JP2022159871A - センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プローブの着脱を容易にする。
【解決手段】センサ装置10は、体表に装着されるホルダ4と、開口方向Pにおける体表と反対側から収容スペース40に嵌め込まれるプローブ1とを備えている。ホルダ4は、収容スペース40の周囲に配置され、プローブ1を保持する複数の保持壁41を有している。複数の保持壁41は、収容スペース40の内側へ突出してプローブ1に係合する第1係合部42aを有する第1保持壁41Aと、収容スペース40の内側へ突出してプローブ1に係合する第2係合部42bを有する第2保持壁41Bとを含む。第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積は、第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積よりも大きい。
【選択図】図1
【解決手段】センサ装置10は、体表に装着されるホルダ4と、開口方向Pにおける体表と反対側から収容スペース40に嵌め込まれるプローブ1とを備えている。ホルダ4は、収容スペース40の周囲に配置され、プローブ1を保持する複数の保持壁41を有している。複数の保持壁41は、収容スペース40の内側へ突出してプローブ1に係合する第1係合部42aを有する第1保持壁41Aと、収容スペース40の内側へ突出してプローブ1に係合する第2係合部42bを有する第2保持壁41Bとを含む。第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積は、第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積よりも大きい。
【選択図】図1
Description
ここに開示された技術は、センサ装置に関する。
従来より、体表に接近又は接触した状態で配置されるプローブを備えたセンサ装置が知られている。例えば、特許文献1には、プローブと、プローブを保持するためのマグネットシート及び貼着用金具とを備えたセンサ装置が開示されている。このセンサ装置では、プローブを配置するための開口が形成されたマグネットシートが体表に貼着される。プローブは、マグネットシートの開口から露出する体表に配置される。その状態で、貼着用金具がプローブ1を固定するようにマグネットシートに取り付けられる。
ところで、特許文献1のようなセンサ装置は、マグネットシートと貼着用金具とでプローブを保持するため、プローブの着脱が煩雑となる。
詳しくは、マグネットシートには、プローブを配置するための開口が設けられている。しかし、プローブは、マグネットシートの開口に配置しただけでは保持されない。プローブを開口に配置した状態で、貼着用金具がマグネットシートに取り付けられる必要がある。また、プローブを取り外す際にも、単にプローブを取り外すのではなく、貼着用金具をマグネットシートから取り外す必要がある。貼着用金具を取り外した後、又は、貼着用金具の取り外しと同時に、プローブが取り外される。
このように、特許文献1のセンサ装置は、マグネットシートだけではプローブを保持することはできず、マグネットシートとは別の部品、即ち、貼着用金具が必要となる。そのため、プローブを装着する際及びプローブを取り外す際には、プローブに対する作業だけでなく、貼着用金具に対する作業も必要になる。この点において、プローブの着脱が煩雑となる。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プローブの着脱を容易にすることにある。
ここに開示されたセンサ装置は、所定の開口方向において少なくとも体表と反対側に開口する収容スペースが形成され、体表に装着されるホルダと、前記開口方向における体表と反対側から前記収容スペースに嵌め込まれるプローブとを備え、前記ホルダは、前記収容スペースの周囲に配置され、前記収容スペースに収容された前記プローブを保持する複数の保持壁を有し、前記複数の保持壁は、前記収容スペースの内側へ突出して前記プローブに係合する第1係合部を有する第1保持壁と、前記収容スペースの内側へ突出して前記プローブに係合する第2係合部を有する第2保持壁とを含み、前記第1係合部の前記開口方向への投影面積は、前記第2係合部の前記開口方向への投影面積よりも大きい。
ここに開示されたセンサ装置によれば、プローブの着脱を容易にすることができる。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〈センサ装置の構成〉
図1は、センサ装置10の正面図である。図2は、センサ装置10の斜視図である。図3は、センサ装置10の分解斜視図である。図4は、センサ装置10の装着状態を示す図である。
図1は、センサ装置10の正面図である。図2は、センサ装置10の斜視図である。図3は、センサ装置10の分解斜視図である。図4は、センサ装置10の装着状態を示す図である。
図1~3に示すように、センサ装置10は、プローブ1と、体表に装着され、プローブ1を着脱可能に保持するホルダ4とを備えている。
プローブ1は、生体情報を検出する。生体情報は、生体から得られる情報であれば特に限定されず、例えば、尿量、消化管の蠕動運動、便量、心拍、呼吸、肺機能(水のたまり具合)、肝臓機能、骨異常などが挙げられる。すなわち、プローブ1は、尿量推定用プローブ、蠕動運動推定用プローブ、便量推定用プローブ、心拍検知用プローブ、呼吸検知用プローブ、肺機能検知用プローブ、肝臓機能検知用プローブ又は骨異常検知用プローブであり得る。ここでは、プローブ1は、尿量推定用プローブとして説明する。
プローブ1は、対象者の体表に接触した状態でホルダ4に保持される。プローブ1は、体内に超音波を送信し、その反射波を受信する。以下、「接触」は、体表との直接的な接触だけでなく、体表との間にカップリング剤を介した間接的な接触も含む意味である。センサ装置10は、図4に示すように、対象者の下腹部(例えば、膀胱に対応する部分)の体表に装着される。
以下、センサ装置10が下腹部に装着され、起立した状態の対象者を基準にして、センサ装置10の方向を特定する。つまり、対象者の上下方向をセンサ装置10の上下方向とし、対象者の左右方向をセンサ装置10の左右方向とし、対象者の前後方向を対象者の前後方向とする。つまり、センサ装置10を正面から見た場合の方向ではなく、対象者から見た場合の方向によってセンサ装置10の方向が特定される。
例えば、対象者は、健常者だけでなく、老人若しくは身体障害者等の要介護者、又は要介護者ではないものの体が不自由でトイレに行くまでに時間を要する人等が含まれる。ただし、対象者は、これに限られるものではない。
図5は、プローブ1の斜視図である。図6は、プローブ1の側面図である。図7は、センサ装置10が装着された状態における下腹部を中心とする模式的な断面図である。尚、図7では、ホルダ4が省略され、且つ、プローブ1が模式的に図示されている。
