JP2022165920A - 適応式殺菌システム及び方法 - Google Patents

適応式殺菌システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022165920A
JP2022165920A JP2022063804A JP2022063804A JP2022165920A JP 2022165920 A JP2022165920 A JP 2022165920A JP 2022063804 A JP2022063804 A JP 2022063804A JP 2022063804 A JP2022063804 A JP 2022063804A JP 2022165920 A JP2022165920 A JP 2022165920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adapter module
sterilization
light
fluid
shroud
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022063804A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェイ.チルドレス ジェイミー
J Childress Jamie
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing Co
Original Assignee
Boeing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boeing Co filed Critical Boeing Co
Publication of JP2022165920A publication Critical patent/JP2022165920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/02Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using physical phenomena
    • A61L2/08Radiation
    • A61L2/10Ultraviolet radiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/26Accessories or devices or components used for biocidal treatment
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/16Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using physical phenomena
    • A61L9/18Radiation
    • A61L9/20Ultraviolet radiation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64FGROUND OR AIRCRAFT-CARRIER-DECK INSTALLATIONS SPECIALLY ADAPTED FOR USE IN CONNECTION WITH AIRCRAFT; DESIGNING, MANUFACTURING, ASSEMBLING, CLEANING, MAINTAINING OR REPAIRING AIRCRAFT, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; HANDLING, TRANSPORTING, TESTING OR INSPECTING AIRCRAFT COMPONENTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B64F5/00Designing, manufacturing, assembling, cleaning, maintaining or repairing aircraft, not otherwise provided for; Handling, transporting, testing or inspecting aircraft components, not otherwise provided for
    • B64F5/30Cleaning aircraft
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2202/00Aspects relating to methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects
    • A61L2202/10Apparatus features
    • A61L2202/11Apparatus for generating biocidal substances, e.g. vaporisers, UV lamps
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2202/00Aspects relating to methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects
    • A61L2202/10Apparatus features
    • A61L2202/16Mobile applications, e.g. portable devices, trailers, devices mounted on vehicles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2202/00Aspects relating to methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects
    • A61L2202/20Targets to be treated
    • A61L2202/25Rooms in buildings, passenger compartments

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

【課題】UV光殺菌システムを適応させるためのシステム及び方法、並びに様々な異なる用途に使用可能なUV光殺菌システム及び方法を提供する。【解決手段】適応式殺菌システム(100)は、紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプ(108)を有する殺菌ヘッド(102)を含む。1つ又は複数のアダプタモジュール(104)は、前記殺菌ヘッドに、連結インタフェース(106)において取り外し可能に接続されるよう構成されている。前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、前記UVランプが照射するUV光に関連した機能を提供するよう構成されている。前記アダプタモジュールは、前記連結インタフェースにおいて、前記殺菌ヘッドに取り外し可能に接続される構成のシュラウドと、前記シュラウドに接続された光フィルタと、を含む。前記光フィルタは、前記UVランプが照射するUV光をフィルタリングする。【選択図】図1

Description

本開示の実施例は、概して、民間航空機などのビークルにおいて構造体及び領域を殺菌するために使用される適応式(adaptable)殺菌システムに関する。
民間航空機などのビークルは、様々な場所から場所へ乗客を輸送するために使用される。現在、航空機内の表面を消毒又は殺菌するためのシステムが開発されており、例えば、紫外線(UV)光を用いた殺菌システムがある。構造体の表面をUV光により殺菌する技術として、広域スペクトルUVC光を構造体に照射する方法が知られている。
既知のUV殺菌システムは、一般的に、特定の用途に合わせて構成される。例えば、1つのUV殺菌システムは、ある特定の波長のUV光を照射して表面を殺菌するよう構成される。
しかしながら、状況によって、別の波長域のUV光が望ましいことがある。そのような場合は、所望の波長のUV光を照射する別のUVランプを使用することが一般的である。
UV光殺菌システムを適応させるためのシステム及び方法が必要とされている。加えて、様々な異なる用途に使用可能なUV光殺菌システム及び方法が必要とされている。
これらの要望を念頭に、本開示のいくつかの実施例は、適応式殺菌システムを提供し、当該システムは、紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを有する殺菌ヘッドを含む。1つ又は複数のアダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続されるよう構成されている。前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、前記UVランプが照射するUV光に関連した機能を提供するよう構成されている。例えば、前記機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含む。
少なくとも1つの実施例において、前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、第1特有機能を実行するよう構成された第1アダプタモジュールと、前記第1特有機能とは異なる第2特有機能を実行するよう構成された第2アダプタモジュールと、を含む。前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとの関係において交換可能である。一実施例として、前記第1特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含み、前記第2特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの他の1つを含む。
少なくとも1つの実施例において、前記連結インタフェースは、前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールに共通である。
少なくとも1つの実施例において、殺菌ヘッドは、ワンドアセンブリに含まれる。前記ワンドアセンブリは、バックパックアセンブリに接続可能である。他の実施例では、前記ワンドアセンブリは、ケースアセンブリに接続可能である。
本開示の特定の実施例は、殺菌ヘッドに、1つ又は複数のアダプタモジュールを、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続することを含む、適応可能な殺菌方法を提供する。前記殺菌ヘッドは、紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含むものであり、前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、前記UVランプが照射するUV光に関連した機能を提供するよう構成されている。
本開示の特定の実施例は、紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを有する殺菌ヘッドに取り外し可能に接続される構成のアダプタモジュールを提供する。前記アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続されるよう構成されたシュラウド又はフレームと、前記シュラウド又はフレームに接続された光フィルタと、を含む。前記光フィルタは、前記UVランプが照射するUV光をフィルタリングするよう構成されている。前記アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとは別体である。
一実施例において、前記光フィルタは、230ナノメートルの低域通過フィルタである。少なくとも1つの実施例において、前記光フィルタは、前記シュラウド又はフレームに固定されたパネルを含む。一実施例として、前記シュラウド又はフレームと前記光フィルタは、同一の光フィルタリング材料で構成されている。
少なくとも1つの実施例において、前記光フィルタは、シリコンから成る。前記光フィルタは、金属被覆が施されているか、所定のパターンにエッチングが施されているか、の一方又は両方により、前記UV光の所定の波長をフィルタリングするよう構成されている。
少なくとも1つの実施例において、前記連結インタフェースは、前記アダプタモジュールと、当該アダプタモジュールとは異なる別のアダプタモジュールと、に共通である。
本開示の特定の実施例は、光フィルタをシュラウド又はフレームに接続することを含む方法を提供する。前記光フィルタは、紫外線(UV)ランプが照射するUV光をフィルタリングするよう構成されている。前記接続により、前記UVランプを有する殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される構成のアダプタモジュールが提供される。
本開示の特定の実施例は、適応式殺菌システムを提供するものであり、本明細書に記載するように、当該システムは、紫外線(UV)光を照射するように構成されたUVランプを有する殺菌ヘッドと、当該殺菌ヘッドに取外し可能に接続されるアダプタモジュールと、を含む。
本開示の特定の実施例は、紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを有する殺菌ヘッドに取り外し可能に接続される構成されたアダプタモジュールを提供する。前記アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続されるよう構成されたシュラウドと、前記シュラウド内に、入口と出口に流体連通する流体通路と、を含む。前記流体通路は、前記入口から流体が流入し、前記出口から排出されるよう構成されている。前記UVランプは、前記流体通路の前記入口から前記出口へと流体が通過する際に、前記流体通路の内部にUV光を照射するよう構成されている。
少なくとも1つの実施例において、前記流体通路は、前記シュラウドの内表面により画成されている、前記シュラウドの前記内表面は、反射性の表面である。
少なくとも1つの実施例において、前記流体はガスである。前記ガスは、例えば空気である。
少なくとも1つの実施例において、前記流体は液体である。前記液体は、例えば水である。
少なくとも1つの実施例において、前記流体通路の内部に粒子フィルタが設けられている。少なくとも1つの実施例において、前記流体通路の内部にオゾンフィルタが設けられている。
少なくとも1つの実施例において、前記シュラウドは、1つ又は複数のチューブを含む。前記1つ又は複数のガラスチューブは、前記流体通路を画成する。例えば、前記1つ又は複数のチューブは、1つ又は複数の屈曲部に繋がる複数の直線セグメントを含む。一実施例として、前記1つ又は複数のチューブは、ガラス製である。
少なくとも1つの実施例において、前記シュラウドの内部に送風機が設けられている。
少なくとも1つの実施例において、前記出口は、呼吸マスクに繋がるチューブに接続されている。
少なくとも1つの実施例において、前記入口の近傍にバルブ又はポンプのうちの一方又は両方が配されている。前記バルブ又はポンプのうちの一方又は両方は、前記流体通路における流体の流れを制御するよう構成されている。
本開示の特定の実施例は、アダプタモジュールのシュラウド内に、入口と出口に流体連通する流体通路を設けることを含む方法を提供する。前記流体通路には、前記入口から流体が流入して前記出口から排出される。前記流体通路の前記入口から前記出口へと流体が通過する際に、前記流体通路の内部に紫外線(UV)光が照射される。
