JP2022151161A - 不動産サービスサーバ、方法およびプログラム - Google Patents

不動産サービスサーバ、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークを介して不動産を取引する不動産取引関係者が、取引の対象となる不動産を評価する情報の提示を受けられるようにする。【解決手段】実施の形態にかかる不動産サービスサーバは、属性情報収集装置と、不動産選択装置と、評価装置とを備える。属性情報収集装置は、複数の前記不動産それぞれの属性を、通信ネットワークを介して収集する。不動産選択装置は、複数の前記不動産のいずれかを選択する。評価装置は、選択された前記不動産の前記属性に基づいて、選択された前記不動産の評価を行う。【選択図】図18

Description

本発明は、不動産サービスサーバ、方法およびプログラムに関する。
売主、貸主、買主および借主などの不動産取引関係者に、不動産取引に関係する情報を、通信ネットワークを介して提供するサービスが知られている。例えば、特許文献1は、予め登録された不動産取引関係者に、このようなサービスを提供するシステムを開示する。しかしながら、このシステムにおいては、不動産を評価する情報は提示されない。
特開2002-324173号公報
本発明の実施の形態は、上述した問題を解消するためになされ、ネットワークを介して不動産を取引する不動産取引関係者が、取引の対象となる不動産を評価する情報の提示を受けられるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、実施の形態にかかる不動産サービスサーバは、属性情報収集装置と、不動産選択装置と、評価装置とを備える。属性情報収集装置は、複数の不動産それぞれの属性を、通信ネットワークを介して収集する。不動産選択装置は、複数の不動産のいずれかを選択する。評価装置は、選択された不動産の属性に基づいて、選択された不動産の評価を行う。
実施の形態にかかる不動産サービスシステムの構成を示す図である。 図1に示した法務局システム、不動産情報サービスサーバ、金融機関サーバおよびユーザ端末のコンピュータとしてのハードウェアの構成を例示する図である。 土地の登記事項証明書に含まれるデータを例示する図表である。 一戸建ての建物の登記事項証明書に含まれるデータを例示する図表である。 共同住宅の登記事項証明書に含まれるデータを例示する図表である。 図1に示した地図情報サーバにより提供される地図情報を例示する第1の図である。 図1に示した地図情報サーバにより提供される地図情報を例示する第2の図である。 図1に示したユーザ端末の構成を例示する図である。 図1に示した情報サーバが提供する不動産の属性情報を例示する図である。 図1に示した不動産情報サービスサーバの構成を示す図である。 図10に示した証明書提供サービスシステムの構成を示す図である。 図11に示したユーザDBに記憶されるユーザ情報を例示する図である。 図11に示した会計DBに記憶される課金情報を示す図である。 図11に示した会計DBに記憶される納付情報を例示する図である。 図10に示した証明書取得システムの構成を示す図である。 図10に示した流通促進システムの構成を示す図である。 図16に示した不動産DBに記憶される不動産情報を例示する図である。 図16に示した流通促進情報作成装置の構成を示す図である。 複数の取引対象の不動産#1~#mを含む選択画面を例示する図である。 選択された不動産#iの提示情報の編集に用いられる編集画像を例示する図である。 月次収支の編集用の画面を例示する図である。 編集用の画像を用いて作成された全体月次収支情報を例示する図である。 全体月次収支情報から作成される集計画像を例示する図である。 不動産に関係するシミュレーション画像を例示する図である。 評価結果画像を例示する図である。 図16に示した流通促進DBに記憶される流通促進情報を例示する図である。 図16に示した売主募集装置が不動産の流通を促進するサービスとして売主の募集を行う処理を示すフローチャートである。 図16に示した買主募集装置が不動産の流通を促進するサービスとして買主の募集を行う処理を示すフローチャートである。 図16に示した情報提示装置が不動産の流通を促進するサービスとして情報の提示を行う処理を示すフローチャートである。 図16に示した紹介装置が不動産の流通を促進するサービスとして仲介業者の紹介を行う処理を示すフローチャートである。 不動産サービスシステムの動作を例示する第1の通信シーケンス図である。 不動産サービスシステムの動作を例示する第2の通信シーケンス図である。 不動産サービスシステムの動作を例示する第3の通信シーケンス図である。 不動産サービスシステムの動作の変形例を示す第1の通信シーケンス図である。 不動産サービスシステムの動作の変形例を示す第2の通信シーケンス図である。 図26に示した流通促進情報の変形例を示す図である。
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下、図面において実質的に同じ構成要素、処理、情報およびデータには同じ符号および名称が付される。また、複数ありうる構成要素のいずれかを特定せずに示すときには、構成要素の符号の添え字を省略することがある。また、情報処理の主体となりうる装置を総称して「ノード」と記載することがある。
また、図面において構成要素およびデータの数および種類は例示的に示され、適宜、増減されたり変更されたりしうる。また、ノードの間における通信の順番は例示的に示され、適宜、変更されうる。また、図示の都合上、図面において、「装置」、「システム」および「情報」など、構成要素および情報などの名称の一部が適宜、省略されることがある。また、図面において、発明の本質的な説明に関係しない構成要素は、適宜、省略されることがある。また、m,n,p,qは2以上の整数であり、iは1~pの整数である。
図1は、実施の形態にかかる不動産サービスシステム1の構成を示す図である。図1に示すように、不動産サービスシステム1は、インターネットなどの通信ネットワーク100を介して相互に通信が可能に接続された法務局システム2と、不動産情報サービスサーバ4と、地図情報サーバ14と、金融機関サーバ16と、情報サーバ18-1~18-mと、ユーザ端末30-1~30-nとを備える。また、不動産情報サービスサーバ4にはプリンタ102などの周辺機器が適宜、接続される。
図2は、図1に示した法務局システム2、不動産情報サービスサーバ4、地図情報サーバ14、金融機関サーバ16、情報サーバ18およびユーザ端末30のコンピュータとしてのハードウェア12の構成を例示する図である。図2に示すように、これらのノードは、バス120を介して相互にデータを入出力可能に接続されたCPU(Central Processing Unit)122と、ROM(Read Only Memory)124と、RAM(Random Access Memory)126と、通信ネットワーク100に接続されるネットワークインターフェース(IF)128と、プリンタ、ディスプレイおよびキーボードなどのユーザインターフェース(UI;User Interface)装置が接続される入出力装置(I/O)130と、フラッシュメモリおよびDVDなどの記録媒体に対して、データの書き込みおよび読み出しを行う記録装置132と、プリンタ102などが接続される外部装置IF134とを備える。
不動産サービスシステム1の構成要素は、専門のハードウェアにより実現されても、図2に示したROM124などに記憶されたソフトウェアをCPU122が実行することにより実現されても、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。
図1に示した不動産サービスシステム1において、法務局システム2は、法務局により運営され、不動産登記の登記事項証明書を不動産情報サービスサーバ4に対して交付する。つまり、法務局システム2は、不動産情報サービスサーバ4と通信ネットワーク100を介して通信し、不動産情報サービスサーバ4から不動産登記の登記事項証明書の交付の申請を受ける。
法務局システム2は、交付の申請を受けると、不動産情報サービスサーバ4に対して登記事項証明書を交付し、不動産情報サービスサーバ4から手数料の納付を受ける。ただし、法務局システム2は、不動産情報サービスサーバ4を介さず、通信ネットワーク100を介してユーザ端末30と直接に通信し、登記事項証明書の交付の申請を受け付け、登記事項証明書を交付し、手数料の納付を受けることもできる。
なお、以下、不動産登記の登記事項証明書およびその電子データは、単に登記事項証明書および証明書とも記載される。また、不動産情報サービスサーバ4から法務局システム2への登記事項証明書の交付の申請、法務局システム2から不動産情報サービスサーバ4への登記事項証明書の交付、および、不動産情報サービスサーバ4から法務局システム2の手数料の納入の一連の動作は、単に登記事項証明書の取得とも記載される。
図3は、土地の登記事項証明書に含まれるデータを例示する図表である。図4は、一戸建ての建物の登記事項証明書に含まれるデータを例示する図表である。図5は、共同住宅の登記事項証明書に含まれるデータを例示する図表である。
図3~図5に示すように、土地、一戸建ての建物および共同住宅の登記事項証明書は、これらの不動産に対応する登記簿謄本に含まれる項目に対応するデータを含む。つまり、これらの登記事項証明書は、不動産と、その所在と、所有者の氏名または名称と、所有者の住所または所在とを特定するデータを含む。また、これらの登記事項証明書は、登録の受付日、債権額および利息など不動産の取引価格を推定するために用いられうるデータを含む。
また、図4に示すように、建物の登記事項証明書は、付属建物の表示の表題部をさらに含む。また、図5に示すように、共同住宅の登記事項証明書は、専有部分の家屋番号をさらに含む。
図3に示すように、土地の登記事項証明書の表題部(土地の表示)は、不動産番号などと、所在と、地番と、地目と、地積と、登録原因および日付と、所有者とを示すデータを含む。所有者を示す所有者データは、不動産の所有者の氏名または名称と、住所または居所とを示すデータを含む。図4に示すように、建物の登記事項証明書の表題部(主である建物の表示)は、所在と、家屋番号と、種類と、構造と、床面積と、登記の日付とを示すデータを含む。
図5に示すように、共同住宅の登記事項証明書の表題部(一棟の建物の表示)は、所在図番号などと、所在と、建物の名称と、構造と、床面積と、登録原因および日付とを示すデータを含む。
また、共同住宅の登記事項証明書の表題部(専有部分の建物の表示)は、不動産番号と、家屋番号と、建物の名称と、種類と、構造と、床面積と、登記原因および日付とを示すデータを含む。また、共同住宅の登記事項証明書の表題部(敷地権の表示)は、土地の符号と、敷地権の種類と、敷地権の割合と、登録原因および日付と、所有者とを示すデータを含む。
