JP2022156152A - 加湿装置および繊維体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外気の湿度に関わらず加湿対象の加湿を良好に行うことができる加湿装置および繊維体処理装置を提供すること。【解決手段】空気が循環する循環路と、前記循環路に設けられ、前記循環路に空気を取り入れる取り入れ部と、前記循環路に設けられ、前記循環路内に気流を発生させる送風部と、前記循環路に設けられ、前記循環路内の空気を加湿する加湿部と、前記循環路に設けられ、前記加湿部で加湿された加湿空気を前記循環路内から排出する排出部と、を備え、前記循環路は、前記排出部から排出されなかった加湿空気を前記送風部の上流側に戻す管路を有することを特徴とする加湿装置。【選択図】図5

Description

本発明は、加湿装置および繊維体処理装置に関する。
例えば、特許文献1に示すように、対象物や対象空間を加湿する加湿器が知られている。特許文献1に記載されている加湿器は、空調機等の流通空気通路に設置される吸水性加湿材と、該加湿材の上方に給水する給水装置と、を有する通風気化式加湿器である。
特開平7-318117号公報
しかしながら、導入部が導入した空気が、過剰に乾燥していた場合、加湿部での加湿が不十分となるおそれがある。この場合、対象物や対象空間の加湿が不十分となる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下のものとして実現することが可能である。
本発明の加湿装置は、空気が循環する循環路と、
前記循環路に設けられ、前記循環路に空気を取り入れる取り入れ部と、
前記循環路に設けられ、前記循環路内に気流を発生させる送風部と、
前記循環路に設けられ、前記循環路内の空気を加湿する加湿部と、
前記循環路に設けられ、前記加湿部で加湿された加湿空気を前記循環路内から排出する排出部と、を備え、
前記循環路は、前記排出部から排出されなかった加湿空気を前記送風部の上流側に戻す管路を有することを特徴とする。
本発明の繊維体処理装置は、繊維を処理する処理部と、
前記処理部を加湿する本発明の加湿装置と、を備えることを特徴とする。
図1は、本発明の加湿装置を備える繊維体処理装置を示す概略側面図である。 図2は、図1に示す加湿装置および繊維体処理装置のブロック図である。 図3は、図1に示す分離部の斜視図である。 図4は、図3に示す分離部の平面図である。 図5は、図1に示す加湿装置の概略構成図である。 図6は、図5に示す加湿部の断面図である。
以下、本発明の加湿装置および繊維体処理装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<実施形態>
図1は、本発明の加湿装置を備える繊維体処理装置を示す概略側面図である。図2は、図1に示す加湿装置および繊維体処理装置のブロック図である。図3は、図1に示す分離部の斜視図である。図4は、図3に示す分離部の平面図である。図5は、図1に示す加湿装置の概略構成図である。図6は、図5に示す加湿部の断面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をx軸、y軸およびz軸とする。また、x軸とy軸を含むxy平面が水平となっており、z軸が鉛直となっている。また、各軸の矢印が向いた方向を「+」、その反対方向を「-」と言う。また、図1および図3の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言うことがある。また、材料が搬送される方向を下流または下流側と言い、その反対側を上流または上流側とも言う。
図1に示すように、繊維体処理装置100は、原料供給部11と、粗砕部12と、解繊部13と、分離部1と、混合部17と、ほぐし部18と、ウェブ形成部19と、シート形成部20と、切断部21と、ストック部22と、回収部27と、本発明の加湿装置10と、制御部28と、を備えている。また、これら各部は、制御部28と電気的に接続されており、制御部28によってその作動が制御される。制御部28は、加湿装置10の構成要件として捉えてもよい。
また、繊維体処理装置100では、原料供給工程と、粗砕工程と、解繊工程と、分離工程と、混合工程と、ほぐし工程と、ウェブ形成工程と、シート形成工程と、切断工程とがこの順に実行される。
以下、各部の構成について説明する。
原料供給部11は、粗砕部12に原料M1を供給する原料供給工程を行なう部分である。この原料M1としては、セルロース繊維を含む繊維含有物からなるシート状材料である。なお、セルロース繊維とは、化合物としてのセルロースを主成分とし繊維状をなすものであればよく、セルロースの他に、ヘミセルロース、リグニンを含むものであってもよい。また、原料M1は、織布、不織布等、形態は問わない。また、原料M1は、例えば、古紙を解繊して再生、製造されたリサイクルペーパーや、合成紙のユポ紙(登録商標)であってもよいし、リサイクルペーパーでなくてもよい。また、本実施形態では、原料M1は、使用済みまたは不要となった古紙である。
粗砕部12は、原料供給部11から供給された原料M1を大気中等の気中で粗砕する粗砕工程を行なう部分である。粗砕部12は、一対の粗砕刃121と、シュート122とを有している。
一対の粗砕刃121は、互いに反対方向に回転することにより、これらの間で原料M1を粗砕して、すなわち、裁断して粗砕片M2にすることができる。粗砕片M2の形状や大きさは、解繊部13における解繊処理に適しているのが好ましく、例えば、1辺の長さが100mm以下の小片であるのが好ましく、10mm以上70mm以下の小片であるのがより好ましい。
