JP2022170320A - 大麦若葉収穫予測方法、大麦若葉収穫支援方法、大麦若葉収穫予測プログラム、大麦若葉収穫予測装置、及び大麦若葉収穫支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】圃場毎に収穫の適期を予測可能な大麦若葉収穫予測方法を提供する。【解決手段】大麦若葉の収穫予測を行う大麦若葉収穫予測方法である。まず、大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び大麦若葉の生育時期と、圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを作成、格納しておく。この上で、大麦若葉が作付された圃場毎に、格納された生育モデルに関連する状態情報510を取得する。そして、取得された状態情報510に基づいて、格納された生育モデルを選択する。次に、選択された生育モデルに状態情報510を入力して、圃場の大麦若葉の収穫時期を予測する。【選択図】図9

Description

本発明は、特に大麦若葉収穫予測方法、大麦若葉収穫支援方法、大麦若葉収穫予測プログラム、大麦若葉収穫予測装置、及び大麦若葉収穫支援システムに関する。
近年、ビタミン類、ミネラル類、食物繊維等が多い大麦若葉は、青汁等の健康食品の素材として注目されている。
特許文献1を参照すると、従来の大麦若葉加工物の製造方法の技術が開示されている。
ここで、大麦若葉を青汁等の原料とするように収穫する場合、一般的なイネ科の作物の収穫とは異なり、穂が出る寸前のごく限られた適切な期間(以下、「適期」という。)に収穫する必要がある。
このため、大麦若葉を加工製造する工場の稼働率を高めるためには、広範囲に圃場を設けて大規模栽培を行い、適期に収穫された大麦若葉を安定供給する必要がある。
特開2020-54305号公報
しかしながら、広範囲に存在する圃場では、気候や各種栽培条件が異なることがあり、圃場毎に収穫の適期を予測することは非常に困難だった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、圃場毎に大麦若葉の収穫の適期を予測し、上述の問題を解消することを目的とする。
本発明の大麦若葉収穫予測方法は、大麦若葉の収穫予測を行う収穫予測装置により実行される大麦若葉収穫予測方法であって、前記大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び前記大麦若葉の生育時期と、前記圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを格納し、前記大麦若葉が作付された前記圃場毎に、格納された前記生育モデルに関連する状態情報を取得し、取得された前記状態情報に基づいて、格納された前記生育モデルを選択し、選択された前記生育モデルに前記状態情報を入力して、前記圃場の前記大麦若葉の収穫時期を予測することを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫予測方法は、複数の前記生育モデルは、前記圃場の地区毎に、過去の作付及び収穫の実績に基づいて設定されることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫予測方法は、前記状態情報は、前記圃場に設けられたフィールドサーバー、又は気象サーバーから取得した温度情報を含むことを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援方法は、大麦若葉の収穫を支援する大麦若葉収穫支援方法であって、前記大麦若葉収穫予測方法により、前記大麦若葉の収穫時期を予測し、収穫管理装置により、予測された前記収穫時期に収穫可能な前記圃場、当該圃場の状態、及び収穫リスクを収穫判断用に提示することを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援方法は、巡回管理装置により、前記収穫判断用に提示され、収穫すると選択された前記圃場の巡回ルートを算出することを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援方法は、前記巡回管理装置により、算出された前記巡回ルートを巡回する収穫機器の位置情報を取得し、前記収穫機器の巡回を管理することを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援方法は、圃場管理装置により、作付された前記圃場を地図データ上に配置して閲覧させることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援方法は、圃場管理装置により、それぞれの前記圃場の状態情報を閲覧させることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫予測プログラムは、大麦若葉の収穫予測を行う収穫予測装置により実行される大麦若葉収穫予測プログラムであって、前記大麦若葉が作付された圃場の状態情報を取得させ、取得させた前記状態情報を、前記大麦若葉の作型、前記圃場の土壌タイプ、及び前記大麦若葉の生育時期と、前記圃場の積算温度との関係とをモデル化した生育モデルに入力し、前記圃場の前記大麦若葉の収穫時期を予測させることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫予測装置は、大麦若葉の収穫予測を行う収穫予測装置であって、前記大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び前記大麦若葉の生育時期と、前記圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを格納する記憶部と、前記大麦若葉が作付された前記圃場毎に、前記記憶部に格納された前記生育モデルに関連する状態情報を取得する状態取得部と、前記状態取得部により取得された前記状態情報に基づいて、前記記憶部に格納された前記生育モデルを選択し、選択された前記生育モデルに前記状態情報を入力して、前記圃場の前記大麦若葉の収穫時期を予測する収穫予測部とを備えることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援システムは、大麦若葉の収穫を支援する大麦若葉収穫支援システムであって、前記大麦若葉の圃場を管理する圃場管理装置と、前記圃場管理装置により管理された前記圃場に作付けされた前記大麦若葉の収穫予測を行う収穫予測装置と、前記収穫予測装置により収穫判断された前記圃場の前記大麦若葉の収穫管理を行う収穫管理装置と、前記収穫管理装置による収穫管理に応じて前記大麦若葉を収穫する収穫機器の巡回を管理する巡回管理装置とを含むことを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援システムは、前記収穫予測装置は、前記大麦若葉の作型、前記圃場の土壌タイプ、及び前記大麦若葉の生育時期と、前記圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを格納する記憶部と、前記大麦若葉が作付された前記圃場毎に、前記記憶部に格納された前記生育モデルに関連する状態情報を取得する状態取得部と、前記状態取得部により取得された前記状態情報に基づいて、前記記憶部に格納された前記生育モデルを選択し、選択された前記生育モデルに前記状態情報を入力して、前記圃場の前記大麦若葉の収穫時期を予測する収穫予測部とを備えることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援システムは、前記収穫管理装置は、予測された前記収穫時期に収穫可能な前記圃場、当該圃場の状態、及び収穫リスクを前記収穫判断用に提示する収穫判断提示部を備えることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援システムは、前記巡回管理装置は、前記収穫判断用に提示され、収穫すると選択された前記圃場の巡回ルートを算出する巡回ルート算出部を備えることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援システムは、前記巡回管理装置は、算出された前記巡回ルートを巡回する収穫機器の位置情報を取得し、前記収穫機器の巡回を管理する巡回管理部を備えることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援システムは、前記圃場管理装置は、作付された前記圃場を地図データ上に配置して閲覧させる圃場閲覧部を備えることを特徴とする。
