JP2022149915A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】建設機械において、吊り具から吊り荷底面までの距離を容易に測定できるようにする。【解決手段】作業機の位置と姿勢を計測する第1計測装置と、吊り具に作用する荷重を計測する第2計測装置と、コントローラとを備え、コントローラは、吊り具により荷を吊り上げるとき、第2計測装置により計測した荷重に基づいて荷が地面から離れたかどうかを判定し、荷が地面から離れたと判定したとき、その時点での第1計測装置により計測した作業機の位置と姿勢と、予め設定した荷の直下の現況面の地形情報とに基づいて、吊り具から現況面までの第1距離を演算し、第1距離を吊り具から荷の底面までの第2距離として設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、荷吊り作業を行うことができる建設機械に関する。
例えば油圧ショベルのような建設機械においては、オペレータが操作レバーを操作することで、バケットなどのアタッチメントを含む作業機が駆動される。このような建設機械において、例えば特許文献1に記載のように、バケットの背面に吊り具を取り付け、吊り具を利用して吊り荷作業を行えるようにしたものがある。
また、油圧ショベルのような建設機械において、所定深さの溝や所定勾配の法面などを掘削する場合、オペレータが作業機の動作を目視するだけで目標とする形状通りに正確に掘削されているか否かを判断することは困難である。このため、例えば特許文献2に記載のように、作業機の先端に位置するバケットの位置情報を表示装置に表示して、オペレータを補助する技術がある。
特開2005-82265号公報 特許第5555190号公報
特許文献1のような油圧ショベルにより吊り荷作業を行う際、側溝の底部など荷降ろし位置がオペレータの着座位置から目視確認ができない場合がある。荷降ろし位置を目視確認ができない状態で荷を降ろすと、荷が地面に勢いよく着地して破損したり、慎重に操作しすぎて作業効率が落ちる可能性がある。このため、特許文献2の技術を応用して吊り荷の位置を表示装置に表示することが考えられる。
しかしながら、吊り荷の位置を表示装置に表示する場合、吊り具から吊り荷底面までの距離を測定する必要がある。通常、吊り作業に使用するワイヤロープは伸縮するため、荷を吊った状態にしなければ正確に吊り具から吊り荷底面までの距離を測定することができない。荷を吊った状態で荷降ろし位置を測定すると、荷が揺れることがある上、吊り具の真下に荷が吊られるため、スケール等で吊り具から吊り荷底面までの距離を測定することは困難である。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、吊り具から吊り荷底面までの距離を容易に測定することができる建設機械を提供するものである。
上記の目的を達成するために、本発明は、ブーム、アーム及びバケットを有する多関節型の作業機と、前記バケットに取り付けられた吊り具と、前記作業機の位置と姿勢を計測する第1計測装置と、前記吊り具に作用する荷重を計測する第2計測装置と、コントローラとを備えた建設機械において、前記コントローラは、前記吊り具により荷を吊り上げるとき、前記第2計測装置により計測した荷重に基づいて前記荷が地面から離れたかどうかを判定し、前記荷が地面から離れたと判定したとき、その時点での前記第1計測装置により計測した前記作業機の位置と姿勢と、予め設定した前記荷の直下の現況面の地形情報とに基づいて、前記吊り具から前記現況面までの第1距離を演算し、前記第1距離を前記吊り具から前記荷の底面までの第2距離として設定するものとする。
本発明によれば、荷を吊った状態において、吊り具から吊り荷底面までの距離を容易に測定することができる。また、その測定結果に基づいて荷の底面から直下の荷降ろし位置までの距離を通知することができる。
本発明を油圧ショベルに適用した場合の本発明の第1の実施形態における油圧ショベルの側面図である。 本発明の第1の実施形態における油圧ショベルに搭載される油圧システムと制御システムを示す図である。 車体コントローラの機能を示すブロック図である。 車体コントローラにおける現況面設定部、位置姿勢演算部、荷重演算部、地切り判定部、吊り荷距離演算部の各機能の詳細を示すフローチャートである。 吊り具で荷を吊った後、油圧ショベルを荷降ろし位置まで移動させ、荷降ろしをするときの通知装置の表示例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における油圧ショベルに搭載される油圧システムと制御システムを示す図である。 第2の実施形態の車体コントローラの機能を示すブロック図である。 第2の実施形態における吊り荷距離演算部と速度制限制御部を含む車体コントローラの機能を示すフローチャートである。 速度制限制御部によるブーム下げ速度制限制御の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<第1の実施形態>
