JP2022137584A - 設備の異常診断装置及び異常診断方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、振動診断による回転機械の診断方法が開示されている。
特許文献1の診断方法においては、回転機械の振動情報から算出した複数の有次元振動パラメータから、主成分分析法で状態評価指数を算出し、状態評価指数に基づき回転機械の良否判定を行っている。
特許文献1の方法においては、このような場合にノイズを考慮できず、診断精度が低下する可能性がある。
また、異常診断を行う際に、複数のパラメータに対して、識別指標であるDI値を算出し、DI値が高いパラメータを選択して、これを基に異常を診断する場合においても、診断時の振動波形データにノイズが多く含まれると、診断精度が低下する可能性がある。これは、パラメータによっては、ノイズの有無によりその値が大きく変わるものがあることに起因する。パラメータの値が変わると、DI値の値も変わる。このため、ノイズが大きくなって大きな値を有するパラメータがあると、回転機に異常が無くとも、異常診断時に当該パラメータが選択されて、異常が有ると診断されてしまうことがある。
稼働中の設備の異常の有無を診断するに際し、ノイズの影響を低減することが望まれている。
図1は、設備の異常診断装置のブロック図である。設備1は、後に説明する、設備の異常診断装置によって、異常の有無が診断される。本実施形態においては、設備1は、水処理場に設けられたポンプに使用された、滑り軸受、すなわち回転機であるが、これに限られない。設備1は、他の用途に使用されていてもよい。また、設備1が回転機であったとしても、転がり軸受、磁気軸受等、滑り軸受以外のものであっても構わない。
設備1は、回転軸1aと、回転軸1aを回転自在に支持する支持部1bを備えている。図1においては、回転軸1aは紙面水平方向に延在しており、方向Rに回転するように示されている。
センサ11は、設備1に設けられて、時系列波形データとなるセンサ値を取得する。本実施形態においては、センサ11は振動センサである。したがって、時系列波形データは、振動波形データである。すなわち、本実施形態においては、センサ11は、設備1の支持部1bに接触して設けられて、稼働中の設備1の振動状況を所定の時間計測し、時系列波形データとなるセンサ値を取得する。
センサ11は、取得したセンサ値を、制御端末12へ送信する。
以下に説明するように、制御端末12は、設備1の診断のための前準備に相当する処理と、実際の設備1の診断処理とを実行する。前準備処理は、データ収集部13、特徴パラメータ計算部14、及び特徴パラメータ選択部15によって実行される。診断処理は、データ収集部13、特徴パラメータ計算部14、及び診断部16によって実行される。
ここではまず、前準備処理に関する各構成要素の機能を説明し、その後に、診断処理に関する各構成要素の機能を説明する。双方に関連するデータ収集部13及び特徴パラメータ計算部14についても、これら処理の各々で個別に、関連する処理内容を説明する。
データ収集部13は、受信したセンサ値を、例えば50KHzのサンプリング周波数によりデジタルサンプリングし、時系列波形データを生成する。
データ収集部13は、設備1が正常に稼働している際の時系列波形データを、正常時の時系列波形データとして取得する。
異常時の時系列波形データに関しては、設備1において実際に異常を再現することにより取得するか、または、過去に異常が発生した際にデータ収集部13によって取得された時系列波形データがあれば、それを使用するのが望ましい。異常時の時系列波形データの取得が難しければ、設備1の仕様や設置状況に基づいて異常を再現するシミュレーションを機械的に実行し、その結果として取得された時系列波形データを、データ収集部13内に取り込むことで用意しても構わない。
特徴パラメータ計算部14は、受信した各時系列波形データを、時間軸において、所定の分割数D、例えば8等の数に分割する。この分割数Dは、時系列波形データの長さや、波形の周期の長さによって適切に決定される。
この、各時系列波形データの分割は、時系列的に前後するデータの各々が、互いに共通の時間を有してオーバーラップするように、元となる時系列波形データから切り出すことによって、行われても構わない。
本実施形態においては、診断の指標となる第1特徴パラメータ群として、次に説明する、第1特徴パラメータから第24特徴パラメータまでの、24種類の特徴パラメータを使用している。ここで、特徴パラメータを計算する対象となる(分割された)時系列波形データをxi(1≦i≦N)とし、Xa、σ、xaを次のように定義する。ここで、Nはデータ総数である。