本発明の大麦若葉収穫支援システムは、前記圃場閲覧部は、それぞれの前記圃場の状態情報を閲覧させることを特徴とする。
本発明によれば、大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び生育時期と、圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを圃場の状態情報に基づいて選択し、この状態情報を入力して、大麦若葉の収穫時期を予測することで、容易に、圃場毎に収穫の適期を予測可能な大麦若葉収穫予測方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る収穫支援システムのシステム構成図である。 図1に示す収穫支援システムの各装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る大麦若葉収穫支援処理のフローチャートである。 図3に示す圃場閲覧処理の画面例である。 図3に示す圃場閲覧処理の画面例である。 図3に示す収穫判断提示処理の画面例である。 図3に示す巡回ルート算出処理の画面例である。 図3に示す巡回管理処理の画面例である。 図3に示す収穫予測処理の詳細を示すフローチャートである。 図9に示す収穫時期予測処理の画面例である。 本発明の実施例に係る予測モデルの一例を示すグラフである。 本発明の実施例に係る予測モデルの一例を示すグラフである。 本発明の実施例に係る予測モデルの一例を示すグラフである。 本発明の実施例に係る予測モデルの一例を示すグラフである。
<実施の形態>
〔収穫支援システムXの構成〕
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る収穫支援システムXの概略構成について説明する。
本実施形態に係る収穫支援システムXは、大麦若葉の収穫を支援する各種の情報処理装置を含むシステムである。本実施形態においては、収穫支援システムXは、広範囲に設けられた一群の圃場について、圃場の状態を閲覧管理したり、収穫の適期を予想したり、その後の収穫の管理をしたりする。
本実施形態に係る収穫支援システムXは、収穫予測装置1、収穫管理装置2、巡回管理装置3、圃場管理装置4、収穫機器5、フィールドサーバー6、及び圃場地図サーバー7等の情報処理装置群を含んで構成される。
収穫予測装置1は、圃場管理装置4により管理された圃場に作付けされた大麦若葉の収穫予測を行う情報処理装置である。本実施形態において、収穫予測装置1は、収穫支援システムXの他の装置も制御し、後述する各機能ブロックに指示し、生成された画面を表示する収穫管理装置2として機能する。
収穫管理装置2は、収穫予測装置1により収穫判断された圃場の大麦若葉の収穫管理を行う情報処理装置である。
巡回管理装置3は、収穫管理装置2による収穫管理に応じて大麦若葉を収穫する収穫機器5の巡回を管理する情報処理装置である。
圃場管理装置4は、大麦若葉の圃場の各種情報を管理する情報処理装置である。
収穫機器5は、収穫された大麦若葉等の農産物を運搬する収穫トラック、運搬機、コンバイン、ドローン、その他の収穫、施肥、播種、覆土、生育調査等に用いる機器、及びこれらの機器に搭載された通信装置である。
本実施形態においては、複数の収穫機器5がグループ単位で管理されてもよい。
フィールドサーバー6は、圃場に設置され、各種センサーにより、圃場の各種状態情報510を取得する機器である。フィールドサーバー6は、圃場を観察可能なフィールドカメラを含んでいてもよい。このフィールドカメラは、田畑に設置し、作物を撮像するネットワークカメラである。
加えて、フィールドサーバー6は、圃場毎又は地区毎等の単位で、複数設置されてもよい。
圃場地図サーバー7は、圃場の地図データを格納するサーバーである。圃場地図サーバー7は、電子地図、GIS(Geographic Information System)データ、その他のジオメトリデータ(以下、単に「地図データ」という。)と、収穫支援システムXの適用範囲における圃場の位置とを対応付けて記憶する。圃場地図サーバー7は、これらの地図データ及び圃場の位置のデータを、外部の地図を提供するサーバーから取得したり、市販の電子地図を使用したり、国や公共機関により提供される圃場データのデジタルマップ等から取得したりして、記憶してもよい。なお、圃場地図サーバー7は、電子地図の提供会社から提供された外部のサーバーやウェブサービス等であってもよい。
加えて、本実施形態に係る収穫支援システムXは、気象庁の気象サーバー、その他のネットワーク上のサーバー等とも接続可能である。
本実施形態に係る各情報処理装置は、PC(Personal Computer)、サーバー(Server)、汎用機、携帯電話、スマートフォン、各種センサーノードを含むIoT(Internet of Things)機器、ネットワークカメラ、フィールドカメラ、その他の専用機であってもよい。
または、収穫機器5に搭載された装置は、車載コンピューター、GNSS(Global Navigation Satellite System)端末等であってもよい。
加えて、これらの装置は、インターネット、有線又は無線のLAN(Local Area Network)、LPWA(Low Power Wide Area-network)、Bluetooth(登録商標)、その他の近距離無線、携帯電話網、専用線、その他のネットワーク等に接続されて構成される。または、各装置間は、USB(Universal Serial Bus)、RS-232C、その他のインターフェイスで直接されてもよい。
なお、本実施形態において、収穫支援システムXは、いずれの装置を含んでいなくてもよく、更に他の装置を含んでもよく、任意の組み合わせで構成されてもよい。
〔収穫支援システムXの各装置の制御構成〕
次に、図2により、収穫支援システムXの各装置の制御構成について説明する。
(収穫予測装置1の制御構成)
図2(a)によれば、収穫予測装置1は、制御部10、記憶部11、入力部12、表示部13、及びI/F部14を含む。各部は、制御部10に接続され、制御部10によって動作制御される。
制御部10は、GPP(General Purpose Processor)、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向けプロセッサー)等の情報処理手段である。
制御部10は、記憶部11のROMやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムをRAMに展開させて実行することで、後述する各機能ブロックとして動作させられる。また、制御部10は、入力部12や図示しない外部の端末から入力された所定の指示情報に応じて、装置全体の制御を行う。
なお、制御部10は、GPU内蔵CPU、チップ・オン・モジュールパッケージ、SOC(System On a Chip)等のように、一体的に形成されていてもよい。