図3~図5に示すように、土地、建物および共同住宅の登記事項証明書の権利部の甲区は、1つ以上の順位番号に対応づけられた所有者と、登記の目的と、受付年月日および受付番号と、権利者その他の事項とを示すデータを含む。
土地の登記事項証明書の権利部の乙区は、1つ以上の順位番号に対応づけられた登記の目的と、登記がなされた年月日を示す受付年月日およびその受付番号と、権利者その他の事項とを示すデータを含む。権利部の乙区の権利者その他を示すデータは、登録原因と、債権額と、利息と、損害額と、債務者と、抵当権者と、共同担保とを示すデータを含む。共同担保のデータは、共同担保目録を示す。
図1に示した地図情報サーバ14は、インターネット関連のサービス事業者により運用され、「Google Maps(登録商標)」および「MapFan(登録商標)」などの名称で地図検索サービスを提供する。なお、地図情報サーバ14の機能を提供する構成要素が、不動産情報サービスサーバ4に含まれてよい。
地図情報サーバ14は、他のノードからの問い合わせに応じて、広い地域を示す地図情報、および、問い合わされた不動産とその周辺の不動産の周辺を拡大して示す地図情報を、Webページを介して提供する。以下、広い地域を示す地図情報は、広域地図情報と記載され、問い合わされた不動産とその周辺の不動産の周辺を拡大して示す地図情報は、拡大地図情報と記載される。
この拡大地図情報には、不動産の所在および名称など、不動産を特定可能な情報が含まれる。従って、拡大地図情報に含まれる不動産を指定することにより、ユーザ端末30のユーザは、指定された不動産を特定する情報を、ユーザ端末30に対して入力できる。あるいは、ユーザ端末30は、拡大地図情報に含まれる不動産の全てを特定する情報を、拡大地図情報から得ることができる。
図6,図7は、図1に示した地図情報サーバ14により提供される地図情報を例示する第1および第2の図である。地図情報サーバ14は、他のノードからの問い合わせがあると、図6に示すように、最初に、日本全体を示す広域地図情報を不動産情報サービスサーバ4に提供する。なお、図6に示した広域地図情報など、以下に例示する情報および画像は、ユーザ端末30のUI装置のディスプレイにおいて、1つの画面として表示されたり、1つの画面をスクロールすることにより表示されたりしうる。
ユーザ端末30のユーザは、表示された日本全体の地図情報の一部分を、カーソル(マウスポインタ)による操作またはタッチパネルへの操作などにより指定できる。この指定に応じて、地図情報サーバ14は、図7に示すように、指定された場所を拡大して示す拡大地図情報を不動産情報サービスサーバ4に提供する。
図1に示した金融機関サーバ16は、例えば、銀行およびクレジットカード会社などの金融機関により運営され、法務局システム2、不動産情報サービスサーバ4およびユーザ端末30の間の金銭の授受の処理を行う。つまり、金融機関サーバ16は、不動産情報サービスサーバ4から法務局システム2への手数料の納入の指示を受けたときに、不動産情報サービスサーバ4の口座から法務局システム2の口座に、手数料の金額の金銭を移動させる処理を行う。
また、金融機関サーバ16は、ユーザ端末30から不動産情報サービスサーバ4への課金への支払いの指示を受けたときに、ユーザ端末30のユーザの口座から不動産情報サービスサーバ4の口座に課金の金額の金銭を移動させる処理を行う。
ただし、不動産情報サービスサーバ4から法務局システム2への手数料の納入、および、ユーザ端末30から不動産情報サービスサーバ4への課金への支払は、金融機関サーバ16を介して行われる必要はない。つまり、手数料の納入は、法務局システム2と不動産情報サービスサーバ4との間で直接に行われてよく、また、課金への支払いは、ユーザ端末30と不動産情報サービスサーバ4との間で直接に行われてよい。また、口座の間で金銭を移動させることは、振り込みとも記載される。
情報サーバ18-1~18-nそれぞれは、例えば、不動産仲介業者などの不動産取引関係者、および、「スーモ(登録商標)」および「レインズ(登録商標)」などの名称で不動産情報を提供する複数の業者それぞれにより運用される。情報サーバ18-1~18-nそれぞれは、ユーザ端末30および不動産情報サービスサーバ4など、他のノードからの問い合わせに応じて、複数の不動産それぞれの1つ以上の属性を示す情報を含む広告情報を、Webページなどを介して提供する。なお、情報サーバ18の機能を提供する構成要素が、不動産情報サービスサーバ4に含まれてよい。
図9は、図1に示した情報サーバ18-1~18-nが提供する不動産の属性情報を例示する図である。情報サーバ18-1~18-nそれぞれが提供する広告情報は、問い合わせにおいて指定された不動産と、その周囲の不動産の属性を示す属性情報を含みうる。属性情報は、情報サーバ18-1~18-nから、過去から現在までに得られた広告情報に含まれる不動産の様々な属性を対応づけて示す。
不動産の属性情報は複数のエントリを含む。不動産の属性情報の複数のエントリそれぞれは、図9に示すように、不動産の名称、所在、外観の画像、取引価格、管理費、修繕積立金、賃貸料、築年数、築年月、専有面積、間取り、バルコニーの有無、方角、総戸数、建物の構造、管理費、修繕積立金、最寄り駅からのアクセス、修繕計画および駐車場などの不動産の属性を、過去から現在まで示すデータを、不動産を一意に示す不動産IDに対応づけて含む。
これらの属性のうち、専有面積は、共同住宅の不動産の専有部分の面積を示し、修繕計画は、共同住宅の修繕計画の有無およびその内容を示し、駐車場は、駐車場の有無およびその空きの有無を示す。
例えば、不動産の名称、所在および最寄り駅からのアクセスなどの属性の組み合わせは、不動産の特定に役立ちうる。
また、例えば、不動産の取引価格、賃貸料、築年数および築年月など、属性情報に含まれる多くの属性の組み合わせは、不動産の用途、利便性、および、不動産を所有することの社会的意味(ステータス)などの不動産自体の価値を総合的に評価するために役立ちうる。
また、例えば、不動産の現在および過去の取引価格、賃貸料、管理費および修繕積立金などの属性の組み合わせは、不動産の現在および未来における財産的および収益性の評価および予測のために役立ちうる。このように、不動産の取引者は、属性情報を、不動産に関係する様々な評価、予測および数値の設定などに役立てうる。
なお、属性情報は、上述した不動産の属性の全ての種類を常に含む必要はなく、土地であるか、建物であるか、共同住宅であるかなどの不動産の種類に応じて、上記の不動産の属性のうちの一部を含めばよい。あるいは、属性情報は、図9に示した以外の不動産の属性を含んでよい。ただし、情報サーバ18-1~18-nそれぞれが提供する属性情報が示す不動産の属性の種類およびその数値などの内容は必ずしも同じではない。従って、属性情報は、情報サーバ18-1~18-nそれぞれにより提供された属性の全てを含んでよい。
図8は、図1に示したユーザ端末30の構成を例示する図である。図8示すように、ユーザ端末30は、要求・受信制御装置300と、登録装置302と、認証装置304と、要求装置306と、支払装置308と、受信装置310とを備える。
ユーザ端末30は、これらの構成要素により、不動産情報サービスサーバ4に対するユーザ端末30のユーザの登録を行う。また、ユーザ端末30は、不動産情報サービスサーバ4からの登記事項証明書を、通信ネットワーク100を介して受信する。また、ユーザ端末30は、不動産情報サービスサーバ4から通信ネットワーク100を介して行われる課金に応じて金銭を支払う。
なお、以下、ユーザ端末30から不動産情報サービスサーバ4への登記事項証明書の要求と、不動産情報サービスサーバ4からユーザ端末30への登記事項証明書の送信と、不動産情報サービスサーバ4からユーザ端末30への課金と、ユーザ端末30から不動産情報サービスサーバ4への金銭の支払いとを含む一連の動作を、登記事項証明書の提供とも記す。
要求・受信制御装置300は、ユーザ端末30の構成要素を制御して、不動産情報サービスサーバ4への登記事項証明書の提供を受ける処理を行わせる。また、要求・受信制御装置300は、通信ネットワーク100を介したユーザ端末30と他のノードとの間の通信の制御を行う。
登録装置302は、ユーザ端末30のユーザを不動産情報サービスサーバ4に登録するために必要な処理を行う。つまり、登録装置302は、不動産情報サービスサーバ4との間で通信を行い、不動産情報サービスサーバ4におけるユーザのアカウントの作成、および、識別情報(ID;IDentifier)およびパスワードの設定などの認証情報の設定を行う。
また、登録装置302は、ユーザが不動産取引関係者における買主、売主および仲介業者のいずれであるかであるかを示すユーザ種別の設定を行う。なお、ユーザは、買主、売主および仲介業者のいずれかに一意に分類されなくてよく、売主が買主を兼ねたり、売主が仲介業者を兼ねたりしてよい。
また、登録装置302は、ユーザの不動産情報サービスサーバ4におけるランクの設定、つまり、不動産情報サービスサーバ4の有料会員であるか無料会員であるか、継続的なユーザであるか一時的なユーザであるかなどを示すユーザランクの設定を行う。また、登録装置302は、ユーザの氏名または名称を示すユーザ名と、ユーザの住所または居所を示す所在と、ユーザの電子メールアドレスおよび電話番号などを示す連絡先との設定を行う。
認証装置304は、不動産情報サービスサーバ4にアカウントを作成したユーザ端末30のユーザが、不動産情報サービスサーバ4にログインする際に必要とされる認証の処理を行う。この認証は、IDおよびパスワードを用いる認証、および、指紋などの生体情報を用いる認証など、様々な方法により実現されうる。なお、以下、不動産情報サービスサーバ4にアカウントを作成したユーザ端末30のユーザを、単にユーザとも記す。
要求装置306は、例えば、ユーザ端末30のUI装置のディスプレイにGUI(Graphcal User Interface)画像を表示する。さらに、要求装置306は、登記事項証明書を所望し、その要求元となるユーザ端末30のUI装置のキーボードなどに対するユーザの操作に応じて、登記事項証明書を特定する情報を受け入れる。
なお、不動産サービスシステム1の各ノードは、不動産情報サービスサーバ4の運営者およびユーザ端末30のユーザのUI装置に対する操作に応じて動作しえ、これらのノードのUI装置に対して情報の表示などを行いうる。ただし、以下、記載を簡潔にするために、特記なき限り、不動産サービスシステム1の各ノードが、ユーザ端末30のUI装置に対する操作に応じて動作し、ユーザ端末30のUI装置に対して情報を表示する場合を具体例として記載する。
さらに、要求装置306は、不動産情報サービスサーバ4に対して、受け入れた情報により特定される登記事項証明書の提供を要求する。