シュート122は、一対の粗砕刃121の下方に配置され、例えば漏斗状をなすものとなっている。これにより、シュート122は、粗砕刃121によって粗砕されて落下してきた粗砕片M2を受けることができる。
また、シュート122の上方には、加湿部231が一対の粗砕刃121に隣り合って配置されている。加湿部231は、シュート122内の粗砕片M2を加湿するものである。この加湿部231は、水分を含む図示しないフィルターを有し、フィルターに空気を通過させることにより、湿度を高めた加湿空気を粗砕片M2に供給する気化式または温風気化式の加湿器で構成されている。加湿空気が粗砕片M2に供給されることにより、粗砕片M2が静電気によってシュート122等に付着するのを抑制することができる。
シュート122は、管241を介して、解繊部13に接続されている。シュート122に集められた粗砕片M2は、管241を通過して、解繊部13に搬送される。
解繊部13は、粗砕片M2を気中で、すなわち、乾式で解繊する解繊工程を行なう部分である。この解繊部13での解繊処理により、粗砕片M2から解繊物M3を生成することができる。ここで「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる粗砕片M2を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。そして、この解きほぐされたものが解繊物M3となる。解繊物M3の形状は、線状や帯状である。また、解繊物M3同士は、絡み合って塊状となった状態、すなわち、いわゆる「ダマ」を形成している状態で存在してもよい。
解繊部13は、例えば本実施形態では、高速回転するローターと、ローターの外周に位置するライナーとを有するインペラーミルで構成されている。解繊部13に流入してきた粗砕片M2は、ローターとライナーとの間に挟まれて解繊される。
また、解繊部13は、ローターの回転により、粗砕部12から分離部1に向かう空気の流れ、すなわち、気流を発生させることができる。これにより、粗砕片M2を管241から解繊部13に吸引することができる。また、解繊処理後、解繊物M3を、管242を介して分離部1に送り出すことができる。
管242の途中には、ブロアー261が設置されている。ブロアー261は、分離部1に向かう気流を発生させる気流発生装置である。これにより、分離部1への解繊物M3の送り出しが促進される。
分離部1は、解繊物M3を、繊維の長さの大小によって選別するとともに、解繊物M3中の異物を除去する分離工程を行う部分である。この分離部1の構成については、後に詳述する。解繊物M3は、分離部1を経ることにより、色材等の異物が除去され、かつ、所定の長さ以上に長い繊維、すなわち、シート製造に適した長さの繊維を含む解繊物M4となる。そして、この解繊物M4は、下流側の混合部17に送り出される。
また、分離部1には、加湿装置10が設置されている。これにより、分離工程を良好に行うことができる。
分離部1の下流側には、混合部17が配置されている。混合部17は、解繊物M4と結合剤P1とを混合する混合工程を行なう部分である。この混合部17は、結合剤供給部171と、管172と、ブロアー173とを有している。
管172は、分離部1の第2吸引部7と、ほぐし部18のハウジング部182とを接続しており、解繊物M4と結合剤P1との混合物M7が通過する流路である。
管172の途中には、結合剤供給部171が接続されている。結合剤供給部171は、スクリューフィーダー174を有している。このスクリューフィーダー174が回転駆動することにより、結合剤P1を粉体または粒子として管172に供給することができる。管172に供給された結合剤P1は、解繊物M4と混合されて混合物M7となる。
なお、結合剤P1は、後の工程で繊維同士を結着させるものであり、例えば、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂、澱粉、デキストリン、グリコーゲン、アミロース、ヒアルロン酸、葛、こんにゃく、片栗粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、天然ガム糊(エーテル化タマリンドガム、エーテル化ローカストビーンガム、エーテル化グアガム、アカシアアラビヤ系ガム)、繊維誘導糊(エーテル化カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース)、海藻類(アルギン酸ソーダ、寒天)、動物性蛋白質(コラーゲン、ゼラチン、加水分解コラーゲン、セリシン)等を用いることができるが、熱可塑性樹脂を用いるのが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6-12、ナイロン6-66等のポリアミド(ナイロン)、ポリフェニレンエーテル、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリフェニレンオキシド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。好ましくは、熱可塑性樹脂としては、ポリエステルまたはこれを含むものを用いる。
なお、結合剤供給部171から供給されるものとしては、結合剤P1の他に、例えば、繊維を着色するための着色剤、繊維の凝集や結合剤P1の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤、シートSの紙力を増強するための紙力増強剤等が含まれていてもよい。または、予めそれらを結合剤P1に含ませて複合化したものを結合剤供給部171から供給してもよい。
