JP2022173734A - 固体撮像素子用フィルターおよびその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子用フィルターおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022173734A
JP2022173734A JP2021079621A JP2021079621A JP2022173734A JP 2022173734 A JP2022173734 A JP 2022173734A JP 2021079621 A JP2021079621 A JP 2021079621A JP 2021079621 A JP2021079621 A JP 2021079621A JP 2022173734 A JP2022173734 A JP 2022173734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared light
filter
solid
photoelectric conversion
state imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021079621A
Other languages
English (en)
Inventor
康剛 明野
Yasutaka Akeno
智美 澤野
Tomomi Sawano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2021079621A priority Critical patent/JP2022173734A/ja
Publication of JP2022173734A publication Critical patent/JP2022173734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

【課題】可視光領域の光を好適に検出可能な固体撮像素子用フィルター、固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】第1光電変換素子と、第1光電変換素子の光の入射面側に位置する赤外光パスフィルターレンズと、第2光電変換素子と、第2光電変換素子の光の入射面側に位置する可視光用フィルターと、第2光電変換素子に対し入射面側に位置する赤外光カットフィルターレンズと、を備える固体撮像素子用フィルター。【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子用フィルターおよび、固体撮像素子の製造方法に関する。
CMOSイメージセンサーやCCDイメージセンサーなどの固体撮像素子は、光の強度を電気信号に変換する光電変換素子を備える。固体撮像素子は、例えば、複数の色に対応する光を検出することが可能である。固体撮像素子には、各色用のカラーフィルターと各色用の光電変換素子とを備え、各色用の光電変換素子によって各色用の光を検出するものがある(例えば、特許文献1を参照)。固体撮像素子は、その他に、有機光電変換素子と無機光電変換素子とを備え、カラーフィルターを用いずに、各光電変換素子によって各色の光を検出するものがある(例えば、特許文献2を参照)。
固体撮像素子には、光電変換素子上に赤外光カットフィルターを備えたものがある。このタイプの固体撮像素子では、赤外光カットフィルターが有する赤外光吸収色素が赤外光を吸収することによって、各光電変換素子が検出し得る赤外光を光電変換素子に対してカットする。これによって、各光電変換素子での可視光の検出精度が高められる。赤外光カットフィルターは、例えば、赤外光吸収色素であるシアニン色素を含んだものがある(例えば、特許文献3を参照)。
特開2003-060176号公報 特開2018-060910号公報 特開2007-219114号公報
ところで、固体撮像素子における画素サイズの微細化に伴い、赤外光カットフィルターの微細化が求められている。赤外光カットフィルターの微細化は、赤外光カットフィルター上に形成されたレジストパターンを用いたドライエッチングにより実現される。ドライエッチングを用いた赤外光カットフィルターのパターニングでは、まず、赤外光カットフィルター上にレジストパターンを形成する。次いで、レジストパターンを用いて赤外光カットフィルターをエッチングし、その後に、レジストパターンを赤外光カットフィルターから剥離する。赤外光カットフィルターからレジストパターンを剥離するために用いられる剥離液は、赤外光カットフィルターに接触することによって、赤外光カットフィルターが含む赤外光吸収色素の一部を赤外光カットフィルターの外部に溶出させることがある。これにより、固体撮像素子の機能が低下する場合がある。また、赤外光カットフィルターは、赤外光領域の光をカットすると同時に、可視光領域の光の強度が減少し、固体撮像素子の受光感度が低下するという問題がある。
本発明は、可視光領域の光を好適に検出可能な固体撮像素子用フィルター、固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための固体撮像素子用フィルターの一態様は、第1光電変換素子と、第1光電変換素子の光の入射面側に位置する赤外光パスフィルターレンズと、第2光電変換素子と、第2光電変換素子の光の入射面側に位置する可視光用フィルターと、第2光電変換素子に対し入射面側に位置する赤外光カットフィルターレンズと、を備える固体撮像素子用フィルター。
