JP2022145396A - 風力発電装置とその回転羽根および風力発電装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
1.風力発電装置
図1は、第1の実施形態の風力発電装置100の概略構成図である。風力発電装置100は、第1ブレード110と、第2ブレード120と、第3ブレード130と、ローターハブ140と、ナセル150と、タワー160と、を有する。第1ブレード110と、第2ブレード120と、第3ブレード130とを、まとめて、ブレードということがある。第1ブレード110と、第2ブレード120と、第3ブレード130との一組は、風力発電装置100の回転羽根である。
2-1.第1ブレード
第1ブレード110は、主導体111と、補助導体112、113と、を有する。主導体111は、第1ブレード110の根本から先端に向かう向きに延伸している第1主導体である。すなわち、第1ブレード110の径方向に配置されている。主導体111は、第1ブレード110の内部に配置されている。
第2ブレード120は、主導体121と、補助導体122、123、124、125、126と、を有する。主導体121は、第2ブレード120の根本から先端に向かう向きに延伸している第2主導体である。すなわち、第2ブレード120の径方向に配置されている。主導体121は、第2ブレード120の内部に配置されている。
第3ブレード130は、主導体131と、補助導体132、133、134、135、136と、を有する。主導体131は、第3ブレード130の根本から先端に向かう向きに延伸している第3主導体である。すなわち、第3ブレード130の径方向に配置されている。主導体131は、第3ブレード130の内部に配置されている。
図2は、第1の実施形態の風力発電装置100の導体の構造を説明するための図である。図2において、ブレードは破線で描かれている。図2において、第1ブレード110の先端は地面から最も離れた位置に位置する。第1ブレード110の先端が地面から最も離れた位置に位置するときに第1ブレード110および第2ブレード120および第3ブレード130をこれらの回転軸に垂直な面に射影した場合であって回転軸が水平面と平行である場合には、射影後の第1ブレード110の先端は地面に対して鉛直上方を向く。
図3は、第1の実施形態の風力発電装置100のナセル150の内部を示す図である。図3に示すように、ナセル150は、発電機151と、増速機152と、制御部CT10と、を有する。
図4は、第1の実施形態の風力発電装置100のナセル150および制御部CT10を示すブロック図である。制御部CT10は、雷雲位置情報取得部CT11と、雷雲位置判断部CT12と、回転制御部CT13と、を有する。
雷雲位置情報取得部CT11は、通信回線から雷雲位置情報を取得し続ける。雷雲位置判断部CT12は、取得した雷雲位置情報から雷雲が風力発電装置100の近くに位置しているか否かを判断する。雷雲位置判断部CT12が、雷雲が風力発電装置100の位置から予め定めた範囲内に存在すると判断した場合に、回転制御部CT13がブレードの回転を減速する。回転制御部CT13が、第1ブレード110の先端が地面から最も離れた位置に位置する状態で、第1ブレード110と第2ブレード120と第3ブレード130との回転を停止させる。
第1の実施形態の風力発電装置100は、第1ブレード110と第2ブレード120と第3ブレード130とを有する。雷雲が風力発電装置100の近くに存在する場合には、第1ブレード110が地面から最も離れた位置に位置するようにブレードを停止させる。第1ブレード110は主導体111の他に補助導体112、113を有する。このため、雷撃が第1ブレード110の先端から外れた場合であっても、第1ブレード110の補助導体112、113に雷撃が落ちる。このため、第1ブレード110の絶縁体部分に落雷するおそれがほとんどない。
7-1.制御部
制御部CT10は、ナセル150の外部にあってもよい。制御部CT10は、例えば、風力発電装置100の外部のコントロールセンターの内部にあってもよい。コントロールセンターは、例えば、複数の風力発電装置100を一括して管理することができる。
風力発電装置は、図4に示すように、軸AX1または軸AX2を回転可能な回転部153を有するとよい。回転部153は、例えば、モーターである。回転制御部CT13が回転部153の回転を制御することにより、第1ブレード110が地面から最も離れた位置に位置するように第1ブレード110を制止させることができる。