記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)、光学記録媒体等の一時的でない記録媒体である。
記憶部11のROMやHDDには装置全体の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。これに加えて、記憶部11は、ユーザーのアカウント設定も記憶している。
入力部12は、収穫支援システムXのユーザーからの入力情報を取得する各種ユーザーインターフェイスのデバイスである。具体的には、入力部12は、キーボード、テンキーパッド、マウスやタッチパネルやタッチパッド等のポインティングデバイス、専用ボタンデバイス等を含む。
表示部13は、ユーザーに対して各種情報を表示する表示手段である。表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ等を含む。表示部13には、収穫予測装置1や他の装置で実行される、大麦若葉収穫支援用のアプリケーションソフトウェア(Application Software、以下、単に「アプリ」という。)のGUI(Graphical User Interface)が表示される。本実施形態においては、例えば、収穫支援システムXの主画面として、「大麦若葉生育ビューワー」(以下、単に「ビューワー」という。)の画面が表示される。このビューワーは、収穫予測装置1のみならず、収穫支援システムXの他の各装置の画面をまとめて表示可能であってもよい。
なお、入力部12と表示部13とがタッチパネル一体型ディスプレイのように一体的に備えられていてもよい。
I/F部14は、外部ネットワークに接続するためのLANボードや無線送受信機等を含むネットワーク接続部である。本実施形態の外部ネットワークは、例えば、LAN、無線LAN、WAN、携帯電話網、音声電話網等である。
次に、収穫予測装置1の機能的な構成について説明する。
制御部10は、状態取得部100及び収穫予測部110を含む。
記憶部11は、生育モデルデータ500、状態情報510、及び収穫予測プログラム520を格納する。
状態取得部100は、大麦若葉が作付された圃場毎に、生育モデルに関連する状態情報510を取得する。この状態情報510は、圃場に関する各種情報のうち、生育モデルによる収穫適期の予測に必要な情報である。具体的には、状態取得部100は、フィールドサーバー6、収穫支援システムXの他の装置、及び外部の気象サーバー等から、各種の情報を状態情報510として取得可能である。
収穫予測部110は、状態取得部100により取得された状態情報510に基づいて、記憶部11に格納された生育モデルを選択する。この上で、収穫予測部110は、選択された生育モデルに状態情報510の温度の値を入力して、圃場の大麦若葉の収穫時期を予測する。この予測される収穫時期は、数週間程度の適期であってもよい。
生育モデルデータ500は、大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び大麦若葉の生育時期と、圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを含むデータである。ここで、大麦若葉の作型は、例えば、秋、冬、春等の作付の時期、作付する品種等が設定されていてもよい。圃場の土壌タイプは、例えば、黒ボク土、灰色低地土等、圃場で作付される土壌の種類が設定されてもよい。大麦若葉の生育時期は、播種期、初期、中期、幼穂形成、及び収穫適期等の大麦若葉の各生育ステージの種類に応じた時期が設定されてもよい。
本実施形態において、各生育モデルは、圃場の地区毎に、過去の作付及び収穫の実績に基づいて設定される。ここで、生育モデルは、例えば、回帰式のような線形モデルであっても、人工ニューラルネットワーク(以下、「NN」という。)のモデルであっても、その他の統計、機械学習手法によるモデルであってもよい。
後述する実施例にて、この生育モデルが一次の回帰式で設定された例について述べる。
状態情報510は、圃場に設けられたフィールドサーバー6等から取得された圃場毎の大麦若葉の生育状況に関する情報である。具体的には、状態情報510は、例えば、圃場の大気の温度の値、土壌のpH及び含水率等の圃場の環境情報、フィールドカメラにより撮像された大麦若葉の画像データ等を含んでいる。さらに、状態情報510は、圃場管理装置4から取得された大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び大麦若葉の生育時期の情報を含んでいる。加えて、状態情報510は、外部の気象サーバーから取得された気象情報も含んでいてもよい。
収穫予測プログラム520は、例えば、収穫予測装置1により実行される業務用の大麦若葉収穫予測プログラム等である。収穫予測プログラム520は、例えば、収穫予測装置1のOS(Operating System)上で、各種ミドルウェア(Middleware)、サービス、デバイスドライバー等を含む環境上で実行されるアプリ等を含むプログラムであってもよい。
(収穫管理装置2の制御構成)
図2(b)によれば、収穫管理装置2は、収穫判断提示部200を含み、圃場DB540及び収穫圃場情報530を格納する。
収穫判断提示部200は、予測された収穫時期に収穫可能な圃場、当該圃場の状態、及び収穫リスクを収穫判断用に提示する。本実施形態において、収穫判断提示部200は、収穫圃場情報530として、圃場毎の各情報をまとめて提示することが可能である。
収穫圃場情報530は、予測された収穫時期に収穫可能な圃場のID(Identification)、当該圃場の状態、及び収穫リスク等を提示するための情報である。本実施形態においては、この収穫圃場情報530から、収穫対象となる圃場と各情報とが並べられたリスト形式の「収穫判断指示シート」のデータが、ユーザーに提示される。
圃場DB540は、各圃場の圃場情報が格納されたデータベースである。この圃場情報は、収穫等に係る管理番号、圃場のID、グループのID、地図データ上の圃場の場所、圃場に設定された地区(エリア)、生産者、面積、作付品目や栽培品種、作付からの栽培期間を含む生育時期、作付状態、作型、土壌タイプを含む生育環境、生育状況等のデータが含まれる。このうち、地図データは、圃場地図サーバー7から取得されてもよい。加えて、圃場の地図データ上の場所については、地図上の座標が複数指定されたポリゴン(多角形)の領域として設定されてもよい。圃場に設定されたエリアとしては、高冷地エリア、平暖地エリア、無霜地エリア、予備の遠隔地エリア等の地区(エリア)に分類してもよい。これは、作型を変更し、季節ごとに栽培に適した場所の圃場から大麦若葉を安定供する栽培サイクルを実現するためである。生育時期は、上述の生育モデルで示す期間の種類に加えて、作付からの期間(日数、時間数)そのものの情報を含んでいてもよい。作型は、例えば、上述の生育モデルで設定された時期、品種の種類に加えて、大麦若葉の栽培に適した技術体系上の区分について、さらに詳細な情報を含んでもよい。土壌タイプは、生育モデルで設定される土壌の種類(タイプ)の設定に加えて、「典型淡色アロフェン質黒ボク土」、「多腐植質厚層アロフェン質黒ボク土」、「淡色水田化アロフェン質黒ボク土」等、生育モデルで設定されるよりもより詳細な分類が設定されてもよい。加えて、生育環境のデータとして、土壌のpHや含水率の平均等を含む土壌の性質データ、適する作型、生育状況の変化、以前の作付の適期等のデータが含まれていてもよい。さらに、圃場情報は、生育状況のデータとして、作付けされた大麦若葉の状態情報510が記録されたデータ(以下、「記録データ」という。)、及び、圃場の運用記録の情報を含んでいてもよい。この運用記録の情報は、耕運日、水の管理情報、施肥、農薬の散布等についてのデータを含んでいてもよい。さらに、圃場DB540は、記録データから算出された、圃場毎の生育モデルの補正係数のデータ等を含んでいてもよい。圃場DB540の各圃場のデータは、収穫支援システムXのユーザーにより入力された圃場管理装置4の地図運用データ550と連動して記録される。
