JP2022150624A - crane - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、クレーンに関する。 The present invention relates to cranes.
特許文献1には、アクチュエータによりジブの保持及び保持の解除が可能であり、さらに、アクチュエータが作動不能となった場合でも手動でジブの保持及び保持解除が可能なジブ係留装置が示されている。
しかしながら、上記のジブ係留装置では、アクチュエータが固着して作動不能となった場合に、手動でジブの保持と保持の解除との切替えができなくなる。 However, in the jib mooring device described above, if the actuator is stuck and becomes inoperable, it becomes impossible to manually switch between holding and releasing the jib.
本発明は、ジブの保持と保持の解除とが切替え不能となる状況の発生を低減することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to reduce the occurrence of a situation in which it is impossible to switch between holding a jib and releasing the holding.
本発明に係るクレーンは、
ブームと、前記ブームに起伏可能に取り付けられたジブと、前記ブームに対して折り畳まれた状態の前記ジブを保持する保持機構とを備えるクレーンであって、
前記保持機構は、
前記ジブを保持するロック位置と前記ジブの保持を解除するロック解除位置とに移動可能なロック部材と、
自身の駆動によりあるいは外部から力を受けて、前記ロック部材を前記ロック位置と前記ロック解除位置とに動かす第1操作部材及び第2操作部材と、
を有し、
前記第2操作部材は、前記第1操作部材による前記ロック部材の前記ロック解除位置への移動が不能になった場合に、前記第1操作部材の態様によらずに前記ロック部材を前記ロック解除位置に動かすことが可能に構成される。
A crane according to the present invention includes:
A crane comprising a boom, a jib hoistably attached to the boom, and a holding mechanism holding the jib in a folded state with respect to the boom,
The holding mechanism is
a locking member movable between a lock position for holding the jib and an unlock position for releasing the holding of the jib;
a first operating member and a second operating member for moving the locking member between the locking position and the unlocking position by being driven by itself or by receiving a force from the outside;
has
When the lock member cannot be moved to the unlock position by the first operation member, the second operation member is configured to operate the lock member to unlock regardless of the mode of the first operation member. configured to be movable into position;
本発明によれば、ジブの保持と保持の解除とが切替え不能となる状況の発生を低減できる。 According to the present invention, it is possible to reduce the occurrence of a situation in which it is impossible to switch between holding the jib and releasing the holding.
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は、本発明の実施形態に係るクレーンを示す側面図である。図1は、ジブ14が折り畳まれた状態を実線で示し、ジブ14が起きた状態を二点鎖線で示す。
1 is a side view showing a crane according to an embodiment of the invention; FIG. FIG. 1 shows the folded state of the
