JP2022156619A - やまば歯車およびやまば歯車の製造方法 - Google Patents

やまば歯車およびやまば歯車の製造方法 Download PDF

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Koji Obayashi
博邦 宮野
Hirokuni Miyano
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Takakimi Matsui
滋人 西村
Shigeto Nishimura
英司 山本
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Abstract

【課題】やまば歯車の強度を高める技術の提供。【解決手段】軸に対するねじれ方向が互いに逆向きの歯を有し、軸が共通である一対のはすば歯車と、一対の前記はすば歯車を前記軸方向において一体に繋げる境界部であって、前記軸に垂直な方向の断面の形状が、一対の前記はすば歯車の歯から連続する歯形である、前記境界部と、を備える、やまば歯車を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、やまば歯車およびやまば歯車の製造方法に関する。
従来、軸に対するねじれ方向が互いに逆向きの歯を有する一対のはすば歯車が連結されたやまば歯車が知られている。例えば、特許文献1においては、2つのヘリカルギヤを1つの軸上で歯の加工に必要な距離をおいて固定し、各々のヘリカルギヤを単独又は同時加工してから、油圧等により2つのヘリカルギヤを付けあわせることにより製作する構成が開示されている。
特開2002-364732号公報
やまば歯車は、やまば歯車同士が噛み合ってトルクを伝達する部品であり、使用過程で歯に力が作用し、疲労等によって損傷し得る。このため、一般的に、やまば歯車は、歯の強度が高いほど疲労等の損傷に強くなる。従来の技術におけるヘリカルギヤの歯同士は互いに分離した状態にあり、歯の強度は、個別のヘリカルギヤの歯の強度で決まる。このような従来のやまば歯車よりも強度の高いやまば歯車が望まれていた。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、やまば歯車の強度を高めることを目的とする。
上記の目的を達成するため、やまば歯車は、軸に対するねじれ方向が互いに逆向きの歯を有し、軸が共通である一対のはすば歯車と、一対のはすば歯車を軸方向において一体に繋げる境界部であって、軸に垂直な方向の断面の形状が、一対のはすば歯車の歯から連続する歯形である、境界部と、を備える。
すなわち、やまば歯車を構成する一対のはすば歯車は、境界部によって繋げられ、一体となっている。さらに、一対のはすば歯車の間に存在する境界部は、はすば歯車の軸に垂直な方向の断面の形状が、一対のはすば歯車の歯から連続する歯形である。すなわち、一対のはすば歯車の間に存在する境界部の周方向の形状は、歯面に沿うようにして凹凸が形成された形状である。従って、やまば歯車においては、歯底面より軸に近い部分のみならず、一対のはすば歯車の歯同士も一体的に繋がっている。このため、歯同士が一体的に繋がっていない構成よりも、やまば歯車の強度を高めることができる。
図1Aはやまば歯車の例を示す図、図1Bは図1Aの拡大図である。 図2Aはやまば歯車を模式的に示す図、図2Bはやまば歯車の歯を模式的に示す図である。 図3Aは3Dプリンターを示す図、図3Bはノズルからの出力を示す図である。 製造方法を示すフローチャートである。 図5Aはやまば歯車を模式的に示す図、図5Bはやまば歯車の歯を模式的に示す図である。 図6Aはやまば歯車を模式的に示す図、図6Bはやまば歯車の歯を模式的に示す図である。 図7Aはやまば歯車を模式的に示す図、図7Bはやまば歯車の歯を模式的に示す図である。 特殊な歯を有するやまば歯車を説明するための図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)やまば歯車の構成:
(2)製造方法:
(3)他の実施形態:
(1)やまば歯車の構成:
図1Aはやまば歯車10の例を示す図、図1Bは図1Aの拡大図である。本実施形態にかかるやまば歯車10は、一体的に継ぎ目なく形成された部品であるが、外周の部位を、はすば歯車10a,10bおよび境界部20からなる3個の部位として捉えることができる。
