JP2022167343A - 地球表面状況把握方法、地球表面状況把握装置、および地球表面状況把握プログラム - Google Patents

地球表面状況把握方法、地球表面状況把握装置、および地球表面状況把握プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地球表面の状況を把握する頻度を向上させること。【解決手段】地球表面状況把握方法は、互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶装置に蓄積し;第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得し;複数の過去画像の中から、第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力し;地点情報に基づいて、新規画像と選定した過去画像とを位置合わせし;倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の新規画像と選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する。【選択図】図4

Description

本発明は、地球表面状況把握方法、地球表面状況把握装置、および地球表面状況把握プログラムに関し、特に、人工衛星や航空機等の飛翔体(プラットフォーム)に搭載された合成開口レーダ(Synthetic Aperture Radar:以下「SAR」とも略称する)により取得したSAR画像を用いて、地球表面の状況を把握する手法に関するものである。
人工衛星は、昼夜・天候に拘わらず地球表面を観測することが可能であり、その観測して得られた衛星画像を用いて、定期的に地球表面の状況を観測することに利用されている。そして、リモートセンシングの研究および利活用が盛んになり、様々な手法が提案されている。特に、レーダにおける干渉技術は、電波が有する位相情報を利用しており、人工衛星に搭載されたレーダを用いることで、広域の計測を効率よく実施することができる。このような背景から、レーダを搭載した周回衛星が数多く打ち上げられ、レーダ画像の取得頻度や入手性が向上している。
例えば、レーダ画像を用いて地球表面を画像解析する様々な情報処理システムが開発されている。この中には、人工衛星や航空機等の飛翔体(プラットフォーム)に搭載された合成開口レーダ(SAR)で取得されたレーダ画像を用いて地球表面を解析するもの(以下、「SAR画像解析」と略称する)が知られている。なお、合成開口レーダ(SAR)とは、航空機や人工衛星などの飛翔体(プラットフォーム)にレーダ装置を搭載し、飛翔体(プラットフォーム)を移動させながらマイクロ波を地球表面などに照射することで、レーダ画像を取得できるレーダである。SARで取得されたレーダ画像(衛星画像)は、上記SAR画像とも呼ばれる。また、SARを搭載した人工衛星は、SAR衛星とも呼ばれる。
SARの主な特徴として、レーダ装置からマイクロ波を自ら発信し、雲などを透過するマイクロ波を用いることで、天候および昼夜に関係なく地球表面を観測でき、かつ上空から観測することで一気に広範囲の地球表面を観測できることが挙げられる。そのため、SAR画像は、災害時の被害状況を把握することや、洋上の船舶の細かい挙動を把握すること等に利用されている。
地球表面の状況を把握する場合、同一の条件(すなわち、同一軌道上を飛翔する飛翔体)で、且つ、異なる撮影時期で、特定の観測地点を撮影して得られた、2枚のSAR画像を比較することによって、地球表面(観測地点)の変化(変化領域)を検出する。なお、本明細書において、「観測地点」とは、地球表面上の1点だけでなく、当該1点を包含する所定の領域をも含むことを意味すると理解されたい。また、観測地点は「撮影地点」とも呼ばれる。
例えば、特許文献1は、同一の地域を異なる時期に撮影したSAR画像を解析の対象としている。特許文献1に開示された「画像解析装置」は、安定反射点特定部と、クラスタリング部とを含む。安定反射点特定部は、安定反射点を特定する。特定された安定反射点に介して、クラスタリング部は、クラスタリングする。道路及びビルの例と、クラスタリングの結果とを対比させることで、画像解析装置の利用者は、安定反射点と道路又はビルとの対応付けを容易に行なうことができる。安定反射点と道路又はビルの対象との関係が可視化される。また、特許文献1は、「安定反射点と対象との対応関係が分かりにくくする原因の一つは、レイオーバー又は倒れ込みと呼ばれる現象である。レイオーバーは、地理的に離れた場所にある複数の安定反射点が、SAR画像においては同じ又は近接した箇所に入り混じって現れる現象である。」ことを記載している。
特許文献2は、より正確な調査結果が得られる「地盤変化の調査方法」を開示している。干渉計測法の工程では、調査すべき地盤の複数のレーダ画像が用いられる。これらのレーダ画像は、少なくとも1つの人工衛星によって、異なる時点で、取得される。レーダ波反射部材はそれぞれ、人工衛星の視軸に一致するように配置されている。レーダ波反射部材は、互いに異なる軌道を通る人工衛星の視軸に一致することができるように方向転換可能であるという特徴を有する。人工衛星で取得されるレーダ画像について、参照ポイントの真の座標を含む最小二乗法による誤差分布アルゴリズムを実行する。当該アルゴリズムは、2つのレーダ画像間の変化量に適用される。現時点での補正された座標の変化量を得るための工程は、第2のレーダ画像が取得された時点と現時点との間で適用される。地理情報システムの地図上に、調査ポイントの位置及びその高度の補正された変化量が表示されている。
特許文献3は、災害発生を予測し、災害に対して迅速に対応できるようにした「災害発生予測方法及び災害発生予測装置」を開示している。特許文献3に開示された災害発生予測技術では、定期的に観測又は予測される自然現象に基づいて衛星画像データを自動的に注文し、入手した衛星画像データを自動的に解析して災害発生を予測している。より具体的には、特許文献3では、異常時衛星画像データと平常時衛星画像データとの差分をとった差分画像データを作成し、その差分画像データに基づいて、災害発生が予測される異常領域を抽出している。また、特許文献3は、「なお、異常時衛星画像データと平常時衛星データとは、同一条件での比較が可能となるように、所定の位置補正及び輝度補正などが施されたものを使用する。」と記載しています。
特許文献4は、高度が異なる複数の合成開口レーダ間で観測対象物を一致させ、2つの衛星の観測データ間の相関を適切に保つ「干渉合成開口レーダシステム」を開示している。特許文献4に開示された「干渉合成開口レーダシステム」は、第1の合成開口レーダ衛星(第1の飛行体)と、第2の合成開口レーダ衛星(第2の飛行体)と、解析装置(飛行体制御装置)とを備える。第1の合成開口レーダ衛星と第2の合成開口レーダ衛星は異なる軌道に乗っている。第2の合成開口レーダ衛星の軌道と第1の合成開口レーダ衛星が観測した観測対象物の位置に基づいて、第2の合成開口レーダ衛星のオフナディア角を算出し、第2の合成開口レーダ衛星の指向性アンテナの指向性を算出したオフナディア角に設定することを示す制御信号を生成する。これにより、第1の合成開口レーダ衛星と第2の合成開口レーダ衛星の観測対象物を一致させることができる。特許文献4は、「2回の時間差で観測したデータにより地殻変動を検出することにも使用できる。」ことを記載している。