プローブ1は、図5,6に示すように、1又は複数の超音波センサと、超音波センサを収容するケーシング12とを有している。
ケーシング12は、扁平な箱状に形成されている。ケーシング12には、図5に示すように、体表側に突出する凸部12aが形成されている。凸部12aは、体表に対向する面である対向面12bを有している。ケーシング12は、対向面12bの法線方向を向いて見たときに(図1に示すように見たときに)略長方形状の外形(外周の形状)を有する。以下、「プローブ1の外形」とは、この対向面12bの法線方向を向いて見たときのプローブ1の外形を意味する。
例えば、プローブ1は、図6に示すように、複数の超音波センサ、即ち、第1超音波センサ11A、第2超音波センサ11B、第3超音波センサ11C及び第4超音波センサ11Dを有している。第1超音波センサ11A、第2超音波センサ11B、第3超音波センサ11C及び第4超音波センサ11Dのそれぞれの構成は同じである。以下、第1超音波センサ11A、第2超音波センサ11B、第3超音波センサ11C及び第4超音波センサ11Dをそれぞれ区別しない場合には、単に「超音波センサ11」と称する。
超音波センサ11は、超音波の送受信を行う。具体的には、超音波センサ11は、圧電素子で形成されている。圧電素子は、駆動電圧に応じた振動を行って超音波を発生させる一方、超音波を受信すると、その振動に応じた電気信号を発生させる。
第1超音波センサ11A、第2超音波センサ11B、第3超音波センサ11C及び第4超音波センサ11Dは、略長方形状のプローブ1の外形の短手方向に並んで配置されている。
第1超音波センサ11A、第2超音波センサ11B、第3超音波センサ11C及び第4超音波センサ11Dは、図6,7に示すように、それぞれ異なる方向へ超音波を送信する。図6,7では、各超音波センサ11の超音波の送信方向が破線の矢印で図示されている。この例では、第1超音波センサ11A、第2超音波センサ11B、第3超音波センサ11C及び第4超音波センサ11Dは、膀胱Bが膨張する方向における異なる方向へ超音波を送信する。
詳しくは、超音波の送信方向の仰俯角が、第1超音波センサ11A、第2超音波センサ11B、第3超音波センサ11C及び第4超音波センサ11Dでそれぞれ異なる。例えば、第1超音波センサ11Aは、最も上向きに超音波を送信し、第2超音波センサ11B、第3超音波センサ11C、第4超音波センサ11Dの順に下向きに超音波を送信する。
具体的には、膀胱Bが小さいときには、第4超音波センサ11Dからの超音波の伝播経路に膀胱Bが位置し、第3超音波センサ11C、第2超音波センサ11B及び第1超音波センサ11Aからの超音波の伝播経路には膀胱Bが位置していない。膀胱Bがそれよりも少し膨張したときには、第4超音波センサ11D及び第3超音波センサ11Cからの超音波の伝播経路に膀胱Bが位置し、第2超音波センサ11B及び第1超音波センサ11Aからの超音波の伝播経路には膀胱Bが位置していない。膀胱Bがさらに膨張したときには、第4超音波センサ11D、第3超音波センサ11C及び第2超音波センサ11Bからの超音波の伝播経路に膀胱Bが位置する。そして、尿意を催す程度に膀胱Bが膨張したときには、第4超音波センサ11D、第3超音波センサ11C及び第2超音波センサ11B、第1超音波センサ11Aからの超音波の伝播経路に膀胱Bが位置する。第1超音波センサ11A、第2超音波センサ11B、第3超音波センサ11C及び第4超音波センサ11Dの超音波の送信方向をこのように設定することによって、膀胱Bの膨張に応じて、膀胱Bからの反射波を検出する超音波センサ11の個数を増加させることができる。つまり、膀胱Bからの反射波を検出する超音波センサ11の個数によって、膀胱Bの膨張の程度を推定することができる。
図8は、プローブ1の機能ブロック図である。プローブ1は、超音波センサ11と、超音波センサ11へ駆動電圧を出力する送信部21と、超音波センサ11から受信信号を受信する受信部22と、送信部21及び受信部22に接続される超音波センサ11を切り替えるスイッチ23と、外部に種々の情報を報知するための報知部25と、外部との通信を行う通信部26と、各種プログラム及びデータを記憶する記憶部27と、処理装置2の全体的な制御を行う制御部28と、メモリ29とを有している。プローブ1は、外部機器と無線によって信号の授受可能に接続されている。尚、プローブ1は、外部機器と有線によって信号の授受可能に接続されてもよい。
送信部21は、超音波センサ11に駆動電圧を供給する。送信部21は、パルス発生器21aと増幅部21bとを有している。パルス発生器21aは、所定のパルス幅及び電圧値のパルス信号を発生させる。パルス発生器21aは、パルス幅、パルス数、及び、周波数を変更可能に構成されていてもよい。増幅部21bは、パルス発生器21aからのパルス信号を増幅し、駆動電圧として超音波センサ11へ出力する。
受信部22は、超音波センサ11からの電気信号を受信する。受信部22は、増幅部22aと、検波部22bと、A/D変換部22cとを有している。増幅部22aは、超音波センサ11からの受信信号を増幅する。検波部22bは、増幅された受信信号に包絡線検波を施す。尚、検波部22bは、検波後の受信信号を増幅してもよい。A/D変換部22cは、検波後の受信信号をA/D変換する。
スイッチ23は、第1~第4超音波センサ11A~11Dの中から送信部21及び受信部22に接続される超音波センサ11を択一的に切り替える。
報知部25は、例えば、LEDランプである。LEDランプの点灯態様によって対象者に様々な情報(例えば、排尿有り)を報知する。
通信部26は、通信モジュールであり、外部の通信装置と通信を行う。例えば、通信部26は、ブルートゥース(登録商標)規格の通信を行う。
記憶部27は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フラッシュメモリで構成されている。尚、記憶部27は、CD-ROM等の光ディスク等で構成されていてもよい。記憶部27は、制御部28の処理の実行に必要な各種プログラムや各種情報を記憶している。さらに、記憶部27は、受信部22によって受信された受信信号、及び、通信部26を介して外部から取得した情報等を記憶している。
メモリ29は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、RAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等で構成されている。
制御部28は、記憶部27に記憶されているプログラムに基づいて送信部21、受信部22、スイッチ23、報知部25及び通信部26を制御する。制御部28は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成されている。制御部28は、記憶部27等に記憶されたプログラムをメモリ29に展開して実行することによって各種処理を実行する。尚、制御部28は、プロセッサと同様の機能を有するLSI(Large Scale Integration)等のハードウェアによって実現されてもよい。
