JP2022151862A - 睡眠障害、認知及び/又は神経障害を改善する周囲照明 - Google Patents
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Abstract
【課題】睡眠の質、概日リズム、認知機能、神経障害、鬱病、情動状態、心拍変動、交感神経活動及び/又は副交感神経活動を改善する周囲照明を提供するシステム及び方法を提供する。【解決手段】周囲環境において使用される照明システムが提供される。照明システムは、発光デバイス11と、発光デバイスに結合されたコントローラとを備える。発光デバイスは、周囲環境内の被検者に当たる光を提供するように構成される。コントローラは、発光デバイスを制御するように構成されている。発光デバイスによって提供される光は、少なくとも30%の緑色光を有する。発光デバイスから被検者に延在する線と、周囲環境内の被検者の眼の高さの平面とは、約45度の角度を形成する。光は、約2200ルクス~約2800ルクスの水平照度を有する。【選択図】図2
Description
本開示は、睡眠の質、概日リズム、認知機能、神経障害、鬱病、情動状態、心拍変動、交感神経活動及び/又は副交感神経活動を改善する周囲照明を提供するシステム及び方法を提供する。
光療法は、人工光への曝露によって季節性感情障害(SAD)及び特定の他の状態を治療する方法である。光療法は、SAD症状を緩和しながら、気分及び睡眠に関連する脳化学物質に影響を及ぼすと考えられている。光療法ボックスを使用することは、他のタイプの鬱病、睡眠障害、及び他の状態にも役立ち得る。光療法は、明光療法(bright light therapy)又は光線療法(phototherapy)としても知られている。光強度及び光の色/色相がヒトの健康に影響を与えることが複数の研究で明らかにされており、照明に基づく種々の健康関連技術が提案されている。
現在の光線療法では、睡眠効率、感情障害及び他の心理的障害は十分に改善され得ない。光線療法技術では、従来の光線療法の方法及びデバイスに関連する課題を克服し得る、望ましい照明特性を提供する光線療法の方法及びデバイスの改良が継続して求められている。
本開示の1つの例示的な実施形態によれば、周囲環境において使用される照明システムは、発光デバイスと、発光デバイスに結合されたコントローラとを備える。発光デバイスは、周囲環境内の被検者に当たる光を提供するように構成される。コントローラは、発光デバイスを制御するように構成されている。発光デバイスによって提供される光は、少なくとも30%の緑色光を有する。発光デバイスから被検者に延在する線と、周囲環境内の被検者の眼の高さの平面とは、約45度の角度を形成する。光は、約2200ルクス~約2800ルクスの水平照度を有する。
本開示の別の例示的な実施形態によれば、周囲環境における照明システムは、発光デバイスと、発光デバイスに接続されたコントローラとを備える。発光デバイスは、周囲環境に光を提供するように構成され、光は、少なくとも30%の緑色光スペクトル成分を有する。コントローラは、発光デバイスを制御するように構成された制御モジュールと、発光デバイスによって提供される光の照度値を検出するように構成された検知モジュールと、制御モジュールと通信する制御インターフェースとを備える。
本開示の別の例示的な実施形態によれば、被検者の睡眠の質を改善する周囲照明を提供する方法は、周囲環境に光を提供することと、被検者を光に曝露することとを含む。ここで、約450nm~580nmの波長を有する青緑色光スペクトル成分の比率が少なくとも30%まで増加される。
本開示を更に理解するために、以下の実施形態は、本開示の理解を容易にするために図面とともに提供されるが、添付の図面は、参照及び例示のために提供されるにすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。
以下の詳細な説明では、限定ではなく説明の目的で、種々の原理及び態様の完全な理解を提供するために、特定の詳細を開示する例示的な実施形態が記載される。しかしながら、本開示の利益を享受した当業者には、特許請求される主題が、本明細書に開示される特定の詳細から逸脱する他の実施形態において実施され得ることが明らかであろう。さらに、既知のデバイス、方法、及び材料の説明は、本明細書に記載される種々の原理の説明を不明瞭にしないように、省略される場合がある。最後に、該当する場合は常に、同様の参照番号は同様の要素を指す。
本明細書において具体的に定義されていない用語は、本開示及び文脈に照らして当業者によってそれらに与えられるであろう意味に従って理解されるべきである。しかしながら、本明細書で使用される場合、別段の指定がない限り、以下の用語は、以下の慣例に従って示される意味を有する。
本明細書における「疾患」及び「障害」という用語は、互換的に使用することができる。
「被検者」、「個体」、及び「患者」という用語は、本明細書において互換的に使用することができ、典型的には哺乳動物、或る特定の実施形態においてはヒト又は非ヒト霊長類を指す。
用語「ルクス」は、面積を考慮した光測定の単位を指し、光強度を表す。ルクスは、所与の領域における光出力の量を測定するのに有効であり、1ルクスは、1平方メートル当たり1ルーメンに等しい。ルクスは、ヒトが目にする光線の明るさを決めるのに最適な尺度である。ルクスはまた、或る距離を移動する光強度の大きさを決定する。
用語「光源」及び「照明源」は、互換的に使用され、典型的にはヒトのための可視スペクトル内の光を提供するデバイスを指す。
ヒトが光に曝露されると、体に信号が送られ、ストレスと戦うために必要なホルモンであるコルチゾールが放出される。ホルモンコルチゾールはまた、脳に警告を与え、それによって気分が決定される。光の欠如は、身体の24時間の睡眠/覚醒サイクルである概日リズムに影響を及ぼし得る。太陽光への曝露は、脳内の視床下部を刺激し、動物がその概日リズムを制御するのに役立つ。概日リズムが調節不全である場合、脳は、メラトニンを過剰に産生し、セロトニンを生成する量が少なくなる可能性がある。したがって、簡潔に言えば、光の欠如は、人間に疲労及び不満を感じさせる。
光療法は、鬱病及び不眠症等の治療選択肢として古くから認知されている。光療法は、多種多様な適応症を治療するのに有効であると認知されているが、それでもなお、光療法は治療として十分に活用されているとは言えない。治療を必要とする患者に光療法を適切に適用するためには、複数の変数を選択し、治療の過程全体で繰り返しモニタする必要がある。これらのパラメータには、適用される光の波長、エネルギー密度、パワー密度及びタイミング、並びに任意の関連する患者固有のパラメータが含まれる。パラメータの選択が最適ではない場合、治療の有効性の低下、又は有害な治療転帰をもたらす可能性がある。
本開示は、驚くべきことに、少なくとも30%若しくは30%の緑色光又は光の緑色スペクトル成分によって提供される周囲照明が、睡眠障害、認知及び/又は神経障害を改善することができ、同時に視覚に影響を及ぼさないことを見出した。そこで、周囲照明を提供するための照明システム及び方法を開発した。
図1は、本開示の一実施形態による照明システム1の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、照明システムは、発光デバイス11と、発光デバイス11に接続された調整機構13と、発光デバイス11及び調整機構13に結合されたコントローラ15と、発光デバイス11に電気的に接続された電源部17とを含み得る。
発光デバイス11は、少なくとも1つの光源を含み得る。光源は、光を提供して視認性を高める物体である。発光デバイス11には多くの異なる種類があり、異なる量及び質の光を供給する。発光デバイス11は、少なくとも20%(好ましくは少なくとも30%)の緑色光又は光の緑色スペクトル成分を提供する光源を提供することができる。緑色光の割合は、全スペクトルに対する緑色領域のスペクトルの面積を定義することにより算出することができる。本開示の一部の実施形態において、発光デバイスとして、タングステンランプ、ハロゲンランプ、キセノンアークランプ、CPランプ又は発光ダイオード(LED)が挙げられる。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、少なくとも20%、30%、40%、50%、又は60%の緑色光又は光の緑色スペクトル成分を含む。好ましくは、発光デバイス11は、約20%~約60%、約30%~約60%、又は約30%~約50%の緑色光又は光の緑色スペクトル成分を含み得る。
本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、緑色光又は光の緑色スペクトル成分の複数の波長を含む。波長の例としては、約480nm~約580nm、又は約500nm~約535nm、又は約500nm~約530nm、又は約510nm~約550nm、又は約510nm~約540nm、又は約510nm~約530nm、又は約520nm~約550nm、又は約520nm~約540nm、又は約530nm~約580nmが挙げられるが、これらに限定されない。本開示の一部の実施形態において、緑色光又は光の緑色スペクトル成分の波長は、約480nm~580nmの範囲である。本開示の一部の実施形態において、発光デバイスは、約450nm~580nmの波長を有する青緑色光を含む。
光療法における有利な改善を達成するために、発光デバイスは、緑色光に加えて複数のパラメータを単独で又は組み合わせて提供することができる。
上述したように、発光デバイス11は、少なくとも20%(好ましくは30%)の緑色光又は光の緑色スペクトル成分を提供することができる。本開示の一部の実施形態において、発光デバイスは、少なくとも30%の緑色光又は光の緑色スペクトル成分を提供し、緑色光スペクトル成分又は緑色スペクトル成分(又は青緑色光スペクトル成分又は青緑色スペクトル成分)は、約450nm~約580nmの波長を有する。本開示の一部の実施形態において、緑色光スペクトル成分又は緑色スペクトル成分は、約480nm~約580nmの波長を有する。本開示の一部の実施形態において、緑色光又は光の緑色スペクトル成分のかかる比率は、発光デバイス11によって提供される緑色光又は光の緑色スペクトル成分を増加させることによって達成され得る。本開示の一部の実施形態において、緑色光又は光の緑色スペクトル成分のかかる比率は、発光デバイス11によって提供される青色光又は光の青色スペクトル成分を減少させることによって達成され得る。本開示の一部の実施形態において、約415nm~460nmの波長を有する青色光又は青色光スペクトル成分の比率は減少し、約465nm~490nmの波長を有する青色光又は青色光スペクトル成分の比率は維持される。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11によって提供される光の光スペクトルは、太陽スペクトルと同じであるか、又は類似している。
