JP2022151642A - Stringed instrument and acoustic effect device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、弦楽器及び音響効果装置に関する。 The present invention relates to stringed musical instruments and sound effects devices.
特許文献1には、アコースティックギター(弦楽器)の側板に、弦の振動に応じて発生する弦振動信号に対して音楽的あるいは音響的な効果を付与する効果付与部(エフェクタ)の動作を制御するための各種操作子を設けた構成が開示されている。特許文献1における操作子は、手指で回転させることで操作するように構成されている。
しかしながら、特許文献1の構成では、効果付与部を制御するための操作子が、弦から離れた側板に設けられている。このため、演奏者がアコースティックギターを演奏しながら(具体的には弦を手指で弾きながら)効果付与部を制御するためには、手指を弦から離して側板まで移動させる必要がある。すなわち、演奏者がアコースティックギターを演奏しながら効果付与部の動作を制御することが難しい、という問題がある。
However, in the configuration of
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、弦楽器の演奏中であっても、演奏者が効果付与部を容易に制御することが可能な弦楽器及び音響効果装置を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a stringed instrument and a sound effect device that allow a player to easily control an effect imparting section even during performance of the stringed instrument. With the goal.
本発明の第一の態様は、楽器本体と、前記楽器本体に取り付けられた弦と、前記弦の振動を検出して、当該振動に応じた弦振動信号を出力するピックアップと、前記楽器本体に取り付けられて、前記楽器本体に加えられた力に応じた検出信号を出力する検出センサと、前記楽器本体に取り付けられ、前記検出信号に基づいて、前記弦振動信号に対して効果を付与する効果付与部の動作を制御する制御信号を出力する制御部と、を備える弦楽器である。 A first aspect of the present invention comprises a musical instrument body, a string attached to the musical instrument body, a pickup for detecting vibration of the string and outputting a string vibration signal corresponding to the vibration, and a string attached to the musical instrument body. A detection sensor attached to output a detection signal corresponding to the force applied to the musical instrument body, and an effect attached to the musical instrument body to apply an effect to the string vibration signal based on the detection signal. and a control section that outputs a control signal for controlling the operation of the applying section.
本発明の第二の態様は、弦楽器に用いる音響効果装置であって、前記弦楽器の弦の振動を検出して、当該振動に応じた弦振動信号を出力するピックアップと、前記弦楽器の楽器本体に取り付けられることで、前記楽器本体に加えられた力に応じた検出信号を出力する検出センサと、前記検出信号に基づいて、前記弦振動信号に対して効果を付与する効果付与部の動作を制御する制御信号を出力する制御部と、を備える音響効果装置である。 A second aspect of the present invention is a sound effect device used for a stringed instrument, comprising: a pickup for detecting vibration of strings of the stringed instrument and outputting a string vibration signal corresponding to the vibration; By being attached, it controls the operation of a detection sensor that outputs a detection signal according to the force applied to the musical instrument body, and the effect imparting section that imparts an effect to the string vibration signal based on the detection signal. and a control unit that outputs a control signal to control the sound effect.
本発明の第三の態様は、楽器本体と、前記楽器本体に取り付けられた弦と、前記弦の振動を検出して、当該振動に応じた弦振動信号を出力するピックアップと、前記楽器本体の胴部の表板または裏板に対する演奏者の操作に応じた検出信号を出力する検出センサと、前記楽器本体に取り付けられ、前記検出信号に基づいて、前記弦振動信号に対して効果を付与する効果付与部の動作を制御する制御信号を出力する制御部と、を備える弦楽器である。 A third aspect of the present invention includes a musical instrument main body, strings attached to the musical instrument main body, a pickup that detects vibration of the strings and outputs a string vibration signal corresponding to the vibration, and the musical instrument main body. A detection sensor that outputs a detection signal according to the player's operation on the top plate or the back plate of the body, and a detection sensor that is attached to the instrument body and applies an effect to the string vibration signal based on the detection signal. and a control section that outputs a control signal for controlling the operation of the effect imparting section.
本発明によれば、演奏者は、弦楽器の演奏中であっても効果付与部を容易に制御することができる。 According to the present invention, the performer can easily control the effect imparting section even while playing the stringed instrument.