国際公開第2018/123748号 特表2012-533744号公報 特開2003-281664号公報 特開2010-078396号公報
Phillip Isola, Jun-Yan Zhu, Tinghui Zhou, Alexei A. Efros: Image-to-Image Translation with Conditional Adversarial Networks. CVPR 2017: 5967-5976
しかしながら、上記特許文献1乃至4には、次に述べるような問題がある。
すなわち、特許文献1は、単に、同一の地域を異なる時期に撮影したSAR画像を解析の対象としているに過ぎない。特許文献1では、安定反射点の各々をクラスタリングし、クラスタリングされた安定反射点のクラスタを用いることで、クラスタを単位とした安定反射点と対象との対応付けを可能としているに過ぎない。また、特許文献1は、倒れ込みと呼ばれる現象について記載してはいるが、その現象は、安定反射点と対象との対応関係が分かりにくくする原因の一つであることを述べているに過ぎない。
特許文献2も、単に、少なくとも1つの人工衛星によって、レーダ画像を、異なる時点で、取得することを開示しているに過ぎない。そして、特許文献2は、参照ポイントとしてレーダ波反射部材を使用することや、互いに異なる軌道を通る人工衛星の視軸に一致することができるように、レーダ波反射部材を方向転換可能とすることを開示しているだけである。また、特許文献2では、調査ポイントの生の座標、参照ポイントの生の座標、及び、参照ポイントの真の座標に基づいて、最小二乗法による誤差分布アルゴリズムを実行することで、調査ポイントの補正された座標を算出したり、地図上に変化量を表示しているだけである。
特許文献3も、異常時衛星画像データと平常時衛星画像データとの差分画像データに基づいて、災害発生が予測される異常領域を抽出する技術的思想を開示しているに過ぎない。なお、特許文献3は、「所定の位置補正及び輝度補正などが施されたものを使用する。」と記載してはいるが、具体的な位置補正や輝度補正については何ら記載も教示もしていない。
このように、特許文献1乃至3のいずれも、同一条件で、且つ、異なる時期に観察された、SAR画像(レーダ画像:衛星画像データ)を取得して、地球表面の状況を把握している。そのため、地球表面の状況を把握する頻度が制限されてしまう。何故なら、人工衛星が同じ軌道上の位置から特定の観測地点(撮影地点)を撮影できる頻度は、人工衛星の回帰日数や機数に依存するからである。一方、人工衛星の回帰日数を変更するには軌道そのものを変更する必要があり、人工衛星を運用する上で制約が大きくなる。また、人工衛星の機数を増やすには膨大なコストが必要となる。
一方、特許文献4は、単に、異なる軌道に乗っている、第1の合成開口レーダ衛星と第2の合成開口レーダ衛星の観測対象物を一致させる、技術的思想を開示しているに過ぎない。したがって、引用文献4では、第1の合成開口レーダ衛星と第2の合成開口レーダ衛星とによって、ほぼ同一の観測時期に、同一の観測対象物に対して電波を放射して、反射した電波を受信することになる。よって、特許文献4においても、地殻変動を検出するためには、2回の時間差(異なる時期)で観測した観測データが必要である。また、特許文献4は、倒れ込みの影響について何ら記載しておらず、認識もしていない。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、地球表面の状況を把握する頻度を向上させることができる、地球表面状況把握方法、地球表面状況把握装置、および地球表面状況把握プログラムを提供することにある。
本発明の1つの態様として、地球表面状況把握方法は、互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、前記観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶部に蓄積する蓄積工程と;第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する取得工程と;前記記憶部に蓄積されている前記複数の過去画像の中から、前記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する選択工程と;地点情報に基づいて、前記新規画像と前記選定した過去画像とを位置合わせする位置合わせ工程と;倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する比較工程と;を含む。
本発明の他の態様として、地球表面状況把握装置は、互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、前記観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶部に蓄積する蓄積部と;第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する取得手段と;前記記憶部に蓄積されている前記複数の過去画像の中から、前記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する選択手段と;地点情報に基づいて、前記新規画像と前記選定した過去画像とを位置合わせする位置合わせ手段と;倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する比較手段と;を含む。
本発明の他の態様として、地球表面状況把握プログラムは、コンピュータを、互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、少なくとも前記観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶部に蓄積する蓄積手段と;第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する取得手段と;前記記憶部に蓄積されている前記複数の過去画像の中から、前記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する選定手段と;地点情報に基づいて、前記新規画像と前記選定した過去画像とを位置合わせする位置合わせ手段と;倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する比較手段と;して機能させる。
本発明によれば、地球表面の状況を把握する頻度を向上させることができる。