さらに、発光デバイス11によって提供される光の色忠実度(Rf)/発光デバイスによって提供される光の色域(Rg)は、90/95よりも大きくてもよい。
照度は、どの程度の光が表面を照明するかの尺度である。照度は、垂直表面又は垂直平面に当たる光の量である。照度は、垂直に位置決めされた仮想表面上で、単位「ルクス」で測定される。また、垂直方向には、カメラに対する垂直、観客に対する垂直等、種々の方向があり得る。発光デバイス11は、少なくとも約2000ルクス、約2200ルクス、約2500ルクス、約2800ルクス、約3000ルクス、約3600ルクス、約4000ルクス、約4400ルクス又は約4800ルクスの緑色光又は緑色スペクトル成分の全照度及び/又は照度を有する光を提供することができる。好ましくは、緑色光若しくは緑色スペクトル成分の全照度及び/又は照度は、被検者の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルで測定される。本開示の一部の実施形態において、照度には、被検者の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルにおける水平表面又は水平平面に当たる光の量である垂直照度、及び被検者の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルにおける垂直表面又は垂直平面に当たる光の量である水平照度が含まれる。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、少なくとも約2000ルクス、約2500ルクス、約3000ルクス、約3600ルクス、約4000ルクス、約4400ルクス又は約4800ルクスの緑色光又は緑色スペクトル成分の全垂直照度及び/又は垂直照度を有する光を提供することができる。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、少なくとも15ルクス、約300ルクス、約350ルクス、約400ルクス、約500ルクス、約750ルクス、約1000ルクス、約1500ルクス、約2000ルクス、約2200ルクス、約2500ルクス、又は約2800ルクスの緑色光又は緑色スペクトル成分の全水平照度及び/又は水平照度を有する光を提供することができる。
演色評価数(CRI:color rendering index)は、理想的な又は天然の光源と比較して、種々の物体の色を忠実に再現する光源の能力の定量的尺度である。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11の演色評価数(%)は、約70、約75、約80、約85、約90又は約95よりも高い。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11のCRIは、約70~約98、約70~約95、約70~約90、約70~約85、約70~約80、約75~約98、約75~約95、約75~約90、約75~約85、約80~約98、約80~約95、約80~約90、約80~約85、約85~約98、約85~約95、約85~約90又は約90~約98の範囲である。
色品質スケール(CQS:color quality scale)は、演色評価数(照明された物体の色を再現する光源の能力の定量的尺度)である。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11のCQSは、約20~約90、約65~約95、約65~約90、約65~約85、約65~約80、約65~約75、約70~約98、約70~約95、約70~約90、約70~約85、約70~約80、約75~約98、約75~約90、約75~約85、約80~約98、約80~約90、約85~約98又は約85~約95の範囲である。
色温度(color temperature)は、光源によって提供される光の外観を記述する方法である。これは、1000~10000のスケールで、ケルビン度(K)で測定される。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、少なくとも1850K、少なくとも2500K、少なくとも2800K、少なくとも3000K、少なくとも3500K、少なくとも5000K、少なくとも5500K、少なくとも6500K、少なくとも8000K又は少なくとも10000Kの色温度を提供する。好ましくは、色温度は、約1850Kから、約2500Kから、約2800Kから、約3000Kから、約3500Kから、約5000Kから、又は約5500Kから、約10000Kまで、又は約8000Kまで、又は約6500Kまでの範囲である。一部の実施形態において、光源は、約1850K、約2500K、約2800K、約3000K、約3500K、約5000K、約5500K、約6500K、約8000K又は約10000Kの色温度を提供する。
図1を参照すると、調整機構13は、発光デバイス11に接続されている。調整機構13は、発光デバイス11を移動させるように構成される。本開示の一部の実施形態において、調整機構13は、発光デバイス11の高さを変更するように構成される。本開示の一部の実施形態において、調整機構13は、発光デバイス11の仰角を変更するように構成される。
図1に示されるように、コントローラ15は、発光デバイス11に結合され、及び/又は調整機構13に結合される。コントローラ15は、発光デバイス11全体の動作を制御することができる。
本開示の一部の実施形態において、コントローラ15は、制御モジュール151と、検知モジュール153と、制御インターフェース155とを備える。本開示の一部の実施形態において、制御モジュール151は、プロセッサ、コントローラ、算術論理演算ユニット(ALU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理演算ユニット(PLU)、マイクロプロセッサ等で実装され得る。制御モジュール151は、発光デバイス11に結合され得る。すなわち、制御モジュール151は、発光デバイス11の発光動作を制御することができる。制御モジュール151は、発光デバイス11から放出される光の色温度、明るさ及び色のうち少なくとも1つを調整することができる。制御モジュール151は、検知モジュール153によって検知された情報又は信号に応じて発光デバイス11の発光動作を制御することができる。また、制御モジュール151は、ユーザのスイッチ操作に応じて発光デバイス11の発光動作を制御するように実装され得る。本開示の一部の実施形態において、制御モジュール151は、壁に取り付けられた調光器である。また、制御モジュール151は、制御インターフェース155のような他のデバイスから入力された制御信号又は情報によって、発光デバイス11の発光動作を制御するように実装され得る。
検知モジュール153は、制御モジュール151及び/又は制御インターフェース155に結合されてもよく、及び/又はそれらと通信してもよい。検知モジュール153として、赤外線センサ、距離センサ、ジャイロセンサ、重力センサ、位置センサ、近接センサ、照度センサ又はRGBセンサ(照度センサ)、磁気センサ、慣性センサ、タッチセンサ、及びマイク等の種々のセンサが挙げられ得る。また、検知モジュールは、発光デバイス11の姿勢及び位置、発光デバイス11の周辺環境、又はユーザの動きを検出することができる。検知モジュール153は、取得したデータ及び/又は情報を制御モジュール151に転送することができ、そして、制御モジュール151は、検知モジュール153からのデータ又は情報に基づいて発光デバイス11の発光動作を自動的に制御することができる。検知モジュール153は、検知モジュール153が取得したデータ及び/又は情報を制御インターフェース155に転送することができ、ユーザは、制御インターフェース155を通してかかるデータ及び/又は情報を読み取ることができる。検知モジュール153は、取得したデータ及び/又は情報をユーザに直接示すことができる。
制御インターフェース155は、制御モジュール151及び/又は検知モジュール153に結合されてもよく、及び/又はそれらと通信してもよい。制御インターフェース155は、制御ソフトウェアを有するモバイルデバイス等の遠隔制御ユニットであってもよい。制御インターフェース155は、Bluetooth通信モジュール、BLE(Bluetooth Low Energy)通信モジュール、近距離通信ユニット(Near Field Communicationユニット)、WLAN(Wi-Fi)通信モジュール、ジグビー(Zigbee)通信モジュール、赤外線(IrDA)データ関連通信モジュール、WFD(Wi-Fi Direct)通信モジュール、UWB(超広帯域)通信モジュールを含んでもよく、Ant+通信モジュール等の通信モジュールを含んでもよい。さらに、制御インターフェース155は、コマンドを制御モジュール151に送信して、発光デバイス11及び/又は調整機構13を制御することができる。制御インターフェース155は、検知モジュール153からデータ及び/又は情報を受信することができる。すなわち、発光デバイス11は、制御インターフェース155から発光デバイス11の動作と関連した制御命令又は各種情報を受信することができる。また、発光デバイス11の状態情報、動作情報又は検知モジュール153によって収集された情報を制御インターフェース155に提供してもよい。
さらに、コントローラ15は、調整機構13に結合されてもよく、又は調整機構13と通信してもよい。本開示の一部の実施形態において、コントローラ15の制御モジュール151は、調整機構と通信する。すなわち、制御モジュール151は、検知モジュール153によって検知された情報又は信号に従って、調整機構13を駆動して発光デバイス11を移動させることができる。また、ユーザは、コントローラ15の制御インターフェース155を介して、調整機構13を制御して、発光デバイス11を移動させることができる。
また、発光デバイス11には電源部17が電気的に接続され得る。電源部17は、発光デバイス11の動作電力を供給するように構成される。本開示の一部の実施形態において、電源部17はバッテリーを含み得る。本開示の一部の実施形態において、電源部17は、電源ケーブルを介して発光デバイス11に接続され得る。本開示の一部の実施形態において、電源部17は、防水型の調整可能な電源を含み得る。
