(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本開示の第1の実施の形態について説明する。図1乃至図5は第1の実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
薬容器の構成
まず、図1により、本実施の形態による収納装置に使用される薬容器10について説明する。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれ薬容器10を正立させた状態(図1)における上方および下方のことをいう。
図1に示すように、薬容器10は、薬剤が充填される本体部11と、本体部11に取り付けられる蓋体12とを有している。なお、本体部11に充填される薬剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、錠剤や、塗り薬、点眼薬等であっても良い。
本体部11は、口部13と、口部13下方に設けられた肩部14と、肩部14下方に設けられた胴部15と、胴部15下方に設けられた底部16とを有している。
このうち口部13は、蓋体12に螺着される雄ねじ部13aを含んでいる。なお、口部13の形状は、従来公知の形状であっても良く、多条ねじ式の蓋体12、または打栓式の蓋体12に対応する形状であっても良い。
肩部14は、口部13と胴部15との間に位置しており、口部13側から胴部15側に向けて徐々に径が拡大する形状(水平断面において徐々に面積が拡大する形状)を有している。
胴部15は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。しかしながら、これに限られるものではなく、胴部15が四角形筒形状や八角形筒形状等の多角形筒形状を有していても良い。あるいは、胴部15が上方から下方に向けて均一でない水平断面をもつ筒形状を有していても良い。
また、底部16は、平面視略円形状を有している。
このような本体部11は、ガラス瓶であっても良く、合成樹脂材料により作製されていても良い。
次に、蓋体12について説明する。蓋体12は、平板状の天面部17と、天面部17から延びる筒部18と、を有している。このうち筒部18は、本体部11の口部13の雄ねじ部13aに螺着する雌ねじ部18aを含んでいる。蓋体12は、筒部18の雌ねじ部18aを本体部11の口部13の雄ねじ部13aに螺合させることにより、本体部11の口部13に装着されている。
このような蓋体12は、例えば金属や合成樹脂材料により作製されていても良い。
なお、本実施の形態による薬容器10については、これに限られず、充填される薬剤に合わせて適宜変更することができ、例えばチューブ容器であっても良い。
収納装置の構成
次に、図2および図3により、本実施の形態による収納装置20について説明する。
図2に示すように、収納装置20は、薬容器10が載置される載置部21と、載置部21に設けられ、薬容器10が載置部21に載置されたことを検知するとともに、薬容器10が載置部21から取り外されたことを検知するセンサ(容器検知部)22と、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が載置部21に載置された後、所定の時間薬容器10が載置部21から取り外されない場合に警告を通知する通知部23と、を備えている。
載置部21は、平板状の部材から構成されており、中央部に薬容器10を収容する凹部21aが形成されている。この凹部21aは、略円筒形状に形成されている。なお、凹部21aの形状は薬容器10の形状に合わせて適宜変更することができる。
また、載置部21には、通知部23に電源を供給する電源部24が設けられている。この電源部24としては、例えば、乾電池や充電池等の電池を用いることができる。また、電源部24は、家庭用コンセントによって、通知部23に電源を供給するように構成されていても良い。
センサ22は、載置部21の凹部21a内に設けられており、薬容器10が凹部21a内に収容された際に、薬容器10の存在を検知することができるように構成されている。このセンサ22は、例えば、重量センサ、磁気センサまたは光センサであっても良い。
通知部23は、載置部21の上面のうち、外縁に沿って設けられている。通知部23は、使用者に対して警告を通知することにより、薬剤の使用を促す役割を果たす。この通知部23は、上述したように、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が載置部21に載置された後、所定の時間薬容器10が載置部21から取り外されない場合に警告を通知する。また、図2および図3に示すように、通知部23には、予め設定された設定時間までのカウントダウンを実行する第1計測部25aが設けられている。この第1計測部25aは、薬容器10が載置部21に載置されたことを検知した検知信号をセンサ22から受信した後に、予め設定された第1通知時間までのカウントダウンを実行するように構成されている。そして、通知部23は、薬容器10が載置部21に載置された後、薬容器10が載置部21から取り外されることなく、第1通知時間が経過した場合、警告を通知するようになっている。なお、第1通知時間は、使用する薬剤の種類にもよるが、例えば24時間以上25時間以下程度の任意の時間とすることができる。
また、通知部23は、薬容器10が載置部21から取り外された後、センサ22からの検知結果に基づいて、所定の時間薬容器10が載置部21に載置されない場合に更に警告を通知する。この場合、第1計測部25aは、薬容器10が載置部21から取り外されたことを検知した検知信号をセンサ22から受信した後に、予め設定された第2通知時間までのカウントダウンを実行するように構成されている。そして、通知部23は、薬容器10が載置部21から取り外された後、薬容器10が載置部21に収容されることなく、第2通知時間が経過した場合、警告を通知するようになっている。これにより、使用者が薬剤を使用した後に、薬容器10を載置部21に載置するように習慣化させることができ、薬容器10が紛失する可能性を低減することができる。なお、第2通知時間は、例えば3分以上10分以下程度の任意の時間とすることができる。
