JP2022179831A - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022179831000001
【課題】ユーザの精神状態の評価において、評価精度を維持しつつユーザの負担を軽減する。
【解決手段】本発明の一態様に係る情報処理装置は、精神状態の申告に関するユーザの指示に応じた能動情報を取得する手段と、ユーザの状態、またはユーザの周囲の環境の少なくとも1つの検出結果に応じた受動情報を取得する手段と、受動情報または能動情報の少なくとも1つに基づいてユーザの精神状態を評価可能なモデルに、少なくとも受動情報に基づくモデル入力を与え、ユーザの精神状態を評価する手段と、ユーザの精神状態の評価結果であるモデル評価に関する出力を行う手段とを具備する。
【選択図】図11

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
精神疾患の患者数は年々増加している。精神疾患の症状の改善には、患者の精神状態を客観的かつ継続的に評価し、適切な治療(カウンセリングを含む)を適時に施すことが有用である。
患者の精神状態を評価するための方法として、睡眠、食欲、体重、精神運動状態などに関する項目についての設問による自己記入式の評価尺度を用いて、うつ病などの精神疾患の重症度を評価する方法がある。
一方、特許文献1には、モバイルデバイスによってキャプチャされたユーザインタラクションデータから脳の健康メトリックのデジタルバイオマーカーを計算することと、過去に計算したデジタルバイオマーカーとの差異に基づいて将来の神経心理学的スコアの変化を予測することとが記載されている。
米国特許出願公開第2020/245949号明細書
自己記入式の評価尺度を用いる方法では、継続的に患者の精神状態を評価するためには患者が繰り返し設問に回答しなければならない。特に、評価の精度を向上させるために多くの設問に回答させることとすると、患者の負担が大きくなる。特許文献1の技術によれば、ユーザに負担をかけることなく、ユーザの将来の神経心理学的スコアを評価できる可能性がある。反面、特許文献1の技術では、無意識的に収集されたユーザインタラクションデータに基づいて評価が行われるため、自己記入式の評価尺度を用いる方法と比べて精神状態の評価精度は低くなる虞がある。
本開示の目的は、ユーザの精神状態の評価において、評価精度を維持しつつユーザの負担を軽減することである。
本発明の一態様は、精神状態の申告に関するユーザの指示に応じた能動情報を取得する手段と、ユーザの状態、またはユーザの周囲の環境の少なくとも1つの検出結果に応じた受動情報を取得する手段と、受動情報または能動情報の少なくとも1つに基づいてユーザの精神状態を評価可能なモデルに、少なくとも受動情報に基づくモデル入力を与え、ユーザの精神状態を評価する手段と、ユーザの精神状態の評価結果であるモデル評価に関する出力を行う手段とを具備する、情報処理装置である。
本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態のクライアント装置およびサーバの構成を示すブロック図である。 本実施形態のセンサの構成を示すブロック図である。 本実施形態の概要の説明図である。 受動情報の重みの制御例の説明図である。 本実施形態の能動情報データベースのデータ構造を示す図である。 本実施形態の受動情報データベースのデータ構造を示す図である。 本実施形態のユーザデータベースのデータ構造を示す図である。 本実施形態の能動情報収集処理のフローチャートである。 本実施形態の受動情報収集処理のフローチャートである。 本実施形態の精神状態評価処理のフローチャートである。 本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。 本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。 本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。 本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。 本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。 本実施形態の重み決定処理のフローチャートである。 変形例の画面例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成について説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、クライアント装置10と、サーバ30とを備える。
クライアント装置10及びサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
情報処理システム1は、クライアント装置10のユーザにメンタルケアサービスを提供する。メンタルケアサービスは、ユーザの精神状態を評価し、評価結果に関する出力(システム応答)をユーザに提供するサービスである。
クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信する情報処理装置の一例である。クライアント装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
サーバ30は、クライアント装置10から送信されたリクエストに応じたレスポンスをクライアント装置10に提供する情報処理装置の一例である。サーバ30は、例えば、ウェブサーバである。
(1-1)クライアント装置の構成
クライアント装置の構成について説明する。図2は、本実施形態のクライアント装置およびサーバの構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態のセンサの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、クライアント装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。プロセッサ12は、入出力インタフェース13、または通信インタフェース14を介して、センサ15に含まれる各センサモジュールと接続される。
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータ及びデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動してデータを処理することによって、クライアント装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。記憶装置11により記憶されるプログラム及びデータは、ネットワークを介して提供されてもよいし、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録して提供されてもよい。なお、クライアント装置10の機能の少なくとも一部が、1又は複数の専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
入出力インタフェース13は、クライアント装置10に接続される入力デバイスから信号(例えば、ユーザの指示、またはセンシングデータ)を取得し、かつ、クライアント装置10に接続される出力デバイスに信号(例えば画像信号、又は音声信号)を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、センサ15、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、又はそれらの組み合わせである。
通信インタフェース14は、クライアント装置10と外部装置(例えば、センサ15、またはサーバ30)との間の通信を制御するように構成される。
