JP2022147347A - 筋活動状態評価システム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な装置で、運動中の筋繊維の活動位置と、筋繊維の活動に関連する身体部位の動作を、同時に同じ画面内に表示することにより、筋繊維が活動することで、身体がどのように運動するかを評価することができる筋活動状態評価システムを提供する【解決手段】筋繊維の活動状態を筋電位により評価する筋活動状態評価システムであって、筋電位の測定により、筋繊維の活動位置を検出する検出部1と、筋繊維の活動に関連する身体部位の運動を検出するセンサ2と、検出部で検出された筋繊維の活動位置と、センサで検出された身体部位の動作を、同じ画面内に同時に表示する表示部とを備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、運動中の筋肉(筋繊維)の活動状態を評価する筋活動状態評価システムに関する。
生体表面に電極を取り付けて、その電極に生じた電圧を測定することによって、生体内で活動する組織の活動状態を計測することが行われている。
本願出願人は、特許文献1において、生体表面上にあり、かつ複数の筋繊維を切断する任意の平面上に、少なくとも3つの電極を配置し、各電極とグランド電位との間に、抵抗値の異なる2つの外部抵抗を並列に接続して、第1の外部抵抗を並列接続したときに各電極に生じる電圧Vと、第2の外部抵抗を並列接続したときに各電極に生じる電圧V'とを測定し、測定した3つの電圧比V/V'に基づいて、筋繊維の活動位置を検出する方法を開示している。
この方法を用いれば、簡単な装置で、運動中に活動している筋繊維の位置をモニタリングすることができる。
運動を行っているときの筋繊維の活動位置と、活動している筋繊維と関連する身体部位の動作を同時に測定することができれば、筋繊維の活動状態と身体部位の動作の関係を評価することができる。
本発明は、簡単な装置で、運動中の筋繊維の活動位置と、筋繊維の活動に関連する身体部位の動作を、同時に同じ画面内に表示することにより、筋繊維が活動することで、身体部位がどのように運動するかを評価することができる筋活動状態評価システムを提供することを目的とする。
本発明に係る筋活動状態評価システムは、筋繊維の活動状態を筋電位により評価する筋活動状態評価システムであって、筋電位の測定により、筋繊維の活動位置を検出する検出部と、筋繊維の活動に関連する身体部位の動作を検出するセンサと、検出部で検出された筋繊維の活動位置と、センサで検出された身体部位の動作を、同じ画面内に同時に表示する表示部とを備えている。
本発明によれば、簡単な装置で、運動中の筋繊維の活動位置と、筋繊維の活動に関連する身体部位の動作を、同時に同じ画面内に表示することにより、筋繊維が活動することで、身体部位がどのように動作するかを評価することができる筋活動状態評価システムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。
図1(A)、(B)は、本発明の一実施形態における筋活動状態評価システムの構成を示した図である。
図1(A)、(B)に示すように、本実施形態における筋活動状態評価システムは、筋繊維の活動位置を検出する検出部1と、筋繊維の活動に関連する身体部位の動作を検出するセンサ2とを備えている。
検出部1は、生体表面上にあり、かつ検出しようとする筋繊維を切断する任意の平面上に配置される、少なくとも3つの電極を含む。図1(A)では、大腿部の周りに、3つの電極が配置された例を示している。各電極には、生体内の信号源となる筋繊維からの電圧が発生し、検出部1は、各電極に生じる電圧(筋電位)を測定することにより、筋繊維の活動位置を検出する。
センサ2は、筋繊維の活動に関連する身体部位11に配置される。図1(A)では、腰部にセンサ2が配置された例を示している。検出部1及びセンサ2は、運動している身体に同時に配置されているため、センサ2は、筋繊維の活動位置の検出に同期して、筋繊維の活動に関連する身体部位の動作(運動状態)を検出することができる。検出部1で検出された筋繊維の活動位置、及びセンサ2で検出された身体部位の動作は、記憶部(不図示)に時系列に記憶される。なお、センサ2は、身体部位の変位、動作速度、動作加速度を検出するものであれば特に限定されず、例えば、加速度センサ、速度センサ、及び位置センサ等を用いることができる。