この通知部23は、例えば、アラームや音声といった音、光または振動により、使用者に対して警告を通知するように構成されている。
また、収納装置20は、センサ22による検知結果のログ(履歴)を記録する第1記録部(記録部)26を更に備えている。この場合、第1記録部26は、センサ22による検知結果のうち、少なくとも時刻情報を記録するように構成されている。これにより、医師や薬剤師等(以下、医師等と記す)や使用者の家族といった第三者が、収納装置20を回収するとともに、第1記録部26により記録されたログを確認することにより、使用者による薬剤の使用状況を把握することができる。この第1記録部26は、例えばフラッシュメモリを用いることができる。この場合、第1記録部26は、USBフラッシュメモリやメモリーカード等であっても良く、収納装置20から着脱可能に構成されていても良い。なお、第1記録部26は、通知部23が通知した警告の時刻情報を記録しても良い。
なお、上述したセンサ22、通知部23および第1記録部26は、互いに電気的に接続されている。
次に、本実施の形態による作用について説明する。ここでは、収納装置20の使用方法について、図4および図5により説明する。
まず、使用者が、医師等に対して、収納装置20の利用を申し込む(図4のステップS1)。この場合、まず、医師等からの指示により、使用者に対して、病院や薬局(以下、病院等と記す)から薬剤が処方される。そして、この際、使用者は、医師等に対して、収納装置20の利用を申し込む。なお、医師等の指示により、収納装置20が使用者に対して配布されても良い。
次に、使用者からの申し込みを受けた医師等が、収納装置20の第1通知時間および第2通知時間を指定し、収納装置20を製造者に発注する(図4のステップS2)。この際、第1通知時間は、使用する薬剤の種類にもよるが、例えば24時間以上25時間以下程度の任意の時間としても良い。また、第2通知時間は、例えば3分以上10分以下程度の任意の時間としても良い。
次いで、収納装置20を受注した製造者が、指定された第1通知時間および第2通知時間が設定された収納装置20を製造し、医師等に納品する(図4のステップS3)。
次に、医師等の指示により、病院等において、収納装置20と、処方箋により処方された薬剤が収容された薬容器10とが、使用者に配布される(図4のステップS4)。
次いで、使用者が、収納装置20の使用を開始する(図4のステップS5)。この際、図5に示すように、まず、薬容器10を載置部21に載置させる(図5のステップS51)。この場合、使用者が、薬容器10を収納装置20の載置部21の凹部21aに収容させることにより、薬容器10を載置部21に載置させる。
このとき、収納装置20のセンサ22が、薬容器10が載置部21に載置されたことを検知する(図5のステップS52)。この際、第1記録部26により、センサ22による検知結果のログ(履歴)が記録される(図5のステップS521)。
また、センサ22により薬容器10が載置部21に載置されたことが検知されると、通知部23の第1計測部25aが、第1通知時間までのカウントダウンを開始する(図5のステップS53)。
そして、通知部23は、薬容器10が載置部21に載置された後、第1通知時間が経過しているか否かを判定する(図5のステップS54)。薬容器10が載置部21に載置された後、薬容器10が載置部21から取り外されることなく、第1通知時間が経過した場合(図5のステップS54のYES)、通知部23が警告を通知する(図5のステップS541)。これにより、使用者に対して、薬剤の使用を促すことができる。また、この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログ(履歴)が記録される(図5のステップS542)。
一方、薬容器10が載置部21に載置された後、第1通知時間が経過していない場合、通知部23は、警告を通知しない(図5のステップS54のNO)。
次に、薬容器10を載置部21から取り外す(図5のステップS55)。この場合、使用者が、薬容器10を収納装置20の載置部21の凹部21aから取り出すことにより、薬容器10を載置部21から取り外す。この際、図5のステップS541において通知部23により警告が通知されていた場合、薬容器10を載置部21から取り外すことにより、警告が停止する。このように、使用者が薬容器10を載置部21から取り外すことにより警告が停止するため、使用者は、薬容器10に触れる必要がある。このため、使用者に対して定期的な薬剤の使用を促すことができる。なお、通知部23による警告は、所定の時間が経過した後に自動的に停止するように構成されていても良い。
そして、使用者が、薬容器10に充填された薬剤を使用する(図5のステップS551)。
また、薬容器10が載置部21から取り外されたとき、収納装置20のセンサ22が、薬容器10が載置部21から取り外されたことを検知する(図5のステップS56)。この際、第1記録部26により、センサ22による検知結果のログが記録される(図5のステップS561)。
また、センサ22により薬容器10が載置部21から取り外されたことが検知されると、通知部23の第1計測部25aが、第2通知時間までのカウントダウンを開始する(図5のステップS57)。
そして、通知部23は、薬容器10が載置部21から取り外された後、第2通知時間が経過しているか否かを判定する(図5のステップS58)。薬容器10が載置部21から取り外された後、薬容器10が載置部21に載置されることなく、第2通知時間が経過した場合(図5のステップS58のYES)、通知部23が警告を通知する(図5のステップS581)。これにより、使用者が、薬容器10を戻し忘れることを抑制することができる。このため、薬容器10が紛失してしまう不具合を抑制することができる。また、この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログが記録される(図5のステップS582)。
