JP2022176871A - ブロックチェーンを活用した配送ボックスシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ブロックチェーン技術を活用した配送ボックスにより、構外の物流プラットフォームにおける、IoTデータの集積、データの耐改ざん性を確認することで、その実用性、事業の実現可能性を担保できる物流システムを構築する。【解決手段】配送対象物を収容するための配送ボックスであって、IoTデータを計測して記憶するメモリタグを備える配送ボックスと、配送ボックスに関する情報を含むブロックチェーンを管理するブロックチェーンシステムと、配送ボックスが備えるメモリタグに記憶されたIoTデータを取得し、ブロックチェーンシステムに送信する情報処理装置と、を備える配送ボックスシステム、【選択図】図1
Description
本発明は、ブロックチェーンを活用した配送ボックスシステムに関する。
HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)や食品サプライチェーン、コールドチェーン・デジタルトランスフォーメーション(DX)の観点において、クリティカルデータの真正性とトレーサビリティの遠隔監視・保証・共有を管理出来るバリューチェーン化促進プラットフォームを提供し、食品物流のDXを加速化させ、業務効率化と品質向上化の大幅な改善が求められている。
このような物流の分野に関連して、例えば、特許文献1には、スマートパッケージが開示されている。当該スマートパッケージは、モニタリングデバイスを有しており、配送のために収容した商品の環境を検知し、検知した情報をブロックチェーンに記録することが可能に構成される。
複数の事業者が介在する物流サプライチェーンにおいて、ブロックチェーン技術を活用して、物流サプライチェーン上の、例えば、温度や衝撃、作業者、荷物の通過時刻などの有用なIoTデータを共有することで、それぞれの既存システムを運用したまま、耐改ざん性を有したプラットフォームを提供でき、これまでのように、莫大な費用を投じて、新しいシステムを構築する必要がなくなる。
また、これらのIoTデータは、ブロックチェーンにデータを書き込み後は、改ざん検知が可能となるが、そもそも、配送した商品自体をすり替えてしまえば、配送された商品とサーバ上のデータが一致していることを証明することができない。
生産者、集荷、市場・卸、仲卸、加工、倉庫、運送業者やプラットフォームのスポンサーなど様々であるが、本発明では、ブロックチェーン技術を活用した配送ボックスにより、図1の構外の物流プラットフォームにおける、IoTデータの集積、データの耐改ざん性を確認することで、その実用性、事業の実現可能性を担保できる物流システムを構築する。
本発明の実施形態に係る配送ボックスシステムは、配送対象物を収容するための配送ボックスであって、IoTデータを計測して記憶するメモリタグを備える配送ボックスと、配送ボックスに関する情報を含むブロックチェーンを管理するブロックチェーンシステムと、配送ボックスが備えるメモリタグに記憶されたIoTデータを取得し、ブロックチェーンシステムに送信する情報処理装置と、を備える。これにより、例えば、IoTデータを書き込み可能なRFIDタグなどを活用し、物流サプライチェーン上を通過する荷物の情報をRFIDリーダライタで収集し、RFIDタグとブロックチェーン上に格納することで、簡易なシステム構成で、安価にRFIDタグに書かれているデータの真正性を検知することが可能となる。
更に、荷物を収納する配送ボックスを本人認証可能な状態で封印(閉鎖、及び施錠等)、開封(開放、及び解錠等)できる仕組みにして、作業者情報、時間などと共にブロックチェーンに記録することで、仮に、配送中に商品のすり替えがあった場合にも、異常を検知することが可能となる。
図1は、本実施形態に係る配送ボックスシステムの一例を示す模式図である。また、図2は、本実施形態に係る配送ボックスシステムにおけるデータの書き込み方法の一例を示す模式図である。
本実施形態に係る配送ボックスシステムでは、物流プラットフォーム(「ブロックチェーンシステム」の一例である)は、物流サプライチェーンを構成するステークホルダ(生産者、加工業者、物流業者、及び店舗業者等)が管理する各システムにより構成され、商品を配送するための配送ボックスに関するIoTデータが記録されたブロックチェーンを管理するシステムである。本実施形態に係る配送ボックスシステムが対象とする商品は、特に限定されず、農産物や食品の他、工業製品その他の任意の商品であってよい。