<建設機械>
図1は、本発明を油圧ショベルに適用した場合の本発明の第1の実施形態における油圧ショベルの側面図である。
図1において、油圧ショベル1は、多関節型のフロント作業機(以下単に作業機という)1Aと,車体1Bとで構成されている。車体1Bは,下部走行体10と、下部走行体10に旋回可能に搭載された上部旋回体20とを備え、作業機1Aは上部旋回体20の前部に上下方向に回動可能に取り付けられている。
作業機1Aは、ブーム31と、ブーム31を駆動するブームシリンダ32と、ブーム31の先端に回動可能に軸支されたアーム33と、アーム33を駆動するアームシリンダ34と、アーム33の先端に回動可能に軸支されたバケット35と、バケット35を駆動するバケットシリンダ36と、アーム33とバケット35とバケットシリンダ36に軸支され、バケットシリンダ36の伸縮動作をバケット35の回動動作に変換するバケットリンク機構38などで構成されている。バケット35の先端には交換可能な消耗部材である爪37が取り付けられている。また、バケット35のバケットリンク機構38との軸支部分(ピン結合部分)にはバケットリンク機構38に格納可能な吊り具39が取り付けられ、図示するように吊り具39を取り出し、吊り具39に吊り荷用のワイヤロープを掛け、油圧ショベル1によって荷を吊ることができる。
下部走行体10は、一対のクローラ11a,11b及びクローラフレーム12a,12b(図では左側のみを示す)、各クローラ11a,11bをそれぞれ駆動する一対の走行油圧モータ13a,13b(図では左側のみを示す)及びそれらの減速機構などで構成されている。
上部旋回体20は、旋回フレーム21を備え、旋回フレーム21上に、オペレータが搭乗して種々の操作を行うキャブ24、下部走行体10に対して上部旋回体20(旋回フレーム21)を旋回駆動させる旋回油圧モータ23及び旋回装置25が搭載されている。また、旋回フレーム21上には、原動機としてのディーゼルエンジン(以下単にエンジンという)22、エンジン22によって駆動される油圧ポンプ40、油圧ポンプ40から吐出された圧油を走行油圧モータ13a,13b、旋回油圧モータ23、ブームシリンダ32、アームシリンダ34、バケットシリンダ36を含む複数の油圧アクチュエータに供給する油路に配置されたコントロールバルブユニット41(図2参照)が搭載されている。
上部旋回体20の旋回フレーム21、ブーム31、アーム33、バケットリンク機構38には、それぞれ、加速度及び角速度を検出するIMU(Inertial Measurement Unit、慣性計測装置)50a,50b,50c,50dが設置されている。また、上部旋回体20には2本のGNSSアンテナ51a,51b(図では左側のみを示す)と、GNSS受信機51cが設置されている。GNSSアンテナ51a,51bのそれぞれで受信した衛星信号はGNSS受信機51cに送られ、GNSSアンテナ51a,51bの3次元位置座標の算出や上部旋回体20の方位角の算出などの演算が実行される。GNSS受信機51cにおいて、GNSSアンテナ51a,51bの3次元位置座標はグローバル座標系の値として演算される。GNSSアンテナ51a,51bとGNSS受信機51cをまとめてGNSSシステム51と呼ぶことがある。
<油圧システム及び制御システム>
図2は、本実施の形態における油圧ショベルに搭載される油圧システムと制御システムを示す図である。
<<油圧システム>>
図2において、本実施の形態における油圧システムは、上述したエンジン22及び油圧ポンプ40と、この油圧ポンプ2からの圧油(作動油)により駆動される上述したブームシリンダ32、アームシリンダ34、バケットシリンダ36,旋回モータ23,走行油圧モータ13a,13bを含む複数のアクチュエータと、上述したコントロールバルブユニット41を備えている。コントロールバルブユニット41は、複数の油圧アクチュエータ32,34,46,23,13a,13bのそれぞれに供給される圧油の流量及び方向を制御するブーム流量制御弁41a、アーム流量制御弁41b、バケット流量制御弁41c、旋回流量制御弁41d、走行流量制御弁41e,41fを含む複数の流量制御弁を備えている。また、油圧システムは、オペレータの操作に応じた操作信号(操作圧)を生成して複数の流量制御弁41a~41fを切り換えるブーム操作装置42、アーム操作装置43、バケット操作装置44、旋回操作装置45、左走行操作装置46a、右走行操作装置46bを含む複数の操作装置を備えている。
油圧ポンプ40はレギュレータ40aを備えた可変容量型であり、コントロールバルブユニット41は複数の操作装置の操作圧の最大圧力を選択してポンプ制御圧を生成し、レギュレータ40aはそのポンプ制御圧に基づいて複数の操作装置の操作量に応じて油圧ポンプ40の吐出流量を制御する。
<<制御システム>>
