本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2021年5月10日に出願された「Network Slice Admission Control(NSAC)Discovery and Roaming Enhancements」という名称の米国特許仮出願第63/201,705号に対する優先権を主張する。
例示的な実施形態は、以下の説明及び関係する添付の図面を参照して更に理解され得、同様の要素は、同じ参照番号が付されている。例示的な実施形態は、ネットワークスライスアドミッション制御(NSAC)に関する。NSACとは、一般に、ネットワークオペレータが特定のネットワークスライスに登録されたデバイス及び/又はセッションの数を制御することを可能にする第3世代パートナーシップ(Third Generation Partnership、3GPP)プロトコル及びポリシーを指すことが、当業者には理解されよう。
例示的な実施形態は、ネットワークスライシングをサポートする第5世代(fifth Generation、5G)ネットワークに関して説明されている。一般に、ネットワークスライシングとは、複数のエンドツーエンド論理ネットワークが共用物理ネットワークインフラストラクチャにおいて動作するネットワークアーキテクチャを指す。ネットワークスライスのそれぞれは、能力及び/又は特性の特定のセットを提供するように構成され得る。したがって、5Gネットワークの物理インフラストラクチャは、複数の仮想ネットワークにスライスされ得、複数の仮想ネットワークのそれぞれは、異なる目的に構成されている。この説明全体において、ネットワークスライスへの言及は、特定の目的を果たすように構成されており、5G物理的インフラストラクチャにおいて実装される任意のタイプのエンドツーエンド論理ネットワークを表し得る。
5Gは、様々な異なるユースケース、例えば、拡張モバイルブロードバンド(enhanced Mobile BroadBand、eMBB)、拡張マシンタイプ通信(enhanced Machine Type Communication、eMTC)、産業用モノのインターネット(Industrial Internet of Things、IIoT)などをサポートし得ることが、当業者には理解されよう。それぞれのタイプのユースケースは、様々な異なるタイプのアプリケーション及び/又はサービスに関し得る。ネットワークスライスは、ユースケースのタイプ、アプリケーション及び/若しくはサービスのタイプ、又はネットワークスライスを介してアプリケーション及び/若しくはサービスを提供するエンティティによって特徴付けられ得る。しかしながら、具体的な方法でネットワークスライスを特徴付けるこの説明における任意の例は、例示のためにのみ提供されている。この説明全体において、ネットワークスライスへの言及は、特定の目的を果たすように構成されており、5G物理的インフラストラクチャにおいて実装される任意のタイプのエンドツーエンド論理ネットワークを表し得る。
ネットワークスライスは、単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)によって識別され得る。S-NSSAIのインスタンスのそれぞれは、公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)と関連付けられ得、スライスサービスタイプ(Slice Service Type、SST)及びスライス記述子(Slice Descriptor、SD)を含み得る。SSTは、サービス、特徴、及び特性に関して、対応するネットワークスライスの予想される挙動を識別することができる。SSTは、標準化SST値と関連付けられ得ることが、当業者には理解されよう。SDは、ネットワークスライスと関連付けられた任意の1つ以上のエンティティを識別することができる。例えば、SDは、ネットワークスライスを管理するオーナー若しくはエンティティ(例えば、キャリア)、及び/又はネットワークスライスを介してアプリケーション/サービスを提供しているエンティティ(例えば、サードパーティ、アプリケーション又はサービスを提供するエンティティなど)を示唆し得る。いくつかの実施形態では、同じエンティティは、スライスを所有することができ、サービス(例えば、キャリアサービス)を提供することができる。この説明全体において、S-NSSAIとは、単一ネットワークスライスを指し、「NSSAI」又は「S-NSSAI」という用語は、1つ以上のネットワークスライスを指すために互換的に使用され得る。
ユーザ機器(UE)は、多種多様な異なるタスクのいずれかを実行するように構成され得る。したがって、UEは、1つ以上のネットワークスライスを使用するように構成され得る。一例を提供するために、UEは、1つ以上のキャリアサービス(例えば、音声、マルチメディアメッセージングサービス(Multimedia Messaging Service、MMS)、インターネットなど)のために第1のネットワークスライスを使用することができ、サードパーティサービスのために第2の異なるネットワークスライスを使用することができる。しかしながら、ネットワークスライスの構成された目的は、例示的な実施形態の範囲を超える。例示的な実施形態は、いずれかの特定のタイプのネットワークスライスに限定されない。代わりに、例示的な実施形態は、NSACに関する強化を導入する。
例示的な実施形態はまた、ネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)に関して説明されている。NSACFとは、特定のネットワークスライスに登録されたUE及び/又はパケットデータ単位(Packet Data Unit、PDU)セッションの数を制御及び制限するように構成されたネットワーク機能を指す。一例を提供するために、NSACFは、特定のネットワークスライス(例えば、S-NSSAI)に登録されたUEの最大数についての割当量を実施することに関する様々な動作を実行することができる。NSACFサービスエリアは、ネットワーク機能コンシューマの場所に関する。しかしながら、「NSACF」という用語への言及は、単に例示のために提供されている。異なるネットワークとは、異なる名称による類似の概念を指し得、例えば、3GPPネットワークは、NSACF及びネットワークスライス割当量機能(Network Slice Quota、NSQ)という用語を互換的に使用し得る。
一態様では、例示的な実施形態は、NSAC発見及びアーリーアドミッション制御(EAC)に関する。以下でより詳細に説明するように、例示的な実施形態は、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)によって開始されるNSACF発見手順についての強化、NSACFによって開始されるAMF発見手順についての強化、及びAMFとNSACFとの間のEAC更新手順についての強化を含む。別の態様では、例示的な実施形態は、ローミングシナリオのコンテキストの範囲内では、NSACに関する。以下でより詳細に説明するように、例示的な実施形態は、訪問先公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)によって展開されるNSACF、及びホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)によって展開されるNSACFについての強化を含む。本明細書で説明されている例示的な強化は、現在実装されているNSACプロトコル及びポリシー、又はNSACプロトコル及びポリシーの将来の実装と共に使用され得る。
図1は、様々な例示的な実施形態による例示的なネットワーク配置100を示す。例示的なネットワーク配置100は、UE 110を含む。UE 110は、ネットワークを介して通信するように構成された任意のタイプの電子コンポーネント、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートフォン、ファブレット、埋め込みデバイス、着用可能デバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイスなどであってもよいことが、当業者には理解されよう。また、実際のネットワーク配置は、任意の数のユーザによって使用されている任意の数のUEを含み得ることを理解されたい。したがって、単一のUE 110の例は、単に例示のために提供されている。
