実施形態の実装のための例示的なネットワーク
図1Aは、1つまたは複数の開示する実施形態が実装され得る例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザに音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを与える多元接続システムであり得る。通信システム100は、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有を通してそのようなコンテンツに複数のワイヤレスユーザがアクセスすることを可能にし得る。たとえば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(ZT-UW-DFT-S-OFDM)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理済みOFDM(resource block-filtered OFDM)、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を採用し得る。
図1Aに示すように、通信システム100は、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、無線アクセスネットワーク(RAN)104と、コアネットワーク(CN)106と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含み得るが、開示する実施形態が、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することを諒解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、ワイヤレス環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、いずれかが局(STA)と呼ばれることがあるWTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成され得、ユーザ機器(UE)、移動局、固定またはモバイル加入者ユニット、サブスクリプションベースのユニット、ページャ、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、ホットスポットまたはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、ウォッチまたは他のウェアラブルなもの、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、ビークル、ドローン、医療デバイスおよびアプリケーション(たとえば、遠隔手術)、産業用デバイスおよびアプリケーション(たとえば、産業および/または自動処理チェーンコンテキストで動作するロボットおよび/または他のワイヤレスデバイス)、家庭用電子機器デバイス、商用および/または産業用ワイヤレスネットワーク上で動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102cおよび102dのいずれかは、互換的にUEと呼ばれることがある。
通信システム100はまた、基地局114aおよび/または基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするためにWTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスにインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、送受信基地局(BTS)、ノードB、eノードB(eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、gノードB(gNB)などの次世代ノードB、新無線(NR:new radio)ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータなどであり得る。基地局114a、114bがそれぞれ単一の要素として示されているが、基地局114a、114bが任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることを諒解されよう。
基地局114aは、他の基地局および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノードなどのネットワーク要素(図示せず)をも含み得るRAN104の一部であり得る。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある1つまたは複数のキャリア周波数上でワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、無認可スペクトル、または認可スペクトルと無認可スペクトルとの組合せ中にあり得る。セルは、比較的固定され得るか、または時間とともに変化し得る特定の地理的エリアにワイヤレスサービスのためのカバレージを与え得る。セルは、セルセクタにさらに分割され得る。たとえば、基地局114aに関連するセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのセクタごとに1つを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用し得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。たとえば、所望の空間的方向で信号を送信および/または受信するために、ビームフォーミングが使用され得る。
基地局114a、114bは、任意の好適なワイヤレス通信リンク(たとえば、無線周波数(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であり得るエアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信し得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
より詳細には、上記のように、通信システム100は、多元接続システムであり得、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用し得る。たとえば、RAN104中の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立し得るユニバーサル移動体(電話)通信システム(UMTS)地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンク(UL)パケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)および/またはLTEアドバンストプロ(LTE-A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る発展型UMTS地上波無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実装し得る。
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、NRを使用してエアインターフェース116を確立し得るNR無線アクセスなどの無線技術を実装し得る。
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。たとえば、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、たとえば、デュアル接続性(DC)原理を使用してLTE無線アクセスとNR無線アクセスとを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術および/または複数のタイプの基地局(たとえば、eNBおよびgNB)に/から送られる送信によって特徴づけられ得る。
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、ワイヤレスフィデリティー(WiFi))、IEEE802.16(すなわち、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000EV-DO、Interim Standard2000(IS-2000)、Interim Standard95(IS-95)、Interim Standard856(IS-856)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、GSM進化型高速データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
図1A中の基地局114bは、たとえば、ワイヤレスルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントであり得、職場、家庭、ビークル、構内、産業設備、(たとえば、ドローンが使用するための)空中回廊、道路などの局所的エリアでのワイヤレス接続性を容易にするために任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するためにIEEE802.11などの無線技術を実装し得る。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するためにIEEE802.15などの無線技術を実装し得る。また別の実施形態中で、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するためにセルラーベースのRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がないことがある。
RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得るCN106と通信していることがある。データは、異なるスループット要件、レイテンシ要件、誤り耐性要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの変動するサービス品質(QoS)要件を有し得る。CN106は、呼の制御、課金サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド発呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを与え、および/またはユーザ認証などの高レベルなセキュリティ機能を実行し得る。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはCN106が、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接的または間接的に通信していることがあることを諒解されよう。たとえば、NR無線技術を利用していることがあるRAN104に接続されることに加えて、CN106はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、またはWiFi無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信していることがある。
CN106はまた、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためにWTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとして働き得る。PSTN108は、簡易電話サービス(POTS)を与える回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート中で伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)および/またはインターネットプロトコル(IP)などの共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作されるワイヤードおよび/またはワイヤレス通信ネットワークを含み得る。たとえば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用し得る1つまたは複数のRANに接続された別のCNを含み得る。
