JP2022152399A - 端末及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】端末の消費電力を抑制する端末及び無線通信方法を提供する。【解決手段】無線通信システムにおいて、端末10は、一以上の候補セルの設定に関する情報と、候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報と、を含むRRC再設定メッセージを受信する受信部と、設定に関する情報と前記実行条件に関する情報とに基づいて、特定の手順の実行を制御する制御部と、を備える。制御部は、RRC再設定メッセージの受信に応じてタイマを起動し、タイマが満了すると、設定に関する情報と実行条件に関する情報とを除去する。【選択図】図5

Description

本開示は、端末及び無線通信方法に関する。
国際標準化団体であるThird Generation Partnership Project(3GPP)では、第3.9世代の無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)であるLong Term Evolution(LTE)、第4世代のRATであるLTE-Advancedの後継として、第5世代(Fifth Generation:5G)のRATであるNew Radio(NR)のリリース15が仕様化されている(例えば、非特許文献1)。LTE及び/又はLTE-Advancedは、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA)とも呼ばれる。
E-UTRA及びNRでは、端末が一以上のセルをそれぞれ含む複数のセルグループ(Cell Group:CG)を用いて通信するデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity:DC)がサポートされている。DCでは、端末は、マスターセルグループ(Master Cell Group:MCG))に関連付けられるマスターノード(Master Node:MN)と、セカンダリセルグループ(Secondary Cell Group:SCG)に関連付けられるセカンダリーノード(Secondary Node:SN)とに接続する。MCGは、一つのプライマリセル(Primary Cell:PCell)を含み、一以上のセカンダリセル(Secondary Cell:SCell)を含んでもよい。SCGは、一つのプライマリSCGセル(Primary SCG Cell:PSCell)を含み、一以上のSCellを含んでもよい。
3GPP TS 38.300 V15.2.0 (2018-06)
現在、3GPPでは、モビリティ(mobility)性能の向上(例えば、処理遅延及び/又は通信断時間の抑制等)を目的として、端末が、特定の手順の対象となるセルの候補(以下、「候補セル」という)の実行条件(execution condition)が満たされるか否かを判定し、当該実行条件が満たされた候補セルに対して当該特定の手順を実行すること(以下、「条件付き手順(conditional procedure)」という)が検討されている。例えば、DCでは、端末が上記PSCellの候補セルの実行条件が満たされるか否かを判定し、判定結果に基づいて上記PSCellの追加及び/又は変更を実行する条件付きPSCell追加及び/又は変更(Conditional PSCell Addition and/or Change:CPAC)が検討されている。
以上のような条件付き手順においては、端末は、実行条件を満たす候補セルが見つかるまで、候補セルの実行条件が満たされるか否かの判定に関する処理(以下、「判定関連処理」という)を継続してしまう。例えば、CPACでは、実行条件を満たす候補セルが見つかるまで、候補セルにおける測定(例えば、RAT間測定(Inter-RAT measurement)、同RAT測定(Intra-RAT measurement)、異周波測定(Inter-frequency measurement)及び同周波測定(Intra-frequency measurement)の少なくとも一つ等)、当該測定の結果に基づく判定等の判定関連処理を継続してしまう。この結果、端末の消費電力が増大する恐れがある。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであり、消費電力を抑制可能な端末及び無線通信方法を提供することを目的の一つとする。
本開示の一態様に係る端末は、一以上の候補セルの設定に関する情報と、前記候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報と、を含むRRC再設定メッセージを受信する受信部と、前記設定に関する情報と前記実行条件に関する情報とに基づいて、前記特定の手順の実行を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記RRC再設定メッセージの受信に応じてタイマを起動し、前記タイマが満了すると、前記設定に関する情報と前記実行条件に関する情報とを除去する。
本開示の一態様によれば、端末の消費電力を抑制できる。
本実施形態に係る無線通信システムの概要の一例を示す図である。 PSCell追加(CPA)の一例を示す図である。 UE変数の一例を示す図である。 PSCell変更(CPC)の一例を示す図である。 本実施形態に係るタイマを用いたCPAの一例を示す図である。 本実施形態に係るタイマを用いたCPCの一例を示す図である。 本実施形態に係るCPAの失敗理由情報の通知の一例を示す図である。 本実施形態に係るEN-DC(又はNGEN-DC)の場合のSCG失敗情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るNR-DCの場合のSCG失敗情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るNE-DCの場合のSCG失敗情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るCPCの失敗理由情報の通知の一例を示す図である。 本実施形態に係る無線通信システム内の各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る端末の機能ブロック構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る基地局の機能ブロック構成の一例を示す図である。
添付図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有してもよい。
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの概要の一例を示す図である。図1に示すように、無線通信システム1は、端末10と、基地局20A~20Cと、コアネットワーク(Core Network:CN)30と、を含んでもよい。以下、基地局20A~20Cを区別しない場合は、基地局20と総称する。
端末10は、例えば、スマートフォンや、パーソナルコンピュータ、車載端末、車載装置、静止装置、テレマティクス制御ユニット(Telematics control unit:TCU)等、所定の端末又は装置である。端末10は、ユーザ装置(User Equipment:UE)、移動局(Mobile Station:MS)、端末(User Terminal)、無線装置(Radio apparatus)、加入者端末、アクセス端末等と呼ばれてもよい。端末10は、移動型であってもよいし、固定型であってもよい。
端末10は、基地局20に対するRATとして、例えば、E-UTRA、NR等の少なくとも一つを用いて通信可能に構成されるが、これに限られず、第6世代以降のRAT等を用いて通信可能に構成されてもよい。また、端末10は、上記のような3GPPが規定したアクセス網(3GPP access network)に限られず、例えば、Wi-Fi等の非3GPPアクセス網(non-3GPP access network)を介して基地局20にアクセスしてもよい。
基地局20は、それぞれ、一以上のセルを形成し、当該セルを用いて端末10と通信する。セルは、サービングセル、キャリア、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)等と相互に言い換えられてもよい。例えば、図1では、基地局20A~20Cがそれぞれ一つのセルCA~CCを形成するが、これに限られず、各基地局20は、一つ又は複数のセルを形成してもよい。