本実施形態のクレーン1は、下部構造体11と、下部構造体11に対して旋回駆動する上部旋回体12と、上部旋回体12に起伏可能に接続されたブーム13と、ブーム13に起伏可能に接続されたジブ14と、ジブからワイヤーロープLを介して吊り下げられたフック15と、ブーム13に対して折り畳またれた状態のジブ14を保持可能な保持機構20と、オペレータから運転操作を受ける運転操作部を有する運転室18とを備える。
The
クレーン1は、例えばタワークレーンである。保持機構20によって保持されるジブ14の折り畳まれた状態とは、例えばブーム13が起立し、ジブ14がブーム13に近接した状態である。
Crane 1 is, for example, a tower crane. The folded state of the
下部構造体11は、例えばクローラなどの走行体であってもよいし、固定された構造体であってもよい。上部旋回体12には、ブーム13の起伏、ジブ14の起伏、フック15の昇降を行うためにワイヤーロープを巻き取り又は繰り出す複数のウインチUが設けられる。運転室18には、保持機構20の第1操作部材(電動アクチュエータ)23を駆動するための操作手段(操作ボタン等)が配置されてもよい。
The
図2は、実施形態の保持機構を示す平面図(a)、正面図(b)及び側面図(c)である。図3は、保持機構の第1支持部材を示す後方斜視図である。図4は、フック部材のロック位置(a)とロック解除位置(b)とを説明する図である。図4、並びに、以下に示す図5~図7においては、バー(被保持部)31を長手方向途中の断面で示し、付勢部材25に関する構成を省略している。
FIG. 2 is a plan view (a), a front view (b), and a side view (c) showing the holding mechanism of the embodiment. FIG. 3 is a rear perspective view showing the first support member of the holding mechanism; FIG. FIG. 4 is a diagram for explaining the locked position (a) and the unlocked position (b) of the hook member. In FIG. 4 and FIGS. 5 to 7 shown below, the bar (held portion) 31 is shown in cross section in the middle of the longitudinal direction, and the configuration related to the
保持機構20は、主要部がブーム13に取り付けられ、ブーム13に対してジブ14が折り畳まれた状態でジブ14の保持と、保持の解除とが可能な機構である。保持機構20は、ブーム13の主部材又は補助材に連結されるベース部材21と、ベース部材21に回動自在に支持されたフック部材22と、左右のフック部材22を連結する回動軸22xと、自身が駆動することでフック部材22を動かすことができる第1操作部材23と、外部から力を受けることでフック部材22を動かすことができる第2操作部材24と、フック部材22を回動方向の一方に付勢する付勢部材(例えばコイルばね)25と、第1操作部材23の一端部を取り外し可能に支持する第1支持部材26と、各部材を支持するステー27と、ジブ14の主部材又は補助材に連結されるバー31とを備える。フック部材22は、本発明に係るロック部材の一例に相当する。
The
ステー27は、第1操作部材23の一端部を回動自在に支持する支持部27aと、第2操作部材24を連結する連結部27bと、付勢部材25を支持する支持部27cと、第1支持部材26から第1操作部材23が外れたときに第1操作部材23を支持する部材支持部27dとを備える。ステー27はフック部材22に取り付けられる。部材支持部27dは、本発明に係る第2支持部材の一例に相当する。
The
フック部材22は、バー31に引っ掛かってバー31を拘束可能なフック部22hと、フック部22hよりも回動軸側に位置しかつバー31が当接可能なカム部22cと、回動側の縁に位置する傾斜部22aとを有する(図4(a)を参照)。
The
フック部材22は、図4(a)に示すように、バー31を保持可能なロック位置P1と、図4(b)に示すように、バー31の保持が解除されるロック解除位置P2とに移動可能(回動可能)である。バー31を保持するということは、バー31が連結されたジブ14を保持することを意味する。バー31の保持を解除するということは、バー31が連結されたジブ14の保持を解除することを意味する。フック部材22は、バー31の長手方向と交差する平面に沿った方向に回動する。ロック位置P1においてフック部22hはバー31の移動経路(ジブ14の回動に伴う移動経路)上に位置し、フック部22h内にバー31が位置する場合にはバー31がフック部材22から離間する方向に移動しても、バー31がフック部材22から外れないようにバー31に引っ掛かる。ロック解除位置P2においてフック部22hは、バー31の移動経路(ジブ14の回動に伴う移動経路)から外れる。以下、フック部材22の回動方向のうち、ロック解除位置P2からロック位置P1へ向かう方向を「ロック方向」と呼び、ロック位置P1からロック解除位置P2へ向かう方向を「解除方向」と呼ぶ。
