JP2022131876A - ガス絶縁電力機器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022131876000001
【課題】絶縁ガスが劣化してなる劣化ガス中の一酸化炭素の濃度を効率的に低減することを可能にしたガス絶縁電力機器を提供する。
【解決手段】ガス絶縁電力機器11は、開路動作及び閉路動作を行う開閉部12と、二酸化炭素ガスを含有する絶縁ガスG1と、開閉部12と絶縁ガスG1とが収容される容器13とを備える。ガス絶縁電力機器11は、絶縁ガスG1が劣化してなる劣化ガス中の水分を低減する水分低減装置21と、一酸化炭素を吸着する吸着能を有する金属が担体に固定された吸着剤を有する一酸化炭素吸着装置31とを備える。ガス絶縁電力機器11は、水分低減装置21により劣化ガスを処理して得られる水分低減ガスを一酸化炭素吸着装置31に供給する水分低減ガス流路41を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス絶縁電力機器に関する。
特許文献1に開示されるように、ガス絶縁電力機器の絶縁ガスとして、二酸化炭素を含む絶縁ガスを用いる場合、容器内で発生するアークと絶縁ガスとが接することで、一酸化炭素を含む劣化ガスが生成される。この劣化ガス中の一酸化炭素は、有毒であるため、濃度を低減させる必要がある。劣化ガス中の一酸化炭素の濃度を低減させる方法としては、例えば吸着剤を用いる方法が挙げられる。吸着剤としては、特許文献1に開示されるように、一酸化炭素を吸着する吸着能を有する金属が担体に固定された構成を有する吸着剤が知られている。
特開2015-073348号公報
上記のようなガス絶縁電力機器の容器内で生成した劣化ガスは、一酸化炭素に加えて水分を含有する場合がある。このような劣化ガス中の一酸化炭素を吸着剤で吸着しようとした場合、劣化ガス中の水分が吸着剤の吸着能を低下させることにより、一酸化炭素の濃度を効率的に低減できないおそれがあった。
上記課題を解決するガス絶縁電力機器は、開路動作及び閉路動作を行う開閉部と、二酸化炭素ガスを含有する絶縁ガスと、前記開閉部と前記絶縁ガスとが収容される容器と、を備えるガス絶縁電力機器であって、前記絶縁ガスが劣化してなる劣化ガス中の水分を低減する水分低減装置と、一酸化炭素を吸着する吸着能を有する金属が担体に固定された吸着剤を有する一酸化炭素吸着装置と、前記水分低減装置により前記劣化ガスを処理して得られる水分低減ガスを前記一酸化炭素吸着装置に供給する水分低減ガス流路と、を備える。
この構成によれば、劣化ガスが水分低減装置により処理されることで、劣化ガス中の水分の濃度を低下させた水分低減ガスを得ることができる。水分低減ガスは、上記水分低減ガス流路を通じて、一酸化炭素吸着装置に供給される。一酸化炭素吸着装置では、水分低減ガスを処理するため、吸着剤と水分との接触を抑えることができる。これにより、一酸化炭素吸着装置の吸着剤において、金属に水が吸着することを要因とした吸着能の低下を抑えることができる。
上記ガス絶縁電力機器において、水分低減装置は、吸湿剤を備えてもよい。この構成によれば、水分低減装置の構造を簡素化することができる。
上記ガス絶縁電力機器において、前記吸湿剤は、カルシウム置換A型ゼオライト、ナトリウム置換A型ゼオライト、及びカリウム置換A型ゼオライトから選ばれる少なくとも一種を含んでいてもよい。この構成によれば、水分をより効率的に吸着させることができる。これにより、例えば、水分の濃度をより低下させた水分低減ガスを容易に得ることが可能となる。
上記ガス絶縁電力機器において、前記吸着剤は、金属置換ゼオライトを含んでもよい。この構成によれば、劣化ガス中の一酸化炭素をより効率的に吸着させることができる。
上記ガス絶縁電力機器において、前記絶縁ガスは、有機フッ素化合物をさらに含有してもよい。この構成によれば、絶縁ガスの絶縁性能を容易に高めることが可能となる。
上記ガス絶縁電力機器において、前記水分低減装置には、前記容器内の上下方向における中央よりも上側の前記劣化ガスが導入されてもよい。劣化ガスに含まれる一酸化炭素は、二酸化炭素よりも軽いため、容器内の上下方向における中央よりも上側の空間において、一酸化炭素濃度が高まる傾向となる。上記構成によれば、一酸化炭素濃度がより高い劣化ガスを水分低減装置に導入することができるため、劣化ガスをより効率的に処理することができる。