倒れ込みの原理を説明するための図である。 撮影した時の衛星の軌道上の位置が異なると、倒れ込みが異なる2枚のSAR画像が撮影されることを説明するための図である。 異なる軌道上の位置から撮影したSAR画像を利用した変化検出による効果を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る地球表面状況把握装置の構成を示すブロック図である。 図4に示した地球表面状況把握装置に用いられる変化検出装置で実施される変化検出方法について説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る地球表面状況把握装置の構成を示すブロック図である。 図6に示した地球表面状況把握装置に用いられる変化検出装置で実施される変化検出方法について説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係る地球表面状況把握装置の構成を示すブロック図である。 図8に示した地球表面状況把握装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る変化検出装置の構成および動作を示す図である。 視点の異なる画像を生成する別の手法として、画像生成モデルを学習する方法を説明するための図である。 本発明の第3の実施例に係る変化検出装置の構成および動作を示す図である。 軌道情報を入力した変化検出モデルを学習する方法を説明するための図である。 本発明の各実施形態に係る地球表面状況把握装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
最初に、本発明の理解を容易にするために、その概略について説明する。
異なる軌道上の人工衛星や準回帰軌道上の人工衛星には、異なる軌道上の位置から同一の観測地点を撮影できる機会がある。これらの人工衛星が撮影した複数枚のSAR画像を利用することによって、地球表面の状況を把握する頻度を向上させることができる。
しかしながら、SARの特性上、撮影する人工衛星の軌道上の位置によって、SAR画像上の建物や地形等の倒れ込み方が異なる。よって、単に2枚のSAR画像間の画素値そのものを比較する変化抽出手法(すなわち、倒れ込みの影響を考慮していない変化検出手法)では、倒れ込みの影響を強く受けてしまう。そのため、異なる軌道上の位置から撮影した2枚のSAR画像に対する変化検出には、多くの誤検出が発生する危険性があり、実用化は困難である。
以下に、異なる軌道上の位置から撮影した複数枚のSAR画像を利用する場合、倒れ込みの影響により高精度に変化を検出することが困難となる理由について、更に詳細に説明する。
SAR画像にはセンサの特性によって発生する歪みがある。その一つとして、倒れ込み(フォアショートニング)がある。
図1に、倒れ込みが発生する原理を示す。SARは斜め照射により、センサと地上のターゲットの距離を計測して画像化する。そのため、建物や山などの高さがある物体を撮影したとき、レーダに面する斜面はレーダ側に倒れ込み短く写る。一方、後ろ向きの斜面は逆に長く写る。
そのため、図2に示すように、撮影した時の人工衛星の軌道上の位置が異なると、倒れ込みが異なる2枚のSAR画像が撮影されることになる。そのため、異なる軌道上の位置から撮影された2枚のSAR画像間から地球表面の変化を検出する際、上述した単純な画素値の比較では倒れ込みの違いを変化として検出してしまう。
そこで、本発明では、異なる軌道上の位置から撮影した2枚のSAR画像間に対して、誤検出の少ない変化検出を実現する手法を利用する。このような変化検出手法は、例えば、非特許文献1に記載されている、Pix2Pixのような異なる視点のSAR画像を生成する技術や、撮影時の軌道の組み合わせごとに作成した変化検出モデルを利用することにより実現することができる。これにより、異なる軌道上の位置から撮影した2枚のSAR画像間の倒れ込みの影響を軽減させ、誤検出の少ない変化検出を行うことが可能となる。
換言すれば、本発明では、軌道情報を入力した変化検出モデル等を利用したシステムを利用することで、異なる軌道上の位置から撮影した2枚のSAR画像間に対しても頑健な変化検出を行い、地球表面の状況を高頻度に把握することが可能になる。
上記の変化検出手法により、新規に撮影したSAR画像(新規SAR画像)に対する比較用のSAR画像を、人工衛星の軌道上の位置に関係なく選定することができる。さらに、新規SAR画像と、同じ観測地点を撮影した直近の過去のSAR画像との間の変化を確認することが可能となり、地球表面の状況を把握する頻度を向上させることができる。
本発明を利用することにより、図3に示されるように、より短い時間で地球表面の変化を確認すことができ、地球表面の状況の推移を正しく把握することができる。
また、上述したように、人工衛星が同じ軌道上の位置から撮影した2枚のSAR画像間のみでしか地球表面の変化を検出できない場合、より頻繁に地球表面の状況を把握するためには、同じ軌道上を通る人工衛星の機数を増加させる必要がある。
これに対して、本発明では、異なる軌道上の位置の人工衛星が撮影した2枚のSAR画像間で、地球表面の変化を検出することが可能になる。このことにより、異なる軌道上を通る既存のSAR衛星を活用することができるため、新規に人工衛星を開発するコストを抑えることもできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施形態]
図4は、本発明の第1の実施形態に係る地球表面状況把握装置100の構成を示すブロック図である。図示の地球表面状況把握装置100は、記憶装置110と、変化検出装置120とを備える。変化検出装置120は、蓄積部121と、取得部122と、選定部123と、位置合わせ部124と、比較部125とを備える。
蓄積部121は、互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶装置110に蓄積する。ここで、「飛翔体」は、例えば、人工衛星、航空機、ドローン、飛行船、およびヘリコプターのグループから選択された1つから成ってよい。より具体的には、飛翔体は、上記撮影手段として合成開口レーダ(SAR)を搭載した人工衛星である、SAR衛星から成ってよい。
取得部122は、第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する。ここで、飛翔体が上記SAR衛星から成る場合、上記複数の過去画像および上記新規画像の各々は、SAR画像から成る。
次に、SAR衛星の概略について説明する。SAR衛星は、図示はしないが、衛星本体と、SARアンテナと、通信アンテナとを備える。SAR衛星は、所定の軌道方向に軌道運動しつつ、SARアンテナから同一条件で地球表面上の観測地点へ向けて斜め方向に異なる複数時刻(時期)で、それぞれ複数の送信波を送信(照射)する。ここで、「同一条件」とは、緯度、経度、および高度や送信波の照射角度等が同じことを指す。また、「観測地点」は、例えば、10km×10kmの矩形領域であってよい。本例では、送信波はマイクロ波から成る。
SARアンテナは、各送信波が観測地点により後方方向へ後方散乱されてなる後方散乱波を、後方散乱受信波データとして受信する。各後方散乱受信波データは、各観測時期の当該観測地点におけるSAR画像を示す。SAR衛星は、このSAR画像を、観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、通信アンテナから、地上に設置された地上受信局(図示せず)に向けて送信する。地上受信局には、図4に図示された地球表面状況把握装置100が接続されている。
よって、蓄積部121および取得部122の各々は、地上受信局から、観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けられたSAR画像を受けることになる。なお、観測地点は、SAR衛星の位置情報と一対一に対応することに注意されたい。何故なら、上記「斜め方向」は、各SAR衛星において固定された方向だからである。