以下、図1~4を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1~3に示すように、本実施形態の弦楽器10は、アコースティックギターである。弦楽器10は、楽器本体11と、弦12と、ピックアップ13と、検出センサ14と、制御部15と、を備える。また、本実施形態の弦楽器10は、効果付与部16及び加振器17をさらに備える。
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
As shown in FIGS. 1-3, the stringed
図1,2に示すように、楽器本体11は、胴部21及びネック22を備える。
胴部21は、内部に空洞Sを有する箱状に形成されている。胴部21は、表板23と裏板24と側板25とを有する。表板23及び裏板24は、それぞれ平板状に形成されている。表板23と裏板24とは、これらの板厚方向に互いに間隔をあけて配される。側板25は、裏板24の周縁から表板23の周縁まで延びる。これら表板23、裏板24及び側板25によって、内部に空洞Sを有する胴部21が構成される。
胴部21の表板23には、その板厚方向に貫通する響孔26(サウンドホール)が形成されている。響孔26は、胴部21の空洞Sを胴部21の外側の空間につなぐ。また、表板23の外面23aには、弦12の長手方向の第一端を留めるテールピース27が設けられている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
The
A sound hole 26 (sound hole) is formed through the
ネック22は、胴部21から離れる方向に延びている。ネック22の先端には、弦12の長手方向の第二端側を巻き取るためのヘッド28が設けられている。
弦12は、胴部21とネック22とにわたって張られている。具体的には、弦12の第一端が胴部21のテールピース27に留められ、弦12の第二端側がヘッド28において巻き取られる。これにより、弦12は、テールピース27とヘッド28との間で張られる。
Neck 22 extends away from
The
表板23の外面23a上において張られた弦12と表板23の外面23aとの間には、振動伝達部29(ブリッジ)が設けられている。これにより、弦楽器10では、弦12の振動が振動伝達部29を介して表板23に伝達されることで、表板23が振動する。これにより、胴部21内(空洞S)の空気が共鳴し、音が胴部21の外側に放射される。
Between the
ピックアップ13は、弦12の振動を検出し、弦12の振動に応じた弦振動信号を出力する。図1,2において、ピックアップ13は、弦12の振動に伴う表板23の振動を阻害しないように、表板23の響孔26の形成位置に配されているが、これに限ることはない。
The
図3,4に示す効果付与部16(エフェクタ―)は、ピックアップ13(あるいは後述するイコライザー18)から出力された弦振動信号に対して音楽的あるいは音響的な効果(エフェクト)を付与した音信号(いわゆるウェット音)を生成し、当該音信号を出力する。
The effect applying unit 16 (effector) shown in FIGS. 3 and 4 is a sound signal obtained by applying a musical or acoustic effect to the string vibration signal output from the pickup 13 (or an
効果付与部16は、ルーパー、ディストーション、ワウワウ、リバーブ、フランジャー等のように所定の音楽的あるいは音響的な効果を付与する効果付与要素31を含む。効果付与部16は、例えば一つの効果付与要素31だけを含んでよいが、本実施形態では図4に示すように、互いに異なる効果を付与する複数の効果付与要素31(31a~31e)を含む。
効果付与要素31のうちの一つであるルーパー(効果付与要素31a)の効果は、録音の開始と停止とを切り替えることで、入力された弦振動信号に基づく音信号を録音したり、録音された音信号を繰り返し再生したりする効果である。
The
The effect of the looper (
また、効果付与部16は、混合回路32を含む。混合回路32では、効果付与部16に入力された弦振動信号に応じて各エフェクト要素から出力された出力信号(ウェット音)と、エフェクト要素を通らない弦振動信号(ドライ音)とを任意の割合で混合するあるいは選択して、混合あるいは選択された信号を音信号として効果付与部16の外部(後述する加振器17やアンプ19)に出力する。
効果付与部16は、楽器本体11に取り付けられている。効果付与部16は、例えば図1に示すように胴部21に取り付けられた格納部41に格納されてよい。
The
The