基地局20は、gNodeB(gNB)、en-gNB、eNodeB(eNB)、en-gNB、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)、アクセスネットワーク(Access Network:AN)、次世代無線アクセスネットワーク(Next Generation‐Radio Access Network:NG-RAN)ノード、NG-RAN、E-UTRAN、低電力ノード(low-power node)、中央ユニット(Central Unit:CU)、分散ユニット(Distributed Unit:DU)、gNB-DU、リモート無線ヘッド(Remote Radio Head:RRH)、統合アクセス及びバックホール(Integrated Access and Backhaul/Backhauling:IAB)ノード等と呼ばれてもよい。基地局20は、一つのノードに限られず、複数のノード(例えば、DU等の下位ノードとCU等の上位ノードの組み合わせ)で構成されてもよい。
CN30は、例えば、第4世代のCNであるEvolved Packet Core(EPC)又は第5世代のCNである5G Core Network(5GC)であるが、これに限られない。例えば、CN30は、例えば、第6世代以降のCN等、種々のCNを利用できる。CN30上の装置(以下、「コアネットワーク装置」ともいう)は、端末10のページング、位置登録等の移動(mobility)管理を行う。コアネットワーク装置は、所定のインタフェース(例えば、S1又はNGインタフェース)を介して基地局20に接続されてもよい。
コアネットワーク装置は、例えば、Cプレーンの情報(例えば、アクセス及び移動管理等に関する情報)を管理するAccess and Mobility Management Function(AMF)、Uプレーンの情報(例えば、ユーザデータ)の伝送制御を行うUser Plane Function(UPF)、移動管理装置(Mobility Management Entity:MME)、ゲートウェイ(Gateway:GW)等の少なくとも一つ等を含んでもよい。
なお、図1に示す端末10及び基地局20の数は、図示するものに限られない。なお、複数の基地局20は、所定のインタフェース(例えば、X2又はXnインタフェースを介して相互に接続される。
無線通信システム1において、端末10は、基地局20からの下り(downlink:DL)信号の受信及び/又は上り信号(uplink:UL)の送信を行う。端末10には、一以上のセルが設定(configure)され、設定されたセルの少なくとも一つがアクティベイト(activate)される。各セルの最大帯域幅は、例えば、20MHz又は400MHz等である。
端末10は、一つの基地局20の複数のセルを統合するキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)を用いて、及び/又は、複数の基地局20がそれぞれ形成する複数のセルグループ(Cell Group:CG)に接続して、通信できる。例えば、2つの基地局20に接続するデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity:DC)の場合、一方の基地局20がマスターノード(Master Node:MN)と呼ばれ、他方の基地局20がセカンダリーノード(Secondary Node:SN)と呼ばれる。MNが形成するCGは、マスターセルグループ(Master Cell Group:MCG)と呼ばれ、SNが形成するCGは、セカンダリセルグループ(Secondary Cell Group:SCG)と呼ばれる。MCG及びSCGは、それぞれ、第1のセルグループ及び第2のセルグループ等と呼ばれてもよい。
MCG及びSCGの各々は、少なくともプライマリセル(Primary Cell:PCell)を含み、一以上のセカンダリセル(Secondary Cell:SCell)を含んでもよい。SCGのPCellは、プライマリSCGセル(Primary SCG Cell:PSCell)とも呼ばれる。また、MCG又はSCGのPCellはスペシャルセル(Special Cell:SpCell)とも呼ばれる。各CG内のSpCell及び一以上のSCellはCAにより統合される。各CGは、各基地局20のMedium Access Control(MAC)エンティティに対応する。Radio Resource Control(RRC)レイヤのメッセージ(以下、「RRCメッセージ」という)は、各CGのSpCellで送信及び/又は受信される。また、同期を伴う再設定(reconfiguration with sync)は、各CGのSpCellで行われる。
MN及びSNが端末10との通信に利用するRATは、同一であってもよいし、又は、異なってもよい。例えば、MNがE-UTRAを利用しSNがNRを利用するDCは、E-UTRA-NR Dual Connectivity(EN-DC)又はNG-RAN E-UTRA-NR Dual Connectivity(NGEN-DC)と呼ばれる。また、MNがNRを利用しSNがE-UTRAを利用するDCは、NR-E-UTRA Dual Connectivity(NE-DC)と呼ばれる。MN及びSNの双方がNRを利用するDCは、NR-NR Dual Connectivity(NR―DC)とも呼ばれる。EN-DC、NGEN-DC、NE-DC及びNR-DCは、総称して、Multi-Radio Dual Connectivity(MR-DC)とも呼ばれる。
以上のような無線通信システム1では、端末10が、上記の通り、条件付き手順(conditional procedure)が検討されている。例えば、DCでは、端末10がPSCellの候補セルの実行条件が満たされるか否かを判定し、判定結果に基づいて上記PSCellの追加及び/又は変更を実行する条件付きPSCell追加及び/又は変更(Conditional PSCell Addition and/or Change:CPAC)が検討されている。
(CPA)
図2は、PSCell追加(Conditional PSCell Addition:CPA)の一例を示す図である。例えば、図2では、端末10は、基地局20AをMNとする場合に、基地局20B及び20CをSNの候補となる基地局20(以下、「SN候補」という)として、SNを追加する手順が示される。具体的には、基地局20AのセルCAをPCellとして、基地局20B及び20CそれぞれのセルCB及びCCをPSCellの候補セル(以下、「PSCell候補」という)として、CPAを行う手順が示される。
図2のステップS101において、MNとしての基地局20Aは、CPAを行うことを決定し、SN候補の基地局20A及び20Bに対して、SN追加要求(SN Addition Request)を送信する。ここで、SN追加要求は、SN又はPSCellの追加を要求するメッセージであり、「S-NODE ADDITION REQUEST」又は「SgNB Addition Request」等とも呼ばれる。SN追加要求は、PSCell候補毎に送信されてもよい。例えば、図2では、PSCell候補が基地局20B及び20CそれぞれのセルCB及びCCであるため、セルCB及びCCそれぞれに対するSN追加要求が送信される。
SN追加要求は、例えば、PSCell候補の識別子(例えば、セルID)、端末10の識別子、SN候補で用いられる情報(例えば、RRC IE「CG-ConfigInfo」)を含んでもよい。当該情報としては、例えば、端末10の能力に関する情報、端末10における各セルの測定結果に関する情報等がある。
ステップS102において、基地局20B及び20Cは、上記SN追加要求に応じて、SN追加要求アクノレッジ(SN Addition Request Acknowledge)を基地局20Aに送信する。ここで、SN追加要求アクノレッジは、SN又はPSCellの追加を受け入れる(accept)メッセージであり、「S-NODE ADDITION REQUEST ACKNOWLEDGE」又は「SgNB Addition Request Acknowledge」等とも呼ばれる。SN追加要求アクノレッジは、PSCell候補毎に送信されてもよく、例えば、図2では、セルCB及びCCそれぞれのSN追加要求アクノレッジが送信される。
SN追加要求アクノレッジは、例えば、(1)PSCell候補の設定に関する情報(以下、「PSCell候補設定情報」という)を含み、(2)実行条件に関する情報(以下、「実行条件情報」)を含んでもよい。当該PSCell候補設定情報及び実行条件情報は、SN候補で生成され、SCGに関する設定情報(例えば、RRC IE「CG-Config」)に含まれてもよい。実行条件情報は、SN候補で生成され、SN追加要求アクノレッジに含められてもよいし、SN候補で生成されずに、MNで生成されてもよい。実行条件情報をMNで生成する場合、SN追加要求アクノレッジは、実行条件情報を含まずに、PSCell候補設定情報を含んでもよい。PSCell候補設定情報は、RRC再設定メッセージ(RRC Reconfiguration Message)を含んでもよい。RRC再設定メッセージは、端末10のRRCコネクションの再設定に用いられるメッセージであり、「RRCReconfiguration」又は「RRCConnectionReconfiguration」等とも呼ばれる。RRC再設定メッセージは、端末10においてPSCell候補の設定に用いられる。