本開示の実施例による適応式殺菌システムの概略ブロック図である。 本開示の実施例による適応式殺菌方法のフローチャートである。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドとアダプタモジュールの間の連結インタフェースを簡略化して示す図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドとアダプタモジュールの間の連結インタフェースを簡略化して示す図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドとアダプタモジュールの間の連結インタフェースを簡略化して示す図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドとアダプタモジュールの間の連結インタフェースを簡略化して示す図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドとアダプタモジュールの間の連結インタフェースを簡略化して示す図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドとアダプタモジュールの間の連結インタフェースを簡略化して示す図である。 本開示の実施例による適応式殺菌システムの底面斜視図である。 図9の線10-10に沿ったアダプタモジュールの断面図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドからアダプタモジュールが分離された状態の適応式殺菌システムの底面斜視図である。 本開示の実施例によるアダプタモジュールの概略ブロック図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドからアダプタモジュールが取り外された状態の殺菌システムの斜視図である。 図13に示す殺菌システムにおいて、殺菌ヘッドにアダプタモジュールが接続された状態を示す斜視図である。 本開示の実施例によるアダプタモジュールの上面斜視図である。 本開示の実施例による流体通路の上面図である。 本開示の実施例による殺菌システムの内部を示す図である。 本開示の実施例による殺菌システムの内部を示す図である。 本開示の実施例による、呼吸マスクに接続された殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例による殺菌システムの側面図である。 本開示の実施例による殺菌システムの側面図である。 本開示の実施例による殺菌システムの側面図である。 本開示の実施例による、作業者に装着された状態のポータブル殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例によるワンドアセンブリを側面上方から見た斜視図である。 図24に示したワンドアセンブリの後面斜視図である。 図24に示したワンドアセンブリの側面斜視図である。 本開示の実施例による、コンパクトな展開状態のポータブル殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドが延出位置にあるときのポータブル殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドが延出位置にあり、ハンドルが延出位置にあるときのポータブル殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例による、殺菌ヘッドをハンドルに対して回転させた状態のポータブル殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例による殺菌ヘッドにおけるUVランプ及び反射体の端面斜視図である。 本開示の実施例による殺菌ヘッドにおけるUVランプ及び反射体の端面斜視図である。 本開示の実施例による殺菌ヘッドにおけるUVランプ及び反射体の端面斜視図である。 殺菌ヘッドの上面斜視図である。 殺菌ヘッドの床面斜視図である。 図34の線36-36で切断した殺菌ヘッドの軸断面図である。 本開示の実施例による、取り付け用ブラケットに固定されたUVランプの端面斜視図である。 本開示の実施例によるバックパックアセンブリを分解して示す斜視図である。 本開示の実施例による、バックパックアセンブリに接続されたハーネスの前面斜視図である。 紫外光スペクトルを示す図である。 本開示の実施例によるポータブル殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例による、ケースアセンブリが開状態であるポータブル殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例による、ケースアセンブリが開状態であるポータブル殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例による、ケースアセンブリが開状態であるポータブル殺菌システムの斜視図である。 本開示の実施例によるワンドアセンブリの側面斜視図である。 図45のワンドアセンブリの底面斜視図である。 本開示の実施例による航空機の正面図である。
上述した発明の概要、及び、後述する実施例の詳細は、添付図面を参照することで、より明瞭に理解されよう。本明細書において、単数形で記載されている要素又はステップは、必ずしも複数の要素又はステップを排除するものではない。さらに、「一実施例」に言及することは、その実施例に記載した特徴を取り入れた他の実施例の存在を排除することを意図するものではない。さらに、特に明記されていない限り、特定の状態にある1つ又は複数の要素を「含む(comprising)」又は「有する(having)」実施例は、その状態にない別の要素を付加的に含んでいてもよい。
本明細書に記載するように、本開示の実施例は、1つ又は複数のアダプタモジュールを有する適応式殺菌システムを提供するものであり、当該1つ又は複数のアダプタモジュールは、紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを有する殺菌ヘッドに、取り外し可能に接続されるように構成されている。前記アダプタモジュールは、前記UVランプが照射するUV光に関連した機能を提供するよう構成されている。例えば、アダプタモジュールは、UV光をフィルタリングするよう構成されている。アダプタモジュールは、使用者の皮膚や傷口、物体(例えば、ツール類及び備品)の表面、空気や水などの流体、及び/又はその他のものを消毒するために使用することができる。
「アダプタモジュール」なる用語は、例えば殺菌ヘッドに取り付け、及び/又は、取り外しすることができる、所与のUV消毒又は殺菌処理を補助及び/又は補完するデバイス又はアセンブリなどを意味する。
図1は、本開示の実施例による適応式殺菌システム100の概略ブロック図である。殺菌システム100は、殺菌ヘッド102及び複数のアダプタモジュール104を含み、これらアダプタモジュールは、殺菌ヘッド102に、連結インタフェース(coupling interface)106において取外し可能に装着されるよう構成されている。
殺菌ヘッド102は、紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプ108を含む。殺菌ヘッド102は、アダプタモジュール104を装着しなくても使用することができる。例えば、殺菌ヘッド102は、アダプタモジュール104を取り外した状態でも、UV光を照射して表面を殺菌することができる。少なくとも1つの実施例において、殺菌ヘッド102は、可搬型の移動プラットフォームの一部である。例えば、殺菌ヘッド102は、本明細書に記載するように、ワンドアセンブリの一部である。ワンドアセンブリは、バックパックアセンブリ、ケースアセンブリ、カートアセンブリなどに接続することができる。他の実施例において、ワンドアセンブリは、独立したユニットであって、バックパックアセンブリなどの他のアセンブリには接続されていない。
各アダプタモジュール104は、殺菌ヘッド102に取り外し可能に(即ち、容易に着脱可能な態様で)、連結インタフェース106において固定される構成である。例えば、連結インタフェース106は、トラック溝(track)、ラッチ、移動止め(detent)、締り嵌め部(interference fit)、ばね付き継手(spring-biased coupling)、一体型又は別個のファスナなどを含むことができる。少なくとも1つの実施例において、連結インタフェース106は、すべてのアダプタモジュール104に対して共通である。つまり、連結インタフェース106は、すべてのアダプタモジュール104について同一の構成である。
アダプタモジュール104は、UVランプ108が照射するUV光に関連した機能を提供するよう構成されている。各アダプタモジュール104は、それぞれ他のアダプタモジュールとは異なる機能を提供する。そのような機能としては、例えば、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、物体の殺菌などが挙げられる。
例えば、少なくとも1つのアダプタモジュール104は、UV光を光学的にフィルタリングする光フィルタであり、当該第1アダプタモジュール104により、望ましくない波長のUV光を遮断するよう構成されている。このように、第1アダプタモジュール104によれば、UVランプ108から照射されたUV光のうち、所望の波長の光だけが第1アダプタモジュール104を通過するように構成できる。一実施例において、第1アダプタモジュール104は、例えば230ナノメートル(nm)を超える波長の光を遮断する低域通過フィルタなどの光フィルタを含む。
他の例として、少なくとも1つのアダプタモジュール104は、光変換器であり、UVランプ108から照射される第1波長のUV光を、第2波長の光に変換するよう構成されている。例えば、アダプタモジュール104は、UVランプ108から照射される光を、長波長側又は短波長側の光に変換するように構成されている。
他の例として、少なくとも1つのアダプタモジュール104は、流体殺菌装置(fluid sanitizer)であり、UVランプ108が照射するUV光の中を流体が通過することで、流体を消毒するよう構成されている。例えば、アダプタモジュール104は、ガス(例えば空気)又は液体(例えば水)を通過させる流路を内部に有する。この内部流路を流れる流体を、UVランプ108が照射するUV光によって消毒する。
他の実施例において、少なくとも1つのアダプタモジュール104は、物体殺菌装置(object sanitizer)であって、内部にチャンバを有しており、この内部チャンバに入れられた物体(例えば、什器類、器具、ボールなど)を消毒するよう構成されている。少なくとも1つの実施例において、この内部チャンバは、例えば手など、人体の一部を入れることができるように構成されている。UVランプが照射するUV光は、人体の一部の消毒に使用可能である。
各アダプタモジュール104は、例えば光フィルタリング、光波長変換、流体消毒、物体消毒などの、それぞれ異なる特有の機能を奏するように構成されている。例えば、第1アダプタモジュール104は、光フィルタを含み、第2アダプタモジュール104は、波長変換器を含み、第3アダプタモジュール104は、流体殺菌装置を含み、第4アダプタモジュール104は、物体殺菌装置を含む構成である。各アダプタモジュール104は、互いに交換可能であり、連結インタフェース106において、殺菌ヘッド102に取り外し可能に装着されているか、固定されているか、或いは他の方法で接続されている。このように、殺菌システム100は、異なるアダプタモジュール104を用いることで、様々な異なる機能を実行するように適応させることができる。なお、殺菌システム100に含まれるアダプタモジュール104の数は、図示より多くても、少なくてもよい。
本明細書に記載するように、適応式殺菌システム100は、UV光を照射するよう構成されたUVランプ108を有する殺菌ヘッド102を含む。1つ又は複数のアダプタモジュール104は、殺菌ヘッド102に、連結インタフェース106において取り外し可能に接続される構成である。アダプタモジュール104は、UVランプ108が照射するUV光に関連した機能(例えば、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌/消毒、物体の殺菌/消毒など)を提供するよう構成されている。例えば、第1アダプタモジュール104は、第1特有機能(光フィルタリングなど)を実行するよう構成されており、第2アダプタモジュール104は、第1特有機能とは異なる第2特有機能(流体の殺菌など)を実行するよう構成されている。
図2は、本開示の実施例による適応式殺菌方法のフローチャートである。図1及び図2を参照すると、本方法では、先ず110において、UVランプ108を有する殺菌ヘッド102を用意する。殺菌ヘッド102には、いずれのアダプタモジュール104も装着されていない。殺菌ヘッド102は、遠紫外域(例えば、220~230nm)及び/又はUVC域(例えば230~280nm)などの特定の波長のUV光を照射するよう構成されている。
本方法の112において、殺菌ヘッド102の用途を適応させるか否か(例えば、変更するか否か)が判定される。つまり、殺菌ヘッド110の構成そのものにより提供される用途を変更すべきか否かが判定される。殺菌ヘッド102は、例えば、222nm又は254nmなどの特定の波長の光で物体の表面を殺菌するよう構成されている。本方法は、次に、112に戻る。本方法の112において、用途を変更しないと判定されれば、114に進み、アダプタモジュール104が装着されていない状態で、殺菌ヘッド102を作動させる。
一方、本方法112において、殺菌ヘッド102の用途を変更すると判定されれば、116に進み、(所望の機能に対応する)第1アダプタモジュール104を殺菌ヘッド102に装着する。次に、118において、第1アダプタモジュール104を装着した状態で殺菌ヘッド102を作動させて、所望の機能を達成する。
120において、第1アダプタモジュール104を装着した状態の殺菌ヘッド102の用途を変更するか否かが判定される。変更しない場合は、本方法は、118に戻る。
一方、第1アダプタモジュール104を装着した状態の殺菌ヘッド102の用途を変更すると判定されれば、本方法は、122に進み、殺菌ヘッド102から第1アダプタモジュール104を取り外す。本方法は、次に、112に戻る。任意には、本方法は、第1アダプタモジュール104とは異なる機能を有する第2アダプタモジュール104を殺菌ヘッド102に装着するステップ124に進む構成でもよい。本方法は、以下、同様の繰り返しを行う。
図3は、本開示の実施例による、殺菌ヘッド102とアダプタモジュール104の間の連結インタフェース106を簡略化して示す図である。例えば、連結インタフェース106は、殺菌ヘッド102のハウジング又はシュラウドに設けられた1つ又は複数のトラック溝126を含み、このトラック溝に、アダプタモジュール104に設けられた1つ又は複数の相補的部材128(例えば、突条(ridge)、突片(tab)、棚状部(ledge)、フィンなど)が入り込んで摺動するよう構成されている。任意に、殺菌ヘッド102が相補的部材128を有し、アダプタモジュール104がトラック溝126を有する構成でもよい。少なくとも1つの実施例において、連結インタフェース106は、図1に示す様に、すべてのアダプタモジュール104に対して共通である。
図4は、本開示の実施例による、殺菌ヘッド102とアダプタモジュール104の間の連結インタフェース106を簡略化して示す図である。例えば、連結インタフェース106は、殺菌ヘッド102のハウジング又はシュラウドに固定された1つ又は複数のラッチ130を含む。ラッチ130は、アダプタモジュール104に設けられた相補的部材132(例えば、開口部又は突出部など)に嵌合して固定し、また固定を解除できるよう構成されている。任意に、殺菌ヘッド102が相補的部材132を有し、アダプタモジュール104がラッチ130を有する構成でもよい。少なくとも1つの実施例において、連結インタフェース106は、図1に示す様に、すべてのアダプタモジュール104に対して共通である。
図5は、本開示の実施例による、殺菌ヘッド102とアダプタモジュール104の間の連結インタフェース106を簡略化して示す図である。例えば、連結インタフェース106は、殺菌ヘッド102のハウジング又はシュラウドに固定された面ファスナ134(例えばベルクロテープ)を含む。面ファスナ134は、相補的な面ファスナ136に嵌合して固定することができ、また固定を解除できるよう構成されている。例えば、面ファスナ134は、殺菌ヘッド102において露出している下面に固定され、面ファスナ136は、アダプタモジュール104の上面に固定される。少なくとも1つの実施例において、連結インタフェース106は、図1に示す様に、すべてのアダプタモジュール104に対して共通である。