支払装置308は、不動産情報サービスサーバ4からの課金を受け、金融機関サーバ16を介して、課金された金額の金銭を、金融機関サーバ16を介して不動産情報サービスサーバ4に対して支払う。
受信装置310は、不動産情報サービスサーバ4から送信されてきた登記事項証明書を受信し、ディスプレイへの表示、および、記録媒体への記録などを行う。
図10は、図1に示した不動産情報サービスサーバ4の構成を示す図である。図10に示すように、不動産情報サービスサーバ4は、証明書データベース(DB;Data Base)40、証明書提供サービスシステム42、証明書取得システム52、および、プリンタ102による不動産取引を勧誘するダイレクトメール(DM;Direct Mail)の印刷などを行う流通促進システム6を備える。
不動産情報サービスサーバ4は、例えば、不動産の仲介業者、または、インターネットにおける不動産取引のプラットフォームの提供者により運用される。不動産情報サービスサーバ4の運営者は、自ら不動産の取引を行っても、自らは不動産の取引を行わず、不動産の情報の提示のみ、あるいは、不動産の取引に適した仲介業者の提供のみを行ってもよい。
不動産情報サービスサーバ4は、これらの構成要素により、法務局システム2に対して登記事項証明書の交付を申請し、この申請に応じて法務局システム2により交付された登記事項証明書を受信する。また、不動産情報サービスサーバ4は、受信した登記事項証明書を、証明書DB40に記憶される証明書情報の複数のエントリに記憶させる。
なお、証明書情報は、登記事項証明書そのものであったり、登記事項証明書にIDなどの付加情報を加えたものであったり、登記事項証明書のうち、不動産情報サービスサーバ4における処理に必要とされる一部であったりしてよい。
また、不動産情報サービスサーバ4は、受信した登記事項証明書を、この登記事項証明書を要求したユーザ端末30に対して送信する。また、不動産情報サービスサーバ4は、法務局システム2からの手数料支払の請求に応じて、手数料の金額の金銭を、金融機関サーバ16を介して法務局システム2に対して支払う。
なお、以下、不動産情報サービスサーバ4から法務局システム2への登記事項証明書の交付の申請と、法務局システム2から不動産情報サービスサーバ4への手数料支払の要求と、不動産情報サービスサーバ4から法務局システム2への手数料支払とを含む一連の動作は、登記事項証明書の取得とも記される。
また、不動産情報サービスサーバ4は、ユーザ端末30に対する課金を行う。また、不動産情報サービスサーバ4は、証明書DB40に記憶された証明書情報を用い、不動産取引関係者に対して、不動産の販売の勧誘など、不動産流通促進のための様々なサービスを提供する。従って、不動産情報サービスサーバ4は、これらの機能により、不動産取引関係者にとって有益な情報を提供するプラットフォームとなりうる。
図11は、図10に示した証明書提供サービスシステム42の構成を示す図である。図11に示すように、証明書提供サービスシステム42は、証明書提供部44と、ユーザ情報を記憶するユーザDB46と、法務局システム2への手数料の納入を示す納入情報およびユーザへの課金を示す課金情報を記憶する会計DB48と、証明書取得部50とを備える。
証明書提供サービスシステム42は、これらの構成要素により、ユーザ端末30のユーザのアカウント作成およびその管理と、ユーザ端末30への登記事項証明書の提供と、法務局システム2からの登記事項証明書の取得とを行う。
証明書提供部44は、提供制御装置440と、ユーザ登録装置442と、ユーザ認証装置444と、ユーザ課金装置446と、ユーザ要求受信装置448と、証明書提供装置450とを備える。証明書提供部44は、これらの構成要素により、ユーザのアカウント作成およびその管理、および、法務局システム2への登記事項証明書の提供を行う。
提供制御装置440は、証明書提供部44の他の構成要素を制御して、ユーザ端末30への登記事項証明書の提供と、その課金処理とを行わせる。また、提供制御装置440は、通信ネットワーク100を介した証明書提供部44と他のノードとの間の通信の制御を行う。
ユーザ登録装置442は、ユーザ端末30からのユーザ登録データを処理し、ユーザのアカウントを作成し、作成したアカウントの管理を管理するユーザ情報をユーザDB46に記憶する。
ユーザ認証装置444は、ユーザDB46に記憶されたユーザ情報と、ユーザ端末30からのIDおよびパスワードなどを示すデータとを用いて、ユーザを認証する。証明書提供部44は、さらに、この認証の結果を示すユーザDB46に記憶する。
ユーザ課金装置446は、ユーザ端末30からの要求に応じて登記事項証明書を提供するときに、ユーザに対する課金を行い、ユーザから金融機関サーバ16を介した課金への支払いを受け、課金およびその結果を示す課金情報を会計DB48に記憶する。また、ユーザ課金装置446は、有料会員のユーザに会費の支払いを請求し、会費の支払を受け、会費の支払いを受けたか否かを示す会費情報をユーザDB46に記憶する。
図12は、図11に示したユーザDB46に記憶されるユーザ情報を例示する図である。図12に示すように、ユーザDB46に記憶される情報に含まれる複数のエントリには、ユーザのアカウントを一意に示すアカウントIDと、ユーザのいずれかを一意に示すユーザIDと、ユーザ種別と、ユーザのランクと、IDおよびパスワードなどの認証情報と、ユーザの氏名または名称を示すユーザ名と、ユーザの住所または居所を示す所在と、ユーザの電子メールアドレスおよび電話番号などの連絡先と、有料会員のユーザから会員が支払われたか否かを示す会費情報と、不動産と、不動産価格と、ユーザが認証済みか未認証かを示す認証結果情報とを示すデータが記憶される。
不動産を示すデータは、任意のタイミングでユーザにより設定され、ユーザが取引を希望するなど、何らかの関心を有する不動産を示す。希望価格は、ユーザが何らかの関心を有する不動産の取引における売値および買値などの希望価格の数値を示す。なお、ユーザ情報の1つのエントリには、複数の不動産およびこれらの希望価格を示すデータが含まれうる。また、以下、「ユーザ情報のエントリ」などは、「エントリ」が省略され、単に「ユーザ情報」とも記載されることがある。
図13は、図11に示した会計DB48に記憶される課金情報を例示する図である。図13に示すように、課金情報の複数のエントリには、図12に示したユーザ情報と共通なユーザIDと、このユーザに対して提供した登記事項証明書を示すデータと、その課金の金額を示すデータと、その課金に対する支払が済んでいるか未払いであるかを示すデータとを対応づけて含む課金明細情報とが記憶される。
図11に示すユーザ要求受信装置448は、ユーザ端末30から登記事項証明書の提供の要求を受信し、この要求をユーザ課金装置446に通知する。また、ユーザ要求受信装置448は、この要求に含まれ、ユーザが要求する登記事項証明書を特定する情報を証明書取得部50に対して出力する。
証明書提供装置450は、法務局システム2により交付された登記事項証明書を証明書取得部50から受け、この登記事項証明書の提供を要求したユーザ端末30に対して提供する。また、証明書提供装置450は、ユーザ端末30に対して登記事項証明書を提供したことをユーザ課金装置446に対して通知する。
図11に示すように、証明書取得部50は、取得制御装置500と、証明書申請装置502と、証明書受信装置504と、手数料納入装置506とを備える。証明書取得部50は、これらの構成要素により、ユーザ端末30に対して提供する登記事項証明書を、法務局システム2から取得する。
取得制御装置500は、証明書取得部50の構成要素を制御して、法務局システム2からの登記事項証明書の取得と、その手数料の納入処理とを行わせる。また、取得制御装置500は、通信ネットワーク100を介した証明書取得部50と他のノードとの間の通信の制御を行う。
証明書申請装置502は、証明書申請装置502は、証明書提供部44からユーザが要求する登記事項証明書を特定する情報を受け、この情報により特定される登記事項証明書の交付を法務局システム2に対して申請する。
証明書受信装置504は、交付の申請に応じて法務局システム2から交付された登記事項証明書を受信し、証明書提供部44に対して出力する。
手数料納入装置506は、法務局システム2から手数料の納付の指示に応じて、金融機関サーバ16を介して手数料の納付を行い、納付の結果を示す納付情報を会計DB48に記憶する。
図14は、図11に示した会計DB48に記憶される納付情報を例示する図である。図14に示すように、納付情報は、手数料の納付が指示された登記事項証明書と、その納付額と、手数料を納入済みであるか未納入であるかとを示すデータを対応づけて含む。
なお、不動産サービスシステム1において、金融機関サーバ16は複数ありうるので、このときには、複数の金融機関サーバ16それぞれについて納付情報を作成する必要がある。従って、このときには、納付情報は複数のエントリを含み、複数のエントリそれぞれには、複数の金融機関サーバ16のいずれかのIDを示す金融機関サーバIDが付される。
図15は、図10に示した証明書取得システム52の構成を示す図である。図15に示すように、証明書取得システム52は、図11に示した証明書提供サービスシステム42の構成要素のうち、取得制御装置500と、証明書申請装置502と、証明書受信装置504と、手数料納入装置506とを、証明書取得部50と共通に備える。証明書取得システム52は、これらの構成要素により、不動産情報サービスサーバ4の運営者の操作に応じて、あるいは、流通促進システム6からの要求に応じて、法務局システム2から登記事項証明書を取得し、証明書情報として証明書DB40に記憶する。
図16は、図10に示した流通促進システム6の構成を示す図である。図16に示すように、流通促進システム6は、流通促進情報作成装置60とサービス提供装置62とを備える。流通促進情報作成装置60は、不動産情報作成装置600と、属性情報収集装置602と、価格推定装置604と、不動産DB606と、属性情報DB608と、流通促進DB610と、流通促進情報作成装置7とを備える。サービス提供装置62は、売主募集装置620と、買主募集装置622と、情報提示装置624と、紹介装置626とを備える。
流通促進システム6は、これらの構成要素により、図10に示した証明書DB40の複数のエントリから、図3~図5に示した登記事項証明書を示す証明書情報を読み出し、証明書情報により特定される不動産の広告情報を情報サーバ18から読み出す。流通促進システム6は読み出した証明書情報および広告情報に含まれる属性情報を処理し、不動産の売主および買主の募集、不動産の情報の提示および仲介業者の紹介を行う。
流通促進情報作成装置60の不動産情報作成装置600は、証明書DB40から証明書情報を読み出して解析し、不動産の所在および名称など、不動産を特定可能な事項を示すデータを得て、属性情報収集装置602に対して出力する。さらに、不動産情報作成装置600は、属性情報収集装置602から、図9を参照して上述した属性情報を含む不動産の広告情報を得る。