通信システム100中でWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード能力を含み得る(たとえば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なるワイヤレスリンクを介して異なるワイヤレスネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。たとえば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114aと通信し、IEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、特に、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、取外し不能メモリ130、取外し可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および/または他の周辺機器138を含み得る。WTRU102が、実施形態に一致したままでありながら、上記の要素の任意の部分的組合せを含み得ることを諒解されよう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102がワイヤレス環境において動作することを可能にする任意の他の機能を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、別個の構成要素としてプロセッサ118とトランシーバ120とを示しているが、プロセッサ118とトランシーバ120とが電子パッケージまたはチップ中で一緒に統合され得ることを諒解されよう。
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(たとえば、基地局114a)に信号を送信し、またはそこから信号を受信するように構成され得る。たとえば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、たとえば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。また別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送信および/または受信するように構成され得る。送信/受信要素122が、ワイヤレス信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成され得ることを諒解されよう。
送信/受信要素122が単一の要素として図1Bに示されているが、WTRU102は任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より詳細には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介してワイヤレス信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含み得る。
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信されるべきである信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、WTRU102が、たとえば、NRおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合され得、それらからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力し得る。さらに、プロセッサ118は、取外し不能メモリ130および/または取外し可能メモリ132などの任意のタイプの好適なメモリからの情報にアクセスし、それの中にデータを記憶し得る。取外し不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリストレージデバイスを含み得る。取外し可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置しないメモリからの情報にアクセスし、その中にデータを記憶し得る。
プロセッサ118は、電源134から電力を受電し得、WTRU102中の他の構成要素に電力を分散および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の好適なデバイスであり得る。たとえば、電源134は、1つまたは複数の乾電池バッテリ(たとえば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(たとえば、経度および緯度)を与えるように構成され得るGPSチップセット136に結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、または、それの代わりに、WTRU102は、基地局(たとえば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介してロケーション情報を受信し、および/または2つ以上の近くの基地局から受信している信号のタイミングに基づいてそれのロケーションを決定し得る。WTRU102が、実施形態に一致したままでありながら、任意の好適なロケーション決定方法によってロケーション情報を捕捉し得ることを諒解されよう。
プロセッサ118は、追加の特徴、機能および/またはワイヤードもしくはワイヤレス接続性を与える1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る他の周辺機器138にさらに結合され得る。たとえば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星トランシーバ、(写真および/またはビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実および/または拡張現実(VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどを含み得る。周辺機器138は、1つまたは複数のセンサを含み得る。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、向きセンサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体センサ、湿度センサなどのうちの1つまたは複数であり得る。
WTRU102は、(たとえば、(たとえば、送信のための)ULと(たとえば、受信のための)DLとの両方のための特定のサブフレームに関連する)信号の一部または全部の送信および受信が並列および/または同時であり得る全二重無線を含み得る。全二重無線は、ハードウェア(たとえば、チョーク)またはプロセッサ(たとえば、別個のプロセッサ(図示せず)またはビアプロセッサ118)を介した信号処理のいずれかを介して自己干渉を小さくするおよびまたは実質的になくすために干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(たとえば、(たとえば、送信のための)ULまたは(たとえば、受信のための)DLのいずれかのための特定のサブフレームに関連する)信号の一部または全部の送信および受信のための半二重無線を含み得る。
図1Cは、一実施形態による、RAN104およびCN106を示すシステム図である。上記のように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにE-UTRA無線技術を採用し得る。RAN104はまた、CN106と通信していることがある。
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104が、実施形態に一致したままでありながら、任意の数のeノードBを含み得ることを諒解されよう。eノードB160a、160b、160cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノードB160aは、たとえば、WTRU102aにワイヤレス信号を送信するおよび/またはそれからワイヤレス信号を受信するために複数のアンテナを使用し得る。
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどを扱うように構成され得る。図1Cに示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いと通信し得る。
図1Cに示すCN106は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、サービングゲートウェイ(SGW)164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)166とを含み得る。上記の要素がCN106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかがCNオペレータ以外のエンティティによって所有および/または動作され得ることを諒解されよう。
MME162は、S1インターフェースを介してRAN104中のeノードB162a、162b、162cの各々に接続され得、制御ノードとして働き得る。たとえば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ(initial attach)中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当し得る。MME162は、RAN104とGSMおよび/またはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を与え得る。
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104中のeノードB160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、WTRU102a、102b、102cに/からユーザデータパケットをルーティングおよび転送し得る。SGW164は、eノードB間のハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、DLデータがWTRU102a、102b、102cのために利用可能であるときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどの他の機能を実行し得る。
SGW164は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするためにインターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与え得るPGW166に接続され得る。
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。たとえば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の固定通信デバイスとの間の通信を容易にするためにPSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与え得る。たとえば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るかまたはそれと通信し得る。さらに、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作される他のワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与え得る。
WTRUがワイヤレス端末として図1A~図1Dに記載されているが、いくつかの代表的な実施形態では、そのような端末が通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(たとえば、一時的にまたは永続的に)使用し得ることが企図されている。
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードのWLANは、BSSのためのアクセスポイント(AP)とAPに関連する1つまたは複数の局(STA)とを有し得る。APは、配信システム(DS)またはBSSを出入りするトラフィックを搬送する別のタイプのワイヤード/ワイヤレスネットワークへのアクセスまたはインターフェースを有し得る。BSSの外部から発信するSTAへのトラフィックは、APを通して到着し得、STAに送出され得る。BSS外の宛先にSTAから発信されたトラフィックは、それぞれの宛先に送出されるためにAPに送られ得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、APを通して送られることがあり、たとえば、ここで、ソースSTAはAPにトラフィックを送り得、APは、宛先STAにトラフィックを送出し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと考慮され、および/またはそう呼ばれることがある。ピアツーピアトラフィックは、ダイレクトリンクセットアップ(DLS)を用いてソースSTAと宛先STAとの間で(たとえば、それらの間で直接)送られ得る。いくつかの代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLSまたは802.11zトンネリングされたDLS(TDLS)を使用し得る。独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANはAPを有しないことがあり、IBSS内のまたはそれを使用するSTA(たとえば、STAのすべて)は互いに直接通信し得る。IBSS通信モードは、時々、本明細書では「アドホック」通信モードと呼ぶことがある。