センサ15は、1つ以上のセンサモジュールを含む。センサモジュールは、クライアント装置10のユーザの状態、または当該ユーザの周囲の環境の状態に関する物理量を検出する。センサモジュールは、検出結果に応じてセンシングデータを生成し、クライアント装置10へ送信する。
図3に示すように、センサ15は、マイクロホン151、照度センサ152、温度センサ153、イメージセンサ154、加速度センサ155、およびGPS(Global Positioning System)モジュール156を含む。
マイクロホン151は、音波を受信(つまり、音を検出)する。音は、ユーザが発する音(例えば、発声、またはため息)、またはユーザの周囲の環境音を含む。
照度センサ152は、ユーザの周囲の照度を検出する。
温度センサ153は、温度を検出する。温度は、ユーザの周囲の気温、またはユーザの体温を含む。
イメージセンサ154は、対象物の撮影(つまり、対象物からレンズに入射した光の検出)を行う。対象物は、ユーザの周囲に存在する物体、もしくは生物(人間を含む)、またはユーザ本人を含む。
加速度センサ155は、加速度を検出する。加速度の検出結果は、例えばユーザの歩行スピード、または横揺れを分析するために用いられる。
GPSモジュール156は、測位(つまり、位置の検出)を行う。測位結果は、例えばユーザの位置情報、移動距離、移動頻度、または移動ルートを分析するために用いられる。
(1-2)サーバの構成
図2を参照して、サーバ30の構成について説明する。
図2に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理(例えば、精神状態評価処理)を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータ及びデータベース
・情報処理の実行結果
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動してデータを処理することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。記憶装置31により記憶されるプログラム及びデータは、ネットワークを介して提供されてもよいし、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録して提供されてもよい。なお、サーバ30の機能の少なくとも一部が、1又は複数の専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスから信号(例えばユーザの指示)を取得し、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに信号(例えば画像信号、又は音声信号)を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、又はそれらの組み合わせである。
通信インタフェース34は、サーバ30と外部装置(例えばクライアント装置10)との間の通信を制御するように構成される。
(2)実施形態の概要
本実施形態の概要について説明する。図4は、本実施形態の概要の説明図である。図5は、受動情報の重みの制御例の説明図である。
図4に示すように、サーバ30は、能動情報および受動情報をクライアント装置10から取得する。能動情報および受動情報はいずれも、ユーザUS1の精神状態を判断する材料となる情報である。能動情報は精神状態の申告に関するユーザUS1の指示(例えば、アンケートへ回答するための操作)に応じて、クライアント装置10によって生成される。受動情報は、精神状態の申告に関するユーザUS1の指示の有無に関わらず、ユーザUS1の状態、または当該ユーザUS1の周囲の環境の少なくとも1つの検出結果(つまり、センシングデータ)に応じてクライアント装置10によって生成される。受動情報は、ユーザUS1による意識的な指示を介在しない。故に、クライアント装置10は、受動情報を自動収集することができる。
サーバ30は、モデルMD1にアクセス可能である。モデルMD1は、受動情報または能動情報の少なくとも1つに基づいてユーザUS1の精神状態を評価可能である。換言すれば、モデルMD1は、受動情報または能動情報の少なくとも1つに基づくモデル入力を受け付けて、出力としてユーザUS1の精神状態の評価結果(以下、「モデル評価」と称する)を返す。モデルMD1は、例えば記憶装置31、またはサーバ30の外部の記憶装置に保存される。サーバ30は、モデルMD1に少なくとも受動情報に基づくモデル入力を与え、ユーザUS1の精神状態を評価する。サーバ30は、ユーザUS1のモデル評価に関する出力を行う。モデルは、機械学習により得られる学習済みモデルであってもよいし、入出力の関係を定式化した関数であってもよいし、入力と出力を関連付けるデータベースであってもよい。
このように、ユーザUS1は、自らの精神状態の評価を受けるために、精神状態の申告に関する指示を行う。そしてサーバ30は、ユーザUS1の指示に基づく能動情報とセンサ15により得られたセンサデータに基づく受動情報を用いてユーザUS1の精神状態の評価を行う。そのため、センサデータに基づく受動情報のみを用いて精神状態の評価を行う場合よりも、評価の精度を向上させることができる。
また、精神状態の評価プロセスにユーザUS1の精神状態の申告が組み込まれているので、ユーザUS1はモデル評価に対する納得感を得やすい。つまり、ユーザUS1がサーバ30による精神状態の評価に不信感を抱きにくいので、情報処理システム1によって提供されるメンタルケアサービスからのユーザUS1の離反が抑制される。つまり、ユーザUS1がメンタルケアサービスを利用し続け、精神状態の継続的な評価を受けるよう、促すことができる。
さらに、図5に示すように、情報処理システム1は、ユーザUS1の精神状態を評価するために要求する能動情報の量を、時間の経過とともに減少させてもよい。これにより、ユーザUS1の精神状態を評価するためのユーザUS1の負担を軽減できる。また、多くの能動情報を用いた精神状態の評価(時間t1における評価)結果又はその評価の過程で得られるデータを、少ない能動情報を用いた精神状態の評価(時間t2及びt3における評価)に活用することで、精神状態の評価に用いる能動情報を減らしても評価精度を維持することができる。
なお、ユーザUS1が情報処理システム1によって提供されるメンタルケアサービスの利用を継続するほど、ユーザUS1が当該サービスをより信用するようになると考えられる。つまり、時間の経過とともに、ユーザUS1がメンタルケアサービスから離反するリスクは減少する。故に、例えば、ユーザUS1の精神状態を評価するために要求する能動情報の量を徐々に減少させることで、ユーザUS1がメンタルケアサービスから離反(特に、利用開始間もない時期における離反)するのを防ぎつつ、精神状態の申告に関してユーザUS1に要求される負担を軽減することができる。
(3)データベース
本実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
(3-1)能動情報データベース
本実施形態の能動情報データベースについて説明する。図6は、本実施形態の能動情報データベースのデータ構造を示す図である。
能動情報データベースには、能動情報が格納される。
図6に示すように、能動情報データベースは、「能動情報ID」フィールドと、「ユーザID」フィールドと、「日時」フィールドと、「アンケートID」フィールドと、「変数」フィールドと、「回答結果」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「能動情報ID」フィールドには、能動情報IDが格納される。能動情報IDは、能動情報を識別する情報である。
「ユーザID」フィールドには、ユーザIDが格納される。ユーザIDは、ユーザ(能動情報のレコードに対応するユーザ)を識別する情報である。ユーザIDは、ユーザデータベース(図8)を参照するための外部キーに相当する。