具体的には、制御部28は、スイッチ23を制御して、送信部21及び受信部22に接続される超音波センサ11を切り替える。制御部28は、送信部21を制御して、駆動電圧を超音波センサ11へ出力させる。制御部28は、受信部22を制御して、超音波センサ11の受信信号をデジタル信号に変換させる。制御部28は、スイッチ23を切り替えながら、第1~第4超音波センサ11A~11Dに順番に超音波を送受信させる。制御部28は、通信部26を制御して、受信部22からの信号を外部に送信する。制御部28は、このような超音波の送受信及び受信信号の外部への出力を周期的に行う。
また、制御部28は、通信部26を介して外部からの信号を受信し、その信号に応じた処理を行う(例えば、報知部25を作動させる)。
このように構成されたセンサ装置10は、生体情報推定システムの一部を構成する。図9は、生体情報推定システム100の概略図である。例えば、生体情報推定システム100は、センサ装置10と、外部端末3とを備える。センサ装置10は、超音波センサ11の受信信号(デジタル信号に変換後の信号)を外部端末3へ送信する。外部端末3は、受信信号に基づいて生体情報を推定する。ここでは、外部端末3は、生体情報として尿量を推定する。
例えば、外部端末3は、スマートフォン又はPC(Personal Computer)である。外部端末3は、図9に示すように、制御部31と、メモリ32と、通信部33と、記憶部34と、ディスプレイ35とを有している。
制御部31は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成されている。制御部31は、記憶部34等に記憶されたプログラムをメモリ32に展開して実行することによって各種処理を実行する。尚、制御部31は、プロセッサと同様の機能を有するLSI(Large Scale Integration)等のハードウェアによって実現されてもよい。
メモリ32は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、RAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等で構成されている。
通信部33は、通信モジュールであり、外部の通信装置と通信を行う。例えば、通信部33は、ブルートゥース(登録商標)規格の通信を行う。通信部33は、プローブ1と通信する。
記憶部34は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)で構成されている。尚、記憶部34は、CD-ROM等の光ディスク等で構成されていてもよい。記憶部34は、制御部31の処理の実行に必要な各種プログラムや各種情報を記憶している。例えば、記憶部34は、排尿予測プログラム及び排尿判定に用いる閾値等を記憶している。排尿予測プログラムは、対象者の体内に超音波を送信し、反射波を受信する超音波センサ11が受信する膀胱からの反射波に基づいて膀胱の尿量を継続的に推定する機能をコンピュータとしての制御部31に実現させる。
ディスプレイ35は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイである。ディスプレイ35は、各種の表示を実行する。
図10は、制御部31の機能構成を示すブロック図である。制御部31は、排尿予測プログラム等をメモリ32に展開して実行することによって図10に示す機能を実現する。制御部31は、取得部36と、判定部37とを有している。
取得部36は、プローブ1との通信によって超音波センサ11の受信信号を受信、即ち、取得する。この取得機能は、制御部31が記憶部34に記憶された関連するプログラムを実行することによって実現される。取得部36は、受信信号を受信したときの時刻(即ち、取得時刻)と共に受信信号を記憶部34に保存する。記憶部34は、受信信号と取得時刻とを蓄積していく。
判定部37は、超音波センサ11が受信する膀胱からの反射波に基づいて膀胱の尿量を継続的に推定する。この排尿判定機能は、制御部31が記憶部34に記憶された排尿予測プログラムを実行することによって実現される。
具体的には、判定部37は、周期的な判定タイミングが到来すると、記憶部34に記憶された超音波センサ11の受信信号を解析する。判定部37は、判定タイミングが到来すると、前回の判定タイミングから今回の判定タイミングまでの間の超音波センサ11の受信信号を記憶部34から読み出す。
判定部37は、読み出した受信信号に関し、4つの超音波センサ11の受信信号の1セットごとに尿レベルを求める。詳しくは、判定部37は、4つの超音波センサ11の受信信号のそれぞれにおいて膀胱からの反射波(例えば、膀胱の後壁からの反射波)が含まれるか否かを調べる。判定部37は、受信信号のうち所定の時間帯(即ち、膀胱の反射波が返ってくると想定される時間帯)に反射波が含まれていることをもって、超音波センサ11が膀胱を検出していると判定する。
その後、判定部37は、どの超音波センサ11が膀胱を検出しているかに基づいて尿レベルを求める。膀胱は、尿量の増加に伴って上方へ膨張する一方、第1~第4超音波センサ11A~11Dは、前述の如く、上下方向の異なる位置に向かって超音波を送信している。そのため、尿量が多いほど、膀胱を検出する超音波センサ11の個数が多くなる。判定部37は、下から順にどの超音波センサ11までが膀胱を検出しているかによって尿レベルを判定する。何れの超音波センサ11も膀胱を検出していないときの尿レベルを「0」とする。第4超音波センサ11Dのみが膀胱を検出しているときの尿レベルを「2.5」とする。第4超音波センサ11D及び第3超音波センサ11Cのみが膀胱を検出しているときの尿レベルを「5」とする。第4超音波センサ11D、第3超音波センサ11C及び第2超音波センサ11Bのみが膀胱を検出しているときの尿レベルを「7.5」とする。全ての超音波センサ11が膀胱を検出しているときの尿レベルを「10」とする。つまり、尿レベルは、0~10の範囲で評価される。
判定部37は、今回の判定タイミングで読み出した、全セットの超音波センサ11の受信信号について尿レベルを求める。そして、判定部37は、それらを平均して、今回の尿レベルを求める。判定部37は、求めた尿レベルを判定タイミングの時刻と共に記憶部34に記憶させる。
判定部37は、今回の尿レベルが所定の許容尿レベルに達しているか否かを判定する。許容尿レベルは、対象者が尿意を催す尿レベルであり、例えばレベル「7」が初期値として記憶部34に記憶されている。許容尿レベルは、ユーザによって変更することができる。
今回の尿レベルが許容尿レベルに達していない場合には、判定部37は、次回の判定タイミングまで待機し、次回の判定タイミングで前述の処理を実行する。今回の尿レベルは、ディスプレイ35に適宜表示されてもよい。