The
カム部22cは、フック部材22がロック解除位置P2にあるときに、ジブ14の倒伏に伴うバー31の移動によりバー31が当接することで、フック部材22にロック方向の力を及ぼす。
When the
傾斜部22aは、フック部材22がロック位置P1にあるときに、ジブ14の倒伏に伴うバー31の移動によりバー31が当接することで、フック部材22に解除方向の力を及ぼす。
When the
付勢部材25は、ベース部材21とフック部材22との間で付勢力を発生し、フック部材22にロック方向の力を加える。フック部材22に外力が加わっていないとき、付勢部材25の付勢力により、フック部材22はロック位置P1に移動する。付勢部材25の一部はベース部材21に接続され、付勢部材25の他の部位がステー27を介してフック部材22に接続される。
The biasing
第1操作部材23は、基部と作動部とを有し、基部に対して作動部を動かす(例えば押出し及び引込み)ことのできる電動アクチュエータである。第1操作部材23は、例えば電動モータの回転駆動を作動部の直線運動に変換する電動アクチュエータであってもよい。このような構成により、電気的に大きな引込力又は押出力を発生することができ、また、外部からの力に対して容易に作動部が動かない特性が得られる。
The
第1操作部材23は、基部及び作動部の一方が第1支持部材26に支持され、他方がステー27を介してフック部材22に支持される。第1操作部材23は、ステー27に対して回動可能に支持され、また、第1支持部材26に対して回動可能に支持される。したがって、第1操作部材23に作動部を引き付ける力が発生することで、フック部材22に解除方向の力を及ぼすことができる。
The
第1操作部材23の操作(駆動)によるフック部材22の可動範囲W1には、ロック位置P1とロック解除位置P2とが含まれる。図4(b)において、フック部材22の可動範囲W1は、第2操作部材24の中心軸の角度の変動範囲によって表わしている。
A movable range W1 of the
第1支持部材26は、図3に示すように、少なくとも一方の端部が開放された溝枠26aを有し、第1操作部材23の張出部23aを溝枠26aで引っ掛けることで、第1操作部材23の一部を支持する。第1操作部材23の張出部23aがステー27の方へ引っ張られているときに、第1支持部材26は第1操作部材23を支持する。一方、当該引っ張る力が無く、ステー27と第1支持部材26とが近接すると、第1操作部材23の張出部23aが溝枠26aから外れることで、第1操作部材23が第1支持部材26から外すことができる。
As shown in FIG. 3, the
第2操作部材24は、ステー27を介してフック部材22に連結されたアーム部材であり、操作ロープ24aが接続されている。アーム部材とは、2点間を結ぶ部材であり、例えば長尺部材、桿部材、ブロック状の部材、直線状に延在する部材、曲がった経路で延在する部材、等々であってもよい。操作ロープ24aを手動で引っ張ることで、第2操作部材24からフック部材22に解除方向の力を及ぼすことができる。尚、操作ロープ24aは、例えば、第1操作部材23を駆動するための電力供給用又は信号用のケーブル(不図示)であってもよい。あるいは、操作ロープ24aは、ロック検知装置40(図9を参照)の電力供給用又は信号用のケーブル(不図示)であってもよい。これらのケーブルは、クレーン1の本体と第1操作部材23とに繋がるか、あるいは、クレーン1の本体とロック検知装置40とに繋がり、電力又は信号を伝送する。したがって、ケーブルの途中の部分を第2操作部材24に接続することができる。このような構成であっても、ケーブルを手動で引っ張ることで、第2操作部材24にフック部材22を解除する方向の力を及ぼすことができる。この場合、保持機構20の部品点数が削減され、組立工数も削減できる。
The
第2操作部材24の操作(回動操作)によるフック部材22の可動範囲W2(図8(a)も参照)には、ロック位置P1とロック解除位置P2とが含まれる。また、当該可動範囲W2は、第1操作部材23の操作によるフック部材の可動範囲W1よりも大きい。図4(b)、図8(a)において、フック部材22の可動範囲W2は、第2操作部材24の中心軸の角度の変動範囲によって表わしている。
A movable range W2 (see also FIG. 8A) of the
図9は、ロック検知装置を示す保持機構の側面図であり、(a)はジブが保持されているときの状態、(b)はジブの保持が解除されたときの状態を示す。 FIG. 9 is a side view of the holding mechanism showing the lock detection device, where (a) shows the state when the jib is held, and (b) shows the state when the jib is released.