802.11acインフラストラクチャ動作モードまたは同様の動作モードを使用するとき、APは、1次チャネルなどの固定チャネル上でビーコンを送信し得る。1次チャネルは、固定幅(たとえば、20MHz幅の帯域幅)であるか、または動的に設定された幅であり得る。1次チャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。いくつかの代表的な実施形態では、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)が、たとえば802.11システム中に実装され得る。CSMA/CAでは、APを含むSTA(たとえば、あらゆるSTA)が1次チャネルを感知し得る。1次チャネルが特定のSTAによって感知/検出されるおよび/またはビジーであると決定される場合、特定のSTAはバックオフし得る。1つのSTA(たとえば、ただ1つの局)が、所与のBSS中で所与の時間に送信し得る。
高スループット(HT)のSTAは、40MHz幅のチャネルを形成するために、たとえば、隣接するまたは隣接していない20MHzのチャネルとの1次の20MHzのチャネルの組合せを介した通信のために40MHz幅のチャネルを使用し得る。
極高スループット(VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、および/または160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHzおよび/または80MHzのチャネルは、連続する20MHzのチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzのチャネルは、8つの連続する20MHzのチャネルを組み合わせることによって、または80+80構成と呼ばれることがある2つの不連続の80MHzのチャネルを組み合わせることによって形成され得る。80+80構成では、データは、チャネル符号化後に、2つのストリームにデータを分割し得るセグメントパーサを通してパスされ得る。逆高速フーリエ変換(IFFT)処理と時間領域処理とが別々に各ストリームに対して行われ得る。ストリームは、2つの80MHzのチャネル上にマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成について上記で説明した動作が逆行され得、組み合わされたデータが媒体アクセス制御(MAC)に送られ得る。
802.11afおよび802.11ahによってサブ1GHz動作モードがサポートされる。チャネル動作帯域幅およびキャリアは、802.11nおよび802.11acで使用されるものと比較して802.11afおよび802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトル中の5MHz、10MHz、および20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレージエリア中のMTCデバイスなどのメータ型制御/マシン型通信(MTC)をサポートし得る。MTCデバイスは、いくつかの能力、たとえば、いくつかのおよび/または限定された帯域幅のサポート(たとえば、それだけのサポート)を含む限定された能力を有し得る。MTCデバイスは、(たとえば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)しきい値を上回るバッテリ寿命をもつバッテリを含み得る。
802.11n、802.11ac、802.11af、および802.11ahなどの複数のチャネルおよびチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、1次チャネルとして指定され得るチャネルを含む。1次チャネルは、BSS中のすべてのSTAによってサポートされる最大の共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。1次チャネルの帯域幅は、BSS中で動作するすべてのSTAの中から、最小の帯域幅動作モードをサポートするSTAによって設定および/または限定され得る。802.11ahの例では、APおよびBSS中の他のSTAが、2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、および/または他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合でも、1次チャネルは、1MHzモードをサポートする(たとえば、それだけをサポートする)STA(たとえば、MTCタイプのデバイス)について1MHz幅であり得る。キャリア検知および/またはネットワーク割振りベクトル(NAV)の設定は、1次チャネルのステータスに依存し得る。たとえば、APに送信するSTA(1MHz動作モードだけをサポートする)のために1次チャネルがビジーである場合、利用可能な周波数帯域の大部分がアイドルのままである場合であっても、すべての利用可能な周波数帯域がビジーであると見なされ得る。
米国では、802.11ahによって使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHzから928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は、917.5MHzから923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は、916.5MHzから927.5MHzである。802.11ahのために利用可能な総帯域幅は、国コードに応じて6MHzから26MHzである。
図1Dは、一実施形態による、RAN104およびCN106を示すシステム図である。上記のように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにNR無線技術を採用し得る。RAN104はまた、CN106と通信していることがある。
RAN104は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN104が、実施形態に一致したままでありながら、任意の数のgNBを含み得ることを諒解されよう。gNB180a、180b、180cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。たとえば、gNB180a、180bは、gNB180a、180b、180cに信号を送信し、および/またはそれから信号を受信するためにビームフォーミングを利用し得る。したがって、gNB180aは、たとえば、WTRU102aにワイヤレス信号を送信し、および/またはそれからワイヤレス信号を受信するために複数のアンテナを使用し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。たとえば、gNB180aは、WTRU102a(図示せず)に複数のコンポーネントキャリアを送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、無認可スペクトル上にあり得るが、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(CoMP)技術を実装し得る。たとえば、WTRU102aは、gNB180aおよびgNB180b(および/またはgNB180c)から協調送信を受信し得る。
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルな数秘学に関連する送信を使用してgNB180a、180b、180cと通信し得る。たとえば、OFDMシンボル間隔および/またはOFDMサブキャリア間隔は、異なる送信、異なるセル、および/またはワイヤレス送信スペクトルの異なる部分ごとに変動し得る。WTRU102a、102b、102cは、(たとえば、様々な数のOFDMシンボルを含んでいるおよび/または変動する長さの絶対時間の間続く)様々なまたはスケーラブルな長さのサブフレームまたは送信時間間隔(TTI)を使用してgNB180a、180b、180cと通信し得る。
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成および/または非スタンドアロン構成中のWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(たとえば、eノードB160a、160b、160cなど)にアクセスすることもなしにgNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカーポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、無認可帯域中の信号を使用してgNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信しながら/それにも接続しながらgNB180a、180b、180cと通信し得る/それに接続し得る。たとえば、WTRU102a、102b、102cは、1つまたは複数のgNB180a、180b、180cおよび1つまたは複数のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためにDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカーとして働き得、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービスするための追加のカバレージおよび/またはスループットを与え得る。
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられ得、無線リソース管理の決定、ハンドオーバの決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(UPF)184a、184bに向けたユーザプレーンデータのルーティング、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)182a、182bに向けた制御プレーン情報のルーティングなどを扱うように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いと通信し得る。
図1Dに示すCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182bと、少なくとも1つのUPF184a、184bと、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183bと、場合によっては、データネットワーク(DN)185a、185bとを含み得る。上記の要素がCN106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかがCNオペレータ以外のエンティティによって所有および/または動作され得ることを諒解されよう。
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN104中のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続され得、制御ノードとして働き得る。たとえば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシング(たとえば、異なる要件をもつ異なるプロトコルデータユニット(PDU)セッションの扱い)のサポート、特定のSMF183a、183bを選択すること、登録エリアの管理、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、モビリティ管理などを担当し得る。ネットワークスライシングは、利用されたWTRU102a、102b、102cであるサービスのタイプに基づいてWTRU102a、102b、102cのCNのサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。たとえば、異なるネットワークスライスは、高信頼低遅延(URLLC)アクセスに依拠するサービス、拡張大規模モバイルブロードバンド(eMBB)アクセスに依拠するサービス、MTCアクセスのサービスなどの異なる使用事例のために確立され得る。AMF182a、182bは、RAN104とLTE、LTE-A、LTE-A Pro、および/またはWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を与え得る。