補助導体の本数やレイアウトは、ブレードの形状や大きさに応じて最適化することが可能である。例えば、補助導体112、113の本数を3本以上とし、主導体111に対して上下方向の位置をずらして配置したり、主導体111を取り囲むように配置したりしてもよい。
風力発電装置100は、第1ブレード110の主導体111と、第2ブレード120の主導体121と、第3ブレード130の主導体131と、導通するダウンコンダクタを有するとよい。ダウンコンダクタは、接地されている。
第1の実施形態では、補助導体112、113の先端部112a、113aは、ブレードの外形形状に沿うように滑らかな形状をしている。しかし、ブレードの外部に露出する先端部112a、113aは、必ずしもブレードの外形形状に沿うように滑らかでなくてもよい。例えば、凹凸があってもよい。その他の主導体および補助導体の露出部分についても同様である。
上記の変形例を自由に組み合わせてよい。
第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と異なる点はブレードである。このため、ブレードを中心に説明する。
図5は、第2の実施形態の風力発電装置200のブレードおよび導体を示す図である。風力発電装置200は、第1ブレード210と第2ブレード220と第3ブレード230とを有する。第1ブレード210は、主導体211と補助導体212、213、214、215とを有する。第2ブレード220は、主導体221と補助導体222、223、224、225とを有する。第3ブレード230は、主導体231と補助導体232、233、234、235とを有する。
第1ブレード210の主導体211および補助導体212、213、214、215と、第2ブレード220の主導体221および補助導体222、223、224、225と、第3ブレード230の主導体231および補助導体232、233、234、235とは、第1ブレード210および第2ブレード220および第3ブレード230の回転軸に対して互いに回転対称に配置されている。
第1の実施形態と同様に、第1ブレード210の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第1ブレード210の主導体211と補助導体212、213、214、215が主に雷を受け止める。また、第1ブレード210の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第2ブレード220の補助導体223、225および第3ブレード230の補助導体232、234が、雷を受け止める。このため、ブレードの絶縁体部分が雷撃を受けるおそれがほとんどない。
第1の実施形態の変形例と組み合わせてもよい。また、補助導体の本数やレイアウトは、静止状態においてブレード内で最大長をとることができるように、ブレードの形状や大きさに応じて最適化することが可能である。補助導体212-215、222-225、232-235の本数を増減してもよい。
第3の実施形態について説明する。第1の実施形態と異なる点はブレードである。このため、ブレードを中心に説明する。
図6は、第3の実施形態の風力発電装置300のブレードおよび導体を示す図である。風力発電装置300は、第1ブレード310と第2ブレード320と第3ブレード330とを有する。第1ブレード310は、主導体311と補助導体312、313、314、315とを有する。第2ブレード320は、主導体321と補助導体322、323、324、325とを有する。第3ブレード330は、主導体331と補助導体332、333、334、335とを有する。
第1ブレード310の主導体311および補助導体312、313、314、315と、第2ブレード320の主導体321および補助導体322、323、324、325と、第3ブレード330の主導体331および補助導体332、333、334、335とは、第1ブレード310および第2ブレード320および第3ブレード330の回転軸に対して互いに回転対称に配置されている。
第1の実施形態と同様に、第1ブレード310の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第1ブレード310の主導体311と補助導体312、313、314、315が主に雷を受け止める。また、第1ブレード310の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第2ブレード320の補助導体323、325および第3ブレード330の補助導体332、334が、雷を受け止める。このため、ブレードの絶縁体部分が雷撃を受けるおそれがほとんどない。