本実施の形態における油圧ショベルの制御システムは、上述したIMU50a,50b,50c,50d及びGNSSシステム51と、車体コントローラ60と、ブームシリンダ32のボトム側の配管に取り付けられ、ブームシリンダ32のボトム室の圧力を検出する圧力センサ66と、キャブ24内に設置された入力装置65及び通知装置67とを備えている。
車体コントローラ60は、IMU50a,50b,50c,50dによって検出された加速度及び角速度の信号と、GNSS受信機51cにおいて算出されたGNSSアンテナ51a,51bの3次元位置座標及び上部旋回体20の方位角の信号を入力し、それらの信号と、記憶装置に保存した作業機1A及び上部旋回体20の各部の寸法に基づいて、油圧ショベル1の位置と姿勢、すなわち作業機1A及び上部旋回体20の位置と姿勢を例えばグローバル座標系の値として演算する。また、その油圧ショベル1の位置と姿勢情報に基づいて、後述する距離等の演算を例えばグローバル座標系で行う。
IMU50a,50b,50c,50dと、GNSSアンテナ51a,51b及びGNSS受信機51cと車体コントローラ60の上記演算機能(後述する位置姿勢演算部62)は、作業機1Aの位置と姿勢を計測する第1計測装置を提供する。
作業機1A及び上部旋回体20の各部の寸法には、上部旋回体20の旋回フレーム21とブーム31が接続されるピン、ブーム31とアーム33が接続されるピン、アーム33とバケット35が接続されるピン、バケットリンク機構38とアーム33、バケット35及び吊り具39が接続される各ピン、及びバケット35の爪37の先端のそれぞれの位置間の距離、吊り具39の基端からフック部までの距離が含まれる。
入力装置65及び通知装置67はそれぞれ例えば操作部と表示画面を備えた第1モニタ(表示装置)及び第2モニタ(表示装置)である。入力装置65及び通知装置67は1つのモニタで構成してもよい。
車体コントローラ60で演算された油圧ショベル1の位置と姿勢の情報は通知装置(第2モニタ)67に表示される。油圧ショベル1の姿勢情報には油圧ショベル1の側面図や正面図のアイコン、各関節部の角度情報、油圧ショベル1の前後左右の傾きなどの情報が含まれる。通知装置(第2モニタ)67には、予め作成して取り込んだ設計面や簡易的に作成した施工目標面、バケット35の爪37の先端と設計面や施工目標面との距離などの情報も数値やインジケータ、図などで表示することができる。油圧ショベル1のオペレータはこれらの情報を基に施工することで、通常の施工時に目印として使用する丁張や水糸などを設置することなく施工を進めることができる。
また、車体コントローラ60は、圧力センサ66によって検出されたブームシリンダ32のボトム室の圧力の信号を入力し、その圧力と第1計測装置により計測した作業機1Aの位置と姿勢とに基づいて、吊り具39に作用する荷重を演算する。
圧力センサ66と車体コントローラ60の上記演算機能(後述する荷重演算部63a)は、吊り具39に作用する荷重を計測する第2計測装置を提供する。
ここで、車体コントローラ60は、吊り具39により荷を吊り上げるとき、第2計測装置により計測した荷重に基づいて吊り荷が地面から離れたかどうかを判定し、吊り荷が地面から離れたと判定したとき、その時点での第1計測装置により計測した作業機1Aの位置と姿勢と、予め設定した吊り荷の直下の現況面の地形情報とに基づいて、吊り具39から現況面までの距離(第1距離)を演算し、この距離を吊り具39から吊り荷の底面までの距離(第2距離)として設定する。
吊り具39から現況面までの距離、或いは吊り具39から吊り荷の底面までの距離とは、たとえば吊り具39のフック部から現況面或いは吊り荷の底面までの距離を言う。
また、車体コントローラ60は、第2距離を設定した後、第1計測装置により計測した作業機1Aの位置と姿勢と、上記吊り荷の直下の現況面の地形情報と、第2距離とに基づいて吊り荷の底面から吊り荷の直下の現況面までの第3距離を演算し、通知装置67(表示装置)はその第3距離をオペレータに通知する(表示する)。
更に、車体コントローラ60は、吊り荷の直下の現況面と、作業機1Aの位置と姿勢と、第2距離と、第3距離のそれぞれの情報を通知装置67(表示装置)に送信し、通知装置67(表示装置)は、車体コントローラ60からの送信情報と、予め設定した建設機械のアイコン情報と、予め設定した吊り荷の寸法に基づいて、吊り荷の直下の現況面と、油圧ショベル1の位置と姿勢と、吊り荷の位置及び形状と、第3距離を表示する。
図3は、車体コントローラ60の上記制御を実行する機能を示すブロック図である。
図3において、車体コントローラ60は、現況面設定部61、位置姿勢演算部62、荷重演算部63a、地切り判定部63、吊り荷距離演算部64の機能を有している。
現況面設定部61は入力装置65からの信号に基づいて、入力された現況地形の情報を現況面として設定する。
位置姿勢演算部62は、IMU50a~50dから送信された加速度及び角速度の信号と、GNSS受信機51cから送信されたGNSSアンテナ51a,51bの3次元位置座標及び上部旋回体20の方位角の信号と、記憶装置に保存した上部旋回体20及び作業機1Aの各部の寸法に基づいて、油圧ショベル1の位置と姿勢(すなわち作業機1A及び上部旋回体20の位置と姿勢)を演算する。このとき演算される作業機1Aの位置と姿勢は、作業機1Aの各接続部の位置やバケット35の爪37の先端位置、吊り具39のフック部の位置(以下単に吊り具39の位置という)を含む。
