JP2022138457A - 光学素子、照明光学系、及び画像投射装置 - Google Patents

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啓 野島
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【課題】突き当て面を有する光学素子のクラックを防止すること。【解決手段】本発明の一態様に係る光学素子1は、光学機能領域11と、前記光学機能領域が含まれる光学平面に交差する所定端面120と、を有し、前記所定端面は、所定の被突き当て面に突き当て可能で平坦な突き当て面121を含み、前記所定端面における前記突き当て面以外の面は、前記突き当て面を含む平面に沿って前記突き当て面から遠ざかるほど、前記突き当て面に直交する方向に沿って前記光学機能領域に徐々に近づく形状を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、光学素子、照明光学系、及び画像投射装置に関する。
従来、光学機能領域と、光学機能領域が含まれる平面に交差する端面と、を有するレンズアレイ等の光学素子が知られている。
また、板面を光透過面とし、この板面の少なくとも一方に複数のセル状レンズが形成された板面を有する矩形板状のガラス光学素子であって、板面である光透過面を除く隣接する2つの端面が金型によって成型され規定された成形面であり、残りの隣接する2つの端面が切断または破断によって形成された面であり、成形面に板面に対し垂直な位置合わせ用の基準面が形成された構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の構成では、光学素子の端面に含まれる凸部に、位置合わせ用の基準面等の突き当て面が設けられているため、端面から凸部が突き出す部分で応力集中等によるクラックが生じる場合があった。
本発明は、突き当て面を有する光学素子のクラックを防止することを目的とする。
本発明の一態様に係る光学素子は、光学機能領域と、前記光学機能領域が含まれる光学平面に交差する所定端面と、を有し、前記所定端面は、所定の被突き当て面に突き当て可能で平坦な突き当て面を含み、前記所定端面における前記突き当て面以外の面は、前記突き当て面を含む平面に沿って前記突き当て面から遠ざかるほど、前記突き当て面に直交する方向に沿って前記光学機能領域に徐々に近づく形状を有する。
本発明によれば、突き当て面を有する光学素子のクラックを防止できる。
実施形態に係る画像投射装置の構成例の図であり、図1(a)は全体構成を示す図、図1(b)はフライアイレンズの拡大側面図である。 第1実施形態に係る照明光学系の構成例の図である。 比較例に係る照明光学系の構成の図である。 第1実施形態の変形例に係る照明光学系の構成例の図である。 第2実施形態に係る照明光学系の構成例の図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
また以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための光学素子、照明光学系及び画像投射装置を例示するものであって、本発明を以下に示す実施形態に限定するものではない。以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。
以下に示す図でX軸、Y軸及びZ軸により方向を示す場合があるが、X軸に沿うX方向は、実施形態に係る照明光学系が有するレンズアレイにおいて、レンズが配列する配列平面内での所定方向を示し、Y軸に沿うY方向は、配列平面内で所定方向に直交する方向を示し、Z軸に沿うZ方向は、配列平面に直交する方向を示すものとする。
またX方向で矢印が向いている方向を+X方向、+X方向の反対方向を-X方向と表記し、Y方向で矢印が向いている方向を+Y方向、+Y方向の反対方向を-Y方向と表記し、Z方向で矢印が向いている方向を+Z方向、+Z方向の反対方向を-Z方向と表記する。但し、これは光学素子及び照明光学系の使用時における向きを制限するものではなく、光学素子及び照明光学系の向きは任意である。
実施形態に係る光学素子は、光学機能領域と、光学機能領域が含まれる光学平面に交差する所定端面と、を有するものである。このような光学素子は、例えば所定波長の光に対して光透過性を有する板状部材の配列平面に、複数のレンズが並んで設けられたレンズアレイ等である。
光学機能領域は、屈折、反射、回折、光拡散又は波長選択等の光学的な機能を発揮する領域をいう。光学素子がレンズアレイである場合には、複数のレンズが設けられている領域が光学機能領域に対応する。また、複数のレンズが並んで設けられた配列平面が光学平面に対応し、所定端面は板状部材の外周面を構成する端面に対応する。