上記ガス絶縁電力機器は、前記劣化ガスを前記一酸化炭素吸着装置で処理することで得られた再生ガスを前記絶縁ガスとして再利用可能に構成されてもよい。この構成によれば、二酸化酸素を含む絶縁性成分を有効に利用することができる。
本発明によれば、絶縁ガスが劣化してなる劣化ガス中の一酸化炭素の濃度を効率的に低減することが可能となる。
実施形態におけるガス絶縁電力機器を示す概略図である。 絶縁ガス及び劣化ガスを示す模式図である。 水分低減ガス及び再生ガスを示す模式図である。
以下、ガス絶縁電力機器の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、ガス絶縁電力機器11は、開路動作及び閉路動作を行う開閉部12と、二酸化炭素ガスを含有する絶縁ガスG1と、開閉部12と絶縁ガスG1とが収容される容器13とを備えている。ガス絶縁電力機器11は、水分低減装置21と、一酸化炭素吸着装置31と、水分低減ガス流路41とを備えている。
<ガス絶縁電力機器11の全体構成>
ガス絶縁電力機器11は、例えば、ガス遮断器である。ガス絶縁電力機器11の開閉部12は、電力系統に接続されている。開閉部12では、電力供給線の間が電気的に接続された閉路状態から、電力供給線の間が電気的に非接続とされた開路状態とする開路動作と、開路状態から閉路状態に復帰させる閉路動作が行われる。
詳述すると、開閉部12は、電力供給線と、第1固定接触子及び第2固定接触子と、第1固定接触子と第2固定接触子との間を移動する移動接触子とを備えている。開閉部12では、移動接触子部が移動することで、開路動作及び閉路動作が行われる。
閉路状態から開路状態とする開路動作では、例えば、第1固定接触子と移動接触子との間にアークが発生する。開閉部12の開路動作で生じたアークは、絶縁ガスG1によって消弧される。開閉部12は、機械的な圧縮により圧力を高めた絶縁ガスG1(消弧性ガス)をアークに向けて吹き付けるパッファ方式であることが好ましい。このような開閉部12は、パッファシリンダ内の絶縁ガスG1をピストンにより圧縮する機構を備えている。
ガス絶縁電力機器11の容器13は、気密性を有する収容室14を備えている。収容室14内には、上述した絶縁ガスG1が封入されている。絶縁ガスG1中の二酸化炭素は、絶縁性成分であり、上記アークを消弧する消弧性能を有する。
絶縁ガスG1には、絶縁性成分として、有機フッ素化合物をさらに含有する混合ガスであってもよい。有機フッ素化合物としては、0℃よりも高い沸点を有する有機フッ素化合物を用いることが好ましい。有機フッ素化合物としては、例えば、フルオロニトリル、フルオロエーテル等が挙げられる。
有機フッ素化合物は、ヘプタフルオロブタンニトリル(CN、CAS登録番号:375-00-8)、パーフルオロ(n-プロピルビニルエーテル)(C10O、CAS登録番号:1623-05-8)、パーフルオロイソブチロニトリル((CFCFCN、CAS登録番号:42532-60-5)、及びパーフルオロ-2-メトキシプロパンニトリル(CFCF(OCF)CN)から選ばれる少なくとも一種を含むことが好ましい。
図2に示すように、絶縁ガスG1は、アークと接触することにより劣化ガスG2となる。劣化ガスG2中には、二酸化炭素(CO)の反応生成物である一酸化炭素(CO)が含有されている。一酸化炭素は、アークの消弧後も不純物として残留する。
劣化ガスG2中には、水分(HO)が含有されている。詳述すると、絶縁ガスG1中には、例えば、不純物として水分が含有される場合がある。また、絶縁ガスG1中には、例えば、ガス絶縁電力機器11の使用期間中に、容器13外の水分が容器13のシール部分を透過して絶縁ガスG1中に混入する場合がある。また、絶縁ガスG1中には、例えば、容器13内で用いられる有機絶縁材料から放出された水分が混入する場合がある。
<水分低減装置21>
水分低減装置21では、図2及び図3に示すように、劣化ガスG2が処理されることで劣化ガスG2中の水分の濃度を低下させた水分低減ガスG3を得ることができる。
図1に示すように、本実施形態の水分低減装置21は、吸湿剤21aを有している。吸湿剤21aとしては、例えば、ゼオライト、シリカゲル、塩化カルシウム、ソーダ石灰等が挙げられる。吸湿剤21aは、吸湿性能に優れるという観点から、カルシウム置換A型ゼオライト、ナトリウム置換A型ゼオライト、及びカリウム置換A型ゼオライトから選ばれる少なくとも一種を含むことが好ましい。