特徴パラメータ計算部14は、第1特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータp1~p24の各々を、データ収集部13によって取得されて特徴パラメータ計算部14に送信された時系列波形データの数と、分割数Dを乗算した数だけ計算する。
特徴パラメータ計算部14は、全ての(分割された)時系列波形データに対して計算した特徴パラメータp1~p24を、特徴パラメータ選択部15に送信する。
特徴パラメータ選択部15は、第1特徴パラメータ群の中の特徴パラメータp1~p24の各々に対し、正常時の時系列波形データと異常時の時系列波形データから計算された当該特徴パラメータp1~p24の値を基に異常診断指標値をそれぞれ計算する。
本実施形態においては、異常診断指標値は、DI値である。
より具体的には、x番目の特徴パラメータをpx(1≦x≦24)とする。また、各特徴パラメータpxに対し、正常時の時系列波形データから計算された特徴パラメータpxの平均値をμnxとし、標準偏差をσnxとする。同様に、各特徴パラメータpxに対し、異常時の時系列波形データから計算された特徴パラメータpxの平均値をμaxとし、標準偏差をσaxとする。
このとき、特徴パラメータ選択部15は、特徴パラメータpxのDI値を、次式(1)により計算する。
判定閾値は、例えば1.5とするのが好ましい。判定閾値は、2.0等と、より大きい値とするのがより好ましい。
特徴パラメータ選択部15は、判定閾値よりもDI値が大きな特徴パラメータpxが複数存在する場合には、複数の、すなわちこれら全ての特徴パラメータpxを、設備1の異常の有無を診断する際に使用する特徴パラメータpxとして選択する。
診断処理においては、データ収集部13は、実際に稼働して異常を診断中の設備1の時系列波形データを、診断時の時系列波形データとして取得する。
データ収集部13は、診断時の時系列波形データとして、学習用時系列波形データと、診断用時系列波形データを取得する。
データ収集部13は、設備1に異常が見られない際に、診断時の時系列波形データとして、学習用時系列波形データを取得する。学習用時系列波形データは、できるだけ多い分量を取得するのが望ましい。
データ収集部13は、学習用時系列波形データを制御端末12に送信する。
データ収集部13は、学習用時系列波形データを取得した後に、診断用時系列波形データを取得し、制御端末12へ送信する。データ収集部13は、設備1が稼働している間、診断用時系列波形データの取得と、制御端末12への送信を繰り返し実行し続ける。
次に、制御端末12は、データ収集部13から繰り返し送信される診断用時系列波形データを随時受信して、異常判断値を計算し、当該異常判断値を基に、異常の有無を診断する。制御端末12は、図示されない表示部を備え、上記の異常判断値を表示部に随時出力し続けることにより、設備1の傾向を表示するように構成され得る。
特徴パラメータ計算部14は、診断時の時系列波形データの、分割されて複数となった各々に対し、第1特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータp1~p24の値を計算する。
本実施形態においては、診断の指標となる第2特徴パラメータ群として、次に説明する、第25特徴パラメータから第28特徴パラメータまでの、4種類の特徴パラメータを使用している。
特徴パラメータ計算部14は、診断時の時系列波形データの、分割されて複数となった各々に対して計算された、第1特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータp1~p24の値と、第2特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータp24~p28の値を、診断部16に送信する。
診断部16は、まず、診断時の時系列波形データに対して計算された各特徴パラメータp1~p28の異常値を計算する。異常値は、各特徴パラメータp1~p28により表現される異常の程度を示す指標である。
学習用時系列波形データに対して得られた、各特徴パラメータpx(1≦x≦28)の各々の、平均値をμ0x、標準偏差をσ0xとする。また、診断用時系列波形データに対して得られた、各特徴パラメータpx(1≦x≦28)の各々の、平均値をμx、標準偏差をσxとする。更に、各特徴パラメータpx(1≦x≦28)の各々に対して、設備1の設置状況や稼働状況に応じて設定される判定係数を、K1x、K2xとする。このとき、各特徴パラメータpx(1≦x≦28)の異常値Yx(1≦x≦28)は、次式(2)により表される。
