JP2022153020A - マイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置 - Google Patents

マイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022153020A
JP2022153020A JP2021056026A JP2021056026A JP2022153020A JP 2022153020 A JP2022153020 A JP 2022153020A JP 2021056026 A JP2021056026 A JP 2021056026A JP 2021056026 A JP2021056026 A JP 2021056026A JP 2022153020 A JP2022153020 A JP 2022153020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
sample
waveguide
spectroscope
microchip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021056026A
Other languages
English (en)
Inventor
人志 樋口
Hitoshi Higuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Fukui NUC
Original Assignee
University of Fukui NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Fukui NUC filed Critical University of Fukui NUC
Priority to JP2021056026A priority Critical patent/JP2022153020A/ja
Publication of JP2022153020A publication Critical patent/JP2022153020A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

【課題】光軸調整の困難性を低減することであり、装置全体をコンパクト化するマイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置を提供する。【解決手段】マイクロチップ1は、内部に試料を通流する流路13を形成する筐体12A及び12Bと、励起合波器11により流路13の試料流f1に対して光が照射された場合に、試料から発せられた光を試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光に対応する波長、又は試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光から選ばれた少なくとも2つに対応する組み合わせの波長に分光する筐体12Aに形成された導波路型分光器10とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置に関する。
従来の技術として、多チャンネルの光電子倍増菅により試料から発せられる蛍光を検出する計測装置としてのフローサイトメータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された微粒子分析装置を備えた微粒子分離装置の一例であるフローサイトメータは、流路内を通流する試料に光を照射する光照射部と、レーザー光が照射された試料から発せられた蛍光を検出する蛍光検出部とを備え、蛍光検出部は、少なくとも、複数の光を同時に検出可能な多チャンネル光電子倍増菅と、蛍光を波長毎に分光する透過型回折格子と、透過型回折格子で分光された複数の光をその光軸を相互に平行にして多チャンネル光電子倍増菅の各検出チャンネルに向けて出射するテレセントリック集光レンズとを有する。
特開2010‐117344号公報
上記した特許文献1のフローサイトメータは、光学系の光軸調整が必要であり、光学系が複数の光学要素部品を組み合わせて構成されているため、光軸調整が困難である。特にマイクロチップが使い捨ての場合はマイクロチップの交換の度に困難な光軸調整が必要となる、という問題がある。また、フローサイトメータは、光学系として少なくとも透過型回折格子及びテレセントリック集光レンズが必要であり、マイクロチップに比して装置全体がコンパクトであるとまでは言えない。
本発明の目的は、光軸調整の困難性を低減することであり、装置全体をコンパクト化するマイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のマイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置を提供する。
[1]試料を通流する筐体と、
前記筐体に形成されて前記試料から入射する光を分光する導波路型分光器とを有するマイクロチップ。
[2]前記導波路型分光器の受光部と、前記試料が通流する試料流が同一平面上に設けられる前記[1]に記載のマイクロチップ。
[3]前記筐体は、前記導波路型分光器が分光した光の特徴量を検出する検出器を位置合わせして装着可能な開口を有する前記[1]又は[2]に記載のマイクロチップ。
[4]前記導波路型分光器は、入射する光を、前記試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光に対応する波長、又は前記試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光から選ばれた少なくとも2つに対応する組み合わせの波長に分光する前記[1]から[3]のいずれかに記載のマイクロチップ。
[5]試料液に含まれる微粒子を分析するための微粒子分析装置であって、