また、前記赤外光カットフィルターレンズの高さは1.2μm以上1.4μm以下であることを含む。
前記赤外光パスフィルターレンズおよび赤外光カットフィルターレンズの形状は球面形状であることを含む。
前記赤外光カットフィルターレンズは250~350nmの波長を吸収する機能を備える。
また、上記課題を解決するための固体撮像素子の製造方法の一態様は、赤外光パスフィルターレンズおよび赤外光カットフィルターレンズは、球面レンズ状に変形させた、母型となるレジストパターンを、250~350nmの範囲で発光スペクトル強度が最大となる紫外線を用いて母型を転写するエッチバック工程により形成されることを含む。
本発明によれば、赤外光カットフィルターに起因する可視光領域の固体撮像素子の機能低下を抑制できる。
本発明の実施形態に係る固体撮像素子の構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の比較例に係る固体撮像素子の構造を示す断面図である。 本発明の比較例に係る固体撮像素子の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の比較例に係る固体撮像素子の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の比較例に係る固体撮像素子の製造方法を説明するための工程図である。
本発明に係る固体撮像素子用フィルター、固体撮像素子、および、固体撮像素子の製造方法について、その実施形態を説明する。以下では、固体撮像素子の構造、および、固体撮像素子の製造方法を順に説明する。なお、本実施形態において、赤外光は、700nm以上1mm以下の範囲に含まれる波長を有した光であり、近赤外光は、赤外光のなかで特に700nm以上1100nm以下の範囲に含まれる波長を有した光である。
[固体撮像素子]
まず、図1を参照して、本実施形態に係る固体撮像素子の構造について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る固体撮像素子の構造を示す分解斜視図である。図1において、固体撮像素子の一部における各層を分離して示す。
図1が示すように、固体撮像素子10は、固体撮像素子用フィルター10F、および、複数の光電変換素子11を備える。複数の光電変換素子11は、赤色用光電変換素子11R、緑色用光電変換素子11G、青色用光電変換素子11B、および、赤外光用光電変換素子11Pを備える。赤色用光電変換素子11R、緑色用光電変換素子11G、および、青色用光電変換素子11Bが第1光電変換素子の一例であり、赤外光用光電変換素子11Pが第2光電変換素子の一例である。
固体撮像素子10は、複数の赤色用光電変換素子11R、複数の緑色用光電変換素子11G、複数の青色用光電変換素子11B、および、複数の赤外光用光電変換素子11Pを備える。複数の赤外光用光電変換素子11Pは、赤外光の強度を測定する。なお、図1では、図示の便宜上、固体撮像素子10における光電変換素子11の最小の繰り返し単位が示されている。
固体撮像素子用フィルター10Fは、可視光用フィルター、赤外光パスフィルターレンズ12P、赤外光カットフィルターレンズ13、及び、後述する酸素遮断層14を備える。
可視光用フィルターは、赤色用フィルター12R、緑色用フィルター12G、および、青色用フィルター12Bから構成される。赤色用フィルター12Rは、赤色用光電変換素子11Rに対して光の入射側に位置する。緑色用フィルター12Gは、緑色用光電変換素子11Gに対して光の入射側に位置する。青色用フィルター12Bは、青色用光電変換素子11Bに対して光の入射側に位置する。可視光用フィルター12R、12G、12Bの厚みT12は、例えば、0.5μm以上2.0μm以下である。
赤色用フィルター12R、緑色用フィルター12G、および、青色用フィルター12Bの着色組成物に含有される顔料としては、有機または無機の顔料を、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。顔料は、発色性が高く、且つ耐熱性の高い顔料、特に耐熱分解性の高い顔料が好ましく、通常は有機顔料が用いられる。使用することができる顔料としては、フタロシアニン系、アゾ系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、アンサンスロン系、インダンスロン系、ペリレン系、チオインジゴ系、イソインドリン系、キノフタロン系、ジケトピロロピロール系などの有機顔料が挙げられる。以下に、本発明の着色組成物に使用可能な有機顔料の具体例を、カラーインデックス番号で示す。
可視光用フィルターの青色着色組成物に用いられる青色色素としては、例えばC.I. Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64、81等の顔料が挙げられ、中でもC.I. Pigment Blue 15:6が好ましい。
紫色色素としては、例えばC.I. Pigment Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等の顔料が挙げられ、中でもC.I. Pigment Violet 23が好ましい。
黄色色素としては、C.I. Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、198、199、213、214等の顔料が挙げられ、中でもC.I. Pigment Yellow 13、150、185が好ましい。