また、管172の途中には、結合剤供給部171よりも下流側にブロアー173が設置されている。ブロアー173が有する羽根等の回転部の作用により、解繊物M4と結合剤P1とが混合される。また、ブロアー173は、ほぐし部18に向かう気流を発生させることができる。この気流により、管172内で、解繊物M4と結合剤P1とを撹拌することができる。これにより、混合物M7は、解繊物M4と結合剤P1とが均一に分散した状態で、ほぐし部18に流入することができる。また、混合物M7中の解繊物M4は、管172内を通過する過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
ほぐし部18は、混合物M7における、互いに絡み合った繊維同士をほぐすほぐし工程を行なう部分である。ほぐし部18は、ドラム部181と、ドラム部181を収納するハウジング部182とを有する。
ドラム部181は、円筒状をなす網体で構成され、その中心軸回りに回転する篩である。このドラム部181には、混合物M7が流入してくる。そして、ドラム部181が回転することにより、混合物M7のうち、網の目開きよりも小さい繊維等が、ドラム部181を通過することができる。その際、混合物M7がほぐされることとなる。
ハウジング部182は、加湿部234と接続されている。加湿部234は、例えば、加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部182内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、ハウジング部182内を加湿することができ、よって、混合物M7がハウジング部182の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
また、ドラム部181でほぐされた混合物M7は、気中に分散しつつ落下して、ドラム部181の下方に位置するウェブ形成部19に向かう。ウェブ形成部19は、混合物M7からウェブM8を形成するウェブ形成工程を行なう部分である。ウェブ形成部19は、メッシュベルト191と、張架ローラー192と、吸引部193とを有している。
メッシュベルト191は、無端ベルトであり、混合物M7が堆積する。このメッシュベルト191は、4つの張架ローラー192に掛け回されている。そして、張架ローラー192の回転駆動により、メッシュベルト191上の混合物M7は、下流側に搬送される。
また、メッシュベルト191上のほとんどの混合物M7は、メッシュベルト191の目開き以上の大きさである。これにより、混合物M7は、メッシュベルト191を通過してしまうのが規制され、よって、メッシュベルト191上に堆積することができる。また、混合物M7は、メッシュベルト191上に堆積しつつ、メッシュベルト191ごと下流側に搬送されるため、層状のウェブM8として形成される。
吸引部193は、メッシュベルト191の下方から空気を吸引するサクション機構である。これにより、メッシュベルト191上に混合物M7を吸引することができ、よって、混合物M7のメッシュベルト191上への堆積が促進される。
吸引部193には、管246が接続されている。また、この管246の途中には、ブロアー264が設置されている。このブロアー264の作動により、吸引部193で吸引力を生じさせることができる。
ほぐし部18の下流側には、加湿部236が配置されている。加湿部236は、例えば超音波式加湿器または気化式加湿器で構成することができる。これにより、ウェブM8に水分を供給することができ、よって、ウェブM8の水分量が調整される。この調整により、静電力によるウェブM8のメッシュベルト191への吸着を抑制することができる。これにより、ウェブM8は、メッシュベルト191が張架ローラー192で折り返される位置で、メッシュベルト191から容易に剥離される。
ウェブ形成部19の下流側には、シート形成部20が配置されている。シート形成部20は、ウェブM8からシートSを形成するシート形成工程を行なう部分である。このシート形成部20は、加圧部201と、加熱部202とを有している。
加圧部201は、一対のカレンダーローラー203を有し、カレンダーローラー203の間でウェブM8を加熱せずに加圧することができる。これにより、ウェブM8の密度が高められる。なお、このときの加熱の程度としては、例えば、結合剤P1を溶融させない程度であるのが好ましい。そして、このウェブM8は、加熱部202に向けて搬送される。なお、一対のカレンダーローラー203のうちの一方は、図示しないモーターの作動により駆動する主動ローラーであり、他方は、従動ローラーである。
加熱部202は、一対の加熱ローラー204を有し、加熱ローラー204の間でウェブM8を加熱しつつ、加圧することができる。この加熱加圧により、ウェブM8内では、結合剤P1が溶融して、この溶融した結合剤P1を介して繊維同士が結着する。これにより、シートSが形成される。そして、このシートSは、切断部21に向けて搬送される。なお、一対の加熱ローラー204の一方は、図示しないモーターの作動により駆動する主動ローラーであり、他方は、従動ローラーである。
シート形成部20の下流側には、切断部21が配置されている。切断部21は、シートSを切断する切断工程を行なう部分である。この切断部21は、第1カッター211と、第2カッター212とを有する。
第1カッター211は、シートSの搬送方向と交差する方向、特に直交する方向にシートSを切断するものである。