ステップS103において、基地局20Aは、一以上のPSCell候補のPSCell候補設定情報及び実行条件情報を含むRRC再設定メッセージを端末10に対して送信する。当該PSCell候補設定情報(例えば、RRC IE「CondRRCReconfig」)は、一以上のSN候補からのSN追加要求アクノレッジに含まれるPSCell候補設定情報に基づいてもよい(例えば、一以上のSN候補からMNへ送信されたRRC再設定メッセージを含んでもよい)。また、当該実行条件情報(例えば、RRC IE「CondExecutionCond」)は、一以上のSN候補からのSN追加要求アクノレッジに含まれる実行条件情報に基づいてもよいし、MNで生成されてもよい。各PSCell候補設定情報及び実行条件情報は、所定のリスト(例えば、RRC IE「CondReconfigToAddModList」)のエントリ(例えば、RRC IE「CondReconfigToAddMod」)として含まれてもよい。端末10は、当該リストを、UE変数(UE variables)(例えば、「VarConditionalReconfig」)に格納してもよい。
また、ステップS103のRRC再設定メッセージ又は当該RRC再設定メッセージ内の各PSCell候補設定情報は、端末10における測定の設定に関する情報(以下、「測定設定情報」という、例えば、RRC IE「MeasConfig」)を含んでもよい。当該測定設定情報は、MNで生成されてもよい。MNは、例えば、PSCell候補設定情報に基づいて、測定設定情報を生成してもよい。測定設定情報は、例えば、
(1)一以上の測定対象(Measurement Object)に関する情報(以下、「測定対象情報」という)を含むリスト(例えば、RRC IE「MeasObjectToAddModList」)、
(2)報告に関する情報(以下、「報告情報」という)を含むリスト(例えば、RRC IE「ReportConfigToAddModList」)、及び、
(3)測定対象情報と報告情報との関連付けに関する情報(以下、「関連付け情報」という)のリスト(例えば、RRC IE「MeasIdToAddModList」)、
等の少なくとも一つ等を含んでもよい。端末10は、上記測定設定情報に含まれる測定対象情報のリスト、報告情報のリスト及び関連付け情報のリストを、それぞれ、UE変数(例えば、「VarMeasConfig」の「measObjectList」、「reportConfigList」及び「measIdList」)に格納してもよい。
各測定対象情報(例えば、RRC IE「MeasObject」)は、例えば、測定対象のセル(例えば、上記PSCell候補を含む複数のセル)の識別子、周波数等を示してもよい。測定対象情報(例えば、RRC IE「measObject」)と報告情報(例えば、RRC IE「reportConfig」)との関連付け情報は、例えば、測定対象情報の識別子(例えば、RRC IE「measObjectId」)、報告情報の識別子(例えば、RRC IE「reportConfigId」)、及び、当該関連付け情報の識別子(以下、「関連付け識別子」という、例えば、RRC IE「measId」)を含んでもよい。
各報告情報(例えば、RRC IE「reportConfig」)は、条件付き手順(例えば、CPA)をトリガするイベント(event)に関する情報(以下、「イベントトリガ情報」という、例えば、RRC IE「CondTriggerConfig」)を含んでもよい。当該イベントは、例えば、
(A3)PSCell候補の測定結果が、PCell及び/又はPSCellの測定結果より所定のオフセット量だけ良くなること、又は
(A4)PSCell候補の測定結果が閾値より良くなること、又は
(A5)PCell及び/又はPSCellの測定結果が閾値T1よりも悪くなり、かつ、PSCell候補が閾値T2よりも良くなること、又は
(B1)(serving sellと)異なるRATの隣接セルの測定結果が閾値より良くなること
等であってもよい。
また、各実行条件情報(例えば、RRC IE「CondExecutionCond」)は、例えば、上記測定対象情報と報告情報との関連付け識別子(例えば、RRC IE「measId」)を含んでもよい。「実行条件が満たされる」とは、当該関連付け識別子で指定される報告情報内のイベントトリガ情報が示すイベント(例えば、上記イベント(A3)、(A4)、
(A5)又は(B1)等)が発生することであってもよい。
図3は、UE変数の一例を示す図である。例えば、図3では、端末10が、基地局20AからのRRC再設定メッセージ内で受信した、基地局20B及び20CのセルCB及びCCそれぞれのPSCell候補設定情報及び実行条件情報を含むリスト(例えば、RRC IE「CondReconfigToAddModList」)をUE変数「VarConditionalReconfig」に格納する一例が示される。
図3に示すように、UE変数「VarConditionalReconfig」には、セルCB及びCCそれぞれの当該PSCell候補設定情報及び実行条件情報の組み合わせのID(例えば、RRC IE「condReconfigId」)と、当該PSCell候補設定情報(例えば、RRC IE「CondRRCReconfig」)と、当該実行条件情報(例えば、RRC IE「CondExecutionCond」)と、が格納される。
また、UE変数「VarMeasConfig」内の「measObjectList」には、上記測定対象情報のリスト(例えば、RRC IE「MeasObjectToAddModList」)が格納される。また、UE変数「VarMeasConfig」内の「reportConfigList」には、上記報告情報のリスト(例えば、RRC IE「ReportConfigToAddModList」)が格納される。また、UE変数「VarMeasConfig」内の「measIdList」には、上記測定対象情報と報告情報との関連付け情報のリスト(例えば、RRC IE「MeasIdToAddModList」)が格納される。
図3に示すように、UE変数「VarConditionalReconfig」内のcondReconfigId”1”に対応するセルCBの実行条件情報は、UE変数「VarMeasConfig」内の「measIdList」内の関連付け識別子(measId)”1”の関連付け情報を指定する。当該関連付け情報は、測定対象情報(measObject)#1及び報告情報(reportConfig)#1を指定する。この場合、端末10は、測定対象情報#1に基づいて、セルCBのCPAのための測定を行う。また、端末10は、報告情報#1内のイベントトリガ情報が示すイベントが発生する場合、セルCBのCPAのための実行条件が満たされると判定する。
一方、UE変数「VarConditionalReconfig」内のcondReconfigId”2”に対応するセルCCの実行条件情報は、UE変数「VarMeasConfig」内の「measIdList」内の関連付け識別子(measId)”3”の関連付け情報を指定する。当該関連付け情報は、測定対象情報(measObject)#3及び報告情報(reportConfig)#3を指定する。この場合、端末10は、測定対象情報#3に基づいて、セルCCのCPAのための測定を行う。また、端末10は、報告情報#3内のイベントトリガ情報が示すイベントが発生する場合、セルCCのCPAのための実行条件が満たされると判定する。
図2のステップS104において、端末10は、ステップS103の基地局20AからのRRC再設定メッセージに応じたRRC再設定完了メッセージ(RRC Reconfiguration Complete Message)を送信する。RRC再設定メッセージは、「RRCReconfigurationComplete」又は「RRCConnectionReconfigurationComplete」等とも呼ばれる。
ステップS105において、端末10は、測定対象のセルにおける測定を行う。具体的には、端末10は、上記測定対象情報に基づいて、当該セルにおける測定を行ってもよい。例えば、図3で説明したように、端末10は、PSCell候補のセルCB及びCCのCPAのために、それぞれ、測定対象情報#1及び#3によって指定されるセルの測定を行ってもよい。