但し、光学素子はレンズアレイに限定されるものではない。例えば光学素子は1つのレンズ、反射面、光拡散部又は色フィルタ等の波長選択部の少なくとも1つを光学機能領域として有するものであってもよい。また、1つの回折面又は並んで設けられた複数の回折面を光学機能領域として有するものであってもよい。光学素子が1つのレンズを含む場合には、レンズの主平面が光学平面に対応する。
実施形態では、所定端面は、所定の被突き当て面に突き当て可能で平坦な突き当て面を含む。ここで、被突き当て面とは、光学素子を保持する保持部材等に設けられ、光学素子を突き当てて位置決めするための基準となる面をいう。また突き当て面とは、被突き当て面に突き当てるために光学素子に設けられた面をいう。
実施形態では、所定端面は平坦な面であることに限定されないが、突き当て面は平坦な面である。例えば平面視が円形状の外形形状を有する光学素子の場合には、所定端面は円周面を含むが、突き当て面は、円周面の一部に設けられた平坦な面である。
このような突き当て面を光学素子の端面に設ける場合に、端面に凸部を形成し、凸部の先端に形成された面を突き当て面とすると、端面から凸部が突き出す部分で応力集中等によるクラックが生じる場合がある。なお、クラックとは、亀裂又はひび割れをいう。
実施形態では、所定端面における突き当て面以外の面は、突き当て面を含む平面に沿って突き当て面から遠ざかるほど、突き当て面に直交する方向に沿って光学機能領域に徐々に近づく形状を有する。
これにより、端面から凸部が突き出す部分等の形状が急激に変化する部分をなくすことで、突き当て面を有する光学素子のクラックを防止する。
以下、実施形態に係る光学素子を含む照明光学系を有し、画像を投射する画像投射装置を一例として、実施形態を説明する。
[実施形態]
(画像投射装置10の構成例)
まず図1を参照して、実施形態に係る画像投射装置10の構成について説明する。図1は、画像投射装置10の構成の一例を示す図である。図1(a)は全体構成を示す図、図1(b)はフライアイレンズの拡大側面図である。
画像投射装置10は、フロント投射型プロジェクタであり、スクリーンに画像を投射するものである。このような画像投射装置10には、プレゼンテーション等で使用されるプロジェクタや、自動車、バイク又は航空機等に搭載されるヘッドアップディスプレイ(HUD;Head Up Display)等が挙げられる。
図1(a)に示すように、画像投射装置10は、フライアイレンズ1と、保持部2と、第1フィールドレンズ3と、折り返しミラー4と、第2フィールドレンズ5と、全反射プリズム6と、光変調素子7と、投射光学系8とを有する。
図1(a)に白抜き矢印で示した照射光Lrは、光源から照射される光である。照射光Lrの伝搬方向における上流側から順次離隔して配置されるフライアイレンズ1、第1フィールドレンズ3及び折り返しミラー4は、第2フィールドレンズ5及び全反射プリズム6を介して、照射光Lrを光変調素子7に導光する。これらのうち、フライアイレンズ1及び保持部2は、照明光学系50を構成する。
フライアイレンズ1は、第1フライアイレンズ1Aと、第2フライアイレンズ1Bとを有する。第1フライアイレンズ1A及び第2フライアイレンズ1Bのそれぞれは、光源から照射される照射光Lrを光変調素子7に向けて出射するレンズアレイであり、それぞれ光学素子の一例である。なお、第1フライアイレンズ1A及び第2フライアイレンズ1Bは配置の位置及び向きを除き同じ構成であるため、以下では特に区別しない場合にはフライアイレンズ1と総称する。
フライアイレンズ1は、照射光Lrに含まれる波長に対して光透過性を有する樹脂材料を成形加工することで製作される。但し、これに限定されるものではなく、照射光Lrに含まれる波長に対して光透過性を有するガラス材料等を用いて製作されてもよい。
また、図1(b)に示すように、第1フライアイレンズ1A及び第2フライアイレンズ1Bのそれぞれは、光学機能領域11を含む。光学機能領域11は、光学平面110内に並んで設けられた複数のレンズ111を含む。
複数のレンズ111のそれぞれは、凸面の球面又は非球面形状を有する。複数のレンズ111の凸面の形状は何れも同じであるが、これに限定されるものではなく、異なっていてもよい。
第1フライアイレンズ1A及び第2フライアイレンズ1Bは、レンズ111の凸面同士が反対側を向くように設置されることが好ましい。つまり、第1フライアイレンズ1Aにおけるレンズ111は、凸面が-Z方向側に突き出し、第2フライアイレンズ1Bにおけるレンズ111は、凸面が+Z方向側に突き出すように設置されることが好ましい。
