JP2022190802A - コミュニケーション管理プログラム、コミュニケーション管理方法および情報処理装置 - Google Patents

コミュニケーション管理プログラム、コミュニケーション管理方法および情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】会話の内容が類似するグループのマージを推奨すること。【解決手段】情報処理装置101は、グループAのコミュニケーション情報110に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第1のグラフ情報130と、グループBのコミュニケーション情報120に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第2のグラフ情報140とを取得する。情報処理装置101は、第1のグラフ情報130と第2のグラフ情報140とを比較した結果に基づいて、第1のグラフ情報130と第2のグラフ情報140とが類似すると判断した場合に、グループAとグループBとのマージを推奨するマージ推奨情報150を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、コミュニケーション管理プログラム、コミュニケーション管理方法および情報処理装置に関する。
従来、1つのオンライン会議において2つ以上の話題を同時に会話するための方法として、参加者をグループ分けしてグループ単位で会話する機能がある。また、一旦グループ分けして会話を開始した後に、グループ内の会話の内容によっては、複数のグループを統合して会話するほうが好ましい場合がある。
先行技術としては、参加者をグループ化しておき、各々のグループにてオンラインコミュニケーションによって発言/情報交換を行うとともに、新規グループの生成・グループの統合・分割・メンバ交換を行うためのものがある。また、グループに属する参加者の仮想会議室における挙動と討論判定基準に基づいて、グループの討論状況を判定し、参加者の挙動と参加者判定基準に基づいて、参加者を判定して類別し、討論状況判定結果と類別結果とグループ再編基準に基づいて参加者をグループに再び振り分ける技術がある。また、複数のグループ通話が開催されている状態で、合併・分離要求権限を備えた端末から合併要求が入力されると、複数のグループ通話の音声を大会議トランクに切り替えて接続して合併したグループ通話を開催する技術がある。
国際公開第2008/078555号 国際公開第2016/117070号 特開2011-91582号公報
しかしながら、従来技術では、会話(コミュニケーション)の内容が類似するグループのマージを推奨することが難しい。
一つの側面では、本発明は、会話の内容が類似するグループのマージを推奨することを目的とする。
1つの実施態様では、第1のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第1のグラフ情報と、第2のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第2のグラフ情報とを取得し、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とが類似すると判断した場合に、前記第1のグループと前記第2のグループとのマージを推奨する情報を出力する、コミュニケーション管理プログラムが提供される。
本発明の一側面によれば、会話の内容が類似するグループのマージを推奨することができるという効果を奏する。
図1は、コミュニケーション管理方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、情報処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、コミュニケーション管理装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、クライアント装置202のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図5は、キーグラフの具体例を示す説明図である。 図6は、評価単語DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、コミュニケーション管理装置201の機能的構成例を示すブロック図である。 図8Aは、キーグラフKGiの生成例を示す説明図(その1)である。 図8Bは、キーグラフKGiの生成例を示す説明図(その2)である。 図9は、部分キーグラフの抽出例を示す説明図である。 図10は、マージ推奨画面の画面例を示す説明図である。 図11は、情報処理システム200の動作例を示す説明図(その1)である。 図12は、情報処理システム200の動作例を示す説明図(その2)である。 図13は、情報処理システム200の動作例を示す説明図(その3)である。 図14は、情報処理システム200の動作例を示す説明図(その4)である。 図15は、評価単語DB220の記憶内容の更新例を示す説明図である。 図16は、コミュニケーション管理装置201のマージ推奨処理手順の一例を示すフローチャートである。 図17は、コミュニケーション管理装置201のマージ評価処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明にかかるコミュニケーション管理プログラム、コミュニケーション管理方法および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、コミュニケーション管理方法の一実施例を示す説明図である。図1において、情報処理装置101は、グループのマージを推奨する情報を出力するコンピュータである。ここで、グループは、オンラインコミュニケーションを行うユーザの集まりである。
オンラインコミュニケーションは、インターネットなどのネットワークを介して相互に対話するコミュニケーションである。オンラインコミュニケーションは、例えば、音声によるコミュニケーションであってもよく、また、テキストによるコミュニケーションであってもよい。マージとは、複数のグループを統合して一つのグループとすることである。
例えば、グループは、1つのオンライン会議において2つ以上の話題を同時に会話する際に形成される。オンライン会議は、例えば、学校や会社などで開催される懇親会に利用される。より具体的には、例えば、グループは、参加者をグループ分けするために設定されるブレイクアウトルームによって形成されてもよい。ブレイクアウトルームは、オンラインコミュニケーションツールの機能であり、参加者をグループ分けしてグループ単位で会話するための機能である。
ここで、あるグループと同じような話題の話を他のグループでしている場合がある。このような場合、別々のグループの人たちが一緒に話すことで、話題を深掘りして、盛り上がったり、有意義な議論を行ったりすることができるというメリットがある。
オンラインコミュニケーションに関する既存技術として、画面上にあるアイコン同士が、近づいたら互いの声が聞こえるようになり、離れたら声が聞こえなくなるものがある。しかしながら、この既存技術では、各参加者が、他のグループの話題に「聞き耳を立てる」ことはできるが、すべてのグループの会話を聞いて、同じ話題の話をしていることを判断することは時間がかかり現実的ではない。
また、各参加者が、自身が属しているグループを一度抜けて、他のグループに参加し、そのグループで話している内容を確認することが考えられる。しかし、グループ内の参加者全員で移動したいときは、それぞれの参加者が個人で移動する必要がある。また、すべてのグループに参加して、話している内容を確認するとなると、時間的な損失が大きい。
また、オンライン会議のホストが、各グループの話の内容を聞いて、同じ話をしている2つのグループをマージさせるやり方が考えられる。しかし、人間が同時に聞ける話の数には限界がある。このため、グループの数が多くなると、ホストが同時並行で聞く話の数が増えて対応することができなくなる。
このように、人手により各グループで話している内容を確認して、異なるグループをマージさせたりすることは困難である。このため、例えば、2つのグループの会話の内容を比較し、同じ単語が出現している場合に同じ話題の話をしているグループであると判断して、2つのグループを自動でマージすることが考えられる。
しかしながら、単語だけの比較の場合、話の文脈まで考慮してマージすることが難しく、マージミスが発生するおそれがある。マージミスとは、2つのグループの話題の内容が違うにもかかわらず、2つのグループをマージすることである。
例えば、あるグループで「大企業の人事」という言葉が出てきて、別のグループで「大企業の売り上げ」という言葉が出てきたとする。この場合、「大企業」という共通の単語が出現しているが、一方では人事の話、もう一方では売り上げの話をしているときは、単語ベースでマージするとマージミスが発生する。
そこで、本実施の形態では、各グループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示すグラフ情報を利用して、グループ間の会話の内容を文脈ベースで比較して、会話の内容が類似するグループのマージを推奨するコミュニケーション管理方法について説明する。以下、情報処理装置101の処理例について説明する。
(1)情報処理装置101は、第1のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第1のグラフ情報と、第2のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第2のグラフ情報とを取得する。コミュニケーション情報は、各グループの会話内容を録音した音声データをテキストデータに変換したものである。
コミュニケーション情報に含まれる要素は、例えば、単語や句である。具体的には、例えば、複数の要素は、高頻度語を表す要素と、主張となる語を表す要素とを含む。高頻度語は、コミュニケーション情報において頻出する語(単語)である。主張となる語は、高頻度語によって説明される語(単語)である。要素間の関係は、例えば、共起関係である。共起とは、ある要素と別の要素とが同じタイミングに出現することである。共起の範囲は、任意に設定可能であり、例えば、同一の文章や、一定時間分の音声データなどに設定される。
グラフ情報としては、例えば、高頻度語を表す要素(土台)と、主張となる語を表す要素(屋根)とを含み、共起関係を有する要素間の関係を柱(接続)によって表すキーグラフを用いることができる。キーグラフの具体例については、図5を用いて後述する。
図1の例では、第1のグラフ情報130と第2のグラフ情報140とが取得された場合を想定する。第1のグラフ情報130は、グループAのコミュニケーション情報110に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す。コミュニケーション情報110は、グループAの会話内容を録音した音声データをテキストデータに変換したものである。第2のグラフ情報140は、グループBのコミュニケーション情報120に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す。コミュニケーション情報120は、グループBの会話内容を録音した音声データをテキストデータに変換したものである。
(2)情報処理装置101は、第1のグラフ情報と第2のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、第1のグラフ情報と第2のグラフ情報とが類似すると判断した場合に、第1のグループと第2のグループとのマージを推奨する情報を出力する。ここで、マージを推奨する情報は、例えば、別のグループと統合して、別のグループの参加者を含めてコミュニケーションをとることを推奨する情報である。
マージを推奨する情報の出力先は、例えば、各グループ(第1のグループ、第2のグループ)の管理者である。管理者は、例えば、グループ内のいずれかの参加者(メンバー)であってもよく、また、参加者とは別の者であってもよい。また、マージを推奨する情報の出力先は、例えば、グループ内のすべての参加者であってもよい。