UE 110は、1つ以上のネットワークと通信するように構成され得る。ネットワーク配置100の例では、UE 110がそれと無線で通信し得るネットワークは、5G新無線(New Radio、NR)無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)120である。しかしながら、UE 110はまた、他のタイプのネットワーク(例えば、5GクラウドRAN、次世代RAN(Next Generation RAN、NG-RAN)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)RAN、レガシーセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)など)と通信してもよく、UE 110はまた、有線接続によってネットワークと通信してもよい。したがって、この例では、UE 110は、5G NR RAN 120と通信するために5G NRチップセットを有することができる。
5G NR RAN 120は、セルラープロバイダ(例えば、Verizon、AT&T、T-Mobileなど)によって展開され得るセルラーネットワークの一部分であってもよい。5G NR RAN 120は、例えば、適切なセルラーチップセットを備えるUEからトラフィックを送信及び受信するように構成されたセル又は基地局(NodeB、eNodeB、HeNB、eNBS、gNB、gNodeB、マクロセル、マイクロセル、小セル、フェムトセルなど)を含み得る。ネットワーク配置100では、5G NR RAN 120は、gNB 120Aで示されている。しかしながら、実際のネットワーク配置は、任意の数のRANによって展開される任意の数の異なるタイプの基地局又はセルを含み得る。したがって、単一の5G NR RAN 120及び単一のgNB 120Aの例は、単に例示のために提供されている。
任意の関連付け手順は、UE 110が5G NR RAN 120に接続するために、実行され得ることが、当業者には理解されよう。例えば、上述のように、5G NR RAN 120は、特定のネットワークキャリアと関連付けられてもよく、特定のネットワークキャリアにおいて、UE 110及び/又はUE 110のユーザは、(例えば、SIMカードに記憶された)契約及びクレデンシャル情報を有する。5G NR RAN 120の存在を検出すると、UE 110は、5G NR RAN 120と関連付くために、対応するクレデンシャル情報を送信してもよい。より具体的には、UE 110は、具体的な基地局又はセル(例えば、gNB 120A)と関連付いてもよい。
ネットワーク配置100はまた、セルラーコアネットワーク130、インターネット140、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem、IMS)150、及びネットワークサービスバックボーン160を含む。セルラーコアネットワーク130は、セルラーネットワークの動作及びトラフィックを管理するコンポーネントの相互接続されたセットであると考えられ得る。それは、エボルブドパケットコア(Evolved Packet Core、EPC)及び/又は5Gコア(5G Core、5GC)を含み得る。セルラーコアネットワーク130はまた、セルラーネットワークとインターネット140との間を流れるトラフィックを管理する。IMS 150は、一般に、IPプロトコルを使用してマルチメディアサービスをUE 110に配送するためのアーキテクチャとして説明され得る。IMS 150は、マルチメディアサービスをUE 110に提供するために、セルラーコアネットワーク130及びインターネット140と通信することができる。ネットワークサービスバックボーン160は、インターネット140及びセルラーコアネットワーク130と直接的又は間接的に通信する。ネットワークサービスバックボーン160は、一般に、様々なネットワークと通信するUE 110の機能を拡張するために使用され得るサービスの一式を実装するコンポーネント(例えば、サーバ、ネットワーク記憶装置(network storage arrangement)など)のセットとして説明され得る。
図2は、様々な例示的な実施形態による例示的なネットワークアーキテクチャ200を示す。以下の説明は、例示的なアーキテクチャ200の様々なコンポーネントの全般的な概要を提供する。例示的な実施形態に対してコンポーネントによって実行される具体的な動作について、アーキテクチャ200の説明の後により詳細に説明する。
例示的なアーキテクチャ200のコンポーネントは、図1のネットワーク配置100に対して様々な物理的及び/又は仮想的場所に存在し得ることが、当業者には理解されよう。これらの場所は、アクセスネットワーク(例えば、RAN 120)内、コアネットワーク130内、図1に関して説明した場所外の別個のコンポーネントとしてなどを含み得る。
図2では、様々なコンポーネントは、Nxと示された接続(例えば、N1、N2、N11、Nsmf、Namf、Nnssf、Nnrf、Nnsacfなど)を介して接続されているとして示されている。これらの接続(又はインタフェース)のそれぞれは、3GPP仕様において定義されていることが、当業者には理解されよう。例示的なアーキテクチャ200は、これらの接続が3GPP仕様において定義されている方法で、これらの接続を使用している。更に、これらのインタフェースは、この説明全体において、接続と称されるが、これらのインタフェースは、有線又は無線の直接接続である必要はなく、例えば、インタフェースは、介在するハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントを介して通信することができることを理解されたい。一例を提供するために、UE 110は、セル120Aと無線で信号を交換し得る。しかしながら、アーキテクチャ200では、UE 110は、AMF 205への接続を有するとして示されている。この接続又はインタフェースは、UE 110とAMF 205との間の直接通信リンクではないが、介在するハードウェア及びソフトウェアコンポーネントによって容易にされる接続である。したがって、この説明全体において、「接続」及び「インタフェース」という用語は、様々なコンポーネント間のNxインタフェースを説明するために互換的に使用され得る。
アーキテクチャ200は、UE 110及び5G NR RAN 120を含む。UE 110及び5G NR RAN 120は、AMF 205に接続されている。AMF 205は、一般に、5G NR RAN 120における接続及びモビリティ管理を担当する。例えば、AMF 205は、UE 110とコアネットワーク130との間の登録手順管理に関する動作を実行することができる。例示的な実施形態は、上記の参照動作を実行するAMFに限定されない。AMFが実行することができる様々な異なるタイプの動作が、当業者には理解されよう。更に、単一のAMF 205への言及は、単に例示のためであり、実際のネットワーク配置は、任意の適切な数のAMFを含み得る。
AMF 205は、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)210に接続されている。SMF 210は、セッション確立、セッション解放、IPアドレス割り当て、ポリシー及びサービス品質(Quality of Service、QoS)実施などを含むがこれらに限定されない、セッション管理に関する動作を実行することができる。例示的な実施形態は、上記の参照動作を実行するSMFに限定されない。SMFが実行することができる様々な異なるタイプの動作が、当業者には理解されよう。更に、単一のSMF 210への言及は、単に例示のためであり、実際のネットワーク配置は、任意の適切な数のSMFを含み得る。
AMF 205及びSMF 210はまた、ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function、NSSF)215、ネットワークリソース機能(NRF)220及びNSACF 225に接続されている。NSSF 215は、ネットワークスライシングに関する動作を実行する。例えば、NSSF 215は、UE 110にサービス提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択し得る。NSSF 215はまた、S-NSSAIのマッピングテーブルと、S-NSSAIがそれにおいて動作することが許可される周波数帯域と、を含む、1つ以上のデータベースを管理することができる。NRF 220は、ネットワーク機能が他のネットワーク機能にどこでどのようにアクセスするかを判定することを可能にする、ネットワークサービス発見機能に関する動作を実行することができる。しかしながら、ネットワークリソース機能という用語への言及は、単に例示のために提供されている。異なるネットワークとは、異なる名称による類似のエンティティを指し得、例えば、3GPPネットワークは、ネットワークリソース機能及びネットワークリポジトリ機能という用語を互換的に使用し得る。