なお、属性情報収集装置602から、証明書DB40から読み出した証明書情報に対応しない新たな不動産の広告情報が得られることがある。このようなときには、不動産情報作成装置600は、新たな不動産の証明書情報を、証明書DB40から読み出すか、証明書取得システム52に取得させるかして得る。
また、不動産情報作成装置600は、証明書DB40から読み出した証明書情報から、複数の不動産のいずれかを一意に識別する不動産IDを作成する。なお、不動産IDの作成は、不動産の所有者が、不動産情報サービスサーバ4にアカウントを有するユーザ端末30のユーザであるか否か、あるいは、不動産情報サービスサーバ4にアカウントを作成することを望むか否かにかかわらず行われる。また、不動産情報作成装置600は、不動産IDと、登記事項証明書と、広告情報となどを対応づけて不動産情報を作成し、不動産DB606に記憶させる。
図17は、図16に示した不動産DB606に記憶される不動産情報を例示する図である。図17に示すように、不動産情報は複数のエントリを含む。複数のエントリそれぞれには、不動産IDと、不動産IDにより特定される不動産の登記事項証明書および広告情報に含まれる属性情報と、この不動産に何らかの関心を有するユーザの希望価格とを示すデータとが対応づけられて含まれる。
なお、不動産の売主の募集は、例えば、通信ネットワーク100を介して伝送される電子データおよびプリンタ102により印刷されるDMにより、不動産の所有者に不動産の売却を勧誘したり、不動産の債権者に債権の持ち分の売却を勧誘したりすることである。売主の募集は、不特定の不動産の所有者および債権者に対して行われうる。
つまり、不動産の売主の募集は、不動産情報サービスサーバ4にアカウントを有するユーザであるか否かにかかわらず、図17に示した不動産情報に含まれる登記事項証明書において、不動産の所有者および債権者であると判断された人および企業に対して行われうる。以下、売主の募集が、不動産の所有者に対して行われる場合を説明する。
また、不動産の買主の募集は、例えば、不動産情報サービスサーバ4に登録されたユーザのうち、図12に示したユーザ情報のユーザ種別により買主であることが示されたユーザを相手として、売主であることが示されたユーザが所有する不動産の購入を、DMおよび電子メールなどの手段により勧誘することである。
また、不動産の情報の提示は、例えば、売りに出された不動産の登記事項証明書と、売主の希望価格または推定価格とを、電子メールおよび電子データとしてユーザに提示することである。
不動産の仲介業者の紹介は、売りに出された不動産の仲介に適した仲介業者を、ユーザ情報のユーザ種別により仲介業者であることが示されたユーザから選択し、売りに出された不動産の購入を希望するユーザに紹介することである。
不動産の情報の提示および仲介業者の紹介のサービスを受けうるユーザは、不動産情報サービスサーバ4の運営者の運営方針により適宜、選択されうる。つまり、不動産情報サービスサーバ4の運営者は、例えば、不動産の情報の提示および仲介業者の紹介を、ユーザ情報に含まれるユーザランクにより有料会員であることが示されたユーザに対してのみ行ったり、有料会員であるか無料会員であるかに関わらず全てのユーザに対して行ったりできる。
図16に示した属性情報収集装置602は、例えば、1日に1回の時間間隔で、通信ネットワーク100において提供される「Google(登録商標)」などの名称の検索エンジンに対して、不動産情報作成装置600からの不動産の所在および名称などを示すデータを送信して検索を行う。属性情報収集装置602は、この検索の結果から、図9に示した情報サーバ18が提供する不動産の広告情報に含まれる属性を得て属性情報を作成し、属性情報DB608に記憶する。
さらに、属性情報収集装置602は、地図情報サーバ14に不動産の所在および名称などを示すデータを送信して地図情報を得て、得られた地図情報に含まれる不動産を特定し、特定した不動産とその周囲の不動産とを含む拡大地図情報を情報サーバ18から収集する。
なお、属性情報収集装置602は、例えば、不動産情報作成装置600から土地の所在が入力され、この所在が大都市を示すときには、この土地と都道府県、市、区、町および番地を共通とする土地を、この不動産の周囲にある不動産とする。
また、属性情報収集装置602は、例えば、地図情報を用いるときには、この土地と共通の路線に面し、かつ、この土地から予め決められた距離の範囲のなかにある土地を、この不動産の周囲にある不動産とする。また、属性情報収集装置602は、例えば、不動産の所在が共同住宅に含まれる複数の専有部分の1つを示すときには、この専有部分と建物を共にする他の専有部分を、この不動産の周囲にある不動産とする。
価格推定装置604は、図3~図5に示した登記事項証明書において、権利者その他を示すデータに含まれ、受付年月日・受付番号、債権額および利息を示すデータから、不動産が取引されるときの取引価格を推定し、推定価格を求める。あるいは、価格推定装置604は、図9に示した属性情報から、不動産が取引されるときの取引価格を推定し、推定価格を求める。また、価格推定装置604は、推定価格を示すデータを、不動産DB606に記憶された不動産情報に、図17に示したように追加する。
価格推定装置604は、例えば、債権額および利息を示すデータに基づいて、受付年月日・受付番号が示す年月日と、取引価格の推定を行う年月日とから、債権額にその利息を加えた金額を推定する。また、価格推定装置604は、例えば、不動産を購入するときの頭金と借入金との一般的な割合に基づいて、債権額にその利息を加えた金額と、頭金とその利息を加えた金額との合計の金額を推定する。さらに、価格推定装置604は、例えば、この合計の金額に、受付年月日・受付番号が示す年月日から取引価格の推定を行う年月日までの不動産の取引価格の変化を考慮して、不動産の取引価格を推定する。
図18は、図16に示した流通促進情報作成装置7の構成を示す図である。図18に示すように、流通促進情報作成装置7は、地図情報収集装置700と、不動産選択装置702と、情報編集装置704と、シミュレーション装置706と、集計装置708と、評価装置710と、評価DB712とを備える。
流通促進情報作成装置7は、これらの構成要素により、地図情報、不動産情報およびユーザ端末30に対する操作を処理して流通促進情報を生成し、流通促進DB610に記憶させる。この流通促進情報は、提示情報および評価情報などを含み、不動産情報サービスサーバ4の運営者およびユーザ端末30のユーザに提示される。
提示情報は、取引対象の不動産の価格などを示し、不動産の取引者に提示される。シミュレーション結果情報は、取引対象の不動産を賃貸したときの現在および未来における収益性などのシミュレーションを行った結果として得られる。評価情報は、希望価格の妥当性、および、取引対象の不動産自体の価値、不動産のステータスおよび財産的価値および収益性など、取引対象の不動産に関係する様々な事項の評価を示す。なお、シミュレーション結果情報は、取引対象の不動産の未来の収益性の評価結果を示すとも考えられるので、評価情報はシミュレーション結果情報を含みうる。
地図情報収集装置700は、ユーザ端末30のUI装置に対する操作に応じて、例えば、地図情報サーバ14から、図6に示した広域地図情報を取得して、UI装置のディスプレイに表示する。
地図情報収集装置700は、広域地図情報の特定の場所の指定を、図6に示したように受けると、図7に示したように、地図情報収集装置700は、指定された場所を拡大して示す拡大地図情報を、ユーザ端末30のUI装置のディスプレイに表示する。
図19は、複数の取引対象の不動産#1~#i~#pを含む選択画面を例示する図である。図7に示した拡大地図情報は、取引対象となりうる複数の不動産#1~#i~#pを含む。不動産選択装置702は、例えば、拡大地図情報に含まれる不動産のうち、不動産情報に含まれる不動産の所在または名称が一致する不動産を、不動産#1~#i~#pとして選択する。
不動産選択装置702は、これら不動産#1~#i~#pの現在の属性情報の少なくとも一部を含む選択画像を生成し、取引関係者、具体的には不動産の売主、仲介者および買主となり得るユーザ端末30のUI装置のディスプレイそれぞれに表示する。
選択画像には、不動産#1~#i~#pそれぞれを示すpのサムネイルが含まれる。これらpのサムネイル#1~#i~#pそれぞれには、不動産#1~#i~#pそれぞれの属性のうち、不動産#1~#i~#pそれぞれの特定に関係する属性の1つ以上と、不動産#1~#i~#pそれぞれの評価に関係する属性の1つ以上とが表示される。
不動産#1~#i~#pのサムネイルには、例えば、不動産の特定に関係する属性として名称および所在が、不動産の評価に関係する属性として取引価格が表示され、さらに、属性から得られる利回りおよび月次収支が表示される。なお、利回りは、不動産の取引価格に対する不動産の賃貸料の割合であり、月次収支は、不動産を賃貸したときに得られる収入から、管理費および税金などを除いた金額である。
なお、不動産#1~#i~#pの1つ以上の属性が、情報サーバ18-1~18-nのうちの2つ以上から得られたときには、選択画像に表示される不動産#1~#i~#pの属性の数値は、例えば、得られた属性の数値の範囲、または、これらの平均値とされる。
なお、以上、不動産選択装置702が、図6,図7に示した広域地図情報および拡大地図情報を用いて不動産#iを選択する場合を例示したが、不動産選択装置702を、例えば、「Google(登録商標)」などの検索エンジンを用いて検索を行うことにより、不動産#iを選択するように構成することも可能である。
図20は、選択された不動産#iの提示情報の編集に用いられる編集画像を例示する図である。不動産選択装置702は、ユーザ端末30のUI装置に対する操作に応じて、図19に示した選択画像に含まれるサムネイル#iを選択する操作を受ける。
不動産選択装置702がこのような操作を受けると、情報編集装置704は、図20に示す不動産#iの編集画面を、ユーザ端末30のUI装置のディスプレイに表示する。この編集画面には、図19に示した属性に加え、管理費および修繕積立金などの属性がさら表示される。
図21は、月次収支の編集用の画面を例示する図である。例えば、ユーザ端末30のUI装置のディスプレイに、図20に示したように編集画像が表示され、ユーザが、月次収支の項目の編集のボタンを選択する操作を行う。このとき、情報編集装置704は、不動産#iが共同住宅であるときには、図21に示すように月次収支の編集用の画像を、ユーザ端末30のUI装置のディスプレイに表示する。
月次収支の編集用の画面には、月次収支との項目名と、月次収支の年・月、共同住宅の不動産#iの購入に要した費用の返済額(ローン返済額)、ローン残高、管理費、修繕積立金およびその他の費用の項目と、編集を行うためのボタンとが含まれる。不動産情報サービスサーバ4の運営者またはユーザ端末30のユーザが、ローン返済額、ローン残高、管理費、修繕積立金およびその他の費用のいずれかの属性を選択し、さらに、編集のボタンを選択すると、情報編集装置704は、ユーザ端末30のUI装置から、選択された属性の数値の入力を受け入れる。