赤色の着色組成物は、青色色素等の代わりに、例えばC.I. Pigment Red 7、9、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、97、122、123、146、149、168、177、178、180、184、185、187、192、200、202、208、210、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、246、254、255、264、272、C.I. Pigment Orange 36、43、51、55、59、61、71、73等の赤色顔料、および必要に応じ調色用として、C.I. Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、198、199、213、214等を用いて得られる組成物である。
また、緑色の着色組成物は、青色色素等の代わりに、例えばC.I. Pigment Green 7、10、36、37、58、59等の緑色顔料、および必要に応じ調色用として上記黄色顔料を用いて得られる組成物である。
赤外光パスフィルターレンズ12Pは、赤外光用光電変換素子11Pに対して光の入射側に位置する。赤外光パスフィルターレンズ12Pは、赤外光用光電変換素子11Pが検出し得る可視光を赤外光用光電変換素子11Pに対してカットする。これによって、赤外光用光電変換素子11Pによる赤外光の検出精度が高められる。赤外光用光電変換素子11Pが検出し得る赤外光は、例えば近赤外光である。赤外光パスフィルターレンズ12Pによる赤外光の透過機能は、赤外光パスフィルターレンズ12Pの高さT12に応じて変わり得る。赤外光パスフィルターレンズ12Pによる赤外光の透過機能を十分に発揮するには、赤外光パスフィルターレンズ12Pの高さT12は、1.5μm以上が好適である。
光電変換素子11の受光部に効率良く光を取り込むために、対象物から入射される光を1画素毎に集光して光電変換素子の受光部に導くマイクロレンズを光電変換素子上に均一な形状に形成する技術が提案されている。マイクロレンズで光を集光して光電変換素子の受光部に導くことで、受光部の見かけ上の開口率を大きくすることが可能になり、固体撮像素子の感度の向上が可能になる。また、隣接するマイクロレンズ間の45度断面の距離が大きいと、そのマイクロレンズ間の谷間から隣接の可視光用フィルターに光が漏れるクロストークという現象の影響が大きく生じてしまう。クロストークとは、本来、ある色に入射するはずである光が、各色の顔料の屈折率差の影響により、隣の色に入射する現象のことをいう。クロストークの影響により、屈折率の低い色に入射するはずの光は隣の屈折率の高い色に入射して光を失うため、受光部への光量が減るので感度低下を引き起こしてしまう。そこで本発明における赤外線パスフィルターレンズ12Pは、可視光カット機能に加えてマイクロレンズの機能も有する。その形状は、球面形状、放物線形状、Sin形状、三角錐であることが例示される。好ましくは集光効率および、隣接するマイクロレンズ間の45度断面の距離が小さくできるという観点より球面形状が好ましい。このような赤外光パスフィルターレンズとすることで、従来の固体撮像素子構造(図7参照)と比較して、レンズの光の入射部と光電変換素子11との距離が小さくなり、赤外領域の固体撮像素子の受光感度が向上する。さらに固体撮像素子用フィルター10Fが備える層構造の簡素化が可能となる。
赤外光パスフィルターレンズ12Pの構成材料は、黒色色素、あるいは、黒色染料と、透明樹脂とを含む。黒色色素は、単一で黒色を有する色素、あるいは、2種以上の色素によって黒色を有する混合物である。黒色染料は、例えば、アゾ系染料、アントラキノン系染料、アジン系染料、キノリン系染料、ペリノン系染料、ペリレン系染料、メチン系染料である。透明樹脂は、例えば、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ノルボルネン系樹脂である。また、赤外光パスフィルターレンズ12Pの構成材料は、屈折率を調整するための無機酸化物の粒子を含有可能である。無機酸化物は、例えば、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、酸化チタンである。さらに、赤外光パスフィルターレンズ12Pは、光安定剤、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤などの他の機能を兼ね備えるための添加物を含有可能である。
赤外光カットフィルターレンズ13(13R、13G、13B)は、可視光用フィルター12R、12G、12Bに対して光の入射側に位置する。赤外光カットフィルターレンズ13が広がる平面と対向する視点から見て、赤外光カットフィルターレンズ13は、赤色用フィルター12R、緑色用フィルター12G、および、青色用フィルター12B上に位置する。赤外光カットフィルターレンズ13は、赤外光カット機能に加えて、赤外光パスフィルターレンズ12同様にマイクロレンズの機能を有する。その形状は、球面形状、放物線形状、Sin形状、三角錐であることが例示される。好ましくは集光効率、および隣接するマイクロレンズ間の45度断面の距離が小さくできるという観点より球面形状が好ましい。このような赤外光カットフィルターレンズとすることで、従来の固体撮像素子構造(図7参照)と比較して、レンズの光の入射部と光電変換素子11との距離が小さくなり、可視域の固体撮像素子の受光感度が向上する。さらに固体撮像素子用フィルター10Fが備える層構造の簡素化が可能となる。