(巡回管理装置3の制御構成)
図2(c)によれば、巡回管理装置3は、巡回ルート算出部300、及び巡回管理部310を含む。
巡回ルート算出部300は、収穫判断用に提示され、収穫すると選択された圃場の巡回ルートを算出する。この巡回ルートは、大麦若葉を収穫する収穫機器5が圃場を巡回するルート(道順)等である。
巡回管理部310は、算出された巡回ルートを巡回する収穫機器5の位置情報を取得し、収穫機器5の巡回を管理する。巡回管理部310は、これにより、収穫管理装置2による収穫管理に応じて収穫機器5の巡回を管理する。
(圃場管理装置4の制御構成)
図2(d)によれば、圃場管理装置4は、圃場閲覧部400を含み、地図運用データ550を格納する。
圃場閲覧部400は、作付された圃場を地図データ上に配置して閲覧させる。具体的には、本実施形態において、圃場閲覧部400は、地図運用データ550に基づいた地図上に、各圃場の情報を閲覧可能に提示する。また、圃場閲覧部400は、圃場のデータを入力させ、地図運用データ550に格納させることが可能である。
地図運用データ550は、地形を含む地図データ、上述の圃場情報等を含むデータである。このうち、地図データは、圃場地図サーバー7から取得される。加えて、地図運用データ550は、収穫管理装置2の圃場DB540と連動して記録される。
ここで、収穫予測装置1の制御部10は、記憶部11に格納された収穫予測プログラム520を含む制御プログラムを実行することで、状態取得部100及び収穫予測部110として機能させることが可能である。
収穫管理装置2の情報処理手段は、記憶手段に格納された制御プログラムを実行することで、収穫判断提示部200として機能させることが可能である。
巡回管理装置3の情報処理手段は、記憶手段に格納された制御プログラムを実行することで、巡回ルート算出部300として機能させることが可能である。
圃場管理装置4の情報処理手段は、記憶手段に格納された制御プログラムを実行することで圃場閲覧部400として機能させることが可能である。
また、上述の各部は、本実施形態に係る大麦若葉収穫予測方法、及び大麦若葉収穫支援方法を実行するハードウェア資源となる。
なお、上述の機能構成の一部又は任意の組み合わせをICやプログラマブルロジックやFPGA(Field-Programmable Gate Array)等でハードウェア的、回路的に構成してもよい。
〔収穫支援システムXによる大麦若葉収穫支援処理〕
次に、図3~図8を参照して、本発明の実施の形態に係る収穫支援システムXによる大麦若葉収穫支援処理の説明を行う。
本実施形態に係る大麦若葉収穫支援処理では、大麦若葉の収穫時期を予測し、予測された適期に収穫可能な圃場、当該圃場の状態、及び収穫リスクを収穫判断用に提示し、収穫する圃場の巡回ルートを算出し、巡回ルートを巡回する収穫機器5の巡回を管理する。これにより、大麦若葉の効率的な栽培管理と、収穫された大麦若葉をジャストインタイム(Just In-Time)で工場に原材料として供給することが可能となる。
本実施形態の大麦若葉収穫支援処理は、各装置の主に制御部10が、記憶部11に記憶されたプログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図3のフローチャートを参照して、大麦若葉収穫支援処理の詳細をステップ毎に説明する。
(ステップS101)
まず、圃場管理装置4の圃場閲覧部400及び収穫予測装置1の状態取得部100が、圃場閲覧処理を行う。
本実施形態においては、一次加工工場へ定量供給を行うために大麦若葉の大規模栽培を行った。
図4(a)の画面例600により、この処理について説明する。
収穫予測装置1のビューワー画面にて、ビューワーの使用者のユーザーによる圃場管理装置4の画面を表示させるような指示を入力部12から取得した場合、圃場閲覧部400は、圃場マップを表示部13に表示させる。この圃場マップは、栽培(作付)を行い管理対象となる圃場を地図データ上に配置した画面である。圃場閲覧部400は、この圃場マップの表示の際に、圃場地図サーバー7から、ユーザーの指定した地域の地図データを取得してもよい。
図4(a)の画面例600は、この圃場マップの一例である。ユーザーは、圃場マップ上で、それぞれの圃場の位置、全体的な配置、道路からの距離等を把握することが可能である。
この上で、圃場閲覧部400は、全ての圃場について、ユーザーに圃場情報を入力させる。この際、ユーザーは、ビューワーのGUI上で、入力部12により、この圃場情報を入力する。この圃場情報としては、圃場の位置だけでなく、作型、生育等、細部項目を記録することも可能である。
圃場閲覧部400は、この入力された圃場情報を取得し、地図運用データ550に登録する。
地図運用データ550に登録された圃場情報は、圃場管理装置4の圃場DB540にも適用される。
加えて、圃場の位置の情報は、圃場地図サーバー7にも適用されてもよい。
さらに、圃場閲覧部400は、ビューワー上で、各圃場に設定された地区、その他の圃場情報を表示させることも可能である。
図4(b)の画面例601では、圃場閲覧部400が、地域又は全体について、土壌の性質を確認させる表示を行った例である。本実施形態においては、管理する圃場が広範囲及ぶため、地区ごとの土壌を考慮して、圃場の管理、判断を行うことが可能となる。
加えて、圃場閲覧部400は、ビューワー上で、収穫予測装置1の状態取得部100と連動した表示を行い、それぞれの圃場の状態情報510を閲覧させることも可能である。圃場閲覧部400は、圃場の面積(田畑)、生産者、作業、生育等の情報も表示させることが可能である。
図5の画面例602に、この圃場の状態情報510を表示し、作型、生育状況をユーザーに把握させ、「作付状況の見える化」を行った例を示す。図5では、フィールドサーバー6のフィールドカメラの画像が表示され、生育状況が圃場情報として入力された例を示す。
すなわち、これらの画像により、遠方の圃場を、ビューワー上で直接確認することができる。結果として、ユーザー間で生育調査状況をリアルタイム共有し、収穫適期予測に必要な各情報を登録可能である。
(ステップS102)
次に、収穫予測装置1の状態取得部100及び収穫予測部110が、収穫予測処理を行う。
この処理では、収穫予測装置1の状態取得部100により、各装置から状態情報510が取得される。その後、収穫予測部110により、大麦若葉の収穫予測として、収穫の適期が算出される。この結果が、圃場の位置、一日毎の収穫時期として出力される。
この処理の詳細については、後述する。
(ステップS103)
次に、収穫管理装置2の収穫判断提示部200が、収穫判断提示処理を行う。
収穫判断提示部200は、収穫の判断支援と指示の取得を行う。具体的には、収穫判断提示部200は、収穫判断する圃場情報の詳細を収穫判断用に提示する。このため、収穫判断提示部200は、収穫圃場情報530に基づいて、提示用の収穫判断指示シートを生成する。この収穫判断指示シートは、予測された収穫時期に収穫可能な圃場、当該圃場の状態、作付された大麦若葉の生育環境、及び収穫リスクを提示する情報が含まれるXMLやHTMLのような構造化文字データであってもよい。
収穫判断提示部200は、この収穫判断指示シートを、ビューワーの画面に表示させる。
図6の画面例603は、この収穫判断指示シートの一例を示す。
