JP2022153920A - 干渉波判定装置、干渉波判定方法、干渉波判定プログラム及び受信機 - Google Patents

干渉波判定装置、干渉波判定方法、干渉波判定プログラム及び受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】干渉波を高精度に判定することができる干渉波判定装置、干渉波判定方法、干渉波判定プログラム及び受信機を提供する。【解決手段】実施形態の干渉波判定装置30は、畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機10から受信した受信機20に設けられ、複数回受信することにより複数回誤り訂正復号された各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において順番に最尤系列と最尤系列以外の系列との尤度の差を算出する誤り訂正復号部22と、算出した差が第1閾値未満の場合に、受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、初めに低信頼度シンボル系列と判定されたシンボル位置を低信頼度シンボル位置とするとともに、低信頼度系列数が第2閾値以上かを判定する信頼度判定部31と、低信頼度シンボル系列における低信頼度シンボル位置の分散が第3閾値未満の場合に干渉波が存在すると判定する干渉波判定部32とを備える。【選択図】図10

Description

本発明は、干渉波判定装置、干渉波判定方法、干渉波判定プログラム及び受信機に関する。
特許文献2には、送信局で生成される送信信号を復元し、復元した送信信号と復調部から得られた受信信号とをキャリア単位で比較し、比較結果から求まるユークリッド距離の積算値を、キャリア毎に含まれる妨害信号量とみなす受信装置が記載されている。
特許文献3には、受信シンボルの雑音電力を算出し、閾値と比較することで、干渉波を検出する受信装置が記載されている。
特開2011-078105号公報 特開2013-055368号公報 特開2009-284156号公報
電子攻撃(Electronic Attack、以下、EAと呼ぶ。)の通信妨害(Communications Jamming、以下、COMJAMと呼ぶ。)手法として周波数掃引妨害がある。これは、通信に使用している周波数を特定し、その周波数に対してノイズ電波を放射することで通信を妨害する。対策として、例えば、妨害される前に周波数を切り替える周波数ホッピング(Frequency Hopping、以下、FHと呼ぶ。)手法等がある。しかしながら、例えば、FHにおけるFH速度を超える性能で妨害を受けた場合には、通信不能となるだけでなく、妨害を受けているのか、そもそも空間雑音が大きく通信できないのか、判断することができず対処が困難となる。
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、干渉波を高精度に判定することができる干渉波判定装置、干渉波判定方法、干渉波判定プログラム及び受信機を提供することにある。
一実施の形態に係る干渉波判定装置は、畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から受信した受信機に設けられ、複数回受信することにより、前記複数回誤り訂正復号された各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出する誤り訂正復号部と、算出した前記差が第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするとともに、前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上かを判定する信頼度判定部と、前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出し、前記分散が第3閾値未満の場合に干渉波が存在すると判定する干渉波判定部と、を備える。
一実施の形態に係る干渉波判定方法は、畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から複数回受信するステップと、前記複数回受信することにより、前記送信シンボル系列を前記複数回誤り訂正復号し、各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出するステップと、算出した前記差が第1閾値未満か判定するステップと、前記差が前記第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするステップと、前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上か判定するステップと、前記低信頼度系列数が前記第2閾値以上の場合に、前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出するステップと、前記分散が第3閾値未満か判定するステップと、前記分散が第3閾値未満の場合に、干渉波が存在すると判定するステップと、を備える。
一実施の形態に係る干渉波判定プログラムは、畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から複数回受信させるステップと、前記複数回受信することにより、前記送信シンボル系列を前記複数回誤り訂正復号させ、各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出させるステップと、算出した前記差が第1閾値未満か判定させるステップと、前記差が前記第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするステップと、前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上か判定させるステップと、前記低信頼度系列数が前記第2閾値以上の場合に、前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出させるステップと、前記分散が第3閾値未満か判定させるステップと、前記分散が第3閾値未満の場合に、干渉波が存在すると判定させるステップと、をコンピュータに実行させる。
