領域内のオブジェクトの位置に基づいて動作する方法の一実施形態のフローチャートを示す。特に、方法500は、システム400を介して実行される。
ブロック502において、プロセッサ414は、規定された領域402内のオブジェクト412に基づく読み取り値を取得するように、DSU404−410のうちの少なくとも1つに要求する。この読み取り値は、DSU404−410のうちの少なくとも1つが、オブジェクト412に向かうことができる信号を発したときに、オブジェクト412からDSU404−410のうちの少なくとも1つを介して受信されるエコーに基づくことができる。読み取り値は、オブジェクト412を介して発せられる信号に基づくことができる。DSU404−410のうちの少なくとも1つが読み取り値を取得すると、その読み取り値はプロセッサ414に利用可能となる。
ブロック504において、プロセッサ414は、読み取り値に基づいて、規定された領域402内のDSU404−410のうちの少なくとも1つに対するオブジェクト412の位置を決定する。例えば、位置は、読み取り値がDSU404−410のうちの少なくとも1つを介して受信されたエコーに基づいているとき、飛行時間に基づいて決定される。例えば、予め決められているなど他の位置情報が利用可能である場合に、推定又は精緻化されることができることに留意されたい。
ブロック506において、プロセッサ414は、位置に基づいて動作を行う。この動作は、データ構造を読み取ること、データ構造にデータを書き込むこと、データ構造内のデータを修正すること、データ構造内のデータを削除すること、入力装置に動作を行わせること、出力装置に動作を行わせること、信号を生成させること、信号を送信させること、信号を受信させること、その他を含むことができる。例えば、入力装置は、カメラ、マイクロホン、ユーザ入力インターフェース、タッチ対応ディスプレイ、受信機、トランシーバ、センサ、ハードウェアサーバ、又はその他を含むことができる。例えば、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、バイブレータ、アクチュエータ、バルブ、ポンプ、送信機、トランシーバ、ハードウェアサーバ、又はその他を含むことができる。例えば、信号は、規定された領域402の外側又は規定された領域402の内側に送ることができる。例えば、信号は、オブジェクト412又は規定された領域402に対してローカルであるか又はリモートであるかを問わず、オブジェクト412、規定された領域402、若しくは他の装置に対して送信される又はオブジェクト412、規定された領域402、若しくは他のデバイスから受信されることができる。例えば、データは、位置又は他の情報を含むことができる。
ブロック508において、プロセッサ414は、リアルタイムであることができる位置に基づいて、規定された領域402内のオブジェクト412の経路を決定させることができる。例えば、経路はマップ上にシンボルで描くことができる。経路は、規定された領域402内でオブジェクト412が既に移動した経路に対応することができる。経路は、オブジェクト412が、規定された領域402内の規定された領域402に対して、又は規定された領域402の外部を移動すべき経路に対応することができる。例えば、経路は、オブジェクト412のユーザが、規定された領域402内又は規定された領域402の外部の指定されたポイント又は所定のポイントにナビゲートすることを可能にすることができる。
ブロック510において、プロセッサ414は、リアルタイムであることができる位置に基づいて、規定された領域402のマップを形成させることができる。マップは、規定された領域402の周辺又は周囲をシンボルで描くことができ、周辺又は周囲内のオブジェクト412をシンボルで描くことができる。マップは、プロセッサ414に対してローカルに若しくはプロセッサ414からリモートに、又はオブジェクト412に対してローカルに若しくはリモートに、又はサーバなどを介して規定された領域402に対して外部に記憶することができる。マップは、形成されると、プロセッサ414と通信する出力装置を介して、例えば出力装置112を介して提示することができる。例えば、マップは出力装置112を介して表示することができる。
ブロック512において、DSU404−410の各々はDSUのクラスタである。従って、プロセッサ414は、DSU404−410の各々の複数の位置が互いに対して決定されるように、DSU404−410に複数の読み取り値を同時に取得させることができる。例えば、オブジェクト412がDSUのクラスタ内のDSUのペア間又はDSUのクラスタのペア間で移動する場合、DSUのペア又はDSUのクラスタのペアは、それぞれ、それ自身の読み取り値を報告することができ、プロセッサ414は、オブジェクト412に対するDSUのペア又はDSUのクラスタのペアの位置を決定することができる。プロセッサは、DSU404−410の読み取り値を比較して、DSU404−410の位置を決定することができる。プロセッサは、DSU404−410が同じオブジェクトを観測しているようにプログラムされているが、DSU404−410が、オブジェクトを包含するか排他的であるかにかかわらず、異なるオブジェクトを観測している場合のようなバリエーションが可能である。プロセッサ414が、オブジェクト412が規定された領域402内のどこにあるかを既に知っている場合、プロセッサ414は、規定された領域402に対するDSUのペア又はDSUのクラスタのペアの位置を決定することができる。同様に、DSUのクラスタ内のDSUのペア又はDSUのクラスタのペアがオブジェクト412に対して同じ側にあるように、オブジェクト412がDSUのクラスタ内のDSUのペアに沿って又はDSUのクラスタのペア間を移動する場合、同様の決定が実行されることができる。DSUのクラスタは、セットアップ位置較正の必要性、すなわち、三角測量方式でのクラスタワーク内の少なくとも2つのDSUの必要性を効果的に低減することに留意されたい。また、少なくとも2つのDSUクラスタは、互いの間でデータを共有することができ、又はサーバなどのプロセッサ414にデータを送信することができ、このようなプロセッサ414は、少なくとも2つのクラスタの位置及び向きを知る(learn)ことができ、これにより、セットアップ位置較正の必要性を効果的に低減することができる。さらに、DSUクラスタからソースされたデータのセットは、DSUクラスタからソースされたデータのセットを強化又はさらに精緻化するために、オブジェクト412又はDSUクラスタに含まれることができる慣性測定ユニット(IMU)からソースされたデータのセットと融合又は組み合わせることができることに留意されたい。さらに、DSUクラスタ又は複数のDSUクラスタは、DSU用のメッシュネットワークとして構成又は使用又は形成することができることに留意されたい。さらに、サーバは、規定された領域402若しくはオブジェクト412に対するDSU404−410又はDSU404−410若しくは規定された領域402に対するオブジェクト412又はDSU404−410若しくはオブジェクト412に対する規定された領域402の位置決めを精緻化又は更新するために、DSU404−410又は規定された領域402に対するオブジェクト412からのDSUデータのセットを受信することができる。さらに、オブジェクト412は、DSU404−410又は規定された領域402に対するそれ自身のDSUデータセットを収集して、それ自身のDSUデータセットを洗練又は更新することができる。さらに、サーバは、DSU404−410又は規定された領域402に対するオブジェクト412からのDSUデータセットを受信することができ、又は、オブジェクト412は、DSU404−410に対するそれ自身のDSUデータセットを収集することができ、又は、規定された領域402は、オブジェクト412がオンボードセンサの範囲外にある場合に、非協力ターゲットの配置を識別し、又は、オブジェクト412の追跡を可能にするために使用することができる。サーバは、オブジェクトが反対側にあるかDSU404−410に沿っているかにかかわらず、オブジェクトがDSU404−410により近づいているか、又はDSU404−410から離れているかのように、オブジェクト412のような1つのオブジェクトを追跡するようにプログラムすることができる。この機能は、それらのオブジェクトが互いに異なる方向に移動しているかどうかに関係なく、複数のオブジェクトを追跡するサーバに拡張することができ、サーバをプログラミングするこの形式は、オブジェクトを追跡するプロセスをスピードアップする。いくつかの実施形態では、1より多いオブジェクトが存在する場合、オブジェクトが動いている必要はない。
オブジェクト412が移動し、DSU404−410の1つのDSUのみがオブジェクト412に対する距離を測定し、DSU404−410の別のDSUがオブジェクト412に対する距離を測定しない場合、プロセッサ414は、DSU404−410の第2のDSU(オブジェクト412を検出しなかったもの)のカバー領域を領域402から除外するようにプログラムされる。オブジェクト412が経路又は軌道に沿って移動し、DSU404−410の1つのDSUが、ある時間にオブジェクト412を検出することができ、次にDSU404−410の別のDSUが、2、3、4、5、6、7、8、9、10秒又はそれ超のような別の時間に検出することができる場合、経路又は軌道を拡張又は補間することができ、DSU404−410のDSU(オブジェクト412を検出する第1のDSUと、別の時間にオブジェクト412を検出する第2のDSU)の位置を抽出することができる。例えば、車、オートバイ、トラクター、ロボット、又はその他のものなど陸上車両が、直線道路又は他の規定された表面又は経路に沿って移動している場合、陸上車両は、オブジェクト412である。DSU404−410の2つ以上のDSUは、道路の側部に配置されることができる又は道路に埋め込まれることができる又は道路上に配置されることができる、道路上をホバリングすることを含む、陸上車両又は道路上を走行する他のものを観察する。DSU404−410の2つのDSUは、陸上車両がほぼ一定速度で直線的に通りなどの道路又は他の規定された表面若しくは経路を移動又は進む場合、陸上車両を同時に又は正確に同時に観測する必要はない。陸上車両の連続経路は、DSU404−410の少なくとも2つのDSUの位置(複数可)の1つ又は複数の推定値を精緻化するのに役立つ。道路又は他のいくつかの規定された表面若しくは経路は、対称であるか非対称であるかを問わず、開いた形状であるか閉じた形状であるかを問わず、弓状、正弦状、パルス状、ジグザグ、又は他のもののように、直線的又は非直線的であり得ることに留意されたい。
DSU404−410の1つ又は複数のDSUが領域を監視しており、オブジェクト412が任意の平面に沿って任意の方向に存在するか又は移動していることをオブジェクト412がプロセッサ414に報告するが、DSU404−410のDSUがオブジェクト412を検出しない場合、プロセッサ414は、DSU404−410のDSUによって監視されている領域は障害物が無いと決定することができる。例えば、ドローンがある領域に着陸する必要があり、DSU404−410が着陸ゾーン内のオブジェクトを検出しない場合、そのドローンは自由に着陸できる。DSU404−410は、ドローンを介してホスティングされることができ、又は、別の車両やそのそれぞれのタイプの支持構造など、陸上ベース、海洋ベース、または空中ベースであることを介してなど、ドローンを介してホスティングされないことができることに留意されたい。例えば、別の車両は、自動車、ロボット、ボート、ヘリコプタ、クワッドコプタ、タワー、支柱、フレーム、プラットフォーム、又はその他を含むことができる。
図6Aは、本開示による、距離感知ユニットクラスタに沿って移動するオブジェクトを追跡する複数の距離感知ユニットクラスタの実施形態の概略図を示す。図6Bは、本開示による、距離感知ユニットのクラスタ間を移動するオブジェクトを追跡する複数の距離感知ユニットのクラスタの実施形態の概略図を示す。特に、システム600A及び600Bの各々は、上述のような、第1のDSUクラスタ602、上述のような、第2のDSUクラスタ604、及びオブジェクト606を含む。第1のDSUクラスタ602及び第2のDSUクラスタ604は、プロセッサ414、サーバなどのプロセッサと通信する。オブジェクト606は、ハウジング202、オブジェクト204、オブジェクト412、又はその他であることができる。図6Aに示すように、システム600Aでは、第1のDSUクラスタ602及び第2のDSUクラスタ604は、オブジェクト606が第1のDSUクラスタ602及び第2のDSUクラスタ604に対して移動しているか又はその逆であるかにかかわらず、上述のように、オブジェクト606に対して同じ側に位置する。図6Bに示すように、システム600Bでは、オブジェクト606は、オブジェクト606が第1のDSUクラスタ602及び第2のDSUクラスタ604に対して移動しているか又はその逆であるかにかかわらず、上述のように、第1のDSUクラスタ602と第2のDSUクラスタ604との間に位置する。従って、図6A及び6Bの通り、オブジェクト606が第1のDSUクラスタ602及び第2のDSUクラスタ604対して移動経路608に沿って移動している又はその逆の場合、第1のDSUクラスタ602及び第2のDSUクラスタ604は、移動経路608に沿って移動するオブジェクト606に基づく複数の読み取り値を同時に取得し、読み取り値をプロセッサに送信することができる。従って、プロセッサは、オブジェクト606が移動経路608に沿って移動している間に、プロセッサを介したデータ共有のために、オブジェクト606に対する第1のDSUクラスタ602及び第2のDSUクラスタ604のそれぞれの位置をリアルタイムで知ることができる。上述のように、システム600A又はシステム600Bの少なくとも1つは、規定された領域の内部又は外部に存在し得るか、又は規定された領域を伴わないことに留意されたい。また、オブジェクト606がDSUを含む場合、上述のように、オブジェクト606は、システム600A及びシステム600Bにおけるように、第1のDSUクラスタ602又は第2のDSUクラスタ604の少なくとも1つに対して、それ自身を位置決めすることができることに留意されたい。この技術はまた、上述のように、第1のDSUクラスタ602及び第2のDSUクラスタ604がお互いにカバー範囲が重ならない場所でも動作する。
いくつかの実施形態では、プロセッサ414は、上述のように、コンテンツを出力させることができる。コンテンツは、位置に基づくことができ又は位置に関する情報を含むことができる。例えば、コンテンツは、警告メッセージ、方向メッセージ、ナビゲーションコンテンツ、指示コンテンツ、その他を含むオーディオを含むことができる。プロセッサ414は、上述のように、コンテンツを修正させることができる。コンテンツは、位置に基づくことができ又は位置に関する情報を含むことができる。例えば、コンテンツは、警告メッセージ、方向メッセージ、ナビゲーションコンテンツ、指示コンテンツ、又はその他を含むグラフィックを含むことができる。コンテンツは、位置に基づいて拡張現実コンテンツを含むことができる。例えば、拡張現実コンテンツは、位置に基づいて画像又は音声の少なくとも1つを含むことができる。例えば、拡張現実コンテンツは、ナビゲーションコンテンツ、警告コンテンツ、方向コンテンツ、指示コンテンツ、ビデオゲームコンテンツ、没入型体験コンテンツ、教育コンテンツ、ショッピングコンテンツ、又はその他であることができる。拡張現実コンテンツは、リアルタイムの位置に基づいて修正可能であることができる。コンテンツは、位置に基づいて仮想現実コンテンツを含むことができる。例えば、仮想現実コンテンツは、位置に基づいて画像又は音声のうちの少なくとも1つを含むことができる。例えば、仮想現現実コンテンツは、ナビゲーションコンテンツ、警告コンテンツ、ディレクショナルコンテンツ、教育コンテンツ、ビデオゲームコンテンツ、没入型経験コンテンツ、教育コンテンツ、ショッピングコンテンツ、又はその他であることができる。仮想現実コンテンツは、リアルタイムでの位置に基づいて修正可能である。例えば、オブジェクト412がヘッドマウントディスプレイ又は眼鏡ユニットである場合、仮想現実コンテンツは、ヘッドマウントディスプレイ又は眼鏡ユニットの着用者が、その位置を追跡する(例えば、マーカーを伴う、マーカーを伴わない、インサイドアウトトラッキング、アウトサイドイントラッキング)、又は、規定された領域402などの障害物への歩行を最小限に抑えるなどの障害物を回避するのを助けることができる。
図7は、本開示による、プロセッサと通信する距離感知ユニットと、プロセッサと通信する距離感知ユニットを備えるオブジェクトとを含む、規定された領域の実施形態の概略図を示す。特に、システム700は、規定された領域702、プロセッサ704、DSU706、及びオブジェクト708を含む。規定された領域702は、上述のように、プロセッサ704、DSU706、及びオブジェクト708を含む。規定された領域702は、上述のように、規定された領域402、又は他のものとすることができる。プロセッサ704は、規定された領域702の外部に位置することができる。プロセッサ704は、上述のように、プロセッサ414とすることができる。DSU706は、上述のように、DSU404−410のいずれか、又は他のものとすることができる。オブジェクト708は、上述したように、オブジェクト412又は他のものとすることができる。オブジェクト708は、上述のように、DSUをホスティングする。プロセッサ704は、DSU706及びオブジェクト708と通信する。プロセッサ704、DSU706、又はオブジェクト708のうちの少なくとも1つは、固定、嵌合、インターロック、接着、磁化、吸着、ステッチング、ステープル留め、釘打ち、又は、規定された領域702又は規定された領域702内に配置された若しくは規定された領域702内に延びるオブジェクトへの物理的結合の他の形態を介してなど、規定された領域702内に固定することができる。規定された領域702は、プロセッサ704、DSU706、又はオブジェクト708のうちの少なくとも1つに対して移動することができる。
図8は、本開示による複数の距離感知ユニットからの複数の読み取り値に基づいて動作する方法の実施形態のフローチャートを示す。特に、方法800は、システム700を介して実行されることができる。
ブロック802において、プロセッサ704は、規定された領域702内を移動するオブジェクト708に基づいて、DSU706から第1のDSU読み取り値を取得する。第1のDSU読み取り値は、DSU706が、オブジェクト708に向かうことができる信号を発したときに、オブジェクト708からDSU706を介して受信されるエコーに基づくことができる。第1のDSU読み取り値は、オブジェクト708を介して放射される信号に基づくことができる。DSU706が最初のDSU読み取り値を取得すると、その読み取り値はプロセッサ704に利用可能となる。
ブロック804では、プロセッサ704は、規定された領域702内を移動するオブジェクト708に基づいて、オブジェクト708から第2のDSU読み取り値を取得する。第2のDSU読み取り値は、オブジェクト708が、規定された領域702に向かうことができる信号を発したときに、規定された領域702からオブジェクト708のDSUを介して受信されるエコーに基づくことができる。第2のDSU読み取り値は、DSU706を介して放射される信号に基づくことができる。オブジェクト708のDSUが第2のDSU読み取りを取得すると、その読み取り値はプロセッサ704に利用可能となる。
ブロック806において、プロセッサ704は、第1のDSU読み取り値及び第2のDSU読み取り値に基づいて動作を行う。動作は、規定された領域702又はDSU706に対するオブジェクト708の位置、又はオブジェクト708に対する規定された領域702又はDSU706の位置を決定することを含むことができる。例えば、位置は、第1のDSU読み取り値又は第2のDSU読み取り値のうちの少なくとも1つが、DSU706又はオブジェクト708のDSUのうちの少なくとも1つを介して受信されたエコーに基づいている場合に、飛行時間に基づいて決定することができる。位置は、例えば、予め決定されていることを介してなど、他の位置情報が利用可能である場合に推定又は精緻化され得ることに留意されたい。プロセッサ704は、位置に基づいて動作を行うことができる。この動作は、データ構造を読み取ること、データ構造にデータを書き込むこと、データ構造内のデータを修正すること、データ構造内のデータを削除すること、入力装置に動作を行わせること、出力装置に動作を行わせること、信号を生成させること、信号を送信させること、信号を受信させること、その他を含むことができる。例えば、入力装置は、カメラ、マイクロホン、ユーザ入力インターフェース、タッチ対応ディスプレイ、受信機、トランシーバ、センサ、ハードウェアサーバ、又はその他を含むことができる。例えば、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、バイブレータ、アクチュエータ、バルブ、ポンプ、送信機、トランシーバ、ハードウェアサーバ、又はその他を含むことができる。例えば、信号は、規定された領域702の外側又は規定された領域702の内側に送ることができる。例えば、信号は、オブジェクト708又は規定された領域702に対してローカルであるか、又は、リモートであるかを問わず、オブジェクト708、規定された領域702、又は、他のデバイスに送られるか、又は、受信されることができる。例えば、データは、位置又は他の情報を含むことができる。
ブロック808では、プロセッサ704は、リアルタイムであることができる位置に基づいて、規定された領域702内のオブジェクト708の経路を決定させることができる。例えば、経路はマップ上にシンボルで描くことができる。経路は、規定された領域702内でオブジェクト708によって既に移動されている経路に対応することができる。経路は、オブジェクト708が規定された領域702内の規定された領域702に対して、又は規定された領域702の外部に対して移動すべき経路に対応することができる。例えば、経路は、オブジェクト708のユーザが、規定された領域702内の又は規定された領域702の外部の、指定されたポイント又は所定のポイントにナビゲートすることを可能にする。
ブロック810において、プロセッサ704は、リアルタイムであることができる位置に基づいて、規定された領域702のマップを形成させることができる。マップは、規定された領域702の周辺又は周囲をシンボルで描くことができ、周辺又は周囲内のオブジェクト708をシンボルで描くことができる。マップは、プロセッサ704にローカルに若しくはプロセッサ704からリモートに、又はオブジェクト708からリモートに若しくはオブジェクト708からローカルに、又はサーバ若しくはその他を介してなど、規定された領域702の外部に記憶することができる。マップは、形成されると、プロセッサ704と通信する出力装置を介して、例えば出力装置112を介して提示することができる。例えば、マップは出力装置112を介して表示することができる。
ブロック812において、DSU706は、上述のように、DSUの第1のクラスタに含まれる。従って、プロセッサ704は、上述のように、DSUの第2のクラスタに対するDSUの第1のクラスタの位置を決定することができる。
いくつかの実施形態では、プロセッサ704は、上述のように、コンテンツを出力させることができる。コンテンツは、位置に基づくことができ、位置に関する情報を含むことができる。例えば、コンテンツは、警告メッセージ、方向メッセージ、ナビゲーションコンテンツ、指示コンテンツ、その他を含むオーディオを含むことができる。プロセッサ704は、上述のように、コンテンツを修正させることができる。コンテンツは、位置に基づくことができ、又は、位置に関する情報を含むことができる。例えば、コンテンツは、警告メッセージ、方向メッセージ、ナビゲーションコンテンツ、教育コンテンツ、又はその他を含むグラフィックを含むことができる。コンテンツは、位置に基づく拡張現実コンテンツを含むことができる。例えば、拡張現実コンテンツは、位置に基づいて画像又は音声の少なくとも1つを含むことができる。例えば、拡張現実コンテンツは、ナビゲーションコンテンツ、警告コンテンツ、方向コンテンツ、指示コンテンツ、ビデオゲームコンテンツ、没入型体験コンテンツ、教育コンテンツ、ショッピングコンテンツ、又はその他であることができる。拡張現実コンテンツは、リアルタイムの位置に基づいて修正することができる。コンテンツは、位置に基づいた仮想現実コンテンツを含むことができる。例えば、仮想現実コンテンツは、位置に基づいて画像又は音声のうちの少なくとも1つを含むことができる。例えば、拡張現実コンテンツは、ナビゲーションコンテンツ、警告コンテンツ、方向コンテンツ、指示コンテンツ、ビデオゲームコンテンツ、没入型体験コンテンツ、教育コンテンツ、ショッピングコンテンツ、又はその他であることができる。仮想現実コンテンツは、リアルタイムの位置に基づいて修正することができる。例えば、オブジェクト708がヘッドマウントディスプレイ又は眼鏡ユニットである場合、仮想現実コンテンツは、ヘッドマウントディスプレイ又は眼鏡ユニットの着用者が、その位置を追跡する(例えば、インサイドアウトトラッキング、アウトイントラッキング、マーカー有り、マーカーなし)、又は、規定領域702などの障害物への歩行を最小限にすることを介してなど、障害物を回避するのを助けることができる。
