JP2022500493A - 血管疾患の治療におけるカゼインキナーゼ1阻害剤の使用 - Google Patents

血管疾患の治療におけるカゼインキナーゼ1阻害剤の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、血管疾患、好ましくは末梢血管疾患を治療するためのカゼインキナーゼ1阻害剤の使用、および対応する治療方法に関する。【選択図】図1B

Description

本発明は、血管疾患、好ましくは末梢血管疾患および心血管疾患を治療するためのカゼインキナーゼ1阻害剤の使用に関する。本発明は、また、対応する治療方法に関する。
基礎的および臨床的な心血管研究への多額の投資にもかかわらず、心血管疾患は依然として世界で最も悲惨かつ困難な健康問題であり、毎年17,500,000人以上の死者を出す原因となっている(非感染性疾患による死亡者数の47%に相当)。心血管疾患の管理にかかる世界的なコストは、2030年までに1兆400億ドルに上り、この健康問題は世界経済にとって深刻な脅威となるであろう。
高血圧は、すべての心血管疾患の第一の危険因子であり、心臓発作、心不全(HF)、脳卒中および腎不全のリスクを高める。3人に1人が高血圧であると言われている。しかし、高血圧には兆候や症状がほとんどないため、ほとんどの場合は診断されないままである。我々は、なぜ人々が高血圧になるのかわかっておらず、高血圧の症例の10%しか説明できない。高血圧を理解することは、心血管疾患の予防と治療の鍵となる。
微小血管研究では、健康と病気における最小血管(毛細血管前の細動脈と毛細血管後の細静脈)の構造と機能を研究している。抵抗動脈は、平均動脈圧(MAP)と組織灌流の両方を調節する心血管系内の「ホットスポット」であり、全末梢抵抗(TPR)の大部分を発生させる原因となっている。従って、抵抗動脈の構造と機能が変化すると(例えば、病気や加齢によって)、直ちに組織灌流とMAPに影響を与える。抵抗動脈は、心血管の健全性を改善するための未開発の機会である。健康と病気における微小血管機能の構造的および分子的基盤を理解することで、さまざまな新しい治療戦略が解き明かされるであろう。
微小血管系を標的とする現在の治療法は、臓器機能を改善することができず、重大な副作用を伴うことなく効果的な用量に決定することが困難であるため、標準以下である。一例として、HFの筋原性緊張の増大はTPRを上昇させ、心室トポグラフィーおよび心機能に有害な長期的影響を誘発する「後負荷ミスマッチ」を誘発する。実際、後負荷の短時間の増大でさえ、著しい梗塞拡大を誘発する。その結果、HFの心臓後負荷を軽減するいくつかの戦略が評価されてきたが、大した成果は得られていない。心臓後負荷を軽減することは心臓に良い影響を与えるかもしれないが、血管拡張剤(一酸化窒素など)は、筋原性応答をなくし、TPRや血圧を危険なほど低下させるリスクがある。
筋原性応答と全身の血行動態への影響:1902年、ウィリアム・ベイリス卿は、経壁圧の上昇により、抵抗動脈が「虫(ワーム)のようにねじったり、よじったりして動く」(すなわち、収縮する)ことを発見した。この観察結果は、後に筋原性応答2−5と呼ばれ、灌流圧の変化に対する血管径の動的な調整を表している。その名前の語源(myo=筋肉、genic=発生)が示すように、筋原性応答は血管壁の平滑筋層に由来し6−8、解剖学的には、筋原性応答は毛細血管前の小動脈および細動脈の特性といえる(すなわち、小径の「抵抗動脈」は大径の導管動脈とは機能的に異なる)。
全身レベルでは、オームの法則は、抵抗動脈の筋原性応答がTPRとMAPに大きな影響を与えるであろうことを示している9,10。これは、抵抗動脈が、心筋症11、HF12,13、糖尿病14,15および高血圧症16を含む組織灌流および/または全身血液動態の変化を特徴とするいくつかの疾患プロセスにおける「機能的なホットスポット」として位置づけられる。生体内では、骨格筋の抵抗動脈がTPRを顕著に調節する。これは、この血管床が身体最大の循環ネットワークを形成しているからである17
筋原性応答の制御因子としてのTNF逆シグナル伝達:骨格筋の抵抗動脈を対象とする本発明者らの独創的な研究18において、本発明者らは、腫瘍壊死因子(TNF)、より具体的には膜結合型(mTNF)が、非病的な環境下で骨格筋の抵抗動脈の筋原性応答を駆動する構成的メカノセンサーであることを示した。したがって、平滑筋細胞内のTNF遺伝子を急性的に欠失させるか、エタネルセプトでTNFを除去すると、骨格筋の抵抗動脈の筋原性応答が減弱し、その結果、全身血圧が低下する。注目すべきは、骨格筋の動脈の筋原性応答に対するエタネルセプトの抑制効果が、ヒトを含む5つの異なる種にわたって保存されていることである。機構的には、mTNFは血管平滑筋細胞にかかる機械的負荷をアウトサイドインシグナル(すなわち、TNFを介した「逆シグナル」)に変換し、確立された細胞内の筋原性シグナル要素(例えば、ERK1/2やスフィンゴシンキナーゼ1)に結合する。この非標準のmTNF逆シグナル機構は、骨格筋の抵抗動脈に特有のものと思われる18