試料液を流通する流路を有する筐体と、当該筐体上に形成されて前記流路に試料液を流通する試料液リザーバーとを有するマイクロチップと、
前記流路を通って光照射領域を流れる前記試料液を照射するための光照射手段と、
微粒子から発生する光の特徴量を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出信号により目的微粒子を識別、分析し、その結果を出力する分析手段とを備え、
前記光照射手段は、複数の光源と、当該複数の光源の光を合波する導波路型合波器を有し、
前記検出手段は、入射した光を前記試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光として設定された波長、又は前記試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光から選ばれた少なくとも2つに対応する組み合わせの波長の光に分光する導波路型分光器を有する微粒子分析装置。
[6]試料を通流する筐体に形成されて前記試料から入射される光を分光する導波路型分光器を有するマイクロチップと、
前記筐体に通流する試料に光を照射する光源と、
前記導波路型分光器が分光した光の特徴量を検出することで前記試料に生じた化学変化を解析する解析手段とを有する計測装置。
請求項1、2、5、6に係る発明によれば、光軸調整の困難性が低減され、装置全体をコンパクト化することができる。
請求項3に係る発明によれば、導波路型分光器が分光した光を検出する検出器を位置合わせして装着可能となる。
請求項4に係る発明によれば、入射する光を、試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光に対応する波長、又は試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光から選ばれた少なくとも2つに対応する組み合わせの波長に分光することができる。
図1は、第1の実施の形態に係るマイクロチップの構成の一例を示す概略斜視図である。 図2(a)及び(b)は、検出器の装着方法の一例を示す概略A-A’断面の一部断面図である。 図3(a)及び(b)は、検出器の出力する信号の処理工程の一例を示すブロック図である。 図4は、マイクロチップと検出器との位置関係の一例を示すA-A’断面の一部断面図である 図5(a)及び(b)は、導波路型分光器の受光部の構成の一例を示すA-A’断面の一部断面図である。 図6は、導波路型分光器の受光部の構成の変形例を示すA-A’断面の一部断面図である。 図7は、マイクロチップと励起合波器との位置関係の一例を示すB-B’断面の一部断面図である。 図8(a)及び(b)は、励起合波器の集光部の構成の一例を示すB-B’断面の一部断面図である。 図9(a)~(e)は、マイクロチップの製造工程を説明するための概略斜視図である。 図10は、第2の実施の形態に係るフローセルを用いたセルソーターの構成の一例を示す概略図である。 図11は、第3の実施の形態に係るマイクロチップ内のオプトードシステムの構成の一例を示す概略図である。 図12は、導波路型合波器の説明図で、(a)はその平面図、(b)は導波路の入射口が露出する合波器の側面図である。 図13は、導波路型合波器及び導波路型分光器の構成の変形例を示す概略図である。
[第1の実施の形態]
(マイクロチップの構成)
図1は、第1の実施の形態に係るマイクロチップの構成の一例を示す概略斜視図である。
マイクロチップ1は、内部に流路13を形成する筐体12A、12Bと、筐体12A内に形成された導波路型分光器10とを有する。流路13内に、試料流を囲み込むための液体、例えば、生理食塩水等がシース流として流され、周囲に流れるシース流f2と、当該シース流の中央に形成される試料を導入するための試料流f1が形成される。また、マイクロチップ1は、さらに各流の上流に導入路を、下流に排出路を有するが図示を省略している。また、導入路には、試料液を貯蔵する貯蔵槽及びシース溶液を貯蔵する貯蔵槽や、排出路に接続される回収槽及び廃液槽等が接続される。また、筐体12Bの入射面側には、励起合波器11が配置されて筐体内を通流する試料流f1の試料に対して励起合波器11を介して励起光を照射する。
導波路型分光器10は、流路13を流れる試料に対して励起合波器11から励起光が照射された結果、当該試料から発する光が入射する導波路と、当該導波路の光を波長毎に当該導波路と異なる他の複数の導波路に分光する分光部を有し、これら分光部に続く導波路から分光されたそれぞれ異なる波長の光を出射する。導波路型分光器10において光を出射する導波路の数は一例として3として説明しており、合波部(図12参照)の長さを調整することで出射する光の波長を調整することができる。光の波長は、試料の透過光、反応発光、蛍光又は散乱光のいずれかを複数波長において選択してもよいし(例えば、蛍光について複数の波長を選択)、試料の透過光、反応発光、蛍光又は散乱光から複数選択して組み合わせてもよい(例えば、散乱光と蛍光の組み合わせについてそれぞれ複数の波長の組み合わせを選択)。具体的な例としての導波路型分光器10は、特許第5817022号又は特許第6807561号に記載の合波器を光の伝搬の方向を逆にして用いたものとすることができる。なぜなら、特許第5817022号又は特許第6807561号に記載の合波器が光の伝搬について双方向性を有することからである。以下に特許第5817022号又は特許第6807561号に記載の合波器の合波作用について説明する。
図12は、導波路型合波器の説明図で、(a)はその平面図、(b)は導波路の入射口が露出する合波器の側面図である。
BOX層215とカバー層220からなるクラッド層と導波路からなるコア層で合波器10′の本体100が構成される。合波器10′は、基板210′(石英ガラス、Si結晶基板、など)と、この基板210′上に屈折率n1を有する材料で形成されたBOX層215と、このBOX層215の上に屈折率n1を有する材料で形成されたカバー層220と、このカバー層220の中に形成され、BOX層215の上面と平行な平面内に配置された屈折率n2を有する材料で形成された第1導波路101′、第2導波路102′及び第3導波路103′とを備えている。ここでコア層内に光を全反射させるように各屈折率を設定し、具体的には屈折率n1<屈折率n2である。