ステップS106において、端末10は、各PSCell候補の実行条件が満たされるか否かを判定する。具体的には、端末10は、ステップS105における測定結果と、上記報告情報に基づいて、各PSCell候補の実行条件が満たされるか否かを判定してもよい。例えば、図3で説明したように、端末10は、PSCell候補のセルCB及びCCのCPAのために、それぞれ、報告情報#1及び3内のイベントトリガ情報が示すイベントが発生するか否かを判定してもよい。
どのPSCell候補の実行条件も満たされていない場合(ステップS106;NO)、本動作はステップS105に戻り、端末10は測定を継続する。
少なくとも一つのPSCell候補の実行条件が満たされる場合(ステップS106;YES)、ステップS107において、端末10は、当該実行条件を満たすPSCell候補に対するランダムアクセス手順を開始する。例えば、図2では、PSCell候補のセルCBの実行条件が満たされるので、端末10は、セルCBのPSCell候補設定情報(例えば、図3のUE変数「VarConditionalReconfig」内のcondReconfigId”1"のcondRRCReconfig)に基づいて、セルCBに対するランダムアクセス手順を開始する。なお、複数のPSCell候補の実行条件が満たされる場合、端末10は、当該複数のPSCell候補の一つを選択して、選択されたPSCell候補に対するランダムアクセス手順を開始してもよい。
ステップS108において、端末10は、基地局20B(セルCB)とのRRCコネクションが確立(establish)されると、セルCBがPSCellとして設定されたことを通知するRRCメッセージを基地局20Aに送信する。当該RRCメッセージは、ステップS102のPSCell候補設定情報に含まれるセルCBのRRC再設定メッセージに応じたRRC再設定完了メッセージを含んでもよい。
上記RRC再設定完了メッセージを含むRRCメッセージは、例えば、ステップS106で実行条件を満たすことによってトリガされる測定報告(「MeasurementReport」)、又は、ステップS107のランダムアクセス手順において基地局20Bから受信するRRCセットアップメッセージ(「RRCSetup」又は「RRCConnectionSetup」)に応じたRRCセットアップ完了メッセージ(「RRCSetupComplete」又は「RRCConnectionSetupComplete」)であるが、これらに限られず、どのようなRRCメッセージであってもよい。
ステップS109において、基地局20Aは、セルCBを形成する基地局20Bに対して、SN再設定完了(SN Reconfiguration Complete)を送信する。SN再設定完了は、SN候補で生成されたPSCell候補設定情報が端末10において適用されたことを通知するメッセージであり、例えば、「S-NODE RECONFIGURATION COMPLETE」又は「SgNB Reconfiguration Complete」等とも呼ばれる。当該SN再設定完了は、ステップS108で端末10から受信したセルCBのRRC再設定完了メッセージを含む。
ステップS110において、基地局20Aは、PSCellとして設定されなかったSPCell候補を形成するSN候補(ここでは、基地局20C)と、SN解放手順を実施する。例えば、基地局20Aは、基地局20Cに対して、SN解放要求(SN Release Request)を送信する。SN解放要求は、SN候補で生成されたSPCell候補(ここでは、セルCC)用のPSCell候補設定情報の解放を要求するメッセージであり、「S-NODE RELEASE REQUEST」又は「SgNB Release Request」等とも呼ばれる。
以上のように、セルCBの実行条件が満たされ、PSCellとしてセルCBが追加されると、ステップS111において、端末10は、UE変数の特定のエントリを除去(remove)する。具体的には、端末10は、全PSCell候補のPSCell候補設定情報及び実行条件情報(例えば、図3の「VarConditionalReconfig」の全エントリ)を除去(remove)してもよい。また、端末10は、UE変数(例えば、図3の「VarMeasConfig」の「reportConfigList」)内において、上記実行条件情報に基づいて指定される報告情報(例えば、図3のreportConfig#1及び#3)を除去してもよい。また、端末10は、UE変数(例えば、図3の「VarMeasConfig」の「measObjectList」)内において、上記実行条件情報に基づいて指定される測定対象情報(例えば、図3のmeasObject#1及び#3)を除去してもよい。また、端末10は、UE変数(例えば、図3の「VarMeasConfig」の「measIdList」)内において、上記実行条件情報によって指定される関連付け情報(例えば、図3のMeasId”1”、mesasObjectId”1”及びreportConfigId”1”のセットと、MeasId”3”、mesasObjectId”3”及びreportConfigId”1”のセット)を除去してもよい。
(CPC)
図4は、PSCell変更(Conditional PSCell Change:CPC)の一例を示す図である。例えば、図4では、端末10が、基地局20AをMN、基地局20BをソースSNとしてDCを行う場合に、基地局20CをターゲットSNの候補(以下、「ターゲットSN候補」という)として、MN主導でSNを変更する手順が示される。すなわち、基地局20AのセルCAをPCell、基地局20BのセルCBをPSCellである場合に、基地局20CのセルCCをPSCell候補として、CPCを行う手順が示される。
なお、図4では、図2との相違点を中心に説明し、同様の説明は繰り返さない。また、図2の説明におけるCPAは図4ではCPCと読み替えられる。また、図2の説明におけるPSCell候補「セルCB及びCC」に関する説明は、図4において「セルCC」と読み替えて適用される。
図4のステップS201において、MNとしての基地局20Aは、CPCを行うことを決定し、ターゲットSN候補の基地局20Cに対して、SN追加要求を送信する。例えば、図4では、PSCell候補が基地局20CのセルCCであるため、セルCCに対するSN追加要求が送信される。
ステップS202において、基地局20Cは、上記SN追加要求に応じて、SN追加要求アクノレッジを基地局20Aに送信する。例えば、図4では、セルCCのPSCell候補設定情報及び/又は実行条件情報を含むSN追加要求アクノレッジが送信される。
図4のステップS203~S206は、図2のステップS103~S106と同様である。端末10は、少なくとも一つのPSCell候補の実行条件が満たされる場合(ステップS206のYES)、ステップS207において、端末10は、実行条件を満たすPSCell候補に対するPSCell変更をトリガするRRCメッセージを送信する。当該RRCメッセージは、例えば、ステップS206で実行条件を満たすことによってトリガされる測定報告であってもよい。
ステップS208において、基地局20Aは、端末10からのRRCメッセージに応じて、ソースSNとしての基地局20Bと、SN解放手順を実施する。当該SN解放手順により、基地局20BをSNとする端末10とのデータの送信及び/又は受信が停止される。ステップS210、S211及びS212は、図2のステップS108、S109及びS111と同様である。
なお、図示しないが、CPCは、SN主導で行われてもよい。SN主導の場合、図4のステップS201の前に、ソースSNとしての基地局20Bが、MNとしての基地局20Aに対して、SN変更要求を送信するステップが追加されればよい。SN変更要求は、SNの変更を要求するメッセージであり、「S-NODE CHANGE REQUIRED」又は「SgNB Change Required」等と呼ばれてもよい。
以上のように、条件付き手順(例えば、CPAC)では、端末10は、一以上のPSCell候補設定情報(候補セルの設定に関する情報)と、実行条件情報(当該候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報)と、を含むRRC再設定メッセージを受信する。端末10は、当該PSCell候補設定手順と当該実行条件情報とに基づいて、特定の手順の実行を制御する。このような条件付き手順では、端末10において一以上の候補セルが事前に設定されるので、ある候補セルの実行条件を満たすと判定されると、当該ある候補セルに対する特定の手順の実行を迅速に開始できる。この結果、モビリティ(mobility)性能(例えば、処理遅延及び/又は通信断時間の抑制等)の向上が期待できる。