はすば歯車10a,10bは、共通の軸Axを有する円環状の部分の外周に形成された歯車である。本実施形態において、はすば歯車10a,10bの歯の方向は軸Axとねじれの関係であるが、ねじれ方向は互いに逆向きである。例えば、はすば歯車10aが有するある歯の方向Daと、はすば歯車10bが有する当該歯に最も近い歯の方向Dbとを比較すると、これらの方向Da,Dbは、軸Axに垂直であり、かつ、はすば歯車10a,10bから等距離の位置に存在する面に対して対称の関係にある。なお、やまば歯車10は、筒状の部品であり、内周には、図1Aに示すような内歯車が形成されていても良い。
はすば歯車10a,10bが向かい合う端面においては、歯の間に境界部20が形成されている。すなわち、境界部20は、一対のはすば歯車10a,10bを軸Axに平行な方向において一体に繋げる部分である。すなわち、本実施形態において、はすば歯車10a,10bの間には境界部20が存在し、境界部20がはすば歯車10a,10bと一体に形成されることによって、やまば歯車10は全体としても一体に形成されている。
境界部20は、軸Axに垂直な方向の断面の形状が、一対のはすば歯車の歯から連続する歯形となっている。図2Aは、はすば歯車10a,10bの歯を模式的に示す図である。図2Aにおいては、はすば歯車10a,10bの外周に形成された歯の歯先と歯元を、実線と一点鎖線とで模式的に示し、かつ、歯の向きを2次元の紙面上で模式的に示している。なお、図2Aにおいて、軸Ax方向は左右方向である。
図2Aにおいては、はすば歯車10aの歯の方向が右下から左上に向けて延びる実線および破線で示され、はすば歯車10bの歯の方向が左下から右上に向けて延びる実線および破線で示されている。歯の方向は、実際には3次元空間内で定義されるが、図2Aにおいては、簡単のために2次元で示している。
図2Aに示すように、はすば歯車10a,10bの歯は、はすば歯車10a,10bが向かい合う端面11a,11bにおいて、歯先と歯先とが対向し、歯元と歯元とが対向している。すなわち、はすば歯車10a,10bにおいては、一方の歯形と同一のピッチおよび大きさの歯形を軸Axに垂直な面に対して対称な位置に配置させた状態となっている。また、軸Axを中心とした周方向において、歯形の位相が一致するように構成されている。
図2Aにおいては、はすば歯車10a,10bの模式図の右側に、端面11a,11bにおける一つの歯の歯形12を示している。このように、はすば歯車10a,10bの端面11a,11bにおいて、はすば歯車10a,10bの歯の形状は同一である。
境界部20は、はすば歯車10a,10bの端面11a,11bから、各歯から連続するように形成された歯形である。具体的には、境界部20は、はすば歯車10a,10bの端面11a,11bの間において、はすば歯車10a,10bの歯の方向DaおよびDbを延長した方向に沿って歯形が形成されている。図2Aにおいては、境界部20が形成する歯形の歯元が一点鎖線、歯先が実線によって示されている。なお、本実施形態において、境界部20の歯元や歯先の線は曲線的に変化し、歯元や歯先の線の方向が不連続に変化する場合と比較して、特定の部位に応力が集中しないように構成されている。
このように、本実施形態においては、はすば歯車10a,10bの歯先や歯元が延長されるようにして、境界部20においてもはすば歯車10a,10bの歯から連続する歯形が形成されている。すなわち、軸Axを中心とした周方向において、境界部20には、はすば歯車10a,10bの端面11a,11bの歯形と同様に、歯形が形成されている。
図2Aにおいては、境界部20が形成する歯形22a,22bが示されている。すなわち、歯形22aは、軸Ax方向における境界部20の中央の切断線Aで境界部20を切断した断面に形成される歯形を示している。歯形22bは、軸Ax方向に垂直な切断線Bで境界部20を切断した断面に形成される歯形を示している。図2Aにおける歯形22a,22bで示すように、軸Ax方向において境界部20の歯元および歯先の位置は異なるが、歯形の形状はほぼ同一である。従って、境界部20の歯形は、はすば歯車10a,10bの歯から連続する歯形である。以上のような構成において、やまば歯車10を構成する一対のはすば歯車10a,10bは、境界部20によって繋げられ、一体となっている。従って、歯同士が一体的に繋がっていない構成よりも、やまば歯車の強度を高めることができる。