具体的には、例えば、情報処理装置101は、第1のグラフ情報と第2のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、第1のグラフ情報と第2のグラフ情報との類似度を算出する。そして、情報処理装置101は、算出した類似度が閾値以上の場合に、第1のグループと第2のグループとのマージを推奨する情報を出力する。閾値は、任意に設定可能であり、類似度が閾値以上であれば、第1のグラフ情報と第2のグラフ情報とが類似すると判断できる値に設定される。
類似度は、例えば、第1のグラフ情報と第2のグラフ情報との間で一致する部分が多いほど、値が高くなるように算出される。情報処理装置101は、グラフ情報同士(第1のグラフ情報、第2のグラフ情報)を比較することで、例えば、単語だけでなく、単語間の関係性も考慮して、会話内容の類似度合いを判断することができる。
図1の例では、第1のグラフ情報130と第2のグラフ情報140とを比較した結果、第1のグラフ情報130と第2のグラフ情報140とが類似すると判断された場合を想定する。この場合、情報処理装置101は、例えば、各グループA,Bの管理者に対して、マージ推奨情報150を出力する。マージ推奨情報150は、グループAとグループBとのマージを推奨する情報である。
このように、情報処理装置101によれば、各グループ(第1のグループ、第2のグループ)のコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示すグラフ情報を利用して、会話の内容が類似するグループのマージを推奨することができる。例えば、情報処理装置101は、グラフ情報(第1のグラフ情報、第2のグラフ情報)を比較することで、単語だけを比較する場合に比べて、グループ間の会話の内容を文脈ベースで比較して、グループをマージすべきか否かを判断することができる。
図1の例では、第1のグラフ情報130と第2のグラフ情報140とを比較することで、グループA,B間の会話の内容の類似性を自動で判断して、同じ話題の話をしているグループA,Bをマージするよう推奨することができる。
(情報処理システム200のシステム構成例)
つぎに、図1に示した情報処理装置101を含む情報処理システム200のシステム構成例について説明する。ここでは、図1に示した情報処理装置101を、情報処理システム200内のコミュニケーション管理装置201に適用した場合を例に挙げて説明する。情報処理システム200は、例えば、オンラインコミュニケーションを管理するサービスに適用される。
以下の説明では、オンラインコミュニケーションとして、「オンライン会議」を例に挙げて説明する。また、グループは、例えば、ブレイクアウトルームを設定して参加者をグループ分けすることによって形成される。このため、オンライン会議の参加者をグループ分けすることによって形成されるグループを「ブレイクアウトルーム」と表記する場合がある。
図2は、情報処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、情報処理システム200は、コミュニケーション管理装置201と、複数のクライアント装置202と、を含む。情報処理システム200において、コミュニケーション管理装置201およびクライアント装置202は、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
ここで、コミュニケーション管理装置201は、評価単語DB(Database)220を有し、ブレイクアウトルーム(グループ)のマージを推奨する情報を出力する。コミュニケーション管理装置201は、例えば、サーバである。評価単語DB220の記憶内容については、図6を用いて後述する。
クライアント装置202は、ユーザが使用するコンピュータである。ユーザは、例えば、オンライン会議の参加者である。クライアント装置202は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレットPC、スマートフォンなどである。
情報処理システム200において、コミュニケーション管理装置201は、例えば、音声認識エンジン201-1と、グラフ作成モジュール201-2と、マージ推奨機能201-3と、マージ評価機能201-4とを含む。音声認識エンジン201-1は、音声データをテキストデータに変換するプログラムである。
グラフ作成モジュール201-2は、キーグラフを作成するプログラムである。なお、音声認識やキーグラフの作成には、既存の音声認識技術やキーグラフ作成技術を用いることができる。マージ推奨機能201-3は、ブレイクアウトルームのマージを推奨するプログラムである。マージ評価機能201-4は、マージ推奨機能201-3により推奨されたマージの妥当性を評価するプログラムである。
(コミュニケーション管理装置201のハードウェア構成例)
つぎに、コミュニケーション管理装置201のハードウェア構成例について説明する。
図3は、コミュニケーション管理装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、コミュニケーション管理装置201は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ディスクドライブ303と、ディスク304と、通信I/F(Interface)305と、可搬型記録媒体I/F306と、可搬型記録媒体307と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、コミュニケーション管理装置201の全体の制御を司る。CPU301は、複数のコアを有していてもよい。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMがOSのプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
ディスクドライブ303は、CPU301の制御に従ってディスク304に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク304は、ディスクドライブ303の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク304としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
通信I/F305は、通信回線を通じてネットワーク210(図2参照)に接続され、ネットワーク210を介して外部のコンピュータ(例えば、図2に示したクライアント装置202)に接続される。そして、通信I/F305は、ネットワーク210と装置内部とのインターフェースを司り、外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。通信I/F305には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
可搬型記録媒体I/F306は、CPU301の制御に従って可搬型記録媒体307に対するデータのリード/ライトを制御する。可搬型記録媒体307は、可搬型記録媒体I/F306の制御で書き込まれたデータを記憶する。可搬型記録媒体307としては、例えば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。
なお、コミュニケーション管理装置201は、上述した構成部のほかに、例えば、入力装置、ディスプレイなどを有することにしてもよい。
(クライアント装置202のハードウェア構成例)
つぎに、クライアント装置202のハードウェア構成例について説明する。
図4は、クライアント装置202のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、クライアント装置202は、CPU401と、メモリ402と、通信I/F403と、カメラ404と、ディスプレイ405と、入力装置406と、スピーカ407と、マイクロフォン408と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、クライアント装置202の全体の制御を司る。CPU401は、複数のコアを有していてもよい。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する記憶部である。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
通信I/F403は、通信回線を通じてネットワーク210(図2参照)に接続され、ネットワーク210を介して外部のコンピュータ(例えば、コミュニケーション管理装置201)に接続される。そして、通信I/F403は、ネットワーク210と自装置内部とのインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
カメラ404は、画像(静止画または動画)を撮影して画像データを出力する撮影装置である。カメラ404は、例えば、クライアント装置202を利用するユーザ(参加者)の顔を撮影可能な位置に設置される。
ディスプレイ405は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する表示装置である。ディスプレイ405には、例えば、ロボットの顔が出力されることにしてもよい。ディスプレイ405としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。
入力装置406は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置406は、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよく、また、キーボードやマウスなどであってもよい。スピーカ407は、電気信号を音声に変換して、音声を出力する。マイクロフォン408は、音声を受音して電気信号に変換する音声入力デバイスである。
なお、クライアント装置202は、上述した構成部のほかに、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、近距離無線通信I/F、可搬型記録媒体I/F、可搬型記録媒体などを有することにしてもよい。
(キーグラフの具体例)
つぎに、図5を用いて、コミュニケーション管理装置201が用いるキーグラフの具体例について説明する。キーグラフは、図1に示した第1のグラフ情報130、第2のグラフ情報140の一例である。
図5は、キーグラフの具体例を示す説明図である。図5において、キーグラフ500は、高頻度語を表す要素501~506(図5中、黒丸)と、主張となる語を表す要素507(図5中、白丸)とを含み、共起関係を有する要素間の関係を柱によって表すグラフ情報である。
以下の説明では、キーグラフにおいて、高頻度語を表す要素を「土台」と表記し、主張となる語を表す要素を「屋根」と表記し、共起関係を有する要素間の関係を示す点線を「柱」と表記する場合がある。例えば、柱514は、要素503(土台)に対応する単語「豊か」と要素507(屋根)に対応する単語「デザイン」との共起関係を示す。
また、各要素501~507には、各要素に対応する語(単語)が発言された時点(時刻)を示す時間情報が付与されている。なお、単語が複数回発言された場合、時間情報は、例えば、その単語が発言された最新の時刻を示す。例えば、要素503(土台)には、単語「豊か」が発言された時刻を示す時間情報「13:50:20」が付与されている。また、要素507(屋根)には、単語「デザイン」が発言された時刻を示す時間情報「13:41:00」が付与されている。
(評価単語DB220の記憶内容)
つぎに、図6を用いて、コミュニケーション管理装置201が有する評価単語DB220の記憶内容について説明する。評価単語DB220は、例えば、図3に示したコミュニケーション管理装置201のメモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。
図6は、評価単語DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、評価単語DB220は、単語/柱、会議室IDおよび評価数値のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、評価単語情報(例えば、評価単語情報600-1,600-2)をレコードとして記憶する。