図6は、本開示の実施例による、殺菌ヘッド102とアダプタモジュール104の間の連結インタフェース106を簡略化して示す図である。例えば、連結インタフェース106は、殺菌ヘッド102のハウジング又はシュラウドに固定された1つ又は複数の貫通孔138を含む。アダプタモジュール104には、1つ又は複数の撓み可能なばねアーム140が設けられており、当該アームの先端142が、撓んで貫通孔138に入り込む(例えば、スナップ嵌合する)よう構成されている。ラッチ130は、アダプタモジュール104に設けられた相補的部材132(例えば、開口部又は突出部など)に嵌合して固定することができ、また固定を解除できるよう構成されている。任意に、殺菌ヘッド102が撓み可能なばねアーム140を有し、アダプタモジュール104が貫通孔138を有する構成でもよい。少なくとも1つの実施例において、連結インタフェース106は、図1に示す様に、すべてのアダプタモジュール104に対して共通である。
図7は、本開示の実施例による、殺菌ヘッド102とアダプタモジュール104の間の連結インタフェース106を簡略化して示す図である。例えば、連結インタフェース106は、殺菌ヘッド102に設けられた開口部146に、締り嵌めによって、及び/又は、プラグ・ソケット接続によって嵌合するよう構成された表面144を含む。任意に、殺菌ヘッド102が表面144を有し、アダプタモジュール104が開口部146を有する構成でもよい。少なくとも1つの実施例において、連結インタフェース106は、図1に示す様に、すべてのアダプタモジュール104に対して共通である。
図8は、本開示の実施例による、殺菌ヘッド102とアダプタモジュール104の間の連結インタフェース106を簡略化して示す図である。例えば、連結インタフェース106には、1つ又は複数のファスナ148(例えば、4分の1回転ファスナ、2分の1回転ファスナ、又は、同一構成のバヨネット式(like bayonet-type)ファスナなど)が一体的に設けられており、アダプタモジュール104に設けられた相補的なキャビティ150に嵌合するよう構成されている。任意に、殺菌ヘッド102がキャビティ150を有し、アダプタモジュール104がファスナ148を有する構成でもよい。少なくとも1つの実施例において、連結インタフェース106は、図1に示す様に、すべてのアダプタモジュール104に対して共通である。
図9は、本開示の実施例による適応式殺菌システム100の底面斜視図である。適応式殺菌システム100は、殺菌ヘッド102、及び、本明細書に記載するように、当該殺菌ヘッド102に取り外し可能に接続されたアダプタモジュール104を含む。少なくとも1つの実施例において、アダプタモジュール104は、シュラウド160を含み、当該シュラウドは、殺菌ヘッド102のシュラウド162に対して、連結インタフェース106において着脱自在に固定されている。シュラウド160は、光フィルタ164を保持している。図1及び図9を参照すると、UVランプ108から光フィルタ164に向けてUV光が出射され、当該フィルタにおいて、UVランプ108から照射された光のうち所定の波長の光が遮断される。よって、光フィルタ164からは、フィルタリング済みのUV光166が出射される。
図1及び図9を参照すると、アダプタモジュール104は、殺菌ヘッド102から独立した別体である。つまり、殺菌ヘッド102とアダプタモジュール104は、一方が他方を含む関係ではない。アダプタモジュール104は、殺菌ヘッド102に取り外し可能に(例えば、連結し、また、連結を解除できるように)接続されている。アダプタモジュール104が殺菌ヘッド102に装着されているか否かに関わらず、殺菌ヘッド102は、動作可能(例えば、UV光を照射可能)である。
一例として、UVランプ108は、遠紫外域に含まれる特定の波長(例えば222nm)などのUV光を照射するよう構成されている。ただし、UVランプ108から照射されるUV光には、例えば230nmより長い波長の光もある程度は含まれる。したがって、少なくとも1つの実施例において、光フィルタ164は、230nmより長い波長の光を遮断する230nmの低域通過フィルタであって、230nmより短い波長の光が光フィルタ164から出射されるようにできる。一例として、光フィルタ164は、UVランプ108から照射されるUV光をフィルタリングして、人体へのリスクなしに微生物(例えば、ウィルス及び細菌)を無力化する(例えば、死滅させる)ことができる波長222nmのUV光166が光フィルタ164から出射されるようにする。
当然ながら、光フィルタ164を通過することで、UV光が減衰したり、出力が低下したりする。したがって、より高い出力が望ましい場合、また、人体への曝露の可能性がない場合には、殺菌ヘッド102からアダプタモジュール104を取り外して、フィルタリングされていない、より高出力のUV光を出射させることができる。アダプタモジュール104は、必要に応じて選択的に殺菌ヘッド102に着脱可能である。
上述したように、少なくとも1つの実施例において、殺菌システム100は、光フィルタ164を有するアダプタモジュール104を含む。アダプタモジュール104は、殺菌ヘッド102から選択的に取り外し可能である。人体への曝露の可能性がほとんどない場合には、アダプタモジュール104を装着せずに殺菌システム100を使用して、所望の表面にUV光を照射することができる。ただし、人体への曝露の可能性がある場合には、殺菌ヘッド102にアダプタモジュール104を装着して、光フィルタ164で不適切な波長のUV光を効率的に遮断することができる。
図10は、図9の線10-10に沿ったアダプタモジュール104の断面図である。少なくとも1つの実施例において、光フィルタ164は、シュラウド160に固定されたパネル168として構成されている。少なくとも1つの他の実施例において、アダプタモジュール104は、均質な光フィルタ164であるか、あるいは、これを含む。例えば、アダプタモジュール104は、光フィルタ164の材料で構成されている。少なくとも1つの実施例において、シュラウド160と光フィルタ164は、同一の光フィルタリング材料で構成されている。
少なくとも1つの実施例において、光フィルタ164は、シリコンで構成されている。光フィルタ164には、金属被覆が施されているか、及び/又は、所定のパターンにエッチングされており、これにより、所定の波長のUV光をフィルタリングすることができる。上述したように、光フィルタ164は、UVランプ108から照射されるUV光のうち、230nmより長い波長の光を遮断する230nmの低域通過フィルタであってもよい。任意に、光フィルタ164は、230nmより長い波長又は短い波長の光を遮断するように構成することができる。例えば、光フィルタ164は、UVランプ108から照射されるUV光のうち、254nm以外の波長の光を遮断するように構成することができる。
図11は、本開示の実施例による、殺菌ヘッド102からアダプタモジュール104が分離された状態の適応式殺菌システム100の底面斜視図である。少なくとも1つの実施例において、アダプタモジュール104は、光フィルタ164を保持するフレーム170を含む。フレーム170は、殺菌ヘッド102のシュラウド162の下端に露出している外縁部172に対して、本明細書に記載のいずれかの連結インタフェース106を介して取り外し可能に取り付けられている。
図1及び図9~図11を参照すると、アダプタモジュール104は、UV光を照射するよう構成されたUVランプ108を含む殺菌ヘッド102に対して取り外し可能に接続される構成である。アダプタモジュールは、連結インタフェース106において取り外し可能に殺菌ヘッド102に接続されるよう構成されたシュラウド160又はフレーム170を含む。シュラウド160又はフレーム170には、光フィルタ164が接続されている。光フィルタ164は、UVランプ108が照射するUV光をフィルタリングするよう構成されている。
図12は、本開示の実施例によるアダプタモジュール104の概略ブロック図である。図示のように、アダプタモジュール104は、シュラウド180を含む。シュラウド180は、シュラウド180の内部において、入口182から出口184に流体連通する流体通路186を含む。流体通路186は、シュラウド180の内表面185によって画成されている。少なくとも1つの実施例において、内表面185は、反射性の表面である。例えば、内表面185は、鏡や他の反射体(テフロン、ポレックス(Porex)、研磨したアルミニウムなど)が貼り付けられているか、及び/又は、被覆されている。
作動時には、流体(例えば、ガス又は液体)が、入口152からシュラウドに入り、流体通路186を通過する。図1及び図12を参照すると、UVランプ108からのUV光が流体通路186の内部に照射されて、流体を殺菌する。次いで、殺菌済みの流体が出口184から排出される。
流体通路186の内表面185が反射面であると、当該反射面に到達したUV光が通路の内部へと反射される。さらに、殺菌ヘッド102にも反射性の内表面を設けることができ、これにより、放射されたUV光は、流体通路186の中へと繰り返し反射されるので(吸収を低減或いはゼロにして)、殺菌/消毒処理をより効率的に行うことができる。代替的に、アダプタモジュール104は、反射表面を備えない構成でもよい。
少なくとも1つの実施例において、流体通路186の内部に粒子フィルタ191が設けられている。例えば、粒子フィルタ191は、入口182又はその近傍に配置される。粒子フィルタ191は、流体がガスであっても液体であっても、当該流体から微粒子(埃、デブリ、又は他の不純物)を除去することができる。微粒子は、UV光に影を生じさせる要因になる。よって、粒子フィルタ191を設けることにより、消毒処理をより有効かつ効率的に行うことができる。代替的に、アダプタモジュール104は、粒子フィルタを備えない構成でもよい。
少なくとも1つの実施例において、流体通路186の内部にオゾンフィルタ193が設けられている。例えば、オゾンフィルタ193は、出口184又はその近傍に配置される。オゾンフィルタ193は、(例えば、UV光と流体の相互作用により発生しうる)オゾンを流体から除去することができる。代替的に、アダプタモジュール104は、オゾンフィルタを備えない構成でもよい。
図1及び図12を参照すると、アダプタモジュール104は、UV光を照射するよう構成されたUVランプ108を有する殺菌ヘッド102に取り外し可能に接続される構成である。アダプタモジュール104は、殺菌ヘッド102に、連結インタフェース106において取り外し可能に接続される構成のシュラウド180を含む。シュラウド180には、内部(例えば、シュラウド180によって画成された内部チャンバ181)において、入口182から出口184に流体連通する流体通路186が設けられている。流体(例えば、ガス又は液体)は、入口182を通過して流体通路186に入り、出口184から排出される。UVランプ108からのUV光は、流体通路186の入口182から出口184へと流体が流れる際に、流体通路186の内部に照射される。
図13は、本開示の実施例による殺菌システム100の斜視図であり、殺菌ヘッド102からアダプタモジュール104が取り外された状態を示している。図14は、図13に示す殺菌システム100の斜視図であり、殺菌ヘッド102にアダプタモジュール104が接続された状態を示している。図12~図14を参照すると、アダプタモジュール104のシュラウド180は、流体通路186を画成する。少なくとも1つの他の実施例では、流体通路186は、1つ又は複数のチューブ187(例えば、ガラス製のチューブ)によって画成される。
図15は、本開示の実施例によるアダプタモジュール104の上面斜視図である。図16は、本開示の実施例による流体通路186の上面図である。図17は、殺菌システム100の内部を示す図である。図15~図17に示す様に、アダプタモジュール104は、チューブ187を含み、このチューブは、屈曲部196及び198に繋がる複数の直線セグメント190、192、及び194を有しており、アダプタモジュール104の内部に、流体が通過する長い連続通路を形成する。流体は、例えば、ガス(例えば空気)、又は、液体(例えば水)である。
少なくとも1つの実施例において、アダプタモジュール104の内部(例えば、シュラウド180上か、又はその内部)に、ファンなどの送風機199が設けられている。送風機199は、例えば、入口182又はその近傍(例えば、3インチ以内)に配置することができる。任意に、送風機199は、チューブ187の中に配置してもよい。送風機199により、アダプタモジュール104の外部の空気が流体通路186に取り込まれる。
少なくとも1つの実施例において、チューブ187は、ガラスなどの透過性材料から成る。ガラスチューブ187は、UV光をほとんど或いは全く吸収しないことが分かっており、チューブ187によって形成された流体通路186を流れる流体を、UVランプ108の光で効果的且つ効率的に消毒することができる。複数のセグメント190、192、及び194と屈曲部196及び198が設けられていることにより、比較的長い流体経路を形成することができ、流体が流体通路186を流れる時間を長くすることができる。流体が流体通路186を流れる時間を長くすることにより、UV光への曝露時間も長くすることができるので、殺菌効率をさらに高めることができる。
任意に、チューブ187に含まれるセグメントや屈曲部の数は、図示より多くても、少なくてもよい。例えば、チューブ187は、単一の直線セグメントから成り、屈曲部を含まない構成でもよい。他の例では、チューブ187は、4つ以上の直線セグメントと、3つ以上の屈曲部を含む構成でもよい。他の例では、不連続な複数のチューブ187が用いられてもよい。
図18は、本開示の実施例による殺菌システム100の内部を示す図である。この実施例では、アダプタモジュール104は、チューブを含んでいない。代わりに、シュラウド180の内表面185(反射性であっても、なくてもよい)によって、流体通路186が画成されている。
図19は、本開示の実施例による、呼吸マスク(breathing mask)200に接続された殺菌システム100の斜視図である。この殺菌ヘッド102は、バックパックアセンブリ204に接続されたワンドアセンブリ202の一部である。アダプタモジュール104は、図12~図19を参照して説明したように、流体を殺菌するよう構成されている。ホース又はチューブ206の第1端部205は、出口184に接続されている。チューブ206の第2端部207は、呼吸マスク200の入口210に接続されている。このように、殺菌システム100にアダプタモジュール104を組み合わせることで、空気を殺菌し、殺菌済みの清浄な空気を、作業者に装着された呼吸マスク200に供給するように構成することができる。殺菌システム100及び呼吸マスク200は、感染症が流行又は蔓延している地域など、使用者が空気中の病源体の影響を受けやすいような状況において装着することができる。
図20は、本開示の実施例による殺菌システム100の側面図である。この実施例では、殺菌システム100は、ビークルの内部キャビン、客室内に設置することができる。送風機199により、アダプタモジュール104に空気が取り込まれ、取り込まれた空気は、図12~図18を参照して説明したように、流体通路186を通過する。空気が流体通路186を流れるのに伴って、UVランプ108から照射されるUV光が当該空気を殺菌する。よって、殺菌済みの清浄な空気220が出口184から放出されて、設置場所に供給される。
図21は、本開示の実施例による殺菌システム100の側面図である。この実施例では、(第1殺菌ヘッド102aに接続された)第1アダプタモジュール104aの出口184aが、(第2殺菌ヘッド102bに接続された)第2アダプタモジュール104bの入口182bに流体連通している。これにより、先ず、第1アダプタモジュール104aの入口182aを通過した空気が一次殺菌され、次いで、この一次殺菌された空気が出口184aを通過して第2アダプタモジュール104bの入口182bへと送られて、さらに殺菌される。このようにして殺菌された空気が、最終的に出口184bから放出されて設置場所に供給される。このように、複数のアダプタモジュール104を連結することで、空気を高度に殺菌することができる。なお、殺菌システム100に含まれる殺菌ヘッド及びアダプタモジュールの数は、図示より多くても、少なくてもよい。例えば、殺菌ヘッド102aを第1バックパックアセンブリ204aに接続し、殺菌ヘッド102bを第2バックパックアセンブリ204bに接続する構成も可能である。