ゼオライトの細孔径は、結晶構造と結晶構造中の陽イオンとによって規定される。例えば、カリウム置換A型ゼオライトは、A型の結晶構造を有し、結晶構造中にカリウムイオンが存在する合成ゼオライトである。このカリウム置換A型ゼオライトの細孔径は、0.3nmである。ここで、二酸化炭素の分子直径は、0.39nmであり、水の分子直径は、0.26nmである。このため、ゼオライトの細孔径が0.26nm以上、0.39nm未満の範囲内である場合、絶縁性成分である二酸化炭素の吸着を抑えることができる。すなわち、例えば、上記カリウム置換A型ゼオライトを用いることで、二酸化炭素の吸着を好適に抑えることができる。
カルシウム置換A型ゼオライトの細孔径は、0.5nmであり、ナトリウム置換A型ゼオライトの細孔径は、0.4nmの細孔径である。すなわち、カルシウム置換A型ゼオライト及びナトリウム置換A型ゼオライトの細孔径は、二酸化炭素の分子直径である0.39nmよりも大きい。このように二酸化炭素の分子直径よりも大きいゼオライトは、予め二酸化炭素を吸着させた後に用いることが好ましい。この場合、水は、二酸化炭素よりもゼオライトに吸着し易いため、ゼオライトに吸着していた二酸化酸素と、水とが置換される。これにより、水分低減装置21により処理された水分低減ガスG3中に絶縁性成分である二酸化炭素を補給することが可能となる。
水分低減装置21は、吸湿剤21aが配置されるガス流路を有し、吸湿剤21aに劣化ガスG2が接触されるように構成されている。吸湿剤21aは、例えば、通気性を有するケースに収容された状態で水分低減装置21に装備される。
<一酸化炭素吸着装置31>
一酸化炭素吸着装置31では、図3に示すように、水分低減ガスG3が処理されることで水分低減ガスG3中の一酸化炭素の濃度を低下させた再生ガスG4を得ることができる。
図1に示すように、一酸化炭素吸着装置31は、一酸化炭素を吸着する吸着能を有する金属が担体に固定された吸着剤31aを有している。一酸化炭素を吸着する吸着能を有する金属としては、例えば、Pt、Pd、Ru、Rh、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、及びTiから選ばれる少なくとも一種が挙げられる。担体としては、例えば、ゼオライト、シリカ、アルミナ、チタニア等が挙げられる。このような吸着剤31aは、例えば、担体に含まれる金属と上記の金属とをイオン交換することにより得ることができる。
吸着剤31aとしては、例えば、金属置換ゼオライトを好適に用いることができる。金属置換ゼオライトは、金属イオン交換ゼオライトとも呼ばれる。金属置換ゼオライトを構成するゼオライトとしては、例えば、0.58nmの細孔径を有するZSM-5型ゼオライトが挙げられる。金属置換ゼオライトとしては、例えば、銅置換ゼオライトが挙げられる。
一酸化炭素吸着装置31は、吸着剤31aが配置されるガス流路を有し、吸着剤31aに水分低減ガスG3が接触されるように構成されている。吸着剤31aは、例えば、通気性を有するケースに収容された状態で一酸化炭素吸着装置31に装備される。
<ガス絶縁電力機器11のガス流路構成>
次に、ガス絶縁電力機器11のガス流路構成について説明する。
図1に示される水分低減ガス流路41は、水分低減装置21により劣化ガスG2を処理して得られる水分低減ガスG3を一酸化炭素吸着装置31に供給する。水分低減ガス流路41は、水分低減装置21と一酸化炭素吸着装置31とを接続するガス管41aを有している。
ガス絶縁電力機器11は、容器13内の劣化ガスG2を水分低減装置21に供給する劣化ガス流路51を備えている。劣化ガス流路51は、容器13内と水分低減装置21とを接続するガス管51aと、ガス管51aに設けられる開閉弁51bとを有し、開閉弁51bの開動作により劣化ガスG2を水分低減装置21に供給することができる。なお、水分低減装置21への劣化ガスG2の供給は、例えば、図示を省略した送風機により強制的に行うことができる。
水分低減装置21には、容器13内の上下方向における中央よりも上側の劣化ガスG2が導入される。すなわち、劣化ガス流路51は、収容室14の上下方向における中央よりも上側に接続されている。水分低減装置21には、容器13内の高さ寸法Hを100%としたとき、容器13内の上端から40%の範囲Rの範囲の劣化ガスG2が導入されることが好ましい。