第1の実施形態の変形例と組み合わせてもよい。また、補助導体の本数やレイアウトは、静止状態においてブレード内で最大長をとることができるように、ブレードの形状や大きさに応じて最適化することが可能である。補助導体312-315、322-325、332-335の本数を増減してもよい。
第4の実施形態について説明する。第1の実施形態と異なる点はブレードである。このため、ブレードを中心に説明する。
図7は、第4の実施形態の風力発電装置400のブレードおよび導体を示す図である。風力発電装置400は、第1ブレード410と第ブレード420と第3ブレード430とを有する。第1ブレード410は、主導体411と補助導体412a、412b、412c、412d、412e、413a、413b、413c、413d、413eとを有する。第2ブレード420は、主導体421と補助導体422a、422b、422c、422d、422e、423a、423b、423c、423d、423eとを有する。第3ブレード430は、主導体431と補助導体432a、432b、432c、432d、432e、433a、433b、433c、433d、433eとを有する。
第1ブレード410の主導体411および補助導体412a、412b、412c、412d、412e、413a、413b、413c、413d、413eと、第2ブレード420の主導体421および補助導体422a、422b、422c、422d、422e、423a、423b、423c、423d、423eと、第3ブレード430の主導体431および補助導体432a、432b、432c、432d、432e、433a、433b、433c、433d、433eとは、第1ブレード410および第2ブレード420および第3ブレード430の回転軸に対して互いに回転対称に配置されている。
第1の実施形態と同様に、第1ブレード410の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第1ブレード410の主導体411と補助導体412a、412b、412c、412d、412e、413a、413b、413c、413d、413eが主に雷を受け止める。また、第1ブレード410の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第2ブレード420の補助導体422a、422b、422c、422d、422e、423a、423b、423c、423d、423eおよび第3ブレード430の補助導体432a、432b、432c、432d、432e、433a、433b、433c、433d、433eが、雷を受け止める。このため、ブレードの絶縁体部分が雷撃を受けるおそれがほとんどない。
第1の実施形態の変形例と組み合わせてもよい。また、補助導体の本数やレイアウトは、静止状態においてブレード内で最大長をとることができるように、ブレードの形状や大きさに応じて最適化することが可能である。補助導体の本数を増減してもよい。補助導体の本数が増減すると、補助導体同士または補助導体と主導体との間の相対角度は変化する。また、ブレードの根本に近づくほど、補助導体の本数を減らしてもよい。また、補助導体と主導体とが交差する交差点の個数を増減してもよい。また、補助導体と主導体とが交差する交差点とずれた位置で他の補助導体と主導体とが交差してもよい。また、主導体は必ずしも直線状でなくてもよい。
第1の態様における風力発電装置の回転羽根は、第1ブレードと第2ブレードと第3ブレードとを有する。第1ブレードは、第1ブレードの根本から先端に向かう向きに配置されている第1主導体と、第1主導体と電気的に接続されている第1補助導体と、を有する。第2ブレードは、第2ブレードの根本から先端に向かう向きに配置されている第2主導体と、第2主導体と電気的に接続されている第2補助導体と、を有する。第3ブレードは、第3ブレードの根本から先端に向かう向きに配置されている第3主導体と、第3主導体と電気的に接続されている第3補助導体と、を有する。第1ブレードの先端が地面から最も離れた位置に位置するときに第1ブレードおよび第2ブレードおよび第3ブレードをこれらの回転軸に垂直な面に射影した場合に、射影後の第2ブレードの第2補助導体は、射影後の第1ブレードの根本から先端に向かう向きに対して0°以上5°以下の角度をもつ方向を向いており、射影後の第3ブレードの第3補助導体は、射影後の第1ブレードの根本から先端に向かう向きに対して0°以上5°以下の角度をもつ方向を向いている。
110…第1ブレード