一実施の形態に係る受信機は、畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から複数回受信する復調部と、前記復調部が復調した複数の前記送信シンボル系列を、複数の受信シンボル系列に前記複数回誤り訂正復号し、各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出する誤り訂正復号部と、算出した前記差が第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするとともに、前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上か判定する信頼度判定部と、前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出し、前記分散が第3閾値未満の場合に干渉波が存在すると判定する干渉波判定部と、を備える。
一実施の形態によれば、干渉波を高精度に判定することができる干渉波判定装置、干渉波判定方法、干渉波判定プログラム及び受信機を提供する。
比較例に係る送信機、受信機及びEA装置を例示した構成図である。 比較例に係る送信機及び受信機を例示したブロック図である。 比較例に係る送信方法を例示したフローチャート図である。 比較例に係る畳み込み符号化器の構成を例示した図である。 比較例に係る畳み込み符号化器の状態遷移及び各状態の状態定義を例示した図である。 比較例に係る受信方法を例示したフローチャート図である。 比較例に係る復号方法において、畳み込み符号化器の内部状態遷移を示すトレリス線図を例示した図である。 比較例に係る信頼度の判定方法において、ビタビアルゴリズムにおける尤度計算及び信頼度判定を例示した図である。 実施形態1に係る送信機及び受信機を例示したブロック図である。 実施形態1に係る干渉波判定装置を例示したブロック図である。 実施形態1に係る干渉波判定部が判定する分散を例示したグラフであり、横軸は、低信頼度シンボル系列の各要素番号を示し、縦軸は、低信頼度シンボル位置を示す。 実施形態1に係る干渉波判定部が判定する分散を例示したグラフであり、横軸は、低信頼度シンボル系列の各要素番号を示し、縦軸は、低信頼度シンボル位置を示す。 実施形態1に係る受信方法を例示したフローチャート図である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
実施形態をより明確にするために、まず、比較例を説明する。その後、比較例と対比させて、実施形態1を説明する。
(比較例)
比較例に係る送信機及び受信機を説明する。図1は、比較例に係る送信機、受信機及びEA装置を例示した構成図である。図1に示すように、送信機100は、受信機200に対して、シンボル系列を送信する。送信機100が送信する送信シンボル系列[v]は、v、v、v、・・・、v、・・・、vを含む。送信機100は、デジタル変調を施した電波を発射することによって、送信シンボル系列[v]を受信機200に送信する。
受信機200は、送信機100から送信された送信シンボル系列[v]を受信する。受信機200は、送信シンボル系列[v]を受信シンボル系列[r]として受信する。受信シンボル系列[r]は、r、r、r、・・・、r、・・・、rを含む。
EA装置300は、送信機100から発射された電波から周波数を特定し、特定した周波数を用いた妨害電波を送信する。ここで、仮定1として、妨害電波は、雑音波形とする。また、仮定2として、妨害電波発射タイミングは一定とする。そうすると、受信機200は、EA装置300からの妨害により、受信シンボル系列[r]の後半部分にシンボル誤りが集中する。例えば、太枠で囲んだr、・・・、rは、誤りを含むようになる。比較例の受信機200は、このような受信シンボル系列[r]の誤りを検出する。以下で、<送信機の構成>及び<受信機の構成>を説明した後で、<送信機の動作>及び<受信機の動作>を説明する。
<送信機の構成>
図2は、比較例に係る送信機100及び受信機200を例示したブロック図である。図2に示すように、送信機100は、誤り訂正符号化部110及び変調部120を有している。誤り訂正符号化部110及び変調部120は、それぞれ、誤り訂正符号化手段及び変調手段としての機能を有している。誤り訂正符号化部110は、情報シンボルを誤り訂正符号によって符号化し、送信用のシンボル列を生成する。例えば、誤り訂正符号化部110は、畳み込み符号を用いて、情報シンボルを符号化する。変調部120は、生成されたシンボル列を送信シンボル系列として無線通信用の信号に変調し、受信機200に送信する。
<受信機の構成>
受信機200は、復調部210、誤り訂正復号部220及び誤り検出部230を有している。復調部210、誤り訂正復号部220及び誤り検出部230は、それぞれ、復調手段、誤り訂正復号手段及び誤り検出手段としての機能を有している。復調部210は、受信した送信シンボル系列を受信シンボル系列として復調する。誤り訂正復号部220は、復調されたシンボル列を誤り訂正復号によって復号する。例えば、誤り訂正復号部220は、畳み込み符号を用いて符号化されたシンボル列を復号する。一般的に、誤り訂正復号を用いて復号した場合には、誤って受信された符号が修正される。これにより、復号されたシンボル系列は、高い信頼性を有することができる。しかしながら、例えば、あるシンボル位置l以降に妨害電波による誤りを含むようになると(r、・・・、r)、誤り訂正復号を用いても誤って受信された符号が修正しきれない場合がある。後述するように、比較例の誤り検出部230は、受信シンボル系列中の誤りの有無を検出する。