筋活動状態評価システムは、さらに、図1(B)に示すように、検出部1で検出された筋繊維40の活動位置Pと、センサ2で検出された身体部位11の動作Qとを、同じ画面内に表示する表示部3とを備えている。具体的には、記憶部に記憶された筋繊維の活動位置Pと、身体部位の動作とを、各々の時系列を同期させて、表示部3の同じ画面内に同時に表示する。表示部3には、筋繊維40の活動位置Pが、2次元で表示され、身体部位11の動作Qが、3次元で表示される。運動中の身体部位11の動作Qに伴い、筋繊維40の活動位置Pが変化する。
本実施形態における筋活動状態評価システムでは、運動中の筋繊維の活動位置Pと、筋繊維の活動に関連する身体部位の動作Qを、表示部3の同じ画面内に同時に表示することにより、筋繊維の活動位置Pと身体部位の動作Qとの関連性を明確に把握することができる。これにより、筋繊維が活動することで、身体部位がどのように動作するかを評価することができる。
例えば、図1(A)、(B)に例示したように、スクワットにより大腿部の筋肉(筋繊維)をトレーニングする場合、腰部の動作と、その動作によって生じる大腿部における筋繊維の活動位置を同時にモニタリングすることによって、スクワットのフォーム(腰部の動作)の修正等を把握することができる。また、日常生活での歩行時において、大腿部における筋繊維の活動位置と、歩行動作(歩き方)を同時にモニタリングすることによって、疲れの少ない歩き方等を把握することができる。
また、検出部1で検出した筋繊維の活動位置P、及びセンサ2で検出した身体部位の動作Qの時系列データを、随時、記憶部に記憶しておくことによって、記憶部に記憶された複数の時系列データから、対比する任意の時系列データを選択し、選択した時系列データを同期させて、表示部3の同じ画面内に同時に表示することができる。
例えば、図1(A)、(B)に例示したように、スクワットにより大腿部の筋肉(筋繊維)をトレーニングする場合、筋活動状態評価システムを用いて取得した大腿部における筋繊維の活動位置P、及び腰部の動作Qの時系列データを、記憶部に記憶しておくことによって、図2に示すように、記憶部から、対比する2つの時系列データを選択し、選択した2つの時系列データを、表示部3の同じ画面内に同時に表示することができる。
対比する2つの時系列データとして、例えば、過去の取得したときの時系列データ(筋繊維の活動位置P1、及び腰部の動作Q1)と、今、取得している時系列データ(筋繊維の活動位置P2、及び腰部の動作Q2)とを対比することによって、トレーニング効果の確認や、スクワットのフォーム(腰部の動作)のさらなる修正等を把握することができる。
また、対比する時系列データの一つとして、スクワット・トレーニングのインストラクターが取得したときの時系列データ(筋繊維の活動位置P1、及び腰部の動作Q1)を選択し、今、自身が取得している、あるいは、過去に取得したデータ(筋繊維の活動位置P2、及び腰部の動作Q2)と対比することによって、スクワットのフォーム(腰部の動作)を、より効果的に修正等を行うことができる。
ここで、対比する時系列データの組み合わせは任意であり、また、3つ以上の時系列データであってもよい。また、筋繊維の活動位置P、及び身体部位の動作Qの時系列データを記憶する記憶部は1つに限定されず、複数の記憶部に分散して記憶しておいてもよい。この場合、任意の記憶部に記憶された複数の時系列データから、それぞれ、対比する任意の時系列データを選択し、選択した時系列データを、表示部3の同じ画面内に同時に表示してもよい。
また、本実施形態では、検出部1で検出された筋繊維40の活動位置Pと、センサ2で検出された身体部位11の動作Qとを一旦記憶部に記憶し、記憶部に記憶された筋繊維の活動位置と身体部位の動作とを、各々の時系列を同期させて、表示部3に表示するようにしたが、検出部1で検出された筋繊維40の活動位置P、及びセンサ2で検出された身体部位11の動作Qのデータを、直接、表示部3に送信し、受信したデータを表示部3に表示してもよい。
(検出部1の構成)
図3は、本実施形態における検出部1の構成を示した回路図である。
図3は、本実施形態における検出部1の構成を示した回路図である。
