JP2022131266A - ゲームプログラム、およびゲームシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザのゲームに対するモチベーションの維持または向上させるゲームプログラムを提供する。【解決手段】ゲームプログラムは、所定の開放条件が成立することで対象データをユーザに開放する開放手段563として機能させ、対象データは、ゲーム進行に応じて、開放条件が成立することで開放される第1対象データと、第1対象データが開放された後に、開放条件が成立することで開放される第2対象データとを含み、開放手段563は、第1対象データが開放される前に、第2対象データの開放条件の成立を契機として、第1対象データの少なくとも一部を開放する。【選択図】図2

Description

本発明は、ゲームプログラムおよびゲームシステムに関する。
ゲームには、仮想ゲーム空間内でプレイヤキャラクタが所持するアイテム(武器や防具など)に素材アイテムを合成させて、新たなアイテムを生成できる機能を有するRPG(ロールプレイングゲーム)がある(特許文献1参照)。
素材アイテムは複数種類あり、どの素材アイテムを合成させるかはレシピ情報に基づく。レシピ情報の内容はアイテムごとに異なるため、ユーザはレシピ情報を確認しながら、合成に必要な素材アイテムを仮想ゲーム空間内で取得する。
特開2007-111319号公報
ところで、上記レシピ情報のように、開放対象となる対象データには開放条件が設定されている場合がある。このようなゲームは、ユーザが開放条件を順次成立させていくことでゲームを進行させることができるという興趣性を有する。開放順序にバリエーションを持たせることでゲームの興趣性は高くなる一方、かえってゲームが複雑になる場合もある。そのような場合、ユーザはストレスを感じる結果、ユーザのゲームに対するモチベーションが低下するおそれがある。
本発明の目的は、ユーザのゲームに対するモチベーションの維持または向上させるゲームプログラムおよびゲームシステムを提供することである。
第1の態様は、コンピュータを
所定の開放条件が成立することで対象データをユーザに開放する開放手段として機能させ、
前記対象データは、ゲーム進行に応じて、前記開放条件が成立することで開放される第1対象データと、前記第1対象データが開放された後に、前記開放条件が成立することで開放される第2対象データとを含み、
前記開放手段は、
前記第1対象データが開放される前に、前記第2対象データの前記開放条件の成立を契機として、前記第1対象データの少なくとも一部を開放する
ことを特徴とするゲームプログラム。
また第1の態様において、
前記開放手段は、
前記第1対象データが開放される前に、前記第2対象データの前記開放条件の成立を契機として、前記第1対象データの少なくとも一部および前記第2対象データを開放する
ことができる。
また、第1の態様において、
前記第1対象データの少なくとも一部および前記第2対象データは同時に開放される。
また、第1の態様において、
コンピュータを
複数の前記対象データを含み、前記対象データの開放順序を示すルートが表示される表示領域を端末の画面に表示させる表示制御手段としてさらに機能させる
ことができる。
また、第1の態様において、
前記表示制御手段は、
表示される前記ルート内の前記対象データが、ゲームの進行状況に応じて増加するように、前記表示領域を段階的に拡大させ、
前記開放手段は、
前記第1対象データが前記表示領域内にあり、かつ、前記第2対象データが前記表示領域外にあるとき、前記第1対象データが開放される前に、前記第2対象データの前記開放条件の成立を契機として、前記第2対象データを開放する
ことができる。
また、第1の態様において、
前記開放手段は、
前記第1対象データが前記表示領域内にあり、かつ、前記第2対象データが前記表示領域外にあるとき、前記第1対象データが開放される前に、前記第2対象データの前記開放条件の成立を契機として、前記第2対象データを開放し、かつ、前記第1対象データを開放しない。
また、第1の態様において、
前記ルートは、前記第1対象データを有する第1ルートと、前記第1対象データから分岐すると共に、前記第2対象データを有する第2ルートとを有する。
第2の態様は、
上記第1の発明のゲームプログラムを記憶した記憶部と、前記ゲームプログラムを実行するコンピュータとを備えるゲームシステムである。
本開示によれば、第1対象データが開放される前に、第2対象データの開放条件の成立を契機として、開放手段によって第1対象データの少なくとも一部が開放される。このことにより、ユーザは第1対象データの開放条件を成立させる手間を省くことができるため、ユーザのゲームに対するモチベーションの低下を抑制できる。ひいては、ゲームの興趣性を向上できる。
図1は、実施形態のゲームシステムにおけるサーバ装置およびゲーム装置それぞれのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 図2は、ルートを表示したゲーム画面例である。 図3Aは、レシピ情報が開放された場合の武器情報を表示したゲーム画面の表示例である。 図3Bは、レシピ情報が開放されていない場合の武器情報を表示したゲーム画面の表示例である。 図4Aは、第1段階の表示領域におけるルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図4Bは、第2段階の表示領域におけるルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図4Cは、第3段階の表示領域におけるルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図5Aは、開放手段により第1レシピ情報および第2レシピ情報が開放される前のルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図5Bは、開放手段により第1レシピ情報および第2レシピ情報が開放された後のルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図6は、実施形態に係るゲームプログラムにおいて、ゲームシステムの動作を示すフローチャートである。 図7Aは、変形例1に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立する前のルートを表示したゲーム画面例(図5A相当図)である。 図7Bは、変形例1に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立した後のルートを表示したゲーム画面例(図5B相当図)である。 図8Aは、変形例2に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立する前のルートを表示したゲーム画面例(図5A相当図)である。 図8Bは、変形例2に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立した後のルートを表示したゲーム画面例(図5B相当図)である。 図9Aは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立する前のルートを表示したゲーム画面例(図5A相当図)である。 図9Bは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立した後のルートを表示したゲーム画面例(図5B相当図)である。 図10Aは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第1レシピ情報が第1ルートおよび第2ルートにあり、第2レシピ情報が第2ルートにある場合の図9A相当図である。 図10Bは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第1レシピ情報が第1ルートおよび第2ルートにあり、第2レシピ情報が第2ルートにある場合の図9B相当図である。 図11Aは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第1レシピ情報が第1ルートに複数ある場合の図10A相当図である。 図11Bは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第1レシピ情報が第1ルートに複数ある場合の図10B相当図である。
[実施形態]
本開示の実施形態に係るゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
<ゲームの説明>
図1に示す実施形態のゲームシステム1では、サーバ装置2とゲーム装置5とが、通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。
本実施形態で説明するゲームは、前記ゲームシステム1にて実行されるオンラインゲームである。前記ゲームでは、ゲーム装置5のユーザは、ゲームストーリーに沿って、1または複数のプレイヤキャラクタを仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを敵キャラクタと対戦させたりするアクションゲームである。本例のゲームについて以下具体的に説明する。
本例のゲームは、複数のゲーム媒体を有する。ゲーム媒体は、ゲームに関する要素を表した電子データである。例えば、ゲーム媒体は、プレイヤキャラクタ、ノンプレイヤキャラクタ、仮想ゲーム空間内で使用されたりゲーム画像に表示されたりするゲームアイテム(武器、防具、ゲーム内通貨等)など、ゲームの内容に関するものが幅広く含まれる。
また、ゲーム媒体には、カード、アバター、ゲーム内ポイント、チケット等などが含まれる。ゲーム媒体は、ゲーム内にて、使用の他、取得することで所持する状態となったり、売却したり、消費したり、破棄したりすることも可能である。
「所持」とは、ユーザ固有のユーザIDにゲーム媒体(具体的にはゲーム媒体を表す識別番号)を関連付けることと同義である。例えば、「所持」は、ゲーム媒体がユーザの操作するプレイヤキャラクタと共に仮想ゲーム空間内を移動したり、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内の所定の場所に保管したり、プレイヤキャラクタの味方となる他プレイヤキャラクタまたはノンプレイヤキャラクタにゲーム媒体を預けたりすることも含む。
また、ユーザIDには、キャラクタID(プレイヤキャラクタIDやノンプレイヤキャラクタID)が関連づけられており、キャラクタIDにゲーム媒体を関連付けることにより、ユーザ自身が所持することに加え、そのキャラクタに武器などのゲーム媒体を取得(具体的には所持や装備)させることもできる。
「破棄」とは、ゲーム媒体に対し、ユーザIDとの関連付けを解除することと同義である。
「消費」とは、ゲーム媒体に対し、ユーザIDとの関連付けを解除することと同義である。ただし、「消費」は「破棄」と異なり、ゲーム媒体が消費されることによりプレイヤキャラクタ(またはユーザ)に対して所定の効果が生じる。例えば、ゲーム媒体が仮想ゲーム空間内で流通するゲーム内通貨である場合、プレイヤキャラクタはゲーム内通貨を消費することによって、プレイヤキャラクタの体力の回復やゲームアイテムの取得といった効果が生じる。
「売却」とは、ゲーム媒体に対してユーザIDとの関連付けを解除するとともに、売却に伴い別のゲーム媒体(例えばゲーム内通貨やゲーム内ポイント)をユーザIDに関連付けることと同義である。
本例のゲームプログラムは、複数のゲームコンテンツを含む。ゲームコンテンツは、ゲーム内でプレイされるクエストを含む。クエストは、プレイヤキャラクタに課される“任務”を有する。任務は、クエストごとによって異なる。例えば、敵キャラクタを倒す任務や、特定のゲームアイテムを取得する任務などがある。ユーザの操作によりプレイヤキャラクタが“任務”を果たすことによって、クエストが攻略される。このようにプレイヤキャラクタが順次クエストを攻略することによって、ゲームは進行する。
本例においてゲームアイテムは、プレイヤキャラクタが装備する武器を示す。武器は、例えばゲーム内通貨を消費したり、クエストを攻略したりすることによって取得できる。本例のゲームの武器には、例えば、剣や斧など異なる複数の種類の武器がある。また、同一種類の武器において、攻撃力や属性などが異なる複数種類の武器がある。通常、ゲームが進行するにつれて、クエスト攻略の難易度は高くなるため、クエスト攻略がユーザにとって有利に働くように、ユーザはプレイヤキャラクタが所持する武器を順次強化していきながらゲームを進行させる。
なお、属性とは、火属性や毒属性などといった、ゲーム内で発揮される効果を表す。武器が何の属性を有するかにより、クエストを有利に運べる場合がある。
武器は、プレイヤキャラクタが所持している武器に所定の素材アイテムを合成させる(組み合わせる)ことによって、新たな武器に変化する。このように、「変化」とは、何らかの武器に基づいて(ベースとして)新しい武器が生成されることをいう。変化は、第1変化と第2変化とを含む(詳細は後述する)。また、変化には、武器の外観、名称および属性の変化、武器の種類の変化、および武器の状態(攻撃力や属性などのステータス)の変化が含まれる。例えば、変化後の武器は、変化前(合成前)の武器に比べて攻撃力が増大する。以下の説明では、特に断りのない限り、武器は、第1武器および第2武器を含むとする。第1武器は、ベースとなる武器、つまりは変化前(合成前)の武器である。第2武器は、第1武器から変化した武器、つまりは新たな武器(変化後(合成後)の武器)である。
素材アイテムは、ゲームアイテムである。素材アイテムは複数種類あり、例えば武器の変化のためのみに使用されるゲームアイテムや、武器の変化以外の用途に使用されるゲームアイテムも含む。
-レシピ情報-
レシピ情報は、ベースとなる武器(第1武器)を新たな武器(第2武器)に変化させるために必要な素材アイテムの種類とその個数とを含む。レシピ情報は、本開示の対象データである。レシピ情報は、生成対象となる各武器によって異なる。以下では、新たな武器(第2武器)を生成するためのレシピ情報を、「第2武器のレシピ情報」という。
例えば、第2武器のレシピ情報が、1個の素材アイテムAおよび2個の素材アイテムBであるとすると、第1武器を所持しているプレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、1個の素材アイテムAと2個の素材アイテムBを仮想ゲーム空間内で取得する。そして、取得したこれらの素材アイテムA,Bと第1武器とを合成させることによって、第1武器は第2武器に変化する(第2武器が生成される)。合成に使用されたこれらの素材アイテムA,Bは消費される。
各レシピ情報は、ゲームの進行に応じて順次開放される。レシピ情報が開放されることで、ユーザはレシピ情報の内容を確認できる。基本的には、第1武器を生成するためのレシピ情報(以下、第1武器のレシピ情報)が開放された後でなければ、第2武器のレシピ情報は開放されない。
厳密には、第1武器のレシピ情報が開放されると、第1武器の取得(所持)が可能となる。次いで第2武器のレシピ情報が開放されると、第2武器の取得(所持)が可能となる。より厳密には、現在所持しているベースの武器に、第1武器のレシピ情報に示される素材アイテムを合成させて、第1武器に変化させる。次いで、第1武器に、第2武器のレシピ情報に示される素材アイテムを合成させて第2武器に変化させる。