図22は、編集用の画像を用いて作成された全体月次収支情報を例示する図である。不動産情報サービスサーバ4の運営者またはユーザ端末30のユーザが、図21に示した月次収支の編集用の画面を用いてnか月分の数値を入力すると、情報編集装置704は、図22に示すように、qか月分の月次収支情報#1~#qを示す全体月次収支情報を作成する。
図23は、全体月次収支情報から作成される集計画像を例示する図である。不動産情報サービスサーバ4の運営者またはユーザ端末30のユーザが、例えば、ある年の12か月分の月次収支情報を含む全体月次収支情報を作成した後に、図20に示した編集画面の集計のボタンを選択する操作を行う。このとき、集計装置708は、図22に示した全体月次収支情報を処理して、図23に示す集計情報を作成して評価DB712に記憶し、ユーザ端末30のUI画像のディスプレイに表示する。
図23に示すように、集計情報は、12か月の収支をグラフ形式で示す画像と、3か月の収支を示す画像とを含む。直近の12か月の収支をグラフ形式で示す画像は、ユーザ端末30のユーザによる「<」または「>」の図形の選択操作に応じて、早い期間を示す画像または遅い期間を示す画像に変更されうる。また、3か月の収支を示す画像もまた、カーソルの操作などにより、早い期間を示す画像または遅い期間を示す画像に変更されうる。
図24は、不動産#iに関係するシミュレーション画像を例示する図である。ユーザ端末30のユーザが、図17に示した希望価格を入力し、図20に示した編集画面のシミュレーションのボタンを選択する操作を行と、シミュレーション装置706は、例えば、不動産#iの現在および未来における収益性のシミュレーションを行う。
シミュレーション装置706は、このシミュレーションの結果およびユーザにより設定された数値などを、評価装置710に対して出力し、評価DB712に記憶する。また、シミュレーション装置706は、図24に示すように、グラフ形式で経時的に示す収益性シミュレーション画像を作成し、ユーザ端末30のUI装置のディスプレイに表示する。なお、収益性シミュレーション画像のローン返済額および完済時年齢の部分は、ユーザ端末30のユーザによるこれらの数値の設定に用いられる。
ユーザにより設定されたこれらの数値は、シミュレーションのための処理において用いられる。従って、これらの数値の設定が変更されると、シミュレーションの結果も変化する。シミュレーション画像の初年度収入および初年度支出の部分には、シミュレーションの結果として得られたこれらの数値が表示される。
なお、シミュレーション装置706によるシミュレーションにおいては、入力された希望価格の他に、例えば、このユーザが不動産#iを購入するためのローンを組む金融機関の利息、不動産価格の変動の予想、ローン返済額およびローン完済時の年齢など、不動産#iの収益性の評価に関係する属性の数値が処理される。このシミュレーションの結果において、特定された不動産#iを賃貸したときの年間収入、損益、ローンの支払残高、および、不動産#iの売却予想額など、この不動産#iの未来における収益性が予測される。
このシミュレーション処理においては、評価DB712に記憶された過去の1回以上のシミュレーションの結果が示す不動産#iの収益性の評価結果と、現在における実際の収益性の評価とは、最新のシミュレーションの結果の補正に用いられうる。このように、シミュレーション処理において、過去のシミュレーションの結果が、最新のシミュレーションの結果の補正に用いられると、不動産#iの未来における収益性の予測の精度が向上する。
図18に示した評価装置710は、ユーザ端末30のユーザのUI装置に対する操作と、図17に示した不動産情報に含まれる属性情報と、評価DB712に記憶された情報とに基づいて不動産#iの評価を行う。また、評価装置710は、不動産#iの評価の結果を示す評価情報を作成し、評価DB712に記憶し、ユーザ端末30に対して出力し、そのUI装置のディスプレイなどに表示させる。
評価装置710は、さらに、シミュレーション装置706は、図24に示したシミュレーションの結果と、ローン返済額および完済時年齢の数値とを処理し、シミュレーションの結果が妥当であるか否か、シミュレーションの結果が正確であるか否か、および、ユーザ端末30のユーザのローンの返済計画が妥当であるか否かを評価し、評価結果を評価DB712に記憶し、ユーザ端末30に対して出力してそのUI装置に表示させる。
図25は、図18に示した評価装置710がユーザ端末30のUIディスプレイに表示する評価結果画像を例示する図である。評価装置710は、ユーザ端末30のユーザが、図24に示した「評価」のボタンを押下する操作を行うと、不動産#iの評価、シミュレーションの結果の評価、および、ユーザのローン返済計画の評価などを行う。
評価装置710は、例えば、図25に示すように、シミュレーションの結果の妥当性および正確性と、ローン返済額の妥当性と、完済時年齢の妥当性と、不動産#iのステータス、収益性および資産価値の評価結果を、最高を☆5つとし、最低を☆1とする5段階で表示する評価データを作成する。
図26は、図16に示した流通促進DB610に記憶される流通促進情報を例示する図である。流通促進情報は複数のエントリを含み、図26に示すように、複数のエントリそれぞれは、流通促進サービスIDと、不動産IDと、サービス種別と、流通促進情報作成装置7を用いてユーザ端末30のユーザが作成した提示情報、および、シミュレーション結果情報を含む評価情報と、価格推定装置604により推定された不動産の推定価格と、希望価格と、サービスの提供先を示す提供先IDの1つ以上とを示すデータとが対応づけられて含まれる。
流通促進サービスIDは、サービス提供装置62により提供されるサービスを一意に示す。不動産IDは、流通促進サービスIDにより示されるサービスの対象となる不動産を一意に示す。
サービス種別は、不動産流通促進のために、不動産IDが示す不動産に関係して提供されうる複数の種類のサービスのいずれか、つまり、不動産の売主および買主の募集、不動産の情報の提示および仲介業者の紹介のいずれかを示す。1つ以上の提供先IDは、サービスの提供を受ける不動産の所有者、または、ユーザを示す。なお、サービスの提供を受ける不動産の所有者は、不動産情報サービスサーバ4にアカウントを有するユーザであっても、ユーザでなくてもよい。また、サービスの提供を受ける不動産の所有者が不動産情報サービスサーバ4にアカウントを有するユーザでないときには、提供先IDは、不動産の所有者の意思にかかわらず作成されうる。
流通促進情報は、これらのデータの組み合わせにより、不動産IDが示す不動産について、提供先IDが示す不動産の所有者またはユーザに対して、サービス種別が示す不動産流通促進のためのサービスのいずれが提供されるかを示す。
以下、図27~図29を参照して、売主募集装置620、買主募集装置622、情報提示装置624および紹介装置626の動作を詳細に説明する。図16に示した売主募集装置620は、流通促進情報およびユーザ情報を処理し、売主の募集のための処理を行う。
これら売主の募集、買主の募集、情報の提示および仲介者の紹介においては、図23に示した提示情報、および、シミュレーションに用いられた数値およびその結果を示す情報の全部または一部が、売主となりうる不動産の所有者またはユーザなどに、DMまたはユーザ端末30のUI装置のディスプレイを介して適宜、提示されうる。図27は、売主募集装置620が不動産の流通を促進するサービスとして売主の募集を行う処理を示すフローチャートである。
図27に示すように、ステップS100において、売主募集装置620は、流通促進DB610から流通促進情報を読み出す。
ステップS102において、売主募集装置620は、流通促進情報のサービス種別が売主の募集を示すか否かを判断する。売主募集装置620は、流通促進情報のサービス種別が売主の募集を示す(S102の処理においてY)ときにはS104の処理に進み、流通促進情報のサービス種別が売主の募集を示さない(S102の処理においてN)ときには処理を終了する。
ステップS104において、売主募集装置620は、図11に示したユーザDB46から、図12に示したユーザ情報に含まれるユーザIDの全てを読み出す。
ステップS106において、売主募集装置620は、未だに処理の対象とされていない流通促進情報の提供先IDを読み出す。
ステップS108において、売主募集装置620は、S106の処理において読み出した提供先IDが、S104の処理において読み出したユーザIDに含まれているか否かを判断する。売主募集装置620は、読み出した提供先IDがユーザIDに含まれているとき(S108の処理においてY)にはS110の処理に進み、読み出した提供先IDがユーザIDに含まれてないとき(S108の処理においてN)にはS114の処理に進む。
ステップS110において、売主募集装置620は、ユーザDB46に記憶されたユーザ情報から、提供先IDと同じユーザIDを含むエントリを読み出す。売主募集装置620は、さらに、読み出したユーザ情報のエントリに記憶されたユーザクラスおよび会員情報に基づいて、提供先IDと同じユーザIDが付されたユーザに対して売主の募集のサービスを行えるか否かを判断する。
売主募集装置620は、売主の募集のサービスを行えるとき(S110の処理においてY)にはS112の処理に進み、売主の募集のサービスを行えないとき(S110の処理においてN)にはS122の処理に進む。
ステップS112において、売主募集装置620は、S110の処理において読み出したユーザ情報のエントリから、ユーザの氏名または名称およびその連絡先を示すデータを得る。
ステップS114において、売主募集装置620は、流通促進情報に含まれる不動産IDと共通の不動産IDを含む不動産情報を、不動産DB606から読み出す。
ステップS116において、売主募集装置620は、S114の処理において読み出した不動産情報に含まれる登記事項証明書から、不動産の所有者を示すデータを得て、このデータから不動産の所有者の連絡先を作成する。
ステップS118において、売主募集装置620は、S112またはS116の処理において、不動産の所有者の氏名または名称およびその住所などが得られたときには、不動産の所有者に送るDMをプリンタ102に印刷させ、売主の募集を行う。なお、このDMには、提示情報および評価情報の全部または一部が適宜、提示されて表示されてよい。
あるいは、S112の処理において、不動産の所有者のメールアドレスなどが得られたときには、売主募集装置620は、不動産の所有者の端末装置に通信ネットワーク100を介して売主の募集を行うための電子データを送信する。