一方、薬容器10が載置部21から取り外された後、第2通知時間が経過していない場合、通知部23は、警告を通知しない(図5のステップS58のNO)。
次に、薬容器10を載置部21に載置する(図5のステップS59)。この場合、上述したように、使用者が、薬容器10を収納装置20の載置部21の凹部21aに収容させることにより、薬容器10を載置部21に載置させる。この際、図5のステップS581において通知部23により警告が通知されていた場合、薬容器10を載置部21に載置することにより、警告が停止する。このように、使用者が薬容器10を載置部21に載置することにより警告が停止するため、使用者が、薬容器10を戻し忘れることを抑制することができる。このため、薬容器10が紛失してしまう不具合を抑制することができる。なお、通知部23による警告は、所定の時間が経過した後に自動的に停止するように構成されていても良い。
その後、薬容器10に充填された薬剤がなくなるまで、ステップS52~ステップS59を、この順番に繰り返す。
そして、収納装置20の使用が終了する(図4のステップS6)。
その後、医師等が収納装置20を回収し(図4のステップS7)、薬剤の使用状況を確認する(図4のステップS8)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、収納装置20が、薬容器10が載置される載置部21と、載置部21に設けられ、薬容器10が載置部21に載置されたことを検知するとともに、薬容器10が載置部21から取り外されたことを検知するセンサ(容器検知部)22と、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が載置部21に載置された後、所定の時間薬容器10が載置部21から取り外されない場合に警告を通知する通知部23と、を備えている。これにより、使用者に対して、定期的な薬剤の使用を促すことができる。
また、本実施の形態によれば、通知部23が、薬容器10が載置部21から取り外された後、センサ22からの検知結果に基づいて、所定の時間薬容器10が載置部21に載置されない場合に更に警告を通知する。これにより、使用者が、薬容器10を戻し忘れることを抑制することができる。このため、使用者が薬剤を使用した後に、薬容器10を載置部21に載置するように習慣化させることができ、薬容器10が紛失する可能性を低減することができる。
また、本実施の形態によれば、収納装置20が、センサ22による検知結果のログを記録する第1記録部26を更に備えている。これにより、医師等が、収納装置20を回収するとともに、第1記録部26により記録されたログを確認することにより、使用者による薬剤の使用状況を把握することができる。
次に、図6乃至図11により、第1の実施の形態の変形例について説明する。
(第1変形例)
上述した実施の形態において、載置部21の中央部に薬容器10を収容する凹部21aが形成され、センサ22が、載置部21の凹部21a内に設けられている例について説明した。しかしながらこれに限られず、図6に示すように、載置部21に凹部21aが形成されていなくても良い。この場合、センサ22としては、例えば磁気センサを用いることが好ましい。センサ22として磁気センサを用いる場合、薬容器10の本体部11の底部16に磁石Mを設けることにより、センサ22が、薬容器10が載置部21に載置されたことを検知することができるとともに、載置部21から取り外されたことを検知することができる。本変形例のように載置部21に凹部21aが形成されていないことにより、形状の異なる複数の薬容器10に対して、収納装置20を再利用することができる。
(第2変形例)
図7および図8に示す第2変形例は、通知部23が、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が載置部21に載置された後、所定の時間の前に薬容器10が載置部21から取り外された場合に更に警告を通知するものであり、他の構成は、上述した図1乃至図5に示す構成と略同様である。図7および図8において、図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本変形例において、通知部23は、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が載置部21に載置された後、所定の時間の前に薬容器10が載置部21から取り外された場合に更に警告を通知する。これにより、使用者が薬剤を過剰に使用することを抑制することができる。この場合、図7に示すように、通知部23には、予め設定された設定時間までのカウントダウンを実行する第2計測部25bが設けられている。この第2計測部25bは、薬容器10が載置部21に載置されたことを検知した検知信号をセンサ22から受信した後に、予め設定された設定時間までのカウントダウンを実行するように構成されている。そして、通知部23は、薬容器10が載置部21に載置された後、設定時間が経過する前に、薬容器10が載置部21から取り外された場合、警告を通知するようになっている。なお、設定時間は、使用する薬剤の種類にもよるが、例えば20時間以下程度の任意の時間とすることができる。
次に、本変形例による作用について説明する。ここでは、収納装置20の使用方法について、図8により説明する。
本変形例においては、使用者が収納装置20の使用を開始する際、図8に示すように、まず、薬容器10を載置部21に載置させる(図8のステップS51)。
このとき、収納装置20のセンサ22が、薬容器10が載置部21に載置されたことを検知する(図8のステップS52)。この際、第1記録部26により、センサ22による検知結果のログ(履歴)が記録される(図8のステップS521)。
また、センサ22により薬容器10が載置部21に載置されたことが検知されると、通知部23の第1計測部25aが、第1通知時間までのカウントダウンを開始する(図8のステップS53)。