カゼインキナーゼ1はTNF逆シグナル伝達のモジュレーターである:TNFの細胞質ドメインは、識別可能な酵素機能を持たないため、カゼインキナーゼ1(CK1)などの関連タンパク質を介してシグナルを伝達する。驚くべきことに、進化圧は、いくつかの種にわたってTNFのCK1リン酸化部位を保存しており、それが重要な機能を果たしていることが示唆されている19。この点に関して、TNFのリン酸化は「活性スイッチ」として機能し、TNF逆シグナル伝達機能を調節するための柔軟な機構をもたらしている。
CK1は、7つの普遍的に発現する単量体セリン/スレオニンプロテインキナーゼのファミリーである20。すべてのCK1アイソフォームは、高度に保存されたキナーゼドメインを持っているが、触媒作用のないN−およびC−末端ドメインは大きく異なっている21,22。これらのドメインは、インビボでのキナーゼ活性、キナーゼの局在性および基質特異性の制御に重要な役割を果たしている21−23。CK1ファミリーのアイソフォームは、インビトロでは似たような基質特異性を示すので24、インビボでのそれらの異なる生物学的機能(例えば、染色体分離、紡錘体形成、概日リズム、核内移行、Wnt経路シグナルおよび細胞生存/アポトーシス)は、ほとんどすべて局在、ドッキング配列および相互作用の相手の違いから生じている22
すべてのCK1アイソフォームは構成的に活性であり、したがって、「セカンドメッセンジャー非依存性キナーゼ」に分類される。標準的に、CK1は「プライミングされた」(予めリン酸化された)コンセンサス配列S(P)−X−X−Sをリン酸化する。ここで、“S(P)”は“プライミング”されたホスホセリンを表し、“X”は任意のアミノ酸を表し、“S”はCK1がリン酸化する標的のセリンを表す20。効率的な基質認識にはリン酸化されたセリン残基が必要であるため、CK1は他のキナーゼとともに基質をリン酸化することが多く20、これは階層的リン酸化機構と一致している25
本発明の技術的課題は、末梢血管系の筋原性応答を改善するための新規投与計画を提供することである。
本発明によれば、「末梢血管系における筋原性応答を改善する」という用語は、以下に詳しく説明するように、特にそれぞれの病状や状態(特に特定の病気や状態に関連して、それぞれ筋原性応答が悪化する)において、筋原性応答の改善を意味する。健康な対象と比較して、末梢血管系における筋原性応答が悪化していることを示す対象の末梢血管系における筋原性応答は、前記筋原性応答が正常化されているか、または少なくとも正常化された値の方向に変化している。
上記の技術的課題の解決策は、特許請求の範囲、本明細書および添付の図に開示されている本発明の実施形態によって提供される。
本発明者らは、筋原性反応性の個別部分を調節するメカニズムを選択的に標的とすることにより、TPRを低減する優れた手段を発見した。筋原性応答の血管床特異的調節は、正常な生理学的調節機構を完全に維持したまま、臓器の血流と機能を改善することができる。
本発明によれば、血管平滑筋のCK1発現活性を変化させる化合物は、mTNF逆シグナル伝達と筋原性応答に影響を与え、そしてその結果として、全末梢抵抗、組織血流、および全身血圧に影響を与える。筋原性反応性の変化は多くの疾患(例、心不全、くも膜下出血、糖尿病、脳卒中、敗血症)の特徴であるため、微小血管のCK1活性/発現を標的とすることは、多様な疾患における微小血管の筋原性応答および全身血行動態を改善できる可能性がある。
より具体的には、本発明は、カゼインキナーゼ1(CK1)阻害剤の使用、すなわち、1つまたは複数のCK1阻害剤を、冠動脈疾患(CAD)(狭心症および心筋梗塞(一般に心臓発作として知られている))、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心拍異常、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、血栓塞栓症、静脈血栓症、くも膜下出血、高血圧症(心不全、くも膜下出血および高血圧症が特に好ましい)などのような血管および/または心血管の疾患(CVDs)の予防および/または治療のために使用することができる。
本発明によれば、CK1阻害剤は、CK1の発現および/または活性を低下させる化合物である。
本発明で使用するための好ましいCK1阻害剤は、CK1アイソフォームδ(CK1δ、他の例では「CK1D」とも呼ばれる)および/またはε(CK1ε、他の例では「CK1E」とも呼ばれる)に選択的な阻害剤である。本発明のある実施形態では、CK1阻害剤は、CK1εよりもCK1δに対してより強い阻害効果を有する場合が好ましい。本発明で使用するのに特に適したCK1阻害剤は、WO2014/023271に開示されているCK1阻害剤であり、より好ましくは、CK1阻害剤D4476、PF670462、IC261およびPF4800567である。本発明で使用するのに非常に好ましいCK1阻害剤は、PF−670462およびPF−4800567であり、これらは組み合わせて使用することもできる。本発明との関連で他の有用なCK1阻害剤は、Saladoらによって開示されたCK1δ選択的阻害剤(2014 J. Med. Chem. 2014, 57, 2755-2772、特にその図1、表1および図2に示すものであり、化合物M3−15が最も好ましい。本発明は、薬学的に許容される塩、溶媒和物、そのようなエステル類のエステル塩、ならびに、必要とする患者への投与時に、本発明で使用するCK1阻害剤またはその代謝物もしくは残基を直接的または間接的に提供することができる任意の他の付加物または誘導体の使用にも向けられていることを理解されたい。