<送信機の動作>
次に、比較例の送信機100の動作として、送信方法を説明する。図3は、比較例に係る送信方法を例示したフローチャート図である。図3のステップA110に示すように、情報シンボルを符号化する。例えば、送信機100の誤り訂正符号化部110は、畳み込み符号を用いて情報シンボルを符号化する。
図4は、比較例に係る誤り訂正符号化部110において、畳み込み符号化器の構成を例示した図である。図5は、比較例に係る誤り訂正符号化部110において、畳み込み符号化器の状態遷移及び各状態の状態定義を例示した図である。図4及び図5に示すように、誤り訂正符号化部110は、例えば、畳み込み符号化器を含む。誤り訂正符号化部110は、畳み込み符号化器を用いて、情報シンボルを符号化シンボルに符号化する。
畳み込み符号は、直近の複数のシンボルに基づいて、符号化して冗長シンボルを生成する。図4に示すように、畳み込み符号化器は、例えば、0または1の情報シンボルuに対して、uよりも1つ前のシンボル、及び、uよりも2つ前のシンボルを用いて、v 及びv という2つの符号化シンボルv=v 、v を生成する。このように、畳み込み符号は、冗長な符号化を行って、誤り訂正をすることができるような情報を付与する。
復号方法を説明する際に用いる畳み込み符号化器の表し方を説明する。畳み込み符号化器は、直近のデータを記憶するためのシフトレジスタ†1及び†2を有している。畳み込み符号化器の状態遷移を、シフトレジスタの状態で定義されたノードとして表すのが一般的である。例えば、図5に示すように、SからSに状態が遷移する場合には、情報シンボルとして1が入力され、1、1が出力される。状態としては、Sにおけるシフトレジスタ†1が0、シフトレジスタ†2が0の状態から、Sにおけるシフトレジスタ†1が1、シフトレジスタ†2が0の状態に遷移する。
なお、図4及び図5では、最近のK個の情報シンボルを用いた誤り訂正符号として、符号化率1/2、拘束長K=3の場合を示しているが、符号化率及び拘束長は、これらに限らない。
次に、図3のステップA120に示すように、符号化したシンボル系列を送信シンボル系列として、受信機200に対して送信する。例えば、送信機100の変調部120は、符号化したシンボル系列を送信シンボル系列として無線通信用の信号に変調し、受信機200に対して送信する。このようにして、送信機100は、受信機200に対して、送信シンボル系列を送信する。
<受信機の動作>
次に、比較例の受信機200の動作として、受信方法を説明する。図6は、比較例に係る受信方法を例示したフローチャート図である。図6のステップA210に示すように、シンボル系列を受信する。例えば、受信機200の復調部210は、送信シンボル系列を受信し、受信した送信シンボル系列を受信シンボル系列として復調する。
次に、図6のステップA220に示すように、受信シンボル系列の復号及び信頼度判定を行う。例えば、受信機200の誤り訂正復号部220は、ビタビアルゴリズムにより復号処理を実施し、復号途中の最尤系列との比較において選択されなかった推定送信系列との尤度差から信頼度を判定する。例えば、誤り訂正復号部220は、各シンボル位置において、順番に最尤系列と、それ以外の選択されなかった推定送信系列と、の尤度の差から信頼度を判定する。このように、誤り訂正復号部220は、尤度差より信頼度判定を行う処理を、復号途中に実施する。そして、誤り訂正復号部220は、1つの最尤系列を復号結果として出力する。
図7は、比較例に係る畳み込み符号の復号方法において、畳み込み符号化器の内部状態遷移を示すトレリス線図を例示した図である。図7に示すように、畳み込み符号を復号する方法として、例えば、ビタビアルゴリズムを用いてもよい。ビタビアルゴリズムは、受信シンボル系列に対して最尤である送信シンボル系列を効率よく探索し復号するアルゴリズムである。
ビタビアルゴリズムは、例えば、図4及図5に示した状態遷移が取り得る系列を、図7に示すように、トリレス線図で表すことができる。ビタビアルゴリズムは、トリレス線図の中で、受信した信号に対して最も確からしい経路を、送信されたであろう経路と判定し、その系列を最尤系列と判定して復号するアルゴリズムである。例えば、最尤系列として、太線の系列を探索する。
図8は、比較例に係る信頼度の判定方法において、ビタビアルゴリズムにおける尤度計算及び信頼度判定を例示した図である。図8に示すように、あるシンボル位置、例えば、シンボル位置lにおいて、Sの状態になりうる経路は、シンボル位置(l-1)におけるSから、シンボル位置lにおけるSへの経路と、シンボル位置(l-1)におけるSから、シンボル位置lにおけるSへの経路との2通りがある。このような場合において、シンボル位置lでのSの尤度計算を以下の(1)式で実施する。
Figure 2022153920000002
これは、2つの経路の尤度のうち、大きい値の尤度を選択することを意味する。一方の経路の尤度は、下記の(2)式に示すように、シンボル位置(l-1)におけるSの状態の尤度に、シンボル位置(l-1)におけるSの状態からシンボル位置lにおけるSの状態に遷移するときの尤度を合計した合計値である。
Figure 2022153920000003
他方の経路の尤度は、下記の(3)式に示すように、シンボル位置(l-1)におけるSの状態の尤度に、シンボル位置(l-1)におけるSの状態からシンボル位置lにおけるSの状態に遷移するときの尤度を合計した合計値である。
Figure 2022153920000004
ここで、パスメトリック(系列の尤度)は、下記の(4)式であり、ブランチメトリック(シンボルの尤度)は、下記の(5)式である。