また、この際、通知部23の第2計測部25bが、設定時間までのカウントダウンを開始する(図8のステップS531)。
そして、通知部23は、薬容器10が載置部21に載置された後、第1通知時間が経過しているか否かを判定する(図8のステップS54)。薬容器10が載置部21に載置された後、薬容器10が載置部21から取り外されることなく、第1通知時間が経過した場合(図8のステップS54のYES)、通知部23が警告を通知する(図8のステップS541)。これにより、使用者に対して、薬剤の使用を促すことができる。また、この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログ(履歴)が記録される(図8のステップS542)。
一方、薬容器10が載置部21に載置された後、第1通知時間が経過していない場合、通知部23は、警告を通知しない(図8のステップS54のNO)。
次に、薬容器10を載置部21から取り外す(図8のステップS55)。
この際、通知部23は、薬容器10が載置部21に載置された後、設定時間が経過しているか否かを判定する(図8のステップS532)。薬容器10が載置部21に載置された後、設定時間を経過する前に薬容器10が載置部21から取り外された場合(図8のステップS532のNO)、通知部23が警告を通知する(図8のステップS533)。これにより、使用者が薬剤を過剰に使用することを抑制することができる。また、この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログ(履歴)が記録される(図8のステップS534)。なお、設定時間は、使用者からの申し込みを受けた医師等により指定され得る(図4のステップS2参照)。
また、通知部23により警告が通知されていた場合、薬容器10を載置部21に載置する(図8のステップS535)。この際、薬容器10を載置部21に載置することにより、警告が停止する。なお、通知部23による警告は、所定の時間が経過した後に自動的に停止するように構成されていても良い。その後、設定時間が経過するまで、ステップS54~ステップS535を、この順番に繰り返す。
一方、上述したステップS532において、薬容器10が載置部21に載置された後、設定時間を経過した後に薬容器10が載置部21から取り外された場合、通知部23は、警告を通知しない(図8のステップS532のYES)。
そして、使用者が、薬容器10に充填された薬剤を使用する(図8のステップS536)。
また、上述したステップS532において、薬容器10が載置部21に載置された後、設定時間を経過した後に薬容器10が載置部21から取り外された場合、収納装置20のセンサ22が、薬容器10が載置部21から取り外されたことを検知する(図8のステップS56)。この際、第1記録部26により、センサ22による検知結果のログが記録される(図8のステップS561)。
また、センサ22により薬容器10が載置部21から取り外されたことが検知されると、通知部23の第1計測部25aが、第2通知時間までのカウントダウンを開始する(図8のステップS57)。
そして、通知部23は、薬容器10が載置部21から取り外された後、第2通知時間が経過しているか否かを判定する(図8のステップS58)。薬容器10が載置部21から取り外された後、薬容器10が載置部21に載置されることなく、第2通知時間が経過した場合(図8のステップS58のYES)、通知部23が警告を通知する(図8のステップS581)。この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログが記録される(図8のステップS582)。
一方、薬容器10が載置部21から取り外された後、第2通知時間が経過していない場合、通知部23は、警告を通知しない(図8のステップS58のNO)。
次に、薬容器10を載置部21に載置する(図8のステップS59)。
その後、薬容器10に充填された薬剤がなくなるまで、ステップS52~ステップS59を、この順番に繰り返す。
そして、収納装置20の使用が終了する。
以上説明したように、本変形例によれば、通知部23が、薬容器10が載置部21に載置された後、センサ(容器検知部)22からの検知結果に基づいて、所定の時間の前に薬容器10が載置部21から取り外された場合に更に警告を通知する。これにより、使用者が薬剤を過剰に使用することを抑制することができる。
(第3変形例)
図9乃至図11に示す第2変形例は、収納装置20が、外部に位置する情報処理部51と通信可能な第1通信部(通信部)27を更に備えているものであり、他の構成は、上述した図1乃至図5に示す構成と略同様である。図9乃至図11において、図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、収納装置20は、外部に位置する後述する情報処理部51と通信可能な第1通信部(通信部)27を更に備えている。第1通信部27は、ネットワークを介して収納装置20と外部に位置する後述する情報処理部51との間で情報を送受信するためのインターフェースである。この第1通信部27は、センサ22からの検知結果を情報処理部51に送信するように構成されている。
また、第1通信部27は、センサ22および通知部23に、電気的に接続されている。
本変形例においては、収納装置20が、外部に位置する後述する情報処理部51と通信可能な第1通信部27を備えているため、後述する情報処理システム50を利用することにより、使用者による薬剤の使用状況を、医師等や使用者の家族といった第三者が容易に把握することができる。
次に、図10により、本変形例における収納装置20が用いられる情報処理システム50について説明する。この情報処理システム50は、使用者による薬剤の使用状況を、医師等や使用者の家族といった第三者が把握するためのシステムである。
情報処理システムの構成