診断部16は、第1特徴パラメータ群の中から選択された特徴パラメータpxが複数である場合には、DS(Dempster and Shafer)確率法を用いて、次式(3)によって、第1異常判断値Alを計算する。
診断部16は、次式(5)として示すように、この選択された特徴パラメータpx(25≦x≦28)の異常値Yxを、第2異常判断値Adとして設定する。
この異常判断値Aを、表示部等に、時系列的にグラフとして表示することで、設備1の傾向監視、状態把握が可能となる。
前準備処理においては、処理が開始すると(ステップS1)、データ収集部13は、正常時の時系列波形データと、想定される異常に対応する、異常時の時系列波形データを生成する(ステップS3)。
データ収集部13は、正常時の時系列波形データと、異常時の時系列波形データを、特徴パラメータ計算部14へ送信する。
特徴パラメータ計算部14は、受信した各時系列波形データを、時間軸において、所定の分割数Dに分割する。
特徴パラメータ計算部14は、分割されて複数となった、正常時の時系列波形データと異常時の時系列波形データの各々に対し、診断の指標となる第1特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータの値を計算する(ステップS5)。
特徴パラメータ計算部14は、全ての(分割された)時系列波形データに対して計算した特徴パラメータp1~p24を、特徴パラメータ選択部15に送信する。
特徴パラメータ選択部15は、第1特徴パラメータ群の中の特徴パラメータp1~p24の各々に対し、正常時の時系列波形データと異常時の時系列波形データから計算された当該特徴パラメータp1~p24の値を基に異常診断指標値をそれぞれ計算する(ステップS7)。
特徴パラメータ選択部15は、各特徴パラメータpxに対して、計算された異常診断指標値を判定閾値と比較し、異常診断指標値が判定閾値よりも大きい場合に、当該特徴パラメータpxを、設備1の異常の有無を診断する際に使用する特徴パラメータpxとして選択(ステップS9)し、処理を終了する(ステップS11)。
データ収集部13は、診断時の時系列波形データを制御端末12に送信する。
特徴パラメータ計算部14は、診断時の時系列波形データの、分割されて複数となった各々に対し、第1特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータp1~p24の値を計算する(ステップS25)。
特徴パラメータ計算部14は、分割されて複数となった、診断時の時系列波形データの各々に対し、第1特徴パラメータ群とは異なる、診断の指標となる第2特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータの値を計算する(ステップS27)。
診断部16は、第1異常判断値Alと第2異常判断値Adを計算し、これを基に、異常判断値Aを計算する(ステップS29)。
診断部16は、異常判断値Aを基に、設備1の異常の有無を診断し(ステップS31)、処理を終了する(ステップS33)。
また、本実施形態の設備の異常診断方法は、設備1に設けられたセンサ11により取得された時系列波形データを基に、設備1の異常を診断する方法であって、正常時の時系列波形データ、異常時の時系列波形データ、及び診断時の時系列波形データの各々に対し、診断の指標となる第1特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータpx(1≦x≦24)の値を計算し(ステップS5、S25)、第1特徴パラメータ群の中の特徴パラメータpx(1≦x≦24)の各々に対し、正常時の時系列波形データと異常時の時系列波形データから計算された当該特徴パラメータpx(1≦x≦24)の値を基に異常診断指標値をそれぞれ計算し(ステップS7)、当該異常診断指標値を基に、設備1の異常の有無を診断する際に使用する特徴パラメータpx(1≦x≦24)を選択し(ステップS9)、診断時の時系列波形データから計算された、選択された特徴パラメータpx(1≦x≦24)の値を基に、異常判断値Aを計算し(ステップS29)、当該異常判断値Aを基に、異常の有無を診断する(ステップS31)。
特徴パラメータのなかには、設備1の異常に反応するものもあれば、ノイズに過敏に反応するものもある。また、どのような特徴パラメータが異常やノイズに反応するのかは、設備1の種類や設置状況、周囲の環境等によっても変化し得る。このため、例えば何らかの判断値を計算してこれを基に設備1の異常の有無を診断するに際し、全ての特徴パラメータを使用して判断値を計算する場合や、数値の変動が特に大きな特徴パラメータを都度選択してこれにより判断値を計算する場合等においては、ノイズにより値が変動した特徴パラメータに起因して判断値が変動することがある。このような場合においては、設備1に異常が無い状態であっても、ノイズが生じた際に、設備1に異常が有ると誤診される可能性がある。