但し、境界部20の歯形とはすば歯車10a,10bの歯形とを比較すると、境界部20の歯形は、はすば歯車10a,10bの歯形より小さい。すなわち、軸Axを中心とした径方向における境界部20の高さは、当該境界部20を挟む端面11a,11bにおける歯の高さより低い。例えば、図2Aに示すように、境界部20における歯形22a,22bの歯元から歯先までの高さH2,H3は、はすば歯車10a,10bの端面11a,11bにおける歯形12の歯元から歯先までの高さH1より低い。
以上の構成によれば、やまば歯車10と同様の構成を有するやまば歯車を噛み合わせて使用する際に、やまば歯車10のそれぞれが有する歯が、境界部20において干渉することはない。従って、境界部20付近において、極めて高精度に歯を形成する必要はない。境界部20は、やまば歯車10が噛み合わされた場合に、境界部20において歯同士が干渉しないように高さが調整されていれば良い。従って、境界部20の歯先の高さ(軸Axを中心とした径方向における最も高い位置の高さ)が、境界部20を挟む端面11a,11bにおける歯の高さより低ければよい。従って、境界部20の歯先の高さは一定であっても良いし変化しても良い。
図2Aに示す例において、境界部20の歯先の高さは、軸Ax方向に沿って変化し得る。図2Bは、やまば歯車10の一つの歯を周方向に見て、はすば歯車10a,10bおよび境界部20を周方向に垂直な平面に投影した状態を示す図である。図2Bに示すように、はすば歯車10a,10bの端面11a,11bの間において、境界部20の高さHは、軸Ax方向に変化する。このように、境界部20の高さは、噛み合わされたやまば歯車10のそれぞれが有する歯が干渉しない範囲で種々の高さとすることができる。そして、高さが高いほど、はすば歯車10a,10bの歯に対して一体に連結された部位が多くなるため、はすば歯車10a,10bの歯の強度が高くなる。
(2)製造方法:
次に、本実施形態にかかるやまば歯車10の製造方法の例を説明する。本実施形態において、やまば歯車10は、三次元積層造形法によって製造される。図3Aは、3次元積層造形法によってやまば歯車10の形状を造形する3Dプリンター60の構成例を説明する図である。3Dプリンター60は、ステージ61と、エレベーター62と、移動部63と、材料蓄積部64と、制御部65とを備えている。
エレベーター62は、ステージ61に取り付けられており、図示しない駆動機構によってエレベーター62を上下に移動させることができる。エレベーター62の上部は、水平方向に広がっており、上端において金属粉末を造形することができる。本実施形態においては、当該上端の部分を造形部と呼ぶ。図3Aにおいては、造形部に存在する材料を材料Mtとして示している。
移動部63は、図示しない支持部に支持されており、図示しない駆動機構によって水平方向に移動する。移動部63は、下方の造形部に向けて金属粉末を吐出するノズル63aを備えている。ノズル63aは図示しない機構により、レーザー、金属粉末、シールドガスを出力することが可能である。図3Bは、ノズル63aから出力されるレーザーLb、金属粉末Mp、シールドガスSgを模式的に示す図である。シールドガスSgは、例えば、アルゴン等である。図3Bにおいては、ノズル63aから噴出されるシールドガスSgの軌道の一例を一点鎖線で示している。金属粉末Mpは、当該シールドガスSgとともに材料Mtに吹き付けられる。本実施形態においては、破線の軌道に沿って金属粉末Mpが吐出される。レーザーLbは、ノズル63aの軸に沿ってノズル63aから材料Mtに向けて出力される。
材料蓄積部64は、金属粉末が蓄積されるタンクであり、材料蓄積部64に蓄積された金属粉末は配管を通じて移動部63のノズル63aに供給される。なお、材料蓄積部64に蓄積される金属粉末は、ノズル63aから吐出可能な状態で蓄積されていれば良く、例えば、金属粉末が、後述するレーザーによって蒸発する溶剤によってペースト状とされた材料等を利用可能である。
制御部65は、3Dプリンター60の各部を制御する。すなわち、制御部65は、ステージ61に制御信号を出力して図示しない機構を駆動し、エレベーター62の上下動を制御することができる。また、制御部65は、移動部63に制御信号を出力し、水平方向の任意の位置に移動させることができる。さらに、制御部65は、移動部63に制御信号を出力し、シールドガスとともに任意のタイミングで金属粉末をノズル63aから吐出させることができる。この際、制御部65は、移動部63に制御信号を出力し、任意のタイミングでレーザーを出力させることができる。