NSACF 225は、NSACの対象であるネットワークスライスについてのネットワークスライスごとの登録されたUE及び/又はセッションの数を制御することに関する動作を実行するように構成され得る。動作中に、NSACF 225は、S-NSSAIに登録されたUE及び/又はPDUセッションのカウントをチェックすることができ、ネットワークスライス割当量が到達されたかどうかを判定することができる。次いで、NSACF 225は、カウント及び割当量に基づいてレジスタ要求を受諾又は拒否することができる。しかしながら、割当量概念への言及は、単に例示のために提供されている。異なるエンティティとは、異なる名称による類似の概念を指し得ることが、当業者には理解されよう。例えば、3GPPネットワークは、同じ概念を指すために、割当量及びアドミッション制御という用語を使用し得る。更に、単一のNSACF 225への言及は、単に例示のためであり、実際のネットワーク配置は、任意の適切な数のNSACFを含み得る。
より具体的な例を提供するために、NSACF 225は、NSACの対象である複数のネットワークスライスによってサービス提供されることが許可される、ネットワークスライスごとのPDUセッションの最大数を備えて構成され得る。動作中に、SMF 210は、PDUセッション確立/解放手順中のネットワークスライスアドミッション制御ごとのPDUセッションの最大数について要求をNSACF 225に送信するために、トリガーされ得る。NSACF 225は、ネットワークスライスごとのPDUセッションの現在の数が、当該ネットワークスライスによってサービス提供されることが許可されるPDUセッションの最大数を超えないように、ネットワークスライスごとのPDUセッションの現在の数を制御する(例えば、増加させる、減少させるなど)ことができる。ネットワークスライスでのPDUセッションの現在の数が増加されるときに、NSACF 225は、当該ネットワークスライスについてのネットワークスライスごとのPDUセッションの最大数が既に到達されたかどうかをチェックすることができる。次いで、NSACF 225は、カウント及び割当量に基づいて要求を受諾又は拒否することができる。
別の例を提供するために、NSACF 225は、NSACの対象であるネットワークスライスのそれぞれによってサービス提供されることが許可される、ネットワークスライスごとのUEの最大数を備えて構成され得る。動作中に、AMF 205は、NSACの対象であるネットワークスライスについてのUEの登録ステータスが変化し得るときに、ネットワークスライスアドミッション制御ごとのUEの最大数について要求をNSACF 225に送信するために、トリガーされ得る。登録ステータスは、UE登録手順、UE登録解除手順、ネットワークスライス特有の認証及び許可手順、認証許可及び課金(Authentication Authorization and Accounting、AAA)サーバによりトリガーされるネットワークスライス特有の再許可及び再許可手順、並びにAAAサーバによりトリガーされるスライス特有の許可取消などを含むがこれらに限定されない手順中に変化し得る。上記のように、NSACF 225は、ネットワークスライスに登録されたUEの現在の数が、当該スライスに登録することが許可されるUEの最大数を超えないように、ネットワークスライスに登録されたUEの現在の数を制御する(例えば、増加させる、減少させるなど)ことができる。NSACF 225はまた、NSACの対象であるネットワークスライスに登録されたUE IDのリストを維持することができる。ネットワークスライスに登録されたUEの現在の数が増加されるときに、NSACF 225は、UE識別が、当該ネットワークスライスに登録されたUEのリスト内に既にあるかどうかを最初にチェックすることができる。そうでない場合、NSACF 225は、当該特定のネットワークスライスについてのネットワークスライスごとのUEの最大数が既に到達されたかどうかをチェックすることができる。次いで、NSACF 225は、カウント及び割当量に基づいて要求を受諾又は拒否することができる。
NSAC発見に関する様々な例示的な強化について、以下で詳細に説明する。最初に、図3のシグナリング図300に関して、AMF 205によって開始されるNSACF発見手順についての強化について説明する。その後に、図4のシグナリング図400に関して、NSACF 225によって開始される例示的なAMF発見手順について説明する。その後、図6のシグナリング図600に関して、AMF 205とNSACF 225との間の例示的なEAC更新手順について説明する。例示的なAMF発見手順は、例示的なEAC更新手順について導入された強化のための基礎を提供し得る。
図3は、様々な例示的な実施形態によるNSACF発見手順についてのシグナリング図300を示す。ネットワークアーキテクチャ200に関して、シグナリング図300について説明し、シグナリング図300は、AMF 205及びNRF 220を含む。
NSACF発見手順は、AMF 205によって開始され得る。305において、AMF 205は、ネットワーク機能登録要求をNRF 220に送信し得る。例えば、ネットワーク機能登録要求は、図2に示すNamf及び/又はNnrfインタフェースを介して、AMF 205によってNRF 220に送信され得る。この要求は、「Nnrf_NFManagement_NFRegister_Request」と称され得、1つ以上のグローバル固有AMF ID(Globally Unique AMF ID、GUAMI)と、AMF 205によってサポートされるS-NSSAI(単数又は複数)のリストと、を含み得る。したがって、Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスのコンシューマがAMF 205であるときに、AMF 205は、AMF 205がNnrf_NFManagement_NFRegister動作においてサポートするS-NSSAI(単数又は複数)のリストを含み得る。
既存の状況下では、AMF 205によってサポートされるS-NSSAI(単数又は複数)のリストは、NRF 220に提供されない。図4に関して以下でより詳細に説明するように、この例示的な強化は、NRF 220がこの特定のAMF 205によってサポートされるS-NSSAIを知ることを可能にする。したがって、NRF 220は、AMF発見手順において、AMF 205サポートされるS-NSSAIのリストをNSACF 225に提供することが可能である。
310において、NRF 220は、ネットワーク機能登録要求への応答をAMF 205に送信し得る。この応答は、登録要求が成功したか否かを示唆し得る。例えば、この応答は、図2に示すNnrf及び/又はNamfインタフェースを介してNRF 220によってAMF 205に送信され得る。この要求は、「Nnrf_NFManagement_NFRegister_Response」と称され得、結果(例えば、成功、失敗など)を含み得る。この例では、登録試行が成功したと想定されている。
315において、AMF 205は、発見要求をNRF 220に送信し得る。例えば、発見要求は、図2に示すNnrf及び/又はNamfインタフェースを介してAMF 205によってNRF 220に送信され得る。この要求は、「Nnrf_NFDiscovery_Request」と称され得、S-NSSAI(単数又は複数)と、発見要求がNSACFについてであるというインジケーションと、を含み得る。したがって、Nnrf_NFDiscoveryサービスのターゲットネットワーク機能がNSACFである場合、発見要求はS-NSSAI(単数又は複数)を含み得る。