左側のフック部材22には、ロック検知装置40が取り付けられている。左側のフック部材22は、第1操作部材23が配置された右側のフック部材22とは反対側に配置されている。ロック検知装置40は、フック部材22が、ロック位置P1になったことを検知する。ロック検知装置40は、フック部材22がロック位置P1となることでバー31を保持したことを検知するリミットスイッチ41と、リミットスイッチ41のスイッチを作動させることが可能な検知レバー42と、検知レバー42をバー31と接触可能に保持する検知レバー保持部材(ばね)43とを備える。
A
検知レバー42は、フック部材22に対して回動可能に支持されている。ロック解除位置P2において、検知レバー42は、リミットスイッチ41のスイッチ部41aと接触しないように検知レバー保持部材43により付勢されている。フック部材22がロック位置P1に向かうと検知レバー42がバー31に接触し、検知レバー42をリミットスイッチ41側に向かって回動する。フック部材22がロック位置P1に移動したときに、検知レバー42は、リミットスイッチ41のスイッチ部41aを押し、リミットスイッチ41は
オン信号を出力する。当該オン信号により、バー31が保持されたと判定できる。運転室18の表示器(不図示)は、リミットスイッチ41のオン信号に基づきロック(ジブ14の保持)したことを表示する。
The
<第1操作部材によるジブの保持及び保持解除の動作>
図5は、第1操作部材の操作によるジブの保持及び保持解除の動作を説明する図であり、(a)~(c)は当該動作の各ステップを示す図である。以下、ジブ14及びバー31の回動方向のうち、ジブ14がブーム13に近接する方向を「近接方向」と呼び、ジブ14がブーム13から離間する方向を「離間方向」と呼ぶ。
<Operation of holding and releasing the jib by the first operating member>
5A to 5C are diagrams for explaining the operation of holding and releasing the jib by operating the first operating member, and (a) to (c) are diagrams showing steps of the operation. Hereinafter, among the rotation directions of the
図5(a)に示すように、フック部材22がロック位置P1にあり、バー31がフック部22h内に位置するとき、ロック解除の操作がない限り、バー31及びジブ14の拘束状態が保持される。すなわち、ジブ14及びバー31が離間方向へ移動しようとしても、フック部22hがバー31を拘束し、ジブ14の回動も拘束される。
As shown in FIG. 5(a), when the
第1操作部材23(電動アクチュエータ)が駆動して、第1支持部材26にステー27を引き付ける力が生じると、図5(b)に示すように、フック部材22が解除方向に回動する。そして、第1操作部材23の駆動量(引付け駆動量)が最大のとき、図5(c)に示すように、バー31の移動経路(ジブ14の起伏に伴うバー31の移動経路)上から、フック部22hが外れ、ジブ14のロックが解除される。このとき、ジブ14に起立させる力が加わることで、ジブ14を離間方向に回動できる。可動範囲W1は、第1操作部材23の駆動量がゼロ(最も延びた状態)のときのフック部材22の角度から、第1操作部材23の駆動量が最大(最も縮んだ状態)のときのフック部材22の角度までの範囲に相当する。
When the first operating member 23 (electric actuator) is driven to generate a force that attracts the
ジブ14の保持が解除されている状態からジブ14を保持する際には、まず、第1操作部材23を図5(c)のように駆動する。そして、ジブ14を折り畳むことでバー31をフック部22h内に収容可能な位置まで移動させる。その後、第1操作部材23の作動部を、図5(b)、図5(a)のように押し出すことで、バー31がフック部22h内に拘束され、ジブ14を折り畳んだ状態に保持できる。
When holding the
ジブ14が折り畳まれる際、バー31が近接方向に更に移動すると、バー31はフック部材22のカム部22cに当接する。そして、当該当接により、フック部材22にロック方向の力が加わり、第1操作部材23の作動部の引込み、並びに、フック部材22のロック方向への回動をスムーズに実現することができる。
When the
図5(a)~図5(c)の各状態において、フック部材22には付勢部材25(図2(c)を参照)によりロック方向の力が加わり、第1支持部材26に対して第1操作部材23を引っ張る力が作用するので、第1操作部材23の張出部23aが第1支持部材26の溝枠26a(図3を参照)から抜けることがない。
5(a) to 5(c), a force in the locking direction is applied to the
<第1操作部材の故障の例>
第1操作部材23(電動アクチュエータ)が故障した場合、故障したタイミングによって第1操作部材23の状態に違いが生じる。例えば、図5(a)の段階で故障した場合、第1操作部材23は作動部が最も押し出された状態で固まる。図5(b)の段階で故障した場合、第1操作部材23は作動部が中程度に押し出された状態で固まる。図5(c)の段階で故障した場合、第1操作部材23は作動部が最も引き込まれた状態で固まる。
<Example of failure of the first operation member>
When the first operating member 23 (electric actuator) fails, the state of the
一方、本実施形態の保持機構20によれば、次に示すように、第1操作部材23がどのような段階で故障した場合でも、第2操作部材24の操作によって、ジブ14の保持と保
持の解除とを行うことができる。
On the other hand, according to the
<第2操作部材によるジブの保持及び保持解除の動作1>
図6は、作動部が最も押し出された状態で第1操作部材が故障した場合の保持機構の動作を説明する図であり、(a)は第1操作部材を外す工程、(b)はジブを保持する工程、(c)はジブの保持を解除する工程を示す。
<
6A and 6B are diagrams for explaining the operation of the holding mechanism when the first operating member fails when the operating portion is pushed out to the maximum. (c) shows a step of releasing the holding of the jib.