制御部65は図示しない記憶媒体を備えており、やまば歯車10の三次元形状情報が記憶媒体に記録されている。制御部65は、当該三次元形状情報に基づいて、やまば歯車10の特定方向(例えば、軸Ax方向)に垂直な断面の形状を特定し、金属粉末を溶融、固化させることによって当該形状の造形を行う。
すなわち、制御部65は、移動部63を制御して移動部63を移動させ、断面形状の外周およびその内部に金属粉末が吐出されるように、ノズル63aから、金属粉末を吐出させる。この際、制御部65は、ノズル63aからレーザーを出力させる。レーザーは、造形されていない、少なくとも1層分の金属粉末を溶融させるエネルギーを有している。従って、レーザーの照射が行われると、材料Mt上に吐出された金属粉末Mpが溶融、固化し、レーザーが照射された部分が一層分、造形される。なお、なお、レーザーのビーム径は各種の値とされて良いし、レーザーのパワー(W)や走査速度、ピッチ等は限定されない。
1層分の造形が行われると、制御部65は、エレベーター62を一層分下降させ、移動部63を制御して次の層を造形する。エレベーター62の下降ピッチは限定されず、例えば、1層が0.02mm~0.05mm程度となるように設定される。3Dプリンター60においては、以上のような層毎の造形を複数回繰り返すことによりやまば歯車10の形状を造形する。
図4は、やまば歯車10の製造方法を例示したフローチャートである。図4に示す製造方法においては、まず、複数の金属粉末が、材料蓄積部64にセットされる(ステップS100)。金属粉末は、やまば歯車10に要求される特性に応じた各種の金属粉末であってよい。ここでは、金属粉末としてマルエージング鋼が利用される場合を想定する。マルエージング鋼の金属粉末は、種々の組成であって良く、例えば、グレード200,250,300,350などの各種グレードのマルエージング鋼を利用可能である。例えば、C、Si,Mn,P,S,Ni,Mo,Co,Al,Ti,Feの質量%が、それぞれ0.03以下,0.1以下,0.1以下,0.01以下,0.01以下,17.0~19.0,4.5~5.5,7.0~8.5,0.05~0.15,0.30~0.50,残部となるようなマルエージング鋼を利用可能である。また、マルエージング鋼は、CoフリーやTiフリーのマルエージング鋼等であっても良い。
金属粉末の平均粒径は限定されないが、例えば、15.4μm(X10)~44.34μm(X90)で分布した、平均値が27.11μm(X50)の金属粉末を利用可能である。マルエージング鋼は、種々の態様で取得されて良く、各種のメーカーから購入しても良いし、ガスアトマイズ法等で製造されても良い。本実施形態においてマルエージング鋼の金属粉末は、マルテンサイト組織となっている。
次に、3Dプリンター60の制御部65は、ステップS110~S125において、3Dプリンター60の各部を制御し、層毎の造形を行う。このために、制御部65は、記憶媒体に記録された三次元形状情報に基づいて、層の数を決定し、層毎の断面形状を決定する。また、層を示す変数nを1に初期化する(ステップS105)。なお、変数nの最小値は1、最大値は層の数である。
次に、制御部65は、移動部63を制御し、第n層の金属粉末を吐出させる(ステップS110)。すなわち、制御部65は、移動部63を制御し、第n層の断面形状の外周及び内側に金属粉末を吐出する位置に移動部63を移動させながら、金属粉末をノズル63aから吐出させ、また、レーザーを出力させる。以上の結果、第n層における各種類の金属粉末の断面形状が造形される。
次に、制御部65は、造形が終了したか否かを判定する(ステップS120)。すなわち、層を示す変数nの最大値まで造形が終了した場合、制御部65は、造形が終了したと判定する。ステップS120において、造形が終了したと判定されない場合、制御部65は、変数nを1増加させて(ステップS125)、ステップS110以降の処理を繰り返す。
ステップS120において、造形が終了したと判定された場合、造形部にやまば歯車10の形状が形成された状態になる。本実施形態においては、やまば歯車10の三次元形状を複数の断面に分割し、各断面に対応する複数の層毎に造形を行う。各層の形状が造形される際に、レーザーが照射された部分は溶融し、同一層の周囲の金属粉末と結合するとともに、直下の層の組織とも結合する。従って、三次元積層造形法によってやまば歯車10が形成される。