ここで、単語/柱は、キーグラフに含まれる単語、または、共起関係にある単語間をつなぐ柱を示す。単語は、キーグラフに含まれる土台または屋根に対応する。会議室IDは、オンライン会議を一意に識別する識別子である。評価数値は、単語または柱に対応する評価数値を示す。
例えば、評価単語情報600-1は、単語「研究」、会議室ID「M1」および評価数値「20」を示す。評価単語情報600-2は、柱「研究、経済成長率」、会議室ID「M1」および評価数値「20」を示す。なお、柱「研究、経済成長率」は、研究と経済成長率とをつなぐ柱を示す。
(コミュニケーション管理装置201の機能的構成例)
図7は、コミュニケーション管理装置201の機能的構成例を示すブロック図である。図7において、コミュニケーション管理装置201は、取得部701と、生成部702と、算出部703と、判断部704と、出力部705と、評価部706と、記憶部710と、を含む。取得部701~評価部706は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク304、可搬型記録媒体307などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、通信I/F305により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置に記憶される。また、記憶部710は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。具体的には、例えば、記憶部710は、図6に示した評価単語DB220を記憶する。
以下の説明では、管理対象となるオンライン会議を「オンライン会議M#」と表記する場合がある(#は、自然数)。また、オンライン会議M#の参加者をグループ分けすることによって形成される複数のブレイクアウトルームを「ブレイクアウトルームR1~Rn」と表記する場合がある。また、ブレイクアウトルームR1~Rnのうちの任意のブレイクアウトルームを「ブレイクアウトルームRi」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。各ブレイクアウトルームRiには、管理者が存在するものとする。管理者は、例えば、ブレイクアウトルームRi内のいずれかの参加者であってもよく、また、参加者とは別の者であってもよい。
取得部701は、ブレイクアウトルームRiのコミュニケーション情報を取得する。ここで、コミュニケーション情報は、ブレイクアウトルームRiの会話内容を録音した音声データをテキストデータに変換したものである。音声データには、発話時間を特定する情報(例えば、時刻情報)が含まれる。
また、音声データには、例えば、会議室IDとルームIDとが付与されている。会議室IDは、オンライン会議M#を一意に識別する識別子である。ルームIDは、ブレイクアウトルームRiを一意に識別する識別子である。
具体的には、例えば、取得部701は、各ブレイクアウトルームRiの管理者、または、参加者のクライアント装置202(図2参照)から、ブレイクアウトルームRiの会話内容を録音した音声データを取得する。そして、取得部701は、音声認識エンジン201-1(図2参照)により、取得した音声データをテキストデータに変換することによって、各ブレイクアウトルームRiのコミュニケーション情報を取得する。コミュニケーション情報には、例えば、各語(単語)の発話時間を特定する情報(例えば、時刻情報)が含まれる。
なお、音声認識エンジン201-1は、例えば、コミュニケーション管理装置201とは異なる他のコンピュータ(例えば、各ブレイクアウトルームRiの管理者や参加者のクライアント装置202)により実現されてもよい。この場合、取得部701は、他のコンピュータから、ブレイクアウトルームRiのコミュニケーション情報を取得してもよい。また、オンラインコミュニケーションがテキストによるコミュニケーションの場合、取得部701は、例えば、ブレイクアウトルームRiの管理者や参加者のクライアント装置202から、ブレイクアウトルームRiの会話内容を表すテキストデータをコミュニケーション情報として取得してもよい。
オンライン会議M#の会議データおよびオンライン会議M#において形成されたブレイクアウトルームR1~Rnのブレイクアウトルームデータは、例えば、不図示の電子会議API(Application Programming Interface)において管理される。会議データは、例えば、オンライン会議M#の会議室IDと、オンライン会議M#内のブレイクアウトルームRiのルームIDとを含む。ブレイクアウトルームデータは、例えば、ブレイクアウトルームRiのルームIDと、ブレイクアウトルームRiの参加者IDとを含む。参加者IDは、参加者(管理者を含む)を一意に識別する識別子である。参加者IDとしては、例えば、クライアント装置202のIP(Internet Protocol)アドレスを用いることができる。電子会議APIは、例えば、コミュニケーション管理装置201によって実現される。
生成部702は、取得されたコミュニケーション情報に基づいて、ブレイクアウトルームRiのグラフ情報を生成する。ここで、ブレイクアウトルームRiのグラフ情報は、ブレイクアウトルームRiのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す情報であり、例えば、図1に示した第1のグラフ情報130、第2のグラフ情報140に対応する。
以下の説明では、ブレイクアウトルームRiのグラフ情報として、「キーグラフ」を例に挙げて説明する。キーグラフは、例えば、図5に示したようなキーグラフ500であり、高頻度語を表す要素(土台)と、主張となる語を表す要素(屋根)とを含み、共起関係を有する要素間の関係を柱によって表すグラフ情報である。
具体的には、例えば、生成部702は、グラフ作成モジュール201-2(図2参照)により、取得されたコミュニケーション情報に含まれる各要素(単語)の出現頻度、要素間のつながりの強さや数を算出して、高頻度語および主張となる語を抽出するとともに、要素間の共起関係を抽出することによって、ブレイクアウトルームRiのキーグラフを生成する。
この際、生成部702は、例えば、抽出した複数の要素のそれぞれの要素に、当該要素が表す語(単語)の発言時点を特定する時間情報を付与することにしてもよい。キーグラフの作成アルゴリズムとしては、既存のアルゴリズムを用いることができる。各要素が表す語(単語)の発言時点は、例えば、コミュニケーション情報に含まれる、各語(単語)の発話時間を特定する時刻情報をもとに特定される。
これにより、生成部702は、ブレイクアウトルームRiのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示し、複数の要素のそれぞれの要素に、当該要素が表す単語の発言時点を特定する時間情報が付与されたキーグラフ(例えば、図5に示したキーグラフ500)を生成することができる。
また、生成部702は、ブレイクアウトルームRiの第1の期間におけるコミュニケーションの内容を示すコミュニケーション情報に基づいて、ブレイクアウトルームRiのキーグラフを生成することにしてもよい。第1の期間は、例えば、直近の所定期間である。所定期間は、任意に設定可能であり、例えば、5分~10分程度の期間に設定される。
具体的には、例えば、生成部702は、取得されたコミュニケーション情報から、直近の所定期間内のコミュニケーション情報を抽出する。そして、生成部702は、グラフ作成モジュール201-2により、抽出されたコミュニケーション情報に含まれる各要素の出現頻度、要素間のつながりの強さや数を算出し、高頻度語および主張となる語を抽出するとともに、要素間の共起関係を抽出することによって、ブレイクアウトルームRiのキーグラフを生成する。
これにより、生成部702は、ブレイクアウトルームRiの直近の会話内容に基づくキーグラフを生成することができる。
なお、グラフ作成モジュール201-2は、例えば、コミュニケーション管理装置201とは異なる他のコンピュータ(例えば、各ブレイクアウトルームRiの管理者や参加者のクライアント装置202)により実現されてもよい。この場合、取得部701は、他のコンピュータから、ブレイクアウトルームRiのキーグラフを取得してもよい。
以下の説明では、ブレイクアウトルームRiのキーグラフを「キーグラフKGi」と表記する場合がある。なお、キーグラフKGiの生成例については、図8Aおよび図8Bを用いて後述する。
算出部703は、ブレイクアウトルームRiのキーグラフKGiと、ブレイクアウトルームRjのキーグラフKGjとを比較した結果に基づいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの類似度を算出する(j≠i、j=1,2,…,n)。
キーグラフKGi,KGjは、生成部702によって生成されたキーグラフ、または、取得部701によって取得されたキーグラフである。キーグラフKGiは、図1で説明した「第1のグラフ情報」に対応する。キーグラフKGjは、図1で説明した「第2のグラフ情報」に対応する。
具体的には、例えば、算出部703は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分を抽出する。この際、算出部703は、直近の所定期間内のキーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分を抽出することにしてもよい。
例えば、キーグラフKGi,KGjが、各ブレイクアウトルームRi,Rjの直近の所定期間内のコミュニケーション情報に基づくキーグラフであるとする。この場合、算出部703は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとを比較して、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分を抽出する。
また、キーグラフKGi,KGjが、各ブレイクアウトルームRi,Rjの会話開始から現在までのコミュニケーション情報に基づくキーグラフであるとする。この場合、算出部703は、キーグラフKGiのうち直近の所定期間内の発言時点を特定する時間情報が付与された要素から形成される第1の部分グラフ情報を抽出する。また、算出部703は、キーグラフKGjのうち直近の所定期間内の発言時点を特定する時間情報が付与された要素から形成される第2の部分グラフ情報を抽出する。そして、算出部703は、抽出した第1の部分グラフ情報と第2の部分グラフ情報とを比較して、第1の部分グラフ情報と第2の部分グラフ情報との間で一致する部分を抽出する。
そして、算出部703は、記憶部710を参照して、抽出した部分に含まれる要素に対応する評価数値に基づいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの類似度を算出する。記憶部710は、複数の単語のそれぞれの単語と対応付けて、当該単語の評価数値を記憶する。また、記憶部710は、複数の単語に含まれる単語の組み合わせと対応付けて、当該単語の組み合わせの評価数値をさらに記憶する。
ここで、評価数値は、キーグラフ同士の類似性を判断する際に用いる指標である。例えば、単語に対応する評価数値は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分に、評価数値が高い単語が含まれるほど、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの類似度が高くなるように設定される。単語に対応する評価数値は、例えば、図6に示した評価単語DB220内の単語の評価数値に対応する。
また、単語の組み合わせに対応する評価数値は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分に、評価数値が高い単語の組み合わせが含まれるほど、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの類似度が高くなるように設定される。単語の組み合わせに対応する評価数値は、例えば、評価単語DB220内の柱の評価数値に対応する。