レシピ情報は、上述した第1武器のレシピ情報と第2武器のレシピ情報とを含む。以下では、第1武器のレシピ情報を第1レシピ情報とする。第1レシピ情報は、本開示の第1対象データである。以下では、第2武器のレシピ情報を第2レシピ情報とする。第2レシピ情報は、本開示の第2対象データである。第2レシピ情報は、第1レシピ情報が開放された後に、第2レシピ情報の開放条件が成立することで開放される。以下、開放条件について説明する。
-開放条件-
レシピ情報は、所定の開放条件が成立することで開放される。開放条件は、レシピ情報ごとに異なる。本例の開放条件は、所定のクエストを攻略することを含む。例えば、第1レシピ情報の開放条件を第1クエストの攻略とし、第2レシピ情報の開放条件を第2クエストの攻略とする。第1クエストが攻略されることで(クエストクリア)、第1レシピ情報が開放される。開放された第1レシピ情報に基づいて、ユーザは、必要な素材アイテムを仮想ゲーム空間内で取得するように、ゲームを進行させる。
第1レシピ情報に示された素材アイテムがすべてそろうと、その素材アイテムと現在所持している武器とを合成させることができる。プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、合成により生成された第1武器を取得できる。
次にユーザは第2クエストをプレイする。プレイヤキャラクタが第2クエストを攻略することで(クエストクリア)、第2レシピ情報の開放条件が成立する。その開放条件が成立することで、第2レシピ情報が開放される。開放された第2レシピ情報に基づいて、ユーザは、必要な素材アイテムを仮想ゲーム空間内で取得するように、ゲームを進行させる。
第2レシピ情報に示された必要な素材アイテムがすべてそろうと、その素材アイテムと所持している第1武器とを合成させることができる。このことによって、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、第1武器から変化した第2武器を取得できる。
-ルート-
図2に示すように、本例のゲームは、ルート80を有する。ルート80は、レシピ情報の開放順序を示す。ルート80は、ゲーム画面70に表示される。具体的に、ルート80について以下説明する。ゲーム画面70は、後述するゲーム装置5のディスプレイ61に表示される本ゲームのゲーム画像である。
ルート80は、第1ルート80A、第2ルート80B、および第3ルート80Cを有する。第1ルート80A~第3ルート80Cは、ゲーム画面70において、上から下に向かって順に表示される。
各ルート80には、複数の武器のアイコン75,75,…75が左右に並んで表示される。各武器のレシピ情報は、各武器のアイコン75を介して確認できる(詳細は後述する)。ルート80によって含まれる武器の種類は異なる。例えば、第1ルート80Aに含まれる武器は剣であり、第2ルート80Bに含まれる武器は斧であり、第3ルート80Cに含まれる武器は槍である。
各ルート80内において隣り合うアイコン75,75は、互いに線で繋がれている。線で繋がれたアイコン75,75の間で武器は変化する。各ルート80内において、武器は、ゲーム画面70の左から右(図2の矢印方向)に向かって順に変化する。このように同一ルート80内で武器が変化することを第1変化という。換言すれば、第1変化は、図2において、左から右へと一直線上に描かれた1のルート80内で武器が変化することである。
上下方向に隣り合う2つのルート80,80間において、互いに線で繋がれるアイコン75,75がある。このように2つのルート80,80の間において、武器が変化する場合がある。例えば、第1ルート80Aの武器Cと第2ルート80Bの武器D’が上下方向に繋がっている。この場合、第1ルート80Aの武器Cから第2ルート80Bの武器D’に変化する。このような異なるルート80,80間で武器が変化することを第2変化という。換言すれば、第2ルート80Bは、第1ルート80Aの武器Cを起点として、第1ルート80Aから分岐(派生)したルートである。第2変化は、第1ルート80Aおよび第2ルート80Bのように、異なるルート80A,80Bに跨って武器が変化することである。
ユーザは、本例のゲーム内において、武器が変化する順に各レシピ情報の開放条件を成立させていく。つまり、各武器のレシピ情報は、ゲームの進行に伴って、武器が変化する方向に順に開放される。具体的に、各ルート80内では、各武器のレシピ情報は、ゲーム画面70の左から右(図2の矢印方向)に向かって順に開放される。各ルート80内において、左右に隣り合う武器のアイコン75,75のうち、左に配置されるアイコン75が第1武器のアイコン75となり、右に配置されるアイコン75が第2武器のアイコン75となる。ユーザは、第1武器のアイコン75を介して第1レシピ情報を確認できる。また、ユーザは、第2武器のアイコン75を介して第2レシピ情報を確認できる(詳細は後述する)。
上下に隣り合うルート80,80において、線で繋がれた武器のアイコン75,75では、上側に位置するルート80のアイコン75のレシピ情報が開放された後、下側に位置するルート80のアイコン75のレシピ情報が開放される。例えば第1ルート80Aおよび第2ルート80Bにおいて、武器Cが第1武器となり、武器D’が第2武器となる。武器Cのレシピ情報が第1レシピ情報となり、武器D’のレシピ情報は第2レシピ情報となる。
ゲーム画面70上で、レシピ情報が開放されている武器とレシピ情報が開放されていない武器とを確認できる。例えば、レシピ情報が開放されている武器のアイコン75の枠は実線で示さる。レシピ情報が開放されていない武器のアイコン75の枠は破線で示される。
図2および図3A~図3Bに示すように、ルート80を表示させたゲーム画面70上でカーソル81を武器のアイコン75にあわせて操作ボタン63を押下すると、その武器の武器情報が表示される(図3Aでは武器Bの武器情報が表示されている)。武器情報は、レシピ情報、武器の名称、武器の形状、武器の属性などの武器の特徴を表す情報を含む。
開放条件が成立した武器については、その武器のレシピ情報が開放される。具体的に、図3Aに示すように、レシピ情報は武器情報を示すゲーム画面70に表示される。ここでは、レシピ情報として、3種類(△の石、□の角、〇の鱗)の素材アイテムとその個数が表示される。一方、図3Bに示すように、開放条件が成立していない武器については、武器情報を表示させてもレシピ情報は表示されない。つまり、開放条件が成立していない武器については、武器の名称や形状などといった、武器情報のうちレシピ情報を除いた情報の少なくとも一部がゲーム画面70に表示される。
-表示領域-
ゲーム画面70は、表示領域71と非表示領域72とを含む。図4A~図4Cに示すように、ルート80は表示領域71の範囲内に表示される。表示領域71は、表示されるルート80内の武器のレシピ情報が、ゲームの進行状況に応じて増加するように、段階的に拡大する。
ルート80に含まれる各武器のアイコン75は、表示領域71内にある場合のみ表示され、表示領域71外である非表示領域72にある場合は表示されない。表示領域71は、ゲームの進行に従って拡大していくため、非表示領域72にある武器のアイコン75は、ゲームが進行することで表示領域71内に入ると、ゲーム画面70に表示される。
例えば、ゲーム進行の初期段階(第1段階)では、表示領域71は、第1ルート80Aの武器Aおよび武器Bまでの範囲である(図4A参照)。ゲームが進行すると(第2段階)、表示領域71は第1ルート80Aの武器A~D、および第2ルート80Bの武器D’まで拡大される(図4B参照)。さらにゲームが進行すると(第3段階)、表示領域71は第1ルート80Aの武器A~F、第2ルート80Bの武器D’~F’、および第3ルート80Cの武器E”~F”まで拡大する(図4C参照)。
このように、ゲームの進行に応じて拡大する表示領域71を設けることで、次にどのような武器に変化させることができるか知りたいユーザ対して、ゲームのモチベーションを維持または向上させることができる。
このようなゲームは、携帯型ゲーム機や、据置型ゲーム機等のゲーム装置5を用いて実行される。
<ゲームシステム1の概要>
図1に示すように、ゲームシステム1は、サーバ装置2およびゲーム装置5にて構成される。本実施形態では、ゲームシステム1が、いわゆるネイティブアプリである場合を例示する。
サーバ装置2は、ゲームプログラムを記憶しており、ゲーム装置5に対してゲームプログラムを提供(送信)する。
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介してサーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。また、ゲーム装置5は、サーバ装置2からアップデート用のゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。ゲーム装置5は、前記ゲームプログラムをインストールすると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
なお、ユーザは他のユーザと画面を共有して同一のクエストを協力してプレイ(以下「協力プレイ」)することができる。この場合、ゲーム装置5、および他のゲーム装置5は、協力プレイを行うにあたり、サーバ装置2にログインする。各ユーザには、アカウント情報が割り当てられており、アカウント情報には、ユーザの識別情報(ユーザID)およびパスワードが含まれる。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5から通信ネットワーク6を介してサーバ装置2に送信される。
サーバ装置2は、送信されたアカウント情報に基づき、アクセスのあったゲーム装置5に対してユーザ認証を行う。
ユーザ認証が完了した2台のゲーム装置5は、サーバ装置2を介して通信が可能となる。
<ハードウェア構成>
以下、サーバ装置2のハードウェア構成、および、ゲーム装置5のハードウェア構成について説明する。
<サーバ装置2の構成>
サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLAN等の通信ネットワーク6を介してゲーム装置5と通信可能に接続される。ネットワークインターフェース21を介して、ゲーム装置5へのゲームデータやゲームプログラム等の送信、およびアカウント情報等のゲーム装置5からの受信が行われる。
記憶部22は、HDD、SDD、RAMおよびROM等で構成される。具体的に、記憶部22には、ユーザを照合するためのアカウント情報、ユーザのログイン履歴、ゲームプログラム、ゲームデータ、ゲームプログラム以外の各種プログラム等が格納されている。
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、サーバ装置2自身の動作を制御する。
<サーバ装置2における制御部23の機能的構成>
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、および配信手段234として機能する。
情報処理手段231は、ゲームプログラムの配信に必要なデータを、ゲーム装置5との間で送受信する。情報処理手段231が受信する前記データとしては、ダウンロード要求情報およびアカウント情報が挙げられる。情報処理手段231が送信する前記データとしては、例えばゲームプログラムをゲーム装置5が受信したかを確認するための情報が挙げられる。
前記ダウンロード要求情報としては、ゲームプログラムのダウンロード要求などが挙げられる。
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したアカウント情報を用いて、ユーザの認証処理を行う。
配信手段234は、ゲームプログラムのダウンロード要求情報およびユーザのアカウント情報を情報処理手段231が受信した後、ゲームプログラムをゲーム装置5に配信(送信)する。
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62および操作ボタン63が外部接続または内蔵される。ゲーム装置5では、サーバ装置2から受信したゲームプログラムに基づいてゲームが進行する。
ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種ゲームアイテムを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面70としてディスプレイ61上に表示される。
オーディオ処理部53は、制御部56の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。オーディオ処理部53はスピーカ62と接続されており、再生および合成されたゲーム音声は、スピーカ62から出力される。
操作部54は、操作ボタン63と接続され、操作入力に関するデータを操作ボタン63との間で送受信する。例えば、ユーザは、操作ボタン63を押下することで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
記憶部55は、HDD、SDD、RAMおよびROM等で構成される。記憶部55は、サーバ装置2からダウンロードしたゲームプログラムを記憶することができる。
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、ゲーム装置5の動作を制御する。
<ゲーム装置5における制御部56の機能的構成>
制御部56は、前記ゲームプログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム進行手段562、開放手段563、表示制御手段564、判定手段565、および付与手段566として機能する。
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。通信手段561は、アカウント情報、および、ユーザの操作に基づくゲームプログラムのダウンロード要求情報を、サーバ装置2に送信する。通信手段561は、サーバ装置2から送られてきたゲームプログラム等を受信する。
ゲーム進行手段562は、ユーザの操作に従って、ゲーム媒体に含まれるゲームストーリーに基づいたゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを読み出し且つゲームプログラムを実行して、二次元または三次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が表示される。
例えば、ゲーム進行手段562は、ゲーム画像上にプレイヤキャラクタを配置させる。ゲーム進行手段562は、ユーザによる操作ボタン63の操作の内容を表す操作信号に応じて、クエストやイベント等のゲーム内容に沿ってプレイヤキャラクタの行動を制御する。
表示制御手段564は、上述したルート80の表示領域71をゲーム装置5のディスプレイ61に表示させる。ゲーム装置5は、本開示の端末である。ディスプレイ61は、本開示の画面である。また、表示制御手段564は、表示領域71内に表示されるルート80内のレシピ情報が、ゲームの進行状況に応じて増加するように、表示領域71を段階的に拡大させる。