作動部が最も押し出された状態で第1操作部材23が故障した場合、図6(a)に示すように、操作ロープ24aが手動等により引かれることで、第2操作部材24を介して力が伝達されて、フック部材22が解除方向へ回動する。すると、第1操作部材23では作動部が固まっているので、第1支持部材26に対する第1操作部材23からの引っ張り力が無くなって、図6(a)に示すように、第1操作部材23が第1支持部材26から外れる。すなわち、第1操作部材23の張出部23aが第1支持部材26の溝枠26aに沿って移動し、溝枠26aの一端側から外れる。第1操作部材23から外された第1操作部材23は、重力に従って支持部27aを中心に回動し、ステー27の部材支持部27dに当接して停止する。すなわち、部材支持部27dが第1操作部材23を片側支持する。部材支持部27dは、フック部材22に対して固定なので、フック部材22が回動しても、フック部材22と部材支持部27dに支持された第1操作部材23との相対角度は変わらない。したがって、部材支持部27dは、フック部材22の回動位置に拘らずに、第1操作部材23を他の部材(第1支持部材26など)と干渉させない角度で、継続的に支持できる。
When the
故障した第1操作部材23が第1支持部材26から外れることで、その後は、第1操作部材23の影響を受けずに、第2操作部材24の操作によって、ジブ14の保持と保持解除の操作を行うことができる。
Since the failed first operating
例えば、図6(b)に示すように、操作ロープ24aを引くのをやめると、付勢部材25の付勢力によりフック部材22をロック位置P1まで回動させることができる。このとき、バー31がフック部22h内に収容可能に位置することで、バー31をフック部22h内で拘束し、ジブ14を折り畳んだ状態に保持することができる。
For example, as shown in FIG. 6B, the
なお、第1操作部材23が故障した状態で、ジブ14を折り畳んだ状態に保持する場合には、操作ロープ24aを引くことなく、ジブ14を回動し、バー31を近接方向に移動させてもよい。当該移動により、バー31がフック部材22の傾斜部22aに当接すると、フック部材22が解除方向に回動し、バー31をフック部22h内へ押し込むことができる。
When the
ジブ14の保持を解除する場合には、図6(c)に示すように、操作ロープ24aを大きく引くことで、第2操作部材24を介してフック部材22が解除方向へ回動する。そして、フック部材22がロック解除位置P2まで回動し、フック部22hがバー31の移動経路上から外れることで、バー31の拘束が解除され、ジブ14の保持が解除される。
When the
部材支持部27dは、操作ロープ24aをどのように引いたり戻したりした場合でも、第1操作部材23が第1支持部材26に支持される状態に戻ることがない位置で、第1操作部材23を支持する。
The
<第2操作部材によるジブの保持及び保持解除の動作2>
図7は、作動部が中程度に押し出された状態で第1操作部材が故障した場合の保持機構の動作を説明する図であり、(a)は第1操作部材を外す工程、(b)はジブを保持する工程、(c)はジブの保持を解除する工程を示す。
<Operation 2 for holding and releasing the jib by the second operating member>
7A and 7B are diagrams for explaining the operation of the holding mechanism when the first operating member fails while the actuating portion is moderately pushed out, and FIG. 7A is the step of removing the first operating member; indicates the step of holding the jib, and (c) indicates the step of releasing the holding of the jib.