図9は、本開示による規定された領域内の距離感知ユニットクラスタに沿って移動するオブジェクトを追跡する複数の距離感知ユニットクラスタを含む規定された領域の実施形態の概略図を示す。図10は、本開示による、規定された領域内の距離感知ユニットクラスタ間を移動するオブジェクトを追跡する複数の距離感知ユニットクラスタを含む、規定された領域の実施形態の概略図を示す。特に、システム900A及び900Bの各々は、上述のような、第1のDSUクラスタ904と、上述のような、第2のDSUクラスタ906と、オブジェクト908とを含む。第1のDSUクラスタ602及び第2のDSUクラスタ604は、プロセッサ704、サーバなどのプロセッサと通信する。オブジェクト908は、ハウジング202、オブジェクト204、オブジェクト412、又はその他であることができる。オブジェクト908はDSUをホスティングする。図10に示すように、システム900Bでは、第1のDSUクラスタ904及び第2のDSUクラスタ906は、オブジェクト908が第1のDSUクラスタ904及び第2のDSUクラスタ906に対して移動しているかまたはその逆であるかにかかわらず、上述のように、オブジェクト908に対して同じ側に位置する。図9に示すように、システム900Aでは、オブジェクト908は、オブジェクト908が第1のDSUクラスタ904及び第2のDSUクラスタ906に対して移動しているかその逆であるかにかかわらず、上述のように、第1のDSUクラスタ904と第2のDSUクラスタ906との間に位置する。従って、図9−10のように、オブジェクト908が、第1のDSUクラスタ904及び第2のDSUクラスタ906に対して移動経路910に沿って移動している又はその逆である場合、第1のDSUクラスタ904及び第2のDSUクラスタ906は、移動経路910に沿って移動しているオブジェクト908に基づいて複数の読み取り値を同時に取得し、読み取り値をプロセッサに送信することができる。このように、プロセッサは、プロセッサを介したデータ共有のために、オブジェクト908が移動経路910に沿って移動している間に、オブジェクト908に対する第1のDSUクラスタ904及び第2のDSUクラスタ906のそれぞれの位置をリアルタイムで知ることができる。上述のように、システム900A又はシステム900Bの少なくとも1つは、規定された領域の内部又は外部で、又は規定された領域を伴わずに発生することができることに留意されたい。また、オブジェクト908は、上述のように、DSUを含むので、オブジェクト908は、システム900A及びシステム900Bにおけるように、第1のDSUクラスタ904又は第2のDSUクラスタ906の少なくとも1つに対して、それ自身を位置決めすることができることに留意されたい。この技術はまた、上述のように、第1のDSUクラスタ904及び第2のDSUクラスタ906が、お互いにカバー範囲が重ならない場所でも機能する。
いくつかの実施形態では、オブジェクトは、陸上車両、例えば、自動車、オートバイ、バス、トラック、スケートボード、モペット、スクーター、自転車、戦車、トラクター、鉄道車両、機関車、又はその他を含むことができ、この場合、陸上車両は、DSUをホスティングする。陸上車両は、データのセットをDSUから収集し、リアルタイムであることができるデータのセットを、ガソリンスタンド、充電ステーション、料金所、パーキングメーター、ドライブスルーコマースステーション、緊急サービス車両、V2Vプロトコルを介することができる車両、ガレージ、駐車場、消火栓、街路標識、交通灯、ロードセル、道路ベースのワイヤレス誘導充電器、フェンス、スプリンクラーなどの陸上車両インフラアイテムと共有することができる。陸上車両インフラアイテムもDSUをホスティングする場合、そのDSUはまた、上述のように、リアルタイムであることができるデータのセットを収集し、そのデータを陸上車両と共有することができる。このような構成は、陸上車両インフラアイテムが認識していない、又は十分に認識していないオブジェクトなどの不一致を検出することができる。また、上述のように、DSUを有する陸上車両は、その位置又は消費者通信ユニットの位置を決定するために、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル、インフォテーメントユニット、ビデオゲーム機、玩具、又はその他のような、Wi-Fi対応デバイスなどの、陸上車両の内部であるか外部であるかを問わず、消費者通信ユニットを検出し、それにより追跡することができる。例えば、DSUを有する陸上車両は、消費者通信ユニットが典型的に配置されている場所に基づいて、複数の消費者通信ユニットに対する位置を追跡することができる。従って、消費者通信ユニットの密度又は周波数が典型的な量から増加又は減少するとき、DSUを有する陸上車両は、例えば、速度の変更、減速、加速、停止、ウインドウ、情報伝達システム、警報音、サイレン、又は警報音のような車両の構成要素の操作、ドア、トランク、フードの開閉、フロントガラスワイパーのオン、通常の又はハイビームライトのオン、パーキング/ブレーキの作動/作動解除、道路上をナビゲートする、外れる、曲がる、又はその他などの行動をとることができるか、又は行動をとることを避けることができる。
本明細書に記載される主題の1つ又は複数の実施形態は、レーダ及び/又は光リモートセンシングシステム及び方法などの距離及び/又は動き感知(motion sensing)システム及び方法に関する。
既知のレーダシステムは、アナログ電磁波をターゲットに向けて送信し、ターゲットから反射する波のエコーを受信する。アナログ波を送信するアンテナとターゲットオブジェクトとの間の距離、及び/又はターゲットオブジェクトの移動に基づいて、受信したエコーの強度及び/又は周波数が変化し得る。エコーの強度、周波数、及び/又は飛行時間は、ターゲットまでの距離及び/又はターゲットの動きを導出するために使用され得る。
いくつかの既知のレーダシステムは、システムがターゲットまでの距離を測定することができる精度が制限される。例えば、これらのシステムがターゲットまでの距離を計算することができる分解能は、比較的大きい場合がある。さらに、これらのシステムのいくつかは、システムがいつ波を送信する又はエコー受信するかを制御する、送信/受信スイッチなどの回路を有し得る。スイッチは、システムが波を送信することからエコーを受信することに切り替えることを可能するのにゼロではない時間を必要とする。この期間は、送信される波が、システムが送信から受信に切り替える前に、受信アンテナにターゲットから反射して戻ることがあるため、システムが比較的近いターゲットまでの距離を測定するために使用されることを妨げる可能性がある。さらに、いくつかの既知のシステムは、送信アンテナから受信アンテナへのエネルギ漏洩を有する。このエネルギ漏洩は、ターゲットまでの距離の測定及び/又は運動の検出を妨害及び/又は不明瞭にし得る。
一実施形態では、方法(例えば、ターゲットオブジェクトまでの分離距離(separation distance)を測定する方法)が提供される。この方法は、送信アンテナから分離距離だけ離間されたターゲットオブジェクトに向けて、送信アンテナから電磁気の第1の送信信号を送信するステップを含む。第1の送信信号は、デジタルビットの第1のシーケンスを表す第1の送信パターンを含む。この方法はまた、ターゲットオブジェクトから反射される第1の送信信号の第1のエコーを受信するステップと、第1のエコーを第1のデジタル化エコー信号に変換するステップと、デジタルビットの第2のシーケンスを表す第1の受信パターンを第1のデジタル化エコー信号と比較して、第1の送信信号及びエコーの飛行時間を決定するステップとを含む。
別の実施形態では、送信器、受信器、及び相関器装置を含むシステム(例えば、感知システム)が提供される。送信機は、送信アンテナから分離距離だけ離間されたターゲットオブジェクトに向けて送信アンテナから伝えられる電磁気の第1の送信信号を生成するように構成される。第1の送信信号は、デジタルビットのシーケンスを表す第1の送信パターンを含む。受信機は、ターゲットオブジェクトから反射される第1の送信信号のエコーに基づく第1のデジタル化エコー信号を生成するように構成される。相関器装置は、デジタルビットの第2のシーケンスを表す第1の受信パターンを第1のデジタル化エコー信号と比較して、第1の送信信号及びエコーの飛行時間を決定するように構成される。
別の実施形態では、別の方法(例えば、ターゲットオブジェクトまでの分離距離を測定するための)が提供される。この方法は、デジタルビットの第1の送信パターンを表す波形を有する第1の送信信号を送信するステップと、第1の送信信号の第1の受信エコーに基づいて第1のデジタル化エコー信号を生成するステップとを含む。第1のデジタル化エコー信号は、デジタルビットのデータストリームを表す波形を含む。本方法はまた、デジタルビットの第1の受信パターンを、第1のデジタル化エコー信号内のデジタルビットのデータストリームの複数の異なるサブセットと比較して、1つ又は複数の他のサブセットよりも第1の受信パターンとより密接に一致する関心のあるサブセットを識別するステップを含む。本方法はさらに、第1のデジタル化エコー信号におけるデータストリームの開始と関心のあるサブセットとの間の時間遅延に基づいて、第1の送信信号及び第1の受信エコーの飛行時間を識別するステップを含む。
本明細書に記載された主題の1つ又は複数の実施形態によれば、感知装置と1つ又は複数のターゲットとの間の距離を決定するためのシステム及び方法が提供される。距離は、ターゲットから反射する送信信号(例えば、レーダ、光、又は他の信号)の飛行時間を測定することによって決定され得る。一例として、既知の又は指定された送信パターン(例えば、ビットのシーケンスを表す波形)を含む信号が送信され、この信号のエコーが受信される。この送信パターンは、粗い段階(coarse stage)の送信パターンと呼ばれることができる。エコーは、送信信号のパターンを表す情報を含み得る。例えば、エコーは、ノイズを表すデータのシーケンス又はストリーム、送信信号のターゲット以外の1つ又は複数のオブジェクトからの部分的な反射、及びターゲットからの反射を識別するために、受信及びデジタル化され得る。
粗い段階の受信パターンが、受信エコーに基づくデジタル化データストリームと比較され、送信信号の飛行時間を決定することができる。粗い段階の受信パターンは、送信パターンと同じであることができ、又は、異なる長さ及び/又はシーケンスのビット(例えば、「0」及び「1」)を有することによって送信パターンと異なることができる。粗い段階の受信パターンは、デジタル化データストリームの異なる部分と比較され、データストリームのどの部分が1つ又は複数の他の部分よりも受信パターンとより密接に一致するかを決定する。例えば、粗い段階の受信パターンをデータストリームに沿ってシフトさせて(例えば、時間に関して)、粗い段階の受信パターンに一致するデータストリームの一部を識別し得る。データストリームの開始と粗い段階の受信パターンの一致する部分との間の時間遅延は、送信信号の飛行時間を表し得る。飛行時間のこの測定は、ターゲットまでの分離距離を計算するために使用され得る。以下に説明するように、この飛行時間を測定するプロセスは、飛行時間の粗い段階の決定と呼ばれることがある。飛行時間を測定するために、粗い段階の決定が1回又は数回行われ得る。例えば、送信信号の単一の「バースト」が、飛行時間を測定するために使用され得る、又は(同じ又は異なる送信パターンを有する)送信信号の複数の「バースト」が使用され得る。
細かい段階(fine stage)の決定は、粗い段階の決定に加えて、又は粗い段階の決定の代わりに行われ得る。細かい段階の決定は、1つ又は複数の追加信号(例えば、「バースト」)をターゲットに向けて送信し、信号の受信エコーに基づいて1つ又は複数のベースバンドエコー信号を生成することを含むことができる。追加の信号は、粗い段階の送信パターンと同じ又は異なるパターンである細かい段階の送信パターンを含み得る。細かい段階の決定は、粗い段階の決定によって測定された(又はオペレータにより入力されるような)飛行時間を使用し、測定された飛行時間だけ遅延した細かい段階の受信パターンをデータストリームの対応する部分と比較することができる。例えば、ベースバンドエコー信号の全部又は実質的な部分に沿って細かい段階の受信パターンをシフトさせる代わりに、細かい段階の受信パターン(又はその一部)は、粗い段階の決定によって測定された時間遅延に等しい量又はそれに基づく量だけ時間シフトさせることができる。あるいは、細かい段階の受信パターンは、ベースバンドエコー信号の全部又は実質的な部分に沿ってシフトされてもよい。時間シフトされた細かい段階の受信パターンは、ベースバンドエコー信号と比較されて、オーバーラップの量、あるいは、時間シフトされた細かい段階の受信パターンとベースバンドエコー信号の波形の間のミスマッチの量を決定することができる。このオーバーラップ又はミスマッチの量は、追加の時間遅延に変換され得る。追加の時間遅延は、細かい段階の時間遅延を計算するために、粗い段階の決定によって測定される時間遅延に加えることができる。次いで、細かい段階の時間遅延を使用して、飛行時間及びターゲットまでの分離距離を計算することができる。
一実施形態において、超細かい段階(ultrafine stage)の決定が、粗い段階の決定及び/又は細かい段階の決定に加えて、又はそれらの代わりに行われ得る。超細かい段階の決定は、細かい段階の決定と同様のプロセスを含むことができるが、受信パターン及び/又はデータストリームの異なる成分を使用することができる。例えば、細かい段階の決定は、受信パターンとデータストリームとの間のオーバーラップ又はミスマッチを測定するために、受信パターンとデータストリームとの同相(I)成分又はチャネルを検査し得る。超細かい段階の決定は、受信パターンの波形とデータストリームとの間の追加のオーバーラップ又はミスマッチの量を測定するために、受信パターン及びデータストリームの直交(Q)成分又はチャネルを使用することができる。あるいは、超細かい段階の決定は、受信パターン及びデータストリームのI及びQチャネル又は成分を別々に検査し得る。I及びQチャネル又は成分の使用は、一つの例示の実施形態として提供される。あるいは、1つ又は複数の他のチャネル又は成分が使用されてもよい。例えば、第1の成分又はチャネル、及び第2の成分又はチャネルが使用され得、第1の成分又はチャネル及び第2の成分又はチャネルは、90度以外の量だけ互いに対して位相シフトされる。
超細かい段階の決定によって計算されるオーバーラップ又はミスマッチの量は、ターゲットへの飛行時間及び/又は分離距離を決定するために、粗い段階及び/又は細かい段階からの時間遅延に加えることができる追加の時間遅延を計算するために使用することができる。代替的又は追加的に、Iチャネル及びQチャネルにおける波形の間のオーバーラップ又はミスマッチの量は、ターゲットの動きを検出するためにエコーの位相を分解する(resolve)ために検査されることができる。
代替的又は追加的に、超細かい段階の決定は、粗い段階の決定と同様のプロセスを含み得る。例えば、粗い段階の決定は、受信パターン及びデータストリームのIチャネルを調べて、データストリームの異なるサブセットの相関値を決定し、これらの相関値から、本明細書に記載されるように、関心のあるサブセット及び対応する飛行時間を決定することができる。超細かい段階の決定は、受信パターン及びデータストリームのQチャンネルを使用して、データストリームの異なるサブセットの相関値を決定し、これらの相関値から、関心のあるサブセット及び飛行時間を決定することができる。Iチャネル及びQチャネルからの飛行時間は、ターゲットまでの飛行時間及び/又は分離距離を計算するために結合(例えば、平均化)することができる。超細かい段階の決定によって計算された相関値を使用して、ターゲットへの飛行時間及び/又は分離距離を決定するために、粗い段階及び/又は細かい段階からの時間遅延に加えることができる追加の時間遅延を計算することができる。代替的又は追加的に、Iチャネル及びQチャネルの波形の相関値は、ターゲットの分離距離又は動きを計算するために、エコーの位相を分解するために検査されることができる。
粗い、細かい、及び超細かい段階の決定は、独立して(例えば、他の段階の1つ又は複数を実行することなく)及び/又は一緒に実行することができる。細かい段階及び超細かい段階の決定は、並行して(例えば、細かい段階の決定がIチャンネルを調べ、超細かい段階の決定がQチャンネルを調べる)、又は連続して(例えば、超細かい段階の決定がIチャンネル及びQチャンネルの両方を調べる)行うことができる。粗い段階及び超細かい段階の決定は、並列に(例えば、粗い段階の決定がIチャンネルを調べ、超細かい段階の決定がQチャンネルを調べる)又は連続して(例えば、超細かい段階の決定がIチャンネルとQチャンネルの両方を調べる)行うことができる。
一実施形態では、受信パターンマスクが、データストリームの1つ又は複数の部分又はセグメントを除去(例えば、マスクオフ)する又はそうでなければ変更するために、デジタル化データストリームに適用され得る。マスクされたデータストリームは、次に、本明細書に記載されるように、飛行時間を測定するために、対応する段階の決定(例えば、粗い段階、細かい段階、又は超細かい段階)の受信パターンと比較されることができる。
一実施形態では、種々のパターン(例えば、粗い段階の送信パターン、細かい段階の送信パターン、粗い段階の受信パターン、細かい段階の受信パターン、及び/又は受信パターンマスク)は、同じであり得る。あるいは、これらのパターンのうちの1つ又は複数(又はすべて)が互いに異なり得る。例えば、パターンの異なるものは、異なるビットのシーケンス及び/又はシーケンスの長さを含み得る。超細かい段階で使用される種々のパターン(例えば、粗い段階の送信パターン、細かい段階の送信パターン、粗い段階の受信パターン、細かい段階の受信パターン、及び/又は受信パターンマスク)も、粗い段階又は細かい段階のみで使用されるものとは異なり得、互いに異なり得る。
図11は、感知システム100の一実施形態の概略図である。システム100は、感知装置102と1つ又は複数のオブジェクト104との間の距離を決定するため、及び/又は、1つ又は複数のターゲットオブジェクト104の移動を識別するために使用することができ、この場合、ターゲットオブジェクト104は、変化し得る又は知られていない位置を有し得る。一実施形態では、感知装置102は、エコー108として少なくとも部分的に反射されるターゲットオブジェクト104へ向けて、送信信号106として電磁パルスシーケンスを送信するレーダシステムを含む。代替的に、感知装置102は、光検出及び測距(LIDAR)システムなどの光感知システムを含むことができ、これは、送信信号106として光をターゲットオブジェクト104に向けて送信し、エコー108としてターゲットオブジェクト104からの光の反射を受信する。別の実施形態では、送信信号106を送信し、エコー108を受信するために、ソナーなどの別の送信方法が使用され得る。
送信信号106及びエコー108の飛行時間は、送信信号106の送信と、ターゲットオブジェクト104からのエコー108の受信との間の時間遅延を表す。飛行時間は、感知装置102とターゲットオブジェクト104との間の距離に比例することができる。感知装置102は、送信信号106及びエコー108の飛行時間を測定し、飛行時間に基づいて感知装置102とターゲットオブジェクト104との間の分離距離110を計算することができる。
感知システム100は、感知装置102の動作を指示する制御ユニット112(図11の「外部制御ユニット」)を含み得る。制御ユニット112は、1つ又は複数のプロセッサ、コントローラなどの、1つ又は複数の論理ベースのハードウェアデバイスを含むことができる。図11に示された制御ユニット112は、ハードウェア(例えば、プロセッサ)及び/又はハードウェアのロジック(例えば、コンピュータメモリに記憶されたコンピュータソフトウェアのような、有形及び非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたハードウェアの動作を指示するための命令の1つ又は複数のセット)を表すことができる。制御ユニット112は、1つ又は複数の有線及び/又は無線接続によって、感知装置102と通信的に結合(例えば、データ信号を通信するように接続)することができる。制御ユニット112は、数メートル離れることによって、建物の別の部屋、別の建物、別の都市のブロック、別の都市、別の郡、州、又は国(又は他の地理的境界)などに配置されることにより、感知装置102からリモートに配置され得る。
一実施形態では、制御ユニット112は、同じ場所又は異なる場所に配置された複数の感知アセンブリ102と通信的に結合することができる。例えば、互いに離れて位置するいくつかの感知アセンブリ102は、共通制御ユニット112と通信的に結合され得る。制御ユニット112は、感知アセンブリ102を個別に起動(例えば、オン)又は停止(例えば、オフ)するために、各感知アセンブリ102に別々に制御メッセージを送信することができる。一実施形態では、制御ユニット112は、感知アセンブリ102に、分離距離110の周期的測定を行い、次いで、電力を節約するためにアイドル時間にわたって停止するように指示し得る。
一実施形態では、制御ユニット112は、送信信号106を送信し、エコー108を受信し、及び/又は分離距離110を測定するために、感知装置102を起動(例えば、オン)及び/又は停止(例えば、オフ)させることができる。あるいは、制御ユニット112は、感知装置102によって測定され、制御ユニット112に伝えられる、送信信号106及びエコー108の飛行時間に基づいて分離距離110を計算し得る。制御ユニット112は、キーボード、電子マウス、タッチスクリーン、マイクロホン、スタイラスなどの入力装置114、及び/又はコンピュータモニタ、タッチスクリーン(例えば、入力装置114と同じタッチスクリーン)、スピーカ、ライトなどの出力装置116と通信可能に結合することができる。入力装置114は、感知装置102を作動又は停止させるコマンドのような入力データをオペレータから受信し得る。出力装置116は、送信信号106及びエコー108の飛行時間及び/又は分離距離110などの情報をオペレータに提示し得る。出力装置116はまた、インターネットのような通信ネットワークに接続し得る。
感知アセンブリ102のフォームファクタは、システム100の用途又は使用に応じて、広範な異なる形状を有し得る。感知アセンブリ102は、外側ハウジングのような単一のエンクロージャ1602に囲まれ得る。エンクロージャ1602の形状は、電源(例えば、バッテリ及び/又は他の電力接続)、環境保護、及び/又は他の通信装置(例えば、測定値を送信又は他の通信を送信/受信するためのネットワーク装置)の必要性を含むが、これらに限定されない要因に依存し得る。図示された実施形態では、感知アセンブリ102の基本的な形状は、矩形ボックスである。感知アセンブリ102のサイズは、3インチ×6インチ×2インチ(7.6センチ×15.2センチ×5.1センチ)、70mm×140mm×10mm、又は別のサイズなど、比較的小さくすることができる。あるいは、感知アセンブリ102は、1つ又は複数の他の寸法を有してもよい。
図12は、感知装置102の一実施形態の概略図である。感知装置102は、キャリア信号を直接変調する比較的高速のデジタルパルスシーケンスを使用する直接シーケンス拡散スペクトラムレーダ装置であってもよく、このパルスシーケンスは、送信信号106としてターゲットオブジェクト104に向かって送信される。エコー108は、送信信号106及びエコー108の飛行時間を決定するために、送信信号106内の同じパルスシーケンスに相関され得る。次いで、この飛行時間を使用して、分離距離110(図11に示される)を計算することができる。
感知装置102は、フロントエンド200とバックエンド202とを含む。フロントエンド200は、送信信号106を送信し、反射エコー108を受信する回路及び/又は他のハードウェアを含み得る。バックエンド202は、送信信号106のためのパルスシーケンスを形成する若しくは送信信号106に含めるためのパルスシーケンスを形成するようにフロントエンド200に指示する制御信号を生成する、及び/又は、フロントエンド200によって受信されたエコー108を処理する(例えば、分析する)回路及び/又は他のハードウェアを含み得る。フロントエンド200及びバックエンド202の両方は、共通のハウジングに含まれ得る。例えば(以下に記載されるように)、フロントエンド200とバックエンド202は、互いに比較的近く(例えば、数センチメートル又は数メートル以内)及び/又は同じハウジング内に収容され得る。あるいは、フロントエンド200は、バックエンド202からリモートに配置され得る。フロントエンド200及び/又はバックエンド202の構成要素は、図12のライン及び/又は矢印によって接続されているように概略的に示されており、これらは、導電性接続(例えば、ワイヤ、バス等)及び/又は無線接続(例えば、無線ネットワーク)を表し得る。
フロントエンド200は、送信アンテナ204及び受信アンテナ206を含む。送信アンテナ204は、送信信号106をターゲットオブジェクト104に向けて送信し、受信アンテナ206は、少なくとも部分的にターゲットオブジェクト104によって反射されるエコー108を受信する。一例として、送信アンテナ204は、24ギガヘルツ(「GHz」)±1.5GHzの周波数を有する無線周波数(RF)信号のような、RF電磁信号を送信信号106として送信し得る。代替的に、送信アンテナ204は、光、及び/又は他の周波数のような他のタイプの信号を送信し得る。光送信の場合、アンテナは、レーザー又はLED又は他の装置によって置き換えられ得る。受信機は、光検出器又はフォトダイオードによって置き換えられ得る。
フロントエンド200のフロントエンド送信機208(図12の「RFフロントエンド」、「送信機」及び/又は「TX」)は、送信アンテナ204と通信可能に結合されている。フロントエンド送信機208は、送信アンテナ204が送信信号106を通信(例えば送信)することができるように、送信信号106を形成し、送信アンテナ204に供給する。図示の実施形態では、フロントエンド送信機208は、ミキサ210A、210B及び増幅器212を含む。あるいは、フロントエンド送信機208は、増幅器212を含まなくてもよい。ミキサ210A、210Bは、バックエンド202によって提供されたパルスシーケンス又はパターンを、発振信号216(例えば、キャリア信号)と組み合わせ(例えば、変調し)、送信アンテナ204によって伝えられる送信信号106を形成する。一実施形態では、ミキサ210A、210Bは、1つ又は複数の送信(TX)パターン発生器228A、228Bから受信されたパターン信号230A、230B(図12の「ベースバンド信号」)に発振信号216を掛ける。パターン信号230は、パターンコード発生器228によって形成されたパターンを含む。以下に説明するように、パターン信号230は、既知の又は指定されたシーケンスで構成されたいくつかのビットを含むことができる。
フロントエンド200の発振装置214(図12の「発振器」)は、ミキサ210A、210Bに伝えられる発振信号216を生成する。一例として、発振装置214は、感知装置102内に配置された電源(例えば、バッテリ)によって及び/又は制御ユニット112(図11に示されている)によって提供されるような、発振装置214に入力された電圧信号に基づいて発振信号216を生成する電圧制御発振器(VCO)を含み得る又はこれを表し得る。増幅器212は、送信信号106の強度(例えば、ゲイン)を増加させ得る。
図示の実施形態では、ミキサ210Aは、パターン信号230Aの同相(I)成分又はチャネルを受信し、パターン信号230AのI成分又はチャネルを発振信号216と混合して、送信信号106のI成分又はチャネルを形成する。ミキサ210Bは、パターン信号230Bの直交(Q)成分又はチャネルを受信し、パターン信号230BのI成分又はチャネルを発振信号216と混合して、送信信号106のQ成分又はチャネルを形成する。