120…第2ブレード
130…第3ブレード
140…ローターハブ
150…ナセル
160…タワー
1.風力発電装置
図1は、第1の実施形態の風力発電装置100の概略構成図である。風力発電装置100は、第1ブレード110と、第2ブレード120と、第3ブレード130と、ローターハブ140と、ナセル150と、タワー160と、を有する。第1ブレード110と、第2ブレード120と、第3ブレード130とを、まとめて、ブレードということがある。第1ブレード110と、第2ブレード120と、第3ブレード130との一組は、風力発電装置100の回転羽根である。
2-1.第1ブレード
第1ブレード110は、主導体111と、補助導体112、113と、を有する。主導体111は、第1ブレード110の根本から先端に向かう向きに延伸している第1主導体である。すなわち、第1ブレード110の径方向に配置されている。主導体111は、第1ブレード110の内部に配置されている。
第2ブレード120は、主導体121と、補助導体122、123、124、125、126と、を有する。主導体121は、第2ブレード120の根本から先端に向かう向きに延伸している第2主導体である。すなわち、第2ブレード120の径方向に配置されている。主導体121は、第2ブレード120の内部に配置されている。
第3ブレード130は、主導体131と、補助導体132、133、134、135、136と、を有する。主導体131は、第3ブレード130の根本から先端に向かう向きに延伸している第3主導体である。すなわち、第3ブレード130の径方向に配置されている。主導体131は、第3ブレード130の内部に配置されている。
図2は、第1の実施形態の風力発電装置100の導体の構造を説明するための図である。図2において、ブレードは破線で描かれている。図2において、第1ブレード110の先端は地面から最も離れた位置に位置する。第1ブレード110の先端が地面から最も離れた位置に位置するときに第1ブレード110および第2ブレード120および第3ブレード130をこれらの回転軸に垂直な面に射影した場合であって回転軸が水平面と平行である場合には、射影後の第1ブレード110の先端は地面に対して鉛直上方を向く。
図3は、第1の実施形態の風力発電装置100のナセル150の内部を示す図である。図3に示すように、ナセル150は、発電機151と、増速機152と、制御部CT10と、を有する。
図4は、第1の実施形態の風力発電装置100のナセル150および制御部CT10を示すブロック図である。制御部CT10は、雷雲位置情報取得部CT11と、雷雲位置判断部CT12と、回転制御部CT13と、を有する。
雷雲位置情報取得部CT11は、通信回線から雷雲位置情報を取得し続ける。雷雲位置判断部CT12は、取得した雷雲位置情報から雷雲が風力発電装置100の近くに位置しているか否かを判断する。雷雲位置判断部CT12が、雷雲が風力発電装置100の位置から予め定めた範囲内に存在すると判断した場合に、回転制御部CT13がブレードの回転を減速する。回転制御部CT13が、第1ブレード110の先端が地面から最も離れた位置に位置する状態で、第1ブレード110と第2ブレード120と第3ブレード130との回転を停止させる。
第1の実施形態の風力発電装置100は、第1ブレード110と第2ブレード120と第3ブレード130とを有する。雷雲が風力発電装置100の近くに存在する場合には、第1ブレード110が地面から最も離れた位置に位置するようにブレードを停止させる。第1ブレード110は主導体111の他に補助導体112、113を有する。このため、雷撃が第1ブレード110の先端から外れた場合であっても、第1ブレード110の補助導体112、113に雷撃が落ちる。このため、第1ブレード110の絶縁体部分に落雷するおそれがほとんどない。
7-1.制御部
制御部CT10は、ナセル150の外部にあってもよい。制御部CT10は、例えば、風力発電装置100の外部のコントロールセンターの内部にあってもよい。コントロールセンターは、例えば、複数の風力発電装置100を一括して管理することができる。
風力発電装置は、図4に示すように、軸AX1または軸AX2を回転可能な回転部153を有するとよい。回転部153は、例えば、モーターである。回転制御部CT13が回転部153の回転を制御することにより、第1ブレード110が地面から最も離れた位置に位置するように第1ブレード110を制止させることができる。
補助導体の本数やレイアウトは、ブレードの形状や大きさに応じて最適化することが可能である。例えば、補助導体112、113の本数を3本以上とし、主導体111に対して上下方向の位置をずらして配置したり、主導体111を取り囲むように配置したりしてもよい。