今回の判定タイミングの尿レベルが許容尿レベルに達している場合には、判定部37は、ディスプレイ35等を介して、排尿タイミングの到来をユーザへ報知する。
このようにして、生体情報推定システム100は、尿量を推定する。ただし、センサ装置10の適用はこれに限定されない。
次に、ホルダ4について説明する。図11は、ホルダ4及びシート6の正面図である。図12は、図11のXII-XII線におけるホルダ4及びシート6の断面図である。図13は、図11のXIII-XIII線におけるホルダ4及びシート6の断面図である。
図11に示すように、ホルダ4には、シート6が取り付けられている。シート6は、体表に貼着される。つまり、ホルダ4は、シート6によって体表に装着される。
ホルダ4には、所定の開口方向Pにおいて少なくとも体表と反対側に開口する収容スペース40が形成されている。ホルダ4は、開口方向Pが概ね体表の法線方向を向く状態、即ち、対象者の前後方向を向く状態で体表に装着される。プローブ1は、開口方向Pにおける体表と反対側から収容スペース40に嵌め込まれる。ホルダ4は、弾性を有し、所定の範囲で変形及び復元可能に形成されている。例えば、ホルダ4は、PP又はPE等の樹脂で形成されている。例えば、ホルダ4は、真空成型によって形成される。
ホルダ4は、収容スペース40の周囲に配置され、収容スペース40に収容されたプローブ1を保持する複数の保持壁を有している。
複数の保持壁は、第1保持壁41Aと第2保持壁41Bとを含んでいる。第1保持壁41Aは、収容スペース40の内側へ突出してプローブ1に係合する第1係合部42aを有する。第2保持壁41Bは、収容スペース40の内側へ突出してプローブ1に係合する第2係合部42bを有する。この例では、複数の保持壁は、1つの第1保持壁41Aと、3つの第2保持壁41Bとを含んでいる。以下、第1保持壁41Aと第2保持壁41Bとを区別しない場合には、単に「保持壁41」と称する。
また、ホルダ4は、体表と対向し、収容スペース40を区画する底壁43をさらに有している。底壁43は、略長方形又は略長円の平面形状(開口方向Pを向いて見た場合の形状であり、以下同様である。)を有している。ホルダ4が体表に装着された状態において、底壁43は、平面形状が横長となるように、即ち、長手方向が左右方向を向くように配置される。
4つの保持壁41は、底壁43の周囲に配置されている。ホルダ4は、隣り合う各2つの保持壁41を連結する複数の連結壁44をさらに有している。具体的には、4つの連結壁44が設けられている。4つの保持壁41及び4つの連結壁44は、収容スペース40を囲む環状の周壁45を形成する。周壁45は、底壁43と同様の、略長方形又は略長円の平面形状を有している。収容スペース40は、底壁43及び周壁45(4つの保持壁41及び4つの連結壁44)によって区画されている。
開口方向Pにおける寸法を「高さ」とした場合に、連結壁44の高さは、保持壁41の高さよりも低い。つまり、隣り合う各2つの保持壁41と該2つの保持壁41を連結する連結壁44によって、周壁45には4つの切欠き46が区画されている。
底壁43には、プローブ1を体表の方へ露出させる露出口47が形成されている。すなわち、収容スペース40は、開口方向Pにおいて体表と反対側だけでなく、体表側にも開口している。露出口47は、略長方形状に形成されている。底壁43の長手方向における中央に露出口47が配置されている。
底壁43は、体表に最も接近した最下部43aを有している。具体的には、底壁43は、2つの最下部43aを有している。底壁43の長手方向における両端部のそれぞれに最下部43aが配置されている。すなわち、底壁43の長手方向において、2つの最下部43aの間に露出口47が配置されている。
露出口47の開口縁47aから体表までの距離は、図12に示すように、最下部43aから体表までの距離よりも大きい。すなわち、露出口47の開口縁47aは、最下部43aに対して体表と反対側に位置している。
保持壁41は、横長の略長方形又は略長円の周壁45における4隅のそれぞれに配置されている。第1保持壁41Aは、収容スペース40の中心よりも左下に配置され、3つの第2保持壁41Bは、収容スペース40の中心よりも左上、右上及び右下に配置されている。
第1係合部42a及び第2係合部42bは、収容スペース40の内側へ向かって突出しているので、開口方向Pを向いて見た場合に、第1係合部42a及び第2係合部42bは、収容スペース40、即ち、底壁43と重なっている。ただし、開口方向Pを向いて見た場合に、第1係合部42a及び第2係合部42bは、露出口47に重なっていない
第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積は、第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積よりも大きい。図11において、開口方向Pへ投影された第1係合部42a及び第2係合部42bには、ハッチングを付している。すなわち、図11においてハッチングを付された部分の面積が、第1係合部42a又は第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積である。
第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積は、第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積よりも大きい。図11において、開口方向Pへ投影された第1係合部42a及び第2係合部42bには、ハッチングを付している。すなわち、図11においてハッチングを付された部分の面積が、第1係合部42a又は第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積である。
具体的には、開口方向Pを向いて見た場合において、第1保持壁41Aからの第1係合部42aの突出量と第2保持壁41Bからの第2係合部42bの突出量とは、略同じである。開口方向Pを向いて見た場合において、第1係合部42aの幅は、第2係合部42bの幅よりも大きい。結果として、第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積は、第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積よりも大きい。
尚、3つの第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積は、互いに同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。つまり、複数の保持壁41のそれぞれが収容スペース40の内側へ向かって突出する係合部を有する場合において、開口方向Pへの投影面積が最も大きい係合部が第1係合部42aであり、第1係合部42aを有する保持壁41が第1保持壁41Aである。