図10に示すように、情報処理システム50は、上述した収納装置20と、上述した情報処理部51と、を備えている。この情報処理システム50は、収納装置20のセンサ22による検知結果のログを記録するように構成されている。また、上述した収納装置20の第1通信部27と情報処理部51とは、インターネット等のネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。ネットワークは、有線回線および無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。
情報処理部51は、管理サーバ52と、メールサーバ53とを有している。このうち、管理サーバ52は、第2通信部54と、第2記録部55とを有している。管理サーバ52の第2通信部54は、ネットワークを介して収納装置20と管理サーバ52との間で情報を送受信するためのインターフェースである。第2記録部55は、収納装置20のセンサ22による検知結果のログを記録するためのものであり、上述した第1記録部26と同様に、センサ22による検知結果のうち、少なくとも時刻情報を記録するように構成されている。これにより、医師等が、使用者による薬剤の使用状況を把握することができる。この第2記録部55は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ(SSD等)から構成されている。なお、第2記録部55は、必ずしも管理サーバ52内に設けられなくてもよく、ネットワークを介して通信可能に接続された別の装置内に設けられても良い。なお、第2記録部55は、上述した第1記録部26と同様に、収納装置20の通知部23が通知した警告の時刻情報を記録しても良い。
メールサーバ53は、管理サーバ52に接続されており、管理サーバ52の第2記録部55に記録されたログを、医師等や使用者の家族といった第三者に送信することができるように構成されている。この場合、例えば、インターネット等のネットワークを介して、情報通知端末56が、情報処理部51に通信可能に接続されていても良い。なお、情報通知端末56は、使用者による薬剤の使用状況を把握するために、医師等や使用者の家族といった第三者が使用するものであり、例えば、デスクトップ型のパソコンまたはスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末であっても良い。
次に、本変形例による作用について説明する。ここでは、収納装置20の使用方法について、図11により説明する。
まず、使用者が、医師等に対して、収納装置20の利用を申し込む(図11のステップS11)。
次に、使用者からの申し込みを受けた医師等が、収納装置20の第1通知時間および第2通知時間を指定し、収納装置20を製造者に発注する(図11のステップS12)。
次いで、収納装置20を受注した製造者が、指定された第1通知時間および第2通知時間が設定された収納装置20を製造し、医師等に納品する(図11のステップS13)。
次に、医師等の指示により、病院等において、収納装置20と、処方箋により処方された薬剤が収容された薬容器10とが、使用者に配布される(図11のステップS14)。
次いで、使用者が、収納装置20の使用を開始する(図11のステップS15)。この際、図5を用いて説明したように、使用者が、収納装置20を使用して、薬剤を使用する。また、この際、センサ22による検知結果のログ(図5のステップS521、S561参照)や、通知部23による警告のログ(図5のステップS542、S582)が、情報処理部51の管理サーバ52の第2記録部55に記録される。記録されたログは、情報処理部51のメールサーバ53により、医師等や使用者の家族といった第三者の情報通知端末56に送信される。
次に、医師等や使用者の家族といった第三者が、使用者による薬剤の使用状況を確認する(図11のステップS16)。この際、例えば、通知部23による警告のログ(図5のステップS542、S582)がある場合には、医師等や使用者の家族といった第三者が、使用者に対して薬剤の使用を促進する。これにより、使用者に対して定期的な薬剤の使用を促すことができる。
そして、収納装置20の使用が終了する(図11のステップS17)。
その後、医師等が収納装置20を回収する(図11のステップS18)。
本変形例によれば、収納装置20が、外部に位置する情報処理部51と通信可能な第1通信部27を備えている。また、第1通信部27が、センサ22からの検知結果を情報処理部51に送信するように構成されている。これにより、医師等が収納装置20を回収する前に、医師等や使用者の家族といった第三者が、使用者による薬剤の使用状況をリアルタイムで確認することができる。このため、使用者に対して、より効果的に定期的な薬剤の使用を促すことができる。
また、本変形例によれば、情報処理システム50が、収納装置20のセンサ22による検知結果のログを記録するように構成されている。このように、情報処理システム50において、収納装置20のセンサ22による検知結果のログを記録するように構成されていることにより、収納装置20に対してセンサ22による検知結果のログを記録する第1記録部26を設けなくすることもできる。この場合、収納装置20を安価に製造することができる。
なお、本変形例においても、通知部23が、薬容器10が載置部21に載置された後、センサ22からの検知結果に基づいて、所定の時間の前に薬容器10が載置部21から取り外された場合に更に警告を通知するようにしても良い。この場合、図8を用いて説明したようにして、使用者が薬剤を過剰に使用することを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図12および図13を参照して、第2の実施の形態について説明する。図12および図13に示す第2の実施の形態は、収納装置20が、薬容器10が収納される収納部31と、収納部31に取り付けられる蓋部32とを有しているものであり、他の構成は、上述した図1乃至図5に示す構成と略同様である。図12および図13において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、収納装置20は、薬容器10が収納される収納部31と、収納部31に取り付けられる蓋部32とを有している。