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介してCN106中のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介してCN106中のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択および制御し、UPF184a、184bを通してトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UEのIPアドレスを管理し、割り振ること、PDUセッションを管理すること、ポリシーの実施およびQoSを制御すること、DLデータの通知を与えることなどの他の機能を実行し得る。PDUセッションのタイプは、IPベースのもの、非IPベースのもの、イーサネットベースのものなどであり得る。
UPF184a、184bは、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするためにインターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与え得るN3インターフェースを介してRAN104中のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続され得る。UPF184a、184bは、パケットをルーティングおよび転送すること、ユーザプレーンのポリシーを強制すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを扱うこと、DLパケットをバッファリングすること、モビリティアンカリングを与えることなどの他の機能を実行し得る。
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。たとえば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るかまたはそれと通信し得る。さらに、CN106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作される他のワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークを含み得る他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに与え得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェースとUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースとを介してUPF184a、184bを通してローカルDN185a、185bに接続され得る。
図1A~図1Dおよび図1A~図1Dの対応する説明に鑑みて、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノードB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、および/または本明細書で説明する任意の他のデバイスのうちの1つまたは複数に関して本明細書で説明する機能のうちの1つもしくは複数またはすべては、1つまたは複数のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書で説明する機能のうちの1つもしくは複数またはすべてをエミュレートするように構成された1つまたは複数のデバイスであり得る。たとえば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスをテストする、ならびに/またはネットワークおよび/もしくはWTRU機能をシミュレートするために使用され得る。
エミュレーションデバイスは、ラボ環境でおよび/またはオペレータネットワーク環境で他のデバイスの1つまたは複数のテストを実施するように設計され得る。たとえば、1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスをテストするためにワイヤードおよび/またはワイヤレス通信ネットワークの一部として完全にまたは部分的に実装および/または展開されながら、1つもしくは複数またはすべての機能を実行し得る。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、ワイヤードおよび/またはワイヤレス通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されながら、1つもしくは複数またはすべての機能を実行し得る。エミュレーションデバイスは、テストするために、および/またはオーバージエアワイヤレス通信を使用してテストを実行するために、別のデバイスに直接結合され得る。
1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、ワイヤードおよび/またはワイヤレス通信ネットワークの一部として実装/展開されることなしに、すべてを含む1つまたは複数の機能を実行し得る。たとえば、エミュレーションデバイスは、1つまたは複数の構成要素のテストを実施するために試験所ならびに/または展開されていない(たとえば、テスト用の)ワイヤードおよび/もしくはワイヤレス通信ネットワーク中のテストシナリオで利用され得る。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、テスト機器であり得る。データを送信および/または受信するためにエミュレーションデバイスによって、直接RF結合および/または(たとえば、1つまたは複数のアンテナを含み得る)RF回路を介したワイヤレス通信が使用され得る。
詳細な説明
エッジコンピューティングおよびフォグコンピューティングは、サービスおよびコンテンツプロバイダが、コアネットワークまたは遠くのクラウドデータセンタを利用することなしにネットワークの端でアプリケーションを提供することを可能にする新技術である。言い換えれば、エッジコンピューティングは、ネットワークエッジに向けて(Microsoft AzureまたはAmazon Elastic Cloudなどの)「従来の」クラウドサービスを拡大し、ここで、アプリケーションおよびサービスは、たとえば、スマートフォン、IoTデバイス、インテリジェントビークルなどのクライアントデバイスのより近くにバックエンド機能を移動することまたはエッジ中にデバイスからの機能をオフロードすることのいずれかによって低レイテンシ、近接度およびコンテキスト認識の利益を受け得る。
エッジコンピューティングは、IMT-2020 5Gサービスモデルの超高信頼および低レイテンシ通信(URLLC)象限内に定義されるサービスなど、低レイテンシを必要とする5Gサービスの必要なプレゼンスポイントであり得る。これらは、自律ビークル(車、ドローンなど)、産業自動化およびスマート工場、ロボット工学、ならびにタッチインターネット(tactile internet)を含む。エッジコンピューティングはまた、ネットワークを通して異なる場所に処理を配置することを可能にすることによって拡張モバイルブロードバンド(eMBB)および大規模マシン型通信(mMTC)に利益を与え、サービスおよびネットワークの柔軟性を可能にし、ネットワークリソースを最適化する。
欧州通信規格協会(ETSI)内のマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)産業仕様策定グループ(ISG)は、エッジコンピューティング分野内の主要規格イニシアチブである。MEC ISGは、マルチベンダ、マルチドメイン、モバイルエッジコンピューティング環境内のモバイルエッジコンピューティングプラットフォームにわたるベンダ、サービスプロバイダ、および第三者からのエッジアプリケーションの効率的でシームレスな統合を可能にする規格化された、オープン環境を作成するように公認されている。
オープンフォグコンピューティングなどの他のエッジコンピューティング規格および団体と比較してのMECの一意の特性は、アプリケーションの挙動およびサービスを調整するために無線ネットワークの状態に関するリアルタイム情報へのアクセスを与えることの目的である。MEC ISGのフェーズ1(2015~2016)中に、MEC ISGは、3GPP LTEセルラーネットワークとの統合に集中した。しかしながら、フェーズ2(2017~2018)中に、MEC ISGは、802.11WLANを含む他のアクセス技術を含むように範囲を拡張した。
図2は、例示的なETSI MECアーキテクチャ200を示す。図2に示すように、モバイルエッジホスト(MEH)202は、モバイルエッジプラットフォーム(MEP)204と仮想化インフラストラクチャ206とを含んでいるエンティティである。MEP204は、仮想化インフラストラクチャ上でモバイルエッジアプリケーションを動作させるための本質的な機能の集合を含み得る。モバイルエッジアプリケーション(MEapp)210、212、214は、構成に基づいてまたはモバイルエッジ管理によって確認された要求に基づいてMEH202の仮想化インフラストラクチャ206上でインスタンス化され得る。MEP204は、1つまたは複数のMEサービス208とサービスレジストリ226とを含み得、トラヒックルール制御218とDNS処理216とを提供し得る。MEapp210、212、214は、Mp1基準点220、222を介してMEP204と通信するように構成され得る。基準点Mp2 224は、MEP204と仮想化インフラストラクチャ206との間のインターフェースを与え得る。一実施形態では、基準点は、1つまたは複数の機能要素を接続するために使用され得る。
モバイルエッジプラットフォームマネージャ(MEPM)228は、アプリケーションライフサイクル230を管理し得、MEPに要素管理機能234を与え得る。MEPM228はまた、アプリケーションルールおよび要件232を管理し得る。モバイルエッジサービス(MEサービス)208は、MEP204上にホストされ得、通信サービス、トラフィック負荷サービスおよびロケーションサービスを含む様々な能力を提供し得る。MEサービスはまた、無線ネットワーク情報を記憶するかまたは与え得る。MEサービスは、MEP中にネイティブに与えられるか、または第三者によってアドオンサービスとして登録され得る。
MEPM228は、Mm5基準点236を介してMEP204と通信していることがある。MEPM228はまた、Mm6基準点242を介して仮想化インフラストラクチャマネージャ238と通信し得る。仮想化インフラストラクチャマネージャ238は、Mm7基準点240を介して仮想化インフラストラクチャと通信していることがある。Mp3基準点244は、MEPに他のモバイルエッジホスト248の他のモバイルエッジプラットフォーム246を接続する。
モバイルエッジオーケストレータ250は、Mm3 252を介してMEPM228と通信し、Mm4基準点254を介して仮想化インフラストラクチャマネージャ238と通信し得る。基準点Mm2 256は、MEPM228に動作サポートシステム258を接続するために使用され得る。動作サポートシステム258は、基準点Mm1 260を介してモバイルエッジオーケストレータ250とインターフェースし得る。基準点Mx1 262は、顧客対向サービス(CFS)ポータル264に動作サポートシステム258を接続し得る。基準点Mm8 266は、Mm9 270を介してモバイルエッジオーケストレータ250に結合されたユーザアプリケーションライフサイクル管理(LCM)プロキシ268に動作サポートシステム258を接続し得る。ユーザアプリケーションLCMプロキシ268は、Mx2 274を介してUEアプリケーション272とインターフェースし得る。
MECは、MECによって定義された無線ネットワーク情報サービス(RNIS)を介して認可されたモバイルエッジアプリケーションにリアルタイムネットワーク情報を提供する。現在のMEC RNISは、3GPP LTEアクセスネットワークのみに対して定義されており、IEEEベースまたは他のネットワークベースの機能を含むように更新される必要があり得る。RNISは、クエリまたは直接アクセスサービスおよび通知サブスクリプションサービスを含むかまたはそれに応答する表現状態転送(REST)アプリケーションプログラムインターフェース(API)を与える。情報、たとえば、クエリの直接要求は、PlmnInfo、RabInfo、またはS1BearerInfoクエリのうちの1つまたは複数であり得る。サブスクリプションベースのサービス、たとえば、サブスクリプション/通知サービスは、CellChangeSubscription/Notification、RabEstSubscription/Notification、RabModSubscription/Notification、RabRelSubscription/Notification、MeasRepUeSubscription/Notification、MeasTaSubscription/Notification、CaReconfSubscription/Notification、S1BearerSubscription/Notification、および/またはSubscriptionLinkList/ExpiryNotificationを含み得る。
上記の情報のすべては、3GPP LTEに固有であり得る。他の(非3GPPの)無線アクセス技術についての無線ネットワーク情報は、ETSI MECフェーズ1の範囲内として考慮されておらず、将来の課題として残された。