本発明によれば、CK1阻害剤は、特に冠動脈疾患(CAD)(狭心症および心筋梗塞(一般に心臓発作として知られている))、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心拍異常、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、血栓塞栓症、静脈血栓症、くも膜下出血、高血圧症(心不全、くも膜下出血および高血圧症が特に好ましい)などの血管および心血管の疾患(CVDs)などのような疾患に苦しむ患者におけるCK1の発現/活性を阻害し、末梢抵抗動脈の血管平滑筋細胞におけるmTNFの逆シグナル伝達を抑制する。
本発明によれば、CK1阻害剤は、特に冠動脈疾患(CAD)(狭心症および心筋梗塞(一般に心臓発作として知られている))、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心拍異常、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、血栓塞栓症、静脈血栓症、くも膜下出血、高血圧症(心不全、くも膜下出血および高血圧症が特に好ましい)などの血管および心血管の疾患(CVDs)などのような疾患に苦しむ患者における心不全のような疾患において、平滑筋のErk1/2のリン酸化やスフィンゴシン−1−リン酸のシグナル伝達を抑制する。
本発明によれば、CK1阻害剤は、特に冠動脈疾患(CAD)(狭心症および心筋梗塞(一般に心臓発作として知られている))、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心拍異常、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、血栓塞栓症、静脈血栓症、くも膜下出血、高血圧症(心不全、くも膜下出血および高血圧症が特に好ましい)などの血管および心血管の疾患(CVDs)などのような疾患に苦しむ患者におけるCK1の発現/活性を阻害し、末梢の筋原性反応性を低下させる。
本発明によれば、CK1阻害剤は、特に冠動脈疾患(CAD)(狭心症および心筋梗塞(一般に心臓発作として知られている))、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心拍異常、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、血栓塞栓症、静脈血栓症、くも膜下出血、高血圧症(心不全、くも膜下出血および高血圧症が特に好ましい)などの血管および心血管の疾患(CVDs)などのような疾患に苦しむ患者における全末梢抵抗を減少させる。
本発明によれば、CK1阻害剤は、特に冠動脈疾患(CAD)(狭心症および心筋梗塞(一般に心臓発作として知られている))、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心拍異常、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、血栓塞栓症、静脈血栓症、くも膜下出血、高血圧症(心不全、くも膜下出血および高血圧症が特に好ましい)などの血管および心血管の疾患(CVDs)などのような疾患に苦しむ患者における全身血圧を下げる。
本発明によれば、CK1阻害剤は、特に冠動脈疾患(CAD)(狭心症および心筋梗塞(一般に心臓発作として知られている))、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心拍異常、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、血栓塞栓症、静脈血栓症、くも膜下出血、高血圧症(心不全、くも膜下出血および高血圧症が特に好ましい)などの血管および心血管の疾患(CVDs)などのような疾患に苦しむ患者における骨格筋、腸間膜、腎臓、および冠循環中の血流を増加させる。
本発明によれば、CK1阻害剤の効果は筋原性緊張に限定されており、カテコールアミンで誘発された血管収縮は、心不全、くも膜下出血、高血圧などの疾患では影響を受けない。
本発明によれば、CK1阻害剤の効果は末梢および冠循環に限定されており、脳血管の血行動態は、上述のような疾患、特に心不全、くも膜下出血、高血圧などでは影響を受けない。
本発明はまた、上述したような血管および/または心血管の疾患の予防および/または治療に使用するためのCK1阻害剤、好ましくは上でより詳細に概説したようなものから選択されるCK1阻害剤にも向けられている。
本発明はさらに、有効量の少なくとも1つのCK1阻害剤、好ましくは上記でより詳細に概説したものから選択された少なくとも1つのCK1阻害剤を、それを必要とする患者、好ましくは哺乳動物の患者、特にヒトの患者に投与することを含む、上述の血管および/または心血管の疾患の予防および/または治療するための方法に向けられている。