図1~3に示すように、加振器17は、楽器本体11の胴部21に取り付けられている。加振器17は、弦振動信号に応じて効果付与部16から出力された音信号に基づいて胴部21を加振する。加振器17が胴部21を加振することで、効果付与部16によって効果が付与された音が胴部21の外側に放射される。加振器17は、公知のボイスコイルタイプあるいはその他任意のタイプの電気/振動トランスデューサであってよい。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
加振器17は、例えば裏板24や側板25に取り付けられてもよいが、本実施形態では表板23に取り付けられている。具体的に、加振器17は、表板23の内面23bに取り付けられている。また、加振器17は、表板23のうち響孔26の周囲領域(検出センサ14の配置領域)から離れた領域に位置している。図1においては、弦楽器10を正面から見た状態で、加振器17が胴部21のうちネック22との間に響孔26及びテールピース27を挟む領域に位置している。
The vibration exciter 17 may be attached to the
図3,4に示すように、本実施形態の弦楽器10は、イコライザー18及びアンプ19をさらに備える。イコライザー18は、ピックアップ13から出力された弦振動信号の周波数特性を調整する。イコライザー18は、例えば弦12の基音周波数領域よりも高い周波数領域(例えば倍音成分)を強調するように、弦振動信号の周波数特性を調整する。イコライザー18は、周波数特性を調整した弦振動信号を効果付与部16に出力する。アンプ19は、効果付与部16から出力された音信号を増幅して加振器17に出力する。
本実施形態において、イコライザー18及びアンプ19は、楽器本体11に取り付けられる。イコライザー18及びアンプ19は、効果付与部16と同様に、例えば図1に示す格納部41に格納されてよい。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
In this embodiment, the
図1~3に示すように、検出センサ14は、楽器本体11に取り付けられている。検出センサ14は、楽器本体11に加えられた力に応じた検出信号を出力する。検出センサ14は、例えば、楽器本体11に力が加えられることで楽器本体11に生じた撓みを検出する撓み検出センサ14(例えば歪ゲージ)であってよい。また、検出センサ14は、例えば、楽器本体11に加えられた圧力を検出する圧力センサであってもよい。また、検出センサ14は、例えば楽器本体11に演奏者が触れることを検出する静電接触センサであってもよい。
As shown in FIGS. 1-3, the
本実施形態において、検出センサ14は、胴部21の一部に取り付けられている。検出センサ14は、例えば裏板24や側板25に取り付けられてもよいが、本実施形態では図1,2に示すように表板23に取り付けられている。具体的に、検出センサ14は、表板23の内面23bに取り付けられている。また、検出センサ14は、表板23のうち響孔26の周囲領域に位置している。図1においては、弦楽器10を正面から見た状態で、検出センサ14が弦12及び響孔26の右側に位置しているが、例えば左側などに位置してもよい。
表板23のうち響孔26の周囲領域(特に図1において弦12及び響孔26の右側や左側の領域)は、ギターである弦楽器10において、演奏者が弦12を弾く等して弦楽器10を演奏する際に、演奏者の手指(手や指)が主に位置する領域である。
なお、検出センサ14は、表板23の内面23bに限らず、例えば裏板24や側板25の内面に取り付けられてよい。また、検出センサ14は、胴部21の表板23、裏板24や側板25の外面(表面)に取り付けられてもよい。また、検出センサ14は、表板23、裏板24や側板25の内部に埋め込まれていてもよい。すなわち、検出センサ14は、楽器本体11に生じた撓みを検出可能なものとして胴部21に取り付けられていればよい。
In this embodiment, the
Areas around the sound holes 26 (especially areas on the right and left sides of the
The
図1に示すように、本実施形態の弦楽器10は、被認識部50をさらに備える。被認識部50は、胴部21の外面に設けられている。本実施形態の被認識部50は、胴部21の表板23の外面23aに設けられている。被認識部50は、胴部21の内面に取り付けられた検出センサ14の位置を示す。被認識部50は、検出センサ14の位置を視覚的あるいは触覚的に演奏者に認識させる役割を有する。
As shown in FIG. 1 , the
被認識部50は、少なくとも、胴部21の外面のうち、胴部21に力が付与されることで当該力に応じた検出信号が検出センサ14から出力される領域に設けられていればよい。このため、被認識部50は、胴部21の外側から見て、例えば検出センサ14と重ならない範囲で検出センサ14の近くに配置されてよい。また、被認識部50は、胴部21の外側から見て、例えば検出センサ14の一部と重なる位置に配置されてよい。図1に示す例では、被認識部50は、胴部21の外側から見て、検出センサ14の全体と重なる位置に配置されている。