図2は、本開示の一実施形態による、周囲環境10における照明システム1の概略図である。図2に示すように、発光デバイス11は、周囲環境10内に配置され、周囲環境10内に光を提供する。本開示の一部の実施形態において、周囲環境10内の周囲光は、発光デバイス11によって提供される光を含む。本開示の一部の実施形態において、周囲環境内の周囲光は、発光デバイスによって提供される光と周囲環境10における本来の光とが混合された光を含む。
被検者100は周囲環境10内にあり、周囲光に曝露されている。すなわち、発光デバイス11から放出された光が被検者100に当たってもよい。本開示の一部の実施形態において、被検者100は、かかる光を着座して受け取る。本開示の一部の実施形態において、被検者100は、かかる光を起立して受け取る。本開示の一部の実施形態において、被検者100は、かかる光を横臥して受け取る。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、少なくとも約2000ルクス、約2500ルクス、約3000ルクス、約3600ルクス、約4000ルクス、約4400ルクス又は約4800ルクスの緑色光又は緑色スペクトル成分の全垂直照度L1及び/又は垂直照度L1を有する光を提供することができる。被検者100は、少なくとも約2000ルクス、約2500ルクス、約3000ルクス、約3600ルクス、約4000ルクス、約4400ルクス、又は約4800ルクスの垂直照度L1を有する周囲光に曝露され得る。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、約4000ルクス~約4400ルクスの緑色光又は緑色スペクトル成分の全垂直照度L1及び/又は垂直照度L1を有する光を提供することができる。被検者100は、約4000ルクス~約4400ルクスの垂直照度L1を有する周囲光に曝露され得る。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、約3600ルクス~約4800ルクスの緑色光又は緑色スペクトル成分の全垂直照度L1及び/又は垂直照度L1を有する光を提供することができる。被検者100は、約3600ルクス~約4800ルクスの垂直照度L1を有する周囲光に曝露され得る。一部の実施形態において、緑色光若しくは緑色スペクトル成分の全垂直照度L1及び/又は垂直照度L1は、被検者100の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルで測定される。すなわち、全垂直照度L1は、被検者100の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルにおける水平表面又は水平平面P1に当たる光の量であり得る。緑色光又は緑色スペクトル成分の垂直照度L1は、被検者100の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルにおける水平表面又は水平平面P1上に当たる緑色光の量であり得る。
本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、少なくとも約15ルクス、約300ルクス、約350ルクス、約400ルクス、約500ルクス、約750ルクス、約1000ルクス、約1500ルクス、約2000ルクス、約2200ルクス、約2500ルクス、又は約2800ルクスの緑色光又は緑色スペクトル成分の全水平照度及び/又は水平照度L2を有する光を提供することができる。被検者100は、少なくとも15ルクス、約300ルクス、約350ルクス、約400ルクス、約500ルクス、約750ルクス、約1000ルクス、約1500ルクス、約2000ルクス、約2200ルクス、約2500ルクス、又は約2800ルクスの水平照度L2を有する周囲光に曝露され得る。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、約2200ルクス~約2800ルクスの緑色光又は緑色スペクトル成分の全水平照度L2及び/又は水平照度L2を有する光を提供することができる。被検者100は、約2200ルクス~約2800ルクスの水平照度L2を有する周囲光に曝露され得る。一部の実施形態において、緑色光若しくは緑色スペクトル成分の全水平照度L2及び/又は水平照度L2は、被検者100の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルで測定される。すなわち、全水平照度L2は、被検者100の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルにおける垂直表面又は垂直平面P2に当たる光の量であり得る。緑色光又は緑色スペクトル成分の水平照度L2は、被検者100の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルにおける垂直表面又は垂直平面P2上に当たる緑色光の量であり得る。
本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11は、発光デバイス11と被検者100との間に形成される角度が約30度を超えるように構成される。本開示の一部の実施形態において、角度は、発光デバイスと、被検者100の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルとの間に形成される。一部の実施形態において、角度は、約30度から、又は約40度から、又は約45度から、約90度まで、又は約80度まで、又は約60度までの範囲である。すなわち、発光デバイス11から被検者100に放出された光と、被検者100の眼の高さにおける平面P1とは、角度を形成し、この角度は、約30度から、又は約40度から、又は約45度から、約90度まで、又は約80度まで、又は約60度までの範囲である。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11から被検者100に放出される光と被検者100の眼の高さにおける平面P1との角度は、約45度である。したがって、発光デバイス11から被検者100への光は、光軸を含み、光軸と被検者100の眼の高さにおける平面P1とは、角度αを形成し、角度αは、約30度から、又は約40度から、又は約45度から、約90度まで、又は約80度まで、又は約60度までの範囲である。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11から被検者100への光の光軸と被検者100の眼の高さにおける平面P1との間の角度αは、約45度である。換言すれば、発光デバイス11から被検者100に延在する線X1と、被検者100の眼の高さにおける平面P1とは、角度αを形成し、角度αは、約30度から、又は約40度から、又は約45度から、約90度まで、又は約80度まで、又は約60度までの範囲である。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス11から被検者100まで延在する線X1と被検者100の眼の高さにおける平面P1との間の角度αは、約45度である。また、発光デバイス11から被検者100に延在する直線X1は、発光デバイス11から放出される光の光軸を含んでいてもよい。
図2に示すように、調整機構13は、昇降台131と、ヘッド132とを含み得る。発光デバイス11は、ヘッド132に取り付けられる場合があり、ヘッド132は、昇降台131に接続される場合がある。ヘッド132は、発光デバイス11の仰角を変更するように構成されている。昇降台131は、発光デバイスの高さを変更するように構成されている。すなわち、発光デバイス11によって提供される光の照度及び/又は発光デバイス11によって提供される光の光軸は、調整機構13によって変更することができる。
さらに、図2に示すように、検知モジュール153は、被検者100の耳、眼又は頭頂部に隣接するように位置決めされ得る。本開示の一部の実施形態において、検知モジュール153は、被検者100の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルにおける緑色光又は緑色スペクトル成分の全垂直照度L1及び/又は水平照度L2を検出するように構成される。
制御モジュール151は、調整機構13及び発光デバイス11に接続されてもよく、又はそれらと通信してもよい。制御モジュール151は、調整機構13を駆動することによって発光デバイス11の位置を変更し、発光デバイス11の発光動作を制御することができる。したがって、光の光軸と被検者100の眼の高さにおける平面P1との間の角度、及び被検者100の耳、眼、又は頭頂部の高さにおける緑色光又は緑色スペクトル成分の照度は、制御モジュール151によって変更することができる。本開示の一部の実施形態において、制御モジュール151は、検知モジュール153に接続されるか、又はそれと通信し、制御モジュール151は、検知モジュール153からの情報/データに従って、調整機構13を駆動し、及び/又は発光デバイス11を制御する。本開示の一部の実施形態において、制御モジュール151は、制御インターフェース155に接続されるか、又はそれと通信し、制御モジュール151は、制御インターフェース155からのコマンドに従って、調整機構13を駆動し、及び/又は発光デバイス11を制御する。本開示の一部の実施形態において、制御インターフェース155は、検知モジュール153に接続されるか、又はそれと通信し、被検者100は、制御インターフェース155を通して検知モジュール153によって収集された情報/データを読み取ることができる。
図3は、本開示の一実施形態による発光デバイス2の概略図である。発光デバイス2は、発光デバイス11と同一又は同様である。発光デバイス2は、赤色光LED群21、緑色光LED群22及び青色光LED群23を含み得る。赤色光LED群21は、複数の赤色光LEDユニット210を含み得る。緑色光LED群22は、複数の緑色光LEDユニット220を含み得る。青色光LED群23は、複数の青色光LEDユニット230を含み得る。赤色光LEDユニット210の数はN個である。緑色光LEDユニット220の数はM個である。青色光LEDユニット230の数はL個である。また、N、M、Lは正の整数である。本開示の一部の実施形態において、0.2≦M/(N+M+L)≦0.6である。すなわち、発光デバイス2から放出される光は、緑色光又は光の緑色スペクトル成分を20%~60%含み得る。本開示の一部の実施形態において、0.25≦M/(N+M+L)≦0.45である。すなわち、発光デバイス2から放出される光は、緑色光又は光の緑色スペクトル成分を25%~45%含み得る。本開示の一部の実施形態において、0.4≦M/(N+M+L)である。すなわち、発光デバイス2によって放出される光は、少なくとも40%の緑色光又は光の緑色スペクトル成分を含み得る。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス2のサイズは300mm×1200mmである。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス2のサイズは600mm×600mmである。