送信信号106(例えば、I及びQチャネルの一方又は両方)は、TXベースバンド信号230がミキサ210に流れるときに生成される。デジタル出力ゲート250は、TXベースバンド信号230の追加制御のために、TXパターン発生器とミキサ210との間に配置され得る。1つ又は複数の送信信号106のバーストが送信アンテナ204によって送信された後、感知アセンブリ102は、送信モード(例えば、送信信号106の送信を含む)から受信モードに切り替えて、ターゲットオブジェクト104からエコー108を受信し得る。一実施形態では、感知アセンブリ102は、送信モードの場合には、エコー108を受信又は検知しない、及び/又は受信モードの場合には、送信信号106を送信しないことがある。感知アセンブリ102が送信モードから受信モードに切り替わると、デジタル出力ゲート250は、送信機208によって生成される送信信号106が除去される点(例えば、強度がゼロに低下する点)までの時間を短縮することができる。例えば、ゲート250は、トライステート機能及び差動ハイパスフィルタ(ゲート250によって表される)を含むことができる。ベースバンド信号230は、ベースバンド信号230がアップコンバージョンミキサ210に到達する前にフィルタを通過する。ゲート250は、制御ユニット112(図11に示される)と通信的に結合され、制御されることができる。その結果、制御ユニット112は、送信信号106(又はいくつかの送信信号106のバースト)が送信され、感知アセンブリ102がエコー108を受信するためにスイッチオーバすることになるときに、ゲート250のフィルタをトライステート(例えば、高インピーダンス)モードに入らせるように指示することができる。ゲート250の差動出力にわたるハイパスフィルタは、トライステートモードが開始された後、入力送信信号106を比較的迅速に低減することができる。その結果、感知アセンブリ102がエコー108を受信するとき、送信信号106が、送信アンテナ204へ流れること及び/又は受信アンテナ206へ漏洩することが防止される。
フロントエンド200のフロントエンド受信機218(「RFフロントエンド」、「受信機」及び/又は「RX」)は、受信アンテナ206と通信可能に結合されている。フロントエンド受信機218は、受信アンテナ206からエコー108を表すエコー信号224(又はエコー108を表すデータ)を受信する。エコー信号224は、一実施形態ではアナログ信号であってもよい。受信アンテナ206は、受信されたエコー108に基づいてエコー信号224を生成し得る。図示の実施形態では、増幅器238は、受信アンテナ206とフロントエンド受信機218との間に配置され得る。フロントエンド受信機218は、増幅器220及びミキサ222A、222Bを含むことができる。代替的に、増幅器220、238のうちの1つ又は複数を設けられなくてもよい。増幅器220、238は、エコー信号224の強度(例えば、ゲイン)を増加させることができる。ミキサ222A、222Bは、発振装置214からの発振信号216(又は発振信号216のコピー)と混合するために、エコー信号224の異なる成分又はチャネルを受信する1つ又は複数のミキシング装置を含み得る又はそれらを表し得る。例えば、ミキサ222Aは、アナログエコー信号224と発振信号216のI成分とを組み合わせて、感知装置102のバックエンド202に伝えられる第1のベースバンドエコー信号226Aに、エコー信号224のI成分を抽出することができる。第1のベースバンドエコー信号226Aは、ベースバンドエコー信号のI成分又はチャネルを含み得る。ミキサ222Bは、アナログエコー信号224と発振信号216のQ成分とを組み合わせて、アナログエコー信号224のQ成分を、感知装置102のバックエンド202に伝えられる第2のベースバンドエコー信号226Bに抽出することができる。第2のベースバンドエコー信号226Bは、ベースバンドエコー信号のQ成分又はチャネルを含むことができる。一実施形態では、エコー信号226A、226Bは、ベースバンドエコー信号226と総称することができる。一実施形態では、ミキサ222A、222Bは、ベースバンドエコー信号226A、226Bを形成するために、エコー信号224を発振信号216のI成分及びQ成分と乗算することができる。
感知装置102のバックエンド202は、送信信号106に含めるためにパターン信号230を生成する送信(TX)パターンコード発生器228を含む。送信パターンコード発生器228は、送信コード発生器228A、228Bを含む。図示の実施形態では、送信コード発生器228Aは、I成分又はチャネルパターン信号230A(図12では「I TXパターン」)を生成し、送信コード発生器228Bは、Q成分又はチャネルパターン信号230B(図12では「Q TXパターン」)を生成する。送信パターンコード発生器228によって生成された送信パターンは、既知の又は指定された二進数字又はビットのシーケンスを有するデジタルパルスシーケンスを含むことができる。ビットは、1又はゼロ、高又は低、ON又はOFF、+1又は−1などの値のような2つの値のうちの1つを有し得る情報の単位を含む。あるいは、ビットは、数字、3つ以上の値のうちの1つなどを有し得る情報の単位などによって置き換えられてもよい。パルスシーケンスは、図11に示すシステム100のオペレータによって(図11に示す入力装置114を使用するなどして)選択されてもよく、パターンコード発生器228のロジックにハードワイヤリングされてもよく、プログラムされてもよく、その他の方法で確立されてもよい。
送信パターンコード発生器228は、ビットのパターンを生成し、パターン信号230A、230B内のパターンをフロントエンド送信機208に通信する。パターン信号230A、230Bは、個々に、又は集合的に、パターン信号230と称され得る。一実施形態では、パターン信号230は、3GHz以下の周波数でフロントエンド送信機208に通信し得る。あるいは、パターン信号230は、フロントエンド送信機208により大きな周波数で伝えられてもよい。送信パターンコード発生器228はまた、パターン信号230を相関器装置232(図12の「相関器」)に通信する。例えば、パターンコード発生器228は、相関器装置232に送られるパターン信号のコピーを生成し得る。
バックエンド部202は、ハードウェア(例えば、1つ又は複数のプロセッサ、コントローラ等)及び/又はハードウェアのロジック(例えば、コンピュータメモリ上に記憶されたコンピュータソフトウェアのような有形及び非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたハードウェアの動作を指示するための命令の1つ又は複数のセット)を含むか、又は表す。RXバックエンド部202Bは、パターンコード発生器228からのパターン信号230及びフロントエンド受信機200からのベースバンドエコー信号226(例えば、信号226A、226Bのうちの1つ又は複数)を受信する。RXバックエンド部202Bは、分離距離110を決定するため、及び/又は、ターゲットオブジェクト104の動きを追跡及び/又は検出するために、ベースバンドエコー信号226の分析の1つ又は複数の段階を実行し得る。
分析の段階は、上述のように、粗い段階、細かい段階、及び/又は超細かい段階を含むことができる。粗い段階では、ベースバンドプロセッサ232は、パターン信号230をベースバンドエコー信号226と比較して、送信信号106及びエコー108の粗い又は推定飛行時間を決定する。例えば、ベースバンドプロセッサ232は、後述するように、送信信号106が送信される時間(time)と、パターン信号230(又はその一部)のパターンとベースバンドエコー信号226とが一致するか又は実質的に一致するその後の時間との間の関心のある時間遅延を測定することができる。関心のある時間遅延は、送信信号106及び対応するエコー108の飛行時間の推定値として使用され得る。
細かい段階において、感知アセンブリ102は、パターン信号230の複製コピーをベースバンドエコー信号226と比較することができる。パターン信号230の複製されたコピーは、粗い段階の間に測定された関心のある時間遅延だけ遅延したパターン信号230を含む信号であり得る。感知アセンブリ102は、パターン信号230の複製されたコピーをベースバンドエコー信号226と比較し、複製されたパターン信号とベースバンドエコー信号226との間の時間的なオーバーラップ又はミスマッチの程度を決定する。この時間的オーバーラップ又はミスマッチは、粗い段階から計算された飛行時間に加えることができる飛行時間の追加部分を表すことができる。一実施形態では、細かい段階は、ベースバンドエコー信号226及び複製パターン信号のI及び/又はQ成分を検査する。
超細かい段階では、感知アセンブリ102は、複製パターン信号とベースバンドエコー信号226のI成分及び/又はQ成分を検査して、ベースバンドエコー信号226及び複製パターン信号のI成分及び/又はQ成分の間の時間的オーバーラップ又はミスマッチを決定することもできる。ベースバンドエコー信号226及び複製されたパターン信号のQ成分の時間的オーバーラップ又はミスマッチは、(I及び/又はQ成分を検査することによって)粗い段階及び細かい段階から計算された飛行時間に追加され得る追加の時間遅延を表し、飛行時間の比較的正確な推定を決定し得る。代替的又は追加的に、超細かい段階は、関心のあるビット内のターゲットオブジェクト104の動きを正確に追跡及び/又は検出するために使用され得る。用語「細かい」及び「超細かい」は、細かい段階が、粗い段階に対して飛行時間(t)及び/又は分離距離110のより正確及び/又は精密な(例えば、より高い分解能の)計算を提供し得ること、及び超細かい段階が、細かい段階及び粗い段階に対して飛行時間(t)及び/又は分離距離110のより正確及び/又は精密な(例えば、より高い分解能の)計算を提供し得ることを意味する。代替的又は追加的に、Iチャネル及びQチャネルにおける波形のタイムラグは、ターゲットの分離距離又は動きを計算するために、エコーの位相を分解するために検査することができる。
上述のように、超細かい段階の決定は、粗段階の決定と同様のプロセスを含み得る。例えば、粗い段階の決定は、受信パターンのIチャネル及びデータストリームを調べて、データストリームの異なるサブセットの相関値を決定し、それらの相関値から、本明細書に記載されるように、関心のあるサブセット及び対応する飛行時間を決定し得る。超細かい段階の決定は、受信パターンのI及び/又はQチャネル及びデータストリームを使用して、データストリームの異なるサブセットの相関値を決定し、これらの相関値から、関心のあるサブセット及び飛行時間を決定することができる。Iチャネル及びQチャネルからの飛行時間は、ターゲットへの飛行時間及び/又は分離距離を計算するために結合(例えば、平均化)することができる。超細かい段階の決定によって計算された相関値を使用して、粗い段階及び/又は細かい段階からの時間遅延に加えることができる追加の時間遅延を計算して、ターゲットへの飛行時間及び/又は分離距離を決定することができる。代替的又は追加的に、Iチャネル及びQチャネル内の波形の相関値は、ターゲットの分離距離又は動きを計算するために、エコーの位相を分解するために検査され得る。
バックエンド202は、第1のベースバンドプロセッサ232A(図12の「Iベースバンドプロセッサ」)及び第2のベースバンドプロセッサ232B(図12の「Qベースバンドプロセッサ」)を含むことができる。第1のベースバンドプロセッサ232Aは、エコー信号226AのI成分又はチャネルを検査することができ、第2のベースバンドプロセッサ232Bは、エコー信号226BのQ成分又はチャネルを検査することができる。バックエンド202は、ベースバンドエコー信号226の分析からの出力として測定信号234を提供することができる。一実施形態では、測定信号234は、第1のベースバンドプロセッサ232AからのI成分又はチャネル測定信号234Aと、第2のベースバンドプロセッサ232BからのQ成分又はチャネル測定信号234Bとを含む。測定信号234は、分離距離110及び/又は飛行時間を含み得る。全体の位置推定値260は、制御ユニット112が、分離距離110及び/又は飛行時間を表すデータ又は情報を、1つ又は複数の他の使用、計算などのために、及び/又は出力装置116(図11に示される)上にオペレータへの提示のために使用できるように、制御ユニット112(図11に示される)に通信することができる。
以下に説明するように、パターン(例えば、ビットのパルスシーケンス)又は送信信号106で送信されたその一部も含む相関ウインドウが、ベースバンドエコー信号226と比較され得る。相関ウインドウは、ベースバンドエコー信号226の開始を表すベースバンドエコー信号226内の位置(例えば、送信信号106が送信される時間に対応するが、ベースバンドエコー信号の正確な開始であってもなくてもよい時間)から漸進的にシフト又は遅延され、連続的に、又は任意の他の順序で、ベースバンドエコー信号226の異なるサブセット又は部分と比較され得る。相関ウインドウ内のパルスシーケンスとベースバンドエコー信号226のサブセット又は部分との間の一致の程度を表す相関値を計算することができ、関心のある時間遅延(例えば、おおよその飛行時間)を、ベースバンドエコー信号226の開始と1つ又は複数の最大又は比較的大きな相関値との間の時間差に基づいて決定することができる。最大又は比較的大きな相関値は、ターゲットオブジェクト104からの送信信号106の少なくとも部分的な反射を表し得、関心のある相関値と呼ばれ得る。
本明細書において使用されるとき、用語「最大」、「最小」、及びそれらの形式は、それぞれ、絶対最大値及び絶対最小値に限定されるものではない。例えば、「最大」相関値は、可能な最大の相関値を含むことができるが、「最大」相関値は、1つ又は複数の他の相関値より大きい相関値を含むこともできるが、必ずしも得られる最大の相関値を含まない。同様に、「最小」相関値は、可能な最小の相関値を含むことができるが、「最小」相関値は、1つ又は複数の他の相関値より小さい相関値を含むこともできるが、必ずしも得られる最小の相関値を含まない。
次いで、関心のある時間遅延を使用して、粗い段階からの分離距離110を計算することができる。例えば、一実施形態では、分離距離110は、以下のように推定又は計算することができる:
d=t×c/2 (式 #1)
ここで、dは、分離距離110を表し、tは、関心のある時間遅延を表し(ベースバンドエコー信号226の開始から関心のある相関値の識別に計算される)、cは、光の速度を表す。あるいは、cは、送信信号106及び/又はエコー108が、感知装置102とターゲットオブジェクト104との間の媒体又は媒質を通って移動する速度を表し得る。別の実施形態では、t及び/又はcの値は、送信信号106及び/又はエコー108の飛行時間に起因しない送信信号106の送信とエコー108の受信との間の遅延の部分を考慮するために、較正因子又は他の因子によって修正されてもよい。
図12に示される感知アセンブリ102を引き続き参照すると、図13A及び13Bは、一実施形態による、送信信号106及び対応するエコー108に対する飛行時間の粗い段階の決定の概略図である。「粗い」とは、反射されたエコー108から生成される、同一又は異なるエコー信号224(図12に示される)の1つ又は複数の追加の測定又は分析が、飛行時間(t)及び/又は分離距離110のより正確及び/又は精密な測定を提供するために実行され得ることを意味する。上述したように、パターンコード発生器228及びベースバンドエコー信号226によって生成されたパターンは、RXバックエンド202Bによって受信される。ベースバンドエコー信号226は、エコー信号224をベースバンド信号に変換するために、発振信号216によってエコー信号224を混合(例えば乗算)することによって形成することができる。
図13Aは、送信信号106(図11に示される)及びデジタル化エコー信号226を表す方形波形送信信号322を示す。図13Aに示すエコー信号226は、エコー信号226(例えば、信号226A)のI成分又はチャネルを表し得る。信号322、226は、時間を表す水平軸304に沿って示されている。送信信号322は、送信信号106に含まれるパターンを表すパターン波形セグメント326を含む。図示の実施形態では、パターン波形セグメント326は101011のビットパターンに対応し、ここで0は送信信号322の低値328を表し、1は送信信号322の高値330を表す。低値328、高値330の各々は、ビット時間332にわたって発生する。図示された実施形態では、各パターン波形セグメント326は、各パターン波形セグメント326が、6ビット時間332にわたって延びるように、6ビット(例えば、6つの0及び1)を含む。あるいは、1つ又は複数のパターン波形セグメント326は、低又は高値328、330の異なるシーケンスを含んでもよく、及び/又は異なる数のビット時間332にわたって生じてもよい。
ベースバンドエコー信号226は、一実施形態では、方形波のシーケンス(例えば、低値及び高値328、330)を含むが、波は、他の形状を有してもよい。エコー信号226は、デジタル化エコー信号740(図13Bに関連して以下に示す)として表され得る。以下に説明するように、デジタル化エコー信号740の異なる部分又はサブセットが、送信信号106のパターンシーケンス(例えば、パターン波形セグメント326)と比較して、関心のある時間遅延、又は推定飛行時間を決定することができる。図13Aに示すように、ベースバンドエコー信号226の方形波(例えば、低値及び高値328、330)は、送信信号322のビット時間332に正確に整列しないことがある。
図13Bは、時間を表す軸304に沿った図13Aのデジタル化エコー信号740を示す。図13Bに示すように、デジタル化エコー信号740は、ビット300、302のシーケンスとして概略的に示され得る。デジタル化エコー信号740の各ビット300、302は、デジタル化エコー信号740の異なる低値又は高値328、330(図13Aに示される)を表すことができる。例えば、ビット300(例えば、「0」)はデジタル化エコー信号740の低値328を表すことができ、ビット302(例えば、「1」)はデジタル化エコー信号740の高値330を表すことができる。
ベースバンドエコー信号226は、軸304の送信時間(t)で始まる。送信時間(t)は、送信信号106が感知アセンブリ102によって送信される時間に対応し得る。あるいは、送信時間(t)は、送信信号106が送信される時間の前後に生じる別の時間であってもよい。
ベースバンドプロセッサ232は、送信信号106に含まれる送信パターン(例えば、信号230)と同様に、受信パターン信号240をパターン発生器228から取得し、受信パターン信号240は、図13に示すデジタルパルスシーケンス受信パターン306のような、ビットのシーケンスを表す波形信号を含み得る。
ベースバンドプロセッサ232は、受信パターン306をエコー信号226と比較する。一実施形態では、受信パターン306は、上述したように、パターンコード発生器228からの送信信号106に含まれるビットの送信パターンのコピーである。あるいは、受信パターン306は、送信信号106に含まれる送信パターンとは異なってもよい。例えば、受信パターン306は、異なるビットのシーケンスを有してもよく(例えば、異なるビットのシーケンスを表す1つ又は複数の異なる波形を有してもよい)、及び/又は送信パターンよりも長い又は短いビットのシーケンスを有してもよい。受信パターン306は、図13Aに示すパターン波形セグメント326のうちの1つ又は複数、又はその一部によって表され得る。
ベースバンドプロセッサ232は、異なる位置における相関値(「CV」)を計算するために、デジタル化エコー信号740の異なる部分と比較される相関ウインドウ320として受信パターン306の全部又は一部を使用する。相関値は、受信パターン306とデジタル化エコー信号740内のビットの異なるサブセットにわたるデジタル化エコー信号740との間の一致の異なる程度を表す。図13に示す例では、相関ウインドウ320は、6ビット300、302を含む。あるいは、相関ウインドウ320は、異なる数のビット300、302を含んでもよい。相関器装置731は、エコー信号740の他の部分の1つ又は複数(又はすべて)よりも、どこ(例えば、エコー信号226のどのサブセット)が相関ウインドウ320内のパターンとより密接に一致するかを識別するために、エコー信号740に沿って相関ウインドウ320を時間的にシフトさせることができる。一実施形態では、粗い段階の決定で動作するとき、第1のベースバンドプロセッサ232Aは、相関ウインドウ320をエコー信号226のI成分又はチャネルと比較する。
例えば、相関器装置731は、相関ウインドウ320内のビットを、デジタル化エコー信号740内のビット300、302の第1のサブセット308と比較し得る。例えば、相関器装置731は、受信パターン306をデジタル化エコー信号740の最初の6ビット300、302と比較し得る。あるいは、相関器装置731は、受信パターン306をデジタル化エコー信号740の異なるサブセットと比較することによって開始することができる。相関器装置731は、第1のサブセット308内のビット300、302のシーケンスが受信パターン306内のビット300、302のシーケンスとどれくらい密接に一致するかを決定することによって、デジタル化エコー信号740内のビットの第1のサブセット308に対する第1の相関値を計算する。
一実施形態では、相関器装置731は、相関ウインドウ320内のビット300、302のシーケンスに一致する相関ウインドウ320と比較されるデジタル化エコー信号740のサブセット内のそれらのビット300、302に第1の値(例えば+1)を割り当て、相関ウインドウ320内のビット300、302のシーケンスに一致しないデジタル化エコー信号740のサブセット内のそれらのビット300、302に異なる第2の値(例えば−1)を割り当てる。あるいは、他の値を使用してもよい。次に、相関器装置731は、デジタル化エコー信号740のサブセットに対してこれらの割り当てられた値を合計して、サブセットに対する相関値を導出し得る。
デジタル化エコー信号のビットの第1のサブセット308に関しては、4番目のビット(例えば、ゼロ)及び5番目のビット(例えば、1)のみが、相関ウインドウ320の4番目のビット及び5番目のビットと一致する。第1のサブセット308内の残りの4ビットは、相関ウインドウ320内の対応するビットと一致しない。結果として、+1が一致ビットに割り当てられ、−1が不一致ビットに割り当てられる場合、デジタル化エコー信号740の第1のサブセット308に対する相関値は−2であると計算される。一方、+1がビットに割り当てられ、0がミスマッチビットに割り当てられる場合、デジタル化エコー信号740の第1のサブセット308に対する相関値は+2であると計算される。上述のように、+1及び/又は−1の代わりに、他の値を使用してもよい。
次に、相関器装置731は、相関ウインドウ320内のビット300、302のシーケンスを、デジタル化エコー信号740の別のサブセット(例えば、後の又は後続の)と比較することによって、相関ウインドウ320をシフトする。図示された実施形態では、相関器装置731は、相関ウインドウ320をデジタル化エコー信号740内の6番目〜7番目のビット300、302と比較して、別の相関値を計算する。図13に示すように、相関ウインドウ320が比較されるサブセットは、少なくとも部分的に互いにオーバーラップし得る。例えば、相関ウインドウ320が比較されるサブセットの各々は、各サブセット内のビットの1つを除く全てのビットによって、互いにオーバーラップし得る。別の例では、サブセットの各々は、各サブセット内のより少ないビット数だけ互いにオーバーラップし得るか、又は全くオーバーラップしない場合さえある。
相関器装置731は、相関ウインドウ320をデジタル化エコー信号740の異なるサブセットと比較し続けて、サブセットに対する相関値を計算してもよい。上記の例に続いて、相関器装置731は、デジタル化エコー信号740の異なるサブセットについて図13に示される相関値を計算する。図13において、相関ウインドウ320は、相関ウインドウ320が比較されるサブセットの下方にシフトされて示され、相関ウインドウ320が比較されるサブセットの相関値は、相関ウインドウ320の右側に示される(一致に対して+1の値、不一致に対して−1の値を使用)。図示された例に示されているように、デジタル化エコー信号226における5番目から10番目のビット300、302に関連付けられた相関値は、他のサブセットの1つ又は複数の他の相関値より大きい、又は相関値のうちの最大である、相関値(例えば+6)を有する。
別の実施形態では、相関ウインドウ320に含まれ、デジタル化エコー信号740のサブセットと比較される受信パターン306は、送信信号106に含まれる送信パターンの一部分、及び全体未満を含み得る(図11に示される)。例えば、送信信号106の送信パターンが、ビット300、302の13(又は異なる数)のデジタルパルスシーケンスを表す波形を含む場合、相関器装置731は、送信パターンに含まれるビット300、302の13個未満(又は異なる数)を含む受信パターン306を使用してもよい。
一実施形態では、相関器装置731は、相関ウインドウ320(マスクされた受信パターンとも呼ばれる)を形成するために、受信パターン306にマスクを適用することによって、受信パターン306全体より少ないものをサブセットと比較することができる。図13に示す受信パターン306に関して、相関器装置731は、シーケンス「000111」(又は別のマスク)を含むマスクを受信パターン306に適用して、受信パターン306から最初の3ビット300、302を除去して、最後の3ビット300、302のみがデジタル化エコー信号740の様々なサブセットと比較されるようにしてもよい。マスクは、マスク内の各ビットに受信パターン306内の対応するビットを乗算することによって適用することができる。一実施形態では、相関ウインドウ320がサブセットと比較されるとき、同じマスクが、デジタル化エコー信号740内の各サブセットにも適用される。
相関器731は、1つ又は複数の相関値より大きい、及び/又は関心のある相関値312としての指定された閾値より大きい、最大である相関値を識別し得る。図示の例では、第5の相関値(例えば、+6)は、関心のある相関値312であり得る。関心のある相関値312に対応するデジタル化エコー信号740内のビットのサブセットは、関心のあるサブセット314として識別され得る。図示された例では、関心のあるサブセット314は、デジタル化エコー信号740内に5番目から10番目のビット300、302を含む。この例では、関心のあるサブセットの開始が関心のあるサブセットを識別するために使用される場合、関心の遅延は5であろう。送信信号106(図11に示されている)が、感知アセンブリ102から異なる分離距離110に配置された異なるターゲットオブジェクト104などの複数のターゲットオブジェクト104(図11に示されている)で反射される場合、複数の関心のあるサブセットは識別され得る。