なお、S118の処理において、不動産の所有者の端末装置は、上述したように、ユーザ端末30であっても、不動産情報サービスサーバ4にアカウントを有さない人のユーザ端末30以外の端末装置であってもよい。また、売主の募集の際に、不動産の所有者に、不動産情報サービスサーバ4へのアカウントの作成を勧誘してもよい。
ステップS120において、売主募集装置620は、流通促進情報に含まれる提供先IDの全てについてS106,S108の処理が行われたか、つまり、流通促進情報に含まれる提供先IDの全てについて処理が完了したか否かを判断する。売主募集装置620は、提供先IDの全てについて処理が終了したとき(S120の処理においてY)にはS122の処理に進み、提供先IDの全てについて処理が終了していないとき(S120の処理においてN)にはS106の処理に戻る。
ステップS122において、売主募集装置620は、売主の募集の処理に用いられた流通促進情報のエントリを削除し、処理を終了する。
買主募集装置622は、流通促進情報およびユーザ情報を処理し、買主の募集のための処理を行う。以下、図28を参照して、買主募集装置622の処理をさらに説明する。図28は、買主募集装置622が不動産の流通を促進するサービスとして買主の募集を行う処理を示すフローチャートである。
図28に示すように、ステップS140において、買主募集装置622は、流通促進DB610から流通促進情報を読み出す。
ステップS142において、買主募集装置622は、流通促進情報のサービス種別が買主の募集を示すか否かを判断する。買主募集装置622は、流通促進情報のサービス種別が買主の募集を示す(S142の処理においてY)ときにはS144の処理に進み、流通促進情報のサービス種別が買主の募集を示さない(S142の処理においてN)ときには処理を終了する。
ステップS144において、買主募集装置622は、図11に示したユーザDB46から、図12に示したユーザ情報に含まれるユーザIDの全てを読み出す。
ステップS146において、買主募集装置622は、未だに処理の対象とされていない流通促進情報の提供先IDを読み出す。
ステップS148において、買主募集装置622は、S146の処理において読み出した提供先IDが、S144の処理において読み出したユーザIDに含まれているか否かを判断する。買主募集装置622は、読み出した提供先IDがユーザIDに含まれているとき(S148の処理においてY)にはS150の処理に進み、読み出した提供先IDがユーザIDに含まれてないとき(S148の処理においてN)にはS156の処理に進む。
ステップS150において、買主募集装置622は、ユーザDB46に記憶されたユーザ情報から、提供先IDと同じユーザIDを含むエントリを読み出す。買主募集装置622は、さらに、読み出したユーザ情報のエントリに記憶されたユーザクラスおよび会員情報に基づいて、提供先IDと同じユーザIDが付されたユーザに対して買主の募集のサービスを行えるか否かを判断する。
買主募集装置622は、買主の募集のサービスを行えるとき(S150の処理においてY)にはS152の処理に進み、買主の募集のサービスを行えないとき(S150の処理においてN)にはS156の処理に進む。
ステップS152において、買主募集装置622は、S150の処理において読み出したユーザ情報のエントリから、ユーザの氏名または名称およびその連絡先を示すデータを得る。
ステップS154において、買主募集装置622は、S152の処理において、ユーザの氏名または名称およびその住所などが得られたときには、不動産の買主となりうるユーザに送るDMをプリンタ102に印刷させ、買主の募集を行う。なお、このとき、提示情報および評価情報の全部または一部が適宜、ユーザに提示されて表示されてよい。
あるいは、S152の処理において、ユーザのメールアドレスなどが得られたときには、買主募集装置622は、不動産の買主となりうるユーザのユーザ端末30に、通信ネットワーク100を介して買主の募集を行うための電子データを送信する。
ステップS156において、買主募集装置622は、流通促進情報に含まれる提供先IDの全てについてS146,S148の処理が行われたか、つまり、流通促進情報に含まれる提供先IDの全てについて処理が完了したか否かを判断する。
買主募集装置622は、提供先IDの全てについて処理が終了したとき(S156の処理においてY)にはS158の処理に進み、提供先IDの全てについて処理が終了していないとき(S156の処理においてN)にはS146の処理に戻る。
ステップS158において、買主募集装置622は、買主の募集の処理に用いられた流通促進情報のエントリを削除し、処理を終了する。
情報提示装置624は、流通促進情報およびユーザ情報を処理し、情報の提示のための処理を行う。以下、図29を参照して、情報提示装置624の処理をさらに説明する。図29は、情報提示装置624が不動産の流通を促進するサービスとして情報の提示を行う処理を示すフローチャートである。
図29に示すように、ステップS180において、情報提示装置624は、流通促進DB610から流通促進情報を読み出す。
ステップS182において、情報提示装置624は、流通促進情報のサービス種別が情報の提示を示すか否かを判断する。情報提示装置624は、流通促進情報のサービス種別が情報の提示を示す(S182の処理においてY)ときにはS184の処理に進み、流通促進情報のサービス種別が情報の提示を示さない(S182の処理においてN)ときには処理を終了する。
ステップS184において、情報提示装置624は、図11に示したユーザDB46から、図12に示したユーザ情報に含まれるユーザIDの全てを読み出す。
ステップS186において、情報提示装置624は、未だに処理の対象とされていない流通促進情報の提供先IDを読み出す。
ステップS188において、情報提示装置624は、S186の処理において読み出した提供先IDが、S184の処理において読み出したユーザIDに含まれているか否かを判断する。情報提示装置624は、読み出した提供先IDがユーザIDに含まれているとき(S188の処理においてY)にはS190の処理に進み、読み出した提供先IDがユーザIDに含まれてないとき(S188の処理においてN)にはS196の処理に進む。
ステップS190において、情報提示装置624は、ユーザDB46に記憶されたユーザ情報から、提供先IDと同じユーザIDを含むエントリを読み出す。情報提示装置624は、さらに、読み出したユーザ情報のエントリに記憶されたユーザクラスおよび会員情報に基づいて、提供先IDと同じユーザIDが付されたユーザに対して情報の提示のサービスを行えるか否かを判断する。
情報提示装置624は、情報の提示のサービスを行えるとき(S190の処理においてY)にはS192の処理に進み、情報の提示のサービスを行えないとき(S190の処理においてN)にはS196の処理に進む。
ステップS192において、情報提示装置624は、S190の処理において読み出したユーザ情報のエントリから、ユーザの氏名または名称およびその連絡先を示すデータを得る。
ステップS194において、情報提示装置624は、S192の処理において、ユーザの氏名または名称およびその住所などが得られたときには、プリンタ102に、情報の提供先のユーザに送る登記事項証明書の全部または抜粋された一部を記載した書類を印刷させ、さらに、この書類の送り先を示す情報を封筒に印刷させる。
あるいは、S192の処理において、ユーザのメールアドレスなどが得られたときには、情報提示装置624は、情報の提供先のユーザに通信ネットワーク100を介して、登記事項証明書の全部または抜粋された一部、および、不動産の推定価格を示す電子データをユーザ端末30に送信し、情報の提示を行う。なお、情報の提示の際に、提示情報および評価情報の全部または一部もまた、適宜、提示されて表示されてよい。
情報の提供先のユーザには、不動産の推定価格および希望価格がさらに提供されてよい。また、ユーザは、情報の提示を受けて、図12に示した不動産および希望価格を示すデータを、ユーザ端末30を介してユーザDB46に記憶させることができる。
ステップS196において、情報提示装置624は、流通促進情報に含まれる提供先IDの全てについてS186,S188の処理が行われたか、つまり、流通促進情報に含まれる提供先IDの全てについて処理が完了したか否かを判断する。
情報提示装置624は、提供先IDの全てについて処理が終了したとき(S196の処理においてY)にはS198の処理に進み、提供先IDの全てについて処理が終了していないとき(S196の処理においてN)にはS186の処理に戻る。
ステップS198において、情報提示装置624は、情報の提示の処理に用いられた流通促進情報のエントリを削除し、処理を終了する。
紹介装置626は、流通促進情報およびユーザ情報を処理し、仲介業者の紹介のための処理を行う。以下、図30を参照して、紹介装置626の処理をさらに説明する。図30は、紹介装置626が不動産の流通を促進するサービスとして仲介業者の紹介を行う処理を示すフローチャートである。
図30に示すように、ステップS220において、紹介装置626は、流通促進DB610から流通促進情報を読み出す。
ステップS222において、紹介装置626は、流通促進情報のサービス種別が仲介業者の紹介を示すか否かを判断する。紹介装置626は、流通促進情報のサービス種別が仲介業者の紹介を示す(S222の処理においてY)ときにはS224の処理に進み、流通促進情報のサービス種別が仲介業者の紹介を示さない(S222の処理においてN)ときには処理を終了する。
ステップS224において、紹介装置626は、図11に示したユーザDB46から、図12に示したユーザ情報に含まれるユーザIDの全てを読み出す。
ステップS226において、紹介装置626は、未だに処理の対象とされていない仲介業者の紹介先となる流通促進情報の提供先IDを読み出す。
ステップS228において、紹介装置626は、S226の処理において読み出した提供先IDが、S224の処理において読み出したユーザIDに含まれているか否かを判断する。紹介装置626は、読み出した提供先IDがユーザIDに含まれているとき(S228の処理においてY)にはS230の処理に進み、読み出した提供先IDがユーザIDに含まれてないとき(S228の処理においてN)にはS238の処理に進む。
ステップS230において、紹介装置626は、ユーザDB46に記憶されたユーザ情報から、提供先IDと同じユーザIDを含むエントリを読み出す。紹介装置626は、さらに、読み出したユーザ情報のエントリに記憶されたユーザクラスおよび会員情報に基づいて、提供先IDと同じユーザIDが付されたユーザに対して仲介業者の紹介のサービスを行えるか否かを判断する。
紹介装置626は、仲介業者の紹介のサービスを行えるとき(S230の処理においてY)にはS232の処理に進み、仲介業者の紹介のサービスを行えないとき(S230の処理においてN)にはS238の処理に進む。