図4は、本開示の一実施形態による発光デバイス3の概略図である。発光デバイス3は、発光デバイス11と同一又は同様である。発光デバイス3は、赤色光遷移領域31、緑色光遷移領域32及び青色光遷移領域33を有する光学フィルタ30を含み得る。赤色光遷移領域31の面積はPである。緑色光遷移領域32の面積はQである。青色光遷移領域33の面積はRである。また、P、Q、Rは正の整数である。本開示の一部の実施形態において、0.2≦Q/(P+Q+R)≦0.6である。すなわち、発光デバイス3から放出される光は、緑色光又は光の緑色スペクトル成分を20%~60%含み得る。本開示の一部の実施形態において、0.25≦Q/(P+Q+R)≦0.45である。すなわち、発光デバイス3から放出される光は、緑色光又は光の緑色スペクトル成分を25%~45%含み得る。本開示の一部の実施形態において、0.4≦Q/(P+Q+R)である。すなわち、発光デバイス3によって放出される光は、少なくとも40%の緑色光又は光の緑色スペクトル成分を含み得る。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス3のサイズは300mm×1200mmである。本開示の一部の実施形態において、発光デバイス3のサイズは600mm×600mmである。
図5は、本開示の一実施形態による発光デバイス4の概略図である。発光デバイス4は、発光デバイス11と同一又は同様である。発光デバイス4は、ブリックランプ41及び42を含み得る。ブリックランプ41は、電気接続部410を含み得る。ブリックランプ42は、電気接続部420を含み得る。ブリックランプ41及び42は、電気接続部410及び/又は420を介して互いに電気的に接続することができる。すなわち、ブリックランプ41及び42は、互いにタイル状に配置された構成となっている。したがって、ブリックランプ41、42は、様々なスタイルの周囲環境において使用することができる。
図6は、本開示の一実施形態による発光デバイス5の概略図である。発光デバイス5は、発光デバイス11と同一又は同様である。発光デバイス5は、光源51と、拡散取付具53とを含み得る。拡散取付具53は、光源51から発光された光を拡散させるように構成されている。
図7は、被検者の睡眠障害、認知及び/又は神経障害を改善する周囲照明を提供する方法6の例示的な動作を表すフローチャートである。上述したように、光療法は、人工光への曝露によって季節性感情障害(SAD)及び特定の他の状態を治療する方法である。光療法は、SAD症状を緩和しながら、気分及び睡眠に関連する脳化学物質に影響を及ぼすと考えられている。方法6は、光療法が実行され得る照明システムを周囲環境に提供する動作に関する。
動作61では、発光デバイス11と同じ又は類似の発光デバイスが周囲環境に設けられる。例えば、発光デバイスは、少なくとも20%(好ましくは少なくとも30%)の緑色光又は光の緑色スペクトル成分を提供する光源を提供してもよい。緑色光の割合は、全スペクトルに対する緑色領域のスペクトルの面積を定義することによって計算することができ、発光デバイスは、少なくとも1850K、少なくとも2500K、少なくとも2800K、少なくとも3000K、少なくとも3500K、少なくとも5000K、少なくとも5500K、少なくとも6500K、少なくとも8000K又は少なくとも10000Kの色温度を提供する。
動作63において、発光デバイスから放出される光の光軸及び/又は発光デバイスから提供される光の照度が所定の条件を満たすように、発光デバイスを制御及び/又は調整する。
上述のように、発光デバイスから周囲環境内の被検者に放出される光の光軸と、被検者100の眼の高さにおける平面との間の角度は、約30度から、又は約40度から、又は約45度から、約90度まで、又は約80度まで、又は約60度までの範囲である。本開示の一部の実施形態において、発光デバイスは、発光デバイスの光が上記条件を満たすように、調整機構によって移動される。本開示の一部の実施形態において、被検者は、発光デバイスの光が上記条件を満たすように、調整機構を制御して、発光デバイスの高さを変更し、及び/又は発光デバイスの仰角を変更する。
さらに、周囲環境内の被検者は、約3600ルクス~約4800ルクスの垂直照度及び/又は約2200ルクス~2800ルクスの水平照度を有する周囲光に曝露されてもよく、垂直照度及び/又は緑色光又は緑色スペクトル成分の垂直照度並びに水平照度及び/又は緑色光又は緑色スペクトル成分の水平照度は、被検者の耳、眼、又は頭頂部の高さレベルで測定される。本開示の一部の実施形態において、発光デバイスの輝度は、被検者上の光の垂直照度が上記条件を満たすように、コントローラによって制御される。本開示の一部の実施形態において、発光デバイスは、被検者上の光の垂直照度が上記条件を満たすように、調整機構によって移動される。
動作65において、発光デバイスから周囲環境に放出された光が所定の条件(複数の場合もある)を満たすように調整された後、被検者は光に曝露されることができ、照明システムは被検者に光療法を適用することができる。
試験及び検証
1.1.研究計画
本研究は、群間試験を使用する単盲検縦断群実験計画(single-blind longitudinal-group experimental design)に従い、群の割り当ては、受け入れ順序によって決定した。認知症の診断には、認知低下及び日常活動の障害の病歴が必要であり、主要な介護者及び介護施設における看護スタッフからの裏付けが必要である。さらに、記憶、言語、注意、空間定位等の視空間認知、実行機能、及び気分における障害を決定するために、臨床医による精神状態検査を必要とする。実験群及び比較群の参加者を、それぞれ、周囲明光(2500ルクス)及び一般照明に曝露した。
1.1.研究計画
本研究は、群間試験を使用する単盲検縦断群実験計画(single-blind longitudinal-group experimental design)に従い、群の割り当ては、受け入れ順序によって決定した。認知症の診断には、認知低下及び日常活動の障害の病歴が必要であり、主要な介護者及び介護施設における看護スタッフからの裏付けが必要である。さらに、記憶、言語、注意、空間定位等の視空間認知、実行機能、及び気分における障害を決定するために、臨床医による精神状態検査を必要とする。実験群及び比較群の参加者を、それぞれ、周囲明光(2500ルクス)及び一般照明に曝露した。
1.2.参加者
必要とされるサンプルサイズは、G*Power3.1コンピュータソフトウェアを使用して計算され、20人の参加者と推定された。データを、統計的有意性α=0.05及びβ=0.2、効果サイズf=0.39に設定した条件で、分散分析(ANOVA:analysis of variance)を使用して分析した。参加者は、以下の組み入れ基準、すなわち1)精神障害の診断及び統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)、第5版(DSM-5)に従って認知症と診断されたこと、2)60歳~95歳の年齢であること、3)参加者又はその保護者ごとに、研究への参加に同意したこと、4)群に参加する意思があること、に基づいて選択した。参加者は、1)光に対する有害反応、例えば全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus)、てんかん、失明、網膜剥離、又は黄斑変性症等を有していた場合、2)加速度計を使用した際に、ベースラインで収集された睡眠障害に関するデータが、80%よりも大きい睡眠効率、4回未満の夜間覚醒、週3回未満の睡眠障害又は1ヶ月未満持続する睡眠中断を示した場合、及び3)ミニメンタルステート検査(MMSE:Mini-Mental State Examination)で3ポイント未満の測定スコアを有したか、又は口頭で自己意思を表現することができなかった場合に、除外した。
必要とされるサンプルサイズは、G*Power3.1コンピュータソフトウェアを使用して計算され、20人の参加者と推定された。データを、統計的有意性α=0.05及びβ=0.2、効果サイズf=0.39に設定した条件で、分散分析(ANOVA:analysis of variance)を使用して分析した。参加者は、以下の組み入れ基準、すなわち1)精神障害の診断及び統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)、第5版(DSM-5)に従って認知症と診断されたこと、2)60歳~95歳の年齢であること、3)参加者又はその保護者ごとに、研究への参加に同意したこと、4)群に参加する意思があること、に基づいて選択した。参加者は、1)光に対する有害反応、例えば全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus)、てんかん、失明、網膜剥離、又は黄斑変性症等を有していた場合、2)加速度計を使用した際に、ベースラインで収集された睡眠障害に関するデータが、80%よりも大きい睡眠効率、4回未満の夜間覚醒、週3回未満の睡眠障害又は1ヶ月未満持続する睡眠中断を示した場合、及び3)ミニメンタルステート検査(MMSE:Mini-Mental State Examination)で3ポイント未満の測定スコアを有したか、又は口頭で自己意思を表現することができなかった場合に、除外した。
60人の適格患者のうち、11人が組み入れ基準を満たさず、14人が参加を辞退した。したがって、本発明者らは、35人の患者を含めることとし、続いて、それらを実験群(n=17)及び比較群(n=18)に割り当てた。そのうち、毎日の治療に付き添う家族がいない(n=9)、肺炎又は脚の損傷に罹患した(n=2)、群に溶け込めない(n=2)等の理由で13人の患者が研究を辞退した。最終的に、全試験を終了した患者は22人のみであった(図8)。患者を1週間に5日間、実験施設に出席させた。
1.3.実験群:周囲明光療法モデル