この例では、収穫適期を迎えている圃場一覧として、圃場の作付け面積(収穫予測面積)、見込み反収、圃場収量、除外面積(中止面積)が表示されている。この上で、C1の欄に作付された大麦若葉の生育状況を圃場の状態を「0」~「5」のレベルで示している。具体的には、湿害のレベル、ph、施肥、雑草、落葉、出穂(草丈)、倒伏、葉色が示されている。この他にも、幼穂の有無、積算温度、その他の運用記録等を表示可能である。加えて、C2の欄に、収穫予測装置1により判断された収穫リスクの有無についても示されている。この収穫リスクは、収穫判断提示部200が、上述の生育状況から所定のヒューリスティクスのアルゴリズム、統計手法、決定木、NN等の機械学習手法で判断可能である。すなわち、リスクの有無を、圃場ごとに可視化して閲覧させることが可能となる。
この収穫判断指示シートに基づいて、収穫の適期となり候補として表示される圃場一覧から、収穫判断を担当する収穫指示者(管理責任者)のユーザーが、収穫可否の判断を行う。具体的に、この例では、管理責任者のユーザーが収穫確定圃場を最終確認し、C2の欄にて、各圃場の収穫指示を行う。
収穫判断提示部200は、各圃場についての、この収穫の指示を指示情報として取得する。収穫判断提示部200は、この収穫の指示情報を、巡回管理装置3に、例えば、JSON(JavaScript Object Notation)形式で送信する。
(ステップS104)
次に、巡回管理装置3の巡回ルート算出部300が、各圃場について、収穫が指示されたか否かを判断する。巡回ルート算出部300は、各圃場について、収穫指判断指示シートに応じた入力欄等から収穫することが指示された場合に、Yesと判断する。図6の例では、巡回ルート算出部300は、C2の欄にて「収穫」が指示された場合に、Yesと判断する。巡回ルート算出部300は、収穫しないことが指示された場合には、Noと判断する。
Yesの場合、巡回ルート算出部300は、処理をステップS105に進める。
Noの場合、巡回ルート算出部300は、処理をステップS106に進める。
(ステップS105)
収穫することが指示された圃場の場合、巡回管理装置3の巡回ルート算出部300が、巡回ルート算出処理を行う。巡回ルート算出部300は、最適な圃場の巡回ルートを算出する。この巡回ルートは、収穫判断用に提示された圃場のうち、収穫すると選択された圃場の巡回の集荷位置の情報、道順(経路)、移動や到着の時間や時刻の情報等を含む。
図7の画面例604により説明すると、巡回ルート算出部300は、収穫の指示情報を参照し、収穫すると判断された圃場について、最適かつ迅速な巡回ルートの算出を行う。巡回ルート算出部300は、この巡回ルートの算出を、圃場地図サーバー7、地図運用データ550、又は圃場DB540に格納された地図データ内でダイクストラ法や動的計画法等で行うことが可能である。または、巡回ルート算出部300は、圃場の地図データ上の位置のみを外部のカーナビゲーション装置に送信して、巡回ルートを算出させてもよい。
巡回ルート算出部300は、具体的には、例えば、十台の収穫トラック等の収穫機器5で、一日あたり、最大30~50箇所の圃場の収穫を搬送するような巡回ルートを算出する。
この際、巡回ルート算出部300は、収穫の時間や移動時間等も考慮した巡回ルートを算出することが可能である。
巡回ルート算出部300は、算出された巡回ルート、画面例604のように、ビューワーに表示する。ここで、巡回ルート算出部300は、巡回ルートについて、収穫するユーザーへの危険箇所、駐車場、注意喚起等情報を提供することも可能である。この際、巡回ルート算出部300は、坂道等で危険な箇所、駐車場等についてポリゴンにて表示させることも可能である。
さらに、巡回ルート算出部300は、GUIによりユーザーによる指示を取得し、巡回ルートの修正を行うことも可能である。
巡回ルート算出部300は、確認後の巡回ルートを「収穫配送指示書」のデータとして、巡回管理装置3へ送信することが可能である。巡回ルート算出部300は、この収穫配送指示書を、収穫トラックの発車位置となるトラック基地に送信し、各収穫トラックのユーザーに集荷ルートとして周知させてもよい。巡回ルート算出部300は、この収穫配送指示書を、例えば、JSON形式のデータとして送信してもよい。または、巡回ルート算出部300は、この収穫配送指示書を、収穫トラックを運転する収穫担当者のユーザーに示す配送指示として、電子メールや専用アプリ等により、ユーザーのスマートフォン、業務用の専用端末、PC等に連絡可能である。または、巡回ルート算出部300は、収穫機器5のカーナビゲーション装置に、直接、巡回データを送信して、ナビゲーションさせてもよい。
なお、これらの収穫の指示及び巡回ルートは、他のユーザーを含む収穫担当者のユーザーのグループ(以下、「収穫チーム」という。)が確認可能であってもよい。なお、本実施形態において、この収穫チームは、複数、例えば、十チーム程度あってもよい。
これにより、最適な収穫計画を算出し、圃場の収穫の順序をナビゲーションし、効率収穫に資することができる。
その後、巡回ルート算出部300は、処理をステップS107に進める。
(ステップS106)
収穫しないことが指示された圃場がある場合、収穫判断提示部200が、収穫断念要因分析処理を行う。
収穫判断提示部200は、例えば、圃場情報から見込み反収、圃場収量、除外面積(中止面積)等について、同じ地区、類似する面積の他の圃場との差異について提示し、歩留まり分析を行う。この上で、収穫判断提示部200は、例えば、上述のリスクの判断理由等の情報から、収穫を断念すると判断された要因を分析し、ユーザーに確認を求める。
この分析結果は、上述のヒューリスティクス、統計、機械学習手法等に反映させることが可能である。
その後、収穫判断提示部200は、大麦若葉収穫支援処理を終了させる。
(ステップS107)
ここで、巡回管理部310が、巡回管理処理を行う。
巡回管理部310は、算出された巡回ルートを巡回する収穫機器5の位置情報を取得し、収穫機器5の巡回を管理する。
図8の画面例605により説明すると、巡回管理部310は、例えば、リアルタイム(実時間)で、収穫トラックの動態管理を行う。すなわち、巡回管理部310は、巡回ルートが指定され、稼働開始した収穫トラック等の収穫機器5について、稼働状況を把握する。
具体的には、巡回管理部310は、大麦若葉を運搬する収穫トラックをGPS等のGNSSで追跡し、収穫された大麦若葉の輸送状況(位置)を確認する。本実施形態において、一日あたりの収穫圃場は、最大30~50箇所なので、巡回管理部310は、どの圃場が収穫されたのかについても確認可能である。
なお、巡回管理部310は、GUIにより、使用する収穫トラックや収穫するユーザーを適宜変更指示することも可能である。
以上により、本発明の実施の形態に係る大麦若葉収穫支援処理を終了する。
次に、図9~図10を参照して、図3に示す収穫予測処理の詳細について記載する。
(ステップS111)
まず、状態取得部100が、状態情報取得処理を行う。
状態取得部100は、大麦若葉が作付された圃場毎に、状態情報510を取得する。
本実施形態においては、状態取得部100は、生育モデルデータ500に含まれる生育モデルの選択に必要な情報と、入力データとして必要な情報とを、状態情報510として取得する。
具体的には、状態取得部100は、圃場管理装置4の圃場DB540に記録された圃場情報のうち、大麦若葉の栽培品種、作型、圃場の土壌タイプ、及び大麦若葉の生育時期の情報も状態情報510として取得する。
この上で、状態取得部100は、フィールドサーバー6から、圃場の環境情報として、圃場の大気の温度の値、土壌のpH及び含水率等のセンサーの情報を取得する。これらのセンサーの情報は、例えば、圃場の数十箇所について測定可能であってもよい。この場合、フィールドサーバー6に複数個のセンサーが設けられていてもよい。
加えて、状態取得部100は、フィールドサーバー6に接続されたフィールドカメラにより撮像された大麦若葉の画像データも取得する。