デジタル化エコー信号740のサブセットの各々は、デジタル化エコー信号740の開始(例えばt)と、デジタル化エコー信号740の各サブセットにおける第1のビットの開始との間の時間遅延(t)に関連付けられ得る。あるいは、サブセットに対する時間遅延(t)の開始は、別の開始時間から測定されることができる(例えば、デジタル化エコー信号740(t)の前後の時間、及び/又は時間遅延(t)の終了は、サブセットの中央又は別のビットなど、サブセット内の別の位置にあり得る)。
関心のあるサブセットに関連する時間遅延(t)は、ターゲットオブジェクト104から反射される送信信号106の飛行時間(t)を表し得る。上記の式♯1を使用して、飛行時間は、感知アセンブリ102とターゲットオブジェクト104との間の分離距離110を計算するために使用されることができる。一実施形態では、飛行時間(t)は、飛行時間(t)を得るために較正因子によって修正される時間遅延のような修正された時間遅延(t)に基づき得る。一例として、飛行時間(t)は、信号の伝搬及び/又は他の処理若しくは分析を考慮するために補正することができる。感知アセンブリ102の構成要素を通じたエコー信号224の伝搬、ベースバンドエコー信号226の形成、ベースバンドエコー信号226の伝搬などは、飛行時間(t)の計算に影響を与える可能性がある。ベースバンドエコー信号226における関心のあるサブセットに関連する時間遅延は、送信信号106及びエコー108の飛行時間を含んでもよく、また、システム100のアナログ及びデジタルブロック(例えば、相関器装置731及び/又はパターンコード発生器228及び/又はミキサ210及び/又は増幅器238)における種々の信号の伝搬時間を含んでもよい。
これらの構成要素を通るデータ及び信号の伝搬時間を決定するために、較正ルーチンを使用することができる。既知の距離のターゲットに対して測定を行うことができる。例えば、1つ又は複数の送信信号106は、送信及び/又は受信アンテナ204、206からの既知の分離距離110にあるターゲットオブジェクト104に送信することができる。送信信号106に対する飛行時間の計算は、上述のように行うことができ、飛行時間は、計算された分離距離110を決定するために使用することができる。実際の既知の分離距離110と計算された分離距離110との間の差に基づいて、感知アセンブリ102の構成要素を通る伝搬時間に基づく測定誤差が計算され得る。次いで、この伝搬時間は、感知アセンブリ102を使用して計算されるさらなる飛行時間を補正(例えば、短縮)するために、使用され得る。
一実施形態では、感知アセンブリ102は、送信信号106のいくつかのバーストを送信し得、相関器装置731は、送信信号106の反射エコー108に基づいているデジタル化エコー信号740に対するいくつかの相関値を計算し得る。いくつかの送信信号106の相関値は、同じ又はほぼ同じ時間遅延(t)について計算された相関値の平均、中央値、又は他の統計的尺度を計算することによってなど、共通の時間遅延(t)によってグループ化され得る。他の相関値よりも大きい又は最も大きいグループ化された相関値は、単一の相関値及び/又はバーストのみを使用することに対して、飛行時間(t)及び分離距離110をより正確に計算するために使用され得る。
図14は、図11に示すいくつかの送信信号106にわたって計算されて平均化される相関値の一例を示す。相関値400は、時間(例えば、時間遅延又は飛行時間)を表す水平軸402及び相関値400の大きさを表す垂直軸404に沿って示される。図14に示すように、幾つかのピーク406、408は、幾つかの送信信号106にわたってグループ化された多重相関値400に基づいて識別され得る。ピーク406、408は、そこから送信信号106が反射される1つ又は複数のターゲットオブジェクト104(図11に示されている)に関連付けられ得る。ピーク406、408のうちの1つ又は複数に関連する時間遅延(例えば、水平軸402に沿った時間)を使用して、上述のように、ピーク406、408に関連する1つ又は複数のターゲットオブジェクト104の分離距離(複数可)110を計算することができる。
図15は、図12に示される感知アセンブリ102の別の概略図である。感知アセンブリ102は、図15に、ラジオフロントエンド500及び処理バックエンド502を含むように示されている。ラジオフロントエンド500は、感知アセンブリ102のフロントエンド200(図12に示される)に含まれるコンポーネントの少なくとも一部を含み得、処理バックエンド502は、感知アセンブリ102のバックエンド202(図12に示される)のコンポーネントの少なくとも一部、及び/又はフロントエンド200の1つ又は複数のコンポーネント(例えば、図12に示されるフロントエンド送信機208及び/又は受信機218)を含み得る。
上述のように、受信エコー信号224は、一実施形態では、高速光通信システムに使用される回路506(例えば、図12に示すフロントエンド受信機218)によって調整され得る。この調整は、増幅及び/又は量子化のみを含み得る。次いで、信号224は、信号224に基づいてデジタル信号を生成するデジタイザ730に送られ、それは、その後、飛行時間情報を抽出するために元の送信シーケンスと比較するために相関器731(後述)に送られる。相関器装置731及び調整回路は、まとめて、感知装置102のベースバンド処理部と称することができる。
また、上述のように、パターンコード発生器228は、パターン信号230で伝えられるパターン(例えば、デジタルパルスシーケンス)を生成する。デジタルパルスシーケンスは、パルスを短くし、システム100(図11に示す)の正確さ及び/又は精度を高めるため、及び/又は送信された無線エネルギを非常に広い帯域にわたって拡散するために、比較的高速であり得る。パルスが十分に短い場合、帯域幅は十分に広く、超広帯域(UWB)として分類され得る。その結果、システム100は、22〜27GHz UWB帯域及び/又は3〜10GHz UWB帯域で動作することができ、これらは、免許不要の動作のために世界中で(地域によって)利用可能である。
一実施形態では、デジタルパルスシーケンスは、比較的低電力のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)504などの1つ又は複数のデジタル回路によって生成される。FPGA504は、デジタル又はロジックシステムを実装するために製造後に顧客又は設計者によって構成されるように設計された集積回路であり得る。図15に示すように、FPGA504は、パルスコード発生器228及び相関器装置731の機能を実行するように構成することができる。パルスシーケンスは、1つ又は複数の回路508によってバッファ及び/又は調整され、次いで、フロントエンド500の送信ラジオ(例えば、フロントエンド送信機208)に直接通過させることができる。
図16は、図12に示す感知アセンブリ102のフロントエンド200の一実施形態の概略図である。あるいは、感知アセンブリ102のフロントエンド200は、ラジオフロントエンド500(図15に示す)又は感知アセンブリ102の「ラジオ」と呼ばれてもよい。一実施形態では、フロントエンド200は、共通周波数基準発生器604(図16では「VCOチップ」)を有する、直接変換送信機600(図16では「TXチップ」)及び受信機602(図16では「RXチップ」)を含む。送信機600は、フロントエンド送信機208(図12に示す)を含む又はそれを表し得、受信機602は、フロントエンド受信機218(図12に示す)を含む又は表し得る。
共通周波数基準発生器604は、図12に示される発振器装置214であり得る又はこれを含み得る。共通周波数基準発生器604は、発振信号216として周波数基準信号を生成する電圧制御発振器(VCO)であり得る。一実施形態では、基準信号216の周波数は、送信信号106(図11に示される)の指定された又は所望のキャリア周波数の半分である。あるいは、基準信号216は、キャリア周波数と同じ周波数、キャリア周波数の整数倍又は除数などの別の周波数であってもよい。
一実施形態では、基準発生器604は、キャリア周波数の半分の周波数の正弦波である周波数基準信号216を放出する。基準信号は等しく分割され、送信機600及び受信機602に送達される。基準発生器604は、入力制御電圧に従って基準信号216の周波数を変化させることができ得るが、基準発生器604は、基準発生器604に固定周波数基準信号216を出力させるために、固定制御電圧で動作させることができる。これは、送信機600と受信機602との間の周波数コヒーレンスが自動的に維持され得るので、許容される。さらに、この構成は、位相ロックループ(PLL)又は感知アセンブリ102が動作する正確さ及び/又は速度を制限し得る他の制御構造を必要とせずに、送信機600と受信機602との間のコヒーレンスを可能にすることができる。別の実施形態では、PLLを他の目的のために、例えばキャリア周波数を安定化させること、又はキャリア周波数を他の方法で制御することなどのために加えられ得る。
基準信号216は、分割され、送信機600及び受信機602に送ることができる。基準信号216は、上述のように、送信機600及び受信機602を駆動する。送信機600は、送信アンテナ204(図12に示す)を駆動(例えば、図11に示す送信信号106を送信するように起動)し得る。受信機602は、送信アンテナ204から分離された受信アンテナ206(図12に示される)を介して、リターンエコー信号を受信し得る。これは、送信機600と受信機602との間に配置されるT/R(送信/受信)スイッチの必要性を低減することができる。送信機600は、送信アンテナ204を駆動して送信信号106(図11に示される)を送信するために、タイミング基準信号216をアップ変換し、送信アンテナ204を通してRF送信信号606を送信することができる。一実施形態では、送信機600の出力は、感知アセンブリ102(図11に示される)内の最大周波数又は1つ若しくは複数の他の周波数より大きい周波数であり得る。例えば、送信機600からの送信信号606は、キャリア周波数であることができる。この送信信号606は、送信信号606が被る損失を最小限にする又は低減するために、直接送信アンテナ204に供給することができる。
一実施形態では、送信機600は、パターン発生器604及び/又はパターンコード発生器228(図12に示される)からの別々の同相(I)及び直角(Q)デジタルパターン又は信号を取ることができる。これは、送信信号606の柔軟性を増大させることができ、及び/又は送信信号606が「オンザフライ」で、又は送信信号106の送信中に変更されることを可能にすることができる。
上述のように、受信機602はまた、基準発生器604から周波数基準信号216のコピーを受信し得る。戻りエコー108(図11に示す)は、受信アンテナ206(図12に示す)によって受信され、エコー信号224として直接受信機602に供給され得る。エコー信号224が受信機602に入る前に、エコー信号224が最小又は比較的小さい距離を伝播するので、この構成は、システムに最大又は増加した可能な入力信号対雑音比を与えることができる。例えば、エコー信号224は伝搬しないか、あるいは送信/受信(TX/RX)スイッチのようなスイッチを通過しない。
受信機602は、キャリア周波数を中心とする比較的広い周波数スペクトルのブロックをダウンコンバートして、ベースバンド信号(例えば、図12に示すベースバンドエコー信号226)を生成することができる。次いで、ベースバンド信号を、相関器装置731(図12に示す)及び/又は1つ又は複数の他の構成要素のような、感知アセンブリ102(図11に示す)のベースバンドアナログセクションによって処理して、飛行時間(t)を抽出し得る。上述のように、この受信エコー信号224は、TXパターン信号の遅延コピーを含む。遅延は、送信信号106及び対応するエコー108のラウンドトリップ、飛行時間を表し得る及び/又は測定値である。
周波数基準信号216は、互いに対して位相シフトされたI成分及びQ成分のような2つ以上の個々の信号を含み得る。また、位相シフト信号は、送信機600及び受信機602によって内部的に生成されることもできる。例えば、信号216は、2つ以上の位相シフト成分(例えば、I及びQ成分又はチャネル)を含むように生成され得る、又は、2つ以上の位相シフト成分を含むように生成されて後で修正され得る。
一実施形態では、フロントエンド200は、送信信号606とエコー信号224との間の比較的高い分離を提供する。この分離は、1つ又は複数の方法で達成することができる。第1に、送信及び受信構成要素(例えば、送信機600及び受信機602)は、物理的に別個のチップ、回路、又は他のハードウェアに配置することができる。第2に、基準発生器604は、キャリア周波数の半分で動作することができ、その結果、フィードスルーを低減することができる。第3に、送信機600及び受信機602は、これもまた物理的に互いに隔離された専用の(例えば、別々の)アンテナ204、206を有することができる。この分離は、そうでなければシステム100に含まれ得るTX/RXスイッチの除去を可能にすることができる。また、TX/RXスイッチの使用を避けることにより、送信信号106の送信と図11に示すエコー108の受信との間のスイッチオーバ時間を除去することができる。スイッチオーバ時間を減少することにより、システム100は、比較的近いターゲットオブジェクト104への距離をより正確に及び/又は精密に測定することができる。例えば、このスイッチオーバ時間を減らすことにより、送信信号106がエコー108として受信される前に、感知アセンブリ102が図11に示す分離距離110を測定するために、感知アセンブリ102とターゲットオブジェクト104との間に必要とされ得る閾値距離を減らすることができる。
図17は、図11に示すシステム100のベースバンド処理システム232の一実施形態の回路図である。一実施形態では、ベースバンド処理システム232は、感知アセンブリ102(図11に示される)に含まれるか、又はシステム100から分離されているが、システム100と動作可能に結合されて、システム100、232間で1つ又は複数の信号を通信する。例えば、ベースバンド処理システム232は、エコー信号226(例えば、エコー信号226A及び/又は226B)を受信するために、フロントエンド受信機218(図12に示される)に結合され得る。例えば、システム232の少なくとも一部は、図17に示すフロントエンド受信機218と制御処理ユニット(CPU)270との間に配置され得る。ベースバンド処理システム232は、上述の粗い及び/又は細かい及び/又は超細かい段階の決定を提供し得る。
一実施形態では、システム100(図11に示される)は、粗い段階の決定に続く送信信号106内に細かい送信パターン(例えば、細かい段階の決定のための送信パターン)を含む。例えば、粗い段階を使用し、エコー信号226(及び/又は飛行時間)における時間遅延を計算するために、第1の送信信号106の第1の送信パターンを(又は、いくつかの送信信号106の1つ又は複数のバースト)を送信した後、第2の送信パターンを、飛行時間(又は、その一部)の細かい段階の決定のために、後続の第2の送信信号106に含めることができる。粗い段階の送信パターンは、細かい段階の送信パターンと同じであり得る。あるいは、細かい段階の送信パターンは、例えば、送信信号106のパルスシーケンスパターンに1つ又は複数の異なる波形又はビットを含めることによって、粗い段階の送信パターンと異なり得る。
ベースバンド処理システム232は、エコー信号226(例えば、エコー信号226AのI成分又はチャネル、及び/又は、エコー信号226BのQ成分又はチャネル)をフロントエンド受信機218(図11に示す)から受信する。フロントエンド受信機218から受信されるエコー信号226は、図17では「I又はQベースバンド信号」と呼ばれる。後述するように、システム232はまた、パターンコード発生器228(図12に示される)から受信パターン信号728(図17では「I又はQの細かいアライメントパターン」)を受信し得る。図12又は17には示されないが、パターンコード発生器228とシステム232は、1つ又は複数の導電経路(例えば、バス、ワイヤ、ケーブルなど)によって結合され、互いに通信し得る。システム232は、出力信号702A、702B(図17では、集合的又は個別に出力信号702と称され、「I又はQチャネルのデジタルエネルギ推定値」として示される)を提供することができる。一実施形態では、ベースバンド処理システム232はアナログ処理システムである。別の実施形態では、ベースバンド処理システム232は、本質的にアナログ及び/又はデジタルである成分及び信号から構成されるハイブリッドアナログ及びデジタルシステムである。
システム232によって受信されるデジタル化エコー信号226は、変換増幅器704(例えば、電流を電圧信号に変換することによってなど、ベースバンドエコー信号226を変換する増幅器)を使用して信号を修正するなどして、ベースバンド処理システム232の信号調整構成要素によって調整され得る。一実施形態では、変換増幅器704は、トランスインピーダンス増幅器、又は図17における「TIA」を含むか、又は表す。信号調整構成要素は、第2の増幅器706(例えば、図17の制限増幅器又は「Lim.アンプ」)を含むことができる。変換増幅器704は、シングルエンド(例えば、非差動)信号であり得る比較的小さい入力信号に対して動作して、差動信号708(また、変換増幅器704及び/又は1つ又は複数の他の構成要素によって増幅及び/又はバッファされ得る)を生成することができる。この差動信号708は、振幅が依然として比較的小さい。一実施形態では、差動信号708は、次に、差動信号708のゲインを増加させる第2の増幅器706に送られる。あるいは、変換増幅器704が十分に大きい(例えば、振幅及び/又はエネルギの観点から)出力差動信号710を生成する場合、第2の増幅器706はシステム232に含まれなくてもよい。第2の増幅器706は、比較的大きなゲインを提供することができ、飽和出力710に耐えることができる。差動信号708における比較的小さな入力差であっても、より大きな出力信号710を生成することができるように、第2の増幅器706に内部正のフィードバックがあってもよい。一実施形態では、第2の増幅器706は、受信差動信号708の振幅を量子化し、出力信号710を生成する。
第2の増幅器706は、入力差動信号708の符号及び符号がある値から別の値に変化する時間を決定するために使用され得る。例えば、一実施形態では、第2の増幅器706は、アナログ−デジタル変換器として、ただ1ビット精度で動作し得る。あるいは、第2の増幅器706は、比較的速い速度で差動信号708を周期的にサンプリングする高速アナログ−デジタル変換器であってもよい。あるいは、第2の増幅器は、ベースバンド信号226のタイミング情報を保存しながら、振幅量子化器として動作してもよい。第2の増幅器706としての制限増幅器の使用は、比較的高いゲイン及び比較的大きな入力ダイナミックレンジを提供することができる。結果として、制限増幅器に供給される比較的小さい差動信号708は、健康な(例えば、比較的高い振幅及び/又は信号対雑音比)出力信号710をもたらすことができる。加えて、そうでなければ他の増幅器がオーバードライブされ得るより大きい差動信号708(例えば、比較的高い振幅及び/又はエネルギを有する)は、その代わりに制御された出力状態(例えば、制限増幅器の動作を制限する)をもたらす。第2の増幅器706は、第2の増幅器706がエラー状態又は飽和状態にならず、第2の増幅器706に入力される差動信号708に応答し続けることができるように、比較的速い回復時間を有してもよく又は回復時間を有さなくてもよい。入力差動信号708が許容可能なレベル(例えば、より低い振幅及び/又はエネルギ)に戻るとき、第2の増幅器706は、オーバードライブ状態(入力差動信号708によって引き起こされる)からの回復のために他の増幅器によって必要とされる時間を回避し得る。第2の増幅器706は、このような回復時間の間に入力信号を失うことを回避し得る。
出力差動信号710(例えば、第2の増幅器706から)を受信するスイッチ装置712(図17の「スイッチ」)は、出力差動信号710がどこに送られるかを制御することができる。例えば、スイッチ装置712は、1つの状態(例えば、粗い収集又は決定状態)において、スイッチ装置712が出力差動信号710を第1の経路716に沿ってデジタイザ730に、次いで相関器装置731に向ける状態を交互に行い得る。デジタイザ730は、プロセッサ、コントローラ、バッファ、デジタルゲート、遅延ライン、サンプラ等のような、受信信号を図13Bに関連して上述したデジタルエコー信号740のようなデジタル信号にデジタル化する1つ又は複数のアナログ又はデジタル構成要素を含む。第1の経路716は、上述のように、飛行時間の粗い段階の決定を提供するために使用される。一実施形態では、信号710は、粗い段階の決定のために相関器装置731に到達する前に、別の増幅器714、及び/又は、1つ又は複数の他の構成要素を通過してもよい。別の状態では、スイッチ装置712は、出力差動信号710を異なる第2の経路718に沿って1つ又は複数の他の構成要素(以下に説明される)に導く。図示の実施形態では、第2の経路718は、飛行時間の細かい段階の決定のために使用される。
スイッチ装置712は、第1の経路716から第2の経路718への信号(例えば、出力差動信号710)の流れの方向を交互にすることができる。スイッチ装置712の制御は、制御ユニット112(図11に示される)によって提供され得る。例えば、制御ユニット112は、スイッチ装置712を通過した後に信号がどこに流れるかを制御するために、制御信号をスイッチ装置712に通信し得る。
スイッチ装置712によって受信された出力差動信号710は、第2経路718内の比較装置720に伝えられ得る。あるいは、スイッチ装置712(又は別の構成要素)は、差動信号710を比較装置720に入力されるシングルエンド信号に変換し得る。比較装置720はまた、パターン発生器228(図12に示される)から受信パターン信号728を受信する。受信パターン信号728は、図17において「I又はQの細からアライメントパターン」と呼ばれる。受信パターン信号728は、システム232によって分析されるエコー信号226を生成するために使用される送信信号106において送信される同じ送信パターンのコピーを含み得る。代替的に、受信パターン信号728は、システム232によって分析されるエコー信号226を生成するために使用される送信信号106において送信される送信信号とは異なり得る。
比較装置720は、スイッチ装置712から受信される信号を受信パターン信号728と比較し、エコー信号226と受信パターン信号728との間の差を識別する。
一実施形態では、受信パターン信号728は、粗い段階の決定によって識別される時間遅延(例えば、飛行時間)によって遅延されるパターンを含む。次いで、比較装置720は、パターン信号728内のこの時間遅延パターンを、エコー信号226(例えば、増幅器704、710によって修正されるように)と比較して、時間遅延パターン信号728とエコー信号226との間のオーバーラップ又はミスマッチを識別し得る。
一実施形態では、比較装置720は、比較的高速のXORゲートとして作動する制限増幅器を含み得る又はそれを表し得る。「XORゲート」は、2つの信号を受信し、2つの信号が異なる場合には第1の出力信号(例えば、「高」信号)を生成し、2つの信号が異なる場合には第2の出力信号(例えば、「低」信号)又は信号なしを生成する装置を含む。
別の実施形態では、システムは、粗いベースバンド処理回路716又は細かいベースバンド処理回路718のみを含み得る。この場合、スイッチ712も除去され得る。例えば、これは、システム全体のコスト又は複雑さを低減させるためであり得る。別の例として、システムは微細な精度を必要とせず、粗いセクション716の迅速な応答が望まれる。粗い段階、細かい段階及び超細かい段階は、様々な性能測定基準のバランスをとるために、様々な時間で任意の組み合わせで使用され得る。インテリジェント制御は、オペレータによって手動で提供されることができる、又は有形のコンピュータ可読記憶媒体(例えば、コンピュータメモリ)に記憶された1つ又は複数の命令セット(例えば、ソフトウェアモジュール又はプログラム)に基づいてアセンブリ102を自律的に制御するプロセッサ又はコントローラ(例えば、制御ユニット112)によって自動的に生成されることができる。インテリジェント制御は、どの段階が使用されるか、及び/又は1つ又は複数の他の段階からのフィードバックに基づいている場合に、手動で又は自動的に切り替えることができる。例えば、粗い段階(例えば、推定飛行時間又は分離距離)からの決定に基づいて、感知アセンブリ102は、飛行時間又は分離距離をさらに精緻化し、及び/又はターゲットオブジェクト104の動きを監視するために、細かい及び/又は超細かい段階に手動で又は自動的に切り替え得る。
図17を引き続き参照しながら、図18は、一実施形態において、どのように比較装置720がベースバンドエコー信号226の一部分800を時間遅延パターン信号728の一部分802と比較するかの一実施形態の概略図である。パターン信号728及びエコー信号226の部分800、802のみが示されているが、比較装置720は、エコー信号226のより多く又は全てをパターン信号728と比較し得る。エコー信号226の部分800とパターン信号728の部分802は、時間を表す水平軸804の上に互いに配置されて示されている。出力信号806は、比較装置720から出力される信号を表す。出力信号806は、エコー信号226の部分800とパターン信号728の部分802との間の差(例えば、タイムラグ、オーバーラップの量、又は他の測度)を表す。比較装置720は、出力信号806として(図18に示すように、成分806A及び806Bを有する)シングルエンド出力信号806又は差動信号を出力し得る。
一実施形態では、比較装置720は、エコー信号226の部分800と時間遅延パターン信号728の部分802との間の差に基づいて出力信号806を生成する。例えば、両方の部分800、802の大きさ又は振幅が「高い」(例えば、正の値を有する)場合、又は両方の部分800、802の大きさ又は振幅が「低い」(例えば、ゼロ又は負の値を有する)場合、比較装置720は、第1の値を有するように出力信号806を生成し得る。図示の例では、この第1の値はゼロである。両方の部分800、802の大きさ又は振幅が異なる(例えば、一方が高値を有し、他方がゼロ値又は低値を有する)場合、比較装置720は、高値などの第2の値を有する出力信号806を生成し得る。