具体的に、表示制御手段564は、ゲーム進行手段562によって生成されたゲーム画像情報のうち、ルート80の表示に関するゲーム画像情報をグラフィック処理部52に処理するように指示する。グラフィック処理部52で処理されたルート80の表示に関するゲーム画像情報は、ゲーム画像としてディスプレイ61に表示される。このとき、ゲーム画像には、表示領域71および非表示領域72が含まれる。上述した通り、ルート80に含まれる各武器のアイコン75は、表示領域71内にある場合のみ表示され、非表示領域72にある場合は表示されない。また、表示制御手段564は、ゲーム進行の初期からゲームの進行度合いに応じて、ゲーム画面70に表示される表示領域71が段階的に広くなるように設定する。
判定手段565は、武器のレシピ情報について所定の開放条件が成立したか否かを判定する判定処理を行う。また、判定手段565は、詳細は後述するが、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)がレシピ情報に基づいて必要な素材アイテムを所持しているかなどを判定する。
開放手段563は、所定の開放条件が成立することで武器のレシピ情報をユーザに開放する。具体的に、開放手段563は、判定手段565によってレシピ情報について開放条件が成立した判定されると、そのレシピ情報を開放する。開放手段563は、そのレシピ情報がゲーム画像としてディスプレイ61に表示するようにグラフィック処理部52に指示する。グラフィック処理部52に処理されたレシピ情報のゲーム画像は、武器情報の一部としてディスプレイ61に表示される。
-開放順序における課題-
本例のゲームでは、ユーザは、ゲームの進行(例えばストーリー)に沿って、順次開放条件を成立させていくことで、各武器のレシピ情報を開放させていく。プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、開放したレシピ情報に基づいて必要な素材アイテムを取得すると、その素材アイテムを使用して、所持している武器(第1武器)から新しい武器(第2武器)に変化させる。この場合、第2レシピ情報に従って、第1武器に素材アイテムを合成させる(組み合わせる)必要がある。
ゲームのストーリーに沿ってプレイした場合、プレイ中に使用する武器を徐々に強くしていくこともゲーム攻略の醍醐味の1つとするべく、まずは第1武器の取得、その後で第2武器の取得のように、順を追った武器の取得が望まれることがある。そのため、ストーリーに沿ってプレイをしていれば、基本的には、第1レシピ情報が先に開放され、その後に第2レシピ情報が開放される。従って、第2レシピ情報の開放時においては、第1レシピ情報が既に開放されていることが前提となる。更に言えば、本例では第1武器をベースとして第2武器が生成されるため、スムーズにゲームを攻略するのであれば、第2レシピ情報の開放時には、ベースの武器である第1武器を既に取得していることがより望ましい、ともいえる。
しかし、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件が成立する場合がある。上述した開放条件を例にすると、まだ第1クエストを攻略していないにも関わらず、第2クエストを攻略して第2レシピ情報が開放される場合である。
この現象は、例えば、自分よりもゲームの進行が進んでいる、または、自分よりもプレイヤキャラクタのレベルが高い他ユーザとの協力プレイにより、第1クエストを攻略するよりも先に第2クエストを攻略すること(第2クエストクリア)によって生じる。協力プレイでは、ユーザは、現在のゲームの進行状況ではまだプレイできない先のクエストや、現在のプレイヤキャラクタのレベルではまだプレイできない難易度の高いクエストをプレイできるケースがあるためである。
このような場合でも、第2レシピ情報の開放とは別途、第1レシピ情報を開放させるために、改めて第1クエストを攻略させるとすると、その分手間や時間がかかる。また、本例のように、第1武器をベースとして第2武器が生成されるのであれば、プレイヤキャラクタは、開放された第2レシピ情報に示された素材アイテムを取得しても、第1武器を所持していなければ第2武器を取得することができない。それゆえ、ベースとなる第1武器を取得するために、あえて第1レシピ情報の開放条件を成立させる操作をユーザにさせることは、ユーザにとってストレスとなり、ひいてはゲームへのモチベーション低下の要因ともなり得る。
そこで、本例の開放手段563は、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件が成立したケースでは、第2レシピ情報の成立を契機として第1レシピ情報と第2レシピ情報を同時に開放する。
以下、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件が成立する場合の開放手段563の動作について、上述した第1武器および第2武器を例示して説明する。
図5Aおよび図5Bに示すように、第1武器および第2武器は、第1ルート80Aに含まれる。第2武器は、第1変化により第1武器から生成される。
図5Aは、現在のゲームの進行状況におけるルート80を示したゲーム画面70を示す。プレイヤキャラクタは、第1レシピ情報の開放条件である第1クエストを攻略していない状態にあるとする。この状態では、第1レシピ情報は開放されていない。なお、プレイヤキャラクタは、第1武器に変化する前の武器Aを所持しているとする。
このようなゲーム進行状況において、ユーザが協力プレイによって第2クエストをプレイしたとする。第2クエストを攻略すると、第2レシピ情報について開放条件が成立する。この時、第1レシピ情報は開放されていないため、開放手段563は、第2レシピ情報を開放すると同時に第1レシピ情報も開放する。
図5Bに示すように、第1レシピ情報および第2レシピ情報の開放により、表示領域71の第1武器および第2武器のアイコン75の枠が、破線から実線に変化する。
このように、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件が成立することを契機として、第1レシピ情報および第2レシピ情報が同時に開放される。ユーザは、開放された第1レシピ情報および第2レシピ情報に基づいて、第1武器の生成および第2武器の生成に必要な素材アイテムを取得すればよい。その結果、第1レシピ情報を開放させるためだけにプレイする手間を省くことができる。また、第1レシピ情報および第2レシピ情報が開放されているため、第1武器および第2武器の生成に必要な素材アイテムの取得作業の効率化につながる。例えば、必要な素材アイテムが何かを知っていれば、ユーザは、その素材アイテムを一度で取得できるようなクエストを選択してプレイすることなどが可能となるためである。
-ゲームシステム1の動作-
図6を用いて、ゲームシステム1の動作について開放手段563が行う処理を中心に説明する。武器は、第1武器、第2武器、第3武器、…、第n武器の順に変化するとする。図6のnは3以上の整数である。ここでは、第n-1武器のレシピ情報が本開示の第1対象データであり、第n武器のレシピ情報が本開示の第2対象データである。また、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、第n-1武器に変化する前の第n-2武器を所持しているものとする。また、第n武器のレシピ情報の開放条件は、第nクエストの攻略であるとする。
プレイヤキャラクタが第nクエストを攻略すると、判定手段565は第n武器のレシピ情報について開放条件が成立したと判定する(#1のYES)。プレイヤキャラクタが第nクエストの攻略に失敗すると、判定手段565は第n武器のレシピ情報について開放条件が成立しないと判定して(#1のNO)、再度#1の判定を行う。
第n武器のレシピ情報について開放条件が成立したと判定されると(#1のYES)、判定手段565は、第n-1武器のレシピ情報が開放済みであるか判定する(#2)。
#2において、第n-1武器のレシピ情報が開放済みであると判定されると(#2のYES)、開放手段563は、第n武器のレシピ情報を開放する(#3)。第n武器のレシピ情報が開放(#3)された後、判定手段565は、プレイヤキャラクタが第n-1武器を所持しているか判定する(#5)。
プレイヤキャラクタが第n-1武器を所持していると判定されると(#5のYES)、#8の判定が行われる。プレイヤキャラクタが、第n-1武器を所持していないと判定されると(#5のNO)、#6の判定が行われる。
#2において、第n-1武器のレシピ情報が開放済みでないと判定されると(#2のNO)、開放手段563は、第n-1武器のレシピ情報、および第n武器のレシピ情報を開放する(#4)。その後、#6の判定が行われる。
判定手段565は、第n-1武器のレシピ情報についてプレイヤキャラクタが素材アイテムを所持しているか判定する(#6)。プレイヤキャラクタがその素材アイテムを所持していると判定されると(#6のYES)、付与手段566は、プレイヤキャラクタに第n-1武器を付与する(#7)。例えば、nが3であるとき、プレイヤキャラクタが、第2武器のレシピ情報に基づいて必要な素材アイテムを取得したとする。ユーザの操作により、プレイヤキャラクタの所持している第1武器と取得した素材アイテムとを合成させる指示がゲーム装置5に入力されたとき、判定手段565は、プレイヤキャラクタがレシピ情報に示された素材アイテムを所持していると判定して、付与手段566はプレイヤキャラクタに第2武器を付与する。
プレイヤキャラクタがその素材アイテムを所持していないと判定されると(#6のNO)、再度#6の判定が行われる。
判定手段565は、第n武器のレシピ情報についてプレイヤキャラクタが素材アイテムを所持しているか判定する(#8)。プレイヤキャラクタがその素材アイテムを所持していると判定されると(#8のYES)、付与手段566は、プレイヤキャラクタに第n武器を付与する(#9)。例えば、nが3であるとき、プレイヤキャラクタが、第3武器のレシピ情報に基づいて必要な素材アイテムを取得したとする。ユーザの操作により、プレイヤキャラクタの所持している第2武器と取得した素材アイテムとを合成させる指示がゲーム装置5に入力されたとき、判定手段565は、プレイヤキャラクタがレシピ情報に示されたすべての素材アイテムを所持していると判定して、付与手段566はプレイヤキャラクタに第3武器を付与する。
プレイヤキャラクタが素材アイテムを所持していないと判定されると(#8のNO)、再度#8の判定が行われる。
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、ゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、所定の開放条件が成立することで対象データをユーザに開放する開放手段563として機能させ、前記対象データは、ゲーム進行に応じて、開放条件が成立することで開放される第1対象データと、第1対象データが開放された後に、開放条件が成立することで開放される第2対象データとを含み、開放手段563は、第1対象データが開放される前に、第2対象データについて開放条件の成立を契機として、第1対象データの少なくとも一部を開放するものである。
<発明の効果>
本実施形態のゲームプログラムによれば、第1対象データである第1レシピ情報および第2対象データである第2レシピ情報は、それぞれ開放条件が成立することによって、第1レシピ情報、第2レシピ情報の順に開放される。第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立すると、第2レシピ情報が開放されると共に第1レシピ情報も開放される。このことにより、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、開放された第1レシピ情報に基づいて第1武器を取得できる。さらに、第2武器の生成のための1つの素材として第1武器が使用される場合においては、取得した第1武器と第2レシピ情報とに基づいて第2武器を取得できる。これにより、ユーザのゲームに対するモチベーションを向上できると共にゲームの興趣性を向上できる。
仮に、第2レシピ情報が開放され、第1レシピ情報が開放されないとすると、ユーザは第1レシピ情報を開放させるためだけに第1クエストをプレイしなければならない。そのせいでプレイに課金などのゲームに支払うお金や時間がかかったりすると、ユーザのゲームに対するモチベーションの低下につながり得る。しかし、本実施形態の開放手段563によって、ユーザのゲームに対するモチベーションの低下を抑制できる。
[変形例1]
変形例1では、第1武器が表示領域71にあり、かつ、第2武器が非表示領域72にあるとする。本例の開放手段563は、第1レシピ情報が表示領域71内にあり、かつ、第2レシピ情報が非表示領域72にあるとき、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件の成立を契機として、第2レシピ情報を開放し、かつ、第1レシピ情報を開放しない。
具体的に、図7Aに示すように、第2武器は非表示領域72にあるため、ゲーム画面70上には第2武器のアイコン75は表示されない。そのため、ユーザは第2武器のレシピ情報についてもゲーム画面70で見ることができない。また、第1レシピ情報は開放されていないので、第1武器のアイコン75の枠は破線で表示されている。
この状態で、図7Bに示すように、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立すると、開放手段563は第2レシピ情報を開放し、第1レシピ情報は開放しない。そのため、ゲーム画面70上において、非表示領域72にある第2武器のアイコン75が表示される。このことにより、ユーザは第2レシピ情報を確認できる。一方、第1レシピ情報は開放されないので、表示領域71にある第1武器のアイコン75の枠は破線で表示されたままである。
本例において、非表示領域72にある武器のレシピ情報について開放条件を満たしたときまで、表示領域71にある変化前の武器のレシピ情報を開放してしまうと、ゲーム自体が易化しゲームを攻略しようとするユーザのモチベーションが低下する恐れがある。しかし、本例によると、開放手段563は、このようなゲームの易化を抑制できるため、ユーザのゲームに対するモチベーションの低下を抑制できる。
また、非表示領域72の少なくとも一部が表示領域71へと変化する場合としては、キャラクタのレベル層やゲームストーリーの進捗状況が下位から上位へと、大きく変化する場合が挙げられる。そのような場合にまで、非表示領域72内における第2レシピ情報の開放条件が成立したことを契機として、表示領域71内における第1レシピ情報の開放までをもさせてしまうことは、ゲームバランスを欠く要因となりうる。そのため、本例では、第1レシピ情報が開放される前に第2レシピ情報の開放条件が成立したとしても、第2レシピ情報は開放させるが、第1レシピ情報は開放させない処理が行われる。
[変形例2]
第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立する場合の開放手段563の動作について説明する。変形例2では、第2変化により第1武器から第2武器が生成される。図8Aおよび図8Bに示すように、第1武器が第1ルート80Aに配置され、第2武器が第2ルート80Bに配置されている。
図8Bに示すように、プレイヤキャラクタは武器Aを所持しているとする。武器Aおよび第1武器は、第1ルート80Aに含まれる。第1武器は、武器Aから第1変化により生成される。プレイヤキャラクタが、第1レシピ情報が開放される前に第2レシピ情報の開放条件を成立させると、開放手段563は、第2レシピ情報を開放すると共に、第1レシピ情報を開放する。
