JP2022135113A - 処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者から送信されるデータを適切に出力することが難しいおそれがある。【解決手段】処理装置は、コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認する確認部と、前記確認部による確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う指示部と、を有する。【選択図】図19

Description

本発明は、処理装置、処理方法、プログラムに関する。
音楽などのコンテンツをリアルタイムで配信する際に用いられる技術が知られている。
例えば、特許文献1には、演奏者による演奏操作に応じて通信ネットワークを介して同時に多数の聴取者に対してリアルタイムに曲を配信するライブ配信システムが記載されている。例えば、ライブ配信システムは、送信装置と、聴取装置と、中継装置と、を含んでいる。送信装置は、聴取者が配信される曲に望む感性表現語を取得し、該取得した感性表現語を提示する手段と、配信する曲を提示された感性表現語のいずれかに対応付けて登録する手段と、演奏者による演奏操作に応じて随時に発生される演奏情報をストリーミング送信する手段と、などを有する。また、聴取装置は、聴取者が配信される曲に望む感性表現語を登録する手段と、配信中の曲の中からいずれかを選択する手段と、選択した曲の演奏情報をストリーミング受信して再生する手段と、再生した曲に共感したことを表明する手段となどを有する。また、中継装置は、配信中の全ての曲を演奏者によって対応付けられた感性表現語に従って分類し、感性表現語毎に該当する1乃至複数の曲を配信中の演奏者数及び各曲を聴いている聴取者数及び各曲に共感した共感者数の少なくとも1つを集計して出力する手段と、配信中の全ての曲の演奏情報を受信し、該受信した演奏情報の中から聴取者によって選択された曲の演奏情報を通信ネットワークを介して当該聴取者に対してストリーミング送信する手段とを有する。
特開2012-203523号公報
上記のようなライブ配信システムにおいて、演奏者と聴取者などの利用者との間での一体感などを演出することなどを目的として、利用者が送信する音声や映像などを演奏者が演奏している会場などに流すことが考えられる。例えば、利用者が送信する音声の一つに、演奏に対応した合いの手がある。ライブにおいて、通常「コール」や「MIX」などと呼ばれる、「はいはいはい」や「お~~!」という掛け声がその一例である。また手を振っている、笑顔など盛り上がっている利用者の映像を流すことが考えられる。
このような利用者からの情報を会場などに出力する際、例えば、ネットワーク上の遅延や利用者端末のスペック上の問題、同じ会場に居合わせていないことなどにより、声を出すタイミングを合わせることができず各利用者からの音声がずれて出力される、盛り上がっていない映像が配信されてしまうなど、利用者から送信されるデータを適切に出力することが難しいおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、利用者から送信されるデータを適切に出力することが難しいおそれがある、という課題を解決する処理装置、処理方法、プログラムを提供することにある。
かかる目的を達成するため本開示の一形態である処理装置は、
コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認する確認部と、
前記確認部による確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う指示部と、
を有する
という構成をとる。
また、本開示の他の形態である処理方法は、
情報処理装置が、
コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認し、
確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う
という構成をとる。
また、本開示の他の形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認し、
確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う
処理を実現するためのプログラムである。
上述したような各構成によると、利用者から送信されるデータを適切に出力することが可能な処理装置、処理方法、プログラムを提供することが出来る。
本開示の第1の実施形態における配信システム全体の構成例を示す図である。 処理装置の構成例を示すブロック図である。 後続音判断部の処理例を説明するための図である。 後続音判断部の処理例を説明するための図である。 後続音判断部の処理例を説明するための図である。 後続音判断部の処理例を説明するための図である。 処理装置の動作例を示すフローチャートである。 処理装置の他の構成例を示すブロック図である。 処理装置の動作例を示すフローチャートである。 処理装置の他の構成例を示すブロック図である。 出力部による出力例を示す図である。 出力部による出力例を示す図である。 本開示の第2の実施形態における配信システムの構成例を示す図である。 処理装置の構成例を示すブロック図である。 条件判断部の処理例を説明するための図である。 条件判断部の処理例を説明するための図である。 処理装置の動作例を示すフローチャートである。 本開示の第3の実施形態における処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 処理装置の構成例を示すブロック図である。
[第1の実施形態]
本開示の第1の実施形態について、図1から図12を参照して説明する。図1は、配信システム100全体の構成例を示す図である。図2は、処理装置400の構成例を示すブロック図である。図3から図6までは、後続音判断部433の処理例を説明するための図である。図7は、処理装置400の動作例を示すフローチャートである。図8は、処理装置400の他の構成例を示すブロック図である。図9は、処理装置400の動作例を示すフローチャートである。図10は、処理装置400の他の構成例を示すブロック図である。図11、図12は、出力部436による出力例を示す図である。
本開示の第1の実施形態においては、音楽、演奏会、お笑い、スポーツ、講演会、和歌や俳句、雅楽などの邦楽、日本舞踊、神楽、落語などの演芸を含む伝統芸能などの各種コンテンツを配信する配信システム100について説明する。本実施形態において説明する配信システム100の場合、コンテンツを視聴する利用者は、演奏などコンテンツ実行中の実行者を含む実行側に対して音声などの音データなどを送信することが出来る。後述するように、配信システム100は、利用者から音データが送信されると、送信された音データが所定の条件を満たしているか否か確認する。そして、配信システム100は、確認の結果に応じて、利用者から送信された音データに基づく条件の確認結果に応じた出力を実行者がコンテンツ実行中の場において行う。
図1は、配信システム100全体の構成例を示している。図1を参照すると、配信システム100は、例えば、取得・配信装置200と、利用者端末300と、処理装置400と、配信者装置500と、音出力装置600と、画像表示装置700と、を含んでいる。
図1で示すように、取得・配信装置200と利用者端末300とは、有線や無線などを用いて互いに通信可能なよう接続されている。また、利用者端末300と処理装置400とは、有線や無線などを用いて互いに通信可能なよう接続されている。また、処理装置400と配信者装置500とは、有線や無線などを用いて互いに通信可能なよう接続されている。また、配信者装置500と音出力装置600や画像表示装置700とは、有線や無線などを用いて互いに通信可能なよう接続されている。