本発明では、CK1δ/ε選択的阻害の効果が頭打ちになることが示されており、CK1を最大限に阻害しても、筋原性血管収縮を部分的にしか軽減できないと結論づけられている。この論評を受けて、本発明者らは、CK1阻害剤を用いた本発明の治療に適した例示的な条件として、心不全(HF)におけるCK1阻害の有効性を確認するための追加実験を行った。
本発明によれば、1つまたは複数のCK1阻害剤は、それの/それらの遊離形態で使用することができる。他の実施形態では、本発明で使用されるようなCK1阻害剤(複数可)(すなわち、少なくとも1つのCK1阻害剤)は、典型的には、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、担体および/または溶媒と組み合わせて、前記少なくとも1つのCK1阻害剤を含む医薬組成物中に存在する。
本発明の方法および使用において適用されるCK1阻害剤の有効量、すなわち、特定の患者または生物に対する特定の有効量レベルは、治療される障害および障害の重症度を含む様々な要因;採用される特定の化合物の活性、採用される特定の組成物;患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別および食習慣;採用される特定の化合物の投与時間、投与経路および排泄率;治療期間;採用される特定の化合物と組み合わせてまたは同時に使用される薬剤、および医療技術でよく知られている同様の要因を含む様々な要因に依存する。
本発明に関連して好ましい投与量は、特に本明細書で言及されているような好ましい化合物、より具体的にはPF−4800567およびPF−670462を参照すると、体重1kg当たり約1〜約300mg(以下、「mg/kg」という)、好ましくは約10〜約100mg/kg、より好ましくは約20〜約70mg/kg、特に好ましくは約25〜約45mg/kg、例えば30mg/kgである。用量は、1日2回、3回など、1回またはそれ以上投与してもよい。好ましくは、1日1回または2回の投与が行われる。好ましいのは、1つまたは複数のCK1阻害剤の投与が1日1回行われることである。
心血管事故の多くは、休息段階、つまり人間の患者が心配する夜間に起こることが知られている。したがって、少なくとも1つのCK1阻害剤は、治療を受ける対象の休息段階に少なくとも1つのCK1の最大の薬理学的効果を提供する投与計画で投与されることが好ましく、より好ましくは休息段階またはその前後である。「休息段階またはその前後」とは、好ましくは休息段階の約−2時間から約+2時間であり、より好ましくは休息段階の約−1時間から約+1時間であり、さらに好ましくは休息段階の約−0.5時間から約+0.5時間である。当業者にとって、少なくとも1つのCK1阻害剤の最大の薬理学的効果を提供する投与計画は、選択されたCK1阻害剤に依存することは明らかである。例えば、活性化合物の比較的速い分解を示すCK1阻害剤は、患者の休息段階の3、4、5、または6時間前などの休息段階の前の適切な時間(すなわち、ヒトの患者の就寝時間の前)に1日1回投与することができる。選択したCK1阻害剤が遅い分解を示す化合物である代替の実施形態では、CK1阻害剤は、その阻害剤の最大効果、典型的には、治療を受ける患者の休息段階、好ましくは休息段階またはその前後(好ましくは上記の定義に従う)において最大の生物学的利用濃度が得られることを保証する制御放出組成物を通じて投与することができる。休息段階に上述の最大の効果を得るための適切な医薬組成物および/または用量および投与計画(例えば、本明細書で詳細に説明した特定のCK1阻害剤)は、当業者に知られている。
CK1阻害剤の投与経路は特に重要ではなく、選択される経路は、個々のCK1阻害剤化合物または適用される化合物および治療される対象に依存する。好ましくは、CK1阻害剤(複数可)は、経口または静脈内投与などの全身投与で投与されるが、経口投与が特に好ましい。
「患者」および「対象」という用語は、本明細書では互換的に使用され、それぞれ動物、好ましくは哺乳動物、そして最も好ましくはヒトを意味する。
本発明に従って使用するための少なくとも1つのCK1阻害剤(好ましくは上記したような医薬組成物の形で)は、脳血管の状態を治療するのに有効な任意の量および任意の投与経路を用いて投与することができる。本発明によれば、「治療する」または「治療」という用語は、状態の重症度が、未治療の状態と比較して少なくとも進行しないこと、好ましくは状態の重症度が進行しないこと、より好ましくは状態の重症度が軽減されること、さらに好ましくは状態の重症度が大幅に軽減されること、そして、理想的には、状態が実質的に治癒することを意味すると理解される。好ましくは、本発明による状態の重症度が少なくとも30%、より好ましくは少なくとも50%、特に少なくとも70%、さらにより好ましくは少なくとも90%減少し、状態の完全な治癒が本発明の治療の最も好ましい結果である。