320において、NRF 220は、発見応答をAMF 205に送信し得る。例えば、発見応答は、図2に示すNnrf及び/又はNamfインタフェースを介してNRF 220によってAMF 205に送信され得る。この応答は、「Nnrf_NFDiscovery_Response」と称され得、NSACF 225についてのアドレスを含み得る。加えて、この応答は、NSACF 225によってサポートされる他のS-NSSAI(単数又は複数)を含み得る。したがって、Nnrf_NFDiscoveryサービスのターゲットネットワーク機能がNSACF 225である場合、発見応答は、NSACF 225がそれについてのアドミッション制御を管理するS-NSSAI(単数又は複数)のリストを含み得る。
既存の状況下では、NSACF 225によってサポートされる他のS-NSSAI(単数又は複数)は、発見手順中にAMF 205に提供されない。したがって、特定のS-NSSAIが、発見要求においてNRF 220に提供され、対応するNSACFアドレスが、応答において提供されたときに、AMF 205は、当該特定のS-NSSAIに対応するNSACFのみを認識し得る。
例示的な実施形態は、AMF 205によって送信され得る後続の発見要求の数を低減する試みで、NSACF 225によってサポートされる他のS-NSSAI(単数又は複数)を発見応答において組み込む。例えば、AMF 205は、UE 110からの登録要求における要求されたNSSAIが、AMF 205がそれについてNSACF発見手順を以前に実行していない、アクセス制御の対象であるS-NSSAIを含むと判定するために、320において受信されたNSACF 225によってサポートされる他のS-NSSAI(単数又は複数)の情報を使用することができる。換言すれば、AMF 205は、NSACF 225によってサポートされる他のS-NSSAI(単数又は複数)を知っているため、AMF 205は、後続の発見要求をNRF 220に送信する代わりに、320において受信された情報を使用することができる。これは、AMF 205が、発見要求をNRF 220に送信することなく、登録プロセスの次のステップ(例えば、割当量が別のUE/セッションのために使用可能であるかどうかをチェックするようにNSACF 225に要求すること、コンテキスト要求をSMF 210に送信すること、又は任意の他の適切な動作)に進むことを可能にする。
図4は、様々な例示的な実施形態によるAMF発見手順についてのシグナリング図400を示す。ネットワークアーキテクチャ200に関して、シグナリング図400について説明し、シグナリング図400は、NSACF 225及びNRF 220を含む。
AMF発見手順は、NSACF 225によって開始され得る。405において、NSACF 225は、ネットワーク機能登録要求をNRF 220に送信し得る。例えば、ネットワーク機能登録要求は、図2に示すNnsacf及び/又はNnrfインタフェースを介してNSACF 225によってNRF 220に送信され得る。この要求は、「Nnrf_NFManagement_NFRegister_Request」と称され得、NSACF 225によってサポートされるS-NSSAI(単数又は複数)のリストを含み得る。したがって、Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービスのコンシューマがNSACF 335であるときに、NSACF 225は、NSACF 225がNnrf_NFManagement_NFRegister動作においてそれについてのアクセス制御を管理するS-NSSAI(単数又は複数)のリストを含み得る。
既存の状況下では、NSACF 225によってサポートされるS-NSSAI(単数又は複数)のリストは、NRF 220に提供されない。この例示的な強化は、NRF 220が、この特定のNSACF 225によってサポートされるS-NSSAIを知ることを可能にする。したがって、シグナリング図300に示すように、NRF 220は、NSACF発見手順において、NSACF 225サポートされるS-NSSAIのリストをAMF 205に提供することが可能である。したがって、いくつかの実施形態では、シグナリング図300の320に関する上記の例示的な強化は、405におけるこのメッセージによって有効にされ得る。
410において、NRF 220は、ネットワーク機能登録要求への応答をNSACF 225に送信し得る。この応答は、登録要求が成功したか否かを示唆し得る。例えば、この応答は、図2に示すNnrf及び/又はNnsacfインタフェースを介してNRF 220によってNSACF 225に送信され得る。この要求は、「Nnrf_NFManagement_NFRegister_Response」と称され得、結果(例えば、成功、失敗など)を含み得る。この例では、登録試行が成功したと想定されている。
415において、NSACF 225は、発見要求をNRF 220に送信し得る。例えば、発見要求は、図2に示すNnrf及び/又はNnsacfインタフェースを介してNSACF 225によってNRF 220に送信され得る。この要求は、「Nnrf_NFDiscovery_Request」と称され得、S-NSSAI(単数又は複数)と、発見要求がAMF 205についてであるというインジケーションと、を含み得る。
420において、NRF 220は、発見応答をNSACF 225に送信し得る。例えば、発見応答は、図2に示すNnrf及び/又はNnsacfインタフェースを介してNRF 220によってNSACF 225に送信され得る。この応答は、「Nnrf_NFDiscovery_Response」と称され得、1つ以上のAMFと、当該1つ以上のAMFの対応するGUAMI(単数又は複数)と、AMFのそれぞれによってサポートされるS-NSSAI(単数又は複数)とのリストを含み得る。したがって、Nnrf_NFDiscoveryサービスのターゲットネットワーク機能がAMF 205である場合、発見応答は、GUAMI(単数又は複数)のリストと、バックアップとしてそれについてサーバであるできるGUAMI(単数又は複数)のリストと、AMF 205がサポートするS-NSSAI(単数又は複数)と、を含み得る。
図3及び図4の方法300、400は、それぞれ、互いに関係してもよいこと、及びこれらの方法の様々な動作は、任意の順序で実行されてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、方法400のNSACF登録動作405及び410が実行されてもよい。NSACF登録が完了した後に、方法300は、AMFによって実行されてもよい。したがって、この例では、NSACF登録動作は、図3のAMF動作に先行する。他の例示的な実施形態では、方法300及び400の動作の他の順序が使用されてもよい。
図5は、AMF発見手順中にNSACFに送信された発見応答におけるNRFにおいてによって含まれ得る例示的な情報の一例を示す表500を示す。この例では、表は、AMF詳細についての列505、対応するGUAMIについての列510、及び対応するGUAMIによってサポートされるS-NSSAI(単数又は複数)のリストについての列515を含む。この列は、EAC更新手順のために適切なAMFを見出すために、NSACF 225によってルックアップテーブルとして使用され得る。
既存の状況下では、1つ以上のAMFと、当該1つ以上のAMFの対応するGUAMI(単数又は複数)と、AMFのそれぞれによってサポートされるS-NSSAI(単数又は複数)とのリストは、NSACF 225に提供されない。いくつかの実施形態では、この例示的な強化は、AMF 205が、GUAMI(単数又は複数)と、NSACF発見手順中にAMF 205によってサポートされるS-NSSAI(単数又は複数)のリストと、を提供する含む、シグナリング図300の305において導入された例示的な強化によって有効にされ得る。
シグナリング図400は、いくつかのNRFサービス及び動作のためのコンシューマとしてNSACFを導入する。具体的には、NSACF 225は、Nnrf_NFmanagementサービス、例えばNFRegister要求及び応答動作についてのコンシューマであるとして示されている。加えて、NSACF 225は、Nnrf_NFDiscoveryサービス、例えばNFDiscovery要求及び応答動作についてのコンシューマであるとして示されている。したがって、シグナリング図400には示されていないが、NSACF 225はまた、Nnrf_NFmanagementサービス「NFupdate」要求/応答動作のコンシューマ、及び「NFDeregister」要求/応答動作のコンシューマであってもよい。