図18の例では、エコー信号226の部分800及びパターン信号728の部分802は、期間808、810を除いて、同じ又は類似の値を有する。これらの期間808、810の間、比較装置720は、「高」値を有するように出力信号806を生成する。これらの期間808、810の各々は、部分800、802の間のタイムラグ又は遅延を表すことができる。他の期間の間、比較装置720は、図18に示すように、「低」値又はゼロ値のような異なる値を有するように出力信号806を生成する。同様の出力信号806は、エコー信号226及びパターン信号728の他の部分に対して生成されてもよい。
図19は、どのように比較装置720がベースバンドエコー信号226の一部分900をパターン信号728の一部分902と比較するかの別の例を示す。部分900、902は、期間904、906を除いて、同じ又は類似の値を有する。これらの期間904、906の間、比較装置720は、「高」値を有するように出力信号806を生成する。他の期間の間、比較装置720は、「低」値又はゼロ値のように異なる値を有するように出力信号806を生成する。上述のように、比較装置720は、ベースバンド信号226の追加部分をパターン信号728と比較して、出力信号806内に追加部分又は波形を生成し得る。
図20は、比較装置720がどのようにベースバンドエコー信号226の一部分1000をパターン信号230の一部分1002と比較するかの別の例を示す。部分1000、1002は、図20に示される時間にわたって同一又は類似の値を有する。結果として、比較装置720によって生成される出力信号806は、部分1000、1002の差を表す「高」値を含まない。上述のように、比較装置720は、ベースバンド信号226の追加部分をパターン信号728と比較して、出力信号806内に追加部分又は波形を生成し得る。図8、9、及び10に示される出力信号806は、単に例として提供されるに過ぎず、本明細書に開示されるすべての実施形態に限定されることを意図するものではない。
比較装置720によって生成される出力信号806は、ベースバンドエコー信号226と、粗い段階の決定によって測定される飛行時間又は時間遅延だけ遅延されるパターン信号728との間の時間的なずれを表す。時間的なずれは、分離距離110(図11に示される)を決定するために、送信信号106(図11に示される)及びエコー108(図11に示される)の飛行時間の追加部分(例えば、追加される部分)であり得る。
ベースバンド信号226とパターン信号728との間の時間的なずれは、タイムラグと称され得る。タイムラグは、期間808、810、904、906によって表すことができる。例えば、図18のデータストリーム226のタイムラグは、期間808又は810によって包含される時間、又はベースバンド信号226の部分802がパターン信号728の部分800の後に続く(例えば、遅れ)時間であり得る。同様に、ベースバンド信号226の部分902のタイムラグは、期間904又は906であり得る。図20に示される例に関して、ベースバンド信号の部分1000は、パターン信号728の部分1002の後に遅れることはない。上述のように、いくつかのタイムラグは、より多くのベースバンド信号226を時間遅延パターン信号728と比較することによって測定され得る。
ベースバンド信号226と時間遅延パターン信号との間の時間的なずれを測定するために、出力信号806は、変換装置720から1つ又は複数のフィルタ722に伝えられ得る。一実施形態では、フィルタ722は、ローパスフィルタである。フィルタ722は、出力信号806のエネルギに比例するエネルギ信号724を生成する。出力信号806のエネルギは、出力信号806における波形812、910のサイズ(例えば、幅)によって表される。ベースバンド信号226とパターン信号728との間の時間的なずれが増加するにつれて、波形812、910のサイズ(及びエネルギ)が増加する。その結果、エネルギ信号724によって伝達又は伝えられる振幅及び/又はエネルギが増加する。逆に、ベースバンド信号226と時間遅延パターン信号728との間の時間的なずれが減少するにつれて、波形812、910のサイズ及び/又は振幅及び/又はエネルギも減少する。その結果、エネルギ信号724によって伝達又は伝えられるエネルギは減少する。
別の例として、上述のシステムは、ベースバンド信号226と時間遅延パターン信号728が同じである場合に「高」信号を生成し、それらが異なるとき「低」を生成するXNOR比較装置を用いてなど、反対の極性を用いて実装することができる。この例では、ベースバンド信号226とパターン信号728との間の時間的なずれが増加するにつれて、波形812、910のサイズ(及びエネルギ)が減少する。その結果、エネルギ信号724によって伝達又は伝えられる振幅及び/又はエネルギは減少する。逆に、ベースバンド信号226と時間遅延パターン信号728との間の時間的なずれが減少するにつれて、波形812、910のサイズ、振幅、及び/又はエネルギも増加する。その結果、エネルギ信号724によって伝達又は伝えられるエネルギは増加する。
エネルギ信号724は、測定装置726(図17の「ADC」)に伝えられ得る。測定装置726は、エネルギ信号724のエネルギを測定することができる。次に、測定されたエネルギを用いて、ベースバンド信号226と時間遅延パターン信号728との間の時間的ずれによって表される飛行時間の追加部分を決定することができる。一実施形態では、測定装置726は、エネルギ信号724のエネルギを測定するために、エネルギ信号724のエネルギ及び/又は振幅を周期的にサンプリングする。例えば、測定装置726は、エコー信号226とパターン信号728との間のアライメント(又はずれ(ミスアライメント))を測定又は推定するために、エネルギ信号724の振幅及び/又はエネルギをサンプリングするアナログ−デジタル変換器(ADC)を含み得る又はこれを表し得る。サンプリングされたエネルギは、出力信号702として測定装置726によって制御ユニット112又は他の出力装置もしくは構成要素(図17において「I又はQチャネルのデジタルエネルギ推定値」として示される)に伝えられることができる。
制御ユニット112(又は出力信号710を受信する他の構成要素)は、エネルギ信号724の測定されたエネルギを検査し、ベースバンド信号226と時間遅延パターン信号728との間の時間的なずれによって表される飛行時間の追加部分を計算し得る。制御ユニット112はまた、時間的ずれに関連する分離距離110の追加部分を計算し得る。一実施形態では、制御ユニット112は、測定されたエネルギを1つ又は複数のエネルギ閾値と比較する。異なるエネルギ閾値は、異なる量の一時的ずれに関連し得る。比較に基づいて、時間的なずれを識別し、上述の粗い段階の決定を用いて計算した飛行時間に加えることができる。次いで、分離距離110は、飛行時間の粗い段階の決定と、細かい段階の決定からの飛行時間の追加部分との組み合わせに基づいて計算され得る。
図21は、一例による、測定装置726に供給される出力信号724及び制御ユニット112又は他の構成要素又は装置(図12に示される)によって使用されるエネルギ閾値の例を示す。出力信号702は、時間を表す水平軸1102及びエネルギを表す垂直軸1104と並んで示される。いくつかのエネルギ閾値1106が、水平軸1102の上方に示されている。8つの出力信号724A〜H及び8つのエネルギ閾値1106A〜Hが示されているが、代替的に、異なる数の出力信号724及び/又はエネルギ閾値1106が使用されてもよい。
測定装置726は、エネルギデータ出力信号702を生成するために、エネルギ信号724をデジタル化し得る。出力信号702が、CPU270によって測定装置726(図17に示される)から受信されると、出力信号706は、エネルギ閾値1106と比較されて、もしあれば、どのエネルギ閾値1106が出力信号702によって超過されるかを決定することができる。例えば、出力信号702Aに関連するエネルギよりも少ないエネルギ(例えば、より低い大きさ)を有する出力信号702は、出力信号702Aが閾値1106Aに近づくか、又は閾値1106Aに到達する間、いずれの閾値1106をも超えないことがある。出力信号702Bは、閾値1106Aを超えているが、閾値1106Bを超えていないと決定される。図21に示すように、他の出力信号702は、いくつかの閾値1106を超えることがあり、一方、他の閾値1106を超えない。
異なるエネルギ閾値1106は、一実施形態では、エコー信号226と時間遅延パターン信号728との間の異なる時間的ずれに関連する。例えば、エネルギ閾値1106Aは100ピコ秒の時間的ずれを表し得、エネルギ閾値1106Bは150ピコ秒の時間的ずれを表し得、エネルギ閾値1106Cは200ピコ秒の時間的ずれを表し得、エネルギ閾値1106Dは250ピコ秒の時間的ずれを表し得る。例えば、724Bは、図8に示す状況の結果であり得、724Eは図19の状況の結果であり得る。
出力信号702の測定されたエネルギは、閾値1106と比較され、測定されたエネルギが閾値1106のうちの1つ又は複数を超えるかどうかを判断することができる。出力信号702のエネルギに近づくか、到達するか、又はそれによって表される最大閾値1106に関連する時間的ずれは、エコー信号226と時間遅延パターン信号728との間の時間的ずれとして識別され得る。一実施形態では、閾値1106A未満のエネルギを有する又は表す出力信号702については、時間的整合(temporal alignment)は識別されないことがある。
エネルギ閾値1106は、感知アセンブリ102(図11に示される)からの既知の分離距離110(図11に示される)にターゲットオブジェクト104(図11に示される)に位置決めし、出力信号702によって表される、又は到達する、又は近づくエネルギのレベルを観察することによって確立され得る。
さらに、又は、飛行時間の細かい段階の決定を実行する代替として、超細かい段階を使用して、飛行時間測定を精緻化し(例えば、解像度を高め)、動きを追跡し、及び/又は、ターゲットオブジェクト104(図11に示される)の動きを検出し得る。一実施形態では、超細かい段階は、細かい段階の決定と同一又は異なるエコー信号226の異なる成分又はチャネルを比較することを含む。例えば、一実施形態では、粗い段階の決定は、上述のように、1つ又は複数の送信信号106の第1のセット又はバーストの送信から受信されたエコー108に基づくエコー信号226からの飛行時間を測定し得る。細かい段階の決定は、(送信信号106の第1のセット又はバーストと同じ又は異なる送信パターンを使用し得る)1つ又は複数の送信信号106の次の、第2のセット又はバーストの送信から受信されたエコー108に基づいているエコー信号226間の時間的なずれ又はオーバーラップの量を測定し得る。細かい段階の決定は、上述したように、送信信号106の第2のセット又はバーストからのエコー信号226と、粗い段階によって測定される飛行時間だけ遅延される受信パターン信号(粗い段階の決定によって使用されるのと同じ又は異なる受信パターンであり得る)との間の時間的なずれを測定し得る。一実施形態では、細かい段階の決定は、エコー信号226のI及び/又はQ成分又はチャネルを検査する。超細かい段階の決定は、細かい段階の決定と同じ第2のセット又はバーストの送信信号106から、又はその後の第3のセット又はバーストの送信信号106から、エコー信号226の時間的ずれを測定し得る。超細かい段階の決定は、エコー信号226と、粗い段階によって測定される飛行時間だけ時間遅延される受信パターン信号(細かい段階の決定によって使用される受信パターン信号と同じか又は異なる)との間の時間的なずれを測定し得る。一実施形態では、超細かい段階は、エコー信号226のI及び/又はQ成分又はチャネルの時間的ずれを測定し、一方、細かい段階は、同じ又は異なるエコー信号226のQ及び/又はI成分又はチャネルの時間的ずれを測定する。I成分の時間的なずれは、出力信号702(上述のように)として制御ユニット112(又は他の構成要素又は装置)に伝えられ得、Q成分の時間的なずれは、出力信号1228として制御ユニット112(又は他の構成要素又は装置)に伝えられ得る。代替的又は追加的に、Iチャネル及びQチャネルにおける波形のタイムラグは、ターゲットの分離距離又は動きを計算するために、エコーの位相を分解するために検査されることができる。
上述のように、超細かい段階の決定は、代替的に又は追加的に、粗い段階の決定と同様のプロセスを含み得る。例えば、粗い段階の決定は、受信パターンのIチャネル及びデータストリームを検査して、データストリームの異なるサブセットの相関値を決定し、それらの相関値から、本明細書に記載されるように、関心のあるサブセット及び対応する飛行時間を決定し得る。超細かい段階の決定は、受信パターンのQチャンネルとデータストリームを使用して、データストリームの異なるサブセットの相関値を決定し、これらの相関値から、関心のあるサブセットと飛行時間を決定することができる。Iチャネル及びQチャネルからの飛行時間は、ターゲットへの飛行時間及び/又は分離距離を計算するために結合(例えば、平均化)することができる。超細かい段階の決定によって計算される相関値を使用して、粗い段階及び/又は細かい段階からの時間遅延に加えることができる追加の時間遅延を計算して、ターゲットへの飛行時間及び/又は分離距離を決定することができる。代替的又は追加的に、Iチャネル及びQチャネル内の波形の相関値は、ターゲットの分離距離又は動きを計算するために、エコーの位相を分解するために検査されることができる。
図22は、図11に示されるシステム100のベースバンド処理システム1200の別の実施形態の回路図である。一実施形態では、ベースバンド処理システム1200は、ベースバンド処理システム232(図17に示される)と同様である。例えば、ベースバンド処理システム1200は、感知アセンブリ102のフロントエンド受信機218、パターンコード発生器228、及び/又はベースバンドプロセッサ232に結合されることによって、感知アセンブリ102(図11に示される)に含まれ得る。ベースバンド処理システム1200は、ベースバンドエコー信号226とパターン信号のI及びQ成分が処理及び分析のために流れることができる2つ以上の並列経路1202、1204を含む。例えば、第1の経路1202は、エコー信号224及びベースバンドエコー信号226のI成分を処理及び分析することができ、第2の経路1204は、エコー信号224及びベースバンドエコー信号226のQ成分を処理及び分析することができる。図示の実施形態では、経路1202、1204の各々は、上述のベースバンド処理システム232を含む。あるいは、経路1202、1204のうちの1つ又は複数は、信号を処理及び/又は分析するための1つ又は複数の他の構成要素を含んでもよい。別の実施形態では、単一の経路1202又は1204のみが、ベースバンドエコー信号224及び/又はベースバンドエコー信号226の複数の異なる成分を処理及び/又は分析し得る。例えば、経路1202は、第1の期間の間に信号224及び/又は226のI成分を検査し、次いで、異なる(例えば、後続の又は先行する)第2の期間の間に信号224及び/又は226のQ成分を検査し得る。
動作において、エコー信号224は、フロントエンド受信機218によって受信され、別個のI信号1206及びQ信号1208(本明細書ではIチャネル及びQチャネルとも呼ばれる)に分離される。各別個のI信号1206及びQ信号1208は、エコー信号224の対応するI又はQ成分を含み、図17に示すベースバンド処理システム232に関連して上述した信号と同様に処理及び分析することができる。例えば、I信号1206及びQ信号1208の各々は、各経路1202、1204内の変換増幅器1210(変換増幅器704に類似)によって受信及び/又は増幅され、差動信号(例えば、図17に示される信号708に類似)を別の増幅器1212(例えば、図17に示される増幅器706に類似)に出力することができる。増幅器1212は、スイッチ装置1214に供給される増加したゲイン(例えば、図17に示される信号710と同様の)を有する信号を生成することができる。スイッチ装置1214は、スイッチ装置712(図17に示される)に類似することができ、増幅器1212からの信号を増幅器1216(図17に示される増幅器714に類似し得る)及び/又は上述のように、飛行時間の粗い段階の識別のための相関器装置232に通信することができる。
スイッチ装置712(図17に示される)に関連して上述したように、スイッチ装置1214は、増幅器1212からの信号を、比較装置1218(図17に示される比較装置720に類似し得る)、フィルタ1220(図17に示されるフィルタ722に類似し得る)、及び測定装置1222(図17に示される測定装置726に類似し得る)に導くことができる。比較装置1218は、各々、パターンコード発生器228からの受信パターン信号の異なる成分を受信し得る。例えば、第1の経路1202内の比較装置1218は、細かい段階のための受信パターン信号のI成分1224を受信し得、第2の経路1202内の比較装置1218は、超細かい段階のための受信パターン信号のQ成分1226を受信し得る。比較装置1218は、上述したように、受信パターン信号のI又はQ成分1224、1226とエコー信号226のI又はQ成分との間の時間的なずれを表す出力信号を生成する。例えば、第1の経路1202内の比較装置1218は、ベースバンドエコー信号226のI成分と時間遅延受信パターン信号728のI成分との間の時間的ずれを表す(例えば、それに比例する)エネルギを有する信号を出力し得る。第2の経路1204内の比較装置1218は、ベースバンドエコー信号226のQ成分と時間遅延パターン信号728のQ成分との間の時間的ずれを表すエネルギを有する別の信号を出力し得る。あるいは、図17に示されるように、I及びQ演算の間で共有され得る単一経路700が存在してもよい。これは、ベースバンドエコー信号226A及び226BのI成分とQ成分との間に交互に供給又はスイッチングすることによって達成することができる。
上述のように、比較装置1218から出力される信号のエネルギは、フィルタ1220を通過し、測定装置1222によって測定されて、エコー信号226と受信パターン信号のI成分及びQ成分とに関連する時間的なずれの各々を決定することができる。これらの時間的なずれは、一緒に加算され、粗い段階の決定によって決定される飛行時間に加算されることができる。粗い段階の決定からの時間的なずれと飛行時間の合計は、上述のように、ベースバンドプロセッサ232によって、分離距離110(図11に示される)を計算するために使用されることができる。エコー信号及び時間遅延受信パターン信号のI及びQ成分は、互いに約90度位相シフトされるので、I及びQ成分を別々に調べることにより、下記の式2に従ったリターン信号108のキャリア位相の計算が可能となり、送信信号106及びエコー108のキャリア信号の波長の8分の1以上(より小さい)のオーダーの解像度を提供することができる。あるいは、90度以外の量で分離された3つ以上の成分が存在してもよい。
一実施形態では、上述の超細かい段階の決定を使用して、分離距離110(図11に示される)を変化させる比較的小さい動きを決定することができる。例えば、超細かい段階を使用して、ベースバンドエコー信号226内の関心のあるサブセットに関連する分離距離110の一部内の比較的小さな動きを識別し得る。
図23は、一実施形態による、ベースバンドエコー信号226のI及びQ成分の投影を示す。超細かい段階の決定は、ベースバンドエコー信号226のI成分及びQ成分の特性をベクトルに投影するベースバンドプロセッサ232(図12に示す)を含むことができる。図23に示されるように、ベクトル1300は、水平軸1302及び垂直軸1304に沿って示される。バックエンド202又は制御ユニット112又は他の処理若しくは計算装置は、データ信号234、702、1228、260、又はその他又は信号の一部もしくはすべての組み合わせの検査によって、水平軸1302に沿ったエコー信号のI成分1320の特性(例えば振幅)の投影、及び垂直軸1304に沿ったエコー信号のQ成分1321の特性(例えば振幅)の投影として、ベクトル1300を決定し得る。例えば、ベクトル1300は、エコー信号のI成分の振幅を表す量だけ水平軸1302に沿った位置まで、及び、エコー信号のQ成分の振幅を表す量だけ垂直軸1304に沿った位置まで延び得る。次いで、キャリアの位相は次のように計算することができる:
φ=arctan(I/Q) (式♯2)
ここで、φは位相を示し、IはI投影(I projection)1320であり、QはQ投影(Q projection)1321である。キャリア位相又はキャリア位相の変化を用いて、式を通じて距離又は距離の変化を計算することができる:
距離=φ×λ/360 (式#3)
ここで、λはキャリア周波数の波長であり、φは上記の式2から計算された度で表される位相である。
次いで、ベースバンドプロセッサ232(図12に示される)は、追加の送信信号106(図11に示される)から受信されたエコー108(図11に示される)に基づいて、追加のベクトル1306、1308を決定し得る。ベクトル1300のベクトル1306又はベクトル1308への変化に基づいて、ベースバンドプロセッサ232は、関心のあるサブセットに関連する分離距離110(図11に示される)の部分内のターゲットオブジェクト104(図11に示される)の移動を識別し得る。例えば、ベクトル1306の位置に向かう反時計回り方向1310におけるベクトル1300の回転は、図11に示される感知アセンブリ102に向かうターゲットオブジェクト104の移動(又は、ターゲットオブジェクト104に向かう感知アセンブリ102の移動)を表し得る。ベクトル1308の位置に向けた時計回り方向1312におけるベクトル1300の回転は、感知アセンブリ102から離れるターゲットオブジェクト104の移動(又は、感知アセンブリ102のターゲットオブジェクト104への移動)を表し得る。あるいは、反時計回り方向1310におけるベクトル1300の移動は、感知アセンブリ102から離れるターゲットオブジェクト104の移動(又は、ターゲットオブジェクト104に向かう感知アセンブリ102の移動)を表し得、時計回り方向1312におけるベクトル1300の移動は、図11に示す感知アセンブリ102に向かうターゲットオブジェクト104の移動(又は、ターゲットオブジェクト104に向かう感知アセンブリ102の移動)を表し得る。相関器装置232は、感知アセンブリ102に向かって及びそれから離れてターゲットオブジェクト104を移動させることによって較正されて、移動のどの方向がベクトル1300を時計回り方向1312又は反時計回り方向1310に回転させるかを決定し得る。
上述の粗い、細かい、及び/又は超細かい段階の決定は、様々な組み合わせで使用され得る。例えば、粗い段階の決定は、たとえ感知装置102(図11に示される)からターゲットオブジェクト104(図11に示される)までの近似距離が分からない場合でも、分離距離110(図11に示される)を計算するために使用され得る。あるいは、粗い段階を細かい段階及び/又は超細かい段階の決定と共に使用して、分離距離110のより正確な計算を得ることができる。粗い段階、細かい段階及び超細かい段階は、様々な性能測定基準のバランスをとるために、様々な時間で任意の組み合わせで使用され得る。
別の例として、分離距離110(図11に示される)が既知である場合、細かい又は超細かい段階の決定は、粗い段階の決定を使用して関心のあるビットを最初に識別する必要なしに、アクティブにされ得る。例えば、システム100(図11に示される)は、初期の既知の分離距離110からの更新が、細かい及び/又は超細かい状態決定を用いて識別及び/又は記録される「トラッキング」モードであり得る。
図11に示すシステム100の説明に戻ると、別の実施形態では、システム100は、異なるターゲットオブジェクト104から反射されるエコー108を識別する。例えば、システム100のいくつかの使用では、送信信号106は、複数のターゲットオブジェクト104から反射され得る。ターゲットオブジェクト104が感知アセンブリ102からの異なる分離距離110に位置する場合、単一のベースバンドエコー信号226(図12に示される)は、異なるターゲットオブジェクト104からのエコーを表すビットのいくつかのシーケンスを表し得る。以下に説明するように、異なるターゲットオブジェクト104を区別するために、ベースバンドエコー信号226と、ベースバンドエコー信号226と比較される相関ウインドウ内のパターンとに、マスクが適用され得る。
図24は、一実施形態による、異なるターゲットオブジェクト104(図11に示される)から反射されるエコー108(図11に示される)を区別するための技術を示す。図11に示す第1の送信信号106(又は一連の第1の送信信号106)が複数のターゲットオブジェクト104から反射する場合、第2の送信信号106(又は一連の第2の送信信号106)の送信のために、パターン信号230(図12に示す)におけるデジタルパルスシーケンス(例えば、ビットのパターン)は、第1の送信信号106におけるデジタルパルスシーケンスに対して修正され得る。第2の送信信号106のエコー108及び対応するベースバンドエコー信号226(図12に示される)は、複数のターゲットオブジェクト104を区別する(例えば、異なるターゲットオブジェクト104に関連する異なる飛行時間及び/又は分離距離110を計算する)ために、修正されたデジタルパルスシーケンスと比較され得る。
図24の第1のデジタル化エコー信号1400は、送信信号106(図11に示される)が、感知アセンブリ102(図11に示される)からの第1の分離距離110(図11に示される)において第1のターゲットオブジェクト104から反射するときに生成され得るビットのシーケンスを表す。第2のデジタル化エコー信号1402は、送信信号106が、感知アセンブリ102からの異なる第2の分離距離110である異なる第2のターゲットオブジェクト104から反射するときに生成され得るビットのシーケンスを表す。デジタル化エコー信号1400、1402を別々に生成する代わりに、感知アセンブリ102は、異なるターゲットオブジェクト104からのエコー108の組み合わせを表す結合されたデジタル化エコー信号1404を生成してもよい。結合されたデジタル化エコー信号1404は、デジタル化エコー信号1400、1402の組み合わせを表し得る。