このように第2変化により第1武器から第2武器が生成される場合においても、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立すると、開放手段563により第2レシピ情報が開放されると共に第1レシピ情報が開放される。
[変形例3]
変形例3の対象データは、クエストである。クエストは、第1クエストと第2クエストとを含む。第1対象データは、第1クエストであり、第2対象データは第2クエストである。第1クエストおよび第2クエストは、同一のルート80に含まれる。
クエストの開放条件が成立すると、そのクエストは開放される。クエストが開放されると、そのクエストがアクティブになる。クエストがアクティブになるとは、そのクエストがプレイ可能な状態になることをいう。
例えば、開放条件が、クエストをアクティブにするための鍵アイテムの入手であるとする。プレイヤキャラクタが第1クエストの鍵アイテムを仮想ゲーム空間内で取得することで、第1クエストの開放条件が成立する。このことにより、第1クエストはアクティブになり、ユーザは第1クエストをプレイできる。第1クエストの攻略後、プレイヤキャラクタは第2クエストの鍵アイテムを取得する。このことで、第2クエストの開放条件が成立し、第2クエストがアクティブになる。ユーザはアクティブになった第2クエストをプレイできる。
本例の開放手段563は、第1クエストが開放される前に、第2クエストの開放条件の成立を契機として、第2クエストを開放するとともに第1クエストも開放する。例えば、第1クエストがアクティブになっていない状態(すなわち、第1クエストの鍵を入手していない状態)で、プレイヤキャラクタが、特別なイベントをこなすことにより第2クエストの鍵アイテムを取得したとする。第2クエストの開放条件が成立すると、開放手段563は、第2クエストをアクティブにすると同時に、第1クエストもアクティブにする。
このことにより、ユーザは、第1クエストをプレイでき、かつ、第1クエストを攻略した後続けて第2クエストもプレイできる。そのため、ゲーム進行のスピード化およびゲームの興趣性の向上を図ることができる。
仮に、第2クエストがアクティブになっても第1クエストがアクティブにならないと、ユーザは第1クエストをアクティブにする(第1クエストの鍵アイテムを入手する)ためだけにゲームをプレイしなければならない。その結果、早くゲームを進行させたいと思うユーザのゲームに対するモチベーションが低下する恐れがあるが、本例の開放手段563により、このようなユーザのゲームに対するモチベーションの低下を抑制できる。
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であって、本開示、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本開示の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
ゲーム装置5は、Nintendo SWITCH(登録商標)やNintendo DS(登録商標)等であってもよい。
ゲーム装置5は、携帯型に限られない。例えば、ゲーム装置5は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等であってもよい。また、ゲーム装置5は、例えば、ゲーム装置5は、プレイステーション(登録商標)であってもよい。
前記ゲームは、アクションゲームに限定されず、ロールプレイングゲーム、シューティングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、パズルゲーム、育成ゲームなど、様々な種類のゲームであることができる。アクションゲームには、格闘ゲーム、レーシングゲーム、シューティングゲームなどが含まれる。
前記ゲームがレーシングゲームの場合、対象データは、レーシングカー、バイク、自転車、馬、ボート、飛行機、ヘリコプター、船、ホバークラフトなどユーザが操縦する乗り物も含み、また、その乗り物に乗るプレイヤキャラクタやノンプレイヤキャラクタも含む。レーシングゲームが水泳や徒競走であれば、対象データはプレイヤキャラクタである。前記ゲームが育成ゲームの場合、対象データは、野球やサッカーなどの選手である。
上記実施形態において、対象データは武器のレシピ情報に限られない。対象データは、武器情報であればよく、武器の名称や属性、形状等などであってもよい。また、対象データは武器の情報すべてであってもよい。また、対象データは、武器以外のゲームアイテムであってもよいし、ゲームアイテム以外のゲーム媒体およびゲーム媒体に関する情報であってもよい。ゲーム媒体に関する情報は、ゲーム媒体の名称や形状などの、そのゲーム媒体の特徴を示す情報である。
上記実施形態で、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件の成立を契機として、開放手段563は第1レシピ情報を開放すると説明したが、これに限定されない。開放手段563により開放される第1武器の武器情報は、第1武器の名称や形状などであってもよいし、第1レシピ情報の一部であってもよいし、第1武器の武器情報すべてであってもよい。
上記実施形態で、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件の成立を契機として、開放手段563は、第1レシピ情報および第2レシピ情報を同時に開放すると説明したが、これに限定されない。開放手段563は、第1レシピ情報と第2レシピ情報とを同時に開放しなくてもよいし、第1レシピ情報を開放し、かつ、第2レシピ情報を開放しなくてもよい。また、開放手段563は、第1レシピ情報および第2レシピ情報の少なくとも一方を所定の期間の間において開放するとしてもよい。また、ユーザは、第1レシピ情報を開放させるか否か選択できてもよい。つまり、ユーザは、第1レシピ情報が実際に開放されるタイミングを制御することができる。この場合、第1レシピ情報を開放させるには、ポイントまたはゲーム内通貨の消費を伴うとしてもよい。
上記実施形態で、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件の成立を契機として、第1レシピ情報を開放すると説明したが、これに限定されない。開放手段563は、第1レシピ情報の開放に限らず、他のゲーム媒体を開放してもよい。
上記実施形態では、第1レシピ情報の開放条件を第1クエストの攻略とし、第2レシピ情報の開放条件を第2クエストの攻略としたが、これに限定されない。例えば、第2レシピ情報の開放条件は、第2クエストの攻略以外に、特別なゲームアイテムを取得することを含むとしてもよい。プレイヤキャラクタが、第1クエストを攻略する前において特別なゲームアイテムを取得すると、第1レシピ情報の開放条件が成立する前に第2レシピ情報の開放条件が成立する。この場合、開放手段563は、第1レシピ情報が開放される前に第2レシピ情報について開放条件が成立したことを契機として、第1レシピ情報および第2レシピ情報を同時に開放する。
上記実施形態では、第1武器は一つの武器であると説明したが、複数の武器を含む武器群であってもよい。この場合、第1レシピ情報は、その武器群に含まれる複数の武器のレシピ情報である。例えば、図9Aおよび図9Bに示すように、武器A、B、CおよびDが、第1ルート80Aにおいて順に並んでいるとする。第1変化により武器Bから武器Cに変化し、第1変化により武器Cから武器Dに変化する。
プレイヤキャラクタが武器Aを所持している状態で、武器Bおよび武器Cのレシピ情報が開放される前に、武器Dのレシピ情報の開放条件が成立したとする。このとき、開放手段563は、武器Dのレシピ情報を開放すると共に、武器Bおよび武器Cのレシピ情報を開放する(図9B参照)。この場合、第Bおよび武器Cのレシピ情報が第1レシピ情報となり、武器Dのレシピ情報が第2レシピ情報となる。
また、図10Aおよび図10Bに示すように、武器Aおよび武器Bが第1ルート80Aにあり、武器Cが第2ルート80Bにあり、武器Dが第3ルート80Cにあるとする。第2変化により武器Bから武器Cに変化し、第2変化により武器Cから武器Dに変化する。
プレイヤキャラクタは武器Aを所持している状態で、武器Bおよび武器Cのレシピ情報が開放される前に、武器Dのレシピ情報の開放条件が成立したとする。このとき、開放手段563は、武器Dのレシピ情報を開放すると共に、武器Bおよび武器Cのレシピ情報を開放する(図10B参照)。この場合においても、武器Bおよび武器Cのレシピ情報が第1レシピ情報となり、武器Cのレシピ情報が第2レシピ情報となる。
また、図11Aおよび図11Bに示すように、武器A~Cが第1ルート80Aにあり、武器Dが第2ルート80Bにあり、武器Eが、第3ルート80Cにあるとする。プレイヤキャラクタは武器Aを所持しているとする。
武器B~Dのレシピ情報が開放される前に、武器Eのレシピ情報について開放条件が成立したとする。このとき、開放手段563は、武器Eのレシピ情報を開放すると共に、武器B~Dのレシピ情報を開放する(図11B参照)。この場合において、武器B~Dのレシピ情報が第1レシピ情報となり、武器Eのレシピ情報が第2レシピ情報となる。
つまり、線で繋がれたアイコン75,75,…75において、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)が所持している武器から、開放条件が成立した武器に辿るまでのすべての未開放の武器のレシピ情報が第1レシピ情報として開放される。
図9A~図11Bに示すように、第1レシピ情報が複数の武器のレシピ情報を含む場合において、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立することを契機として、ユーザは第1レシピ情報のうち開放させる武器のレシピ情報を選択できてもよい。この場合において、ゲーム内においてユーザが所持するポイントが消費される代わりにその選択されたレシピ情報が開放されるとしてもよい。または、開放に必要なポイント数は、レシピ情報によって異なっていてもよい。例えば、より強力な武器のレシピ情報を開放させるには、より多くのポイントの消費が必要としてもよい。また、ゲームへの課金により、選択された武器のレシピ情報を開放するとしてもよい。また、ポイントまたは課金により開放されるレシピ情報は全部であってもよいし、一部であってもよい。
また、ユーザが第1レシピ情報のうちどの武器のレシピ情報を開放させるか選択できる場合において、その選択されたレシピ情報を開放させるタイミングは、ユーザが選択できてもよい。また、ユーザが選択したレシピ情報の開放は、所定の期間の間であって、その所定期間を過ぎると開放されない状態となってもよい。
上記変形例2の開放手段563は、第1レシピ情報が表示領域71にあり、かつ、第2レシピ情報が非表示領域72にあるとき、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件の成立を契機として、第2レシピ情報を開放し、かつ、第1レシピ情報を開放しないと説明したが、これに限定されない。開放手段563は、第2レシピ情報を開放すると共に、第1レシピ情報を開放してもよい。
上記変形例3において、対象データはクエストであると説明したが、これに限定されない。対象データは、クエスト以外のゲームコンテンツであってもよい。ゲームが、ストーリーに沿って進行させるシミュレーションゲームの場合、対象データとなるゲームコンテンツは、ストーリーに含まれるシナリオである。ストーリーは本開示のルート80である。
シナリオは、ゲームの進行に応じて、開放条件が成立することで開放される第1シナリオと、第1シナリオが開放された後に、開放条件が成立することで開放される第2シナリオを含む。開放手段563は、第1シナリオが開放される前に、第2シナリオの開放条件が成立することを契機として、第2シナリオおよび第1シナリオを開放する。
実施形態では、開放条件であるクエストを攻略すると、武器のレシピ情報が開放されると説明したが、これに限定されない。開放条件を成立させる(クエストを攻略する)ごとに、所定の武器のレシピ情報が徐々に開放されるとしてもよい。この場合、複数のクエストを攻略することによって、その所定の武器のレシピ情報のすべてが開放される。また、この場合、クエストクリアが失敗すると、それまで開放されていたレシピ情報の少なくとも一部が非表示となってもよいし、クエストクリアの失敗の数が増えるに従って、開放されていたレシピ情報が徐々に非表示にされていってもよい。また、クエストの攻略に失敗すると、それ以降クエストを攻略しても、一部が開放されていたレシピ情報はそれ以上開放されないままとなってもよい。
武器情報には、その武器のより効果的な使い方(攻略情報)が含まれていてもよい。開放手段563により、その攻略情報が開放されてもよい。
実施形態において、表示制御手段564は、表示領域71をゲームの進行度合いに基づいて段階的に拡大すると説明したが、これに限定されない。表示制御手段564は、表示領域71を、プレイヤキャラクタの強さ(具体的にはレベルの高さ)や経験値を示すランクに基づいて段階的に拡大してもよい。
実施形態において、第1武器から第2武器への変化に使用された素材アイテムは消費されると説明したが、これに限定されない。第1武器から第2武器への変化に使用された素材アイテムは消費されなくてもよいし、他種類の素材アイテムに変更されてもよい。
レシピ情報には、素材アイテムに加えてベースとなる武器(第1武器)が含まれてもよい。また、レシピ情報に含まれるベースとなる武器は、1つに限られず複数であってもよい。
ユーザは、ベースとなる武器(第1武器)を選択できてもよい。これにより、ユーザがどの武器(第1武器)を選択するかによって、合成後の武器(第2武器)が異なるようにすることで、ゲームの興趣性が向上する。
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本開示の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
71 表示領域
80 ルート
80A 第1ルート
80B 第2ルート
563 開放手段
564 表示制御手段
本発明は、ゲームプログラムおよびゲームシステムに関する。
ゲームには、仮想ゲーム空間内でプレイヤキャラクタが所持するアイテム(武器や防具など)に素材アイテムを合成させて、新たなアイテムを生成できる機能を有するRPG(ロールプレイングゲーム)がある(特許文献1参照)。
素材アイテムは複数種類あり、どの素材アイテムを合成させるかはレシピ情報に基づく。レシピ情報の内容はアイテムごとに異なるため、ユーザはレシピ情報を確認しながら、合成に必要な素材アイテムを仮想ゲーム空間内で取得する。
特開2007-111319号公報
ところで、上記レシピ情報のように、開放対象となる対象データには開放条件が設定されている場合がある。このようなゲームは、ユーザが開放条件を順次成立させていくことでゲームを進行させることができるという興趣性を有する。開放順序にバリエーションを持たせることでゲームの興趣性は高くなる一方、かえってゲームが複雑になる場合もある。そのような場合、ユーザはストレスを感じる結果、ユーザのゲームに対するモチベーションが低下するおそれがある。
本発明の目的は、ユーザのゲームに対するモチベーションの維持または向上させるゲームプログラムおよびゲームシステムを提供することである。
第1の態様は、コンピュータを