抽出した部分に含まれる要素に対応する評価数値は、例えば、抽出した部分に含まれる、主張となる語を表す要素(屋根)に対応する評価数値や、要素間の関係を表す柱に対応する評価数値である。
なお、抽出した部分に含まれる要素に対応する評価数値が記憶部710に記憶されていない場合がある。この場合、算出部703は、例えば、抽出した部分に含まれる要素に対応する評価数値として、予め決められた評価数値(初期値)を用いることにしてもよい。また、算出部703は、抽出した部分に含まれる要素に対応する評価数値として、評価数値(初期値)を記憶部710(例えば、評価単語DB220)に記憶する。評価数値(初期値)は、例えば、「1」に設定される。
より詳細に説明すると、例えば、算出部703は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの類似度として、屋根一致度と柱一致度を算出することにしてもよい。屋根一致度は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する屋根(要素)に関する指標値である。柱一致度は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する柱(要素間の共起関係)に関する指標値である。
屋根一致度は、例えば、下記式(1)を用いて求めることができる。ただし、aは、屋根一致の係数である。
屋根一致度=a×屋根の評価数値・・・(1)
抽出した部分に屋根が複数存在する場合、算出部703は、例えば、複数の屋根のそれぞれについての屋根一致度を合計した値を、屋根一致度として算出する。
また、柱一致度は、例えば、下記式(2)を用いて求めることができる。ただし、bは、柱一致の係数である。係数bは、例えば、上記式(1)に含まれる屋根一致の係数aよりも大きい値に設定される。
柱一致度=b×柱の評価数値・・・(2)
抽出した部分に柱が複数存在する場合、算出部703は、例えば、複数の柱のそれぞれについての柱一致度を合計した値を、柱一致度として算出する。また、算出部703は、例えば、抽出した部分に含まれる複数の柱のうち、屋根に関わる柱だけを対象として柱一致度を算出することにしてもよい。
なお、キーグラフKG1とキーグラフKG2との類似度の算出例については、図9を用いて後述する。
判断部704は、算出された類似度に基づいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似するか否かを判断する。具体的には、例えば、判断部704は、算出された類似度が閾値以上であるか否かを判断する。ここで、類似度が閾値以上の場合、判断部704は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似すると判断する。一方、類似度が閾値未満の場合、判断部704は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似しないと判断する。
より詳細に説明すると、例えば、判断部704は、算出された屋根一致度が閾値α以上であるか否かを判断する。ここで、屋根一致度が閾値α未満の場合、判断部704は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似しないと判断する。一方、屋根一致度が閾値α以上の場合、判断部704は、算出された柱一致度が閾値β以上であるか否かを判断する。
ここで、柱一致度が閾値β未満の場合、判断部704は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似しないと判断する。一方、柱一致度が閾値β以上の場合、判断部704は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似すると判断する。
閾値α,βは、任意に設定可能である。閾値αは、例えば、屋根一致度が閾値α以上でなければ、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似するとはいえない値に設定される。閾値βは、例えば、柱一致度が閾値β以上でなければ、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似するとはいえない値に設定される。閾値α,βは、同じ値であってもよく、異なる値であってもよい。
また、判断部704は、算出された屋根一致度と柱一致度とを足し合わせた値を類似度としてもよい。この場合、算出部703は、算出した類似度が閾値γ以上であるか否かを判断する。ここで、類似度が閾値γ未満の場合、判断部704は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似しないと判断する。一方、類似度が閾値γ以上の場合、判断部704は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似すると判断する。
また、算出部703は、例えば、ブレイクアウトルームR1~Rnに含まれる全てのブレイクアウトルームの組み合わせについて、ブレイクアウトルーム同士のキーグラフの類似度を算出することにしてもよい。そして、判断部704は、例えば、全てのブレイクアウトルームの組み合わせのうち、算出された類似度が高い上位X個のブレイクアウトルームの組み合わせについて、キーグラフが類似すると判断することにしてもよい。
出力部705は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似すると判断された場合に、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとのマージを推奨する情報を出力する。出力部705の出力形式としては、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置への記憶、通信I/F305による他のコンピュータへの送信、コミュニケーション管理装置201の不図示のディスプレイへの表示などがある。
具体的には、例えば、出力部705は、各ブレイクアウトルームRi,Rjの管理者のクライアント装置202にマージ推奨情報を送信することにしてもよい。マージ推奨情報は、会話内容が類似するブレイクアウトルーム同士をマージするよう推奨する情報である。マージ推奨情報には、例えば、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分を特定する情報が含まれていてもよい。
この結果、各ブレイクアウトルームRi,Rjの管理者のクライアント装置202に、後述の図10に示すようなマージ推奨画面1000が表示される。
取得部701は、出力されたマージを推奨する情報に応じてブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとをマージしたマージ後のブレイクアウトルームのコミュニケーション情報を取得する。マージ後のブレイクアウトルームのコミュニケーション情報は、例えば、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとがマージされてから、そのマージが解消されるまでの間の会話内容を録音した音声データをテキストデータに変換したものである。
生成部702は、取得されたコミュニケーション情報に基づいて、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフを生成する。具体的には、例えば、生成部702は、グラフ作成モジュール201-2により、取得されたコミュニケーション情報に含まれる各要素の出現頻度、要素間のつながりの強さや数を算出し、高頻度語および主張となる語を抽出するとともに、要素間の共起関係を抽出することによって、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフを生成する。
なお、グラフ作成モジュール201-2は、例えば、コミュニケーション管理装置201とは異なる他のコンピュータ(例えば、各ブレイクアウトルームRiの管理者や参加者のクライアント装置202)により実現されてもよい。この場合、取得部701は、他のコンピュータから、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフを取得してもよい。
評価部706は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分と、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフとに基づいて、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとのマージの妥当性を評価する。具体的には、例えば、評価部706は、一致する部分とマージ後のブレイクアウトルームのキーグラフとを比較した結果に基づいて、一致する部分に含まれる要素に対応する評価数値を更新する。
また、評価部706は、さらに、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとをマージしてから、当該マージが解消されるまでの時間に基づいて、一致する部分に含まれる要素に対応する評価数値を更新することにしてもよい。マージが解消されるまでの時間は、例えば、マージ後のブレイクアウトルームのコミュニケーション情報から特定される。
より詳細に説明すると、例えば、評価部706は、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフに含まれる屋根(要素)を選択する。そして、評価部706は、選択した屋根(要素)について、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分に含まれるか否かに応じて、下記式(3)および(4)を用いて、当該屋根(要素)の評価数値を更新する。ただし、Xは、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとをマージしてから、当該マージが解消されるまでの時間である。cは、定数であり、例えば、30程度の値に設定される。Yは、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフにおいて、一致する部分に含まれる屋根(要素)が存在する場合に「1」となり、一致する部分に含まれる屋根(要素)が存在しない場合に「0」となる変数である。
f(X,Y)=(X-c)×Y ・・・(3)
評価数値=現在の評価数値+f(X,Y)・・・(4)
上記式(3)および(4)では、例えば、「c=30」とすると、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフにおいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分に含まれる屋根(要素)が存在し、かつ、マージ後の会話時間が30秒を超えていれば、評価数値が上がる。
そして、更新部は、選択した屋根と対応付けて、算出した評価数値を記憶部710に記憶する。具体的には、例えば、更新部は、評価単語DB220を参照して、選択した屋根とオンライン会議M#の会議室IDとに対応する評価数値を、算出した評価数値で更新する。
これにより、マージ後のブレイクアウトルームにおいて会話がある程度の時間(例えば、30秒以上)継続して行われ、マージ後のキーグラフにおいて、マージ前のキーグラフKGi,KGj間で一致する部分に含まれる屋根が含まれている場合、マージが妥当であったと判断して、その屋根の評価数値を上げることができる。