相関ウインドウ1406は、上述のように、それぞれのターゲットオブジェクト104(図11に示される)への飛行時間を決定するために、関心のあるサブセット1408、1410のような関心のあるサブセットを決定するために、デジタル化エコー信号1400、1402のいずれかと比較することができるビットのシーケンス1414を含む。しかし、ターゲットオブジェクト104からのエコー108(図11に示される)が結合され、結合されたデジタル化エコー信号1404が生成される場合、相関ウインドウ1406は、ターゲットオブジェクト104の1つ又は複数への飛行時間を決定することがより正確でないか又は不可能であり得る。例えば、相関ウインドウ1406をデジタル化エコー信号1400、1402の各々と別々に比較すると、関心のあるサブセット1408、1410に対して+6の相関値が計算され得るが、相関ウインドウ1406を結合されたデジタル化エコー信号1404と比較すると、結合されたデジタル化エコー信号1404の1番目〜6番目のビット、3番目〜8番目のビット、及び7番目〜12番目のビットを含むサブセットに対して+5、+4、及び+4の相関値が得られ得る。その結果、ベースバンドプロセッサ232(図12に示される)は、異なるターゲットオブジェクト104(図11に示される)を区別することができない場合がある。
一実施形態では、マスク1412を相関ウインドウ1406内のビットのシーケンス1414に適用して、相関ウインドウ1406内のビットのシーケンス1414を修正することができる。マスク1412は、相関ウインドウ1406内のビットの1つ又は複数の値を除去し、又は他の方法で変更することができる。マスク1412は、相関ウインドウ1406内のビットのシーケンス1414とは異なるビットのシーケンス1420を有する修正された相関ウインドウ1418を生成するために、(例えば、ビットの値を乗算することによって)相関ウインドウ1406に適用されるビットのシーケンス1416を含むことができる。図示の例では、マスク1412は、最初の3ビットの第1の部分(「101」)及び最後の3ビットの第2の部分(「000」)を含む。あるいは、異なるシーケンスのビット及び/又は異なる長さのビットのシーケンスを有する別のマスク1412を使用してもよい。相関ウインドウ1406にマスク1412を適用すると、相関ウインドウ1406内のビットのシーケンス1414内の最後の3ビット(「011」)が除去される。その結果、修正された相関ウインドウ1418内のビットのシーケンス1420は、相関ウインドウ1418の最初の3ビット(「101」)のみを含む。別の実施形態では、マスク1412は、追加ビットを相関ウインドウ1406に追加する及び/又は相関ウインドウ1406内のビットの値を変更する。
修正された相関ウインドウ1418内のビットのシーケンス1420を使用して、送信信号106(図11に示される)に含めるために送信機に伝えられるパターン信号230(図12に示される)内のビットのシーケンスを変更することができる。例えば、結合されたデジタル化エコー信号1404を受信し、異なるターゲットオブジェクト104(図11に示されている)の間を識別できない場合、ターゲットオブジェクト104に向かって送信されるパターンのビットのシーケンスは、修正された相関ウインドウ1412のビットのシーケンス1420又は異なるターゲットオブジェクト104の識別を補助するための他の何らかのビットのシーケンスを含むように変更されることができる。追加の結合されたデジタル化エコー信号1422は、ビットのシーケンス1420を含む送信信号106のエコー108に基づいて受信されてもよい。
次に、修正された相関ウインドウ1418は、追加のデジタル化エコー信号1422と比較されて、異なるターゲットオブジェクト104(図11に示される)に関連する関心のあるサブセットを識別することができる。図示の実施形態では、修正された相関ウインドウ1418は、デジタル化エコー信号1422の異なるサブセットと比較されて、上述のように、関心のある第1及び第2のサブセット1424、1426を識別することができる。例えば、関心のある第1の及び第2のサブセット1424、1426は、デジタル化エコー信号1422の他のサブセットに対してより高い又は最も高い相関値を有するものとして識別され得る。
動作中に、送信信号106が複数のターゲットオブジェクト104を反射するとき、デジタル化エコー信号226の検査からターゲットオブジェクト104の1つ又は複数が識別できない場合、信号106で送信されたパターンは、送信信号106の連続したバーストの間で比較的迅速に修正されることができる。次いで、修正されたパターンは、修正されたパターンを含む相関ウインドウを使用して、デジタル化エコー信号740内のターゲットオブジェクト104を区別するために使用されることができる。
別の実施形態では、送信信号106(図11に示す)に含まれるビットのデジタルパルスシーケンスは、相関ウインドウに含まれるビットのデジタルパルスシーケンスと異なり得、ベースバンドエコー信号226(図12に示す)と比較され得る。例えば、パターンコード発生器228(図12に示す)は、不均一なパターン(heterogeneous patterns)を生成し、パターン信号230(図12に示す)内の不均一なパターンを送信機208及びベースバンドプロセッサ232に通信し得る。送信機208は、送信信号106の第1のビットパターンを混合することができ、ベースバンドプロセッサ232は、異なる第2のビットパターンを、送信信号106のエコー108(図11に示す)に基づいて生成されるベースバンドエコー信号226と比較することができる。図24に関連して上述した例に関して、相関ウインドウ1406内のビットのシーケンス1414は、送信信号106内に含めることができ、一方、マスク1412内のビットのシーケンス1416又は修正相関ウインドウ1418内のビットのシーケンス1420は、デジタル化エコー信号1422と比較することができる。このように異なるパターンを使用することは、上述のように、感知アセンブリ102(図11に示される)が複数のターゲットオブジェクト104を区別することを可能にする。このようにして異なるパターンを使用するは、さらに、感知アセンブリ102(図11に示される)が、クラッタ緩和、信号対雑音改善、妨害防止、スプーフィング防止、盗聴防止、及びその他を含むが、これらに限定されない他の機能を実行することを可能にすることができる。
図25は、一実施形態によるアンテナ1500の概略図である。アンテナ1500は、送信アンテナ204及び/又は受信アンテナ206として使用され得、これらの両方は図12に示されている。あるいは、別のアンテナを送信アンテナ204及び/又は受信アンテナ206のために使用してもよい。アンテナ1500は、アンテナユニットセル1504の多次元(例えば二次元)アレイ1502を含む。ユニットセル1504は、マイクロストリップパッチアンテナを表し得る又はそれを含み得る。あるいは、ユニットセル1504は、別のタイプのアンテナを表し得る。いくつかのユニットセル1504は、直列給電(series-fed)アレイ1506を形成するように互いに直列に導電的に結合されることができる。図示の実施形態では、ユニットセル1504は、直線に直列に接続される。あるいは、ユニットセル1504は、別の形状に接続することができる。
幾つかの直列供給アレイ1506は、図示の実施形態において、アレイ1502を形成するように、並列に導電的に結合される。図15に示されるユニットセル1504及び直列給電アレイ1506の数は、例として提供される。異なる数のユニットセル1504及び/又はアレイ1506がアンテナ1500に含まれてもよい。アンテナ1500は、いくつかのユニットセル1504を使用して、強め合う干渉及び/又は弱め合う干渉を通して、送信信号106(図11に示される)のエネルギを集束させ得る。
図26は、感知アセンブリ102(図11に示される)のフロントエンド200の一実施形態の概略図である。アンテナ1500は、図26に示すように、送信アンテナ204及び受信アンテナ206として使用され得る。各アンテナ1500は、比較的短い長さの送信ライン1600によって、受信機602又は送信機600(例えば、アンテナ1500と受信機602又は送信機600との間に配置される他の構成要素を伴わない)に直接接続され得る。
感知アセンブリ102のフロントエンド200は、アンテナ1500上に無線透過ウインドウ1604を有する、金属又は他の伝導性ハウジングのようなエンクロージャ1602内に収容され得る。あるいは、フロントエンド200は、非金属(例えば、誘電体)エンクロージャ内に収容され得る。アンテナ1500上のウインドウは、エンクロージャ1602から切り取られなくてもよいが、代わりに、送信信号106及びエコー108がアンテナ1500から又はアンテナ1500にウインドウ1604を通過することを可能にするエンクロージャ1602の部分を表してもよい。
エンクロージャ1602は、アンテナがエンクロージャ1602の導電体内に効果的に埋め込まれるように、アンテナ1500の周囲に巻きついてもよく、これにより、アンテナ1500間の分離をさらに改善することができる。代替的に、非導電性エンクロージャ1602の場合、アンテナ1500は、エンクロージャ1602及び余分な金属箔、及び/又は吸収材料によって完全に囲まれてもよく、又は、アンテナ1500間の分離を改善するために、他の手段が追加されてもよい。一実施形態では、分離が十分に高い場合に、戻りエコー108が十分に強い場合、送信アンテナ1500と受信アンテナ1500を同時に動作させることができる。これは、ターゲットが非常に近い範囲にあり、送信/受信スイッチなしで感知アセンブリ102が動作することを可能にする場合であり得る。
図27は、図26の線17−17に沿ったアンテナ1500の一実施形態の断面図である。アンテナ1500(図27の「平面アンテナ」)は、電気絶縁性材料(誘電体又は他の非導電性材料など)のカバー層1700(図27の「基層(Superstrate)」)を含む。カバー層1700のためのこのような材料の例としては、石英、サファイア、種々のポリマーなどが挙げられるが、これらに限定されない。
アンテナ1500は、アンテナ1500を支持する基板1706の表面上に配置され得る。導電性接地面1708が、基板1706の反対側の表面に、又は別の位置に配置され得る。
カバー層1700は、空隙1704(図27の「空気」)によってアンテナ1500から分離され得る。あるいは、カバー層1700とアンテナ1500との間のギャップは、空気以外の別の材料又は流体によって少なくとも部分的に満たされてもよい。別の代替として、空隙を除去してもよく、カバー層1700は、アンテナ1500上に直接存在してもよい。カバー層1700は、アンテナ1500を、環境及び/又は外部のオブジェクトによって引き起こされる機械的損傷から保護することができる。一実施形態では、カバー層1700は、アンテナ1500によって放射される送信信号106のエネルギをビームに集束させる又は反射エコー108のエネルギをアンテナ1500に向かって集束させるレンズ効果を提供する。
このレンズ効果は、送信信号106及び/又はエコー108が、アンテナ1500とターゲットオブジェクト104(図11に示される)との間に配置される材料(例えば、テフロン(登録商標)、ポリカーボネート、又は他のポリマーなどの絶縁体)の追加の層1702を通過することを可能にすることができる。例えば、感知アセンブリ102は、監視されているオブジェクト(例えば、感知アセンブリ102によって測定されている流体のタンクの頂部)に取り付けることができるが、レンズ効果は、感知アセンブリ102が、タンクの頂部を通るウインドウ又は開口部を切断することなく、タンクの頂部を通して信号106を送信し、エコー108を受信することを可能にすることができる。
一実施形態では、基板1708は、送信信号106及び/又はエコー108のキャリア信号の波長よりも薄い、反対側の表面間の厚さ寸法を有し得る。例えば、基板1708の厚さは、波長の1/20のオーダーであり得る。空隙1704及び/又は基層1700の厚さは、波長の1/3など、より大きくてもよい。空隙1704及び基層1700の一方又は両方は、完全に除去されてもよい。
本明細書に記載されるシステム100及び/又は感知アセンブリ102の1つ又は複数の実施形態は、感知アセンブリ102によって測定される分離距離110及び/又は飛行時間を使用する様々な用途に使用され得る。システム100及び/又は感知アセンブリ102の用途のいくつかの特定の例が本明細書に記載されているが、システム100又は感知アセンブリ102の用途又は使用のすべてが本明細書に記載されているものに限定されるわけではない。例えば、分離距離110(例えば、深さ測定として)の検出を使用する多くのアプリケーションは、システム100及び/又は感知アセンブリ102を使用又は組み込むことができる。
図28は、封じ込めシステム1800の一実施形態を示す。システム1800は、1つ又は複数の流体1806を保持又は貯蔵する、流体タンクなどの格納(containment)装置1802を含む。感知アセンブリ102は、格納装置1802の上部1804の上又は上部1804に配置され、送信信号106を流体1806に向けて導き得る。流体1806からの反射エコー108は、感知アセンブリ102と流体1806の上表面との間の分離距離110を測定するために、感知アセンブリ102によって受信される。感知アセンブリ102の位置は、既知であり得、流体1806への分離距離110が、格納装置1802内にどれくらいの流体1806があるかを決定するために使用され得るように、格納装置1802の底部に対して較正され得る。感知アセンブリ102は、本明細書に記載される粗い、細かい、及び/又は超細かい段階の決定技術の1つ又は複数を使用して、分離距離110を正確に測定することができ得る。
代替的又は追加的に、感知装置102は、送信信号106をポート(例えば、それを通って流体1806が格納装置1802内に装填される充填ポート)に導き、ポートで又はその近くで流体1806の移動を監視し得る。例えば、エコー108の関心のあるビットが既知であるように、感知アセンブリ102からポートまでの分離距離110が既知である場合、上述の超細かい段階の決定は、ポート又はその近くの流体1806が動いているか(例えば、乱流)を決定するために使用され得る。この動きは、流体1806が、格納装置1802に流入している又は格納装置1802から流出していることを示し得る。感知アセンブリ102は、この決定を、流体1806が格納装置1802に流入するか又は格納装置1802から流出する場合のアラーム又は他のインジケータとして使用することができる。あるいは、感知アセンブリ102は、乱流の有無及び/又は強度(例えば、動きの程度又は量)が、種々の動作条件及びパラメータ(例えば、流体の量、流体の動きなど)を示すことができる、戦略的に重要な他の位置に配置又は向けられる(aimed at)ことができる。感知アセンブリ102は、これらの測定モード(例えば、分離距離110を測定することは1つのモードであり、動きを監視することは別のモードである)の間を周期的に切り替え、その後、データ及び測定値を制御ユニット112(図11に示す)に報告することができる。あるいは、制御ユニット112は、感知アセンブリ102に、種々のタイプの測定(例えば、分離距離110を測定すること又は動きを監視すること)を異なる時間に行うように指示することができる。
図29は、ゾーン制限システム1900の一実施形態を示す。システム1900は、送信信号106(図11に示される)を第1のゾーン1902(例えば、フロア上の領域、空間内の容積など)に向ける感知アセンブリ102を含み得る。人間のオペレータ1906は、種々の任務を遂行するために、異なる第2のゾーン1904内に位置し得る。第1のゾーン1902は、1つ又は複数の機械(例えば、自動ロボット又は他の構成要素)がオペレータ1906の安全のために動作するときに、オペレータ1906が外部にとどまることになる制限領域又は容積を表し得る。感知アセンブリ102は、送信信号106を第1のゾーン1902の方へ導き、受信エコー108を監視して、オペレータ1906が第1のゾーン1902に入るかどうかを決定することができる。例えば、オペレータ1906の第1のゾーン1902への侵入は、本明細書に記載された粗い、細かい、及び/又は超細かい段階の決定技術の1つ又は複数を用いた動きの識別によって検出され得る。感知アセンブリ102が第1のゾーン1902への距離(例えば、第1のゾーン1902内の床への分離距離110)を知っている場合、感知アセンブリ102は、上述のように、エコーに基づいて生成されるエコー信号における関心のあるサブセット内の動きを監視することができる。感知アセンブリ102がオペレータ1906の第1のゾーン1902への進入を検知すると、感知アセンブリ102は制御ユニット112(図11に示す)に通知することができ、制御ユニット112は、オペレータ1906を傷つけることを回避するために第1のゾーン1902の近傍で動作する機械を停止させることができる。
図30は、容積制限システム2000の別の実施形態を示す。システム2000は、送信信号106(図11に示す)を安全容積2002(図30の「安全ゾーン」)に向ける感知アセンブリ102を含み得る。自動又は手動制御ロボット装置などの機械2004は、安全容積2002内を移動するように配置及び構成され得る。送信信号106が伝えられるボリュームは、保護ボリューム2006と称され得る。保護ゾーン2006は、機械2004が作動しているときに人又は他のオブジェクトが外に留まることになる制限領域又は容積を表し得る。感知アセンブリ102は、保護容積2006を通して送信信号106を向け、受信エコー108を監視して、安全ゾーン2002の外側ではあるが保護ゾーン2006の中で動きが識別されるかどうかを決定することができる。例えば、保護容積2006へのヒトの侵入は、上述の超細かい段階の決定を用いた動きの識別によって検出され得る。感知アセンブリ102が保護容積2006への進入を検知すると、感知アセンブリ102は、制御ユニット112(図11に示される)に通知することができ、制御ユニット112は、機械2004を停止させて、保護容積2006に進入した人又は物を傷つけることを回避することができる。
図31は、感知アセンブリ102を含む移動システム2100の一実施形態の概略図である。システム2100は、それに結合された感知アセンブリ102を有する移動装置2102を含む。図示の実施形態では、移動装置2102は、移動ロボットシステム(mobilized robotic system)である。代替的に、移動装置2102は、自動車、地下掘削船、又は他の種類の乗り物のような別の種類の移動装置を表し得る。システム2100は、感知アセンブリ102によって作成された測定値を使用して、オブジェクトの周囲を又はオブジェクトを通過してナビゲートする。システム2100は、感知アセンブリ102と他のオブジェクトとの間の分離距離110の動き検出及び/又は測定に基づく自動ナビゲーション、及び/又はそのような測定及び検出を補助するナビゲーションに有用であり得る。
例えば、感知アセンブリ102は、移動装置2102の近傍において、感知アセンブリ102と複数のオブジェクト2104A〜Dとの間の分離距離110を測定することができる。移動装置2102は、これらの分離距離110を使用して、移動装置2102が、オブジェクト2104A〜Dとの接触を避けるために回転又は方向変更を必要とする前に、どれだけ移動できるかを決定することができる。
一実施形態では、移動装置2102は、複数の感知アセンブリ102を使用して、移動装置2102の周りの囲まれた周辺(enclosed vicinity)2106のレイアウト又はマップを決定することができる。周辺2106は、部屋、建物、トンネルなどの壁に囲まれ得る。移動装置2102上の第1の感知アセンブリ102は、第1の方向に沿って周辺2106の1つ又は複数の境界(例えば、壁又は表面)までの分離距離110を測定するように向けられ得、第2の感知アセンブリ102は、異なる(例えば、直交)方向に沿って周辺2106の1つ又は複数の他の境界までの分離距離110を測定するように向けられ得る。周辺2106の境界までの分離距離110は、移動装置2102に、周辺2106のサイズ及び移動装置2102の現在位置に関する情報を提供することができる。次いで、移動装置2102は、感知アセンブリ102の1つ又は複数が、周辺2106の1つ又は複数の境界までの更新された分離距離110を取得しながら、周辺2106内を移動し得る。分離距離110の変化に基づいて、移動装置2102は、移動装置2102が周辺2106のどこに位置するかを決定することができる。例えば、部屋の第1の壁までの初期分離距離110が10フィート(3メートル)として測定され、部屋の第2の壁までの初期分離距離110が5フィート(1.5メートル)として測定される場合、移動装置2102は、最初に、部屋内にそれ自体が位置し得る。第1の壁までの後の分離距離110が4フィート(1.2メートル)であり、第2の壁までの後の分離距離110が7フィート(2.1メートル)である場合、移動装置2102は、移動装置が第1の壁へ6フィート(1.8メートル)移動し、第2の壁へ2フィート(0.6メートル)移動したと決定し得る。
一実施形態では、移動装置2102は、感知アセンブリ102によって生成された情報を使用して、周辺2106内の固定及び移動オブジェクト2104を区別することができる。オブジェクト2104A、2104B、及び2104Dのいくつかは、壁、家具などの静止オブジェクトであり得る。他のオブジェクト2104Cは、周辺2106を歩く人間、他の可動装置などの可動オブジェクトであり得る。移動装置2102は、移動装置2102が移動する際に、移動装置2102とオブジェクト2104A、2104B、2104C、2104Dとの間の分離距離110の変化を追跡することができる。移動装置2102とオブジェクト2104との間の分離距離110は、移動装置2102が移動するにつれて変化し得るので、固定オブジェクト2104A、2104B、2104D及び移動オブジェクト2104Cの両方が移動装置2102に対して移動するように見え得る。感知アセンブリ102及び移動装置2102によって観察される固定オブジェクト2104A、2104B、2104Dのこのような知覚された動きは、感知アセンブリ102及び移動装置2102の動きによるものである。移動装置2102の動き(例えば、速度)を計算するために、移動装置2102は、オブジェクト2104に対する分離距離110の変化を追跡し、分離距離110の変化に基づいてオブジェクト2104に関連するオブジェクト動きベクトルを生成することができる。
図32は、一例による、移動装置2102とオブジェクト(例えば、図31のオブジェクト2104)との間の分離距離110の変化に基づいて生成されるいくつかのオブジェクト動きベクトルの概略図である。オブジェクト動きベクトル2200A〜2200Fは、時間の経過にわたる分離距離110の変化を追跡することによって生成することができる。移動装置2102の動き特性(例えば、速度及び/又はヘッディング)を推定するために、これらのオブジェクト動きベクトル2200は、例えば、オブジェクト動きベクトル2200を加算及び/又は平均化することによって組み合わせることができる。例えば、移動装置2102の動きベクトル2202は、オブジェクトの動きベクトル2200の平均であるベクトルを決定し、次いで、動きベクトル2202と反対のベクトルを決定することによって推定され得る。幾つかのオブジェクト動きベクトル2200の組み合わせは、周辺の他の移動オブジェクトの動きに基づいているオブジェクト動きベクトル2200C、2200Fのような、環境中の他の移動オブジェクトに起因するスプリアスオブジェクト動きベクトルを補正する傾向がある。
移動装置2102は、どのオブジェクトが環境の一部であるかを学習(例えば、記憶)することができ、それは、移動装置2102の動きを追跡するために使用することができ、永続(persistent)オブジェクトと称され得る。既知の永続オブジェクトと一致しない他のオブジェクトは、一時(transient)オブジェクトと呼ばれる。一時オブジェクトのオブジェクト動きベクトルは、変化する軌跡を有し、互いに又は永続オブジェクトと良く一致しない可能性がある。一時オブジェクトは、それらの軌道、及び、移動装置2102からの半径方向の距離によって識別され得る。例えば、トンネルの壁はそれらの距離に留まるが、一時オブジェクトは移動装置2102のより近くを通過する。
別の実施形態では、複数の移動装置2102は、互いに情報を通信するために、感知システム100及び/又は感知アセンブリ102を含み得る。例えば、移動装置2102は、各々、感知アセンブリ102を使用して、移動装置2102が互いから閾値距離内にある場合を検出し得る。次いで、移動装置2102は、分離距離110を測定する及び/又は運動を検出するために送信信号106を送信することから、他の情報を伝えるように送信信号106を送信することに切り替え得る。例えば、分離距離110を測定するためにデジタルパルスシーケンスを生成する代わりに、移動装置2102のうちの少なくとも1つは、情報を通信するために別の移動装置2102に向かって送信されるパターン信号において、バイナリコードシーケンス(例えば、1及びゼロ)を使用し得る。他の移動装置2102は、送信パターン信号を識別し、パターン信号にエンコードされた情報を解釈するために、送信信号106を受信し得る。
図33は、医療用途において感知アセンブリ102を使用する一例の概略図である。感知アセンブリ102は、患者2300の位置の変化及び/又は患者の比較的小さな動きを監視するために、上述の段階(例えば、粗い段階、細かい段階、及び超細かい段階)のうちの1つ又は複数を使用し得る。例えば、上述の動きの超細かい段階の決定は、呼吸数検出、心拍数検出、肉眼的な運動又は筋肉運動のモニタリングなどのために使用され得る。呼吸数、心拍数、及び活動は、睡眠障害の診断に有用であり、感知は非接触であり、観察される患者にとってより快適であり得るためである。一例として、患者2300の腹部及び/又は胸部への分離距離110は、上述のように、デジタルパルスシーケンス(例えば、関心ビット)の1ビット以内に決定されることができる。次いで、感知アセンブリ102は、関心のあるサブセット内の胸部及び/又は腹部の比較的小さな動きを追跡して、呼吸数及び/又は心拍数を追跡することができる。付加的又は代替的に、感知アセンブリ102は、胸部及び/又は腹部の動きを追跡し、その動きを既知の、測定、観察、又は指定された腹部のサイズと組み合わせて、患者2300の1回換気量を推定することができる。付加的又は代替的に、感知アセンブリ102は、患者2300の奇異呼吸を検出するために、胸部及び腹部の動きを一緒に追跡することができる。
別の例として、感知アセンブリ102は、患者2300の体内に入り、心臓などの様々な内部構造の運動又は絶対位置を感知する送信信号106を伝え得る。これらの位置又は動きの多くは、比較的小さくてかすかであり得、感知アセンブリ102は、内部構造の動き又は絶対位置を感知するために、動きの超細かい段階の決定又は分離距離110を使用することができる。