所定の開放条件が成立することで対象データをユーザに開放する開放手段と
ユーザにゲーム媒体を付与する付与手段と
して機能させ、
前記開放条件は、第1開放条件及び第2開放条件を含み、
前記対象データは、ゲーム進行に応じて、前記第1開放条件が成立することで開放される第1対象データと、前記第1対象データが開放された後に、前記第2開放条件が成立することで開放される第2対象データとを含み、
前記ゲーム媒体は、
前記第1対象データに基づいて取得可能な第1ゲーム媒体と、
前記第1ゲーム媒体を元とし、かつ、前記第2対象データに基づいて取得可能な第2ゲーム媒体とを含み、
前記開放手段は、
前記第1対象データが開放される前に、前記第2開放条件の成立を契機として、前記第1対象データの少なくとも一部を開放するゲームプログラムである。
また第1の態様において、
前記第2ゲーム媒体は、取得した前記第1ゲーム媒体を前記第2対象データに基づいて変化させて取得可能である。
また第1の態様において、
前記開放手段は、
前記第1対象データが開放される前に、前記第2開放条件の成立を契機として、前記第1対象データの少なくとも一部および前記第2対象データを開放する
ことができる。
また、第1の態様において、
前記第1対象データの少なくとも一部および前記第2対象データは同時に開放される。
また第1の態様において、
前記対象データは、前記ゲーム媒体を生成するためのレシピ情報、前記ゲーム媒体に関する情報、前記対象データに基づいて取得される前記ゲーム媒体以外のゲーム媒体、及び前記ゲーム内でプレイされるクエストの少なくとも1つを含む。
また、第1の態様において、
コンピュータを
複数の前記対象データを含み、前記対象データの開放順序を示すルートが表示される表示領域を端末の画面に表示させる表示制御手段としてさらに機能させる
ことができる。
また、第1の態様において、
前記表示制御手段は、
表示される前記ルート内の前記対象データが、ゲームの進行状況に応じて増加するように、前記表示領域を段階的に拡大させ、
前記開放手段は、
前記第1対象データが前記表示領域内にあり、かつ、前記第2対象データが前記表示領域外にあるとき、前記第1対象データが開放される前に、前記第2開放条件の成立を契機として、前記第2対象データを開放する
ことができる。
また、第1の態様において、
前記開放手段は、
前記第1対象データが前記表示領域内にあり、かつ、前記第2対象データが前記表示領域外にあるとき、前記第1対象データが開放される前に、前記第2開放条件の成立を契機として、前記第2対象データを開放し、かつ、前記第1対象データを開放しない。
また、第1の態様において、
前記ルートは、前記第1対象データを有する第1ルートと、前記第1対象データから分岐すると共に、前記第2対象データを有する第2ルートとを有する。
第2の態様は、
上記第1の発明のゲームプログラムを記憶した記憶部と、前記ゲームプログラムを実行するコンピュータとを備えるゲームシステムである。
本開示によれば、第1対象データが開放される前に、第2対象データの開放条件の成立を契機として、開放手段によって第1対象データの少なくとも一部が開放される。このことにより、ユーザは第1対象データの開放条件を成立させる手間を省くことができるため、ユーザのゲームに対するモチベーションの低下を抑制できる。ひいては、ゲームの興趣性を向上できる。
図1は、実施形態のゲームシステムにおけるサーバ装置およびゲーム装置それぞれのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 図2は、ルートを表示したゲーム画面例である。 図3Aは、レシピ情報が開放された場合の武器情報を表示したゲーム画面の表示例である。 図3Bは、レシピ情報が開放されていない場合の武器情報を表示したゲーム画面の表示例である。 図4Aは、第1段階の表示領域におけるルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図4Bは、第2段階の表示領域におけるルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図4Cは、第3段階の表示領域におけるルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図5Aは、開放手段により第1レシピ情報および第2レシピ情報が開放される前のルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図5Bは、開放手段により第1レシピ情報および第2レシピ情報が開放された後のルートを表示したゲーム画面の表示例である。 図6は、実施形態に係るゲームプログラムにおいて、ゲームシステムの動作を示すフローチャートである。 図7Aは、変形例1に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立する前のルートを表示したゲーム画面例(図5A相当図)である。 図7Bは、変形例1に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立した後のルートを表示したゲーム画面例(図5B相当図)である。 図8Aは、変形例2に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立する前のルートを表示したゲーム画面例(図5A相当図)である。 図8Bは、変形例2に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立した後のルートを表示したゲーム画面例(図5B相当図)である。 図9Aは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立する前のルートを表示したゲーム画面例(図5A相当図)である。 図9Bは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第2レシピ情報の開放条件が成立した後のルートを表示したゲーム画面例(図5B相当図)である。 図10Aは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第1レシピ情報が第1ルートおよび第2ルートにあり、第2レシピ情報が第2ルートにある場合の図9A相当図である。 図10Bは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第1レシピ情報が第1ルートおよび第2ルートにあり、第2レシピ情報が第2ルートにある場合の図9B相当図である。 図11Aは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第1レシピ情報が第1ルートに複数ある場合の図10A相当図である。 図11Bは、その他の実施形態に係るゲームプログラムにおいて、第1レシピ情報が第1ルートに複数ある場合の図10B相当図である。
[実施形態]
本開示の実施形態に係るゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
<ゲームの説明>
図1に示す実施形態のゲームシステム1では、サーバ装置2とゲーム装置5とが、通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。
本実施形態で説明するゲームは、前記ゲームシステム1にて実行されるオンラインゲームである。前記ゲームでは、ゲーム装置5のユーザは、ゲームストーリーに沿って、1または複数のプレイヤキャラクタを仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを敵キャラクタと対戦させたりするアクションゲームである。本例のゲームについて以下具体的に説明する。
本例のゲームは、複数のゲーム媒体を有する。ゲーム媒体は、ゲームに関する要素を表した電子データである。例えば、ゲーム媒体は、プレイヤキャラクタ、ノンプレイヤキャラクタ、仮想ゲーム空間内で使用されたりゲーム画像に表示されたりするゲームアイテム(武器、防具、ゲーム内通貨等)など、ゲームの内容に関するものが幅広く含まれる。
また、ゲーム媒体には、カード、アバター、ゲーム内ポイント、チケット等などが含まれる。ゲーム媒体は、ゲーム内にて、使用の他、取得することで所持する状態となったり、売却したり、消費したり、破棄したりすることも可能である。
「所持」とは、ユーザ固有のユーザIDにゲーム媒体(具体的にはゲーム媒体を表す識別番号)を関連付けることと同義である。例えば、「所持」は、ゲーム媒体がユーザの操作するプレイヤキャラクタと共に仮想ゲーム空間内を移動したり、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内の所定の場所に保管したり、プレイヤキャラクタの味方となる他プレイヤキャラクタまたはノンプレイヤキャラクタにゲーム媒体を預けたりすることも含む。
また、ユーザIDには、キャラクタID(プレイヤキャラクタIDやノンプレイヤキャラクタID)が関連づけられており、キャラクタIDにゲーム媒体を関連付けることにより、ユーザ自身が所持することに加え、そのキャラクタに武器などのゲーム媒体を取得(具体的には所持や装備)させることもできる。
「破棄」とは、ゲーム媒体に対し、ユーザIDとの関連付けを解除することと同義である。
「消費」とは、ゲーム媒体に対し、ユーザIDとの関連付けを解除することと同義である。ただし、「消費」は「破棄」と異なり、ゲーム媒体が消費されることによりプレイヤキャラクタ(またはユーザ)に対して所定の効果が生じる。例えば、ゲーム媒体が仮想ゲーム空間内で流通するゲーム内通貨である場合、プレイヤキャラクタはゲーム内通貨を消費することによって、プレイヤキャラクタの体力の回復やゲームアイテムの取得といった効果が生じる。
「売却」とは、ゲーム媒体に対してユーザIDとの関連付けを解除するとともに、売却に伴い別のゲーム媒体(例えばゲーム内通貨やゲーム内ポイント)をユーザIDに関連付けることと同義である。
本例のゲームプログラムは、複数のゲームコンテンツを含む。ゲームコンテンツは、ゲーム内でプレイされるクエストを含む。クエストは、プレイヤキャラクタに課される“任務”を有する。任務は、クエストごとによって異なる。例えば、敵キャラクタを倒す任務や、特定のゲームアイテムを取得する任務などがある。ユーザの操作によりプレイヤキャラクタが“任務”を果たすことによって、クエストが攻略される。このようにプレイヤキャラクタが順次クエストを攻略することによって、ゲームは進行する。
本例においてゲームアイテムは、プレイヤキャラクタが装備する武器を示す。武器は、例えばゲーム内通貨を消費したり、クエストを攻略したりすることによって取得できる。本例のゲームの武器には、例えば、剣や斧など異なる複数の種類の武器がある。また、同一種類の武器において、攻撃力や属性などが異なる複数種類の武器がある。通常、ゲームが進行するにつれて、クエスト攻略の難易度は高くなるため、クエスト攻略がユーザにとって有利に働くように、ユーザはプレイヤキャラクタが所持する武器を順次強化していきながらゲームを進行させる。
なお、属性とは、火属性や毒属性などといった、ゲーム内で発揮される効果を表す。武器が何の属性を有するかにより、クエストを有利に運べる場合がある。
武器は、プレイヤキャラクタが所持している武器に所定の素材アイテムを合成させる(組み合わせる)ことによって、新たな武器に変化する。このように、「変化」とは、何らかの武器に基づいて(ベースとして)新しい武器が生成されることをいう。変化は、第1変化と第2変化とを含む(詳細は後述する)。また、変化には、武器の外観、名称および属性の変化、武器の種類の変化、および武器の状態(攻撃力や属性などのステータス)の変化が含まれる。例えば、変化後の武器は、変化前(合成前)の武器に比べて攻撃力が増大する。以下の説明では、特に断りのない限り、武器は、第1武器および第2武器を含むとする。第1武器は、ベースとなる武器、つまりは変化前(合成前)の武器である。第2武器は、第1武器から変化した武器、つまりは新たな武器(変化後(合成後)の武器)である。
素材アイテムは、ゲームアイテムである。素材アイテムは複数種類あり、例えば武器の変化のためのみに使用されるゲームアイテムや、武器の変化以外の用途に使用されるゲームアイテムも含む。
-レシピ情報-
レシピ情報は、ベースとなる武器(第1武器)を新たな武器(第2武器)に変化させるために必要な素材アイテムの種類とその個数とを含む。レシピ情報は、本開示の対象データである。レシピ情報は、生成対象となる各武器によって異なる。以下では、新たな武器(第2武器)を生成するためのレシピ情報を、「第2武器のレシピ情報」という。
例えば、第2武器のレシピ情報が、1個の素材アイテムAおよび2個の素材アイテムBであるとすると、第1武器を所持しているプレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、1個の素材アイテムAと2個の素材アイテムBを仮想ゲーム空間内で取得する。そして、取得したこれらの素材アイテムA,Bと第1武器とを合成させることによって、第1武器は第2武器に変化する(第2武器が生成される)。合成に使用されたこれらの素材アイテムA,Bは消費される。
各レシピ情報は、ゲームの進行に応じて順次開放される。レシピ情報が開放されることで、ユーザはレシピ情報の内容を確認できる。基本的には、第1武器を生成するためのレシピ情報(以下、第1武器のレシピ情報)が開放された後でなければ、第2武器のレシピ情報は開放されない。
厳密には、第1武器のレシピ情報が開放されると、第1武器の取得(所持)が可能となる。次いで第2武器のレシピ情報が開放されると、第2武器の取得(所持)が可能となる。より厳密には、現在所持しているベースの武器に、第1武器のレシピ情報に示される素材アイテムを合成させて、第1武器に変化させる。次いで、第1武器に、第2武器のレシピ情報に示される素材アイテムを合成させて第2武器に変化させる。
レシピ情報は、上述した第1武器のレシピ情報と第2武器のレシピ情報とを含む。以下では、第1武器のレシピ情報を第1レシピ情報とする。第1レシピ情報は、本開示の第1対象データである。以下では、第2武器のレシピ情報を第2レシピ情報とする。第2レシピ情報は、本開示の第2対象データである。第2レシピ情報は、第1レシピ情報が開放された後に、第2レシピ情報の開放条件が成立することで開放される。以下、開放条件について説明する。
-開放条件-
レシピ情報は、所定の開放条件が成立することで開放される。開放条件は、レシピ情報ごとに異なる。本例の開放条件は、所定のクエストを攻略することを含む。例えば、第1レシピ情報の開放条件を第1クエストの攻略とし、第2レシピ情報の開放条件を第2クエストの攻略とする。第1クエストが攻略されることで(クエストクリア)、第1レシピ情報が開放される。開放された第1レシピ情報に基づいて、ユーザは、必要な素材アイテムを仮想ゲーム空間内で取得するように、ゲームを進行させる。
第1レシピ情報に示された素材アイテムがすべてそろうと、その素材アイテムと現在所持している武器とを合成させることができる。プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、合成により生成された第1武器を取得できる。
次にユーザは第2クエストをプレイする。プレイヤキャラクタが第2クエストを攻略することで(クエストクリア)、第2レシピ情報の開放条件が成立する。その開放条件が成立することで、第2レシピ情報が開放される。開放された第2レシピ情報に基づいて、ユーザは、必要な素材アイテムを仮想ゲーム空間内で取得するように、ゲームを進行させる。