なお、図1で示す各構成のうち、取得・配信装置200と配信者装置500と音出力装置600と画像表示装置700とは、コンテンツ実行側の装置である。上記各構成のうち、少なくとも取得・配信装置200と音出力装置600と画像表示装置700とは、コンテンツを実行する実行者(例えば、演奏者、歌手、芸人、スポーツ選手など)がコンテンツを実行する場に応じた箇所に設置される。配信者装置500も実行者がコンテンツを実行する場に応じた箇所に設置されてよい。一方で、利用者端末300は、コンテンツを視聴する側の装置である。利用者端末300は、コンテンツを視聴する利用者の位置に応じた箇所に存在する。このように、取得・配信装置200と音出力装置600と画像表示装置700の位置と、利用者端末300の位置とは、実行者や利用者の位置に応じて異なっていることが出来る。
取得・配信装置200は、実行者が実行するコンテンツの内容に応じたデータを取得して配信する情報処理装置である。取得・配信装置200は、音楽の演奏など実行者が実行するコンテンツの内容に応じたデータを取得する。そして、取得・配信装置200は、取得したデータを利用者端末300に対して送信する。一例として、取得・配信装置200は、カメラなどの撮像装置やマイクロフォンなどの音取得装置などを含むことが出来る。また、取得・配信装置200は、データの送信処理を行う情報処理装置を含むことが出来る。なお、取得・配信装置200は、1台の装置によりデータの取得と送信を行ってもよいし、データの取得を行う装置と送信を行う装置を分けるなど複数台の装置によりデータの取得と送信を行ってもよい。
例えば、取得・配信装置200は、カメラなどの撮像装置を用いて、演奏する様子など実行者がコンテンツを実行する様子を示す画像データを取得する。また、取得・配信装置200は、マイクロフォンなどの音取得装置を用いて、演奏などコンテンツ実行中の音データを取得する。このように、取得・配信装置200は、実行者が実行するコンテンツの内容に応じたデータを取得する。また、取得・配信装置200は、実行者が実行するコンテンツ自体の他に、例えば、実行者がコンテンツを実行する場(または、その周辺)に設置された音出力装置600が出力する音に応じた音データや画像表示装置700が表示する画像に応じた画像データなどを取得することが出来る。
また、取得・配信装置200は、取得した音データや画像データをストリーミング送信することなどにより、取得した各種データを利用者端末300に対して送信する。取得・配信装置200は、既知の技術を用いて上記送信処理を実現してよい。
利用者端末300は、コンテンツを視聴する利用者が操作する情報処理装置である。利用者端末300は、取得・配信装置200が送信する音データや画像データを取得して再生する。また、利用者端末300は、コンテンツの視聴中に利用者が発する音声などの音データを取得して、取得した音データをコンテンツ実行側の配信者装置500へと処理装置400を介して送信する。一例として、利用者端末300は、マイクロフォンなどの音取得装置を有するスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどである。なお、利用者端末300は、取得・配信装置200が送信したデータを再生する処理と、音データを取得して処理装置400へと送信する処理とを、1台の情報処理装置により行ってもよいし、複数台の情報処理装置により行ってもよい。換言すると、利用者端末300は、取得・配信装置200が送信する音データや画像データを取得して表示・出力する第1の利用者端末と、利用者が発信した音声などの音データを取得して処理装置400に対して送信する第2の利用者端末と、などから構成されてもよい。
例えば、利用者端末300は、取得・配信装置200が送信する音データや画像データを取得する。すると、利用者端末300は、ストリーミング再生などにより取得した各種データを表示・出力する。利用者端末300は、既知の技術を用いて上記再生処理を実現してよい。
また、利用者端末300は、マイクロフォンなどを用いることで、コンテンツを視聴している際に利用者が発した音声などの音データを取得する。そして、利用者端末300は、取得した音データなどを処理装置400に対して送信する。なお、利用者端末300は、音データと当該音データを取得した時刻などとを対応づけたデータを処理装置400に対して送信してもよい。また、利用者端末300は、利用者端末300や利用者を識別するための識別情報とともに、音データなどを送信するよう構成してもよい。
なお、本実施形態において説明する配信システム100の場合、同時間帯に複数の利用者が配信システム100を利用することが出来る。つまり、配信システム100は、上述したような利用者端末300を複数含むことが出来る。
処理装置400は、音データが条件を満たすか否か確認して、確認した結果に応じた指示を出力する情報処理装置である。処理装置400は、利用者端末300から送信される音データが所定の条件を満たしているか否か確認する。そして、処理装置400は、確認の結果に応じて、利用者から送信された音データに基づく条件の確認結果に応じた出力を実行者がコンテンツを実行中の場において行う旨の指示を出力する。一例として、処理装置400は、サーバ装置などの情報処理装置である。処理装置400としての機能は、1台の情報処理装置により実現されてもよいし、クラウド上に実現されたサーバ装置などネットワークを介して接続された複数台の情報処理装置により実現されてもよい。
図2は、1台の情報処理装置として処理装置400を実現する場合の構成例を示している。図2を参照すると、処理装置400は、主な構成要素として、例えば、通信I/F部410と、記憶部420と、演算処理部430と、を有している。
通信I/F部410は、通信回線を介して接続された利用者端末300や配信者装置500などの外部装置との間でデータ通信を行う。
記憶部420は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置である。記憶部420は、演算処理部430における各種処理に必要な処理情報やプログラム429を記憶する。プログラム429は、演算処理部430に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現する。プログラム429は、通信I/F部410などのデータ入出力機能を介して外部装置や記録媒体から予め読み込まれ、記憶部420に保存されている。記憶部420で記憶される主な情報としては、例えば、音情報421などがある。
音情報421は、利用者端末300から受信する音データを含んでいる。例えば、音情報421は、受信部431が利用者端末300から音データを受信することで更新される。なお、上述したように、本実施形態の場合、配信システム100には複数の利用者端末300が含まれうる。そのため、音情報421には、複数の利用者端末300から受信した音データが含まれうる。
例えば、音情報421では、利用者または利用者端末300ごとに、時刻情報と音データとが対応付けられている。ここで、時刻情報は、例えば、利用者端末300から送信される音データを取得した時刻を示す。時刻情報は、処理装置400が音データを取得した時刻などを示してもよい。
演算処理部430は、CPUなどの演算装置とその周辺回路を有する。演算処理部430は、記憶部420からプログラム429を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム429とを協働させて各種処理部を実現する。演算処理部430で実現される主な処理部としては、例えば、受信部431と、区切り判断部432と、後続音判断部433と、指示部434などがある。