保持部2は、フライアイレンズ1を保持する箱状の部材である。保持部2は、内側面にフライアイレンズ1の突き当て面が突き当てられる被突き当て面を有する。保持部2は、被突き当て面が突き当て面に突き当てられ、フライアイレンズ1を位置決めした状態で、接着剤による接着又は嵌合等によりフライアイレンズ1を固定して保持する。
保持部2は樹脂材料を含み、金型を用いた成形加工により製作される。なお、図1では、保持部2がフライアイレンズ1のみを保持する構成を例示するが、これに限定されるものではない。保持部2が第1フィールドレンズ3及び折り返しミラー4等の他の部材も一体に保持する構成であってもよい。
全反射プリズム6は、それぞれ2面以上を有するプリズムで構成されることが好ましく、本実施形態では、全反射三角プリズムユニット(所謂、TIRプリズムユニット)で構成される。
以上の構成において、全反射プリズム6は、照明光学系50を介して導光される照射光Lrを入射光Liとして光変調素子7に向けて入射させる。
光変調素子7は、入射光Liを画像データに基づいて変調する。光変調素子7は、複数のマイクロミラーからなる略矩形のミラー面を有するDMDにより構成され、入力された画像データに基づいて各マイクロミラーを時分割駆動することにより、画像データに基づく画像へと光を加工して反射する。
光変調素子7には、複数のマイクロミラーが2次元配列して設けられている。光変調素子7は、各マイクロミラーを時分割駆動することにより、入射光Liを反射し、全反射プリズム6に向けて第1の出射光Lo及び第2の出射光を出射する。
全反射プリズム6は、光変調素子7から第1の方向に出射された第1の出射光Loを反射し、光変調素子7から第2の方向に出射された第2の出射光を透過する。
全反射プリズム6で反射された第1の出射光Loは、画像データに基づく画像を形成するON光として投射光学系8へ導光される。一方、第2の方向に出射された第2の出射光は、画像を形成しないOFF光として処理され、例えば機構的なシボや光吸収帯に入射することにより再反射を防止される。
投射光学系8は、第1の出射光Loを投射光Lpとしてスクリーンに投射して画像(入力された画像データに基づく画像)を形成する。スクリーンは、マルチレイヤーアレイ(MLA)等により構成される。
[第1実施形態]
(照明光学系50の構成例)
次に、第1実施形態に係る照明光学系50の構成について説明する。図2は、照明光学系50の構成の一例を示す図である。図2は、図1における矢印20の方向から視た照明光学系50を示している。
図2に示すように、フライアイレンズ1は、光学機能領域11と、光学平面110と、所定端面120と、対向端面130と、交差端面140とを有する板状部材である。
光学機能領域11は、光学平面110内に並んで設けられた複数のレンズ111を含む。図2に示す例では、複数のレンズ111はXY平面内に2次元配列している。複数のレンズ111は、平面視がY軸に沿う方向を長手とする略長方形状の外形形状を有する。
所定端面120は、光学平面110に交差する端面であり、フライアイレンズ1の外周における四方に位置する4つの端面のうちの-Y方向側の端面である。
所定端面120は、突き当て面121と、傾斜平面122とを含む。突き当て面121は、所定の被突き当て面に突き当て可能で平坦な面である。
傾斜平面122は、所定端面120における突き当て面121以外の面である。傾斜平面122は、突き当て面121を含む平面に沿って突き当て面121から遠ざかるほど、突き当て面121に直交する方向に沿って光学機能領域11に徐々に近づく形状を有する。
図2の例では、突き当て面121を含む平面はXZ平面に平行な平面であり、突き当て面121から遠ざかる方向は-X方向である。また突き当て面121に直交する方向はY軸方向であり、光学機能領域11に近づく方向は+Y方向である。傾斜平面122は、突き当て面121に対し、傾斜角度θ1で傾斜している。
対向端面130は、フライアイレンズ1において、光学機能領域11を挟んで所定端面120とは反対側に設けられた端面である。また対向端面130は、光学機能領域11を挟んで所定端面120と対称となる形状に形成されている。
より具体的には、対向端面130は、対向突き当て面131と、対向傾斜平面132とを含む。対向突き当て面131は、所定の被突き当て面に突き当て可能で平坦な面である。
対向傾斜平面132は、対向端面130における対向突き当て面131以外の面である。対向傾斜平面132は、対向突き当て面131を含む平面に沿って対向突き当て面131から遠ざかるほど、対向突き当て面131に直交する方向に沿って光学機能領域11に徐々に近づく形状を有する。
図2の例では、対向突き当て面131を含む平面はXZ平面に平行な平面であり、対向突き当て面131から遠ざかる方向は-X方向である。また対向突き当て面131に直交する方向はY軸方向であり、光学機能領域11に近づく方向は-Y方向である。対向傾斜平面132は、対向突き当て面131に対し、傾斜角度θ1で傾斜している。