第2レシピ情報に示された必要な素材アイテムがすべてそろうと、その素材アイテムと所持している第1武器とを合成させることができる。このことによって、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、第1武器から変化した第2武器を取得できる。
-ルート-
図2に示すように、本例のゲームは、ルート80を有する。ルート80は、レシピ情報の開放順序を示す。ルート80は、ゲーム画面70に表示される。具体的に、ルート80について以下説明する。ゲーム画面70は、後述するゲーム装置5のディスプレイ61に表示される本ゲームのゲーム画像である。
ルート80は、第1ルート80A、第2ルート80B、および第3ルート80Cを有する。第1ルート80A~第3ルート80Cは、ゲーム画面70において、上から下に向かって順に表示される。
各ルート80には、複数の武器のアイコン75,75,…75が左右に並んで表示される。各武器のレシピ情報は、各武器のアイコン75を介して確認できる(詳細は後述する)。ルート80によって含まれる武器の種類は異なる。例えば、第1ルート80Aに含まれる武器は剣であり、第2ルート80Bに含まれる武器は斧であり、第3ルート80Cに含まれる武器は槍である。
各ルート80内において隣り合うアイコン75,75は、互いに線で繋がれている。線で繋がれたアイコン75,75の間で武器は変化する。各ルート80内において、武器は、ゲーム画面70の左から右(図2の矢印方向)に向かって順に変化する。このように同一ルート80内で武器が変化することを第1変化という。換言すれば、第1変化は、図2において、左から右へと一直線上に描かれた1のルート80内で武器が変化することである。
上下方向に隣り合う2つのルート80,80間において、互いに線で繋がれるアイコン75,75がある。このように2つのルート80,80の間において、武器が変化する場合がある。例えば、第1ルート80Aの武器Cと第2ルート80Bの武器D’が上下方向に繋がっている。この場合、第1ルート80Aの武器Cから第2ルート80Bの武器D’に変化する。このような異なるルート80,80間で武器が変化することを第2変化という。換言すれば、第2ルート80Bは、第1ルート80Aの武器Cを起点として、第1ルート80Aから分岐(派生)したルートである。第2変化は、第1ルート80Aおよび第2ルート80Bのように、異なるルート80A,80Bに跨って武器が変化することである。
ユーザは、本例のゲーム内において、武器が変化する順に各レシピ情報の開放条件を成立させていく。つまり、各武器のレシピ情報は、ゲームの進行に伴って、武器が変化する方向に順に開放される。具体的に、各ルート80内では、各武器のレシピ情報は、ゲーム画面70の左から右(図2の矢印方向)に向かって順に開放される。各ルート80内において、左右に隣り合う武器のアイコン75,75のうち、左に配置されるアイコン75が第1武器のアイコン75となり、右に配置されるアイコン75が第2武器のアイコン75となる。ユーザは、第1武器のアイコン75を介して第1レシピ情報を確認できる。また、ユーザは、第2武器のアイコン75を介して第2レシピ情報を確認できる(詳細は後述する)。
上下に隣り合うルート80,80において、線で繋がれた武器のアイコン75,75では、上側に位置するルート80のアイコン75のレシピ情報が開放された後、下側に位置するルート80のアイコン75のレシピ情報が開放される。例えば第1ルート80Aおよび第2ルート80Bにおいて、武器Cが第1武器となり、武器D’が第2武器となる。武器Cのレシピ情報が第1レシピ情報となり、武器D’のレシピ情報は第2レシピ情報となる。
ゲーム画面70上で、レシピ情報が開放されている武器とレシピ情報が開放されていない武器とを確認できる。例えば、レシピ情報が開放されている武器のアイコン75の枠は実線で示さる。レシピ情報が開放されていない武器のアイコン75の枠は破線で示される。
図2および図3A~図3Bに示すように、ルート80を表示させたゲーム画面70上でカーソル81を武器のアイコン75にあわせて操作ボタン63を押下すると、その武器の武器情報が表示される(図3Aでは武器Bの武器情報が表示されている)。武器情報は、レシピ情報、武器の名称、武器の形状、武器の属性などの武器の特徴を表す情報を含む。
開放条件が成立した武器については、その武器のレシピ情報が開放される。具体的に、図3Aに示すように、レシピ情報は武器情報を示すゲーム画面70に表示される。ここでは、レシピ情報として、3種類(△の石、□の角、〇の鱗)の素材アイテムとその個数が表示される。一方、図3Bに示すように、開放条件が成立していない武器については、武器情報を表示させてもレシピ情報は表示されない。つまり、開放条件が成立していない武器については、武器の名称や形状などといった、武器情報のうちレシピ情報を除いた情報の少なくとも一部がゲーム画面70に表示される。
-表示領域-
ゲーム画面70は、表示領域71と非表示領域72とを含む。図4A~図4Cに示すように、ルート80は表示領域71の範囲内に表示される。表示領域71は、表示されるルート80内の武器のレシピ情報が、ゲームの進行状況に応じて増加するように、段階的に拡大する。
ルート80に含まれる各武器のアイコン75は、表示領域71内にある場合のみ表示され、表示領域71外である非表示領域72にある場合は表示されない。表示領域71は、ゲームの進行に従って拡大していくため、非表示領域72にある武器のアイコン75は、ゲームが進行することで表示領域71内に入ると、ゲーム画面70に表示される。
例えば、ゲーム進行の初期段階(第1段階)では、表示領域71は、第1ルート80Aの武器Aおよび武器Bまでの範囲である(図4A参照)。ゲームが進行すると(第2段階)、表示領域71は第1ルート80Aの武器A~D、および第2ルート80Bの武器D’まで拡大される(図4B参照)。さらにゲームが進行すると(第3段階)、表示領域71は第1ルート80Aの武器A~F、第2ルート80Bの武器D’~F’、および第3ルート80Cの武器E”~F”まで拡大する(図4C参照)。
このように、ゲームの進行に応じて拡大する表示領域71を設けることで、次にどのような武器に変化させることができるか知りたいユーザ対して、ゲームのモチベーションを維持または向上させることができる。
このようなゲームは、携帯型ゲーム機や、据置型ゲーム機等のゲーム装置5を用いて実行される。
<ゲームシステム1の概要>
図1に示すように、ゲームシステム1は、サーバ装置2およびゲーム装置5にて構成される。本実施形態では、ゲームシステム1が、いわゆるネイティブアプリである場合を例示する。
サーバ装置2は、ゲームプログラムを記憶しており、ゲーム装置5に対してゲームプログラムを提供(送信)する。
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介してサーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。また、ゲーム装置5は、サーバ装置2からアップデート用のゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。ゲーム装置5は、前記ゲームプログラムをインストールすると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
なお、ユーザは他のユーザと画面を共有して同一のクエストを協力してプレイ(以下「協力プレイ」)することができる。この場合、ゲーム装置5、および他のゲーム装置5は、協力プレイを行うにあたり、サーバ装置2にログインする。各ユーザには、アカウント情報が割り当てられており、アカウント情報には、ユーザの識別情報(ユーザID)およびパスワードが含まれる。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5から通信ネットワーク6を介してサーバ装置2に送信される。
サーバ装置2は、送信されたアカウント情報に基づき、アクセスのあったゲーム装置5に対してユーザ認証を行う。
ユーザ認証が完了した2台のゲーム装置5は、サーバ装置2を介して通信が可能となる。
<ハードウェア構成>
以下、サーバ装置2のハードウェア構成、および、ゲーム装置5のハードウェア構成について説明する。
<サーバ装置2の構成>
サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLAN等の通信ネットワーク6を介してゲーム装置5と通信可能に接続される。ネットワークインターフェース21を介して、ゲーム装置5へのゲームデータやゲームプログラム等の送信、およびアカウント情報等のゲーム装置5からの受信が行われる。
記憶部22は、HDD、SDD、RAMおよびROM等で構成される。具体的に、記憶部22には、ユーザを照合するためのアカウント情報、ユーザのログイン履歴、ゲームプログラム、ゲームデータ、ゲームプログラム以外の各種プログラム等が格納されている。
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、サーバ装置2自身の動作を制御する。
<サーバ装置2における制御部23の機能的構成>
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、および配信手段234として機能する。
情報処理手段231は、ゲームプログラムの配信に必要なデータを、ゲーム装置5との間で送受信する。情報処理手段231が受信する前記データとしては、ダウンロード要求情報およびアカウント情報が挙げられる。情報処理手段231が送信する前記データとしては、例えばゲームプログラムをゲーム装置5が受信したかを確認するための情報が挙げられる。
前記ダウンロード要求情報としては、ゲームプログラムのダウンロード要求などが挙げられる。
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したアカウント情報を用いて、ユーザの認証処理を行う。
配信手段234は、ゲームプログラムのダウンロード要求情報およびユーザのアカウント情報を情報処理手段231が受信した後、ゲームプログラムをゲーム装置5に配信(送信)する。
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62および操作ボタン63が外部接続または内蔵される。ゲーム装置5では、サーバ装置2から受信したゲームプログラムに基づいてゲームが進行する。
ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種ゲームアイテムを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面70としてディスプレイ61上に表示される。
オーディオ処理部53は、制御部56の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。オーディオ処理部53はスピーカ62と接続されており、再生および合成されたゲーム音声は、スピーカ62から出力される。
操作部54は、操作ボタン63と接続され、操作入力に関するデータを操作ボタン63との間で送受信する。例えば、ユーザは、操作ボタン63を押下することで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
記憶部55は、HDD、SDD、RAMおよびROM等で構成される。記憶部55は、サーバ装置2からダウンロードしたゲームプログラムを記憶することができる。
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、ゲーム装置5の動作を制御する。
<ゲーム装置5における制御部56の機能的構成>
制御部56は、前記ゲームプログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム進行手段562、開放手段563、表示制御手段564、判定手段565、および付与手段566として機能する。
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。通信手段561は、アカウント情報、および、ユーザの操作に基づくゲームプログラムのダウンロード要求情報を、サーバ装置2に送信する。通信手段561は、サーバ装置2から送られてきたゲームプログラム等を受信する。
ゲーム進行手段562は、ユーザの操作に従って、ゲーム媒体に含まれるゲームストーリーに基づいたゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを読み出し且つゲームプログラムを実行して、二次元または三次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が表示される。
例えば、ゲーム進行手段562は、ゲーム画像上にプレイヤキャラクタを配置させる。ゲーム進行手段562は、ユーザによる操作ボタン63の操作の内容を表す操作信号に応じて、クエストやイベント等のゲーム内容に沿ってプレイヤキャラクタの行動を制御する。
表示制御手段564は、上述したルート80の表示領域71をゲーム装置5のディスプレイ61に表示させる。ゲーム装置5は、本開示の端末である。ディスプレイ61は、本開示の画面である。また、表示制御手段564は、表示領域71内に表示されるルート80内のレシピ情報が、ゲームの進行状況に応じて増加するように、表示領域71を段階的に拡大させる。
具体的に、表示制御手段564は、ゲーム進行手段562によって生成されたゲーム画像情報のうち、ルート80の表示に関するゲーム画像情報をグラフィック処理部52に処理するように指示する。グラフィック処理部52で処理されたルート80の表示に関するゲーム画像情報は、ゲーム画像としてディスプレイ61に表示される。このとき、ゲーム画像には、表示領域71および非表示領域72が含まれる。上述した通り、ルート80に含まれる各武器のアイコン75は、表示領域71内にある場合のみ表示され、非表示領域72にある場合は表示されない。また、表示制御手段564は、ゲーム進行の初期からゲームの進行度合いに応じて、ゲーム画面70に表示される表示領域71が段階的に広くなるように設定する。
判定手段565は、武器のレシピ情報について所定の開放条件が成立したか否かを判定する判定処理を行う。また、判定手段565は、詳細は後述するが、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)がレシピ情報に基づいて必要な素材アイテムを所持しているかなどを判定する。
開放手段563は、所定の開放条件が成立することで武器のレシピ情報をユーザに開放する。具体的に、開放手段563は、判定手段565によってレシピ情報について開放条件が成立した判定されると、そのレシピ情報を開放する。開放手段563は、そのレシピ情報がゲーム画像としてディスプレイ61に表示するようにグラフィック処理部52に指示する。グラフィック処理部52に処理されたレシピ情報のゲーム画像は、武器情報の一部としてディスプレイ61に表示される。
-開放順序における課題-