しかしながら、上記条件付き手順においては、端末10は、実行条件を満たす候補セルが見つかるまで、候補セルの実行条件が満たされるか否かの判定関連処理を継続してしまう。例えば、CPACでは、実行条件を満たす候補セルが見つかるまで、候補セルにおける測定(例えば、RAT間測定(Inter-RAT measurement)、同RAT測定(Intra-RAT measurement)、異周波測定(Inter-frequency measurement)及び同周波測定(Intra-frequency measurement)の少なくとも一つ等)、当該測定の結果に基づく判定等の判定関連処理を継続してしまう。この結果、端末の消費電力が増大する恐れがある。
また、上記条件付き手順が端末10において失敗しても、ネットワーク(例えば、基地局20及びCN30等)は、端末10における条件付き手順の失敗理由を知ることができない。このため、ネットワークは、失敗防止のための対策(例えば、PSCell候補設定情報及び/又は実行条件情報等の調整)を適切に行うことができず、この結果、システム全体のリソースの利用効率が低下する恐れがある。
そこで、本実施形態では、(1)タイマを用いて実行条件が満たされるか否かの判定関連処理を制限すること、及び/又は、(2)当該条件付き手順の失敗の理由に関する情報(以下、「失敗理由情報」という)を端末10からネットワークに通知する。上記タイマを用いることにより、実行条件を満たす候補セルが見つからない場合の端末10の消費電力を抑制することができる。また、上記失敗理由情報の通知により、ネットワーク側での対策が可能となるので、システム全体のリソースの利用効率を向上させることができる。
(1)タイマを用いた実行条件の判定関連処理の制限
端末10は、一以上のPSCell候補のPSCell候補設定情報及び実行条件情報を含むRRC再設定メッセージを受信する。端末10は、当該RRC再設定メッセージの受信に応じてタイマを起動し、当該タイマが満了すると、当該PSCell候補設定情報及び実行条件情報を除去する。
図5は、本実施形態に係るタイマを用いたCPAの一例を示す図である。図5では、図2との相違点を中心に説明する。図5のステップS301~S303は、図2のステップS101~S103と同様である。
ステップS304において、端末10は、基地局20Aから、一以上のPSCell候補設定情報及び実行条件情報のリスト(例えば、RRC IE「CondReconfigToAddModList」)を含むRRC再設定メッセージの受信に応じて、タイマを起動する。当該RRC再設定メッセージは、当該タイマに関する情報(以下、「タイマ情報」)という)を含んでもよい。タイマ情報は、例えば、当該タイマの値又は期間等を示してもよい。なお、当該タイマの値又は期間は、端末10の全PSCell候補に共通にセットされてもよいし、又は、端末10のPSCell候補毎に個別にセットされてもよい。ステップS305は、図2のステップS104と同様である。
ステップS306において、端末10は、ステップS304で起動したタイマが満了したか否かを判定する。当該タイマが満了していない場合(ステップS306;NO)、端末10は、ステップS307において、測定対象のセルを測定し、ステップS308において、各PSCell候補の実行条件が満たされるか否かを判定する。なお、ステップS307の測定及びステップS308の判定の詳細は、図2のステップS105及びS106と同様である。
少なくとも一つのPSCell候補の実行条件が満たされる場合(ステップS308;YES)、ステップS309において、端末10は、ステップS304で起動したタイマを停止する。ステップS310において、端末10は、図2のステップS107~S110で説明したように動作し、ステップS311に進む。
一方、どのPSCell候補の実行条件も満たされていない場合(ステップS308;NO)、本動作はステップS306に戻り、端末10は、ステップS304で起動したタイマが満了したか否かを判定する。当該タイマが満了している場合(ステップS306;YES)、本動作はステップS311に進む。ステップS311は、図2のステップS111と同様である。
このように、図5では、ステップS308でどのPSCell候補の実行条件が満たされていなくとも、ステップS306でタイマが満了すると判定されると、ステップS311において、端末10は、PSCell候補設定情報及び実行条件情報を除去する。すなわち、端末10は、タイマの満了に応じて、CPAのための判定関連処理を中止するので、端末10の電力消費を抑制できる。
図6は、本実施形態に係るタイマを用いたCPCの一例を示す図である。図6では、図4、5との相違点を中心に説明する。図6のステップS401~S403は、図4のステップS201~S203と同様である。
ステップS404において、端末10は、基地局20Aから、一以上のPSCell候補設定情報及び実行条件情報のリスト(例えば、RRC IE「CondReconfigToAddModList」)を含むRRC再設定メッセージの受信に応じて、タイマを起動する。当該RRC再設定メッセージは、上記タイマ情報を含んでもよい。ステップS405は、図4のステップS204と同様である。
ステップS406において、端末10は、ステップS404で起動したタイマが満了したか否かを判定する。当該タイマが満了していない場合(ステップS406;NO)、端末10は、ステップS407において、測定対象のセルを測定し、ステップS408において、各PSCell候補の実行条件が満たされるか否かを判定する。なお、ステップS407の測定及びステップS408の判定の詳細は、図2のステップS205及びS206と同様である。
少なくとも一つのPSCell候補の実行条件が満たされる場合(ステップS408;YES)、ステップS309において、端末10は、ステップS404で起動したタイマを停止する。ステップS410において、端末10は、図4のステップS207~S211で説明したように動作し、ステップS411に進む。
一方、どのPSCell候補の実行条件も満たされていない場合(ステップS408;NO)、本動作はステップS406に戻り、端末10は、ステップS404で起動したタイマが満了したか否かを判定する。当該タイマが満了している場合(ステップS406;YES)、本動作はステップS411に進む。ステップS411は、図4のステップS212と同様である。
このように、図6では、ステップS408でどのPSCell候補の実行条件が満たされていなくとも、ステップS406でタイマが満了すると判定されると、ステップS311において、端末10は、PSCell候補設定情報及び実行条件情報を除去する。すなわち、端末10は、タイマの満了に応じて、CPCのための判定関連処理を中止するので、端末10の電力消費を抑制できる。
以上のように、端末10が、一以上のPSCell候補設定情報と実行条件情報とを含むRRC再設定メッセージの受信に応じてタイマを起動し、当該タイマが満了すると、PSCell候補設定情報と実行条件情報とを除去することにより、実行条件を満たす候補セルが見つからない場合の端末10の消費電力を抑制することができる。
例えば、図5及び6において、端末10でタイマを起動する代わりに、ネットワーク(例えば、MN)においてRRC再設定完了メッセージの受信に応じてタイマを起動することも想定される。この場合、ネットワーク側で起動されたタイマが満了すると、PSCell候補設定情報及び実行条件情報を除去するためのシグナリング(例えば、MNから端末10へのRRC再設定メッセージ、当該RRC再設定メッセージに対する端末10からMNへのRRC再設定完了メッセージ)が必要となる。したがって、図5及び6に示すように端末10でタイマを起動する場合、ネットワーク側でタイマを起動する場合と比べて、CPACの制御に係るオーバーヘッドを削減できる。
(2)失敗理由情報の通知
端末10は、一以上のPSCell候補のPSCell候補設定情報及び実行条件情報を含むRRC再設定メッセージを受信する。端末10は、当該PSCell候補設定情報及び実行条件情報に基づいて、特定の手順の実行を制御する。端末10は、当該特定の手順の実行に失敗した場合、失敗の理由に関する失敗理由情報を含むメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を送信する。
図7は、本実施形態に係るCPAの失敗理由情報の通知の一例を示す図である。図7では、図2、5との相違点を中心に説明する。図7のステップS501~S504は、図2のステップS101~S104、図5のステップS301~S304と同様である。
ステップS505において、端末10は、CPAの失敗を検出する。例えば、端末10は、以下の(a)~(c)の少なくとも一つの場合に、CPAの失敗を検出してもよい。