第2カッター212は、第1カッター211の下流側で、シートSの搬送方向に平行な方向にシートSを切断するものである。この切断は、シートSの両側端部、すなわち+y軸方向および-y軸方向の端部の不要な部分を除去して、シートSの幅を整えるものであり、切断除去された部分は、いわゆる「みみ」と呼ばれる。
このような第1カッター211と第2カッター212との切断により、所望の形状、大きさのシートSが得られる。そして、このシートSは、さらに下流側に搬送されて、ストック部22に蓄積される。
図2に示すように、制御部28は、CPU(Central Processing Unit)281と、記憶部282とを有している。CPU281は、例えば、各種の判断や各種の命令等を行なうことができる。
記憶部282は、例えば、シートSを製造するプログラム等の各種プログラム等が記憶されている。
また、この制御部28は、繊維体処理装置100に内蔵されていてもよいし、外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよい。また、外部機器は、例えば、繊維体処理装置100とケーブル等を介して通信される場合、無線通信される場合、例えばインターネット等のようなネットワークが繊維体処理装置100を介して接続されている場合等がある。
また、CPU281と、記憶部282とは、例えば、一体化されて、1つのユニットとして構成されていてもよいし、CPU281が繊維体処理装置100に内蔵され、記憶部282が外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよいし、記憶部282が繊維体処理装置100に内蔵され、CPU281が外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよい。
次に、分離部1について説明する。
図1~図3に示すように、分離部1は、メッシュ31を有する回転部材3と、メッシュ31上に解繊物M3を空気とともに噴出して供給する供給部である第1噴出部4と、メッシュ31上の解繊物M3の一部を吸引する第1吸引部5と、吸引されて生成された解繊物M4に空気を噴出する第2噴出部6と、解繊物M4を吸引して回収する第2吸引部7と、を有する。
図3に示すように、回転部材3は、平面視で円形をなすメッシュ31と、メッシュ31を支持する支持部材32とを有する。
メッシュ31は、表裏関係にある第1面311および第2面312を有する。本実施形態では、第1面311が鉛直上方を向いた上面であり、第2面312が鉛直下方を向いた下面である。
メッシュ31は、例えば、線状体が網状に編み込まれたものや、円板状の部材に複数の貫通孔が設けられたものとすることができる。このメッシュ31の第1面311上に供給された解繊物M3の繊維のうち、メッシュ31の目開きよりも長い繊維は、メッシュ31上に残存、すなわち、堆積し、メッシュ31の目開きよりも短い繊維や、例えば色材等の異物は、メッシュ31を通過する。そして、メッシュ31の目開きを所望の大きさに設定することにより、例えばシート製造に適した長さを有する繊維を選択的に残存させることができる。
支持部材32は、メッシュ31を支持してメッシュ31の平板状を維持する機能を有する。本実施形態では、支持部材32は、メッシュ31の第1面311側からメッシュ31を支持する。メッシュ31と支持部材32とは、少なくとも一部が固定されており、支持部材32がモーター33の作動によって回転することによりメッシュ31もともに回転する。
支持部材32は、メッシュ31の縁部を支持するリング状の枠状体321と、メッシュ31の中央部を支持する中央支持部322と、枠状体321および中央支持部322を連結する複数の棒状の連結部323と、を有する。
連結部323は、本実施形態では、横断面形状が四角形の角柱状をなすストレートな棒状をなしている。換言すれば、連結部323は、メッシュ31の中心部から外周部に亘って延在する長尺状の部材である。また、各連結部323は、本実施形態では、放射状に、すなわち、メッシュ31の周方向に沿って4本、等間隔で設けられている。連結部323の形状は、上記構成に限定されず、例えば、丸棒状等、いかなる形状をなしていてもよい。
このような回転部材3は、回転駆動源であるモーター33に接続されており、モーター33の作動によって、中心軸O回りに回転することができる。また、モーター33は、回転速度が可変に構成されており、制御部28によってその作動が制御される。本実施形態では、回転部材3は、図3および図4中矢印方向、すなわち、第1面311側から見て時計回りに回転する。
このように、メッシュ31は、平面視で円形をなし、円形の中心軸O回りに回転する構成である。これにより、解繊物M4の移動経路がメッシュ31の第1面311上のみとすることができる。よって、回転部材3、ひいては、分離部1の小型化に寄与する。
第1噴出部4は、メッシュ31の第1面311側に設置されている。本実施形態では、図1に示すように、第1噴出部4は、-y軸側から+y軸側に向かって見たとき、メッシュ31の中心軸Oよりも右側に設置されている。第1噴出部4は、管242の下流端に接続され、メッシュ31の第1面311に臨む位置に第1噴出口41を有する。第1噴出部4は、ブロアー261が発生させた気流によって、上方からメッシュ31に向って、すなわち、第1面311側から第1面311に向って第1噴出口41から空気とともに解繊物M3を噴出する。これにより、図3および図4に示すように、メッシュ31の第1面311上に解繊物M3を供給、堆積させることができる。