本例のゲームでは、ユーザは、ゲームの進行(例えばストーリー)に沿って、順次開放条件を成立させていくことで、各武器のレシピ情報を開放させていく。プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、開放したレシピ情報に基づいて必要な素材アイテムを取得すると、その素材アイテムを使用して、所持している武器(第1武器)から新しい武器(第2武器)に変化させる。この場合、第2レシピ情報に従って、第1武器に素材アイテムを合成させる(組み合わせる)必要がある。
ゲームのストーリーに沿ってプレイした場合、プレイ中に使用する武器を徐々に強くしていくこともゲーム攻略の醍醐味の1つとするべく、まずは第1武器の取得、その後で第2武器の取得のように、順を追った武器の取得が望まれることがある。そのため、ストーリーに沿ってプレイをしていれば、基本的には、第1レシピ情報が先に開放され、その後に第2レシピ情報が開放される。従って、第2レシピ情報の開放時においては、第1レシピ情報が既に開放されていることが前提となる。更に言えば、本例では第1武器をベースとして第2武器が生成されるため、スムーズにゲームを攻略するのであれば、第2レシピ情報の開放時には、ベースの武器である第1武器を既に取得していることがより望ましい、ともいえる。
しかし、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件が成立する場合がある。上述した開放条件を例にすると、まだ第1クエストを攻略していないにも関わらず、第2クエストを攻略して第2レシピ情報が開放される場合である。
この現象は、例えば、自分よりもゲームの進行が進んでいる、または、自分よりもプレイヤキャラクタのレベルが高い他ユーザとの協力プレイにより、第1クエストを攻略するよりも先に第2クエストを攻略すること(第2クエストクリア)によって生じる。協力プレイでは、ユーザは、現在のゲームの進行状況ではまだプレイできない先のクエストや、現在のプレイヤキャラクタのレベルではまだプレイできない難易度の高いクエストをプレイできるケースがあるためである。
このような場合でも、第2レシピ情報の開放とは別途、第1レシピ情報を開放させるために、改めて第1クエストを攻略させるとすると、その分手間や時間がかかる。また、本例のように、第1武器をベースとして第2武器が生成されるのであれば、プレイヤキャラクタは、開放された第2レシピ情報に示された素材アイテムを取得しても、第1武器を所持していなければ第2武器を取得することができない。それゆえ、ベースとなる第1武器を取得するために、あえて第1レシピ情報の開放条件を成立させる操作をユーザにさせることは、ユーザにとってストレスとなり、ひいてはゲームへのモチベーション低下の要因ともなり得る。
そこで、本例の開放手段563は、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件が成立したケースでは、第2レシピ情報の成立を契機として第1レシピ情報と第2レシピ情報を同時に開放する。
以下、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件が成立する場合の開放手段563の動作について、上述した第1武器および第2武器を例示して説明する。
図5Aおよび図5Bに示すように、第1武器および第2武器は、第1ルート80Aに含まれる。第2武器は、第1変化により第1武器から生成される。
図5Aは、現在のゲームの進行状況におけるルート80を示したゲーム画面70を示す。プレイヤキャラクタは、第1レシピ情報の開放条件である第1クエストを攻略していない状態にあるとする。この状態では、第1レシピ情報は開放されていない。なお、プレイヤキャラクタは、第1武器に変化する前の武器Aを所持しているとする。
このようなゲーム進行状況において、ユーザが協力プレイによって第2クエストをプレイしたとする。第2クエストを攻略すると、第2レシピ情報について開放条件が成立する。この時、第1レシピ情報は開放されていないため、開放手段563は、第2レシピ情報を開放すると同時に第1レシピ情報も開放する。
図5Bに示すように、第1レシピ情報および第2レシピ情報の開放により、表示領域71の第1武器および第2武器のアイコン75の枠が、破線から実線に変化する。
このように、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件が成立することを契機として、第1レシピ情報および第2レシピ情報が同時に開放される。ユーザは、開放された第1レシピ情報および第2レシピ情報に基づいて、第1武器の生成および第2武器の生成に必要な素材アイテムを取得すればよい。その結果、第1レシピ情報を開放させるためだけにプレイする手間を省くことができる。また、第1レシピ情報および第2レシピ情報が開放されているため、第1武器および第2武器の生成に必要な素材アイテムの取得作業の効率化につながる。例えば、必要な素材アイテムが何かを知っていれば、ユーザは、その素材アイテムを一度で取得できるようなクエストを選択してプレイすることなどが可能となるためである。
-ゲームシステム1の動作-
図6を用いて、ゲームシステム1の動作について開放手段563が行う処理を中心に説明する。武器は、第1武器、第2武器、第3武器、…、第n武器の順に変化するとする。図6のnは3以上の整数である。ここでは、第n-1武器のレシピ情報が本開示の第1対象データであり、第n武器のレシピ情報が本開示の第2対象データである。また、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、第n-1武器に変化する前の第n-2武器を所持しているものとする。また、第n武器のレシピ情報の開放条件は、第nクエストの攻略であるとする。
プレイヤキャラクタが第nクエストを攻略すると、判定手段565は第n武器のレシピ情報について開放条件が成立したと判定する(#1のYES)。プレイヤキャラクタが第nクエストの攻略に失敗すると、判定手段565は第n武器のレシピ情報について開放条件が成立しないと判定して(#1のNO)、再度#1の判定を行う。
第n武器のレシピ情報について開放条件が成立したと判定されると(#1のYES)、判定手段565は、第n-1武器のレシピ情報が開放済みであるか判定する(#2)。
#2において、第n-1武器のレシピ情報が開放済みであると判定されると(#2のYES)、開放手段563は、第n武器のレシピ情報を開放する(#3)。第n武器のレシピ情報が開放(#3)された後、判定手段565は、プレイヤキャラクタが第n-1武器を所持しているか判定する(#5)。
プレイヤキャラクタが第n-1武器を所持していると判定されると(#5のYES)、#8の判定が行われる。プレイヤキャラクタが、第n-1武器を所持していないと判定されると(#5のNO)、#6の判定が行われる。
#2において、第n-1武器のレシピ情報が開放済みでないと判定されると(#2のNO)、開放手段563は、第n-1武器のレシピ情報、および第n武器のレシピ情報を開放する(#4)。その後、#6の判定が行われる。
判定手段565は、第n-1武器のレシピ情報についてプレイヤキャラクタが素材アイテムを所持しているか判定する(#6)。プレイヤキャラクタがその素材アイテムを所持していると判定されると(#6のYES)、付与手段566は、プレイヤキャラクタに第n-1武器を付与する(#7)。例えば、nが3であるとき、プレイヤキャラクタが、第2武器のレシピ情報に基づいて必要な素材アイテムを取得したとする。ユーザの操作により、プレイヤキャラクタの所持している第1武器と取得した素材アイテムとを合成させる指示がゲーム装置5に入力されたとき、判定手段565は、プレイヤキャラクタがレシピ情報に示された素材アイテムを所持していると判定して、付与手段566はプレイヤキャラクタに第2武器を付与する。
プレイヤキャラクタがその素材アイテムを所持していないと判定されると(#6のNO)、再度#6の判定が行われる。
判定手段565は、第n武器のレシピ情報についてプレイヤキャラクタが素材アイテムを所持しているか判定する(#8)。プレイヤキャラクタがその素材アイテムを所持していると判定されると(#8のYES)、付与手段566は、プレイヤキャラクタに第n武器を付与する(#9)。例えば、nが3であるとき、プレイヤキャラクタが、第3武器のレシピ情報に基づいて必要な素材アイテムを取得したとする。ユーザの操作により、プレイヤキャラクタの所持している第2武器と取得した素材アイテムとを合成させる指示がゲーム装置5に入力されたとき、判定手段565は、プレイヤキャラクタがレシピ情報に示されたすべての素材アイテムを所持していると判定して、付与手段566はプレイヤキャラクタに第3武器を付与する。
プレイヤキャラクタが素材アイテムを所持していないと判定されると(#8のNO)、再度#8の判定が行われる。
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、ゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、所定の開放条件が成立することで対象データをユーザに開放する開放手段563として機能させ、前記対象データは、ゲーム進行に応じて、開放条件が成立することで開放される第1対象データと、第1対象データが開放された後に、開放条件が成立することで開放される第2対象データとを含み、開放手段563は、第1対象データが開放される前に、第2対象データについて開放条件の成立を契機として、第1対象データの少なくとも一部を開放するものである。
<発明の効果>
本実施形態のゲームプログラムによれば、第1対象データである第1レシピ情報および第2対象データである第2レシピ情報は、それぞれ開放条件が成立することによって、第1レシピ情報、第2レシピ情報の順に開放される。第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立すると、第2レシピ情報が開放されると共に第1レシピ情報も開放される。このことにより、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)は、開放された第1レシピ情報に基づいて第1武器を取得できる。さらに、第2武器の生成のための1つの素材として第1武器が使用される場合においては、取得した第1武器と第2レシピ情報とに基づいて第2武器を取得できる。これにより、ユーザのゲームに対するモチベーションを向上できると共にゲームの興趣性を向上できる。
仮に、第2レシピ情報が開放され、第1レシピ情報が開放されないとすると、ユーザは第1レシピ情報を開放させるためだけに第1クエストをプレイしなければならない。そのせいでプレイに課金などのゲームに支払うお金や時間がかかったりすると、ユーザのゲームに対するモチベーションの低下につながり得る。しかし、本実施形態の開放手段563によって、ユーザのゲームに対するモチベーションの低下を抑制できる。
[変形例1]
変形例1では、第1武器が表示領域71にあり、かつ、第2武器が非表示領域72にあるとする。本例の開放手段563は、第1レシピ情報が表示領域71内にあり、かつ、第2レシピ情報が非表示領域72にあるとき、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件の成立を契機として、第2レシピ情報を開放し、かつ、第1レシピ情報を開放しない。
具体的に、図7Aに示すように、第2武器は非表示領域72にあるため、ゲーム画面70上には第2武器のアイコン75は表示されない。そのため、ユーザは第2武器のレシピ情報についてもゲーム画面70で見ることができない。また、第1レシピ情報は開放されていないので、第1武器のアイコン75の枠は破線で表示されている。
この状態で、図7Bに示すように、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立すると、開放手段563は第2レシピ情報を開放し、第1レシピ情報は開放しない。そのため、ゲーム画面70上において、非表示領域72にある第2武器のアイコン75が表示される。このことにより、ユーザは第2レシピ情報を確認できる。一方、第1レシピ情報は開放されないので、表示領域71にある第1武器のアイコン75の枠は破線で表示されたままである。
本例において、非表示領域72にある武器のレシピ情報について開放条件を満たしたときまで、表示領域71にある変化前の武器のレシピ情報を開放してしまうと、ゲーム自体が易化しゲームを攻略しようとするユーザのモチベーションが低下する恐れがある。しかし、本例によると、開放手段563は、このようなゲームの易化を抑制できるため、ユーザのゲームに対するモチベーションの低下を抑制できる。
また、非表示領域72の少なくとも一部が表示領域71へと変化する場合としては、キャラクタのレベル層やゲームストーリーの進捗状況が下位から上位へと、大きく変化する場合が挙げられる。そのような場合にまで、非表示領域72内における第2レシピ情報の開放条件が成立したことを契機として、表示領域71内における第1レシピ情報の開放までをもさせてしまうことは、ゲームバランスを欠く要因となりうる。そのため、本例では、第1レシピ情報が開放される前に第2レシピ情報の開放条件が成立したとしても、第2レシピ情報は開放させるが、第1レシピ情報は開放させない処理が行われる。
[変形例2]
第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立する場合の開放手段563の動作について説明する。変形例2では、第2変化により第1武器から第2武器が生成される。図8Aおよび図8Bに示すように、第1武器が第1ルート80Aに配置され、第2武器が第2ルート80Bに配置されている。
図8Bに示すように、プレイヤキャラクタは武器Aを所持しているとする。武器Aおよび第1武器は、第1ルート80Aに含まれる。第1武器は、武器Aから第1変化により生成される。プレイヤキャラクタが、第1レシピ情報が開放される前に第2レシピ情報の開放条件を成立させると、開放手段563は、第2レシピ情報を開放すると共に、第1レシピ情報を開放する。
このように第2変化により第1武器から第2武器が生成される場合においても、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立すると、開放手段563により第2レシピ情報が開放されると共に第1レシピ情報が開放される。
[変形例3]
変形例3の対象データは、クエストである。クエストは、第1クエストと第2クエストとを含む。第1対象データは、第1クエストであり、第2対象データは第2クエストである。第1クエストおよび第2クエストは、同一のルート80に含まれる。
クエストの開放条件が成立すると、そのクエストは開放される。クエストが開放されると、そのクエストがアクティブになる。クエストがアクティブになるとは、そのクエストがプレイ可能な状態になることをいう。
例えば、開放条件が、クエストをアクティブにするための鍵アイテムの入手であるとする。プレイヤキャラクタが第1クエストの鍵アイテムを仮想ゲーム空間内で取得することで、第1クエストの開放条件が成立する。このことにより、第1クエストはアクティブになり、ユーザは第1クエストをプレイできる。第1クエストの攻略後、プレイヤキャラクタは第2クエストの鍵アイテムを取得する。このことで、第2クエストの開放条件が成立し、第2クエストがアクティブになる。ユーザはアクティブになった第2クエストをプレイできる。