ホルダ4は、保持壁41から収容スペース40と反対側に拡がるフランジ49をさらに有している。具体的には、フランジ49は、周壁45から収容スペース40と反対側に、即ち、周壁45の外側へ拡がっている。フランジ49は、開口方向Pと略直交する平面上に形成されている。フランジ49は、2つの最下部43aと略面一に形成されている。フランジ49のうち体表側の面にシート6が取り付けられている。
シート6は、ホルダ4よりも大きな平面形状を有している。例えば、シート6は、可撓性を有する材質で形成されている。例えば、シート6は、不織布、ポリオレフィンフィルム、PE、又は、ウレタン系のフォーム材で形成されている。シート6のうち体表側の面が粘着面となっている。シート6のうちホルダ4の露出口47に相当する部分には同様の開口が形成されている。シート6は、プローブ1の対向面12bの体表側への露出を阻害しない。
また、シート6には、シート6を厚さ方向に貫通する2つの開口61が形成されている。開口61は、体表にマーキングするための孔である。
例えば、シート6を貼り直したり、シート6を交換したりする場合に、シート6を体表から取り外す前に、ユーザは、開口61から露出する、体表の部分にペン等で印を記入しておく。ユーザがシート6を再び体表に貼着させる際に、体表に付された印と開口61とが一致するようにシート6を体表に貼着させることによって、シート6を同じ位置へ高い再現性で貼着させることができる。
続いて、ホルダ4へのプローブ1の着脱について説明する。図14は、プローブ1をホルダ4に対して左右方向へ着脱する際の状態を示すセンサ装置10の斜視図である。図15は、センサ装置10の図12に相当する断面図である。図16は、プローブ1をホルダ4に対して上下方向へ着脱する際の状態を示すセンサ装置10の斜視図である。
ホルダ4の収容スペース40には、開口方向Pにおける体表と反対側からプローブ1が嵌め込まれる。具体的には、ホルダ4は、シート6が体表に貼着されることによって体表に装着されている。このとき、第1保持壁41Aが左下に位置する姿勢でホルダ4が体表に装着される。プローブ1は、対向面12bが概ね体表を向く状態で、収容スペース40の右側から収容スペース40の内方へ挿入される。プローブ1は、図14に示すように、対向面12bが体表に平行ではなく、対向面12bの左部分が体表に接近し、対向面12bの右部分が体表から離れるように体表に対して傾斜した状態で収容スペース40に挿入される。
まず、プローブ1は、少なくとも第1保持壁41Aの第1係合部42aに引っ掛けられる。このとき、プローブ1は、左上の第2保持壁41Bの第2係合部42bにも引っ掛けられる。プローブ1の右側の端部は、右上及び右下の第2保持壁41Bの第2係合部42bの上に乗り上げている。
この状態から、プローブ1の右側の端部が体表側に押圧される。これにより、右上及び右下の第2保持壁41Bが収容スペース40の外側に拡がるように弾性的に変形する。第1保持壁41A及び左上の第2保持壁41Bも収容スペース40の外側に拡がるように弾性的に変形し得る。プローブ1は、右上及び右下の第2保持壁41Bの第2係合部42bを乗り越えて、収容スペース40の内部に収まる。最終的に、第1係合部42a及び3つの第2係合部42bがプローブ1に係合した状態となる(図1,2参照)。
プローブ1は、図15に示すように、露出口47の開口縁47aよりも体表の方へ部分的に突出した状態で収容スペース40に収容される。具体的には、対向面12bは、開口縁47aよりも体表側に位置し、体表に接触する。このとき、人間の上下方向において、第1超音波センサ11Aは、最も上に位置し、第4超音波センサ11Dが最も下に位置する。
収容スペース40に収容されたプローブ1は、図1,2に示すように、2つの第1保持壁41A及び2つの第2保持壁41Bによって囲まれた状態となっている。これにより、プローブ1は、開口方向Pと直交する方向への移動が規制される。それに加えて、プローブ1は、図15に示すように、底壁43と対向すると共に第1係合部42a及び第2係合部42bが係合した状態となっている。尚、図15においては、第1係合部42aは現れておらず、第2係合部42bのみが図示されている。これにより、プローブ1は、開口方向Pへの移動が規制される。こうして、プローブ1は、ホルダ4によって固定的に保持される。
プローブ1をホルダ4から取り外す際には、まず、プローブ1が第2保持壁41Bの第2係合部42bから取り外される。ユーザは、プローブ1のうち切欠部46から露出している部分に指を掛けることができる。プローブ1は、右上及び右下の第2保持壁41Bの第2係合部42bから取り外される。これにより、プローブ1の取付時の序盤と同様に、図14に示すように、プローブ1は、第1保持壁41Aの第1係合部42a及び左上の第2保持壁41Bの第2係合部42bに係合し、且つ、右上及び右下の第2保持壁41Bの第2係合部42bとの係合が解除された状態となる。
その後、プローブ1が収容スペース40から抜き出され、プローブ1と第1保持壁41Aの第1係合部42a及び残りの第2保持壁41Bの第2係合部42bとの係合が解除される。
ここで、ホルダ4では、第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積が第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積よりも大きい。第1係合部42a及び第2係合部42bのそれぞれの開口方向Pへの投影面積は、第1係合部42a及び第2係合部42bのそれぞれの収容スペース40の内側への突出の度合いを表している。開口方向Pへの投影面積が大きいほど、突出の度合いが大きい。突出の度合いが大きいほど、プローブ1をしっかりと保持する。突出の度合いが小さいほど、プローブ1の着脱が容易となる。つまり、第1係合部42aは、プローブ1をしっかりと保持するのに適している。第2係合部42bは、プローブ1の着脱性を向上させるのに適している。そのため、プローブ1をホルダ4に嵌め込む際に、プローブ1は、第1係合部42aに先に係合させられ、最後に第2係合部42bに係合させられる。第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積が大きいので、第1係合部42aは、第2保持壁41Bが弾性変形する間もプローブ1をしっかりと安定して保持することができる。第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積が小さいので、第2係合部42bは、プローブ1への係合及び係合解除を容易に行うことができる。一方、プローブ1をホルダ4から取り外す際に、プローブ1は、第2係合部42bとの係合が先に解除され、最後に第1係合部42aとの係合が解除される。係合解除においては、第1係合部42a及び第2係合部42bの何れか1つを最初に解除させるときに、プローブ1を引き上げるための最も大きな力が必要となる。第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積が小さいので、最初に第2係合部42bの係合を解除することによって、プローブ1を引き上げるのに必要な力を低減することができる。その結果、プローブ1をホルダ4から容易に取り外すことができる。