また、第1噴出口41は、メッシュ31の第1面311から離間して設置されている。これにより、メッシュ31の第1面311上に堆積させた解繊物M4が、メッシュ31の回転に伴って移動することができる。
また、図4に示すように、第1噴出口41は、その開口面がメッシュ31の周方向に沿って延在する形状をなしている。すなわち、第1噴出口41は、その開口面の平面視で、メッシュ31の中心側に位置する円弧411と、円弧411よりも外周側の円弧412と、これらの円弧の端部同士を接続する線分413および線分414とを有する形状をなしている。円弧411および円弧412は、メッシュ31の周方向に沿っており、円弧412の方が円弧411よりも長い。また、線分413および線分414は、メッシュ31の回転方向前方からこの順で並んでおり、メッシュ31の径方向に沿って設けられている。
このような形状の第1噴出口41から解繊物M3をメッシュ31の第1面311上に供給することにより、メッシュ31の回転方向に沿って解繊物M3を供給、堆積させることができる。
第1吸引部5は、メッシュ31の第2面312側でかつメッシュ31を介して第1噴出部4の反対側に設けられている。第1吸引部5は、第1吸引口51を有し、メッシュ31の中心軸O方向から見たとき、第1吸引口51が第1噴出口41と重なる位置に設置されている。また、図1に示すように、第1吸引部5は、管245を介してブロアー262と接続されており、ブロアー262の作動により、第1吸引口51から空気を吸引することができる。また、管245のブロアー262よりも上流側には、例えばフィルターで構成された回収部27が設けられている。これにより、第1吸引部5が吸引した繊維や異物を捕捉し回収することができる。
また、第1吸引口51は、メッシュ31の第2面312から離間して設置されている。これにより、第1吸引部5の吸引力がメッシュ31の回転を阻害するのを防止することができ、メッシュ31の円滑な回転に寄与する。
また、図4に示すように、第1吸引口51は、その開口面がメッシュ31の周方向に沿って延在する形状をなしている。すなわち、第1吸引口51は、その開口面の平面視で、メッシュ31の中心側に位置する円弧511と、円弧511よりも外周側の円弧512と、これらの円弧の端部同士を接続する線分513および線分514とを有する形状をなしている。円弧511および円弧512は、メッシュ31の周方向に沿っており、円弧512の方が円弧511よりも長い。また、線分513および線分514は、メッシュ31の回転方向前方からこの順で並んでおり、メッシュ31の径方向に沿って設けられている。
このような形状の第1吸引口51から解繊物M3をメッシュ31の第1面311上に供給することにより、メッシュ31の回転方向に沿って堆積した解繊物M3を、メッシュ31を介して吸引することができる。よって、メッシュ31上に堆積した解繊物M3の堆積物の形状に合わせて吸引を行うことができ、解繊物M3中の異物の除去および短繊維の除去を万遍なく行うことができる。
第2噴出部6は、メッシュ31の第2面312側でかつ第1吸引部5とは異なる位置、すなわち、第1吸引部5を基準としたとき、メッシュ31の回転方向に対して下流側に設置されている。本実施形態では、図1に示すように、第2噴出部6は、-y軸側から+y軸側に向かって見たとき、メッシュ31の中心軸Oよりも左側に設置されている。第2噴出部6は、メッシュ31の第2面312に臨む位置に第2噴出口61を有する。また、第2噴出部6は、管243を介してブロアー263に接続されており、ブロアー263の作動により気流が発生し、第2噴出口61から空気を噴出することができる。また、第2噴出口61は、メッシュ31の第2面312側からメッシュ31を介して第1面311上の解繊物M4に向って空気を噴出する。これにより、メッシュ31上の解繊物M4をメッシュ31の第1面311から剥離することができる。これにより、後述する第2吸引部7による吸引で解繊物M4の回収を効果的に行うことができる。
また、図4に示すように、第2噴出口61は、その開口面がメッシュ31の周方向に沿って湾曲する形状をなしている。すなわち、第2噴出口61は、その開口面の平面視で、メッシュ31の中心側に位置する円弧611と、円弧611よりも外周側の円弧612と、これらの円弧の端部同士を接続する線分613および線分614とを有する形状をなしている。円弧611および円弧612は、メッシュ31の周方向に沿っており、円弧612の方が円弧611よりも長い。また、線分613および線分614は、メッシュ31の回転方向前方からこの順で並んでおり、メッシュ31の径方向に沿って設けられている。
このような形状の第2噴出口61からメッシュ31上の解繊物M4に向って空気を噴出することにより、メッシュ31の回転方向に沿って解繊物M4をメッシュ31から剥離、離脱させることができる。
第2吸引部7は、メッシュ31の第1面311側でかつ第1噴出部4とは異なる位置、すなわち、第1噴出部4を基準としたとき、メッシュ31の回転方向に対して下流側に設置されている。また、第2吸引部7は、メッシュ31の第1面311に臨む位置に第2吸引口71を有し、メッシュ31の中心軸O方向から見たとき、第2吸引口71が第2噴出口61と重なる位置に設置されている。また、第2吸引部7は、混合部17の管172の上流側の端部に接続されている。また、管172の途中に設けられたブロアー173の作動により気流が発生し、第2吸引口71から吸引を行うことができる。これにより、第2噴出部6によってメッシュ31から剥離された解繊物M4を吸引、回収して、下流側、すなわち、混合部17に解繊物M4を送り出すことができる。