「日時」フィールドには、日時情報が格納される。日時情報は、日時(例えば、能動情報を生成、取得、または保存した日時)に関する情報である。
「アンケートID」フィールドには、アンケートIDが格納される。アンケートIDは、能動情報のレコードに対応するアンケートを識別する情報である。一定義例として、アンケートとは、回答を要する1以上の質問を意味する。一例として、図示しないアンケートデータベースにおいて、アンケートIDは、アンケートの内容に関する情報(アンケート情報)に関連付けられ得る。
「変数」フィールドには、変数情報が格納される。変数情報は、ユーザの精神状態の評価において、各アンケートの内容と組み合わせて参照される要素の客観値を決定する変数に関する情報である。
第1の例として、アンケートが「周囲はうるさくないですか?」という質問である場合に、変数はマイクロホン151によって検出されたセンシングデータの示す環境音の音圧であり得る。かかる変数情報を含む能動情報を参照することで、環境音の音圧に関する客観値(変数情報)とユーザの主観評価との差異を考慮してユーザの精神状態を評価することができる。
第2の例として、アンケートが「周囲の明るさはちょうどいいですか?」という質問である場合に、変数は照度センサ152によって検出されたセンシングデータの示す照度であり得る。かかる変数情報を含む能動情報を参照することで、環境照度に関する客観値(変数情報)とユーザの主観評価との差異を考慮してユーザの精神状態を評価することができる。
第3の例として、アンケートが「周囲の気温はちょうどいいですか?」という質問である場合に、変数は温度センサ153によって検出されたセンシングデータの示す気温であり得る。かかる変数情報を含む能動情報を参照することで、環境温に関する客観値(変数情報)とユーザの主観評価との差異を考慮してユーザの精神状態を評価することができる。
ただし、アンケートの内容次第で、変数情報がドントケア(「N/A」)となることもある。例えば、客観値の取得が何らかの理由で困難、もしくは不可能である場合、または客観値を要することなくユーザの精神状態を評価できる場合に、変数情報はドントケアとなり得る。
「回答結果」フィールドには、回答結果情報が格納される。回答結果情報は、アンケートに対するユーザの回答結果に関する情報である。
(3-2)受動情報データベース
本実施形態の受動情報データベースについて説明する。図7は、本実施形態の受動情報データベースのデータ構造を示す図である。
受動情報データベースには、受動情報が格納される。
図7に示すように、受動情報データベースは、「受動情報ID」フィールドと、「ユーザID」フィールドと、「日時」フィールドと、「種別」フィールドと、「要約」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「受動情報ID」フィールドには、受動情報IDが格納される。受動情報IDは、受動情報を識別する情報である。
「ユーザID」フィールドには、ユーザIDが格納される。ユーザIDは、ユーザ(受動情報のレコードに対応するユーザ)を識別する情報である。ユーザIDは、ユーザデータベース(図8)を参照するための外部キーに相当する。
「日時」フィールドには、日時情報が格納される。日時情報は、日時(例えば、受動情報を生成、取得、または保存した日時)に関する情報である。
「種別」フィールドには、種別情報が格納される。種別情報は、受動情報の種別に関する情報である。受動情報の種別は、例えば、ユーザの行動、位置、または状態の少なくとも1つを含んでもよいし、これらを統合、または細分化した要素であってもよい。
「要約」フィールドには、要約情報が格納される。要約情報は、受動情報の要約に関する情報である。要約情報は、クライアント装置10によって、センサ15から取得したセンシングデータ(つまり、受動情報の詳細)を分析、または加工(例えば統計処理)することで生成される。
(3-3)ユーザデータベース
本実施形態のユーザデータベースについて説明する。図8は、本実施形態のユーザデータベースのデータ構造を示す図である。
ユーザデータベースには、ユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。
図8に示すように、ユーザデータベースは、「ユーザID」フィールドと、「評価継続指標」フィールドと、「重み」フィールドと、「属性」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「ユーザID」フィールドには、ユーザIDが格納される。ユーザIDは、ユーザ情報のレコードに対応するユーザを識別する。
「評価継続指標」フィールドには、評価継続指標が格納される。評価継続指標は、ユーザIDに対応するユーザに対する精神状態の評価が情報処理システム1によってどの程度継続して提供されたかを示す情報である。評価継続指標は、重みを決定するための指標の一例である。
「重み」フィールドには、重み情報が格納される。重み情報は、ユーザの精神状態の評価において適用される重みに関する情報である。重みは、ユーザの精神状態の評価に関する受動情報の影響の大きさを表す。サーバ30は、ユーザの評価継続指標が増加すると、当該ユーザの重みを維持または増加させる。
「属性」フィールドには、属性情報が格納される。属性情報は、ユーザの属性に関する情報である。属性は、例えば、性別、年齢、性格診断の結果、精神疾患の名称、精神状態の評価結果(例えば、モデル評価)、後述する付加サービスの利用履歴、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
(4)情報処理
本実施形態の情報処理について説明する。
(4-1)能動情報収集処理
本実施形態の能動情報収集処理について説明する。図9は、本実施形態の能動情報収集処理のフローチャートである。
能動情報収集処理は、以下の開始条件のいずれかの成立に応じて開始する。
・所定の日時(例えば、周期的に設定された日時)が到来した。
・他の処理によって能動情報収集処理が呼び出された。
・ユーザが能動情報収集処理を呼び出すための指示を行った。
・クライアント装置10から能動情報収集処理の実行を要求された。
・サーバ30が所定の状態になった。
ここで、能動情報収集処理は、周期的に実行されてもよい。また、あるユーザに関する能動情報収集処理の実行周期は、当該ユーザに対応する重みが大きいほど長く定められてもよい。つまり、情報処理システム1によるユーザの精神状態の評価が継続して行われるにしたがって、当該ユーザにアンケートを提示する頻度が減少するように、能動情報収集処理の実行周期が定められてもよい。これにより、サーバ30は、アンケートに関するユーザの負担を軽減させることができる。
図9に示すように、サーバ30は、アンケートの生成(S310)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、アンケートの提示先を決定する。プロセッサ32は、アンケートの提示先を全ユーザとしてもよいし、1以上のユーザとしてもよいし、ユーザの1以上のグループとしてもよい。ユーザの所属するグループは、例えば、ユーザ情報のいずれかの要素(例えば、重み又は属性)に基づいて決定され得る。
さらに、プロセッサ32は、アンケートの内容を決定する。アンケートの内容は予め決められていてもよいし、プロセッサ32がランダムにアンケートの内容を決定してもよい。また、プロセッサ32は、提示先に関する以下の情報の少なくとも1つを参照してアンケートの内容を決定してもよい。
・能動情報(つまり、能動情報データベース(図6)の内容)
・受動情報(つまり、受動情報データベース(図7)の内容)
・ユーザ情報(つまり、ユーザデータベース(図8)の内容)