選定部123は、記憶装置110に蓄積されている複数の過去画像の中から、上記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって上記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する。
位置合わせ部124は、地点情報に基づいて、新規画像と選定した過去画像とを位置合わせする。比較部125は、倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の新規画像と選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する。
例えば、比較部125は、異なる視点の画像を生成する手法(画像生成モデル)を利用して、位置合わせした後の新規画像と選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する。或いは、比較部125は、撮影時の軌道の組み合わせごとに作成した変化検出モデルを利用して、位置合わせした後の新規画像と選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する。尚、「画像生成モデル」や「変化検出モデル」については、後で図面を参照して詳細に説明する。
次に、図5を参照して、変化検出装置120で実施される変化検出方法について説明する。
まず、蓄積部121は、上記複数の過去画像を記憶装置110に蓄積する(ステップS101)。
引き続いて、取得部122は、上記新規画像を取得する(ステップS102)。尚、新規画像は「最新画像」とも呼ばれる。
そして、選定部123は、記憶装置110から、上記直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する(ステップS103)。尚、選定した過去画像は「比較画像」とも呼ばれる。
次に、位置合わせ部124は、地点情報に基づいて、新規画像(最新画像)と選定した過去画像(比較画像)とを位置合わせする(ステップS104)。
最後に、比較部125は、上述したように倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の新規画像と選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する(ステップS105)。
次に、本第1の実施形態の効果について説明する。
第1の実施形態によれば、地球表面の状況を把握する頻度を向上させることができるという効果を奏する。その理由は、異なる軌道上の位置から撮影した2枚の画像の間の変化を確認しているからである。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る地球表面状況把握装置100Aの構成を示すブロック図である。図示の地球表面状況把握装置100Aは、変化検出装置の構成および動作が後述するように相違すると共に、表示装置130を更に備えている点を除いて、図4に示した地球表面状況把握装置100と同様の構成を有し、動作をする。したがって、変化検出装置に120Aの参照符号を付している。図4に示したものと同様の構成要素には同一の参照符号を付し、説明の簡略化のために、以下では相違点についてのみ説明する。
表示装置130は、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)などの表示装置からなる。表示装置130は、変化検出装置120Aからの指示に応じて、各種情報を表示する機能を有する。
変化検出装置120Aは、特定部126と表示部127とを更に備える点を除いて、図4に示した変化検出装置120と同様の構成を有し、動作をする。
特定部126は、上記変化領域の座標を特定する。表示部127は、その特定した座標に基づいて、上記新規画像に変化領域を重畳して、表示装置130の表示画面上に表示する。
次に、図7を参照して、変化検出装置120Aで実施される変化検出方法について説明する。図7のステップS101~S105は、図5のステップS101~S105と同じであるので、それらの説明を省略し、以下ではそれ以後の動作について説明する。
特定部126は、上記変化領域の座標を特定する(ステップS106)。
引き続いて、表示部127は、特定した座標に基づいて、上記新規画像に変化領域を重畳して、表示装置130の表示画面上に表示する(ステップS107)。
次に、本第2の実施形態の効果について説明する。
第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加えて、地球表面の状況の推移を正しく把握することができるという効果をも奏する。その理由は、新規画像に変化領域を重畳して表示しているからである。
図8は、本発明の第1の実施例に係る地球表面状況把握装置200の構成を示すブロック図である。本第1の実施例は、飛翔体がSARを搭載した人工衛星(SAR衛星)201である場合の例である。尚、図8では、1機のSAR衛星201のみを図示しているが、互いに異なる軌道上を飛翔する、複数のSAR衛星が存在することに注意されたい。各SAR衛星201からは、地上受信局202へ向けて、SAR画像とそのメタデータが送られてくる。メタデータには、SAR画像を識別するための画像識別子(画像ID)、SAR画像を撮影した時のSAR衛星の位置情報および撮影時期が含まれる。SAR衛星201および地上受信局202の代わりに、衛星画像配布外部機関203を備えていてもよい。
図示の地球表面状況把握装置200は、データサーバ210と、変化検出装置220と、変化確認用端末230とを備える。
データサーバ210は、衛星画像蓄積装置212と、メタデータ蓄積装置214と、変化検出結果蓄積装置216とを備える。
衛星画像蓄積装置212は、後述するように、新規のSAR画像および複数の過去SAR画像を各画像IDに対応して蓄積する。メタデータ蓄積装置214は、後述するように、メタデータを蓄積する。よって、衛星画像蓄積装置212に蓄積された各SAR画像は、画像IDによって、メタデータ蓄積装置214に蓄積された対応するメタデータと紐付けられることになる。変化検出結果蓄積装置216は、後述するように、変化検出結果を蓄積する。
変化検出装置220は、比較画像選定部222と、画像位置合わせ部224と、変化検出部226とを含む。図示の変化検出装置220では、図4や図6に示したような、蓄積部121と取得部122とを省略している。
比較画像選定部222は、後述するように、複数の過去SAR画像の中から1枚の比較用のSAR画像を選定する。画像位置合わせ部224は、後述するように、新規のSAR画像と比較用SAR画像との間の位置合わせをする。変化検出部226は、後述するように、位置合わせした後の、新規のSAR画像と比較用のSAR画像とに対して、倒れ込みの影響を考慮した変化検出を行なう。
変化確認用端末230は、後述するように、表示画面上に新規のSAR画像と変化領域とを表示する。
地球表面状況把握装置200は、概略、以下のように動作する。
地球表面状況把握装置200では、観測地点を撮影した新規のSAR画像を取得し、データサーバ210に登録する。新規のSAR画像の登録をトリガーとして、変化検出装置220は、新規のSAR画像の変化領域を後述するように検出する。まず、変化検出装置220は、変化検出に利用する比較用のSAR画像を、平時より蓄積している複数の過去のSAR画像の中から自動選定する。このとき、変化検出装置220の比較画像選定部222は、同じ観測地点が写っている1枚の過去SAR画像を、それを撮影したSAR衛星の軌道上の位置に関係なく選定する。変化検出装置220の変化検出部226は、新規のSAR画像と選定した比較用のSAR画像とに対して、倒れ込みの影響を考慮した変化検出を行い、変化領域の座標を特定する。変化検出結果から、作業者の変化確認用端末230は、新規のSAR画像と変化領域とを重畳して表示する。