本実施形態に係る配送ボックスシステムは、例えば、ブロックチェーンにおけるデータ(配送ボックスに関するIoTデータ等)の記録、改ざん検知(照合)が可能なサーバ(生産者システム、物流システム、店舗システム等により構成される物流プラットフォーム)と、RFIDタグ(単に「タグ」と称する場合がある)の情報の読み出し、書き込みが可能、かつ、ブロックチェーンにもアトミックに記録可能なRFIDリーダライタと、温度、湿度、衝撃などの情報(IoTデータ)を計測してこれを記録可能なRFIDタグ(メモリタグの一例)を内包した、封印構造(タンパーエビデント)を有した配送ボックスと、配送ボックスを封印でき、時間を記録できるスマートフォン等とを含んで構成される。
ここで、物流サービス及びRFIDリーダライタ(RFIDリーダライタ)に対して、虚偽の記録が脅威となり得るが、本実施形態に係る配送ボックスシステムでは、記録のコントロールが不可能であるブロックチェーンによりIoTデータ等が管理される。RFIDリーダライタ(RFIDリーダ)及びRFIDタグ(タグ)は、例えば、RFIDベンダにより提供され得る。
生産者等の荷主は、例えば、荷物(商品)を配送ボックス内に収容した上で、配送ボックスが有する封印構造(スマートロック等)をスマートフォン等の情報処理装置によって封印したのち、配送ボックスを例えばトラック等によって輸送する。配送ボックスが加工業者や物流事業者等を経て輸送される間は、温度、湿度、衝撃などのIoTデータ等はRFIDタグで計測され、RFIDリーダライタを通過する度等に、そのデータをRFIDタグとブロックチェーンに記録することができる。店舗従業員や消費者等の荷受人は、配送ボックスを開封し、荷物を受け取ることができる。
これによれば、複数の事業者(生産者、加工業者、物流業者、店舗等)が介在する物流サプライチェーン上で、これまでのシステムは運用したまま、必要なデータ(IoTデータ等)をRFIDタグとブロックチェーン上に記録することで、高価な装置を導入することなく、温度、湿度、衝撃などのデータを記録しながら荷物を輸送することが可能となる。また、ブロックチェーン上のデータを照会することで、各種のデータが正しいこと(記録の真正性)や改ざん検知が可能になり、消費者(顧客または他の物流サービスなどのクライアント)が手元にある商品が品質を担保したまま店舗に届けられたことを確認でき、商品の品質不良が発生した場合等に、どの地点で問題が発生したかの検証が可能となる。その結果、事業者は、IoTデータの入力作業を自動化することで、入力作業の人的ミスや書類作成などの業務効率が向上し、事業者間の商品の数量、品質などの検品、消費者へ商品品質をPRする、などの付加価値を提供することが可能となる。
また、配送ボックスを封印することで、商品のすり替えや抜き取りだけでなく、コンタミネーションも防止できる。そのため、近年の配食サービスなどの温度管理が必要な置き配達においても、非接触で、配達者や受取人等の履歴を残しながら、安全に商品の受け渡しが可能となる。
本実施形態に係る配送ボックスシステムは、例えば、ブロックチェーンにおけるデータ(配送ボックスに関するIoTデータ等)の記録、読みだし、過去のデータの閲覧(遡り)、改ざん検知(照合)等が可能なサーバ(生産者システム、物流システム、店舗システム等により構成される物流プラットフォーム)と、RFIDタグの情報(配送ボックスに関するIoTデータ)の読み出し、または、書き込みも可能で、かつ、ブロックチェーンにもアトミックに記録可能なRFIDリーダライタと、温度、湿度、衝撃などの情報を計測して当該データを記録可能なRFIDタグなどの装置を有した(例えば、内包)、封印構造を有する配送ボックスと、配送ボックスを封印解錠でき、時間を記録できるスマートフォンとを備えてもよい。
なお、本実施形態に係る配送ボックスシステムは、物流に限らず、IoTデータを端末側で収集しておき、後でデータの真正性を確認することができればよいシステムへの適用が可能である。
本実施形態の物流プラットフォーム(生産者システム、物流システム、店舗システム等により構成され、サーバを含んでもよい)は、配送ボックスに関するIoTデータをブロックチェーン上に書き込み可能であり、また、RFIDタグに書き込まれている値が正しいことを、ブロックチェーン上のデータと比較して、改ざん検知、データの読み出しができる。