荷重演算部63aは、圧力センサ66から送信されたブームシリンダ32のボトム側の圧力の信号と、位置姿勢演算部62で演算された作業機1Aの位置と姿勢とに基づいて吊り具39に作用する荷重(以下吊り荷荷重という)を演算する。
地切り判定部63は、荷重演算部63aにおいて演算された吊り荷荷重に基づいて、地切りされたか(荷が地面から離れたか)否かを判定する。荷の揺れが無い場合、地切りの瞬間に吊り荷荷重は最大となる。地切り判定部63は、この吊り荷荷重の変化を監視することで地切りを判定する。
吊り荷距離演算部64は、地切り判定部63で地切りと判定されたとき、その時点で位置姿勢演算部62において演算された油圧ショベル1の位置と姿勢、特に吊り具39の位置と、現況面設定部61に設定された吊り荷の直下の現況面の地形情報とに基づいて、吊り具39から現況面までの距離(第1距離)を演算し、この距離を吊り具39から吊り荷底面までの距離(第2距離)として保存し設定する。
現況面設定部61で設定される現況面、位置姿勢演算部62で演算される油圧ショベルの位置と姿勢、吊り荷距離演算部64で演算される吊り具39から吊り荷底面までの距離の情報は、通知装置67に送信され、通知装置67は油圧ショベル1のオペレータにそれらの情報を表示或いは音声で随時提供する。
また、吊り荷距離演算部64は、吊り具39から吊り荷底面までの距離(第2距離)とを設定した後、すなわち荷の吊り上げ時に荷が地面から離れた後(地切り後)、作業機1Aの位置と姿勢と、吊り荷の直下の現況面の地形情報と、吊り具39から吊り荷の底面までの距離(第2距離)とに基づいて吊り荷の底面から吊り荷の直下の現況面までの距離(第3距離)を演算し、通知装置67はその距離(第3距離)をオペレータに通知する。
また、吊り荷距離演算部64は、吊り荷の直下の現況面と、作業機1Aの位置と姿勢と、吊り具39から吊り荷の底面までの距離(第2距離)と、吊り荷の底面から吊り荷の直下の現況面までの距離(第3距離)の情報を通知装置67に送信し、通知装置67は、それらの送信情報と、予め設定した建設機械のアイコン情報と、予め設定した吊り荷の寸法に基づいて、吊り荷の直下の現況面と、油圧ショベル1の位置と姿勢と、吊り荷の位置及び形状と、吊り荷の底面から吊り荷の直下の現況面までの距離(第3距離)を表示する。
図4は、車体コントローラ60における現況面設定部61、位置姿勢演算部62、荷重演算部63a、地切り判定部63、吊り荷距離演算部64の上述した各機能の詳細を示すフローチャートである。
まずステップS1において、吊り荷距離演算部64は計測モードが有効であるかを判定する。吊り荷距離演算部64は、オペレータが入力装置65を用いて計測モードを設定した場合は、計測モードは有効であると判定し、計測モードが設定されていない場合は、計測モードは有効でないと判定する。計測モードが有効でないと判定した場合(ステップS1でNoの場合)はステップS9に進み、吊り荷距離演算部64は、吊り具39から荷の底面までの距離(第2距離)が設定されているかを判定する。第2距離が設定されていない場合(ステップS9でNoの場合)はステップS10に進み、吊り荷距離演算部64は計測モード設定指示情報を通知装置67に送信し、計測モード設定指示情報をオペレータに通知する。計測モード設定指示情報はオペレータに入力装置65を用いて計測モードの設定を指示する情報であり、例えば通知装置67に計測モード設定指示情報を表示させる。計測モード設定指示情報の表示は、例えば通知装置67(第2モニタ)に文字列や図を表示することで行うことができる。計測モード設定指示情報は通知装置67に備えられるスピーカを作動させ、音声で通知しても良い。ステップS1において、吊り荷距離演算部64が計測モードは有効であると判定し、条件成立した場合(ステップS1でYesの場合)は、ステップS2に進む。
ステップS2では、吊り荷距離演算部64は現況面の設定が必要であるかを判定する。別の作業等で既に現況面が設定されている場合は、現況面の設定は不要であると判定する。また、同一の複数の荷を吊って移動する吊り荷作業で、2個目の荷を吊る場合は、1個目の荷を吊る作業で既に現況面が設定されているので、現況面の設定は不要であると判定する。現況面の設定が不要であると判定した場合(ステップS2でNoの場合)はステップS5に進み、吊り荷距離演算部64は計荷吊り開始指示情報を通知装置67に送信し、計測モード設定指示情報をオペレータに通知する。荷吊り開始指示情報はオペレータに作業機1Aを持ち上げて荷を吊り始めるよう指示する情報であり、通知装置67は荷吊り開始指示情報を例えば文字列や図で表示する。通知装置67は荷吊り開始指示情報を音声で通知しても良い。