また、第2吸引口71は、メッシュ31の第1面311から離間して設置されている。これにより、第2吸引部7の吸引力がメッシュ31の回転を阻害するのを防止することができ、メッシュ31の円滑な回転に寄与する。
また、第2吸引口71は、その開口面がメッシュ31の周方向に沿って湾曲する形状をなしている。すなわち、第2吸引口71は、その開口面の平面視で、メッシュ31の中心側に位置する円弧711と、円弧711よりも外周側の円弧712と、これらの円弧の端部同士を接続する線分713および線分714とを有する形状をなしている。円弧711および円弧712は、メッシュ31の周方向に沿っており、円弧712の方が円弧711よりも長い。また、線分713および線分714は、メッシュ31の回転方向前方からこの順で並んでおり、メッシュ31の径方向に沿って設けられている。
このような形状の第2吸引口71からメッシュ31上の解繊物M4を吸引することにより、メッシュ31の回転方向に沿って解繊物M4を回収することができる。
このように第2吸引部7は、メッシュ31の第1面311上に堆積した材料である解繊物M4を吸引して回収する回収用吸引部として機能する。吸引により回収することにより、解繊物M4とは非接触で回収を行うことができ、解繊物M4へのダメージを軽減することができる。
このような分離部1によって解繊物M3は、所望の長さ以上の繊維を含みかつ異物が除去された解繊物M4となり、下流側に搬送されて品質の高いシートSを製造することができる。
次に、加湿装置10について説明する。
図5に示すように、加湿装置10は、空気が循環する循環路80と、取り入れ部81と、送風部82と、加湿部83と、排出部84と、湿度検出部85と、加熱部86と、連通口87と、を備える。加湿装置10は、外気を取り入れ、加湿空気を生成、放出することにより、加湿対象、本実施形態では、分離部1を加湿する。
循環路80は、少なくとも1本の管で構成され、空気が循環するリング状をなしている。循環路80の途中には、取り入れ部81と、送風部82と、加湿部83と、排出部84とが順に設置されている。
また、循環路80は、管路80Aと、管路80Bとに分けることができる。管路80Aは、送風部82の送風口821と、加湿部83の取り入れ口831とを繋ぐ管路である。管路80Bは、送風部82の取り入れ口822と、加湿部83の排出口832とを繋ぐ管路である。また、管路80Bの途中には、排出部84、加熱部86および取り入れ部81が設けられている。
管路80Aおよび管路80Bは、管径が、それらの長手方向に沿って一定であってもよく、異なる部分を有していてもよい。また、管路80Aおよび管路80Bの管径がそれらの長手方向に沿って一定である場合、管路80Aおよび管路80Bの内径は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
取り入れ部81は、循環路80内に空気を取り入れるポートである。取り入れ部81には、ファンが設けられていてもよく、設けられていなくてもよい。取り入れ部81にファンが設けられていない場合、送風口821が発生させる吸引力により外気を取り込む。
送風部82は、図示はしないが、回転する羽根と、羽根を収容する筐体と、羽根を回転駆動するモーターと、を有し、羽根が回転することにより、気流を発生させる。また送風口821および取り入れ口822は、筐体に設けられている。このような送風部82は、図5中矢印で示すように、循環路80内において空気を循環させる気流を発生させる。
図5および図6に示すように、加湿部83は、図示の構成では、気化式で加湿を行うものであり、水を収容する容器830と、容器830内に設けられたディスク833と、ディスク833を回転駆動するモーター834と、を有する。送風部82は、制御部28と電気的に接続され、その作動が制御部28によって制御される。
容器830には、前述した取り入れ口831および排出口832が設けられている。容器830内には、水が充填されている。なお、水の水面は、取り入れ口831および排出口832よりも鉛直下方に位置している。
ディスク833は、例えば多孔質体等の含水体で構成される。ディスク833は、中心軸O回りに回転する。また、ディスク833は、一部が水に浸漬しており、残部が水から露出している。ディスク833が回転することにより、ディスク833の露出した部分は、水を含んだ状態となる。取り入れ口831から流入した空気は、ディスク833の水から露出した部分と、容器830の内壁との間を通過し、排出口832から排出される。この際、容器830の内部を通過する空気は、ディスク833の水から露出した部分から気化した水分によって湿った加湿空気となる。このようにして、加湿部83によって生成された加湿空気は、排出口832から排出され、管路80Bを流下する。
このように加湿部83は、水が充填されている容器830と、容器830内に回転可能に設けられ、水に部分的に浸漬された含水体であるディスク833と、を有する。これにより、効果的に加湿空気を生成することができる。
なお、本実施形態では、含水体として、回転するディスク833を例に挙げて説明したが、本発明ではこれに限定されず、回転しない構成であってもよい。この場合、含水体の形状は、ブロック状等、いかなる形状であってもよい。また、加湿部83は、超音波振動等を用いて水をミスト状にして加湿空気を生成する超音波式加湿器であってもよい。
排出部84は、管路80B内を流下する加湿空気の一部を外部に排出するポートである。排出部84には、ファンが設けられていてもよく、設けられていなくてもよい。
本実施形態では、分離部1に向かって排出し、分離部1で処理されている解繊物M3を加湿することができる。よって、分離部1が行う分離処理を良好に行うことができる。