本実施形態に係る配送ボックスシステム(配送システム)では、RFIDタグなどを付加した商品がリーダライタの近傍を通過した場合等に、例えば、IoTデータを計測する機能を有するRFIDタグのセンサ情報を読み込み、RFIDタグのメモリとサーバ(生産者システム、物流システム、店舗システム等により構成される物流プラットフォームが有するブロックチェーン)にIoTデータを格納することができる。必ずしも上記RFIDタグでなく、例えば、QRコード(登録商標)とセンサ、メモリ機能を有した基板とを組み合わせた端末でもよい。また、ライタ機能は含まず、ブロックチェーン上に書き込むだけのものでもよい。IoTデータは、端末側は常にメモリに書き込んでもよい。
なお、サーバについては、リーダライタを通過した際に書き込むものとしてもよい。また、配送ボックスシステムが有するRFIDタグは、温度等のIoTデータが所定の閾値(特定の温度等)を超えたこと等を計測する簡易なものであってもよい。また、当該状態が、RFIDリーダライタを通過する際に判断されるようにしてもよい。
本実施形態に係る配送ボックスシステムでは、スマートフォン等の情報処理装置により、配送ボックスの封印、開封等が行われてもよい。また、本実施形態に係る配送ボックスシステムでは、配送ボックスの開封状態と共に、作業を行った人員のIDやその時刻を、サーバ(ブロックチェーンシステム)に記録してもよい。
本実施形態に係る配送ボックスシステムでは、温度、湿度、衝撃などのIoTデータのセンサ、データを格納する記録媒体、封印構造をもち、物理的に解錠された場合は、その証拠がのこるような配送ボックス機構を提供することができる。
本実施形態に係るサーバでは、配送ボックスの封印、開封した際の作業者、時間などの記録の際に、RFIDタグ、QRコードなどの情報も同時に格納して、配送ボックスのIoTデータとの紐づけができる。
図3は、本実施形態に係る配送ボックスシステム1の構成の一例を示す概略図である。本実施形態に係る配送ボックスシステム1は、任意の物流サプライチェーンに適用可能である。本実施形態に係る配送ボックスシステム1は、例えば、物流プラットフォーム10と、配送ボックス20と、RFIDリーダライタ30と、配送者端末40とを備える。
図4は、本実施形態に係る配送ボックス20の構成の一例を示す概略図である。配送ボックス20は、生産者等の荷主によって荷物(商品)が内部に収納された上で、トラック等によって、加工業者や物流事業者等を経て物流サプライチェーン上を輸送され、店舗従業員や消費者等の荷受人によって開封され、内部の荷物(商品)が取り出され得る。
配送ボックス20は、配送の対象となる商品等を収容するための不図示の内部容積を有する本体部22を含む。配送ボックス20は、本体部22に結合された蓋部21をさらに含む。蓋部21は閉位置と開位置との間で移動可能である。蓋部21が閉位置にあるとき、内部容積へのアクセスは蓋部21により制限される。蓋部21が開位置にあるとき、内部容積へのアクセスは蓋部21により制限されず、内部容積への開口部が露出して内部容積へのアクセスが可能となる。
配送ボックス20は、例えば、更にスマートロック23を含む。スマートロック23は、配送ボックス20を封印及び開封するための封印構造の一例である。ここで、配送ボックス20を封印するとは、蓋部21を開位置から閉位置に移動させること(閉鎖)、又は蓋部21を開位置に移動しないように閉位置に固定すること(施錠)を意味してもよい。配送ボックス20を開封するとは、蓋部21を閉位置から開位置に移動させること(開放)、又は蓋部21を閉位置に固定せず開位置に移動可能な状態にすること(解錠)を意味してもよい。
スマートロック23は、例えば、CPU等のプロセッサや半導体メモリ(ROM、RAM等)などの記憶装置等を含んで構成される制御部と、当該制御部による制御により駆動されるアクチュエータとを含む。当該アクチュエータは、制御部による制御によって、蓋部21を上記閉位置に固定し、或いは、当該固定状態を解除することが可能である。
スマートロック23は、任意の事業者(生産者、加工業者、物流業者、及び店舗業者等)が利用するスマートフォン等の情報処理装置を介した通信によって、開封・封印が可能に構成されてもよい。事業者は、例えば、自身のIDをスマートフォン等の情報処理装置に入力し、或いは、IDカードを当該情報処理装置に読み取らせる。当該情報処理装置は、例えば、CPU等のプロセッサ、表示部、操作部、通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース、ROMやRAM等のメモリ等を備える。
これにより、情報処理装置は、事業者のIDを、予め情報処理装置に記憶されたIDや、他の外部記憶装置や情報処理装置(サーバやクラウド上の情報処理装置等)に記憶されたIDと照合する。これにより、事業者の本人認証が実行される。また、当該情報処理装置は、スマートロック23の開封・封印を実行した時刻を、内部又は外部の記憶部に記録してもよい。