本例の開放手段563は、第1クエストが開放される前に、第2クエストの開放条件の成立を契機として、第2クエストを開放するとともに第1クエストも開放する。例えば、第1クエストがアクティブになっていない状態(すなわち、第1クエストの鍵を入手していない状態)で、プレイヤキャラクタが、特別なイベントをこなすことにより第2クエストの鍵アイテムを取得したとする。第2クエストの開放条件が成立すると、開放手段563は、第2クエストをアクティブにすると同時に、第1クエストもアクティブにする。
このことにより、ユーザは、第1クエストをプレイでき、かつ、第1クエストを攻略した後続けて第2クエストもプレイできる。そのため、ゲーム進行のスピード化およびゲームの興趣性の向上を図ることができる。
仮に、第2クエストがアクティブになっても第1クエストがアクティブにならないと、ユーザは第1クエストをアクティブにする(第1クエストの鍵アイテムを入手する)ためだけにゲームをプレイしなければならない。その結果、早くゲームを進行させたいと思うユーザのゲームに対するモチベーションが低下する恐れがあるが、本例の開放手段563により、このようなユーザのゲームに対するモチベーションの低下を抑制できる。
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であって、本開示、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本開示の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
ゲーム装置5は、Nintendo SWITCH(登録商標)やNintendo DS(登録商標)等であってもよい。
ゲーム装置5は、携帯型に限られない。例えば、ゲーム装置5は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等であってもよい。また、ゲーム装置5は、例えば、ゲーム装置5は、プレイステーション(登録商標)であってもよい。
前記ゲームは、アクションゲームに限定されず、ロールプレイングゲーム、シューティングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、パズルゲーム、育成ゲームなど、様々な種類のゲームであることができる。アクションゲームには、格闘ゲーム、レーシングゲーム、シューティングゲームなどが含まれる。
前記ゲームがレーシングゲームの場合、対象データは、レーシングカー、バイク、自転車、馬、ボート、飛行機、ヘリコプター、船、ホバークラフトなどユーザが操縦する乗り物も含み、また、その乗り物に乗るプレイヤキャラクタやノンプレイヤキャラクタも含む。レーシングゲームが水泳や徒競走であれば、対象データはプレイヤキャラクタである。前記ゲームが育成ゲームの場合、対象データは、野球やサッカーなどの選手である。
上記実施形態において、対象データは武器のレシピ情報に限られない。対象データは、武器情報であればよく、武器の名称や属性、形状等などであってもよい。また、対象データは武器の情報すべてであってもよい。また、対象データは、武器以外のゲームアイテムであってもよいし、ゲームアイテム以外のゲーム媒体およびゲーム媒体に関する情報であってもよい。ゲーム媒体に関する情報は、ゲーム媒体の名称や形状などの、そのゲーム媒体の特徴を示す情報である。
上記実施形態で、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件の成立を契機として、開放手段563は第1レシピ情報を開放すると説明したが、これに限定されない。開放手段563により開放される第1武器の武器情報は、第1武器の名称や形状などであってもよいし、第1レシピ情報の一部であってもよいし、第1武器の武器情報すべてであってもよい。
上記実施形態で、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件の成立を契機として、開放手段563は、第1レシピ情報および第2レシピ情報を同時に開放すると説明したが、これに限定されない。開放手段563は、第1レシピ情報と第2レシピ情報とを同時に開放しなくてもよいし、第1レシピ情報を開放し、かつ、第2レシピ情報を開放しなくてもよい。また、開放手段563は、第1レシピ情報および第2レシピ情報の少なくとも一方を所定の期間の間において開放するとしてもよい。また、ユーザは、第1レシピ情報を開放させるか否か選択できてもよい。つまり、ユーザは、第1レシピ情報が実際に開放されるタイミングを制御することができる。この場合、第1レシピ情報を開放させるには、ポイントまたはゲーム内通貨の消費を伴うとしてもよい。
上記実施形態で、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報について開放条件の成立を契機として、第1レシピ情報を開放すると説明したが、これに限定されない。開放手段563は、第1レシピ情報の開放に限らず、他のゲーム媒体を開放してもよい。
上記実施形態では、第1レシピ情報の開放条件を第1クエストの攻略とし、第2レシピ情報の開放条件を第2クエストの攻略としたが、これに限定されない。例えば、第2レシピ情報の開放条件は、第2クエストの攻略以外に、特別なゲームアイテムを取得することを含むとしてもよい。プレイヤキャラクタが、第1クエストを攻略する前において特別なゲームアイテムを取得すると、第1レシピ情報の開放条件が成立する前に第2レシピ情報の開放条件が成立する。この場合、開放手段563は、第1レシピ情報が開放される前に第2レシピ情報について開放条件が成立したことを契機として、第1レシピ情報および第2レシピ情報を同時に開放する。
上記実施形態では、第1武器は一つの武器であると説明したが、複数の武器を含む武器群であってもよい。この場合、第1レシピ情報は、その武器群に含まれる複数の武器のレシピ情報である。例えば、図9Aおよび図9Bに示すように、武器A、B、CおよびDが、第1ルート80Aにおいて順に並んでいるとする。第1変化により武器Bから武器Cに変化し、第1変化により武器Cから武器Dに変化する。
プレイヤキャラクタが武器Aを所持している状態で、武器Bおよび武器Cのレシピ情報が開放される前に、武器Dのレシピ情報の開放条件が成立したとする。このとき、開放手段563は、武器Dのレシピ情報を開放すると共に、武器Bおよび武器Cのレシピ情報を開放する(図9B参照)。この場合、第Bおよび武器Cのレシピ情報が第1レシピ情報となり、武器Dのレシピ情報が第2レシピ情報となる。
また、図10Aおよび図10Bに示すように、武器Aおよび武器Bが第1ルート80Aにあり、武器Cが第2ルート80Bにあり、武器Dが第3ルート80Cにあるとする。第2変化により武器Bから武器Cに変化し、第2変化により武器Cから武器Dに変化する。
プレイヤキャラクタは武器Aを所持している状態で、武器Bおよび武器Cのレシピ情報が開放される前に、武器Dのレシピ情報の開放条件が成立したとする。このとき、開放手段563は、武器Dのレシピ情報を開放すると共に、武器Bおよび武器Cのレシピ情報を開放する(図10B参照)。この場合においても、武器Bおよび武器Cのレシピ情報が第1レシピ情報となり、武器Cのレシピ情報が第2レシピ情報となる。
また、図11Aおよび図11Bに示すように、武器A~Cが第1ルート80Aにあり、武器Dが第2ルート80Bにあり、武器Eが、第3ルート80Cにあるとする。プレイヤキャラクタは武器Aを所持しているとする。
武器B~Dのレシピ情報が開放される前に、武器Eのレシピ情報について開放条件が成立したとする。このとき、開放手段563は、武器Eのレシピ情報を開放すると共に、武器B~Dのレシピ情報を開放する(図11B参照)。この場合において、武器B~Dのレシピ情報が第1レシピ情報となり、武器Eのレシピ情報が第2レシピ情報となる。
つまり、線で繋がれたアイコン75,75,…75において、プレイヤキャラクタ(またはユーザ)が所持している武器から、開放条件が成立した武器に辿るまでのすべての未開放の武器のレシピ情報が第1レシピ情報として開放される。
図9A~図11Bに示すように、第1レシピ情報が複数の武器のレシピ情報を含む場合において、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件が成立することを契機として、ユーザは第1レシピ情報のうち開放させる武器のレシピ情報を選択できてもよい。この場合において、ゲーム内においてユーザが所持するポイントが消費される代わりにその選択されたレシピ情報が開放されるとしてもよい。または、開放に必要なポイント数は、レシピ情報によって異なっていてもよい。例えば、より強力な武器のレシピ情報を開放させるには、より多くのポイントの消費が必要としてもよい。また、ゲームへの課金により、選択された武器のレシピ情報を開放するとしてもよい。また、ポイントまたは課金により開放されるレシピ情報は全部であってもよいし、一部であってもよい。
また、ユーザが第1レシピ情報のうちどの武器のレシピ情報を開放させるか選択できる場合において、その選択されたレシピ情報を開放させるタイミングは、ユーザが選択できてもよい。また、ユーザが選択したレシピ情報の開放は、所定の期間の間であって、その所定期間を過ぎると開放されない状態となってもよい。
上記変形例2の開放手段563は、第1レシピ情報が表示領域71にあり、かつ、第2レシピ情報が非表示領域72にあるとき、第1レシピ情報が開放される前に、第2レシピ情報の開放条件の成立を契機として、第2レシピ情報を開放し、かつ、第1レシピ情報を開放しないと説明したが、これに限定されない。開放手段563は、第2レシピ情報を開放すると共に、第1レシピ情報を開放してもよい。
上記変形例3において、対象データはクエストであると説明したが、これに限定されない。対象データは、クエスト以外のゲームコンテンツであってもよい。ゲームが、ストーリーに沿って進行させるシミュレーションゲームの場合、対象データとなるゲームコンテンツは、ストーリーに含まれるシナリオである。ストーリーは本開示のルート80である。
シナリオは、ゲームの進行に応じて、開放条件が成立することで開放される第1シナリオと、第1シナリオが開放された後に、開放条件が成立することで開放される第2シナリオを含む。開放手段563は、第1シナリオが開放される前に、第2シナリオの開放条件が成立することを契機として、第2シナリオおよび第1シナリオを開放する。
実施形態では、開放条件であるクエストを攻略すると、武器のレシピ情報が開放されると説明したが、これに限定されない。開放条件を成立させる(クエストを攻略する)ごとに、所定の武器のレシピ情報が徐々に開放されるとしてもよい。この場合、複数のクエストを攻略することによって、その所定の武器のレシピ情報のすべてが開放される。また、この場合、クエストクリアが失敗すると、それまで開放されていたレシピ情報の少なくとも一部が非表示となってもよいし、クエストクリアの失敗の数が増えるに従って、開放されていたレシピ情報が徐々に非表示にされていってもよい。また、クエストの攻略に失敗すると、それ以降クエストを攻略しても、一部が開放されていたレシピ情報はそれ以上開放されないままとなってもよい。
武器情報には、その武器のより効果的な使い方(攻略情報)が含まれていてもよい。開放手段563により、その攻略情報が開放されてもよい。
実施形態において、表示制御手段564は、表示領域71をゲームの進行度合いに基づいて段階的に拡大すると説明したが、これに限定されない。表示制御手段564は、表示領域71を、プレイヤキャラクタの強さ(具体的にはレベルの高さ)や経験値を示すランクに基づいて段階的に拡大してもよい。
実施形態において、第1武器から第2武器への変化に使用された素材アイテムは消費されると説明したが、これに限定されない。第1武器から第2武器への変化に使用された素材アイテムは消費されなくてもよいし、他種類の素材アイテムに変更されてもよい。
レシピ情報には、素材アイテムに加えてベースとなる武器(第1武器)が含まれてもよい。また、レシピ情報に含まれるベースとなる武器は、1つに限られず複数であってもよい。
ユーザは、ベースとなる武器(第1武器)を選択できてもよい。これにより、ユーザがどの武器(第1武器)を選択するかによって、合成後の武器(第2武器)が異なるようにすることで、ゲームの興趣性が向上する。
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本開示の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
71 表示領域
80 ルート
80A 第1ルート
80B 第2ルート
563 開放手段
564 表示制御手段

Claims (8)

  1. コンピュータを
    所定の開放条件が成立することで対象データをユーザに開放する開放手段として機能させ、
    前記対象データは、ゲーム進行に応じて、前記開放条件が成立することで開放される第1対象データと、前記第1対象データが開放された後に、前記開放条件が成立することで開放される第2対象データとを含み、
    前記開放手段は、
    前記第1対象データが開放される前に、前記第2対象データの前記開放条件の成立を契機として、前記第1対象データの少なくとも一部を開放する
    ことを特徴とするゲームプログラム。
  2. 前記開放手段は、
    前記第1対象データが開放される前に、前記第2対象データの前記開放条件の成立を契機として、前記第1対象データの少なくとも一部および前記第2対象データを開放する
    ことを特徴とする請求項1記載のゲームプログラム。
  3. 前記第1対象データの少なくとも一部および前記第2対象データは同時に開放される
    ことを特徴とする請求項2記載のゲームプログラム。
  4. コンピュータを
    複数の前記対象データを含み、前記対象データの開放順序を示すルートが表示される表示領域を端末の画面に表示させる表示制御手段としてさらに機能させる
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のゲームプログラム。
  5. 前記表示制御手段は、
    表示される前記ルート内の前記対象データが、ゲームの進行状況に応じて増加するように、前記表示領域を段階的に拡大させ、
    前記開放手段は、
    前記第1対象データが前記表示領域内にあり、かつ、前記第2対象データが前記表示領域外にあるとき、前記第1対象データが開放される前に、前記第2対象データの前記開放条件の成立を契機として、前記第2対象データを開放する
    ことを特徴とする請求項4記載のゲームプログラム。
  6. 前記開放手段は、
    前記第1対象データが前記表示領域内にあり、かつ、前記第2対象データが前記表示領域外にあるとき、前記第1対象データが開放される前に、前記第2対象データの前記開放条件の成立を契機として、前記第2対象データを開放し、かつ、前記第1対象データを開放しない
    ことを特徴とする請求項5記載のゲームプログラム。
  7. 前記ルートは、前記第1対象データを有する第1ルートと、前記第1対象データから分岐すると共に、前記第2対象データを有する第2ルートとを有する
    ことを特徴とする請求項4~6のいずれかに記載のゲームプログラム。
  8. 請求項1~7のいずれかに記載のゲームプログラムを記憶した記憶部と、前記ゲームプログラムを実行するコンピュータと、を備えることを特徴とするゲームシステム。
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