赤外光カットフィルターレンズ13を形成するための赤外光吸収色素は、例えば、アントラキノン系色素、シアニン系色素、フタロシアニン系色素、ジチオール系色素、ジイモニウム系色素、スクアリリウム系色素、および、クロコニウム系色素などから選択される少なくとも1種であってよい。これら色素のうち、シアニン系色素であることが好ましい。シアニン系色素は、近赤外光に含まれるいずれかの波長において、赤外光の吸収率における最大値を有する。そのため、赤外光カットフィルターレンズ13によれば、赤外光カットフィルターレンズ13に入射する近赤外光を確実に吸収することが可能である。これにより、各色用の光電変換素子11で検出され得る近赤外光が、赤外光カットフィルターレンズ13によって十分にカットされる。
赤外光カットフィルターレンズ13を形成するための透明樹脂は、例えば、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、および、ポリスチレン系樹脂、ノルボルネン系樹脂から選択される少なくとも1種であってよい。透明樹脂は、これら樹脂のうち、アクリル系樹脂であることが好ましい。アクリル樹脂を使用することで、赤外光パスフィルターレンズ12Pと、可視光用フィルター12R、12G、12Bとの間での段差TP(図2参照)の影響を受けることなく、平坦化された均一な赤外光カット前駆層23を形成することができる。赤外吸収色素は、太陽光が照射される環境下において大気中の酸素や水と接触し、それによって、近赤外帯域での透過スペクトルを変えてしまう。すなわち、赤外光カットフィルターレンズ13は、太陽光が照射される環境下において酸化源と接触し、近赤外光のカット性能を低下させてしまう。この点、赤外光カットフィルターレンズ13の入射面側に、後述する酸素遮断層14を設けることで、赤外光カットフィルターレンズ13の耐光性を高めることが可能である。加えて、赤外吸収色素は、赤外線カットフィルターレンズ13の形成工程で発生する紫外線、例えば、プラズマ装置を使用した場合に発生、特に250~350nm域での紫外線により近赤外帯域での赤外線カットフィルターレンズ13の透過スペクトルを変えてしまう可能性がある。そこで本発明において、赤外線カットフィルターレンズ13は、250~350nmの波長を吸収する機能を備えることを特徴とする。250~350nmの波長を吸収させる手段は問わないが、紫外線吸収剤を添加する手段がある。使用可能な材料は、サリシレート系、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、サリチル酸系化合物、クマリン系化合物、置換アクリロニトリル系、トリアジン系などが挙げられ、これらを単独または2種以上混合して使用しても良い。
酸素遮断層14は、赤外光カットフィルターレンズ13および赤外光パスフィルターレンズ12Pに対して光の入射側に位置する。酸素遮断層14は、赤色用フィルター12R、緑色用フィルター12G、青色用フィルター12B、および、赤外光パスフィルターレンズ12Pに共通する層である。酸素遮断層14は、赤外光カットフィルターレンズ13に向けた酸化源の透過を抑える。酸化源は、例えば酸素および水などである。
酸素遮断層14が有する酸素透過率は、例えば、5.0cc/m/day/atom以下であることが好ましい。この酸素透過率は、JIS K7126:2006に準拠した方法で測定された値である。酸素遮断層14が有する酸素透過率が5.0cc/m/day/atom以下であれば、酸素遮断層14によって赤外光カットフィルターレンズ13に酸化源が到達することが抑制される。そのため、赤外光カットフィルターレンズ13が酸化源によって酸化されにくくなる。これにより、赤外光カットフィルターレンズ13の耐光性を向上することが可能である。
赤外光カットフィルターレンズ13の積層方向における高さは、赤外光カット性能を発揮することと、可視域での固体撮像素子の特性を確保するには1.2~1.4μmであることが好ましい。赤外光カットフィルターレンズ13の高さが1.2~1.4μmの範囲であれば、近赤外光のカット率、例えば波長域840~940nmにおいて、カット率は90%以上を確保できる。1.2μm未満である場合は、近赤外光のカット率は90%に満たず可視光の検出精度は高めることが出来ない。ここで近赤外光のカット率は、赤外光カットフィルターがある場合とない場合とでの固体撮像素子の受光感度の赤外光領域における平均変化率で算出される。一方、1.4μmを超える場合は、光電変換素子までの距離が大きくなり、可視光領域の受光感度が低下してしまう。
[固体撮像素子の製造方法]
次に、固体撮像素子用フィルターを含む固体撮像素子の製造方法を説明する。
本実施形態に係る固体撮像素子用フィルターの製造方法は、可視光用フィルターおよび赤外光パスフィルターを形成する工程、赤外光カット前駆層を形成する工程、および、赤外光パスフィルターレンズと赤外光カットフィルターレンズを形成する工程を、少なくとも含む。
以下、図2~図5を参照して、本実施形態に係る固体撮像素子用フィルターの製造方法、および、固体撮像素子の製造方法をより詳しく説明する。図2~図5は、本発明の実施形態に係る固体撮像素子の製造方法を説明するための工程図である。なお、図2から図5は、固体撮像素子を構成する層が積層される方向に沿って固体撮像素子を切断したときの断面、すなわち、図1のA-A´断面を模式的に示している。