加えて、420において示す例示的な強化は、EAC更新手順のために導入される例示的な強化のための基礎を提供し得る。EAC更新手順は、NSACの対象であるS-NSSAIについてのEACモードのアクティブ化又は非アクティブ化をAMF 204に示唆する。S-NSSAIのEACモードは、S-NSSAIがUE 110の許可されたS-NSSAIと考えられる前に、AMF 205がネットワークスライス可用性チェック及び更新手順を実行する必要があるかどうかを制御することができることが、当業者には理解されよう。
図6は、様々な例示的な実施形態による例示的なEAC更新手順についてのシグナリング図600を示す。ネットワークアーキテクチャ200に関して、シグナリング図600について説明し、シグナリング図600は、NSACF 225及びAMF 205を含む。
605において、NSACF 225は、NSACの対象であるネットワークスライスに登録されたいくつかのUE(又はセッション)が閾値を超えると判定する。この閾値は、S-NSSAIについてのEACモードがアクティブ化される又は非アクティブ化されるべきかどうかを示唆する。
610において、NSACF 225は、EACモードアクティブ化又は非アクティブ化コマンドをAMF 205に送信する。例えば、605における判定は、1つ以上のS-NSSAIと、S-NSSAIのそれぞれについてのEACフラグと、を含む、メッセージを送信するために、NSACF 225をトリガーし得る。S-NSSAIについてのEACフラグは、ネットワークスライスに登録されたUEの数が閾値を超える場合、アクティブ化されるように設定され得る。代替として、ネットワークスライスに登録されたUEの数が閾値を下回る場合、S-NSSAIについてのEACフラグは、非アクティブ化にされるように設定され得る。このメッセージは、「Nnsacf_NumberOfUEsPerSliceEACnotify」メッセージと称され得る。
既存の状況下では、NSACF 225は、閾値が到達されたときに、ネットワークによって展開されるAMFのうちのどれが通知されるべきかを判定することが可能でないことがあることが識別されている。シグナリング図300~400に関する上記の例示的な強化は、この問題への解決策を提供することができる。例えば、シグナリング図300に導入された例示的な強化のうちの1つは、登録要求405において、GUAMI(単数又は複数)と、AMF 205によってサポートされるS-NSSAI(単数又は複数)のリストと、をNRF 220に提供するAMF 205であった。シグナリング図400に導入された別の例示的な強化によれば、NRF 220によって得られた情報(例えば、AMF 205によってサポートされるS-NSSAIのリスト)は、AMF発見応答においてNSACF 225に提供され得る。NSACF 225はこの情報を有するため、NSACFは、対応するS-NSSAIをサポートする1つ以上のAMFSのみに通知するために、Nnsacf_NumberOfUEsPerSliceEACnotify動作をトリガーし得る。
615において、AMF 205は、ネットワークスライス可用性チェック及び更新手順ごとのUEの数をいつトリガーするかを決定するために、EACフラグを使用する。これは、登録手順についての遅延を低減することができ、既に許可されたネットワークスライスに悪影響を及ぼすことを回避することができる。
EACフラグが、EACモードがアクティブ化されるべきであることを示唆するときに、AMF 205は、登録手順の登録受諾ステップの前に又はUE構成更新メッセージの前に、ネットワークスライス可用性チェック及び更新手順ごとのUEの数をトリガーし得る。換言すれば、ネットワークスライスについての割当量が到達された可能性がある場合、AMF 205は、これらのメッセージがUE 110に提供される前に、可用性チェックを実行し得る。EACフラグが、EACモードが非アクティブ化されるべきであることを示唆するときに、AMF 205は、登録手順の登録受諾ステップの後に又はUE構成更新メッセージの後に、ネットワークスライス可用性チェック及び更新手順ごとのUEの数をトリガーする。
別の態様では、例示的な実施形態は、ローミングシナリオのコンテキストの範囲内では、NSACFの挙動に関する。例示的な実施形態を説明する前に、2つの異なるローミングシナリオの一例について、以下で説明する。
図7は、ローカルブレークアウト(LBO)ローミングシナリオ700の一例を示す。この例700は、UE 110と、VPLMN 710と、HPLMN 750と、データネットワーク715と、VPLMN(vNSACF)712によって展開されるNSACFと、HPLM(hNSACF)852によって展開されるNSACFと、VPLMN側のセキュリティエッジ保護プロキシ(Security Edge Protection Proxy、SEPP)714と、HPLMN側のSEPP 754と、を含む。SEPP 714、754は、安全な接続を提供するための及びネットワークトポロジを隠すためのVPLMN 710とHPLMN 750との間のサービス中継として機能し得ることが、当業者には理解されよう。
LBOでは、加入データの認証及び処理がHPLMN 750において処理されている間に、データトラフィックは、VPLMN 710からデータネットワーク715に直接的にルーティングされ得る。ここで、データネットワーク715のインターネットプロトコル(IP)アドレスは、UE 110によってVPLMN 715から得られ得る。
図8は、ホームルーティングされたローミングシナリオ800の一例を示す。この例800は、UE 110と、VPLMN 810と、HPLMN 850、データネットワーク855、VPLMN(vNSACF)812によって展開されるNSACF、HPLMN(hNSACF)852によって展開されるNSACFを含む。VPLMN側のSEPP 814及びHPLMN側のSEPP 854。SEPP 814、854は、安全な接続を提供するための及びネットワークトポロジを隠すためのVPLMN 810とHPLMN 850との間のサービス中継として機能し得ることが、当業者には理解されよう。
ホームルーティングされたシナリオでは、VPLMN 810データトラフィックは、HPLMN 850を介してデータネットワーク855にルーティングされる。このシナリオは、ローミングサービス、ポリシー及び課金を受信者に提供することに関して、オペレータにより多くの制御を提供する。ここで、データネットワーク855についてのIPアドレスは、HPLMN 850から得られ得る。
ローミングシナリオでは、オペレータのポリシー、VPLMNとHPLMNとの間のローミング合意又はサービスレベル合意(Service Level Agreement、SLA)に依存して、ローミングUEについてのNSACは、VPLMN及びHPLMNの両方によって実行され得る。例えば、VPLMNにおけるNSACFは、HPLMN及びVPLMNの両方によって、NSACの対象であるネットワークスライスのそれぞれによってサービス提供されることが許可されるものネットワークスライスごとのローミングUEの最大数を備えて構成され得る。VPLMNにおけるNSACFは、VPLMNにおけるS-NSSAI及びHPLMNにおける対応するマッピングされたS-NSAAIの両方についてのNSACを実行することができる。
一例を提供するために、LBOローミングシナリオ700のコンテキストの範囲内では、VPLMN 710によって管理されるローミングUE(例えば、UE 110)のNSACについて、NSACF(例えば、vNSACF 712)は、NSACの対象であるネットワークスライスのそれぞれによってサービス提供されることが許可される、LBOモードにおけるネットワークスライスごとのPDUセッションの最大数を備えて構成され得る。
LBOローミングシナリオ700では、ネットワークスライスアドミッション制御ごとのUEの最大数について、AMFは、ネットワークスライスアドミッション制御を実行するために、サービス提供するPLMN(例えば、vNSACF 712)におけるNSACFへの要求をトリガーし得る。この例では、HPLMN(例えば、hNSACF 752)におけるNSACFは、含まれなくてもよい。