図3に示すように、検出部1は、生体表面10の配置される3つの電極21、22、23と、各電極21、22、23とグランド電位20との間に、第1の外部抵抗Rg1及び第2の外部抵抗Rg2を、それぞれ切り替え可能に並列接続する接続手段SW、S1~S3と、各電極21、22、23を生体表面10に配置した状態で、接続手段SW、S1~S3により、各電極21、22、23とグランド電位20との間に、第1の外部抵抗Rg1を接続したときに生じる第1の電圧Vi(i=1、2、3)、及び、各電極21、22、23とグランド電位20との間に、第2の外部抵抗Rg2を接続したときに生じる第2の電圧V'i(i=1、2、3)を測定する測定手段(アンプ)30と、第1の電圧Vi及び第2の電圧V'iの各電圧Vi/V'i、及び生体表面10に配置された各電極21、22、23の位置情報に基づき、信号源Vsとなる筋繊維の活動位置を検出する検出手段31と、を備えている。
図4は、検出対象とする大腿部や腕等の骨格筋を構成する複数の筋繊維40を示した図で、各筋繊維40は、図中の矢印の向きに沿って線状に存在する。骨格筋が活動(収縮)すると、特定の筋繊維40が信号源Vsとなり、高い電位を発生する。信号源Vsとなる筋繊維40の活動部位は、筋繊維40の向きに沿って線状に存在するため、信号源Vsの電位分布は一様となる。従って、図4に示すように、信号源Vsの検出範囲を、A-A線に沿った断面内に限定すれば、生体内の信号源Vs、すなわち、筋繊維40の活動位置を、二次元座標(x,y)の点として捉えることができる。
すなわち、図5に示すように、3つの電極21、22、23を、複数の筋繊維40を切断する任意の平面上に、生体表面10上に配置することによって、信号源Vsとなる筋繊維40の活動部位40aを、二次元座標(x,y)の点として検出することができる。
以下、図6及び図7を参照しながら、信号源Vs(筋繊維40の活動部位40a)の位置(x,y)を検出する具体的な方法を説明する。
図6は、生体表面10上にあり、複数の筋繊維40を切断する任意の平面上に、3つの電極21、22、23を配置した図で、信号源Vsと各電極21、22、23との間の内部抵抗を、それぞれ、Rb1、Rb2、Rb3と表している。
このとき、電極21とグランド電位20との間に、第1の外部抵抗Rg1を接続したときに生じる第1の電圧V1は、アンプ30の入力抵抗Rinが非常に大きいとき、式(1-1)で与えられる。ここで、Rg1は、第1の外部抵抗Rg1の抵抗値を表す。また、Rb0は、信号源Vsとグランド電位20との間の内部抵抗値を表す。
また、電極21とグランド電位20との間に、第2の外部抵抗Rg2を接続したときに生じる第1の電圧V'1は、式(1-2)で与えられる。ここで、Rg2は、第2の外部抵抗Rg2の抵抗値を表す。
式(1)及び式(2)から、電極21において、外部抵抗Rg1が接続されている場合の第1の電圧V1と、外部抵抗Rg2が接続されている場合の第2の電圧V'1との比V'1/V1は、式(1-3)で与えられる。
同様に、電極22において、第1の外部抵抗Rg1が接続されている場合の第1の電圧V2と、第2の外部抵抗Rg2が接続されている場合の第2の電圧V'2との比V'2/V2、及び、電極23において、第1の外部抵抗Rg1が接続されている場合の第1の電圧V3と、第2の外部抵抗Rg2が接続されている場合の第2の電圧V'3との比V'3/V3は、それぞれ、式(1-4)、式(1-5)で与えられる。
生体内の導電率が一様であると仮定すると、内部抵抗の抵抗値Rb1、Rb2、Rb3は、それぞれ、生体内の信号源Vsと、各電極21、22、23との距離に比例すると考えられる。従って、式(1-3)、(1-4)、(1-5)から、生体内の信号源Vsと、各電極21、22、23との距離L1、L2、L3は、それぞれ、式(1-6)、式(1-7)、式(1-8)で表される。
ここで、βは、内部抵抗Rbiと距離Li(i=1、2、3)との比例定数で、生体の導電率等で定まる。
式(1-6)、式(1-7)、式(1-8)に示すように、距離L1、L2、L3は、それぞれ、V'1/V1、V'2/V2、V'3/V3の逆数の関数として表される。そして、図7に示すように、信号源Vsは、各電極21、22、23を中心とする半径L1、L2、L3の円Q1、Q2、Q3の交点に存在すると考えられる。各電極21、22、23の位置座標を、(a1、b1)、(a2、b2)、(a3、b3)とすると、円Q1、Q2、Q3は、それぞれ、以下の式(1-9)、式(1-10)、式(1-11)で表される。