第1導波路101′,第2導波路102′及び第3導波路103′には、BOX層215及びカバー層220の一面に露出する入射口101a′,102a′,103a′から、例えば、それぞれ波長の異なるシングルモードの赤色光(R:波長λR=620~750nm)、緑色光(G:波長λG=495~570nm)、青色光(B:波長λB=450~495nm)が入射され、このRGB色光のそれぞれが、第1導波路101′,第2導波路102′及び第3導波路103′内を伝搬されつつ合波されて、クラッド層220の他面に露出する第2導波路102′の他端102b′から出射される。
第1導波路101′,第2導波路102′及び第3導波路103′は、迷光を生じず、かつ導波路を伝搬する光が相互に影響しない間隔で配置される。第2導波路102′の可視光の伝搬経路上には、入射口102a′側から順に第1合波部110′,第2合波部120′及び第3合波部130′が設けられている。第1合波部110′,第2合波部120′及び第3合波部130′は方向性結合器として構成され、第1合波部110′及び第3合波部130′では第3導波路103′が第2導波路102′に接し、第2合波部120′では第1導波路101′が第2導波路102′に接して、RGBの可視光の合波が行われるようになっている。
ここで、赤色光の波長λRは620~750nm、緑色光の波長λGは495~570nm、青色光の波長λBは450~495nmの範囲であり、RGBの3つの波長間には、λB<λG<λRの関係が成立する。この波長範囲の中から、λR-λG>λG-λBなる関係を充たすように波長を選択する。例えば、赤色光として波長λR=640nmのものを、緑色光として波長λG=520nmのものを、青色光として波長λB=455nmのものを選択する。すなわち、λ1λ2λ3の波長間にλ1<λ2<λ3の関係において、λ3-λ2>λ2-λ1の条件を満たす波長が合波される。
一例として、第1合波部110′の長さL1と第3合波部130′の長さL3は等しくしている。また、第2合波部120′の長さL2は、第1可視光の波長のモード結合長の長さ(方向性結合器において一方の導波路に入射した光が、他方の導波路から100%出射する結合部の長さ)と等しく、かつ、第1合波部及び第3合波部の長さL1,L3のほぼ半分となるようにしている。3つの可視光がRGB色光である場合の長さL1,L2,L3の具体的寸法としては、例えば、長さL1,L3=1800μm程度、長さL2=900μm程度を挙げることができる。
このように方向性結合器のモード結合長の長さを特定した波長に合わせて設定することでその波長における伝搬効率を上げたものとすることができ、すなわち合波器として特定した波長を伝搬させて合波することができる。
導波路型分光器として用いた場合は、このような合波器において、光の伝搬方向を逆にして用いるので、図12(a)において合波された光が出射される導波路端102b’から入射された光は、図12(a)において光を入射する導波路端101a’、102a’、103a’に波長毎に分かれて出射されることになる。
励起合波器11は、一例として、特許第5817022号又は特許第6807561号に記載の合波器を用いることができ、図示しない3つの光源からの光がそれぞれ入射する3つの導波路と、各導波路の光を合波する合波部とを有し、合波した光を出射して流路13を流れる試料に照射する。なお、3つの光源それぞれの波長は、照射対象の試料の特性に応じて選択される。また、励起合波器11は、マイクロチップ1外から光を照射するものであるが、筐体12B内に埋め込まれて又は一体に形成されて位置合わせされるものであってもよい。
流路13内では、試料流f1とシース流f2の層流が形成され、試料流f1はシース流f2の中心に保持される。試料流f1は、例えば、10~100μmの直径、シース流f2は100~1000μmの直径を有する。当該直径は、流路断面が多角形である場合、内接円の直径と考えることができる。試料流f1は、一例として、直径10μm程度の試料が含まれるものであり、試料は微粒子であり、例えば、細胞、リンパ球等を挙げることができる。
また、試料流f1と導波路型分光器10の導波路は、ともに一の同一面(A-A’断面)に位置するように配置され、試料流f1と励起合波器11の導波路は、ともに他の同一面(B-B’断面)に位置するように配置される。一の同一面と他の同一面は互いに直交するものとすることが好ましい。筐体12A、12Bは、一例として、シリコン、ガラス、樹脂等の励起光や試料からの光の障害とならない材質の材料が用いられ、後述する方法によって形成される。筐体12A,12Bは、少なくとも励起合波器11から出射される励起光を透過させるものとする。なお、A-A’断面とは、図1において励起合波器11側からマイクロチップ1の光照射面を正面視して、試料流f1と導波路型分光器10の導波路が位置する面の断面である。また、B-B’断面とは、検出器(14A)側からマイクロチップ1の検出器用開口120が位置する面を正面視して、試料流f1と励起合波器11の導波路が位置する面の断面である。
図2(a)及び(b)は、検出器の装着方法の一例を示す概略A-A’断面の一部断面図である。
図2(a)に示すように、導波路型分光器10の出力面には、光の特徴量を検出するための検出器14Aの検出面が接するように装着される。検出器14Aは、導波路型分光器10の複数の出射光の導波路出口と一対一で対応して複数の検出素子を配置してもよい。また、出射光の導波路出口に対してアレイ状の検出素子を配置してもよい。一例として、図中矢印方向から筐体12Aの検出器用開口120Aに嵌め込まれることで、検出器14Aの検出面であるCCDアレイ140が接する。検出器用開口120Aの形状を検出器14Aの検出面端の形状に対応するよう形成することで導波路型分光器10と検出器14Aの位置合わせを行うことができる。なお、検出面にCCDアレイ140を採用することで、複数の導波路出口全体を包括して検出することができるので、導波路型分光器10の各導波路との正確な位置合わせを必要としない。