ステップS232において、紹介装置626は、S230の処理において読み出したユーザ情報のエントリから、ユーザの氏名または名称およびその連絡先を示すデータを得る。
ステップS234において、紹介装置626は、例えば、ユーザ情報から、ユーザ種別が仲介業者を示すエントリの全てを読み出す。さらに、紹介装置626は、S232の処理において、ユーザの住所が得られたときには、このユーザの住所に最も近い仲介業者を選択する。
あるいは、紹介装置626は、流通促進情報と共通の不動産IDを含む不動産情報から登記事項証明書を読み出し、この登記事項証明書が示す不動産の所在に最も近い仲介業者を選択する。
ステップS236において、紹介装置626は、S232の処理において、ユーザの氏名または名称およびその住所などが得られたときには、プリンタ102に、仲介業者を紹介する書面を印刷させ、さらに、この書面の送り先を示す情報を封筒に印刷させる。なお、この書面には、提示情報および評価情報の全部または一部もまた、適宜、提示されて表示されてよい。
あるいは、S232の処理において、ユーザのメールアドレスなどが得られたときには、紹介装置626は、仲介業者の紹介先のユーザに、通信ネットワーク100を介して、仲介業者の紹介を行うための電子データをユーザ端末30に送信する。
ステップS238において、紹介装置626は、流通促進情報に含まれる提供先IDの全てについてS226,S228の処理が行われたか、つまり、流通促進情報に含まれる提供先IDの全てについて処理が完了したか否かを判断する。紹介装置626は、提供先IDの全てについて処理が終了したとき(S238の処理においてY)にはS240の処理に進み、提供先IDの全てについて処理が終了していないとき(S238の処理においてN)にはS226の処理に戻る。
ステップS240において、紹介装置626は、仲介業者の紹介の処理に用いられた流通促進情報のエントリを削除し、処理を終了する。
以下、不動産サービスシステム1の動作を説明する。まず、不動産情報サービスサーバ4において、ユーザ端末30から登記事項証明書の提供の要求を受けずに、ユーザの操作、または、流通促進システム6からの要求に応じて、法務局システム2から登記事項証明書を取得する動作を説明する。図31は、不動産サービスシステム1の動作を例示する第1の通信シーケンス図である。
なお、以下、通信シーケンス図を参照した説明においては、図1,図8~図11,図15,図16に示したユーザ端末30および不動産情報サービスサーバ4の構成要素同士の間で情報の入出力が行われることを前提とし、この旨の記載は省略される。また、同様に、不動産サービスシステム1のノード同士の間で通信ネットワーク100を介して情報の通信が行われる記載もまた、省略される。
図31に示すように、ステップS300において、不動産情報サービスサーバ4の証明書取得システム52の証明書申請装置502は、不動産情報サービスサーバ4のUI装置に対するユーザによる要求の操作、および、流通促進システム6からの要求を受ける。
ステップS302において、不動産情報サービスサーバ4の証明書取得システム52の証明書申請装置502は、法務局システム2に対して登記事項証明書の交付を申請する。
ステップS304において、法務局システム2は、証明書取得システム52に対して登記事項証明書を交付し、証明書受信装置504は、法務局システム2から交付された登記事項証明書を受信する。
ステップS306において、証明書受信装置504は、受信した登記事項証明書を証明書DB40に対して出力し、証明書情報として記憶させる。
ステップS308において、手数料納入装置506は、法務局システム2から手数料の納入の請求を受信する。
ステップS310において、手数料納入装置506は、金融機関サーバ16との間で、法務局システム2に手数料を納入する処理を行う。手数料納入装置506は、さらに、図14に示した納付情報を作成し、会計DB48に記憶させる。
ステップS312において、手数料納入装置506は、法務局システム2に対して手数料の納付を通知する。
ステップS314において、金融機関サーバ16は、不動産情報サービスサーバ4の運営者の口座から法務局システム2の口座に、手数料の金額の金銭を振り込む処理を行う。
次に、不動産サービスシステム1において、不動産情報サービスサーバ4がユーザ端末30から登記事項証明書の提供の要求を受けて、法務局システム2から登記事項証明書を取得し、ユーザ端末30に提供する動作を例示する。図32は、不動産サービスシステム1の動作を例示する第2の通信シーケンス図である。
図32に示すように、ステップS320において、ユーザ端末30の登録装置302と、不動産情報サービスサーバ4の証明書提供サービスシステム42のユーザ登録装置442との間で、アカウントを作成する処理が行われる。
つまり、ユーザが、ユーザ端末30のUI装置のキーボードなどに対して、不動産情報サービスサーバ4にアカウントを作成する操作を行うと、登録装置302は、この操作により入力された情報をユーザ登録装置442に対して送信する。ユーザ登録装置442は、登録装置302からの情報を受信し、ユーザのアカウントを作成する。ユーザ登録装置442は、さらに、図12に示したアカウントのユーザ情報を作成し、ユーザDB46に記憶させる。
ステップS322において、認証装置304とユーザ認証装置444との間で、ユーザを認証する処理が行われる。つまり、認証装置304が、ユーザ認証装置444にユーザのIDおよびパスワードなどの情報を送信し、ユーザ認証装置444がこれらの情報を受信して、ユーザを認証する。ユーザ認証装置444は、この認証の結果をユーザDB46に対して出力し、図12に示したユーザ情報に反映させる。
ステップS324において、要求装置306は、ユーザ要求受信装置448に対して、登記事項証明書の提供を要求する。
ステップS326において、ユーザ要求受信装置448は要求装置306からの要求を受信し、証明書取得システム52の証明書申請装置502に対して出力する。証明書申請装置502は、法務局システム2に対して登記事項証明書の交付を申請する。
ステップS328において、法務局システム2は、証明書受信装置504に対して登記事項証明書を交付する。証明書受信装置504は、交付された登記事項証明書を受信し、証明書提供装置450に対して出力する。
ステップS330において、証明書提供装置450は、交付された登記事項証明書を受信装置310に対して送信する。
ステップS332~S340において、図31に示したS304~S312と同様な処理が行われる。つまり、ステップS332において、証明書受信装置504は、受信した登記事項証明書を証明書DB40に対して出力し、証明書情報として記憶させる。
ステップS334において、手数料納入装置506は、法務局システム2から手数料の納入の請求を受信する。
ステップS336において、手数料納入装置506は、金融機関サーバ16との間で、法務局システム2に手数料を納入する処理を行う。手数料納入装置506は、さらに、図14に示した納付情報を作成し、会計DB48に記憶させる。
ステップS338において、手数料納入装置506は、法務局システム2に対して手数料の納付を通知する。
ステップS340において、金融機関サーバ16は、不動産情報サービスサーバ4の運営者の口座から法務局システム2の口座に、手数料の金額の金銭を振り込む処理を行う。
ステップS342において、ユーザ課金装置446は、支払装置308に対して、予め決められた金額の課金を行う。
ステップS344において、ユーザが、課金された金銭を支払う操作を行うと、支払装置308は、金融機関サーバ16に対して課金に応じて金銭を支払う処理を行う。
ステップS346において、支払装置308は、ユーザ課金装置446に対して課金に応じた支払をしたことを通知する。
ステップS348において、金融機関サーバ16は、ユーザの口座から不動産情報サービスサーバ4の運営者の口座に、課金の金額の金銭を振り込む処理を行う。ユーザ課金装置446は、さらに、図13に示した課金情報の作成を行い、ユーザDB46に記憶させる。
以下、不動産サービスシステム1において、流通促進システム6が証明書DB40から証明書情報を読み出し、流通促進のためのサービスを提供する動作を説明する。図33は、不動産サービスシステム1の動作を例示する第3の通信シーケンス図である。
図33に示すように、ステップS360において、流通促進システム6の流通促進情報作成装置60は、不動産情報サービスサーバ4に対するユーザの操作、または、一定の周期で起動する。
不動産情報作成装置600は、さらに、証明書DB40に対して、図3~図5を参照して説明した登記事項証明書の全てまたは一部を示す証明書情報の送信を要求する。
ステップS362において、証明書DB40は、この要求に応じて証明書情報を送信する。不動産情報作成装置600は、さらに、受信した証明書情報を解析し、図3~図5に示した登記事項証明書に含まれ、登記事項証明書を特定するデータを得て、属性情報収集装置602に対して出力する。
ステップS364において、不動産情報作成装置600から入力され、不動産の所在を示すデータを用いて、地図情報サーバ14に対して、図6,図7に示した地図情報を要求する。
ステップS366において、地図情報サーバ14は、この要求に応じて地図情報を属性情報収集装置602に送信する。属性情報収集装置602は、地図情報サーバ14からの地図情報を受信し、不動産情報作成装置600に対して出力する。
ステップS368において、不動産情報作成装置600から入力され、不動産の所在を示すデータを用いて、情報サーバ18に対して広告情報を要求する。
ステップS370において、情報サーバ18は、この要求に応じて広告情報を属性情報収集装置602に送信する。属性情報収集装置602は、情報サーバ18からの広告情報に含まれる属性情報を受信し、不動産情報作成装置600および属性情報DB608に対して出力する。
なお、S364,S366の処理の組み合わせ、および、S368,S370の処理の組み合わせは必要に応じて行われ、両方が行われても、いずれかが行われても、両方が行われなくてもよい。
ステップS372において、不動産情報作成装置600は、図17に示した不動産情報を作成し、不動産DB606に記憶させる。価格推定装置604は、不動産DB606に記憶された不動産情報を処理し、不動産情報のエントリに含まれる債権額、利息および登録の日付などから不動産の取引価格を推定し、不動産DB606に記憶させる。
ステップS374において、流通促進情報作成装置7は、不動産情報サービスサーバ4に対するユーザの操作、または、一定の周期で起動し、証明書提供サービスシステム42のユーザDB46に対して、図12に示したユーザ情報の全てまたは一部のエントリの送信を要求する。
ステップS376において、ユーザDB46は、この要求に応じてユーザ情報を流通促進情報作成装置7に送信する。