風力発電装置100は、第1ブレード110の主導体111と、第2ブレード120の主導体121と、第3ブレード130の主導体131と、導通するダウンコンダクタを有するとよい。ダウンコンダクタは、接地されている。
第1の実施形態では、補助導体112、113の先端部112a、113aは、ブレードの外形形状に沿うように滑らかな形状をしている。しかし、ブレードの外部に露出する先端部112a、113aは、必ずしもブレードの外形形状に沿うように滑らかでなくてもよい。例えば、凹凸があってもよい。その他の主導体および補助導体の露出部分についても同様である。
上記の変形例を自由に組み合わせてよい。
第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と異なる点はブレードである。このため、ブレードを中心に説明する。
図5は、第2の実施形態の風力発電装置200のブレードおよび導体を示す図である。風力発電装置200は、第1ブレード210と第2ブレード220と第3ブレード230とを有する。第1ブレード210は、主導体211と補助導体212、213、214、215とを有する。第2ブレード220は、主導体221と補助導体222、223、224、225とを有する。第3ブレード230は、主導体231と補助導体232、233、234、235とを有する。
第1ブレード210の主導体211および補助導体212、213、214、215と、第2ブレード220の主導体221および補助導体222、223、224、225と、第3ブレード230の主導体231および補助導体232、233、234、235とは、第1ブレード210および第2ブレード220および第3ブレード230の回転軸に対して互いに回転対称に配置されている。
第1の実施形態と同様に、第1ブレード210の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第1ブレード210の主導体211と補助導体212、213、214、215が主に雷を受け止める。また、第1ブレード210の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第2ブレード220の補助導体223、225および第3ブレード230の補助導体232、234が、雷を受け止める。このため、ブレードの絶縁体部分が雷撃を受けるおそれがほとんどない。
第1の実施形態の変形例と組み合わせてもよい。また、補助導体の本数やレイアウトは、静止状態においてブレード内で最大長をとることができるように、ブレードの形状や大きさに応じて最適化することが可能である。補助導体212-215、222-225、232-235の本数を増減してもよい。
第3の実施形態について説明する。第1の実施形態と異なる点はブレードである。このため、ブレードを中心に説明する。
図6は、第3の実施形態の風力発電装置300のブレードおよび導体を示す図である。風力発電装置300は、第1ブレード310と第2ブレード320と第3ブレード330とを有する。第1ブレード310は、主導体311と補助導体312、313、314、315とを有する。第2ブレード320は、主導体321と補助導体322、323、324、325とを有する。第3ブレード330は、主導体331と補助導体332、333、334、335とを有する。
第1ブレード310の主導体311および補助導体312、313、314、315と、第2ブレード320の主導体321および補助導体322、323、324、325と、第3ブレード330の主導体331および補助導体332、333、334、335とは、第1ブレード310および第2ブレード320および第3ブレード330の回転軸に対して互いに回転対称に配置されている。
第1の実施形態と同様に、第1ブレード310の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第1ブレード310の主導体311と補助導体312、313、314、315が主に雷を受け止める。また、第1ブレード310の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第2ブレード320の補助導体323、325および第3ブレード330の補助導体332、334が、雷を受け止める。このため、ブレードの絶縁体部分が雷撃を受けるおそれがほとんどない。