2017~2018年頃のフェーズ2において、ETSI MEC産業仕様策定グループ(ISG)は、非3GPP無線ネットワークを含むマルチアクセスエッジ展開を含むように範囲を拡張した。したがって、IEEE802.11を含むWLANは、MECがサポートし得る無線アクセス技術である。WLAN RNISサービスの定義は、フレームワークAPI仕様で始まっている。フレームワークの仕様は、WLANネットワーク情報、APIフォーマットなどに関するいかなる詳細も含まない。
IEEE802.11-2016は、WLAN無線インターフェース中で測定を実行するためのいくつかの可能性を含む。WLAN無線測定により、局(STA)は、無線リンクパフォーマンスおよび無線環境に関するデータを観測し、収集することが可能になる。STAは、測定を局所的に行うことを選定し、別のSTAに測定を要求し得るか、または1つまたは複数の測定を行い、結果のうちの1つまたは複数を戻すように別のSTAによって要求され得る。結果は、APIを介して戻され得るか、または同じく要求元STAに直接戻され得る。無線測定データは、STA管理および上位プロトコルレイヤに利用可能にされ、そこで、様々なアプリケーションのために使用され得る。無線測定サービスは、ベンダにわたって標準的な測定を与えることによってWLANの能力、信頼性および保守性を拡張する測定を含み得、サービスは、通信スタック中の上位レイヤに得られた測定データを与える。
IEEE802.11ネットワーク中のすべてのノードは、アクセスポイントであるかまたは端末デバイスであるかにかかわらず局(STA)と命名されることに留意されたい。STAは、APとして構成され、APの1つまたは複数の特徴または機能を必要とする場合、以下でSTA-APまたはAP-STAとして説明され得る。
要求および報告測定は、ビーコン、プローブ応答、測定パイロットを使用して、ならびに他の要素を使用して実行され得る。ビーコン要求/報告ペアを使用することによって、STAは、指定されたチャネル上でそのビーコンを受信可能であるAPのリストを別のSTAに要求することができる。次いで、測定STAは、要求されたチャネルを監視し、ビーコン、プローブ応答、および測定パイロット電力レベル、たとえば、受信されたチャネル電力インジケータ(RCPI)を測定し、測定持続時間内に受信された一部または全部のビーコン、プローブ応答、および測定パイロットをロギングする。フレーム要求/報告ペアを使用することは、測定STAにおいて受信されたすべてのチャネルトラフィックのピクチャおよびすべてのフレームのカウントを与えるか、または戻し得る。一意の送信機アドレスごとに、STAは、送信機アドレス、この送信機から受信されたフレームの数、これらのフレームのためのRCPI、および送信機の基本サービスセット識別子(BSSID)を報告し得る。他の情報、たとえば、交換されたフレームの任意の要素が利用され得る。
チャネル負荷要求/報告ペアは、測定STAによって観測されたチャネル利用測定を与えるかまたは戻し得る。雑音ヒストグラム要求/報告ペアは、仮想キャリア検知がアイドルを示し、STAがフレームを送信も受信もしていないときにチャネルをサンプリングすることによって非IEEE802.11雑音電力の電力ヒストグラム測定を与えるかまたは戻し得る。STA統計要求/報告ペアは、STAカウンタおよびBSS平均アクセス遅延の値のグループを与えるかまたは戻し得る。STAカウンタグループ値は、特に、送信された断片カウント、グループアドレス指定され送信されたフレームカウント、失敗したカウント、再試行カウント、複数の再試行カウント、フレーム重複カウント、送信要求(RTS)成功カウント、RTS失敗カウント、肯定応答(ACK)失敗カウント、受信された断片カウント、グループアドレス指定され受信されたフレームカウント、フレームチェックシーケンス(FCS)エラーカウントおよび送信されたフレームカウントを含み得る。BSS平均アクセス遅延グループ値は、AP平均アクセス遅延、アクセスカテゴリごとの平均アクセス遅延、APの1つまたは複数の周波数のための平均アクセス遅延、関連するSTAカウント、利用可能な収容容量およびチャネル利用を含む。
ロケーション構成情報が要求され、戻され得る。ロケーション要求/報告ペアは、緯度、経度、および高度に関して要求されたロケーションを与えるかまたは戻し得る。あるいは、ロケーションは、他の地理的方法を使用して指定され得る。ロケーションは、建築物の1つまたは複数のフロアなどの高度のタイプを指定することを含めより正確に指定され得る。ロケーションは、様々な報告解像度または粒度を使用することを許容され、それを使用して指定され得る。ネイバー報告要求は、APに送られ得、これは、サービスセット遷移の候補である知られているネイバーAPに関する情報を含んでいるネイバー報告を戻す。リンク測定要求/報告交換は、STA間のリンクのRF特性の測定を与え得る。この測定は、リンクの瞬時品質またはより長い期間の品質を示し得る。送信ストリーム/カテゴリ測定は、QoS STAがピアQoS STAにペア間の進行中のトラフィックストリームの状態を照会することを可能にし得る要求/報告ペアである。
追加の測定が含まれ、サポートされ得る。たとえば、ロケーションサービス測定が含まれ得る。ロケーション構成要求および応答フレームにより、STAは、ロケーショントラック通知フレームのためのロケーション関連パラメータの集合を構成することが可能になり得る。コロケート干渉報告により、要求元STAは、報告元STAにおけるコロケート無線による干渉に関する情報を取得することが可能になり得る。要求元STAは、干渉の効果を最小化するために1つまたは複数の送信をスケジュールするためにその情報を使用し得る。トリガされたSTAの統計報告能力により、注目する統計があらかじめ定義されたしきい値に達するときSTA統計報告の生成が可能になり得る。
行う測定および測定フォーマットは、1つまたは複数のIEEE802.11規格によって定義され得る。ETSI MECによって定義されたRNISは、基礎をなす無線ネットワーク状態を収集し、それをMEappに報告する。無線状態に関する情報を利用することによって、MEappは、ネットワークにそれの挙動を最適化し得、たとえば、MEappは、ビデオコーディングフォーマットを調整すること、トラフィックステアリングルールを更新することなどを行い得る。現在、ETSI MECは、LTE技術のみに対してRNISを定義している。LTE以外のアクセスネットワークを含むようなMECの範囲の拡大では、IEEE802.11、WLANアクセスネットワークのためのMEアプリケーションに向けたRNISサービスの定義が必要とされる。
さらに、LTE技術は、無線ネットワークメトリックおよび測定に関してIEEE802.11ネットワークとは著しく異なる。距離および展開シナリオ、たとえば、屋内対屋外、マクロセル対スモールセルなどの差は、測定および無線メトリックがWLANネットワークから収集され得る方法およびMEC RNISサービスなどのエンティティに向けて結果がどのように提示または報告されるのかに影響を及ぼす。WLAN無線情報コンテキストの要件は、WLANネットワークに存在するダイバーシティを考慮するために測定プロセスの構成のために必要である。実際、IEEE802.11規格は、測定を行うために様々なオプションを含む。しかしながら、RNISのための無線測定およびメトリックなどのMECサービスパラメータを構成することのパラダイムは、ETSI MEC内で考慮されていない。LTE無線測定およびメトリックは、MECから構成可能でなく、メトリックの任意のおよびすべての構成は、3GPPネットワーク内でMECの外側で行われる。上記のように、この静的無線測定パラダイムは、WLANのために機能しないことがある。
WTRUにアクセス可能であるかまたはそれによってアクセス可能であるWLANネットワークプロバイダはすべて、MECエッジサービスプロバイダと同じエンティティ(ベンダ、オペレータなど)のものでないことがあることが予想される。さらに、WLANの屋内性質により、様々なWLAN展開シナリオが現在のWLANネットワークにおいて想定され、さらには存在する。したがって、WLAN無線ネットワークに向けたMEC、たとえば、MEPまたは概してMECシステムからのサウスバウンドインターフェースが必要とされ得、これは、実際の展開シナリオに依存し得る。現在まで、サウスバウンドインターフェースは、ETSI MECによって範囲外であると考慮されており、3GPPに延期された。
本明細書では、802.11WLAN無線メトリックを取得し、それをMECシステムに送出するための実施形態を提供する。WLAN無線メトリックは、ETSI MEC参照アーキテクチャに一致して、MEappに向けたWLAN RNISを送出するために利用される。サウスバウンドインターフェースオプションは、MEappにWLAN RNISを提供するためにWLAN無線メトリックを取得するために様々なWLAN無線ネットワーク展開シナリオに向けてMECプラットフォームを介してMECを相互接続するために与えられる。オプションは、主に、基礎をなすWLANネットワークおよびそれの構成によって駆動される。
WLAN無線メトリックおよび測定は、WLAN展開の多様な性質に対処するために構成のレベルを必要とする。この構成レベルは、3GPPメトリックでは存在しない。IEEE802.11は、WLANメトリックおよび測定を構成することと、それを管理することとの両方を行うためにリッチな測定フレームワークを定義した。各々がトレードオフを有する様々な実施形態が、IEEE802.11メトリック環境を構成するためにMEC WLAN RNISのために使用され得る。
一実施形態では、WLAN測定およびメトリックパラメータの構成は、MEappによって実行され、たとえば、MEC WLAN RNISは、MEappがWLAN RNISサービスを構成することを可能にするインターフェースを公開する。MECサービスパラメータを構成し、調整するMEappを含み得るMECサービスコンシューマの概念は、RNISから一般化され、他のサービスに適用され得る。いくつかの例示的なサービスは、ビデオ分析、ロケーションサービス、モノのインターネット(IoT)アプリケーション、拡張または仮想現実、最適化されたローカルコンテンツ配信およびデータキャッシングを含み得る。
第2の実施形態では、WLAN測定およびメトリックパラメータの構成は、MECシステムによって、たとえば、MEPMによって実行され、MEappからそのような構成の複雑性をオフロードする。
MEPMがすべてのパラメータのためのデフォルト値を設定する一実施形態では、これらの2つのオプションの組合せも利用され得、必要な場合または必要に応じて、MEappは選択パラメータを更新し得ることに留意されたい。
2つ以上のMEappが、単一のMECプラットフォーム上でまたはMECプラットフォームのセットにわたってMEC WLAN RNISにサービスを要求していることがあるので、2つのMEappが非互換測定を要求するまたは測定過負荷状態がWLANネットワークに発生する競合を処理するための機構が採用され得る。過負荷状態は、WLANネットワークが測定で限界を超えており、いかなる有意味なデータも十分に報告するかまたは与えることができないことがあるときに発生し得る。
ETSI MEC参照アーキテクチャは、MEappとMECサービス、たとえば、RNISとの間のRESTベースのAPIインターフェースを定義する。MEappに向けてWLAN RNISを与えるプロトコル定義が採用され得る。一実施形態では、WLAN RNISは、それらがサポートされるようになったときにLTE RNISおよび他のRATから、たとえば、別個のインターフェース定義およびサービスエンドポイントを有する別個の独立したサービスとしてMEappに提示され得る。別の実施形態では、単一のRNISサービスが、単一のインターフェースおよびサービスエンドポイント中にすべてのRATについての無線ネットワーク情報をカプセル化するMEappに提示され得る。
IEEE802.11ネットワークでは、端末は、現在のワイヤレス領域の完全ビューを収集することができないことがある。ワイヤレスドメイン全体もしくは少なくともより大きいワイヤレスドメインまたは現在可能であるよりも大きい部分のワイヤレスドメインにおいて達成可能である可能性がある無線パフォーマンスについての情報を端末がMECから取得することが可能である機構が必要とされる。
MEC中のアプリケーションとして動作する仮想端末は、物理端末の現在の動作を模するためにワイヤレスチャネルからの現実の入力またはフィードバックを必要とし得る。この情報は、IEEE802.11 RNISから収集され得、仮想端末または仮想アプリに与えられ得る。
以下の実施形態に関して、どのSTAが測定を実行または行うものであるのかに関して妨げない。測定STAは、STA-APまたは非AP STA、たとえば、端末デバイスであり得る。MEC WLAN RNISのための多くの展開オプションがあり得る。RNISサービスは、RATにかかわらず、測定およびメトリックを与えるために基礎をなすRATによるまたはそれからのサポートを必要とし得る。IEEE802.11の場合、無線測定は、IEEE802.11kにおいて定義されており、後にIEEE802.11-2016中に含められた。測定802.11kのサポートのいくつかは、ローミング決定、RFチャネル知識、隠れノード、クライアント統計および送信電力制御(TCP)についての測定を含む。