Figure 2022153920000005
Figure 2022153920000006
したがって、最尤系列は、パスメトリック及びブランチメトリックの合計値が最も大きいものから選択される。
次に、図6のステップA230及び下記の(6)式に示すように、誤り検出部230は、最尤系列信頼度が閾値U未満か判定する。なお、閾値Uを第1閾値とも呼ぶ。
Figure 2022153920000007
最尤系列信頼度は、最尤系列の尤度と、最尤系列以外の選択されなかった推定送信系列との尤度の差である。例えば、最尤系列信頼度は、最尤系列である一方の経路における尤度の合計値と、他方の経路における尤度の合計値と、の差である。よって、最尤系列信頼度は、最尤系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、最尤系列以外の系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、の差である。例えば、シンボル位置lにおけるSの最尤系列信頼度は、以下の(7)式で定義される。
Figure 2022153920000008
ステップA230において、最尤系列信頼度が閾値U未満の場合には、ステップA240に示すように、誤り検出部230は、信頼度が低いと判定する。例えば、干渉波があり、誤りがあると判定してもよい。一方、ステップA230において、最尤系列信頼度が閾値U以上の場合には、ステップA250に示すように、誤り検出部230は、信頼度が高いと判定する。例えば、干渉波がなく、誤りがないと判定してもよい。
例えば、閾値Uを30%とする。その場合に、シンボル位置(l-1)のSからシンボル位置lのSへの確率が90%であり、シンボル位置(l-1)のSからシンボル位置lのSへの確率が10%であるときに、両者の差は、80%(≧閾値U30%)である。よって、シンボル位置(l-1)のSからシンボル位置lのSへの遷移が確かであろうと判定し、信頼度が高いと判定する。一方、シンボル位置(l-1)のSからシンボル位置lのSへの確率が60%であり、シンボル位置(l-1)のSからシンボル位置lのSへの確率が40%であるときには、両者の差は20%(<閾値U30%)である。よって、シンボル位置(l-1)のSからシンボル位置lのSへの遷移は、シンボル位置(l-1)のSからシンボル位置lのSへの遷移よりも確率が高いが、信頼度は低いと判定する。
このように、比較例においては、受信シンボル系列中の誤りの有無を検出することができる。具体的には、本来、誤り訂正復号を用いて復号した場合には、誤って受信された符号が修正される。しかしながら、例えば、あるシンボル位置l以降に妨害電波による誤りを含むようになると、誤り訂正復号を用いても誤って受信された符号が修正しきれない場合がある。そのような場合でも、比較例における受信機200は、最尤系列と推定される系列の信頼度を判定することにより、受信シンボル系列中の誤りの有無を検出することができる。しかしながら、比較例では、受信シンボル系列中の誤り位置を検出することができない。よって、誤りの原因を判定することができない。
(実施形態1)
次に、実施形態1に係る送信機及び受信機を説明する。本実施形態は、比較例における受信シンボル系列全体の誤り検出処理の他に、受信シンボル系列位置の信頼度判定を実施し、統計的分析により干渉波の有無を判定する。
図9は、実施形態1に係る送信機及び受信機を例示したブロック図である。図9に示すように、送信機10は、受信機20に対して、送信シンボル系列を送信する。本実施形態でも、EA装置300からの妨害により、受信機20によって受信された受信シンボル系列は、誤りを含む場合がある。本実施形態において、受信シンボル系列中の誤りの有無を検出することができることは、比較例と同様である。しかしながら、本実施形態は、比較例と異なり、それに加えて、受信シンボル系列中の低信頼度シンボル位置を検出することができる。以下で、<送信機の構成>及び<受信機の構成>を説明した後で、<送信機の動作>及び<受信機の動作>を説明する。
<送信機の構成>
送信機10は、誤り訂正符号化部11及び変調部12を有している。本実施形態の誤り訂正符号化部11は、比較例の誤り訂正符号化部110と同様に、誤り訂正符号化手段としての機能を有しているが、特に、畳み込み符号を用いた誤り訂正符号によって情報シンボルを符号化し、送信用のシンボル列を生成する。変調部12は、比較例の変調部120と同様に、変調手段としての機能を有している。変調部12は、生成されたシンボル列を送信シンボル系列として無線通信用の信号に変調して受信機20に送信する。例えば、送信機10は、複数回送信シンボル系列を受信機20に送信する。
<受信機の構成>
受信機20は、畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から受信する。例えば、受信機20は、送信機10から複数回受信する。受信機20は、復調部21、誤り訂正復号部22、干渉波判定装置30を有する。本実施形態の復調部21及び誤り訂正復号部22は、比較例の復調部21及び誤り訂正復号部22と同様に、それぞれ、復調手段及び誤り訂正復号手段としての機能を有している。復調部21は、受信した送信シンボル系列を受信シンボル系列として復調する。誤り訂正復号部22は、復調されたシンボル列を、畳込符号を用いた誤り訂正復号によって復号する。具体的には、誤り訂正復号部22は、ビタビアルゴリズムにより復号処理を実施し、復号途中の最尤系列との比較において選択されなかった推定送信系列との尤度差から信頼度を判定する。受信する受信シンボル系列の個数を、例えば、N個とする。例えば、N個は固定である。受信シンボル系列の信頼度は、前述の(6)式と同様に、最尤系列信頼度により判定される。すなわち、誤り訂正復号部22は、受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と最尤系列以外の推定送信系列との尤度の差を算出することにより、受信シンボル系列の信頼度を判定する。