The recognized
図1では、胴部21の外側から見た被認識部50の大きさが、検出センサ14の大きさよりも大きいが、例えば検出センサ14の大きさよりも小さくてもよい。また、図1では、胴部21の外側から見た被認識部50の平面視形状が、検出センサ14に相似する矩形状に形成されているが、これに限ることはなく、任意の形状に形成されてよい。
In FIG. 1, the size of the recognized
被認識部50は、例えば胴部21の外面に貼り付けられるステッカーであってよい。被認識部50がステッカーである場合には、胴部21の外面と被認識部50との間に段差が生じる。これにより、弦楽器10の演奏者は、当該段差によって検出センサ14の位置を触覚的に認識することができる。
また、被認識部50としてのステッカーは、不透明でも半透明でも透明であってもよい。ステッカーには、例えば、文字、記号、模様、絵などが印刷等によって形成されてよい。また、ステッカーには、例えば、表面粗さが胴部21の外面と異なるように表面処理が施されてよい。また、ステッカーは、例えば文字、記号、模様、絵などを掘り込みによって形成したテクスチャステッカーであってもよい。このようにステッカーが形成されることでも、弦楽器10の演奏者は、当該段差によって検出センサ14の位置を視覚的あるいは触覚的に認識することができる。
The recognized
Also, the sticker as the recognized
被認識部50がステッカーである場合には、被認識部50が後述するデカールやインレイ、焼印である場合と比較して、被認識部50を安価かつ簡単に胴部21の外面に設けることができる。また、被認識部50を簡単に胴部21から取り除く(剥がす)こともできる。
When the recognized
また、被認識部50は、例えば胴部21の外面に設けられるデカールやインレイあってもよい。また、被認識部50は、例えば胴部21の外面に形成される焼印であってもよい。被認識部がデカールである場合、デカールを透明な塗膜(コーティング層)によって保護する必要がある。インレイは、胴部21の外面に掘り込みを形成し、当該掘り込みに別の素材(例えば木材や貝殻など)を嵌め込んだ構造である。被認識部50がデカールやインレイ、焼印である場合、弦楽器10の演奏者は、検出センサ14の位置を主に視覚的に認識することができる。被認識部50がデカールやインレイ、焼印である場合、ステッカーと比較して、弦楽器10の外観意匠の向上を図ることができる。
Also, the recognized
また、被認識部50は、例えば胴部21の外面に直接施されるスタンプ印刷やステッカーク印刷などの各種印刷によって形成されてもよい。被認識部50が印刷によって形成される場合、弦楽器10の演奏者は、検出センサ14の位置を主に視覚的に認識することができる。被認識部50が印刷によって形成される場合、文字、記号、模様、絵などのデザイン自由度の向上を図ることができる。
Also, the recognized
図3,4に示す制御部15は、楽器本体11に取り付けられている。制御部15は、効果付与部16と同様に、例えば図1に示す格納部41に格納されてよい。制御部15は、図3,4に示すように、検出センサ14から出力された検出信号に基づいて、効果付与部16の動作を制御する制御信号を、効果付与部16に出力する。制御部15は、例えば、楽器本体11に加えられる力の回数や、楽器本体11に力を加える時間の長さに応じて、制御部15から異なる種類の制御信号を出力してもよい。
The
制御部15は、検出センサ14から出力された検出信号の振幅(強度)の大きさあるいは検出信号の周波数の高さに応じて制御信号を出力する。具体的に、制御部15は、検出信号の振幅が、弦楽器10から音が放射される際の表板23(楽器本体11)の最大振幅よりも大きい場合に、制御信号を出力する。また、制御部15は、検出信号の周波数が、弦楽器10から音が放射される際の表板23(楽器本体11)の最低周波数よりも低い場合に、制御信号を出力する。これにより、弦楽器10から音が放射されるだけで、制御部15から制御信号が出力されることを抑制又は防止することができる。
The
制御部15から出力される制御信号は、例えば効果付与部16(効果付与要素31)のON/OFFを切り替える信号であってよい。この場合、制御部15から出力される制御信号は、例えば、効果付与要素31の一つであるルーパー(効果付与要素31a)による録音の開始と停止とを切り替える信号であってよい。
また、制御部15から出力される制御信号は、例えば、表板23(楽器本体11)に加えられる力の大きさに応じて、弦振動信号に対して付与される効果の強さや大きさを調整する信号であってもよい。例えば、表板23(楽器本体11)に加えられる力の大きさに応じて、ディストーション、ワウワウ、リバーブ、フランジャーの効果の大きさ、アーミング(アームダウン/アームアップ)の効果の大きさなどが調整されてもよい。
The control signal output from the