受信部431は、利用者端末300から音データを受信する。すると、受信部431は、受信した音データと当該音データを取得した時刻などとを対応づけたデータと、利用者端末300などの識別情報とを、音情報421として記憶部420に格納する。受信部431は、利用者端末300が音データを取得した時刻とともに、または代わりに、処理装置400が音データを取得した時刻を記憶部420に格納してもよい。
区切り判断部432は、音情報421が示す音データにおいて、音の区切りを判断する。これにより、区切り判断部432は、音データが示す音を複数の区切られた音に分割する。
例えば、区切り判断部432は、音データが示す音の大きさなどに基づいて連続音を確認することにより、音の区切りを判断する。具体的には、例えば、区切り判断部432は、息継ぎなどにより音の大きさが所定値以下となる箇所で音が区切れていると判断する。このように、区切り判断部432は、音データが示す言葉の意味合いなどを考慮せずに、音データが示す音を複数の区切られた音に分割する。なお、区切り判断部432は、音データを文字データに置き換えた上で形態素解析などの自然言語処理を行うことなどにより、音データが示す音を複数の区切られた音に分割する(つまり、自然言語処理を用いることで音データが示す文章を複数の言葉や文章に分割する)よう構成してもよい。
なお、上述したように、音情報421には複数の利用者端末300から受信した音データが含まれうる。区切り判断部432は、音情報421に含まれる複数の利用者端末300から受信した音データそれぞれについて、音の区切りを判断することが出来る。
後続音判断部433は、区切り判断部432が区切った結果に基づいて、同じ内容となる他人の区切られた音が重複しているかという条件を確認する。そして、後続音判断部433は、確認の結果に応じた指示を行うと判断する。例えば、以上のように、後続音判断部433は、音データについて条件を満たしているか否か確認する確認部として機能する。
図3から図6までは、後続音判断部433による処理例を説明するための図である。例えば、図3では、利用者Aの音データが示す音が「はいはいはい」という区切られた音(以下、合いの手Aと表記する)に分割されており、「はいはいはい」という合いの手Aが時刻t1からt2まで続いていることを示している。ここで、図3の場合、合いの手Aに対応する時刻の範囲内において、他の利用者に対応する区切られた音が存在しない。そのため、後続音判断部433は、合いの手Aについて同じ内容となる他人の区切られた音が重複していないと判断する。その結果、後続音判断部433は、合いの手A(つまり、利用者Aの音声「はいはいはい」)をそのまま出力する旨の指示を行うと判断する。
一方、図4で示す場合、利用者Bの「はいはいはい」という区切られた音(以下、合いの手Bと表記する)が時刻t1とt2の間のt3から開始している。つまり、図4の場合、合いの手Aに対応する時刻の範囲内(つまり、t1からt2まで)において、同じ内容となる他人の合いの手Bが開始している。そのため、後続音判断部433は、合いの手Aについて同じ内容となる他人の区切られた音が重複していると判断する。
このように重複すると判断される場合、後続音判断部433は、重複する区切られた音のうち、所定の条件を満たす区切られた音のみを出力する旨の指示を行うと判断することが出来る。例えば、後続音判断部433は、重複する区切られた音のうち最先の区切られた音のみを出力する旨の指示を行うと判断することが出来る。例えば、図4の場合、後続音判断部433は、合いの手Aのみを出力する(つまり、合いの手Bはカットする)旨の指示を行うと判断することが出来る。なお、後続音判断部433は、重複する区切られた音のうち最後の区切られた音のみを出力する、重複する区切られた音のうちの少なくとも一部を合成した結果を出力する、などの指示を行うと判断してもよい。また、後続音判断部433は、上記のように重複すると判断される場合、区切られた音を出力する際に音量を所定値分大きく出力する旨の指示を行うと判断することも出来る。このように、後続音判断部433は、重複すると判断される場合、後続音のカットと音量を大きくする指示の少なくとも一方を行うよう構成することが出来る。
なお、後続音判断部433は、重複する区切られた音の数などに応じて音量を大きくする幅を変えるよう構成してもよい。例えば、後続音判断部433は、重複する区切られた音の数が多くなれば多くなるほど音量をより大きくする指示を行うよう構成してもよい。
また、後続音判断部433は、重複すると判断される場合に任意の方法を用いて所定の条件を満たす区切られた音のみの出力を行うか否か判断してよい。例えば、後続音判断部433は、重複数が所定値を超えた場合などにおいて、所定の条件を満たす区切られた音のみの出力を行うと判断してよい。後続音判断部433は、重複すると判断される場合に、常に所定の条件を満たす区切られた音のみの出力を行うと判断してもよい。
また、図5で示す場合、合いの手Aに対応する時刻の範囲内(つまり、t1からt2まで)において、他人である利用者Bの区切られた音が開始している。しかしながら、開始しているのは「お~~!」という内容の区切られた音(以下、合いの手B2と表記する)であり、合いの手Aとは内容が異なっている。この場合、後続音判断部433は、同じ内容となる他人の区切られた音が重複していないと判断する。その結果、後続音判断部433は、合いの手Aをそのまま出力する旨の指示を行うと判断する。
なお、図5で示す場合、後続音判断部433は、合いの手B2に対応する時刻の範囲内において、他の利用者からの区切られた音が存在するか否か別途確認することになる。
また、図6で示す場合、合いの手Aと同じ内容となる他人(利用者B)の区切られた音(以下、合いの手B3と表記する)が存在する。しかしながら、図6の場合、合いの手Aに対応する時刻の範囲内(つまり、t1からt2まで)においては、合いの手B3が開始していない。そのため、後続音判断部433は、合いの手Aについて同じ内容となる他人の区切られた音が重複していないと判断する。その結果、後続音判断部433は、合いの手Aをそのまま出力する旨の指示を行うと判断する。
例えば、以上のように、後続音判断部433は、同じ内容となる他人の区切られた音が重複しているかという条件を確認して、確認した結果に応じた指示を行うと判断する。
なお、後続音判断部433による判断の対象は、音声以外の音が含まれてもよい。また、後続音判断部433は、任意の基準で区切られた音が同じ内容であるか否か判断してよい。例えば、後続音判断部433は、比較対象になる区切られた音に同じ音が所定割合以上含まれる場合に比較対象と同じ内容であると判断してもよいし、既知の技術を用いて区切られた音が示す文章の類似度を算出し、算出した類似度が所定値以上である場合などに同じ内容であると判断してもよい。また、後続音判断部433は、音の高低を参照して音の高低に応じて同じ内容であるか否か判断してもよいし、音程などに基づいて同じ内容であるか否か判断するよう構成してもよい。例えば、後続音判断部433は、男性の声など所定値より低い音の内容と女性の声など所定値より高い音の内容とを同じ内容とみなさないよう構成してもよい。