現況面の設定が必要であると判定した場合(ステップS2でYesの場合)はステップS3に進み、吊り荷距離演算部64は現況面設定指示情報を通知装置67に送信し、現況面設定指示情報をオペレータに通知する。現況面設定指示情報はオペレータに入力装置65を用いて現況面の設定をオペレータに指示する情報であり、通知装置67は現況面設定指示情報を例えば文字列や図で表示する。通知装置67は現況面設定指示情報を音声で通知しても良い。
現況面の設定方法としては、ステレオカメラや測距レーダなどで吊り荷周辺の現況地形を取得して現況面として設定しても良いし、ドローンのような無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)を使用して取得した現況地形を外部から取り込んで現況面として設定しても良い。
ステップS4において、吊り荷距離演算部64は、現況面の設定が完了したかを判定する。条件を満たさない場合(ステップS4でNoの場合)は、条件成立まで待機状態となる。条件成立した場合(ステップS4でYesの場合)は、ステップS5に進み、吊り荷距離演算部64は計荷吊り開始指示情報を通知装置67に送信し、計荷吊り開始指示情報をオペレータに通知する。
ステップS6において、荷重演算部63aは、ブームシリンダ32のボトム側の圧力を検出する圧力センサ66の圧力情報と、位置姿勢演算部62で演算された作業機1Aの位置と姿勢情報とに基づいて吊り荷荷重を演算し、地切り判定部63は、その吊り荷荷重が最大値になったかどうかを判定する。吊り荷荷重が最大値になったかどうかは、吊り荷荷重の変化量を計測し、変化量が0または0に近い判定閾値以内になることで判定すれば良い。すなわち、荷を吊り始めると徐々に荷重が大きくなっていくため、ある一定の変化量が計測される。荷が地面から離れたときから荷重は吊り荷の重量となるため、吊り荷荷重の変化量が0になる。振動などの影響を回避する目的で、一定期間内の平均変化量を基に0に近い荷重変化量の判定閾値を設定して判定することにより、正確に吊り荷荷重が最大値になったことを判定することができる。
ステップS6で条件を満たさない場合(ステップS6でNoの場合)は、条件成立まで荷吊り開始指示情報を表示して待機状態となる。条件成立した場合(ステップS6でYesの場合)はステップS7に進み、吊り荷距離演算部64は、その時点での作業機1Aの位置と姿勢と、ステップSS4で設定した現況面の地形情報に含まれる荷の直下の現況面の地形情報とに基づいて、吊り具39から現況面までの距離を、吊り具39から吊り荷底面までの距離(第2距離)として演算し設定する。設定完了後はステップS8に進み、吊り荷距離演算部64は計測完了情報を通知装置67に送信し、計測完了情報を例えば表示でオペレータに通知し、計測モードを終了する。計測完了情報は音声で通知してもよい。
通知装置67に計測完了情報が表示されると、オペレータは計測モードが終了したことを認識し、吊り荷作業の次の操作に移ることができる。
次いで、ステップS9に進み、吊り荷距離演算部64は、吊り具39から吊り荷底面までの距離(第2距離)が設定されているかを判定する。ステップS8からステップS9に進んだ場合は、吊り具39から吊り荷底面までの距離が設定されている場合であり、ステップS11に進む。
ステップS11では、吊り荷距離演算部64は、設定された吊り具39から吊り荷底面までの距離(第2距離)と、作業機1Aの位置と姿勢と、ステップSS4で設定した現況面の地形情報に含まれる荷降ろし位置の現況面の地形情報とに基づいて、吊り荷底面から吊り荷直下の現況面までの距離(第3距離)を算出する。
次いでステップS12に進み、算出した吊り荷底面から吊り荷直下の現況面までの距離(第3距離)の情報を通知装置67に送信し、その距離情報を例えば表示でオペレータに通知する。計測完了情報は音声で通知してもよい。
これによりオペレータは、荷が地面から離れた後、荷を更に吊り上げるときや、荷降ろし位置で荷を下ろすときに、直感的に吊り荷底面と吊り荷直下の現況面との距離を把握することができる。
図5は、吊り具39で荷を吊った後、油圧ショベルを荷降ろし位置まで移動させ、荷降ろしをするときの通知装置67の表示例を示す図である。説明のため、吊り具39から吊り荷Sの底面までの距離がH2(=H1)で示され(H1は荷を吊り上げるときの吊り具39から現況面までの距離(第1距離))、吊り荷Sの底面から吊り荷Sの直下の現況面までの距離(第3距離)がH3で示されている。
図示の例は、油圧ショベル1が位置する地面E1より荷降ろし位置の地面E2が下方にある場合であり、油圧ショベル1及び吊り荷Sが黒色のシルエットで示されている。また、吊り荷Sの底面から吊り荷Sの直下の現況面までの距離(第3距離)H3が図と数値(1.02m)で示され、下向きの矢印が荷降ろし作業であることを示している。
これによりオペレータは、荷降ろし位置が目視できない位置であっても、表示された吊り荷Sの底面と吊り荷S直下の現況面との距離H3を基に荷降ろし操作を行うことができる。