交差端面140は、突き当て面121及び光学平面110の両方に交差する端面である。
また、図2に示すように、保持部2は、突き当て面121が突き当てられる被突き当て面21と、交差端面140に接触する凸部22及び23とを有する。
被突き当て面21は、保持部2を成形加工する際に金型が保持部2から抜き出される抜き方向30に対して平行な面である。一方、凸部22及び23は、抜き方向30と直交する直交面25に設けられている。凸部22は接触面221で交差端面140に接触し、凸部23は接触面222で交差端面140に接触する。
[フライアイレンズ1及び照明光学系50の作用効果]
次に、フライアイレンズ1及び照明光学系50の作用効果について説明する。
本実施形態に係るフライアイレンズ1では、突き当て面121、対向突き当て面131及び交差端面140は、フライアイレンズ1に含まれる端面における、突き当て面121、対向突き当て面131及び交差端面140以外の面と比較して、高い面精度で形成されている。また突き当て面121及び対向突き当て面131は、交差端面140に対して高い直角度で形成されている。
一方、保持部2では、被突き当て面21及び接触面221及び222は、保持部2を構成する、被突き当て面21及び接触面221及び222以外の面と比較して、高い面精度で形成されている。
突き当て面121又は対向突き当て面131の何れか一方を、被突き当て面21に突き当て、また交差端面140を接触面221及び222のそれぞれに接触させることで、フライアイレンズ1が高精度に位置決めされる。またこの状態でフライアイレンズ1を保持部2に固定することで、保持部2は、フライアイレンズ1が高精度に位置決めされた状態で、フライアイレンズ1を保持できる。
また本実施形態では、フライアイレンズ1及び保持部2のそれぞれを構成する一部の面のみを、高い面精度及び直角度で形成する。そのため、フライアイレンズ1及び保持部2のそれぞれを構成する面全体を高い面精度及び直角度で形成する場合と比較して、コストを低減できる。
ここで図3は、比較例に係る照明光学系50Xの構成を示す図である。図3に示すように、照明光学系50Xは、フライアイレンズ1Xと、保持部2Xとを有する。
フライアイレンズ1Xは、-Y方向側の端面に凸部121X及び122Xを有し、-X方向側の端面に凸部123X及び124Xを有する。凸部121X、122X及び123X及び124Xのそれぞれの先端面は突き当て面として機能し、フライアイレンズ1Xの端面に含まれる、凸部121X、122X及び123X及び124X以外の面と比較して、高い面精度及び直角度で形成されている。
また保持部2Xは、被突き当て面21X及び22Xを有する。被突き当て面21X及び22Xのそれぞれも、保持部2Xを構成する、被突き当て面21X及び22X以外の面と比較して、高い面精度及び直角度で形成されている。
凸部121X及び122Xのそれぞれの先端面は、被突き当て面21Xに突き当てられる。また凸部123X及び124Xのそれぞれの先端面は、被突き当て面21Xに突き当てられる。
このような構成においても、フライアイレンズ1Xを高精度に位置決めできる。またフライアイレンズ1X及び保持部2Xのそれぞれを構成する一部の面のみを、高い面精度及び直角度で形成するため、フライアイレンズ1X及び保持部2Xにおける面全体を高い面精度及び直角度で形成する場合と比較してコストを低減できる。
しかしながら、フライアイレンズ1Xは、凸部121X、122X、123X及び124Xを有するため、図3に破線で示した部分Dのように、端面から凸部が突き出す部分で形状が急激に変化する。形状が急激に変化する部分では応力集中等が起きやすく、クラックが発生する場合がある。クラックの発生によりフライアイレンズ1Xの生産の歩留まりが低下する。
これに対し、本実施形態では、所定端面120における突き当て面121以外の傾斜平面122は、突き当て面121を含む平面に沿って突き当て面121から遠ざかるほど、突き当て面121に直交する方向に沿って光学機能領域11に向けて徐々に近づく形状を有する。
これにより、端面から凸部が突き出す部分等の形状が急激に変化する部分をなくすことができ、突き当て面121を有するフライアイレンズ1のクラックを防止できる。
また傾斜平面122は被突き当て面21と接触しないため、高い面精度が不要となり、フライアイレンズ1のコストを低減できる。さらに、保持部2は、凸部22及び23の各先端面で交差端面140に接触することで、高い面精度が不要となり、保持部2のコストを低減できる。