このうち収納部31は、口部33と、口部33下方に設けられた胴部34と、胴部34下方に設けられた底部35とを含んでいる。
収納部31の口部33は、蓋部32に螺着される雄ねじ部33aを含んでいる。なお、口部33の形状は、従来公知の形状であっても良く、多条ねじ式の蓋部32、または打栓式の蓋部32に対応する形状であっても良い。
胴部34は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。しかしながら、これに限られるものではなく、薬容器10の本体部11の形状に合わせて四角形筒形状や八角形筒形状等の多角形筒形状を有していても良い。
また、底部35は、平面視略円形状を有している。
このような収納部31は、例えば合成樹脂材料により作製されていても良い。収納部31が合成樹脂材料により作製されていることにより、収納装置20の軽量化を図ることができ、収納装置20を持ち運びやすくすることができる。
蓋部32は、平板状の天面部36と、天面部36から延びる筒部37と、を有している。このうち筒部37は、収納部31の口部33の雄ねじ部33aに螺着する雌ねじ部37aを含んでいる。蓋部32は、筒部37の雌ねじ部37aを収納部31の口部33の雄ねじ部33aに螺合させることにより、収納部31の口部33に装着されている。なお、蓋部32の天面部36と筒部37とが、例えば図示しないヒンジを介して互いに連結されていてもよく、天面部36が筒部37に対して、ヒンジを軸として自由に回動可能であってもよい。
また、収納装置20は、蓋部32に取り付けられ、薬容器10が収納部31に収納されたことを検知するとともに、薬容器10が収納部31から取り出されたことを検知するセンサ(容器検知部)22と、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が収納部31に収納された後、所定の時間薬容器10が収納部31から取り出されない場合に警告を通知する通知部23と、を備えている。このうち、通知部23は、薬容器10が収納部31から取り出された後、センサ22からの検知結果に基づいて、所定の時間薬容器10が収納部31に収納されない場合に更に警告を通知する。
本実施の形態においては、センサ22および第1記録部26は、収納装置20の蓋部32の天面部36の下面に取り付けられている。また、通知部23は、蓋部32の天面部36上に設けられている。さらに、電源部24は、収納部31の底部35の下方に設けられている。なお、これに限られず、例えば、センサ22や通知部23が収納部31に設けられていても良い。また、例えば、電源部24が蓋部32に設けられていても良い。
次に、本実施の形態による収納装置20の使用方法について、図13により説明する。
まず、使用者が、収納装置20の使用を開始する際、薬容器10を収納部31に収納する(図13のステップS61)。
このとき、収納装置20のセンサ22が、薬容器10が収納部31に収納されたことを検知する(図13のステップS62)。この際、第1記録部26により、センサ22による検知結果のログが記録される(図13のステップS621)。
また、センサ22により薬容器10が収納部31に収納されたことが検知されると、通知部23の第1計測部25aが、第1通知時間までのカウントダウンを開始する(図13のステップS63)。
そして、通知部23は、薬容器10が収納部31に収納された後、第1通知時間が経過しているか否かを判定する(図13のステップS64)。薬容器10が収納部31に収納された後、薬容器10が収納部31から取り出されることなく、第1通知時間が経過した場合(図13のステップS64のYES)、通知部23が警告を通知する(図13のステップS641)。これにより、使用者に対して、薬剤の使用を促すことができる。また、この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログが記録される(図13のステップS642)。
一方、薬容器10が収納部31に収納された後、第1通知時間が経過していない場合、通知部23は、警告を通知しない(図13のステップS64のNO)。
次に、薬容器10を収納部31から取り出す(図13のステップS65)。この際、図13のステップS641において通知部23により警告が通知されていた場合、薬容器10を収納部31から取り出すことにより、警告が停止する。このように、使用者が薬容器10を収納部31から取り出すことにより警告が停止するため、使用者は、薬容器10に触れる必要がある。このため、使用者に対して定期的な薬剤の使用を促すことができる。なお、通知部23による警告は、所定の時間が経過した後に自動的に停止するように構成されていても良い。
そして、使用者が、薬容器10に充填された薬剤を使用する(図13のステップS651)。
また、薬容器10が収納部31から取り出されたとき、収納装置20のセンサ22が、薬容器10が収納部31から取り出されたことを検知する(図13のステップS66)。この際、第1記録部26により、センサ22による検知結果のログが記録される(図13のステップS661)。
また、センサ22により薬容器10が収納部31から取り出されたことが検知されると、通知部23の第1計測部25aが、第2通知時間までのカウントダウンを開始する(図13のステップS67)。
そして、通知部23は、薬容器10が収納部31から取り出された後、第2通知時間が経過しているか否かを判定する(図13のステップS68)。薬容器10が収納部31から取り出された後、薬容器10が収納部31に収納されることなく、第2通知時間が経過した場合(図13のステップS68のYES)、通知部23が警告を通知する(図13のステップS681)。これにより、使用者が、薬容器10を戻し忘れることを抑制することができる。このため、薬容器10が紛失してしまう不具合を抑制することができる。また、この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログが記録される(図13のステップS682)。