また、図3から図6で例示した場合、後続音判断部433は、最先の区切られた音を基準とした時刻の範囲内において同じ内容となる他人の区切られた音が開始されているか否かに基づいて重複の有無を確認するとした。しかしながら、後続音判断部433は、上記例示した以外の方法を用いた確認を行ってもよい。例えば、後続音判断部433は、最先の区切られた音を開始した時刻から所定時間内(つまり、時刻t1から所定時間内)や最先の区切られた音を終了した時刻から所定時間内(つまり、時刻t2から所定時間内)に同じ内容となる他人の区切られた音が開始されているか否かに基づいて重複の有無を確認してもよい。
指示部434は、後続音判断部433が行うと判断した指示を配信者装置500に対して出力する。例えば、指示部434は、出力する区切られた音を示す音データや出力する音の大きさを示す情報など後続音判断部433による判断の結果に応じた指示を配信者装置500に対して出力する。なお、指示部434は、後続音判断部433が出力しない(カットする)と判断した区切られた音を示す音データなどを配信者装置500に対して出力しないよう構成してよい。
以上が、処理装置400の構成例である。
配信者装置500は、処理装置400から受信した指示に応じた出力を行うよう音出力装置600や画像表示装置700に対して指示する。一例として、取得・配信装置200は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの情報処理装置やサーバ装置などであってよい。
音出力装置600は、配信者装置500からの指示に応じて音を出力する。一例として、音出力装置600は、スピーカーなどである。
画像表示装置700は、配信者装置500からの指示に応じて画像データを表示する。一例として、画像表示装置700は、大型ディスプレイなどの表示装置である。なお、本実施形態で説明する配信システム100の場合、画像表示装置700を有さなくてもよい。
以上が、配信システム100の構成例である。続いて、図7を参照して処理装置400の動作例について説明する。
図7は、処理装置400の動作例を示している。図7を参照すると、受信部431は、利用者端末300から音データを受信する(ステップS101)。すると、受信部431は、受信した音データを音情報421として記憶部420に格納する。例えば、受信部431は、複数の利用者端末300から音データを受信することが出来る。
区切り判断部432は、音情報421が示す音データにおいて、音の区切りを判断する(ステップS102)。これにより、区切り判断部432は、音データが示す音を複数の区切られた音に分割する。
後続音判断部433は、区切り判断部432が区切った結果に基づいて、同じ内容となる他人の区切られた音が先行する区切られた音に重複しているかという条件を確認する。例えば、後続音判断部433は、先行する区切られた音に対応する時刻の範囲内において、他人の区切られた音が開始しているか否か確認する(ステップS103)。他人の区切られた音が開始していない場合、つまり、後続の音がない場合(ステップS103、No)、後続音判断部433は、当該区切られた音をそのまま出力する旨の指示を行うと判断する。これに応じて、指示部434は、区切られた音をそのまま出力する旨の指示を行う(ステップS104)。
一方、他人の区切られた音が開始している場合、つまり、後続の音がある場合(ステップS103、Yes)、後続音判断部433は、後続の区切られた音が先行する区切られた音と同じ内容であるか否か確認する(ステップS105)。同じ内容でない場合(ステップS105、No)、後続音判断部433は、先行する区切られた音をそのまま出力する旨の指示を行うと判断する。これに応じて、指示部434は、先行する区切られた音をそのまま出力する旨の指示を行う(ステップS104)。また、同じ内容である場合(ステップS105、Yes)、後続音判断部433は、条件を満たす区切られた音のみの出力を行うか判断する(ステップS106)。条件を満たす区切られた音のみの出力を行うと判断する場合(ステップS106、Yes)、例えば、後続音判断部433は、重複する区切られた音のうち後続の区切られた音をカットして最先の区切られた音のみを出力する旨の指示を行うと判断する。また、後続音判断部433は、出力する区切られた音について音量を所定値分大きく出力する旨の指示を行うと判断する。これに応じて、指示部434は、音を大きくするとともに所定の条件を満たす区切られた音のみ出力する(例えば、後続の区切られた音をカットする)旨の指示を行う(ステップS107)。一方、条件を満たす区切られた音のみの出力を行わないと判断する場合(ステップS106、No)、例えば、後続音判断部433は、後続音判断部433は、重複する音を出力する際に音量を所定値分大きくする旨の指示を行うと判断する。これに応じて、指示部434は、音を大きくするとともに重複する区切られた音をそのまま出力する(つまり、後続の区切られた音をカットしない)旨の指示を行う(ステップS108)。
以上が、処理装置400の動作例である。
このように、処理装置400は、区切り判断部432と後続音判断部433とを有している。このような構成により、後続音判断部433は、区切り判断部432が区切った結果に基づいて同じ内容となる他人の区切られた音が重複しているかという条件を確認して、確認の結果に応じた指示を行うと判断することが出来る。その結果、例えば、重複している場合に所定の条件を満たす区切られた音のみを出力したり音量を上げたりすることが出来る。これにより、ネットワーク上の遅延や声を出すタイミングが異なることなどにより各利用者からの音声がずれた際などにおいて、重複する音がばらばらに出力されることにより、利用者が何を言っているかを演奏者が聞き取ることができないというおそれを低減させたり、出力が分散されるおそれを低減させたりすることが出来る。また、利用者から送信されるデータを適切に出力することで、演奏者などや参加者に盛り上がり度合いを、臨場感をもって効果的に伝えることが出来る。
なお、本実施形態においては、後続音判断部433が重複していないと判断した場合に区切られた音をそのまま出力する旨の指示を行うとした。しかしながら、後続音判断部433は、後続音判断部433が重複していないと判断した場合、区切られた音を出力しない旨の指示を行うと判断するよう構成してもよい。また、後続音判断部433は、例えば、重複している区切られた音の数が所定数を超えた場合のみ、条件を満たす区切られた音の出力を行う旨の指示を行うと判断するよう構成してもよい。また、後続音判断部433は、例えば、重複している区切られた音の数が所定数を超えた場合に重複する区切られた音を合成するなど、重複している区切られた音の数に応じて出力する内容を変更してもよい。このように、後続音判断部433が指示を行うと判断する出力の内容は、本実施形態で例示した場合に限定されない。
また、図8は、処理装置400の変形例を示している。図8を参照すると、記憶部420には、音情報421に加えて、事前準備音情報422と出力音情報423とを有することが出来る。
事前準備音情報422は、後述する比較部435が区切られた音と比較する対象になる音を示す音データを示している。事前準備音情報422は、例えば、通信I/F部410などを介して外部装置などから予め取得され、記憶部420に格納されている。なお、事前準備音情報422には、複数の音データが含まれてよい。
出力音情報423は、比較部435が比較した結果、出力対象の区切られた音が事前に準備した音と一致していると判断される場合に出力する出力音を示す音データを示している。出力音情報423に含まれる音データが示す出力音は、例えば、出力対象の区切られた音に応じた音声などである。出力音には、音声のほか、または、音声の代わりに、楽器を演奏した音など各種の音を含んでよい。出力音情報423は、例えば、通信I/F部410などを介して外部装置などから予め取得され、記憶部420に格納されている。