図22は、本開示の実施例による殺菌システム100の側面図である。図12~図18及び図22を参照すると、少なくとも1つの実施例において、流体通路186は、内部に例えば水などの液体が流れるように構成することができる。アダプタモジュール104は、入口182又はその近傍にバルブ230及びポンプ232を備える。また、バルブ230、ポンプ232、及び/又は入口182には、流体流入線(liquid inlet line)240が接続される。バルブ230は、流体通路186に入る流体の流れを制御する。ポンプ232は、流体通路186における流体を押し動かす。UVランプ108は、流体が流体通路186を流れるのに伴ってUV光を照射して、流体通路186を流れる流体を殺菌する。これにより、例えば飲用に適した殺菌済みの清浄な液体を、出口184から排出ホース244などに供給することができる。任意に、アダプタモジュール104は、バルブ230及び/又はポンプ232を備えない構成でもよい。
図23は、本開示の実施例によるポータブル殺菌システム300が作業者301に装着された状態を示す斜視図である。ポータブル殺菌システム300は、バックパックアセンブリ304に接続されたワンドアセンブリ302を含む。バックパックアセンブリは、ハーネス305によって、着脱可能な態様で作業者に固定されている。ワンドアセンブリ302は、ハンドル308に接続された殺菌ヘッド306を含む。少なくとも1つの実施例において、殺菌ヘッド306は、連結部材310を介してハンドル308に移動可能に接続されている。
殺菌ヘッド306は、図1~図22を参照して説明した殺菌ヘッド102の一例である。アダプタモジュール104は、上述したように、殺菌ヘッド102に取り外し可能に接続される。
少なくとも1つの他の実施例において、ポータブル殺菌システム300は、作業者301に装着されていない。例えば、ポータブル殺菌システム300は、開閉可能なケースアセンブリを含む。ワンドアセンブリ302を使用しないときは、これをケースアセンブリに収納することができる。ケースアセンブリは、ワンドアセンブリ302を取り出し、作動させるときには、開状態にすることができる。
図23に示すワンドアセンブリ302は、収納状態にある。収納状態において、ワンドアセンブリ302は、1つ又は複数のトラック溝、クリップ、ラッチ、ベルト、紐などによって、バックパックアセンブリ304の一部に取外し可能に固定される。
少なくとも1つの他の実施例では、ワンドアセンブリ302は、収納状態であって、ケースアセンブリに収納されている。例えば、ワンドアセンブリ302は、収納状態においては、閉状態のケースアセンブリに収納される。ワンドアセンブリ302を取り出して、展開するときには、ケースアセンブリは開状態にすることができる。
図24は、本開示の実施例によるワンドアセンブリ302を側面上方から見た斜視図である。殺菌ヘッド306は、連結部材310を介して、ハンドル308に接続されている。殺菌ヘッド306は、シュラウド312を含み、このシュラウドには、基端316から先端318まで延びる外側カバー314が設けられている。本明細書に記載するように、シュラウド312の中には、UVランプが配置されている。
任意に、ワンドアセンブリ302は、固定ハンドルに接続された殺菌ヘッド306を含む構成でもよい。さらに、ワンドアセンブリ302の大きさ及び形状は、図示と異なっていてもよい。
基端316には、ポート320が設けられている。ポート320は、ホース322に接続されており、このホースがバックパックアセンブリ304(図23には示されていない)に接続される。ホース322は、バックパックアセンブリ304(図23に示す)に含まれる電源部(例えば、1つ又は複数のバッテリ)を、シュラウド312に含まれるUVランプ340に接続する電気コード、電気ケーブル、電気配線などを含む。任意に、電気コード、電気ケーブル、電気配線などは、ホース322の外側に配置される構成でもよい。少なくとも1つの実施例において、ホース322は、シュラウド312の内部チャンバを、バックパックアセンブリ304の内部に配された送風機、真空発生装置、エアフィルタなどに流体接続する送気用チューブ(例えば空気管)をさらに含む。
連結部材310は、シュラウド312の基端316付近で外側カバー314に固定されている。連結部材310は、例えば、ファスナ、接着剤などによって外側カバー314に接合された固定ビーム材324を含む。また、ハンドル308をシュラウド312から離間させる延出ビーム材326が固定ビーム材324から外方に延びている。延出ビーム材326には、固定ビーム材324とは反対側に軸受アセンブリ328が設けられている。軸受アセンブリ328は、軸受け、トラック溝などのうちの1つ又は複数を含んでおり、これにより、ハンドル308が連結部材310に対して矢印Aの方向に直線的に並進し、及び/又は、枢動軸(pivot axle)に沿って円弧Bの方向に回転することが可能になる。任意に、固定ビーム材324が軸受アセンブリを含んでもよく、ハンドル308が軸受アセンブリ328に接続されることに加えて、或いは、それに代えて、この軸受けユニットによって、殺菌ヘッド306が矢印Aの方向に並進し、及び/又は、円弧Bの方向に回転(例えば旋回)することが可能な構成でもよい(この場合、例えば、ハンドル308は、連結部材310に固定されてもよい)。
少なくとも1つの他の実施例では、ワンドアセンブリ302は、連結部材310を備えない構成でもよい。この場合、ハンドル308は、例えばシュラウド312に固定される。
少なくとも1つの実施例において、ハンドル308は、ロッド、ポール、ビームなどの部材330を含み、この部材は、シュラウド312より長くてもよい。任意に、ロッド330は、シュラウド312より短くてもよい。ロッド330には、1つ又は複数の把持部332が固定されている。把持部332は、作業者が握って保持するように構成されている。把持部332は、人間工学に基づいた触覚形状部(ergonomic tactile feature)334を含む構成でもよい。
任意に、ワンドアセンブリ302の大きさ及び形状は、図示と異なっていてもよい。例えば、少なくとも1つの実施例において、ハンドル308は、シュラウド312に対して固定されてもよい。さらに、ハンドル308は、ハンドルそのもの及び/又はシュラウド312に対して移動可能な構成でなくてもよい。例えば、ハンドル308及びシュラウド312は、一体成型により形成された単一の部材でもよい。
図25は、図24に示したワンドアセンブリ302の後面斜視図である。図26は、図24に示したワンドアセンブリ302の側面斜視図である。図25及び図26を参照すると、ハンドル308は、ハンドル308を連結部材310に枢動可能に接続する枢動軸338を有する軸受け336を介して、連結部材310に枢動可能に接続されている。ハンドル308は、さらに、直線的に並進して、軸受け336から延び出したり、入り込んだりするようにする構成でもよい。例えば、ハンドル308は、入れ子式に出し入れ可能な構成でもよい。少なくとも1つの実施例では、任意に或いは代替的に、ハンドル308は、入れ子式本体部を有しており、ハンドル308が外方に延伸し、また内方に後退することを可能にする。少なくとも1つの他の実施例において、ハンドル308は、シュラウド312に対して、移動、延伸、又は後退などが可能な構成でなくてもよい。
図27は、本開示の実施例による、コンパクトな展開状態のポータブル殺菌システム300の斜視図である。ワンドアセンブリ302は、図27に示すように、バックパックアセンブリ304(図23に示す)から取り外されて、コンパクトな展開状態にされている。ホース322は、ワンドアセンブリ302をバックパックアセンブリ304に接続している。コンパクトな展開状態では、殺菌ヘッド306は、ハンドル308に対して完全に後退した位置にある。
図28は、本開示の実施例による、殺菌ヘッド306が延出位置にあるときのポータブル殺菌システム300の斜視図である。殺菌ヘッド306をハンドル308から延出させるときには、殺菌ヘッド306を矢印A’の方向に沿って、ハンドル308に対して前方に摺動させる(或いは、ハンドル308を殺菌ヘッド306に対して後方に摺動させる)。上述したように、殺菌ヘッド306は、連結部材310を介してハンドル308に対して矢印A’の方向に直線的に並進可能である。図28に示す様に、殺菌ヘッド306を外方に延出させることで、より遠くまで殺菌システム300を容易に届かせることができる。代替的に、殺菌ヘッド306は、ハンドル308に対して直線的に並進可能な構成でなくてもよい。
図29は、本開示の実施例によるポータブル殺菌システム300の斜視図であり、殺菌ヘッド306が延出位置にあり、ハンドル308が延出位置にある状態を示している。ハンドル308は、より遠くまで届くように、入れ子式など、直線的に並進して伸縮する構成でもよい。これにより、殺菌ヘッド306を、遠くまで届かせることができる。代替的に、ハンドル308は、伸縮可能な構成でなくてもよい。
少なくとも1つの実施例において、ハンドル308は、ロック部309を含む。ロック部309は、選択的に作動させて、ハンドル308を所望の延出位置(又は後退位置)に固定することができる。
図30は、本開示の実施例によるポータブル殺菌システム300の斜視図であり、殺菌ヘッド306をハンドル308に対して回転させた状態を示している。上述したように、殺菌ヘッド306は、連結部材310を介して、ハンドル308に対して回転可能に構成されている。殺菌ヘッド306をハンドル308に対して回転させることができるので、殺菌ヘッド306がハンドル308に剛的に接合された構成では届きにくいような領域に殺菌ヘッド306を近づけて、振り動かすなどの動作が可能になる。代替的に、殺菌ヘッド306は、ハンドル308に対して回転可能でない構成でもよい。
図31は、本開示の実施例による殺菌ヘッド306におけるUVランプ340及び反射体342の端面斜視図である。殺菌ヘッド306も、図1を参照して説明した殺菌ヘッド102の一例である。さらに、UVランプ340は、図1に示したUVランプ108の一例である。
UVランプ340及び反射体342は、殺菌ヘッド306のシュラウド312(例えば図24に示す)の中に固定されている。少なくとも1つの実施例において、反射体342は、シュラウド312の下面341に、例えば接着剤によって固定されている。他の実施例において、反射体342は、シュラウド312と一体的な構成部分である。例えば、反射体342は、シュラウド312の下面341を構成する。反射体342は、UVランプ340から照射されたUV光を外方に反射する反射表面343(例えば、テフロン、及び/又は鏡面など)を構成してもよい。少なくとも1つの実施例において、シュラウド312は、繊維ガラスのシェルであるか、それを含み、反射体342は、反射率98%のテフロンで構成されていてもよい。少なくとも1つの実施例において、反射体342は、複数片からなる反射体である。
反射体342は、シュラウド312の下面341の全長に沿って延びている。任意には、反射体342は、シュラウド312の下面341の全長より短くてもよい。
UVランプ340は、全長に沿って(或いは、基端316から先端318までなど、実質的に全長に沿って)延びている。UVランプ340は、例えばブラケットなどの1つ又は複数の取り付け部材を介して、反射体342及び/又はシュラウド312に固定されている。UVランプ340は、電球、発光素子(例えば、発光ダイオード)などのうちの1つ又は複数のUV発光部を含む。少なくとも1つの実施例において、UVランプ340は、例えば波長200~230nmの光など、遠紫外域のUV光を照射するよう構成されている。少なくとも1つの実施例において、UVランプ340は、波長222nmのUV光を照射するよう構成されている。例えば、UVランプ340は、波長222nmのUV光を照射するよう構成された300Wの電球であってもよく、或いは、これを含んでもよい。代替的に、UVランプ340は、例えばUVC域など、他の紫外波長域のUV光を照射するよう構成されている。
図示のように、反射体342は、湾曲した上壁346に繋がる平坦な起立した側壁344を有する構成でもよい。湾曲した上壁346は、UVランプ340から離間するように外側に膨らんだ形状を有する。例えば、湾曲した上壁346は、放物線状の断面及び/又は輪郭形状を有する。
側壁344が平坦で直線的であると、UVランプ340から出射されるUV光を所望の位置に反射及び/又は集束させることができることが分かっている。代替的に、側壁344は、必ずしも平坦で直線的な壁でなくてもよい。
図32は、本開示の実施例による殺菌ヘッドにおけるUVランプ340及び反射体342の端面斜視図である。図32に示す反射体342は、湾曲した上壁346から側壁344が外方に傾斜している点を除けば、図31の反射体342と同様である。
図33は、本開示の実施例による殺菌ヘッドにおけるUVランプ340及び反射体342の端面斜視図である。この実施例では、側壁344は、湾曲した上壁346の曲率に沿った曲面形状を有する。
図34は、殺菌ヘッド306の上面斜視図である。図35は、殺菌ヘッド306の床面斜視図である。図36は、図34の線36-36で切断した殺菌ヘッド306の軸断面図である。図34~図36を参照すると、殺菌ヘッド306は、シュラウド312の1つ又は複数の開口部352から(又は、最初から開放された空間として構成することによって)空気350が取り込まれるように構成されている。空気350は、例えばバックパックアセンブリ304(図23に示す)に配された真空発生装置の作用によって、殺菌ヘッド306に取り込まれるよう構成されている。シュラウド312に取り込まれた空気350は、UVランプ340の周辺を通過して、UVランプ340を冷却する。空気350は、ポート320から、例えばホース322の中に配された空気管などのホース322に流れ込む。空気350は、UVランプ340を冷却するだけでなく、UVランプ340が動作することで発生しうるオゾンをシュラウド312から除去するように機能する。空気350は、バックパックアセンブリ304に設けられた活性炭フィルタなどのエアフィルタを通過して取り込まれる構成でもよい。
少なくとも1つの実施例において、ポータブル殺菌システム300は、代替的なオゾン軽減システムを含んでもよい。一例として、オゾン軽減システムは、シュラウド312又はシステムの他の部分に配置された不活性ガスの浴、又は、米国特許第10,232,954号に開示されているような面状不活性ガスシステム(face inert gas system)を含む。
特に図35を参照すると、シュラウド312の下端に露出している外縁部355に緩衝部材(bumper)353が取り付けられている。緩衝部材353は、ゴムなどの弾性材料、他のエラストマー材料、連続又は独立気泡のフォーム材などで形成されている。緩衝部材353は、殺菌ヘッド306が何らかの表面に意図せず当接した場合などに、殺菌ヘッド306を保護することができる。緩衝部材353は、当接した側の表面の損傷も防ぐことができる。
開口部352は、UVランプ340が直接に見通せないように、シュラウド312の下面から離れた位置に設けられる。例えば、開口部352は、UVランプ340から下側に離間した位置に設けられる。
特に図36を参照すると、殺菌ヘッド306は、UVランプ340の下側に設けられたカバー板354を含む。カバー板354は、例えばガラス製であり、UVランプ340から照射されたUV光をフィルタリングするように構成されている。UVランプ340は、反射体342とカバー板354との間に画成された内部チャンバ356に固定されている。少なくとも1つの実施例において、カバー板354は、遠紫外域パスフィルタ(far UV band pass filter)を含む。例えば、カバー板354は、222nmの低域通過フィルタであり、UVランプ340から照射されたUV光をフィルタリングして、波長222nmの光にする。よって、殺菌ヘッド306から照射されたUV光のうち、波長222nmの光が出射される。図9~図11に示す光フィルタ164は、例えば、波長222nmの光を通すバンドパスフィルタである。