図10は、実施形態1に係る干渉波判定装置30を例示したブロック図である。図10に示すように、干渉波判定装置30は、信頼度判定部31及び干渉波判定部32を備えている。信頼度判定部31及び干渉波判定部32は、それぞれ、信頼度判定手段及び干渉波判定手段としての機能を有している。
干渉波判定装置30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はマイコン等を備えたコンピュータでもよい。干渉波判定装置30は、制御処理及び演算処理等を行う演算装置としての機能を有する。
干渉波判定装置30は、図示しない記憶部及びインタフェース部を有してもよい。記憶部は、例えば、メモリ又はハードディスク等の記憶装置を有してもよい。記憶装置は、例えば、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等である。記憶部は、制御プログラム及び演算プログラム等を記憶するための機能を有する。また、記憶部は、処理データ等を一時的に記憶するための機能を有する。インタフェース部は、例えばユーザインタフェース(User Interface)である。インタフェース部は、キーボード、タッチパネル又はマウス等の入力装置と、ディスプレイ又はスピーカ等の出力装置とを有する。インタフェース部は、ユーザ(オペレータ等)によるデータの入力の操作を受け付け、ユーザに対して情報を出力する。
干渉波判定装置30の各構成要素は、例えば、プログラムを実行させることによって実現できる。より具体的には、各構成要素は、記憶部に格納されたプログラムを実行することによって実現され得る。また、必要なプログラムを任意の不揮発性記録媒体に記録しておき、必要に応じてインストールすることで、各構成要素を実現するようにしてもよい。また、各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。
本実施形態において、信頼度判定部31は、算出した最尤系列信頼度が閾値U未満の場合に、当該受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定する。また、信頼度判定部31は、低信頼度シンボル系列と判定された受信シンボル系列において、初めに低信頼度シンボル系列と判定されたシンボル位置を低信頼度シンボル位置とする。
ここで、複数の受信シンボル系列を下記の(8)式で示してもよい。また、単一の受信シンボル系列を下記の(9)式で示してもよい。さらに、低信頼度シンボル位置系列を下記の(10)式で示してもよい。この場合に、単一受信シンボル系列において、初めに低信頼度と判定されたシンボル位置が3番目の時、低信頼度シンボル位置系列の要素の値を、PRX=3で表す。
Figure 2022153920000009
Figure 2022153920000010
Figure 2022153920000011
信頼度判定部31は、複数回(N回)受信した受信シンボル系列のうち、低信頼度と判定された低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が閾値U以上か判定する。ここで、低信頼度シンボル系列の系列数を低信頼度系列数と呼ぶ。例えば、低信頼度系列数は、M個である。なお、受信した受信シンボル系列の系列数N>低信頼度系列数Mである。また、信頼度系列数がM個の場合には、(10)式の低信頼度シンボル位置系列の要素数もM個になる。閾値Uを第2閾値とも呼ぶ。低信頼度系列数が閾値U以上の場合には、干渉波が存在する可能性があるので、干渉波の有無の判定に進む。
干渉波判定部32は、低信頼度シンボル系列における低信頼度シンボル位置の分散を算出する。そして、干渉波判定部32は、分散が閾値U未満か判定する。分散が閾値U未満の場合に、干渉波判定部32は、干渉波が存在すると判定する。閾値Uを第3閾値とも呼ぶ。
図11及び図12は、実施形態1に係る干渉波判定部32が判定する分散を例示したグラフであり、横軸は、低信頼度シンボル系列の各要素番号を示し、縦軸は、各低信頼度シンボル系列における低信頼度シンボル位置を示す。図11に示すように、低信頼度シンボル系列の各要素番号に対して、低信頼度シンボル位置が散らばっている場合には、分散は大きくなる。この場合には、意図的な妨害による干渉波は存在しないと考えられる。一方、図12に示すように、低信頼度シンボル系列の各要素番号に対して、低信頼度シンボル位置が特定の位置にまとまっている場合には、分散は小さくなる。この場合には、意図的な妨害による干渉波が存在すると考えられる。よって、干渉波判定部32は、分散が閾値U未満の場合に干渉波が存在すると判定する。このように、干渉波判定装置30は、受信シンボル系列中の誤りの有無を検出するとともに、受信シンボル系列中の低信頼度シンボル位置を検出する。
<送信機の動作>
次に、本実施形態の送信機10の動作として、送信方法を説明する。本実施形態の送信方法は、比較例に係る送信方法と同様に、情報シンボルを符号化するステップと、符号化したシンボル系列を送信シンボル系列として受信機20に対して送信するステップと、を備えている。このようにして、送信機10は、受信機20に対して、複数回送信シンボル系列を送信する。
<受信機の動作>
次に、本実施形態の受信機20の動作として、受信方法を説明する。図13は、実施形態1に係る受信方法を例示したフローチャート図である。図13のステップA11に示すように、シンボル系列を受信する。例えば、受信機20の復調部21は、比較例の復調部210と同様に、送信機10から送信シンボル系列を複数回受信し、受信した送信シンボル系列を受信シンボル系列として復調する。このように、復調部21は、畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から受信する。