なお、出力音情報423には、複数の音データを含むことが出来る。例えば、事前準備音情報422に複数の音データが含まれる場合、出力音情報423は、事前準備音情報422に含まれる各音データに少なくとも一部対応する音データが含まれてよい。
また、図8を参照すると、処理装置400が有する演算処理部430は、記憶部420からプログラム429を読み込んで実行することにより、上述した各構成に加えて比較部435を実現することが出来る。
比較部435は、出力対象の区切られた音と予め定められた音とを比較することで、出力対象の区切られた音が予め定められたものであるか否か確認する確認部である。比較部435は、出力対象の区切られた音と予め定められた音とが一致していると判断される場合に、出力対象の区切られた音の代わりに、または、出力対象の区切られた音とともに、予め定められた出力音を出力する旨を決定する。
例えば、比較部435は、後続音判断部433が出力する旨の指示を行うと判断した区切られた音と、事前準備音情報422に含まれる音データが示す音とを比較する。そして、区切られた音と事前準備音情報422に含まれる音データが示す音とが一致すると判断される場合、比較部435は、出力対象の区切られた音の代わりに、または、出力対象の区切られた音とともに、出力音情報423に含まれる対応する音データが示す出力音を出力する旨を決定する。一方、出力する旨の指示を行うと判断した区切られた音と事前準備音情報422に含まれる音データが示すとが一致しない場合、比較部435は、出力対象の区切られた音をそのまま出力する旨を決定する。
なお、比較部435は、任意の基準を用いて、出力する旨の指示を行うと判断した区切られた音と事前準備音情報422に含まれる音データが示す音とが一致しているか否か判断してよい。例えば、比較部435は、音の一致数や一致割合などが所定閾値を超える場合など、出力する旨の指示を行うと判断した区切られた音と事前準備音情報422に含まれる音データが示す音とが類似していると判断される場合に、一致していると判断するよう構成してよい。
また、処理装置400が比較部435を有する場合、指示部434は、比較部435による比較の結果を受けた指示を配信者装置500に対して出力することになる。
図9は、比較部435の処理例を示している。図9で示す動作は、例えば、図7で示すステップS103、ステップS105、ステップS106の処理の後に行われる。図9を参照すると、比較部435は、後続音判断部433が出力する旨の指示を行うと判断した区切られた音が事前に準備した音データが示す音と一致するか否か確認する(ステップS201)。
一致しない場合(ステップS201、No)、比較部435は、出力対象の区切られた音をそのまま出力する旨を決定する(ステップS202)。一方、一致する場合(ステップS201、Yes)、比較部435は、出力対象の区切られた音の代わりに、または、出力対象の区切られた音とともに、出力音情報423に含まれる対応する音データが示す出力音を出力する旨を決定する(ステップS203)。
このように、比較部435を有することで、出力対象の区切られた音が事前に想定されたものであった場合に、事前に準備した出力音を出力することが出来る。その結果、利用者から送信されるデータをより適切に出力することが可能となる。
なお、比較部435は、比較の結果として出力音以外を出力する旨を決定してもよい。例えば、比較部435は、出力音の代わりに、または、出力音とともに、所定の画像を出力する旨の指示を行う旨を決定するよう構成してもよい。
また、処理装置400が比較部435を有する場合、処理装置400は後続音判断部433を有さなくてもよい。この場合、処理装置400は、区切り判断部432が判断した各区切られた音が予め定められたものであった場合に、出力音情報423が示す出力音を出力する旨を決定することが出来る。
また、図10は、処理装置400の他の変形例を示している。図10を参照すると、記憶部420には、音情報421に加えて、利用者情報424と利用者音量情報425と時系列情報426とを有することが出来る。記憶部420は、事前準備音情報422や出力音情報423を有してもよい。
利用者情報424は、利用者端末300を利用する利用者が属する属性を示す情報を含んでいる。例えば、利用者情報424には、利用者の性別、年齢、住所(市区町村名など)などの属性を示す情報が含まれる。利用者情報424は、例えば、利用者が利用者登録をする際などに、例えば、通信I/F部410などを介して利用者端末300などから予め取得され、記憶部420に格納されている。なお、利用者情報424には、上記例示した以外の属性を示す情報が含まれてもよい。
利用者音量情報425は、コンテンツの視聴中に利用者が発する音声の大きさを示している。例えば、利用者音量情報425は、音情報421と同様に、受信部431が利用者端末300から音データを受信することで更新される。なお、上述したように、本実施形態の場合、配信システム100には複数の利用者端末300が含まれうる。そのため、利用者音量情報425には、複数の利用者端末300から受信した音の大きさを示す情報が含まれてよい。
例えば、利用者音量情報425では、利用者または利用者端末300ごとに、時刻情報と音の大きさを示す情報とが対応付けられている。ここで、時刻情報は、例えば、利用者端末300から送信される音データを取得した時刻を示す。時刻情報は、処理装置400が音データを取得した時刻などを示してもよい。
時系列情報426は、実行者が実行するコンテンツの時系列に沿った内容を示している。例えば、時系列情報426は、時刻と曲名、時刻とイントロやサビなど曲の内容、時刻と演じる題目名、時刻とゴールなどの生じたイベント、などを対応づけた情報を含んでいる。時系列情報426は、例えば、実行者がコンテンツを実行する際や実行の前後に、実行者やそのほか入力者などの操作に応じて、通信I/F部410などを介して利用者端末300などから取得され、記憶部420に格納される。
また、図10を参照すると、処理装置400が有する演算処理部430は、記憶部420からプログラム429を読み込んで実行することにより、上述した各構成に加えて出力部436を実現することが出来る。
出力部436は、少なくとも利用者情報424と利用者音量情報425とを組みあせた情報を出力する。出力部436は、利用者情報424と利用者音量情報425と時系列情報426とを組み合わせてもよい。出力部436による出力は、例えば、実行者がコンテンツを実行した後に行われる。
例えば、出力部436は、図11に示すように、利用者が住む地域別に利用者音量情報425が示す音量を集計した結果を出力することが出来る。出力部436は、利用者が住む地域別、性別ごと、年代ごとに、音量を集計した結果を出力してもよい。なお、出力部436は、音量を集計した結果として、音量の合計値、平均値、最大値などのうちのいずれの値を用いてもよい。
また、出力部436は、例えば図12で示すように、イントロやサビなどコンテンツの内容と、音量を集計した結果と、を時系列に沿って表示した情報を出力することが出来る。出力部436は、上述した場合と同様に、地域別、性別ごと、年代ごとに、上記情報を出力してよい。また、出力部436は、音量を集計した結果として、各時刻内における音量の合計値、平均値、最大値などのうちのいずれの値を用いてもよい。
例えば、以上のように、処理装置400は、出力部436を用いることで、コンテンツの実行が終わったあとに、コンテンツに対する反響の大きさを示す所定の情報を出力することが出来る。
[第2の実施形態]
次に、本開示の第2の実施形態について、図13から図17を参照して説明する。図13は、配信システム110全体の構成例を示す図である。図14は、処理装置800の構成例を示すブロック図である。図15、図16は、条件判断部833の処理例を説明するための図である。図17は、処理装置800の動作例を示すフローチャートである。