一方、薬容器10が収納部31から取り出された後、第2通知時間が経過していない場合、通知部23は、警告を通知しない(図13のステップS68のNO)。
次に、薬容器10を収納部31に収納する(図13のステップS69)。この際、図13のステップS681において通知部23により警告が通知されていた場合、薬容器10を収納部31に収納することにより、警告が停止する。このように、使用者が薬容器10を収納部31に収納することにより警告が停止するため、使用者が、薬容器10を戻し忘れることを抑制することができる。このため、薬容器10が紛失してしまう不具合を抑制することができる。なお、通知部23による警告は、所定の時間が経過した後に自動的に停止するように構成されていても良い。
その後、薬容器10に充填された薬剤がなくなるまで、ステップS62~ステップS69を、この順番に繰り返す。
そして、収納装置20の使用が終了する。その後、医師等が収納装置20を回収し、薬剤の使用状況を確認する。
本実施の形態によれば、収納装置20が、薬容器10が収納される収納部31と、収納部31に取り付けられる蓋部32とを有している。また、収納装置20が、蓋部32に取り付けられ、薬容器10が収納部31に収納されたことを検知するとともに、薬容器10が収納部31から取り出されたことを検知するセンサ(容器検知部)22と、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が収納部31に収納された後、所定の時間薬容器10が収納部31から取り出されない場合に警告を通知する通知部23と、を備えている。これにより、使用者に対して、定期的な薬剤の使用を促すことができる。また、収納部31に薬容器10を収容し、収納部31に蓋部32を取り付けることにより、使用者が、収納装置20とともに薬容器10を持ち運ぶことができる。このため、使用者が旅行等により外出した場合であっても、使用者に対して定期的な薬剤の使用を促すことができる。
なお、本実施の形態においても、通知部23が、薬容器10が収納部31に収納された後、センサ(容器検知部)22からの検知結果に基づいて、所定の時間の前に薬容器10が収納部31から取り出された場合に更に警告を通知するようにしても良い。この場合、図8を用いて説明したようにして、使用者が薬剤を過剰に使用することを抑制することができる。
また、本実施の形態においても、収納装置20が、外部に位置する情報処理部51と通信可能な第1通信部27を更に備えていても良い。この場合、図11を用いて説明したようにして、医師等が収納装置20を回収する前に、医師等や使用者の家族といった第三者が、使用者による薬剤の使用状況をリアルタイムで確認することができる。このため、使用者に対して、より効果的に定期的な薬剤の使用を促すことができる。
(第3の実施の形態)
次に、図14および図15を参照して、第3の実施の形態について説明する。図14および図15に示す第3の実施の形態は、薬容器10が、蓋体12に取り付けられ、薬容器10が開栓されたことを検知するとともに、薬容器10が閉栓されたことを検知するセンサ(開閉検知部)22と、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が閉栓された後、所定の時間薬容器10が開栓されない場合に警告を通知する通知部23と、を備えているものであり、他の構成は、上述した図1乃至図5に示す構成と略同様である。図14および図15において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図14に示すように、薬容器10は、蓋体12に取り付けられ、薬容器10が開栓されたことを検知するとともに、薬容器10が閉栓されたことを検知するセンサ(開閉検知部)22と、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が閉栓された後、所定の時間薬容器10が開栓されない場合に警告を通知する通知部23と、を備えている。このうち、通知部23は、薬容器10が開栓された後、センサ22からの検知結果に基づいて、所定の時間薬容器10が閉栓されない場合に更に警告を通知する。
本実施の形態においては、センサ22および第1記録部26は、薬容器10の蓋体12の天面部17の下面に取り付けられている。また、通知部23は、蓋体12の天面部17上に設けられている。さらに、電源部24は、本体部11の底部16の下方に設けられている。なお、これに限られず、例えば、センサ22や通知部23が本体部11に設けられていても良い。また、例えば、電源部24が蓋体12に設けられていても良い。
なお、本実施の形態による薬容器10には、図示しないスイッチが設けられており、薬容器10を初めて使用する際には、スイッチをONすることにより、通知部23の第1計測部25aが第1通知時間までのカウントダウンを実行するようになっている。
次に、本実施の形態による薬容器10の使用方法について、図15により説明する。
まず、使用者が、薬容器10の使用を開始する際、薬容器10を準備する(図15のステップS71)。
次に、使用者が、薬容器10の図示しないスイッチをONにする(図15のステップS72)
このとき、通知部23の第1計測部25aが、第1通知時間までのカウントダウンを開始する(図15のステップS73)。
そして、通知部23は、図示しないスイッチがONにされた後、第1通知時間が経過しているか否かを判定する(図15のステップS74)。図示しないスイッチがONにされた後、薬容器10が開栓されることなく、第1通知時間が経過した場合(図15のステップS74のYES)、通知部23が警告を通知する(図15のステップS741)。これにより、使用者に対して、薬剤の使用を促すことができる。また、この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログが記録される(図15のステップS742)。