また、例えば、評価部706は、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフに含まれる柱を選択する。そして、評価部706は、選択した柱について、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分に含まれるか否かに応じて、下記式(5)および(6)を用いて、当該柱の評価数値を更新する。ただし、Xは、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとをマージしてから、当該マージが解消されるまでの時間である。cは、定数であり、例えば、30程度の値に設定される。Zは、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフにおいて、一致する部分に含まれる柱が存在する場合に「1」となり、一致する部分に含まれる柱が存在しない場合に「0」となる変数である。
f(X,Z)=(X-c)×Z ・・・(5)
評価数値=現在の評価数値+f(X,Z)・・・(6)
上記式(5)および(6)では、例えば、「c=30」とすると、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフにおいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分に含まれる柱が存在し、かつ、マージ後の会話時間が30秒を超えていれば、評価数値が上がる。
そして、更新部は、選択した柱と対応付けて、算出した評価数値を記憶部710に記憶する。具体的には、例えば、更新部は、評価単語DB220を参照して、選択した柱とオンライン会議M#の会議室IDとに対応する評価数値を、算出した評価数値で更新する。
これにより、マージ後のブレイクアウトルームにおいて会話がある程度の時間(例えば、30秒以上)継続して行われ、マージ後のキーグラフにおいて、マージ前のキーグラフKGi,KGj間で一致する部分に含まれる柱が含まれている場合、マージが妥当であったと判断して、その柱の評価数値を上げることができる。
ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとのマージの評価例については、図11を用いて後述する。
なお、上述した説明では、コミュニケーション管理装置201は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似する場合に、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとのマージを推奨する情報を出力することにしたが、これに限らない。例えば、コミュニケーション管理装置201は、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似する場合に、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとを自動でマージすることにしてもよい。
また、上述したコミュニケーション管理装置201の機能部は、例えば、情報処理システム200内の複数のコンピュータ(例えば、コミュニケーション管理装置201、クライアント装置202)により実現されることにしてもよい。
(キーグラフKGiの生成例)
つぎに、図8Aおよび図8Bを用いてキーグラフKGiの生成例について説明する。ここでは、「世界の政治の問題点」という課題でオンライン会議M1が開催された場合を想定する。また、ブレイクアウトルームRiを「ブレイクアウトルームR1」とし、ブレイクアウトルームRjを「ブレイクアウトルームR2」とする。ブレイクアウトルームR1は、日本担当チームである。ブレイクアウトルームR2は、中国担当チームである。
図8Aおよび図8Bは、キーグラフKGiの生成例を示す説明図である。図8Aにおいて、コミュニケーション情報d1は、ブレイクアウトルームR1の会話内容を録音した音声データを変換することによって得られたテキストデータである。ただし、図8Aでは、コミュニケーション情報d1の一部を抜粋して表示している。
生成部702は、コミュニケーション情報d1に含まれる各要素(単語)の出現頻度、要素間のつながりの強さや数を算出して、高頻度語および主張となる語を抽出するとともに、要素間の共起関係を抽出することによって、キーグラフKG1を生成する。この際、生成部702は、抽出した複数の要素のそれぞれの要素に、当該要素が表す語(単語)の発言時点を特定する時間情報を付与する。
キーグラフKG1は、土台(高頻度語)を表す要素801~805(図8A中、黒丸)と、屋根(主張となる語)を表す要素806,807(図8A中、白丸)とを含み、共起関係を有する要素間が柱811~815によってつながれたグラフ情報である。また、各要素801~807には、各要素に対応する語(単語)が発言された時点(時刻)を示す時間情報が付与されている。
図8Bにおいて、コミュニケーション情報d2は、ブレイクアウトルームR2の会話内容を録音した音声データを変換することによって得られたテキストデータである。ただし、図8Bでは、コミュニケーション情報d2の一部を抜粋して表示している。
生成部702は、コミュニケーション情報d2に含まれる各要素(単語)の出現頻度、要素間のつながりの強さや数を算出して、高頻度語および主張となる語を抽出するとともに、要素間の共起関係を抽出することによって、キーグラフKG2を生成する。この際、生成部702は、抽出した複数の要素のそれぞれの要素に、当該要素が表す語(単語)の発言時点を特定する時間情報を付与する。
キーグラフKG2は、土台(高頻度語)を表す要素821~824(図8B中、黒丸)と、屋根(主張となる語)を表す要素825,826(図8B中、白丸)とを含み、共起関係を有する要素間が柱831~834によってつながれたグラフ情報である。また、各要素821~826には、各要素に対応する語(単語)が発言された時点(時刻)を示す時間情報が付与されている。
(キーグラフKG1とキーグラフKG2との類似度の算出例)
つぎに、図9を用いて、キーグラフKG1とキーグラフKG2との類似度(屋根一致度、柱一致度)の算出例について説明する。
図9は、部分キーグラフの抽出例を示す説明図である。図9において、部分キーグラフKG1-1は、算出部703によってキーグラフKG1から抽出された、直近の所定期間内(例えば、直近5分間)の発言時点を特定する時間情報が付与された要素から形成される第1の部分グラフ情報の一例である。
また、部分キーグラフKG2-1は、算出部703によってキーグラフKG2から抽出された、直近の所定期間内(例えば、直近5分間)の発言時点を特定する時間情報が付与された要素から形成される第2の部分グラフ情報の一例である。
この場合、算出部703は、部分キーグラフKG1-1と部分キーグラフKG2-1とを比較して、部分キーグラフKG1-1と部分キーグラフKG2-1との間で一致する部分901(または、一致する部分902)を抽出する。そして、算出部703は、評価単語DB220を参照して、抽出した一致する部分901(または、一致する部分902)に含まれる要素に対応する評価数値に基づいて、キーグラフKG1とキーグラフKG2との類似度を算出する。
より詳細に説明すると、例えば、算出部703は、一致する部分901(または、一致する部分902)に含まれる屋根(要素)について、上記式(1)を用いて、屋根一致度を算出する。ここでは、一致する部分901(または、一致する部分902)に屋根「研究」を表す要素807(または、要素826)が含まれる。すなわち、部分キーグラフKG1-1と部分キーグラフKG2-1との間で屋根「研究」が一致する。
このため、算出部703は、屋根「研究」について、上記式(1)を用いて、屋根一致度を算出する。まず、算出部703は、評価単語DB220を参照して、屋根「研究」と会議室ID「M1」とに対応する評価数値「20」を特定する。そして、算出部703は、特定した評価数値「20」を上記式(1)に代入することにより、屋根一致度を算出する。
ここでは、屋根一致の係数aを「a=1」とする。この場合、屋根一致度は、「20(=20×1)」となる。
また、算出部703は、一致する部分901(または、一致する部分902)に含まれる柱について、上記式(2)を用いて、柱一致度を算出する。ここでは、一致する部分901(または、一致する部分902)に柱815(または、柱833)が含まれる。すなわち、部分キーグラフKG1-1と部分キーグラフKG2-1との間で柱「研究、経済成長率」が一致する。
このため、算出部703は、柱「研究、経済成長率」について、上記式(2)を用いて、柱一致度を算出する。まず、算出部703は、評価単語DB220を参照して、柱「研究、経済成長率」と会議室ID「M1」とに対応する評価数値「20」を特定する。そして、算出部703は、特定した評価数値「20」を上記式(2)に代入することにより、柱一致度を算出する。
ここでは、柱一致の係数bを「b=2」とする。この場合、柱一致度は、「40(=20×2)」となる。
判断部704は、算出された屋根一致度が閾値α以上であるか否かを判断する。ここでは、閾値αを「α=20」とする。この場合、屋根一致度「20」が閾値α以上のため、判断部704は、算出された柱一致度が閾値β以上であるか否かを判断する。ここでは、閾値βを「β=30」とする。
この場合、柱一致度「40」が閾値β以上のため、判断部704は、キーグラフKG1とキーグラフKG2とが類似すると判断する。なお、算出部703は、柱一致度については、屋根一致度が閾値α以上の場合に算出することにしてもよい。
出力部705は、例えば、キーグラフKG1とキーグラフKG2とが類似すると判断された場合、各ブレイクアウトルームR1,R2の管理者のクライアント装置202にマージ推奨情報を送信する。この結果、ブレイクアウトルームR2の管理者のクライアント装置202に、図10に示すようなマージ推奨画面1000が表示される。
(マージ推奨画面の画面例)
つぎに、図10を用いて、ブレイクアウトルームRiの管理者のクライアント装置202に表示されるマージ推奨画面の画面例について説明する。
図10は、マージ推奨画面の画面例を示す説明図である。図10において、マージ推奨画面1000は、ブレイクアウトルームR2の管理者に対して、他のブレイクアウトルーム(ブレイクアウトルームR1)とのマージを推奨するための操作画面の一例である。
マージ推奨画面1000には、キーグラフ1010が表示されている。キーグラフ1010は、マージ相手のブレイクアウトルーム(ブレイクアウトルームR1)について、直前に生成されたキーグラフである。例えば、キーグラフ1010は、直近5分間のコミュニケーション情報に基づくグラフ情報である。
マージ推奨画面1000によれば、ブレイクアウトルームR2の管理者は、他のブレイクアウトルーム(ブレイクアウトルームR1)とのマージを推奨されていることがわかる。また、ブレイクアウトルームR2の管理者は、キーグラフ1010を参照することで、マージ相手がどんな内容の話をしているのかを判断することができる。
ここでは、キーグラフ1010は、図9に示した部分キーグラフKG1-1と部分キーグラフKG2-1との間で一致する部分901を含む。このため、ブレイクアウトルームR2の管理者は、マージ相手が、自分たちと同じような内容の話をしていると判断することができる。
マージ推奨画面1000において、例えば、図4に示した入力装置406を用いたユーザ(ブレイクアウトルームR2の管理者)の操作入力により、Yesボタン1001を選択すると、ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とをマージすることができる。
例えば、Yesボタン1001が選択されると、コミュニケーション管理装置201を介して、クライアント装置202から電子会議API(不図示)にマージ要求が送信される。電子会議API(不図示)は、例えば、ブレイクアウトルームR1,R2の両方の管理者のクライアント装置202からマージ要求を受信した場合に、ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とをマージする。この結果、ブレイクアウトルームR1,R2の人たちが一緒に話すことが可能となる。
また、マージ推奨画面1000において、例えば、入力装置406を用いたユーザ(ブレイクアウトルームR2の管理者)の操作入力により、Noボタン1002を選択すると、ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とのマージを拒否することができる。この場合、ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とのマージは行われない。