なお、図4のフローチャートは、ステップS4において設定された現況面の地形情報が、荷を吊り上げる位置の現況面の地形情報と荷降ろし位置の現況面の地形情報の両方含み、ステップS11において、その荷降ろし位置の現況面の地形情報を用いて、吊り荷底面から吊り荷直下の現況面までの距離(第3距離)を算出できるようにした場合のものであるが、荷を吊り上げる位置の現況面の地形情報とは別に、荷降ろし位置の現況面の地形情報を独立して設定できるようにしてもよい。この場合は、図4のステップS9とステップS10の間にステップS2~ステップS4と同様なステップを加え、その後に「荷降ろし開始指示情報を表示」のステップを加えればよい。
以上のように本実施形態によれば、現在荷が置かれている現況面を設定し、荷を吊った際の荷重を検出し、吊り具39から現況面までの距離を演算し、この距離を吊り具39から吊り荷の底面までの距離として設定することにより、吊り具39から吊り荷の底面までの距離を容易に測定することができる。
また、その後、更に荷を吊り上げるときや、荷降ろし位置で荷を吊り降ろすときに、測定した吊り具39から吊り荷の底面までの距離を用いて荷の底面から荷の直下の現況面までの距離を演算し、通知装置67(第2モニタ)がその距離を表示でオペレータに通知することによって、オペレータはより直感的に吊り荷底面と吊り荷直下の現況面との距離を把握することができる。
更に、荷降ろし位置で荷を吊り降ろすとき、オペレータは荷降ろし位置が目視できない位置であっても、通知装置67(第2モニタ)が吊り荷の直下の現況面と、油圧ショベル1の位置と姿勢と、吊り荷の位置及び形状と、吊り荷の底面と吊り荷直下の現況面との距離(第3距離)を表示することによって、オペレータは表示された吊り荷の底面と吊り荷直下の現況面との距離を基に荷降ろし操作を行うことができ、荷が地面に勢いよく着地して破損したり、慎重に操作しすぎて作業効率が落ちることを避けることができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態における油圧ショベルに搭載される油圧システムとその制御システムを示す図である。
図6において、本実施形態の制御システムは、ブーム操作装置42とコントロールバルブユニット41間のパイロット油路42a,42bにそれぞれ配置された電磁比例減圧弁47,48を備えている。電磁比例減圧弁47,48は車体コントローラ60Aから出力される指令電流に応じてパイロット油路42a,42bの操作圧を減圧(制限)し、ブームの上げ速度と下げ速度をそれぞれ制限する。
図7は、本実施形態の車体コントローラ60Aの機能を示すブロック図である。
車体コントローラ60Aは、図3に示した車体コントローラ60の吊り荷距離演算部64に代えて吊り荷距離演算部64Aを備え、かつ速度制限制御部68の機能を更に備えている。
吊り荷距離演算部64Aは、図3に示した第1の実施形態の吊り荷距離演算部64の機能に加え、ブーム上げ速度制限制御とブーム下げ速度制限制御の演算を行う機能を有している。速度制限制御部68は、その演算結果に基づいて電磁比例減圧弁47,48を制御する指令電流を生成し、オペレータの操作に対してブーム上げ速度とブーム下げ速度に制限を加える。具体的には、計測モード中にはオペレータの操作に対してブーム上げ速度を制限する制御を行い、計測モード完了後はオペレータの操作に対してブーム下げ速度を制限する制御を行う。
この吊り荷距離演算部64Aと速度制限制御部68の機能により、車体コントローラ60Aは、計測モード中に吊り具39により荷を吊り上げるとき、吊り荷が地面から離れるまでの間、ブーム操作装置42が生成するブーム上げの操作信号を制限し、ブーム31の上げ速度を制限する。また、車体コントローラ60Aは、計測モードが完了し、吊り具39により荷を吊り降ろすとき、吊り荷の底面から吊り荷の直下の現況面までの距離がゼロになるまでの間、ブーム操作装置42が生成するブーム下げの操作信号を制限し、ブームの下げ速度を制限する。
図8は、上記吊り荷距離演算部64Aと速度制限制御部68を含む車体コントローラ60Aの機能を示すフローチャートである。
図8において、図4のフローチャートのステップS5の機能はステップS5Aに置き換わり、ステップS12の後にステップS13が追加されている。
ステップS2で現況面の設定が不要であると判定した場合(ステップS2でNoの場合)、或いはステップS4で現況面の設定が完了したと判定した場合(ステップS4でYesの場合)は、ステップS5Aに進み、吊り荷距離演算部64Aは荷吊り開始指示情報を通知装置67に送信し、計測モード設定指示情報をオペレータに通知する。また、速度制限制御部68はブーム上げ速度の制限制御を有効にする。速度制限制御部68は、ブーム上げ速度の制限制御が有効になると電磁比例減圧弁47に指令電流を出力し、電磁比例減圧弁47はブーム上げの操作圧を所定圧以下に制限し、オペレータの操作に対してブーム上げ速度が所定速度以下となるように制限を加える。これによりオペレータがブーム上げ操作を実施した際、操作量の大きさに関わらず、ブームが低速で上がるよう制限され、荷の揺れや反動が起こりにくくなり、荷の荷重の計測精度が向上する。