配送ボックス20は、例えば、更にRFIDタグ24を含んでもよい。ここで、RFIDタグ24は、配送ボックス20に関するIoTデータを計測してこれを記憶するメモリタグの一例であって、CPU等のプロセッサ、通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース、及びROMやRAM等のメモリ等の他、計測するIoTデータの種類に応じたセンサ素子等を備える。
RFIDタグ24が計測するIoTデータは、配送ボックス20に関するデータであれば特に限定されないが、例えば、配送ボックス20(又は収容物)の温度、湿度、衝撃等を含んでもよい。これに応じて、RFIDタグ24が備えるセンサ素子は、温度センサ、湿度センサ、衝撃センサ等を含んでもよい。
RFIDタグ24は、例えば、配送ボックス20に収容される商品に応じて、計測するIoTデータを決定してもよい。RFIDタグ24は、配送ボックス20に収容される商品の情報を、例えば、RFIDリーダライタ30や、スマートロック23を操作するためのスマートフォン等の情報処理装置等から、取得してもよい。或いは、RFIDタグ24は、配送ボックス20に収容される商品の情報を、例えば、RFIDタグ24が備えるセンサ素子によって決定してもよい。更に、RFIDタグ24は、例えば、RFIDタグ24のメモリ等に予め記憶された所定のテーブル(商品とIoTデータの種類との対応表等)を参照して、配送ボックス20に収容される商品に応じた、計測するIoTデータを決定してもよい。例えば、生鮮食品や冷凍食品等の温度管理が必要な商品の場合、計測するIoTデータは温度を含んでもよいし、割れ物等の商品の場合、計測するIoTデータは衝撃を含んでもよい。
RFIDタグ24がIoTデータを計測する所定のタイミングは、特に限定されないが、例えば、周期的又は非周期的なタイミングが到来したことや、他の情報処理装置等から所定の計測指示を受信した場合等であってよい。また、RFIDタグ24は、IoTデータを常時計測し、所定の閾値を超えたことを計測してもよい。所定の閾値は、例えば、RFIDリーダライタ30によるIoTデータの読取等があった場合に、当該RFIDリーダライタ30から取得する識別情報(RFIDリーダライタ30の識別情報や、RFIDリーダライタ30が設置された或いはこれを使用する事業者の識別情報等)に応じて変更されてもよい。例えば、物流業者に係る識別情報の場合、他の事業者に係る識別情報よりも、衝撃に対する閾値を大きい値に変更してもよい。
更に、RFIDタグ24が計測するIoTデータは、スマートロック23による配送ボックス20の開封・封印に関する情報(例えば、開封・封印の日時、開封・封印をするユーザのID等)を含んでもよい。これに応じて、RFIDタグ24は、スマートロック23や、スマートロック23を操作するスマートフォン等の情報処理装置から、所定の近距離無線通信(Wi-FiやBluetooth)等の通信方法によって、配送ボックス20の開封・封印に関する当該情報を取得してもよい。
なお、RFIDタグ24は、通信ネットワークを介して、自らがIoTデータを物流プラットフォーム10や、これを構成する各システム(生産者システム11A、物流システム11B、及び店舗システム11C)等に送信してもよい。これにより、例えば、物流サプライチェーン上においてRFIDリーダライタ30による読取りが行われることなく、IoTデータを自動的に物流プラットフォーム10のブロックチェーンに記録することが可能となる。
なお、本実施形態に係る配送ボックス20が備えるメモリタグは、RFIDタグ24に限らず、例えば、QRコード、センサ、及びメモリ機能を有した基板を含んで構成されてもよい。
図5は、本実施形態に係るRFIDリーダライタ30及びシステム11の構成の一例を示す模式図である。本実施形態に係る配送ボックスシステム1が適用される物流サプライチェーンにおいては、当該物流サプライチェーンの任意の位置に、1つ又は複数のRFIDリーダライタ30が配置されてもよい。
当該RFIDリーダライタ30は、物流サプライチェーンにおける任意の事業者(生産者、加工業者、物流事業者、店舗事業者)が操作してもよい。RFIDリーダライタ30は、配送ボックス20が備えるRFIDタグ24から、IoTデータを読取り、これを物流プラットフォーム10に送信する情報処理装置の一例であって、CPU等のプロセッサ、表示部、操作部、通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース、ROMやRAM等のメモリ等を備える。