次に、ステップA12に示すように、受信シンボル系列の復号及び信頼度判定を行う。例えば、受信機20の誤り訂正復号部22は、比較例の誤り訂正復号部220と同様に、ビタビアルゴリズムにより復号処理を実施し、復号途中の最尤系列との比較において選択されなかた推定送信系列との尤度差から信頼度を判定する。例えば、誤り訂正復号部22は、各シンボル位置において、順番に最尤系列と、それ以外の選択されなかった推定送信系列と、の尤度の差から最尤系列信頼度を算出する。
次に、ステップA13に示すように、最尤系列信頼度が閾値U未満か判定する。例えば、信頼度判定部31は、比較例の誤り検出部230と同様に、最尤系列信頼度が閾値U未満か判定する。
ステップA13において、最尤系列信頼度が閾値U未満の場合には、信頼度が低い場合であり、ステップA14に示すように、低信頼度シンボル位置系列の更新を行う。具体的には、受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列とし、受信シンボル系列において初めに低信頼度シンボル系列と判定されたシンボル位置を低信頼度シンボル位置とする。そして、低信頼度シンボル位置系列に低信頼度シンボル位置を追加する。その後、ステップA15に進み、低信頼度系列数を確認する。
一方、ステップA13において、信頼度が閾値U以上の場合には、信頼度が高い場合であり、ステップA15に示すように、信頼度判定部31は、低信頼度系列数を維持し確認する。このように、信頼度判定部31は、複数回受信した受信シンボル系列のうち、低信頼度系列数を確認する。
次に、ステップA16に示すように、信頼度判定部31は、低信頼度系列数が閾値U未満か判定する。ステップA16において、低信頼度系列数が閾値U未満の場合には、ステップA11に戻り、再び、シンボル系列の受信を行う。信頼度判定部31は、低信頼度系列数が閾値U未満の場合には、干渉波は存在しないと判定してもよい。
一方、ステップA16において、低信頼度系列数が閾値U以上であり、統計的な処理を施すのに十分な数の低信頼度系列数があると判定した場合には、ステップA17に示すように、干渉波判定部32は、低信頼度シンボル位置系列の分散を計算する。例えば、100個の受信した受信シンボル系列のうち、90個の受信シンボル系列が低信頼度シンボル系列として判定された場合には、何かしらの問題がある。そのために、受信シンボル系列が低信頼度となっている。よって、干渉波がある可能性がある。そこで、それが何かノイズなのか、それとも意図的な干渉波なのか、干渉波判定部32は、低信頼度シンボル位置の分散により判断する。例えば、干渉波判定部32は、(10)式の低信頼度シンボル位置系列を用いて分散を計算する。
次に、ステップA18に示すように、分散が閾値U以上か判定する。例えば、干渉波判定部32は、分散が閾値U以上か判定する。ステップA18において、分散が閾値U以上の場合には、ステップA11に戻り、シンボル系列の受信を行う。干渉波判定部32は、分散が閾値U以上の場合には、干渉波は存在しないと判定してもよい。
一方、ステップA18において、分散が閾値U未満の場合には、ステップA19に示すように、干渉波は存在すると判定する。
このように、本実施形態は、比較例における受信シンボル系列全体の誤り検出処理の他に、シンボル位置の信頼度判定を実施し、統計的分析により干渉波の有無を判定する。よって、受信シンボル系列中の低信頼度シンボル位置を検出することができる。これにより、複数回受信した複数の受信シンボル系列の低信頼度シンボル位置の傾向を分析し、干渉波による信頼度低下であるか判定することができる。
また、本実施形態では、最尤系列信頼度により、信頼度が高いか低いかを判定するだけでなく、低信頼度シンボル系列における低信頼度シンボル位置の分散により判定する。よって、干渉波による妨害を受けているのか、または、そもそも空間雑音が大きく通信できないのかを区別して判断することができる。
また、本実施形態の信頼度判定部31は、低信頼度シンボル位置系列に、各低信頼度シンボル系列の低信頼度シンボル位置を記憶してもよい。これにより、干渉波判定部32は、分散の計算を迅速に行うことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、ビタビアルゴリズムにおいては、軟判定でもよいし、硬判定でもよい。また、閾値U、閾値U及び閾値Uは、所定の方法で適切に設定されてもよい。さらに、比較例及び実施形態1の各構成を組み合わせた実施形態も技術的範囲に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から複数回受信するステップと、
前記複数回受信することにより、前記送信シンボル系列を前記複数回誤り訂正復号し、各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出するステップと、
算出した前記差が第1閾値未満か判定するステップと、
前記差が前記第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするステップと、
前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上か判定するステップと、
前記低信頼度系列数が前記第2閾値以上の場合に、前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出するステップと、
前記分散が第3閾値未満か判定するステップと、
前記分散が第3閾値未満の場合に、干渉波が存在すると判定するステップと、
を備えた干渉波判定方法。
(付記2)
前記低信頼度系列数が前記第2閾値未満の場合には、前記干渉波は存在しないと判定するステップをさらに備えた、