一例として、プロセッサ32は、アンケートの提示先となるユーザに関連付けられる重みが大きいほど、当該アンケートに関するユーザの負担を軽減させてもい。つまり、情報処理システム1によるユーザの精神状態の評価が継続して行われるにしたがって、当該ユーザに要求される回答の量が減少するように、アンケートの内容が決定されてもよい。例えば、プロセッサ32は、重みが大きいほど、以下の少なくとも1つを減少させてもよい。
・提示されるアンケートに含まれる質問の数
・提示されるアンケートに含まれる質問に対して要求される回答分量(例えば、文字数、または想定所要時間)
・ユーザが精神状態の評価を受けるために最低限回答しなければならない質問の数
・ユーザが精神状態の評価を受けるために要求される最低限の回答分量(例えば、文字数、または想定所要時間)
プロセッサ32は、過去に生成したアンケート(つまり、図示しないアンケートデータベースのレコード)のいずれかを選択することでアンケートを生成(つまり、再利用)してもよいし、新たにアンケート情報を生成(つまり、図示しないアンケートデータベースに新規レコードを追加)してもよい。
プロセッサ32は、通信インタフェース34に、アンケート情報を提示先のユーザに関連付けられるクライアント装置10へ送信させる。
アンケート情報は、アンケートIDを含む。さらに、クライアント装置10がアンケートデータベースを参照できない場合に、アンケート情報は、アンケートの内容を特定可能な情報を含む。
ステップS310の後に、クライアント装置10は、アンケートの取得(S110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、サーバ30からアンケート情報を取得する。プロセッサ12は、アンケート情報を記憶装置11に保存する。プロセッサ12は、新着アンケートを受信したことの通知をディスプレイに表示してもよい。
ステップS110の後に、クライアント装置10は、ユーザ指示の受付(S111)を実行する。
具体的には、ユーザは、アンケートを表示するための指示を行う。プロセッサ12は、ユーザ指示に応じて、アンケートをディスプレイに表示する。ユーザは、アンケートに回答するための指示(「精神状態の申告に関するユーザの指示」の一例)を行う。プロセッサ12は、ユーザ指示を受け付ける。
ステップS111の後に、クライアント装置10は、能動情報の生成(S112)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS111において受け付けた指示を参照して能動情報を生成する。プロセッサ12は、通信インタフェース14に、能動情報をサーバ30へ送信させる。
一例として、プロセッサ12は、ステップS111において受け付けた指示を参照して回答結果情報を生成する。プロセッサ12は、回答結果情報と、ユーザIDと、アンケートIDとを含むように能動情報を生成する。能動情報は、オプションとして以下の情報の少なくとも1つを含むこともできる。
・変数情報
・日時情報(例えば、ユーザの回答日時に関する情報、または能動情報の生成もしくは送信日時に関する情報)
ステップS112の後に、サーバ30は、能動情報の保存(S311)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、通信インタフェース34を介して、能動情報をクライアント装置10から取得する。プロセッサ32は、能動情報を記憶装置31に保存する。一例として、プロセッサ32は、能動情報IDを発行し、当該能動情報IDに上記能動情報が関連付けられた新規レコードを能動情報データベース(図6)に追加する。
ステップS311の終了を以て、能動情報収集処理(図9)は終了する。
(4-2)受動情報収集処理
本実施形態の受動情報収集処理について説明する。図10は、本実施形態の受動情報収集処理のフローチャートである。
受動情報収集処理は、以下の開始条件のいずれかの成立に応じて開始する。
・所定の日時(例えば、周期的に設定された日時)が到来した。
・他の処理によって受動情報収集処理が呼び出された。
・センサ15またはサーバ30から受動情報収集処理の実行を要求された。
・ユーザが受動情報収集処理を呼び出すための指示を行った。
・クライアント装置10が所定の状態になった。
図10に示すように、クライアント装置10は、センシングデータの取得(S120)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、入出力インタフェース13または通信インタフェース14を介して、センシングデータを取得する。
ステップS120の後に、クライアント装置10は、受動情報の生成(S121)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS120において取得したセンシングデータを参照して受動情報を生成する。プロセッサ12は、通信インタフェース14に、受動情報をサーバ30へ送信させる。
一例として、プロセッサ12は、ステップS120において取得したセンシングデータを分析、または加工する。プロセッサ12は、過去に実行したステップS120において取得したセンシングデータをさらに参照して分析、または加工を行ってもよい。これにより、プロセッサ12は、種別情報または要約情報の少なくとも1つを生成する。プロセッサ12は、種別情報または要約情報の少なくとも1つと、ユーザIDとを含むように受動情報を生成する。受動情報は、オプションとして日時情報(センシングデータの生成もしくは取得日時に関する情報、または受動情報の生成もしくは送信日時に関する情報)を含んでもよい。
ステップS121の後に、サーバ30は、受動情報の保存(S320)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、通信インタフェース34を介して、受動情報をクライアント装置10から取得する。プロセッサ32は、受動情報を記憶装置31に保存する。一例として、プロセッサ32は、受動情報IDを発行し、当該受動情報IDに上記受動情報が関連付けられた新規レコードを受動情報データベース(図7)に追加する。
ステップS320の終了を以て、受動情報収集処理(図10)は終了する。
(4-3)精神状態評価処理
本実施形態の精神状態評価処理について説明する。図11は、本実施形態の精神状態評価処理のフローチャートである。図12は、本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。図13は、本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。図14は、本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。図15は、本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。図16は、本実施形態の精神状態評価処理において表示される画面例を示す図である。
精神状態評価処理は、以下の開始条件のいずれかの成立に応じて開始する。
・所定の日時(例えば、周期的に設定された日時)が到来した。
・ユーザの精神状態を評価するのに十分な能動情報または受動情報が収集された。
・他の処理によって精神状態評価処理が呼び出された。
・ユーザが精神状態評価処理を呼び出すための指示を行った。
・クライアント装置10から精神状態評価処理の実行を要求された。
・サーバ30が所定の状態になった。
図11に示すように、サーバ30は、能動情報の取得(S330)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、能動情報データベース(図6)を参照し、特定のユーザIDに関連付けられる能動情報を取得する。特定のユーザIDは、精神状態を評価する対象となるユーザ(以下、「対象ユーザ」と称する)を識別する。プロセッサ32は、アルゴリズムに従って対象ユーザを決定してもよいし、クライアント装置10からの要求に応じて対象ユーザを決定してもよい。プロセッサ32は、日時情報を用いて、取得対象とする能動情報を選択してもよい。