あるいは、少なくとも1つの第2保持壁41Bは、上下方向において第1保持壁41Aと異なる位置に位置するので、ユーザは、プローブ1をホルダ4に対して上下方向へ容易に着脱することもできる。
詳しくは、図16に示すように、プローブ1は、対向面12bが概ね体表を向く状態で、収容スペース40の上側から収容スペース40の内方へ挿入される。プローブ1は、対向面12bが体表に平行ではなく、対向面12bの下部分が体表に接近し、対向面12bの上部分が体表から離れるように体表に対して傾斜した状態で収容スペース40に挿入される。
まず、プローブ1は、少なくとも第1保持壁41Aの第1係合部42aに引っ掛けられる。このとき、プローブ1は、右下の第2保持壁41Bの第2係合部42bにも引っ掛けられる。プローブ1の上側の端部は、左上及び右上の第2保持壁41Bの第2係合部42bの上に乗り上げている。
この状態から、プローブ1の上側の端部が体表側に押圧される。これにより、左上及び右上の第2保持壁41Bが収容スペース40の外側に拡がるように弾性的に変形する。第1保持壁41A及び右下の第2保持壁41Bも収容スペース40の外側に拡がるように弾性的に変形し得る。プローブ1は、左上及び右上の第2保持壁41Bの第2係合部42bを乗り越えて、収容スペース40の内部に収まる。最終的に、第1係合部42a及び3つの第2係合部42bがプローブ1に係合した状態となる(図1,2参照)。
プローブ1をホルダ4から取り外す際には、まず、プローブ1が第2保持壁41Bの第2係合部42bから取り外される。プローブ1は、左上及び右上の第2保持壁41Bの第2係合部42bから取り外される。これにより、プローブ1の取付時の序盤と同様に、図16に示すように、プローブ1は、第1保持壁41Aの第1係合部42a及び右下の第2保持壁41Bの第2係合部42bに係合し、且つ、左上及び右上の第2保持壁41Bの第2係合部42bとの係合が解除された状態となる。
その後、プローブ1が収容スペース40から抜き出され、プローブ1と第1保持壁41Aの第1係合部42a及び残りの第2保持壁41Bの第2係合部42bとの係合が解除される。
第1係合部42aと少なくとも1つの第2係合部42bとが上下方向に並んでいるので、プローブ1をホルダ4に上下方向へ容易に着脱させることもできる。
また、ホルダ4を製造する際には、露出口47が形成されていない、ホルダ4の半製品が製造された後に、該半製品に露出口47が開口方向Pに貫通形成される場合がある。例えば、前述のように、ホルダ4を射出成型によって形成する場合には、そのような順番となる。ここで、第1係合部42a及び第2係合部42bは、開口方向Pを向いて見た場合に、収容スペース40の内側へ突出しているものの、露出口47とは重なっていない。つまり、第1係合部42a及び第2係合部42bは、開口方向Pを向いて見た場合に、露出口47の開口縁47aを横切っていない。そのため、ホルダ4の半製品に対して露出口47を貫通形成する際に、第1係合部42a及び第2係合部42bが邪魔にならない。結果として、ホルダ4を容易に製造することができる。
さらに、露出口47の開口縁47aから体表までの距離は、底壁43の最下部43aから体表までの距離よりも大きいので、開口縁47aが体表に接触しにくくなっている。
詳しくは、ホルダ4は、体表に装着されるため、露出口47の開口縁47aは、体表に接近している。特に、露出口47は、プローブ1のうち体表に接触する対向面12bを体表側に露出させる開口であると共に、底壁43に形成されているため、体表に接近している。開口縁47aが体表に接触すると、対象者が違和感を覚える虞がある。特に、ホルダ4は常時装着されるため、開口縁47aの違和感が不快感につながる虞がある。
それに対し、露出口47の開口縁47aよりも最下部43aの方が体表の近くに位置している。これにより、体表から開口縁47aまでの距離が大きくなるので、開口縁47aが体表に接触しにくくなる。さらに、2つの最下部43aの間に露出口47が位置しているので、体表と開口縁47aとの距離を2つの最下部43aによって確保しやすくなる。
尚、プローブ1は、露出口47の開口縁47aよりも体表の方へ突出している。プローブ1は、開口縁47aよりも先に体表に接触し得る。しかし、体表は柔軟なので、プローブ1が体表にめり込み、開口縁47aが体表に接近し得る。そのような場合であっても、前述の如く、露出口47の開口縁47aよりも最下部43aの方が体表の近くに位置しているので、開口縁47aが体表に接触しにくくなっている。
以上のように、センサ装置10は、所定の開口方向Pにおいて少なくとも体表と反対側に開口する収容スペース40が形成され、体表に装着されるホルダ4と、開口方向Pにおける体表と反対側から収容スペース40に嵌め込まれるプローブ1とを備え、ホルダ4は、収容スペース40の周囲に配置され、収容スペース40に収容されたプローブ1を保持する複数の保持壁41を有し、複数の保持壁41は、収容スペース40の内側へ突出してプローブ1に係合する第1係合部42aを有する第1保持壁41Aと、収容スペース40の内側へ突出してプローブ1に係合する第2係合部42bを有する第2保持壁41Bとを含み、第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積は、第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積よりも大きい。
この構成によれば、プローブ1がホルダ4の収容スペース40に嵌め込まれる際に、プローブ1がまず第1係合部42aに係合させられ、その後からプローブ1が第2係合部42bに係合させられる。収容スペース40の内側への第1係合部42aの突出量が比較的大きいものの、プローブ1は他の第2係合部42b等によって拘束されていないので、ユーザは、プローブ1を第1係合部42aへ容易に係合させることができる。最終的に、ユーザがプローブ1を第2係合部42bに係合させる際には、保持壁41を弾性変形させるための押圧力を要する。しかし、収容スペース40の内側への第2係合部42bの突出量が比較的小さいので、プローブ1を第2係合部42bに係合させるのに要する押圧力が軽減される。このとき、プローブ1は、突出量が比較的大きな第1係合部42aに既に係合しているので、ユーザがプローブ1を雑に押圧しても、プローブ1と第1係合部42aとの係合は解除されにくい。つまり、プローブ1が第1係合部42aによって安定的に保持された状態で第2係合部42bをプローブ1に容易に係合させることができる。