従って、式(1-6)、式(1-7)、式(1-8)で求めたL1、L2、L3を用いて、上記の式(1-9)、式(1-10)、式(1-11)は、Vi/V'i(i=1、2、3)、(ai、bi)(i=1、2、3)として、以下の式(1-12)で表される3つの連立方程式になる。
ここで、式(1-12)で表される3つの連立方程式の未知数は、信号源Vsの二次元座標(x、y)と、定数β、Rb0の4つになる。従って、Rb0を予め与えることによって、3つの連立方程式を解くことにより、信号源Vsの二次元座標(x、y)と、定数βとを求めることができる。そのため、比例定数βが、体内の組成に影響を受けて変動しても、生体内の信号源Vsの2次元位置を精度よく検出することができる。特に、トレーニング中に活動している筋繊維をモニタリングする場合、簡便に、生体内で活動する筋繊維を検出することができる。
また、電圧比Vi/V'i(i=1、2、3)の測定を1サイクルとして、繰り返し行うことにより、各サイクルにおける電圧比の時系列な測定データから、生体内の信号源Vsの変動をリアルタイムに検出することができる。これにより、トレーニング中に活動している筋繊維をモニタリングする場合、身体部位の動作に対して、どの筋繊維が活動しているかをリアルタイムで検出することができる。
なお、本実施形態では、第1の外部抵抗Rg1及び第2の外部抵抗Rg2の抵抗値は、任意の値としたが、第1の外部抵抗Rg1及び第2の外部抵抗Rg2のいずれか一方は、抵抗値が少なくとも1GΩ以上、もしくは無限大(解放状態)であってもよい。これにより、式(1-12)で表される3つの連立方程式を、より簡素化ができる。
(検出部1の他の構成)
図8は、検出部1の他の構成を示した回路図である。
図8は、検出部1の他の構成を示した回路図である。
図8に示すように、検出部1は、生体表面10に配置される3つの電極21、22、23と、各電極21、22、23間に、第1の外部抵抗Rg1及び第2の外部抵抗Rg2を、それぞれ切り替え可能に並列接続する接続手段SW、S1~S3、SS1~SS3と、各電極21、22、23を生体表面10に配置した状態で、接続手段SW、S1~S3、SS1~SS3により、各電極21、22、23間に、第1の外部抵抗Rg1を接続したときに生じる第1の電圧Vi(i=1、2、3)、及び各電極21、22、23間に、第2の外部抵抗Rg2を接続したときに生じる第2の電圧V'i(i=1、2、3)を測定する測定手段30と、第1の電圧Vi及び第2の電圧V'iの各電圧Vi/V'i、及び生体表面10に配置された各電極21、22、23の位置情報に基づき、信号源Vsの活動位置を検出する検出手段31と、を備えている。
本検出部1においても、図6に示したように、3つの電極21、22、23を、複数の筋繊維40を囲むように、生体の表面の円周10A上に配置する。
このとき、電極21と電極22との間に、第1の外部抵抗Rg1を接続したときに生じる第1の電圧V12は、式(2-1)で与えられる。
ここで、Rb1及びRb2は、それぞれ、生体内の信号源Vsと電極21及び電極22との間の内部抵抗を表す。
一方、電極21と電極22との間に、第2の外部抵抗Rg2を接続したときに生じる第1の電圧V'12は、式(2-2)で与えられる。
式(2-1)及び式(2-2)から、電極21と電極22との間で生じる第1の電圧V12と第2の電圧V'12の比V'12/V12は、式(2-3)で与えられる。
同様に、電極22と電極23との間で生じる第1の電圧V23と第2の電圧V'23の比V'23/V23、及び、電極23と電極21との間で生じる第1の電圧V31と第2の電圧V'31の比V'31/V31は、それぞれ、式(2-4)、式(2-5)で与えられる。
ここで、Rb3は、生体内の信号源Vsと電極23との間の内部抵抗の抵抗値を表す。
各電極間に生じる電圧の測定において、生体内の内部抵抗は、各電極と信号源との間の内部抵抗の和で表される。例えば、電極21と電極22との間で生じる第1の電圧V12及び第2の電圧V'12の測定において、生体内の内部抵抗は、Rb1+Rb2で表される。
ここで、生体内の導電率が一様であると仮定すると、内部抵抗の和(Rb1+Rb2)は、電極21と信号源Vsとの距離D1と、電極22と信号源Vsとの距離D2との和(D1+D2)に比例すると考えられる。従って、式(2-3)、式(2-4)、式(2-5)から、各電極と信号源Vsとの距離の和(D1+D2)、(D2+D3)、(D3+D1)は、それぞれ、式(2-6)、式(2-7)、式(2-8)で表される。