図2が示すように、本実施形態に係る固体撮像素子用フィルターの製造方法では、まず、半導体基板21を準備する。半導体基板21には、一つの画素に一つの光電変換素子11が対応するように、複数の光電変換素子11が二次元的に配置されている。なお、図2から図5では、2つの赤色用光電変換素子11Rと、3つの赤外光用光電変換素子11Pが図示されている。半導体基板21を形成する材料は、例えば、Si、および、SiOなどの酸化物、SiNなどの窒化物、並びに、これらの混合物などであってよい。
図2が示すように、半導体基板21のうちで、半導体基板21が有する赤色用光電変換素子11Rに対応する位置に赤色用フィルター12Rを形成し、赤外光用光電変換素子11Pに対応する位置に、赤外光パスフィルター22Pを形成する。このとき、赤外光パスフィルター22Pの厚さが赤色用フィルター12Rの厚さよりも厚くなるように形成する。こうして形成された、赤外光パスフィルター22Pの表面と赤色用フィルター12Rの表面との間の段差を、図2では、「段差TP」として表記している。なお、図2では、青色用光電変換素子11B、および青色用光電変換素子11Bに対応する青色用フィルター12B、並びに、緑色用光電変換素子11G、および緑色用光電変換素子11Gに対応する緑色用フィルター12Gの各記載を省略している。
赤色用フィルター12Rは、例えば、赤色用感光性樹脂を含む塗膜の形成、および、フォトリソグラフィー法を用いた塗膜のパターニングによって形成される。赤色用感光性樹脂を含む塗膜は、例えば、赤色用感光性樹脂を含む塗布液の塗布、および、塗膜の乾燥によって形成される。赤色用フィルター12Rは、例えば、赤色用感光性樹脂を含む塗膜に対し、赤色用フィルター12Rの領域に相当する露光、および、現像を経て形成される。
なお、半導体基板21上には、緑色用フィルター12G、青色用フィルター12Bおよび、赤外光パスフィルター22Pが、赤色用フィルター12Rと同様の方法によって形成される。
なお、赤色用フィルター12Rを含む可視光用フィルターを、赤外光パスフィルター22Pよりも先に形成してもよいし、赤外光パスフィルター22Pを可視光用フィルターよりも先に形成してもよい。赤外光パスフィルター22Pの厚さは可視光用フィルターの厚さよりも厚くなるように形成するため、製造上の観点から可視光用フィルターを赤外光パスフィルター22Pよりも先に形成する方が好ましい。
本実施形態において、緑色用フィルター12G、赤色用フィルター12R、および、青色用フィルター12Bの各膜厚(各高さ)は、互いに異なっていてもよいし、同じであってもよい。
次に、図3が示すように、可視光用フィルターおよび赤外光パスフィルター22P上に、赤外光カット前駆層23を形成する。赤外光カット前駆層23を形成する際には、まず、赤外光吸収色素、透明樹脂、紫外線吸収剤および、有機溶剤を含む塗布液を可視光用フィルターおよび赤外光パスフィルター22P上に塗布し、塗膜を乾燥させる。次いで、乾燥した塗膜を加熱によって硬化させる。これにより、赤外光カット前駆層23が形成される。
次に、図4が示すように、複数の赤外光パスフィルターレンズ12Pおよび赤外光カットフィルターレンズ13を形成する。複数の赤外光パスフィルターレンズ12Pは、赤外光パスフィルター22Pの一部により形成され、および赤外光カットフィルターレンズ13は、赤外光カット前駆層23が広がる平面と対向する視点から見て、各可視光用フィルター12R、12G、12Bと重なる位置に形成される。赤外光パスフィルターレンズ12Pおよび赤外光カットフィルターレンズ13は、エッチバック法を用いて形成される。エッチバック法では、まず、赤外光カット前駆層23上に複数の半球が並ぶ形状である球面レンズ形状を有した母型となるレジストパターンを形成する。そして、その母型レジストパターンをドライエッチングによって、レジストパターンが有する形状の球面レンズ形状を赤外光カット前駆層23および赤外光パスフィルター22Pに転写することによって、複数の赤外光パスフィルターレンズ12Pおよび赤外光カットフィルターレンズ13を形成する。ここで、レジストパターンのドライエッチングは、例えば、プラズマエッチングであってよい。フッ素、酸素、水素、硫黄、炭素、臭素、塩素、窒素、アルゴン、ヘリウム、キセノン、クリプトンから選ばれる少なくとも1種類以上を含有するガスを用いることができる。特にフッ素系ガスが好ましく、例えば、CF、C、C、C、C、C、C、及びCHFの群からなる少なくとも1種を挙げることができる。中でも、フッ素系ガスは、目的の球面形状レンズを形成する観点から、C、C、Cの群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。赤外光カット前駆層23のドライエッチングでは、赤外光カット前駆層23にバイアスを印加することが可能である。上記のエッチバック法ではレジストパターンを剥離することなく、すなわち赤外光カットフィルターの分光特性が劣化してしまう要因であるレジストパターンの剥離液を使用しない。その結果、赤外光カットフィルターレンズ13が含む赤外光吸収色素の一部溶出に起因する固体撮像素子10の機能低下が抑えられる。