図5に示すとおりRFIDリーダライタ30は、例えば、機能モジュールとして、IoTデータ取得部31と、IoTデータ送信部32と、ライタ部33とを有する。
IoTデータ取得部31は、例えば、配送ボックス20のRFIDタグ24から、所定の近距離無線通信(Wi-FiやBluetooth)等の通信方法によって、RFIDタグ24が計測したIoTデータを取得する。IoTデータ送信部32は、例えば、取得されたIoTデータを、物流プラットフォーム10に送信する。
ライタ部33は、例えば、RFIDタグ24のメモリの情報を書き換える。具体的には、ライタ部33は、例えば、RFIDタグ24のメモリに、事業者に関する情報(事業者のIDやRFIDリーダライタ30の設置場所等)、RFIDリーダライタ30の通過日時等の任意の情報を書き込んでもよい。RFIDタグ24のメモリへの書き込みは、事業者がRFIDリーダライタ30を操作することにより実行されてもよい。書き込まれた情報は、RFIDタグ24のメモリに、IoTデータとして記憶されてもよい。
物流プラットフォーム10は、例えば、生産者システム11A、物流システム11B、及び店舗システム11C等の複数のシステム11を含んで構成されてもよい。なお、物流プラットフォーム10は、生産者システム11A、物流システム11B、及び店舗システム11Cに限らず、任意の物流サプライチェーンを構成するシステム11を含んでもよい。各システム11はそれぞれ、例えば、1つ又は複数の情報処理装置によって構成される。ここで、情報処理装置は、例えば、CPU等のプロセッサ、表示部、操作部、通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース、ROMやRAM等のメモリ等を備える。
物流プラットフォーム10を構成する各システム11は、分散型の共有台帳であるブロックチェーンを共有している。物流プラットフォーム10が構成するブロックチェーンのネットワークの形態は、特に限定されず、例えば、パブリック型、コンソーシアム型、及びプライベート型等を含む任意の形態であってもよい。
図5に示すとおり、システム11は、例えば、機能モジュールとして、IoTデータ取得部111と、トランザクション生成部112と、ブロックチェーン管理部113とを有する。また、図5に示すとおり、システム11は、例えば、メモリにおいてブロックチェーン114を記憶する。
IoTデータ取得部111は、物流サプライチェーン上に配置された任意のRFIDリーダライタ30から、IoTデータを取得する。
トランザクション生成部112は、取得されたIoTデータに基づいて、トランザクションを生成する。トランザクションは、ブロックチェーンを構成するブロックに含まれる構成要素であり、その形式は特に限定されないが、IoTデータに含まれる情報(温度、湿度、衝撃等のセンサ素子により検知された情報や、スマートロック23による配送ボックス20の開封・封印に関する情報等)を含んでもよい。
トランザクション生成部112は、例えば、生成したトランザクションを、ブロックチェーンのネットワークを構成する物流プラットフォーム10の他のノード(生産者システム11A、物流システム11B、店舗システム11C等)に送信(ブロードキャスト)する。ブロックチェーン管理部113は、ブロックチェーンを管理する。
ブロックチェーン管理部113は、例えば、物流プラットフォーム10を構成する他のノードやマイナーからブロックを取得し、所定の検証等を行った上で、これをメモリに記憶したブロックチェーンに追加する。これにより、配送ボックス20に関するIoTデータが、ブロックチェーンに記憶されることで、当該IoTデータに関して、トレーサビリティ(追跡可能性)、耐改ざん性、透明性(情報共有性)等が担保され得る。
図6は、本実施形態に係る配送ボックスシステム1が実行する動作処理の一例を示す動作シーケンスである。当該動作処理は、例えば、商品が配送ボックスに収容された上で、物流サプライチェーン上を商品が輸送される際に実行される。当該動作処理は、配送ボックス20(が備えるスマートロック23及びRFIDタグ24等)と、物流サプライチェーン上の任意の位置に配置されたRFIDリーダライタ30と、物流プラットフォーム10を構成する各システム(生産者システム11A、物流システム11B、店舗システム11C等)とが協働して実行される。これらの各構成要素は、当該構成要素が有するメモリに格納された各プログラムがプロセッサに読み出されることにより、各動作処理を実行することができる。