ここで、αは、内部抵抗Rbiと距離Di(i=1、2、3)との比例定数で、生体の導電率等で定まる。
式(2-6)、式(2-7)、式(2-8)に示すように、各電極と信号源Vsとの距離の和(D1+D2)、(D2+D3)、(D3+D1)は、それぞれ、V'12/V12、V'23/V23、V'31/V31の逆数の関数として表される。そして、図9に示すように、信号源Vsは、電極21、22を焦点とする楕円E1、電極22、23を焦点とする楕円E2、及び電極23、21を焦点とする楕円E3の交点に存在すると考えられる。
各電極21、22、23の位置座標を、(a1、b1)、(a2、b2)、(a3、b3)とすると、楕円E1、E2、E3は、それぞれ、以下の式(2-9)、(2-10)、(2-11)で表される。
従って、式(2-6)、式(2-7)、式(2-8)で求めた(D1+D2)、(D2+D3)、(D3+D1)を用いて、以下の式(2-12)で表される3つの連立方程式を解くことによって、信号源Vsの二次元座標(x、y)を求めることができる。
連立方程式(2-12)には、上記で示した連立方程式(1-12)とは異なり、信号源Vsとグランド電位20との間の内部抵抗Rb0が式中に入っていない。また、式(2-12)で表される3つの連立方程式の未知数は、信号源Vsの二次元座標(x、y)と、定数αの3つになる。従って、式(2-12)で表される3つの連立方程式を解くことによって、信号源Vsの二次元座標(x、y)と、定数αを求めることができる。
このように、信号源Vsの二次元座標(x、y)を求める際に、2つの定数、すなわち、内部抵抗Rbiと距離Li(i=1、2、3)との比例定数α、及び、信号源Vsとグランド電位20との間の内部抵抗Rb0を、予め求めておく必要がなく、簡便に、生体内の信号源Vsの二次元座標を求めることができる。これにより、トレーニング中に活動している筋繊維をモニタリング等する場合、簡便に、生体内で活動する筋繊維を検出することができる。
なお、本実施形態では、第1の外部抵抗Rg1及び第2の外部抵抗Rg2の抵抗値は、任意の値としたが、第1の外部抵抗Rg1及び第2の外部抵抗Rg2のいずれか一方は、抵抗値が少なくとも1GΩ以上、もしくは無限大(解放状態)であってもよい。これにより、式(2-12)で表される3つの連立方程式を、より簡素化ができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態では、センサ2は、身体部位11の動作Qとして、その変位を検出したが、身体部位11の動作速度、または動作加速度を検出してもよい。
また、図10(A)に示すように、筋繊維の活動に関連する身体部位(例えば、腰部と大腿部)に複数のセンサ2a、2bを配置してもよい。これにより、複数のセンサ2a、2bが配置された身体部位の相対的位置関係を含む動作を検出することができる。例えば、図10(B)に示すように、センサ2aが配置された腰部の動きQ1と、センサ2bが配置された大腿部の動きQ2とを、表示部3に表示させることによって、運動中の筋繊維の活動に関連する複数の身体部位の相対的な動きをモニタリングすることができる。これにより、筋繊維の活動位置Pと、身体部位の動作Q1、Q2との関連性を明確に把握することができる。
1 検出部
2 センサ
3 表示部
10 生体表面
11 身体部位
21、22、23 電極
30 測定手段
31 検出手段
40 筋繊維
2 センサ
3 表示部
10 生体表面
11 身体部位
21、22、23 電極
30 測定手段
31 検出手段
40 筋繊維
Claims (9)
- 筋繊維の活動状態を筋電位により評価する筋活動状態評価システムであって、
前記筋電位の測定により、前記筋繊維の活動位置を検出する検出部と、
前記筋繊維の活動に関連する身体部位の動作を検出するセンサと、
前記検出部で検出された前記筋繊維の活動位置と、前記センサで検出された前記身体部位の動作を、同じ画面内に同時に表示する表示部と
を備えた、筋活動状態評価システム。 - 前記検出部で検出された前記筋繊維の活動位置と、前記センサで検出された前記身体部位の動作とを時系列に記憶する記憶部を備え、