ステップS378において、流通促進情報作成装置7は、図26に示した流通促進情報を作成し、流通促進DB610に記憶する。
ステップS380において、流通促進システム6のサービス提供装置62は、不動産情報サービスサーバ4に対するユーザの操作、または、一定の周期で起動する。さらに、サービス提供装置62の売主募集装置620、買主募集装置622、情報提示装置624および紹介装置626は、流通促進DB610から流通促進情報の全てまたは一部のエントリを読み出し、図27~図30を参照して説明した処理を行う。
ステップS382において、売主募集装置620、買主募集装置622、情報提示装置624および紹介装置626は、不動産の流通促進のために必要な電子データを作成し、ユーザ端末30、および、ユーザ以外の端末装置に送信する。
ステップS384において、売主募集装置620、買主募集装置622、情報提示装置624および紹介装置626は、不動産の流通促進のために必要な書類などを、プリンタ102に印刷させる。
なお、S380~S384の処理において、売主募集装置620、買主募集装置622、情報提示装置624および紹介装置626の全てが動作しなくてよく、これらの1つ以上が動作すればよい。また、売主募集装置620、買主募集装置622、情報提示装置624および紹介装置626は、S382,S384の処理の両方または一方を選択的に行ってよい。
以上説明した不動産サービスシステム1において、不動産情報サービスサーバ4からユーザへの課金の金額は、不動産情報サービスサーバ4の運営者の運営方針に応じて適宜、設定される。例えば、課金の金額を手数料の金額よりも低くすると、ユーザは、不動産情報サービスサーバ4を介さず直接に法務局システム2から取り寄せるよりも安価に登記事項証明書を取得できる。
一方、不動産情報サービスサーバ4の運営者は、不動産の流通を促進するための様々なサービスに必要な登記事項証明書を、ユーザへの課金の金額だけ安価に入手できることになる。従って、課金の金額を手数料の金額との関係において適切に設定することにより、ユーザと不動産情報サービスサーバ4の運営者との両者に利益がもたらされる。
また、不動産情報サービスサーバ4が取引対象となりうる不動産の評価を示すことにより、ユーザは、適切な価格で不動産を取引したり、有利な不動産投資を行ったりできる。
また、流通促進情報作成装置7により、図26に示したように、不動産情報サービスサーバ4にアカウントを有するユーザに限らず、証明書DB40に記憶された証明書情報により特定される不動産の所有者の全てに提供先IDが付されうる。従って、不動産サービスシステム1は、そのユーザに対してだけでなく、証明書提供サービスシステム42が取得しうる全ての不動産の所有者に対して、不動産流通促進のためのサービスを提供できる。
以下、変形例として、不動産サービスシステム1が、証明書DB40に記憶された証明書情報を、ユーザに限定して提供する動作を説明する。
図34,図35は、不動産サービスシステム1の動作の変形例を示す第1および第2の通信シーケンス図である。なお、図34,図35は、不動産サービスシステム1において、図1,図10,図11に示した不動産情報サービスサーバ4が、証明書DB40に、図1,図8に示したユーザにより要求された登記事項証明書を示す証明書情報が記憶されているか否かに応じて動作を変更する場合を示す。
図34,図35に示すように、図32に示したS320~S324の処理の後、S380の処理に進む。ステップS380において、ユーザ要求受信装置448は、証明書DB40に対して、要求された登記事項証明書を示す証明書情報が記憶されているか否かを問い合わせる。
図34に示すように、ユーザ要求受信装置448が、証明書DB40から、要求された登記事項証明書を示す証明書情報が記憶されていない旨の応答を受けると、図32に示したS336~S348の処理が行われる。
一方、図35に示すように、要求された登記事項証明書を示す証明書情報が証明書DB40に記憶されており、ステップS384において、ユーザ要求受信装置448が証明書DB40からこの証明書情報を読み出せたとき、S330の処理が行われる。なお、図35に点線で示すように、このとき、不動産情報サービスサーバ4からユーザへの課金に関係するS342~S348の処理を行うか否かは、不動産情報サービスサーバ4の運営者の運営方針による。
つまり、例えば、不動産情報サービスサーバ4の運営者は、証明書DB40に記憶された証明書情報が示す登記事項証明書をユーザに提供したときには課金を行わず、法務局システム2から取得した登記事項証明書をユーザに提供したときにのみ課金を行うといった運営をすることができる。
また、サービス提供装置62が含みうる構成要素は、売主募集装置620、買主募集装置622、情報提示装置624および紹介装置626に限定されない。例えば、不動産情報サービスサーバ4の運営者が、不動産の流通の促進のために新たなサービスを提供するときには、流通促進情報作成装置7が、流通促進情報に、この新たなサービスを示すサービス種別を示すデータを記憶するようにし、さらに、この新たなサービスを実現するための構成要素をサービス提供装置62に追加すればよい。
図36は、図26に示した流通促進情報の変形例を示す図である。図36に示すように流通促進情報は、図26に示したデータの全てを常に含まなくてよく、これらのデータのうち、サービス種別と、1つ以上の提供先IDとを示すデータを含めばよいことがある。サービス提供装置62は、図36に示した流通促進情報を用い、例えば、そのエントリそれぞれに含まれる提供先IDが示す不動産の所有者をプリンタ102により印刷し、DMの封筒に貼り付ける宛先のシールを作成してもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 不動産サービスシステム,100 通信ネットワーク,102 プリンタ,12 ハードウェア,120 バス,122 CPU,124 ROM,126 RAM,128 ネットワークIF,130 I/O,132 記録装置,134 外部装置IF,16 金融機関サーバ,2 法務局システム,30 ユーザ端末,300 要求・受信制御装置,302 登録装置,304 認証装置,306 要求装置,308 支払装置,4 不動産情報サービスサーバ,40 証明書DB,42 証明書提供サービスシステム,44 証明書提供部,440 提供制御装置,442 ユーザ登録装置,444 ユーザ認証装置,446 ユーザ課金装置,448 ユーザ要求受信装置,450 証明書提供装置,46 ユーザDB,48 会計DB,50 証明書取得部,500 取得制御装置,502 証明書申請装置,504 証明書受信装置,506 手数料納入装置,52 証明書取得システム,6 流通促進システム,60 流通促進情報作成装置,600 不動産情報作成装置,602 属性情報収集装置,604 不動産情報作成装置,606 不動産DB,610 流通促進DB,62 サービス提供装置,620 売主募集装置,622 買主募集装置,624 情報提示装置,626 紹介装置,7 流通促進情報作成装置,700 地図情報収集装置,702 不動産選択装置,704 情報編集装置,706 シミュレーション装置,708 集計装置,710 評価装置,712 評価DB,

Claims (14)

  1. 複数の不動産それぞれの属性を、通信ネットワークを介して収集する属性情報収集装置と、
    複数の前記不動産のいずれかを選択する不動産選択装置と、
    選択された前記不動産の前記属性に基づいて、選択された前記不動産の評価を行う評価装置と、
    を備える不動産サービスサーバ。
  2. 前記不動産選択装置は、複数の前記不動産それぞれを特定する前記属性を表示し、表示された前記属性に対する操作に応じて、複数の前記不動産のいずれかを選択する、
    請求項1に記載の不動産サービスサーバ。
  3. 選択された前記不動産の前記属性を編集する情報編集装置、
    をさらに備え、
    前記評価装置は、編集された前記属性に基づいて、選択された前記不動産の評価を行う、
    請求項1または2に記載の不動産サービスサーバ。
  4. 前記編集装置は、選択された前記不動産の前記属性を、選択された前記不動産を取引しうる取引関係者の端末装置に表示し、表示された前記属性に対する操作に応じて、選択された前記不動産の属性を編集する、
    請求項3に記載の不動産サービスサーバ。
  5. 前記編集装置は、編集された前記属性を、前記取引関係者の前記端末装置に表示する、
    請求項4に記載の不動産サービスサーバ。
  6. 選択された前記不動産の前記属性に基づいて、選択された前記不動産の評価に関係するシミュレーションを行うシミュレーション装置、
    をさらに備える請求項1~3のいずれか1項に記載の不動産サービスサーバ。
  7. 前記シミュレーション装置は、前記シミュレーションの結果を、選択された前記不動産を取引しうる取引関係者の端末装置に表示する、
    請求項6に記載の不動産サービスサーバ。
  8. 前記シミュレーション装置は、過去における前記シミュレーションの結果に基づいて、最新の前記シミュレーションの結果を補正する、
    請求項6または7に記載の不動産サービスサーバ。
  9. 前記シミュレーション装置は、選択された前記不動産の未来における価値を経時的に評価する前記シミュレーションを行う、
    請求項6~8のいずれか1項に記載の不動産サービスサーバ。
  10. 前記シミュレーション装置は、選択された前記不動産の未来における財産価値を経時的に評価する前記シミュレーションを行う、
    請求項6~8のいずれか1項に記載の不動産サービスサーバ。
  11. 前記シミュレーション装置は、前記シミュレーションの結果を、グラフの形式で経時的に表示する、
    請求項9または10に記載の不動産サービスサーバ。
  12. 前記評価装置は、前記シミュレーションの結果に基づいて、選択された前記不動産のローン返済計画の妥当性をさらに評価する、
    請求項6~11のいずれか1項に記載の不動産サービスサーバ。
  13. 複数の不動産それぞれの属性を、通信ネットワークを介して収集する属性情報収集ステップと、
    複数の前記不動産のいずれかを選択する不動産選択ステップと、
    選択された前記不動産の前記属性に基づいて、選択された前記不動産の評価を行う評価ステップと、
    を備える不動産サービス方法。
  14. 複数の不動産それぞれの属性を、通信ネットワークを介して収集する属性情報収集ステップと、
    複数の前記不動産のいずれかを選択する不動産選択ステップと、
    選択された前記不動産の前記属性に基づいて、選択された前記不動産の評価を行う評価ステップと、
    をコンピュータに実行させる不動産サービスプログラム。
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