IEEE802.11ベースのRNISを展開し、MECプラットフォームを相互接続するための複数の実施形態がある。いくつかの実施形態は、802.11無線情報をエッジアプリケーションおよび実際の802.11無線情報メトリックを与えるWLANネットワークに公開することを必要とし得る。
図3は、1つまたは複数の例示的な展開のための3つの一意のオプション300、330、360を提示するネットワーク図である。これらの展開オプション300、330、360の各々は、展開のあるワイヤレスモードに対応し、MECプラットフォームとワイヤレスドメインとの間のインターフェースについて関連する程度の複雑性を有する。IEEE802.11 RNISが図示のようにAPおよびSTAに直接関与することに留意されたい。したがって、いくつかのメトリックでは、APは、直接接触され得、測定を実行することに対処し得るが、いくつかの他のメトリックでは、MECは、終端端末であり得る別個のSTAに接触する必要があり得、次いで、コヒーレントな方法で取得された情報を処理し得る。選定された展開オプションに応じて、端末STAに達するために必要なインターフェースは複雑性が増加し得る。
一番上のオプション300は、APの孤立セットからのMEC RNISがIEEE802.11ネットワーク内での測定を協調させるために特定のインフラストラクチャを考慮しない展開に対応する一例である。この例では、MECプラットフォーム302は、ネットワーク中のWLAN AP304、306への、したがって、AP304~306に接続されたSTA308~314への直接アクセスを有する。MECプラットフォーム302をこのモデルの展開において使用するために、MECアプリケーションがSTAに直接接続して測定を実行し、結果を収集し、次いで、すべてのこの情報をMECアプリケーションにまたは生データを処理し、その中から有意味な情報を得ることが可能な別のMECサービスにプロビジョニングすることを可能にする複雑なAPIを実装する必要があり得る。STAに達するために、測定要求は、最初に、APを横断し得ることに留意されたい。この展開モデルは、事業者または会場所有者によって与えられたMECシステムに宅内WiFiアクセスポイントを接続するために使用され得る。一例として、ユーザ構内中にまたはそれの近くに位置するIEEE802.11 APが考慮され得る。孤立AP304、306は、エッジサービスプロバイダ(たとえば、事業者、会場所有者、または中立ホスト)のMECプラットフォーム302に測定を与えるためにMECに論理的に接続され得る。この展開オプションは、より高い自由度を可能にするものであるが、同じく他のものと比較してより高い程度の複雑性を有する。MECプラットフォーム302は、オーケストレータ318とインターフェースし得、MECプラットフォーム302は、プラットフォーム302上で動作する少なくとも1つのMEサービス316を有し得る。オーケストレータ318とMECプラットフォーム316との両方は、1つまたは複数のサーバ320、322を有し得るか、またはそれに結合され得る。
第2の展開オプション330において、MECプラットフォームは、WiFiコントローラ334上で動作することからMEC RNISと通信し得る。このオプション330は、空港または会議会場中で発見し得る機器などの管理されたIEEE802.11インフラストラクチャ機器と連携して使用され得る。この場合、IEEE802.11ネットワークは、ユーザ、チャネル、送信電力などの関連付けを含むWLANネットワークのすべての無線およびネットワークパラメータを構成する中央コントローラ334によって制御される。この場合、IEEE802.11ネットワークへのMECプラットフォームの接続は、WiFiコントローラ334との対話を通して実行され、これは、WLANネットワーク全体の協調ビューを与え得る。STA336~342への直接アクセスが許可されないことがあるので、このモデルの動作は、MECプラットフォームがコントローラ特徴に特有のサウスバウンドインターフェースを与えることを必要とし得る。WiFiコントローラ334は、いくつかのサービスアクセスポイントにおいて直接利用可能なすべての測定情報を有し得、MECプラットフォームは、コントローラにおいて対応するAP344~346と対話する必要があり得る。WiFiコントローラ334がAPを制御するために使用されることにより、このインターフェースは標準化され得る。この展開モデルは、MECプラットフォームにおけるより低い複雑性につながり得るが、コントローラ334が実行する準備ができている測定および他の行為しか対応しないことがあるので、より低い柔軟性にもつながり得る。ワイヤレスコントローラの使用はキャリアが所有するワイヤレス展開においてごく当たり前のものであるので、このオプションは、ワイヤレスキャリアによって最も多く展開されるオプションの1つであり得ることに留意されたい。MECプラットフォーム332は、オーケストレータ330とインターフェースし得、MECプラットフォーム332は、プラットフォーム332上で動作する少なくとも1つのMEサービス348を有し得る。オーケストレータ350とMECプラットフォーム332との両方は、1つまたは複数のサーバ352、354を有し得るか、またはそれに結合され得る。
第3のオプション360では、MEPプラットフォーム362は、第2の展開オプション330と組み合わせて、たとえば、孤立WLANの1つもしくは複数のAP366、368のセットについての測定、またはコントローラもしくはコントローラのセットを介した測定を実行するのを監督する測定デーモンまたはボックス364とインターフェースするように構成され得る。この場合、異なる測定要求を協調させることと、特定の測定フレームの生成または受信された情報のパーシングを含む要求された測定を実行することとを担当する測定デーモン364が配置され得る。この展開オプション360は、展開を簡略化し、測定を実行することと、MECプラットフォーム362に結果を報告することとを担当する新しいボックス/ソフトウェア364の展開によって既存のIEEE802.11ネットワークがMECプラットフォーム362に接続され得る機構を与える。このオプションは、孤立APオプション300とWiFiコントローラオプション330との間でのトレードオフである。ワイヤレスハードウェアが、たとえば、IEEE802.11kなどの標準を実装する限り、測定デーモンは、MECプラットフォームが必要とする機能を何でも用いて実装され得る。STA370、372は、孤立AP368のSTAであり得る。STA374、376は、孤立AP366のSTAであり得る。MECプラットフォーム362は、オーケストレータ378とインターフェースし得、MECプラットフォーム362は、プラットフォーム362上で動作する少なくとも1つのMEサービス380を有し得る。オーケストレータ378とMECプラットフォーム362との両方は、1つまたは複数のサーバ382、384を有し得るか、またはそれに結合され得る。
現在、RNISサービスプロバイダと基礎をなすIEEE802.11ベースのネットワークとの間のインターフェースがプロプライエタリであり、規格化されていないと仮定することに留意されたい。あるいは、規格ベースのインターフェースがあり得る。本明細書で説明される図および例は、あらゆる標準的なインターフェースまたは規格団体に関して制限されないものとして解釈すべきである。本明細書で開示される例は、ETSI MEC、さらに言えば、あらゆる他の標準団体の将来の標準化技術に適用可能であり得る。
一実施形態では、MECサービスパラメータの構成は、サービス消費者によって実行され得る。一実施形態では、あるサービスのパラメータの構成は、サービス消費者によって実行され得る。他の例は、たとえば、WLAN無線情報サービスを与え得るIEEE802.11 RNISに依拠し得る。しかしながら、実施形態および例のすべては、構成を必要とする任意のMEappおよびMECサービスに適用され得る。
IEEE802.11は、要求が802.11ネットワークの現在のステータスおよび無線状態を理解するようにIEEE802.11ネットワークに要求され得るいくつかの可能な測定を定義する。ETSI MECにおいて定義されている現在のLTE RNISは、任意の有意味な測定情報を取得するようにいくつかのパラメータを構成する必要があり得る。さらに、LTE RNISは、あるSTAまたはAPによって行われた要求およびあるSTAまたはAPに送り戻される応答をアドレス指定するのに失敗する。正しい情報を得るために、MECアプリケーションは、メトリック、測定を実行すべきSTA(端末)および瞬間、たとえば、測定を実行すべき時間インスタンスまたは時間期間を示さなければならない。
以下は、異なる802.11測定を構成するために使用され得る機構である。パラメータは、2つのオプションのうちの1つ、両方のオプションまたはいずれかのオプションの任意の組合せおよび他の技法または実装に従って構成され得る。
図4は、MECサービス404の必要とされる1つまたは複数のパラメータを構成するサービス消費者402、たとえば、MECアプリを示すメッセージ図400である。MECサービス404は、たとえば、RNISであり得る。第1のオプション、オプション1では、測定の各々のための構成APIが独立して定義され得る。たとえば、PUTメッセージとして表されるAP_INFO_MEASUREMENT_CONFを介して。パラメータは、図4に示されるように、要求中のPUTメッセージ406の一部として与えられる。PUTメッセージ406は、サービス消費者402からMECサービス404に送られ得る。構成のためのオプション408と、対応する値410とが指定され得る。図示のように、メッセージは、HTTP PUTメッセージである。しかし、他のHTTPメッセージまたは、代替的に、他のインターネットプロトコルメッセージも使用され得る。
構成のためのパラメータまたはオプション408は、要求が送られたかまたは行われたときに分離された測定要求の各々のために与えられ得る。要求/応答ベースまたはサブスクリプションベースのいずれかの各々の特定のサービスプリミティブは、実際のサービスを要求する前にアクセスされ得るPUTベースのAPIを必要とする。APIはサービスにおいて定義されている異なるメッセージ上で分割されるので、要求/サブスクリプション要求ごとに構成APIが存在する。構成のための各オプションは、関連する値410を有し得る。
特定のパラメータの一例として、IEEE802.11は、チャネル負荷メトリックを与える。この測定を実行するために、他のパラメータの中で測定されるべきチャネルをAPに示すことが必要であり得る。この例では、チャネル負荷測定を要求する前に、関係するアプリケーションは、「PUT ../CHANNEL_LOAD_MEASUREMENT_CONF/Channel 1」のようなPUTコマンドを発行することによってチャネルを構成し得る。それに応答して、サービス消費者402は、AP_INFO_MEASUREMENT_CONF412を含む200 OKメッセージを受信し得る。
第2のオプション、オプション2では、すべての測定の構成のためのAPIが、たとえば、80211_MEASUREMENT_CONFIGを使用して定義され得る。このオプションは、必要とされるすべての構成または構成オプションのための一般的な要求パラメータを構成するための特定のメッセージの使用を含む。この新しいメッセージは、サービスのために必要とされるすべての可能な特性を構成するために使用され得、そのようなもののためのフォーマットを、図4および図5のように与えられ得る。
オプション2とオプション1との間の大きな違いは、オプション2では、任意のアプリケーションが共通のAPIの下でサービスのための特定の構成を定義することを可能にするサービス構成のための特定のAPIが存在するということであることに留意されたい。構成のためのこの共通のAPIは、図6に例示されるように、任意の複雑性のオプションの階層を含み得る。
図5は、測定構成のための新しいメッセージフォーマットを示すメッセージ図500である。図5に示すように、サービス消費者502は、MECサービス504にPUTメッセージ506を送り得る。PUTメッセージは、構成のためのオプション508と、関連する値510とを含み得る。それに応答して、MECサービス504は、サービス消費者502に80211_MEASUREMENT_CONFIGを含むOKメッセージ512を送り得る。
図6は、サブオプションを含む新しいメッセージフォーマットを示すメッセージ図600である。サービス消費者602は、MECサービス604に80211_MEASUREMENT_CONFIG PUTメッセージ608を送り得る。PUTメッセージ608は、関連するサブオプション612と値614とを有している、構成のためのオプション610を含み得る。それに応答して、MECサービス604は、サービス消費者602に80211_MEASUREMENT_CONFIGを含むOKメッセージ616を送り得る。