図6には、RFIDリーダライタ30を1つしか示していないが、配送ボックスシステム1が備える複数のRFIDリーダライタ30が同様の処理を実行してもよい。また、図6には、物流プラットフォーム10を構成するシステム11を1つしか示していないが、物流プラットフォーム10を構成する他のシステム11も同様の処理を実行してもよい。
(S101)配送ボックス20が有するRFIDタグ24は、所定のタイミングで、配送ボックス20に関するIoTデータを計測し、これを記憶する。IoTデータは、配送ボックス20の温度、湿度、及び衝撃等であってもよい。
RFIDタグ24がIoTデータを計測する所定のタイミングは、特に限定されないが、例えば、周期的又は非周期的なタイミングが到来したことや、他の情報処理装置等から所定の計測指示を受信した場合等であってよい。また、RFIDタグ24は、IoTデータを常時計測し、所定の閾値を超えたことを計測してもよい。
(S102)また、例えばユーザがスマートフォン等の情報処理装置を介してスマートロック23の開封・封印の操作をした場合、配送ボックス20が有するスマートロック23は、これに応じて開封・封印の処理を実行する。
(S103)これにより、配送ボックス20が有するRFIDタグ24は、スマートロック23や、スマートロック23を操作するスマートフォン等の情報処理装置から、開封・封印に関する情報(例えば、開封・封印の日時、開封・封印をするユーザのID等)をIoTデータとして取得し、これを記憶する。
以上のステップS101や、ステップS102及びS103は、配送ボックス20が物流サプライチェーン上を輸送される任意の時点で実行されてもよい。
(S104)物流サプライチェーン上に配置された任意のRFIDリーダライタ30のIoTデータ取得部31は、例えば配送ボックス20が通過する際等の所定のタイミングで、RFIDタグ24からIoTデータを読み取る。RFIDリーダライタ30は、物流サプライチェーンにおける任意の事業者(生産者、加工業者、物流事業者、店舗事業者)による操作に応じて、RFIDタグ24からIoTデータを読み取ってもよい。当該読取りにより、RFIDリーダライタ30は、RFIDタグ24からIoTデータを取得する。
(S105)RFIDリーダライタ30のIoTデータ送信部32は、RFIDタグ24から取得したIoTデータを、物流プラットフォーム10を構成するシステム11に送信する。システム11のIoTデータ取得部111は、RFIDリーダライタ30から当該IoTデータを取得する。
なお、例えば、RFIDリーダライタ30が、生産者により操作される場合や、物流サプライチェーン上の生産者の領域に配置される場合には、当該RFIDリーダライタ30は、生産者システム11AにIoTデータを送信してもよい。また、例えば、RFIDリーダライタ30が、物流事業者により操作される場合や、物流サプライチェーン上の物流事業者の領域に配置される場合には、当該RFIDリーダライタ30は、物流システム11BにIoTデータを送信してもよい。また、例えば、RFIDリーダライタ30が、店舗事業者により操作される場合や、物流サプライチェーン上の店舗事業者の領域に配置される場合には、当該RFIDリーダライタ30は、店舗システム11CにIoTデータを送信してもよい。
(S106)IoTデータを取得したシステム11のトランザクション生成部112は、取得されたIoTデータに基づいて、トランザクションを生成する。トランザクションは、IoTデータに含まれる情報(温度、湿度、衝撃等のセンサ素子により検知された情報や、スマートロック23による配送ボックス20の開封・封印に関する情報等)を含んでもよい。そして、トランザクション生成部112は、例えば、生成したトランザクションを、物流プラットフォーム10の他のシステム11(生産者システム11A、物流システム11B、店舗システム等)に送信(ブロードキャスト)する。
(S107)システム11のブロックチェーン管理部113は、例えば、所定のタイミングにおいて、物流プラットフォーム10を構成する他のシステム11やマイナーからブロックを取得し、所定の検証等を行った上で、これをメモリに記憶したブロックチェーンに追加する。
これにより、配送ボックス20に関するIoTデータが、ブロックチェーンに記憶されることで、当該IoTデータに関して、トレーサビリティ(追跡可能性)、耐改ざん性、透明性(情報共有性)等が担保され得る。
また、商品がサプライチェーンを経て最終的に消費者やサプライチェーンの管理者等の手に渡った場合に、当該消費者や管理者等は、IoTデータを参照することが可能となる。具体的には、当該消費者や管理者等が商品に付された商品IDをユーザ端末によって読み取ると、ユーザ端末は、当該商品に係るIoTデータを要求する要求信号を物流プラットフォーム10を構成する任意のノード(システム11等)に送信する。当該ノードは、当該要求信号に応じて、要求されたIoTデータをユーザ端末に送信する。ユーザ端末は、受信したトレーサビリティ情報を表示する。これにより、当該消費者や管理者等は、IoTデータを参照することが可能となる。