なお、排出部84は、回転部材3に向かって加湿空気を排出する構成であってもよく、第1噴出部4の第1噴出口41に向かって加湿空気を排出する構成であってもよく、第1吸引部5の第1吸引口51に向かって加湿空気を排出する構成であってもよく、第2噴出部6の第2噴出口61に向かって加湿空気を排出する構成であってもよく、第2吸引部7の第2吸引口71に向かって加湿空気を排出する構成であってもよい。
また、排出部84には、排出する加湿空気を冷却する冷却部が備えられていてもよい。これにより、排出部84から排出される加湿空気の相対湿度を高めることができる。冷却部としては、熱交換機を有しファンにより熱交換器へ送風する構成や、ペルチェ素子等の冷却素子を設置する構成等が挙げられる。
ここで、加湿装置10では、管路80B内を流下する加湿空気の一部が排出部84から排出され、残部が管路80Bを流下して送風部82の取り入れ口822に戻る。そして、加湿空気が送風部82の内部を通過し、再度、管路80Aを流下して加湿部83に流入する。これにより、加湿装置10では、加湿部83に加湿空気が流入することとなる。よって、取り入れ部81が取り入れた空気が乾燥していた場合であっても、十分に湿度の高い加湿空気を生成することができる。その結果、外気の湿度に関わらず、分離部1の加湿を十分に行うことができる。
このように、加湿装置10は、空気が循環する循環路80と、循環路80に設けられ、循環路80に空気を取り入れる取り入れ部81と、循環路80に設けられ、循環路80内に気流を発生させる送風部82と、循環路80に設けられ、循環路80内の空気を加湿する加湿部83と、循環路80に設けられ、加湿部83で加湿された加湿空気を循環路内から排出する排出部84と、を備える。そして、循環路80は、排出部84から排出されなかった加湿空気を送風部82の上流側に戻す管路80Bを有する。これにより、取り入れ部81から取り入れた空気の湿度が比較的低い場合であっても、十分に加湿された空気を排出部84から排出することができ、対象物の加湿を十分に行うことができる。
また、加湿装置10は、加湿部83を経た加湿空気の湿度を検出する湿度検出部85を有する。湿度検出部85は、図示の構成では、排出部84の外側に設けられており、排出部84の外側の湿度を検出するものである。また、湿度検出部85は、図2に示すように、制御部28と電気的に接続されており、湿度検出部85が取得した検出結果は、制御部28に送信される。
制御部28は、湿度検出部85の検出結果に基づいて、送風部82の作動を制御する。具体的には、制御部28は、湿度検出部85が検出した湿度が、所定範囲から外れていた場合、送風部82の作動を制御して、加湿空気の循環路80内の滞在時間を調整する。なお、上記所定範囲とは、加湿対象での処理を良好に行うことができる湿度の数値範囲であり、上限値と下限値とが予め記憶部282に記憶されている。このような調整を行うことにより、加湿対象の湿度をより確実かつ良好に行うことができる。
このように、加湿装置10は、加湿部83を経た加湿空気の湿度を検出する湿度検出部85と、湿度検出部85の検出結果に基づいて、送風部82の作動を制御する制御部28と、を備える。これにより、加湿対象の湿度をより確実かつ良好に行うことができる。
また、管路80Bの外周部には、加熱部86が設けられている。加熱部86は、管路80Bを加熱して、内部の加湿空気を温めるものである。これにより、加湿部83に温かい加湿空気を送風することができ、より効果的に加湿空気を生成することができる。
加熱部86は、本実施形態では、温風が通過することにより、熱を吸収するフィンで構成される。温風としては、例えば、解繊部13で生じた熱によって暖められたものであるのが好ましい。これにより、熱の再利用を行うことができ、別途ヒーター等を設けるのを省略することができる。
なお、加熱部86としては、上記構成に限定されず、ヒーター等、通電により発熱する発熱体で構成されていてもよい。
このように、加湿装置10は、管路80Bを加熱する加熱部86を有する。これにより、加湿部83に温かい加湿空気を送風することができ、より効果的に加湿空気を生成することができる。
また、管路80Bは、外部と連通する連通口87を有する。連通口87には、開度を調整可能なバルブ871が設けられている。本実施形態では、連通口87は、加熱部86と取り入れ部81との間に位置している。ただし、この構成に限定されず、管路80Bの任意の位置に設けられていてもよい。
連通口87は、管路80B内を流下する加湿空気を一部、外気に排出する。連通口87から排出される分、排出部84からの加湿空気の排出量を減少させることができる。さらに、バルブ871の開度を調整することにより、排出部84からの加湿空気の排出量を調整することができる。また、排出部84からの加湿空気の排出量を調整することにより、管路80Bを介して循環する加湿空気の流速を調整することができる。よって、流速を遅くすることにより、循環路80内での加湿空気の滞在時間を調整することができる。その結果、加湿空気の湿度も調整することができる。
バルブ871は、例えば電磁バルブで構成され、図2に示すように、制御部28と電気的に接続されている。制御部28がバルブ871への通電条件を調整することにより、バルブ871の開度を調整することができる。
このように、管路80Bは、外気と連通する連通口87を有する。これにより、排出部84からの加湿空気の排出量を調整することができる。
また、加湿装置10は、連通口87に設けられ、開度を調整可能なバルブ871を有する。これにより、排出部84からの加湿空気の排出量および加湿空気の湿度を多彩に調整することができる。