一例として、表1に示されるように、チャネル負荷測定およびビーコン要求測定などの複数の測定を要求するアプリケーションを考慮する。表1では、いくつかの属性が随意であると説明されている。これは、好ましい実施形態であり、随意の表記のあらゆる不在は実装するのが必須と解釈されてはならない。アプリケーションは、以下のメッセージを発行するサービスの構成のためにAPIを使用し得る。
「PUT ../80211_MEASUREMENT_CONFIG/appID/Channel_Load/ChannelID 1」
「PUT ../80211_MEASUREMENT_CONFIG/appID/Beacon_Request/SSID test_1」
表1は、構成され得る例示的なパラメータをリストする。
一実施形態では、MEPMによる介入を通したパラメータの構成が採用され得る。アプリケーションによるサービスパラメータの直接構成のための機構、たとえば、MEappによるWLAN RNIS構成も採用または実装され得る。これらの機構は、アプリケーション、たとえば、MEappが、必要とされるすべてのサービスプリミティブのためのすべてのパラメータを構成することを必要とし得る。サービスプリミティブは、測定に類似し得るが、同じく他の非測定情報を表し得る。この要件は、アプリケーションによって想定可能でないことがある複雑性負担である。一実施形態では、MEPMが構成パラメータのうちのいくつかのデフォルト値を構成することが可能である機構が利用され得、このようにして、アプリケーションの複雑性を低減する。
第1のオプションでは、すべてのパラメータまたはすべてのパラメータのサブセットは、一部または全部のMECアプリケーションによってデフォルトとして使用されるようにMEPMによって構成され得る。これは、図7に示されるMm5インターフェース738への変更を必要とし得る。Mm5基準点は、プラットフォーム構成、アプリケーションルールおよび要件の構成、アプリケーションライフサイクルサポートプロシージャ、アプリケーション再配置の管理などを実行するために必要とされ得る。MEPM728は、MECプラットフォームの管理平面中に位置し、したがって、MECプラットフォームが常駐する同じインフラストラクチャ中に、または異なるインフラストラクチャ中に、たとえば、Mm5によってMECプラットフォームに論理的に接続され得る同じデータセンタ中の異なるサーバ上に位置し得る。一実施形態では、MEPM728は、MECプラットフォーム704中に位置し得る。MECプラットフォームへのIEEE802.11ネットワークの成功した接続後に、MEPM728は、サービスのための必要とされるパラメータを構成し得る。サービスのためのデフォルト値が、管理者構成によって、または任意の自動プロセスによって与えられ得る。
図2とほとんど同様に、図7は、例示的なETSI MECアーキテクチャを示す。図7に示すように、MEH702は、MEP704と仮想化インフラストラクチャ706とを含んでいるエンティティである。MEP704は、仮想化インフラストラクチャ上でモバイルエッジアプリケーションを動作させるための本質的な機能の集合を含み得る。MEapp710、712、714は、構成に基づいてまたはモバイルエッジ管理によって確認された要求に基づいてMEH702の仮想化インフラストラクチャ706上でインスタンス化され得る。MEP704は、1つまたは複数のMEサービス708とサービスレジストリ726とを含み得、トラヒックルール制御718とDNS処理716とを提供し得る。MEapp710、712、714は、Mp1基準点720、722を介してMEP704と通信するように構成され得る。基準点Mp2 724は、MEP704と仮想化インフラストラクチャ706との間のインターフェースを与え得る。一実施形態では、基準点は、1つまたは複数の機能要素を接続するために使用され得る。
MEPM728は、アプリケーションライフサイクル730を管理し得、MEPに要素管理機能734を与え得る。MEPM728はまた、アプリケーションルールおよび要件732を管理し得る。モバイルエッジサービス(MEサービス)708は、MEP704上にホストされ得、通信サービス、トラフィック負荷サービスおよびロケーションサービスを含む様々な能力を提供し得る。MEサービスはまた、無線ネットワーク情報を記憶するかまたは与え得る。MEサービスは、MEP中にネイティブに与えられるか、または第三者によってアドオンサービスとして登録され得る。
MEPM728は、Mm5基準点736を介してMEP704と通信していることがある。MEPM728はまた、Mm6基準点742を介して仮想化インフラストラクチャマネージャ738と通信し得る。仮想化インフラストラクチャマネージャ738は、Mm7基準点740を介して仮想化インフラストラクチャと通信していることがある。Mp3基準点744は、MEPに他のモバイルエッジホスト748の他のモバイルエッジプラットフォーム746を接続する。
モバイルエッジオーケストレータ750は、Mm3 752を介してMEPM728と通信し、Mm4基準点754を介して仮想化インフラストラクチャマネージャ738と通信し得る。基準点Mm2 756は、MEPM728に動作サポートシステム758を接続するために使用され得る。動作サポートシステム758は、基準点Mm1 760を介してモバイルエッジオーケストレータ750とインターフェースし得る。基準点Mx1 762は、CFSポータル764に動作サポートシステム758を接続し得る。基準点Mm8 766は、Mm9 770を介してモバイルエッジオーケストレータ750に結合されたユーザアプリケーションライフサイクル管理(LCM)プロキシ768に動作サポートシステム758を接続し得る。ユーザアプリケーションLCMプロキシ768は、Mx2 274を介してUEアプリケーション772とインターフェースし得る。
MEPM構成とアプリケーションインテリジェンスとの両方の混合を組み込み得る第2のオプションでは、MEPMは、デフォルト値を構成し、MEappは、PUTメッセージまたは任意の他のメッセージを通してそれらを変更する選択肢を有し得る。一実施形態では、MEPMは、デフォルト値を構成し、アプリケーションに値を与え得る。アプリケーションは、それに応答して、さらにPUTメッセージを続け得る。
一実施形態では、MECサービスマネージャは、MECサービス要求を編成する。所与のMECサービスでは、それは、複数のMEappケーションがサービスにいくつかの行為または機能を実行するように要求し、サービスが、要求で過負荷になり得るか、または要求がMECサービス内でもしくは基礎をなすWLAN RAT中で競合を生じ得ることであり得る。それはまた、特定のサービスについての豊富な要求が過負荷を生じ得ることであり得る。一例として、IEEE802.11 RNIS実施形態を考慮すると、複数のアプリケーションが複数の測定を同時に要求することが生じ得る。要求の数が十分に大きい場合、ワイヤレス媒体は、測定で過負荷になり得、いかなる通信を生成することも、要求側に有意味な測定応答を与えることもできないことがある。そのようなシナリオを回避するために、MECサービスプラットフォームは、媒体が過負荷にならないように要求を編成し、順序付けるための手段または機構を含み得る。
図8は、編成機能802を示す機能図800を示す。編成機能802は、次のように動作し得る。MEP806上で動作するMEサービス804の編成機能802は、RAT808へのアクセスを必要とするかまたは要求するいずれかまたはすべてのサービス要求をリッスンし得る。新しい要求が1つまたは複数のMEapp810~816から受信されると、編成機能802は、新しい要求が前の要求に適合するのかどうかを、たとえば、他の要求に影響を及ぼすことなしに実行され得ることをチェックし得る。要求が実行され得る場合、編成機能802は、サービス要求の現在のセットをまとめて実行する最良の方法を探し得る。後処理される要求824は、RAT808に向けて編成機能から出力され得る。反対の場合、編成機能802は、1つまたは複数のMEappに失敗の原因を示すエラーメッセージを戻し得る。要求/応答の1つまたは複数の連続バンドルは、サービスを実行し結果を伴って戻るように、RATと交換される。MEP806は、サービスレジストリ818とDNS処理822とを含む。DNS処理822は、ドメイン名をIPアドレスに変換することを含み得る。一実施形態では、DNS処理822は、ドメイン名を変換するのに費やされる時間を低減するためにキャッシングを採用し得る。サービスレジストリ818は、より低レイテンシのモバイルエッジサービスのサポートを与え得る。DNS処理822は、さらに言えば、PUT要求または任意の他のメッセージフォーマット中に含まれるドメイン名を変換し得る。
一実施形態では、IEEE802.11 RNISに宛てられたまたはそれからのいくつかのメッセージのためのプロトコルが定義される。現在のETSI MEC RNISは、RESTを介した要求/応答またはサブスクリプション/通知APIに基づく。IEEE802.11 RNISを定義するために、要求/応答に基づくいくつかの測定およびサブスクリプション/通知に基づく他のものを与える同じパラダイムが使用され得る。
APIは、新しい技術のためのRNISを定義する以下の2つの方法に従って定義され得る。第1の例示的なオプションは、WLANおよびLTEのための別個のサービスおよびAPIを含み得る各無線技術に指定される新たに定義されたAPIを採用し得る。第2のオプションとして、APIは、新しいIEEE802.11関連パラメータを含む現在のLTE RNIS APIを拡張し得る。ETSI MECがRESTフォーマットでサービスAPIを定義しているが、任意の特定のフォーマットがAPIフレームワークとは無関係に使用され得る。
表2によって示されるようにNetworkInfo、すなわちNetwork Infoメッセージは、情報が収集され得る基礎をなすIEEE802.11ネットワークに関する情報を与え得る。
新しい機能プリミティブは、MECアプリケーションが基礎をなすIEEE802.11ネットワークの情報を得ることが可能であることを示し得る。情報は、それらのSSIDおよびBSSIDとそれらのローミングおよび相互接続能力によって特徴づけられる異なるネットワークの数を含む基本情報を含み得る。このプリミティブを通して、アプリケーションは、IEEE802.11インフラストラクチャが何に接続されているのかを学習し得、アプリケーションにアクセスする局のためのネットワークの利用可能性、たとえば、局がネットワークのローミング契約をサポートしているのか否かと、それらがそれに接続し得るのか否かについての情報を取得し得る。
組み合わされたRAT RNISネットワーク情報メッセージを表3に示す。メッセージまたはメッセージフォーマットは、技術識別子(techId)を含むことによって、現在のMEC LTE RNIS仕様において定義されている既存のPlmnInfoメッセージと組み合わされることができる。一実施形態では、IEEEまたは3GPPフォーマットのいずれかを指定するtechIdが表3に示すように使用され得る。いくつかの実施形態では、techIdフィールドは、より粒状であり、特定の3GPPまたは802.11リリースを指定し得る。たとえば、3GPP R8~R16が指定され得る。802.11に関して、リリースは、802.11ac、802.11ad、802.11ax、802.11ayなどを含み得る。802.11リリースはまた、バージョン番号、たとえば、Wi-Fi 5、Wi-Fi 6、Wi-Fi 7などに関して指定され得る。任意の他のリリースが、メッセージによって指定または示され得る。
新しい機能プリミティブが、PlmnInfoメッセージを拡張し、前の情報と同じ情報を与え得るが、LTE RNISも拡張し得る。このようにして、アプリケーションは、複数のAPIを通してまたは複数の異なるデバイスまたは技術にネットワーク情報を要求する必要なしにMECプラットフォームに接続されたRATの完全セットのビューを得ることが可能であり得る。
APInfoメッセージは、LTE RNISのためのRabInfoメッセージに対応し得る。一実施形態では、各IEEE802.11 APのための別のメッセージは、APのユーザ、能力および/または容量についての情報を与え得る。IEEE802.11の場合、APに関連するSTAと、同じく異なるAPのためのチャネル負荷とに関する何らかの情報を与えることが好ましいことがある。チャネル負荷に関して、測定を行うための異なる値を構成する必要があり得る。与えられる以下の例では、APInfoメッセージは、APとそれらに関連するSTAとに関する情報を与える。
新しい機能プリミティブは、概して、モビリティ、ローカルブレークアウトまたはトラフィックステアリングを与える任意のアプリケーションのための基礎であり得る。このプリミティブを通して、アプリケーションは、あるネットワークに接続されたSTAのビューとネットワークにかかっている現在のチャネル負荷が何なのかとを取得し得る。この情報は、STAによって達成されるパフォーマンスと利用可能なトラフィックステアリングオプションとを理解するために重要であり得る。表4は、関連するSTAおよびチャネル負荷に関する関係するAP情報を与えるための属性を示す。