(情報処理システム200の動作例)
つぎに、図11~図14を用いて、情報処理システム200の動作例について説明する。ここでは、オンライン会議M#を「オンライン会議M1」とし、ブレイクアウトルームR1~Rnを「ブレイクアウトルームR1~R3」とする(n=3)。
図11~図14は、情報処理システム200の動作例を示す説明図である。図11において、コミュニケーション管理装置201は、各ブレイクアウトルームR1~R3の管理者のクライアント装置202から、各ブレイクアウトルームR1~R3の会話内容を録音した音声データを取得する。
コミュニケーション管理装置201は、各ブレイクアウトルームR1~R3の音声データをテキストデータに変換することによって、各ブレイクアウトルームR1~R3のコミュニケーション情報を取得する。そして、コミュニケーション管理装置201は、各ブレイクアウトルームR1~R3のコミュニケーション情報に基づいて、各ブレイクアウトルームR1~R3のキーグラフを生成する。
ここでは、ブレイクアウトルームR1のキーグラフとブレイクアウトルームR2のキーグラフとが類似する場合を想定する。
図12において、コミュニケーション管理装置201は、各ブレイクアウトルームR1,R2の管理者のクライアント装置202にマージ推奨情報を出力する。この結果、各ブレイクアウトルームR1,R2の管理者のクライアント装置202において、マージ推奨画面が表示される。
ここでは、ブレイクアウトルームR1,R2の両方の管理者がマージを許可した場合を想定する。
図13において、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とをマージする。この結果、ブレイクアウトルームR1,R2の参加者が一緒に話すことが可能となる。また、ブレイクアウトルームR1,R2をマージ中は、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフが生成される。
図14において、ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とのマージが解消された場合、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とのマージの妥当性を評価する。
(ブレイクアウトルームRi,Rjのマージの評価例)
つぎに、図15を用いて、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとのマージの評価例について説明する。
図15は、評価単語DB220の記憶内容の更新例を示す説明図である。ここでは、オンライン会議M1において、ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とがマージされた場合を想定する。また、ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とをマージしたマージ後のブレイクアウトルームを「マージ後のブレイクアウトルームR’」と表記し、マージ後のブレイクアウトルームR’のキーグラフを「キーグラフKG’」と表記する。
この場合、評価部706は、例えば、図9に示した一致する部分901(または、一致する部分902)と、マージ後のブレイクアウトルームR’のキーグラフKG’とに基づいて、ブレイクアウトルームR1,R2のマージの妥当性を評価する。ブレイクアウトルームR1とブレイクアウトルームR2とをマージしてから、当該マージが解消されるまでの時間Xを「X=35秒」とする。
ここで、一致する部分901に含まれる屋根「研究」を表す要素807が、マージ後のブレイクアウトルームR’のキーグラフKG’に存在するとする(Y=1)。この場合、評価部706は、評価単語DB220を参照して、屋根「研究」と会議室ID「M1」とに対応する現在の評価数値「20」を特定する。
そして、評価部706は、特定した現在の評価数値「20」と時間X「X=35」と変数Y「Y=1」とを上記式(3)および(4)に代入することにより、新たな評価数値を算出する。ここでは、定数cを「c=30」とする。
この場合、新たな評価数値は、「25(=20+(35-30)×1)」となる。更新部は、評価単語DB220を参照して、屋根「研究」とオンライン会議M1の会議室ID「1」とに対応する評価単語情報600-1の評価数値「20」を、算出した評価数値「25」で更新する。
また、一致する部分901に含まれる柱815が、マージ後のブレイクアウトルームR’のキーグラフKG’に存在するとする(Z=1)。この場合、評価部706は、評価単語DB220を参照して、柱「研究、経済成長率」と会議室ID「M1」とに対応する現在の評価数値「20」を特定する。
そして、評価部706は、特定した現在の評価数値「20」と時間X「X=35」と変数Z「Z=1」とを上記式(5)および(6)に代入することにより、新たな評価数値を算出する。ここでは、定数cを「c=30」とする。
この場合、新たな評価数値は、「25(=20+(35-30)×1)」となる。更新部は、評価単語DB220を参照して、柱「研究、経済成長率」とオンライン会議M1の会議室ID「1」とに対応する評価単語情報600-2の評価数値「20」を、算出した評価数値「25」で更新する。
このように、コミュニケーション管理装置201は、会議室IDと対応付けて、屋根や柱の評価数値を管理することができる。このため、同じ目的のオンライン会議M#が行われた場合に、更新後の評価数値を用いて、キーグラフKGi,KGj間の類似度を求めることができ、マージ推奨の精度を向上させることができる。また、目的が異なるオンライン会議に対して評価数値を適用する危険性を排除することができる。
(コミュニケーション管理装置201の各種処理手順)
つぎに、コミュニケーション管理装置201の各種処理手順について説明する。まず、図16を用いて、コミュニケーション管理装置201のマージ推奨処理手順について説明する。
図16は、コミュニケーション管理装置201のマージ推奨処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、コミュニケーション管理装置201は、開催中のオンライン会議M#の会議データとブレイクアウトルームデータを取得する(ステップS1601)。会議データとブレイクアウトルームデータは、例えば、電子会議API(不図示)から取得される。
そして、コミュニケーション管理装置201は、取得した会議データとブレイクアウトルームデータを参照して、ブレイクアウトルームR1~Rnの各ブレイクアウトルームRiのキーグラフKGiを取得する(ステップS1602)。なお、キーグラフKGiは、ブレイクアウトルームRiのコミュニケーション情報に基づいて生成することによって取得してもよく、また、他のコンピュータから受信することによって取得してもよい。
つぎに、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームR1~Rnから選択されていない未選択のブレイクアウトルームの組み合わせを選択する(ステップS1603)。ここでは、選択されたブレイクアウトルームの組み合わせを「ブレイクアウトルームRi,Rj」という。
そして、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームRiのキーグラフKGiとブレイクアウトルームRjのキーグラフKGjとを比較した結果に基づいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの類似度を算出する(ステップS1604)。つぎに、コミュニケーション管理装置201は、算出した類似度が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1605)。
ここで、類似度が閾値未満の場合(ステップS1605:No)、コミュニケーション管理装置201は、ステップS1607に移行する。一方、類似度が閾値以上の場合(ステップS1605:Yes)、コミュニケーション管理装置201は、取得した会議データとブレイクアウトルームデータを参照して、各ブレイクアウトルームRi,Rjの管理者のクライアント装置202にマージ推奨情報を出力する(ステップS1606)。
そして、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームR1~Rnから選択されていない未選択のブレイクアウトルームの組み合わせがあるか否かを判断する(ステップS1607)。ここで、未選択のブレイクアウトルームの組み合わせがある場合(ステップS1607:Yes)、コミュニケーション管理装置201は、ステップS1603に戻る。
一方、未選択のブレイクアウトルームの組み合わせがない場合(ステップS1607:No)、コミュニケーション管理装置201は、オンライン会議M#が終了したか否かを判断する(ステップS1608)。ここで、オンライン会議M#が終了していない場合(ステップS1608:No)、コミュニケーション管理装置201は、ステップS1601に戻る。
一方、オンライン会議M#が終了した場合(ステップS1608:Yes)、コミュニケーション管理装置201は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームRi,Rjの会話内容を文脈ベースで比較して、会話内容が類似するブレイクアウトルームRi,Rjのマージを推奨することができる。
なお、ステップS1603において、コミュニケーション管理装置201は、マージ後のブレイクアウトルームが存在する場合、マージ後のブレイクアウトルームを選択対象から除外することにしてもよい。また、ステップS1603~S1607において、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームR1~Rnに含まれる全てのブレイクアウトルームの組み合わせについて、キーグラフの類似度を算出し、算出した類似度が高い上位X個のブレイクアウトルームについて、マージ推奨情報を出力することにしてもよい。
つぎに、図17を用いて、コミュニケーション管理装置201のマージ評価処理手順について説明する。
図17は、コミュニケーション管理装置201のマージ評価処理手順の一例を示すフローチャートである。図17のフローチャートにおいて、まず、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームRi,Rjのマージが解消されたか否かを判断する(ステップS1701)。
ここで、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームRi,Rjのマージが解消されるのを待つ(ステップS1701:No)。なお、マージが解消されたか否かは、例えば、電子会議APIから通知、または、電子会議APIに問い合わせることにより判断することができる。
そして、ブレイクアウトルームRi,Rjのマージが解消された場合に(ステップS1701:Yes)、コミュニケーション管理装置201は、会議データ、ブレイクアウトルームデータ、マージ中のキーグラフおよびマージ時間を取得する(ステップS1702)。
会議データは、マージされたブレイクアウトルームRi,Rjを含むオンライン会議M#の会議データである。ブレイクアウトルームデータは、マージされたブレイクアウトルームRi,Rjのブレイクアウトルームデータである。マージ中のキーグラフは、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフである。マージ時間は、ブレイクアウトルームRi,Rjがマージされてから、当該マージが解消されるまでの時間である。
つぎに、コミュニケーション管理装置201は、マージ中のキーグラフから選択されていない未選択の屋根(要素)を選択する(ステップS1703)。そして、コミュニケーション管理装置201は、選択した屋根(要素)について、マージ前のキーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分に含まれるか否かに応じて、上記式(3)および(4)を用いて、当該屋根(要素)の評価数値を算出する(ステップS1704)。