(a)ステップS503で受信されたPSCell候補設定情報のリストに基づいて設定された少なくとも一つのPSCell候補を所定期間(given period)内に検出できない、
(b)所定期間内に上記少なくとも一つのPSCell候補が検出されたが、当該所定期間内に当該検出されたPSCell候補の実行条件が満たされなかった、又は
(c)検出されたPSCell候補の実行条件が所定期間内に満たされたが、実行条件を満たすPSCell候補に対するランダムアクセス手順に失敗した、
上記所定期間は、予め定められた期間であってもよいし、ネットワークから設定される期間であってもよい。また、上記所定期間は、図5のステップS306のタイマがステップS305のRRC再設定メッセージの受信に応じて起動されてから満了するまでの間であってもよい。なお、図7において、当該タイマが満了すると、図5のステップS311が実施されてもよい。
ステップS506において、端末10は、ステップS505で検出された失敗の理由に関する失敗理由情報を含むSCG失敗情報(SCG Failure Information)を、基地局20Aに対して送信する。ここで、SCG失敗情報は、SCGに関する手順の失敗を通知するメッセージであり、例えば、RRCメッセージであってもよい。SCG失敗情報は、NR-DCでNRのSCGに関する手順の失敗を通知する「SCGFailureInformation」、NE-DCでE-UTRAのSCGに関する手順の失敗を通知する「SCGFailureInformationEUTRA」、又は、EN-DCでNRのSCGに関する手順の失敗を通知する「SCGFailureInformationNR」等と言い換えられてもよい。
失敗理由情報は、例えば、以下の(a)~(c)の少なくとも一つを示してもよい。失敗理由情報が上記(b)の場合、SCG失敗情報は、所定期間内に検出された上記少なくとも一つのPSCell候補に関する情報を含んでもよい。また、失敗理由情報が上記(c)の場合、SCG失敗情報は、実行条件を満たすPSCell候補に関する情報を含んでもよい。当該所定期間内に検出された又は実行条件を満たしたPSCell候補に関する情報は、例えば、当該PSCell候補の識別情報(例えば、物理セルID)等であってもよい。
また、SCG失敗情報は、上記PSCell候補以外で端末10において検出された他のセルに関する情報(以下、「他セル情報」という)を含んでもよい。当該他セル情報は、端末10によって検出された当該他のセルの識別情報(例えば、物理セルID)、及び/又は、当該他のセルの測定結果に関する情報を含んでもよい。
図8~10を参照し、以上のようなSCG失敗情報の一例を説明する。図8は、本実施形態に係るEN-DC(又はNGEN-DC)の場合のSCG失敗情報の一例を示す図である。例えば、図8に示すように、EN-DCで用いられる「SCGFailureInformationNR」は、失敗理由情報(例えば、RRC IE「CPA-FailureInformation」内の「cpa-FailureCause」)を含んでもよい。当該失敗理由情報は、例えば、上記(a)~(c)のいずれかを示す情報(例えば、(a)noPSCellDetected、(b)noEventFulfilled、又は、(c)rach-Failure)と、(b)及び(c)の場合におけるPSCell候補の物理セルID(例えば、「PhysCellIdNR」)を含んでもよい。また、「SCGFailureInformationNR」は、他セル情報(例えば、otherDetectedCellList)を含んでもよい。
図9は、本実施形態に係るNR-DCの場合のSCG失敗情報の一例を示す図である。例えば、図9に示すように、NR-DCで用いられる「SCGFailureInformation」は、図8と同様に、失敗理由情報(例えば、RRC IE「CPA-FailureInformation」内の「cpa-FailureCause」)を含んでもよい。また、「SCGFailureInformation」は、他セル情報(例えば、otherDetectedCellList)を含んでもよい。
図10は、本実施形態に係るNE-DCの場合のSCG失敗情報の一例を示す図である。例えば、図10に示すように、NE-DCで用いられる「SCGFailureInformationEUTRA」は、図8と同様に、失敗理由情報(例えば、RRC IE「CPA-FailureInformation」内の「cpa-FailureCause」)を含んでもよい。また、「SCGFailureInformation」は、他セル情報(例えば、otherDetectedCellList)を含んでもよい。
ステップS507において、基地局20Aは、ステップS506におけるSCG失敗情報の受信に応じて、各SPCell候補を形成するSN候補(ここでは、基地局20B及び20Cの各々)と、SN解放手順を実施する。例えば、基地局20Aは、基地局20B及び20Cの各々に対して、SN解放要求を送信する。
当該SN解放要求は、上記失敗理由情報を含んでもよい。SN候補の基地局20B及び20Cは、SN解放要求内の失敗理由情報に基づいて、MNからの次のSN追加要求に応じたPSCell候補設定情報及び/又は実行条件情報の生成を制御してもよい。このように、失敗理由情報に基づくネットワーク側での対策は、SN候補で行われてもよい。
又は、基地局20Aは、SCG失敗情報に含まれる失敗理由情報及び/又は他セル情報に基づいて、SN候補で用いられる情報(例えば、RRC IE「CG-ConfigInfo」)を生成してもよい。また、基地局20Aは、当該失敗理由情報及び/又は他セル情報に基づいて、PSCell候補及び/又はSN候補を決定してもよい。このように、失敗理由情報に基づくネットワーク側での対策は、MNで行われてもよい。
また、例えば、上記失敗理由情報が上記(a)を示す場合、ネットワーク(例えば、MN)は、端末10から報告された他セル情報を用いて、当該他セル情報が示す実際に検出されたセルをPSCell候補として端末10に設定してもよい。
また、例えば、上記失敗理由情報が上記(b)を示す場合、ネットワーク(例えば、MN及び/又はSN候補)は、実行条件の見直し、閾値等の設定値を見直してもよい。また、例えば、上記失敗理由情報が上記(c)を示す場合、ネットワーク(例えば、MN及び/又はSN候補)は、PSCell候補設定情報内のランダムアクセスに関するパラメータを見直すこともできる。
このように、図7では、ステップS506における失敗理由情報の通知により、ネットワーク側でのCPAの対策が可能となるので、システム全体のリソースの利用効率を向上させることができる。
図11は、本実施形態に係るCPCの失敗理由情報の通知の一例を示す図である。図11は、図4、6及び7との相違点を中心に説明する。図11のステップS601~S604は、図4のステップS201~S204と同様である。
ステップS605において、端末10は、CPCの失敗を検出する。例えば、端末10は、図7のステップS505で説明したように、上記(a)~(c)の少なくとも一つの場合に、CPCの失敗を検出してもよい。
ステップS606において、端末10は、ステップS605で検出された失敗の理由に関する失敗理由情報を含むSCG失敗情報を、基地局20Aに対して送信する。なお、ステップS606の詳細は、図7のステップS506と同様である。なお、当該SCG失敗情報は、図8~10に示すCPAをCPCと読み替えて適用できる。
ステップS607において、基地局20Aは、ステップS606におけるSCG失敗情報の受信に応じて、各SPCell候補を形成するSN候補(ここでは、基地局20C)と、SN解放手順を実施する。なお、ステップS607の詳細は、図7のステップS507と同様である。
このように、図11では、ステップS606における失敗理由情報の通知により、ネットワーク側でのCPCの対策が可能となるので、システム全体のリソースの利用効率を向上させることができる。
なお、上記では、条件付き手順の一例として、CPA(例えば、図2、5及び7)及びCPC(例えば、図4、6及び11)を例示したが、本実施形態は、CPA、CPCだけでなく、条件付きハンドオーバ(Conditional Hand Over:CHO)にも適用可能である。CHOの場合、候補セルは、ターゲットセル(又は、ターゲット基地局)の候補セルと読み替えられればよい。
(無線通信システムの構成)
次に、以上のような無線通信システム1の各装置の構成について説明する。なお、以下の構成は、本実施形態の説明において必要な構成を示すためのものであり、各装置が図示以外の機能ブロックを備えることを排除するものではない。
<ハードウェア構成>