作動部が中程度に押し出された状態で第1操作部材23が故障した場合、図7(a)に示すように、操作ロープ24aが手動等により引かれることで、第2操作部材24を介して力が伝達されて、フック部材22が解除方向へ回動する。すると、第1操作部材23では作動部が固まっているので、第1支持部材26に対する第1操作部材23からの引っ張り力が無くなって、図7(a)に示すように、第1操作部材23が第1支持部材26から外れる。
When the
図7(a)の例では、第1操作部材23の作動部が中程度まで引き込まれているため、前述した図6(a)の場合と比較して、第1操作部材23を第1支持部材26から外すために、第2操作部材24は大きい角度で回動する必要がある。
In the example of FIG. 7(a), the actuation portion of the
第1操作部材23が第1支持部材26から外された後は、第1操作部材23の作動部が最も押し出された状態で故障した場合(図6(b)及び図6(c)の場合)と同様である。第1支持部材26から外された第1操作部材23は、部材支持部27dに支持される。そして、図7(b)、(c)に示すように、操作ロープ24aを引っ張る力を解除したり、操作ロープ24aを引っ張ったりすることで、フック部材22をロック位置P1とロック解除位置P2とに動かすことができる。
After the
<第2操作部材によるジブの保持及び保持解除の動作3>
図8は、作動部が最も引き込まれた状態で第1操作部材が故障した場合の保持機構の動作を説明する図であり、(a)は第1操作部材を外す工程、(b)はジブを保持する工程、(c)はジブの保持を解除する工程を示す。
<Operation 3 for holding and releasing the jib by the second operating member>
8A and 8B are diagrams for explaining the operation of the holding mechanism when the first operating member fails when the operating portion is retracted to the maximum, and FIG. (c) shows a step of releasing the holding of the jib.
作動部が最も引き込まれた状態で第1操作部材23が故障した場合、図8(a)に示すように、操作ロープ24aが手動等により引かれることで、第2操作部材24を介して力が伝達されて、フック部材22が解除方向へ回動する。すると、第1操作部材23では作動部が固まっているので、第1支持部材26に対する第1操作部材23からの引っ張り力が無くなって、図8(a)に示すように、第1操作部材23が第1支持部材26から外れる。
When the
図8(a)の場合、第1操作部材23の作動部が最も引き込まれているため、前述した図7(a)の場合と比較して、第1操作部材23を第1支持部材26から外すために、第2操作部材24は大きい角度で回動する必要がある。第2操作部材24の駆動によりフック部材22を回動できる可動範囲W2は、第1操作部材23の操作によりフック部材22を回動できる可動範囲W1よりも小さい。したがって、第1操作部材23の作動部が最も引き込まれている状態でも、操作ロープ24aを最大に引くことで、第1操作部材23を第1支持部材26から外すことができる。
In the case of FIG. 8(a), since the actuation portion of the
第1操作部材23が第1支持部材26から外された後は、第1操作部材23の作動部が最も押し出された状態で故障した場合(図6(b)及び図6(c)の場合)、並びに、作動部が中程度に押し出された状態で故障した場合(図7(b)及び図7(c)の場合)と同様である。第1支持部材26から外された第1操作部材23は、部材支持部27dに支持される。そして、図8(b)、(c)に示すように、操作ロープ24aを引っ張る力を解除したり、操作ロープ24aを引っ張ったりすることで、フック部材22をロック位置P1とロック解除位置P2とに動かすことができる。
After the
以上のように、本実施形態のクレーン1によれば、ジブ14を保持する保持機構20は、フック部材22を動かすことのできる第1操作部材23と第2操作部材24とを備える。さらに、第2操作部材24は、第1操作部材23が操作不能になった場合に、第1操作
部材23の態様によらずに、フック部材22をロック位置P1とロック解除位置P2とに動かすことができる。したがって、ジブ14の保持と保持の解除とが切替え不能となるような状況の発生を低減できる。なお、上記の「第1操作部材23の態様」とは、作動部が様々な状態で固定された態様など、第1操作部材23の作動機構における様々な態様を意味し、ワイヤが第1操作部材23に絡まるなど、物理的な外乱が加わったことによる第1操作部材23の態様が含まれるものではない。
As described above, according to the
さらに、本実施形態のクレーン1によれば、第1操作部材23は駆動により作動する構成であり、第2操作部材24は手動の力で作動する構成である。したがって、故障がなければ、第1操作部材23を利用することで、作業員の負荷を増大させずに、ジブ14の保持と保持の解除の切り替えを行うことができる。また、第2操作部材24を手動の力で作動する構成とすることで、第2操作部材24に不具合が生じる可能性を非常に低減でき、よって、ジブ14の保持と保持の解除とが切替え不能となるような状況の発生をより少なくできる。
Furthermore, according to the
なお、本発明に係る第1操作部材及び第2操作部材は、両方が駆動により作動する構成であっても良いし、あるいは、両方が手動により作動する構成であっても良い。このような構成でも、2系統の操作部材があることで、ジブ14の保持と保持の解除とが切替え不能となるような状況を減らすことができる。
It should be noted that the first and second operating members according to the present invention may both be driven and actuated, or both may be manually actuated. Even with such a configuration, it is possible to reduce situations in which it is impossible to switch between holding the