第1の実施形態の変形例と組み合わせてもよい。また、補助導体の本数やレイアウトは、静止状態においてブレード内で最大長をとることができるように、ブレードの形状や大きさに応じて最適化することが可能である。補助導体312-315、322-325、332-335の本数を増減してもよい。
第4の実施形態について説明する。第1の実施形態と異なる点はブレードである。このため、ブレードを中心に説明する。
図7は、第4の実施形態の風力発電装置400のブレードおよび導体を示す図である。風力発電装置400は、第1ブレード410と第2ブレード420と第3ブレード430とを有する。第1ブレード410は、主導体411と補助導体412a、412b、412c、412d、412e、413a、413b、413c、413d、413eとを有する。第2ブレード420は、主導体421と補助導体422a、422b、422c、422d、422e、423a、423b、423c、423d、423eとを有する。第3ブレード430は、主導体431と補助導体432a、432b、432c、432d、432e、433a、433b、433c、433d、433eとを有する。
第1ブレード410の主導体411および補助導体412a、412b、412c、412d、412e、413a、413b、413c、413d、413eと、第2ブレード420の主導体421および補助導体422a、422b、422c、422d、422e、423a、423b、423c、423d、423eと、第3ブレード430の主導体431および補助導体432a、432b、432c、432d、432e、433a、433b、433c、433d、433eとは、第1ブレード410および第2ブレード420および第3ブレード430の回転軸に対して互いに回転対称に配置されている。
第1の実施形態と同様に、第1ブレード410の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第1ブレード410の主導体411と補助導体412a、412b、412c、412d、412e、413a、413b、413c、413d、413eが主に雷を受け止める。また、第1ブレード410の先端が地面から最も離れた位置に位置するときには、第2ブレード420の補助導体422a、422b、422c、422d、422e、423a、423b、423c、423d、423eおよび第3ブレード430の補助導体432a、432b、432c、432d、432e、433a、433b、433c、433d、433eが、雷を受け止める。このため、ブレードの絶縁体部分が雷撃を受けるおそれがほとんどない。
第1の実施形態の変形例と組み合わせてもよい。また、補助導体の本数やレイアウトは、静止状態においてブレード内で最大長をとることができるように、ブレードの形状や大きさに応じて最適化することが可能である。補助導体の本数を増減してもよい。補助導体の本数が増減すると、補助導体同士または補助導体と主導体との間の相対角度は変化する。また、ブレードの根本に近づくほど、補助導体の本数を減らしてもよい。また、補助導体と主導体とが交差する交差点の個数を増減してもよい。また、補助導体と主導体とが交差する交差点とずれた位置で他の補助導体と主導体とが交差してもよい。また、主導体は必ずしも直線状でなくてもよい。
第1の態様における風力発電装置の回転羽根は、第1ブレードと第2ブレードと第3ブレードとを有する。第1ブレードは、第1ブレードの根本から先端に向かう向きに配置されている第1主導体と、第1主導体と電気的に接続されている第1補助導体と、を有する。第2ブレードは、第2ブレードの根本から先端に向かう向きに配置されている第2主導体と、第2主導体と電気的に接続されている第2補助導体と、を有する。第3ブレードは、第3ブレードの根本から先端に向かう向きに配置されている第3主導体と、第3主導体と電気的に接続されている第3補助導体と、を有する。第1ブレードの先端が地面から最も離れた位置に位置するときに第1ブレードおよび第2ブレードおよび第3ブレードをこれらの回転軸に垂直な面に射影した場合に、射影後の第2ブレードの第2補助導体は、射影後の第1ブレードの根本から先端に向かう向きに対して0°以上5°以下の角度をもつ方向を向いており、射影後の第3ブレードの第3補助導体は、射影後の第1ブレードの根本から先端に向かう向きに対して0°以上5°以下の角度をもつ方向を向いている。
110…第1ブレード
120…第2ブレード
130…第3ブレード
140…ローターハブ
150…ナセル
160…タワー
Claims (7)