一方、図示しないスイッチがONにされた後、第1通知時間が経過していない場合、通知部23は、警告を通知しない(図15のステップS74のNO)。
次に、薬容器10を開栓する(図15のステップS75)。この際、図15のステップS741において通知部23により警告が通知されていた場合、薬容器10を開栓することにより、警告が停止する。このように、使用者が薬容器10を開栓することにより警告が停止するため、使用者は、薬容器10に触れる必要がある。このため、使用者に対して定期的な薬剤の使用を促すことができる。なお、通知部23による警告は、所定の時間が経過した後に自動的に停止するように構成されていても良い。
そして、使用者が、薬容器10に充填された薬剤を使用する(図15のステップS751)。
また、薬容器10が開栓されたとき、収納装置20のセンサ22が、薬容器10が開栓されたことを検知する(図15のステップS76)。この際、第1記録部26により、センサ22による検知結果のログが記録される(図15のステップS761)。
また、センサ22により薬容器10が開栓されたことが検知されると、通知部23の第1計測部25aが、第2通知時間までのカウントダウンを開始する(図15のステップS77)。
そして、通知部23は、薬容器10が開栓された後、第2通知時間が経過しているか否かを判定する(図15のステップS78)。薬容器10が開栓された後、薬容器10が閉栓されることなく、第2通知時間が経過した場合(図15のステップS78のYES)、通知部23が警告を通知する(図15のステップS781)。この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログが記録される(図15のステップS782)。
一方、薬容器10が開栓された後、第2通知時間が経過していない場合、通知部23は、警告を通知しない(図15のステップS78のNO)。
次に、薬容器10を閉栓する(図15のステップS79)。この際、図15のステップS781において通知部23により警告が通知されていた場合、薬容器10を閉栓することにより、警告が停止する。なお、通知部23による警告は、所定の時間が経過した後に自動的に停止するように構成されていても良い。
また、このとき、薬容器10のセンサ22が、薬容器10が閉栓されたことを検知する(図15のステップS80)。この際、第1記録部26により、センサ22による検知結果のログが記録される(図15のステップS801)。
また、センサ22により薬容器10が閉栓されたことが検知されると、通知部23の第1計測部25aが、第1通知時間までのカウントダウンを開始する(図15のステップS81)。
そして、通知部23は、薬容器10が閉栓された後、第1通知時間が経過しているか否かを判定する(図15のステップS82)。薬容器10が閉栓された後、薬容器10が開栓されることなく、第1通知時間が経過した場合(図15のステップS82のYES)、通知部23が警告を通知する(図15のステップS821)。これにより、使用者に対して、薬剤の使用を促すことができる。また、この際、第1記録部26により、通知部23による警告のログが記録される(図15のステップS822)。
一方、薬容器10が閉栓された後、第1通知時間が経過していない場合、通知部23は、警告を通知しない(図15のステップS82のNO)。
次に、薬容器10を開栓する(図15のステップS83)。この際、図15のステップS821において通知部23により警告が通知されていた場合、薬容器10を開栓することにより、警告が停止する。このように、使用者が薬容器10を開栓することにより警告が停止するため、使用者は、薬容器10に触れる必要がある。このため、使用者に対して定期的な薬剤の使用を促すことができる。なお、通知部23による警告は、所定の時間が経過した後に自動的に停止するように構成されていても良い。
そして、使用者が、薬容器10に充填された薬剤を使用する(図15のステップS831)。
その後、薬容器10に充填された薬剤がなくなるまで、ステップS76~ステップS831を、この順番に繰り返す。
そして、収納装置20の使用が終了する。その後、医師等が収納装置20を回収し、薬剤の使用状況を確認する。
本実施の形態によれば、薬容器10が、蓋体12に取り付けられ、薬容器10が開栓されたことを検知するとともに、薬容器10が閉栓されたことを検知するセンサ(開閉検知部)22と、センサ22からの検知結果に基づいて、薬容器10が閉栓された後、所定の時間薬容器10が開栓されない場合に警告を通知する通知部23と、を備えている。これにより、使用者に対して、定期的な薬剤の使用を促すことができる。また、使用者が薬容器10を持ち運ぶことにより、使用者が旅行等により外出した場合であっても、使用者に対して定期的な薬剤の使用を促すことができる。また、薬容器10がセンサ22および通知部23を備えているため、持ち運びが容易になる。
なお、本実施の形態においても、通知部23が、薬容器10が閉栓された後、センサ(開閉検知部)22からの検知結果に基づいて、所定の時間の前に薬容器10が開栓された場合に更に警告を通知するようにしても良い。この場合、図8を用いて説明したようにして、使用者が薬剤を過剰に使用することを抑制することができる。
また、本実施の形態においても、薬容器10が、外部に位置する情報処理部51と通信可能な第1通信部27を更に備えていても良い。この場合、図11を用いて説明したようにして、医師等が薬容器10を回収する前に、医師等や使用者の家族といった第三者が、使用者による薬剤の使用状況をリアルタイムで確認することができる。このため、使用者に対して、より効果的に定期的な薬剤の使用を促すことができる。
上記各実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記各実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。