非接触感知アセンブリ102を使用することはまた、患者2300上の有線センサ(例えば、試験対象者に直接取り付けられ、ワイヤによって医療モニタに接続されるセンサ)を使用することが不可能又は不便である状況にも有用であり得る。例えば、従来の有線センサが邪魔になる可能性がある高活動状況では、感知アセンブリ102は、遠くからの患者2300の分離距離110及び/又は動きを監視し得る。
別の例では、感知アセンブリ102は、姿勢認識及び全体的な動き又は活動感知のために使用することができる。これは、とりわけ、うつ病、疲労、及び高齢者のようなリスクのある個人の全般的な健康のような、慢性疾患の診断のための患者2300の長期観察に使用することができる。鬱病のような比較的遅い発症の疾患の場合、感知アセンブリ102による長期観察は、疾患の早期検出のために使用され得る。また、ユニットは、患者2300に何も取り付けられることなく、医療パラメータ又は量を検出できるため、感知アセンブリ102は、患者2300の知識又は協力なしに、患者2300の測定を行うために使用され得る。これは、例えば、センサが取り付けられる場合に動揺するであろう子供を扱う場合のように、多くの状況において有用であり得る。また、それは、患者が神経質になると呼吸が速くなり、浅くなることなど、患者2300の精神状態の指示を与え得る。このことは、遠隔の嘘発見器機能を生じさせる。
別の実施形態では、感知アセンブリ102によって生成されたデータは、1つ又は複数の他のセンサによって生成又は取得されるデータと組み合わされ得る。例えば、感知アセンブリ102による分離距離110の計算は、他のセンサデータと組み合わされる深さ測定値として使用され得る。異なるセンサからのデータのこのような組み合わせは、本明細書では、センサフュージョンと称され、感知される現象又はオブジェクト又は環境のより完全な全体像を形成するために、センサデータの2つ以上の別々のストリームの融合を含む。
一例として、感知アセンブリ102を使用して計算される分離距離110は、カメラによって取得された二次元画像データと組み合わされ得る。例えば、分離距離110なしでは、コンピュータ又は他の機械は、二次元画像内のオブジェクトの実際の物理的サイズを決定することができないことがある。
図34は、図11に示されるシステム100の適用の一例による、人間の対象(human subject)2400、2402の二次元画像2404である。画像2404は、カメラなどの二次元画像形成装置によって取得され得る。画像形成装置は、セキュリティシステム、自動制御(例えば、可動)ロボットシステムなどの他のシステムによる使用するために画像を取得し得る。人間の対象2400、2402は、ほぼ同じサイズ(例えば、身長)であり得る。実際には、人間の対象2400は、人間の対象2402より画像2404を取得する画像形成装置から離れている。しかし、画像形成装置が画像形成装置と対象2400、2402の各々との間の相対的な分離距離を決定することができないため、対象2400、2402を認識するために画像形成装置に依存するシステムは、対象2400がより遠くに位置する(例えば、2400Aの位置にある)か、対象2402よりもはるかに小さい(例えば、2400Bによって表されるサイズである)かを決定することができない可能性がある。
感知アセンブリ102(図11に示される)は、画像2404に対する深さコンテキストを提供するために、画像形成装置(例えば、画像形成装置に又はその近くに配置される感知アセンブリ102を有する)と対象2400、2402のそれぞれとの間の分離距離110(図11に示される)を決定することができる。例えば、画像形成装置又は画像2404を1つ又は複数の動作に使用するシステムは、対象2400、2402がほぼ同じ大きさであり、対象2400が対象2402よりも離れていると決定するために、対象2400、2402の各々に対する分離距離110を使用し得る。
この分離距離110(図11に示される)の情報及び二次元画像2404をキャプチャするために使用された光学系に関する情報を用いて、対象2400、2402に実際の物理的サイズを割り当てることが可能であり得る。例えば、画像2404の異なる部分(例えば、画素又は画素のグループ)によって包含される物理的サイズを知り、各対象2400、2402への分離距離110を知ると、画像形成装置及び/又は1つ又は複数の動作のために画像2404を使用するシステムは、対象2400、2402のサイズ(例えば、高さ及び/又は幅)を計算することができる。
図35は、一実施形態による、感知アセンブリ102(図11に示される)を含み得る感知システム2500の概略図である。光レベルセンサ、放射線センサ、含水量センサ等の多くのタイプのセンサは、センサとターゲットオブジェクト104との間の分離距離110が変化すると変化し得るターゲットオブジェクト104の測定値を得る。図35に示される感知システム2500は、分離距離110が変化するにつれて変化する情報を取得する1つ又は複数のセンサを含み得る又は表し得、感知アセンブリ102を含み得る又は感知アセンブリ102を表し得る。センシングシステム2500及びターゲットオブジェクト104からの距離情報(例えば、分離距離110)は、センサと、センサによって読み出される又は監視されるターゲットとの間の距離に依存する他のセンサ情報の較正又は補正を提供することができる。
例えば、感知システム2500は、ターゲットオブジェクト104A、104Bからの情報(例えば、光レベル、放射線、水分、熱など)及びターゲットオブジェクト104A、104Bへの分離距離110A、110Bを取得又は測定することができる。分離距離110A、110Bは、測定された情報を補正又は較正するために使用することができる。例えば、ターゲットオブジェクト104A、104Bの両方が同じ光レベル、放射線、水分、熱などを提供する場合、異なる分離距離110A、110Bは、センシングシステム2500A、2500Bが異なる光レベル、放射線、水分、熱などを測定することを生じさせ得る。分離距離110A、110Bを測定する感知アセンブリ102(図1に示される)によって、ターゲットオブジェクト104A及び/又は104Bの測定情報を補正することができる(例えば、ターゲットオブジェクト104Aの分離距離110Aのサイズに基づいて増加させること、及び/又は、ターゲットオブジェクト104Bの分離距離110Bのサイズに基づいて減少させること)ので、測定情報は、異なる分離距離110について測定情報を補正しない場合よりも正確である。
別の例として、感知システム2500は、反射型パルスオキシメトリセンサ及び感知アセンブリ102を含み得る。2つ以上の異なる波長の光が、システム2500によってターゲットオブジェクト104の表面に向けられ、システム2500の光検出器が、散乱光を検査する。反射パワーの比を使用して、ターゲットオブジェクト104内の血液の酸素化レベルを決定することができる。ターゲットオブジェクト104である患者の身体に直接取り付けられる(例えば、係合する)代わりに、感知システム2500は、患者の身体から離間され得る。
患者の身体の表面を光源で照明することができ、感知アセンブリ102(図11に示す)は、ターゲットオブジェクト104(例えば、皮膚の表面)への分離距離110を測定することができる。次に、患者の血液の酸素化レベルは、検知システム2500が患者から分離されることによって引き起こされる光の反射パワーの低下に対して較正又は補正されることができる。
別の実施形態では、図11に示す感知アセンブリ102及び/又はシステム100は、上述の機能を種々のセンサシステムに追加するために、他のセンサ、コントローラ、コンピュータなどと通信することができるスタンドアロンユニットとして提供することができる。ソフトウェア実装システムは、センサから情報ストリームを収集し、集約し、感知された情報を制御システムに送ることができ、この場合、アセンブリ102及び/又はシステム100によって測定された分離距離110は、感知された情報と共に使用される。代替的に又は追加的に、アセンブリ102によって測定された分離距離110は、タイムスタンプ又は他のセンサ、コントローラ、コンピュータ等と直接通信することなく、地理的位置のような他のマーカーと共に収集することができる。次いで、ソフトウェア実装システムは、分離距離110と他のセンサデータとを調整して、測定値を互いに整合させることができる。
本明細書に記載されるセンサフュージョンの例は、単に感知アセンブリ102と1つの他のセンサの組み合わせに限定されるものではない。追加のセンサが、分離距離110及び/又は感知アセンブリ102によって検出された動きを、2つ以上の追加のセンサによって取得されたデータストリームと集約するために使用され得る。例えば、オーディオデータ(マイクロホンからの)、ビデオデータ(カメラからの)、及び感知アセンブリ102からの分離距離110及び/又は動きが、物理的環境のより完全な理解を与えるために、集約することができる。
図38は、一実施形態による、感知アセンブリ102を含み得る、感知システム2800の概略図である。感知システム2800は、ターゲットオブジェクト2804の横方向のサイズデータを取得するセンサ2802を含む。例えば、センサ2802は、ボックス又はパッケージの二次元画像を取得するカメラであり得る。
図39は、センサ2802によって得られるターゲットオブジェクト2804の横方向サイズデータを表す概略図である。センサ2802(又はセンサ2802と通信可能に結合された制御ユニット)は、長さ寸法2806及び幅寸法2808など、ターゲットオブジェクト2804の二次元寸法を測定し得る。例えば、ターゲットオブジェクト2804の二次元表面積2900は、センサ2802によって取得される画像から計算され得る。一実施形態では、センサ2802によって形成される画像の画素又は他のユニットの数が、ターゲットオブジェクト2804の表面積2900を決定するために、計数又は測定され得る。
図40は、図28及び29に示される感知アセンブリ102及びターゲットオブジェクト2804の別の図である。ターゲットオブジェクト2804の容積又は三次元外表面積を計算するために、感知アセンブリ102は、ターゲットオブジェクト2804の深さ寸法2810を測定するために使用され得る。例えば、感知アセンブリ102は、センサ2802によって画像化されるターゲットオブジェクト2804の表面3000(例えば、上面)と感知アセンブリ102との間の分離距離110を測定し得る。感知アセンブリ102と、ターゲットオブジェクト2804がある支持表面3004との間の分離距離3002が既知である又は事前に測定されている場合、分離距離110は、ターゲットオブジェクト2804の深さ寸法2810を計算するために使用され得る。例えば、測定された分離距離110は、深さ寸法2810を計算するために、既知の又は以前に測定された分離距離3002から減算され得る。深さ寸法2810は、ターゲットオブジェクト2804の横方向サイズデータ(例えば、幅寸法2808及び長さ寸法2806)と組み合わされて、ターゲットオブジェクト2804の体積を計算し得る。別の実施形態では、深さ寸法2810は、ターゲットオブジェクト2804のそれぞれの表面又は1つ若しくは複数の表面の表面積を計算するために横方向サイズデータと組み合わされることができ、これは、次いで、組み合わされて、ターゲットオブジェクト2804の外表面積を計算し得る。感知アセンブリ102から得られた深さデータを、センサ2802によって得られた二次元又は横方向のデータと組み合わせることは、ターゲットオブジェクト2804のサイズ、体積、又は表面積が測定されることになる用途、例えば、パッケージ出荷、異なるサイズのターゲットオブジェクト間の識別、又は区別において有用であり得る。
図36は、感知システム2600の別の実施形態の概略図である。感知システム2600は、図11に示されるシステム100と同様であり得る。例えば、システム2600は、感知アセンブリ102(図11に示される)に類似の感知アセンブリ2602(「レーダーユニット」)を含み得る。感知アセンブリ2602は、図36において「レーダユニット」とラベル付けされているが、代替的に、感知アセンブリ2602は、システム100に関連して上述されるように、分離距離110を決定する及び/又はターゲットオブジェクト104の動きを検出するための別の技術又は媒体(例えば、光)を使用してもよい。
アセンブリ2602は、送信アンテナ204(図12に示される)に類似し得る送信アンテナ2604と、受信アンテナ206(図12に示される)に類似し得る受信アンテナ2606とを含む。図示の実施形態では、アンテナ2604、2606は、ケーブル2608を使用してアセンブリ2602に接続される。ケーブル2608は、可撓性であり得、アンテナ2604、2606が、オンザフライでターゲットオブジェクト104に対して再配置されることを可能にする。例えば、アンテナ2604、2606は、送信信号106がターゲットオブジェクト104に向かって送信される及び/又はエコー108がターゲットオブジェクト104から受信されるとき、又は送信信号106の送信とエコー108の受信との間で、ターゲットオブジェクト104及び/又は互いに対して移動され得る。
アンテナ2604、2606は、システム2600の擬似バイスタティック動作を提供するために移動され得る。例えば、アンテナ2604、2606は、アンテナ2604、2606が所定の位置に固定された場合にそうでなければロストする可能性のあるエコー108をキャプチャするために、様々な又は任意の位置に移動されることができる。一実施形態では、アンテナ2604、2606は、ターゲットオブジェクト104を通る送信信号106の送信をテストするために、ターゲットオブジェクト104の反対側に配置されてもよい。ターゲットオブジェクト104を通る送信信号106の透過における変化は、感知されるターゲットオブジェクト104の物理的変化を示すことができる。
このスキームは、より多くの数のアンテナ2604及び/又は2606と共に使用することができる。例えば、複数の受信アンテナ2606を使用して、そうでなければ検出することが困難であり得るターゲットオブジェクト104を検出することができる。複数の送信アンテナ2604を使用して、そうでなければ検出されない可能性がある送信信号106でターゲットオブジェクト104を照らし得る。複数の送信アンテナ2604及び複数の受信アンテナ2606が同時に使用されることができる。送信アンテナ2604及び/又は受信アンテナ2606は、同時に使用され、送信信号106のコピーを送信する、又は複数のエコー108を受信することができ、又は、感知アセンブリ2602は、経時的に構築される観察(例えば、分離距離110及び/又は検出された動き)と共に、送信アンテナ2604間及び/又は受信アンテナ2606間で切り替えられることができる。
図37A〜図37Bは、ターゲットオブジェクトからの分離距離及び/又はターゲットオブジェクトの動きを感知するための方法2700の一実施形態を示す。方法2700は、本明細書に記載されるシステム又は感知アセンブリの1つ又は複数と共に使用され得る。
2702において、飛行時間及び/又は分離距離の粗い段階の決定に使用するかどうかの決定が行われる。例えば、システム100のオペレータ(図11に示す)は、システム100に手動で入力を提供し得る、及び/又はシステム100は、上述の粗い段階の決定を使用するかどうかを自動的に決定し得る。粗い段階の決定が使用される場合、方法2700のフローは、2704に進む。あるいは、方法2700のフローは、2718に進んでもよい。一実施形態では、粗い段階は、これもまた上述したように、送信信号及び受信エコー信号の単一チャネル(例えば、Iチャネル又はQチャネル)を使用して、飛行時間及び/又は分離距離を決定する。
2704において、発振信号が粗い送信パターンと混合され、送信信号を生成する。例えば、発振信号216(図12に示される)は、上述のように、送信パターン信号230(図12に示される)のデジタルパルスシーケンスと混合され、送信信号106(図11に示される)を形成する。
2706において、送信信号は、ターゲットオブジェクトに向けて送信される。例えば、送信アンテナ204(図12に示す)は、上述のように、送信信号106(図11に示す)をターゲットオブジェクト104(図11に示す)に向けて送信し得る。
2708において、ターゲットオブジェクトから反射される送信信号のエコーが受信される。例えば、ターゲットオブジェクト104(図11に示される)から反射されるエコー108(図11に示される)は、上述のように、受信アンテナ206(図12に示される)によって受信される。
2710において、受信エコーは、ベースバンド信号を得るためにダウンコンバートされる。例えば、エコー108(図11に示す)は、ベースバンドエコー信号226(図12に示す)に変換される。例えば、受信エコー信号224は、粗い送信パターン信号230(図12に示す)と混合された同じ発振信号216(図12に示す)と混合され、送信信号106(図11に示す)を生成し得る。エコー信号224は、上述のように、発振信号216と混合されて、粗い受信データストリームとしてベースバンドエコー信号226(図12に示す)を生成することができる。
2712において、ベースバンド信号は、粗い受信データストリームを得るためにデジタル化される。例えば、それは、デジタル化エコー信号740を生成するために、デジタイザ730を含むベースバンドプロセッサ232を通過し得る。
2714において、相関ウインドウ(例えば、粗い相関ウインドウ)及び粗いマスクが、データストリームと比較されて、関心のあるサブセットを識別する。あるいは、マスク(例えば、データストリームの1つ又は複数の部分を除去又は変更するためのマスク)は使用されなくてもよい。一実施形態では、送信信号106(図11に示される)に含まれる粗い送信パターンのすべて又は一部を含む粗い相関ウインドウ320(図13に示される)は、上述のように、デジタル化エコー信号740(図12に示される)の様々なサブセット又は部分と比較される。相関値は、データストリーム226の種々のサブセットについて計算することができ、関心のあるサブセットは、相関値を比較することによって、例えば、最大又は1つ若しくは複数の関心のある他のサブセットより大きい相関値を有するサブセットを識別することによって、識別され得る。
2716において、送信信号及びエコーの飛行時間が、関心のあるサブセットの時間遅延に基づいて計算される。この飛行時間は粗い飛行時間と呼ぶことができる。上述のように、関心のあるサブセットは、送信信号106(図11に示される)の送信と関心のあるサブセットの第1のビット(又は関心のあるサブセットの別のビット)との間のタイムラグ(t)と関連付けることができる。飛行時間は、タイムラグと等しくなることができる、又は飛行時間は、上述のように、飛行時間に対するタイムラグを修正するために使用される補正又は相関係数(例えば、信号の伝搬について)を用いて、タイムラグに基づくことができる。
2718において、分離距離の細かい段階の決定が使用されることになるかどうかを決定する。例えば、決定は、上述のように、分離距離110(図11に示される)の測定をさらに精緻化するため、及び/又はターゲットオブジェクト104(図11に示される)の運動を監視又は追跡するために、細かい段階の決定を使用するために、自動的又は手動で行われ得る。細かい段階が使用されることになる場合、方法2700のフローは、2720に進み得る。一方、細かい段階を使用しないことになる場合、方法2700のフローは、2702に戻り得る。
2720において、発振信号がデジタルパルスシーケンスと混合され、送信信号を生成する。上述のように、細かい段階で使用される送信パターンは、粗い段階で使用される送信パターンとは異なり得る。あるいは、送信パターンは、粗い段階及び細かい段階に対して同一であり得る。
2722において、送信信号は、2706に関連して上述したのと同様に、ターゲットオブジェクトに向けて伝えられる。
2724において、2708に関連して上述したのと同様に、ターゲットオブジェクトから反射される送信信号のエコーが受信される。
2726において、受信エコーは、ベースバンド信号を得るためにダウンコンバートされる。例えば、エコー108(図11に示す)は、ベースバンドエコー信号226(図12に示す)に変換される。
2728において、ベースバンド信号226は、細かい受信パターンと比較される。細かい受信パターンは、上述のように、粗い飛行時間だけ遅延され得る。例えば、ベースバンド信号及び受信パターンの両方が同じ開始又は初期時間基準を有する状態で、ベースバンド信号を受信パターンと比較する代わりに、粗い段階の決定によって測定される時間遅延と同じ時間だけ受信パターンは遅延し得る。この遅延受信パターンは、「粗い遅延した細かい抽出パターン」728とも呼ばれる。
2730において、細かいデータストリームと時間遅延受信パターンとの間のタイムラグが計算される。このタイムラグは、図8から図11に関連して上述したように、細かいデータストリームにおける波形と時間遅延受信パターンとの間の時間的オーバーラップ又はミスマッチを表し得る。タイムラグは、細かいデータストリームと時間遅延受信パターンとの間のオーバーラップを表す波形のエネルギとして測定され得る。上述のように、タイムラグを表す期間808、810、904、906(図8及び9に示される)は、計算され得る。
2732では、粗い段階で測定された飛行時間(例えば、「飛行時間推定値」)は、タイムラグによって精緻化される。例えば、2730で計算されたタイムラグは、2716で計算された飛行時間に加算されることができる。あるいは、タイムラグは、指定された又は既知の分離距離110(図11に示されている)に関連する又はそれから計算される飛行時間のような指定された飛行時間に加算され得る。
2734において、飛行時間(2732で計算されたタイムラグを含む)は、上記のように、ターゲットオブジェクトからの分離距離を計算するために使用される。次いで、方法2700のフローは、ループ式に2702に戻り得る。上記の方法は、図22のような並列経路、又は上述のようなスイッチ又は多重化された経路を使用して、I及びQチャネルについて別々に又は並列に繰り返して、I及びQチャネルの差を抽出することができる。これらの差は、エコーの位相を解決するために検査することができる。
一実施形態では、細かい段階の決定(例えば、2720〜2732に関連して記載されるような)の性能は、上述のように、送信信号及びエコー信号のチャネルのI又はQ成分のうちの1つに対して実行される。例えば、上述のように、時間遅延受信パターンとエコー信号226との間の時間的オーバーラップの量を測定するために、エコー信号226(図12に示される)のIチャネルを検査することができる。超細かい段階の決定を実行するために、Qチャネルのような、エコー信号の別の成分又はチャネルに対して同様の検査が行われ得る。例えば、エコー信号226(例えば、細かい段階)のIチャネル分析は、同じエコー信号226(例えば、超細かい段階)のQチャネル分析と共に又は同時に実行され得る。あるいは、細かい段階及び超細かい段階は、連続的に実施され得、I又はQチャネルの一方は、Q又はIチャネルの他方が時間的オーバーラップを決定するために検査される前に、エコー信号と時間遅延受信パターンの時間的オーバーラップを決定するために検査される。I及びQチャンネルの時間的オーバーラップは、粗い段階の決定又は飛行時間の推定に加えることができるタイムラグ(例えば、I及びQチャンネルのタイムラグ)を計算するために使用される。この飛行時間は、上述のように、分離距離110(図11に示される)を決定するために使用することができる。代替的又は追加的に、Iチャネル及びQチャネルにおける波形のタイムラグは、ターゲットの分離距離又は動きを計算するために、エコーの位相を分解するために検査されることができる。
上述のように、超細かい段階の決定は、代替的に又は追加的に、粗い段階の決定と同様のプロセスを含み得る。例えば、粗い段階の決定は、受信パターンのIチャネル及びデータストリームを検査して、データストリームの異なるサブセットの相関値を決定し、これらの相関値から、本明細書に記載されるように、関心のあるサブセット及び対応する飛行時間を決定し得る。超細かい段階の決定は、受信パターンのQチャネル及びデータストリームを使用して、データストリームの異なるサブセットの相関値を決定し、これらの相関値から、上述のように、関心のあるサブセット及び飛行時間を決定することができる。Iチャネル及びQチャネルからの飛行時間は、ターゲットへの飛行時間及び/又は分離距離を計算するために結合(例えば、平均化)することができる。超細かい段階の決定によって計算された相関値を使用して、粗い段階及び/又は細かい段階からの時間遅延に加えることができる追加の時間遅延を計算して、ターゲットへの飛行時間及び/又は分離距離を決定することができる。代替的に又は追加的に、ターゲットの分離距離又は運動を計算するために、Iチャンネル及びQチャンネル内の波形の相関値を検査して、エコーの位相を分解することができる。
別の実施形態では、別の方法(例えば、ターゲットオブジェクトまでの分離距離を測定する方法)が提供される。この方法は、送信アンテナから分離距離だけ離間されたターゲットオブジェクトに向けて、送信アンテナから第1の送信信号を送信するステップを含む。第1の送信信号は、デジタルビットの第1のシーケンスを表す第1の送信パターンを含む。この方法はまた、ターゲットオブジェクトから反射される第1の送信信号の第1のエコーを受信するステップと、第1のエコーを第1のデジタル化エコー信号に変換するステップと、第1の送信信号及びエコーの飛行時間を決定するためにデジタルビットの第2のシーケンスを表す第1の受信パターンを第1のデジタル化エコー信号と比較するステップとを含む。
別の態様では、本方法はまた、飛行時間に基づいてターゲットオブジェクトまでの分離距離を計算するステップを含む。
別の態様では、本方法はまた、発振信号を生成するステップ、及び第1の送信信号を形成するために発振信号の少なくとも第1の部分を第1の送信パターンと混合するステップを含む。
別の態様では、第1のエコーを第1のデジタル化エコー信号に変換するステップは、発振信号の少なくとも第2の部分を、ターゲットオブジェクトから受信された第1のエコーに基づくエコー信号と混合するステップを含む。
別の態様では、第1の受信パターンを比較するステップは、サブセットの相関値を計算するために、第1の受信パターンのデジタルビットのシーケンスを第1のデジタル化エコー信号のサブセットにマッチングするステップを含む。相関値は、第1の受信パターンにおけるデジタルビットのシーケンスと、第1のデジタル化エコー信号のサブセットとの間の一致の程度を表す。
別の態様では、デジタル化エコー信号のサブセットのうちの少なくとも1つは、相関値に基づいて関心のあるサブセットとして識別される。飛行時間は、送信信号の送信と関心のあるサブセットの発生との間の時間遅延に基づいて決定することができる。