付記1に記載の干渉波判定方法。
(付記3)
前記分散が前記第3閾値以上の場合には、前記干渉波は存在しないと判定するステップをさらに備えた、
付記1または2に記載の干渉波判定方法。
(付記4)
前記低信頼度シンボル位置を低信頼度シンボル位置系列に記憶させるステップをさらに備えた、
付記1~3のいずれか1項に記載の干渉波判定方法。
(付記5)
前記差は、前記最尤系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、前記最尤系列以外の系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、の差である、
付記1~4のいずれか1項に記載の干渉波判定方法。
(付記6)
前記最尤系列は、パスメトリック及びブランチメトリックの合計値が最も大きいものから選択される、
付記1~5のいずれか1項に記載の干渉波判定方法。
(付記7)
畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から複数回受信させるステップと、
前記複数回受信することにより、前記送信シンボル系列を前記複数回誤り訂正復号させ、各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出させるステップと、
算出した前記差が第1閾値未満か判定させるステップと、
前記差が前記第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするステップと、
前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上か判定させるステップと、
前記低信頼度系列数が前記第2閾値以上の場合に、前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出させるステップと、
前記分散が第3閾値未満か判定させるステップと、
前記分散が第3閾値未満の場合に、干渉波が存在すると判定させるステップと、
をコンピュータに実行させる干渉波判定プログラム。
(付記8)
前記低信頼度系列数が前記第2閾値未満の場合には、前記干渉波は存在しないと判定させるステップをさらにコンピュータに実行させる付記7に記載の干渉波判定プログラム。
(付記9)
前記分散が前記第3閾値以上の場合には、前記干渉波は存在しないと判定させるステップをさらにコンピュータに実行させる付記8または9に記載の干渉波判定プログラム。
(付記10)
前記低信頼度シンボル位置を低信頼度シンボル位置系列に記憶させるステップをさらにコンピュータに実行させる付記7~9のいずれか1項に記載の干渉波判定プログラム。
(付記11)
前記差は、前記最尤系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、前記最尤系列以外の系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、の差である、
付記7~10のいずれか1項に記載の干渉波判定プログラム。
(付記12)
前記最尤系列は、パスメトリック及びブランチメトリックの合計値が最も大きいものから選択される、
付記7~11のいずれか1項に記載の干渉波判定プログラム。
(付記13)
畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から複数回受信する復調部と、
前記復調部が復調した複数の前記送信シンボル系列を、複数の受信シンボル系列に前記複数回誤り訂正復号し、各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出する誤り訂正復号部と、
算出した前記差が第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするとともに、前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上か判定する信頼度判定部と、
前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出し、前記分散が第3閾値未満の場合に干渉波が存在すると判定する干渉波判定部と、
を備えた受信機。
(付記14)
前記信頼度判定部は、前記低信頼度系列数が前記第2閾値未満の場合には、前記干渉波は存在しないと判定する、
付記13に記載の受信機。
(付記15)
前記干渉波判定部は、前記分散が前記第3閾値以上の場合には、前記干渉波は存在しないと判定する、
付記13または14に記載の受信機。
(付記16)
前記信頼度判定部は、前記低信頼度シンボル位置を低信頼度シンボル位置系列に記憶する、
付記13~15のいずれか1項に記載の受信機。
(付記17)
前記差は、前記最尤系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、前記最尤系列以外の系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、の差である、
付記13~16のいずれか1項に記載の受信機。
(付記18)
前記最尤系列は、パスメトリック及びブランチメトリックの合計値が最も大きいものから選択される、
付記13~17のいずれか1項に記載の受信機。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
10 送信機
11 誤り訂正符号化部
12 変調部
20 受信機
21 復調部
22 誤り訂正復号部
30 干渉波判定装置
31 信頼度判定部
32 干渉波判定部
100 送信機
110 誤り訂正符号化部
120 変調部
200 受信機
210 復調部
220 誤り訂正復号部
230 誤り検出部
300 EA装置

Claims (9)