(A)治療前、HF(n=6)のマウスから分離された精巣挙筋の動脈の筋原性緊張は、シャムコントロール(n=8)から分離された動脈と比較して増大していた。 (B)550nM PF670462によるインビトロでの治療(30分)後、両方のグループの筋原性緊張は同じレベルまで減衰した。したがって、HFを介した筋原性緊張の増大は排除され(すなわち、治療後の曲線が重なる)、新しい緊張レベルは、シャムコントロールと比較してわずかに低下しただけである。 mTNFの細胞質部分が逆シグナル伝達を制御することを示している。 mTNFの細胞質部分が逆シグナル伝達を制御することを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1がmTNFを介した筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1デルタが筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1デルタが筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1デルタが筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1デルタが筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1デルタが筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1デルタが筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1デルタが筋原性応答を制御していることを示している。 カゼインキナーゼ1デルタが筋原性応答を制御していることを示している。 CK1Dが筋原性応答の概日振動を制御していることを示している。 CK1Dが筋原性応答の概日振動を制御していることを示している。 CK1Dが筋原性応答の概日振動を制御していることを示している。 CK1Dが筋原性応答の概日振動を制御していることを示している。 CK1Dが筋原性応答の概日振動を制御していることを示している。 CK1Dが筋原性応答の概日振動を制御していることを示している。 CK1Dが筋原性応答の概日振動を制御していることを示している。 CK1Dが筋原性応答の概日振動を制御していることを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。 CK1D阻害が、HFの微小血管機能障害と心機能が改善することを示している。
本発明は、以下の非限定的な例によってさらに説明される。
実施例1:CK1の阻害はインビトロおよびインビボでの筋原性応答を低下させる。
図1を参照すると、微小血管の平滑筋細胞をマウスの腸間膜動脈から培養し、標準的なウエスタンブロッティングによりERK1/2のリン酸化を評価した。マウス精巣挙筋の骨格筋の抵抗動脈を圧力ミオグラフィーによって評価した。mTNF逆シグナル伝達は、本質的に活性なTNFタイプI受容体の構築物であるsTNFR1−Fcによって誘導された。
微小血管の平滑筋細胞において、sTNFR1−FcはERK1/2のリン酸化を増加させる。sTNFR1−Fcによって誘導されるERK1/2のリン酸化は、汎CK1阻害剤であるCKI−7および特定のCKIδ阻害剤であるPF−670462の両方によって消失する。これらの所見は、精巣挙筋の骨格筋の抵抗動脈で確かめられた。CKI−7をインビトロで適用すると、sTNFR1−Fcによって誘発されるmTNF逆シグナル伝達が抑制され、筋原性応答が低下する。CK1の阻害は、TNF−/−動脈の筋原性応答に影響を与えなかった。インビトロでは、PF−670462も筋原性応答を低下させ、インビボで適用したときには、PF−67062は単離された精巣挙筋の動脈の筋原性応答を低下させた。重要なことは、上記のいずれの処置もアゴニストで誘発された血管収縮に影響を与えなかったことである。
実施例2:mTNFの細胞質部分が逆シグナル伝達を制御する。
図2を参照すると、ヒト胎児腎臓(HEK)細胞を24時間かけて一過性にトランスフェクトし、TNF抗体のアダリムマブ(HumiraTM)で5分間刺激した。mTNF逆シグナル伝達は、ウエスタンブロットによって評価されたERK1/2のリン酸化によって示される。HEK細胞が腫瘍壊死因子(TNF)プラスミド構築物を発現しない限り、mTNFの逆シグナル伝達は刺激されない(NT=非形質導入);TNFの細胞内領域(アミノ酸2〜25)を切断すると逆シグナル伝達(Trunc TNF)が消失する。重要なのは、mTNFの細胞質尾部には、Trunc TNFで除去されるカゼインキナーゼ1(CK1)認識部位(S(P)−X−X−S)が含まれており、mTNF逆シグナル伝達においてCK1の結合のために必要であることを示している。
図2中の*は、対応のないスチューデントのt検定によるP<0.05(n=6〜12の生物学的複製)を示している。
実施例3:カゼインキナーゼ1はmTNFを介した筋原性応答を制御する。