以上のようにして、本実施形態では、フライアイレンズ1の位置決め精度を高く確保しながら、フライアイレンズ1及び保持部2のコストを低減できる。またフライアイレンズ1のクラックを防止することで、フライアイレンズ1Xの生産の歩留まり低下を抑制できる。
ここで、所定端面120及び対向端面130のうちの一方のみに、傾斜平面122を設けたフライアイレンズを用いると、レンズ111の凸面同士が反対側を向くようにして設置される第1フライアイレンズ1A及び第2フライアイレンズ1Bのそれぞれに同じ種類のフライアイレンズを使用できなくなる。一方、別々のフライアイレンズを用意すると、照明光学系のコストが増大する。
これに対し、本実施形態では、光学機能領域11を挟んで所定端面120とは反対側に設けられた対向端面130を有し、対向端面130は、光学機能領域11を挟んで所定端面120と対称となる形状に形成されている。これにより、レンズ111の凸面同士が反対側を向くようにして設置される第1フライアイレンズ1A及び第2フライアイレンズ1Bのそれぞれに同じ種類のフライアイレンズを使用できる。その結果、照明光学系50のコストを低減できる。
また、本実施形態では、保持部2は金型を用いた成形加工により製造され、凸部22及び23は、成形加工の際に金型が保持部2から抜き出される抜き方向30と直交する面に設けられている。これにより保持部2における面精度を向上させにくい面において、位置決めの基準となる面の面積を小さくできるため、保持部2のコストを低減できる。また被突き当て面21を小さく、又は限定的にすることで、突き当て面121をより高精度に形成できる。その結果、金型製作や金型評価にかかるコストを低減できる。
また、本実施形態では、保持部2は金型を用いた成形加工により製造され、被突き当て面21は、成形加工の際に金型が保持部2から抜き出される抜き方向30に対して平行な面である。これにより保持部2における面精度を向上させやすい面では、位置決めの基準となる面の面積を大きくすることができる。そして、フライアイレンズ1の突き当て面121の面積を縮小可能にすることで、フライアイレンズ1のコストを低減できる。また被突き当て面21を小さく、又は限定的にすることで、突き当て面121をより高精度に形成できる。その結果、金型製作や金型評価にかかるコストを低減できる。
なお、本実施形態では、所定端面120における突き当て面121以外の面として傾斜平面122を設ける構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば傾斜平面122に代えて曲面を設けることもできる。
ここで、図4は、第1実施形態の変形例に係る照明光学系50aの構成の一例を示す図である。なお、上述した実施形態で説明した同一の構成部には、同一の部品番号を付し、重複する説明を適宜省略する。この点は、以下に示す実施形態においても同様とする。
図4に示すように、照明光学系50aはフライアイレンズ1aを有する。フライアイレンズ1aは、所定端面120に曲面122aを含み、対向端面130に対向曲面132aを含む。このような構成においても、照明光学系50と同様の作用効果を得ることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る照明光学系50bについて説明する。図5は、照明光学系の構成の一例を示す図である。
図5に示すように、照明光学系50bは、保持部2bを有する。保持部2bは、被突き当て面21を含む被突き当て部210を有する。
被突き当て部210における被突き当て面21以外の保持側傾斜平面211は、被突き当て面21に突き当て面121が突き当てられた状態において、被突き当て面21を含む平面に沿って被突き当て面21から遠ざかるほど、被突き当て面21に直交する方向に沿って光学機能領域11に徐々に近づく面である。
図5の例では、被突き当て面21を含む平面はXZ平面に平行な平面であり、被突き当て面21から遠ざかる方向は-X方向である。また被突き当て面21に直交する方向はY軸方向であり、光学機能領域11に近づく方向は+Y方向である。保持側傾斜平面211は、被突き当て面21に対し、傾斜角度θ2で傾斜している。
このように、保持部2bが保持側傾斜平面211を有することで、保持部2bを成形加工する際に金型を抜き出しやすくすることができ、抜き出しにおける抵抗負荷を低減することで、保持部2bの加工品質を高く確保できる。
なお、傾斜角度θ2は、フライアイレンズ1における傾斜平面122の傾斜角度θ1より小さくすることが好ましい。
上記以外の作用効果は、第1実施形態で説明したものと同様である。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の実施形態の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