次に、図9のフローチャートを参照して、地球表面状況把握装置200の動作について更に説明する。
(S201: 新規に撮影したSAR画像登録)
地球表面状況把握装置200は、SAR衛星201で撮影した新規のSAR画像とそのメタデータとを、それぞれ、データサーバ210の衛星画像蓄積装置212とメタデータ蓄積装置214とに登録する。もしくは、地球表面状況把握装置200は、衛星画像配布外部機関203から取り寄せた新規のSAR画像とそのメタデータとを、それぞれ、データサーバ210の衛星画像蓄積装置212とメタデータ蓄積装置214とに登録する(図8のS301)。メタデータには、前述したように、SAR画像を識別する画像ID、SAR画像を撮像した時の衛星の位置情報および撮影時期が含まれる。
(S202:比較用の過去画像を選定)
新規のSAR画像がデータサーバ210に登録されたことをトリガーにして、比較画像選定部222は、比較用のSAR画像を選定する。比較用のSAR画像を選定する際には、比較画像選定部222は、メタデータ蓄積装置214に登録されたSAR画像のメタデータを参照し(図8のS302)、同じ観測地点が写っている1枚の過去のSAR画像を選定する。このとき、SAR画像を撮影した際のSAR衛星の軌道上の位置は異なっていても良い。比較用のSAR画像を選定後、比較画像選定部222は、新規のSAR画像の画像IDと比較用のSAR画像の画像IDとを画像位置合わせ部224に送信する(図8のS303)。
(S203:SAR画像間の位置合わせ)
変化検出技術を用いるための事前処理として、画像位置合わせ部224は、新規のSAR画像と比較用のSAR画像との位置関係をピクセル単位で合わせる。詳述すると、比較画像選定部222から受け取った上記画像IDに基づき、画像位置合わせ部224は、新規のSAR画像と比較用のSAR画像とを参照し(図8のS304)、それらを変化確認用端末230に表示する(図8のS305)。作業者は、変化確認用端末230上で、表示したSAR画像に対して同じ地点の情報を入力する(図8のS306)。入力された地点の情報に基づき、画像位置合わせ部224は両方のSAR画像間を位置合わせする。
(S204:変化領域を自動検出)
位置合わせした後の、新規のSAR画像および比較用のSAR画像(図8のS307)に対して、変化検出部226は、倒れ込みの影響を考慮した変化検出を行う。これにより、異なる軌道上の位置から撮影した2枚のSAR画像間に対しても誤検出の少ない変化検出が可能になる。変化検出部226は、この技術により検出した変化領域の座標を、新規のSAR画像と紐づけて、データサーバ210の変化検出結果蓄積装置216に登録する(図8のS308)。
(S205:変化領域の可視化)
データサーバ210に登録された新規のSAR画像と変化検出結果とに基づいて、作業者の変化確認用端末230は、新規のSAR画像と変化領域とを表示する(図8のS309)。
本第1の実施例によれば、より短い時間で変化を検出することができ、地球表面の状況の推移を正しく把握することができる(図3参照)。
前述したように、変化検出部226は、倒れ込みの影響を考慮に入れるために、視点変換した画像を生成する手法(画像生成モデル)か、または撮影時の軌道の組み合わせごとに作成した変化検出モデルを利用することができる。以下では、図8に示した変化検出装置(変化検出部)を、画像生成モデルを利用する例を「第2の実施例」として、変化検出モデルを利用する例を「第3の実施例」として、説明する。
図10は、本発明の第2の実施例に係る変化検出装置220Aの構成および動作を示す図である。図示の変化検出装置220Aは、比較画像選定部222と、画像位置合わせ部224と、変化検出部226Aとを含む。尚、以下の説明では、SAR画像を単に画像とも記し、SAR衛星を単に衛星とも記して説明することにする。
本第2の実施例では、2枚のSAR画像を比較する際に衛星が撮像した時の視点の違いによる影響を抑えるため、比較画像を最新画像と同じ視点に変換した画像を生成し、視点変換後の比較画像と最新画像とを比較する。これを実現する単純な手法として、本第2の実施例では、オルソ補正のように2枚の画像を撮影した際の衛星の位置や姿勢の情報を用いた幾何学変換を利用する。このとき、SAR画像はカメラとの距離情報とも考えることができ、撮影時のカメラの位置と姿勢とが分かれば2つの視点変換を計算することができる。
比較画像選定部222は、比較用の画像を用意するために、最新画像を撮影した撮影地点の座標と撮影時刻から、過去に同撮影地点を撮影した画像を衛星画像蓄積装置212から選定する。
引き続いて、画像位置合わせ部224は、最新画像と比較画像とから同じ撮影領域の範囲をトリミングする。これより、二枚の画像を重ねたときに同じ地点が重なる画像が生成される。
変化検出部226Aは、先ず、最新画像と比較画像それぞれの撮影した視点情報(衛星の位置、衛星の姿勢、撮影時刻)を利用して、オルソ補正等の幾何学的変換を行うことにより、比較画像を最新画像の視点に変換した画像に生成する(ステップS401)。
次に、変化検出部226Aは、最新画像と同じ視点に変換したトリミング後の比較画像と、トリミング後の最新画像とに対して、同じ地点の画素値の差分に基づいて変化を検出する(ステップS402)。変化検出部226Aは、変化検出結果として、トリミング後の最新画像と同じ解像度のヒートマップ等を作成する(S308)。
また、視点の異なる画像を生成する別の手法として、非特許文献1に記載した、Pix2pix等のAI(artificial intelligence)を利用した手法を採用してもよい。この手法を図11に示す。
図11に示されるように、この手法では、先ず、2つの軌道(以下、「軌道A」、「軌道B」とする)から地球表面上の同一領域を撮影したSAR画像を用意する。そして、この手法では、「軌道Aで撮像した画像、軌道Aで撮像した画像の軌道情報(衛星の位置、姿勢、撮像時間)、軌道Bで撮像した画像の軌道情報」を学習データ(入力データ)510、「軌道Bで撮像した画像」を正解データ520として学習させることで、画像生成モデル530を作成する。
この画像生成モデル530を利用して、変化検出部226Aは、軌道Aで撮像した画像を軌道B視点の画像として生成する(S401)。そして、変化検出をする際に、変化検出部226Aは、比較画像から最新画像を撮影した軌道の視点として生成した画像と、最新画像とを比較することにより、視点の違いによる影響を抑えた変化検出を行う(S402)。
図12は、本発明の第3の実施例に係る変化検出装置220Bの構成および動作を示す図である。図示の変化検出装置220Bは、変化検出部の構成および動作が後述するように相違する点を除いて、図10に示した変化検出装置220Aと同様の構成を有し、動作をする。したがって、変化検出部に226Bの参照符号を付している。図10に示したものと同様の構成要素には同一の参照符号を付し、説明の簡略化のために、以下では相違点についてのみ説明する。