図35及び図36を参照すると、リム357(例えば、厚み0.020インチのチタン製リム)がカバー板354とシュラウド312の間に接続されている。リム357は、衝撃荷重を周辺に分散させるように機能する。
少なくとも1つの実施例において、測距用の光発光ダイオード(LED)359がUVランプ340の端部付近に配置されている。測距用LED359は、例えば、殺菌対象の構造体までの所望の差動距離を測定するために使用される。少なくとも1つの実施例において、測距用LED359は、リム357及び/又はカバー板354に設けられる。他の実施例では、殺菌ヘッド306は、2020年5月20日出願の米国特許仮出願第63/027,869号に開示されているような測距ガイダンス(range guidance)用に構成されてもよい。
図37は、本開示の実施例による、取り付け用ブラケット又はクランプ360に固定されたUVランプ340の端面斜視図である。UVランプ340の各端部は、ブラケット又はクランプ360に接続されており、これにより、UVランプ340をシュラウド312(図34~図36に示す)に固定する。UVランプ340の端部とブラケット360の間に、シリコンの薄いシート(例えば0.040インチ)などの緩衝材が配置される構成でもよい。任意に、UVランプ340は、図示とは異なる大きさ及び形状のブラケットまたはクランプを介して、シュラウド312に固定されてもよい。他の実施例では、UVランプ340は、接着剤、ファスナなどによってシュラウド312に固定されてもよい。
図38は、本開示の実施例によるバックパックアセンブリ304を分解して示す斜視図である。バックパックアセンブリ304は、後部シェル372、ベース374、及び上蓋376に接続された前壁370を有する。内部チャンバ378は、前壁370、後部シェル372、ベース374、及び上蓋376によって囲まれた空間である。内部チャンバ378には、充電式リチウム電池などの1つ又は複数のバッテリ380が収容されている。また、内部チャンバ378には、空気発生サブシステム(air generation sub-system)382も収容されている。空気発生サブシステム382は、ホース322(例えば図24に示す)の中に配された空気管と流体連通している。空気発生サブシステム382は、例えば、真空発生装置、送風機などの空気流装置を含む。空気流装置は、UVランプを冷却する空気流を発生させ、殺菌ヘッド306からバックパックアセンブリ304に空気を送り込み、排気口から排出させ、オゾンをシュラウド312などから吸い出すなどして除去するように構成されている。
バックパックアセンブリ304には、炭素フィルタなどの1つ又は複数のエアフィルタ383が設けられている。エアフィルタ383は、バックパックアセンブリ304にホース322を通して空気を送る空気管又は他の同様の送風ダクトまたは送風ラインに連通している。エアフィルタ383は、シュラウド312からバックパックアセンブリ304に取り込まれた空気をろ過するよう構成されている。例えば、エアフィルタ383は、オゾンを除去、不活性化、又は中和するように構成することができる。
バックパックアセンブリ304に収容されたバッテリ380及び/又は電源部は、殺菌ヘッド306(例えば図24に示す)のUVランプ340が動作するための電力を供給する。上壁376は、前壁370及び後部シェル372に取り外し可能に接続することができる。例えば、上壁376を取り外すと、(バッテリの取り外し及び/又は充電などのために)バッテリ380に手が届く状態となる。また、バックパックアセンブリ304の内部に、消耗品、追加のバッテリ、追加の部品などを収容するためのスペースが追加で設けられてもよい。少なくとも1つの実施例において、前壁370、後部シェル372、ベース374、及び上蓋376は、ガラス繊維エポキシで形成することができる。
図39は、本開示の実施例によるバックパックアセンブリ304に接続されたハーネス305の前面斜視図である。ハーネス305は、肩掛けベルト390及び/又は腰用ベルト又は紐392を含み、これによって、作業者は、バックパックアセンブリ304を快適に装着することができる。
図23~図39を参照すると、作業の際には、作業者は、例えばバックパックアセンブリ304を装着した状態で、対象領域を歩行することができる。殺菌すべき構造体が見つかれば、作業者は、ハンドル308を把持して殺菌ヘッド306を所望の位置に配置し、この際に、必要に応じて、殺菌ヘッド306をハンドル308に対して延出及び/又は回転させる。次いで、作業者は、例えば、ハンドル308に設けられた起動ボタンを操作するなどして、UVランプ340を作動させ、殺菌用のUV光を構造体に照射する。UVランプ340を作動させると、シュラウド312に空気350が吸いこまれてUVランプ340を冷却するとともに、発生したオゾンがバックパックアセンブリ304に送り込まれるので、エアフィルタ383によってオゾンがろ過される。
ワンドアセンブリ302が伸長可能であると、殺菌ヘッド306を離れた領域まで届かせることができるので、例えば、民間航空機の内部キャビンにおいて、各列に3席1組で配置されている乗客シートのすべてに届かせることができる。
図40は、紫外光スペクトルを示している。図23~図40を参照すると、少なくとも1つの実施例において、殺菌ヘッド306は、(UVランプ340を作動させることで)、波長200~230nmの遠紫外域の殺菌用UV光を照射するよう構成されている。少なくとも1つの実施例において、殺菌ヘッド306は、波長222nmの殺菌用UV光を照射する。少なくとも1つの他の実施例では、殺菌ヘッド306は、例えば波長230~280nmのUVC域の殺菌用UV光を照射するよう構成されている。少なくとも1つの実施例において、殺菌ヘッド306は、波長254nmの殺菌用UV光を照射する。任意に、殺菌ヘッド306は、遠UV域又はUVC域の波長のUV光を照射するよう構成することができる。
図41は、本開示の実施例によるポータブル殺菌システム300の斜視図である。ポータブル殺菌システム300は、ワンドアセンブリ302(図41では、隠れていて見えない)を収容するよう構成されたケースアセンブリ400を含み、ケースアセンブリ400は、図41に示す様に閉状態である。
図1~図22に参照して説明したアダプタモジュール104は、ワンドアセンブリ302の殺菌ヘッドと一緒に使用することができる。
ケースアセンブリ400は、例えばプラスチック製である。ケースアセンブリ400は、シェル又は下側本体部などの本体部401を含む。本体部401には、蓋板又は上側本体部などの蓋402が移動可能に連結されている。例えば、蓋402は、ヒンジによって本体部401に連結されており、蓋402を本体部401に対して開閉可能な構成である。
本体部401は、後壁406、側壁408、及び頂部壁410に接続されたベース404を含む。蓋402は、ヒンジなどによって、第1側壁408に対して移動可能に連結されている。第1側壁408とは反対側の第2側壁408には、1つ又は複数のラッチ412が設けられている。ラッチ412は、蓋402から突出する1つ又は複数の相補的ラッチ部材413に係合して蓋402を閉状態に保持するよう構成されている。ラッチ412は、作業者によってラッチ部材413に係合させることができ、また、係合を解除して、蓋402を開位置まで回転させることができる。
ケースアセンブリ400には、ハンドル414が固定されている。例えば、ハンドル414は、側壁408に枢動可能に固定されている。ハンドル414は、ポータブル殺菌システム300を容易に持ち運ぶことができるように、作業者に把持されるように構成されている。任意に、ハンドル414は、ケースアセンブリ400において、頂部壁410などの他の部分に固定されていてもよい。少なくとも1つの実施例において、ハンドル414は、ケースアセンブリ400内に完全に引き込んだ状態に後退させたり、ケースアセンブリ400から完全に延び出した状態に延出させたりできるように、(例えば入れ子式に)構成されている。
ケースアセンブリ400には、キャスタ416などの車輪が回転可能に取り付けられてもよい。例えば、後壁406付近において、2つのキャスタ416がベース404に回転可能に取り付けられる。作業者がケースアセンブリ400を傾けると、キャスタ416が床に接触した状態になる。これにより、作業者は、キャスタ416を回転させて(また、任意に、ハンドルを頂部壁410から延出させて)、ポータブル殺菌システム300を運ぶことができる。代替的に、ケースアセンブリ400は、キャスタ416を備えない構成でもよい。
ホース322は、ケースアセンブリ400から外方に延びている。ケースアセンブリ400にワンドアセンブリ302を収容して閉じた状態では、ホース322は、蓋402の上に巻いておくことができる。ホース保持部418は、ホース322を蓋402の上に固定することができる。例えば、ホース保持部418は、蓋402の第1面421に固定された柔軟性のあるファブリックシート420を含み、このシートは、蓋402の反対側の第2面422においては、例えば、面ファスナ(hooks and loops)、ラッチ、クリップなどの1つ又は複数のファスナ部材424によって、取外し可能に固定されている。ホース保持部418は、ワンドアセンブリ302がケースアセンブリ400の収納チャンバに収納されており、蓋402が閉状態にあるときには、ホース322を蓋402の外側に固定するよう構成されている。代替的に、ホース322は、ワンドアセンブリ302が使用されていないときには、ケースアセンブリ400の収納チャンバ内に収納される構成でもよい。つまり、収納チャンバは、ワンドアセンブリ302が収納されており、蓋402が閉状態にあるときに、ホース322も一緒に収納できるような大きさ及び形状を有する。
ワンドアセンブリ302は、閉状態のケースアセンブリ400に収納された状態では、不注意により何らかの接触や衝突が発生しても、適切に保護される。つまり、ワンドアセンブリ302をケースアセンブリ400に収容し、ワンドアセンブリ302を使用しないときは、ケースアセンブリを閉じるよう構成されているので、ポータブル殺菌システム300は、ワンドアセンブリ302を保護して損傷を防ぎ、ワンドアセンブリ302の耐用寿命を延ばすことができる。
図42は、本開示の実施例による、ケースアセンブリ400が開状態になっているときのポータブル殺菌システム300の斜視図である。図示の通り、蓋402は、ヒンジ426によって本体部401に枢動可能に接続されており、蓋402は開状態になっている。
ベース404、側壁408、後壁406、頂部壁410によって(閉状態においては、蓋402にもよって)、内部に収納チャンバ428が画成されている。この収納チャンバ428に、ポータブル殺菌システム300の様々なコンポーネントを収納することができる。例えば、図38を参照して説明したバックパックアセンブリ304のコンポーネントを、この収納チャンバ428に収納することができる。
例えば、ワンドアセンブリ302は、使用していないときには、収納チャンバ428に収納することができる。加えて、充電式リチウム電池などの1つ又は複数のバッテリを内部チャンバ428に収容することができる。
また、空気発生サブシステム(例えば冷却ファン)を収納チャンバ428に収容することができる。空気発生サブシステムは、ホース322の中に配された空気管に流体連通させることができる。ホース322は、空気発生サブシステムに取り外し可能に接続される。少なくとも1つの実施例において、ホース322は、ワンドアセンブリ302及び空気発生サブシステムに着脱可能に構成されている。つまり、ホース322は、ワンドアセンブリ302及び空気発生サブシステムに取外し可能に接続することができる。
収納チャンバ428には、炭素フィルタなどの1つ又は複数のエアフィルタが設けられていてもよい。エアフィルタは、ホース322を通して空気を送る空気管又は他の同様の送風ダクトまたは送風ラインに連通させることができる。
図43は、本開示の実施例による、ケースアセンブリ400が開状態になっているときのポータブル殺菌システム300の斜視図である。ワンドアセンブリ302は、収納チャンバ428に収納可能に構成されている。ワンドアセンブリ302を使用するときは、蓋402が開放され、ホース322の第1端部430がワンドアセンブリ302のポート320に接続される。少なくとも1つの実施例において、ホース322は、作動中のUVランプ340を冷却する冷却空気をワンドアセンブリ302に送り込むように構成されている。
ホース322の第2端部432は、頂部壁410など、本体部401の一部を中まで貫通するポート434に接続される。ポート434は、収納チャンバ428の内部に設けられた、冷却ファン436などの空気発生サブシステムとホース322を接続する。冷却ファン436を作動させると、冷却空気が発生し、ホース322(例えば、ホース322の中に配された空気管又はホース322の内部流路)を通ってワンドアセンブリ302に送られる。
加えて、収納チャンバ428には、1つ又は複数のバッテリ380を収容することができる。例えば、収納チャンバ428には、3つのバッテリ380を収容することができる。
収納チャンバ428には、電源部438も収容することができる。電源部438は、電源コード(例えばプラグ及び差込み口)を介してワンドアセンブリ302に接続され、ワンドアセンブリ302に電力を供給する。電源部438は、さらに、(例えばバッテリ380を充電するために)バッテリ380に電力を供給する構成でもよい。バッテリ380をワンドアセンブリ302に固定して、当該バッテリからワンドアセンブリ302に電力を供給すれば、ワンドアセンブリ302は、電源部438に接続しなくても使用可能である。
ホース322は、ポート434を介して冷却ファン436に接続される。冷却ファン436は、電源部438の内部に繋がる分流ポートをさらに含む構成でもよい。この構成によれば、冷却空気がホース322(よって、ワンドアセンブリ302)と、電源部438との両方に送られるので、ワンドアセンブリ302と電源部438の両方を冷却することができる。
ケースアセンブリ400には、その一部を貫通する穴440が設けられている。穴440は、例えば、頂部壁410に設けられており、ホース322を通すことができるような大きさ及び形状を有する。この構成によれば、ホース322をワンドアセンブリ302に接続したまま、ワンドアセンブリ302を収納チャンバ428に収容して、蓋402を閉状態にすることができる。ホース322の第1端部430と第2端部432の間の残りの部分は、図41を参照して説明したように、ホース保持部418によって蓋402に対して固定される。
図示のとおり、ハンドル414は、本体部401の頂部壁410に固定されている。ハンドル414は、本体部401から引き出したり、中に引き込ませたりすることができる。例えば、ハンドル414は、入れ子式のハンドルである。
ワンドアセンブリ302は、収納チャンバ428に取り外し可能に固定されている。例えば、ワンドアセンブリ302は、ラッチやクリップによって、或いは、ケースアセンブリ400の対応箇所との締り嵌めによって、収納チャンバ428に取り外し可能に固定されている。
電源部438は、収納チャンバ428の所定の位置に固定されている。例えば、電源部438は、1つ以上のファスナ、接着剤などによって収納チャンバ428の内部に固定される。任意に、電源部438は、1つ以上のラッチ、クリップなどによって、所定の位置に固定される。
バッテリ380も同様に、収納チャンバ428の所定の位置に固定されている。例えば、バッテリ380は、1つ以上のファスナ、接着剤などによって収納チャンバ428の内部に固定される。任意に、バッテリ380は、1つ以上のラッチ、クリップなどによって、所定の位置に固定される。少なくとも1つの他の実施例において、バッテリ380は、取外し可能であって、ワンドアセンブリ302に直接に接続して、電力を供給する構成である。
図44は、本開示の実施例による、ケースアセンブリ400が開状態になっているときのポータブル殺菌システム300の斜視図である。電源コード450も、収納チャンバ428に収容することができる。ワンドアセンブリ302が作動していない状態において、蓋402を閉じてポータブル殺菌システム300を移動させるときは、電源コード450は、ケースアセンブリ400に収納される。