本実施形態のガス絶縁電力機器11は、劣化ガスG2を一酸化炭素吸着装置31で処理することで得られた再生ガスG4を絶縁ガスG1として再利用可能に構成されている。詳述すると、ガス絶縁電力機器11は、一酸化炭素吸着装置31により水分低減ガスG3を処理して得られる再生ガスG4を容器13内に供給する再生ガス流路61を備えている。再生ガス流路61は、一酸化炭素吸着装置31と容器13内とを接続するガス管61aと、ガス管61aに設けられる開閉弁61bとを有し、開閉弁61bの開動作により再生ガスG4を容器13内に供給することができる。
再生ガスG4は、容器13内の上下方向における中央よりも下側に供給されることが好ましい。すなわち、再生ガス流路61は、収容室14の上下方向における中央よりも下側に接続されることが好ましい。
<ガス絶縁電力機器11の動作>
ガス絶縁電力機器11では、劣化ガスG2が水分低減装置21により処理されることで、劣化ガスG2中の水分の濃度を低下させた水分低減ガスG3を得ることができる。水分低減ガスG3は、上記水分低減ガス流路41を通じて、一酸化炭素吸着装置31に供給される。一酸化炭素吸着装置31では、水分低減ガスG3を処理するため、一酸化炭素を吸着する吸着剤31aと、水分との接触を抑えることができる。これにより、一酸化炭素吸着装置31の吸着剤31aにおいて、金属に水が吸着することを要因とした吸着能の低下を抑えることができる。
水分低減ガスG3が一酸化炭素吸着装置31により処理されることで、水分低減ガスG3中の一酸化炭素の濃度を低下させた再生ガスG4を得ることができる。本実施形態のガス絶縁電力機器11では、再生ガス流路61を通じて再生ガスG4を容器13内に供給することができる。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)ガス絶縁電力機器11は、開閉部12と、二酸化炭素ガスを含有する絶縁ガスG1と、開閉部12と絶縁ガスG1とが収容される容器13とを備えている。ガス絶縁電力機器11は、絶縁ガスG1が劣化してなる劣化ガスG2中の水分を低減する水分低減装置21を備えている。ガス絶縁電力機器11は、一酸化炭素を吸着する吸着能を有する金属が担体に固定された吸着剤31aを有する一酸化炭素吸着装置31を備えている。ガス絶縁電力機器11は、水分低減装置21により劣化ガスG2を処理して得られる水分低減ガスG3を一酸化炭素吸着装置31に供給する水分低減ガス流路41を備えている。
この構成によれば、上述したように、一酸化炭素吸着装置31の吸着剤31aにおいて、金属に水が吸着することを要因とした吸着能の低下を抑えることができる。従って、劣化ガスG2中の一酸化炭素の濃度を効率的に低減することが可能となる。
(2)本実施形態の水分低減装置21は、吸湿剤21aを備えている。この場合、水分低減装置21の構造を簡素化することができる。吸湿剤21aは、カルシウム置換A型ゼオライト、ナトリウム置換A型ゼオライト、及びカリウム置換A型ゼオライトから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。この場合、劣化ガスG2中の水分をより効率的に吸着させることができる。これにより、例えば、水分の濃度をより低下させた水分低減ガスG3を容易に得ることが可能となる。従って、一酸化炭素吸着装置31において、吸着剤31aの吸着能が低下することを容易に抑えることができる。
(3)ガス絶縁電力機器11において、吸着剤31aは、金属置換ゼオライトを含むことが好ましい。この場合、劣化ガスG2中の一酸化炭素をより効率的に吸着させることで、劣化ガスG2中の一酸化炭素の濃度をより効率的に低減することが可能となる。
(4)絶縁ガスG1は、有機フッ素化合物をさらに含有することが好ましい。この場合、絶縁ガスG1の絶縁性能を容易に高めることが可能となる。これにより、例えば、アークを消弧する消弧性能をより高めることができる。
(5)劣化ガスG2に含まれる一酸化炭素は、二酸化炭素よりも軽いため、容器13内の上下方向における中央よりも上側の空間において、一酸化炭素濃度が高まる傾向となる。本実施形態の水分低減装置21には、容器13内の上下方向における中央よりも上側の劣化ガスG2が導入されている。この場合、一酸化炭素濃度がより高い劣化ガスG2を水分低減装置21に導入することができるため、劣化ガスG2をより効率的に処理することができる。