In addition, the control signal output from the
前述したように、本実施形態の効果付与部16は図4に示す複数の効果付与要素31を含む。このため、効果付与部16は、制御部15から出力された制御信号をどの効果付与要素31に入力するかを選択するセレクタ33をさらに備える。セレクタ33は、例えば、制御部15から出力された制御信号に応じて動作してもよいし、別に設けられる操作子(不図示)による操作入力によって動作してもよい。
As described above, the
本実施形態において、図1に示す格納部41には、前述した制御部15、効果付与部16、イコライザー18、アンプ19の他に、これら電気部品に電力を供給するための電源や、セレクタ33用の操作子や電源スイッチなどの各種操作子が格納されてよい。
In this embodiment, the
以上説明したように、本実施形態の弦楽器10では、楽器本体11に取り付けられた検出センサ14が、効果付与部16の動作を制御するための操作子として機能する。すなわち、弦楽器10の演奏者が楽器本体11に力を加える(例えば胴部21の表面を撓ませる、あるいは胴部21の表面を叩く、触れる等する)ことで、効果付与部16の動作を制御することができる。これにより、演奏者の手指の位置を弦12から遠くに離すことなく、効果付与部16の動作を制御することが可能となる。したがって、演奏者は、弦楽器10を演奏しながら、効果付与部16を容易に制御することができる。
As described above, in the
また、本実施形態の弦楽器10では、検出センサ14が楽器本体11の胴部21の一部に取り付けられている。このため、演奏者が自身の腕や手指で胴部21の一部を押す等して胴部21の表面の一部に圧力を加えたり、胴部21の表面の一部を撓ませたりすることで、あるいは胴部21の表面の一部を叩く、触れる等することで効果付与部16の動作を簡単に制御することができる。また、演奏者が弦12を弾く等して弦楽器10を演奏する際には、演奏者の腕や手指が概ね胴部21にかかっている。この状態で胴部21の表板23に対して演奏者の腕や手指で力を加えることで、弦楽器10の演奏中において、演奏者はその腕や手指の位置をほぼ変えることなく、効果付与部16の動作を容易に制御することができる。
Further, in the
さらに、本実施形態の弦楽器10では、検出センサ14が胴部21の表板23に取り付けられている。このため、演奏者が自身の手指で表板23を押すだけで、表板23を撓ませて効果付与部16の動作を制御することができる。ここで、演奏者が弦12を弾く等して弦楽器10を演奏する際には、演奏者の手指は概ね表板23上に位置する。このため、弦楽器10の演奏中において、演奏者は手指の位置をほぼ変えることなく、効果付与部16の動作を容易に制御することができる。
また、本実施形態の弦楽器10では、検出センサ14が胴部21の内面に取り付けられている。これにより、胴部21への検出センサ14の取付に伴う弦楽器10の外観意匠の低下を防ぐことができる。
Furthermore, in the
Further, in the
また、本実施形態の弦楽器10では、胴部21に取り付けられた加振器17が、ピックアップ13からの弦振動信号に応じて効果付与部16から出力された音信号に基づいて胴部21を加振する。これにより、音楽的あるいは音響的な効果が付与された音を弦楽器10(胴部21)において鳴らすことができる。
Further, in the
また、本実施形態の弦楽器10では、効果付与部16が楽器本体11に取り付けられている。これにより、弦楽器10単体で、効果付与部16によって効果が付与された音を鳴らすことが可能となる。この効果は、弦楽器10がアコースティックギターのような外観を有する場合に、特に有用である。以下、この点について説明する。
例えば、効果付与部16がアコースティックギターと別個に設けられる場合には、弦楽器10の制御部15と効果付与部16とを接続コードなどによって電気的に接続する必要がある。しかしながら、通常のアコースティックギターには接続コードは接続されないため、弦楽器10から接続コードが延びている外観は、通常のアコースティックギターの外観と異なり、不自然である。これに対し、効果付与部16が楽器本体11に取り付けられていれば、弦楽器10に接続コードを接続する必要がないため、弦楽器10を通常のアコースティックギターと同様の外観とすることができる。
Further, in the
For example, if the
また、本実施形態の弦楽器10では、効果付与部16がルーパーを含んでいる。さらに、制御部15から出力される制御信号は、ルーパーによる録音の開始と停止とを切り替える信号を含む。このため、演奏者は、手指の位置を弦12から遠くに離すことなく(すなわち弦楽器10の演奏を阻害されることなく)、ルーパーによる録音の開始と停止とを簡単に切り替えることができる。すなわち、演奏者はルーパーの機能を生かしやすくなる。
Further, in the