任意に、電源コード450は、電源部438を(例えば、壁のコンセントなどの)電源に接続する。ホース322は、ワンドアセンブリ302に空気を供給することに加えて、電源部438及びバッテリ380からワンドアセンブリ302に、電力ケーブルなどを配線するためにも使用される。
任意に、ホース322は、ワンドアセンブリ302との電気接続を含まない構成でもよい。代わりに、電源コード450のプラグ452をワンドアセンブリ302に差し込むことで、電源部438及び/又はバッテリ380からワンドアセンブリ302に電力が供給される構成でもよい。この例では、ワンドアセンブリ302を作動させる際は、電源コード450のプラグ452が、ワンドアセンブリ302に設けられた相補的な差込み口に接続される。電源コード450の反対側の端部は、電源部438(及び/又はバッテリ380)に接続されている。電源コード450は、穴440を通ってケースアセンブリ400から外部に延びる。よって、ワンドアセンブリ302を収納チャンバ428から取り出し、これを、穴440から外部に延びるホース322及び電源コード450に接続することもできる。次いで、蓋402を閉じれば、電源部438、バッテリ380などを収納チャンバ428の中に安全に保持することができる。次いで、ワンドアセンブリ302を作動させると、電源部438又は1つ又は複数のバッテリ380から電力が供給されるので、作業員は、この状態でハンドル414を把持し、ケースアセンブリ400のキャスタ416(図41及び図42に示されている)を回転させるなどして、閉状態のケースアセンブリ400を移動させることができる。
さらに、穴440があることにより、蓋402を本体部401に被せて閉じた状態でも、収納チャンバ428に外気が取り込まれる。したがって、蓋402を閉じた状態でも、外部からの空気が冷却ファン436に取り込まれる。
電源部438は、例えば、交流電源など標準的な電源から電力の供給を受けるよう構成されている。例えば、電源部438は、電源コードで交流電源に接続される。電源コード450は、プラグ452に繋がっており、UVランプ340を動作させるための電力を、電源部438から、また、場合によってはバッテリ380からワンドアセンブリ302に供給するよう構成されている。例えば、電源部438を交流電源に接続すると、電源部438からワンドアセンブリ302に電力が供給される。そのような電力供給がない場合には、バッテリ380からワンドアセンブリ302に電力を供給することができる。例えば、電源部438が電源コンセントに接続されていないときには、ワンドアセンブリ302は、バッテリ380から電力供給を受ける。電源部438が電源コンセントに接続されると、電源部438における1つ又は複数のリレーの切り替えによって、電力供給をバッテリ380からではなく、電源コンセントに接続された交流電源から受けるように切り替えられる。
図45は、本開示の実施例によるワンドアセンブリ302の側面斜視図である。図示のとおり、ハンドル308は、シュラウド312に対して固定されている。例えば、ハンドル308は、シュラウド312と一体成型により形成されている。ワンドアセンブリ302は、航空機のフライトデッキなど、限られた空間に配置することができるように、小型軽量に構成されている。
ハンドル308には、移動可能な起動トリガ460が設けられている。例えば、起動トリガ460は、ハンドル308の主ビーム材464の下面462に固定されている。起動トリガ460は、選択的に押し下げ、及び/又は、押し込むことで、ワンドアセンブリ302のUVランプ340を必要に応じて起動し、また起動停止することができるように構成されている。
起動トリガ460は、ハンドル308の長さ方向の任意の位置に配置することができる。起動トリガ460は、図示と異なる形状であってもよい。さらに、起動トリガ460は、図示したものより大きくても、小さくてもよい。一実施例として、起動トリガ460は、図示のような長状のバーやビームの代わりに、円形のボタンであってもよい。また、任意の構成として、起動トリガ460は、主ビーム材464の上側部分に設けられてもよいし、ハンドル308をシュラウド312から離間させる延出ビーム材466に設けられてもよい。他の実施例では、起動トリガ460は、シュラウド312の一部に設けられてもよい。
図46は、図45に示すワンドアセンブリ302の底面斜視図である。図示のとおり、シュラウド312の下面には、反射体342が固定されている。
図47は、本開示の実施例による航空機510の前面斜視図である。航空機510は、例えばエンジン514などの推進系512を含む。任意に、推進系512は、図示より多くのエンジン514を含むことができる。エンジン514は、航空機510の翼516に搭載されている。他の例では、エンジン514は、胴体518及び/又は尾部520に搭載することができる。尾部520は、水平安定板522及び垂直安定板524を支持することもできる。
航空機510の胴体518は、内部キャビン530を画定しており、内部キャビンは、フライトデッキ又はコックピット、1つ又は複数の作業セクション(例えばギャレー、持ち込み手荷物領域など)、1つ又は複数の乗客セクション(例えばファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの各セクション)、1つ又は複数の化粧室などを含む。本明細書に記載の殺菌システムは、内部キャビン530における表面やコンポーネントなどの殺菌に使用することができる。
任意に、本開示の実施例は、航空機に代えて、自動車、バス、機関車や鉄道の車両、船舶などの他の様々なビークルにおいて用いることができる。さらに、本開示の実施形態は、商業ビルや居住用ビルなどの固定の構造体において用いることもできる。加えて、本開示の実施例は、球場、コンサート会場、野外広場などの屋外施設における表面の殺菌に使用することもできる。
本開示は、以下の付記による実施例をさらに含む。
付記1. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含む殺菌ヘッドと、
前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される構成の1つ又は複数のアダプタモジュールと、を備え、
前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、前記UVランプが照射するUV光に関連する所与の機能を提供するよう構成されている、適応式殺菌システム。
付記2. 前記機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含む、付記1に記載の適応式殺菌システム。
付記3. 前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、
第1特有機能を実行するよう構成された第1アダプタモジュールと、
前記第1特有機能とは異なる第2特有機能を実行するよう構成された第2アダプタモジュールと、を含む、付記1又は2に記載の適応式殺菌システム。
付記4. 前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとの関係において交換可能である、付記3に記載の適応式殺菌システム。
付記5. 前記第1特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含み、前記第2特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの他の1つを含む、付記3に記載の適応式殺菌システム。
付記6. 前記連結インタフェースは、前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールに共通である、付記3に記載の適応式殺菌システム。
付記7. 前記殺菌ヘッドを含むワンドアセンブリをさらに備える、付記1~6のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
付記8. 前記ワンドアセンブリは、バックパックアセンブリに接続されている、付記7に記載の適応式殺菌システム。
付記9. 前記ワンドアセンブリは、ケースアセンブリに接続されている、付記7に記載の適応式殺菌システム。
付記10. 殺菌ヘッドに、1つ又は複数のアダプタモジュールを、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続することを含み、前記殺菌ヘッドは、紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含むものであり、前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、前記UVランプが照射するUV光に関連した機能を提供するよう構成されている、適応式殺菌方法。
付記11. 前記機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含む、付記10に記載の適応式殺菌方法。
付記12. 前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、
第1特有機能を実行するよう構成された第1アダプタモジュールと、
前記第1特有機能とは異なる第2特有機能を実行するよう構成された第2アダプタモジュールと、を含む、付記10又は11に記載の適応式殺菌方法。
付記13. 前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールを、前記殺菌ヘッドとの関係において交換することをさらに含む、付記12に記載の適応式殺菌方法。
付記14. 前記第1特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含み、前記第2特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの他の1つを含む、付記12又は13に記載の適応式殺菌方法。
付記15. 前記連結インタフェースは、前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールに共通である、付記12~14のいずれかに記載の適応式殺菌方法。
付記16. 前記殺菌ヘッドは、ワンドアセンブリに含まれている、付記10~15のいずれかに記載の適応式殺菌方法。
付記17. 前記ワンドアセンブリを、バックパックアセンブリに接続することをさらに含む、付記16に記載の適応式殺菌方法。
付記18. 前記ワンドアセンブリを、ケースアセンブリに接続することをさらに含む、付記16に記載の適応式殺菌方法。
付記19. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含む殺菌ヘッドと、
前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される第1アダプタモジュールであって、前記UVランプが照射するUV光に関連する第1特有機能を実行するよう構成された第1アダプタモジュールと、
前記殺菌ヘッドに、前記連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される第2アダプタモジュールであって、前記UVランプが照射するUV光に関連する、前記第1特有機能とは異なる第2特有機能を実行するよう構成された第2アダプタモジュールと、を備え、
前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとの関係において交換可能であり、
前記連結インタフェースは、前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールに共通である、適応式殺菌システム。
付記20. 前記第1特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含み、前記第2特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの他の1つを含む、付記19に記載の適応式殺菌システム。
付記21. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを有する殺菌ヘッドに取り外し可能に接続される構成のアダプタモジュールであって、
前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される構成のシュラウド又はフレームと、
前記シュラウド又はフレームに接続された光フィルタと、を備え、
前記光フィルタは、前記UVランプが照射するUV光をフィルタリングするよう構成されている、アダプタモジュール。
付記22. 前記アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとは別体である、付記21に記載のアダプタモジュール。
付記23. 前記光フィルタは、230ナノメートルの低域通過フィルタである、付記21又は22に記載のアダプタモジュール。
付記24. 前記光フィルタは、前記シュラウド又はフレームに固定されたパネルを含む、付記21~23のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記25. 前記シュラウド又はフレームと前記光フィルタは、同一の光フィルタリング材料で構成されている、付記21~24のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記26. 前記光フィルタは、シリコンから成る、付記21~25のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記27. 前記光フィルタは、金属被覆が施されているか、所定のパターンにエッチングが施されているか、の一方又は両方により、前記UV光の所定の波長をフィルタリングするよう構成されている、付記26に記載のアダプタモジュール。
付記28. 前記連結インタフェースは、前記アダプタモジュールと、当該アダプタモジュールとは異なる別のアダプタモジュールに共通である、付記21~27のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記29. 紫外線(UV)ランプが照射するUV光をフィルタリングするよう構成された光フィルタをシュラウド又はフレームに接続することと、
前記接続により、前記UVランプを有する殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される構成のアダプタモジュールを提供することと、を含む方法。
付記30. 前記アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとは別体である、付記29に記載の方法。
付記31. 前記光フィルタは、230ナノメートルの低域通過フィルタである、付記29又は30に記載の方法。
付記32. 前記接続することは、前記シュラウド又はフレームにパネルを固定することを含む、付記29~31のいずれかに記載の方法。
付記33. 前記シュラウド又はフレームと前記光フィルタを、同一の光フィルタリング材料で構成することをさらに含む、付記29~32のいずれかに記載の方法。
付記34. 前記光フィルタをシリコンで構成することをさらに含む、付記29~33のいずれかに記載の方法。
付記35. 前記光フィルタに金属被覆を施すことと、
前記光フィルタに所定のパターンのエッチングを施すことと、のうちの一方又は両方をさらに含む、付記34に記載の方法。
付記36. 前記連結インタフェースは、前記アダプタモジュールと、当該アダプタモジュールとは異なる別のアダプタモジュールに共通である、付記29~35のいずれかに記載の方法。
付記37. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含む殺菌ヘッドと、
前記殺菌ヘッドとは別体であって、前記殺菌ヘッドに取り外し可能に接続されるアダプタモジュールと、を備え、前記アダプタモジュールは、
当該アダプタモジュールとは異なる別のアダプタモジュールと当該アダプタモジュールとに共通である連結インタフェースにおいて、前記殺菌ヘッドに取り外し可能に接続されるシュラウド又はフレームと、