以上説明したように、繊維体処理装置100は、繊維を処理する処理部の一例である分離部1と、分離部1を加湿する加湿装置10と、を備える。これにより、加湿装置10が取り入れた外気の湿度が比較的低い場合であっても、十分に加湿された空気を排出部84から排出することができ、対象物の加湿を十分に行うことができる。
また、処理部は、繊維を含む材料を解繊した解繊物M3から異物を分離する分離部1であり、加湿装置10は、分離部1を加湿する。これにより、解繊物M3から異物を分離する処理を良好に行うことができる。特に、解繊物M3から異物を分離する処理は、製造するシートSの品質にダイレクトに影響するため、上記構成が有効である。
なお、本実施形態では、処理部の一例として、分離部1を例に挙げて説明したが、本発明ではこれに限定されず、例えば、処理部として、粗砕部12、ほぐし部18およびウェブ形成部19を適用することができる。すなわち、加湿部231、加湿部234および加湿部236に代えて、加湿装置10を設置してもよい。また、加湿装置10を、その他の部位に設置してもよい。
以上、本発明の加湿装置および繊維体処理装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、加湿装置および繊維体処理装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
1…分離部、3…回転部材、4…第1噴出部、5…第1吸引部、6…第2噴出部、7…第2吸引部、10…加湿装置、11…原料供給部、12…粗砕部、13…解繊部、17…混合部、18…ほぐし部、19…ウェブ形成部、20…シート形成部、21…切断部、22…ストック部、27…回収部、28…制御部、31…メッシュ、32…支持部材、41…第1噴出口、51…第1吸引口、61…第2噴出口、71…第2吸引口、80…循環路、80A…管路、80B…管路、81…取り入れ部、82…送風部、83…加湿部、84…排出部、85…湿度検出部、86…加熱部、87…連通口、100…繊維体処理装置、121…粗砕刃、122…シュート、171…結合剤供給部、172…管、173…ブロアー、174…スクリューフィーダー、181…ドラム部、182…ハウジング部、191…メッシュベルト、192…張架ローラー、193…吸引部、201…加圧部、202…加熱部、203…カレンダーローラー、204…加熱ローラー、211…第1カッター、212…第2カッター、231…加湿部、234…加湿部、236…加湿部、241…管、242…管、243…管、245…管、246…管、261…ブロアー、262…ブロアー、263…ブロアー、264…ブロアー、281…CPU、282…記憶部、311…第1面、312…第2面、321…枠状体、322…中央支持部、323…連結部、411…円弧、412…円弧、413…線分、414…線分、511…円弧、512…円弧、513…線分、514…線分、611…円弧、612…円弧、613…線分、614…線分、711…円弧、712…円弧、713…線分、714…線分、821…送風口、822…取り入れ口、830…容器、831…取り入れ口、832…排出口、833…ディスク、834…モーター、871…バルブ、M1…原料、M2…粗砕片、M3…解繊物、M4…解繊物、M7…混合物、M8…ウェブ、O…中心軸、P1…結合剤、S…シート

Claims (8)

  1. 空気が循環する循環路と、
    前記循環路に設けられ、前記循環路に空気を取り入れる取り入れ部と、
    前記循環路に設けられ、前記循環路内に気流を発生させる送風部と、
    前記循環路に設けられ、前記循環路内の空気を加湿する加湿部と、
    前記循環路に設けられ、前記加湿部で加湿された加湿空気を前記循環路内から排出する排出部と、を備え、
    前記循環路は、前記排出部から排出されなかった加湿空気を前記送風部の上流側に戻す管路を有することを特徴とする加湿装置。
  2. 前記管路は、外気と連通する連通口を有する請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記連通口に設けられ、開度を調整可能なバルブを有する請求項2に記載の加湿装置。
  4. 前記加湿部を経た加湿空気の湿度を検出する湿度検出部と、
    前記湿度検出部の検出結果に基づいて、前記送風部の作動を制御する制御部と、を備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の加湿装置。
  5. 前記加湿部は、水が充填されている容器と、前記容器内に回転可能に設けられ、前記水に部分的に浸漬された含水体と、を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の加湿装置。
  6. 前記管路を加熱する加熱部を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の加湿装置。
  7. 繊維を処理する処理部と、
    前記処理部を加湿する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の加湿装置と、を備える
    ることを特徴とする繊維体処理装置。
  8. 前記処理部は、繊維を含む材料を解繊した解繊物から異物を分離する分離部であり、
    前記加湿装置は、前記分離部を加湿する請求項7に記載の繊維体処理装置。
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