実験群は、特別室内のパネル照明(QBX801K99)から、本出願による水平照明及び垂直照明それぞれ2500ルクス~2600ルクス及び4000ルクス~4400ルクスの周囲明光に曝露された。曝露を提供するために、全スペクトル光(2500ルクス以上)を用いて45度視野内の天井に周囲光を配置した(図9A)。参加者を、8週間にわたって、月曜日から金曜日の午前9時から午前10時まで少なくとも60分/日の間、周囲明光に曝露した。全体で、群としての参加によって、参加者を周囲明光に40時間曝露した。水平照明は500ルクスで開始し、毎日500ルクス増加させ、2500ルクスに到達させて維持した。参加者は、眼の高さで周囲光の人工光源から約1.2m離れて椅子に着座した。CL-500A照度計を使用して、2500ルクスでの周囲明光を標準化し、試験期間中は同じパラメータを適用した。周辺環境光のスイッチを切り、カーテンを引いて、人工的な周囲曝露を強化した。さらに、特別なアルミニウム窓により、外部光への曝露から参加者を完全に遮蔽した。光測定機器を用いて、実験パラメータと光曝露の一貫性を確保した。太陽光の干渉因子を低減するために、参加者には屋外に行く前に着用するサングラスが提供された。
実験群は、特別室内のパネル照明(QBX801K99)から、本出願による水平照明及び垂直照明それぞれ2500ルクス~2600ルクス及び4000ルクス~4400ルクスの周囲明光に曝露された。曝露を提供するために、全スペクトル光(2500ルクス以上)を用いて45度視野内の天井に周囲光を配置した(図9A)。参加者を、8週間にわたって、月曜日から金曜日の午前9時から午前10時まで少なくとも60分/日の間、周囲明光に曝露した。全体で、群としての参加によって、参加者を周囲明光に40時間曝露した。水平照明は500ルクスで開始し、毎日500ルクス増加させ、2500ルクスに到達させて維持した。参加者は、眼の高さで周囲光の人工光源から約1.2m離れて椅子に着座した。CL-500A照度計を使用して、2500ルクスでの周囲明光を標準化し、試験期間中は同じパラメータを適用した。周辺環境光のスイッチを切り、カーテンを引いて、人工的な周囲曝露を強化した。さらに、特別なアルミニウム窓により、外部光への曝露から参加者を完全に遮蔽した。光測定機器を用いて、実験パラメータと光曝露の一貫性を確保した。太陽光の干渉因子を低減するために、参加者には屋外に行く前に着用するサングラスが提供された。
1.4.比較群:一般照明モデル
比較群の参加者は、それぞれ114ルクス~307ルクス及び600ルクス~800ルクスの水平照明及び垂直照明で、一般照明に曝露された(図9B)。窓のない部屋に置かれ、さらに部屋によってはカーテンで仕切られ、終始一定の照度を維持した。
比較群の参加者は、それぞれ114ルクス~307ルクス及び600ルクス~800ルクスの水平照明及び垂直照明で、一般照明に曝露された(図9B)。窓のない部屋に置かれ、さらに部屋によってはカーテンで仕切られ、終始一定の照度を維持した。
1.5.実行可能性:保持率、出席率、及び有害事象
全ての実験群及び比較群の参加者について、プロフィール追跡を完了した。35人の参加者がベースライン評価を完了し、29人及び22人の参加者がそれぞれ5週目及び9週目の評価を完了し、実験群における保持率は64.7%であり、比較群における保持率は61.1%であった。出席率は、実験群で93%、比較群で75%であった。8週間の光療法の間、有害作用(例えば、転倒、損傷、眼損傷、頭痛、及びめまい)は観察されなかった。
全ての実験群及び比較群の参加者について、プロフィール追跡を完了した。35人の参加者がベースライン評価を完了し、29人及び22人の参加者がそれぞれ5週目及び9週目の評価を完了し、実験群における保持率は64.7%であり、比較群における保持率は61.1%であった。出席率は、実験群で93%、比較群で75%であった。8週間の光療法の間、有害作用(例えば、転倒、損傷、眼損傷、頭痛、及びめまい)は観察されなかった。
2.1.機器及び転帰測定
本出願では、人口統計データ、並びに睡眠効率、睡眠時間、夜間覚醒数、覚醒時間、及び概日リズムを収集し、加速度計を使用して決定した。データをベースライン並びに5週目及び9週目に収集した。データ収集者は参加者に対して盲検化されていた。さらに、認知症の行動及び心理症状(BPSD:behavioral and psychological symptoms of dementia)を、神経精神症状評価(NPI:Neuropsychiatric Inventory)を使用して決定し、MMSEを使用して認知機能転帰を得た。NPIデータは、対応する介護者及び介護施設スタッフとの面接によって得られ、一方、MMSEデータは研究者が直接入手した。
本出願では、人口統計データ、並びに睡眠効率、睡眠時間、夜間覚醒数、覚醒時間、及び概日リズムを収集し、加速度計を使用して決定した。データをベースライン並びに5週目及び9週目に収集した。データ収集者は参加者に対して盲検化されていた。さらに、認知症の行動及び心理症状(BPSD:behavioral and psychological symptoms of dementia)を、神経精神症状評価(NPI:Neuropsychiatric Inventory)を使用して決定し、MMSEを使用して認知機能転帰を得た。NPIデータは、対応する介護者及び介護施設スタッフとの面接によって得られ、一方、MMSEデータは研究者が直接入手した。
2.2.1.参加者の人口統計データ
人口統計データには、性別、年齢、教育レベル、結婚歴、睡眠パターン、認知症タイプ、認知症重症度、認知症源、その日の総身体活動、及び薬物使用(ベンゾジアゼピン、抗鬱薬、抗精神病薬、及び抗認知症薬)を含めた。
人口統計データには、性別、年齢、教育レベル、結婚歴、睡眠パターン、認知症タイプ、認知症重症度、認知症源、その日の総身体活動、及び薬物使用(ベンゾジアゼピン、抗鬱薬、抗精神病薬、及び抗認知症薬)を含めた。
2.2.2.規定された1日用量(DDD:defined daily dose)
世界保健機関(WHO)によれば、規定された1日用量(DDD)は、成人における薬物の1日当たりの推定平均維持用量である。DDDは、測定単位のみを表し、(DDDにおける)薬物使用量は、DDDによって総薬物用量として計算される。本発明者らの知見に対する薬物変化の影響をモニタするために、ベースライン並びに5週目及び9週目に評価を行った。
世界保健機関(WHO)によれば、規定された1日用量(DDD)は、成人における薬物の1日当たりの推定平均維持用量である。DDDは、測定単位のみを表し、(DDDにおける)薬物使用量は、DDDによって総薬物用量として計算される。本発明者らの知見に対する薬物変化の影響をモニタするために、ベースライン並びに5週目及び9週目に評価を行った。
2.2.3.加速度計の有効性及び信頼性
加速度計を使用する睡眠計測に関しては、身体ではなく手の動きを3つの軸に沿って検出する。具体的には、加速度計のアクティビティは、3次元空間のx軸、y軸、及びz軸に沿った加速度として記録される。睡眠ポリグラフ検査(polysomnography)と比較して、加速度計は、高い感度及び低い特異性をそれぞれ有し、さらに、睡眠障害、概日リズム、及びその日の総身体活動を検出することができる。
加速度計を使用する睡眠計測に関しては、身体ではなく手の動きを3つの軸に沿って検出する。具体的には、加速度計のアクティビティは、3次元空間のx軸、y軸、及びz軸に沿った加速度として記録される。睡眠ポリグラフ検査(polysomnography)と比較して、加速度計は、高い感度及び低い特異性をそれぞれ有し、さらに、睡眠障害、概日リズム、及びその日の総身体活動を検出することができる。
加速度計でモニタした睡眠障害データを、加速度計を用いて記録した。認知症を有する高齢者の睡眠ログと比較して、測定間誤差値は30分未満であり、加速度計(XA-5、台北、台湾)の精度レベルは80%であった。加速度計(XA-5)を手首に装着し、KYラボラトリソフトウェアパッケージ(http://xds.ym.edu.tw/sl)を使用して、ベースラインで3日以上のアクティグラフィックデータを連続的に記録した。デバイスは、運動強度及び身体活動に関連する運動を記録するための圧電リニア加速度計及び関連回路を含んでおり、これにより、3つの変数、すなわち、総身体活動(1時間当たりの全ての活動運動の平均)、最大活動(1時間当たりの最高及び/又は最大運動)、及び平均活動(1時間当たりの平均運動)が得られる。
2.2.4.睡眠パターン
介護施設の介護者及び看護スタッフの報告に従って、睡眠時間及び覚醒時間を1週間観察した。さらに、パターンを、睡眠・覚醒相前進障害(advanced sleep-wake phase disorder)、睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD:delayed sleep-wake phase disorder)、不規則睡眠・覚醒リズム障害、又は睡眠・覚醒リズムとして分類し、加速度計でモニタした睡眠パターンデータを、加速度計を使用して記録した。認知症を有する高齢者の睡眠ログと比較して、測定間誤差値は30分未満であった。加速度計(XA-5、台北、台湾)を手首の周りに装着して、KYラボラトリソフトウェアパッケージを使用して、ベースラインで3日以上のアクティグラフィックデータを連続的に記録した。
介護施設の介護者及び看護スタッフの報告に従って、睡眠時間及び覚醒時間を1週間観察した。さらに、パターンを、睡眠・覚醒相前進障害(advanced sleep-wake phase disorder)、睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD:delayed sleep-wake phase disorder)、不規則睡眠・覚醒リズム障害、又は睡眠・覚醒リズムとして分類し、加速度計でモニタした睡眠パターンデータを、加速度計を使用して記録した。認知症を有する高齢者の睡眠ログと比較して、測定間誤差値は30分未満であった。加速度計(XA-5、台北、台湾)を手首の周りに装着して、KYラボラトリソフトウェアパッケージを使用して、ベースラインで3日以上のアクティグラフィックデータを連続的に記録した。
2.2.5.ミニメンタルステート検査
MMSEは、0(最悪)~30(最良)の範囲の定量的な認知症関連認知スクリーニングのために、Folstein et al.によって開発された。MMSEは、軽度の認知症ステージを検出するための良好な再検査信頼性(test-retest reliability)(0.80~0.95)、感度、及び特異性を有する。この適用において、MMSEは、適切な全体的な内的整合性(α=0.85)を示した。MMSEは、見当識[例:見当識質問、時間及び場所についてそれぞれ5問(10点)]、記銘[例:3単語の記銘及び1分の再生(3点)]、注意及び計算[例:100から7の連続減算又は20から3の連続減算(5点)のいずれかで評価]、再生[例えば、記憶についての3項目の再生試験(3点)]、並びに言語、視空間構築[三段階命令、復唱、呼称、読解、及び書字(8点)及び2つの交差する五角形のコピー(1点)で評価]に分類される(Graf et al., 2001)。認知症を有する高齢者のCronbachのα係数は、事前試験及び事後試験でそれぞれ0.81及び0.88であった。MMSEを使用して認知症の重症度を評価した。21以上のスコアは軽度の認知症の存在を示し、11~20は中程度の認知症を示し、0~10は重度の認知症を示す。