前記シュラウド又はフレームに接続された光フィルタと、を含み、
前記光フィルタは、前記UVランプが照射するUV光をフィルタリングするよう構成されている、適応式殺菌システム。
付記38. 前記光フィルタは、230ナノメートルの低域通過フィルタである、付記37に記載の適応式殺菌システム。
付記39. 前記光フィルタは、前記シュラウド又はフレームに固定されたパネルを含む、付記37又は38に記載の適応式殺菌システム。
付記40. 前記光フィルタは、シリコンから成るとともに、前記光フィルタは、金属被覆が施されているか、所定のパターンにエッチングが施されているか、の一方又は両方により、前記UV光の所定の波長をフィルタリングするよう構成されている、付記37~39のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
付記41. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを有する殺菌ヘッドに取り外し可能に接続される構成のアダプタモジュールであって、
前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される構成のシュラウドと、
前記シュラウド内に、入口と出口に流体連通する流体通路と、を備え、
前記流体通路は、前記入口から流体が流入し、前記出口から排出されるよう構成されており、前記UVランプは、前記流体通路の前記入口から前記出口へと流体が通過する際に、前記流体通路の内部にUV光を照射するよう構成されている、アダプタモジュール。
付記42. 前記流体通路は、前記シュラウドの内表面により画成されている、付記41に記載のアダプタモジュール。
付記43. 前記シュラウドの内表面は、反射性の表面である、付記41又は42に記載のアダプタモジュール。
付記44. 前記流体は、ガスである、付記41~43のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記45. 前記ガスは、空気である、付記44に記載のアダプタモジュール。
付記46. 前記流体は、液体である、付記41~43のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記47. 前記液体は、水である、付記46に記載のアダプタモジュール。
付記48. 前記流体通路の内部に配置された粒子フィルタをさらに備える、付記41~47のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記49. 前記流体通路の内部に配置されたオゾンフィルタをさらに備える、付記41~48のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記50. 前記シュラウドの内部に1つ又は複数のチューブをさらに備え、当該1つ又は複数のチューブは、前記流体通路を画成する、付記41~49のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記51. 前記1つ又は複数のチューブは、1つ又は複数の屈曲部に繋がる複数の直線セグメントを含む、付記50に記載のアダプタモジュール。
付記52. 前記1つ又は複数のチューブは、ガラスから成る、付記50又は51に記載のアダプタモジュール。
付記53. 前記シュラウドの内部に配置された送風機をさらに備える、付記41~52のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記54. 前記出口は、呼吸マスクに繋がるチューブに接続されている、付記41~45又は48~54のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記55. 前記入口の近傍にバルブ又はポンプのうちの一方又は両方をさらに備え、前記バルブ又はポンプのうちの一方又は両方は、前記流体通路における流体の流れを制御するよう構成されている、付記41~43及び46~52のいずれかに記載のアダプタモジュール。
付記56. アダプタモジュールのシュラウド内に、入口と出口に流体連通する流体通路を設けることを含み、前記流体通路には、前記入口から流体が流入して前記出口から排出されるものであり、前記流体通路の前記入口から前記出口へと流体が通過する際に、前記流体通路の内部に紫外線(UV)光が照射される、方法。
付記57. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含む殺菌ヘッドと、
前記殺菌ヘッドとは別体であって、前記殺菌ヘッドに取り外し可能に接続されるアダプタモジュールと、を備え、前記アダプタモジュールは、
前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続されるシュラウド又はフレームと、
前記シュラウド内に、入口と出口に流体連通する流体通路と、を含み、
前記流体通路は、前記入口から流体が流入し、前記出口から排出されるよう構成されており、前記UVランプは、前記流体通路の前記入口から前記出口へと流体が通過する際に、前記流体通路の内部にUV光を照射するよう構成されている、適応式殺菌システム。
付記58. 前記流体通路は、前記シュラウドの内表面により画成されており、前記シュラウドの前記内表面は、反射性の表面である、付記57に記載の適応式殺菌システム。
付記59. 前記アダプタモジュールは、
前記流体通路の内部に配置された粒子フィルタと、
前記流体通路の内部に配置されたオゾンフィルタと、をさらに含む、付記57又は58に記載の適応式殺菌システム。
付記60. 前記アダプタモジュールは、前記シュラウドの内部に1つ又は複数のガラスチューブを含み、前記1つ又は複数のガラスチューブは、前記流体通路を画成し、前記1つ又は複数のガラスチューブは、1つ又は複数の屈曲部に繋がる複数の直線セグメントを含む、付記57~59のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
付記61. 前記アダプタモジュールは、前記シュラウドの内部に配置された送風機をさらに含む、付記57~60のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
付記62. 前記アダプタモジュールは、さらに、バルブ又はポンプの一方又は両方を前記入口の近傍に含み、前記バルブ又はポンプのうちの一方又は両方は、前記流体通路における流体の流れを制御するよう構成されている、付記57~61のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
本明細書に記載したように、本開示の実施例は、UV光殺菌システムを適応させるシステム及び方法を提供する。さらに、本開示の実施例は、様々な異なる用途に適応可能なUV光殺菌システム及び方法を提供する。
本開示の実施例を説明するために、上、底、下、中央、側方、水平、垂直、前などの様々な空間および方角に関する用語を用いたが、これらの用語は図面に示した向きについて用いられているに過ぎない。これらの向きは、反転、回転、または他の方法で変更することができ、その場合には、上側が下側になったり、その逆になったり、また、水平方向が垂直方向になったり、その逆になったりする。
本明細書において、ある処理や動作を実行する「ように構成された」構造、限定事項、又は要素は、当該処理や動作に対応するように具体的に構造的な形成、構成、又は適合化がなされたものである。明瞭化のため、また疑義を避けるために付言すると、当該処理や動作を実行するように単に改変することができるに過ぎないものは、ここでいう、処理や動作を実行するように「構成された」ものには該当しない。
なお、上述の説明は、例示的なものであり、限定を意図するものではない。例えば、上述の実施例(及び/又はその態様)は、互いに組み合わせて用いることができる。加えて、本開示の様々な実施例の範囲を逸脱することなく、特定の状況や材料をこれらの実施例の教示に適合させる多くの変形が可能である。本明細書で説明した寸法や材料の種類は、本開示の様々な実施例におけるパラメータを明確にするためのものであり、これらの実施例は、限定を課すものではなく、あくまでも例示に過ぎない。上述の記載を検討すれば、当業者には他の多くの実施例が明らかであろう。したがって、本開示の様々な実施例の範囲は、添付の請求の範囲を、これら請求の範囲に認められる均等な範囲と併せて参照して決定されるべきである。添付の請求の範囲及び本明細書の詳細な説明において用いられる「含む/有する(including)」及び「であって(in which)」なる用語は、それぞれ、「備える/有する(comprising)」及び「において(wherein)」と意味を同じくする一般的な英語表現として用いられている。また、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、単なる区別のための標識として用いられており、これらにより言及される対象に数的な要件を課すものではない。
本明細書の記載は、ベストモードを含む様々な実施例を、例示を用いて開示するものであり、また、任意の装置又はシステムの作製および使用、並びに、組み入れられた方法の実行を含む本開示の様々な実施例を当業者にとって実施可能にするものである。本開示の様々な実施例についての特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義されるものであり、当業者が想定しうる他の実施例も含むことができる。そのような他の実施例は、それらが、特許請求の範囲の文言と相違のない構成要素を有する場合、又は、特許請求の範囲の文言に対して非本質的な相違を有するだけの均等の構成要素を含む場合、特許請求の範囲に包含されると考えられるべきである。

Claims (62)

  1. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含む殺菌ヘッドと、
    前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される構成の1つ又は複数のアダプタモジュールと、を備え、
    前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、前記UVランプが照射するUV光に関連する所与の機能を提供するよう構成されている、適応式殺菌システム。
  2. 前記機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含む、請求項1に記載の適応式殺菌システム。
  3. 前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、
    第1特有機能を実行するよう構成された第1アダプタモジュールと、
    前記第1特有機能とは異なる第2特有機能を実行するよう構成された第2アダプタモジュールと、を含む、請求項1又は2に記載の適応式殺菌システム。
  4. 前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとの関係において交換可能である、請求項3に記載の適応式殺菌システム。
  5. 前記第1特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含み、前記第2特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの他の1つを含む、請求項3又は4に記載の適応式殺菌システム。
  6. 前記連結インタフェースは、前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールに共通である、請求項3~5のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
  7. 前記殺菌ヘッドを含むワンドアセンブリをさらに備える、請求項1~6のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
  8. 前記ワンドアセンブリは、バックパックアセンブリに接続されている、請求項7に記載の適応式殺菌システム。
  9. 前記ワンドアセンブリは、ケースアセンブリに接続されている、請求項7に記載の適応式殺菌システム。
  10. 殺菌ヘッドに、1つ又は複数のアダプタモジュールを、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続することを含み、前記殺菌ヘッドは、紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含むものであり、前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、前記UVランプが照射するUV光に関連した機能を提供するよう構成されている、適応式殺菌方法。
  11. 前記機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含む、請求項10に記載の適応式殺菌方法。
  12. 前記1つ又は複数のアダプタモジュールは、
    第1特有機能を実行するよう構成された第1アダプタモジュールと、
    前記第1特有機能とは異なる第2特有機能を実行するよう構成された第2アダプタモジュールと、を含む、請求項10又は11に記載の適応式殺菌方法。
  13. 前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールとを、前記殺菌ヘッドとの関係において交換することをさらに含む、請求項12に記載の適応式殺菌方法。
  14. 前記第1特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含み、前記第2特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの他の1つを含む、請求項12又は13に記載の適応式殺菌方法。
  15. 前記連結インタフェースは、前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールに共通である、請求項12~14のいずれかに記載の適応式殺菌方法。
  16. 前記殺菌ヘッドは、ワンドアセンブリに含まれている、請求項10~15のいずれかに記載の適応式殺菌方法。
  17. 前記ワンドアセンブリを、バックパックアセンブリに接続することをさらに含む、請求項16に記載の適応式殺菌方法。
  18. 前記ワンドアセンブリを、ケースアセンブリに接続することをさらに含む、請求項16に記載の適応式殺菌方法。
  19. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含む殺菌ヘッドと、
    前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される第1アダプタモジュールであって、前記UVランプが照射するUV光に関連する第1特有機能を実行するよう構成された第1アダプタモジュールと、
    前記殺菌ヘッドに、前記連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される第2アダプタモジュールであって、前記UVランプが照射するUV光に関連する、前記第1特有機能とは異なる第2特有機能を実行するよう構成された第2アダプタモジュールと、を備え、
    前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとの関係において交換可能であり、
    前記連結インタフェースは、前記第1アダプタモジュールと前記第2アダプタモジュールに共通である、適応式殺菌システム。
  20. 前記第1特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの1つを含み、前記第2特有機能は、光フィルタリング、光波長変換、流体の殺菌、又は、物体の殺菌のうちの他の1つを含む、請求項19に記載の適応式殺菌システム。
  21. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを有する殺菌ヘッドに取り外し可能に接続される構成のアダプタモジュールであって、