なお、マージ前のキーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分を特定する情報は、例えば、マージされたブレイクアウトルームRi,Rj対応付けて、メモリ302、ディスク304等の記憶装置に記憶されている。
つぎに、コミュニケーション管理装置201は、評価単語DB220を参照して、選択した屋根とオンライン会議M#の会議室IDとに対応する評価数値を、算出した評価数値で更新する(ステップS1705)。そして、コミュニケーション管理装置201は、マージ中のキーグラフから選択されていない未選択の屋根があるか否かを判断する(ステップS1706)。
ここで、未選択の屋根がある場合(ステップS1706:Yes)、コミュニケーション管理装置201は、ステップS1703に戻る。一方、未選択の屋根がない場合(ステップS1706:No)、コミュニケーション管理装置201は、マージ中のキーグラフから選択されていない未選択の柱を選択する(ステップS1707)。
そして、コミュニケーション管理装置201は、選択した柱について、マージ前のキーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分に含まれるか否かに応じて、上記式(5)および(6)を用いて、当該柱の評価数値を算出する(ステップS1708)。
つぎに、コミュニケーション管理装置201は、評価単語DB220を参照して、選択した柱とオンライン会議M#の会議室IDとに対応する評価数値を、算出した評価数値で更新する(ステップS1709)。そして、コミュニケーション管理装置201は、マージ中のキーグラフから選択されていない未選択の柱があるか否かを判断する(ステップS1710)。
ここで、未選択の柱がある場合(ステップS1710:Yes)、コミュニケーション管理装置201は、ステップS1707に戻る。一方、未選択の柱がない場合(ステップS1710:No)、コミュニケーション管理装置201は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームRi,Rjのマージの妥当性を判断して、キーグラフ同士の類似性を判断する際に用いる評価数値を更新することができる。
以上説明したように、実施の形態にかかるコミュニケーション管理装置201によれば、ブレイクアウトルームRiのキーグラフKGiとブレイクアウトルームRjのキーグラフKGjとを取得し、キーグラフKGiとキーグラフKGjとを比較した結果に基づいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとが類似すると判断した場合に、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとのマージを推奨する情報を出力することができる。各キーグラフKGi,KGjは、各ブレイクアウトルームRi,Rjのコミュニケーション情報に含まれる高頻度語および主張となる語を要素とし、共起関係を有する要素間の関係を柱によって表すグラフ情報である。
これにより、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームRi,Rjの会話内容を文脈ベースで比較して、会話内容が類似するブレイクアウトルームRi,Rjのマージを推奨することができる。
なお、2つのグループ(ブレイクアウトルーム)の発言内容を比較し、同じ発言内容が出現している場合に同じ話題の話をしているグループであると判断して、2つのグループを自動でマージすることが考えられる。しかし、単純に発言内容を比較するだけでは、「議論内容に関係のない部分」と「議論内容として重要な部分」とが同じように評価される場合がある。この場合、議論内容に関係のない部分で発言内容が一致した場合に、2つのグループの議論の内容が違うにもかかわらずマージされてしまうことがある。例えば、2つのグループの議論の内容は違うものの、各グループの参加者がそれぞれ同じタイミングで「トイレ行ってきます」のような発言をしたときに、マージミスが発生してしまう。
これに対して、コミュニケーション管理装置201は、各ブレイクアウトルームRi,Rjのコミュニケーション情報に基づくキーグラフKGi,KGjを利用して、ブレイクアウトルームRi,Rj間の会話の内容を文脈ベースで比較することで、会話の内容が類似するブレイクアウトルームRi,Rjのマージを推奨することができる。
また、コミュニケーション管理装置201によれば、キーグラフKGiとキーグラフKGjとを比較した結果に基づいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの類似度を算出し、算出した類似度が閾値以上の場合に、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとのマージを推奨する情報を出力することができる。
これにより、コミュニケーション管理装置201は、キーグラフ同士の一致度合いが低いブレイクアウトルームについて、マージ推奨が多発することを防ぐことができる。
また、コミュニケーション管理装置201によれば、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分を抽出し、記憶部710(例えば、評価単語DB220)を参照して、一致する部分に含まれる要素に対応する評価数値に基づいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの類似度を算出することができる。一致する部分に含まれる要素に対応する評価数値は、例えば、一致する部分に含まれる、屋根(要素)に対応する評価数値、および、柱に対応する評価数値の少なくともいずれかである。
これにより、コミュニケーション管理装置201は、屋根、柱のそれぞれについて設定される評価数値を用いて、キーグラフ同士の類似性を判断することができる。
また、コミュニケーション管理装置201によれば、出力した推奨する情報に応じてブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとをマージしたマージ後のブレイクアウトルームのキーグラフを取得することができる。そして、コミュニケーション管理装置201によれば、マージ前のキーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分と、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフとに基づいて、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとのマージの妥当性を評価することができる。
これにより、コミュニケーション管理装置201は、マージ推奨の根拠としたマージ前のキーグラフKGi,KGj間で一致する部分に含まれる屋根や柱が、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフにおいても出現するかどうかによって、ブレイクアウトルームRi,Rjのマージの妥当性を評価することができる。
また、コミュニケーション管理装置201によれば、マージ前のキーグラフKGiとキーグラフKGjとの間で一致する部分と、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフとを比較した結果に基づいて、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフに含まれる要素に対応する評価数値を更新することができる。マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフに含まれる要素に対応する評価数値は、例えば、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフに含まれる、屋根(要素)に対応する評価数値、および、柱に対応する評価数値の少なくともいずれかである。また、コミュニケーション管理装置201によれば、さらに、ブレイクアウトルームRiとブレイクアウトルームRjとをマージしてから、当該マージが解消されるまでの時間に基づいて、マージ後のブレイクアウトルームのキーグラフに含まれる要素に対応する評価数値を更新することができる。
これにより、コミュニケーション管理装置201は、ブレイクアウトルームRi,Rjのマージの妥当性を判断して、キーグラフ同士の類似性を判断する際に用いる評価数値を更新することができる。
また、コミュニケーション管理装置201によれば、ブレイクアウトルームRiの直近の所定期間内のコミュニケーション情報に基づくキーグラフKGiと、ブレイクアウトルームRjの直近の所定期間内のコミュニケーション情報に基づくキーグラフKGjとを取得することができる。
これにより、コミュニケーション管理装置201は、直近の会話内容が類似するブレイクアウトルームRi,Rjのマージを推奨することができる。
また、コミュニケーション管理装置201によれば、ブレイクアウトルームRiのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係(例えば、要素間の共起関係)を示し、複数の要素のそれぞれの要素に、当該要素が表す単語の発言時点を特定する時間情報が付与されたキーグラフKGiを生成することによって、キーグラフKGiを取得することができる。また、コミュニケーション管理装置201によれば、ブレイクアウトルームRjのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示し、複数の要素のそれぞれの要素に、当該要素が表す単語の発言時点を特定する時間情報が付与されたキーグラフKGjを生成することによって、キーグラフKGjを取得することができる。そして、コミュニケーション管理装置201によれば、キーグラフKGiのうち直近の所定期間内の発言時点を特定する時間情報が付与された要素から形成される第1の部分グラフ情報(部分キーグラフ)を抽出し、キーグラフKGjのうち直近の所定期間内の発言時点を特定する時間情報が付与された要素から形成される第2の部分グラフ情報(部分キーグラフ)を抽出し、抽出した第1の部分グラフ情報と第2の部分グラフ情報とを比較した結果に基づいて、キーグラフKGiとキーグラフKGjとの類似度を算出することができる。
これにより、コミュニケーション管理装置201は、各キーグラフKGi,KGjのうち直近の5分~10分程度の期間の情報だけを用いて、キーグラフ同士の類似度を算出することができる。このため、直近の会話内容が類似するブレイクアウトルームRi,Rjのマージを推奨することができる。例えば、直近の会話内容は異なるにもかかわらず、過去の会話内容が類似するためにマージ推奨されてしまうのを防ぐことができる。
これらのことから、コミュニケーション管理装置201によれば、オンライン会議M#において参加者をグループ分けして会話を開始した場合であっても、同じような話題の話をしているブレイクアウトルーム同士をマージすることが可能となる。これにより、同じような話題の話をしているグループ同士の人たちが一緒に話すことが可能となり、例えば、話題を深掘りして、盛り上がったり、有意義な議論を行ったりすることができる。
なお、本実施の形態で説明したコミュニケーション管理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本コミュニケーション管理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本コミュニケーション管理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
また、本実施の形態で説明した情報処理装置101(コミュニケーション管理装置201)は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けICやFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第1のグラフ情報と、第2のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第2のグラフ情報とを取得し、