次に、図5が示すように、半導体基板21が広がる平面と対向する視点から見て、赤外光カットフィルターレンズ13の表面と、赤外光パスフィルターレンズ12Pの表面とを覆う酸素遮断層14を形成する。これにより、本実施形態に係る固体撮像素子10を得ることができる。酸素遮断層14は、スパッタリング法、CVD法、イオンプレーティング法などの気相成膜法、あるいは、塗布法などの液相成膜法を用いた成膜によって形成される。酸化珪素から形成される酸素遮断層14は、例えば、酸化珪素からなるターゲットを用いたスパッタリング法による成膜を経て形成されてもよい。また、酸化珪素から形成される酸素遮断層14は、例えば、シランと酸素とを用いたCVD法による成膜を経て形成されてもよい。また、酸化珪素から構成される酸素遮断層14は、例えば、ポリシラザンを含む塗布液の塗布、改質、および、塗膜の乾燥によって形成されてもよい。
また、酸素遮断層14の層構造は、単一の化合物からなる単層構造でもよいし、単一の化合物からなる層の積層構造であってもよいし、互いに異なる化合物からなる層の積層構造でもよい。
これにより、図1を参照して先に説明した固体撮像素子10を、1つの半導体基板21に対して複数形成することが可能である。
[実施例]
以下、実施形態に対応する固体撮像素子の製造例を説明する。なお、以下に説明する製造例では、赤外光パスフィルターレンズ12Pの高さT12が可視光用フィルター12R、12G、12Bよりも大きい場合における固体撮像素子10の製造例を説明する。
複数の光電変換素子11が二次元的に配置された半導体基板21上に、緑色顔料、感光性硬化樹脂、および、熱硬化性樹脂を含む緑色用レジストを1000rpmの回転数でスピンコートした緑色用レジスト層を形成した。緑色顔料には、カラーインデックスにおけるC.I.PG58を用いた。緑色用レジストにおいて、緑色顔料の濃度を70質量%に設定した。次に、緑色用マスクを用いて緑色用レジスト層を選択的に露光した後に、露光後の緑色用レジスト層を現像することによって、緑色用フィルター12Gパターンを形成した。そして、緑色用フィルター12Gパターンを、ホットプレートを用いて230℃において6分間加熱することによって硬化させた。これにより、500nmの厚さを有した緑色用フィルターを形成した。
次に、緑色用フィルター12G、および、半導体基板21のうちで緑色用フィルター12Gによって覆われていない部分に、顔料、感光性硬化樹脂、および、熱硬化性樹脂を含む青色用レジストを1000rpmの回転数でスピンコートした青色用レジスト層を形成した。顔料には、カラーインデックスにおけるC.I.PB156、および、C.I.PV23を用いた。青色用レジストにおいて、青色顔料の濃度を50質量%に設定した。次に、青色用マスクを用いたフォトリソグラフィーにより青色用レジスト層を選択的に露光した後に、露光後の青色用レジスト層を現像することによって、青色用フィルター12Bパターンを形成した。そして、青色用フィルター12Bパターンを、ホットプレートを用いて230℃において6分間加熱することによって硬化させた。これにより、600nmの厚さを有した青色用フィルター12Bを形成した。この際に、青色用フィルター12Bを半導体基板21の表面のうちで、緑色用フィルター12Gが形成されている位置とは異なる位置に形成した。
次に、緑色用フィルター12G上、青色用フィルター12B上、および、半導体基板21のうちでこれらフィルターに覆われていない部分に、顔料、感光性硬化樹脂、および、熱硬化性樹脂を含む赤色用レジストを1000rpmの回転数でスピンコートした赤色用レジスト層を形成した。顔料には、カラーインデックスにおけるC.I.PR254、および、C.I.PY139を用いた。赤色用レジストにおいて、顔料の濃度を60質量%に設定した。次に、赤色用マスクを用いて赤色用レジスト層を選択的に露光した後に、露光後の赤色用レジスト層を現像することによって、赤色用フィルター12Rパターンを形成した。そして、赤色用フィルター12Rパターンを、ホットプレートを用いて230℃において6分間加熱することによって硬化させた。これにより、600nmの厚さを有した赤色用フィルター12Rを形成した。この際に、赤色用フィルター12Rを半導体基板21の表面のうちで、青色用フィルター12B、および、緑色用フィルター12Gが形成されている位置とは異なる位置に形成した。
次に、可視光用フィルター12R、12G、12B上、および、半導体基板21のうちで可視光用フィルターによって覆われていない部分に、青色顔料、紫色顔料、および、黄色顔料を含む感光性を有した赤外光パス用レジストを塗布した。これにより、赤外光パス用レジスト層を形成した。青色顔料にはカラーインデックスにおけるC.I.PB15:6を用い、紫色顔料にはカラーインデックスにおけるC.I.PV23を用い、黄色顔料にはカラーインデックスにおけるC.I.PY139を用いた。赤外光パス用レジストにおいて、顔料の濃度を78質量%に設定した。
次に、赤外光パス用マスクを用いて赤外光パス用レジスト層を選択的に露光した後に、露光後の赤外光パス用レジスト層を現像することによって、赤外光パスフィルター22Pパターンを形成した。そして、赤外光パスフィルター22Pパターンを、ホットプレートを用いて230℃において6分間加熱することによって硬化させた。これにより、1900nmの厚さを有した赤外光パスフィルター22Pを形成した。この際に、赤外光パスフィルター22Pを、半導体基板21の表面のうちで、上述した可視光用フィルター12R、12G、12Bが形成されている位置とは異なる位置に形成した。なお、赤外光パスフィルター22Pにおいて、400nm以上650nm以下の波長を有する光に対する透過率の最大値は4.8%であり、650nm以上730nm以下の波長を有する光に対する透過率の最大値は8.6%であった。また、赤外光パスフィルター22Pにおいて、800nm以上1000nm以下の波長を有する光に対する透過率の最小値は、92.1%であった。