図12は、本実施形態に係る無線通信システム内の各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。無線通信システム1内の各装置(例えば、端末10、基地局20、CN30など)は、プロセッサ11、記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信装置13、各種の入力操作を受け付ける入力装置や各種情報の出力を行う入出力装置14を含む。
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、無線通信システム1内の各装置を制御する。プロセッサ11は、プログラムを記憶装置12から読み出して実行することで、本実施形態で説明する各種の処理を実行してもよい。無線通信システム1内の各装置は、1又は複数のプロセッサ11により構成されていてもよい。また、当該各装置は、コンピュータと呼ばれてもよい。
記憶装置12は、例えば、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等のストレージから構成される。記憶装置12は、プロセッサ11による処理の実行に必要な各種情報(例えば、プロセッサ11によって実行されるプログラム等)を記憶してもよい。
通信装置13は、有線及び/又は無線ネットワークを介して通信を行う装置であり、例えば、ネットワークカード、通信モジュール、チップ、アンテナ等を含んでもよい。また、通信装置13には、アンプ、無線信号に関する処理を行うRF(Radio Frequency)装置と、ベースバンド信号処理を行うBB(BaseBand)装置とを含んでいてもよい。
RF装置は、例えば、BB装置から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A変換、変調、周波数変換、電力増幅等を行うことで、アンテナAから送信する無線信号を生成する。また、RF装置は、アンテナから受信した無線信号に対して、周波数変換、復調、A/D変換等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成してBB装置に送信する。BB装置は、デジタルベースバンド信号をパケットに変換する処理、及び、パケットをデジタルベースバンド信号に変換する処理を行う。
入出力装置14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等の入力装置と、例えば、ディスプレイ及び/又はスピーカ等の出力装置とを含む。
以上説明したハードウェア構成は一例に過ぎない。無線通信システム1内の各装置は、図12に記載したハードウェアの一部が省略されていてもよいし、図12に記載されていないハードウェアを備えていてもよい。また、図12に示すハードウェアが1又は複数のチップにより構成されていてもよい。
<機能ブロック構成>
≪端末≫
図13は、本実施形態に係る端末の機能ブロック構成の一例を示す図である。図13に示すように、端末10は、受信部101と、送信部102と、制御部103と、を備える。
なお、受信部101と送信部102とが実現する機能の全部又は一部は、通信装置13を用いて実現することができる。また、受信部101と送信部102とが実現する機能の全部又は一部と、制御部103とは、プロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
受信部101は、下り信号を受信する。また、受信部101は、下り信号を介して伝送された情報及び/又はデータを受信してもよい。ここで、「受信する」とは、例えば、無線信号の受信、デマッピング、復調、復号、モニタリング、測定の少なくとも一つ等の受信に関する処理を行うことを含んでもよい。下り信号は、例えば、下り制御チャネル(例えば、物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control channel:PDCCH)、下り共有チャネル(例えば、物理下り共有チャネル(Physical Downlink Shared channel:PDSCH)、下り参照信号、同期信号、報知チャネル等の少なくとも一つを含んでもよい。
受信部101は、サーチスペース内のPDCCH候補をモニタリングして、下り制御情報(Downlink Control Information:DCI)を検出する。受信部101は、DCIに基づいて、PDSCHを受信してもよい。受信部101は、PDSCHを介して、下りユーザデータ及び/又は上位レイヤの制御情報(例えば、Medium Access Control Control Element(MAC CE)、Radio Resource Control(RRC)メッセージ等)を受信してもよい。
具体的には、受信部101は、一以上の候補セルの設定に関する情報(例えば、上記PSCell候補設定情報)と、当該候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報(例えば、上記実行条件情報)と、を含むRRC再設定メッセージを受信する(例えば、図5、6、7及び11のRRC再設定メッセージ)。例えば、受信部101は、当該RRC再設定メッセージを第1のセルグループに関連付けられる第1の基地局(例えば、MN)から受信してもよい。当該特定の手順は、上記候補セルを第2のセルグループのプライマリセル(例えば、PSCell)として追加する手順、又は、上記候補セルに当該プライマリセルを変更する手順であってもよい。
送信部102は、上り信号を送信する。また、送信部102は、上り信号を介して伝送される情報及び/又はデータを送信してもよい。ここで、「送信する」とは、例えば、符号化、変調、マッピング、無線信号の送信の少なくとも一つ等の送信に関する処理を行うことを含んでもよい。上り信号は、例えば、上り共有チャネル(例えば、物理上り共有チャネル(Physical Uplink Shared channel:PUSCH)、ランダムアクセスプリアンブル(例えば、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel:PRACH)、上り参照信号等の少なくとも一つを含んでもよい。
送信部102は、受信部101で受信されたDCIに基づいて、PUSCHを送信してもよい。送信部102は、PUSCHを介して、上りユーザデータ及び/又は上位レイヤの制御情報(例えば、MAC CE、RRCメッセージ等)を送信してもよい。RRCメッセージは、例えば、上記測定報告、RRC再設定完了メッセージ、SCG失敗情報等を含んでもよい。
具体的には、送信部102は、上記特定の手順の実行に失敗した場合、当該失敗の理由に関する情報(例えば、上記失敗理由情報)を含むメッセージを送信してもよい(例えば、図7、11のSCG失敗情報)。例えば、送信部102は、当該メッセージを第1のセルグループに関連付けられる第1の基地局(例えば、MN)に送信してもよい。
当該失敗の理由に関する情報は、(a)所定期間内に候補セルが検出できなかったこと、(b)所定期間内に候補セルが検出できたが実行条件が満たされなかったこと、及び、(c)所定期間内に前記候補セルの少なくとも一つの前記実行条件が満たされたが、前記候補セルに対するランダムアクセス手順に失敗したこと、の少なくとも一つを示す情報を含んでもよい。
また、当該失敗の理由に関する情報は、(b)で所定期間内に検出できた候補セルの識別情報、及び、(c)で所定期間に実行条件が満たされた候補セルの識別情報の少なくとも一つを含んでもよい。
また、上記メッセージは、上記候補セル以外の他のセルであって、端末10によって検出された他のセルの識別情報、及び/又は、当該他のセルの測定結果に関する情報を更に含んでもよい。
制御部103は、端末10における各種制御を行う。具体的には、制御部103は、上記候補セルの設定に関する情報(例えば、上記PSCell候補設定情報)と当該候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報(例えば、上記実行条件情報)とに基づいて、当該特定の手順(例えば、CPAC)の実行を制御する。
当該実行条件に関する情報(例えば、上記実行条件情報)は、前記端末における測定対象に関する測定対象情報と、前記測定対象の測定結果の報告に関する報告情報と、の関連付けに関する関連付け情報の識別子(例えば、上記関連付け識別子)を含んでもよい(例えば、図3)。制御部103は、当該測定対象情報に基づいて測定を行い、前記測定の結果と当該報告情報とに基づいて、上記実行条件が満たされるか否かを判定してもよい。
制御部103は、上記RRC再設定メッセージの受信に応じてタイマを起動し、当該タイマが満了すると、上記候補セルの設定に関する情報と上記実行条件に関する情報とを除去してもよい(例えば、図5、6)。また、制御部103は、当該タイマが満了すると、上記測定対象情報、上記報告情報及び前記関連付け情報の少なくとも一つを除去してもよい(例えば、図3)。また、制御部103は、上記候補セルの少なくとも一つの実行条件が満たされた場合、上記タイマを停止してもよい。