本開示の第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様に、音楽、演奏会、お笑い、スポーツ、講演会、和歌や俳句、雅楽などの邦楽、日本舞踊、神楽、落語などの演芸を含む伝統芸能などの各種コンテンツを配信する配信システム110について説明する。本実施形態において説明する配信システム110の場合、コンテンツを視聴する利用者は、演奏などコンテンツ実行中の実行者を含む実行側に対して画像データを送信することが出来る。後述するように、配信システム110は、利用者から画像データが送信されると、送信された画像データが所定の条件を満たしているか否か確認する。そして、配信システム110は、確認の結果に応じて、利用者から送信された画像データに基づく条件の確認結果に応じた出力を実行者がコンテンツ実行中の場において行う。
なお、本実施形態において説明する配信システム110としての機能は、第1の実施形態で説明した配信システム100が有してもよい。つまり、配信システム110は、配信システム100と組み合わされてもよい。
図13は、配信システム110全体の構成例を示している。図13を参照すると、配信システム100は、例えば、取得・配信装置200と、利用者端末300と、処理装置800と、配信者装置500と、音出力装置600と、画像表示装置700と、を含んでいる。つまり、配信システム110は、処理装置400の代わりに処理装置800を有している点が第1の実施形態で説明した配信システム100と異なっている。なお、取得・配信装置200と、利用者端末300と、配信者装置500と、音出力装置600と、画像表示装置700とについては、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。ただし、本実施形態の場合、利用者端末300は、カメラなどの撮像装置を用いて、コンテンツを視聴している際の利用者の様子などを示す画像データを取得する。そして、利用者端末300は、取得した画像データなどを処理装置400に対して送信する。
処理装置800は、画像データが条件を満たすか否か確認して、確認した結果に応じた指示を出力する情報処理装置である。処理装置800は、利用者端末300から送信される画像データが所定の条件を満たしているか否か確認する。そして、処理装置800は、確認の結果に応じて、利用者から送信された画像データに基づく条件の確認結果に応じた出力を実行者がコンテンツを実行中の場において行う旨の指示を出力する。一例として、処理装置800は、サーバ装置などの情報処理装置である。処理装置800としての機能は、1台の情報処理装置により実現されてもよいし、クラウド上に実現されたサーバ装置などネットワークを介して接続された複数台の情報処理装置により実現されてもよい。
なお、上述したように、処理装置800は、第1の実施形態で説明した処理装置400としての機能を有してもよい。つまり、処理装置800は、音データが条件を満たすか否か確認して、確認した結果に応じた指示を出力する処理も実行可能なよう構成されてよい。
図14は、1台の情報処理装置として処理装置800を実現する場合の構成例を示している。図14を参照すると、処理装置800は、主な構成要素として、例えば、通信I/F部810と、記憶部820と、演算処理部830と、を有している。
通信I/F部810は、通信回線を介して接続された利用者端末300や配信者装置500などの外部装置との間でデータ通信を行う。
記憶部820は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置である。記憶部820は、演算処理部830における各種処理に必要な処理情報やプログラム829を記憶する。プログラム829は、演算処理部830に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現する。プログラム829は、通信I/F部810などのデータ入出力機能を介して外部装置や記録媒体から予め読み込まれ、記憶部820に保存されている。記憶部420で記憶される主な情報としては、例えば、画像情報821などがある。
画像情報821は、利用者端末300から受信する画像データを含んでいる。例えば、画像情報821は、受信部831が利用者端末300から画像データを受信することで更新される。例えば、画像情報821では、利用者または利用者端末300ごとに、画像データが格納されている。なお、第1の実施形態と同様に、配信システム110には複数の利用者端末300が含まれうる。そのため、画像情報821には、複数の利用者端末300から受信した画像データが含まれうる。
演算処理部830は、CPUなどの演算装置とその周辺回路を有する。演算処理部830は、記憶部820からプログラム829を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム829とを協働させて各種処理部を実現する。演算処理部830で実現される主な処理部としては、例えば、受信部831と、画像処理部832と、条件判断部833と、指示部834などがある。
受信部831は、利用者端末300から画像データを受信する。すると、受信部831は、受信した画像データを利用者端末300などの識別情報と対応付けて画像情報821として記憶部820に格納する。
画像処理部832は、画像情報821が示す画像データについて所定の画像処理を実行する。画像処理部832は、画像データ中の文字認識処理、顔識別処理、物体識別処理などのうちの少なくとも1つを行う。例えば、画像処理部832は、画像データ中の人物が所持しているタオルなどに記載された文字の認識処理、画像データ中の人物の顔を識別する処理(例えば、笑顔であるか否かなど表情を識別する処理)、画像データ中に存在するライトや応援グッズなど予め定められた物体を識別する処理、画像データ中の人物の性別や年齢などの属性識別処理、などの処理を行うことが出来る。画像処理部832は、万歳、ジャンプ、スタンディングオベーションなど、複数の画像データに基づいて所定の動作を識別する処理を行ってもよい。なお、画像処理部832は、予め学習することにより生成したモデルを用いる、パターンマッチングを行うなど、既知の技術を用いて上記処理を行ってよい。
条件判断部833は、画像処理部832による処理の結果に基づいて、画像データが予め定められた条件を満たすか否か確認する。そして、条件判断部833は、確認の結果に応じた指示を行うと判断する。例えば、以上のように、条件判断部833は、画像データについて条件を満たしているか否か確認する確認部として機能する。
図15、図16は、条件判断部833による処理例を説明するための図である。例えば、図15では、所定の文字が記載されたタオルなどの物体を人物が所持している。このような場合、例えば、画像処理部832により、タオルに記載された文字が認識される。そこで、条件判断部833は、認識された文字が所定の人物名など予め定められたものであるか否か確認する。認識された文字が予め定められたものである場合、条件判断部833は、画像データを出力する旨の指示を行うと判断する。一方、画像データ中に文字が含まれない場合や認識された文字が予め定められたものでない場合、条件判断部833は、画像データを出力する旨の指示を行わないと判断することが出来る。なお、処理装置800は、出力しない画像データを配信者装置500に対して送信しなくてよい。