さらに、状態取得部100は、気象庁の気象サーバー、他の気象サービス企業の気象サーバー等から、圃場の日照レベルや降雨の状況を含む気象データも状態情報510として取得可能である。この気象データは、圃場の広さに対応するような範囲の小さな「メッシュ」気象データであってもよい。
(ステップS112)
次に、収穫予測部110が、生育モデル選択処理を行う。
収穫予測部110は、取得された状態情報510に基づいて、記憶部11に格納された生育モデルデータ500から、適切な生育モデルを選択する。
収穫予測部110は、圃場に作付された大麦若葉の作型、土壌タイプ、及び生育時期に応じた生育モデルを選択することが可能である。
(ステップS113)
次に、収穫予測部110が、収穫時期予測処理を行う。
収穫予測部110は、選択された生育モデルに状態情報510を入力して、圃場の大麦若葉の収穫時期を予測する。
ここでは、まず、収穫予測部110は、状態情報510に含まれる圃場の温度の値から積算温度を算出する。この圃場の温度の値は、メッシュ気象データに含まれる温度、フィールドサーバー6で取得された温度値、又は複数のセンサーにより測定された大気の温度の平均値等の値であってもよい。また、積算温度としては、本実施形態においては、日毎の平均温度の積算温度を用いるものの、その他の期間の温度の積算温度であってもよい。
次に、収穫予測部110は、選択された生育モデルに算出された積算温度を入力し、収穫時期(適期)の予測を出力させる。
収穫予測部110は、この適期の予測を、ビューワーの画面上に、圃場の環境情報や作物の生育状況とともに表示する。
図10の画面例606に、このビューワーにおける適期の予測の画面の一例を示す。
この画面例606では、左側に、積算温度及び積算温度の予測、草丈やその他の生育状況等を表示したグラフ、右側に指定された日の生育状況を表示した画像が含まれている。左側のグラフの点線で囲った箇所Tが、予測された適期を示している。画面例606の右側の画像では、生育状況として、生育ステージ、茎高、茎数等が図示されている。
さらに、収穫予測部110は、ビューワーにおいて、フィールドサーバー6のセンサーにより取得された大気の温度、土壌のpHや含水率、フィールドカメラの画像データ等を表示させてモニタリングすることも可能である。さらに、収穫予測部110は、ビューワーに、草丈、葉色、分ケツ、収穫量、積算温度、倒伏、雑草、落葉、出穂、幼穂、施肥の状態等も表示させることが可能である。
これにより、収穫の適期を把握し、ユーザーのスキル等に依存せず、物差しとなる客観的な指標を示すことが可能となる。
(ステップS114)
さらに、収穫予測部110は、実際の収穫後に、モデル修正処理を行ってもよい。
収穫予測部110は、収穫管理装置2の圃場DB540及び地図運用データ550も参照し、実際に積算された温度及び大麦若葉の草丈の記録データを用いて、生育モデルの一次式を修正する。収穫予測部110は、この修正を全て又はサンプリングした圃場のデータを用いて行って、生育モデルデータ500の生育モデルそのものを修正してもよい。または、収穫予測部110は、この修正を圃場毎に行って「補正係数」として、圃場毎に、圃場DB540及び地図運用データ550へ格納してもよい。または、生育モデルがNN等の場合、記録データからバックプロパゲーション等を行って生育モデルを学習させてもよい。
以上により、収穫予測処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来から、大麦若葉を青汁等の原料に加工する一時加工工場の稼働率を高めるためには、広範囲に圃場を設けて大規模栽培を行い、適期に収穫された大麦若葉を安定供給する必要があった。このために、広範囲に圃場から収穫と配送を支援するシステムが必要とされていた。
これに対して、本発明の実施の形態に係る収穫支援システムXは、大麦若葉の収穫を支援する大麦若葉収穫支援システムであって、大麦若葉の圃場を管理する圃場管理装置4と、圃場管理装置4により管理された圃場に作付けされた大麦若葉の収穫予測を行う収穫予測装置1と、収穫予測装置1により収穫判断された圃場の大麦若葉の収穫管理を行う収穫管理装置2と、収穫管理装置2による収穫管理に応じて大麦若葉を収穫する収穫機器5の巡回を管理する巡回管理装置3とを含むことを特徴とする。
このように構成することで、生育状況の確認、収穫適期予測、収穫指示、配送経路の探索と指示、動態管理等の大麦若葉の栽培と収穫に対する一連の作業を効率的に行うことが可能となる。これにより、収穫された大麦若葉の効率加工、加工工場の安定稼働に資することができる。
また、従来、広範囲に存在する圃場では、気候や各種栽培条件が異なることがあり、圃場毎に収穫の適期を予測することは非常に困難であった。すなわち、天候、土壌の性質、作型、品種等に依存する収穫適期の予想及びリスクの把握は、熟練者の経験や勘に依存していたため、物差しとなる客観的な指標が必要であった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る収穫支援システムXにおいて、収穫予測装置1は、大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び大麦若葉の生育時期と、圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを格納する記憶部11と、大麦若葉が作付された圃場毎に、記憶部11に格納された生育モデルに関連する状態情報510を取得する状態取得部100と、状態取得部100により取得された状態情報510に基づいて、記憶部11に格納された生育モデルを選択し、選択された生育モデルに状態情報510を入力して、圃場の大麦若葉の収穫時期を予測する収穫予測部110とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、熟練者の経験や勘に頼らずに、根拠に基づいた客観的な指標として、容易に、圃場毎の収穫の適期を高精度で予測可能となる。これにより、収穫量を向上させることができる。加えて、大麦が穂を出す(出穂)時期も把握して、出穂による収穫不可となるリスクを回避することができる。これにより、工場のライン数を適切に稼働させ、必要な従業員の数等も算出可能となる。さらに、経営安定化、社員業務の平準化にも資することができる。
従来、収穫の適期になった多数の圃場から、どの圃場で収穫するかを選択するのに手間がかかり、収穫判断を担当する管理責任者の経験や勘や依存していた。さらに、管理責任者の大きな負担となっていた。
これに対して、本発明の実施の形態に係る収穫支援システムXにおいて、収穫管理装置2は、予測された収穫時期に収穫可能な圃場、当該圃場の状態、及び収穫リスクを収穫判断用に提示する収穫判断提示部200を備えることを特徴とする。
このように構成することで、収穫の適期に達した多数の圃場から、収穫する圃場を容易に決定することができる。つまり、収穫の適期に達した圃場の一覧表を提示して、リスクを「見える化」することができる。これにより、管理責任者の経験や勘への依存を少なくし、管理責任者の負担も軽減可能となる。
本発明の実施の形態に係る収穫支援システムXにおいて、巡回管理装置3は、収穫判断用に提示され、収穫すると選択された圃場の巡回ルートを算出する巡回ルート算出部300を備えることを特徴とする。
このように構成することで、収穫すると決定された圃場への巡回ルートを明確且つ容易に収穫チームに指示可能となる。すなわち、最適収穫計画の策定と実行が可能となり、収穫の適期期、収穫機器5を最適に配置して巡回させることができる。
本発明の実施の形態に係る収穫支援システムXにおいて、巡回管理装置3は、算出された巡回ルートを巡回する収穫機器5の位置情報を取得し、収穫機器5の巡回を管理する巡回管理部310を備えることを特徴とする。
このように構成することで、広範囲な圃場で収穫を行っている収穫機器5の位置を一元的に把握することが可能となる。すなわち、収穫トラック等の稼働状況の「見える化」を行うことができる。