また、他の例として、図2(b)に示すように、嵌合溝120bを有する検出器用開口120Bの形状を、嵌合突起141を有する検出器14Bの検出面端の形状に対応するよう形成することで導波路型分光器10と検出器14Bの位置合わせを行うことができる。
なお、検出器用開口120A、120Bの形状及び検出器14A、14Bの形状は、それぞれ互いに対応したものであれば、図2(a)及び(b)に示す以外の形状であってもよい。
図3(a)及び(b)は、検出器14Aの出力する信号の処理工程の一例を示すブロック図である。
図3(a)に示すように、上記した検出器14A(14B)の出力は、信号処理部15に入力される。信号処理部15の出力は、図3(b)に示すように、CCDアレイ140の位置(x1、x2、x3、…xn)に対応した各導波路から照射された光の強度分布として出力される。データ解析部16は、強度分布の出力を解析し、強度分布のピーク位置に対応した強度を各導波路から照射された各波長λ1、λ2、λ3の光の強度として求める。このように各導波路出口の出力全体を包括して強度分布の形状として得ているので個々の検出器の位置がCCDアレイ140の位置(x1、x2、x3、…xn)に対してずれていても形状から強度を得ることができる。データ解析部16で得られた各波長λ1、λ2、λ3の光の強度は、外部端末等に出力される。当該各波長λ1、λ2、λ3の光の強度は、外部端末等で利用者によって確認される。さらに、公知のフローサイトメータのデータ分析や各光強度間の比演算や相関関係をデータ解析部で処理することで、試料の特性が分析され、その結果が出力される。当該各波長λ1、λ2、λ3の光強度は照射した光に対応する光の特徴量となる。また、光の特徴量としては、個々の波長の有する強度に限られず各波長の強度分布又は当該強度分布から求まる物理量を光の特徴量としてもよい。
図4は、マイクロチップ1と検出器14Aとの位置関係の一例を示すA-A’断面の一部断面図である。
図4に示すように、導波路型分光器10の受光面に試料からの光が入射するよう、励起合波器11が出射する励起光の試料流f1上の光照射位置lが図面上下方向で設定される。また、試料からの光は以下に示すように導波路型分光器10の受光部に入射する。また、光を導波路型分光器10の受光部に導くために以下に示すように導波路型分光器10の受光部を構成する。
図5(a)及び(b)は、導波路型分光器10の受光部の構成の一例を示すA-A’断面の一部断面図である。
導波路型分光器10の受光部は、図5(a)に示すように、一例として、試料からの光の角度範囲θ1に合わせた角度θ2を有するテーパー形状又はラッパ形状の受光部140Aを有し、光を導波路へと導く。θ1とθ2は、θ1<θ2の関係にあることが望ましく、このように設定することで、高効率で試料からの光を検出できる。
また、他の例として、導波路型分光器10の受光部は、図5(b)に示すように、光の範囲θ1に合わせた光を集光する凹レンズ形状140B1を有する集光素子140Bを有していてもよい。集光素子140Bにより、効率よく光を導波路へと導くことができる。
図6は、導波路型分光器10の受光部の構成の変形例を示すA-A’断面の一部断面図である。
さらに、他の例として、光照射位置lから特定の角度σへ発せられる光を検出するため、導波路型分光器10Aを図面水平方向から角度σ傾けて配置するようにしてもよい。この場合、受光部は上記した図5(a)及び(b)の受光部140A及び集光素子140Bを用いてもよい。
図7は、マイクロチップ1と励起合波器11との位置関係の一例を示すB-B’断面の一部断面図である。
励起合波器11は、対向する筐体12Bの照射面と距離dの位置から、それぞれ異なる波長の光を出射する励起光源17a、17b、17cからの光を合波し、合波した光を光照射位置lに照射する。距離d、筐体12Bの厚みt及び筐体12Bから試料流f1までの距離並びに空気、筐体12Bの材質、試料流f1及びシース流f2の屈折率に応じて光照射位置lの照射範囲が定まる。また、さらに以下に示すように、光照射位置lの照射範囲を制御するため、筐体12Bに集光部としてレンズを設けてもよい。
図8(a)及び(b)は、励起合波器11の集光部の構成の一例を示すB-B’断面の一部断面図である。
図8(a)に示すように、筐体12Bと一体に又は筐体12Bに接着等によりシンドリカルレンズ121bを設けることにより、光照射位置lの照射範囲を、図8(b)に示すように励起合波器11側から見て正面視で扁平形状に、側面視で円形としてもよい。なお、シンドリカルレンズ121bは筐体12B上に設けるのに代えて励起合波器11の出射側に設けても良い。
(マイクロチップの製造方法)
次に、本実施の形態のマイクロチップの製造方法を説明する。
図9(a)~(e)は、マイクロチップ1の製造工程を説明するための概略斜視図である。
まず、図9(a)に示すように、一例として、石英ガラスの部材12A1を用意し、エッチング法等により導波路型分光器の配置のためのスペース1200を形成する。
次に、図9(b)に示すように、導波路型分光器10を設ける。導波路型分光器10は、スペース1200上に別途公知の方法にて製造した導波路型分光器を配置してもよいし、スペース1200をエッチングして導波路を形成してもよいし、スペース1200上にクラッド層及びコア層を積層して成長させて、コア層に導波路パターンをフォトリソグラフィー法によりパターニングして形成してもよい。
次に、図9(c)に示すように、スペース1200の導波路型分光器10を封止するように封止材1201を充填する。なお、導波路型分光器10の出力面は、露出したままになるように封止材1201を充填するか、封止材1201を充填した後、出力面が露出するようにエッチングする。