また、図16では、人物が映っている。このような場合、例えば、画像処理部832により、人物の表情が識別される。そこで、条件判断部833は、識別された人物の表情が笑顔など予め定められたものであるか否か確認する。識別された人物の表情が笑顔など予め定められたものである場合、条件判断部833は、画像データを出力する旨の指示を行うと判断する。一方、識別された人物の表情が予め定められたものでない場合、条件判断部833は、画像データを出力する旨の指示を行わないと判断することが出来る。
また、条件判断部833は、ライトや応援グッズなど予め定められた物体が画像データ中に存在するか否か、複数の画像データに基づいて物体が所定の動作を行っているか否かなど確認することが出来る。そして、予め定められた物体が画像データ中に存在する、物体が所定の動作を行っているなど条件を満たす場合、条件判断部833は、画像データを出力する旨の指示を行うと判断することが出来る。
条件判断部833は、例えば、上記例示したような判断を行う。また、条件判断部833は、上記例示したいくつかの条件を組み合わせて判断を行うよう構成してもよい。
なお、条件判断部833は、出力する画像データに映っている人物の性別や年齢などの属性情報を蓄積して、蓄積した情報も参照して画像データを出力するか否か判断するよう構成してもよい。例えば、条件判断部833は、出力する画像データ中の人物の性別や年齢が予め定められた基準以上に集中しないように、画像データを出力するか否か判断することが出来る。また、条件判断部833は、例えば、予め定められた条件を満たさない画像データを出力する旨の指示を行うと判断してもよい。
指示部834は、条件判断部833が行うと判断した指示を配信者装置500に対して出力する。例えば、指示部834は、画像データなどを配信者装置500に対して出力する。
以上が、処理装置800の構成例である。続いて、図17を参照して処理装置800の動作例について説明する。
図17は、処理装置800の動作例を示している。図17を参照すると、受信部831は、利用者端末300から画像データを受信する(ステップS301)。
画像処理部832は、画像情報821が示す画像データに対して所定の画像処理を行う(ステップS102)。例えば、画像処理部832は、画像データ中の文字認識処理、顔識別処理、物体識別処理などのうちの少なくとも1つを行う。
条件判断部833は、画像処理部832による処理の結果に基づいて、画像データが予め定められた条件を満たすか否か確認する(ステップS303)。条件を満たす場合(ステップS303、Yes)、条件判断部833は、条件を満たす画像データを出力する旨の指示を行うと判断する。これに応じて、指示部834は、画像データを出力する旨の指示を行う(ステップS304)。一方、条件を満たさない場合(ステップS303、No)、条件判断部833は、条件を満たさない画像データを出力する旨の指示を行うと判断しない。そのため、指示部834による指示は、例えば行われない。
このように、処理装置800は、画像処理部832と条件判断部833とを有している。このような構成により、条件判断部833は、画像処理部832による処理の結果に基づいて画像データが予め定められた条件を満たすか否か確認した結果に応じた指示を行うと判断することが出来る。その結果、利用者から送信される画像データのうち適切な画像データのみを出力することが可能となる。
[第3実施形態]
次に、図18、図19を参照して、本開示の第3の実施形態について説明する。本開示の第3の実施形態では、情報処理装置である処理装置900の構成の概要について説明する。
図18は、処理装置900のハードウェア構成例を示している。図18を参照すると、処理装置900は、一例として、以下のようなハードウェア構成を有している。
・CPU(Central Processing Unit)901(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)902(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)903(記憶装置)
・RAM903にロードされるプログラム群904
・プログラム群904を格納する記憶装置905
・情報処理装置外部の記録媒体910の読み書きを行うドライブ装置906
・情報処理装置外部の通信ネットワーク911と接続する通信インタフェース907
・データの入出力を行う入出力インタフェース908
・各構成要素を接続するバス909
また、処理装置900は、プログラム群904をCPU901が取得して当該CPU901が実行することで、図19に示す確認部921と指示部922としての機能を実現することが出来る。なお、プログラム群904は、例えば、予め記憶装置905やROM902に格納されており、必要に応じてCPU901がRAM903などにロードして実行する。また、プログラム群904は、通信ネットワーク911を介してCPU901に供給されてもよいし、予め記録媒体910に格納されており、ドライブ装置906が該プログラムを読み出してCPU901に供給してもよい。
なお、図18は、処理装置900のハードウェア構成例を示している。処理装置900のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、処理装置900は、ドライブ装置906を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
確認部921は、コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認する。例えば、確認部921は、所定の基準に基づいてデータが重複していると判断されるか否か、データが予め定められたものであるか否か、データに対する所定の処理を行った結果予め定められた情報が取得されたか否か、などのうちの少なくとも1つの条件を確認することが出来る。
指示部922は、確認部921による確認の結果に応じて、データに基づく出力を行う旨の指示を行う。
このように、処理装置900は、確認部921と指示部922とを有している。このような構成により、指示部922は、確認部921による確認の結果に応じて、データに基づく出力を行う旨の指示を行うことが出来る。その結果、適切なデータのみを出力することが可能となる。つまり、上記構成によると、利用者から送信されるデータを適切に出力することが可能となる。
なお、上述した処理装置900などの情報処理装置は、当該情報処理装置に所定のプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、情報処理装置に、コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認し、確認の結果に応じて、データに基づく出力を行う旨の指示を行う処理を実現するためのプログラムである。
また、上述した情報処理装置により実行される処理方法は、情報処理装置が、コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認し、確認の結果に応じて、データに基づく出力を行う旨の指示を行う、というものである。
上述した構成を有する、プログラム(又は記録媒体)、又は、処理方法、の発明であっても、上述した処理装置900と同様の作用・効果を有するために、上述した本発明の目的を達成することが出来る。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における処理装置などの概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認する確認部と、
前記確認部による確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う指示部と、