    前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される構成のシュラウド又はフレームと、
    前記シュラウド又はフレームに接続された光フィルタと、を備え、
    前記光フィルタは、前記UVランプが照射するUV光をフィルタリングするよう構成されている、アダプタモジュール。
  22. 前記アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとは別体である、請求項21に記載のアダプタモジュール。
  23. 前記光フィルタは、230ナノメートルの低域通過フィルタである、請求項21又は22に記載のアダプタモジュール。
  24. 前記光フィルタは、前記シュラウド又はフレームに固定されたパネルを含む、請求項21~23のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  25. 前記シュラウド又はフレームと前記光フィルタは、同一の光フィルタリング材料で構成されている、請求項21~24のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  26. 前記光フィルタは、シリコンから成る、請求項21~25のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  27. 前記光フィルタは、金属被覆が施されているか、所定のパターンにエッチングが施されているか、の一方又は両方により、前記UV光の所定の波長をフィルタリングするよう構成されている、請求項26に記載のアダプタモジュール。
  28. 前記連結インタフェースは、前記アダプタモジュールと、当該アダプタモジュールとは異なる別のアダプタモジュールに共通である、請求項21~27のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  29. 紫外線(UV)ランプが照射するUV光をフィルタリングするよう構成された光フィルタをシュラウド又はフレームに接続することと、
    前記接続により、前記UVランプを有する殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される構成のアダプタモジュールを提供することと、を含む方法。
  30. 前記アダプタモジュールは、前記殺菌ヘッドとは別体である、請求項29に記載の方法。
  31. 前記光フィルタは、230ナノメートルの低域通過フィルタである、請求項29又は30に記載の方法。
  32. 前記接続することは、前記シュラウド又はフレームにパネルを固定することを含む、請求項29~31のいずれかに記載の方法。
  33. 前記シュラウド又はフレームと前記光フィルタを、同一の光フィルタリング材料で構成することをさらに含む、請求項29~32のいずれかに記載の方法。
  34. 前記光フィルタをシリコンで構成することをさらに含む、請求項29~33のいずれかに記載の方法。
  35. 前記光フィルタに金属被覆を施すことと、
    前記光フィルタに所定のパターンのエッチングを施すことと、のうちの一方又は両方をさらに含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記連結インタフェースは、前記アダプタモジュールと、当該アダプタモジュールとは異なる別のアダプタモジュールに共通である、請求項29~35のいずれかに記載の方法。
  37. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含む殺菌ヘッドと、
    前記殺菌ヘッドとは別体であって、前記殺菌ヘッドに取り外し可能に接続されるアダプタモジュールと、を備え、前記アダプタモジュールは、
    当該アダプタモジュールとは異なる別のアダプタモジュールと当該アダプタモジュールとに共通である連結インタフェースにおいて、前記殺菌ヘッドに取り外し可能に接続されるシュラウド又はフレームと、
    前記シュラウド又はフレームに接続された光フィルタと、を含み、
    前記光フィルタは、前記UVランプが照射するUV光をフィルタリングするよう構成されている、適応式殺菌システム。
  38. 前記光フィルタは、230ナノメートルの低域通過フィルタである、請求項37に記載の適応式殺菌システム。
  39. 前記光フィルタは、前記シュラウド又はフレームに固定されたパネルを含む、請求項37又は38に記載の適応式殺菌システム。
  40. 前記光フィルタは、シリコンから成るとともに、前記光フィルタは、金属被覆が施されているか、所定のパターンにエッチングが施されているか、の一方又は両方により、前記UV光の所定の波長をフィルタリングするよう構成されている、請求項37~39のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
  41. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを有する殺菌ヘッドに取り外し可能に接続される構成のアダプタモジュールであって、
    前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続される構成のシュラウドと、
    前記シュラウド内に、入口と出口に流体連通する流体通路と、を備え、
    前記流体通路は、前記入口から流体が流入し、前記出口から排出されるよう構成されており、前記UVランプは、前記流体通路の前記入口から前記出口へと流体が通過する際に、前記流体通路の内部にUV光を照射するよう構成されている、アダプタモジュール。
  42. 前記流体通路は、前記シュラウドの内表面により画成されている、請求項41に記載のアダプタモジュール。
  43. 前記シュラウドの内表面は、反射性の表面である、請求項41又は42に記載のアダプタモジュール。
  44. 前記流体は、ガスである、請求項41~43のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  45. 前記ガスは、空気である、請求項44に記載のアダプタモジュール。
  46. 前記流体は、液体である、請求項41~43のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  47. 前記液体は、水である、請求項46に記載のアダプタモジュール。
  48. 前記流体通路の内部に配置された粒子フィルタをさらに備える、請求項41~47のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  49. 前記流体通路の内部に配置されたオゾンフィルタをさらに備える、請求項41~48のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  50. 前記シュラウドの内部に1つ又は複数のチューブをさらに備え、当該1つ又は複数のチューブは、前記流体通路を画成する、請求項41~49のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  51. 前記1つ又は複数のチューブは、1つ又は複数の屈曲部に繋がる複数の直線セグメントを含む、請求項50に記載のアダプタモジュール。
  52. 前記1つ又は複数のチューブは、ガラスから成る、請求項50又は51に記載のアダプタモジュール。
  53. 前記シュラウドの内部に配置された送風機をさらに備える、請求項41~52のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  54. 前記出口は、呼吸マスクに繋がるチューブに接続されている、請求項41~53のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  55. 前記入口の近傍にバルブ又はポンプのうちの一方又は両方をさらに備え、前記バルブ又はポンプのうちの一方又は両方は、前記流体通路における流体の流れを制御するよう構成されている、請求項41~54のいずれかに記載のアダプタモジュール。
  56. アダプタモジュールのシュラウド内に、入口と出口に流体連通する流体通路を設けることを含み、前記流体通路には、前記入口から流体が流入して前記出口から排出されるものであり、前記流体通路の前記入口から前記出口へと流体が通過する際に、前記流体通路の内部に紫外線(UV)光が照射される、方法。
  57. 紫外線(UV)光を照射するよう構成されたUVランプを含む殺菌ヘッドと、
    前記殺菌ヘッドとは別体であって、前記殺菌ヘッドに取り外し可能に接続されるアダプタモジュールと、を備え、前記アダプタモジュールは、
    前記殺菌ヘッドに、連結インタフェースにおいて取り外し可能に接続されるシュラウド又はフレームと、
    前記シュラウド内に、入口と出口に流体連通する流体通路と、を含み、
    前記流体通路は、前記入口から流体が流入し、前記出口から排出されるよう構成されており、前記UVランプは、前記流体通路の前記入口から前記出口へと流体が通過する際に、前記流体通路の内部にUV光を照射するよう構成されている、適応式殺菌システム。
  58. 前記流体通路は、前記シュラウドの内表面により画成されており、前記シュラウドの前記内表面は、反射性の表面である、請求項57に記載の適応式殺菌システム。
  59. 前記アダプタモジュールは、
    前記流体通路の内部に配置された粒子フィルタと、
    前記流体通路の内部に配置されたオゾンフィルタと、をさらに含む、請求項57又は58に記載の適応式殺菌システム。
  60. 前記アダプタモジュールは、前記シュラウドの内部に1つ又は複数のガラスチューブを含み、前記1つ又は複数のガラスチューブは、前記流体通路を画成し、前記1つ又は複数のガラスチューブは、1つ又は複数の屈曲部に繋がる複数の直線セグメントを含む、請求項57~59のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
  61. 前記アダプタモジュールは、前記シュラウドの内部に配置された送風機をさらに含む、請求項57~60のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
  62. 前記アダプタモジュールは、さらに、バルブ又はポンプの一方又は両方を前記入口の近傍に含み、前記バルブ又はポンプのうちの一方又は両方は、前記流体通路における流体の流れを制御するよう構成されている、請求項57~61のいずれかに記載の適応式殺菌システム。
JP2022063804A 2021-04-20 2022-04-07 適応式殺菌システム及び方法 Pending JP2022165920A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202163176919P 2021-04-20 2021-04-20
US63/176,919 2021-04-20

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022165920A true JP2022165920A (ja) 2022-11-01

Family

ID=81326826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022063804A Pending JP2022165920A (ja) 2021-04-20 2022-04-07 適応式殺菌システム及び方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20220331465A1 (ja)
EP (1) EP4079334A3 (ja)
JP (1) JP2022165920A (ja)
CN (1) CN115212325A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220218062A1 (en) * 2021-01-11 2022-07-14 Troy Perry Method and apparatus for reducing facial exposure to airborne germs

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4639266B2 (ja) * 2004-09-21 2011-02-23 Necライティング株式会社 紫外線照射用器具および紫外線照射装置
KR20160148140A (ko) * 2015-06-15 2016-12-26 서울바이오시스 주식회사 휴대용 자외선 살균 장치
JP2017136145A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 ウシオ電機株式会社 殺菌装置
US10232954B2 (en) 2016-09-21 2019-03-19 The Boeing Company Apparatuses and methods for reducing ozone creation from ultraviolet (UV) light
CN211048664U (zh) * 2019-12-19 2020-07-21 深圳米荔进出口有限公司 一种多功能可转换背包

Also Published As

Publication number Publication date
EP4079334A3 (en) 2022-11-23
EP4079334A2 (en) 2022-10-26
US20220331465A1 (en) 2022-10-20
CN115212325A (zh) 2022-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11957810B2 (en) Ultraviolet light sanitizing pacing systems and methods
JP2022165920A (ja) 適応式殺菌システム及び方法
EP3923682B1 (en) Systems and methods for providing power to ultraviolet lamps of sanitizing systems
CN114712533A (zh) 用于冷却紫外光(uv)灯的系统和方法
EP3915595A2 (en) Portable sanitizing systems and methods
US20220105212A1 (en) Systems and methods for cooling ultraviolet (uv) lamps
EP3922276A1 (en) Ultraviolet light sanitizing pacing systems and methods
EP3943122A1 (en) Systems and methods of verifying effective motion of a wand assembly of an ultraviolet (uv) light sanitizing system
CN114617991A (zh) 具有模块化部件的便携式消毒系统和方法
EP3943121B1 (en) Portable sanitizing systems and methods
EP3915597A2 (en) Portable sanitizing system having a backpack assembly coupled to a wand assembly
JP2021183125A (ja) 紫外光殺菌ペーシングシステム及び方法
EP4026625A1 (en) Systems and methods for cooling ultraviolet (uv) lamps
US11382993B2 (en) Portable sanitizing systems and methods with range guidance
US20220047746A1 (en) Portable sanitizing systems and methods having modular components