前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とが類似すると判断した場合に、前記第1のグループと前記第2のグループとのマージを推奨する情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコミュニケーション管理プログラム。
(付記2)前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とは、高頻度語を表す要素と、主張となる語を表す要素とを含み、共起関係を有する要素間の関係を接続によって表すグラフであり、
前記比較する処理は、
前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報との間で一致する部分を抽出し、複数の単語のそれぞれの単語の評価数値と、前記複数の単語に含まれる単語の組み合わせの評価数値とを記憶する評価情報を参照して、前記一致する部分に含まれる要素に対応する評価数値に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報との類似度を算出する、
処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載のコミュニケーション管理プログラム。
(付記3)前記一致する部分に含まれる要素に対応する評価数値は、前記一致する部分に含まれる、主張となる語を表す要素に対応する評価数値、および、共起関係を有する要素間の関係を表す柱に対応する評価数値の少なくともいずれかである、ことを特徴とする付記2に記載のコミュニケーション管理プログラム。
(付記4)前記推奨する情報に応じて前記第1のグループと前記第2のグループとをマージした第3のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第3のグラフ情報を取得し、
前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報との間で一致する部分と、前記第3のグラフ情報とに基づいて、前記マージの妥当性を評価する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記2または3に記載のコミュニケーション管理プログラム。
(付記5)前記評価する処理は、前記一致する部分と前記第3のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第3のグラフ情報に含まれる要素に対応する評価数値を更新する処理を含む、
ことを特徴とする付記4に記載のコミュニケーション管理プログラム。
(付記6)前記評価する処理は、さらに、前記第1のグループと前記第2のグループとをマージしてから、当該マージが解消されるまでの時間に基づいて、前記第3のグラフ情報に含まれる要素に対応する評価数値を更新する処理を含む、
ことを特徴とする付記5に記載のコミュニケーション管理プログラム。
(付記7)前記第3のグラフ情報に含まれる要素に対応する評価数値は、前記第3のグラフ情報に含まれる、主張となる語を表す要素に対応する評価数値、および、共起関係を有する要素間の関係を表す柱に対応する評価数値の少なくともいずれかである、ことを特徴とする付記5または6に記載のコミュニケーション管理プログラム。
(付記8)前記第1のグループのコミュニケーション情報は、前記第1のグループの第1の期間におけるコミュニケーションの内容を示し、
前記第2のグループのコミュニケーション情報は、前記第2のグループの前記第1の期間におけるコミュニケーションの内容を示す、
ことを特徴とする付記1~7のいずれか一つに記載のコミュニケーション管理プログラム。
(付記9)前記取得する処理は、
前記第1のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示し、前記複数の要素のそれぞれの要素に、当該要素が表す単語の発言時点を特定する時間情報が付与された第1のグラフ情報を生成することによって、前記第1のグラフ情報を取得し、前記第2のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示し、前記複数の要素のそれぞれの要素に、当該要素が表す単語の発言時点を特定する時間情報が付与された第2のグラフ情報を生成することによって、前記第2のグラフ情報を取得する、
処理を含み、
前記比較する処理は、
前記第1のグラフ情報のうち直近の所定期間内の発言時点を特定する時間情報が付与された要素から形成される第1の部分グラフ情報を抽出し、前記第2のグラフ情報のうち前記直近の所定期間内の発言時点を特定する時間情報が付与された要素から形成される第2の部分グラフ情報を抽出し、抽出した前記第1の部分グラフ情報と前記第2の部分グラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報との類似度を算出する、
処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載のコミュニケーション管理プログラム。
(付記10)第1のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第1のグラフ情報と、第2のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第2のグラフ情報とを取得し、
前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とが類似すると判断した場合に、前記第1のグループと前記第2のグループとのマージを推奨する情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするコミュニケーション管理方法。
(付記11)第1のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第1のグラフ情報と、第2のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第2のグラフ情報とを取得し、
前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とが類似すると判断した場合に、前記第1のグループと前記第2のグループとのマージを推奨する情報を出力する、
処理を実行する制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
101 情報処理装置
110,120 コミュニケーション情報
130 第1のグラフ情報
140 第2のグラフ情報
150 マージ推奨情報
200 情報処理システム
201 コミュニケーション管理装置
202 クライアント装置
210 ネットワーク
220 評価単語DB
300,400 バス
301,401 CPU
302,402 メモリ
303 ディスクドライブ
304 ディスク
305,403 通信I/F
306 可搬型記録媒体I/F
307 可搬型記録媒体
404 カメラ
405 ディスプレイ
406 入力装置
407 スピーカ
408 マイクロフォン
500,1010,KGi,KGj キーグラフ
701 取得部
702 生成部
703 算出部
704 判断部
705 出力部
706 評価部
710 記憶部
1000 マージ推奨画面
Ri,Rj ブレイクアウトルーム

Claims (7)

  1. 第1のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第1のグラフ情報と、第2のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第2のグラフ情報とを取得し、
    前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とが類似すると判断した場合に、前記第1のグループと前記第2のグループとのマージを推奨する情報を出力する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコミュニケーション管理プログラム。
  2. 前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とは、高頻度語を表す要素と、主張となる語を表す要素とを含み、共起関係を有する要素間の関係を接続によって表すグラフであり、
    前記比較する処理は、
    前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報との間で一致する部分を抽出し、複数の単語のそれぞれの単語の評価数値と、前記複数の単語に含まれる単語の組み合わせの評価数値とを記憶する評価情報を参照して、前記一致する部分に含まれる要素に対応する評価数値に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報との類似度を算出する、
    処理を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション管理プログラム。
  3. 前記推奨する情報に応じて前記第1のグループと前記第2のグループとをマージした第3のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第3のグラフ情報を取得し、
    前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報との間で一致する部分と、前記第3のグラフ情報とに基づいて、前記マージの妥当性を評価する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項2に記載のコミュニケーション管理プログラム。
  4. 前記評価する処理は、前記一致する部分と前記第3のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第3のグラフ情報に含まれる要素に対応する評価数値を更新する処理を含む、
    ことを特徴とする請求項3に記載のコミュニケーション管理プログラム。
  5. 前記第1のグループのコミュニケーション情報は、前記第1のグループの第1の期間におけるコミュニケーションの内容を示し、
    前記第2のグループのコミュニケーション情報は、前記第2のグループの前記第1の期間におけるコミュニケーションの内容を示す、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載のコミュニケーション管理プログラム。
  6. 第1のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第1のグラフ情報と、第2のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第2のグラフ情報とを取得し、
    前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とが類似すると判断した場合に、前記第1のグループと前記第2のグループとのマージを推奨する情報を出力する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とするコミュニケーション管理方法。
  7. 第1のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第1のグラフ情報と、第2のグループのコミュニケーション情報に含まれる複数の要素の要素間の関係を示す第2のグラフ情報とを取得し、
    前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とを比較した結果に基づいて、前記第1のグラフ情報と前記第2のグラフ情報とが類似すると判断した場合に、前記第1のグループと前記第2のグループとのマージを推奨する情報を出力する、
    処理を実行する制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
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