本実施形態のクレーン1によれば、さらに、第1操作部材23を支持する第1支持部材26を備え、第2操作部材24は、フック部材22を動かす際に、第1操作部材23を第1支持部材26から外すように構成される。第1操作部材23が第1支持部材26から外れることで、第1操作部材23がどのような作動状態で固まってしまった場合でも、第1操作部材23がフック部材22の動きに干渉しないようにできる。また、第2操作部材24がフック部材22を動かす際に、第1操作部材23が第1支持部材26から外れるので、第1操作部材23を第1支持部材26から外すために別の操作部を設けた場合と比較して、部品点数の削減、並びに、作業員による操作工程数の削減を図れる。
According to the
さらに、本実施形態よれば、第1支持部材26から外れた第1操作部材23を、別途支持する部材支持部27dを備える。したがって、第1操作部材23が第1支持部材26から外れた後でも、第1操作部材23の配置が安定し、第1操作部材23が他の部材に干渉することを抑制できる。
Furthermore, according to this embodiment, the
さらに、本実施形態よれば、部材支持部27dはフック部材22に取り付けられている。したがって、フック部材22が回動しても、第1操作部材23と部材支持部27dとの相対的な位置関係が大きく変わらない。したがって、第1支持部材26から外れた第1操作部材23を安定的に支持できる。
Furthermore, according to this embodiment, the
さらに、本実施形態によれば、第2操作部材24をフック部材22に連結する連結部27bを有する部材と、部材支持部27dを有する部材とが、ユニット化されて、1つのステー27に収まっている。したがって、保持機構20の部品点数の削減を図ることができる。
Furthermore, according to the present embodiment, the member having the connecting
さらに、本実施形態によれば、第2操作部材24の操作によるフック部材22の可動範囲W2は、第1操作部材23の操作(駆動)によるフック部材22の可動範囲W1よりも大きい。したがって、第1操作部材23が第1支持部材26から最も外れにくい作動状態で固まったときでも、第2操作部材24の操作によって、第1操作部材23を第1支持部材26から外すことができる。
Furthermore, according to the present embodiment, the movable range W2 of the
さらに、本実施形態によれば、第1操作部材23は電動アクチュエータである。したがって、ブーム13の途中に位置する保持機構20まで動力源(電力)を容易に送ることができる。さらに、第1操作部材23は、電力を供給しないと作動部が基部に対して拘束される電動アクチュエータである。このような構成では、電力が供給できなくなると第1操作部材23の作動部が基部に拘束される。しかし、本実施形態によれば、このような構成の第1操作部材23に電力が供給できなくなっても、第2操作部材24の操作によってフック部材22を動かせるので、特に有効である。なお、本発明に係る第1操作部材又は第2操作部材は、駆動により作動する構成である場合、電動の構成に限られず、油圧、液圧、エア圧により駆動する構成が採用されてもよい。
Furthermore, according to this embodiment, the
さらに、本実施形態によれば、第2操作部材24は、操作ロープ24aが接続されたアーム部材である。したがって、アーム部材による梃子の原理を利用して、比較的に小さな力でジブ14の保持又は保持を解除することができる。
Furthermore, according to this embodiment, the
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、クレーンがタワークレーンである場合を示したが、ブームとジブとを備えるクレーンであれば、その種類は限定されない。例えば、走行機能を有さない固定式のクレーンでもよい。また、上記実施形態では、フック部材22を、ジブを保持するロック位置と、ジブの保持を解除するロック解除位置とに移動可能なロック部材の一例として示した。しかし、例えば、ロック穴にロックピンを挿入することでジブが保持され、ロックピンを抜くことでジブの保持が解除される構成においては、ロック部材としてロックピンを適用できるなど、ロック部材は様々に変更可能である。すなわち、ロック部材は、ジブを保持するロック位置とジブの保持を解除するロック解除位置と移動可能であれば、どのような部材であってもよい。上記実施形態では、ロック部材を回動するフック部材とした例を示したが、ロック部材は並進移動する構成であってもよい。このような構成の場合、実施形態の説明においてフック部材はロック部材と読み替え、回動は移動と読み替えてもよい。その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
The embodiments of the present invention have been described above. However, the invention is not limited to the above embodiments. For example, in the above-described embodiment, the crane is a tower crane, but the type is not limited as long as the crane has a boom and a jib. For example, a stationary crane that does not have a travel function may be used. Further, in the above-described embodiment, the
1 クレーン
13 ブーム