図3を参照すると、マウス精巣挙筋の骨格筋の抵抗動脈を単離し、圧力ミオグラフィーのためにカニューレを挿入した。経壁圧の段階的な増加(20mmHgステップで20〜100mmHg)は筋原性血管収縮を生じさせる。(図3a)汎カゼインキナーゼ1(CK1)阻害剤であるCKI−7(インビトロで10μM)は筋原性応答を低下させる。(図3b)フェニレフリンによって誘発された血管収縮は損なわれずに残っているため、CKI−7によって血管の健全性が損なわれることはない。(図3c)CKI−7は、筋原性応答の用量依存的な低下を生じさせる(n=4〜6血管)。(図3d)CKI−7はTNFシグナル伝達がない場合(すなわち、TNFノックアウト動脈、TNF KO)には効果がない。(図3e)TNF KO動脈におけるフェニレフリンで誘発された血管収縮は、CKI−7の影響を受けない。(図3f)mTNF刺激融合タンパク質sTNFR1−Fc(100ng/mL)の急性投与は、CKI−7によって阻止される血管収縮を刺激する。このことは、mTNF逆シグナル伝達には機能的なCK1が必要であることを示している。(図3g)すべての血管は、実験前は健全であり、フェニレフリン(PE)に対する強い血管収縮によって示されている。(h)単離した精巣挙筋の抵抗動脈に圧力ミオグラフィーと、それに続けてERK1/2リン酸化のためのウエスタンブロットと、mTNF逆シグナル伝達の分子読み出しとを行った。sTNFR1−Fcは、CKI−7によって阻害されるERK1/2リン酸化を促進した。(i)代表的なウエスタンブロットである。(j)腸間膜血管の平滑筋細胞は、CKI−7(1μM)によって阻害されるsTNFRI−Fcに応答して強固なERK1/2リン酸化を示す。
(図3a、b、d、e)図3a、b、c、dおよびe中の*は、対応のないスチューデントのt検定によるP<0.05を示している。(図3c、f〜g)図3c、fおよびg中の*は、一元配置分散分析によるP<0.05を示し、ダネットの事後検定による未処理のコントロールの応答と比較したものである。*は一元配置分散分析によるP<0.05を示すとともにコントロール(Con)と比較したものであり、+はボンフェローニ事後検定でTNFR1−Fcのみ(0mol/L CKI−7)と比較してP<0.05を示す。生物学的複製の数は、図3の括弧内に示されている。
実施例4:カゼインキナーゼ1デルタは筋原性応答を制御する。
図4を参照すると、マウス精巣挙筋の骨格筋の抵抗動脈を単離し、圧力ミオグラフィーのためにカニューレを挿入した。経壁圧の段階的な増加(20mmHgステップで20〜100mmHg)は筋原性血管収縮を生じさせる。(図4a)選択的CK1E阻害剤であるPF−4800567は筋原性応答を抑制する(インビトロで30μM)。(図4b)PF−4800567は、IC50(32nM)を大きく上回る濃度ではあるが、用量依存的に筋原性応答を低下させた(各用量でn=4〜5)ことから、この緊張における低下は、阻害剤のオフターゲット効果によるものではないかと考えられる。(図4c)フェニレフリンで誘発された血管収縮は、PF−4800567で治療された動脈で減少する。(図4d)フェニレフリンで誘発された血管収縮の減少は、ベースラインの緊張への補正後も残っており、30μM用量でのPF−4800567の非特異的阻害効果を示している。これらのデータを総合すると、CK1Eは筋原性応答を介している可能性が低いことを示している。なぜなら、反応の阻害はIC50より〜1000倍高いPF−4800567の濃度でのみ起こり、PF−4800567は一般的な血管の収縮性を阻害するからである(フェニレフリンに対する反応の鈍化で示される)。(図4e)CK1D/E阻害剤であるPF−670462は、筋原性応答を低下させる(インビトロで550nM)。この効果は、血管のインキュベーションバッファーを繰り返し交換することで元に戻せる。(図4f)PF−670462は、公表されているIC50(7.7〜14nM)に近い濃度で筋原性応答の用量依存的な低下を誘発していることから、緊張の低下がCK1DまたはCK1Eのいずれかに特異的である可能性が高いことを示唆している(それぞれの用量でn=4〜5)。CK1E選択的阻害剤であるPF−4800567は、CK1Eの特異性の範囲をはるかに超えてのみ有効であったため、PF−670462のより強力な阻害効果はCK1Dの標的化によるものであることが示唆される。(図4g)CK1DはTNFを介してシグナルを発し、PF−670462は野生型(WT)の動脈では筋原性応答を阻害するが、TNFノックアウト(TNF−/−)マウスの動脈では阻害しない。(図4h)フェニレフリンによって誘発された血管収縮はそのままなので、血管の健全性はPF−670462によって損なわれない。
(図4a、c、d)図4a、cおよびd中の*は、対応のないスチューデントのt検定によるP<0.05を示している。(図4b、f)図4bおよびf中の*は、一元配置分散分析によるP<0.05を示し、ダネットの事後検定で0用量と比較したものである。(図4e)図4e中の*は、一元配置分散分析によるP<0.05を示し、ダネットの事後検定でPF−670462と比較したものである。(図4g、h)図4gおよびh中の*は、一元配置分散分析によるP<0.05を示し、ダネットの事後検定によるWT PF−670462応答と比較したものである。生物学的複製の数は、図4の括弧内に示されている。
実施例5:CK1Dは筋原性応答の概日振動を制御する。