ステップS330の後に、サーバ30は、受動情報の取得(S331)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、受動情報データベース(図7)を参照し、特定のユーザIDに関連付けられる受動情報を取得する。プロセッサ32は、日時情報を用いて、取得対象とする受動情報を選択してもよい。
なお、S330の処理とS331の処理とは逆の順序で行われてもよいし、並行して行われてもよい。
ステップS331の後に、サーバ30は、精神状態の評価(S332)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS330において取得した能動情報と、ステップS331において取得した受動情報とを参照し、モデル入力(例えば入力ベクトル)を生成する。プロセッサ32は、モデル入力をモデルに与える。モデルは、モデル入力に対応する出力(つまり、モデル評価)を返す。すなわち、プロセッサ32は、能動情報と受動情報とに基づいてユーザの精神状態を評価する。
プロセッサ32は、特定のユーザIDに関連付けられる重み情報を参照し、モデルのパラメータ(例えば、ニューラルネットワークにおける重み)を一時的に補正してもよい。一例として、プロセッサ32は、重みが大きいほど、受動情報がモデル評価に与える影響が増加し、または能動情報がモデル評価に与える影響が減少するように、モデルのパラメータを一時的に補正し得る。
ステップS332の後に、サーバ30は、出力(S333)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS332におけるモデル評価を参照し、当該モデル評価に基づく出力を行う。
一例として、プロセッサ32は、応答データを生成する。応答データは、対象ユーザのモデル評価に関する情報を含む。応答データは、オプションとして、対象ユーザに対して推奨する付加サービス(以下、「推奨サービス」と称する)に関する情報(以下、「推奨サービス情報」と称する)を含むこともできる。応答データに推奨サービス情報を含めることで、サーバ30は、クライアント装置10を介して、ユーザに推奨サービスを案内することができる。
例えば、プロセッサ32は、対象ユーザのモデル評価に応じて、対象ユーザに対する推奨サービスを選択する。具体的には、プロセッサ32は、対象ユーザの精神状態に改善の余地がある(つまり、対象ユーザの精神状態が良好でない)場合に、対象ユーザに対する推奨サービスを選択してもよい。
プロセッサ32は、推奨サービスをランダムに選択してもよいし、対象ユーザの属性情報(例えば、性格診断の結果、精神疾患の名称、精神状態の評価結果、付加サービスの利用履歴、またはそれらの組み合わせ)を参照して付加サービスを選択してもよい。
一例として、プロセッサ32は、精神状態の定量評価結果(以下、単に「スコア」と称する)が第1閾値未満である場合に、医療機関の予約を推奨サービスとして選択する。プロセッサ32は、スコアが第1閾値以上第2閾値(第2閾値は第1閾値より大である)未満である場合に、医療関係者とのチャットを推奨サービスとして選択する。プロセッサ32は、スコアが第2閾値以上である場合に、掲示板の閲覧または投稿を推奨サービスとして選択する。
ステップS333の後に、クライアント装置10は、画面表示(S130)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、応答データをサーバ30から取得する。プロセッサ12は、応答データに基づいて、画面P10(図12)をディスプレイに表示させる。
画面P10は、クライアント装置10によって実行される、メンタルケアサービスの提供を受けるためのアプリケーション(以下、「メンタルケアアプリ」と称する)の画面(例えばメイン画面)に相当する。画面P10は、操作オブジェクトB11~B18を含む。
操作オブジェクトB11は、スコアレポートを閲覧するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。スコアレポートは、スコアに関する報告である。操作オブジェクトB11に関して、ユーザが未読のスコアレポート数を表示するためのオブジェクトOBJ11aが操作オブジェクトB11の付近に配置されてよい。
操作オブジェクトB12は、アンケートを閲覧するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。操作オブジェクトB12に関して、ユーザが未回答のアンケート数を表示するためのオブジェクトOBJ12aが操作オブジェクトB12の付近に配置されてよい。
操作オブジェクトB13は、医療機関を予約するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB14は、カウンセリング(または、非医療機関によって提供される他のメンタルケアサービス)を予約するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。一例として、プロセッサ12は、操作オブジェクトB14に対するユーザ指示を受け付けると、Webブラウザを起動して予約用のWebページをディスプレイに表示してもよい。
操作オブジェクトB15は、ユーザのモデル評価の自動通知機能に関する設定を行うためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。自動通知機能によれば、対象ユーザのモデル評価を所定の宛先へ自動通知することができる。プロセッサ12は、自動通知の対象となる宛先、または通知ルール(例えば、スコアが所定の数値範囲にあるならばモデル評価を通知する)の設定に関するユーザ指示を受け付けるように構成されてもよい。宛先は、例えば、家族、友人、知人、勤務先関係者、学校関係者、専門家(例えば、医師またはカウンセラー)、医療情報システム、またはこれらの組み合わせから選択され得る。
これにより、対象ユーザは、信頼できる第三者に自らの精神状態の浮き沈みを容易に伝えることができる。家族、友人、知人、勤務先関係者、または学校関係者は、通知されたモデル評価を元に、対象ユーザが精神疾患を発症する兆候を捉えられるかもしれない。専門家は、通知されたモデル評価を、対象ユーザの精神疾患の寛解または回復を判断するための材料として用いることができる。
通知は、対象ユーザとのコミュニケーションを促すためのメッセージを含むことができる。これにより、対象ユーザが自発的行動を採るのが困難な精神状態である場合であっても、第三者からの働きかけにより対象ユーザの精神状態が改善に向かう可能性がある。
操作オブジェクトB16は、チャット機能を利用するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。プロセッサ12は、さらにチャット相手を選択するためのユーザ指示を受け付けるように構成されてもよい。チャット相手は、例えば、医療関係者(例えば、医師)、または非医療関係者(例えば、カウンセラー、家族、友人、勤務先関係者、または学校関係者)から選択可能である。
操作オブジェクトB17は、掲示板機能を閲覧するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB18は、ヘルスケアアプリと連携するSNS(Social Networking Service)アプリを起動するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
プロセッサ12は、サーバ30からの応答データに含まれる推奨サービス情報に応じて、画面P10に含まれる少なくとも1つのオブジェクトを操作するよう対象ユーザを促すための表示を行ってもよい。
一例として、プロセッサ12は、推奨サービスに対応する操作オブジェクトの表示形態を変更してもよい。例えば、プロセッサ12は、推奨サービスに対応する操作オブジェクトの色を変更したり、当該操作オブジェクトを点滅表示させたりする。或いは、プロセッサ12は、推奨サービスに対応する操作オブジェクトの付近に、当該操作オブジェクトの操作が推奨されていることを示すオブジェクトを配置してもよい。