- 第1ブレードと第2ブレードと第3ブレードとを有する風力発電装置の回転羽根において、
前記第1ブレードは、
前記第1ブレードの根本から先端に向かう向きに配置されている第1主導体と、
前記第1主導体と電気的に接続されている第1補助導体と、
を有し、
前記第2ブレードは、
前記第2ブレードの根本から先端に向かう向きに配置されている第2主導体と、
前記第2主導体と電気的に接続されている第2補助導体と、
を有し、
前記第3ブレードは、
前記第3ブレードの根本から先端に向かう向きに配置されている第3主導体と、
前記第3主導体と電気的に接続されている第3補助導体と、
を有し、
前記第1ブレードの前記先端が地面から最も離れた位置に位置するときに前記第1ブレードおよび前記第2ブレードおよび前記第3ブレードをこれらの回転軸に垂直な面に射影した場合に、
射影後の前記第2ブレードの前記第2補助導体は、
射影後の前記第1ブレードの前記根本から前記先端に向かう向きに対して0°以上5°以下の角度をもつ方向を向いており、
射影後の前記第3ブレードの前記第3補助導体は、
射影後の前記第1ブレードの前記根本から前記先端に向かう向きに対して0°以上5°以下の角度をもつ方向を向いていること
を含む風力発電装置の回転羽根。 - 請求項1に記載の風力発電装置の回転羽根において、
前記第2ブレードの前記第2補助導体は、
第1先端部と第2先端部とを有する棒状であるとともに、
前記第2ブレードを貫通しており、
前記第2ブレードの前記第2補助導体の前記第1先端部および前記第2先端部は、
前記第2ブレードの外部に露出しており、
前記第2補助導体は、
前記第2主導体に対して55°以上65°以下の角度をもつ方向を向いて配置されており、
前記第3ブレードの前記第3補助導体は、
第1先端部と第2先端部とを有する棒状であるとともに、
前記第3ブレードを貫通しており、
前記第3ブレードの前記第3補助導体の前記第1先端部および前記第2先端部は、
前記第3ブレードの外部に露出しており、
前記第3補助導体は、
前記第3主導体に対して55°以上65°以下の角度をもつ方向を向いて配置されていること
を含む風力発電装置の回転羽根。 - 請求項1または請求項2に記載の風力発電装置の回転羽根において、
前記第1ブレードの前記第1補助導体は、
前記第1ブレードの前記先端に向かうにつれて前記第1主導体から離れており、
前記第1ブレードの前記第1補助導体は、
前記第1ブレードの前記第1主導体に対して3°以上45°以下で配置されていること
を含む風力発電装置の回転羽根。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の風力発電装置の回転羽根において、
前記第1ブレードの前記第1主導体および前記第1補助導体と、
前記第2ブレードの前記第2主導体および前記第2補助導体と、
前記第3ブレードの前記第3主導体および前記第3補助導体とは、
前記第1ブレードおよび前記第2ブレードおよび前記第3ブレードの回転軸に対して互いに回転対称に配置されていること
を含む風力発電装置の回転羽根。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の風力発電装置の回転羽根において、
前記第1補助導体と前記第1主導体とが交差する交差点で前記第1補助導体と前記第1主導体と交差する補助導体と、
前記第2補助導体と前記第2主導体とが交差する交差点で前記第2補助導体と前記第2主導体と交差する補助導体と、
前記第3補助導体と前記第3主導体とが交差する交差点で前記第3補助導体と前記第3主導体と交差する補助導体と、
を含む風力発電装置の回転羽根。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の風力発電装置の回転羽根
を含む風力発電装置。 - 請求項6に記載の風力発電装置を制御する風力発電装置の制御方法において、
雷雲位置情報取得部が雷雲の位置情報を取得し、
雷雲位置判断部が、雷雲が前記風力発電装置の位置から予め定めた範囲内にあるか否かを判断し、
回転制御部が前記第1ブレードと前記第2ブレードと前記第3ブレードとの回転位置を制御し、
前記雷雲位置判断部が、雷雲が前記風力発電装置の位置から予め定めた範囲内にあると判断した場合に、
前記回転制御部は、
前記第1ブレードの前記先端が地面から最も離れた位置に位置する状態で前記第1ブレードと前記第2ブレードと前記第3ブレードとの回転を停止させること
を含む風力発電装置の制御方法。
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