次に、図9(d)に示すように、エッチングにより流路13となるスペース1202を形成して筐体12Aとする。この際、導波路型分光器10の受光面がスペース1202に露出するようにエッチングする。なお、試料流f1と導波路型分光器10がともにA-A’面に位置するように流路13の形状を形成する。
次に、図9(e)に示すように、筐体12Aを筐体12Bで封じて流路13を形成して、マイクロチップ1とする。なお、例えば、流路13を形成した後に導波路型分光器10を設けてもよく、導波路型分光器10及び流路を備えたマイクロチップ1が形成できれば、上記に説明した製造工程は適宜入れ替えてもよい。このようなマイクロチップは、筐体に形成された導波路型合波器を有するマイクロチップとなる。その形態は、埋め込み形成、一体形成のいずれでもよい。
(第1の実施の形態の効果)
上記した実施の形態によれば、マイクロチップ1と一体に導波路型分光器10を設け、導波路型分光器10の受光部の位置を光照射位置lから発せられる光が導かれる位置に設計したため、マイクロチップの交換の度に光軸調整の困難性が低減もしくは不要であり、導波路型分光器10を用いたため、分光器として光軸を一致させる必要がある光学系を用いた場合に比べて装置全体をコンパクト化することができる。
また、検出器14A(14B)として検出面にCCDアレイ140を採用したため、導波路型分光器10の各導波路との正確な位置合わせを必要とせずに分光された光を検出することができる。
また、励起光源17a、17b、17cの光を導波路型の励起合波器11で合波するようにし、光照射位置lに照射するようにしたため、複数の光源の光軸をレンズ等の光学系を用いて一致させる必要がなく、光軸を一致させる必要がある光学系を用いた場合に比べて装置全体をコンパクト化することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、本発明の一例としてのマイクロチップであるところの使い捨てチップ型フローセルに第1の実施の形態の導波路型分光器10及び励起合波器(導波路型合波器)11を、適宜波長を変更して適用し、当該チップ型フローセルを用いた微粒子分析装置を備えた微粒子分離装置(セルソータ)を構成したものである。
図10(a)~(c)は、第2の実施の形態に係るマイクロチップであるところのフローセルを用いたセルソータの構成の一例を示す概略図である。
セルソータ2は、平板基板を筐体とし、平板基板内に流路を形成してなるフローセル1Bと、流路を流れる試料液中の微粒子に光を照射する光照射手段としての複数の光源600と、複数波長の照射光を合波する導波路型合波器11Bと、光を照射した際に微粒子から発生する少なくとも特定波長の散乱光、反応光または蛍光を分光する導波路型分光器10Bと、導波路型分光器10Bの出力する光の特徴量の検出手段である検出器としてのCCDアレイ730と、それらの信号強度に基づいて微粒子を識別し、目的の微粒子を判別する分析手段としてのマイクロコンピュータ790と、フローセル1Bの流路を流れる試料液中の微粒子に圧力を与える定圧ポンプおよびそれに接続された電磁バルブとを有し、マイクロコンピュータ790は、分析結果に基づいて電磁バルブの動作を制御する。なお、導波路型分光器10Bは、第1の実施の形態と同様にフローセル1Bに形成されているものとする。
このように構成することにより、セルソータ2は、
平板基板内に流路を形成してなるフローセル1Bと、
流路を流れる試料液中の微粒子に光を照射する光照射手段としての複数の光源600と、
複数波長の照射光を合波する導波路型合波器11Bと、
光を照射した際に微粒子から入射する透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光に対応する波長、又は透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光から選ばれた少なくとも2つに対応する組み合わせの波長を分光する導波路型分光器10Bと、
導波路型分光器10Bの出力する光の特徴量の検出手段である検出器としてのCCDアレイ730と、
それらの信号強度に基づいて微粒子を識別し、目的の微粒子を判別する分析手段としてのマイクロコンピュータ790とを有する微粒子分析装置を備えた微粒子分離装置を構成する。
また、このような微粒子分析装置は、
試料液に含まれる微粒子を分析するための微粒子分析装置であって、
試料液を流通する流路を有する筐体と、当該筐体上に形成されて流路に試料液を流通する試料液リザーバーとを有するマイクロチップと、
流路を通って光照射領域を流れる試料液を照射するための光照射手段と、
微粒子から発生する光の特徴量を検出する検出手段と、
検出手段の検出信号により目的微粒子を識別、分析し、その結果を出力する分析手段とを備え、
光照射手段は、複数の光源と、当該複数の光源の光を合波する導波路型合波器を有する微粒子分析装置、すなわち、光照射手段に導波路型合波器を備えた分析装置を構成し、当該分析装置にさらに検出手段として導波路型分光器を備えた微粒子分析装置であると言える。
また、さらにセルソータの流路は、光照射領域の下流に分岐流路領域を有し、第一の分岐流路と第二の分岐流路とが前記試料の流れる流路に対してその両側から接続されて、前記試料の流れる流路の前記分岐流路領域を横切る分離流路を形成しており、
前記第一の分岐流路と前記第二の分岐流路と、前記検知手段と前記第一と第二の分岐流路とに接続されており、前記第一の分岐流路からプッシュ圧を、前記第二の分岐流路から同時にプル圧をかけるバルブを備え、
前記分析手段から結果信号を受信すると、前記判別された目的微粒子が前記照射領域を通過した後、前記分岐流路領域に到着する遅延時間を決定するトリガー信号を発信する制御手段をさらに有して、
前記プッシュ圧とプル圧を前記遅延時間後において同時にかけることによって引き起こされる前記分離流路への流れによって前記判別された目的微粒子が前記試料の流れる流路から分離されて、前記第二の分岐流路に回収されるものであってもよい。