(6)本実施形態のガス絶縁電力機器11は、劣化ガスG2を一酸化炭素吸着装置31で処理することで得られた再生ガスG4を絶縁ガスG1として再利用可能に構成されている。この場合、二酸化酸素を含む絶縁性成分を有効に利用することができる。
(変更例)
上記実施形態を次のように変更してもよい。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ガス絶縁電力機器11の再生ガス流路61を省略することもできる。例えば、一酸化炭素吸着装置31により処理したガスを別途回収し、例えば、未使用の絶縁ガスをガス絶縁電力機器11の容器13内に供給してもよい。
・ガス絶縁電力機器11は、容器13内の上下方向における中央よりも下側や中央の劣化ガスG2が水分低減装置21に導入されるように変更することもできる。
・上記水分低減装置21と上記一酸化炭素吸着装置31とは、容器13外に配置されているが、次のように変更することもできる。すなわち、水分低減装置21を容器13内に配置し、一酸化炭素吸着装置31を容器13外に配置することもできる。また、水分低減装置21を容器13外に配置し、一酸化炭素吸着装置31を容器13内に配置することもできる。また、水分低減装置21と一酸化炭素吸着装置31とのいずれも容器13内に配置することもできる。
・水分低減装置21は、劣化ガスG2中の水分を吸湿剤21aにより低減する構成に限定されず、例えば、劣化ガスG2中の水分を凝縮する凝縮器を備える水分低減装置に変更することもできる。この場合であっても、劣化ガスG2中の水分を凝縮水として回収することで劣化ガスG2中の水分を低減することができる。なお、水分低減装置21は、凝縮器及び吸着剤31aのいずれか一方を備える構成であってもよいし、凝縮器及び吸着剤31aの両方を備える構成であってもよい。
・ガス絶縁電力機器11は、上述したガス遮断器(GCB)に限らず、例えば、ガス絶縁開閉装置(GIS)、ガス絶縁計器用変圧器(ガス絶縁VT)等であってもよい。
11…ガス絶縁電力機器
12…開閉部
13…容器
21…水分低減装置
21a…吸湿剤
31…一酸化炭素吸着装置
31a…吸着剤
41…水分低減ガス流路
G1…絶縁ガス
G2…劣化ガス
G3…水分低減ガス
G4…再生ガス

Claims (7)

  1. 開路動作及び閉路動作を行う開閉部と、
    二酸化炭素ガスを含有する絶縁ガスと、
    前記開閉部と前記絶縁ガスとが収容される容器と、を備えるガス絶縁電力機器であって、
    前記絶縁ガスが劣化してなる劣化ガス中の水分を低減する水分低減装置と、
    一酸化炭素を吸着する吸着能を有する金属が担体に固定された吸着剤を有する一酸化炭素吸着装置と、
    前記水分低減装置により前記劣化ガスを処理して得られる水分低減ガスを前記一酸化炭素吸着装置に供給する水分低減ガス流路と、を備える、ガス絶縁電力機器。
  2. 前記水分低減装置は、吸湿剤を備える、請求項1に記載のガス絶縁電力機器。
  3. 前記吸湿剤は、カルシウム置換A型ゼオライト、ナトリウム置換A型ゼオライト、及びカリウム置換A型ゼオライトから選ばれる少なくとも一種を含む、請求項2に記載のガス絶縁電力機器。
  4. 前記吸着剤は、金属置換ゼオライトを含む、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガス絶縁電力機器。
  5. 前記絶縁ガスは、有機フッ素化合物をさらに含有する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガス絶縁電力機器。
  6. 前記水分低減装置には、前記容器内の上下方向における中央よりも上側の前記劣化ガスが導入される、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガス絶縁電力機器。
  7. 前記劣化ガスを前記一酸化炭素吸着装置で処理することで得られた再生ガスを前記絶縁ガスとして再利用可能に構成されている、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガス絶縁電力機器。
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