以上のようにして造形が終了すると、やまば歯車10はエレベーター62の上端から切り離され、やまば歯車10の周囲に存在する金属粉末が除去される。そして、当該やまば歯車10が溶体化される(ステップS130)。すなわち、ステップS115におけるレーザーによる造形が行われた後の状態では、やまば歯車10の内部組織が均質ではない可能性がある。例えば、固溶化された状態の組織に近い部分や、時効処理後のマルエージング鋼の組織に近い部分が偏在するなど、組織の分布が均質ではない場合がある。
そこで、本実施形態においては、溶体化を行うことでやまば歯車10の内部の組織を均一にする。図4に示す製造方法においては、溶体化後のやまば歯車10に対して、さらに、加工が行われるため、やまば歯車10の組織が比較的軟らかい状態になるように溶体化が行われる。溶体化は、種々の処理であって良く、例えば、既定の昇温速度で昇温し、既定の温度(820℃等)を既定時間(15分~数時間)維持し、その後、既定の降温速度で降温する処理が挙げられる。
溶体化が行われた後には、機械加工(ステップS135)または冷間成形(ステップS140)が行われる。すなわち、本実施形態においては、ステップS110~S125における三次元積層造形で得られた形状と、やまば歯車10の完成時の形状とは一部が異なっている。そこで、本実施形態においては、機械加工や冷間成形で形状を最終形態の形状とする。機械加工としては、種々の加工が行われて良く、例えば、マシニング加工等が行われる。冷間成形としては、種々の加工が行われて良く、例えば、冷間鍛造やプレス加工等が行われる。
なお、冷間成形が行われた場合、転移等によって材料の位置が変動し、結晶粒界に析出物が生じる場合があり、当該析出物の局在による影響を低減したい場合には、再度溶体化が行われてもよい(ステップS145)。当該溶体化は、ステップS130と同一の条件であっても良いし、異なっていてもよい。
機械加工、冷間成形、または、溶体化が行われると、やまば歯車10を構成するマルエージング鋼に対する時効が行われる(ステップS150)。時効は、種々の処理であって良く、例えば、既定の昇温速度で昇温し、既定の温度(480℃~500℃等)を既定時間(数時間)維持し、その後、既定の降温速度で降温する処理が挙げられる。時効処理の温度や時間等は種々の値であって良く、例えば、マルエージング鋼のグレード等によって変化してもよい。いずれにしても、やまば歯車10の組織内に、金属間化合物が析出することによって、やまば歯車10において要求される硬さになるように、温度等の条件を選択すればよい。
やまば歯車10の硬さが、時効後の硬さよりも、さらに硬くなっている必要がある場合、窒化が行われる(ステップS155)。窒化は、種々の処理であって良く、例えば、窒素やアンモニアの雰囲気において、既定の昇温速度で昇温し、既定の温度(480℃~550℃等)を既定時間(数時間~数十時間等)維持し、その後、既定の降温速度で降温する処理が挙げられる。なお、時効処理の温度と窒化処理の温度は近いため、窒化を行うことで時効も行うことができるのであれば、時効と窒化は同一工程で行われてもよい。
時効、窒化が行われると、仕上げ加工が行われる(ステップS160)。仕上げ加工は、例えば、やまば歯車10の各部の寸法を設計通りの寸法に調整するための表面処理等である。仕上げ加工が行われなくても、要求される精度に達しているならば、仕上げ加工は省略されても良い。また、境界部20など、他の部品と接触しない部分は、仕上げ加工が省略されて良い。
以上の製造方法によれば、はすば歯車10a,10bと境界部20とが一体に形成されたやまば歯車10を製造することができる。本実施形態においては、三次元積層造形によってはすば歯車10a,10bの歯を造形するため、歯の造形のための機械加工を省略可能である。従って、上述の先行技術のように、歯の加工に必要な工具の逃げを確保するために、2つのはすば歯車10a,10bを離して配置する必要はない。このため、本実施形態においては、はすば歯車10a,10b同士を過度に遠ざける必要がなく、しかも、はすば歯車10a,10bの歯が境界部20と一体に連結されているため、歯の強度を高めることができる。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、図3Aに示される3Dプリンター60の構成は、一例であり、他にも種々の構成が採用されてよい。例えば、移動部63の数やエレベーター62の数、材料蓄積部64の数やこれらの態様は図3Aに示された構成に限定されず、種々の態様であって良い。また、三次元積層造形の順序も種々の順序であって良い。