一方、プローブ1がホルダ4から取り外される際には、ユーザは、第1係合部42aとプローブ1との係合よりも先に第2係合部42bとプローブ1との係合を解除させる。収容スペース40の内側への第2係合部42bの突出量が比較的小さいので、第1係合部42aに比べて、第2係合部42bとプローブ1との係合を容易に解除することができる。第2係合部42bとプローブ1との係合が解除された後であれば、プローブ1の拘束が緩むので、第1係合部42aとプローブ1との係合も容易に解除することができる。
その結果、ホルダ4へのプローブ1の着脱を容易にすることができる。
また、ホルダ4が人間の体表に装着された状態において人間の頭部を上方とした場合に、第2保持壁41Bは、左右方向において第1保持壁41Aと異なる位置に位置する。尚、複数の第2保持壁41Bには、第1保持壁41Aと左右方向において略同じ位置に位置する第2保持壁41B(例えば、左上の第2保持壁41B)を含んでいてもよい。
この構成によれば、プローブ1は、左右方向に移動させながらホルダ4に着脱される。詳しくは、プローブ1をホルダ4に嵌め込む際には、ユーザは、プローブ1を左右方向から第1係合部42aに係合させる。プローブ1をホルダ4から取り外す際には、ユーザは、プローブ1と第2係合部42bとの係合を解除した後、プローブ1を左右方向へ抜き出して、プローブ1と第1係合部42aとの係合を解除する。つまり、この構成によれば、プローブ1をホルダ4に対して左右方向へ着脱させやすくなる。
また、ホルダ4が人間の体表に装着された状態において人間の頭部を上方とした場合に、第2保持壁41Bは、上下方向において第1保持壁41Aと異なる位置に位置する。尚、複数の第2保持壁41Bには、第1保持壁41Aと上下方向において略同じ位置に位置する第2保持壁41B(例えば、右下の第2保持壁41B)を含んでいてもよい。
この構成によれば、プローブ1は、上下方向に移動させながらホルダ4に着脱される。詳しくは、プローブ1をホルダ4に嵌め込む際には、ユーザは、プローブ1を上下方向から第1係合部42aに係合させる。プローブ1をホルダ4から取り外す際には、ユーザは、プローブ1と第2係合部42bとの係合を解除した後、プローブ1を上下方向へ抜き出して、プローブ1と第1係合部42aとの係合を解除する。つまり、この構成によれば、プローブ1をホルダ4に対して上下方向へ着脱させやすくなる。
また、ホルダ4は、体表と対向し、収容スペース40を区画する底壁43をさらに有し、底壁43には、プローブ1を体表の方へ露出させる露出口47が形成され、底壁43は、体表に最も接近した最下部43aを有し、露出口47の開口縁47aから体表までの距離は、最下部43aから体表までの距離よりも大きい。
この構成によれば、露出口47の開口縁47aの方が最下部43aよりも体表から離れている。これにより、開口縁47aを体表へ接触しにくくすることができる。その結果、開口縁47aが対象者に与える違和感を低減することができる。
さらに、開口方向Pを向いて見た場合に、第1係合部42a及び第2係合部42bは、露出口47に重なっていない。
この構成によれば、抜型等によるプレス加工によって露出口47を開口方向Pに貫通形成しやすくなる。詳しくは、ホルダ4の半製品に露出口47を容易に形成する方法としてプレス加工が挙げられる。プレス加工では、抜型等を開口方向Pに沿って移動させる必要がある。開口方向Pを向いて見た場合に、第1係合部42a及び第2係合部42bは、露出口47に重なっていないので、抜型等が第1係合部42a及び第2係合部42bに干渉することが防止される。
また、第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積と第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積との大小関係とは別の観点において、センサ装置10は、収容スペース40が形成され、体表に装着されるホルダ4と、収容スペース40に収容されるプローブ1とを備え、ホルダ4は、体表と対向し、収容スペース40を区画する底壁43を有し、底壁43には、プローブ1を体表の方へ露出させる露出口47が形成され、底壁43は、体表に最も接近した最下部43aを有し、露出口47の開口縁47aから体表までの距離は、最下部43aから体表までの距離よりも大きい。
この構成によれば、露出口47の開口縁47aの方が最下部43aよりも体表から離れている。これにより、開口縁47aを体表へ接触しにくくすることができる。その結果、開口縁47aが対象者に与える違和感を低減することができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
プローブ1の体表への設置場所は、任意に設定することができる。プローブ1による測定対象に応じて適切な場所に、プローブ1が設置されればよい。
プローブ1は、尿量の推定のために利用されるものに限定されない。プローブ1は、生体情報を取得するものであればよい。例えば、プローブ1は、直腸若しくは大腸内の便量を推定するため、大腸の大蠕動運動、小腸の蠕動運動若しくは胃の蠕動運動を検出するため、肺水腫の有無を検出するため、又は、心拍若しくは血流を検出するために利用されるものであってもよい。
また、プローブ1の利用目的に応じ、プローブ1の構成も変わり得る。例えば、プローブ1は、超音波を送信し、体内からの反射波を検出するものに限定されない。例えば、プローブ1は、心電センサ、脈拍若しくは酸素濃度を検出するセンサ、姿勢を検出するための加速度センサ若しくはジャイロセンサ、又は、臭いセンサであってもよい。
複数の超音波センサ11の個数は、4個に限られるものではない。超音波センサ11の個数は、1個であってもよく、3個以下又は5個以上であってもよい。
プローブ1は、複数の異なる生体情報を検出するセンサを有していてもよい。例えば、プローブ1は、超音波センサ11に加えて、対象者の姿勢を検出する姿勢センサ等を有していてもよい。
プローブ1の形状は、任意の形状であり得る。例えば、プローブ1は、略円形の平面形状を有していてもよい。
また、生体情報推定システム100は、プローブ1の適用の一例に過ぎない。生体情報推定システム100は、前述の構成に限定されない。例えば、外部端末3における尿レベルの算出を、クラウドコンピューティングを実行するサーバが行ってもよい。具体的には、外部端末3は、プローブ1から超音波センサ11の受信信号を取得した後、該受信信号をサーバに送信する。サーバは、前述のような方法で尿レベルを算出し、算出された尿レベルを外部端末3へ送信する。外部端末3は、受け取った尿レベルに応じて、尿レベルの表示又は排尿タイミングの報知等の適宜の処理を実行する。
あるいは、プローブ1は、外部端末3ではなく、ゲートウェイ等の中継機を介して、超音波センサ11の受信信号をサーバに送信してもよい。サーバは、前述のような方法で尿レベルを算出し、算出された尿レベルを外部端末3へ送信する。外部端末3は、受け取った尿レベルに応じて、尿レベルの表示又は排尿タイミングの報知等の適宜の処理を実行する。