次に、可視光用フィルター12R、12G、12B上、および、赤外光パスフィルター22P上に、赤外光吸収色素、および、紫外線吸収剤、熱硬化性樹脂を含む塗布液を600rpmの回転数でスピンコートすることによって塗膜を形成した。そして、塗膜を、ホットプレートを用いて200℃において20分間加熱することによって硬化させた。これにより、1600nmの厚さを有した赤外光カット前駆層23を可視光用フィルター12R、12G、12B上、および、赤外光パスフィルター22P上に形成した。赤外光カット前駆層23において、940nm付近の波長を有する光に対する透過率は8%であった。
次に、赤外光カット前駆層上23に複数の半球が並ぶ形状である球面レンズ形状を有した母型となるレジストパターンを形成した。そして、その母型レジストパターンをドライエッチングによって、赤外光カットフィルターレンズ13および赤外光パスフィルターレンズ12Pを形成した。この際に、ドライエッチング装置には、ICP方式のドライエッチング装置を用いた。エッチングガスには、フッ素系ガスのCを用い、かつ、エッチング対象物にバイアスを印加することによって、エッチングを行った。これにより、1.2μmの高さを有した赤外光カットフィルターレンズ13を形成した。なお、赤外光パスフィルターレンズ13の高さは1.7μmであった。ここで、Cを用いたプラズマエッチング中の発光強度を確認すると、260nm付近に最大値を有する発光強度が得られた。
次に、赤外光カットフィルターレンズ13および、赤外光パスフィルターレンズ12P表面に、プラズマCVD法を用いてSiOから形成され、かつ、100nmの厚さを有した酸素遮断層14を形成した。これにより、本実施例に係る固体撮像素子10が得られた。
[比較例]
図6は、本発明の比較例に係る固体撮像素子の構造を示す断面図である。図6に比較となる固体撮像素子フィルターおよび固体撮像素子100の構造を示す。赤外光カットフィルター240および赤外光パスフィルター220Pの上にマイクロレンズ250が形成されている構成である。
図7~図9は、本発明の比較例に係る固体撮像素子の製造方法を説明するための工程図である。以下に実施例と相違する箇所について、図7~図9を用いて比較例に係る固体撮像素子フィルターの製造方法を説明する。それ以外は実施例と同様である。
図7に示すように、赤外光パスフィルター220Pおよび赤外光カット前駆層230上における、可視光フィルター120R上のみにレジストパターン260を形成した。レジストパターン260を形成する際には、まず赤外光パスフィルター220Pおよび赤外光カット前駆層230全体を覆うようにフォトレジスト層を形成した。フォトレジスト層を形成する材料には、ポジ型レジストを用いた。そして、フォトマスクを用いてフォトレジスト層の一部を露光した。次いで、フォトレジスト層を現像した。赤外光パスフィルター220Pに重なる開口を有したレジストパターン260が形成された。次いで、レジストパターン260を用いたドライエッチングによって、赤外光カット前駆層230をパターニングした。この際に、ドライエッチング装置には、ICP方式のドライエッチング装置を用いた。エッチングガスには、アルゴンガス、および、酸素ガスを含む混合ガスを用い、かつ、エッチング対象物にバイアスを印加することによって、赤外光カット前駆層230に対して異方性エッチングを行った。これにより、1200nmの厚さを有した赤外光カットフィルター240を形成した。
図8に示すように、剥離液を用いてレジストパターン260を、赤外光カット前駆層230からディップ法を用いて剥離した。剥離液には、レジストパターン260を溶解することが可能なN‐メチルピロリドンとジメチルスルホキシドの混合物を使用した。
図9が示すように、赤外光パスフィルター220Pおよび赤外光カットフィルター240上にエッチバック法を用いて、500nmの高さを有した複数のマイクロレンズ250を形成した。さらに実施例と同様に酸素遮断膜140を形成し、図7に記載の、本比較例に係る固体撮像素子100が得られた。
このように、高さが1.2μmの赤外光カットフィルターレンズ13を備える本実施例に係る固体撮像素子フィルターは、十分な赤外光カット性能を維持することができ、比較例記載の固体撮像素子フィルターと比べて可視域の固体撮像素子の受光感度が各画素(各色)において、1.2倍程高かった。
また本実施例に係る固体撮像素子フィルターの製造方法であれば、1.0μm画素ピッチの形成が可能であり、赤外光カットフィルターの形成にレジストパターンを剥離するための剥離液が不要である。その結果、赤外光カットフィルター形成時における、赤外光カットフィルターに含まれる赤外光吸収色素の溶出が抑制され、固体撮像素子の機能低下を抑制することができた。
10…固体撮像素子
10F…固体撮像素子用フィルター
11…光電変換素子
12B…青色用フィルター
12G…緑色用フィルター
12P…赤外光パスフィルターレンズ
12R…赤色用フィルター
13…赤外光カットフィルターレンズ
14…酸素遮断層
21…半導体基板
22P…赤外光パスフィルター
23…赤外光カット前駆層
24…赤外光カットフィルター
25…マイクロレンズ
26…レジストパターン

Claims (5)

  1. 第1光電変換素子と、前記第1光電変換素子の光の入射面側に位置する赤外光パスフィルターレンズと、
    第2光電変換素子と、前記第2光電変換素子の光の入射面側に位置する可視光用フィルターと、
    前記第2光電変換素子に対し前記入射面側に位置する赤外光カットフィルターレンズと、を備える固体撮像素子用フィルター。