結果として、遠距離からの輸送する際に渋滞等のリスクがある中で、工場の処理能力に適応したジャストインタイムでの納品を実現することができる。また、遠距離からの運搬であっても、収穫機器5の到着時刻が遅く又は早くなる予想等ができ、納品までに事前に把握することができる。よって、大麦若葉の効率加工、及び一次加工工場の安定稼働に資することができる。
従来、広範囲な圃場の位置、地理的な特徴やリスクがあるのかを把握することは困難であった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る収穫支援システムXにおいて、圃場管理装置4は、作付された圃場を地図データ上に配置して閲覧させる圃場閲覧部400を備えることを特徴とする。
このように構成することで、広範囲に点在する圃場の管理を容易に行うことができる。これにより、各圃場の地理的な特徴やリスク等も容易に把握可能となる。
従来、広範囲な圃場に片道数十kmも移動して生育状況の調査を行ったり、その結果をユーザー間で共有したりすることは負担が大きかった。さらに、生育状況の調査の内容が、各ユーザーのスキルに依存しているため、客観性を担保するのにチェック等が必要で負担が生じていた。
これに対して、本発明の実施の形態に係る収穫支援システムXにおいて、圃場閲覧部400は、それぞれの圃場の状態情報510を閲覧させることを特徴とする。
このように構成することで、表示部13の画面上で生育状況を確認したり、生育状況をユーザー間で共有したりすることが可能となる。これにより、ユーザーのスキルに依存せずに客観的に生育状況を把握することができる。よって、作付状況の「見える化」を行うことが可能となる。
加えて、運用記録等も閲覧できるため、ユーザーの圃場の管理の手間を抑えることができる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明の実施の形態においては、大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び大麦若葉の生育時期と、圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを用いる例について記載した。
しかしながら、本発明に係る生育モデルの例として、これら作型、土壌タイプ、及び生育時期に加え、他の情報を含んだ予測モデルであってもよい。
このように構成することで、より予測精度を向上させることが期待できる。
上述の実施形態においては、圃場単位でフィールドサーバー6が備えられている例について記載した。
しかしながら、複数個のフィールドサーバー6が一つの圃場に備えられていてもよい。この場合、各フィールドサーバー6が単一のセンサーを備えていても、複数のセンサーを備えていてもよい。この上で、フィールドサーバー6間では、情報を共有しないように構成してもよい。または、フィールドサーバー6間で単一又は複数のセンサーの情報が共有されるように構成してもよい。さらに、フィールドサーバー6と、その子局を持つような構成、親サーバーと子サーバーとを備えるような構成等であってもよい。
いずれの場合であっても、状態取得部100は、これらのセンサーの情報を、圃場単位でまとめて取得可能であってもよい。
さらに、上述の実施形態においては、フィールドカメラがフィールドサーバー6経由で画像データを送信する例について記載した。
しかしながら、状態取得部100は、フィールドカメラから直接、画像データを取得するように構成することも可能である。または、複数のフィールドサーバー6とフィールドカメラとが、ルーター等の他の機器を経由して通信するような構成であってもよい。さらに、複数のフィールドカメラからの画像データを圃場単位でまとめて取得するように構成されていてもよい。
このように構成することで、柔軟な構成に対応可能である。また、圃場の面積や地形的な特性に応じて、より正確な状態情報510を取得可能となる。
上述の実施の形態においては、収穫予測装置1にてビューワー画面を表示部13に表示させ、他の装置を制御する例について記載した。
しかしながら、圃場管理装置4や他の装置にも表示部や入力部を備えて、他の装置の画面をビューワーで一元的に管理するように構成してもよい。
また、収穫予測装置1、収穫管理装置2、巡回管理装置3、及び圃場管理装置4は、一つの情報処理装置として構成されても、任意の組み合わせの情報処理装置として構成されても、仮想化等された状態で構成されてもよい。
このように構成することで、柔軟な装置構成に対応可能となる。
次に図面に基づき本発明を実施例によりさらに説明するが、以下の具体例は本発明を限定するものではない。
以下、上述の実施形態に係る生育モデルデータ500に含まれる生育モデルの生成の実施例について説明する。
収穫の適期を把握するため、統計的手法として単回帰分析を用いて、2変数、積算温度(X ℃)、草丈(Y cm)にて、収穫の適期を下記の式(1)の一次式で表現した:

Y=AX-B …… 式(1)

このうち、A:傾き(生育速度)、B:切片、X:説明変数(積算温度)、Y:目的変数(草丈)である。
この分析を行うためのデータとして、半径120km以上の地域に、総面積が1200haの圃場について大麦若葉の栽培で蓄積されたモデル作成用データを用いた。このうち、通常の圃場は1000ha、有機栽培の圃場は200haである。また、このモデル作成用データに含まれる各圃場が属する栽培地域は、高冷地エリアは阿蘇市、高森町、山都町、産山村、竹田市(大分県)、平暖地エリアは、大津町、菊池市、西原村、菊陽町、合志市、山鹿市、無霜地エリアは、玉名市、南関町、熊本市、益城町、宇土市、宇城市、氷川町、八代市、芦北町、遠隔地(無霜地)エリアは、鹿児島県では志布志市、阿久根市、出水市、宮崎県では宮崎市、高鍋町、西都市、新富町、木城町の合計28地域であった。
本発明者らは、このデータについて、鋭意、分析を行ったところ、単に全体の積算温度と草丈だけを分けて一次式とするのではなく、いくつかの分類に従って生育モデルを生成することで、よく相関を示すようになることを見いだした。
具体的には、生育モデルとしては、作型について秋(秋作)、冬(冬作)、春(春作)の時期、及び品種で分類した。土壌タイプとしては、黒ボク土、及び灰色低地土等の数種類に分類した。生育時期としては、播種期、初期、中期、幼穂形成、及び収穫適期(収穫適期直前)に分類するのが好適であった。これは、積算温度は日照レベルと相関があり、大麦においては、生育ステージにより日照による光合成の必要度合いと草丈の成長の速度が異なるためだと推測される。
これらの分類毎に、それぞれ一次式を作成すると、草丈を推定するための相関が十分、高くなった。
単回帰分析で算出された積算温度Xと草丈Yの相関関係を示す生育モデルの一次式を用いた予測検証結果の例を、下記の表1に示す。
Figure 2022170320000002
この表1の作型として時期及び品種が指定された。土壌タイプは、(1)~(3)が黒ボク土、(4)は灰色低地土、グライ土である。生育時期は収穫適期直前である。加えて、栽培地域(エリア)が(1)~(3)は平暖地エリア、(4)は無霜地エリアであった。
図11~図14に、この表1の結果例(1)~(4)の各グラフのデータを示す。図11は(1)、図12は(2)、図13は(3)、図14は(4)に、それぞれ対応する。各グラフでは、横軸は積算温度(°C)、縦軸は草丈(cm)を示す。
結果として、各生育モデルにおいて、誤差率は(1)は2.6%、(2)は9.7%、(3)は7.6%、(4)は9.7%と、いずれも10%以内に収まった。
さらに、各グラフにおいて、図9のステップS114のモデル修正処理を行った例を、「修正ライン」として、実線で示す。これらは、全て、信頼度がR2>0.9の強相関を示した。