一例を提供するために、ホームルーティングされたローミングシナリオ800のコンテキストの範囲内では、HPLMN 850におけるNSACF(例えば、hNSACF 852)は、ネットワークスライスごとのPDUセッションの最大数を備えて構成され得、VPLMN 810におけるNSACF(例えば、vNSACF 812)は、NSACの対象であるネットワークスライスのそれぞれによってサービス提供されることが許可される、ホームルーティングされたモードにおけるネットワークスライスごとのPDUセッションの最大数を備えて構成され得る。NSACF(例えば、hNSACF 852、vNSACF 812)の両方は、NSACを実行することができ、vNSACF 812は、VPLMN 810におけるS-NSSAIについてのNSACを実行し、HPLMN 850におけるhNSACF 852は、HPLMNにおける対応するマッピングされたS-NSSAIについてのNSACを実行する。
ホームルーティングされたローミングシナリオ800では、ネットワークスライスアドミッション制御ごとのPDUセッションの最大数について、VPLMNのSMFは、VPLMN 810におけるvNSACF 812への要求をトリガーし得る。加えて、HPLMN 850のSMFは、最大数のPDUセッションアドミッション制御を実行するために、HPLMN 850におけるhNSACF 852への要求をトリガーし得る。
図9は、様々な例示的な実施形態による、ネットワークスライス可用性チェック及び更新手順ごとのいくつかのUEについてのシグナリング図900を示す。最初に、図2のネットワークアーキテクチャに関して、シグナリング図900の全般的な概要を提供する。したがって、シグナリング図900は、AMF 205及びNSACF 225を含む。その後、シグナリング図900、LBOローミングシナリオ700、及びホームルーティングされたローミングシナリオ800に関して、ローミングのためのネットワークスライスアドミッション制御サポートについての強化について説明する。
ネットワークスライス可用性チェック及び更新手順ごとのUEの数は、NSACの対象であるS-NSSAIに登録されたUEの数を更新する(例えば、増加させる、又は減少させる)ためである。AMF 205は、どのネットワークスライスがNSACの対象であるかを示唆する情報を備えて構成され得る。
905において、AMF 205は、NSACの対象であるネットワークスライスが、UEについての許可されたNSSAIにおいて含まれる又は当該NSSAIから削除されたときに、ネットワークスライスに登録されたUEの数を更新するために、ネットワークスライス可用性チェック及び更新手順ごとのUEの数をトリガーする。
910において、AMF 205は、ネットワークスライス可用性チェック及び更新要求ごとのいくつかのUEをNSACF 225に送信する。例えば、このメッセージは、「Nnsacf_NumberOfUEsPerSliceAvailailityCheckandUpdate_Request」と称され得、UE ID、それについてのネットワークスライス更新ごとの登録されたUEの数が必要とされるS-NSSAI(単数又は複数)、及びネットワークスライス更新ごとの登録されたUEの数が増加又は減少されるべきかどうかを示唆する更新フラグなどを含むがこれらに限定されない情報を含む。
915において、NSACF 225は、S-NSSAIについての登録されたUEの現在の数を更新する。例えば、NSCAF 225は、AMF 205によって更新フラグパラメータにおいて提供された情報に基づいて、ネットワークスライスごとの登録されたUEの数を増加又は減少させ得る。
920において、NSACF 225は、要求への応答をAMF 205に送信する。例えば、このメッセージは、「Nnsacf_NumberOfUEsPerSliceAvailabilityCheckandUpdate_Response」と称され得、それについてのネットワークスライスごとのUEの最大数が既に達せられているS-NSSAI(単数又は複数)などを含むがこれらに限定されない情報を、ネットワークスライスに登録されたUEの最大数が到達されたことを示唆する結果パラメータと共に含む。NSACF 225がAMF 205に返したS-NSSAIの全てが到達された場合、AMF 205は、UE 110からの要求を拒否し得る。そうでなければ、AMF 205は、登録受諾メッセージを返し、登録受諾メッセージにおいて、AMF 205は、拒否されたS-NSSAI(単数又は複数)を拒否されたNSSAIリストにおいて含む。
ローミングUEのNSACについて、ネットワークスライスごとのローミングUEの最大数、又はLBOモードにおけるネットワークスライスごとのPDUセッションの最大数、又はホームルーティングされたモードにおけるネットワークスライスごとのPDUセッションの最大数が、SLA合意ごとのVPLMNに割り当てられ、S-NSSAIの1つの担当のvNSACFに記憶される。ネットワークスライス監視及び実施で登録されたUEの最大数は、VPLMNにおけるvNSACFによって行われる。しかしながら、シグナリング図900の910、「Nnsacf_NumberOfUEsPerSliceAvailabilityCheckandUpdat_Request」サービス動作において、AMF 205は、VPLMNにおけるS-NSSAI及びHPLMNにおける対応するマッピングされたS-NSSAIの両方をvNSACFに提供し得る。915において、vNSACFは、UEのHPLMNとのSLAに基づいて、VPLMNにおけるS-NSAAIについてのNSACを実行する。
ホームルーティングされたローミングシナリオ800では、ネットワークスライス監視及び実施ごとのPDUセッションの最大数は、vNSACF 812によるVPLMN 810及びhNSACF 852によるHPLMN 850の両方において行われる。
図10は、様々な例示的な実施形態による例示的なUE 110を示す。図1のネットワーク配置100に関して、UE 110について説明する。UE 110は、プロセッサ1005、メモリ装置(memory arrangement)1010、表示装置1015、入力/出力(Input/Output、I/O)デバイス1020、送受信機1025、及び他のコンポーネント130を含み得る。他のコンポーネント1030は、例えば、オーディオ入力デバイス、オーディオ出力デバイス、電源、データ取得デバイス、UE 110を他の電子デバイスに電気的に接続するためのポートなどを含み得る。
プロセッサ1005は、UE 110の複数のエンジンを実行するように構成され得る。例えば、エンジンは、セッション管理エンジン1035を含み得る。セッション管理エンジン1035は、PDUセッションの確立及び維持に関する様々な動作を実行することができる。
プロセッサ205によって実行されるアプリケーション(例えば、プログラム)である上記のエンジン1035は、単に例示のために提供されている。エンジン235と関連付けられた機能はまた、UE 110の別個の組み込まれたコンポーネントとして表されてもよく、又はUE 110に結合されたモジュラーコンポーネント、例えば、ファームウェアを有する若しくは有さない集積回路であってもよい。例えば、集積回路は、信号を受信するための入力回路と、信号及び他の情報を処理するための処理回路と、を含み得る。エンジンはまた、1つのアプリケーション又は別個のアプリケーションとして具現化されてもよい。加えて、いくつかのUEにおいて、プロセッサ1005について説明されている機能は、ベースバンドプロセッサ及びアプリケーションプロセッサなどの2つ以上のプロセッサ間で分割されている。例示的な実施形態は、UEのこれらの構成又は他の構成のうちのいずれかで実装されてもよい。
メモリ装置1010は、UE 110によって実行される動作に関するデータを記憶するように構成されたハードウェアコンポーネントであってもよい。表示装置1015は、データをユーザに示すように構成されたハードウェアコンポーネントであってもよく、I/Oデバイス1020は、ユーザが入力を行うことを可能にするハードウェアコンポーネントであってもよい。表示装置1015及びI/Oデバイス1020は、別個のコンポーネントであってもよく、又はタッチスクリーンのように一緒に一体化されてもよい。送受信機1025は、5G NR-RAN 120及び/又は任意の他の適切なタイプのネットワークとの接続を確立するように構成されたハードウェアコンポーネントであってもよい。したがって、送受信機1025は、様々な異なる周波数又はチャネル(例えば、連続する周波数のセット)において動作することができる。