また、実施形態の説明で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。
1 フライアイレンズ(光学素子の一例)
1A 第1フライアイレンズ
1B 第2フライアイレンズ
11 光学機能領域
110 光学平面
111 レンズ
120 所定端面
121 突き当て面
122 傾斜平面
122a 曲面
130 対向端面
131 対向突き当て面
132 対向傾斜平面
132a 対向曲面
140 交差端面
2 保持部
21 被突き当て面
211 保持側傾斜平面
22、23 凸部
221、222 接触面
25 直交面
3 第1フィールドレンズ
4 折り返しミラー
5 第2フィールドレンズ
6 全反射プリズム
7 光変調素子
8 投射光学系
10 画像投射装置
50 照明光学系
θ1、θ2 傾斜角度
特開2005-107410号公報

Claims (11)

  1. 光学機能領域と、
    前記光学機能領域が含まれる光学平面に交差する所定端面と、を有し、
    前記所定端面は、所定の被突き当て面に突き当て可能で平坦な突き当て面を含み、
    前記所定端面における前記突き当て面以外の面は、前記突き当て面を含む平面に沿って前記突き当て面から遠ざかるほど、前記突き当て面に直交する方向に沿って前記光学機能領域に徐々に近づく形状を有することを特徴とする光学素子。
  2. 前記光学機能領域は、前記光学平面内に並んで設けられた複数のレンズを含むことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記所定端面における前記突き当て面以外の面は、前記突き当て面を含む平面に沿って前記突き当て面から遠ざかるほど、前記突き当て面に直交する方向に沿って前記光学機能領域に徐々に近づく傾斜平面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学素子。
  4. 前記所定端面における前記突き当て面以外の面は、前記突き当て面を含む平面に沿って前記突き当て面から遠ざかるほど、前記突き当て面に直交する方向に沿って前記光学機能領域に徐々に近づく曲面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学素子。
  5. 前記光学機能領域を挟んで前記所定端面とは反対側に設けられた対向端面を有し、
    前記対向端面は、前記光学機能領域を挟んで前記所定端面と対称となる形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の光学素子。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の光学素子と、
    前記突き当て面が突き当てられる被突き当て面を含み、前記光学素子を保持する保持部と、を有することを特徴とする照明光学系。
  7. 前記光学素子は、前記突き当て面及び前記光学平面の両方に交差する交差端面を有し、
    前記保持部は、前記交差端面に接触する凸部を有することを特徴とする請求項6に記載の照明光学系。
  8. 前記保持部は金型を用いた成形加工により製造され、
    前記凸部は、前記成形加工の際に前記金型が前記保持部から抜き出される抜き方向と直交する面に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の照明光学系。
  9. 前記保持部は、前記被突き当て面を含む被突き当て部を有し、
    前記被突き当て部における前記被突き当て面以外の部分は、前記被突き当て面に前記突き当て面が突き当てられた状態において、前記被突き当て面を含む平面に沿って前記被突き当て面から遠ざかるほど、前記被突き当て面に直交する方向に沿って前記光学機能領域に徐々に近づく保持側傾斜平面を有することを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の照明光学系。
  10. 前記保持部は金型を用いた成形加工により製造され、
    前記被突き当て面は、前記成形加工の際に前記金型が前記保持部から抜き出される抜き方向に対して平行な面であることを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載の照明光学系。
  11. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の光学素子、又は請求項6乃至10の何れか1項に記載の照明光学系の何れか一方を有することを特徴とする画像投射装置。
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