また、吊り荷距離演算部64Aは、ステップS12において、吊り荷底面から吊り荷直下の現況面までの距離(第3距離)の情報を通知装置67に表示させた後、ステップS13に進み、速度制限制御部68によるブーム下げ速度の制限制御に移行する。
図9は、速度制限制御部68によるブーム下げ速度制限制御の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS21において、速度制限制御部68は速度制限制御が有効であるかを判定する。オペレータが入力装置65を用いて速度制限制御を設定した場合は、速度制限制御は有効であると判定される。速度制限制御が設定されていない場合は、速度制限制御は有効でないと判定される。速度制限制御が有効でないと判定された場合(ステップS21でNoの場合)は条件成立まで待機状態となる。速度制限制御が有効であると判定された場合(ステップS21でYesの場合)はステップS23~ステップS26に進み、速度制限制御部68は吊り荷距離演算部64Aが演算した吊り荷底面から吊り荷直下の現況面までの距離(第3距離)に応じてブーム下げ速度の制限制御を行う。
すなわち、図9のステップS23において、速度制限制御部68は吊り荷の底面から吊り荷直下の現況面までの距離が500mm以内かを判定する。距離が500mm以内でないと判定された場合(ステップS23でNoの場合)は条件成立まで待機状態となる。オペレータがブーム下げ操作を実施し、距離が500mm以内と判定された場合(ステップS23でYesの場合)はステップS24に進み、速度制限制御部68は電磁比例減圧弁48に指令電流を出力して操作圧を制限し、オペレータのブーム下げ操作量の大きさに係わらずブーム31が予め定めた一定の第1速度以下の低速で下がるように制限を加える。
次いでステップS25において、速度制限制御部68は吊り荷の底面から吊り荷直下の現況面までの距離が100mm以内かを判定する。距離が100mm以内でないと判定された場合(ステップS24でNoの場合)は条件成立まで第1速度以下の低速で下がるよう制限する制御を繰り返す。オペレータがブーム下げ操作を継続し、距離が100mm以内と判定された場合(ステップS25でYesの場合)はステップS26に進み、速度制限制御部68は電磁比例減圧弁48に指令電流を出力して操作圧を更に制限し、オペレータのブーム下げ操作量の大きさに係わらずブーム31が第1速度よりも低い予め定めた一定の第2速度以下の低速で下がるように制限を加える。
これにより吊り荷を地面に置く際に、オペレータの操作によらず荷をゆっくり着地できるようになり、荷が地面に勢いよく着地して破損することを避けることができる。
また、吊り荷底面から吊り荷直下までの距離が大きい位置からブーム下げ操作をした場合にも、制限によりブーム下げ速度が急激に低下することを避けることができ、オペレータの違和感を軽減し、作業効率を向上することができる。
なお、上記実施形態において、ブーム下げ制限制御は、吊り荷底面から吊り荷直下の現況面までの距離に応じて段階的に制限量を変えたが、吊り荷底面から吊り荷直下の現況面までの距離に応じて制限量を連続的に変えてもよい。これによりブーム31の下げ速度が連続的に低下し、よりスムーズに荷を着地させることができる。
<その他>
以上の実施形態では、作業機1Aの位置と姿勢を計測する第1計測装置をIMU50a~50dとしたが、これに限らず、各部位に取り付けられる傾斜センサや各シリンダに取り付けられるストロークセンサ、各リンク部に取り付けられるポテンショメータなどの回転角センサで構成しても良い。
また、上記の実施形態では、通知装置67はモニタとしたが、ブザーや音声案内などの方法でオペレータに各種情報を通知するよう構成しても良い。
また、第2の実施形態では、速度制限制御部68で行う制限制御はブーム上げ及びブーム下げの制限制御としたが、アーム33又はバケット35、あるいは複数の部位に対しての制限制御を行ってもよい。
更に、第2の実施形態では、速度制限制御部68により操作装置が生成する操作信号を制限し、吊り降ろし速度を制限したが、バケットが設定した掘削面より下へは入り込まないように操作信号を制限して掘削領域を制限する制御である領域制限制御を行えるようにした油圧ショベルにおいては、その領域制限制御を利用して吊り荷の吊り降ろし速度を制限するようにしてもよい。
1 油圧ショベル(建設機械)
1A 作業機
1B 車体
31 ブーム
32 ブームシリンダ
33 アーム
34 アームシリンダ
35 バケット
36 バケットシリンダ
39 吊り具
40 油圧ポンプ
41a ブーム流量制御弁
41b アーム流量制御弁
41c バケット流量制御弁
47 電磁比例減圧弁
48 電磁比例減圧弁
50a,50b,50c,50d IMU(第1計測装置)
51 GNSSシステム(第1計測装置)
60 車体コントローラ(コントローラ)
60A 車体コントローラ(コントローラ)