図11は、様々な例示的な実施形態による例示的な基地局1100を示す。基地局1100は、UE 110がそれを介して接続を確立しネットワーク動作を管理することができる任意のアクセスノード(例えば、gNB 120Aeなど)を表し得る。
基地局1100は、プロセッサ1105、メモリ装置1110、入力/出力(I/O)デバイス1115、送受信機1120、及び他のコンポーネント1125を含み得る。他のコンポーネント1125は、例えば、バッテリ、データ取得デバイス、基地局1100を他の電子デバイスに電気的に接続するためのポートなどを含み得る。
プロセッサ1105は、基地局1100の複数のエンジンを実行するように構成され得る。しかしながら、プロセッサ1105への言及は、単なる例示である。エンジンと関連付けられた機能はまた、基地局1100の別個の組み込まれたコンポーネントとして表されてもよく、又は基地局1100に結合されたモジュラーコンポーネント、例えば、ファームウェアを有する若しくは有さない集積回路であってもよい。例えば、集積回路は、信号を受信するための入力回路と、信号及び他の情報を処理するための処理回路と、を含み得る。加えて、いくつかの基地局において、プロセッサ305について説明されている機能は、複数のプロセッサ(例えば、ベースバンドプロセッサ、アプリケーションプロセッサなど)の間で分割されている。例示的な実施形態は、基地局のこれらの構成又は他の構成のうちのいずれかで実装されてもよい。
メモリ1110は、基地局1100によって実行される動作に関するデータを記憶するように構成されたハードウェアコンポーネントであってもよい。I/Oデバイス1115は、ユーザが基地局1100と対話することを可能にするハードウェアコンポーネント又はポートであってもよい。送受信機1120は、UE 110及びシステム100内の任意の他のUEとデータを交換するように構成されたハードウェアコンポーネントであってもよい。送受信機1120は、様々な異なる周波数又はチャネル(例えば、連続する周波数のセット)において動作することができる。したがって、送受信機1120は、様々なネットワーク及びUEとのデータ交換を可能にするために、1つ以上のコンポーネント(例えば、無線機)を含み得る。
例
第1の例では、5Gコアネットワークのネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)は、1つ以上のネットワークスライスについてのネットワークスライス割当量を維持することであって、ネットワーク機能が、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)及びホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)の両方についてのネットワークスライスアドミッション制御(NSAC)を実施するように構成されたネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)である、維持することと、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)から、ネットワークスライス可用性チェック及び更新要求ごとのいくつかの登録されたユーザ機器(UE)を受信することと、応答をAMFに送信することであって、応答が、S-NSSAIについての登録されたUE又はセッションの最大数が到達されたかどうかを示唆する、送信することと、を含む、動作を実行するように構成されている。
第2の例では、動作が、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)における単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)についてのネットワークスライスごとのローミングUEの最大数を受信することと、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)における対応するマッピングされたS-NSAAIについてのネットワークスライスごとのローミングUEの最大数を受信することと、を更に含む、第1の例のNSACF。
第3の例では、ネットワーク機能が、ローカルブレークアウトモード(LBO)におけるネットワークスライスごとのパケットデータ単位(PDU)セッションの最大数を備えて構成されている、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)によって展開されるネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)である、第1の例のNSACF。
第4の例では、ネットワーク機能が、ホームルーティングされたモードにおけるネットワークスライスごとのパケットデータ単位(PDU)セッションの最大数を備えて構成されている、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)によって展開されるネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)である、第1の例のNSACF。
第5の例では、VPLMNによって展開されるNSACFが、単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)についてのネットワークスライスアドミッション制御(NSAC)を実施するように構成されており、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)によって展開されるNSACFが、対応するマッピングされたS-NSSAIについてのNSACを実施するように構成されている、第4の例のNSACF。
第6の例では、ネットワーク機能が、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)によって展開されるネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)であり、要求が、VPLMNによって展開されるセッション管理機能(SMF)から受信される、第1の例のNSACF。
第7の例では、割当量が、ローカルブレークアウト(LBO)モードにおけるネットワークスライスごとのパケットデータ単位(PDU)セッションの最大数を含む、第1の例のNSACF。
第8の例では、割当量が、ホームルーティングされたモードにおけるネットワークスライスごとのパケットデータ単位(PDU)セッションの最大数を含む、第1の例のNSACF。
第9の例では、ネットワーク機能が、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)によって展開されるネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)である、第1の例のNSACF。
第10の例では、要求が、VPLMNにおける単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)と、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)における対応するマッピングされたS-NSSAIと、を含む、第9の例のNSACF。
第11の例では、NSACFが、VPLMNとホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)との間の合意に基づいて、VPLMNにおける単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)についてのネットワークスライスアドミッション制御(NSAC)を実行するように構成されている、第10の例のNSACF。
第12の例では、5Gコアネットワークのネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)によって実行される方法は、1つ以上のネットワークスライスについてのネットワークスライス割当量を維持することであって、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)及びホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)の両方についてのネットワークスライスアドミッション制御(NSAC)を実施するように構成されたネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)、維持することと、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)から、ネットワークスライス可用性チェック及び更新要求ごとのいくつかの登録されたユーザ機器(UE)を受信することと、応答をAMFに送信することであって、応答が、S-NSSAIについての登録されたUE又はセッションの最大数が到達されたかどうかを示唆する、送信することと、を含む。