MMSEは、0(最悪)~30(最良)の範囲の定量的な認知症関連認知スクリーニングのために、Folstein et al.によって開発された。MMSEは、軽度の認知症ステージを検出するための良好な再検査信頼性(test-retest reliability)(0.80~0.95)、感度、及び特異性を有する。この適用において、MMSEは、適切な全体的な内的整合性(α=0.85)を示した。MMSEは、見当識[例:見当識質問、時間及び場所についてそれぞれ5問(10点)]、記銘[例:3単語の記銘及び1分の再生(3点)]、注意及び計算[例:100から7の連続減算又は20から3の連続減算(5点)のいずれかで評価]、再生[例えば、記憶についての3項目の再生試験(3点)]、並びに言語、視空間構築[三段階命令、復唱、呼称、読解、及び書字(8点)及び2つの交差する五角形のコピー(1点)で評価]に分類される(Graf et al., 2001)。認知症を有する高齢者のCronbachのα係数は、事前試験及び事後試験でそれぞれ0.81及び0.88であった。MMSEを使用して認知症の重症度を評価した。21以上のスコアは軽度の認知症の存在を示し、11~20は中程度の認知症を示し、0~10は重度の認知症を示す。
2.2.6.神経精神症状評価
NPIは、Cummings et al.(1994)によって開発され(Connor et al.(2008)、Lai(2014)も参照されたい)、認知症関連の精神病理学的行動及び神経精神行動を評価するものである。NPIには、4つのドメイン、すなわち情動的症状(例えば、神経不安、不安、無気力、多幸感、及び被刺激性)、精神症状(例えば、妄想及び幻覚)、行動問題(例えば、興奮、脱抑制、異常運動行動、食欲、及び摂食異常)、並びに睡眠障害(例えば、夜間行動障害)が含まれる(Connor et al., 2008)。NPIは、良好な内容的妥当性(content validity)、併存的妥当性(concurrent validity)、及び検者間信頼性(interrater reliability)を示す。介護者に、各障害の症状の頻度を1(時折、又は週に1回未満)から4(非常に頻繁に、1日に2回以上、又は連続的に)のスケールで評価するよう依頼した。症状の重症度の評価は、軽度、中等度又は重度についてそれぞれ1、2又は3であった。総スコアは、0~144ポイントの範囲であり、高いスコアは、重篤なレベルのBPSDを反映している。NPIサブドメインは、行動障害のドメイン及び鬱病用ハミルトン評価尺度(Hamilton Rating Scale for Depression)と有意に相関した。検者間信頼性は、サブドメインに依存して93.6%~100%の範囲であり、そして再検査信頼性もまた高く、r(20)=0.79であった。(Cummings et al.,(1994)、Connor et al.,(2008)、Lai,(2014)、Cloak and Al Khalili,(2021))。本研究において、NPIは、適切な全体的な内的整合性を示した(α=0.66)。認知症を有する高齢者のCronbachのα係数は、事前試験及び事後試験でそれぞれ0.56及び0.75であった。
NPIは、Cummings et al.(1994)によって開発され(Connor et al.(2008)、Lai(2014)も参照されたい)、認知症関連の精神病理学的行動及び神経精神行動を評価するものである。NPIには、4つのドメイン、すなわち情動的症状(例えば、神経不安、不安、無気力、多幸感、及び被刺激性)、精神症状(例えば、妄想及び幻覚)、行動問題(例えば、興奮、脱抑制、異常運動行動、食欲、及び摂食異常)、並びに睡眠障害(例えば、夜間行動障害)が含まれる(Connor et al., 2008)。NPIは、良好な内容的妥当性(content validity)、併存的妥当性(concurrent validity)、及び検者間信頼性(interrater reliability)を示す。介護者に、各障害の症状の頻度を1(時折、又は週に1回未満)から4(非常に頻繁に、1日に2回以上、又は連続的に)のスケールで評価するよう依頼した。症状の重症度の評価は、軽度、中等度又は重度についてそれぞれ1、2又は3であった。総スコアは、0~144ポイントの範囲であり、高いスコアは、重篤なレベルのBPSDを反映している。NPIサブドメインは、行動障害のドメイン及び鬱病用ハミルトン評価尺度(Hamilton Rating Scale for Depression)と有意に相関した。検者間信頼性は、サブドメインに依存して93.6%~100%の範囲であり、そして再検査信頼性もまた高く、r(20)=0.79であった。(Cummings et al.,(1994)、Connor et al.,(2008)、Lai,(2014)、Cloak and Al Khalili,(2021))。本研究において、NPIは、適切な全体的な内的整合性を示した(α=0.66)。認知症を有する高齢者のCronbachのα係数は、事前試験及び事後試験でそれぞれ0.56及び0.75であった。
2.2.8.統計分析
SPSS24.0統計ソフトウェアを用いて統計分析を行った。人口統計学的特性に関しては、性別、教育レベル、婚姻状態、睡眠パターン、認知症タイプ、及び認知症発生源を考慮した。ベースライン時並びに5週目及び9週目の記述統計(descriptive statistics)を算出し、参加者の喪失が人口統計学的特性に影響を与えるかどうかを検証した。記述統計は、群に応じて、症例数(n)、百分率(%)、並びに平均及び標準誤差として示される。事前試験-事後試験の主要な解析は、治療意図(ITT:intention to treat)サンプルに基づいて行った。推測統計用に、介入前及び介入後プロファイルの群間及び群内比較のためのノンパラメトリック統計(カイ二乗検定及びマン・ホイットニーのU検定)を使用した。詳細には、マン・ホイットニーのU検定を使用して、ベースラインでの年齢及び投薬(ベンゾジアゼピン、抗鬱薬、抗精神病薬、及び抗認知症薬)における群内の差異を評価した。独立したサンプルのt検定を使用して、睡眠効率、睡眠時間、覚醒時間、夜間覚醒回数、概日リズム、及び日中の総身体活動を評価した。DDDを薬物使用の単位として使用した。反復測定の起こり得る結果を考慮して、介入効果を評価するための群間比較のために一般化推定方程式(GEE:generalized estimating equation)を使用した。両群における経時的な転帰の改善を、交換可能な作業相関行列を用いてGEEを使用して分析した。ロバストな標準誤差を用いて統計的有意性を計算した。本出願人は、群(実験群及び対照群)及び時点(ベースライン、5週目、及び9週目)の主な効果、並びにそれらの相互作用(群_時点)について試験した。有意な相互作用効果は、経時的な変化における有意な群間差を示した。ベンゾジアゼピン及び日中の総身体活動を、GEEにおける共変量として含めた。
SPSS24.0統計ソフトウェアを用いて統計分析を行った。人口統計学的特性に関しては、性別、教育レベル、婚姻状態、睡眠パターン、認知症タイプ、及び認知症発生源を考慮した。ベースライン時並びに5週目及び9週目の記述統計(descriptive statistics)を算出し、参加者の喪失が人口統計学的特性に影響を与えるかどうかを検証した。記述統計は、群に応じて、症例数(n)、百分率(%)、並びに平均及び標準誤差として示される。事前試験-事後試験の主要な解析は、治療意図(ITT:intention to treat)サンプルに基づいて行った。推測統計用に、介入前及び介入後プロファイルの群間及び群内比較のためのノンパラメトリック統計(カイ二乗検定及びマン・ホイットニーのU検定)を使用した。詳細には、マン・ホイットニーのU検定を使用して、ベースラインでの年齢及び投薬(ベンゾジアゼピン、抗鬱薬、抗精神病薬、及び抗認知症薬)における群内の差異を評価した。独立したサンプルのt検定を使用して、睡眠効率、睡眠時間、覚醒時間、夜間覚醒回数、概日リズム、及び日中の総身体活動を評価した。DDDを薬物使用の単位として使用した。反復測定の起こり得る結果を考慮して、介入効果を評価するための群間比較のために一般化推定方程式(GEE:generalized estimating equation)を使用した。両群における経時的な転帰の改善を、交換可能な作業相関行列を用いてGEEを使用して分析した。ロバストな標準誤差を用いて統計的有意性を計算した。本出願人は、群(実験群及び対照群)及び時点(ベースライン、5週目、及び9週目)の主な効果、並びにそれらの相互作用(群_時点)について試験した。有意な相互作用効果は、経時的な変化における有意な群間差を示した。ベンゾジアゼピン及び日中の総身体活動を、GEEにおける共変量として含めた。
3.認知症を有する高齢者の睡眠障害
3.1.人口統計学的及び臨床的特性
図8は、本研究のフローチャートを示す。本研究では、35名、31名、及び22名の参加者が、それぞれベースライン、5週目、及び9週目の評価を完了した。実験群及び比較群における保持率は、それぞれ64.7%及び61.1%であった。ベースライン並びに5週目及び9週目において、人口統計学的特性(教育レベル、婚姻状態、睡眠パターン、認知症重症度、認知症タイプ、及び原因)に有意な群間差はなかった。このことは、参加者の分布が均質であることを示している。しかし、性別に有意な群間差があり、男性は、実験群及び比較群の患者のそれぞれ5.9%及び33%を構成した(P<0.05)。ほとんどの参加者は女性であった。さらに、実験群及び比較群の平均年齢は、それぞれ83.9歳(SD=7.1歳)及び80.2歳(SD=7.2歳)であり、年齢、教育レベル、婚姻状態、睡眠パターン、認知症重症度、認知症タイプ、原因、投薬、及びその日の総身体活動に有意な群間差はなかった。これは、参加者の分布が均質であることを示している。
3.1.人口統計学的及び臨床的特性
図8は、本研究のフローチャートを示す。本研究では、35名、31名、及び22名の参加者が、それぞれベースライン、5週目、及び9週目の評価を完了した。実験群及び比較群における保持率は、それぞれ64.7%及び61.1%であった。ベースライン並びに5週目及び9週目において、人口統計学的特性(教育レベル、婚姻状態、睡眠パターン、認知症重症度、認知症タイプ、及び原因)に有意な群間差はなかった。このことは、参加者の分布が均質であることを示している。しかし、性別に有意な群間差があり、男性は、実験群及び比較群の患者のそれぞれ5.9%及び33%を構成した(P<0.05)。ほとんどの参加者は女性であった。さらに、実験群及び比較群の平均年齢は、それぞれ83.9歳(SD=7.1歳)及び80.2歳(SD=7.2歳)であり、年齢、教育レベル、婚姻状態、睡眠パターン、認知症重症度、認知症タイプ、原因、投薬、及びその日の総身体活動に有意な群間差はなかった。これは、参加者の分布が均質であることを示している。