別の態様では、本方法は、電磁気的第2の送信信号をターゲットオブジェクトに向けて送信するステップも含む。第2の送信信号は、デジタルビットの第2のシーケンスを表す第2の送信パターンを含む。この方法はまた、ターゲットオブジェクトから反射される第2の送信信号の第2のエコーを受信するステップと、第2のエコーを第2のベースバンドエコー信号に変換するステップと、第2のベースバンドエコー信号の1つ又は複数の波形と第2の受信パターンの1つ又は複数の波形との間の時間的なミスマッチを決定するために、デジタルビットの第3のシーケンスを表す第2の受信パターンを第2のベースバンドエコー信号と比較するステップとを含む。第2の受信パターンと第2のベースバンドエコー信号との間のタイムラグを表す時間的ずれが抽出され、次いで、タイムラグが計算される。
別の態様では、本方法は、飛行時間にタイムラグを加えるステップも含む。
別の態様では、第2のエコーを第2のデジタル化エコー信号に変換するステップは、第2のベースバンドエコー信号の同相(I)チャネルと、第2のベースバンドエコー信号の直交(Q)チャネルとを形成するステップを含む。第2の受信パターンを比較するステップは、時間的ずれのI成分を決定するために、第2の受信パターンのIチャンネルを第2のデジタル化エコー信号のIチャンネルと比較するステップと、時間的ずれのQ成分を決定するために、第2の受信パターンのQチャンネルを第2のデジタル化エコー信号のQチャンネルと比較するステップを含む。
別の態様では、飛行時間に加えられるタイムラグは、時間的ずれのI成分及び時間的ずれのQ成分を含む。
別の態様では、本方法はまた、時間的ずれのI成分及び時間的ずれのQ成分を検査することによって、第1のエコー及び第2のエコーの位相を分解するステップを含み、ここで、飛行時間は、分解された位相に基づいて計算される。
別の態様では、第1の送信パターン、第1の受信パターン、第2の送信パターン、又は第2の受信パターンのうちの少なくとも2つは互いに異なる。
別の態様では、第1の送信パターン、第1の受信パターン、第2の送信パターン、又は第2の受信パターンのうちの少なくとも2つは、デジタルビットの共通シーケンスを含む。
別の実施形態では、送信機、受信機、及びベースバンドプロセッサを含むシステム(例えば、感知システム)が提供される。送信機は、送信アンテナから分離距離だけ離間されたターゲットオブジェクトに向けて送信アンテナから伝えられる電磁気的第1の送信信号を生成するように構成される。第1の送信信号は、デジタルビットのシーケンスを表す第1の送信パターンを含む。受信機は、ターゲットオブジェクトから反射される第1の送信信号のエコーに基づく第1のデジタル化エコー信号を生成するように構成される。相関器装置は、第1の送信信号及びエコーの飛行時間を決定するためにデジタルビットの第2のシーケンスを表す第1の受信パターンを第1のデジタル化エコー信号と比較するように構成される。
別の態様では、ベースバンドプロセッサは、飛行時間に基づいてターゲットオブジェクトへの分離距離を計算するように構成される。
別の態様では、システムはまた、発振信号を生成するように構成された発振装置を含む。送信器は、第1の送信信号を形成するために発振信号の少なくとも第1の部分を第1の送信パターンと混合するように構成される。
別の態様では、受信機は、発振信号の少なくとも第2の部分を受信し、第1のベースバンドエコー信号を生成するために、発振信号の少なくとも第2の部分を、エコーを表すエコー信号と混合するように構成される。
別の態様では、ベースバンドエコー信号は、第1のデジタル化エコー信号にデジタル化され得、相関器装置は、サブセットの相関値を計算するために、第1の受信パターンのデジタルビットのシーケンスを第1のデジタル化エコー信号のサブセットと比較するように構成される。相関値は、第1の受信パターンとデジタル化されたエコー信号のデジタルビットとの間の一致度を表す。
別の態様では、デジタル化エコー信号のサブセットのうちの少なくとも1つは、相関値に基づいて関心のあるサブセットとして相関装置によって識別される。飛行時間は、第1の送信信号の送信と第1のデジタル化エコー信号における関心のあるサブセットの発生との間の時間遅延に基づいて決定される。
別の態様では、送信器は、電磁気的第2の送信信号をターゲットオブジェクトに向けて送信するように構成される。第2の送信信号は、デジタルビットの第2のシーケンスを表す第2の送信パターンを含む。受信機は、ターゲットオブジェクトから反射される第2の送信信号の第2のエコーに基づいて第2のデジタル化エコー信号を生成するように構成される。ベースバンドプロセッサは、第2のデジタル化エコー信号の1つ又は複数の波形と第2の受信パターンの1つ又は複数の波形との間の時間的ずれを決定するために、デジタルビットの第3のシーケンスを表す第2の受信パターンを第2のデジタル化エコー信号と比較するように構成される。時間的なずれは、第2の受信パターンと、飛行時間に加えられる第2のベースバンドエコー信号との間のタイムラグを表す。
別の態様では、受信機は、第2のデジタル化エコー信号の同相(I)チャネルと、第2のデジタル化エコー信号の直交(Q)チャネルとを形成するように構成される。システムはまた、時間的なずれのI成分を決定するために、第2の受信パターンのIチャンネルを第2のデジタル化エコー信号のIチャンネルと比較するように構成されるベースバンド処理システムを含むことができる。ベースバンド処理システムはまた、時間的なずれのQ成分を決定するために、第2の受信パターンのQチャンネルを第2のデジタル化エコー信号のQチャンネルと比較するように構成される。
別の態様では、飛行時間に加えられるタイムラグは、時間的ずれのI成分及び時間的ずれのQ成分を含む。
別の態様では、ベースバンド処理システムは、時間的ずれのI成分及び時間的ずれのQ成分に基づいて、第1のエコー及び第2のエコーの位相を分解するように構成される。飛行時間は、分解されたフェーズに基づいて計算される。例えば、飛行時間は、分解される位相における識別された又は測定された差に基づいて、所定の又は指定された量だけ増加又は減少され得る。
別の実施形態では、別の方法(例えば、ターゲットオブジェクトまでの分離距離を測定するための)が提供される。この方法は、デジタルビットの第1の送信パターンを表す波形を有する第1の送信信号を送信するステップと、第1の送信信号の第1の受信エコーに基づいて第1のデジタル化エコー信号を生成するステップとを含む。第1のデジタル化エコー信号は、デジタルビットのデータストリームを表す波形を含む。本方法はまた、1つ又は複数の他のサブセットよりも第1の受信パターンの存在及び/又は時間的位置を示す関心のあるサブセットを識別するために、デジタルビットの第1の受信パターンを、第1のデジタル化エコー信号内のデジタルビットのデータストリームの複数の異なるサブセットと比較するステップを含む。本方法はさらに、第1のデジタル化エコー信号におけるデータストリームの開始と関心のあるサブセットとの間の時間遅延に基づいて、第1の送信信号及び第1の受信エコーの飛行時間を識別するステップを含む。
別の態様では、本方法はまた、デジタルビットの第2の送信パターンを表す波形を有する第2の送信信号を送信するステップと、第2のベースバンドエコー信号の同相(I)成分と、第2の送信信号の第2の受信エコーに基づく第2のベースバンドエコー信号の直交(Q)成分とを生成するステップとを含む。第2のベースバンドエコー信号は、デジタルビットのデータストリームを表す波形を含む。この方法はまた、デジタルビットのシーケンスを表す波形の時間遅延された第2の受信パターンを第2のベースバンドエコー信号と比較するステップを含む。第2の受信パターンは、関心のあるサブセットの時間遅延だけ第2の送信信号の送信時間から遅延される。第2の受信パターンの同相(I)成分が、第2の受信パターンと第2のベースバンドエコー信号との間の第1の時間的ずれ識別するために、第2のベースバンドエコー信号のI成分と比較される。第2の受信パターンの直交(Q)成分が、第2の受信パターンと第2のベースバンドエコー信号との間の第2の時間的ずれを識別するために、第2のベースバンドエコー信号のQ成分と比較される。本方法はまた、第1及び第2の時間的ずれだけ飛行時間を増加させるステップを含む。
別の態様では、本方法はまた、第1又は第2の時間的ずれのうちの1つ又は複数における変化に基づいて、ターゲットオブジェクトの動きを識別するステップを含む。
別の態様では、第1の送信パターンは、第1の受信パターンとは異なる。
上記の説明は、例示的であり限定的ではないことが意図されていることを理解されたい。例えば、上述の実施形態(及び/又はその態様)は、互いに組み合わせて使用されてもよい。さらに、主題の教示に、その範囲から逸脱することなく、特定の状況又は材料を適合させるために、多くの修正を行うことができる。本明細書に記載される材料の寸法及びタイプは、主題のパラメータを規定することを意図しているが、それらは決して限定するものではなく、例示的な実施形態である。多くの他の実施形態は、上述の説明を検討することにより、当業者には明らかであろう。従って、本明細書に記載される主題の範囲は、添付の特許請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲と共に、添付の特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。添付の特許請求の範囲において、用語「含む」及び「そこで」は、それぞれの用語「有している」及び「そこで」の平易な英語の等価物として使用される。さらに、以下の特許請求の範囲においては、用語「第1」、「第2」及び「第3」は単なるラベルとして使用され、それらの目的に数値的要件を課すことを意図するものではない。さらに、以下の特許請求の範囲の限定は、当該請求項の限定が、明示的に更なる構造がない機能の記載が続く句「するための手段」を使用しない限り、ミーンズ・プラス・ファンクション・フォーマットで書かれておらず、米国特許法第112条第6段落に基づいて解釈されることは意図されていない。
本明細書は、ベストモードを含む主題のいくつかの実施形態を開示するために例を使用し、また、当業者が、任意の装置又はシステムを製造及び使用し、任意の組み込まれた方法を実行することを含めて、本明細書に開示された実施形態を実施することを可能にする。主題の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が思い浮かぶ他の例を含むことができる。構成要素が特許請求の範囲の文字通りの言葉に記載のものと変わらない場合、又は特許請求の範囲の文字通りの言葉と実質的でない差異を持つ均等な構成要素を含む場合、このような他の例は特許請求の範囲内にあることが意図される。
開示された主題のいくつかの実施形態の前述の説明は、添付の図面と併せて読むとき、よりよく理解されるであろう。図が種々の実施形態の機能ブロックのダイアグラムを示す範囲で、機能ブロックは必ずしもハードウェア回路間の分割を示すものではない。従って、例えば、機能ブロック(例えば、プロセッサ又はメモリ)の1つ又は複数は、単一のハードウェア(例えば、汎用信号プロセッサ、マイクロコントローラ、ランダムアクセスメモリ、ハードディスクなど)内に実装されてもよい。同様に、プログラムは、スタンドアロンのプログラムであってもよく、オペレーティングシステムのサブルーチンとして組み込まれてもよく、インストールされたソフトウェアパッケージの機能であってもよい。様々な実施形態は、図面に示されている配置及び手段に限定されない。
本明細書で使用されるとき、単数形で列挙され、かつ「1つの(「a」又は「an」)」という語を伴って進行する要素又はステップは、複数の前記要素又はステップの排除が明示的に述べられていない限り、複数の前記要素又はステップを排除しないものと理解されるべきである。さらに、本主題の「一実施形態」への言及は、列挙された特徴も組み込む追加の実施形態の存在を排除すると解釈されることを意図しない。さらに、明示的に反対の記載がない限り、特定の特性を有する要素又は複数の要素を「備える」、「含む」又は「有する」実施形態は、そのような特性を有さない追加の要素を含むことができる。
本明細書に含まれる主題の精神及び範囲から逸脱することなく、上述のシステム及び方法に特定の変更を加えることができるため、上述の説明又は添付の図面に示された主題のすべては、本明細書の概念を例示する単なる例として解釈されるべきであり、開示された主題を限定するものと解釈されないことが意図される。
本開示の種々の実施形態は、システムバスを介してメモリ素子に直接的又は間接的に結合される少なくとも1つのプロセッサを含むプログラムコードを記憶及び/又は実行するのに適したデータ処理システムに実装されることができる。メモリ素子は、例えば、プログラムコードの実際の実行中に使用されるローカルメモリ、バルクストレージ、及び、実行中にコードがバルクストレージから取り出されなければならない回数を減らすために少なくとも一部のプログラムコードの一時記憶装置を提供するキャッシュメモリを含む。
I/Oデバイス(キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイス、DASD、テープ、CD、DVD、サムドライブ及び他のメモリメディアなどを含むが、これらに限定されない)は、直接又は介在するI/Oコントローラを介して、システムに結合することができる。介在する専用ネットワーク又は公衆ネットワークを介して、データ処理システムを他のデータ処理システムあるいはリモートプリンタ又はストレージデバイスに結合できるようにするために、ネットワークアダプタをシステムに結合することもできる。モデム、ケーブルモデム、イーサネットカードは、使用可能なネットワークアダプタのほんの一部である。
本開示は、システム、方法、及び/又はコンピュータプログラム製品において具体化することができる。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本開示の態様を実行させるために、コンピュータ可読プログラム命令をその上に有するコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用される命令を保持し、記憶することができる有形の装置であることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶装置、磁気記憶装置、光記憶装置、電磁記憶装置、半導体記憶装置、又はこれらの適切な組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストは、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、デジタル汎用ディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピー(登録商標)ディスク、パンチカード又はその上に記録された命令を有する溝内の隆起構造のような機械的にエンコードされたデバイス、又は、及びこれらの任意の適切な組み合わせを含む。
本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体から各コンピュータ/処理装置に、あるいは、ネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク及び/又は無線ネットワークを介して、外部コンピュータ又は外部記憶装置にダウンロードすることができる。ネットワークは、銅線伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ及び/又はエッジサーバを含むことができる。各計算/処理装置内のネットワークアダプタカード又はネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、コンピュータ可読プログラム命令を、各計算/処理装置内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するために転送する。
本開示の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は、Smalltalk、C++などのようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかであってもよい。コードセグメント又は機械実行可能命令は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、又は命令、データ構造、又はプログラムステートメントの任意の組み合わせを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、又はメモリコンテンツを送受信することによって、別のコードセグメント又はハードウェア回路に結合することができる。情報、引数、パラメータ、データなどは、とりわけ、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信を含む任意の適切な手段を介して、渡され、転送され、又は送信され得る。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で、一部はユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、一部はユーザのコンピュータ上且つ一部はリモートコンピュータ上で又は完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行することができる。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は、接続は、外部コンピュータ(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用するインターネットを介して)に行われてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はプログラマブル論理アレイ(PLA)を含む電子回路は、本開示の態様を実行するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して、電子回路をパーソナライズすることによって、コンピュータ可読プログラム命令を実行することができる。
本開示の態様は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して本明細書に記載される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、及びフローチャート図及び/又はブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータ可読プログラム命令によって実現できることが理解されよう。本明細書に開示される実施形態に関連して説明される種々の例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両方の組み合わせとして実装されてもよい。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明白に示すために、さまざまな例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップを、それらの機能の点から上に一般的に説明した。このような機能をハードウェア又はソフトウェアで実施するか否かは、特定の適用及びシステムに課される設計上の制約次第である。当業者は、説明した機能を各特定のアプリケーションについてさまざまな方法で実施し得るが、そのような実施決定は、本開示の要旨からの逸脱を引き起こすと解釈すべきでない。
図におけるフローチャート及びブロック図は、本開示の種々の実施形態による、システム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。この点に関し、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、特定の論理機能(複数可)を実装するための1つ又は複数の実行可能な命令を含む、モジュール、セグメント、又は命令の一部を表すことができる。いくつかの代替的な実装では、ブロックに示された機能は、図に示された順序から外れて生じてもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又は、関連する機能に応じて、ブロックは、逆の順序で実行されてもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、及びブロック図及び/又はフロー図のブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行するか、又は特定目的のハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせを実行する特定目的のハードウェアベースのシステムによって実現することができることに留意されたい。
「その後」、「次に」などの単語は、ステップの順序を限定することを意図したものではなく、これらの単語は、単に、方法の説明を読者に導くために使用される。プロセスフロー図は、動作を逐次的プロセスとして記述することができるが、多くの動作は、並行に又は同時に実行することができる。また、動作の順序は再配置されてもよい。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応する場合、その終了は呼び出し元の関数又はメイン関数への関数の戻りに対応する場合がある。
特定の例示的な実施形態に関して説明される特徴又は機能は、他の様々な例示的な実施形態において、及び/又は、それらと組み合わされ、サブコンビネーションされてもよい。また、本明細書に開示されるように、例示的実施形態の異なる態様及び/又は要素は、同様に、組み合わされ、サブコンビネーションされてもよい。さらに、いくつかの例示的な実施形態は、個々に及び/又は集合的に、より大きなシステムの構成要素であってもよく、ここで、他のプロシージャは、それらの適用に優先し、及び/又は、他の方法で修正してもよい。さらに、本明細書に開示されているように、例示的な実施形態の前、後、及び/又はそれと同時に、多くのステップが必要とされ得る。少なくとも本明細書に開示されているように、任意の及び/又は全ての方法及び/又はプロセスは、少なくとも部分的に、任意の方法で少なくとも1つの実体又は行為者を介して実行されることができることに留意されたい。
本明細書では、好ましい実施形態を図示し、詳細に説明したが、当業者は、本開示の精神から逸脱することなく、種々の修正、追加、置換などを行うことができることを知っている。従って、これらは、以下の特許請求の範囲に定められるように、本開示の範囲内にあると考えられる。

Claims (21)

  1. プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、及び距離センサをホスティングする眼鏡フレームであって、前記プロセッサは、前記メモリ、前記ディスプレイ、及び前記距離センサと通信し、前記メモリは、前記プロセッサを介して実行可能な命令のセットを記憶し、前記命令のセットは、前記プロセッサに:
    オブジェクトに基づいて読み取り値を得るよう前記距離センサに要求し;
    前記オブジェクトに対する前記距離センサの位置を決定し;
    前記位置に基づいて視覚コンテンツを生成し;
    前記視覚コンテンツを提示するよう前記ディスプレイに要求する;
    ように指示する、眼鏡フレーム、を有する、
    装置。
  2. 前記視覚コンテンツは、仮想現実コンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記眼鏡フレームはカメラを含み、前記プロセッサは、前記カメラと通信し、前記命令のセットは、前記プロセッサに:
    画像をキャプチャするよう前記カメラに要求するように指示し、前記視覚コンテンツは、前記画像の上に提示される拡張現実コンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  4. 前記命令のセットは、前記プロセッサに:
    リアルタイムで変化する前記位置に基づいてリアルタイムで前記視覚コンテンツを修正するように、指示する、
    請求項1に記載の装置。
  5. 前記視覚コンテンツは、前記位置を示すマップである、
    請求項1に記載の装置。
  6. 前記視覚コンテンツは、マップ上の経路である、
    請求項1に記載の装置。
  7. 前記経路は、前記位置に基づいて前記眼鏡フレームによって既に移動されている、
    請求項6に記載の装置。
  8. 前記経路は、前記位置に基づいて前記眼鏡フレームによって移動されることになる、
    請求項6に記載の装置。
  9. 前記眼鏡フレームは、内部的に前記距離センサをホスティングする、
    請求項1に記載の装置。
  10. 前記眼鏡フレームは、外部的に前記距離センサをホスティングする、
    請求項1に記載の装置。
  11. 前記距離センサは、電波に基づいて前記読み取り値を得る、
    請求項1に記載の装置。
  12. 前記視覚コンテンツは、ナビゲーションコンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  13. 前記視覚コンテンツは、警告コンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  14. 前記視覚コンテンツは、方向コンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  15. 前記視覚コンテンツは、指示コンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  16. 前記視覚コンテンツは、ビデオゲームコンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  17. 前記視覚コンテンツは、没入型体験コンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  18. 前記視覚コンテンツは、教育コンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  19. 前記視覚コンテンツは、ショッピングコンテンツである、
    請求項1に記載の装置。
  20. 前記オブジェクトは、規定された領域である、
    請求項1に記載の装置。
  21. 前記オブジェクトは、前記眼鏡フレームに対して移動可能である、
    請求項1に記載の装置。
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