プロセッサ12は、操作オブジェクトB11に対するユーザ指示を受け付けると、画面P11(図13)をディスプレイに表示する。
画面P11は、表示オブジェクトA111~A114を含む。
表示オブジェクトA111は、評価対象となる期間(以下、「対象期間」と称する)(例えば1週間)における対象ユーザのスコアを表示するためのオブジェクトである。
表示オブジェクトA112は、対象期間における対象ユーザの精神状態の総合評価を表示するためのオブジェクトである。総合評価は、例えばスコアを複数の階級に区分することで決定される。
表示オブジェクトA113は、対象ユーザのスコア期間内変動(例えば毎日のスコア)を表現するグラフを表示するためのオブジェクトである。
表示オブジェクトA114は、対象ユーザの精神状態の総評を表示するためのオブジェクトである。総評は、例えば、前回の対象期間におけるモデル評価との対比に関する説明、または対象ユーザの精神状態を改善するためのアドバイスの少なくとも1つを含むことができる。アドバイスは、対象ユーザに対する推奨サービスに関する情報を含んでもよい。
プロセッサ12は、操作オブジェクトB13に対するユーザ指示を受け付けると、画面P13(図14)をディスプレイに表示する。
画面P13は、操作オブジェクトB131を含む。
操作オブジェクトB131は、医療機関の予約内容を指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。予約内容は、希望日時を含む。予約内容は、さらに診察形式を含むことができる。診察形式は、例えば、テレビ電話(つまり遠隔)、または病院(つまり対面)から選択可能である。
プロセッサ12は、操作オブジェクトB16に対するユーザ指示を受け付けると、画面P16(図15)をディスプレイに表示する。
画面P16は、表示オブジェクトA161、およびフィールドオブジェクトF161を含む。
表示オブジェクトA161は、チャット相手との過去のメッセージのやり取りを表示するためのオブジェクトである。
フィールドオブジェクトF161は、対象ユーザが新たに投稿するメッセージを指定するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
プロセッサ12は、操作オブジェクトB17に対するユーザ指示を受け付けると、画面P17(図16)をディスプレイに表示する。
画面P17は、複数の掲示板のポータル画面に相当する。掲示板は、カテゴリ別掲示板、症状別掲示板、またはそれらの組み合わせを含むことができる。画面P17は、各掲示板に対応する操作オブジェクトB171を含む。
操作オブジェクトB171は、対応する掲示板にアクセスするためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
ステップS130の終了を以て、精神状態評価処理(図11)は終了する。
(4-4)重み決定処理
本実施形態の重み決定処理について説明する。図17は、本実施形態の重み決定処理のフローチャートである。
重み決定処理は、以下の開始条件のいずれかの成立に応じて開始する。
・所定の日時(例えば、周期的に設定された日時)が到来した。
・ユーザについて能動情報が新たに収集された(つまり、能動情報収集処理(図9)が終了した)。
・ユーザのモデル評価に関する出力を新たに行った(つまり、精神状態評価処理(図11)が終了した)。
・他の処理によって重み決定処理が呼び出された。
・ユーザが重み決定処理を呼び出すための指示を行った。
・クライアント装置10から重み決定処理の実行を要求された。
・サーバ30が所定の状態になった。
図17に示すように、サーバ30は、評価継続指標の算出(S340)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、重み決定処理の対象となるユーザを選択する。プロセッサ32は、重み決定処理の対象を、全ユーザとしてもよいし、1以上のユーザとしてもよいし、ユーザの1以上のグループとしてもよい。
プロセッサ32は、重み決定処理の対象となるユーザ毎に評価継続指標を算出する。プロセッサ32は、算出結果に応じてユーザデータベース(図8)に格納されている評価継続指標を更新する。
一例として、プロセッサ32は、例えば以下の少なくとも1つの要素が増加するほどユーザの評価継続指標が高くなるように、評価継続指標を算出する。
・基準時点からの経過時間
・ユーザから取得した能動情報の量(例えば、アンケート回答数、クリック数、タップ数、入力文字数、またはそれらの組み合わせ)
・ユーザのモデル評価に関する出力の回数
基準時点は、例えば、以下のいずれかであってよい。
・ユーザがクライアント装置10にメンタルケアアプリをインストールした時
・ユーザがメンタルケアアプリを初めて起動した時
・ユーザが自らの精神状態の申告に関する指示を初めて入力した時
・ユーザのモデル評価に関する出力を初めて行った時
ただし、ユーザから取得した能動情報の量は、当該能動情報の質(例えば回答内容の妥当性)に応じて重みづけされてよい。
ステップS340の後に、サーバ30は、重みの決定(S341)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、重み決定処理の対象となるユーザ毎に、ステップS340において算出された評価継続指標を参照して当該ユーザに関連付けられる重みを決定する。
プロセッサ32は、評価継続指標の増加に対し重みが維持され、または増加する(つまり、広義単調増加する)ように、重みを決定してもよい。
一例として、プロセッサ32は、評価継続指標と重みとの関係を記述する関数を用いて重みを決定する。
ステップS341の終了を以て、重み決定処理(図17)は終了する。
(5)小括
以上説明したように、サーバ30は、能動情報、および受動情報を取得する。サーバ30は、少なくとも受動情報に基づくモデル入力をモデルに与え、ユーザの精神状態を評価する。サーバ30は、モデル評価に関する出力を行う。このように、ユーザは、自らの精神状態の評価を受けるために、精神状態の申告に関する指示を行う。故に、精神状態の評価プロセスにユーザの精神状態の申告が組み込まれているので、ユーザはモデル評価に対する納得感を得やすい。つまり、ユーザがサーバ30による精神状態の評価に不信感を抱きにくいので、情報処理システム1によって提供されるメンタルケアサービスからのユーザの離反が抑制される。つまり、ユーザがメンタルケアサービスを利用し続け、精神状態の継続的な評価を受けるよう、促すことができる。ひいては、ユーザの健康増進、およびQOL(Quality of Life)向上に貢献することができる。
サーバ30は、重みを決定してもよい。これにより、重みが大きくなるほど、精神状態の申告に関してユーザに要求される負担を軽減することができる。サーバ30は、重みを決定するための指標の増加に対して重みが維持され、または増加するように、重みを決定してもよい。これにより、指標が増加するほど、精神状態の申告に関してユーザに要求される負担を軽減することができる。指標は、例えば、基準時点からの経過時間、ユーザから取得した能動情報の量、または出力の回数の少なくとも1つを参照して算出されてよい。これにより、ユーザは、メンタルヘルスケアサービスを利用するほど、精神状態の申告に関して要求される負担が軽減する。
サーバ30は、ユーザにアンケートを提示してもよい。ここで、サーバ30は、上記重みが大きいほど、アンケートに関するユーザの負担を軽減させてもよい。これにより、重みが大きくなるほど、アンケートに関してユーザに要求される負担を軽減することができる。
サーバ30は、上記重みが大きいほど、受動情報がモデルの出力に与える影響が増加し、または能動情報がモデルの出力に与える影響が減少するようにモデルのパラメータを一時的に補正してもよい。これにより、重みが大きくなるほど、ユーザから収集される能動情報の質または量が低下したとしても、ユーザの精神状態を安定的に評価することができる。