さらに、三次元積層造形の手法は、3Dプリンター60のような指向性エネルギー堆積法に限定されない。例えば、上述のようなインクジェット方式(ノズルから材料を吐出する方式)において、電子ビームによって金属粉末が溶融されても良い。他にも、金属粉末の蓄積部からコーター等によって金属粉末を造形部に移動させて三次元造形を行うパウダーベッド方式や、溶融物堆積法、シート積層法、バインダージェット法など、各種の手法を利用可能である。
さらに、三次元積層造形法によって部品を製造する際の材料は、マルエージング鋼に限定されない。例えば、鉄、ステンレスなどの鉄鋼系の金属粉末、アルミニウム、チタン、インコネル、銅などの各種の金属がベースとなった合金粉末が利用されて良い。むろん、単一の金属の粉末が利用されても良い。製造方法のフローチャートも、図4に示すフローに限定されず、各種の変更、例えば、工程の追加、省略等が行われてもよい。例えば、3Dプリンター60によってやまば歯車10の完成品の形状を造形可能であれば、ステップS135の機械加工、ステップS140の冷間成形、ステップS145の溶体化が省略されても良い。
上述の実施形態において、はすば歯車10a,10bと境界部20とは、同一の材料で形成されているが、これらの少なくとも一部が異なる材料で形成されても良い。例えば、境界部20は、他の部品と接触しない部分であるため、軽量性、防振性、延性などに優れる材料を採用すれば、軽量化、ギヤノイズ低減、耐衝撃特性の向上を図ることが可能である。また、はすば歯車10a,10bにおいて、歯同士が接触する表面以外の部位、例えば、はすば歯車10a,10bの内部を表面と異なる材料で形成してもよい。材料に選択の自由度がある点に関しては、後述する実施形態においても同様である。
さらに、やまば歯車を構成する歯の形状等は、図2に示す構成に限定されず、種々の態様であって良い。図5A,図5Bは、第2の実施形態にかかるはすば歯車100a,100bの歯を図2A,図2Bと同様の手法で模式的に示した図である。図5Aにおいても、図2Aと同様に、はすば歯車100a,100bの外周に形成された歯の歯先と歯元を、実線と一点鎖線とで模式的に示し、かつ、歯の向きを2次元の紙面上で模式的に示している。また、図5A,図5Bにおいても軸Ax方向は左右方向であり、図5Aの右側には歯の断面の形状(歯形)が示されている。
図5Aに示すように、はすば歯車100a,100bの歯は、軸Ax方向の中央において、歯先と歯先とが対向し、歯元と歯元とが対向している。すなわち、はすば歯車100a,100bにおいては、一方の歯形と同一のピッチおよび大きさの歯形を軸Axに垂直な面に対して対称な位置に配置させた状態となっている。また、軸Axを中心とした周方向において、歯形の位相が一致するように構成されている。
本実施形態においては、図5Aに示すように、はすば歯車100a,100bの歯同士が軸Ax方向の中央で接している。当該軸Ax方向の中央の部分は、はすば歯車100a,100bの歯同士が一体に繋がっており、かつ、はすば歯車100a,100bの歯から連続する同一形状の歯形である。従って、本実施形態においては、当該部分が境界部200である。
具体的には、本実施形態において、はすば歯車100a,100bおよび境界部200の歯形は同一である。図5Aにおいては、境界部200(切断線A)および切断線Bにおいて軸Axに垂直な方向にやまば歯車100を切断した場合の歯形220a,120を示している。これらの歯形は、図5Aに示すように、同一の形状である。すなわち、歯形の高さH1=H2であり、歯幅や歯面等も同一である。歯形は、軸Axに垂直な断面のどの位置であっても同一である。
従って、本実施形態にかかる、はすば歯車100a,100bにおいて、各歯は、方向Da,Dbに沿って延びており、かつ、境界部200で連結された状態になっている。このような構成のやまば歯車100は、上述の図4に示す製造方法と同様の製造方法で製造可能である。むろん、ステップS115においては、本実施形態におけるやまば歯車100の断面形状に対応した形状の造形が行われる。
本実施形態においては、はすば歯車100aの歯が軸Ax方向において、やまば歯車100の全長の1/2に渡って存在し、はすば歯車100bの歯が軸Ax方向において、やまば歯車100の全長の1/2に渡って存在する。従って、軸Ax方向に制約がある場合においては、はすば歯車100a,100bの歯同士が離れた位置で対向している構成と比較して軸Ax方向の歯の長さが長くなるため、強度が向上する。また、本実施形態においては、軸Ax方向の全長の1/2ずつ、を歯幅とすることができ、はすば歯車100a,100bの歯が離れた位置で対向する構成と比較して、歯当たり面積を増大させることができる。従って、歯当たりの際に作用する力を分散させることができ、歯の耐疲労性を向上させることができる。