14 ジブ
20 保持機構
21 ベース部材
22 フック部材(ロック部材)
22h フック部
22c カム部
22a 傾斜部
23 第1操作部材
24 第2操作部材
24a 操作ロープ
25 付勢部材
26 第1支持部材
27 ステー
27a 支持部
27b 連結部
27c 支持部
27d 部材支持部(第2支持部材)
31 バー
40 ロック検知装置
P1 ロック位置
P2 ロック解除位置
W1、W2 可動範囲
31
Claims (9)
前記保持機構は、
前記ジブを保持するロック位置と前記ジブの保持を解除するロック解除位置とに移動可能なロック部材と、
自身の駆動によりあるいは外部から力を受けて、前記ロック部材を前記ロック位置と前記ロック解除位置とに動かす第1操作部材及び第2操作部材と、
を有し、
前記第2操作部材は、前記第1操作部材による前記ロック部材の前記ロック解除位置への移動が不能になった場合に、前記第1操作部材の態様によらずに前記ロック部材を前記ロック解除位置に動かすことが可能に構成される、
クレーン。 A crane comprising a boom, a jib hoistably attached to the boom, and a holding mechanism holding the jib in a folded state with respect to the boom,
The holding mechanism is
a locking member movable between a lock position for holding the jib and an unlock position for releasing the holding of the jib;
a first operating member and a second operating member for moving the locking member between the locking position and the unlocking position by being driven by itself or by receiving a force from the outside;
has
When the lock member cannot be moved to the unlock position by the first operation member, the second operation member is configured to operate the lock member to unlock regardless of the mode of the first operation member. configured to be movable into position,
crane.
前記第2操作部材は手動の力で作動する、
請求項1記載のクレーン。 The first operating member is operated by its own drive,
the second operating member is actuated by manual force;
A crane according to claim 1.
前記第2操作部材は、前記ロック部材を動かす際に、前記第1操作部材を前記第1支持部材から外すように構成される、
請求項1又は請求項2に記載のクレーン。 A first support member that supports the first operation member,
The second operating member is configured to disengage the first operating member from the first support member when moving the locking member.
A crane according to claim 1 or claim 2.
請求項3記載のクレーン。 a second support member that further supports the first operation member in a state detached from the first support member;
A crane according to claim 3.
請求項4記載のクレーン。 the second support member is attached to the locking member;
A crane according to claim 4.
請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のクレーン。 a movable range of the lock member by operating the second operating member is larger than a movable range of the locking member by operating the first operating member;
A crane as claimed in any one of claims 3 to 5.
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のクレーン。 The first operating member is an electric actuator,
A crane according to any one of claims 1 to 6.
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のクレーン。 The second operating member is an arm member to which a rope is connected,
A crane according to any one of claims 1 to 7.
請求項8記載のクレーン。 The rope is a cable that transmits power or signals,
A crane according to claim 8.
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