これに対し、上記のような構成によれば、正常時の時系列波形データと異常時の時系列波形データを基に、診断に使用する特徴パラメータを事前に選択する。そのうえで、診断時には、この選択された特徴パラメータの値を基に、異常判断値Aを計算し、当該異常判断値Aを基に、異常の有無を診断する。
ここで、特徴パラメータは、正常時の時系列波形データと異常時の時系列波形データを基にされるため、異常に適切に反応して値が変動するものが選択されやすくなり、ノイズに反応しやすいものは選択されにくい。このため、計算された異常判断値Aは、ノイズよりも、異常を反映したものとなる。
したがって、稼働中の設備1の異常の有無を診断するに際し、ノイズの影響を低減することができる。
また、異常診断指標値は、DI値である。
また、特徴パラメータ計算部14は、診断時の時系列波形データに対し、第1特徴パラメータ群とは異なる第2特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータpx(25≦x≦28)の値を計算し、診断部16は、診断時の時系列波形データから計算された、特徴パラメータ選択部によって第1特徴パラメータ群の中から選択された特徴パラメータpx(1≦x≦24)と、第2特徴パラメータ群の中の任意の特徴パラメータpx(25≦x≦28)の双方の値を基に異常判断値Aを計算し、第1特徴パラメータ群の中の、特徴パラメータpx(1≦x≦24)の各々は、波形の形状を表現するものであり、第2特徴パラメータ群の中の、特徴パラメータpx(25≦x≦28)の各々は、波形の大きさを表現するものである。
また、設備1は回転機であり、センサ11は振動センサであり、時系列波形データは振動波形データである。
上記のような構成によれば、設備の異常診断装置10を好適に実現することができる。
次に、上記実施形態として示した設備の異常診断装置及び異常診断方法の変形例を説明する。本変形例における設備の異常診断装置は、上記実施形態の設備の異常診断装置10とは、特徴パラメータ計算部14が、データ収集部13により取得された時系列波形データに対して、フィルタ処理を適用する点が異なっている。
このため、特徴パラメータ計算部14が、データ収集部13により取得された時系列波形データを、バンドパスフィルタ等により、複数の周波数帯域に分割する。この複数の周波数帯としては、例えば0~1kHzの低周波帯域、例えば1~10kHzの中周波帯域、例えば10kHz以上の高周波帯域の、例えば3つの周波数帯域が考えられる。
そして、特徴パラメータ選択部15は、第1特徴パラメータ群の中の特徴パラメータp1~p24の各々に対する、正常時の時系列波形データと異常時の時系列波形データから計算された当該特徴パラメータp1~p24の値を基にした異常診断指標値の計算を、各周波数帯域に対して実行する。
そのうえで、特徴パラメータ選択部15は、各周波数帯域において、各特徴パラメータpxに対して、計算された異常診断指標値を判定閾値と比較し、異常診断指標値が判定閾値よりも大きい場合に、当該周波数帯域と、当該特徴パラメータpxを、設備1の異常の有無を診断する際に使用する周波数帯域、及び特徴パラメータpxとして選択する。
診断部16は、特徴パラメータ選択部15において選択された周波数帯域と特徴パラメータpxに対して、第1異常判断値Alを計算する。診断部16はまた、第2異常判断値Adを計算し、これらを基に異常判断値Aを計算する。
このような構成によれば、より高精度に設備1の異常の有無を診断することができる。
すなわち、上記の異常診断装置及び異常診断方法は、回転機に限らず、様々な種類の設備に応用可能である。
上記実施形態においては、設備が回転機であったため、センサとして、稼働時の特徴を効果的に取得し得る振動センサが使用されていたが、対象となる設備に応じて、電流、電圧、温度等、センサの種類を変えても構わないのは、言うまでもない。上記の異常診断装置及び異常診断方法は、センサの種類に拠らず、設備の状態が計測、収集された時系列波形データを基に、異常を診断することができる。
また、使用されるセンサの数や種類も1つに限られず、複数の数及び種類のセンサにより、設備の状態を計測、収集してもよい。これらの複数のセンサから得られた時系列波形データから特徴パラメータを計算することで、様々な種類の設備診断を実現することが可能である。
10 異常診断装置
11 センサ
13 データ収集部