3.2.睡眠障害に対する明るい周囲光の効果
表1に示すように、独立したサンプルのt検定を用いて、参加者の睡眠障害を分析した。その日の睡眠効率、睡眠時間、覚醒時間、及び総身体活動に有意な群間差はなかった。しかし、夜間覚醒回数には有意な群間差が存在した(実験群及び比較群でそれぞれ5.6及び7.5、P<0.05)。これは、参加者の睡眠障害の分布が均質であることを示している。
表1に示すように、独立したサンプルのt検定を用いて、参加者の睡眠障害を分析した。その日の睡眠効率、睡眠時間、覚醒時間、及び総身体活動に有意な群間差はなかった。しかし、夜間覚醒回数には有意な群間差が存在した(実験群及び比較群でそれぞれ5.6及び7.5、P<0.05)。これは、参加者の睡眠障害の分布が均質であることを示している。
ベンゾジアゼピン及び1日の総活動は、睡眠効率に対する群ごとの相互作用の主な効果の共変量であった。図10Aは、群、時間、及び相互作用効果を示す。実験群は、ベースラインから5週目及び9週目まで有意に改善された睡眠効率(ワルド検定=18.85、P<0.001、及びワルド検定=9.91、P=0.002)を示し、これは比較群における改善よりも高かった。具体的には、実験群は、5週目及び9週目において、それぞれ41.9%及び37.1%の平均睡眠効率増加を示した(計算方法:事後試験-事前試験)/事前試験)。しかし、5週目と9週目との間で睡眠効率に有意差はなかった(ワルド検定=0.9、P=0.33)。実験群は、比較群よりも高い睡眠時間の有意な改善を示した(ワルド検定=11.5、P=0.001、及びワルド検定=6.9、P=0.008)(図10B)。具体的には、実験群は、5週目及び9週目において、それぞれ141分(43.7%)及び135分(41.7%)の平均睡眠時間増加を示した。しかし、5週目と9週目との間で睡眠時間に有意差はなかった(ワルド検定=0.01、P=0.09)。実験群は、比較群よりも高い覚醒時間の有意な改善を示した(ワルド検定=13.0、P=0.001、及びワルド検定=9.1、P=0.002)(図10C)。具体的には、実験群は、5週目及び9週目において、それぞれ116分(49.1%)及び108分(45.6%)の覚醒時間の平均減少を示した。さらに、夜間覚醒回数は、実験群及び比較群において、それぞれ23.2%(ワルド検定=1.1、P=0.28)及び13.5%(ワルド検定=0.09、P=0.75)減少し、5週目と9週目との間に差はなかった(図10D)。実験群の改善は、覚醒時間に関して最も顕著であり、続いて睡眠時間、睡眠効率、及び夜間覚醒数の順となった。表1に示すように、比較群では、ベースラインよりも5週目及び9週目に、睡眠効率、睡眠時間、覚醒時間、及び夜間覚醒回数に大きな睡眠障害が認められた。
3.3.概日リズムに対する明るい周囲光の効果
実験群は、比較群よりも高い睡眠開始の有意な改善を示した(ワルド検定=2.42、P>0.05、及びワルド検定=5.03、P<0.01)。具体的には、実験群における睡眠開始は、5週目及び9週目においてそれぞれ60分及び84分前進した。対照的に、比較群は、ベースラインよりも5週目(47分)及び9週目(21分)に睡眠開始の後退を示した。実験群は、比較群よりも高い睡眠終了の有意な改善を示した(ワルド検定=4.72、P<0.05、及びワルド検定=7.41、P<0.01)。具体的には、実験群における睡眠終了は、5週目及び9週目においてそれぞれ57分及び79分後退した。対照的に、比較群は、図11及び表2に示されるように、ベースラインよりも5週目(19分)及び9週目(32分)において早い睡眠終了を示した。
実験群は、比較群よりも高い睡眠開始の有意な改善を示した(ワルド検定=2.42、P>0.05、及びワルド検定=5.03、P<0.01)。具体的には、実験群における睡眠開始は、5週目及び9週目においてそれぞれ60分及び84分前進した。対照的に、比較群は、ベースラインよりも5週目(47分)及び9週目(21分)に睡眠開始の後退を示した。実験群は、比較群よりも高い睡眠終了の有意な改善を示した(ワルド検定=4.72、P<0.05、及びワルド検定=7.41、P<0.01)。具体的には、実験群における睡眠終了は、5週目及び9週目においてそれぞれ57分及び79分後退した。対照的に、比較群は、図11及び表2に示されるように、ベースラインよりも5週目(19分)及び9週目(32分)において早い睡眠終了を示した。
この実施例は、認知症を有する高齢者における睡眠障害の改善及び概日リズムの改善において、周囲明光が一般照明よりも有効であることを示している。具体的には、周囲明光療法は、睡眠効率及び睡眠時間を有意に増加させ、覚醒時間を減少させる。5週目及び9週目では、それぞれ、睡眠開始をベースラインに対して60分及び84分早めることができ、一方、睡眠終了をベースラインに対して57分及び79分遅らせることができる。
4.認知症の症状及び認知機能
4.1.参加者の人口統計及び臨床特性
35人の参加者がベースライン評価を完了し、29人及び22人の参加者がそれぞれ5週目及び9週目の評価を完了した。統計学的有意差は、実験群と比較群との間で、人口統計学的特性(ベースライン又は5週目及び9週目における教育レベル、結婚状態、睡眠パターン、認知症タイプ、認知症重症度、及び原因)において観察されなかった。このことは、参加者の分布が均質であることを示している。逆に、統計学的に有意な差が、性別において観察され、男性参加者は、実験群及び比較群のそれぞれ5.9%及び33%を構成し(P<0.05)、参加者の大部分は女性であった。マン・ホイットニーのU検定を使用して、ベースライン年齢、NPI及びMMSEスコア、並びに投薬を評価した。結果は、年齢、投薬、及びMMSEスコアにおいて有意差を示さなかった。しかし、2群間のNPIスコアには統計的に有意な差(実験群では36画分、比較群では21画分のNPI平均;P<0.006)が観察された。実験群は、ベースラインで比較群よりも重篤なBPSDを有していた。
4.1.参加者の人口統計及び臨床特性
35人の参加者がベースライン評価を完了し、29人及び22人の参加者がそれぞれ5週目及び9週目の評価を完了した。統計学的有意差は、実験群と比較群との間で、人口統計学的特性(ベースライン又は5週目及び9週目における教育レベル、結婚状態、睡眠パターン、認知症タイプ、認知症重症度、及び原因)において観察されなかった。このことは、参加者の分布が均質であることを示している。逆に、統計学的に有意な差が、性別において観察され、男性参加者は、実験群及び比較群のそれぞれ5.9%及び33%を構成し(P<0.05)、参加者の大部分は女性であった。マン・ホイットニーのU検定を使用して、ベースライン年齢、NPI及びMMSEスコア、並びに投薬を評価した。結果は、年齢、投薬、及びMMSEスコアにおいて有意差を示さなかった。しかし、2群間のNPIスコアには統計的に有意な差(実験群では36画分、比較群では21画分のNPI平均;P<0.006)が観察された。実験群は、ベースラインで比較群よりも重篤なBPSDを有していた。
4.2.一次転帰
4.2.1.認知症の行動及び心理症状に対する明光療法の効果
NPIを、明光介入の効果の神経精神行動の転帰指標として使用した。実験群は、比較群と比較して、ベースラインから5週目及び9週目まで、NPIにおいて有意な改善を示した(ワルド検定=12.59、P<0.001;ワルド検定=10.39、P=0.001)。BPSDに対する主な効果は、BPSDの改善を反映する勾配の有意な変化によって証明された(図12)。実験群は、NPIの有意な改善を示し、5週目及び9週目でそれぞれ平均65%(計算方法:事前試験-事後試験/事前試験)及び78%の減少を示した。しかし、5週目及び9週目でのNPIの差は有意ではなかった(ワルド検定=0.2、P=0.65)。
4.2.1.認知症の行動及び心理症状に対する明光療法の効果
NPIを、明光介入の効果の神経精神行動の転帰指標として使用した。実験群は、比較群と比較して、ベースラインから5週目及び9週目まで、NPIにおいて有意な改善を示した(ワルド検定=12.59、P<0.001;ワルド検定=10.39、P=0.001)。BPSDに対する主な効果は、BPSDの改善を反映する勾配の有意な変化によって証明された(図12)。実験群は、NPIの有意な改善を示し、5週目及び9週目でそれぞれ平均65%(計算方法:事前試験-事後試験/事前試験)及び78%の減少を示した。しかし、5週目及び9週目でのNPIの差は有意ではなかった(ワルド検定=0.2、P=0.65)。
4.2.2.認知機能に対する明光療法の効果
MMSEを、群明光療法介入の効果の認知機能転帰指標として使用した。実験群は、比較群と比較して、ベースラインから5週目及び9週目まで、MMSEスコアにおいて有意な改善を示した(ワルド検定=7.2、P<0.007;ワルド検定=3.9、P=0.04)。認知機能に対する主な効果が観察された。勾配の有意な変化は、認知機能が改善したことを反映している(図13)。実験群は、MMSEスコアにおいて有意な改善を示し、平均増加は、5週目及び9週目においてそれぞれ19%(計算方法:事後試験-事前試験/事前試験)及び28%であった。しかし、5週目及び9週目におけるMMSEスコアは有意差がなかった(ワルド検定=1.5;P=0.20)。
MMSEを、群明光療法介入の効果の認知機能転帰指標として使用した。実験群は、比較群と比較して、ベースラインから5週目及び9週目まで、MMSEスコアにおいて有意な改善を示した(ワルド検定=7.2、P<0.007;ワルド検定=3.9、P=0.04)。認知機能に対する主な効果が観察された。勾配の有意な変化は、認知機能が改善したことを反映している(図13)。実験群は、MMSEスコアにおいて有意な改善を示し、平均増加は、5週目及び9週目においてそれぞれ19%(計算方法:事後試験-事前試験/事前試験)及び28%であった。しかし、5週目及び9週目におけるMMSEスコアは有意差がなかった(ワルド検定=1.5;P=0.20)。
4.3.二次転帰
NPIは、情動状態、精神症状、行動障害、及び睡眠障害の評価に分類される(図14A~図14D)。情動状態、精神症状、及び睡眠障害の特定の神経精神行動ドメインに関して、睡眠障害において継続的な有望な改善が観察された(図14D)。実験群は、ベースラインから5週目及び9週目まで睡眠障害の有意な改善を示し(ワルド検定=3.9、P<0.002;ワルド検定=10.0、P=0.04)、これは比較群におけるものより大きかった。