新しい応答メッセージは、ビーコン要求測定を得るために定義され得る。これは、測定を実行するために必要とされるパラメータの構成がすでに行われたと仮定する。
新しい機能プリミティブを使用して、アプリケーションは、あるSTAのためのハンドオーバのために何のアクセスポイントが利用可能であるのかに関する情報を取得し得る。このプリミティブを通して、アプリケーションは、どのAPがSTAのための関係するハンドオーバオプションであるのかを監視し得る。次いで、アプリケーションまたはSTAは、STAが接続された無線ネットワークの現在のステータスとAPによって報告された選択肢とに基づいてモビリティ決定を行い得る。表5は、WLAN RNISビーコン要求メッセージを示す。
サブスクリプションメッセージは、HTTPタイプメッセージに加えて、またはそれの代わりにMECプラットフォームによって使用され得る。MECプラットフォームは、アプリケーションがイベントの通知の形態で情報を要求し得るサブスクリプションサービスを与え得る。サブスクリプション/通知タプルが、IEEE802.11ベースのAPIとともに使用するために定義され得る。
BSSChangeSubscriptionメッセージは、IEEE802.11ネットワークに関連するエンドユーザのモビリティに関する情報を与え得る。新しい機能は、802.11情報サブスクリプションサービスにおいて実装され得る。たとえば、アプリケーションは、STAのロケーションを通知されるためにSTAのモビリティイベントをサブスクライブし得る。ロケーションモビリティイベントは、任意の瞬間における移動の任意の変更を含み得る。あるいは、モビリティイベントは、本質的に周期的であり得、移動のしきい値またはタイマーに基づき得る。ハンドオーバが一般にSTAのパフォーマンスを少なくとも一時的に劣化させ得るので、この例示的な機能は、RANの使用を分散させ、トラフィックステアリングを実行し、パフォーマンスを最適化することを試みるアプリケーションによって必要とされ得る。表6は、BSS変更サブスクリプションに関係する例示的な属性を示す。
BSSChangeNotificationは、前のBSS変更サブスクリプションメッセージへの答えを与え得る。以下の定義は、例示的な属性に例示的なメッセージフォーマットを与える。
表7は、BSS変更通知属性を示す。一実施形態では、BSSChange交換は、CellChange交換中に新しい技術識別子を含むことによって現在のRNISへの拡張として実装され得る。技術識別子は、技術がIEEE802.11ベースの技術であるのかまたは3GPPベースの技術であるのかを示し得る。一実施形態では、技術インジケータは、第5世代技術を示し得る。
LTEとIEEE802.11との両方について共通の方法でユーザのモビリティを報告することは、LTEおよびIEEE802.11技術のアグリゲーションを考慮するアプリケーションにとって潜在的に興味があり得る。これは、アプリケーションを実装するのに必要とされるAPI呼の数を低減し得る。表8は、ハンドオーバまたは他の接続点(PoA)の変更/構成中にSTAによって使用され得るPoA属性を示す。
一実施形態では、ワイヤレス端末は、MECアプリケーションにワイヤレス情報を要求し得る。IEEE802.11は、ワイヤレスネットワークに属する任意のSTAによって使用され得る無線測定収集のための機構を与える。STAが取得または実行し得る測定がそれ自体のワイヤレスネットワークに限定されるので、これらの機構は、強力であるが、範囲が制限され得る。これは、STAがそれ自体のワイヤレスドメインの部分を形成しない他のSTAまたはAPから情報を取得することができないことがあることを意味する。
周囲のネットワークのより完全な無線情報を取得することにより複数の最適化が可能になり、エンドユーザ端末のためのパフォーマンス利得を生じ得る。一実施形態では、上記で定義されたIEEE802.11 RNISは、STAにより完全な無線情報を与え得る。
図9は、MEサービスに情報を与え、それから情報を受信する3つの異なるネットワーク902~906を示すネットワーク図900である。ネットワーク1 902は、2つのSTA912~918にそれぞれ関連付けられた2つの孤立AP908、910から構成される。孤立AP908~910は、インターフェース974、976を介してMECプラットフォーム966と通信し得る。ネットワーク2 904は、2つのSTA926~932にそれぞれ関連付けられた2つの制御されたAP922、924を制御するのに専用のWiFiコントローラ920を含む。ネットワーク2 904と同じく、ネットワーク3 906はまた、2つのSTA940~946にそれぞれ関連付けられた2つの制御されたAP936、938を制御するのに専用のWiFiコントローラ934を含む。ネットワーク2のWiFiコントローラ920とネットワーク3 906のWiFiコントローラ934とは、HTTPに従ってまたはパブリッシュ/サブスクライブパラダイムを使用してMECプラットフォーム966およびMEサービス950に、およびそこから情報を通信し得る。他の方法も使用され得る。ネットワーク3 906のWiFiコントローラ934は、一実施形態では、MEプラットフォームから情報収集測定要求を受信し得、MECプラットフォーム966のMEサービス950に応答を与え得る。情報収集要求および応答は、インターフェース960~964を介して行われ得る。MEサービス950は、802.11 RNISインターフェースまたは使用技術972を介してMEC APP954とインターフェースし得る。MEC APP954は、無線メトリックをSTAに、たとえば、STA918に直接に与え得る956。たとえば、ネットワーク1 902のSTA912~918は、WiFiコントローラの指示に従うことなしに無線メトリックを受信し得る。MEサービス950は、オーケストレータ952と通信していることがある。オーケストレータ952とMECプラットフォーム966とは、異なるサーバ980、982上に構成され得るかまたは同じサーバ上に常駐し得る。
各ネットワークのSTAの各々は、ネットワークのすべてに関するネットワーク情報を受信する970ように構成され得る。このようにして、MECプラットフォームは、複数のワイヤレスネットワークにMECサービスを提供するために使用される。これらのネットワークは、同じサービスプロバイダまたは異なるプロバイダに属し得る。ネットワークは、異なるチャネル上で、さらには異なる無線アクセス技術上で動作し得る。MECプラットフォームは、それに接続されたワイヤレスネットワークの各々のワイヤレス使用に関する情報を取得するためにIEEE802.11 RNISを使用するMECアプリケーション(Mapp)を含み得る。この情報は、AP、ワイヤレスコントローラに、または、直接異なる端末に測定を要求して取得される。MECプラットフォームは、オーケストレータによって制御され得る。
MECプラットフォームによってサービスされるワイヤレスネットワークの1つ中に位置する端末の1つは、現在のワイヤレスステータスのビューを取得するためにMappを使用し得る。一例では、この情報は、2つのアクセスポイントが隣接する非直交チャネル上で動作または作動するときに重要であり得る。取得されたパフォーマンスを測定し、残りのワイヤレスAPの展開の理解を有することによって、STAは、接続すべきより良い(または最良の)ネットワークを選定し得る。
一実施形態では、仮想端末は、物理端末のワイヤレス状態をエミュレートし得る。現在、クラウド中にユーザ端末のクローンを有して、特定のユーザとの通信を終了する必要なしに動作を実行することを可能にするためにユーザ端末の仮想化の傾向がある。これは、新しい機能を可能にするか、または与え得るが、同じく、ユーザによって達成可能なワイヤレスパフォーマンスの理解を必要とし得る。
図10は、例示的な仮想端末動作を示す例示的なネットワーク図1000を示す。人工知能アルゴリズムが、ユーザ対話またはエンドユーザ端末中に設置されたアプリケーションの中からまたはそれから何らかのデータ取得または学習を実行していると仮定され得る。これは多くの計算能力を必要とし得るので、アプリケーションは、MECプラットフォーム中に端末の仮想バージョンをインスタンス化する。ユーザがアプリケーションと対話する方法を理解するために、仮想端末は、エンドユーザ端末から見たワイヤレスドメインおよびパフォーマンスを模する必要があり得る。それを行うために、仮想端末アプリケーションは、少なくとも平均的な場合に、現実の局、すなわち、PHY STA1010に対する同じ挙動を得るために仮想端末に供給されることが可能であり得る異なるメトリックを得るためにIEEE802.11 RNISを使用し得る。
図10に示されるように、MEサービス1002は、MECプラットフォーム1004上で動作し得る。MECプラットフォームは、2つのSTA1008、1010に関連付けられた孤立AP1006と通信し得る。STA1010は、物理STAであり、MEサービス1002にワイヤレスステータスを報告し得る。仮想端末アプリ1014は、PHY STA1010から見たワイヤレスドメインを模するためにインスタンス化され得る。このようにして、仮想端末アプリは、PHY STA1010によってオフロードされ得る機能を実行し得る。PHY STA1010は、PHY STA1010に代わって機能を実行している仮想端末アプリ1014と通信し得る。通信は、IEEE802.11 RNISの使用1018を介して行われ得る。仮想端末アプリ1014は、MECプラットフォーム1004と通信し得、MEサービスと通信し得る。オーケストレータ1020は、サーバ1022上で動作するように構成され得る。MECプラットフォームは、同じまたは異なるサーバ1024上で動作し得る。
図11は、適応型前方誤り訂正(FEC)を採用するビデオサーバ1100を示すブロック図である。ビデオサーバ1100は、ビデオ/ソースエンコーダ1102と、パケット化ユニット1104と、FEC処理/符号化ユニット1106と、適応型FEC制御ユニット1108とを含む。ビデオサーバ1100は、ネットワークインターフェース1114を経てHTTP1112を介して通信するMEapp1110であり得るか、それを含み得るか、またはそれを採用し得る。MEapp1110は、HTTP1112を介してマルチドメインネットワーク情報1118についての要求を受信し、応答1116を与え得る。HTTPプロトコル1112は、測定要求/応答を交換することのためにMEPまたはRNISと通信するために使用され得る。ネットワーク情報は、適応型FEC制御ユニット1108に与えられ得る。FEC制御ユニット1108は、適切なビデオコーディングパラメータおよびFECコードオーバーヘッドを決定し得る。適応型FEC制御ユニット1108は、ビデオ/ソースエンコーダ1102、パケット化ユニット1104およびFEC処理/符号化ユニット1106にビデオ符号化、パケット化およびFEC符号化を実行するように命令し得る。適応型FEC制御ユニット1108はまた、ビデオソースパケットおよびパリティパケットを送信するためにHTTP1112に従ってまたはそれの下で採用されたUDP/IP通信ユニットと通信し、それを制御している。
図12は、WTRUアプリ1210を動作させているWTRUの受信機構成要素を示すブロック図1200である。図12のWTRUは、マルチドメインネットワーク情報1202についての1つまたは複数の要求を送信し、WLANインターフェース1206を介して1つまたは複数の応答1204を受信し得る。メッセージは、HTTP1208のプロトコルを使用して送られ得る。逆パケット化ユニット1216、FEC処理/復号ユニット1214、チャネル推定およびフィードバックユニット1212がWTRUによって採用され得る。チャネル推定およびフィードバックユニット1212は、たとえば、未加工パケットロス率または開示される測定パラメータの任意の1つを受信し得、相応してFEC処理/復号ユニット1214に関連情報を与え得る。ビデオサーバ構成要素は、単一の物理WTRU上に、または単一のドメインのもしくは複数のドメインの複数のWTRU上に実装され得る。
特徴および要素について、特定の組合せで上記で説明したが、各特徴または要素が単独でまたは他の特徴および要素との任意の組合せで使用され得ることを、当業者は諒解されよう。さらに、本明細書で説明する方法は、コンピュータまたはプロセッサが実行するためのコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装され得る。コンピュータ可読媒体の例は、(ワイヤードまたはワイヤレス接続を介して送信される)電子信号およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定はしないが、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光メディアを含む。ソフトウェアに関連するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装するために使用され得る。