なお、境界部200においては、僅かな寸法精度の誤差による干渉が発生しないようにするため、干渉防止のための構造が設けられていると好ましい。例えば、少なくとも、境界部200の近傍において、歯筋丸みやクラウニングを設け、やまば歯車100が噛み合わされ、回転された場合において干渉が発生しないように構成されていても良い。
図6A,図6Bは、第3の実施形態にかかる、はすば歯車101a,101bの歯を図2A,図2Bと同様の手法で模式的に示した図である。図6Aにおいても、図2Aと同様に、はすば歯車101a,101bの外周に形成された歯の歯先と歯元を、実線と一点鎖線とで模式的に示し、かつ、歯の向きを2次元の紙面上で模式的に示している。また、図6A,図6Bにおいても軸Ax方向は左右方向であり、図6Aの右側には歯の断面の形状(歯形)が示されている。
図6A,図6Bに示す構成と、図2A,図2Bに示す構成と、では、境界部201における歯形の変化方向が異なっている。すなわち、図2A,図2Bに示す構成においては、端面11a,11bの間で歯先や歯元の線は曲線的に変化するが、図6A,図6Bに示す構成においては、端面111a,111bの間で歯先や歯元の線は直線的に変化する。当該構成以外において、両実施形態の構成は同様である。
以上のような構成においても、端面111bにおける歯形121より、境界部201の歯形(例えば、切断線A,Bにおける歯形221a,221b)の方が小さい。例えば、歯形221a,221bの高さH2,H3は同一であるが、歯形121の高さH1より低い。なお、高さH2,H3は高さH1より小さければ良いが、本実施形態においては、図6Bに示すように、高さH2,H3が一定の値Hとなっている。
以上の構成によれば、噛み合わされたやまば歯車101のそれぞれが有する歯が、境界部201において干渉することはない。従って、境界部201付近において、極めて高精度に歯を形成する必要はない。また、やまば歯車101を構成する一対のはすば歯車101a,101bは、境界部201によって繋げられ、一体となっている。従って、歯同士が一体的に繋がっていない構成よりも、やまば歯車101の強度を高めることができる。
図7A,図7Bは、第4の実施形態にかかる、はすば歯車102a,102bの歯を図2A,図2Bと同様の手法で模式的に示した図である。図7Aにおいても、図2Aと同様に、はすば歯車102a,102bの外周に形成された歯の歯先と歯元を、実線と一点鎖線とで模式的に示し、かつ、歯の向きを2次元の紙面上で模式的に示している。また、図7A,図7Bにおいても軸Ax方向は左右方向であり、図7Aの右側には歯の断面の形状(歯形)が示されている。
図7A,図7Bに示す構成と、図2A,図2Bに示す構成と、では、境界部202における歯形の変化方向が異なっている。すなわち、図2A,図2Bに示す構成においては、端面11a,11bの間で歯先や歯元の線は歯先や歯元の方向Da,Dbに沿って変化するが、図7A,図7Bに示す構成においては、端面112a,112bの間で歯先や歯元の線は軸Axと平行な方向に直線的に変化する。当該構成以外において、両実施形態の構成は同一である。
以上のような構成においても、端面112bにおける歯形より、境界部202の歯形の方が小さい。例えば、切断線Aにおける歯形221aの高さH1は、はすば歯車102bの端面112bにおける歯形122の高さより低い。なお、境界部202における歯形221aの高さは、はすば歯車102bの端面112bにおける歯形122の高さより低ければよく、図7Bに示すように、軸Ax方向において変化しても良い。
以上の構成によれば、噛み合わされたやまば歯車102のそれぞれが有する歯が、境界部202において干渉することはない。従って、境界部202付近において、極めて高精度に歯を形成する必要はない。また、やまば歯車102を構成する一対のはすば歯車102a,102bは、境界部202によって繋げられ、一体となっている。従って、歯同士が一体的に繋がっていない構成よりも、やまば歯車102の強度を高めることができる。さらに、図2Aや図6A等に示すように、歯先や歯元が軸Ax方向に対して傾斜した方向に向けて延びる構成と比較して、境界部201を形成するために必要な材料の量を少なくすることができる。