よって、変化検出装置220Bは、比較画像選定部222と、画像位置合わせ部224と、変化検出部226Bとを含む。尚、以下の説明でも、SAR画像を単に画像とも記し、SAR衛星を単に衛星とも記して説明することにする。
本第3の実施例では、2つの軌道から地上の同一領域を撮影した画像とその軌道情報を学習データとして、人手でアノテーションした変化領域を正解データとして学習させることにより、変化領域を検出する。
比較画像選定部222および画像位置合わせ部224の動作は、図10を参照して説明したものと同一であるので、それらの説明を省略し、以下では、変化検出部226Bの動作についてのみ説明する。
変化検出部226Bは、最新画像、最新画像の軌道情報(衛星の位置、衛星の姿勢、撮影時刻)、比較画像、比較画像の軌道情報を入力として、変化検出モデル630を利用して、変化を検出する(ステップS403)。そして、変化検出部226Bは、変化検出結果として、トリミング後の最新画像と同じ解像度のヒートマップ等を作成する(S308)。
次に、図13を参照して、上記変化検出モデル630を生成(学習)する方法について説明する。この生成(学習)方法では、軌道Aで撮像した画像と軌道情報、軌道Bで撮像した画像と軌道情報を学習データ(入力データ)610とし、人手で変化のある領域をアノテーションした変化領域マップを正解データ620として学習させ、変化検出モデル630を作成する。この時、変化のある領域をアノテーションしたマップは、学習させる軌道AおよびBの画像と同じ解像度とする。変化検出時は、この変化検出モデル630に、最新画像とその軌道情報、比較用画像とその軌道情報を入力することで、変化領域のマップが出力される。
[ハードウェア構成]
上述した本発明の実施形態に係る地球表面状況把握装置は、ハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。また、地球表面状況把握装置は、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実現してもよい。
図14は、地球表面状況把握装置を構成する情報処理装置(コンピュータ)の一例を示すブロック図である。
図14に示すように、情報処理装置700は、制御部(CPU:Central Processing Unit)710と、記憶部720と、ROM(Read Only Memory)730と、RAM(Random Access Memory)740と、通信インターフェース750と、ユーザインターフェース760とを備えている。
制御部(CPU)710は、記憶部720またはROM730に格納されたプログラムをRAM740に展開して実行することで、地球表面状況把握装置の各種の機能を実現することができる。また、制御部(CPU)710は、データ等を一時的に格納できる内部バッファを備えていてもよい。
記憶部720は、各種のデータを保持できる大容量の記憶媒体であって、HDD(Hard Disk Drive)、およびSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体で実現することができる。また、記憶部720は、情報処理装置700が通信インターフェース750を介して通信ネットワークと接続されている場合には、通信ネットワーク上に存在するクラウドストレージであってもよい。また、記憶部720は、制御部(CPU)710が読み取り可能なプログラムを保持していてもよい。
ROM730は、記憶部720と比べると小容量なフラッシュメモリ等で構成できる不揮発性の記憶装置である。また、ROM730は、制御部(CPU)710が読み取り可能なプログラムを保持していてもよい。なお、制御部(CPU)710が読み取り可能なプログラムは、記憶部720およびROM730の少なくとも一方が保持していればよい。
なお、制御部(CPU)710が読み取り可能なプログラムは、コンピュータが読み取り可能な様々な記憶媒体に非一時的に格納した状態で、情報処理装置700に供給してもよい。このような記憶媒体は、例えば、磁気テープ、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、CD-R(Compact Disc-Recordable)、CD-R/W(Compact Disc-ReWritable)、半導体メモリである。
RAM740は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)およびSRAM(Static Random Access Memory)等の半導体メモリであり、データ等を一時的に格納する内部バッファとして用いることができる。
通信インターフェース750は、有線または無線を介して、情報処理装置700と、通信ネットワーク(図示せず)とを接続するインターフェースである。通信インターフェース750は、通信ネットワークを介してまたは無線により受信したデータを、制御部(CPU)710へ送出する機能を有する。図示の例では、通信インターフェース750は、地上受信局202または衛星画像配布外部機関203(図8参照)と有線または無線により接続されている。
ユーザインターフェース760は、入力装置と出力装置とを含む。入力装置は、キーボードや、タッチパネル、マウスなどから成る。入力装置は、オペレータの操作を検出して、その操作情報を制御部(CPU)710へ送出する機能を有する。出力装置は、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)などの表示装置やプリンタからなる。出力装置は、制御部(CPU)710からの指示に応じて、各種情報を表示したり、最終結果を印字出力する機能を有する。なお、入力装置と出力装置との組み合わせとして、タッチパネル付き表示器を使用してもよい。
換言すれば、上述した地球表面状況把握装置100、100A、200の各部は、コンピュータシステムのハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを用いて実現することができる。このコンピュータシステムは、所望の形態に合わせた、1ないし複数のプロセッサとメモリを含んでよい。また、このコンピュータシステムの形態では、各部は、上記メモリに地球表面状況把握プログラムが展開され、この地球表面状況把握プログラムに基づいて1ないし複数のプロセッサ等のハードウェアを実行命令群やコード群で動作させることによって、実現すればよい。この際、必要に応じて、この地球表面状況把握プログラムは、オペーレティングシステムや、マイクロプログラム、ドライバなどのソフトウェアが提供する機能と協働して、各部を実現することとしてもよい。
メモリに展開されるプログラムデータは、プロセッサを1ないし複数の上述した各部として動作させる実行命令群やコード群、テーブルファイル、コンテンツデータなどを適宜含んでよい。
また、このコンピュータシステムは、必ずしも一つの装置として構築される必要はなく、複数のサーバ/コンピュータ/仮想マシンなどが組み合わさって、所謂、シンクライアントや、分散コンピューティング、クラウドコンピューティングで構築されてもよい。また、コンピュータシステムの一部/全ての各部をハードウェアやファームウェア(例えば、一ないし複数のLSI:Large-Scale Integration,FPGA:Field Programmable Gate Array,電子素子の組み合わせ)で置換することとしてもよい。同様に、各部の一部のみをハードウェアやファームウェアで置換することとしてもよい。