本開示の実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、例えば、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
記憶媒体は適切な場合、1つ又は複数の半導体ベースの、又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、又はこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、又は揮発性と不揮発性の組合せでよい。
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置400に提供されてもよい。また、本開示の実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。なお、本開示のプログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…配送ボックスシステム、10…物流プラットフォーム、11A…生産者システム、11B…物流システム、11C…店舗システム、11…システム、111…IoTデータ取得部、112…トランザクション生成部、113…ブロックチェーン管理部、114…ブロックチェーン、20…配送ボックス、21…蓋部、22…本体部、23…スマートロック、24…RFIDタグ、30…RFIDリーダライタ、31…IoTデータ取得部、32…IoTデータ送信部、33…ライタ部、40…配送者端末、50…ユーザ端末
Claims (9)
- 配送対象物を収容するための配送ボックスであって、IoTデータを計測して記憶するメモリタグを備える配送ボックスと、
前記配送ボックスに関する情報を含むブロックチェーンを管理するブロックチェーンシステムと、
前記配送ボックスが備える前記メモリタグに記憶された前記IoTデータを取得し、前記ブロックチェーンシステムに送信する情報処理装置と、
を備える、配送ボックスシステム。 - 前記IoTデータは、前記配送ボックスの温度、湿度、及び衝撃の少なくともいずれかを含む、請求項1記載の配送ボックスシステム。
- 前記配送ボックスは、配送の対象物を収容するための収容空間を開封及び封印するための封印構造を備える、請求項1又は2に記載の配送ボックスシステム。
- 前記IoTデータは、前記封印構造の開封及び/又は封印の情報を少なくとも含む、請求項3に記載の配送ボックスシステム。
- 前記IoTデータは、前記封印構造の開封及び/又は封印を行ったユーザの識別情報、及び該開封及び/又は封印を行った時刻のうち少なくともいずれかを含む、請求項4に記載の配送ボックスシステム。
- 前記封印構造は、スマートロックである、請求項3から5のいずれか一項に記載の配送ボックスシステム。
- 前記情報処理装置は、更に、前記メモリタグに記憶された前記IoTデータに対して書き込みを行う、請求項1から6のいずれか一項に記載の配送ボックスシステム。
- 前記ブロックチェーンシステムは、前記配送ボックスが輸送される物流サプライチェーンを構成する複数のシステムを含んで構成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の配送ボックスシステム。
- 前記ブロックチェーンシステムは、他の情報処理装置から取得した要求に応じて、前記ブロックチェーンの情報を前記他の情報処理装置に送信する、請求項8に記載の配送ボックスシステム。
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JP2021191455A Pending JP2022176871A (ja) | 2021-05-17 | 2021-11-25 | ブロックチェーンを活用した配送ボックスシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022176871A (ja) |
-
2021
- 2021-11-25 JP JP2021191455A patent/JP2022176871A/ja active Pending
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