≪基地局≫
図14は、本実施形態に係る基地局の機能ブロック構成の一例を示す図である。図14に示すように、基地局20は、受信部201と、送信部202と、制御部203と、を備える。
なお、受信部201と送信部202とが実現する機能の全部又は一部は、通信装置13を用いて実現することができる。また、受信部201と送信部202とが実現する機能の全部又は一部と、制御部203とは、プロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
受信部201は、上記上り信号を受信する。また、受信部201は、上記上り信号を介して伝送された情報及び/又はデータを受信してもよい。具体的には、受信部201は、上記特定の手順の実行に失敗した場合、当該失敗の理由に関する情報(例えば、失敗理由情報)を含むメッセージ(例えば、SCG失敗情報)を、端末10から受信する(例えば、図7、11)。
また、受信部201は、第1のセルグループに関連付けられる基地局20(例えば、MN)として動作する場合、各候補セルを形成する第2の基地局(例えば、SN候補)から、各候補セルの設定に関する情報(例えば、PSCell候補設定情報)及び/又は当該各候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報(例えば、実行条件情報)を受信してもよい。なお、当該実行条件に関する情報は、当該第2の基地局から受信されずに、当該基地局20で生成されてもよい。
送信部202は、上記下り信号を送信する。また、送信部202は、上記下り信号を介して伝送される情報及び/又はデータを送信してもよい。具体的には、送信部202は、一以上の候補セルの設定に関する情報(例えば、PSCell候補設定情報)と、当該候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報(例えば、実行条件情報)と、を含むRRC再設定メッセージを送信する(例えば、図5、6、7、11)。
送信部202は、端末10からの失敗の理由に関する情報(例えば、失敗理由情報)を、候補セルを形成する他の基地局(例えば、SN候補)に対して送信してもよい。
制御部203は、基地局20における各種制御を行う。制御部203は、上記条件付き手順を制御してもよい。制御部203は、第2のセルグループに関連付けられる基地局20の候補(例えば、SN候補)として動作する場合、候補セルの設定に関する情報(例えば、PSCell候補設定情報)及び/又は当該候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報(例えば、実行条件情報)の生成を制御してもよい。また、制御部203は、第1のセルグループに関連付けられる基地局20(例えば、MN)として動作する場合、端末10における測定の設定に関する測定設定情報の生成を制御してもよい。当該測定設定情報は、上記RRC再設定メッセージに含められてもよい。
制御部203は、端末10からの失敗の理由に関する情報(例えば、失敗理由情報)に基づいて、種々の制御を行ってもよい。
(その他の実施形態)
上記実施形態における各種の信号、情報、パラメータは、どのようなレイヤでシグナリングされてもよい。すなわち、上記各種の信号、情報、パラメータは、上位レイヤ(例えば、Non Access Stratum(NAS)レイヤ、RRCレイヤ、MACレイヤ等)、下位レイヤ(例えば、物理レイヤ)等のどのレイヤの信号、情報、パラメータに置き換えられてもよい。また、所定情報の通知は明示的に行うものに限られず、黙示的に(例えば、情報を通知しないことや他の情報を用いることによって)行われてもよい。
また、上記実施形態における各種の信号、情報、パラメータ、IE、チャネル、時間単位及び周波数単位の名称は、例示にすぎず、他の名称に置き換えられてもよい。例えば、スロットは、所定数のシンボルを有する時間単位であれば、どのような名称であってもよい。また、RBは、所定数のサブキャリアを有する周波数単位であれば、どのような名称であってもよい。
また、上記実施形態における端末10の用途(例えば、RedCap、IoT向け等)は、例示するものに限られず、同様の機能を有する限り、どのような用途(例えば、eMBB、URLLC、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)等)で利用されてもよい。また、各種情報の形式は、上記実施形態に限られず、ビット表現(0又は1)、真偽値(Boolean:true又はfalse)、整数値、文字等適宜変更されてもよい。また、上記実施形態における単数、複数は相互に変更されてもよい。
以上説明した実施形態は、本開示の理解を容易にするためのものであり、本開示を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、インデックス、条件等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、上記実施形態で説明した少なくとも一部の構成を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…無線通信システム、20…基地局、30…コアネットワーク、101…受信部、102…送信部、103…制御部、201…受信部、202…送信部、203…制御部、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信装置、14…入出力装置

Claims (9)

  1. 一以上の候補セルの設定に関する情報と、前記候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報と、を含むRRC再設定メッセージを受信する受信部と、
    前記設定に関する情報と前記実行条件に関する情報とに基づいて、前記特定の手順の実行を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記RRC再設定メッセージの受信に応じてタイマを起動し、前記タイマが満了すると、前記設定に関する情報と前記実行条件に関する情報とを除去する、
    端末。
  2. 前記実行条件に関する情報は、前記端末における測定対象に関する測定対象情報と、前記測定対象の測定結果の報告に関する報告情報と、の関連付けに関する関連付け情報の識別子を含み、
    前記制御部は、前記測定対象情報に基づいて測定を行い、前記測定の結果と前記報告情報とに基づいて、前記実行条件が満たされるか否かを判定する、
    請求項1に記載の端末。
  3. 前記制御部は、前記タイマが満了すると、前記測定対象情報、前記報告情報及び前記関連付け情報の少なくとも一つを除去する、
    請求項2に記載の端末。
  4. 前記制御部は、前記候補セルの少なくとも一つの前記実行条件が満たされた場合、前記タイマを停止する、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の端末。
  5. 前記RRC再設定メッセージは、前記タイマに関する情報を含む、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の端末。
  6. 前記受信部は、第1のセルグループに関連付けられる第1の基地局から前記RRC再設定メッセージを受信し、
    前記特定の手順は、前記候補セルを第2のセルグループのプライマリセルとして追加する手順、又は、前記候補セルに前記プライマリセルを変更する手順である、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の端末。
  7. 前記設定に関する情報及び/又は前記実行条件に関する情報は、前記第2のセルグループの前記プライマリセルの前記候補セルを形成する第2の基地局から前記第1の基地局に対して送信される、
    請求項6に記載の端末。
  8. 前記特定の手順の実行に失敗した場合、前記失敗の理由に関する情報を含むメッセージを送信する送信部、
    を更に備える請求項1から請求項7のいずれかに記載の端末。
  9. 端末が、一以上の候補セルの設定に関する情報と、前記候補セルに対する特定の手順の実行条件に関する情報と、を含むRRC再設定メッセージを受信する工程と、
    前記端末が、前記設定に関する情報と前記実行条件に関する情報とに基づいて、前記特定の手順の実行を制御する工程と、を備え、
    前記端末は、前記RRC再設定メッセージの受信に応じてタイマを起動し、前記タイマが満了すると、前記設定に関する情報と前記実行条件に関する情報とを除去する、
    無線通信方法。
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