また、この地球表面状況把握プログラムは、記録媒体に非一時的に記録されて頒布されても良い。当該記録媒体に記録された地球表面状況把握プログラムは、有線、無線、又は記録媒体そのものを介してメモリに読込まれ、プロセッサ等を動作させる。
尚、本明細書では、記録媒体は、類似するタームの記憶媒体やメモリ装置、ストレージ装置なども含むこととする。この記録媒体を例示すれば、オプティカルディスクや磁気ディスク、半導体メモリ装置、ハードディスク装置、テープメディアなどが挙げられる。また、記録媒体は、不揮発性であることが望ましい。また、記録媒体は、揮発性モジュール(例えばRAM:Random Access Memory)と不揮発性モジュール(例えばROM:Read Only Memory)の組み合わせを用いることとしてもよい。
なお、実施形態および実施例を例示して本発明を説明した。しかしながら、本発明の具体的な構成は前述の実施形態および実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があってもこの発明に含まれる。例えば、上述した実施形態および実施例のブロック構成の分離併合、手順の入れ替えなどの変更は本発明の趣旨および説明される機能を満たせば自由であり、上記説明が本発明を限定するものではない。また、上記実施例では、倒れ込みの影響を考慮に入れる手法として、「画像生成モデル」や「変化検出モデル」を利用する手法のみについて説明したが、それ以外の他の手法を採用しても良いのは勿論である。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載されうる。尚、以下の付記は本発明をなんら限定するものではない。
[付記1]
互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、前記観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶装置に蓄積する蓄積工程と、
第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する取得工程と、
前記記憶装置に蓄積されている前記複数の過去画像の中から、前記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する選定工程と、
地点情報に基づいて、前記新規画像と前記選定した過去画像とを位置合わせする位置合わせ工程と、
倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する比較工程と、
を含む地球表面状況把握方法。
[付記2]
前記変化領域の座標を特定する特定工程と、
該特定した座標に基づいて、前記新規画像に前記変化領域を重畳して表示する表示工程と、
を更に含む、付記1に記載の地球表面状況把握方法。
[付記3]
前記飛翔体は、人工衛星、航空機、ドローン、飛行船、およびヘリコプターのグループから選択された1つから成る、付記1又は2に記載の地球表面状況把握方法。
[付記4]
前記飛翔体は、前記撮影手段として合成開口レーダ(SAR)を搭載したSAR衛星から成り、
前記複数の過去画像および前記新規画像の各々は、SAR画像から成る、
付記3に記載の地球表面状況把握方法。
[付記5]
前記比較工程は、異なる視点の画像を生成する手法を利用して、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、前記変化領域を検出する、
付記1乃至4のいずれか1つに記載の地球表面状況把握方法。
[付記6]
前記比較工程は、撮影時の軌道の組み合わせごとに作成した変化検出モデルを利用して、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、前記変化領域を検出する、
付記1乃至4のいずれか1つに記載の地球表面状況把握方法。
[付記7]
互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、前記観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶装置に蓄積する蓄積手段と、
第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する取得手段と、
前記記憶装置に蓄積されている前記複数の過去画像の中から、前記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する選定手段と、
地点情報に基づいて、前記新規画像と前記選定した過去画像とを位置合わせする位置合わせ手段と、
倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する比較手段と、
を含む地球表面状況把握装置。
[付記8]
前記変化領域の座標を特定する特定手段と、
該特定した座標に基づいて、前記新規画像に前記変化領域を重畳して表示する表示手段と、
を更に含む、付記7に記載の地球表面状況把握装置。
[付記9]
前記飛翔体は、人工衛星、航空機、ドローン、飛行船、およびヘリコプターのグループから選択された1つから成る、付記7又は8に記載の地球表面状況把握装置。
[付記10]
前記飛翔体は、前記撮影手段として合成開口レーダ(SAR)を搭載したSAR衛星から成り、
前記複数の過去画像および前記新規画像の各々は、SAR画像から成る、
付記9に記載の地球表面状況把握装置。
[付記11]
前記比較手段は、異なる視点の画像を生成する手法を利用して、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、前記変化領域を検出する、
付記7乃至10のいずれか1つに記載の地球表面状況把握装置。
[付記12]
前記比較手段は、撮影時の軌道の組み合わせごとに作成した変化検出モデルを利用して、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、前記変化領域を検出する、
付記7乃至10のいずれか1つに記載の地球表面状況把握装置。
[付記13]
コンピュータを、
互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、少なくとも前記観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶装置に蓄積する蓄積手段と、
第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する取得手段と、
前記記憶装置に蓄積されている前記複数の過去画像の中から、前記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する選定手段と、
地点情報に基づいて、前記新規画像と前記選定した過去画像とを位置合わせする位置合わせ手段と、
倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する比較手段と、
して機能させるための地球表面状況把握プログラム。
[付記14]
前記コンピュータを、
前記変化領域の座標を特定する特定手段と、
該特定した座標に基づいて、前記新規画像に前記変化領域を重畳して表示する表示手段と、