また、本実施形態の弦楽器10は、胴部21の外面に設けられて胴部21の内面に設けられた検出センサ14の位置を示す被認識部50を備える。このため、弦楽器10の演奏者が、検出センサ14を胴部21の外側から視認できなくても、被認識部50によって検出センサ14の位置を把握することができる。これにより、演奏者が検出センサ14の操作を失敗することを抑制または防止することができる。演奏者による検出センサ14の操作の失敗は、例えば、演奏者が胴部21を押す等しても、この力が検出センサ14に伝わらず、検出センサ14から検出信号が出力されないことを意味する。
The
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。 Although the present invention has been described in detail above, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
本発明において、効果付与部16は、楽器本体11に取り付けられなくてもよい、すなわち弦楽器に備えなくてもよい。この場合、例えば図5に示すように、弦楽器10Aは外部出力ユニット51を備えてよい。外部出力ユニット51は、制御部15から出力された制御信号を、楽器本体11の外部に設けられた効果付与部16に出力する。外部出力ユニット51は、効果付与部16と有線接続するための外部接続端子であってもよいし、効果付与部16と無線接続するための無線通信ユニットであってもよい。
外部出力ユニット51を備える弦楽器10Aでは、効果付与部16を弦楽器10Aと別個に設けることができるため、任意の種類の効果付与部16を選択して用いることが可能となる。
In the present invention, the
In the
本発明において、検出センサ14は、例えばネック22に取り付けられてもよい。この場合には、弦楽器10の演奏中に演奏者がネック22を撓ませたり、ネック22のうち検出センサ14が設けられた部位を押したりしてネック22に力を加えることで、検出センサ14から検出信号を出力させることができる。すなわち、検出センサ14がネック22に設けられていても、演奏者は弦楽器10を演奏しながら、効果付与部16を容易に制御することができる。
In the present invention, the
本発明は、少なくともピックアップ13、検出センサ14及び制御部15を備え、弦楽器10に用いられる音響効果装置100(図3,5参照)であってもよい。音響効果装置100は、加振器17及び効果付与部16の一方又は両方をさらに備えてもよい。また、音響効果装置100は、イコライザー18やアンプ19を含んでもよい。
音響効果装置100が既存の弦楽器に取り付けられることで、既存の弦楽器に上記した実施形態の弦楽器10,10Aと同様の機能を持たせることができる。例えば、音響効果装置の検出センサ14を既存の弦楽器の楽器本体11に取り付けることで、検出センサ14が効果付与部16の動作を制御するための操作子として機能する。これにより、弦楽器10の演奏者が楽器本体11に力を加える(例えば胴部21やネック22を撓ませる、あるいは叩く、触れる等する)ことで、効果付与部16の動作を制御することができる。
The present invention may be a sound effect device 100 (see FIGS. 3 and 5) that includes at least a
By attaching the
本発明において、検出センサ14から検出信号を出力させるために弦楽器の一部に対して力を加える演奏者の部位は、手以外(例えば腕、肘、腹、腰、大腿部等)であってもよい。上記した実施形態では、検出センサ14を演奏者の手で操作することを前提として、検出センサ14を胴部21の表板23に取り付けたが、演奏者の肘によって弦楽器の一部に力を加えるようにし、肘が当たりやすい弦楽器の部分(例えば表板23の所定の位置)に検出センサ14を設けてもよい。また、例えば検出センサ14が胴部21の裏板24や側板25に取り付けられる場合には、演奏者の腹、腰、大腿部等で弦楽器の一部である裏板24や側板25に力を加えるようにしてもよい。また、検出センサ14は、胴部21の内部(内面)に設けるようにしたが、胴部21の表面(外面)に設けるようにしてもよい。
In the present invention, the part of the player who applies force to a part of the stringed instrument in order to cause the
本発明は、検出センサが楽器本体の胴部21の表板23または裏板24に対する演奏者の操作に応じた検出信号を出力するものとも捉えることができる。この発明における「表板23または裏板24に対する演奏者の操作」には、上記の実施形態でも述べた動作、すなわち、演奏者が胴部21の表板23あるいは裏板24を撓ませる、胴部21の表板23あるいは裏板24を叩く、表板23あるいは裏板24に触れる、表板23あるいは裏板24に対して近接離間させる等することが該当する。