サーバ30は、スコアを算出することでユーザの精神状態を評価してもよい。これにより、ユーザのモデル評価の良し悪しを明確化することができる。サーバ30は、スコアレポートをクライアント装置10に表示させてもよい。これにより、ユーザに自らの精神状態に対する客観評価を認識させて、行動変容を促すことができる。
サーバ30は、ユーザのモデル評価に応じて、ユーザに付加サービスを案内してもよい。これにより、ユーザに精神状態の改善に向けた行動変容を促すことができる。付加サービスは、例えば、ユーザ以外の所定の宛先への通知の実施を含んでおよい。これにより、ユーザは、信頼できる第三者に自らの精神状態の浮き沈みを容易に伝えることができる。
(6)変形例
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、クライアント装置10と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
実施形態の情報処理システムを、クライアント/サーバ型のシステムによって実装する例を示した。しかしながら、実施形態の情報処理システムは、スタンドアロン型のコンピュータによって実装することもできる。すなわち、上述したサーバ30の機能の一部又は全部がクライアント装置10に実装されていてもよい。
センサ15は、図3に示したセンサモジュール以外のセンサモジュール(例えば、ジャイロセンサ)を含んでもよい。或いは、センサ15は、図3に示したセンサモジュールの少なくとも1つを含まなくてもよい。すなわち、センサ15は少なくとも1つのセンサモジュールを有していればよく、センサの数及び種類は図3の例に限定されない。センサ15はクライアント装置10と一体となって構成されていてもよいし、別体として構成されていてもよい。例えば、センサモジュールは、クライアント装置10としてのスマートフォンに内蔵されてもよい。また例えば、クライアント装置10としてのスマートフォンが、センサ15を備えるウェアラブル端末と通信可能に接続されていてもよい。
上記の情報処理の各ステップは、クライアント装置10及びサーバ30の何れでも実行可能である。上記説明では、各処理において各ステップを特定の順序で実行する例を示したが、各ステップの実行順序は、依存関係がない限りは説明した例に制限されない。
上記説明では、能動情報および受動情報に基づくモデル入力をモデルに与え、ユーザの精神状態を評価する例を示した。しかしながら、モデル入力が能動情報を必要とすることなく生成可能である場合に、図11の能動情報の取得(S330)は省略されてよい。一例として重みが閾値以上である場合に、サーバ30は、受動情報のみを取得し、当該受動情報のみに基づくモデル入力をモデルに与えてもよい。
上記説明では、能動情報および受動情報に基づくモデル入力をモデルに与え、ユーザの精神状態を評価する例を示した。しかしながら、モデル評価(例えば前述のスコア)とは別に、能動情報の少なくとも一部を用いて専門家またはプロセッサ32がユーザの精神状態を評価してもよい。かかる評価結果を、非モデル評価と称する。
例えば、情報処理システム1は、アンケートとして所定の心理テストをユーザに提示し、その回答結果を能動情報として収集する。この場合に、例えば心理テストの設計仕様とユーザの回答結果を元に、当該ユーザの非モデル評価を決定することができる。
特にモデルの学習が不十分な段階では、非モデル評価は、モデル評価に比べてユーザの精神状態を正しく反映していることがある。故に、プロセッサ32は、非モデル評価を正解データとして利用し、能動情報と受動情報と非モデル評価とを教師データとしてモデルの学習を行ってもよい。また例えば、プロセッサ32は、能動情報および受動情報に基づいてスコアを算出するための関数に含まれる係数を、モデル評価と非モデル評価との結果の差異に基づいて更新してもよい。ここで、モデルは、全ユーザ向けのモデル(以下、「汎用モデル」と称する)であってもよいし、特定のユーザ、または特定のグループ向けのモデル(以下、「特化モデル」と称する)であってもよい。
或いは、プロセッサ32は、モデル評価と非モデル評価とを比較することで、モデルによる評価精度を算出してもよい。プロセッサ32は、モデルによる評価精度を参照して、重みを決定してもよい。具体的には、プロセッサ32は、モデルによる評価精度の増加に対して重みが維持され、または増加するように、重みを決定してもよい。
サーバ30は、能動情報に加えて、ユーザ評価を取得してもよい。ユーザ評価は、ユーザによる当該ユーザの精神状態の主観的な評価結果である。サーバ30は、ユーザ評価を正解データとして利用し、能動情報と受動情報とユーザ評価とを教師データとしてモデルの学習を行ってもよい。これにより、モデルによる評価精度を向上させることができる。ここで、モデルは、全ユーザ向けの汎用モデルであってもよいし、特化モデルであってもよい。
或いは、プロセッサ32は、モデル評価とユーザ評価とを比較することで、モデルによる評価精度を算出してもよい。プロセッサ32は、モデルによる評価精度を参照して、重みを決定してもよい。具体的には、プロセッサ32は、モデルによる評価精度の増加に対して重みが維持され、または増加するように、重みを決定してもよい。
図11のS333においてサーバ30がモデル評価に基づく情報を出力する出力先は、能動情報及び受動情報を生成してサーバ30に送信したクライアント装置10とは異なる装置であってもよい。具体的には、サーバ30は、クライアント装置10の識別情報と他の装置(例えば、クライアント装置10のユーザの家族又は友人が使用する装置)の識別情報とを予め関連づけて記憶しておき、クライアント装置10のユーザの精神状態の評価に基づく情報を当該他の装置のユーザに提示してもよい。
例えば、サーバ30は、ユーザの関係者(例えば家族)に対して推奨サービス(例えば、掲示板、またはチャット)を案内してもよい。すなわち、図12から図16に示す画面の少なくとも何れかが、クライアント装置10とは異なる装置に表示されてもよい。これにより、例えば、精神疾患を抱えている患者の家族が当該ユーザの精神状態に応じたアクション(医者やカウンセラーへの相談又は掲示板での相談など)をとることを促すことができ、患者の精神状態の改善に加えて家族の精神的負荷の解消も可能となる。また例えば、精神疾患の患者の関係者同士のつながりを強化することができる。
付加サービスは、専門家(医師、またはカウンセラー)によって提供されるメンタルケア(例えば、診察、またはカウンセリング)に関するサービス(予約サービス)を含むことができる。サーバ30は、専門家評価を取得してもよい。専門家評価は、専門家によるユーザの精神状態の評価結果である。サーバ30は、専門家評価を正解データとして利用し、能動情報と受動情報と専門家評価とを教師データとしてモデルの学習を行ってもよい。これにより、モデルによる評価精度を向上させることができる。ここで、モデルは、全ユーザ向けの汎用モデルであってもよいし、特化モデルであってもよい。
或いは、プロセッサ32は、モデル評価と専門家評価とを比較することで、モデルによる評価精度を算出してもよい。プロセッサ32は、モデルによる評価精度を参照して、重みを決定してもよい。具体的には、プロセッサ32は、モデルによる評価精度の増加に対して重みが維持され、または増加するように、重みを決定してもよい。
ユーザ(便宜的に、「ユーザUS1」と称する)の精神状態のモデル評価に関する出力を当該ユーザの操作するクライアント装置10に表示させる例を示した。しかしながら、ユーザUS1の精神状態のモデル評価に関する出力を当該ユーザUS1とは異なるユーザ(便宜的に、「ユーザUS2」と称する)の操作するクライアント装置10(便宜的に、「クライアント装置10A」と称する)に表示させてもよい。図18は、変形例の画面例を示す図である。