61 現況面設定部
62 位置姿勢演算部(第1計測装置)
63a 荷重演算部(第2計測装置)
63 地切り判定部
64 吊り荷距離演算部
64A 吊り荷距離演算部
65 入力装置(第1モニタ;表示装置)
66 圧力センサ(第2計測装置)
67 通知装置(第2モニタ;表示装置)
68 速度制限制御部
S 吊り荷
H1 第1距離
H2 第2距離
H3 第3距離

Claims (8)

  1. ブーム、アーム及びバケットを有する多関節型の作業機と、前記バケットに取り付けられた吊り具と、前記作業機の位置と姿勢を計測する第1計測装置と、前記吊り具に作用する荷重を計測する第2計測装置と、コントローラとを備えた建設機械において、
    前記コントローラは、
    前記吊り具により荷を吊り上げるとき、前記第2計測装置により計測した荷重に基づいて前記荷が地面から離れたかどうかを判定し、前記荷が地面から離れたと判定したとき、その時点での前記第1計測装置により計測した前記作業機の位置と姿勢と、予め設定した前記荷の直下の現況面の地形情報とに基づいて、前記吊り具から前記現況面までの第1距離を演算し、前記第1距離を前記吊り具から前記荷の底面までの第2距離として設定することを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    通知装置を更に備え、
    前記コントローラは、
    前記第2距離を設定した後、前記第1計測装置により計測した前記作業機の位置と姿勢と、前記荷の直下の現況面の地形情報と、前記第2距離とに基づいて前記荷の底面から前記荷の直下の現況面までの第3距離を演算し、
    前記通知装置は前記第3距離をオペレータに通知することを特徴とする建設機械。
  3. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記通知装置は表示装置であり、
    前記表示装置は、前記第3距離を表示することを特徴とする建設機械。
  4. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記通知装置は表示装置であり、
    前記コントローラは、前記荷の直下の現況面と、前記作業機の位置と姿勢と、前記第2距離と、前記第3距離のそれぞれの情報を前記表示装置に送信し、
    前記表示装置は、前記コントローラからの送信情報と、予め設定した前記建設機械のアイコン情報と、予め設定した吊り荷の寸法とに基づいて、前記荷の直下の現況面と、前記建設機械の位置と姿勢と、前記荷の位置及び形状と、前記第3距離を表示することを特徴とする建設機械。
  5. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記第2計測装置により計測した荷重が最大になったかどかを判定し、前記荷重が最大になったとき、前記荷が地面から離れたと判定することを特徴とする建設機械。
  6. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記ブームを駆動するブームシリンダを含む複数の油圧アクチュエータと、前記ブームシリンダに供給される作動油の流量と方向を制御するブーム流量制御弁を含む複数の流量制御弁と、オペレータの操作により操作信号を生成し、前記操作信号により前記ブーム流量制御弁を切り換えて前記ブームシリンダを駆動するブーム操作装置を含む複数の操作装置とを更に備え、
    前記コントローラは、
    前記吊り具により前記荷を吊り上げるとき、前記吊り荷が地面から離れるまでの間、前記ブーム操作装置が生成するブーム上げの操作信号を制限し、前記ブームの上げ速度を制限することを特徴とする建設機械。
  7. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記ブームを駆動するブームシリンダを含む複数の油圧アクチュエータと、前記ブームシリンダに供給される作動油の流量と方向を制御するブーム流量制御弁を含む複数の流量制御弁と、オペレータの操作により操作信号を生成し、前記操作信号により前記ブーム流量制御弁を切り換えて前記ブームシリンダを駆動するブーム操作装置を含む複数の操作装置とを更に備え、
    前記コントローラは、
    前記吊り具により前記荷を吊り降ろすとき、前記第3距離がゼロになるまでの間、前記ブーム操作装置が生成するブーム下げの操作信号を制限し、前記ブームの下げ速度を制限することを特徴とする建設機械。
  8. 請求項7に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記ブームの下げ速度を制限する制御を行うとき、前記第3距離に応じて前記ブームの下げ速度が小さくなり、前記第3距離がゼロになるとき前記ブームの下げ速度がゼロになるよう前記ブーム下げの操作信号を制限することを特徴とする建設機械。
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