やまば歯車を構成するはすば歯車は、軸に対して傾斜した方向に歯が形成されていることにより、平歯車等と比較して、同時に噛み合う歯の数が増加するような歯車であればよい。従って、歯の数や歯の形状、歯のピッチ、モジュール、ダイヤメトラルピッチ、圧力角等の仕様は限定されず、種々の態様であって良い。
例えば、一対のはすば歯車における各歯の2つの圧力角が異なる構成が採用されてもよい。図8は、やまば歯車を構成するはすば歯車の端面を示す図である。図8においては、基準円が一点鎖線で示されており、基準円と歯面との交点と軸Axとを結ぶ直線L1,L2が、歯面と形成する圧力角をα,βによって示している。図8に示すように、圧力角α,βは互いに異なる。このような、圧力角α,βが互いに異なる歯面をはすば歯車の歯の全ての部位で構成し、かつ、α、βを一定にしてやまば歯車100を構成しても良い。この構成において、噛み合った場合に接する歯面の圧力角を調整することにより、歯元応力、面圧の大きさの調整等を行うことができる。
また、やまば歯車は、スラスト方向に作用する力を相殺することができるように、はすば歯車が対となって並ぶことによって構成されていれば良い。従って、歯のねじれ方向は、互いに逆向きであり、一対のはすば歯車の軸は共通である。この結果、一対のはすば歯車が境界部で一体に形成されたやまば歯車がギアとして使用された場合に、スラスト方向に作用する力が相殺するように構成されていれば良い。ねじれ方向は、種々の態様であって良く、直線状、曲線状の種々の態様であって良い。
境界部は、一対のはすば歯車を軸方向において一体に繋げる部位である。すなわち、一対のはすば歯車は、境界部を介して一体に形成される。一体に形成された状態は、別々に作成されたはすば歯車が、作成後に連結された状態ではない。はすば歯車と境界部との製造過程でこれらが一体的に形成された状態である。このため、一体的に形成されたはすば歯車と境界部との間には、典型的には、継ぎ目が存在しない。このような構造は、典型的には上述の三次元積層造形法によって形成可能である。
さらに、境界部における軸に垂直な方向の断面の形状は、一対のはすば歯車の歯から連続する歯形である。従って、軸に垂直な方向の断面においては、高さが一定の部位が全周に渡って存在するのではなく、周方向に凹凸を有し、境界部に連結されたはすば歯車の歯と類似した形状になっている。そして、境界部は、はすば歯車の歯から連続する部分に存在するため、一対のはすば歯車の歯は境界部によって繋がっており、強い強度となる。
境界部においては、はすば歯車の軸に垂直な方向の断面の形状が、一対のはすば歯車の歯から連続する歯形であればよい。すなわち、やまば歯車において、境界部は、はすば歯車の歯と独立した形状ではない。例えば、はすば歯車の歯の歯面が、はすば歯車の間に向けて延びることで得られる範囲の内側に存在することにより、2個のやまば歯車を噛み合わせた場合に、境界部がやまば歯車の歯と干渉しないように境界部の形状やはすば歯車の歯面が形成されていれば良い。
なお、境界部は、一対のはすば歯車を軸方向において一体に繋げる部分であれば良く、上述の図2A,図2B等のようにはすば歯車の間に形成された0より大きい幅の部位に渡って存在しても良いし、上述の図5A,図5B等のようにはすば歯車の間に形成される幅0の部分が境界部と見なされても良い。
10…やまば歯車、10a,10b…はすば歯車、11a,11b…端面、12…歯形、20…境界部、22a,22b…歯形、60…3Dプリンター、61…ステージ、62…エレベーター、63…移動部、63a…ノズル、64…材料蓄積部、65…制御部

Claims (4)

  1. 軸に対するねじれ方向が互いに逆向きの歯を有し、軸が共通である一対のはすば歯車と、
    一対の前記はすば歯車を前記軸方向において一体に繋げる境界部であって、前記軸に垂直な方向の断面の形状が、一対の前記はすば歯車の歯から連続する歯形である、前記境界部と、
    を備える、やまば歯車。
  2. 前記軸を中心とした径方向における前記境界部の高さは、当該境界部を挟む前記歯の高さより低い、
    請求項1に記載のやまば歯車。
  3. 一対の前記はすば歯車における各歯の2つの圧力角が異なる、
    請求項1または請求項2に記載のやまば歯車。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のやまば歯車の製造方法であって、
    前記はすば歯車と、前記境界部とを、三次元積層造形法によって一体に形成する、
    やまば歯車の製造方法。
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