  1. 畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から受信した受信機に設けられ、複数回受信することにより、前記複数回誤り訂正復号された各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出する誤り訂正復号部と、
    算出した前記差が第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするとともに、前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上かを判定する信頼度判定部と、
    前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出し、前記分散が第3閾値未満の場合に干渉波が存在すると判定する干渉波判定部と、
    を備えた干渉波判定装置。
  2. 前記信頼度判定部は、前記低信頼度系列数が前記第2閾値未満の場合には、前記干渉波は存在しないと判定する、
    請求項1に記載の干渉波判定装置。
  3. 前記干渉波判定部は、前記分散が前記第3閾値以上の場合には、前記干渉波は存在しないと判定する、
    請求項1または2に記載の干渉波判定装置。
  4. 前記信頼度判定部は、前記低信頼度シンボル位置を低信頼度シンボル位置系列に記憶する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の干渉波判定装置。
  5. 前記差は、前記最尤系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、前記最尤系列以外の系列におけるパスメトリック及びブランチメトリックの合計値と、の差である、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の干渉波判定装置。
  6. 前記最尤系列は、パスメトリック及びブランチメトリックの合計値が最も大きいものから選択される、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の干渉波判定装置。
  7. 畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から複数回受信するステップと、
    前記複数回受信することにより、前記送信シンボル系列を前記複数回誤り訂正復号し、各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出するステップと、
    算出した前記差が第1閾値未満か判定するステップと、
    前記差が前記第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするステップと、
    前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上か判定するステップと、
    前記低信頼度系列数が前記第2閾値以上の場合に、前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出するステップと、
    前記分散が第3閾値未満か判定するステップと、
    前記分散が第3閾値未満の場合に、干渉波が存在すると判定するステップと、
    を備えた干渉波判定方法。
  8. 畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から複数回受信させるステップと、
    前記複数回受信することにより、前記送信シンボル系列を前記複数回誤り訂正復号させ、各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出させるステップと、
    算出した前記差が第1閾値未満か判定させるステップと、
    前記差が前記第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするステップと、
    前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上か判定させるステップと、
    前記低信頼度系列数が前記第2閾値以上の場合に、前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出させるステップと、
    前記分散が第3閾値未満か判定させるステップと、
    前記分散が第3閾値未満の場合に、干渉波が存在すると判定させるステップと、
    をコンピュータに実行させる干渉波判定プログラム。
  9. 畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化された送信シンボル系列を送信機から複数回受信する復調部と、
    前記復調部が復調した複数の前記送信シンボル系列を、複数の受信シンボル系列に前記複数回誤り訂正復号し、各受信シンボル系列に含まれた各シンボル位置において、順番に最尤系列と前記最尤系列以外の系列との尤度の差を算出する誤り訂正復号部と、
    算出した前記差が第1閾値未満の場合に、前記受信シンボル系列を低信頼度シンボル系列と判定し、前記受信シンボル系列において初めに前記低信頼度シンボル系列と判定された前記シンボル位置を低信頼度シンボル位置とするとともに、前記低信頼度シンボル系列の系列数である低信頼度系列数が第2閾値以上か判定する信頼度判定部と、
    前記低信頼度シンボル系列における前記低信頼度シンボル位置の分散を算出し、前記分散が第3閾値未満の場合に干渉波が存在すると判定する干渉波判定部と、
    を備えた受信機。
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