体表へのホルダ4の装着は、シート6による貼着に限定されない。例えば、ホルダ4のうち体表と対向する部分を、粘着性を有する貼付面で形成し、貼付面を介してホルダ4を体表へ貼着してもよい。
ホルダ4の材質は、PP又はPE等の樹脂に限定されない。ホルダ4は、シリコーン樹脂で形成されてもよい。
第1保持壁41Aの個数は、1つに限定されず、2つ以上であってもよい。第2保持壁41Bの個数は、3つに限定されず、1つ若しくは2つ、又は、3つ以上であってもよい。例えば、ホルダ4は、2つの第1保持壁41Aと2つの第2保持壁41Bとを有していてもよい。
第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積が第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積よりも大きい限り、第1係合部42aの開口方向Pへの投影形状及び第2係合部42bの開口方向Pへの投影形状は、任意に形成することができる。例えば、開口方向Pを向いて見た場合において、第1保持壁41Aからの第1係合部42aの幅と第2保持壁41Bからの第2係合部42bの幅とが略同じであって、第1係合部42aの突出量が第2係合部42bの突出量よりも大きくてもよい。あるいは、開口方向Pを向いて見た場合において、第1保持壁41Aからの第1係合部42aの幅が第2保持壁41Bからの第2係合部42bの幅よりも大きく、且つ、第1係合部42aの突出量が第2係合部42bの突出量よりも大きくてもよい。あるいは、第1係合部42aの開口方向Pへの投影面積が第2係合部42bの開口方向Pへの投影面積よりも大きい限り、第1保持壁41Aからの第1係合部42aの突出量又は幅が第2保持壁41Bからの第2係合部42bの突出量又は幅よりも小さくてもよい。
ホルダ4が人間の体表に装着された状態において人間の頭部を上方とした場合に、第1保持壁41Aは、収容スペース40の中心から左下に限定されない。第1保持壁41Aは、収容スペース40の中心から左上、右上又は右下に配置されてもよい。あるいは、第1保持壁41Aは、収容スペース40の左右方向略中央における下部若しくは上部、又は、収容スペース40の上下方向略中央における左部若しくは右部に配置されてもよい。
例えば、ホルダ4が2つの第1保持壁41Aと2つの第2保持壁41Bとを有する場合には、2つの第2保持壁41Bは、2つの第1保持壁41Aに対して相対的に右側又は左側に配置されていてもよい。あるいは、2つの第2保持壁41Bは、2つの第1保持壁41Aに対して相対的に上側又は下側に配置されていてもよい。
10 センサ装置
1 プローブ
4 ホルダ
40 収容スペース
41A 第1保持壁
41B 第2保持壁
42a 第1係合部
42b 第2係合部
43 底壁
43a 最下部
47 露出口
47a 開口縁
P 開口方向
1 プローブ
4 ホルダ
40 収容スペース
41A 第1保持壁
41B 第2保持壁
42a 第1係合部
42b 第2係合部
43 底壁
43a 最下部
47 露出口
47a 開口縁
P 開口方向
Claims (7)
- 所定の開口方向において少なくとも体表と反対側に開口する収容スペースが形成され、体表に装着されるホルダと、
前記開口方向における体表と反対側から前記収容スペースに嵌め込まれるプローブとを備え、
前記ホルダは、前記収容スペースの周囲に配置され、前記収容スペースに収容された前記プローブを保持する複数の保持壁を有し、
前記複数の保持壁は、前記収容スペースの内側へ突出して前記プローブに係合する第1係合部を有する第1保持壁と、前記収容スペースの内側へ突出して前記プローブに係合する第2係合部を有する第2保持壁とを含み、
前記第1係合部の前記開口方向への投影面積は、前記第2係合部の前記開口方向への投影面積よりも大きいセンサ装置。 - 請求項1に記載のセンサ装置において、
前記ホルダが人間の体表に装着された状態において人間の頭部を上方とした場合に、前記第2保持壁は、左右方向において前記第1保持壁と異なる位置に位置するセンサ装置。 - 請求項1に記載のセンサ装置において、
前記ホルダが人間の体表に装着された状態において人間の頭部を上方とした場合に、前記第2保持壁は、上下方向において前記第1保持壁と異なる位置に位置するセンサ装置。 - 請求項1乃至3の何れか1つに記載のセンサ装置において、
前記ホルダは、体表と対向し、前記収容スペースを区画する底壁をさらに有し、
前記底壁には、前記プローブを体表の方へ露出させる露出口が形成され、
前記底壁は、体表に最も接近した最下部を有し、
前記露出口の開口縁から体表までの距離は、前記最下部から体表までの距離よりも大きいセンサ装置。 - 請求項4に記載のセンサ装置において、
前記プローブは、前記露出口の開口縁よりも体表の方へ突出しているセンサ装置。 - 請求項4又は5に記載のセンサ装置において、
前記開口方向を向いて見た場合に、前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記露出口に重なっていないセンサ装置。 - 収容スペースが形成され、体表に装着されるホルダと、
前記収容スペースに収容されるプローブとを備え、
前記ホルダは、体表と対向し、前記収容スペースを区画する底壁を有し、
前記底壁には、前記プローブを体表の方へ露出させる露出口が形成され、
前記底壁は、体表に最も接近した最下部を有し、
前記露出口の開口縁から体表までの距離は、前記最下部から体表までの距離よりも大きいセンサ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021064325A JP2022159871A (ja) | 2021-04-05 | 2021-04-05 | センサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021064325A JP2022159871A (ja) | 2021-04-05 | 2021-04-05 | センサ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022159871A true JP2022159871A (ja) | 2022-10-18 |
Family
ID=83641503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021064325A Pending JP2022159871A (ja) | 2021-04-05 | 2021-04-05 | センサ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022159871A (ja) |
-
2021
- 2021-04-05 JP JP2021064325A patent/JP2022159871A/ja active Pending
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