して更に機能させる、付記13に記載の地球表面状況把握プログラム。
[付記15]
前記飛翔体は、人工衛星、航空機、ドローン、飛行船、およびヘリコプターのグループから選択された1つから成る、付記13又は14に記載の地球表面状況把握プログラム。
[付記16]
前記飛翔体は、前記撮影手段として合成開口レーダ(SAR)を搭載したSAR衛星から成り、
前記複数の過去画像および前記新規画像の各々は、SAR画像から成る、
付記15に記載の地球表面状況把握プログラム。
[付記17]
前記比較手段は、異なる視点の画像を生成する手法を利用して、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、前記変化領域を検出する、
付記13乃至16のいずれか1つに記載の地球表面状況把握プログラム。
[付記18]
前記比較手段は、撮影時の軌道の組み合わせごとに作成した変化検出モデルを利用して、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、前記変化領域を検出する、
付記13乃至16のいずれか1つに記載の地球表面状況把握プログラム。
本発明は、一般的に合成開口レーダが良く利用されている、災害監視、海洋監視、油田監視、農業、漁業、都市部における活動監視などの地球観測分野に幅広く利用可能である。
100、100A 地球表面状況把握装置
110 記憶装置
120、120A 変化検出装置
121 蓄積部
122 取得部
123 選定部
124 位置合わせ部
125 比較部
126 特定部
127 表示部
130 表示装置
200 地球表面状況把握装置
201 SAR衛星
202 地上受信局
203 衛星画像配布外部機関
210 データサーバ
212 衛星画像蓄積装置
214 メタデータ蓄積装置
216 変化検出結果蓄積装置
220、220A、220B 変化検出装置
222 比較画像選定部
224 画像位置合わせ部
226、226A、226B 変化検出部
230 変化確認用端末
510 学習データ(入力データ)
520 正解データ
530 画像生成モデル
610 学習データ(入力データ)
620 正解データ
630 変化検出モデル
700 情報処理装置
710 制御部(CPU)
720 記憶部
730 ROM
740 RAM
750 通信インターフェース
760 ユーザインターフェース

Claims (10)

  1. 互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、前記観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶装置に蓄積する蓄積工程と、
    第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する取得工程と、
    前記記憶装置に蓄積されている前記複数の過去画像の中から、前記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する選定工程と、
    地点情報に基づいて、前記新規画像と前記選定した過去画像とを位置合わせする位置合わせ工程と、
    倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する比較工程と、
    を含む地球表面状況把握方法。
  2. 前記変化領域の座標を特定する特定工程と、
    該特定した座標に基づいて、前記新規画像に前記変化領域を重畳して表示する表示工程と、
    を更に含む、請求項1に記載の地球表面状況把握方法。
  3. 前記飛翔体は、人工衛星、航空機、ドローン、飛行船、およびヘリコプターのグループから選択された1つから成る、請求項1又は2に記載の地球表面状況把握方法。
  4. 前記飛翔体は、前記撮影手段として合成開口レーダ(SAR)を搭載したSAR衛星から成り、
    前記複数の過去画像および前記新規画像の各々は、SAR画像から成る、
    請求項3に記載の地球表面状況把握方法。
  5. 前記比較工程は、異なる視点の画像を生成する手法を利用して、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、前記変化領域を検出する、
    請求項1乃至4のいずれか1つに記載の地球表面状況把握方法。
  6. 前記比較工程は、撮影時の軌道の組み合わせごとに作成した変化検出モデルを利用して、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、前記変化領域を検出する、
    請求項1乃至4のいずれか1つに記載の地球表面状況把握方法。
  7. 互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、前記観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶装置に蓄積する蓄積手段と、
    第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する取得手段と、
    前記記憶装置に蓄積されている前記複数の過去画像の中から、前記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する選定手段と、
    地点情報に基づいて、前記新規画像と前記選定した過去画像とを位置合わせする位置合わせ手段と、
    倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する比較手段と、
    を含む地球表面状況把握装置。
  8. 前記変化領域の座標を特定する特定手段と、
    該特定した座標に基づいて、前記新規画像に前記変化領域を重畳して表示する表示手段と、
    を更に含む、請求項7に記載の地球表面状況把握装置。
  9. 前記飛翔体は、人工衛星、航空機、ドローン、飛行船、およびヘリコプターのグループから選択された1つから成る、請求項7又は8に記載の地球表面状況把握装置。
  10. コンピュータを、
    互いに異なる軌道上を飛翔する複数の飛翔体に搭載された撮影手段によって地球表面を観測地点毎に撮影して得られた複数の過去画像を、少なくとも前記観測地点と撮影時期とを特定するデータに紐付けた状態で、記憶装置に蓄積する蓄積手段と、
    第1の軌道上を飛翔する第1の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記地球表面上の所定の観測地点を撮影して得られた新規画像を取得する取得手段と、
    前記記憶装置に蓄積されている前記複数の過去画像の中から、前記第1の軌道とは異なる第2の軌道上を飛翔する第2の飛翔体に搭載された撮影手段によって前記所定の観測地点と同じ地点を撮影して得られた1つの直近の過去画像を選定して、選定した過去画像を出力する選定手段と、
    地点情報に基づいて、前記新規画像と前記選定した過去画像とを位置合わせする位置合わせ手段と、
    倒れ込みの影響を考慮に入れて、位置合わせした後の前記新規画像と前記選定した過去画像とを比較して、変化領域を検出する比較手段と、
    して機能させるための地球表面状況把握プログラム。
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