また、本発明の弦楽器では、検出センサとして、上記した演奏者の操作を検出するセンサに代えて、あるいは加えて、演奏者の手などの部位を近づけたり離したりする動作を検出するセンサとして静電センサを使うこともできる。また、演奏者の手などの部位が接触する動作を検出するセンサとして静電接触センサやメンブレンスイッチを使うこともできる。静電センサを胴部21の表板23または裏板24に取り付けた場合には、前述した「表板23または裏板24に対する演奏者の操作」に、演奏者が手などの部位を表板23や裏板24に対して近づけたり離したりする動作を含ませることができる。静電接触センサやメンブレンスイッチを胴部21の表板23または裏板24に取り付けた場合には、前述した「表板23または裏板24に対する演奏者の操作」に、演奏者が手などの部位を表板23や裏板24に対して接触する動作を含ませることができる。なお、静電センサは、演奏者が手や腕などの部位を表板23や裏板24に代えて、あるいは表板23や裏板24に加えて側板25に対して近づけたり離したりする動作を検出するようにしてもよい。また、静電接触センサやメンブレンスイッチは、演奏者が手や腕などの部位を表板23や裏板24に代えて、あるいは表板23や裏板24に加えて側板25に対して接触する動作を検出するようにしてもよい。これらの場合においても検出センサが胴部21の内部に取り付けられる場合において、胴部21の表面側(外面側)に被認識部50を設けてもよい。また、これらの場合においても、検出センサは、胴部21の内部(内面)に設けられても、胴部21の表面(外面)に設けられても表板23、裏板24や側板25の内部に埋め込まれていてもよい。すなわち、検出センサは、演奏者の操作を検出可能なものとして胴部21に取り付けられていればよい。検出センサを胴部21の表面に設ける場合は、検出センサ自体が被認識部を兼ねることとなる。
The present invention can also be regarded as one in which the detection sensor outputs a detection signal according to the player's operation on the
Further, in the stringed instrument of the present invention, as a detection sensor, instead of or in addition to the above-described sensor for detecting the player's operation, a static sensor for detecting the movement of the player's hand or other part closer to or away from it. Electric sensors can also be used. Also, an electrostatic contact sensor or a membrane switch can be used as a sensor for detecting a contact action of a player's hand or other part. When the electrostatic sensor is attached to the
本発明は、内部に空洞Sを有する胴部21を備えるアコースティックギターに限らず、弦の振動に基づいた胴部による共鳴音が発生しないギター(例えば、ボディ内部に空洞をもたないエレクトリックギターやエレキベース、あるいはフレーム(枠)からなる胴部を備えるサイレントギター(登録商標)など)に適用されてもよい。この場合、エレクトリックギターであれば、検出センサは例えばピックアップ近傍に設けられてよい。また、フレーム(枠)からなる胴部を備えるギターであれば、検出センサは例えばフレーム(枠)に設けられてよい。
本発明は、胴部及びネックを有するギターに限らず、例えば、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス等のように、少なくとも楽器本体と、楽器本体に取り付けられた弦とを備える弦楽器に適用可能である。
The present invention is not limited to acoustic guitars having a
The present invention is applicable not only to guitars having a body and neck, but also to stringed instruments including at least a musical instrument body and strings attached to the musical instrument body, such as violins, violas, cellos, double basses, and the like. be.