図10(a)及び(b)は、使い捨てチップ型のフローセル1Bに、シリンダーポンプと電磁バルブを接続した状態を示している。また、図10(b)は、図10(a)のC-C断面を示している。フローセル1Bは、分離用の流路4-1と流路4-2とそれぞれ分離用リザーバー5-1、5-2を対称的に追加した構造とする。使い捨てチップ型のフローセルは、透明な樹脂製である。樹脂の種類としては、ポリメタルアクリレート(PMMA)、シクロオレフィン・コポリマー(COC)、メチルペンテンポリマーなどが使用できる。特に、波長が350nmから410nm程度のUV波長領域のレーザーを照射光源として用いる場合は、フローセルの素材としてはメチルペンテンポリマーが適している。なお、波長は、例えば、405nm、488nm、561nm、637nm等を選択できる。この場合、合波器で合波する波長は、例えば、405nm、488nm、561nm、637nmの任意の3波長の組み合わせとすることができる。蛍光の波長領域は405nmに対して中心波長445nm、488nmに対して中心波長543nm、561nmに対して中心波長591.5nm、637nmに対して中心波長676nm、716nm、775nmとすることができる。この場合、導波路型分光器で分光する波長は、例えば、中心波長445nm、543nm、591.5nm、676nm、716nm、775nmの任意の3波長の組み合わせとすることができて、設定した照射光源波長の組み合わせに対応した波長の組み合わせとすることができる。また、中心波長に対して±20~40nmの帯域幅とすることができる。分離用リザーバーを流路4-2にも設置した対称構造として電磁バルブとシリンダーポンプを接続する。
図10(c)は、光学系と制御系回路との接続関係を示したものである。チップの断面図は図10(a)のD-D断面である。図10(a)に示したように、チップの上流側に空気圧を加えることで、シース液とともにサンプル液を流路370に流し、対向する分離用流路4-1、4-2の領域よりやや上流の主流路の中央部に合波器11Bから単一又は複数の波長を合波した光を照射する。試料液中の被測定微粒子の細胞がこの照射領域を通過した瞬間に散乱光と蛍光がパルス的に発生する。散乱光は導波路型分光器10Bによって照射光と同じ波長を分離されてCCDアレイ730で検出される。また、蛍光は、照射光よりも長波長で分光器10Bによって複数の波長領域に分離されてそれぞれCCDアレイ730で検出される。各検出パルス信号は、信号処理部740において増幅してAD変換してデジタル化し、データ解析部としてのマイクロコンピュータ790によって、試料液中の細胞の特性を分析する。以上が微粒子分析装置の動作である。
また、分離装置として用いる場合はさらにデータ解析部において分析した結果が予め設定した分離条件を満たすか否かを判断し、満たす場合に電磁バルブドライバー760にトリガー信号を一定遅延時間後に出力する。この遅延時間は、細胞がレーザー照射領域から分離用流路4-1、4-2の領域に流れるまでの時間に調整する。トリガー信号を受信した電磁バルブドライバー760は、電磁バルブ7-1,又は7-2に一定時間だけOPENする信号を出力する。電磁バルブOPEN時に目的の細胞が分離用リザーバー5-1又は5-2に流れ込む。分離用リザーバーに流れ込まなかったシース液、試料液は回収リザーバー210に流れ込む。
図10(a)に示したようにチップの上流側のリザーバー300の内部には、図には記していないが定圧ポンプで一定の空気圧を加えるようにしてある。リザーバー300の内部には試料液リザーバー200がありその内側に適宜蛍光試薬等でマーキングした細胞を含む試料液を入れ、その外側にシース液を入れる。シース液としてはphosphate buffer saline(PBS)を用いるが望ましい。共通の空気圧によって、試料液20が試料液配管20-1を経由して、シース液が左右のシース液配管30-1、30-2を経由して下流に向かって流れ、3本の配管流路が合流したあと流路370内を試料液はシース液によって細く絞られた状態で流れる。例えば、流路370の幅は80μmとすることができ、深さは50μmとすることができる。合流後の試料液の幅は流路幅の約1/10である。流路370には、側面から対向する分離用流路4-1、4-2があり、その流路はリザーバー5-1、又は5-2に接続している。この対向領域よりも数100μmだけ上流側の流路370の中央部に、例えば、波長405nm、488nm、561nmの光を合波した光を照射する。そのビームサイズは長さ50μm幅20μmの長円としている。
(第2の実施の形態の効果)
上記した第2の実施の形態によれば、セルソータ及びセルソータに用いるマイクロチップに第1の実施の形態と同様の導波路型合波器及び導波路型分光器を採用したため、セルソータに用いるマイクロチップの交換の度に光軸調整の困難性が低減もしくは不要であり、分光器としてダイクロイックミラー、バンドパスフィルター等を用いた光学系を用いた場合に比べて光軸を一致させる必要がなく、装置全体をコンパクト化することができる。
また、複数の照射光源の光を導波路型合波器11Bで合波するようにし、光照射位置に照射するようにしたため、複数の光源の光軸をレンズ等の光学系を用いて一致させる必要がなく、光軸を一致させる必要がある光学系を用いた場合に比べて装置全体をコンパクト化することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、マイクロチップを用いた計測システムに第1の実施の形態の導波路型分光器10及び励起合波器11(導波路型合波器)を適用したものである。
図11(a)~(c)は、第3の実施の形態に係る試料を通流する筐体を有するマイクロチップを用いた計測システムの構成の一例を示す概略図である。なお、図11(a)は平面視であり、図11(b)は透過光又は散乱光を検出する場合の正面断面図、図11(c)は散乱光、蛍光又は反応発光を検出する場合の平面断面図である。