本発明者らの検証によれば、このような生育モデルにより、収穫の適期を二週間以上前から予測することが可能であった。
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
本発明の大麦若葉収穫予測方法は、大規模栽培での大麦若葉の収穫時期を効率的に予測することができ、産業上に利用することができる。
1 収穫予測装置
2 収穫管理装置
3 巡回管理装置
4 圃場管理装置
5 収穫機器
6 フィールドサーバー
7 圃場地図サーバー
10 制御部
11 記憶部
12 入力部
13 表示部
14 I/F部
100 状態取得部
110 収穫予測部
200 収穫判断提示部
300 巡回ルート算出部
310 巡回管理部
400 圃場閲覧部
500 生育モデルデータ
510 状態情報
520 収穫予測プログラム
530 収穫圃場情報
540 圃場DB
550 地図運用データ
600、601、602、603、604、605、606 画面例
X 収穫支援システム

Claims (17)

  1. 大麦若葉の収穫予測を行う収穫予測装置により実行される大麦若葉収穫予測方法であって、
    前記大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び前記大麦若葉の生育時期と、前記圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを格納し、
    前記大麦若葉が作付された前記圃場毎に、格納された前記生育モデルに関連する状態情報を取得し、
    取得された前記状態情報に基づいて、格納された前記生育モデルを選択し、
    選択された前記生育モデルに前記状態情報を入力して、前記圃場の前記大麦若葉の収穫時期を予測する
    ことを特徴とする大麦若葉収穫予測方法。
  2. 複数の前記生育モデルは、
    前記圃場の地区毎に、過去の作付及び収穫の実績に基づいて設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の大麦若葉収穫予測方法。
  3. 前記状態情報は、
    前記圃場に設けられたフィールドサーバー、又は気象サーバーから取得した温度情報を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の大麦若葉収穫予測方法。
  4. 大麦若葉の収穫を支援する大麦若葉収穫支援方法であって、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の大麦若葉収穫予測方法により、前記大麦若葉の収穫時期を予測し、
    収穫管理装置により、予測された前記収穫時期に収穫可能な前記圃場、当該圃場の状態、及び収穫リスクを収穫判断用に提示する
    ことを特徴とする大麦若葉収穫支援方法。
  5. 巡回管理装置により、前記収穫判断用に提示され、収穫すると選択された前記圃場の巡回ルートを算出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の大麦若葉収穫支援方法。
  6. 前記巡回管理装置により、算出された前記巡回ルートを巡回する収穫機器の位置情報を取得し、前記収穫機器の巡回を管理する
    ことを特徴とする請求項5に記載の大麦若葉収穫支援方法。
  7. 圃場管理装置により、作付された前記圃場を地図データ上に配置して閲覧させる
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の大麦若葉収穫支援方法。
  8. 圃場管理装置により、それぞれの前記圃場の状態情報を閲覧させる
    ことを特徴とする請求項7に記載の大麦若葉収穫支援方法。
  9. 大麦若葉の収穫予測を行う収穫予測装置により実行される大麦若葉収穫予測プログラムであって、
    前記大麦若葉が作付された圃場の状態情報を取得させ、
    取得させた前記状態情報を、前記大麦若葉の作型、前記圃場の土壌タイプ、及び前記大麦若葉の生育時期と、前記圃場の積算温度との関係とをモデル化した生育モデルに入力し、前記圃場の前記大麦若葉の収穫時期を予測させる
    ことを特徴とする大麦若葉収穫予測プログラム。
  10. 大麦若葉の収穫予測を行う収穫予測装置であって、
    前記大麦若葉の作型、圃場の土壌タイプ、及び前記大麦若葉の生育時期と、前記圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを格納する記憶部と、
    前記大麦若葉が作付された前記圃場毎に、前記記憶部に格納された前記生育モデルに関連する状態情報を取得する状態取得部と、
    前記状態取得部により取得された前記状態情報に基づいて、前記記憶部に格納された前記生育モデルを選択し、選択された前記生育モデルに前記状態情報を入力して、前記圃場の前記大麦若葉の収穫時期を予測する収穫予測部とを備える
    ことを特徴とする大麦若葉収穫予測装置。
  11. 大麦若葉の収穫を支援する大麦若葉収穫支援システムであって、
    前記大麦若葉の圃場を管理する圃場管理装置と、
    前記圃場管理装置により管理された前記圃場に作付けされた前記大麦若葉の収穫予測を行う収穫予測装置と、
    前記収穫予測装置により収穫判断された前記圃場の前記大麦若葉の収穫管理を行う収穫管理装置と、
    前記収穫管理装置による収穫管理に応じて前記大麦若葉を収穫する収穫機器の巡回を管理する巡回管理装置とを含む
    ことを特徴とする大麦若葉収穫支援システム。
  12. 前記収穫予測装置は、
    前記大麦若葉の作型、前記圃場の土壌タイプ、及び前記大麦若葉の生育時期と、前記圃場の積算温度との関係とをモデル化した複数の生育モデルを格納する記憶部と、
    前記大麦若葉が作付された前記圃場毎に、前記記憶部に格納された前記生育モデルに関連する状態情報を取得する状態取得部と、
    前記状態取得部により取得された前記状態情報に基づいて、前記記憶部に格納された前記生育モデルを選択し、選択された前記生育モデルに前記状態情報を入力して、前記圃場の前記大麦若葉の収穫時期を予測する収穫予測部とを備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の大麦若葉収穫支援システム。
  13. 前記収穫管理装置は、
    予測された前記収穫時期に収穫可能な前記圃場、当該圃場の状態、及び収穫リスクを前記収穫判断用に提示する収穫判断提示部を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の大麦若葉収穫支援システム。
  14. 前記巡回管理装置は、
    前記収穫判断用に提示され、収穫すると選択された前記圃場の巡回ルートを算出する巡回ルート算出部を備える
    ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の大麦若葉収穫支援システム。
  15. 前記巡回管理装置は、
    算出された前記巡回ルートを巡回する収穫機器の位置情報を取得し、前記収穫機器の巡回を管理する巡回管理部を備える
    ことを特徴とする請求項14に記載の大麦若葉収穫支援システム。
  16. 前記圃場管理装置は、
    作付された前記圃場を地図データ上に配置して閲覧させる圃場閲覧部を備える
    ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載の大麦若葉収穫支援システム。
  17. 前記圃場閲覧部は、
    それぞれの前記圃場の状態情報を閲覧させる
    ことを特徴とする請求項16に記載の大麦若葉収穫支援システム。
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