具体的には、クライアント装置10Aは、サーバ30からのモデル評価に関する情報と、ユーザUS1を識別するユーザIDを含む応答データを受信する。クライアント装置10Aは、応答データの取得に応じて、画面P20(図18)を表示する。
画面P20は、メンタルケアアプリ、または他のアプリ(例えばSNSアプリ、またはアドレス帳アプリ)におけるユーザUS2とつながりのある人物に関する情報(例えば友達一覧、または連絡先一覧)を表示する画面である。
画面P20は、表示オブジェクトA201を含む。
表示オブジェクトA201は、ユーザUS1に関する情報を表示するためのオブジェクトである。ユーザUS1に関する情報は、例えば、ユーザUS1のプロフィール画像、ユーザUS1の名前、ユーザUS1からの最新メッセージ、ユーザUS1からの最新メッセージの送信日時、ユーザUS1からのメッセージのうちの未読数、またはそれらの組み合わせを含むことができる。表示オブジェクトS201の内部または付近には、表示オブジェクトA201aが配置される。
表示オブジェクトA201は、ユーザUS1に対するモデル評価を表すためのオブジェクトである。一例として、表示オブジェクトA201は、顔アイコンであって、モデル評価に応じて表情が変化する。クライアント装置10Aのプロセッサ12は、サーバ30からモデル評価を取得する度に、表示オブジェクトA201の形態を更新する。これにより、ユーザUS2は、ユーザUS1の機嫌の情報を、ユーザUS1とコミュニケーションを開始する前の前提情報として利用することができる。なお、クライアント装置10Aは、ユーザUS1に対するモデル評価を表すオブジェクトとともに、ユーザUS1の現在の状態に関する他の情報(例えば位置情報やスケジュール情報など)を画面に表示してもよい。
また、サーバ30は、ユーザの精神状態のモデル評価に関する情報を、医療機関のデータベースや他のシステム(例えばSNSのシステム)のデータベースに出力してもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
1 :情報処理システム
10 :クライアント装置
10A :クライアント装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :センサ
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
151 :マイクロホン
152 :照度センサ
153 :温度センサ
154 :イメージセンサ
155 :加速度センサ
156 :GPSモジュール

Claims (16)

  1. 精神状態の申告に関するユーザの指示に応じた能動情報を取得する手段と、
    前記ユーザの状態、または前記ユーザの周囲の環境の少なくとも1つの検出結果に応じた受動情報を取得する手段と、
    前記受動情報または前記能動情報の少なくとも1つに基づいて前記ユーザの精神状態を評価可能なモデルに、少なくとも前記受動情報に基づくモデル入力を与え、前記ユーザの精神状態を評価する手段と、
    前記モデルによる前記ユーザの精神状態の評価結果であるモデル評価に関する出力を行う手段と
    を具備する、情報処理装置。
  2. 前記受動情報は、前記ユーザの状態、または前記ユーザの周囲の環境の状態の少なくとも1つに関する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ユーザの精神状態の評価に対する前記受動情報の影響の大きさを表す重みを決定する手段をさらに具備する、
    請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記重みを決定するための指標を算出する手段をさらに具備し、
    前記重みを決定する手段は、前記指標の増加に対し前記重みが維持され、または増加するように、前記重みを決定する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記指標を算出する手段は、基準時点からの経過時間、前記ユーザから取得した能動情報の量、または前記出力の回数の少なくとも1つを参照して前記指標を算出する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記ユーザにアンケートを提示する手段をさらに具備し、
    前記能動情報は、前記アンケートに対する前記ユーザの回答結果に関するデータであり、
    前記アンケートを提示する手段は、前記重みが大きいほど、前記アンケートに関する前記ユーザの負担を軽減させる、
    請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記重みが大きいほど、前記受動情報が前記モデル評価に与える影響が増加し、または前記能動情報が前記モデル評価に与える影響が減少するように前記モデルのパラメータを一時的に補正する手段をさらに具備する、
    請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記ユーザの精神状態を評価する手段は、前記ユーザの精神状態の定量評価結果であるスコアを算出する、
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記出力を行う手段は、前記スコアに関する報告を前記ユーザの操作するクライアント装置に表示させる、
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記出力を行う手段は、前記モデル評価に応じて、前記ユーザに付加サービスを案内する、
    請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. 前記付加サービスは、専門家によって提供されるメンタルケアに関するサービスを含み、
    前記専門家による前記ユーザの精神状態の評価結果である専門家評価を取得する手段と、
    前記モデルによる前記モデル評価と、前記専門家評価とを参照して前記モデルを更新する手段と
    をさらに具備する、請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記付加サービスは、前記ユーザ以外の所定の宛先への通知の実施を含む、
    請求項10乃至請求項11のいずれかに記載の情報処理装置。
  13. 前記ユーザによる当該ユーザの精神状態の主観的な評価結果であるユーザ評価を取得する手段と、
    前記モデルによる前記モデル評価と前記ユーザ評価とを参照して前記モデルを更新する手段とをさらに具備する、
    請求項1または請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 前記出力を行う手段は、前記ユーザに関するアイコンを、当該ユーザとは異なるユーザの操作するクライアント装置に前記モデル評価に対応する形態で表示させる、
    請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の情報処理装置。
  15. コンピュータに、請求項1~請求項14の何れかに記載の各手段を実現させるためのプログラム。
  16. 精神状態の申告に関するユーザの指示に応じた能動情報を取得することと、
    前記ユーザの状態、または前記ユーザの周囲の環境の少なくとも1つの検出結果に応じた受動情報を取得することと、
    前記受動情報または前記能動情報の少なくとも1つに基づいて前記ユーザの精神状態を評価可能なモデルに、少なくとも前記受動情報に基づくモデル入力を与え、前記ユーザの精神状態を評価することと、
    前記モデルによる前記ユーザの精神状態の評価結果であるモデル評価に関する出力を行うことと
    を具備する、情報処理方法。
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