計測システム3は、ポンプ4と、ポンプ5と、ポンプ4から試料液Aが流入する流路31と、ポンプ5から試料液Bが流入する流路32とこれらが合流する流路33とを有するマイクロチップ1Cと、合流した液の回収部6と、当該マイクロチップ1C内の合流した試料液に対して複数の波長の光を照射する光源及び導波路型合波器11Cと、当該マイクロチップ1C内に形成され試料から入射される光を分光する導波路型分光器10Cと、照射光に対応した光の特徴量を検出し、化学変化を解析する解析手段として導波路型分光器10Cで分光された光を検出する検出器14と、信号処理部15と、データ解析部16とを有する。ここで、導波路型合波器、導波路型分光器に用いる波長としては、前述した合波器、分光器の条件を満たして、かつ、励起スペクトル、吸収スペクトル、発光スペクトル、蛍光スペクトルから選択することができ、例えば、スペクトルのピーク部から選択した波長とすることができる。
以下、動作の一例を説明する。マイクロチップ1C内では、プロトン化した色素と特定のイオンと選択的に錯形成するクラウンエーテルなどのイオノフェアが加えられた試料液Aを流しておき、合流させた試料液Bに目的イオンが存在する場合には、イオンが試料液Aのイオノフェアと錯形成反応する。このとき試料液A中の色素の吸収スペクトルがシフトする。この吸収スペクトルシフトにより、試料液Aを通過する特定の波長の検出光の光強度が変化する。以上の原理により、試料に生じた化学変化の解析の一例として、目的イオンの存在状況を計測することができる。
つまり、図11(b)に示すように、導波路型合波器11Cは、試料液A中の色素の吸収スペクトル(シフト前及びシフト後)に対応して選択した波長の光、又は複数の色素の吸収スペクトル(シフト前、シフト後又は双方)に対応した波長の光を合波して試料液A中の色素に対して照射する。また、導波路型分光器10Cは、導波路型合波器11Cが照射した光に対応した特定の波長に分光し、検出器14と、信号処理部15と、データ解析部16によって試料液Aを通過する光の特徴量の一例として光強度を検出して、その変化を判別する。なお、導波路型分光器10Cは、導波路型合波器11Cが照射し、試料液Aを透過した光を検出できる位置に配置される。
また、試料液A中の色素に対して励起光を照射して、図11(c)に示すように、導波路型分光器10Cは、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に、光の照射方向と直交する方向で散乱光、蛍光又は反応発光を受光する構成とすることもできる。その後、導波路型分光器10Cは、合波器11Cが照射した光に対応した波長に分光し、検出器14と、信号処理部15と、データ解析部16によって試料液A中の色素から発する光の特徴量を検出する。
(第3の実施の形態の効果)
上記した第3の実施の形態によれば、マイクロチップ1Cと一体に導波路型分光器10Cを設け、導波路型分光器10Cの受光部の位置を光照射位置から発せられる光が導かれる位置に設計したため、複数の相が流入するマイクロチップにおいて流路中における化学変化を検出する際にも、マイクロチップの交換の度に光軸調整の困難性が低減もしくは不要であり、光軸合わせが不要な導波路型分光器10Cを用いたため、分光器として光軸を一致させる必要がある光学系を用いた場合に比べて装置全体をコンパクト化することができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。
上記実施の形態では、分光器及び合波器に導波路型の分光器及び合波器を用いた例を示したが、いずれか一方に導波路型以外の方式を用いてもよい。また、分光器をマイクロチップと一体形成したが、位置合わせが可能であれば製造時又は測定準備時に分光器をマイクロチップに取り付けるものであってもよいし、これらを接続するアタッチメント等で取り付けるものであってもよい。
また、検出器として、CCDアレイを用いた場合を説明したが、微弱光を検出できる検出器であれば公知の検出器を用いることができ、導波路出口と一対一で用いる場合APD(Avalanche Photodiode)またアレイ状検出器としては、APDアレイ、多チャンネルPMT(PhotoMultiplier Tube、光電子増倍管)等を挙げることができる。
また、3つの光源の光を合波、3つの光に分光する例を示したが、単一の光、2つの光、4以上の光に対して導波路型合波器及び導波路型分光器を適用してもよい。例えば、4波長については以下に説明する構成において合波(及び分光)する。
図13は、導波路型合波器及び導波路型分光器の構成の変形例を示す概略図である。
合波器(分光器)8は、複数の結合部81,82,83を一組とする基準ユニット800と、基準ユニット800に接続可能なサブユニット91とを備える。第1の結合部81のメイン出射路831,841の他方は、第3の結合部83のメイン入射路813,823の一方に接続され、第2の結合部82のメイン出射路832,842の一方は、第3の結合部83の入射路813,823の他方に接続され、第1の結合部81のメイン結合器851と、第2の結合部82のメイン結合器852と、第3の結合部83のメイン結合器853とは、異なる結合特性を有する。これにより、波長の異なる複数の光について、それぞれの結合部における出射位置をある程度限定することができる。この結果、基準ユニット800を元に、複数のサブユニット91を接続して光学的に調整することにより、様々な波長の光を合波する導波路型合波器とすることができる。また、結合器の双方向性により導波路型分光器とすることができる。
1 :マイクロチップ
10、10A:導波路型分光器
11 :励起合波器(導波路型合波器)
12A :筐体
12A1 :部材
12B :筐体
13 :流路
14A、14B :検出器
15 :信号処理部
16 :データ解析部
17a、17b、17c:励起光源
120A、120B:検出器用開口
120b :嵌合溝
121b :シンドリカルレンズ
140 :CCDアレイ
140A :受光部
140B :集光素子
140B1 :凹レンズ形状
141 :嵌合突起
1200 :スペース
1201 :封止材
1202 :スペース
f1 :試料流
f2 :シース流
l :光照射位置