前記記憶部に記憶された前記筋繊維の活動位置と、前記身体部位の動作とを、各々の時系列を同期させて、前記表示部の同じ画面内に同時に表示する、請求項1に記載の筋活動状態評価システム。 - 前記記憶部は、前記検出部で検出された前記筋繊維の活動位置、及び前記センサで検出された前記身体部位の動作の時系列データが複数記憶されており、
前記記憶部に記憶された複数の時系列データから、対比する任意の時系列データを選択し、選択した時系列データを同期させて、前記表示部の同じ画面内に同時に表示する、請求項2に記載の筋活動状態評価システム。 - 前記筋繊維の活動位置を検出する検出部は、
生体の表面上にあり、かつ、前記筋繊維を切断する任意の平面上に配置される少なくとも3つの電極と、
前記各電極とグランド電位との間、又は、前記各電極間に、第1の外部抵抗及び第2の外部抵抗を、それぞれ切り替え可能に並列接続する接続手段と、
前記各電極を前記生体の表面に配置した状態で、前記接続手段により、前記各電極とグランド電位との間、又は、前記各電極間に、前記第1の外部抵抗を接続したときに生じる第1の電圧、及び、前記各電極とグランド電位との間、又は、前記各電極間に、前記第2の外部抵抗を接続したときに生じる第2の電圧を測定する測定手段と、
前記第1の電圧及び前記第2の電圧の各電圧比、及び前記生体表面に配置された各電極の位置情報に基づき、前記筋繊維の活動位置を検出する検出手段と
を備え、
前記センサは、前記筋繊維の活動に関連する身体部位に配置される、請求項1~3の何れかに記載の筋活動状態評価システム。 - 前記接続手段において、前記各電極とグランド電位との間に、第1の外部抵抗及び第2の外部抵抗をそれぞれ切り替え、
前記測定手段において、前記各電極とグランド電位との間に、前記第1の外部抵抗を接続したときに生じる第1の電圧Vi(i=1、2、3)、及び、前記各電極とグランド電位との間に、前記第2の外部抵抗を接続したときに生じる第2の電圧V'i(i=1、2、3)を測定し、
前記検出手段において、前記第1の電圧Vi及び前記第2の電圧V’iの各電圧比をVi/V'i(i=1、2、3)、前記各電極が配置された生体表面の円周に沿った断面内における前記各電極の位置座標を(ai、bi)(i=1、2、3)、前記第1及び第2の外部抵抗の大きさをRg1、Rg2、前記筋繊維の活動位置とグランド電位との間の内部抵抗をRb0、βを、生体の導電率で決まる定数としたとき、前記断面内における前記筋繊維の活動位置(x、y)を、下記の連立方程式(式1)を解くことによって検出する、請求項4に記載の筋活動状態評価システム。
- 前記接続手段において、前記生体の断面の周上に配置する3つの電極を、第1の電極、第2の電極、及び第3の電極としたとき、前記第1の電極と前記第2の電極との間、前記第2の電極と前記第3の電極との間、及び前記第3の電極と前記第1の電極との間に、第1の外部抵抗及び第2の外部抵抗をそれぞれ切り替え、
前記測定手段において、前記各電極間に前記第1の外部抵抗を並列接続したときに各電極間に生じる第1の電圧V12、V23、V31、及び前記各電極間に前記第2の外部抵抗を並列接続したときに各電極間に生じる第2の電圧V'12、V'23、V'31を測定し、
前記検出手段において、前記第1の電圧V12、V23、V31及び前記第2の電圧V'12、V'23、V'31の各電圧比を、V12/V'12、V21/V'21、V31/V'31、前記各電極が配置された生体の断面の周上における前記各電極の位置座標を(ai、bi)(i=1、2、3)、前記第1及び第2の外部抵抗の大きさをRg1、Rg2、αを生体の導電率で決まる定数としたとき、前記断面内における前記筋繊維の活動位置(x、y)を、下記の連立方程式(式2)を解くことによって検出する、請求項4に記載の筋活動状態評価システム。
- 前記第1の外部抵抗及び前記第2の外部抵抗のいずれか一方は、抵抗値が少なくとも1GΩ以上、もしくは無限大である、請求項4~6の何れかに記載の筋活動状態評価システム。
- 前記センサは、加速度センサ、速度センサ、及び位置センサの少なくとも何れか一つを含む、請求項1~7の何れかに記載の筋活動状態評価システム。
- 前記筋繊維の活動に関連する前記身体部位に複数のセンサを配置し、前記複数のセンサを配置された身体部位の相対的位置関係を含む動作を検出する、請求項1~8の何れかに記載の筋活動状態評価システム。
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