  2. 前記赤外光カットフィルターレンズの高さは1.2μm以上1.4μm以下である請求項1の固体撮像素子用フィルター。
  3. 前記赤外光パスフィルターレンズおよび赤外光カットフィルターレンズの形状は球面形状である請求項1または2の固体撮像素子用フィルター。
  4. 前記赤外光カットフィルターレンズは250~350nmの波長を吸収する機能を備える請求項1に記載の固体撮像素子用フィルター。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の固体撮像素子用フィルターを含む固体撮像素子の製造方法であって、
    前記赤外光パスフィルターレンズおよび赤外光カットフィルターレンズは、球面レンズ状に変形させた、母型となるレジストパターンを、250~350nmの範囲で発光スペクトル強度が最大となる紫外線を用いて母型を転写するエッチバック工程により形成される固体撮像素子の製造方法。
JP2021079621A 2021-05-10 2021-05-10 固体撮像素子用フィルターおよびその製造方法 Pending JP2022173734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021079621A JP2022173734A (ja) 2021-05-10 2021-05-10 固体撮像素子用フィルターおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021079621A JP2022173734A (ja) 2021-05-10 2021-05-10 固体撮像素子用フィルターおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022173734A true JP2022173734A (ja) 2022-11-22

Family

ID=84144202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021079621A Pending JP2022173734A (ja) 2021-05-10 2021-05-10 固体撮像素子用フィルターおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022173734A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4622516B2 (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
KR960016178B1 (ko) 고체촬상장치 및 그 제조방법
JP2009111225A (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
JP2004200360A (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
JP2007053153A (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
WO2020158663A1 (ja) 固体撮像素子用フィルター、および、固体撮像素子
JPWO2020122032A1 (ja) 固体撮像素子及び固体撮像素子の製造方法
US8395699B2 (en) Solid-state imaging device, camera, electronic apparatus, and method for manufacturing solid-state imaging device
CN110419105B (zh) 固体拍摄元件以及固体拍摄元件的制造方法
JP2022173734A (ja) 固体撮像素子用フィルターおよびその製造方法
US20220317352A1 (en) Method for producing infrared light cut filter, filter for solid-state imaging device, and solid-state imaging device
JP5261892B2 (ja) 赤外線領域の光センサ、フィルタおよびフィルタ製造方法
JP2023029378A (ja) 構造体、固体撮像素子および画像表示装置
JP2022038288A (ja) 固体撮像素子用フィルターの製造方法、および、固体撮像素子の製造方法
JP2000183322A (ja) カラー固体撮像素子及びその製造方法
JP7275605B2 (ja) 固体撮像素子用フィルター、固体撮像素子、固体撮像素子用フィルターの製造方法、および、固体撮像素子の製造方法
WO2021107121A1 (ja) 固体撮像素子用フィルターの製造方法、および、固体撮像素子の製造方法
JP2005166992A (ja) 固体撮像素子
US20230048483A1 (en) Color filter array, image sensor, camera and electronic device
JP2005223242A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
JPH07161950A (ja) 固体撮像装置及びこの装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240422