14 特徴パラメータ計算部
15 特徴パラメータ選択部
16 診断部
Claims (7)
- 設備に設けられたセンサにより取得された時系列波形データを基に、前記設備の異常を診断する、設備の異常診断装置であって、
正常時の時系列波形データ、異常時の時系列波形データ、及び診断時の時系列波形データの各々に対し、診断の指標となる第1特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータの値を計算する、特徴パラメータ計算部と、
前記第1特徴パラメータ群の中の前記特徴パラメータの各々に対し、前記正常時の時系列波形データと前記異常時の時系列波形データから計算された当該特徴パラメータの値を基に異常診断指標値をそれぞれ計算し、当該異常診断指標値を基に、前記設備の異常の有無を診断する際に使用する前記特徴パラメータを選択する、特徴パラメータ選択部と、
前記診断時の時系列波形データから計算された、前記特徴パラメータ選択部によって選択された前記特徴パラメータの値を基に、異常判断値を計算し、当該異常判断値を基に、異常の有無を診断する、診断部と、
を備えている、設備の異常診断装置。 - 前記特徴パラメータ選択部は、複数の前記特徴パラメータを選択し、
前記診断部は、前記診断時の時系列波形データから計算された、前記特徴パラメータ選択部によって選択された複数の前記特徴パラメータの値を基に、前記異常判断値を計算する、請求項1に記載の設備の異常診断装置。 - 前記異常診断指標値は、DI値である、請求項1または2に記載の設備の異常診断装置。
- 前記特徴パラメータ計算部は、診断時の時系列波形データに対し、前記第1特徴パラメータ群とは異なる第2特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータの値を計算し、
前記診断部は、前記診断時の時系列波形データから計算された、前記特徴パラメータ選択部によって前記第1特徴パラメータ群の中から選択された前記特徴パラメータと、前記第2特徴パラメータ群の中の任意の特徴パラメータの双方の値を基に前記異常判断値を計算し、
前記第1特徴パラメータ群の中の、前記特徴パラメータの各々は、波形の形状を表現するものであり、
前記第2特徴パラメータ群の中の、前記特徴パラメータの各々は、波形の大きさを表現するものである、請求項1から3のいずれか一項に記載の設備の異常診断装置。 - 前記特徴パラメータ計算部は、前記正常時の時系列波形データ、前記異常時の時系列波形データ、及び前記診断時の時系列波形データの各々を、フィルタ処理により複数の周波数帯域に分割し、複数の前記周波数帯域の各々において、前記第1特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータの値を計算し、
前記特徴パラメータ選択部は、複数の前記周波数帯域の各々において、前記第1特徴パラメータ群の中の前記特徴パラメータの各々に対し、前記正常時の時系列波形データと前記異常時の時系列波形データから計算された当該特徴パラメータの値を基に異常診断指標値をそれぞれ計算し、当該異常診断指標値を基に、前記設備の異常の有無を診断する際に使用する前記周波数帯域を、前記特徴パラメータとともに選択し、
前記診断部は、前記診断時の時系列波形データから計算された、前記特徴パラメータ選択部によって選択された前記周波数帯域における前記特徴パラメータの値を基に、前記異常判断値を計算する、請求項1から4のいずれか一項に記載の設備の異常診断装置。 - 前記設備は回転機であり、前記センサは振動センサであり、前記時系列波形データは振動波形データである、請求項1から4のいずれか一項に記載の設備の異常診断装置。
- 設備に設けられたセンサにより取得された時系列波形データを基に、前記設備の異常を診断する、設備の異常診断方法であって、
正常時の時系列波形データ、異常時の時系列波形データ、及び診断時の時系列波形データの各々に対し、診断の指標となる第1特徴パラメータ群の中の各特徴パラメータの値を計算し、
前記第1特徴パラメータ群の中の前記特徴パラメータの各々に対し、前記正常時の時系列波形データと前記異常時の時系列波形データから計算された当該特徴パラメータの値を基に異常診断指標値をそれぞれ計算し、当該異常診断指標値を基に、前記設備の異常の有無を診断する際に使用する前記特徴パラメータを選択し、
前記診断時の時系列波形データから計算された、選択された前記特徴パラメータの値を基に、異常判断値を計算し、当該異常判断値を基に、異常の有無を診断する、設備の異常診断方法。
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