Claims (6)

  1. 試料を通流する筐体と、
    前記筐体に形成されて前記試料から入射する光を分光する導波路型分光器とを有するマイクロチップ。
  2. 前記導波路型分光器の受光部と、前記試料が通流する試料流が同一平面上に設けられる請求項1に記載のマイクロチップ。
  3. 前記筐体は、前記導波路型分光器が分光した光の特徴量を検出する検出器を位置合わせして装着可能な開口を有する請求項1又は2に記載のマイクロチップ。
  4. 前記導波路型分光器は、入射する光を、前記試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光に対応する波長、又は前記試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光から選ばれた少なくとも2つに対応する組み合わせの波長に分光する請求項1から3のいずれか1項に記載のマイクロチップ。
  5. 試料液に含まれる微粒子を分析するための微粒子分析装置であって、
    試料液を流通する流路を有する筐体と、当該筐体上に形成されて前記流路に試料液を流通する試料液リザーバーとを有するマイクロチップと、
    前記流路を通って光照射領域を流れる前記試料液を照射するための光照射手段と、
    微粒子から発生する光の特徴量を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出信号により目的微粒子を識別、分析し、その結果を出力する分析手段とを備え、
    前記光照射手段は、複数の光源と、当該複数の光源の光を合波する導波路型合波器を有し、
    前記検出手段は、入射した光を前記試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光として設定された波長、又は前記試料の透過光、反応発光、蛍光若しくは散乱光から選ばれた少なくとも2つに対応する組み合わせの波長の光に分光する導波路型分光器を有する微粒子分析装置。
  6. 試料を通流する筐体に形成されて前記試料から入射される光を分光する導波路型分光器を有するマイクロチップと、
    前記筐体に通流する試料に光を照射する光源と、
    前記導波路型分光器が分光した光の特徴量を検出することで前記試料に生じた化学変化を解析する解析手段とを有する計測装置。


JP2021056026A 2021-03-29 2021-03-29 マイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置 Pending JP2022153020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021056026A JP2022153020A (ja) 2021-03-29 2021-03-29 マイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021056026A JP2022153020A (ja) 2021-03-29 2021-03-29 マイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022153020A true JP2022153020A (ja) 2022-10-12

Family

ID=83555918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021056026A Pending JP2022153020A (ja) 2021-03-29 2021-03-29 マイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022153020A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11002659B2 (en) Optical detector for a particle sorting system
US11714044B2 (en) Micro-lens systems for particle processing systems
US7477384B2 (en) Device and method for investigating analytes in liquid suspension or solution
US10324018B2 (en) Fluidic flow cytometry devices and particle sensing based on signal-encoding
US7746466B2 (en) System and method for flow cytometry
US9645010B2 (en) Fluidic flow cytometry devices and methods
JP2008520989A (ja) 構成された光ガイドを使用した均一照明により流体を検査する装置
KR20150003405A (ko) 제어된 스펙트럼의 광빔을 방출하기 위한 방출 장치
CN111889153A (zh) 基于光纤集成微流芯片的流式细胞仪
KR101970689B1 (ko) 광섬유를 이용한 유세포 분석 시스템
JP2022153020A (ja) マイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置
JP4565205B2 (ja) 検体分析素子
WO2021090708A1 (ja) 光学測定装置及び情報処理システム
US20220178812A1 (en) Light excitation and collection device and a method for light excitation and collection
JP2023110594A (ja) マイクロチップ、微粒子分析装置及び計測装置
CN114894728A (zh) 微流控芯片及光谱信息检测系统