図5を参照すると、マウス精巣挙筋の骨格筋の抵抗動脈は、休息段階中期(ZT7)または活動段階中期(ZT19)で単離され、圧力ミオグラフィーのためにカニューレを挿入した。経壁圧(60〜100mmHg)のワンステップの増加は、筋原性血管収縮を誘発する。(図5a)PF−670462(10μM、インビトロ)は、休息段階(ZT7)でのみ筋原性応答を低下させ、活動段階(ZT19)では低下させない。(図5b)血管拡張はPF−670462の投与によって影響を受けず、血管の初期緊張が圧力刺激の前から変わっていないことを示している。(図5c)精巣挙筋の抵抗動脈は圧力ミオグラフィーを受け、続いてウエスタンブロッティングでERK1/2のリン酸化を評価した。PF−670462は、休息段階(ZT7)のERK1/2のリン酸化を大幅に減少させる。(図5d)代表的なウエスタンブロットである。(図5e)血管の安静時の直径はPF−670462の影響を受けない。(図5f)PF−670462の投与前は、フェニレフリンに対する強力な血管収縮によって示されるように、血管の健康状態は損なわれていない。(図5g)PF−670462の投与量に依存して休息段階中期(ZT7)に筋原性緊張が低下し、活動段階中期(ZT19)には最下点に達した(用量あたりn=4〜7血管)。(図5h)強力にフェニレフリンで誘発された血管収縮によって示される血管の健全性は、PF−670462投与の影響を受けない。
(図5aからd)図5a、b、cおよびd中の*は、同じ期間内の対応のないスチューデントのt検定(それぞれZT7またはZT19)によるP<0.05を示している。(図5e、f)図5eおよびf中の*は、一元配置分散分析によるP<0.05を示している。(図5g)図5g中の*は、一元配置分散分析によるP<0.05を示し、ダネットの事後検定で同じ期間内(それぞれZT7またはZT19)で薬物なし(0μmol/L)と比較したことを示している。(図5h)図5h中の*は、対応のないスチューデントのt検定によるP<0.05を示している。生物学的複製の数は、図5の括弧内に示されている。
実施例6:CK1Dの阻害は、HFにおける微小血管機能障害および心機能を改善する。
図6aからcを参照すると、マウスは、心筋梗塞(左前下行冠動脈の結紮)またはシャム手術を受けた。心筋梗塞後8週間で、マウスは心不全(HF)を発症した。精巣挙筋の骨格筋の抵抗動脈を単離し、圧力ミオグラフィーのためにカニューレを挿入した。経壁圧の段階的な増加(20mmHgステップで20〜100mmHg)はシャムグループよりもHFで有意に強い筋原性血管収縮を誘発した。(図6a)PF−670462(インビトロで550nM)による溶液槽処理は、HFマウスの動脈の筋原性応答を正常化する(すなわち、筋原性応答のレベルはシャムの値と同様になる)。(図6b)PF−670462は、シャム手術を受けたマウスの筋原性緊張に影響を与えない。(図6c)フェニレフリンによって誘発された血管収縮が損なわれていないことから、血管はしっかりと機能していることが示されている。
図6dからfを参照すると、未処理マウスにPF−670462(30〜50mg/kgを200μLの水に溶かして腹腔内に注射)または溶媒(200μLの水)を投与した。24時間後、休息段階中期(ZT7)に、精巣挙筋の骨格筋の抵抗動脈に圧力ミオグラフィーを行った。(図6d)PF−670462の30mg/kgおよび50mg/kgの両方が筋原性応答を低下させることから、薬剤がインビボで機能することが示唆された。(図6e)フェニレフリンで誘発された血管収縮はPF−670462をインビボで適用しても変化しない。(図6f)筋原性緊張の低下に伴い、PF−670462(30mg/kg腹腔内)の急性注射は平均動脈圧(MAP)を低下させる(グループあたりn=3)。
図6gからjを参照すると、心筋梗塞またはシャム手術後のマウスに、PF−670462(30mg/kg、腹腔内注射)または溶媒(DMSO)を7週間(5日間/週)慢性的に投与した。精巣挙筋の骨格筋の抵抗動脈を圧力ミオグラフィーのために単離した。(図6g)精巣挙筋の抵抗動脈におけるCK1DおよびCK1EのmRNA発現は、HFとシャムとで差がなく(グループあたりn=18サンプル)、筋原性緊張の違いが翻訳後メカニズムによってもたらされることが示唆された。(図6h)HFで誘発された筋原性緊張の上昇は、PF−670462の慢性投与により正常化した。(図6i)フェニレフリンで誘発された血管収縮は、慢性的にPF−670462を投与することで損なわれない。PF−670462投与群におけるフェニレフリンの低濃度での緊張の低下は、安静時の筋原性緊張の変化によるものである。(図6j)心エコー検査で評価された心臓からの血流の定量化である心拍出量は、慢性PF−670462投与で上昇する。
(図6a、b、およびgからj)図6a、b、およびgからj中の*は、対応のないスチューデントのt検定によるP<0.05を示している。(図6cからe)図6cからe中の*は、一元配置分散分析によるP<0.05を示し、ダネットの事後検定によるコントロールと比較している。生物学的複製の数は、図6の括弧内に示されている。