10,10A…弦楽器、11…楽器本体、12…弦、13…ピックアップ、14…検出センサ、15…制御部、16…効果付与部、17…加振器、21…胴部、22…ネック、23…表板、31…効果付与要素、50…被認識部、51…外部出力ユニット、100…音響効果装置
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記楽器本体に取り付けられた弦と、
前記弦の振動を検出して、当該振動に応じた弦振動信号を出力するピックアップと、
前記楽器本体に取り付けられて、前記楽器本体に加えられた力に応じた検出信号を出力する検出センサと、
前記楽器本体に取り付けられ、前記検出信号に基づいて、前記弦振動信号に対して効果を付与する効果付与部の動作を制御する制御信号を出力する制御部と、
を備える弦楽器。 the instrument body,
strings attached to the instrument body;
a pickup that detects the vibration of the string and outputs a string vibration signal corresponding to the vibration;
a detection sensor attached to the instrument body for outputting a detection signal corresponding to the force applied to the instrument body;
a control unit attached to the musical instrument body for outputting a control signal for controlling the operation of an effect imparting unit that imparts an effect to the string vibration signal based on the detection signal;
A stringed instrument with
前記加振器は、前記弦振動信号に応じて前記効果付与部から出力された音信号に基づいて前記胴部を加振する請求項1又は請求項2に記載の弦楽器。 A vibrator attached to the body of the musical instrument body to vibrate the body,
3. The stringed instrument according to claim 1, wherein the vibrator vibrates the body based on a sound signal output from the effect imparting section in response to the string vibration signal.
前記制御部から出力される前記制御信号は、前記ルーパーによる録音の開始と停止とを切り替える信号を含む請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の弦楽器。 the effect imparting unit includes a looper,
The stringed instrument according to any one of claims 1 to 5, wherein the control signal output from the control section includes a signal for switching start and stop of recording by the looper.
前記弦楽器の弦の振動を検出して、当該振動に応じた弦振動信号を出力するピックアップと、
前記弦楽器の楽器本体に取り付けられることで、前記楽器本体に加えられた力に応じた検出信号を出力する検出センサと、
前記検出信号に基づいて、前記弦振動信号に対して効果を付与する効果付与部の動作を制御する制御信号を出力する制御部と、
を備える音響効果装置。 A sound effect device for stringed instruments,
a pickup that detects vibration of the strings of the stringed instrument and outputs a string vibration signal corresponding to the vibration;
a detection sensor that is attached to the instrument body of the stringed instrument to output a detection signal corresponding to the force applied to the instrument body;
a control unit for outputting a control signal for controlling the operation of an effect imparting unit that imparts an effect to the string vibration signal based on the detection signal;
A sound effects device comprising a
前記楽器本体に取り付けられた弦と、
前記弦の振動を検出して、当該振動に応じた弦振動信号を出力するピックアップと、
前記楽器本体の胴部の表板または裏板に対する演奏者の操作に応じた検出信号を出力する検出センサと、
前記楽器本体に取り付けられ、前記検出信号に基づいて、前記弦振動信号に対して効果を付与する効果付与部の動作を制御する制御信号を出力する制御部と、
を備える弦楽器。 the instrument body,
strings attached to the instrument body;
a pickup that detects the vibration of the string and outputs a string vibration signal corresponding to the vibration;
a detection sensor that outputs a detection signal according to the player's operation on the top plate or the back plate of the body of the musical instrument body;
a control unit attached to the musical instrument body for outputting a control signal for controlling the operation of an effect imparting unit that imparts an effect to the string vibration signal based on the detection signal;
A stringed instrument with
前記胴部の外面に設けられて、前記検出センサの位置を示す被認識部を備える請求項1から請求項6および請求項8のいずれか一項に記載の弦楽器。 The detection sensor is attached to the inner surface of the body of the musical instrument body,
9. The stringed instrument according to any one of claims 1 to 6 and 8, further comprising a recognizable part provided on the outer surface of the body and indicating the position of the detection sensor.
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