を有する
処理装置。
(付記2)
付記1に記載の処理装置であって、
前記確認部は、前記データである音データを所定の区切りに区切った結果に基づいて、前記音データが予め定められた条件を満たすか否か確認する
処理装置。
(付記3)
付記2に記載の処理装置であって、
複数の利用者から前記音データが送信されており、
前記確認部は、前記音データを所定の条件で区切った区切りについて、区切りが重複しているか否か確認する
処理装置。
(付記4)
付記2または付記3に記載の処理装置であって、
前記確認部は、ある区切りを基準とした時刻の範囲内において他人の区切りが重複しているか否か確認する
処理装置。
(付記5)
付記2から付記4までのうちのいずれか1項に記載の処理装置であって、
前記確認部は、ある区切りを基準とした時刻の範囲内において同じ内容となる他人の区切りが開始されている場合に、他人の区切りが重複していると判断する
処理装置。
(付記6)
付記2から付記5までのうちのいずれか1項に記載の処理装置であって、
前記確認部は、前記音データを所定の区切りに区切った結果に基づいて、区切った音声が予め定められた音データであるか否か確認する
処理装置。
(付記7)
付記6に記載の処理装置であって、
前記確認部は、区切った音声が予め定められたものである場合、予め定められた音データを出力する旨を決定する
処理装置。
(付記8)
付記2から付記7までのうちのいずれか1項に記載の処理装置であって、
前記指示部は、前記確認部による確認の結果に応じて、前記データに基づく条件の確認結果に応じた出力を行う旨の指示を行う
処理装置。
(付記9)
付記8に記載の処理装置であって、
前記指示部は、前記確認部による確認の結果に応じて選択された区切りの前記音データを出力する旨の指示を行う
処理装置。
(付記10)
付記1から付記9までのうちのいずれか1項に記載の処理装置であって、
前記確認部は、前記データである画像データについて所定の画像処理を行った結果に基づいて、前記画像データが予め定められた条件を満たすか否か確認する
処理装置。
(付記11)
情報処理装置が、
コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認し、
確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う
処理方法。
(付記12)
情報処理装置に、
コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認し、
確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う
処理を実現させるためのプログラム。
なお、上記各実施形態及び付記において記載したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていたりする。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることが出来る。
100 配信システム
110 配信システム
200 取得・配信装置
300 利用者端末
400 処理装置
410 通信I/F部
420 記憶部
421 音情報
422 事前準備音情報
423 出力音情報
424 利用者情報
425 利用者音量情報
426 時系列情報
429 プログラム
430 演算処理部
431 受信部
432 区切り判断部
433 後続音判断部
434 指示部
435 比較部
436 出力部
500 配信者装置
600 音出力装置
700 画像表示装置
800 処理装置
810 通信I/F部
820 記憶部
821 画像情報
829 プログラム
830 演算処理部
831 受信部
832 画像処理部
833 条件判断部
834 指示部
900 処理装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 プログラム群
905 記憶装置
906 ドライブ装置
907 通信インタフェース
908 入出力インタフェース
909 バス
910 記録媒体
911 通信ネットワーク
921 確認部
922 指示部

Claims (12)

  1. コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認する確認部と、
    前記確認部による確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う指示部と、
    を有する
    処理装置。
  2. 請求項1に記載の処理装置であって、
    前記確認部は、前記データである音データを所定の区切りに区切った結果に基づいて、前記音データが予め定められた条件を満たすか否か確認する
    処理装置。
  3. 請求項2に記載の処理装置であって、
    複数の利用者から前記音データが送信されており、
    前記確認部は、前記音データを所定の条件で区切った区切りについて、区切りが重複しているか否か確認する
    処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の処理装置であって、
    前記確認部は、ある区切りを基準とした時刻の範囲内において他人の区切りが重複しているか否か確認する
    処理装置。
  5. 請求項2から請求項4までのうちのいずれか1項に記載の処理装置であって、
    前記確認部は、ある区切りを基準とした時刻の範囲内において同じ内容となる他人の区切りが開始されている場合に、他人の区切りが重複していると判断する
    処理装置。
  6. 請求項2から請求項5までのうちのいずれか1項に記載の処理装置であって、
    前記確認部は、前記音データを所定の区切りに区切った結果に基づいて、区切った音声が予め定められた音データであるか否か確認する
    処理装置。
  7. 請求項6に記載の処理装置であって、
    前記確認部は、区切った音声が予め定められたものである場合、予め定められた音データを出力する旨を決定する
    処理装置。
  8. 請求項2から請求項7までのうちのいずれか1項に記載の処理装置であって、
    前記指示部は、前記確認部による確認の結果に応じて、前記データに基づく条件の確認結果に応じた出力を行う旨の指示を行う
    処理装置。
  9. 請求項8に記載の処理装置であって、
    前記指示部は、前記確認部による確認の結果に応じて選択された区切りの前記音データを出力する旨の指示を行う
    処理装置。
  10. 請求項1から請求項9までのうちのいずれか1項に記載の処理装置であって、
    前記確認部は、前記データである画像データについて所定の画像処理を行った結果に基づいて、前記画像データが予め定められた条件を満たすか否か確認する
    処理装置。
  11. 情報処理装置が、
    コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認し、
    確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う
    処理方法。
  12. 情報処理装置に、
    コンテンツを利用する利用者からコンテンツ実行中の実行側に対して送信されたデータについて、当該データが予め定められた条件を満たすか否か確認し、
    確認の結果に応じて、前記データに基づく出力を行う旨の指示を行う
    処理を実現させるためのプログラム。

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