NPIは、情動状態、精神症状、行動障害、及び睡眠障害の評価に分類される(図14A~図14D)。情動状態、精神症状、及び睡眠障害の特定の神経精神行動ドメインに関して、睡眠障害において継続的な有望な改善が観察された(図14D)。実験群は、ベースラインから5週目及び9週目まで睡眠障害の有意な改善を示し(ワルド検定=3.9、P<0.002;ワルド検定=10.0、P=0.04)、これは比較群におけるものより大きかった。
実験群は、ベースラインよりも大きな平均改善を示しており、最も高い値が睡眠障害について観察され、次いで精神症状、情動状態、及び行動障害が続いた。しかし、比較群では、睡眠障害の平均改善が最も高く、次いで情動状態、行動障害、及び精神症状が続いた。実験群及び比較群の両方について、最大変化を有するドメインは精神症状であった(図14B)。
MMSEは、見当識、記銘、注意及び計算、再生、並びに言語視空間構築に分類される(図15A~図15E)。特定の認知機能ドメインに関して、勾配の有意な変化は、見当識、記銘、注意計算、再生、及び言語視空間構築について、より良好な状態を反映していた。これらのドメインの中で、見当識が最大の改善を示した(図15A)。実験群は、ベースラインから5週目及び9週目まで、比較群よりも大きい有意な見当識の改善を示した(ワルド検定=10.1、P=0.001;ワルド検定=8.73、P=0.003)。
実験群は、ベースライン値と比較して、注意及び計算、それに続く見当識、再生、言語視空間構築、及び記銘においてより大きな改善を示した。しかし、比較群における最大の改善は、注意及び計算について観察され、次いで再生、記銘、言語視空間構築、及び見当識が続いた。実験群及び比較群の両方について、最大変化を有するドメインは見当識であった(図15A)。
この実施例は、認知症を有する高齢者の間でBPSD及び認知機能を改善する際に、明光療法が一般照明よりも有効であることが示された。明光療法はBPSDを減少させ、認知機能を向上させた。5週目及び9週目での転帰は有意に異ならなかったが、4週間の明光療法で有意な効果が得られた。したがって、4週間の療法が推奨される。これは、参加者に必要とされる高い順守及び受容性の期間が比較的短いことも理由である。NPIサブドメインに関して、睡眠障害の有意な改善が観察された。最大の平均改善を有するNPIサブドメインは、実験群及び比較群の両方について睡眠障害であり、両群について最大の変化を有するドメインは精神症状であった。特定の認知ドメインに関して、最大の平均改善を有するドメインは、実験群及び比較群の両方について注意及び計算であり、2つの群における最大の変化を有するドメインは、見当識であった。
本明細書で使用される場合、単数形の用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈が別段明確に示さない限り、複数の参照語を含み得る。
本明細書で使用される場合、用語「およそ」、「実質的に」、「実質的な」及び「約」は、小さな変動を記述し、説明するために使用される。事象又は状況と併せて使用される場合、これらの用語は、その事象又は状況が正確に起こる場合、並びにその事象又は状況が近い近似で起こる場合を指すことがある。例えば、数値と併せて使用される場合、これらの用語は、その数値の±10%以下、例えば±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下の変動範囲を指すことがある。例えば、2つの数値は、値間の差が、値の平均の±10%以下、例えば±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下である場合、「実質的に」同じ又は等しいとみなされ得る。例えば、「実質的に」平行は、±10度以下、例えば±5度以下、±4度以下、±3度以下、±2度以下、±1度以下、±0.5度以下、±0.1度以下、又は±0.05度以下である、0度に対する角度変動の範囲を指すことがある。例えば、「実質的に」垂直とは、±10度以下、例えば±5度以下、±4度以下、±3度以下、±2度以下、±1度以下、±0.5度以下、±0.1度以下、又は±0.05度以下である、90度に対する角度変動の範囲を指すことがある。
さらに、量、比、及び他の数値は、本明細書において範囲形式で提示されることがある。かかる範囲形式は、便宜上及び簡潔さのために使用され、範囲の限界として明示的に指定された数値を含むが、各数値及び部分範囲が明示的に指定されているかのように、その範囲内に包含される全ての個々の数値又は部分範囲も含むと柔軟に理解すべきであることを理解されたい。
本開示は、その特定の実施形態を参照して説明及び図示されているが、これらの説明及び図は、本開示を限定するものではない。添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の真の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができ、等価物で置き換えることができることを当業者は理解する。図面は、必ずしも縮尺通りに描かれていない場合がある。製造プロセス及び公差に起因して、本開示における技術的表現と実際の装置との間に差異が存在し得る。具体的に図示されていない本開示の他の実施形態が存在し得る。明細書及び図面は、限定的なものではなく、例示的なものとみなされるべきである。特定の状況、材料、組成物、方法、又はプロセスを本開示の目的、精神、及び範囲に適合させるために、修正を行うことができる。全てのかかる修正は、本明細書に添付された特許請求の範囲内にあることが意図される。本明細書に開示される方法は、特定の順序で実行される特定の動作を参照して説明されるが、これらの動作は、本開示の教示から逸脱することなく、同等の方法を形成するために、組み合わされ、再分割され、又は再順序付けされ得ることが理解されるであろう。したがって、本明細書で具体的に示されない限り、動作の順序及び群分けは、本開示に対する限定ではない。
Claims (20)
- 周囲環境において使用される照明システムであって、
前記周囲環境内の被検者に当たる光を提供するように構成された発光デバイスと、
前記発光デバイスに電気的に結合され、前記発光デバイスを制御するように構成されたコントローラと、
を備え、
前記発光デバイスによって提供される前記光は、少なくとも30%の緑色光を有し、前記発光デバイスから前記被検者まで延在する線と、前記周囲環境内の前記被検者の眼の高さにおける平面とは、約45度の角度を形成し、前記光は、約2200ルクス~約2800ルクスの水平照度を有する、照明システム。 - 前記光は、約3600ルクス~約4800ルクスの垂直照度を有する、請求項1に記載の照明システム。
- 前記光の前記水平照度は、前記被検者の眼の高さにおける前記平面上で測定されている、請求項1に記載の照明システム。
- 前記発光デバイスによって提供される前記光の色温度は、少なくとも4000Kである、請求項1に記載の照明システム。
- 前記緑色光は、約450nm~580nmの波長を有する青緑色光スペクトル成分を有する、請求項1に記載の照明システム。
- 周囲環境における照明システムであって、
前記周囲環境に光を提供するように構成された発光デバイスであって、前記光は、少なくとも30%の緑色光を有する、発光デバイスと、
前記発光デバイスに電気的に接続されたコントローラと、
を備え、前記コントローラは、
前記発光デバイスを制御するように構成された制御モジュールと、
前記発光デバイスによって提供される前記光の照度値を検出するように構成された検知モジュールと、
前記制御モジュールと通信する制御インターフェースと、
を備える、照明システム。 - 前記制御モジュールは、前記検知モジュールと通信し、前記検知モジュールによって検出された前記照度値に基づいて前記発光デバイスを制御する、請求項6に記載の照明システム。
- 前記検知モジュールによって検出された前記照度値は、前記周囲環境内の被検者の眼の高さの水平面上の前記光の量から測定された垂直照度値を含み、前記コントローラは、前記垂直照度が約3600ルクス~約4800ルクスであるように前記発光デバイスを制御するように構成されている、請求項6に記載の照明システム。
- 前記検知モジュールによって検出された前記照度値は、前記周囲環境内の被検者の眼の高さの垂直平面における前記光の量から測定された水平照度値を含み、前記コントローラは、前記水平照度が約2200ルクス~約2800ルクスであるように前記発光デバイスを制御するように構成されている、請求項6に記載の照明システム。
- 前記発光デバイスは、少なくとも2つのブロックランプを備え、前記ブロックランプは、互いにタイル状に配置されるように構成されている、請求項6に記載の照明システム。
- 前記発光デバイスは、拡散取付具を備える、請求項6に記載の照明システム。
- 前記発光デバイスから前記周囲環境内の被検者まで延在する線と、前記被検者の眼の高さにおける平面とは、約45度の角度を形成する、請求項6に記載の照明システム。
- 前記発光デバイスに電気的に接続され、前記発光デバイスを移動させるように構成された調整機構を更に備える、請求項12に記載の照明システム。
- 被検者における睡眠の質、概日リズム、認知機能、神経障害、鬱病、情動状態、心拍変動、交感神経活動及び/又は副交感神経活動を改善する周囲照明を提供する方法であって、
約450nm~約580nmの波長を有する青緑色光の比率が、少なくとも30%まで増加される光を周囲環境に提供することと、
前記被検者を前記光に曝露することと、
を含む、方法。 - 前記被検者の眼の高さにおける垂直平面上の前記光の量から測定される前記光の水平照度値が約2200ルクス~約2800ルクスであるように、前記光を調整することを更に含む、請求項14に記載の方法。
- 前記光の光軸と被検者の眼の高さにおける平面とが約45度の角度を形成するように、前記光の前記光軸を調整することを更に含む、請求項14に記載の方法。
- 約415nm~460nmの波長を有する青色光スペクトル成分の比率が減少している、請求項14に記載の方法。
- 約465nm~490nmの波長を有する青色光スペクトル成分の比率が維持されている、請求項17に記載の方法。
- 前記被検者の眼の高さの水平面上の前記光の量から測定される前記光の垂直照度値が約3600ルクス~約4800ルクスであるように、前記光を調整することを更に含む、請求項14に記載の方法。
- 前記光は、少なくとも4000Kの色温度を有する、請求項14に記載の方法。
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