本発明は、CK1がmTNF逆シグナル伝達、ひいては筋原性応答の制御因子として働くことを示している。アゴニストで誘発された血管収縮に影響を与えることなく筋原性応答を低下させるCK1阻害剤の実証された能力は、微小血管の緊張が増加する疾患への臨床応用に大きな安全マージンを提供する。
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Claims (22)

  1. 血管疾患および/または心血管疾患の予防および/または治療に使用するためのカゼインキナーゼ1(CK1)阻害剤。
  2. 前記血管疾患または前記心血管疾患が、冠動脈疾患(CAD)、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心拍異常、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、血栓塞栓症、静脈血栓症、くも膜下出血および高血圧症からなる群から選択される、請求項1に記載の使用のためのCK1阻害剤。
  3. 前記血管疾患または前記心血管疾患が、心不全、くも膜下出血および高血圧症からなる群から選択される、請求項2に記載の使用のためのCK1阻害剤。
  4. 前記CK1阻害剤がCK1δおよび/またはCK1εに対して選択的である、前記請求項のいずれか一項に記載の使用のためのCK1阻害剤。
  5. 前記CK1阻害剤が、PF−670462、PF−4800567およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の使用のためのCK1阻害剤。
  6. 前記CK1阻害剤がPF−670462である、請求項4に記載の使用のためのCK1阻害剤。
  7. 前記CK1阻害剤がPF−4800567である、請求項4に記載の使用のためのCK1阻害剤。
  8. 前記CK1阻害剤が1日1回、2回または3回患者に投与される、前記請求項のいずれか一項に記載の使用のためのCK1阻害剤。
  9. 前記CK1阻害剤が、対象の休息段階に少なくとも1つのCK1の最大の薬理学的効果を提供する投与計画に従って対象に投与される、請求項7に記載の使用のためのCK1阻害剤。
  10. 前記CK1阻害剤が、休息段階または休息段階の−2時間から+2時間、好ましくは休息段階の−1時間から+1時間において、少なくとも1つのCK1の最大の薬理学的効果を提供する投与計画に従って対象に投与される、請求項8に記載の使用のためのCK1阻害剤。
  11. 有効量の少なくとも1つのCK1阻害剤を、それを必要とする患者に投与するステップを含んで行うことによる、血管疾患および/または心血管疾患の予防および/または治療のための方法。
  12. 前記血管疾患または前記心血管疾患が、冠動脈疾患(CAD)、脳卒中、心不全、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心拍異常、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、血栓塞栓症、静脈血栓症、くも膜下出血および高血圧症からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
  13. 前記血管疾患または前記心血管疾患が、心不全、くも膜下出血および高血圧症からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  14. 前記CK1阻害剤がCK1δおよび/またはCK1εに対して選択的である、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記CK1阻害剤が、PF−670462、PF−4800567およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
  16. 前記CK1阻害剤がPF−670462である、請求項14に記載の方法。
  17. 前記CK1阻害剤がPF−4800567である、請求項14に記載の方法。
  18. 前記CK1阻害剤が1日1回、2回または3回前記患者に投与される、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記CK1阻害剤が、前記患者の休息段階に少なくとも1つのCK1の最大の薬理学的効果を提供する投与計画に従って対象に投与される、請求項17に記載の方法。
  20. 前記CK1阻害剤が、休息段階または休息段階の−2時間から約+2時間において、少なくとも1つのCK1の最大の薬理学的効果を提供する投与計画に従って前記患者に投与される、請求項18に記載の方法。
  21. 前記CK1阻害剤が、休息段階の約−1時間から約+1時間において、少なくとも1つのCK1の最大の薬理学的効果を提供する投与計画に従って前記患者に投与される、請求項18に記載の方法。
  22. 前記患者が哺乳動物、好ましくはヒトである、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
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