第13の例では、動作が、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)における単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)についてのネットワークスライスごとのローミングUEの最大数を受信することと、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)おける対応するマッピングされたS-NSAAIについてのネットワークスライスごとのローミングUEの最大数を受信することと、を更に含む、第12の例方法。
第14の例では、ネットワーク機能が、ローカルブレークアウトモード(LBO)におけるネットワークスライスごとのパケットデータ単位(PDU)セッションの最大数を備えて構成されている、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)によって展開されるネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)である、第12の例方法。
第15の例では、ネットワーク機能が、ホームルーティングされたモードにおけるネットワークスライスごとのパケットデータ単位(PDU)セッションの最大数を備えて構成されている、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)によって展開されるネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)である、第12の例方法。
第16の例では、VPLMNによって展開されるNSACFが、単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)についてのネットワークスライスアドミッション制御(NSAC)を実施するように構成されており、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)によって展開されるNSACFが、対応するマッピングされたS-NSSAIについてのNSACを実施するように構成されている、第15の例方法。
第17の例では、ネットワーク機能が、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)によって展開されるネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)であり、要求が、VPLMNによって展開されるセッション管理機能(SMF)から受信される、第12の例方法。
第18の例では、割当量が、ローカルブレークアウト(LBO)モードにおけるネットワークスライスごとのパケットデータ単位(PDU)セッションの最大数を含む、第12の例方法。
第19の例では、割当量が、ホームルーティングされたモードにおけるネットワークスライスごとのパケットデータ単位(PDU)セッションの最大数を含む、第12の例方法。
第20の例では、ネットワーク機能が、訪問公衆陸上移動体ネットワーク(VPLMN)によって展開されるネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)である、第12の例方法。
第21の例では、要求が、VPLMNにおける単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)と、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)における対応するマッピングされたS-NSSAIと、を含む、第20の例方法。
第22の例では、NSACFが、VPLMNとホーム公衆陸上移動体ネットワーク(HPLMN)との間の合意に基づいて、VPLMNにおける単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)についてのネットワークスライスアドミッション制御(NSAC)を実行するように構成されている、第21の例方法、第10の例のNSACF。
第23の例では、方法は、5Gコアネットワークのネットワークスライスアドミッション制御機能(NSACF)によって実行され、方法は、ネットワーク機能登録要求をネットワークリソース機能(NRF)に送信することであって、ネットワーク機能登録要求が、NSACFがそれについてのアドミッション制御を管理する単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のリストを含む、送信することと、NRFから、ネットワーク機能登録要求への応答を受信することであって、NSACFが、Nnrf_NFManagementサービスのコンシューマである、受信することと、を含む。
第24の例では、ネットワーク機能登録要求が、S-NSSAIのうちの第1のS-NSSAIによってサポートされるいくつかの登録されたユーザ機器(UE)を更に含む、第23の例の方法。
第25の例では、ネットワーク機能登録要求が、S-NSSAIのうちの第1のS-NSSAIによってサポートされるいくつかのプロトコルデータ単位(PDU)セッションを更に含む、第23の例の方法。
第26の例では、ネットワーク機能登録要求が、NSACFについてのサービスエリアを更に含む、第23の例の方法。
第27の例では、S-NSSAIについてのいくつかの登録されたユーザ機器(UE)が閾値を超えることを識別することと、発見応答に基づいて、S-NSSAIと関連付けられた1つ以上のAMFを識別することと、閾値を超えるS-NSSAIについての登録されたUEの数に応答して、アーリーアドミッション制御(EAC)フラグを識別されたAMFのみに送信することと、を更に含む、第23の例の方法。
上記の例示的な実施形態は、任意の好適なハードウェア構成若しくはソフトウェア構成又はこれらの組み合わせにおいて実装されてもよいことが、当業者には理解されよう。例示的な実施形態を実装するための例示的なハードウェアプラットフォームは、例えば、互換性のあるオペレーティングシステムであるWindows OSを有する、Intel(登録商標)x86をベースとしたプラットフォーム、Macプラットフォーム及びMAC OS、iOS、Android(登録商標)などのオペレーティングシステムを有するモバイルデバイスを含んでもよい。上記の方法の例示的な実施形態は、コンパイルされたときに、プロセッサ又はマイクロプロセッサにおいて実行され得る、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコード行を含むプログラムとして具現化されてもよい。
本出願は、それぞれが様々な組み合わせにおいて異なる特徴を有する様々な実施形態を記載するが、一実施形態の特徴のうちのいずれかは、具体的に否認されない方法で、又は開示された実施形態のデバイスの動作若しくは記載された機能と機能的若しくは論理的に矛盾しない方法で、他の実施形態の特徴と組み合わされてもよいことが、当業者には理解されよう。
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えると一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることが十分に理解される。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小にするように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質は、ユーザに明確に示唆されるべきである。
様々な修正形態が、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく本開示においてなされてもよいが当業者には明らかである。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内で、本開示の修正形態及び変形形態を網羅することが意図されている。